JP2002241254A - 美白化粧料 - Google Patents
美白化粧料Info
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Abstract
く、使用感の優れた美白化粧料を提供する。 【解決手段】2,2’−ジヒドロキシ−5,5’−ジ−
アルキル−ビフェニルと、N−アシルサルコシンアルキ
ルとを含有することを特徴とする美白化粧料。
Description
し、特には紫外線による皮膚の黒化を抑制する効果を有
する安全性及び使用感に優れた美白化粧料に関する。
紫外線が曝露されると、それにより皮膚が種々の影響を
受ける。その際皮膚内で発生する活性酸素、過酸化脂質
等は、炎症を引き起こし、皮膚組織に大きなダメージを
与える。これらのダメージは、皮膚の潤いやつや、きめ
等を失わせ、更にその影響が真皮に及び、シワ等が形成
され光加齢の要因となる。また、皮膚の色調が変化し黒
化する原因の一つとして、紫外線により発生する活性酸
素や周囲の細胞から放出される種々の因子により、メラ
ノサイトが活性化されチロシナーゼ活性が高まりメラニ
ンが過剰に作られ表皮細胞に受け渡されると考えられて
いる。そして、メラニンはチロシンが酸化されることに
より産生され、結果、皮膚の色調は変化し黒化するとさ
れている。
ラニン生成を抑制することが肝要である。従来、皮膚の
黒化やしみ、そばかすを防ぎ、本来の白い肌を保つため
に、コウジ酸、アルブチン、ハイドロキノンモノベンジ
ルエーテル、過酸化水素等を配合した美白化粧料が提案
されている。また、紫外線による炎症を抑制するため
に、ビタミンC等が提案されている。
ノンモノベンジルエーテル等を配合すると、若干色黒の
肌を淡色化する効果はあるが、望むレベルには達してい
ない。また皮膚の安全性上に問題がある場合がある。こ
の様に、美白効果に優れ、且つ皮膚安全性が高く、十分
な保存安定性を有する化粧料を得ることは困難を極めて
いる。
−ジ−アルキル−ビフェニルは、メラニン生成抑制剤と
して優れた効果を有することが知られている(特開平7
−25743号公報)。しかしながら、水系化粧料への
応用は、溶解性の面より困難が伴っており、使用感にお
いて今ひとつの改善が求められていた。
は、美白効果に優れ、製剤中での皮膚安全性が高く、使
用感の優れた美白化粧料を提供するにある。
な状況に鑑み、従来技術の難点を改良せんとして鋭意研
究を重ねた結果、2,2’−ジヒドロキシ−5,5’−
ジ−アルキル−ビフェニルとN−アシルサルコシンアル
キルとを併用すると、前者の美白効果を損なうことな
く、良好な溶解性が得られ、かつ使用感が向上すること
を見出し本発明を完成した。
うな構成を採る。即ち、下記一般式(1)で示される
2,2’−ジヒドロキシ−5,5’−ジ−アルキル−ビ
フェニルと、一般式(2)で示されるN−アシルサルコ
シンアルキルとを含有することを特徴とする美白化粧料
にある。
の直鎖状もしくは分岐鎖状である飽和又は不飽和の炭化
水素基)
又は分岐鎖状の飽和炭化水素基であり、R’は炭素数2
〜5の直鎖状又は分岐鎖状の、飽和炭化水素基であ
る。)
詳述する。
5’−ジ−アルキル−ビフェニルは、公知の物質であ
り、容易に得ることができる(日本化学雑誌、第87
巻、第6号、603頁、1966年)。その他、モクレ
ン科ホウノキ属植物の樹皮から得られるマグノロールを
用いたり、それに更に水素添加することにより容易に得
ることができる。
アルキル−ビフェニルは、アルキルが水素原子であって
もよく、また炭化水素基としては、直鎖状であっても、
分岐鎖状であってもよく、飽和でも不飽和の炭化水素基
でも良い。また、水素原子が水酸基と置換されている炭
化水素基でもよい。炭化水素基としては、具体的には、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、アリル、ブ
チル、イソブチル、第2ブチル、第3ブチル、ペンチ
ル、イソペンチル等を挙げることができるがこれに限定
されるものではない。安定性の面より、飽和炭化水素基
が好ましく、その中でも、プロピル基、イソプロピル
基、アリル基のものが効果の点で好ましく、特にプロピ
ル基のもの(2,2’−ジヒドロキシ−5,5’−ジ−
n−プロピル−ビフェニル)が好ましい。
アルキル−ビフェニルの美白化粧料中における含有量
は、0.001〜8.0質量%(以下、単に%と記す
る)が好ましく、更に好ましくは0.01〜5.0%で
ある。0.001%未満では期待する美白効果が得られ
ない場合があり、8.0%を超えても含有量に見合った
効果が得られない場合があり、また製剤化が困難な傾向
にあるので好ましくない。
公知の物質であり、N−アシルサルコシンと低級アルコ
ールとエステル化により容易に製造でき、また市販品を
入手することできる。これらの中で、味の素社より販売
されているN−ラウロイルサルコシンイソプロピルが好
ましい。
料中における含有量は、0.001〜8.0%が好まし
く、更に好ましくは0.01〜5.0%である。0.0
01%未満では製剤化が困難となる場合があり、8.0
%を超えても含有量に見合った効果が得られない場合が
あり、また製剤化が困難な傾向にあるので好ましくな
い。また、2,2’−ジヒドロキシ−5,5’−ジ−ア
ルキル−ビフェニルとN−アシルサルコシンアルキルと
の量比は、1:0.5〜1:2が好ましい。
する形の化粧料であれば特に限定されず、通常の皮膚化
粧料の他、下地化粧料やファンデーションとしても利用
可能であり、入浴剤として用いてもよい。剤型として
は、一般に用いられる、水溶液、W/O型又はO/W型
エマルション、適当な賦形剤等を用いて顆粒剤その他の
粉末、錠剤等とすることが考えられ、具体的にはクリー
ム、乳液、化粧水、パック、ジェル、スティック、シー
ト、パップ等が挙げられる。この美白化粧料は、例え
ば、乳液等の場合、油相及び水相をそれぞれ加熱溶解
し、乳化分散して冷却する通常の方法により製造するこ
とができる。
粧料に有用な他の成分を配合すると、より優れた美白効
果が得られるため好ましい。例えば、他の美白剤とし
て、アスコルビン酸リン酸マグネシウム塩、アスコルビ
ン酸リン酸ナトリウム塩やアスコルビン酸グルコシド等
の水溶性ビタミンC誘導体、胎盤抽出液、火棘抽出物、
ラズベリーケトングルコシド、杏エキス、小麦胚芽エキ
ス、亜鉛含有酵母エキス、リンドウエキス、アニスエキ
ス、油溶性甘草エキス、サイシンエキス、亜麻仁エキ
ス、オランダカラシエキス等を挙げることができ、これ
らを組み合わせると更に美白作用が向上し好ましい。ま
た、メラニン代謝改善剤として、ニンジンエキス、杏エ
キス、スイカズラエキス、ナイアシンアミド、乳酸菌醗
酵液、α−ヒドロキシ酸、抗炎症剤として、塩酸ジフェ
ンヒドラミン、グリチルリチン酸類及びその誘導体、ビ
タミンE及びその誘導体、アラントイン、ビタミンA
類、β−カロチン、その他の保湿剤としてN−メチル−
L−セリン等を挙げることができる。これらの中でも、
他の美白剤、杏エキス、ナイアシンアミド、乳酸菌醗酵
液、塩酸ジフェンヒドラミン、グリチルリチン酸類及び
その誘導体が効果の面で特に好ましい。そして、上記以
外の植物エキスも併用することにより、感触や保湿の面
で優れた効果が得られるので好ましい。
タール系色素、酸化鉄等の着色顔料、パラベン等の防腐
剤、脂肪酸セッケン、セチル硫酸ナトリウム等の陰イオ
ン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、多価アルコール脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性
剤、テトラアルキルアンモニウム塩等の陽イオン性界面
活性剤、ベタイン型、スルホベタイン型、スルホアミノ
酸型、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム
等の両イオン性界面活性剤、レシチン、リゾフォスファ
チジルコリン等の天然系界面活性剤、ゼラチン、カゼイ
ン、デンプン、アラビアガム、カラヤガム、グアガム、
ローカストビーンガム、ドラガカントガム、クインスシ
ード、ペクチン、カラギーナン、アルギン酸ソーダ等の
天然高分子、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム、エチルセルロース等の半合
成高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエ
ーテル及びコーポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリル酸ソーダ、カルボキシビニルポリマー、ポリエ
チレンオキシドポリマー等の合成高分子、キサンタンガ
ム等の増粘剤、酸化チタン等の顔料、ジブチルヒドロキ
シトルエン等の抗酸化剤等を、本発明の目的を損なわな
い範囲内で適宜配合することができる。
本発明を詳細に説明する。尚、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
れた被試験者20名の前腕屈側部皮膚を対象として、左
前腕屈側部皮膚には太陽光に曝された日より試料を、右
前腕屈側部皮膚には太陽光に曝された日よりベース(基
剤のみ)を朝夕1回ずつ13週連続塗布した。尚、評価
は、専門官による目視によりベース塗布部より試料塗布
部において美白効果を確認された被験者の人数で示し
た。また、同時に使用感(べたつきのなさ、さっぱり
感)が好ましいと答えた人数を示した。
して、スキンローションを調製し、前記の美白実用試験
を実施した。
A成分とC成分を均一に混合攪拌、分散し次いで容器に
充填した。
く、本発明の化粧料である実施例1は良好な美白効果を
示すとともに、比較例1と比して使用感が優れていた。
尚、皮膚刺激反応又は皮膚感作反応を示した被試験者は
生じなかった。
製した。
尚、皮膚刺激反応又は皮膚感作反応を示した被試験者は
生じなかった。
シ−5,5’−ジ−n−プロピル−ビフェニルと、N−
アシルサルコシンアルキルとを含有する美白化粧料は、
美白効果に優れ、製剤中での皮膚安全性が高く、使用感
の優れた美白化粧料として有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるビフェニル
化合物と、N−アシルサルコシンアルキルとを含有する
ことを特徴とする美白化粧料。 【化1】 (式中、Rは水素原子、又は炭素数1〜8の直鎖状もし
くは分岐鎖状である飽和又は不飽和の炭化水素基)
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