JP2002246565A - 不揮発性磁気記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性磁気記憶装置およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不揮発性磁気記憶装置において、長期信頼性
やレイアウトの問題なしに、記憶セルを挟む二つの配線
に流れる電流によってその記憶セルの記憶層に生成され
る誘起磁界強度をほぼ等しくする。 【解決手段】 記憶セル10を、下位配線(ワード線)
11と上位配線(ビット線)15の間に配置し、強磁性
固定層12と絶縁層13と強磁性記憶層14とで形成す
る。固定層12は下位配線11と接触し、記億層14は
上位配線15と接触する。固定層12と記憶層14は絶
縁層13で電気的に絶縁される。下位配線11は、上位
配線15の導電性材料(Al)より比抵抗が低く且つ長
期信頼性が高い導電性材料(Cu)から作られる。下位
配線11の電流値を上位配線15の電流値より大きくし
て記憶層14に生成する誘起磁界強度を等しくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的に書き換え
可能な不揮発性記憶装置に関し、さらに言えば、磁化の
向きを変えることにより情報を記憶セルに記憶し、その
記憶した情報をいわゆる「トンネル磁気抵抗効果(Tunn
eling Magnetoresistance Effect)」を利用して再生す
る不揮発性磁気記憶装置と、その不揮発性磁気記憶装置
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の不揮発性磁気記憶装置では、各
記憶セルが、薄い絶縁層をその両側から強磁性層で挟ん
で形成される「磁気トンネル接合(Magnetic Tunneling
Junction、MTJ)」を備えている。二つの強磁性層
間に電圧を印加すると、量子力学的なトンネル現象によ
って、一方の強磁性層内にある電子が絶縁層を貫通して
他方の強磁性層内に進入する。このようにして、磁気ト
ンネル接合を貫通して「トンネル電流」が流れる。
【0003】磁気トンネル接合の電気抵抗値は、二つの
強磁性層の磁化の向きに応じて変化する。すなわち、二
つの強磁性層の磁化の向きが平行のときに、磁気トンネ
ル接合の電気抵抗値は最小となり、それら強磁性層の磁
化の向きが反平行のときに最大となる。したがって、一
方の強磁性層の磁化を固定し、他方の強磁性層の磁化の
向きを印加磁界(外部磁界)によって変化するように構
成すると、印加磁界の向きによって磁気トンネル接合の
電気抵抗値が変化する、すなわちトンネル電流の電流値
が変化する。こうして、トンネル電流の電流値を感知す
ることによって、記憶セルに記憶した情報の読み出し
(再生)が可能となる。
【0004】二つの強磁性層の厚さは任意であるが、量
子力学的なトンネル現象を利用するので、絶縁層の厚さ
は数nm程度と極めて小さくしなければならない。
【0005】この種の不揮発性磁気記憶装置の動作原理
については、例えば特開2000−82791号公報に
開示されている。
【0006】一般に、この種の不揮発性磁気記憶装置で
は、上述した磁気トンネル接合を用いた多数の記憶セル
がマトリックス状に配置され、それら記憶セルの上下に
は、所定間隔をあけて上位配線層と下位配線層がほぼ平
行に配置される。低電気抵抗の導電性材料からなる上位
配線層は、所定形状にパターン化されて複数のビット線
を形成する。同様に、低電気抵抗の導電性材料からなる
下位配線層も、所定形状にパターン化されて複数のワー
ド線を形成する。それらワード線は、前記ビット線と直
交する。このような構成を持つ不揮発性磁気記憶装置
は、磁気ランダム・アクセス・メモリ(Magnetic Rando
m-Access Memory、MRAM)と呼ばれている。
【0007】MRAMの各記憶セルの上位にある強磁性
層は、外部磁界の向きによって磁化の向きが変化する
「記憶層」であり、対応するビット線に電気的に接続さ
れている。各記憶セルの下位にある強磁性層は、磁化の
向きが固定された「固定層」であり、対応するワード線
に電気的に接続されている。そして、所望の記憶セルに
対して情報を記録する(書き込む)際には、その記憶セ
ルに電気的に接続されたワード線とビット線を選択し、
それら選択したワード線とビット線にそれぞれ所定の書
き込み電流を流す。すると、それら書き込み電流によ
り、それらワード線とビット線の周囲に書き込み電流の
電流値に応じた磁界が誘起されるので、それら二つの誘
起磁界の合成磁界によって上位の強磁性層すなわち「記
憶層」の磁化の向きがその合成磁界に応じて変化する。
【0008】こうして変化した記憶層の磁化の向きが、
同じ記憶セルの下位の強磁性層すなわち「固定層」の磁
化の向きと同じであれば、固定層と記憶層の磁化の向き
が「平行」となり、固定層の磁化の向きとは逆であれ
ば、固定層と記憶層の磁化の向きが「反平行」となる。
こうして、記憶層の磁化の向きを変えることにより、所
望の記憶セルに2値情報の「0」または「1」が書き込
まれる。
【0009】所望の記憶セルに書き込む値を変える場合
には、その記憶セルに電気的に接続されたワード線とビ
ット線に流す書き込み電流のいずれか一方の向きを逆に
する(つまり反転する)。こうすると、それら二つの書
き込み電流により、ワード線とビット線の周囲に誘起さ
れる磁界の合成磁界の向きが変化し、その結果、記憶層
の磁化の向きを逆にする、つまり逆の値を書き込むこと
ができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のMRAMでは、
ビット線を形成する上位配線層とワード線を形成する下
位配線層は、同じ材料で作られるのが通常である。例え
ば、アルミニウム(Al)や銅(Cu)、あるいはそれ
らAlまたはCuを主成分とする合金で作られる。これ
は、製造プロセスを簡単にする、コスト上昇を抑える等
のためである。しかし、本発明者は、従来のMRAMに
は以下に述べるような問題があることを見出した。
【0011】すなわち、記憶セルと、上位配線(ビット
線)および下位配線(ワード線)は、上述したような構
成・配置を持つので、各記憶セルの上位の強磁性層(記
憶層)は上位配線(ビット線)に近い位置にあり、下位
配線(ワード線)とは少し離れた位置にある。
【0012】一般に、ある直線に沿って空間を流れる電
流が距離dだけ離れた地点に誘起する磁界の強度Hは、
その電流の大きさIに比例し、距離dに反比例する。つ
まり、H=kI/dである(kは定数)。このため、あ
るビット線に流れる電流が対応する記憶セルの上位の強
磁性層(記憶層)に生成する誘起磁界の強度は、その記
憶セルに対応するワード線に流れる電流が生成する誘起
磁界の強度よりも大きい。そこで、それら二つの誘起磁
界強度を互いに等しくするには、そのワード線を流れる
電流の値を対応するビット線を流れる電流の値よりも大
きくする必要がある。
【0013】しかし、こうすると、ビット線とワード線
とは同じ材料で形成されているので、ビット線より大き
な電流が流されるワード線の長期信頼性は、ビット線の
それよりも低下する。これを避けるには、ワード線の電
流密度がビット線のそれとほぼ同じになるように、ワー
ド線の断面積を拡大しなければならない。具体的には、
ワード線の幅あるいは厚さまたはそれらの両方をビット
線のそれよりも大きくしなければならない。
【0014】しかし、ワード線の厚さをビット線のそれ
よりも大きくすると、上位配線層に生じる段差(凹凸、
うねり)が大きくなる、下位配線層の加工精度が低下す
る、といった別の問題が生じてしまう。ワード線の幅を
ビット線のそれよりも大きくした場合には、上位配線層
におけるビット線のピッチよりも下位配線層におけるワ
ード線のピッチが大きくなり、その結果、配線のレイア
ウトにアンバランスが生じる、記憶セルや配線のレイア
ウト設計が困難となる、といった問題が生じる。
【0015】本発明は、このような問題を解消するため
になされたもので、その目的とするところは、長期信頼
性やレイアウトに関する問題を生じることなく、記憶セ
ルを挟む二つの配線に流れる電流によってその記憶セル
の記憶層に生成される誘起磁界強度をほぼ等しくするこ
とができる不揮発性磁気記憶装置とその製造方法を提供
することにある。
【0016】本発明の他の目的は、記憶セルを挟む二つ
の配線の断面積をほぼ等しく保ちながら、それら二つの
配線に流れる電流によってその記憶セルの記憶層に生成
される誘起磁界強度をほぼ等しくすることができる不揮
発性磁気記憶装置とその製造方法を提供することにあ
る。
【0017】本発明のさらに他の目的は、最適な記憶セ
ル・アレイを設計できる不揮発性磁気記憶装置とその製
造方法を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は、以下の説明から明ら
かになる。
【0019】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の第1の
不揮発性磁気記憶装置は、第1方向に延在する複数の第
1配線を形成する第1配線層と、前記第1配線層とは所
定間隔を隔てて配置された、前記第1方向とは異なる第
2方向に延在する複数の第2配線を形成する第2配線層
と、複数の前記第1配線と複数の前記第2配線の交点に
配置された複数の記憶セルとを備え、前記第1配線層
は、前記第2配線層よりも比抵抗が低く且つ長期信頼性
が高い導電性材料から作られており、複数の前記記憶セ
ルの各々は、前記第1配線層の側に配置され且つ磁化の
向きが固定された強磁性の固定層と、前記第2配線層の
側に配置され且つ磁化の向きが可変の強磁性の記憶層
と、前記固定層および前記記憶層の間に配置されると共
にそれら固定層および記憶層を電気的に絶縁する絶縁層
とを有しており、しかも、前記第1配線に流れる第1電
流が誘起する第1誘起磁界と前記第2配線に流れる第2
電流とが誘起する第2誘起磁界の合成磁界を利用して、
前記記憶層の磁化の向きを変えることによって情報を磁
気的に記憶する。
【0020】(2) 本発明の第1の不揮発性磁気記憶
装置では、複数の記憶セルの各々が、第1配線層の側に
配置され且つ磁化の向きが固定された強磁性の固定層
と、第2配線層の側に配置され且つ磁化の向きが可変の
強磁性の記憶層と、固定層および記憶層の間に配置され
ると共にそれら固定層と記憶層とを電気的に絶縁する絶
縁層とを有している。このため、各記憶セルの記憶層は
第2配線層に近い位置にあり、第1配線層からは少し離
れている。したがって、第2配線層内の各第2配線を流
れる電流による誘起磁界強度を第1配線層内の各第1配
線を流れる電流による誘起磁界強度と等しくするために
は、各第1配線を流れる電流の値を各第2配線を流れる
電流の値よりも大きくする必要がある。
【0021】この要請に対応するために、本発明の第1
の不揮発性磁気記憶装置では、第1配線層が第2配線層
の導電性材料よりも比抵抗が低く且つ長期信頼性が高い
導電性材料から作られている。よって、各第1配線の断
面積を拡大(つまり、各第1配線の幅あるいは厚さまた
は幅と厚さの両方を拡大)せずに、また長期信頼性の問
題を生じずに、各第1配線を流れる電流の値を各第2配
線を流れる電流の値よりも大きくし、もって各第1配線
と第2配線を流れる電流が記憶セルの記憶層に生成する
誘起磁界強度を等しくできる。
【0022】また、各第1配線の断面積の拡大が不要な
ので、第1配線と第2配線や記憶セルのレイアウトがア
ンバランスとならない。よって、レイアウトに関する問
題も生じない。つまり、記憶セル・アレイの最適設計が
可能となる。
【0023】(3) 本発明の第1の不揮発性磁気記憶
装置の好ましい例では、前記記憶セルの各々が、前記第
1配線と前記第2配線の間に前記絶縁層を貫通して流れ
るトンネル電流の値が、磁気抵抗効果によって変化する
ことを利用して情報を再生する。
【0024】本発明の第1の不揮発性磁気記憶装置の他
の好ましい例では、前記第1配線層が銅を主成分とする
導電性材料で作られ、前記第2配線層がアルミニウムを
主成分とする導電性材料で作られる。
【0025】本発明の第1の不揮発性磁気記憶装置のさ
らに他の好ましい例では、前記記憶セルの各々が、前記
固定層と前記記憶層の磁化の向きが互いに平行であるか
反平行であるかによって変化する電気抵抗値を利用して
2値情報を再生する。
【0026】(4) 本発明の第2の不揮発性磁気記憶
装置は、第1方向に延在する複数の第1配線を形成す
る、銅を主成分とする導電性材料からなる第1配線層
と、前記第1配線層とは所定間隔を隔てて配置され且つ
前記第1方向とは異なる第2方向に延在する複数の第2
配線を形成する、アルミニウムを主成分とする導電性材
料からなる第2配線層と、複数の前記第1配線と複数の
前記第2配線の交点に配置された複数の記憶セルとを備
え、前記記憶セルの各々は、対応する前記第1配線に接
触せしめられ且つ磁化の向きが固定された強磁性の固定
層と、対応する前記第2配線に接触せしめられ且つ磁化
の向きが可変の強磁性の記憶層と、前記固定層および前
記記憶層の間に配置されると共にそれら固定層と記憶層
を電気的に絶縁する絶縁層とを有しており、しかも、前
記第1配線に流れる第1電流が誘起する第1誘起磁界と
前記第2配線に流れる第2電流とが誘起する第2誘起磁
界の合成磁界を利用して、前記記憶層の磁化の向きを変
えることによって情報を磁気的に記憶する。
【0027】(5) 本発明の第2の不揮発性磁気記憶
装置は、本発明の第1の不揮発性磁気記憶装置におい
て、第1配線層を銅を主成分とする導電性材料により作
り、第2配線層をアルミニウムを主成分とする導電性材
料により作ったものに相当する。したがって、本発明の
第2の不揮発性磁気記憶装置では、本発明の第1の不揮
発性磁気記憶装置で述べたのと同じ理由により同じ効果
が得られる。
【0028】(6) 本発明の第2の不揮発性磁気記憶
装置の好ましい例では、前記記憶セルの各々が、前記第
1配線と前記第2配線の間に前記絶縁層を貫通して流れ
るトンネル電流の値が、磁気抵抗効果によって変化する
ことを利用して情報を再生する。
【0029】本発明の第2の不揮発性磁気記憶装置の他
の好ましい例では、複数の前記記憶セルのうちの一つに
情報を記憶する際に、その所望の記憶セルに接続された
前記第1配線と前記第2配線とがそれぞれ選択され、そ
れら選択された第1配線と第2配線に所定の値の前記第
1電流と前記第2電流をそれぞれ流して前記第1誘起磁
界と前記第2誘起磁界を誘起させる。
【0030】本発明の第2の不揮発性磁気記憶装置のさ
らに他の好ましい例では、前記記憶セルの各々が、前記
固定層と前記記憶層の磁化の向きが互いに平行であるか
反平行であるかによって変化する電気抵抗値を利用して
2値情報を再生する。
【0031】(7) 本発明の第1の不揮発性磁気記憶
装置の製造方法は、上記(1)で述べた本発明の第1の
不揮発性磁気記憶装置を製造する方法であって、基板上
に第1配線層を形成する工程と、前記第1配線層をパタ
ーン化して第1方向に延在する複数の第1配線を形成す
る工程と、前記第1配線層の上に複数の記憶セルを形成
する工程と、複数の前記記憶セルの上に、前記第1配線
層と所定間隔を隔てて第2配線層を形成する工程と、前
記第2配線層をパターン化して前記第1方向とは異なる
第2方向に延在する複数の第2配線を形成する工程とを
備え、前記第1配線層は、前記第2配線層よりも比抵抗
が低く且つ長期信頼性が高い導電性材料から形成されて
おり、複数の前記記憶セルは、複数の前記第1配線と複
数の前記第2配線の交点に配置されており、前記記憶セ
ルの各々は、前記第1配線層の側に配置され且つ磁化の
向きが固定された強磁性の固定層と、前記第2配線層の
側に配置され且つ磁化の向きが可変の強磁性の記憶層
と、前記固定層および前記記憶層の間に配置されると共
にそれら固定層および記憶層を電気的に絶縁する絶縁層
とを有しており、しかも、前記第1配線に流れる第1電
流が誘起する第1誘起磁界と前記第2配線に流れる第2
電流とが誘起する第2誘起磁界の合成磁界を利用して、
前記記憶層の磁化の向きを変えることによって情報を磁
気的に記憶する。
【0032】(8) 本発明の第1の不揮発性磁気記憶
装置の製造方法では、第1配線層を、第2配線層よりも
比抵抗が低く且つ長期信頼性が高い材料から形成するの
で、上記(1)で述べた本発明の第1の不揮発性磁気記
憶装置を製造できることが明らかである。
【0033】(9) 本発明の第1の不揮発性磁気記憶
装置の製造方法の好ましい例では、前記第1配線層が銅
を主成分とする導電性材料で作られ、前記第2配線層が
アルミニウムを主成分とする導電性材料で作られる。
【0034】本発明の第1の不揮発性磁気記憶装置の製
造方法の他の好ましい例では、前記第1配線層のパター
ン化が、複数の前記第1配線に対応する箇所に溝を有す
る絶縁膜を前記基板上に形成する工程と、前記絶縁膜の
上に前記第1配線層を形成して前記溝をその第1配線層
で充填する工程と、前記第1配線層を研磨により選択的
に除去し、もって前記絶縁膜の前記溝の内部に前記第1
配線層を選択的に残す工程とを含む。
【0035】本発明の第1の不揮発性磁気記憶装置の製
造方法のさらに他の好ましい例では、前記第2配線層の
パターン化が、リソグラフィーおよびエッチングによっ
て行われる。
【0036】(10) 本発明の第2の不揮発性磁気記
憶装置の製造方法は、上記(7)で述べた本発明の第2
の不揮発性磁気記憶装置を製造する方法であって、基板
上に銅を主成分とする導電性材料からなる第1配線層を
形成する工程と、前記第1配線層をパターン化して第1
方向に延在する複数の第1配線を形成する工程と、前記
第1配線層の上に複数の記憶セルを形成する工程と、複
数の前記記憶セルの上に、前記第1配線層と所定間隔を
隔ててアルミニウムを主成分とする導電性材料からなる
第2配線層を形成する工程と、前記第2配線層をパター
ン化して前記第1方向とは異なる第2方向に延在する複
数の第2配線を形成する工程とを備え、複数の前記記憶
セルは、複数の前記第1配線と複数の前記第2配線の交
点に配置されており、前記記憶セルの各々は、対応する
前記第1配線に接触せしめられ且つ磁化の向きが固定さ
れた強磁性の固定層と、対応する前記第2配線に接触せ
しめられ且つ磁化の向きが可変の強磁性の記憶層と、前
記固定層および前記記憶層の間に配置されると共にそれ
ら固定層と記憶層を電気的に絶縁する絶縁層とを有して
おり、しかも、前記第1配線に流れる第1電流が誘起す
る第1誘起磁界と前記第2配線に流れる第2電流とが誘
起する第2誘起磁界の合成磁界を利用して、前記記憶層
の磁化の向きを変えることによって情報を磁気的に記憶
する。
【0037】(11) 本発明の第2の不揮発性磁気記
憶装置の製造方法は、本発明の第1の不揮発性磁気記憶
装置の製造方法において、第1配線層を銅を主成分とす
る導電性材料により作り、第2配線層をアルミニウムを
主成分とする導電性材料により作ったものに相当する。
したがって、本発明の第2の不揮発性磁気記憶装置の製
造方法では、本発明の第1の不揮発性磁気記憶装置を製
造できることが明らかである。
【0038】(12) 本発明の第2の不揮発性磁気記
憶装置の製造方法の好ましい例では、前記第1配線層の
パターン化が、複数の前記第1配線に対応する箇所に溝
を有する絶縁膜を前記基板上に形成する工程と、前記絶
縁膜の上に前記第1配線層を形成して前記溝をその第1
配線層で充填する工程と、前記第1配線層を研磨により
選択的に除去し、もって前記絶縁膜の前記溝の内部に前
記第1配線層を選択的に残す工程とを含む。
【0039】本発明の第2の不揮発性磁気記憶装置の製
造方法の他の好ましい例では、前記第2配線層のパター
ン化が、リソグラフィーおよびエッチングによって行わ
れる。
【0040】(13) 特開2000−195250号
公報には、本発明の不揮発性磁気記憶装置と同種の不揮
発性磁気記憶装置が開示されている。しかし、同公報の
不揮発性磁気記憶装置では、ビット線とワード線がいず
れもCuAuにより形成されており、またビット線はC
uやAl等の低抵抗配線材料で代替できると記載されて
いるだけである。したがって、第1配線層を第2配線層
の導電性材料よりも比抵抗が低く且つ長期信頼性が高い
導電性材料から作るという本発明の第1の不揮発性磁気
記憶装置とは明らかに異なる。また、第1配線層を銅を
主成分とする導電性材料から作り、第2配線層をアルミ
ニウムを主成分とする導電性材料から作るという本発明
の第2の不揮発性磁気記憶装置とも異なる。同公報に
は、ビット線に流れる電流とワード線に流れる電流が生
成する二つの誘起磁界強度を互いに等しくするために、
ワード線を流れる電流の値をビット線を流れる電流の値
よりも大きくする必要がある、という本発明者の知見に
ついては、まったく開示・示唆がされていない。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添付図面を参照しながら説明する。
【0042】図1は、本発明の一実施形態の不揮発性磁
気記憶装置(以下、MRAMという)の記憶セル10の
概略構成を示す。この記憶セル10は、下位配線(ワー
ド線として機能する)11と上位配線(ビット線として
機能する)15の間に配置されており、強磁性の固定層
12(厚さ:約20nm)と絶縁層13(厚さ:約1.
5nm)と強磁性の記憶層14(厚さ:約20nm)と
をこの順に積層した構造を持っている。固定層12の下
面は、下位配線11の上面と接触しており、その接触に
よって固定層12は下位配線11と電気的に接続されて
いる。記億層14の上面は、上位配線15の下面と接触
しており、その接触によって記憶層14は上位配線15
と電気的に接続されている。固定層12と記憶層14
は、絶縁層13によって電気的に絶縁されている。
【0043】強磁性の固定層12と強磁性の記憶層14
用の材料は、特に限定されず、任意の強磁性材料で製作
できる。例えば、Co、Co50Fe50、CrO2、Fe3
4などで製作できる。絶縁層13の材料も、特に限定
されず、任意の絶縁性材料で製作できる。例えば、Al
23である。
【0044】この実施形態では、下位配線11は銅(C
u)から作られており、上位配線15はアルミニウム
(Al)から作られている。銅の電気的シート抵抗は約
40mΩ/□であり、アルミニウムの電気的シート抵抗
は約100mΩ/□であるから、下位配線11の幅WDN
と厚さTDNをそれぞれ、上位配線15の幅WUPと厚さT
UPに等しく設計した(つまり、WDN=WUP、TDN
UP)場合、下位配線11には上位配線15の約2.5
倍の大きさの電流を流すことが可能である。このため、
下位配線11に流れる電流が生成する誘起磁場は、最大
で、上位配線15に流れる電流が生成する誘起磁場の約
2.5倍の強度を持つ。換言すれば、上位配線15に流
れる電流がその上位配線15からある距離を持つ箇所に
生成する誘起磁場は、最大で、下位配線11に流れる電
流がその下位配線11からの距離が上位配線15からの
距離の約2.5倍である箇所に生成する誘起磁場とほぼ
等しくなるのである。
【0045】また、銅からなる導電性材料からなる下位
配線11は、電流を流している間に生じる長期信頼性、
すなわちいわゆる「エレクトロマイグレーション」に対
する耐性が、アルミニウムからなる上位配線15のそれ
よりも約1桁高い。このため、下位配線11に上位配線
15の約2.5倍の大きさの電流を流しても、長期信頼
性の問題は生じにくい。他方、銅からなる下位配線11
を形成する実際の製造工程は、アルミニウムからなる上
位配線15の場合よりも困難である。これは、前者の生
成および加工が後者ほど容易にできないからである。
【0046】上記構成を持つ図1の記憶セル10は、次
のように動作する。
【0047】図1の記憶セル10では、薄い絶縁層13
をその両側から強磁性の固定層12と強磁性の記憶層1
4で挟んで形成される「磁気トンネル接合(MTJ)」
を備えている。その記憶セル10に「0」または「1」
の2値情報を書き込む(記録する)際には、次のように
して行う。
【0048】すなわち、記憶セル10に「0」という値
を記憶する場合には、図2に示すように、下位配線11
に図2に示す向きで書き込み電流C1を流し、それと同
時に上位配線15に図2に示す向きで書き込み電流C2
を流す。この時、下位配線11と上位配線15とは、絶
縁層13で電気的に絶縁されているので、問題は生じな
い。
【0049】すると、書き込み電流C1により下位配線
11の周りに磁界M1が誘起されると同時に、書き込み
電流C2により上位配線15の周りに磁界M2が誘起さ
れる。両磁界M1とM2の合成磁界M12の向きは、下
位配線11と上位配線15に平行な平面内で図2に示す
向きを向く。その結果、記憶セル10の記憶層14の磁
化の向きは、図2中に示したように、固定層12の磁化
の向きと同じ、すなわち「平行」になる。なお、固定層
12の磁化の向きは、他の強磁性層(図示せず)との磁
気的交換結合などの任意の方法によって、図2に示した
向きに固定されている。
【0050】記憶セル10に「1」という値を記憶する
場合には、図3に示すように、下位配線11に書き込み
電流C1を流すと同時に、上位配線15に図3に示す向
きで書き込み電流C2’を流す。書き込み電流C2’の
向きは、図2に示された書き込み電流C2の向きとは反
対である。すると、書き込み電流C1により下位配線1
1の周りに磁界M1が誘起されると同時に、書き込み電
流C2’により上位配線15の周りに磁界M2とは逆向
きの磁界M2’が誘起される。両磁界M1とM2’の合
成磁界M12’の向きは、下位配線11と上位配線15
に平行な平面内で図3に示す向きを向く。図3の合成磁
界M12’の向きは、下位配線11と上位配線15に平
行な平面内で図2の合成磁界M12を90゜回転させた
ものに相当する。その結果、記憶セル10の記憶層14
の磁化の向きは、図3中に示したように、固定層12の
磁化とは逆向き、すなわち「反平行」になる。
【0051】このようにして、記憶セル10に「0」ま
たは「1」の値を記憶させることができる。
【0052】ここでは、書き込み電流C1の向きを変え
ずに書き込み電流C2の向きを逆にしているが、書き込
み電流C2の向きを変えずに書き込み電流C1の向きを
逆にしても同じ効果が得られることは、言うまでもな
い。
【0053】次に、記憶セル10に書き込まれた「0」
または「1」の値を持つ情報を読み出す(再生する)際
には、図4に示すように、下位配線11と上位配線15
の間に所定の電圧を印加し、記憶セル10を貫通して下
位配線11から上位配線15に向かうように、読み出し
電流C3を流す。読み出し電流C3の経路16は、図4
に示すようになる。読み出し電流C3の向きは、図4に
示した向きとは逆であってもよい。
【0054】この場合、下位配線11と上位配線15の
間に印加された電圧は、固定層12と記録層14を介し
て絶縁層13に作用する。その結果、絶縁層13内で量
子力学的なトンネル現象が生じて、記録層14内にある
電子が絶縁層13を貫通して固定層12内に進入する。
こうして、絶縁層13を貫通して「トンネル電流」が流
れる。記録セル10の電気抵抗は、トンネル電流の関数
である。また、記録セル10の電気抵抗値は、記録層1
4と固定層12の磁化の向きによって変化する。すなわ
ち、記録層14と固定層12の磁化の向きが平行(値が
「0」)のときに、記録セル10の電気抵抗値は最小と
なり、反平行(値が「1」)のときに最大となる。
【0055】こうして、記憶セル10のトンネル電流、
すなわち読み出し電流C3の電流値を感知することによ
って、記憶セル10に記憶した情報の読み出し(再生)
が行われる。記録層14に記録されている情報の値が
「0」の時と「1」の時とで、絶縁層13の電気抵抗値
が10%〜40%変化する、と言われている。
【0056】この記憶セル10では、上記のようにし
て、誘起磁界を利用して情報を記録し、「トンネルMR
効果」を利用して情報を再生するので、記憶された情報
の書き込みと読み出しの双方を下位配線11と上位配線
15を介して行うことができる。したがって、巨大磁気
抵抗効果(Giant Magnetoresistance、GMR)の場合
のような、記憶された情報を読み出すための電極が不要
となり、GMRを利用する場合に比べて電極構成が簡単
になる利点がある。
【0057】次に、図1に示す構成を持つ記憶セル10
を用いて構成した本発明の一実施形態のMRAMについ
て、図5を参照しながら説明する。
【0058】図5に示すように、このMRAMは、複数
の下位配線11を一つの層(下位配線層)の中に所定間
隔で互いに平行に配置し、また、複数の上位配線15を
一つの層(上位配線層)の中に所定間隔で互いに平行に
配置している。下位配線層と上位配線層は、所定間隔で
上下方向に離れて配置されている。複数の下位配線11
の延在する方向は、複数の上位配線15が延在する方向
に対して直交しており、したがって、それらの下位配線
11と上位配線15はマトリックスを形成している。複
数の下位配線11は、それぞれワード線W1、W2、W
3、・・・・・として使用される。複数の上位配線15
は、それぞれビット線B1、B2、・・・・・として使
用される。
【0059】複数の記憶セル10は、下位配線層と上位
配線層の間において、下位配線11(ワード線)と上位
配線15(ビット線)の各交点に配置されている。した
がって、記憶セル10もマトリックス状に配置されてい
る。
【0060】情報の書き込みあるいは読み出しのために
所望の記憶セル10を指定する場合には、複数の下位配
線11(つまりワード線W1、W2、W3、・・・・
・)のいずれか一つを選択し、それと同時に複数の上位
配線15(つまりビット線B1、B2、・・・・・)の
いずれか一つを選択することにより、所望の記憶セル1
0を容易に指定することができる。こうして記憶セル1
0を指定した後、その記憶セル10に値が「0」の情報
を書き込む際には、図6に示すように、選択した下位配
線11(ワード線W2)に書き込み電流C1を供給する
と同時に、選択した上位配線15(ビット線B2)に書
き込み電流C2を供給すればよい。値が「1」の情報を
書き込む際には、選択した下位配線11(ワード線W
2)に書き込み電流C1を供給すると同時に、選択した
上位配線15(ビット線B2)に書き込み電流C2とは
逆向きの書き込み電流C2’を供給すればよい。また、
指定したその記憶セル10から情報を読み出す際には、
図4を用いて説明したように、選択した下位配線11
(ワード線)と選択した上位配線15(ビット線)に記
憶セル10を介して読み出し電流C3を流せばよい。
【0061】次に、上述した構成を持つ記憶セル10を
用いた第1実施形態のMRAMの製造方法について、図
7〜図11を参照しながら説明する。実際には多数の記
憶セルが製作されるが、ここでは説明を簡単にするため
に、二つの記憶セル10についてのみ説明する。
【0062】まず最初に、図7(a)に示すように、p
型(あるいはn型)の半導体基板1の主表面の内部に、
公知の方法により、n型(あるいはp型)のソース領域
2aとドレイン領域2bを形成する。また、ソース領域
2aとドレイン領域2bの間において、公知の方法によ
り、半導体基板1の主表面にゲート絶縁膜3を形成し、
さらにゲート絶縁膜3の上にゲート電極4を形成する。
その後、半導体基板1の主表面に、公知の方法により、
ゲート絶縁膜3とゲート電極4を覆うように第1層間絶
縁膜6を形成する。第1層間絶縁膜6は、半導体基板1
の全面を覆っている。
【0063】次に、公知の方法により、第1層間絶縁膜
6にそれを貫通するコンタクト・ホール21を形成して
から、そのコンタクトホール21の内部に導電性材料を
埋め込むことにより、コンタクトプラグ5を形成する。
コンタクトプラグ5の下端は、ドレイン領域2bに接触
している。コンタクトプラグ5は、後の工程で形成され
る記憶セル10にドレイン領域2bを電気的に接続する
のに使用される。
【0064】その後、第1層間絶縁膜6上に、公知の方
法により、第2層間絶縁膜7が形成される。第2層間絶
縁膜7は、半導体基板1の全面を覆っている。この時の
状態は、図7(a)に示す通りである。
【0065】続いて、第2層間絶縁膜7上に、以下のよ
うにして下位配線11を形成する。下位配線11は、こ
こでは銅(Cu)で形成される。
【0066】図7(b)に示すように、通常のフォトリ
ソグラフィ法とドライ・エッチング法を用いて、第2層
間絶縁膜7を選択的に除去し、下位配線11を形成する
ための開口部8を複数個形成する。一つの開口部8は、
コンタクトプラグ5と重なっており、その開口部8の内
部では第2層間絶縁膜7の表面とコンタクトプラグ5の
上端が露出している。第2層間絶縁膜7は、例えば、S
iO2により形成される。
【0067】次に、例えばスパッタ法やCVD(Chemic
al Vapor Deposition)法により、図8(a)に示すよ
うに、第2層間絶縁膜7の上に銅膜21を形成する。銅
膜21の厚さは、各開口部8の全体を埋め込むに十分な
大きさに設定する。銅膜21は、半導体基板1の全面を
覆っている。
【0068】次に、化学機械研磨(Chemical Mechanica
l Polishing、CMP)法を用いて、銅膜21を研磨
し、各開口部8より上方にある銅膜21の部分を選択的
に除去する。こうして、銅膜21を開口部8の内部のみ
に残す。開口部8の内部に残った銅膜21が、それぞれ
下位配線11となる。開口部8の内部に残った銅膜21
の上端は、第2層間絶縁膜7の表面とほぼ同じ平面内に
ある。この方法は、「ダマシン(damascene)法」と呼
ばれており、リソグラフィー法とエッチング法の組み合
わせでは所望のパターン化ができない銅膜21の性質を
回避して、所望パターンの配線が得られる利点がある。
この時の状態は、図8(b)に示す通りである。
【0069】なお、CMP法を使用して配線を形成する
方法の例は、例えば、米国特許第4,789,648号
や米国特許第4,944,836号にも開示されてい
る。
【0070】続いて、図9(a)に示すように、Cu製
の下位配線11が内部に埋め込まれた第2層間絶縁膜7
の上に、例えばスパッタ法やCVD法により、厚さ約2
0nmの強磁性金属層22と、厚さ約1.5nmの絶縁
層23と、厚さ約20nmの強磁性金属層24とを順に
形成する。そして、これら強磁性金属層22と絶縁層2
3と強磁性金属層24の積層体を、図9(b)に示すよ
うに、公知のフォトリソグラフィ法とドライ・エッチン
グ法によって選択的に除去する。残った積層体は、下位
配線11の上にそれぞれ位置している。つまり、下位に
ある強磁性金属層22が、下位配線11(ワード線)に
接触している。
【0071】続いて、図10(a)に示すように、第2
層間絶縁膜7上に第3層間絶縁膜19を形成する。第3
層間絶縁膜19は、例えばSiO2により形成される。
第3層間絶縁膜19は、強磁性金属層22と絶縁層23
と強磁性金属層24の積層体の間において、第2層間絶
縁膜7上に形成する。この積層体の上端は、第3層間絶
縁膜19の表面とほぼ同じ平面内にある。このような構
造は、上述したダマシン法を用いて実現できる。すなわ
ち、第2層間絶縁膜7上に、強磁性金属層22と絶縁層
23と強磁性金属層24の積層体を覆うように第3層間
絶縁膜19を形成し、その後、その第3層間絶縁膜19
をCMP法により選択的に研磨・除去すればよい。これ
により、積層体より突出している第3層間絶縁膜19の
部分が研磨・除去される。この時の状態は、図10
(a)に示す通りである。
【0072】さらに、例えばスパッタ法やCVD法によ
り、図10(b)に示すように、内部に強磁性金属層2
2と絶縁層23と強磁性金属層24の積層体を埋設した
第3層間絶縁膜19の上に、アルミニウム膜25を形成
する。この時、アルミニウム膜25は、第3層間絶縁膜
19より露出している強磁性金属層24に接触する。そ
の後、アルミニウム膜25上にフォトレジスト膜20を
形成し、通常のフォトリソグラフィ法を用いてパターン
化する。そして、パターン化されたフォトレジスト膜2
0をマスクとしたドライ・エッチング法により、アルミ
ニウム膜25を選択的に除去する。こうして、第3層間
絶縁膜19の上に残ったアルミニウム膜25により、各
上位配線15が形成される。この時の状態は図11に示
すようになる。
【0073】以上の工程を経ることにより、図1に示し
た記憶セル10を備え且つ図5に示した構成を持つMR
AMが製造される。
【0074】以上説明したところから明らかなように、
本発明の一実施形態のMRAMでは、複数の下位配線1
1を銅(Cu)により形成し、複数の上位配線15をア
ルミニウム(Al)により形成している。つまり、下位
配線11が上位配線15の導電性材料Alよりも比抵抗
が低く且つ長期信頼性が高い導電性材料Cuから作られ
ている。よって、下位配線11の断面積を拡大(つま
り、下位配線11の幅あるいは厚さまたは幅と厚さの両
方を拡大)せずに、また長期信頼性の問題を生じずに、
下位配線11を流れる電流の値を上位配線15を流れる
電流の値よりも大きくし、もって両配線11と15を流
れる電流が記憶セル10の記憶層14に生成する誘起磁
界強度を等しくできる。
【0075】また、各下位配線11の断面積の拡大が不
要なので、両配線11と15や記憶セル10のレイアウ
トがアンバランスとならない。よって、レイアウトに関
する問題も生じない。つまり、記憶セル・アレイの最適
設計が可能となる。
【0076】Cuよりなる複数の下位配線11と、Al
よりなる複数の上位配線15は、記憶セル10のマトリ
ックス・アレイについてのみ使用すれば、本発明の効果
が得られる。つまり、記憶セル10のマトリックス・ア
レイを駆動するための周辺回路については、従来と同様
に、例えば、下位配線と上位配線の双方を同じ導電性材
料(例えばアルミニウム)により形成してもよい。しか
し、本発明はこれには限定されない。
【0077】例えば、記憶セル10のマトリックス・ア
レイを駆動するための周辺回路についても、上述した記
憶セル10のマトリックス・アレイの構成を使用しても
よい。こうすると、上記実施形態により得られる効果に
加えて、(i)配線のレイアウトの自由度が増加する、
(ii)MRAM全体の動作性能が改善される、という
利点が得られる。
【0078】なお、上述した実施形態では、下位配線層
11と上位配線層15を銅とアルミニウムでそれぞれ形
成しているが、本発明はこれらに限定されないことは言
うまでもない。下位配線層11の材料が、第2配線層1
5の材料よりも比抵抗が低く且つ長期信頼性が高いもの
であれば、これら以外の任意の材料を使用できる。例え
ば、下位配線層11を銅を主成分とする(つまり銅が5
0%以上)導電性材料(例えば、CuAl)で作り、上
位配線層15をアルミニウムを主成分とする(つまりア
ルミニウムが50%以上)導電性材料で作ってもよい。
【0079】さらに、本発明の主旨に従えば、記憶セル
の構造を上下で対称にして記録層と固定層の位置を逆に
した場合、すなわち、記録層を下位配線に接続すると共
に固定層を上位配線に接続した場合には、上位配線の材
料として下位配線の材料よりも比抵抗が高く且つ長期信
頼性が高い導電性材料を使用すればよい。こうすれば、
上記実施形態の場合と同じ効果が得られる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の不揮発性
磁気記憶装置とその製造方法によれば、長期信頼性やレ
イアウトに関する問題を生じることなく、記憶セルを挟
む二つの配線に流れる電流によってその記憶セルの記憶
層に生成される誘起磁界強度をほぼ等しくすることがで
きる。また、記憶セルを挟む二つの配線の断面積をほぼ
等しく保ちながら、それら二つの配線に流れる電流によ
ってその記憶セルの記憶層に生成される誘起磁界強度を
ほぼ等しくすることができる。さらに、最適な記憶セル
・アレイを設計できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のMRAMに使用される記
憶セルの構成を示す概略斜視図である。
【図2】図1の記憶セルに値「0」の情報を書き込む方
法を示す概略斜視図である。
【図3】図1の記憶セルに値「1」の情報を書き込む方
法を示す概略斜視図である。
【図4】図1の記憶セルに書き込まれた情報を読み出す
方法を示す概略斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態のMRAMの構成を示す概
略斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態のMRAMの動作を示す概
略斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態のMRAMの製造方法の各
工程を示す要部断面図である。
【図8】本発明の一実施形態のMRAMの製造方法の各
工程を示す要部断面図で、図7の続きである。
【図9】本発明の一実施形態のMRAMの製造方法の各
工程を示す要部断面図で、図8の続きである。
【図10】本発明の一実施形態のMRAMの製造方法の
各工程を示す要部断面図で、図9の続きである。
【図11】本発明の一実施形態のMRAMの製造方法の
各工程を示す要部断面図で、図10の続きである。
【符号の説明】
1 半導体基板 2a ソース領域 2b ドレイン領域 3 ゲート絶縁膜 4 ゲート電極 5 コンタクトプラグ 6 第1層間絶縁膜 7 第2層間絶縁膜 8 下位配線用開口部 10 記憶セル 11 下位配線 12 記憶セルの固定層 13 記憶セルの絶縁層 14 記憶セルの記憶層 15 上位配線 16 読み出し電流経路 19 第3層間絶縁膜 20 フォトレジスト膜 21 銅膜 22 強磁性金属層 23 絶縁層 24 強磁性金属層 25 アルミニウム膜 26 コンタクトホール C1 下位配線に流される書き込み電流 C2、C2’ 上位配線に流される書き込み電流 C3 読み出し電流 M1 下位配線に流される書き込み電流による誘起磁界 M2、M2’ 上位配線に流される書き込み電流による
誘起磁界 M12、M12’ 下位配線と上位配線に流される二つ
の書き込み電流による誘起磁界の合成磁界 B1、B2 ビット線 W1、W2、W3 ワード線

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1方向に延在する複数の第1配線を形
    成する第1配線層と、 前記第1配線層とは所定間隔を隔てて配置された、前記
    第1方向とは異なる第2方向に延在する複数の第2配線
    を形成する第2配線層と、 複数の前記第1配線と複数の前記第2配線の交点に配置
    された複数の記憶セルとを備え、 前記第1配線層は、前記第2配線層よりも比抵抗が低く
    且つ長期信頼性が高い導電性材料から作られており、 複数の前記記憶セルの各々は、前記第1配線層の側に配
    置され且つ磁化の向きが固定された強磁性の固定層と、
    前記第2配線層の側に配置され且つ磁化の向きが可変の
    強磁性の記憶層と、前記固定層および前記記憶層の間に
    配置されると共にそれら固定層および記憶層を電気的に
    絶縁する絶縁層とを有しており、しかも、前記第1配線
    に流れる第1電流が誘起する第1誘起磁界と前記第2配
    線に流れる第2電流とが誘起する第2誘起磁界の合成磁
    界を利用して、前記記憶層の磁化の向きを変えることに
    よって情報を磁気的に記憶する不揮発性磁気記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶セルの各々が、前記第1配線と
    前記第2配線の間に前記絶縁層を貫通して流れるトンネ
    ル電流の値が、磁気抵抗効果によって変化することを利
    用して情報を再生する請求項1に記載の不揮発性磁気記
    憶装置。
  3. 【請求項3】 前記第1配線層が銅を主成分とする導電
    性材料で作られ、前記第2配線層がアルミニウムを主成
    分とする導電性材料で作られている請求項1または2に
    記載の不揮発性磁気記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶セルの各々が、前記固定層と前
    記記憶層の磁化の向きが互いに平行であるか反平行であ
    るかによって変化する電気抵抗値を利用して2値情報を
    再生する請求項1〜3のいずれかに記載の不揮発性磁気
    記憶装置。
  5. 【請求項5】 第1方向に延在する複数の第1配線を形
    成する、銅を主成分とする導電性材料からなる第1配線
    層と、 前記第1配線層とは所定間隔を隔てて配置され且つ前記
    第1方向とは異なる第2方向に延在する複数の第2配線
    を形成する、アルミニウムを主成分とする導電性材料か
    らなる第2配線層と、 複数の前記第1配線と複数の前記第2配線の交点に配置
    された複数の記憶セルとを備え、 前記記憶セルの各々は、対応する前記第1配線に接触せ
    しめられ且つ磁化の向きが固定された強磁性の固定層
    と、対応する前記第2配線に接触せしめられ且つ磁化の
    向きが可変の強磁性の記憶層と、前記固定層および前記
    記憶層の間に配置されると共にそれら固定層と記憶層を
    電気的に絶縁する絶縁層とを有しており、しかも、前記
    第1配線に流れる第1電流が誘起する第1誘起磁界と前
    記第2配線に流れる第2電流とが誘起する第2誘起磁界
    の合成磁界を利用して、前記記憶層の磁化の向きを変え
    ることによって情報を磁気的に記憶する不揮発性磁気記
    憶装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶セルの各々が、前記第1配線と
    前記第2配線の間に前記絶縁層を貫通して流れるトンネ
    ル電流の値が、磁気抵抗効果によって変化することを利
    用して情報を再生する請求項5に記載の不揮発性磁気記
    憶装置。
  7. 【請求項7】 複数の前記記憶セルのうちの一つに情報
    を記憶する際に、その所望の記憶セルに接続された前記
    第1配線と前記第2配線とがそれぞれ選択され、それら
    選択された第1配線と第2配線に所定の値の前記第1電
    流と前記第2電流をそれぞれ流して前記第1誘起磁界と
    前記第2誘起磁界を誘起させる請求項5または6に記載
    の不揮発性磁気記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記記憶セルの各々が、前記固定層と前
    記記憶層の磁化の向きが互いに平行であるか反平行であ
    るかによって変化する電気抵抗値を利用して2値情報を
    再生する請求項5〜7のいずれかに記載の不揮発性磁気
    記憶装置。
  9. 【請求項9】 基板上に第1配線層を形成する工程と、 前記第1配線層をパターン化して第1方向に延在する複
    数の第1配線を形成する工程と、 前記第1配線層の上に複数の記憶セルを形成する工程
    と、 複数の前記記憶セルの上に、前記第1配線層と所定間隔
    を隔てて第2配線層を形成する工程と、 前記第2配線層をパターン化して前記第1方向とは異な
    る第2方向に延在する複数の第2配線を形成する工程と
    を備え、 前記第1配線層は、前記第2配線層よりも比抵抗が低く
    且つ長期信頼性が高い導電性材料から形成されており、 複数の前記記憶セルは、複数の前記第1配線と複数の前
    記第2配線の交点に配置されており、 前記記憶セルの各々は、前記第1配線層の側に配置され
    且つ磁化の向きが固定された強磁性の固定層と、前記第
    2配線層の側に配置され且つ磁化の向きが可変の強磁性
    の記憶層と、前記固定層および前記記憶層の間に配置さ
    れると共にそれら固定層および記憶層を電気的に絶縁す
    る絶縁層とを有しており、しかも、前記第1配線に流れ
    る第1電流が誘起する第1誘起磁界と前記第2配線に流
    れる第2電流とが誘起する第2誘起磁界の合成磁界を利
    用して、前記記憶層の磁化の向きを変えることによって
    情報を磁気的に記憶する不揮発性磁気記憶装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記第1配線層が銅を主成分とする導
    電性材料で作られ、前記第2配線層がアルミニウムを主
    成分とする導電性材料で作られる請求項9または10に
    記載の不揮発性磁気記憶装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1配線層のパターン化が、 複数の前記第1配線に対応する箇所に溝を有する絶縁膜
    を前記基板上に形成する工程と、 前記絶縁膜の上に前記第1配線層を形成して前記溝をそ
    の第1配線層で充填する工程と、 前記第1配線層を研磨により選択的に除去し、もって前
    記絶縁膜の前記溝の内部に前記第1配線層を選択的に残
    す工程とを含む請求項9または10に記載の不揮発性磁
    気記憶装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第2配線層のパターン化が、リソ
    グラフィーおよびエッチングによって行われる請求項9
    〜11のいずれかに記載の不揮発性磁気記憶装置の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 基板上に銅を主成分とする導電性材料
    からなる第1配線層を形成する工程と、 前記第1配線層をパターン化して第1方向に延在する複
    数の第1配線を形成する工程と、 前記第1配線層の上に複数の記憶セルを形成する工程
    と、 複数の前記記憶セルの上に、前記第1配線層と所定間隔
    を隔ててアルミニウムを主成分とする導電性材料からな
    る第2配線層を形成する工程と、 前記第2配線層をパターン化して前記第1方向とは異な
    る第2方向に延在する複数の第2配線を形成する工程と
    を備え、 複数の前記記憶セルは、複数の前記第1配線と複数の前
    記第2配線の交点に配置されており、 前記記憶セルの各々は、対応する前記第1配線に接触せ
    しめられ且つ磁化の向きが固定された強磁性の固定層
    と、対応する前記第2配線に接触せしめられ且つ磁化の
    向きが可変の強磁性の記憶層と、前記固定層および前記
    記憶層の間に配置されると共にそれら固定層と記憶層を
    電気的に絶縁する絶縁層とを有しており、しかも、前記
    第1配線に流れる第1電流が誘起する第1誘起磁界と前
    記第2配線に流れる第2電流とが誘起する第2誘起磁界
    の合成磁界を利用して、前記記憶層の磁化の向きを変え
    ることによって情報を磁気的に記憶する不揮発性磁気記
    憶装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第1配線層のパターン化が、 複数の前記第1配線に対応する箇所に溝を有する絶縁膜
    を前記基板上に形成する工程と、 前記絶縁膜の上に前記第1配線層を形成して前記溝をそ
    の第1配線層で充填する工程と、 前記第1配線層を研磨により選択的に除去し、もって前
    記絶縁膜の前記溝の内部に前記第1配線層を選択的に残
    す工程とを含む請求項13に記載の不揮発性磁気記憶装
    置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第2配線層のパターン化が、リソ
    グラフィーおよびエッチングによって行われる請求項1
    3または14に記載の不揮発性磁気記憶装置の製造方
    法。
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