JP2002240725A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP2002240725A JP2001037483A JP2001037483A JP2002240725A JP 2002240725 A JP2002240725 A JP 2002240725A JP 2001037483 A JP2001037483 A JP 2001037483A JP 2001037483 A JP2001037483 A JP 2001037483A JP 2002240725 A JP2002240725 A JP 2002240725A
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shaft
motor
nut
rack shaft
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光生 杉野
Yasuhiro Tsutsui
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    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/18Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
    • F16H25/20Screw mechanisms
    • F16H25/2021Screw mechanisms with means for avoiding overloading

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動パワーステアリング装置の組立・検査工
数を低減すること。 【解決手段】 電動パワーステアリング装置10は、車
幅方向に延ばしたラック軸26の一端部の一側面にラッ
ク32を形成し、ラック32に操舵用ピニオン31を噛
み合わせ、ラック軸26のうちラック32を除く部分に
ねじ部71を形成し、ねじ部71にボールねじ70のナ
ット73をボールを介して組付け、ナット73にラック
軸26を囲う中空の電動機軸を連結したものである。操
舵トルクに応じて電動機50が発生した補助トルクを電
動機軸からナット73を介してラック軸26に付加する
ことができる。ナット73をラック32と電動機50と
の間に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動パワーステアリ
ング装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ステアリングホイールの操舵力を
軽減して快適な操舵感を与えるために、電動パワーステ
アリング装置が多用されてきた。この種の電動パワース
テアリング装置は、電動機で操舵トルクに応じた補助ト
ルクを発生し、この補助トルクをステアリング系のラッ
ク軸に伝達するものである。以下に一般的な電動パワー
ステアリング装置の概要を説明する。
【0003】図11(a),(b)は従来の電動パワー
ステアリング装置の概要図であり、(a)は全体構成を
示し、(b)は上記(a)の要部詳細構造を示す。従来
の電動パワーステアリング装置200は、車幅方向に延
ばしたラック軸201の一端部にラック202を形成
し、このラック202にピニオン軸203のピニオン2
04を噛み合わせ、また、ラック軸201の他端部にね
じ部205を形成し、このねじ部205にボールねじ2
06のナット207をボール208・・・を介して組付
け、ナット207に電動機211の電動機軸213を連
結したものである。
【0004】ピニオン軸203は、図示せぬステアリン
グホイールに連結した操舵軸である。ねじ部205は、
ラック軸201の他端から所定長さにわたって形成した
雄ねじである。ラック軸201をスライド可能に収納す
るためのハウジング221は、ラック側の第1ハウジン
グ222と電動機側の第2ハウジング223とからな
る、細長い収納部材である。電動機211は、ラック軸
201上においてラック202とナット207との間に
配置したものである。ステアリングホイールに加えた操
舵トルクに応じて、電動機211が発生した補助トルク
を電動機軸213からナット207を介してラック軸2
01に付加することができる。
【0005】(b)に示すように第1ハウジング222
は、ロータ212における電動機軸213の一端部21
3aを、軸受224を介してスライド不能に且つ回転可
能に支持したものである。第2ハウジング223は、電
動機軸213の他端部213bを軸受225を介して回
転可能に支持したものである。電動機軸213はラック
軸201を囲う中空軸であり、他端部にナット207を
一体的に組込んだものである。なお、231はステー
タ、232は軸受用ロックナット、233は電動機軸用
ロックナット、234は電動機軸位置決め用ストッパ、
235はナット固定用ロックナット、236は電動機軸
側の筒状整流子、237は固定側のブラシ、238は第
1・第2ハウジング結合用ボルトである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記図11(b)に示
すように従来の電動パワーステアリング装置200は、
第1ハウジング222側のラック202と第2ハウジン
グ223側のナット207との間に電動機211を配置
し、第1ハウジング222にて電動機軸213の一端部
213aをスライド不能に支持し、第2ハウジング22
3にて電動機軸213の他端部213bを支持し、この
他端部213bにてナット207を支持したものであ
る。
【0007】電動パワーステアリング装置200の一般
的な組立・検査手順は、次の(1)〜(8)の通りであ
る。 (1)電動機ケースを兼ねる第2ハウジング223に、
電動機211の各構成部材を組付ける。 (2)電動機211の品質検査や性能試験を行い、その
後に電動機211を一旦分解する。 (3)電動機軸213の他端部213bにナット207
を組付ける。 (4)電動機軸213の一端部213aを、軸受224
及び各部材232〜234を介して第1ハウジング22
2に組付ける。 (5)電動機211の各構成部材及び第2ハウジング2
23を第1ハウジング222に組付ける。 (6)ラック軸201を組付ける。以上で電動パワース
テアリング装置200の組立が完了する。 (7)電動機211だけの品質検査や性能試験を再度行
う。 (8)電動パワーステアリング装置200の品質検査や
性能試験を行う。
【0008】このように電動パワーステアリング装置2
00は、電動機211を組立て品質検査や性能試験を行
った後に、その電動機211を一旦分解し、ラック軸2
01並びにボールねじ206に組込む必要があった。従
って、電動パワーステアリング装置200の組立・検査
工数が増し、コストアップの要因となるので、改良の余
地がある。
【0009】そこで本発明の目的は、電動パワーステア
リング装置の組立・検査工数を低減することができる技
術を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、車幅方向に延ばしたラック軸の一端部の
一側面にラックを形成し、このラックに操舵用ピニオン
を噛み合わせ、ラック軸のうちラックを除く部分にねじ
部を形成し、このねじ部にボールねじのナットをボール
を介して組付け、ナットにラック軸を囲う中空の電動機
軸(電動機の出力軸)を連結することで、操舵トルクに
応じて電動機が発生した補助トルクを電動機軸からナッ
トを介してラック軸に付加するようにした電動パワース
テアリング装置において、ナットをラックと電動機との
間に配置したことを特徴とする。
【0011】電動パワーステアリング装置に先にボール
ねじ用ナットを組み付けておき、このナットに後から電
動機軸を連結することができる。このため、電動機を組
立て品質検査や性能試験を行った後に、その電動機を分
解することなく組立た状態で、ラック軸並びにボールね
じに組込むことができる。さらには、ラック軸並びにボ
ールねじに電動機を組込んだ後に、電動機だけの品質検
査や性能試験を再実施する必要はない。従って、組付け
工数や検査・試験工数を低減することができるので、電
動パワーステアリング装置のコストダウンを図ることが
できる。しかも、電動機を一旦分解した上に再組立する
という作業がないので、電動機の組立精度を維持するこ
とが容易である。
【0012】請求項2は、電動機軸とナットとを、ラッ
ク軸の長手方向に互いに嵌合し合うことで、トルク伝達
可能に連結したことを特徴とする。電動機軸とナットと
を、ラック軸の長手方向に互いに嵌合し合うだけでトル
ク伝達可能に連結することができる。従って、電動機軸
とナットとの組付け工数をより低減することができる。
【0013】請求項3は、電動機に、電動機軸に取付け
た整流子と、この整流子のブラシ接触面に接触するブラ
シとを備え、ブラシ接触面を電動機軸に直交する面とし
たことを特徴とする。整流子のブラシ接触面に対して、
電動機軸の軸方向からブラシを当てることになる。この
ため電動機を組立るときに、電動機軸の組立方向に対し
て、整流子並びにブラシの組立方向を合致させることが
できる。従って組立性を高めることができる。
【0014】請求項4は、ラック軸のラックを形成した
面の背面側に、この背面を押出すラックガイドを配置
し、ラック軸のうちねじ部よりも他端部側へ寄った位置
に、このラック軸が所定値たわんだときに支えるブッシ
ュを配置したことを特徴とする。ラック軸の両端に、路
面反力に起因する外力が作用又はモーメントが発生し
て、ラック軸の他端部が所定値たわんだときに、他端部
をブッシュで支えることができる。従って、ラック軸の
他端部が所定値よりもたわむことはない。たわみ量が小
さいので、ラック軸の振動を容易に抑制することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見
るものとする。図1は本発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の模式図である。電動パワーステアリング装置
10は、車両のステアリングホイール21から操舵車輪
29,29に至るステアリング系20と、このステアリ
ング系20に補助トルクを加える補助トルク機構40と
からなる。この電動パワーステアリング装置10は、ラ
ック軸26の両端から操舵トルクを取り出すようにした
エンドテイクオフ型操舵装置である。
【0016】ステアリング系20は、ステアリングホイ
ール21にステアリングシャフト22及び自在軸継手2
3,23を介してピニオン軸24を連結し、ピニオン軸
24にラックアンドピニオン機構25を介してラック軸
26を連結し、ラック軸26の両端に左右のタイロッド
27,27及びナックル28,28を介して左右の操舵
車輪29,29を連結したものである。
【0017】ラックアンドピニオン機構25は、ピニオ
ン軸24に形成したピニオン31に、ラック軸26の一
側面に形成したラック32を噛み合わせたものである。
運転者がステアリングホイール21を操舵することで、
この操舵トルクによりラックアンドピニオン機構25及
び左右のタイロッド27,27を介して、左右の操舵車
輪29,29を操舵することができる。
【0018】補助トルク機構40は、ステアリングホイ
ール21に加えたステアリング系20の操舵トルクを操
舵トルクセンサ41で検出し、この検出信号に基づき制
御手段47で制御信号を発生し、この制御信号に基づき
操舵トルクに応じた補助トルクを電動機50で発生し、
補助トルクをトルク伝達部材としてのボールねじ70を
介してラック軸26に伝達するようにしたものである。
【0019】以上を要約すれば、電動パワーステアリン
グ装置10は、車両のステアリングホイール21に加え
た操舵トルクをラックアンドピニオン機構25を介して
ラック軸26に伝達するとともに、操舵トルクに応じて
電動機50が発生した補助トルクを電動機50の電動機
軸からボールねじ70を介してラック軸26に付加し、
このラック軸26によって操舵車輪29,29を操舵す
るようにしたものである。従って、ステアリング系20
の操舵トルクに電動機50の補助トルクを付加した複合
トルクによって、操舵車輪29,29を操舵することが
できる。
【0020】図2は本発明に係る電動パワーステアリン
グ装置の全体構成図であり、要部を断面して表したもの
である。電動パワーステアリング装置10は、ラックア
ンドピニオン機構25、電動機50及びボールねじ70
を車幅方向(図左右方向)へ延びるハウジング101に
収納したものである。
【0021】ハウジング101は、概ね管状の第1ハウ
ジング102並びに第2ハウジング103の一端面同士
をボルト結合することで、1つの細長いギヤボックスに
組立てたものである。第1ハウジング102は、図示せ
ぬ車体に取付けるためのブラケット104を備える。第
2ハウジング103は、電動機50における電動機ケー
スの役割を兼ねる。
【0022】車幅方向に延びたラック軸26は、車幅方
向へスライドするようにハウジング101を貫通した軸
である。このようなラック軸26は、図右の一端側をラ
ックアンドピニオン機構25に連結し、ほぼ長手中央位
置をボールねじ70に連結し、図左の他端側(ボールね
じ70よりも他端部側へ寄った位置に)に電動機50を
配置したものである。すなわち、ラックアンドピニオン
機構25と電動機50との間にボールねじ70を配置し
た。
【0023】本発明はこのようにして、ラック軸26の
一端部にラック32を形成し、ラック軸26のうちラッ
ク32を除く部分にねじ部71を形成し、ねじ部71に
ボールねじ70のナット73を組付け、ナット73にラ
ック軸26を囲う中空の電動機軸56を連結し、ラック
32と電動機50との間にナット73を配置したことを
特徴とする。言い換えると電動機50は、ナット73よ
りもラック軸26の他端部側へ寄った位置に配置したも
のである。
【0024】ハウジング101は、ピニオン31とラッ
ク32との噛み合わせ中心位置にラックガイド120を
配置し、ラック軸26のうちねじ部71よりも他端部側
(図左端側)へ寄った位置にブッシュ105を配置した
ものである。ブッシュ105は、ラック軸26が所定値
たわんだときに支える部材である。ところでラック軸2
6は、ねじ部71が無い部分の径を、ねじ部71の谷径
よりも小径に設定したものである。なお、ラックガイド
120については、図3にて詳述する。
【0025】ここで、車幅方向において、ピニオン31
とラック32との噛み合わせ中心位置をA(以下「ピニ
オン中心A」と称する。)とし、ボールねじ70の軸方
向組付け中心位置をB(以下「ボールねじ中心B」と称
する。)とし、ブッシュ105の中心位置をC(以下
「ブッシュ中心C」と称する。)とする。図中、10
6,106はボールジョイント、107,107はダス
トシール用ブーツである。
【0026】図3は図2の3−3線断面図であり、電動
パワーステアリング装置10の縦断面構造を示す。電動
パワーステアリング装置10は、ラックアンドピニオン
機構25、操舵トルクセンサ41を第1ハウジング10
2に収納し、この第1ハウジング102の上部開口をリ
ッド108で塞いだものである。
【0027】ピニオン軸24は、ステアリングホイール
21(図1参照)に連結した上方の第1の軸24Aと、
ピニオン31を一体に形成した下方の第2の軸24B
と、これら第1・第2の軸24A,24B間を連結した
トーションバー24Cとからなる。トーションバー24
Cは、文字通りトルクに対して正確にねじれ角が発生す
るメンバーであって、第1の軸24Aと第2の軸24B
との間での相対ねじり変位を発生する弾性部材である。
【0028】操舵トルクセンサ41は、第1・第2の軸
24A,24Bの相対ねじれ角に応じた操舵トルクを検
出するようにしたものであり、スライダ42及び可変イ
ンダクタンス式センサ部46からなる、トーションバー
形式のトルクセンサである。より具体的には、操舵トル
クセンサ41は、第1・第2の軸24A,24Bに円筒
状のスライダ42をスライド可能に嵌合し、スライダ4
2に備えた傾斜溝43並びに縦長のストレート溝44
を、第1の軸24Aのピン45A並びに第2の軸24B
のピン45Bとの間に掛け渡したものである。
【0029】スライダ42は、第1・第2の軸24A,
24Bの相対ねじり変位に応じて上下にスライド可能で
ある。このときのスライダ42のスライド量はトルクに
比例する。センサ部46はスライド量を電気信号に変換
し、この電気信号を操舵トルク検出信号として上記制御
手段47(図1参照)に発することができる。
【0030】図中、48はスライダ弾発用ばね、49は
操舵トルクセンサ用端子、111は第1の軸用軸受、1
12,113は第2の軸用軸受、114,115は止め
輪、116はナット、117は袋ナット、118はオイ
ルシール、119はOリングである。
【0031】ラックガイド120は、ラック軸26のラ
ック32を形成した面の背面側に、この背面を押出す役
割を果たすものである。詳しく説明すると、ラックガイ
ド120は、ラック32と反対側からラック軸26に当
てるガイド部121と、このガイド部121を圧縮ばね
122を介して押す調整ボルト123とからなる。この
ようなラックガイド120によれば、第1ハウジング1
02にねじ込んだ調整ボルト123にて、圧縮ばね12
2を介してガイド部121を適切な押圧力で押すこと
で、ガイド部121でラック32に予圧を与えて、ラッ
ク32をピニオン31に押し付けることができる。12
4はラック軸26の背面を滑らせる当て部材、125は
ロックナットである。
【0032】図4は本発明に係るラック軸、電動機、ボ
ールねじ回りの要部断面図である。電動機50は、第2
ハウジング103内に嵌合した筒状の強磁性材製ヨーク
51と、ヨーク51内に配置した複数個の永久磁石製ス
テータ52・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)
と、これらのステータ52・・・を整列した状態で第2
ハウジング103内に取付ける外部ステータホルダ53
並びに内部ステータホルダ54と、ステータ52・・・
の内部(すなわち内部ステータホルダ54の内部)に配
置したロータ55と、からなる。
【0033】ロータ55は、ラック軸26に相対的に回
転可能に嵌合した管状の電動機軸56と、電動機軸56
の外周面に嵌合にて取付けたコア57と、コア57の外
周面に巻いたコイル58と、コイル58に接続した整流
子(コンミテータ)59と、からなる。このように、電
動機軸56はラック軸26を囲う中空の出力軸である。
電動機軸56の内径は、ねじ部71の外径よりも大き
い。
【0034】整流子59は、コイル58の側部で電動機
軸56の外周部分に取付けたものであり、ラック軸26
の左端側(図左側)に向く平坦な面がブラシ接触面59
aである。すなわち、ブラシ接触面59aは電動機軸5
6に直交する面である。整流子59のブラシ接触面59
aに接触するブラシ61は、ブラシホルダ62を介して
第2ハウジング103内に収納されたものである。
【0035】ブラシ接触面59aに対して、電動機軸5
6の軸方向からブラシ61を当てることになる。このた
め電動機50を組立るときに、電動機軸56の組立方向
に対して、整流子59並びにブラシ61の組立方向を合
致させることができる。従って電動機50の組立性を高
めることができる。63はブラシ弾発用の圧縮ばね、6
4はブラシ用コードである。
【0036】ボールねじ70は、ラック軸26に形成し
たねじ部(雄ねじ)71と、多数のボール72・・・
と、ねじ部71にボール72・・・を介して取付けた外
筒部分のナット73と、からなるボールナット機構であ
る。このボールねじ70は、電動機50の補助トルク
を、ナット73からボール72・・・を介してねじ部7
1へ伝達するものであって、ナット73のねじ溝の端部
に到達したボール72・・・が図示せぬチューブ内を通
って循環する、いわゆる内部循環形式又は外部循環形式
の一般的な構成である。
【0037】ところで、第1ハウジング102は、ボー
ルねじ70のナット73及び第1軸受131を介して電
動機軸56の出力端部56aを回転可能に支持したもの
である。第2ハウジング103は、第2軸受132及び
ブッシュ133を介して電動機軸56の反出力端部56
cを回転可能に支持したものである。第1・第2軸受1
31,132はころがり軸受である。ブッシュ133
は、第2ハウジング103の内周面と、第2軸受132
における外輪の外周面との間に介在した部材である。
【0038】具体的には、第1ハウジング102は、第
2ハウジング103内に嵌合するためのボールねじ収納
部102bを一体に形成し、このボールねじ収納部10
2b内に第1軸受131を介してナット73を回転可能
に支持したものである。第1軸受131は、第1ハウジ
ング102に対する軸方向移動がロックスクリュー13
4によって規制されるとともに、ナット73の中心又は
その近傍位置を回転可能に支持したものである。
【0039】ナット73は、第1軸受131に嵌合する
支承部74と支承部74の一端に連なり支承部74より
も大径の大径部75と、支承部74内に形成した連結孔
76とからなる。支承部74に嵌合した第1軸受131
を、大径部75とロックスクリュー135とによって挟
み込むことで、第1ハウジング102に対するナット7
3の軸方向移動を規制することができる。この結果、ナ
ット73は回転可能で且つ軸方向移動不能(スライド不
能)である。
【0040】電動機軸56の出力端部56aをナット7
3の連結孔76に嵌合し且つ連結することで、第1ハウ
ジング102は、上述のようにナット73及び第1軸受
131を介して電動機軸56の出力端部56aを回転可
能に支持することができる。電動機軸56の出力端部5
6aは、その先端が段差77に当ることで図右側への軸
方向移動が規制されたものである。出力端部56aの軸
方向移動不能の構成については図5にて詳述する。一
方、電動機軸56の反出力端部56cは、その先端の段
差56dが第2軸受132の内輪の端面に当ることで図
左側への軸方向移動が規制されたものである。この結
果、電動機軸56は軸方向移動不能である。
【0041】さらにこの図は、第1ハウジング102の
一端のフランジ102aに、第2ハウジング103の一
端のフランジ103aを、ボルト136にて結合したこ
とを示す。図中、137,138はスペーサ、139は
Oリングである。
【0042】図5は本発明に係る電動機とボールねじと
の連結構造を示す断面図である。本発明は、電動機軸5
6とナット73とを、ラック軸26の長手方向に互いに
嵌合し合うことで、トルク伝達可能に連結したことを特
徴とする。さらに本発明は、電動機軸56とボールねじ
70との間にトルクリミッタ90を付加し、一定以上の
トルクが伝わらぬようにしたことを特徴とする。電動機
軸56とナット73との具体的な連結構造を以下に説明
する。
【0043】電動機軸56は、出力端部56aの外周面
に一定幅の溝56bを全周にわたって形成し、この溝5
6bにトルクリミッタ90を嵌め込んだものである。一
方、ナット73は、入力側にラック軸26と同心の連結
孔76を形成し、この連結孔76の径を、ボール72・
・・を設けた部分の内径よりも大径に設定したものであ
る。このため、連結孔76の奥端部分には段差77を有
する。電動機軸56の出力端部56aをナット73の連
結孔76に嵌合することで、出力端部56aと連結孔7
6との間にトルクリミッタ90を介在させることができ
る。さらには、連結孔76に嵌合した出力端部56a
は、先端が段差77に当ることで、図右方向(ボール7
2・・・を設けた側)への軸方向移動が規制されること
になる。
【0044】電動機軸56とナット73とを、トルクリ
ミッタ90を介してラック軸26の長手方向に互いに嵌
合し合うだけで、トルク伝達可能に連結することができ
る。従って、電動機軸56とナット73との組付け工数
をより低減できる。
【0045】図6(a),(b)は本発明に係る電動
機、ボールねじ及びトルクリミッタの連結構造を示す分
解図である。(a)は電動機軸56、ナット73及びト
ルクリミッタ90を分解した状態を示す。(b)は上記
(a)のb部を拡大して示す。トルクリミッタ90は、
幅が一定で板厚が極めて小さい(例えば板厚0.3m
m)環状の金属製バンド91をベースとし、このバンド
91の周囲1箇所だけ切断したものである。バンド91
は外周面に全周にわたり、円周方向に一定ピッチ(例え
ばピッチ6〜7mm)で、軸方向に細長い複数の係合凸
条92・・・を一体に形成したものである。これらの係
合凸条92・・・は、例えばバンド91をプレス加工す
ることで、バンド91から径外方へ突出させた高さ並び
に長さが一定の突起部(例えば高さ0.7mm、長さ9
mm)であり、その突起先端を円弧状断面としたもので
ある。
【0046】このようなトルクリミッタ90は、一定以
上のトルクの伝達を遮断する部材であり、一般にトレラ
ンス・リング(tolerance ring)とも言われている。電
動機軸56における溝56bの底面にバンド91の内面
を嵌合させるとともに、複数の係合凸条92・・・の各
突起先端面に連結孔76の円周面を嵌合させることで、
これらの各部材間の摩擦力によってトルクを伝達するこ
とができる。さらに複数の係合凸条92・・・は、一定
以上のトルクに応じて、バンド91の径内方への弾性変
形が可能である。係合凸条92・・・が変形すること
で、上記各部材56,73,90間の摩擦力は低下する
ことになる。
【0047】ここで一旦図5に戻って、電動機軸56、
ナット73及びトルクリミッタ90の作用を説明する。
電動機50が発生した補助トルクは、電動機軸56→ト
ルクリミッタ90→ナット73→ボール72・・・→ね
じ部71の経路でラック軸26に伝わる。この結果、補
助トルクをスラスト(ラック軸26への軸力)に変換し
てラック軸26に付加することができる。
【0048】一方、トルクリミッタ90に一定以上のト
ルクが作用すると、係合凸条92・・・がバンド91の
径内方へ若干弾性変形することにより、上記各部材5
6,73,90間の摩擦力は低下する。この結果、電動
機軸56とナット73との間には、一定以上のトルクが
伝わらない。従って、電動機50に過大なトルクが作用
することはない。
【0049】図7は本発明に係る電動機の組立手順説明
図である。電動機50の組立手順は次の(1)〜(7)
の通りである。 (1)ヨーク51を組込んだ第2ハウジング103を準
備する。 (2)第2軸受132及びブッシュ133を、第2ハウ
ジング103に一端側(すなわちフランジ103a側の
開口103b)から組込む。 (3)ブラシ61,61を組込んであるブラシホルダ6
2を、第2ハウジング103に一端側から組込む。 (4)複数のステータ52・・・を、外部・内部ステー
タホルダ53,54に組込むことでステータブロックと
する。 (5)ステータブロックを、第2ハウジング103に一
端側から組込む。 (6)電動機軸56、コイル58及び整流子59からな
るロータ55を、第2ハウジング103に一端側から組
込む。 (7)この結果、ロータ55を内部ステータホルダ54
内に組込むとともに、電動機軸56を第2軸受132に
組込むことができる。同時に、ブラシ接触面59aをブ
ラシ61,61に接触させることができる。
【0050】以上で電動機50の組立作業を完了する。
このようにして、フランジ103a側の開口103bか
ら、すなわち一方から第2ハウジング103内に、電動
機軸56の軸方向に全ての電動機構成部品を組込むこと
ができる。全ての部品を一方向から組付けることが可能
なので、電動機50の組立が容易であり、組立性を高め
ることができるとともに、自動組立ができる。
【0051】図8は本発明に係る電動機の完成図兼電動
パワーステアリング装置の組立手順説明図である。この
図は完成した電動機50を示す。この図に示すように組
立られた電動機50の品質検査や性能試験を行うことが
できる。性能試験をするときには、電動機軸56の出力
端部56aを治具で回転可能に支持することになる。そ
の後、出力端部56aにトルクリミッタ90を組付け
る。
【0052】電動パワーステアリング装置10の組立手
順は次の(1)〜(4)の通りである。 (1)第1ハウジング102にボールねじ70のナット
73を組込む。 (2)第1ハウジング102にラック軸26を通すこと
でボールねじ70に組込む(矢印)。 (3)連結孔76に対して出力端部56aをラック軸2
6の長手方向に嵌合する(矢印)ことで、電動機軸5
6をトルクリミッタ90を介してナット73に連結す
る。同時に、開口103bをボールねじ収納部102b
に嵌合する。 (4)フランジ102aにフランジ103aをボルト1
36で結合する。以上で電動パワーステアリング装置1
0の組立作業を完了する。
【0053】このように、電動機50を組立て品質検査
や性能試験を行った後に、その電動機50を分解するこ
となく組立た状態で、ラック軸26並びにボールねじ7
0に組込むことができる。
【0054】さらには、ラック軸26並びにボールねじ
70に電動機50を組込んだ後に、電動機50だけの品
質検査や性能試験を再実施する必要はない。従って、組
付け工数や検査・試験工数を低減することができるの
で、電動パワーステアリング装置10のコストダウンを
図ることができる。しかも、電動機50を一旦分解した
上に再組立するという作業がないので、電動機50の組
立精度を維持することが容易である。
【0055】以上の説明をまとめると、本発明は次のよ
うになる。本発明は上記図4に示すように、電動機50
をナット73よりもラック軸26の他端部側(図左側)
へ寄った位置に配置し、電動機軸56とナット73とを
分離した部材とし、これら電動機軸56とナット73と
を、ラック軸26の長手方向に互いに嵌合し合うことで
トルク伝達可能に連結したことを特徴とする。
【0056】言い換えると、本発明の電動パワーステア
リング装置10は、(1)第1ハウジング102側のラ
ック32(図2参照)と第2ハウジング103側の電動
機50との間にナット73を配置し、(2)第2ハウジ
ング103に電動機50を収納し、(3)第1ハウジン
グ102にてナット73を回転可能に且つ軸方向への移
動を規制して支持し、(4)ナット73に電動機軸56
の出力端部56aをラック軸26の長手方向に嵌合する
ことでトルク伝達可能に連結し、(5)第2ハウジング
103にて電動機軸56の他端部56cを回転可能に支
持したことを特徴とする。
【0057】従って、電動パワーステアリング装置10
に(すなわち第1ハウジング102に)先にナット73
を組み付けておき、このナット73に後から電動機軸5
6を連結することができる。このため、電動機50を組
立て品質検査や性能試験を行った後に、その電動機50
を分解することなく組立た状態で、ラック軸26並びに
ボールねじ70に容易に組込むことができる。
【0058】図9(a)〜(d)は本発明に係る電動パ
ワーステアリング装置の作用説明図である。図9(a)
は、上記図1のシステムに図2の電動パワーステアリン
グ装置10を組合せた、平面的な模式図である。なお、
各部の符号は上記図1及び図2に示すものと同一であ
り、その説明を省略する。ブッシュ105は、ラック軸
26が所定値たわんだときにラック軸26を支えるため
に、所定大きさの隙間δを有する。
【0059】図9(b)は、図9(a)に示すラック軸
26回りの更なる模式図であり、ラック軸26をピニオ
ン中心Aとボールねじ中心Bとで支持し、ピニオン中心
Aでラックガイド120にて押し付けたことを示す。詳
しくは、ボールねじ70をラック軸26に組み付けたの
で、ボールねじ70はラック軸26を車体前方並びに車
体後方から支持することになる。また、ピニオン31は
ラック軸26を車体前方から支持し、ラックガイド12
0はラック軸26を車体後方から押し付けたものであ
る。しかも、ブッシュ中心Cでラック軸26が所定値た
わんだときに、ブッシュ105はラック軸26を支え
る。
【0060】図9(c)は、図9(b)に示すラック軸
26回りの模式的作用図(第1)、図9(d)は、図9
(b)に示すラック軸26回りの模式的作用図(第2)
である。ラック軸26の両端には、走行時、特に操舵時
の路面反力及びボールねじ70に起因する外力が作用又
はモーメントが発生する(以下、「車体前方からのモー
メントMf」、「車体後方からのモーメントMr」と記
す。)。
【0061】図9(c)のように、前記車体前方からの
モーメントMf,Mfにより、ラック軸26の端部はピ
ニオン31から離れる方向に曲げられる。ラック軸26
の図左端部が所定値たわむと、ラック軸26はボールね
じ70とブッシュ105とラックガイド120との3点
で支持されることになる。その結果、ラック軸26は図
9(c)の太い実線で示すようにたわむ。このたわんだ
実線は、ラック軸26が後方へ変形するときの揺動波形
となる。
【0062】一方、図9(d)のように、前記車体後方
からのモーメントMr,Mrにより、ラック軸26の端
部がピニオン31へ押し付ける方向に曲げられる。ラッ
ク軸26の図左端部が所定値たわむと、ラック軸26は
ピニオン31とボールねじ70とブッシュ105との3
点で支持されることになる。その結果、ラック軸26は
図9(d)の太い実線で示すようにたわむ。このたわん
だ実線は、ラック軸26が前方へ変形するときの揺動波
形となる。
【0063】以上の説明から明らかなように、ラック軸
26の両端に、車体前後からのモーメントMf,Mrが
作用して、ラック軸26の左端部が所定値たわんだとき
に、ブッシュ105で支えるようにしたので、左端部が
所定値よりもたわむことはない。たわみ量が小さいの
で、ラック軸26の振動を容易に抑制することができ
る。
【0064】このように、ラック軸26の振動が抑制さ
れると、ステアリングハンドルの振動も抑制されるの
で、操舵フィーリングが高まる。また、ステアリングハ
ンドルを介して車室内に伝わる振動が抑制されるので、
車室内の騒音を防止できる。
【0065】図10(a)〜(d)は本発明に係るラッ
ク軸の製造手順説明図である。ラック軸26を製造する
には、次の(a)〜(d)の手順による。先ず(a)に
おいて、鉄鋼材からなる丸棒26Aを転造機151に連
続的に供給する。転造機151は、周速V1,V2が異
なる2個の丸形ダイス152,153を備えた差速式転
造機である。周速V1,V2の差の半分の速度で丸棒2
6Aを移動させつつ、スルー転造によって丸棒26Aに
ねじ部71を連続的にねじ加工することができる。次
に、ねじ部71を形成した丸棒26Aを所定長さ毎にカ
ッタ154にて切断することで、(b)に示す軸半完成
品26Bを得る。
【0066】その後(c)のように、軸半完成品26B
の両端にボールジョイント取付ねじ孔35,35を開け
る。さらに(c)において、軸半完成品26Bの外周面
のうち、ねじ部71が必要な部分だけを残して切削する
ことで、表面が滑らかな小径部36を形成する。小径部
36の径は、ねじ部71の谷径よりも小径である。
【0067】最後に(d)のように、小径部36の一部
にラック32を形成してラック軸26を得る。このよう
にして、ラック軸26を製造することができる。
【0068】なお、上記製造手順については、上記構成
のラック軸26の構成を明確にするために説明したもの
であり、製造方法並びに製造手順は任意である。例えば
ラック軸26のうち、必要な部分だけにねじ加工するこ
とでねじ部71を得るようにしてもよい。このようなね
じ加工方法としては、切削やインフィールド転造があ
る。
【0069】なお、上記本発明の実施の形態において、
操舵トルクセンサ41は、上記トーションバー形式のト
ルクセンサに限定されるものではなく、例えば磁歪式ト
ルクセンサであってもよい。磁歪式トルクセンサを採用
した場合には、ピニオン軸24を上部・下部軸24A,
24Bの一体軸とすることができる。また、電動機軸5
6とナット73との連結構造は、ラック軸26の長手方
向に互いに嵌合し合うことで、トルク伝達可能に連結し
た構造であればよく、例えばスプラインやセレーション
を介して連結するものであってもよい。
【0070】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、ナットをラックと電動機との間に配
置したので、電動パワーステアリング装置に先にボール
ねじ用ナットを組み付けておき、このナットに後から電
動機軸を連結することができる。このため、電動機を組
立て品質検査や性能試験を行った後に、その電動機を分
解することなく組立た状態で、ラック軸並びにボールね
じに組込むことができる。さらには、ラック軸並びにボ
ールねじに電動機を組込んだ後に、電動機だけの品質検
査や性能試験を再実施する必要はない。従って、組付け
工数や検査・試験工数を低減することができるので、電
動パワーステアリング装置のコストダウンを図ることが
できる。しかも、電動機を一旦分解した上に再組立する
という作業がないので、電動機の組立精度を維持するこ
とが容易である。
【0071】請求項2は、電動機軸とナットとを、ラッ
ク軸の長手方向に互いに嵌合し合うだけで、トルク伝達
可能に連結することができる。従って、電動機軸とナッ
トとの組付け工数をより低減することができる。
【0072】請求項3は、電動機に、電動機軸に取付け
た整流子と、この整流子のブラシ接触面に接触するブラ
シとを備え、ブラシ接触面を電動機軸に直交する面とし
たので、整流子のブラシ接触面に対して、電動機軸の軸
方向からブラシを当てることができる。このため電動機
を組立るときに、電動機軸の組立方向に対して、整流子
並びにブラシの組立方向を合致させることができる。従
って組立性を高めることができる。
【0073】請求項4は、ラック軸のラックを形成した
面の背面側に、この背面を押出すラックガイドを配置
し、ラック軸のうちねじ部よりも他端部側へ寄った位置
に、このラック軸が所定値たわんだときに支えるブッシ
ュを配置したので、ラック軸の両端に、路面反力に起因
する外力が作用又はモーメントが発生して、ラック軸の
他端部が所定値たわんだときにブッシュで支えることが
できる。従って、ラック軸の他端部が所定値よりもたわ
むことはない。たわみ量が小さいので、ラック軸の振動
を容易に抑制することができる。ラック軸の振動が抑制
されると、ステアリングハンドルの振動も抑制されるの
で、操舵フィーリングが高まる。また、ステアリングハ
ンドルを介して車室内に伝わる振動が抑制されるので、
車室内の騒音を防止できる。しかも、外力又はモーメン
トが小さいときには、ラック軸はたわみ量が小さいので
ブッシュに当らない。このため、良好な操舵フィーリン
グを維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の模
式図
【図2】本発明に係る電動パワーステアリング装置の全
体構成図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】本発明に係るラック軸、電動機、ボールねじ回
りの要部断面図
【図5】本発明に係る電動機とボールねじとの連結構造
を示す断面図
【図6】本発明に係る電動機、ボールねじ及びトルクリ
ミッタの連結構造を示す分解図
【図7】本発明に係る電動機の組立手順説明図
【図8】本発明に係る電動機の完成図兼電動パワーステ
アリング装置の組立手順説明図
【図9】本発明に係る電動パワーステアリング装置の作
用説明図
【図10】本発明に係るラック軸の製造手順説明図
【図11】従来の電動パワーステアリング装置の概要図
【符号の説明】
10…電動パワーステアリング装置、21…ステアリン
グホイール、24…ピニオン軸、25…ラックアンドピ
ニオン機構、26…ラック軸、29…操舵車輪、31…
操舵用ピニオン、32…ラック、41…操舵トルクセン
サ、50…電動機、56…電動機軸、59…整流子、5
9a…ブラシ接触面、61…ブラシ、70…ボールね
じ、71…ねじ部、72…ボール、73…ナット、90
…トルクリミッタ、105…ブッシュ、120…ラック
ガイド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉野 光生 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 筒井 泰裕 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D033 CA02 CA04 CA16 CA28

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車幅方向に延ばしたラック軸の一端部の
    一側面にラックを形成し、このラックに操舵用ピニオン
    を噛み合わせ、前記ラック軸のうちラックを除く部分に
    ねじ部を形成し、このねじ部にボールねじのナットをボ
    ールを介して組付け、前記ナットに前記ラック軸を囲う
    中空の電動機軸を連結することで、操舵トルクに応じて
    電動機が発生した補助トルクを電動機軸から前記ナット
    を介してラック軸に付加するようにした電動パワーステ
    アリング装置において、前記ナットは、前記ラックと前
    記電動機との間に配置したことを特徴とする電動パワー
    ステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記電動機軸と前記ナットとは、前記ラ
    ック軸の長手方向に互いに嵌合し合うことで、トルク伝
    達可能に連結したことを特徴とする請求項1記載の電動
    パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記電動機は、前記電動機軸に取付けた
    整流子と、この整流子のブラシ接触面に接触するブラシ
    とを備え、前記ブラシ接触面を前記電動機軸に直交する
    面としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    電動パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記ラック軸の前記ラックを形成した面
    の背面側に、この背面を押出すラックガイドを配置し、
    前記ラック軸のうち前記ねじ部よりも他端部側へ寄った
    位置に、このラック軸が所定値たわんだときに支えるブ
    ッシュを配置したことを特徴とする請求項1、請求項2
    又は請求項3記載の電動パワーステアリング装置。
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