JP2011105075A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操舵開始時の引きずり感がなく、操舵フィーリングに優れた電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】電動モータ13のロータ15が回転すると、ボールねじ機構14のボールナット26が回転し、転舵軸8が軸方向Xに移動する。ハウジング12に保持された軸受18によって回転可能に且つ軸方向Xに移動不能に支持された回転体100が、上記ロータ15と、ロータ15と協働して凹部S1を形成するねじ部材37とを含む。ボールナット26は凹部S1内に突出した凸部34を含む。回転体37は、ボールナット26に電動モータ13のトルクを伝達する。凹部S1に収容された弾性支持部材28,29が、凸部34を介してボールナット26を軸方向Xに弾性支持する。
【選択図】図2
【解決手段】電動モータ13のロータ15が回転すると、ボールねじ機構14のボールナット26が回転し、転舵軸8が軸方向Xに移動する。ハウジング12に保持された軸受18によって回転可能に且つ軸方向Xに移動不能に支持された回転体100が、上記ロータ15と、ロータ15と協働して凹部S1を形成するねじ部材37とを含む。ボールナット26は凹部S1内に突出した凸部34を含む。回転体37は、ボールナット26に電動モータ13のトルクを伝達する。凹部S1に収容された弾性支持部材28,29が、凸部34を介してボールナット26を軸方向Xに弾性支持する。
【選択図】図2
Description
本発明は電動パワーステアリング装置に関する。
転舵軸としてのラック軸に電動モータの操舵補助力を与える、いわゆるラックアシスト式の電動パワーステアリング装置が提案されている。
この種の電動パワーステアリング装置において、ボールナットを支持する軸受の外輪の端面とハウジングとの間に弾性部材を介在させることが提案されている(例えば特許文献1および特許文献2を参照)。
この種の電動パワーステアリング装置において、ボールナットを支持する軸受の外輪の端面とハウジングとの間に弾性部材を介在させることが提案されている(例えば特許文献1および特許文献2を参照)。
特許文献1,2では、ボールナットと被動ギヤが一体に連結されたユニットを構成しており、操舵開始時(すなわち微小操舵時)に上記の弾性部材が弾性変形することにより、ボールナットが回転せずにラック軸とともに軸方向に移動することができる。
しかしながら、ボールナットと被動ギヤを含むユニット全体を軸方向に移動させるため、移動マスが大きく、したがって、操舵フィーリングとして、操舵補助に入る前のいわゆる引きずり感の低減が十分ではなく、また、いわゆるダイレクト感を出し難いという問題がある。
しかしながら、ボールナットと被動ギヤを含むユニット全体を軸方向に移動させるため、移動マスが大きく、したがって、操舵フィーリングとして、操舵補助に入る前のいわゆる引きずり感の低減が十分ではなく、また、いわゆるダイレクト感を出し難いという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、操舵開始時の引きずり感がなく、操舵フィーリングに優れた電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、転舵軸(8)の一部に形成されたねじ軸(8b)、および上記ねじ軸にボール(27)を介して螺合するボールナット(26;26A;26B;26C;26D)を含み、操舵補助用の電動モータ(13;13A;13B;13C;13D)の出力回転を上記転舵軸の軸方向(X)の移動に変換するボールねじ機構(14;14A;14B;14C;14D)と、ハウジング(12;12D)によって保持された軸受(18,19)によって回転可能に且つ上記軸方向に移動不能に支持され、上記ボールナットを上記軸方向に移動可能に支持し、上記ボールナットに上記電動モータのトルクを伝達する回転体(100;110;120;130;140)と、上記回転体に対して上記ボールナットを上記軸方向に弾性支持する弾性支持部材(28,29;28A,29A;28B,29B;28D,29D)と、を備える電動パワーステアリング装置(1;1D)を提供する。
本発明では、操舵開始時に、弾性支持部材が弾性変形することにより、ボールナットがねじ軸(転舵軸)とともに軸方向に微小量同行移動する。このとき、回転体は軸方向に移動しないので、従来と比較して、微小操舵時の移動マスを格段に小さくすることができる。したがって、操舵補助に入る前のひきずり感を確実になくすことができる。また、ダイレクト感のある優れた操舵フィーリングを得ることができる。
また、上記ボールナットおよび上記回転体は、上記軸方向に対向する対向面(341,35;342,37;262,451;461,471;264,581;265,591;651,691;652,681;881,824;882,831)を含み、上記弾性支持部材は、上記ボールナットおよび上記回転体の上記対向面間に介在する弾性部材を含む場合がある(請求項2)。この場合、ボールナットおよび回転体の対向面間に介在する弾性部材が、回転体に対して、ボールナットを上記軸方向に弾性支持する。
また、上記ボールナットおよび上記回転体の何れか一方が、径方向に延設された凸部(34;47;65;88)を含み、他方が、上記凸部が挿入された凹部(S1;S2;S3;S4)を含み、上記ボールナットおよび上記回転体の上記対向面は、上記凸部と凹部との対向面を含む場合がある(請求項3)。この場合、凸部と凹部の間に弾性支持部材としての弾性部材を容易にレイアウトすることができる。
また、上記電動モータは、転舵軸と同軸に配置されたロータ(15;15A;15C)を含み、上記凸部(34;47;65)は、上記ボールナット(26;26A;26C)の外周に径方向外方に突出するように形成され、上記回転体(100;110;130)は、上記電動モータの上記ロータを含む場合がある(請求項4)。この場合、いわゆるラック同軸タイプの電動パワーステアリング装置において、電動モータのロータを含む回転体の凹部と、ボールナットの凸部との間に、弾性支持部材としての弾性部材を容易にレイアウトすることができる。
また、上記電動モータの出力回転をボールナットに伝達する伝達機構(77)を含み、上記伝達機構は、ボールナットと同軸に配置された被動部材(79)を含み、上記凸部(88)は、上記ボールナット(26D)の外周(261)に径方向外方に突出するように形成され、上記回転体(140)は、上記被動部材を含む場合がある(請求項5)。この場合、いわゆるラックパラレルタイプの電動パワーステアリング装置において、伝達機構の被動部材を含む回転体の凹部と、ボールナットの凸部との間に、弾性支持部材としての弾性部材を容易にレイアウトすることができる。また、上記の伝達機構として、平行軸歯車機構やプーリ・ベルト機構を用いることができ、被動部材としては、上記平行軸歯車機構の被動ギヤや上記プーリ・ベルト機構の被動プーリを用いることができる。
また、上記ボールナットを上記回転体にトルク伝達可能に弾性連結する弾性連結部材(74,75)を備え、上記弾性支持部材および上記弾性連結部材が一体に形成された単一の弾性部材(71)を構成しており、上記単一の弾性部材は、上記凹部内に収容され上記凸部の周囲を取り囲む環状をなしている場合がある(請求項6)。ボールナットの軸方向移動を許容している関係上、ボールナットが回転方向に多少のガタを生ずるおそれがある。これに対して、本発明では、弾性連結部材によって、ボールナットの回転方向のガタをなくし、騒音の発生を防止することができる。しかも、弾性支持部材および弾性連結部材が一体に形成された単一の弾性部材を構成しているので、部品点数を削減することができる。また、上記凸部と上記凹部の間に、単一の弾性部材を押し込むのみで、組立を非常に容易に行うことができる。したがって、部品点数およよび組立て工数の削減を通じて、製造コストを格段に安価にすることができる。
上記ボールナットを上記回転体にトルク伝達可能に弾性連結する弾性連結部材(39,40;39A,40A;74,75;39D,40D)を備えていれば好ましい(請求項7)。ボールナットの軸方向移動を許容している関係上、ボールナットが回転方向に多少のガタを生ずるおそれがある。これに対して、本発明では、弾性連結部材によって、ボールナットの回転方向のガタをなくし、騒音の発生を防止することができる。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態のボールねじ装置が適用された、車両用操舵装置としての電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式的断面図である。図1を参照して、本電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイールのような操舵部材2に連結されたステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3と機械的に連結された転舵機構4と、ステアリングシャフト3に負荷されるトルクに応じて転舵機構4に操舵補助力を付与する操舵補助機構5とを備えている。
図1は、本発明の一実施の形態のボールねじ装置が適用された、車両用操舵装置としての電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式的断面図である。図1を参照して、本電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイールのような操舵部材2に連結されたステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3と機械的に連結された転舵機構4と、ステアリングシャフト3に負荷されるトルクに応じて転舵機構4に操舵補助力を付与する操舵補助機構5とを備えている。
ステアリングシャフト3は、操舵部材2に連結された入力軸3aと、中間軸6を介して転舵機構4に連なる出力軸3bと、入力軸3aおよび出力軸3bを同軸的に連結するトーションバー3cとを備える。
転舵機構4は、中間軸6に連結されたピニオン軸7の端部に設けられたピニオン7aと、このピニオン7aに噛み合うラック軸8aを一部に有し車両の左右方向に延びる転舵軸8と、この転舵軸8の一対の端部にそれぞれタイロッド9を介して連結され、対応する転舵輪10をそれぞれ支持するナックルアーム11とを備える。転舵軸8の軸方向の移動により、ナックルアーム11が回動されて転舵輪10の転舵が達成される。転舵軸8は、図示しない軸受を介して筒状のハウジング12によって軸方向Xに移動可能に且つ回転不能に支持されている。
転舵機構4は、中間軸6に連結されたピニオン軸7の端部に設けられたピニオン7aと、このピニオン7aに噛み合うラック軸8aを一部に有し車両の左右方向に延びる転舵軸8と、この転舵軸8の一対の端部にそれぞれタイロッド9を介して連結され、対応する転舵輪10をそれぞれ支持するナックルアーム11とを備える。転舵軸8の軸方向の移動により、ナックルアーム11が回動されて転舵輪10の転舵が達成される。転舵軸8は、図示しない軸受を介して筒状のハウジング12によって軸方向Xに移動可能に且つ回転不能に支持されている。
操舵補助機構5は、転舵軸8を同軸的に取り囲む操舵補助用の電動モータ13と、電動モータ13の回転運動を転舵軸8の軸方向Xの移動に変換する運動変換機構としてのボールねじ機構14とを備えている。本電動パワーステアリング装置1は、いわゆるラックアシストタイプであり、その中でも、電動モータ13が転舵軸8(ラック軸8a)と同軸に配置される、いわゆるラック同軸タイプである。
電動モータ13は、転舵軸8を同軸的に取り囲む筒状のロータ15と、ハウジング12の内周に固定され、上記ロータ15の周囲を取り囲むステータ16とを備えている。
ロータ15は、その軸方向に関して第1の端部151および第2の端部152を有している。ロータ15の軸方向の中間部に周方向に複数の磁極を形成する例えばリング状の永久磁石17が保持されている。ステータ16は、図示していないが、ハウジング12の内周12aに保持された環状のステータコアと、そのステータコアの内周に形成された複数の歯にそれぞれ巻かれた複数のコイルとを備えている。
ロータ15は、その軸方向に関して第1の端部151および第2の端部152を有している。ロータ15の軸方向の中間部に周方向に複数の磁極を形成する例えばリング状の永久磁石17が保持されている。ステータ16は、図示していないが、ハウジング12の内周12aに保持された環状のステータコアと、そのステータコアの内周に形成された複数の歯にそれぞれ巻かれた複数のコイルとを備えている。
ロータ15の第1の端部151は、ハウジング12の内周12aに保持された例えば玉軸受からなる第1の軸受18によって回転可能に支持されている。ロータ15の第2の端部152は、ハウジング12に保持された例えば複列アンギュラ玉軸受からなる第2の軸受19によって回転可能に支持されている。
第2の軸受19の外輪19aは、ハウジング12によって軸方向移動が規制されており、また、第2の軸受19の内輪19bとロータ15との軸方向相対移動が規制されている。これにより、ロータ15の軸方向移動が規制されている。
第2の軸受19の外輪19aは、ハウジング12によって軸方向移動が規制されており、また、第2の軸受19の内輪19bとロータ15との軸方向相対移動が規制されている。これにより、ロータ15の軸方向移動が規制されている。
具体的には、第2の軸受19の外輪19aは、ハウジング12の内周12aに形成された段部からなる受け部20と、ハウジング12の内周12aのねじ部21にねじ嵌合された環状のねじ部材22との間に挟持されている。
また、第2の軸受19の内輪19bは、ロータ15の第2の端部152における外周153に形成された段部からなる受け部23と、ロータ15の第2の端部152における外周153のねじ部24にねじ嵌合された締付ナット25との間に挟持されている。
また、第2の軸受19の内輪19bは、ロータ15の第2の端部152における外周153に形成された段部からなる受け部23と、ロータ15の第2の端部152における外周153のねじ部24にねじ嵌合された締付ナット25との間に挟持されている。
ボールねじ機構14は、転舵軸8の一部に形成されたねじ軸8bと、ねじ軸8bの周囲を同軸的に取り囲むボールナット26と、ねじ軸8bの外周およびボールナット26の内周に形成された螺旋溝間に介在した多数のボール27とを備えている。ボール27は、例えばボールナット26に設けられた図示しないデフレクタ(こま)を用いて、ねじ軸8b周囲の軌道を無限循環させられるようになっている。
ボールナット26の外周261は、ロータ15の内周154に、円筒面間の例えばすきま嵌めにより、摺動可能に嵌め合わされている。
本実施の形態の主に特徴とするところは、下記である。すなわち、電動モータ13のロータ15とボールナット26とが別体に形成されている。ロータ15と協働して凹部S1を形成するための凹部形成部材としてのねじ部材37が、ロータ15の第1の端部151の内周に、ねじ嵌合されて固定されており、その凹部形成部材としてのねじ部材37およびロータ15によって、電動モータ13のトルクをボールナット26に伝達するための回転体100が構成されている。凹部S1内には、ボールナット26の外周261から径方向外方へ延びる凸部34が挿入されている。第2の軸受19の働きで、ロータ15を含む回転体100の軸方向Xへの移動が規制されている。回転体100の一部であるロータ15は、ボールナット26を軸方向Xに摺動可能に支持している。回転体100に対して、ボールナット26を軸方向Xに所定量移動可能に弾性支持する一対の弾性支持部材28,29が設けられている。
本実施の形態の主に特徴とするところは、下記である。すなわち、電動モータ13のロータ15とボールナット26とが別体に形成されている。ロータ15と協働して凹部S1を形成するための凹部形成部材としてのねじ部材37が、ロータ15の第1の端部151の内周に、ねじ嵌合されて固定されており、その凹部形成部材としてのねじ部材37およびロータ15によって、電動モータ13のトルクをボールナット26に伝達するための回転体100が構成されている。凹部S1内には、ボールナット26の外周261から径方向外方へ延びる凸部34が挿入されている。第2の軸受19の働きで、ロータ15を含む回転体100の軸方向Xへの移動が規制されている。回転体100の一部であるロータ15は、ボールナット26を軸方向Xに摺動可能に支持している。回転体100に対して、ボールナット26を軸方向Xに所定量移動可能に弾性支持する一対の弾性支持部材28,29が設けられている。
また、例えばロータ15の第1の端部151の所定部をボールナット26の所定部にかしめ付けるかしめ突起からなる規制部30によって、ロータ15を含む回転体100とボールナット26との相対回転が規制されている。これにより、電動モータ13の出力回転がボールナット26に伝達されるようになっている。ただし、規制部30はボールナット26の軸方向Xへの移動を許容している。
また、電動パワーステアリング装置1は、トーションバー3cを介する入力軸3aおよび出力軸3bの相対回転変位量により操舵トルクを検出するためのトルクセンサ31と、トルクセンサ31により検出されるトルクや車速センサ32により検出される車速に基づいて、上記電動モータ13を駆動制御するECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)33とを備えている。
拡大図である図2を参照して、上記凸部34は、ボールナット26の一端から径方向外方に延び、例えば環状をなしている。一方、ロータ15は、その第1の端部151における内周154に、凸部34の軸方向Xの一端面341と対向する段部からなる受け部35を有している。また、ロータ15の第1の端部151における内周154に形成されたねじ部36に、環状のねじ部材37が嵌合されている。ねじ部材37は、凸部34の軸方向Xの他端面342と対向する押圧部371を有している。
上記凹部S1は、ロータ15の第1の端部151における内周および受け部35と、凹部形成部材としてのねじ部材37の押圧部371とによって区画されている。
ボールナット26および回転体100は、軸方向Xに対向する対向面として、凸部34の一端面341と受け部35の対と、凸部34の他端面342とねじ部材37の押圧部371の対とを有している。
ボールナット26および回転体100は、軸方向Xに対向する対向面として、凸部34の一端面341と受け部35の対と、凸部34の他端面342とねじ部材37の押圧部371の対とを有している。
一方の弾性支持部材28は、上記対向面の対としての、凸部34の一端面341とロータ15の受け部35との間に、軸方向Xに弾性的に圧縮された状態で介在する環状板からなる。他方の弾性支持部材29は、上記対向面の対としての、凸部34の他端面342とねじ部材37の押圧部371との間に、軸方向Xに弾性的に圧縮された状態で介在する環状板からなる。直進走行時(非操舵時)には、両弾性支持部材28,29の弾性反発力のバランスにより、ボールナット26が、軸方向Xの中立位置に保持されている。
弾性支持部材28,29としては、例えばH−NBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム) 等のゴムや、フッ素樹脂等の樹脂などの、温度特性に優れた弾性部材を用いることが好ましい。
ボールナット26の凸部34の回転方向Rの一部に凹部38が形成されており、その凹部38内に、上記のかしめ突起からなる規制部30が進入している。図3に示すように、ボールナット26の回転方向Rに対向する凹部38の内面38aと規制部30との間には、ボールナット26をトルク伝達可能にロータ15に弾性連結する一対の弾性連結部材39,40が介在している。
ボールナット26の凸部34の回転方向Rの一部に凹部38が形成されており、その凹部38内に、上記のかしめ突起からなる規制部30が進入している。図3に示すように、ボールナット26の回転方向Rに対向する凹部38の内面38aと規制部30との間には、ボールナット26をトルク伝達可能にロータ15に弾性連結する一対の弾性連結部材39,40が介在している。
弾性連結部材39,40としては、例えばH−NBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム) 等のゴムや、フッ素樹脂等の樹脂などの、温度特性に優れた弾性部材を用いることが好ましい。弾性連結部材39,40は、ロータ15に対するボールナット26の軸方向Xの移動を許容し、且つロータ15とボールナット26の回転方向のガタによる打音の発生を防止するように機能する。
本実施の形態によれば、操舵開始時に、弾性支持部材28,29が弾性変形することにより、ボールナット26がねじ軸8b(転舵軸8)とともに軸方向Xに微小量同行移動する。このとき、ボールナット26に電動モータ13のトルクを伝達するための回転体(本実施の形態ではロータ15)は、軸方向Xに移動しないので、従来と比較して、微小操舵時の移動マスを格段に小さくすることができる。したがって、電動モータ13による操舵補助に入る前のひきずり感を確実になくすことができる。また、ダイレクト感のあるナチュラルで優れた操舵フィーリングを得ることができる。
また、ボールねじ機構14のねじ精度を過度に厳密にする必要がなく、製造コストを安くすることができる。また、操舵開始時の電動モータ13の初期トルクを低減することができ、耐久性を向上することができる。
また、ボールナット26および回転体100が、軸方向Xに対向する対向面として、互いの間に弾性支持部材28を介在させた凸部34の一端面341と受け部35の対と、互いの間に弾性支持部材29を介在させた凸部34の他端面342とねじ部材37の押圧部371の対とを有しているので、弾性支持部材28,29によって、ボールナット26を軸方向Xに容易に弾性支持することができる。
また、ボールナット26および回転体100が、軸方向Xに対向する対向面として、互いの間に弾性支持部材28を介在させた凸部34の一端面341と受け部35の対と、互いの間に弾性支持部材29を介在させた凸部34の他端面342とねじ部材37の押圧部371の対とを有しているので、弾性支持部材28,29によって、ボールナット26を軸方向Xに容易に弾性支持することができる。
特に、ロータ15と、ロータ15の第1の端部151に連結された凹部形成部材としてのねじ部材37とが協働して、凹部S1を形成するようにしたので、ボールナット26の凸部34と凹部S1の間に、弾性支持部材28,29としての弾性部材を容易にレイアウトすることができる。また、凹部形成部材として、ねじ部材37を用いるので、弾性部材28,29の組み付けが容易になる。
また、ボールナット26をトルク伝達可能にロータ15に弾性連結する弾性連結部材39,40を設けているので、下記の利点がある。すなわち、ボールナット26の軸方向移動を許容している関係上、ボールナット26が回転方向Rに多少のガタを生ずるおそれがある。これに対して、本実施の形態では、弾性連結部材39,40によって、ボールナット26の回転方向のガタをなくし、騒音の発生を防止することができる。
次いで、図4は、本発明の別の実施の形態の電動パワーステアリング装置の要部の概略断面図である。図4の実施の形態が、図2の実施の形態と主に異なるのは、図2の実施の形態では、ボールねじ機構14のボールナット26の全体がロータ15の径方向内方に配置されていたが、本実施の形態では、ボールねじ機構14Aのボールナット26Aと電動モータ13Aのロータ15Aの互いの近接端部のみが、互いに嵌合されるようにした点にある。
具体的には、ボールナット26Aは、内周に螺旋溝を形成したボールナット本体262と、ボールナット本体262の端面263からロータ15A側へ軸方向Xに延びるように同軸的に設けられた嵌合筒41とを有している。ロータ15Aの第1の端部151に設けられた嵌合筒41の内周41aに、ボールナット26Aの上記嵌合筒42の外周42aが、円筒面間のすきま嵌めにより摺動可能に嵌合されている。また、ロータ15Aには、凹部形成部材としてのフランジナット43が同伴回転可能に連結され、そのフランジナット43に、凹部部成部材としてのねじ部材44が同伴回転可能に連結されている。フランジナット43は第1のフランジ45を有しており、ねじ部材44は、第1のフランジ45に軸方向Xに対向する第2のフランジ46を有している。
ロータ15A、凹部形成部材としてのフランジナット43および凹部形成部材としてのねじ部材44によって、電動モータ13Aの出力回転をボールナット26Aに伝達するための回転体110が構成されている。
フランジナット43の第1のフランジ45の外端から軸方向に延びる延設筒51内において、フランジナット43の第1のフランジ45とねじ部材44の第2のフランジ46との間に形成される凹部S2内に、ボールナット26Aのボールナット本体262における外周261に形成され、径方向外方に延びる例えば環状の凸部47が進入している。
フランジナット43の第1のフランジ45の外端から軸方向に延びる延設筒51内において、フランジナット43の第1のフランジ45とねじ部材44の第2のフランジ46との間に形成される凹部S2内に、ボールナット26Aのボールナット本体262における外周261に形成され、径方向外方に延びる例えば環状の凸部47が進入している。
ボールナット26Aおよび回転体110は、軸方向Xに対向する対向面として、ボールナット本体262の端面263と第1のフランジ45の一端面451の対と、凸部47の一端面471と第2のフランジ46の一端面461の対とを有している。
一方の弾性支持部材28Aは、上記対向面の対としての、ボールナット本体262の端面263と第1のフランジ45の一端面451の間に、軸方向Xに弾性的に圧縮された状態で介在する環状板からなる。他方の弾性支持部材29Aは、上記対向面の対としての、凸部47の一端面471と第2のフランジ46の一端面461の間に、軸方向Xに弾性的に圧縮された状態で介在する環状板からなる。
一方の弾性支持部材28Aは、上記対向面の対としての、ボールナット本体262の端面263と第1のフランジ45の一端面451の間に、軸方向Xに弾性的に圧縮された状態で介在する環状板からなる。他方の弾性支持部材29Aは、上記対向面の対としての、凸部47の一端面471と第2のフランジ46の一端面461の間に、軸方向Xに弾性的に圧縮された状態で介在する環状板からなる。
両弾性支持部材28A,29Aが、ロータ15Aを含む回転体110に対して、ボールナット26Aを軸方向Xに所定量移動可能に弾性支持している。直進走行時(非操舵時)には、両弾性支持部材28A,29Aの弾性反発力のバランスにより、ボールナット26Aが、軸方向Xの中立位置に保持されている。
弾性支持部材28A,29Aとしては、例えばH−NBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム) 等のゴムや、フッ素樹脂等の樹脂などの、温度特性に優れた弾性部材を用いることが好ましい。
弾性支持部材28A,29Aとしては、例えばH−NBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム) 等のゴムや、フッ素樹脂等の樹脂などの、温度特性に優れた弾性部材を用いることが好ましい。
フランジナット43は、ナット本体43aを有している。ナット本体43aの内周のねじ部48が、ロータ15Aの嵌合筒41の外周41bに形成されたねじ部49にねじ嵌合されている。また、ナット本体43aの端面が、ロータ15Aの外周153に設けられた位置決め段部50に押圧されている。これにより、フランジナット43とロータ15Aとが、同伴回転可能に且つ軸方向相対移動不能に連結されている。
第1のフランジ45は、ナット本体43aの一端から径方向外方に延びるように形成された環状フランジからなる。また、フランジナット43は、第1のフランジ45の外端から軸方向に延びる延設筒51を有している。その延設筒51はナット本体43aと同軸的に形成されている。
ねじ部材44は、環状のねじ部材本体44aを有している。第2のフランジ46は、ねじ部材本体44aの一端から径方向内方へ延びる環状フランジからなる。また、ねじ部材44は、ねじ部材本体44aの他端から径方向外方へ延びる環状フランジからなるストッパ52を有している。
ねじ部材44は、環状のねじ部材本体44aを有している。第2のフランジ46は、ねじ部材本体44aの一端から径方向内方へ延びる環状フランジからなる。また、ねじ部材44は、ねじ部材本体44aの他端から径方向外方へ延びる環状フランジからなるストッパ52を有している。
ねじ部材44のねじ部材本体44aの外周に形成されたねじ部53が、フランジナット43のナット本体43aの内周のねじ部54にねじ込まれ、且つねじ部材44のストッパ52がフランジナット43の延設筒51の端面に押圧されている。これにより、ねじ部材44とフランジナット43とが、同伴回転可能に且つ軸方向相対移動不能に連結されている。
嵌合筒41および嵌合筒42の嵌合面(嵌合筒41の内周41aおよび嵌合筒42の外周42a)の何れか一方に形成された周溝に、例えばOリング等の環状弾性部材55が、弾性圧縮された状態で収容されている。環状弾性部材55は、経時変化によって嵌合筒41および嵌合筒42の嵌合面間に、仮に隙間が生じたとしても、嵌合面間で打音による騒音が生じないようにする。
ボールナット26Aの凸部47の回転方向Rの一部に凹部56が形成されており、その凹部56内に、かしめ突起からなる規制部57が進入している。規制部57としてのかしめ突起は、フランジナット43の第1のフランジ45と延設筒51との接続部とその近傍を、凹部56側へ向けて膨出させたものである。
図5に示すように、ボールナット26Aの回転方向Rに対向する凹部56の内面56aと規制部57との間には、ボールナット26Aをトルク伝達可能にロータ15Aに弾性連結する一対の弾性連結部材39A,40Aが介在している。
図5に示すように、ボールナット26Aの回転方向Rに対向する凹部56の内面56aと規制部57との間には、ボールナット26Aをトルク伝達可能にロータ15Aに弾性連結する一対の弾性連結部材39A,40Aが介在している。
弾性連結部材39A,40Aとしては、例えばH−NBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム) 等のゴムや、フッ素樹脂等の樹脂などの、温度特性に優れた弾性部材を用いることが好ましい。弾性連結部材39A,40Aは、ロータ15Aに対するボールナット26Aの軸方向Xの移動を許容し、且つロータ15Aとボールナット26Aの回転方向のガタによる打音の発生を防止するように機能する。
図4の実施の形態の構成要素のうち、図2の実施の形態と同じ構成要素には、図2の実施の形態と同じ参照符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、操舵開始時に、弾性支持部材28A,29Aが弾性変形することにより、ボールナット26Aがねじ軸8b(転舵軸8)とともに軸方向Xに微小量同行移動する。このとき、ボールナット26Aに電動モータ13Aのトルクを伝達するための回転体110は、軸方向Xに移動しないので、従来と比較して、微小操舵時の移動マスを格段に小さくすることができる。したがって、電動モータ13Aによる操舵補助に入る前のひきずり感を確実になくすことができる。また、ダイレクト感のあるナチュラルで優れた操舵フィーリングを得ることができる。
本実施の形態によれば、操舵開始時に、弾性支持部材28A,29Aが弾性変形することにより、ボールナット26Aがねじ軸8b(転舵軸8)とともに軸方向Xに微小量同行移動する。このとき、ボールナット26Aに電動モータ13Aのトルクを伝達するための回転体110は、軸方向Xに移動しないので、従来と比較して、微小操舵時の移動マスを格段に小さくすることができる。したがって、電動モータ13Aによる操舵補助に入る前のひきずり感を確実になくすことができる。また、ダイレクト感のあるナチュラルで優れた操舵フィーリングを得ることができる。
また、ボールナット26Aおよび回転体110が、軸方向Xに対向する対向面として、互いの間に弾性支持部材28Aを介在させたボールナット本体262の端面263と第1のフランジ45の一端面451の対と、互いの間に弾性支持部材29Aを介在させた凸部47の一端面471と第2のフランジ46の一端面461の対とを有しているので、弾性支持部材28A,29Aによって、ボールナット26Aを軸方向Xに容易に弾性支持することができる。
特に、ロータ15Aと、ロータ15Aの第1の端部151に連結された凹部形成部材としてのフランジナット43と、凹部形成部材としてのねじ部材44とが協働して、凹部S2を形成するようにしたので、凹部S2内に、弾性支持部材28A,29Aとしての弾性部材を容易にレイアウトすることができる。また、凹部形成部材が、ロータ15Aにねじ嵌合されるフランジナット43と、フランジナット43にねじ嵌合されるねじ部材44とを用いるので、弾性支持部材28A,29Aの組み付けが容易になる。
また、ボールナット26Aをトルク伝達可能にロータ15Aに弾性連結する弾性連結部材39A,40Aを設けているので、下記の利点がある。すなわち、ボールナット26Aの軸方向移動を許容している関係上、ボールナット26Aが回転方向Rに多少のガタを生ずるおそれがある。これに対して、本実施の形態では、弾性連結部材39A,40Aによって、ボールナット26Aの回転方向のガタをなくし、騒音の発生を防止することができる。
図1および図4の各実施の形態では、ボールナット26,26Aに凸部34,47を設けたが、凸部34,47を廃止し、図6に示すように、ボールねじ機構14Bのボールナット26Bの両端面264,265をそれぞれ弾性支持部材28B,29Bによって弾性付勢するようにしてもよい。
具体的には、ロータ15Bの内周154に形成された環状突起58の一端面である受け部581と、ロータ15Bの端面264との間に、弾性を有する環状板からなる弾性支持部材28Bが介在している。また、ロータ15Bの第1の端部151の内周にねじ嵌合されたねじ部材37Bに設けられ径方向に延びる環状フランジ59の端面591と、ボールナット26Bの端面265との間に、弾性を有する環状板からなる弾性板弾性支持部材29Bが介在している。ロータ15Bとねじ部材37Bとによって、電動モータ13Bの出力回転をボールナット26Bに伝達するための回転体120が構成されている。
具体的には、ロータ15Bの内周154に形成された環状突起58の一端面である受け部581と、ロータ15Bの端面264との間に、弾性を有する環状板からなる弾性支持部材28Bが介在している。また、ロータ15Bの第1の端部151の内周にねじ嵌合されたねじ部材37Bに設けられ径方向に延びる環状フランジ59の端面591と、ボールナット26Bの端面265との間に、弾性を有する環状板からなる弾性板弾性支持部材29Bが介在している。ロータ15Bとねじ部材37Bとによって、電動モータ13Bの出力回転をボールナット26Bに伝達するための回転体120が構成されている。
ロータ15Bを径方向に貫通する固定孔60に嵌合固定されたピン61が、ボールナット26Bの外周153に形成された軸方向溝62に、軸方向Xに摺動可能に嵌め入れられている。ピン61は、ロータ15Bとボールナット26Bとの相対回転を規制するとともに、ロータ15Bに対するボールナット26Bの軸方向Xへの移動を案内する。
図6の実施の形態の構成要素のうち、図1の実施の形態の構成要素と同じ構成要素には、図1の実施の形態の構成要素と同じ参照符号を付し、その説明を省略する。
図6の実施の形態の構成要素のうち、図1の実施の形態の構成要素と同じ構成要素には、図1の実施の形態の構成要素と同じ参照符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態では、図1および図4の実施の形態と同様にして、操舵補助に入る前のひきずり感を確実になくすことができ、ダイレクト感のある優れた操舵フィーリングを得ることができる。しかも、ボールナット26Bの構造を簡素化することができる。
次いで、図7〜図10は本発明のさらに別の実施の形態の電動パワーステアリング装置の要部を示している。図7および図9に示すように、電動モータ13Cのロータ15Cの第1の端部151に、軸方向Xに延びる切欠溝63が1ないし複数(例えば対称位置に2個)設けられている。各切欠溝63内には、ボールねじ機構14Cのボールナット26Cの端部から軸方向Xに延びる延設片64がそれぞれ挿入されており、各延設片64から径方向外方に延びる例えば直方体形状をなす凸部65が形成されている。
次いで、図7〜図10は本発明のさらに別の実施の形態の電動パワーステアリング装置の要部を示している。図7および図9に示すように、電動モータ13Cのロータ15Cの第1の端部151に、軸方向Xに延びる切欠溝63が1ないし複数(例えば対称位置に2個)設けられている。各切欠溝63内には、ボールねじ機構14Cのボールナット26Cの端部から軸方向Xに延びる延設片64がそれぞれ挿入されており、各延設片64から径方向外方に延びる例えば直方体形状をなす凸部65が形成されている。
図9に示すように、切欠溝63の幅W1(図10において、回転方向Rに対向する切欠溝63の内側面631,631間の間隔に相当)は、延設片64の幅W2よりも若干大きくされ、延設片64の幅W2は、凸部65の幅W3よりも若干大きくされている。ロータ15Cの第1の端部151の外周にねじ部66が形成され、そのねじ部66に、図7および図8に示すように、凹部形成部材としてのフランジナット67および凹部形成部材としてのナット68が、ねじ嵌合されている。これらフランジナット67およびナット68は、上記凸部65を軸方向Xに挟んだ両側に配置されている。ロータ15C、フランジナット67およびナット68によって、電動モータ13Cのトルクをボールナット26Cに伝達するための回転体130が構成されている。
軸方向Xに対向する、フランジナット67のフランジ69の対向面としての端面691と、ナット68の対向面としての端面681との間に、凹部S3が区画されている。その凹部S3は、図10に示すように、回転方向Rに対向する切欠溝63の内側面631,632によって、回転方向Rにも区画されている。
図7に示すように、各凸部65に、四角環状をなす弾性部材71が嵌合され、その弾性部材71は、図10に示すように、切欠溝63内に押し込まれているとともに、図7および図8に示すように、フランジナット67のフランジ69の端面691およびナット68の端面681によって、軸方向Xに挟持されている。ナット68はロックナット70を用いて、ロータ15Cに止定されている。
図7に示すように、各凸部65に、四角環状をなす弾性部材71が嵌合され、その弾性部材71は、図10に示すように、切欠溝63内に押し込まれているとともに、図7および図8に示すように、フランジナット67のフランジ69の端面691およびナット68の端面681によって、軸方向Xに挟持されている。ナット68はロックナット70を用いて、ロータ15Cに止定されている。
四角環状をなす弾性部材71は、軸方向Xに対向する弾性支持部材としての一対の側壁72,73を有しているとともに、回転方向Rに対向する弾性連結部材としての一対の側壁74,75を有している。
弾性支持部材としての側壁72は、対向面としての、フランジナット67のフランジ69の端面691と、凸部65の一端面651との間に介在している。また、弾性支持部材としての側壁73は、対向面としての、凸部65の他端面652と、ナット68の端面681との間に介在している。
弾性支持部材としての側壁72は、対向面としての、フランジナット67のフランジ69の端面691と、凸部65の一端面651との間に介在している。また、弾性支持部材としての側壁73は、対向面としての、凸部65の他端面652と、ナット68の端面681との間に介在している。
これら弾性支持部材としての一対の側壁72,73によって、ロータ15Cを含む回転体130に対して、ボールナット26Cが軸方向Xに弾性支持されている。また、弾性連結部材としての一対の側壁74,75によって、ロータ15Cを含む回転体130とボールナット26Cがトルク伝達可能に弾性連結されている。
本実施の形態によれば、図1、図4、図6の実施の形態と同様にして、操舵補助に入る前のひきずり感を確実になくすことができ、ダイレクト感のある優れた操舵フィーリングを得ることができる。さらに、弾性支持部材および弾性連結部材を単一の弾性部材71で構成したので、構造を簡素化することができ、また組立が容易である。
本実施の形態によれば、図1、図4、図6の実施の形態と同様にして、操舵補助に入る前のひきずり感を確実になくすことができ、ダイレクト感のある優れた操舵フィーリングを得ることができる。さらに、弾性支持部材および弾性連結部材を単一の弾性部材71で構成したので、構造を簡素化することができ、また組立が容易である。
特に、切欠溝63に凸部65を有する延設片64を挿入し、凸部65に外嵌された弾性部材71を、ロータ15Cの外周にねじ嵌合するフランジナット67のフランジ69とナット68の間に挟持する構造としたので、組立が一層容易である。
ボールナット26Cとねじ軸8b(転舵軸8)との間のアライメントのずれを許容することができるので、操舵フィーリングがよく、また、騒音を低減できることから乗り心地がよい。さらに、耐久性が向上する。
ボールナット26Cとねじ軸8b(転舵軸8)との間のアライメントのずれを許容することができるので、操舵フィーリングがよく、また、騒音を低減できることから乗り心地がよい。さらに、耐久性が向上する。
上記の各実施の形態は、操舵補助用の電動モータ13,13A,13B,13Cが転舵軸8(ラック軸8a)と同軸に配置される、いわゆるラック同軸タイプであったが、これに限らない。例えば、本発明を、図11の実施の形態に示すような、いわゆるラックパラレルタイプの電動パワーステアリング装置1Dに適用してもよい。
図11の実施の形態では、操舵補助機構5Dが、操舵補助用の電動モータ13Dと、電動モータ13Dの回転軸76の回転を減速する伝達機構としてのプーリ・ベルト機構77と、プーリ・ベルト機構77の出力回転を転舵軸8の軸方向移動に変換する運動変換機構としてのボールねじ機構14Dとを備えている。
図11の実施の形態では、操舵補助機構5Dが、操舵補助用の電動モータ13Dと、電動モータ13Dの回転軸76の回転を減速する伝達機構としてのプーリ・ベルト機構77と、プーリ・ベルト機構77の出力回転を転舵軸8の軸方向移動に変換する運動変換機構としてのボールねじ機構14Dとを備えている。
操舵補助機構5Dでは、電動モータ13Dの回転軸76の回転を、プーリ・ベルト機構77を介して減速して運動変換機構としてのボールねじ機構14Dに伝達し、このボールねじ機構14Dによって回転運動を転舵軸8の軸方向Xの移動に変換し、これにより、転舵軸8に操舵補助力を与える。本電動パワーステアリング装置1は、いわゆるラックアシストタイプであり、その中でも、ラック軸8aと電動モータ13Dの回転軸76が平行に配置される、いわゆるラックパラレルタイプである。
プーリ・ベルト機構77は、電動モータ13Dの回転軸76の一端の外周に同伴回転可能に連結された駆動部材としての小径の駆動プーリ78と、転舵軸8の周囲を同心に取り囲む被動部材としての大径の被動プーリ79と、駆動プーリ78および被動プーリ79に巻き回された無端状の伝動部材としてのベルト80とを備えている。
ボールねじ機構14Dは、転舵軸8の一部に形成されたねじ軸8bと、ねじ軸8bの周囲を取り囲みプーリ・ベルト機構77の被動プーリ79に連動して回転するボールナット26Dと、ねじ軸8bの外周およびボールナット26Dの内周に形成された螺旋溝間に介在した多数のボール27とを備えている。
ボールねじ機構14Dは、転舵軸8の一部に形成されたねじ軸8bと、ねじ軸8bの周囲を取り囲みプーリ・ベルト機構77の被動プーリ79に連動して回転するボールナット26Dと、ねじ軸8bの外周およびボールナット26Dの内周に形成された螺旋溝間に介在した多数のボール27とを備えている。
ハウジング12Dは、ボールナット保持孔121とモータ連結孔122とを有している。ハウジング12Dのボールナット保持孔121によって、例えば4点接触玉軸受からなる軸受81を介して筒状のプーリ支持部材82が、回転可能に且つ軸方向Xに移動不能に支持されている。そのプーリ支持部材82の外周に、被動プーリ79が同伴回転可能に且つ軸方向移動不能に支持されている。また、プーリ支持部材82の内周821に、上記ボールナット26Dの外周261が摺動可能に嵌合されている。
被動プーリ79、プーリ支持部材82およびプーリ支持部材82の一端の内周にねじ嵌合された環状のねじ部材83によって、ボールナット26Dに電動モータ13Dのトルクを伝達するための回転体140が構成されている。その回転体140に対して、ボールナット26Dを軸方向Xに弾性支持する一対の弾性支持部材28D,29Dが設けられている。
軸受81の外輪81aは、ハウジング12Dの内周に軸方向移動不能に且つ回転不能に保持されている。具体的には、拡大図である図12を参照して、ハウジング12Dが、筒状の第1の分割ハウジング12Daと筒状の第2の分割ハウジング12Dbを組み合わせて構成されている。第2の分割ハウジング12Dbの端部に形成された筒状の嵌合凸部84が、第1の分割ハウジング12Dbのボールナット保持孔121の内周に嵌合されている。その嵌合凸部84の端面と、ボールナット保持孔121の内周に形成された環状段部からなる受け部85との間に、軸受81の外輪81aおよびスペーサ86が一括して挟持されており、これにより、軸受81が軸方向Xに位置決めされている。
被動プーリ79は、プーリ本体79aと、プーリ本体79aよりも小径のボス79bとを有している。プーリ支持部材82は、プーリ本体79aの内周に嵌合する大径部82aと、ボス79bの内周および軸受81の内輪81bの内周に嵌合する小径部82bとを有している。
被動プーリ79のボス79bおよび軸受81の内輪81bが、プーリ支持部材82の外周822において、大径部82aと小径部82bとの間に形成された環状段部からなる受け部823と、小径部82bの外周にねじ嵌合されたナット87との間に挟持され、これにより、被動プーリ79およびプーリ支持部材82が同伴回転可能に且つ軸方向相対移動不能に連結されている。
被動プーリ79のボス79bおよび軸受81の内輪81bが、プーリ支持部材82の外周822において、大径部82aと小径部82bとの間に形成された環状段部からなる受け部823と、小径部82bの外周にねじ嵌合されたナット87との間に挟持され、これにより、被動プーリ79およびプーリ支持部材82が同伴回転可能に且つ軸方向相対移動不能に連結されている。
ボールナット26Dは、その一端から径方向外方に延び、プーリ支持部材82の大径部82aの径方向内方に配置された例えば環状の凸部88を有している。
凸部88の一端面881は、プーリ支持部材82の内周821において、大径部82aと小径部82bとの間に形成された環状段部からなる受け部824と軸方向Xに対向している。凸部88の他端面882は、大径部82aの内周にねじ嵌合されたねじ部材83の端面831と軸方向Xに対向している。ねじ部材83は、プーリ支持部材82の大径部82aの端面に押圧される環状のフランジ83aを径方向外方に延びるように有している。フランジ83aは、大径部82aの端面に押圧されることにより、ねじ部材83をプーリ支持部材82にロックする機能を果たす。
凸部88の一端面881は、プーリ支持部材82の内周821において、大径部82aと小径部82bとの間に形成された環状段部からなる受け部824と軸方向Xに対向している。凸部88の他端面882は、大径部82aの内周にねじ嵌合されたねじ部材83の端面831と軸方向Xに対向している。ねじ部材83は、プーリ支持部材82の大径部82aの端面に押圧される環状のフランジ83aを径方向外方に延びるように有している。フランジ83aは、大径部82aの端面に押圧されることにより、ねじ部材83をプーリ支持部材82にロックする機能を果たす。
プーリ支持部材82の大径部82aの径方向の内方に、ねじ部材83と受け部824との間に区画された凹部S4が形成されており、その凹部S4内に上記凸部88が収容されている。
一方の弾性支持部材28Dは、ボールナット26Dの凸部88の一端面881とプーリ支持部材82の受け部824との間に、軸方向Xに圧縮された状態で介在している。また、他方の弾性支持部材29Dは、ねじ部材83の端面831と凸部88の他端面882との間に、軸方向Xに圧縮された状態で介在している。直進走行時(非操舵時)には、弾性支持部材28D,29Dの働きで、ボールナット26Dは軸方向Xの中立位置に保持されている。
一方の弾性支持部材28Dは、ボールナット26Dの凸部88の一端面881とプーリ支持部材82の受け部824との間に、軸方向Xに圧縮された状態で介在している。また、他方の弾性支持部材29Dは、ねじ部材83の端面831と凸部88の他端面882との間に、軸方向Xに圧縮された状態で介在している。直進走行時(非操舵時)には、弾性支持部材28D,29Dの働きで、ボールナット26Dは軸方向Xの中立位置に保持されている。
図13に示すように、ボールナット26Dの凸部88の回転方向Rの一部に凹部91が形成されており、その凹部91内に、プーリ支持部材82の大径部82aの一部を径方向内方へ膨出するように形成されたかしめ突起からなる規制部92が進入している。ボールナット26Dの回転方向Rに対向する凹部91の内面91aと規制部92との間には、ボールナット26Dをトルク伝達可能にプーリ支持部材82に弾性連結する一対の弾性連結部材39D,40Dが介在している。
本実施の形態によれば、図1、図4、図6、図7の実施の形態と同様にして、操舵補助に入る前のひきずり感を確実になくすことができ、ダイレクト感のある優れた操舵フィーリングを得ることができる。また、伝達機構として、ベルト・プーリ機構77を用いたので、ギヤの噛み合い音がない。しかも、ボールナット26Dをトルク伝達可能にプーリ支持部材82に弾性連結する弾性連結部材39D,40Dを設けているので、ボールナット26Dの回転方向のガタをなくし、騒音の発生を防止することができる。
図11の実施の形態において、伝達機構として、プーリ・ベルト機構に代えて、平行軸歯車機構を用いてもよい。その場合、平行軸歯車機構の被動部材としての被動ギヤを含む回転体が、弾性支持部材を介してボールナットを軸方向に弾性支持することになる。
また、上記各実施の形態では、凸部をボールナットに形成し、凹部を回転体に形成したが、これに代えて、凸部を回転体に形成し、凹部をボールナットに形成するようにしてもよい。その他、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことができる。
また、上記各実施の形態では、凸部をボールナットに形成し、凹部を回転体に形成したが、これに代えて、凸部を回転体に形成し、凹部をボールナットに形成するようにしてもよい。その他、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことができる。
1;1D…電動パワーステアリング装置、2…操舵部材、4…転舵機構、5,5D…操舵補助機構、8…転舵軸、8a…ラック軸、8b…ねじ軸、12;12D…ハウジング、13;13A;13B;13C;13D…電動モータ、14;14A;14B;14C;14D…ボールねじ機構、15;15A;15B;15C…ロータ、26;26A;26B;26C;26D…ボールナット、263;264,265…端面(対向面)、27…ボール、28,29;28A,29A;28B,29B;28D,29D…弾性支持部材、34…凸部、341…一端面(対向面)、342…他端面(対向面)、35…受け部(対向面)、37;37B…ねじ部材(凹部形成部材)、371…端面(対向面)、39,40;39A,40A;39D,40D…弾性連結部材、43…フランジナット(凹部形成部材)、44…ねじ部材(凹部形成部材)、45…第1のフランジ、451…一端面(対向面)、46…第2のフランジ、461…一端面(対向面)、47…凸部、471…一端面(対向面)、58…環状突起、581…受け部(対向面)、59…フランジ、591…端面(対向面)、63…切欠溝、64…延設片、65…凸部、651…一端面(対向面)、652…他端面(対向面)、67…フランジナット、68…ナット、681…端面(対向面)、69…フランジ、691…端面(対向面)、71…弾性部材、72,73…側壁(弾性支持部材)、74,75…(側壁(弾性連結部材)、77…プーリ・ベルト機構(伝達機構)、78…駆動プーリ、79…被動プーリ、80…ベルト、82…プーリ支持部材、82a…大径部、821…内周、824…受け部(対向面)、83…ねじ部材(凹部形成部材)、831…端面(対向面)、88…凸部、881…一端面(対向面)、882…他端面(対向面)、100;110;120;130;140…回転体、S1,S2,S3,S4…凹部、X…軸方向、R…回転方向
Claims (7)
- 転舵軸の一部に形成されたねじ軸、および上記ねじ軸にボールを介して螺合するボールナットを含み、操舵補助用の電動モータの出力回転を上記転舵軸の軸方向の移動に変換するボールねじ機構と、
ハウジングによって保持された軸受によって回転可能に且つ上記軸方向に移動不能に支持され、上記ボールナットを上記軸方向に移動可能に支持し、上記ボールナットに上記電動モータのトルクを伝達する回転体と、
上記回転体に対して上記ボールナットを上記軸方向に弾性支持する弾性支持部材と、を備える電動パワーステアリング装置。 - 請求項1において、上記ボールナットおよび上記回転体は、上記軸方向に対向する対向面を含み、
上記弾性支持部材は、上記ボールナットおよび上記回転体の上記対向面間に介在する弾性部材を含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項2において、上記ボールナットおよび上記回転体の何れか一方が、径方向に延設された凸部を含み、他方が、上記凸部が挿入された凹部を含み、
上記ボールナットおよび上記回転体の上記対向面は、上記凸部と凹部との対向面を含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項3において、上記電動モータは、転舵軸と同軸に配置されたロータを含み、
上記凸部は、上記ボールナットの外周に径方向外方に突出するように形成され、
上記回転体は、上記電動モータの上記ロータを含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項3において、上記電動モータの出力回転をボールナットに伝達する伝達機構を含み、
上記伝達機構は、ボールナットと同軸に配置された被動部材を含み、
上記凸部は、上記ボールナットの外周に径方向外方に突出するように形成され、
上記回転体は、上記被動部材を含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項3において、上記ボールナットを上記回転体にトルク伝達可能に弾性連結する弾性連結部材を備え、
上記弾性支持部材および上記弾性連結部材が一体に形成された単一の弾性部材を構成しており、
上記単一の弾性部材は、上記凹部内に収容され上記凸部の周囲を取り囲む環状をなしていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1から6の何れか1項において、上記ボールナットを上記回転体にトルク伝達可能に弾性連結する弾性連結部材を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
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JP2009260172A JP2011105075A (ja) | 2009-11-13 | 2009-11-13 | 電動パワーステアリング装置 |
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