JP2008057589A - 部品の軸への固定構造 - Google Patents

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Atsushi Okada
淳 岡田
Kazuo Chikaraishi
一穂 力石
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Abstract

【課題】軸及び軸にその軸方向位置を固定する部品の製造誤差があっても、軸に対して部品を確実に固定することが可能な部品の軸への固定構造を提供することを課題とする。
【解決手段】図4(1)に示すように、ピニオン軸2の軸部22に、ウォームホイール51、ボール軸受34、カシメリング23を外嵌すると、カシメリング23の下端面233と第2の段差面28との間には、必ず隙間δができる。図4(2)に示すように、カシメリング23が小径軸部26に外嵌する部分を縮径していくと、カシメリング23の縮径した部分の軸方向の長さが長くなる。その結果、カシメリング23の下端面233が第2の段差面28に当接し、ウォームホイール51及びボール軸受34を、ピニオン軸2に対して軸方向に固定することが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は部品の軸への固定構造、特に、電動式パワーステアリング装置のピニオン軸を軸支する軸受をピニオン軸に固定するための部品の軸への固定構造に関する。
部品の軸への固定構造として、ステアリング装置のピニオン軸を軸支する軸受を、ピニオン軸に対して軸方向に固定するようにした固定構造が、特許文献1に開示されている。特許文献1の固定構造は、軸の外周に形成された環状溝に円筒状のカシメリングをカシメることで、溝の側壁と軸受の端面にカシメリングの両端を接触させて、ピニオン軸に対して軸受を軸方向に固定している。
このような特許文献1の固定構造では、カシメリング及び環状溝の軸方向の長さを精度良く製造しないと、カシメリングの両端と溝の側壁及び軸受の端面との間に隙間が生じて、ピニオン軸に対する軸受の軸方向の固定が不十分になることがあった。また、カシメリングの軸方向の長さが環状溝の軸方向の長さよりも長くなると、環状溝内にカシメリングをカシメられない場合があった。
また、特許文献1の固定構造で、ピニオン軸にウォームホイールと軸受の両方を外嵌した固定構造では、ウォームホイールの軸方向の長さを精度良く製造しないと、ウォームホイールをピニオン軸に組み付けた後に、ウォームホイールの端面を修正加工して、溝の側面との間の寸法の誤差を抑える工程が必要になるため、製造コストが上昇してしまう問題があった。
実開平3−109979号公報
本発明は、軸及び軸にその軸方向位置を固定する部品の製造誤差があっても、軸に対して部品を確実に固定することが可能な部品の軸への固定構造を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、軸、上記軸に形成され部品が外嵌される軸部、上記軸部の軸方向の一端側に形成され、軸部よりも大径の第1の大径軸部、上記軸部と第1の大径軸部との間に形成された第1の段差面、上記軸部の軸方向の他端側に形成され、軸部よりも小径の小径軸部、上記小径軸部の軸方向の他端側に形成され、小径軸部よりも大径の第2の大径軸部、上記小径軸部と第2の大径軸部との間に形成された第2の段差面、上記軸部に外嵌するとともに、上記第1の段差面に一端が当接する外嵌部品、上記軸部では大径部が、上記小径軸部では縮径部が外嵌するカシメリングを備え、上記カシメリングが上記外嵌部品の他端と上記第2の段差面とに当接することにより、上記外嵌部品の軸方向の位置を固定することを特徴とする部品の軸への固定構造である。
第2番目の発明は、軸、上記軸に形成され部品が外嵌される軸部、上記軸部の軸方向の一端側に形成され、軸部よりも大径の第1の大径軸部、上記軸部と第1の大径軸部との間に形成された第1の段差面、上記軸部の軸方向の他端側に形成され、軸部よりも小径の小径軸部、上記小径軸部の軸方向の他端側に形成され、小径軸部よりも大径の第2の大径軸部、上記小径軸部と第2の大径軸部との間に形成された第2の段差面、上記軸部に外嵌するとともに、上記第1の段差面に一端が当接する外嵌部品、上記軸部及び小径軸部に外嵌するとともに、その軸方向の長さが、上記外嵌部品の他端と上記第2の段差面との間の軸方向の長さよりも短い筒状のカシメリングを備え、上記カシメリングの小径軸部との外嵌部を縮径して、カシメリングの軸方向の長さを伸ばし、上記外嵌部品の他端と上記第2の段差面との間にカシメリングの軸方向の両端を当接させて、上記外嵌部品の軸方向の位置を固定することを特徴とする部品の軸への固定構造である。
第3番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明の部品の軸への固定構造において、上記カシメリングの内径孔または小径軸部のうちの少なくともいずれか一方に、摩擦係数を軽減する処理を施したことを特徴とする部品の軸への固定構造である。
第4番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明の部品の軸への固定構造において、上記軸は、ステアリングギヤのラックに噛み合ってステアリングホイールの操舵力を補助するピニオン軸であり、上記外嵌部品は、上記ピニオン軸に外嵌してピニオン軸を回転可能に軸支する軸受であることを特徴とする部品の軸への固定構造である。
第5番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明の部品の軸への固定構造において、上記軸は、ステアリングギヤのラックに噛み合ってステアリングホイールの操舵力を補助するピニオン軸であり、上記外嵌部品は、上記ピニオン軸に外嵌するとともに、上記第1の段差面に一端が当接するウォームホイールと、上記ウォームホイールの他端にその一端が当接し、他端がカシメリングの一端に当接して、上記ピニオン軸を回転可能に軸支する軸受であることを特徴とする部品の軸への固定構造である。
第6番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明の部品の軸への固定構造において、上記軸部と小径軸部との間には第3の段差面が形成されていることを特徴とする部品の軸への固定構造である。
第7番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明の部品の軸への固定構造において、上記軸部と小径軸部との間には、直径が連続的に変化する直線状の傾斜面、半径方向外側に凸の弧状面、半径方向内側に凹の弧状面のうちのいずれか一つが形成されていることを特徴とする部品の軸への固定構造である。
第8番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明の部品の軸への固定構造において、上記カシメリングは、その軸方向長さの全長にわたって、内径及び外径が一定に形成されていることを特徴とする部品の軸への固定構造である。
第9番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明の部品の軸への固定構造において、上記カシメリングは、その軸方向長さの一部分の内径及び外径が、他の部分の内径及び外径よりも大径に形成されていることを特徴とする部品の軸への固定構造である。
第10番目の発明は、軸、上記軸に形成され部品が外嵌される軸部、上記軸部の軸方向の一端側に形成され、軸部よりも大径の第1の大径軸部、上記軸部と第1の大径軸部との間に形成された第1の段差面、上記軸部の軸方向の他端側に形成され、軸部よりも小径の小径軸部、上記小径軸部の軸方向の他端側に形成され、小径軸部よりも大径の第2の大径軸部、上記小径軸部と第2の大径軸部との間に形成された第2の段差面、上記軸部に外嵌するとともに、上記第1の段差面に一端が当接する外嵌部品、上記軸部及び小径軸部に外嵌するとともに、その軸方向の長さが、上記外嵌部品の他端と上記第2の段差面との間の軸方向の長さよりも短い筒状のカシメリングを備え、上記カシメリングの小径軸部との外嵌部を縮径して、カシメリングの軸方向の長さを伸ばし、上記外嵌部品の他端と上記第2の段差面との間にカシメリングの軸方向の両端を当接させて、上記外嵌部品の軸方向の位置を固定することを特徴とする部品の軸への固定方法である。
本発明の部品の軸への固定構造では、軸に形成され部品が外嵌される軸部と、軸部の軸方向の一端側に形成され、軸部よりも大径の第1の大径軸部と、軸部と第1の大径軸部との間に形成された第1の段差面と、軸部の軸方向の他端側に形成され、軸部よりも小径の小径軸部と、小径軸部の軸方向の他端側に形成され、小径軸部よりも大径の第2の大径軸部と、小径軸部と第2の大径軸部との間に形成された第2の段差面と、軸部に外嵌するとともに、第1の段差面に一端が当接する外嵌部品と、軸部及び小径軸部に外嵌するとともに、その軸方向の長さが、外嵌部品の他端と第2の段差面との間の軸方向の長さよりも短い筒状のカシメリングを備え、カシメリングの小径軸部との外嵌部を縮径して、カシメリングの軸方向の長さを伸ばし、外嵌部品の他端と第2の段差面との間にカシメリングの軸方向の両端を当接させて、外嵌部品の軸方向の位置を固定している。
従って、カシメリングを縮径する軸方向の長さに比例して、カシメリングの軸方向の伸び量を変えることができる。そのため、軸や外嵌部品の軸方向の長さのバラツキがあっても、カシメリングを縮径する軸方向の長さを変えてカシメリングの軸方向の伸び量を変えることで、各部品の製造誤差を吸収して、軸に対して外嵌部品を確実に軸方向に固定することが可能となる。従って、軸に固定する外嵌部品の精度管理が容易になるため、外嵌部品の製造コストが削減される。
以下、図面に基づいて本発明の実施例1から実施例8を説明する。
図1は、本発明の部品の軸への固定構造を有するステアリング装置の全体を示し、電動アシスト装置を有するステアリング装置に適用した実施例を示す。
図1に示すように、本発明の部品の軸への固定構造を有するステアリング装置は、車体後方側(図1の上方側)にステアリングホイール11を装着可能なステアリングシャフト12と、このステアリングシャフト12を挿通したステアリングコラム13を有している。
ステアリングコラム13は、ダッシュボードの下面等、車体の一部に支承している。また、チルト機構及びテレスコピック機構を設けることにより、ステアリングホイール11の車体前後方向位置、及び、高さ位置の調節を自在としている。このようなチルト機構及びテレスコピック機構は、従来から周知であり、本発明の特徴部分でもない為、詳しい説明は省略する。
このステアリングシャフト12の下端は、十字軸自在継手141を介して、中間シャフト14の上端部に連結している。また、中間シャフト14の下端部に、別の十字軸自在継手142を介して、ステアリングギヤ16の入力軸6を連結している。入力軸6の下端にはピニオン軸(軸)2(図2参照)が連結され、ピニオン軸2に補助トルクを付与する為のアシスト装置(操舵補助部)15が、ステアリングギヤ16の上部に一体的に形成されている。ステアリングホイール11の回転が、アシスト装置15を介してステアリングギヤ16に伝達され、タイロッド17、17を移動させて、図示しない車輪を操舵する。
図2は、本発明の実施例1の部品の軸への固定構造を有するアシスト装置15を示し、入力軸6の中心軸線に沿って切断した拡大縦断面図である。
図2に示すアシスト装置15は、ピニオンアシストタイプである。ピニオン軸2の上端部の軸部22には、ウォーム減速機構5のウォーム53と噛み合うウォームホイール51の芯金52が圧入されている。ウォーム53は、操舵補助用の電動モータ(図1参照)55の図示しない出力軸に連結されている。
ピニオン軸2は、ウォームホイール51の直下で、4点接触式のボール軸受(軸受)34により下ギヤボックス41に軸支されている。ピニオン軸2に装着してカシメられた円筒状のカシメリング23は、ボール軸受34の内輪を、芯金52のボス部54の下端面との間で挟み込んで固定している。また、ボール軸受34の外輪は、下ギヤボックス41に形成された軸受孔45に圧入され、この軸受穴45の雌ネジ451に螺合されたリングナット38によって軸方向に押圧されて、下ギヤボックス41に固定されている。
ピニオン軸2の下端部は、ニードル軸受36により下ギヤボックス41の軸受孔47にラジアル方向にのみ軸支されている。このようにして、ピニオン軸2は、ボール軸受34によって、スラスト方向及びラジアル方向に支持されているため、下ギヤボックス41に対するピニオン軸2の支持基準は、ピニオン軸2の上端部を支持するボール軸受34となっている。
下ギヤボックス41の上端面には、図示しないボルトによって上ギヤボックス44が固定されている。上ギヤボックス44には、入力軸6がボール軸受61によって回転可能に軸支されている。入力軸6は、中間シャフト14(図1参照)を介してステアリングホイール11に連結されている。入力軸6にその上端がピン62によって連結されたトーションバー63は、その下端がブッシュ64によって外周を軸支され、ブッシュ64より下方で、ピニオン軸2の上端部に圧入により連結されている。
トーションバー63に作用するトルクを検出するトルクセンサー7は、センサーシャフト部71、検出コイル73及び74、円筒部材75から構成されている。センサーシャフト部71は、入力軸6の下端に形成され、上ギヤボックス44の内側に圧入されたヨーク72に、検出コイル73及び74が配置されている。円筒部材75は、センサーシャフト部71と検出コイル73及び74の間に配置されている。
円筒部材75はピニオン軸2の上端に固定され、センサーシャフト部71には軸方向に延びた複数の凸条が円周方向に等間隔に形成されている。円筒部材75には、検出コイル73及び74に対向する位置に、円周方向に等間隔に複数の長方形の窓が形成されている。
ステアリングホイール11を操作して入力軸6が回転すると、その回転力がトーションバー63を介してピニオン軸2に伝達される。この時、舵輪側の抵抗によって、入力軸6とピニオン軸2を連結するトーションバー63に捩れが生じ、センサーシャフト部71の表面の凸条と円筒部材75の窓との間に相対回転が生じる。
この相対回転で、センサーシャフト部71に発生する磁束が増減し、この磁束の増減を検出コイル73及び74がインダクタンスの変化として検出する。この検出結果から、トーションバー63に作用するトルクを検出し、電動モータ55を駆動してウォーム53を所要の操舵補助力で回転させる。ウォーム53の回転は、ウォームホイール51、ピニオン軸2、ピニオン21を介してラック85に伝達され、ラック85に連結されたタイロッド17を介して舵輪の向きを変更する。
ラックガイド8は、ラック85の背面にローラ83をアジャストカバー84によって常時押し付けている。ローラ83は、軸81にニードル軸受82によって回転可能に軸支されている。アジャストカバー84は、皿バネを介してラック85の背面にローラ83を押し付けている。これによって、ピニオン21とラック85との噛み合い部のバックラッシュを無くし、ラック85が円滑に移動するようにしている。
図3は、本発明の実施例1のボール軸受のピニオン軸への固定構造を示す分解断面図である。図4は、本発明の実施例1のボール軸受のピニオン軸への固定構造の組み付け状態を示し、(1)はカシメ前の状態を示す断面図、(2)はカシメ後の状態を示す断面図である。図5は図3のカシメリング単体を示し、(1)はカシメ前の状態を示す断面図、(2)はカシメ後の状態を示す断面図である。図6は本発明の実施例1のカシメ工程を示す説明図である。
図3から図4に示すように、ピニオン軸2に形成された軸部22には、ウォームホイール51の芯金52の内径孔521、ボール軸受34の内径孔341、カシメリング23の内径孔231が外嵌する。軸部22の上端(図3の右側)には、軸部22よりも大径の第1の大径軸部24が形成され、軸部22と第1の大径軸部24との間には、第1の段差面25が形成されている。
また、軸部22の下端(図3の左端)には、軸部22よりも小径の小径軸部26が形成されている。軸部22と小径軸部26との間には、直径が連続的に変化する直線状の傾斜面29が形成されている。小径軸部26の下端(図3の左端)には、小径軸部26よりも大径の第2の大径軸部27が形成され、小径軸部26と第2の大径軸部27との間には、第2の段差面28が形成されている。第2の大径軸部27の直径は、軸部22の直径と同一寸法に形成されている。また、カシメリング23の内径孔231は、第2の大径軸部27及び軸部22の外周との間に、適度な隙間が形成される。
図4(1)に示すように、ピニオン軸2の軸部22に、ウォームホイール51、ボール軸受34、カシメリング23を、この順序に外嵌すると、ウォームホイール51の芯金52の上端面(図4の右側の端面)522が第1の段差面25に当接して停止する。ボール軸受34の上端面(図4の右側の端面)342は、芯金52の下端面(図4の左側の端面)523に当接し、カシメリング23の上端面232は、ボール軸受34の下端面(図4の左側の端面)343に当接する。
図3に示すように、ピニオン軸2の第1の段差面25と第2の段差面28との間の軸方向の長さをL1、ウォームホイール51の芯金52の上端面522と下端面523との間の軸方向の長さをA、ボール軸受34の上端面342と下端面343との間の軸方向の長さをB、カシメリング23の上端面232と下端面233との間の軸方向の長さをCとすると、
L1>A+B+C
となるように、各部の寸法を形成している。
従って、図4(1)に示すように、ピニオン軸2の軸部22に、ウォームホイール51、ボール軸受34、カシメリング23を外嵌すると、ボール軸受34の下端面343と第2の段差面28との間の軸方向の長さL2よりも、カシメリング23の軸方向の長さCが短いため、カシメリング23の下端面233と第2の段差面28との間には、必ず隙間δができる。
また、円筒状のカシメリング23は、軸部22と小径軸部26の両方に跨って外嵌し、カシメリング23の内径孔231と小径軸部26の外周との間には隙間が形成される。
次に、図4(2)に示すように、カシメリング23が小径軸部26に外嵌する部分を縮径すると、カシメリング23の縮径した部分の軸方向の長さが長くなる。その結果、カシメリング23の下端面233が第2の段差面28に当接し、ウォームホイール51及びボール軸受34を、ピニオン軸2に対して軸方向に固定することが可能となる。
図5(2)に示すように、カシメリング23を縮径する軸方向の長さDに比例して、カシメリング23の軸方向の伸び量Eを変えることができる。従って、ピニオン軸2の軸方向の長さL1、ウォームホイール51の軸方向の長さA、ボール軸受34の軸方向の長さB、カシメリング23の軸方向の長さCのバラツキがあっても、カシメリング23を縮径する軸方向の長さDを変えれば、カシメリング23の軸方向の伸び量Eを変えることができる。従って、各部品の製造誤差を吸収して、ピニオン軸2に対して各部品を確実に軸方向に固定することが可能となる。
また、ピニオン軸2に固定する各部品の精度管理が容易になるため、各部品の製造コストが削減される。また、ウォームホイール51をピニオン軸2に組み付けた後の、下端面523の修正加工が不要になるため、組み付け時間を短縮することができる。
図6に本発明の実施例1のカシメリング23のカシメ工程を示す。図6に示すカシメ治具31には、軸方向の貫通孔311が形成され、貫通孔311は、第2の大径軸部27の外周に適度な隙間を有して嵌合する寸法に形成されている。
貫通孔311の右端には、右側に向かって拡径する円錐状の傾斜面312が形成されている。傾斜面312の右端には、カシメリング23の外径部234に適度な隙間を有して嵌合する内径孔313が形成されている。
従って、図6(1)に示すように、カシメ治具31の内径孔313をピニオン軸2の第2の大径軸部27に押し込むと、内径孔313はカシメリング23の外径部234に沿って右側に移動し、貫通孔311は第2の大径軸部27に沿って右側に移動する。
図6(2)から図6(3)に示すように、カシメ治具31の傾斜面312によって、カシメリング23の外径部234が縮径され、カシメリング23の縮径した部分の軸方向の長さが長くなる。その結果、図6(4)に示すように、カシメリング23の下端面233が第2の段差面28に当接し、ウォームホイール51及びボール軸受34を、ピニオン軸2に対して軸方向に固定することが可能となる。カシメ治具31の押し込み量を変えることで、カシメリング23を縮径する軸方向の長さが変わり、カシメリング23の軸方向の伸び量を変えることができる。
カシメリング23のカシメ方法としては、図6に示した軸方向のカシメに限定されるものではなく、径方向のカシメやローリングによるカシメ等種々のカシメ方法が可能である。また、上記した軸方向のカシメ工程中に、カシメリング23がつぶれないようにするために、小径軸部26の外周、カシメリング23の内径孔231のうちの少なくともいずれか一方に、摩擦係数を軽減する処理を施すのが好ましい。摩擦係数を軽減する処理としては、低摩擦材のコーティング、グリースの塗布、研磨加工等がある。
次に本発明の実施例2について説明する。図7は本発明の実施例2のボール軸受のピニオン軸への固定構造を示す分解断面図である。図8は本発明の実施例2のボール軸受のピニオン軸への固定構造の組み付け状態を示し、(1A)、(1B)はカシメ前の状態を示す断面図、(2A)、(2B)はカシメ後の状態を示す断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
実施例2は、ピニオン軸2に対して軸受だけを軸方向に固定する固定構造に適用した例である。すなわち、図7から図8に示すように、ピニオン軸2に形成された軸部22には、ボール軸受34の内径孔341、カシメリング23の内径孔231が外嵌する。軸部22の上端(図7の右側)には、軸部22よりも大径の第1の大径軸部24が形成され、軸部22と第1の大径軸部24との間には、第1の段差面25が形成されている。
また、軸部22の下端(図7の左端)には、軸部22よりも小径の小径軸部26が形成されている。軸部22と小径軸部26との間には、直径が連続的に変化する直線状の傾斜面29が形成されている。小径軸部26の下端(図7の左端)には、小径軸部26よりも大径の第2の大径軸部27が形成され、小径軸部26と第2の大径軸部27との間には、第2の段差面28が形成されている。第2の大径軸部27の直径は、軸部22の直径と同一寸法に形成されている。
図8(1A)に示すように、ピニオン軸2の軸部22に、ボール軸受34、カシメリング23を、この順序に外嵌すると、ボール軸受34の上端面(図8の右側の端面)342が第1の段差面25に当接して停止する。カシメリング23の上端面232は、ボール軸受34の下端面(図8の左側の端面)343に当接する。
図7に示すように、ピニオン軸2の第1の段差面25と第2の段差面28との間の軸方向の長さをL3、ボール軸受34の上端面342と下端面343との間の軸方向の長さをB、カシメリング23の上端面232と下端面233との間の軸方向の長さをCとすると、
L3>B+C
となるように、各部の寸法を形成している。
従って、図8(1A)に示すように、ピニオン軸2の軸部22に、ボール軸受34、カシメリング23を外嵌すると、ボール軸受34の下端面343と第2の段差面28との間の軸方向の長さL4よりも、カシメリング23の軸方向の長さCが短いため、カシメリング23の下端面233と第2の段差面28との間には、必ず隙間δができる。
また、カシメリング23は、軸部22と小径軸部26の両方に跨って外嵌し、カシメリング23の内径孔231と小径軸部26の外周との間には隙間が形成される。
次に、図8(2A)に示すように、カシメリング23が小径軸部26に外嵌する部分を縮径していくと、カシメリング23の縮径した部分の軸方向の長さが長くなる。その結果、カシメリング23の下端面233が第2の段差面28に当接し、ボール軸受34をピニオン軸2に対して軸方向に固定することが可能となる。
図8(2B)に示すように、カシメリング23を縮径する軸方向の長さDに比例して、カシメリング23の軸方向の伸び量Eを変えることができる。従って、ピニオン軸2の軸方向の長さL3、ボール軸受34の軸方向の長さB、カシメリング23の軸方向の長さCのバラツキがあっても、カシメリング23を縮径する軸方向の長さDを変えてカシメリング23の軸方向の伸び量Eを変えることができる。それによって、各部品の製造誤差を吸収して、ピニオン軸2に対して各部品を確実に軸方向に固定することが可能となる。また、ピニオン軸2に固定する各部品の精度管理が容易になるため、各部品の製造コストが削減される。
次に本発明の実施例3について説明する。図9(1)は本発明の実施例3のボール軸受のピニオン軸への固定構造の組み付け状態を示し、カシメ後の状態を示す断面図であって、ピニオン軸の変形例を示す。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
実施例3は、実施例1の傾斜面29を廃止した例である。すなわち、実施例3では、軸部22と小径軸部26との間には、直径が連続的に変化する直線状の傾斜面29は無く、第3の段差面291が形成されている。
次に本発明の実施例4について説明する。図9(2)は本発明の実施例4のボール軸受のピニオン軸への固定構造の組み付け状態を示し、カシメ後の状態を示す断面図であって、ピニオン軸の変形例を示す。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
実施例4は、実施例1の傾斜面29の変形例である。すなわち、実施例4では、軸部22と小径軸部26との間には、直径が連続的に変化する直線状の傾斜面29は無く、半径方向内側に凹の弧状面292が形成されている。
次に本発明の実施例5について説明する。図9(3)は本発明の実施例5のボール軸受のピニオン軸への固定構造の組み付け状態を示し、カシメ後の状態を示す断面図であって、ピニオン軸の変形例を示す。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
実施例5は、実施例1の傾斜面29の変形例である。すなわち、実施例5では、軸部22と小径軸部26との間には、直径が連続的に変化する直線状の傾斜面29は無く、半径方向外側に凸の弧状面293が形成されている。
次に本発明の実施例6について説明する。図9(4)は本発明の実施例6のボール軸受のピニオン軸への固定構造の組み付け状態を示し、カシメ後の状態を示す断面図であって、ピニオン軸の変形例を示す。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
実施例6は、実施例1の小径軸部26が円柱状では無く、軸部22から第2の大径軸部27に向かって、直径が連続的に小さくなる円錐状の小径軸部261にした例である。
次に本発明の実施例7について説明する。図10は本発明の実施例7のボール軸受のピニオン軸への固定構造の組み付け状態を示し、(1A)、(1B)はカシメ前の状態を示す断面図、(2A)、(2B)はカシメ後の状態を示す断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
実施例7は、カシメリングの変形例を示す。上記実施例では、カシメリング23は、内径及び外径が一定の円筒状に形成されているが、実施例7は、軸方向長さの一部分の内径及び外径を他の部分の内径及び外径よりも大径に形成した例である。
すなわち、図10に示すように、実施例7のカシメリング23は、その軸方向長さの略中間位置に、軸方向両端の内径孔231及び外径部234よりも半径方向外側に突出した、弧状外径部235及び弧状内径孔236が形成されている。
実施例7のカシメリング23は、上記したように、軸方向長さの一部分の内径及び外径を他の部分の内径及び外径よりも大径にすることで、上記実施例のカシメリング23に比較して体積を増加させているため、カシメリング23を縮径した時のカシメリング23の軸方向の伸び量が増加する。従って、ピニオン軸2に外嵌する部品の製造誤差の吸収量が増加するため、部品の精度管理がより容易になり、部品の製造コストがより削減される。
次に本発明の実施例8について説明する。図11は本発明の実施例8のボール軸受のピニオン軸への固定構造の組み付け状態を示し、(1A)、(1B)はカシメ前の状態を示す断面図、(2A)、(2B)はカシメ後の状態を示す断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
実施例8は、カシメリングの変形例を示す。上記実施例では、カシメリング23は、管状素材から成形しているが、実施例8は、板材から成形した例である。すなわち、図11に示すように、実施例8のカシメリング23は、板材を円筒状に巻き付けて成形している。板材の合わせ部には、幅の小さなスリット237が円周方向の一箇所に形成されている。
カシメリング23は、図11の左側の内径孔231Aが右側の内径孔231Bよりも小径に形成されている。また、左側の内径孔231Aの直径は、第2の大径軸部27の直径よりも小さく形成され、右側の内径孔231Bの直径は、軸部22との間に適度の隙間が形成される寸法に形成されている。
また、カシメリング23には、幅の大きなスリット238が、図11の左側に円周方向の複数箇所に形成されている。従って、ピニオン軸2の軸部22にカシメリング23を図11の左側から外嵌すると、スリット238の幅が広がって、左側の内径孔231Aは第2の大径軸部27の外径に倣って容易に拡径し、軸部22にカシメリング23を容易に外嵌することができる。
カシメリング23の軸部22及び小径軸部26への外嵌作業が終了すると、スリット238の幅が元の幅に弾性復帰して、左側の内径孔231Aは元の内径寸法に戻る。従って、上記した図6のカシメ治具31によってカシメリング23の外径部234を縮径すると、スリット237、238があるため、カシメリング23を容易に縮径することが可能となる。
また、左側の内径孔231Aの直径は、第2の大径軸部27の直径よりも小さいため、カシメリング23の外径部234を縮径すると、カシメリング23の下端面233を第2の段差面28に確実に当接させることができる。従って、ボール軸受34をピニオン軸2に対して軸方向に固定するカシメ作業を確実に行うことが可能となる。
上記実施例では、車両用ステアリング装置に使用されるピニオン軸のウォームホイールや軸受等の外嵌部品の固定に本発明を適用した例について説明したが、動力伝達軸等の任意の軸に外嵌される任意の外嵌部品の軸方向の位置の固定に適用することができる。
本発明の部品の軸への固定構造を有するステアリング装置の全体を示し、アシスト装置を有するステアリング装置に適用した実施例を示す。 本発明の実施例1の部品の軸への固定構造を有するアシスト装置を示し、入力軸の中心軸線に沿って切断した拡大縦断面図である。 本発明の実施例1のボール軸受のピニオン軸への固定構造を示す分解断面図である。 本発明の実施例1のボール軸受のピニオン軸への固定構造の組み付け状態を示し、(1)はカシメ前の状態を示す断面図、(2)はカシメ後の状態を示す断面図である。 図3のカシメリング単体を示し、(1)はカシメ前の状態を示す断面図、(2)はカシメ後の状態を示す断面図である。 本発明の実施例1のカシメ工程を示す説明図である。 本発明の実施例2のボール軸受のピニオン軸への固定構造を示す分解断面図である。 本発明の実施例2のボール軸受のピニオン軸への固定構造の組み付け状態を示し、(1A)、(1B)はカシメ前の状態を示す断面図、(2A)、(2B)はカシメ後の状態を示す断面図である。 本発明の実施例3から実施例6のボール軸受のピニオン軸への固定構造の組み付け状態を示し、カシメ後の状態を示す断面図であって、ピニオン軸の変形例を示す。 本発明の実施例7のボール軸受のピニオン軸への固定構造の組み付け状態を示し、(1A)、(1B)はカシメ前の状態を示す断面図、(2A)、(2B)はカシメ後の状態を示す断面図であって、カシメリングの変形例を示す。 本発明の実施例8のボール軸受のピニオン軸への固定構造の組み付け状態を示し、(1A)、(1B)はカシメ前の状態を示す断面図、(2A)、(2B)はカシメ後の状態を示す断面図であって、カシメリングの変形例を示す。
符号の説明
11 ステアリングホイール
12 ステアリングシャフト
13 ステアリングコラム
14 中間シャフト
141、142 十字軸自在継手
15 アシスト装置
16 ステアリングギヤ
17 タイロッド
2 ピニオン軸
21 ピニオン
22 軸部
23 カシメリング
231 内径孔
231A、231B 内径孔
232 上端面
233 下端面
234 外径部
235 弧状外径部
236 弧状内径孔
237、238 スリット
24 第1の大径軸部
25 第1の段差面
26 小径軸部
261 円錐状の小径軸部
27 第2の大径軸部
28 第2の段差面
29 傾斜面
291 第3の段差面
292 半径方向内側に凹の弧状面
293 半径方向外側に凸の弧状面
31 カシメ治具
311 貫通孔
312 傾斜面
313 内径孔
34 ボール軸受
341 内径孔
342 上端面
343 下端面
36 ニードル軸受
38 リンングナット
41 下ギヤボックス
44 上ギヤボックス
45 軸受孔
451 雌ネジ
47 軸受孔
5 ウォーム減速機構
51 ウォームホイール
52 芯金
521 内径孔
522 上端面
523 下端面
53 ウォーム
54 ボス部
55 電動モータ
6 入力軸
61 ボール軸受
62 ピン
63 トーションバー
64 ブッシュ
7 トルクセンサー
71 センサーシャフト部
72 ヨーク
73、74 検出コイル
75 円筒部材
8 ラックガイド
81 軸
82 ニードル軸受
83 ローラ
84 アジャストカバー
85 ラック

Claims (10)

  1. 軸、
    上記軸に形成され部品が外嵌される軸部、
    上記軸部の軸方向の一端側に形成され、軸部よりも大径の第1の大径軸部、
    上記軸部と第1の大径軸部との間に形成された第1の段差面、
    上記軸部の軸方向の他端側に形成され、軸部よりも小径の小径軸部、
    上記小径軸部の軸方向の他端側に形成され、小径軸部よりも大径の第2の大径軸部、
    上記小径軸部と第2の大径軸部との間に形成された第2の段差面、
    上記軸部に外嵌するとともに、上記第1の段差面に一端が当接する外嵌部品、
    上記軸部では大径部が、上記小径軸部では縮径部が外嵌するカシメリングを備え、
    上記カシメリングが上記外嵌部品の他端と上記第2の段差面とに当接することにより、上記外嵌部品の軸方向の位置を固定すること
    を特徴とする部品の軸への固定構造。
  2. 軸、
    上記軸に形成され部品が外嵌される軸部、
    上記軸部の軸方向の一端側に形成され、軸部よりも大径の第1の大径軸部、
    上記軸部と第1の大径軸部との間に形成された第1の段差面、
    上記軸部の軸方向の他端側に形成され、軸部よりも小径の小径軸部、
    上記小径軸部の軸方向の他端側に形成され、小径軸部よりも大径の第2の大径軸部、
    上記小径軸部と第2の大径軸部との間に形成された第2の段差面、
    上記軸部に外嵌するとともに、上記第1の段差面に一端が当接する外嵌部品、
    上記軸部及び小径軸部に外嵌するとともに、その軸方向の長さが、上記外嵌部品の他端と上記第2の段差面との間の軸方向の長さよりも短い筒状のカシメリングを備え、
    上記カシメリングの小径軸部との外嵌部を縮径して、カシメリングの軸方向の長さを伸ばし、上記外嵌部品の他端と上記第2の段差面との間にカシメリングの軸方向の両端を当接させて、上記外嵌部品の軸方向の位置を固定すること
    を特徴とする部品の軸への固定構造。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載された部品の軸への固定構造において、
    上記カシメリングの内径孔または小径軸部のうちの少なくともいずれか一方に、摩擦係数を軽減する処理を施したこと
    を特徴とする部品の軸への固定構造。
  4. 請求項1または請求項2のいずれかに記載された部品の軸への固定構造において、
    上記軸は、ステアリングギヤのラックに噛み合ってステアリングホイールの操舵力を補助するピニオン軸であり、
    上記外嵌部品は、上記ピニオン軸に外嵌してピニオン軸を回転可能に軸支する軸受であること
    を特徴とする部品の軸への固定構造。
  5. 請求項1または請求項2のいずれかに記載された部品の軸への固定構造において、
    上記軸は、ステアリングギヤのラックに噛み合ってステアリングホイールの操舵力を補助するピニオン軸であり、
    上記外嵌部品は、
    上記ピニオン軸に外嵌するとともに、上記第1の段差面に一端が当接するウォームホイールと、
    上記ウォームホイールの他端にその一端が当接し、他端がカシメリングの一端に当接して、上記ピニオン軸を回転可能に軸支する軸受であること
    を特徴とする部品の軸への固定構造。
  6. 請求項1または請求項2のいずれかに記載された部品の軸への固定構造において、
    上記軸部と小径軸部との間には第3の段差面が形成されていること
    を特徴とする部品の軸への固定構造。
  7. 請求項1または請求項2のいずれかに記載された部品の軸への固定構造において、
    上記軸部と小径軸部との間には、直径が連続的に変化する直線状の傾斜面、半径方向外側に凸の弧状面、半径方向内側に凹の弧状面のうちのいずれか一つが形成されていること
    を特徴とする部品の軸への固定構造。
  8. 請求項1または請求項2のいずれかに記載された部品の軸への固定構造において、
    上記カシメリングは、その軸方向長さの全長にわたって、内径及び外径が一定に形成されていること
    を特徴とする部品の軸への固定構造。
  9. 請求項1または請求項2のいずれかに記載された部品の軸への固定構造において、
    上記カシメリングは、その軸方向長さの一部分の内径及び外径が、他の部分の内径及び外径よりも大径に形成されていること
    を特徴とする部品の軸への固定構造。
  10. 軸、
    上記軸に形成され部品が外嵌される軸部、
    上記軸部の軸方向の一端側に形成され、軸部よりも大径の第1の大径軸部、
    上記軸部と第1の大径軸部との間に形成された第1の段差面、
    上記軸部の軸方向の他端側に形成され、軸部よりも小径の小径軸部、
    上記小径軸部の軸方向の他端側に形成され、小径軸部よりも大径の第2の大径軸部、
    上記小径軸部と第2の大径軸部との間に形成された第2の段差面、
    上記軸部に外嵌するとともに、上記第1の段差面に一端が当接する外嵌部品、
    上記軸部及び小径軸部に外嵌するとともに、その軸方向の長さが、上記外嵌部品の他端と上記第2の段差面との間の軸方向の長さよりも短い筒状のカシメリングを備え、
    上記カシメリングの小径軸部との外嵌部を縮径して、カシメリングの軸方向の長さを伸ばし、上記外嵌部品の他端と上記第2の段差面との間にカシメリングの軸方向の両端を当接させて、上記外嵌部品の軸方向の位置を固定すること
    を特徴とする部品の軸への固定方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010023796A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Hitachi Automotive Systems Ltd パワーステアリング装置
JP2015124787A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 日本精工株式会社 転がり軸受用内輪の固定方法及び転がり軸受用内輪の固定構造物
JP2016017637A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 エスファオエム シュルツ フェアヴァルトゥングス−ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトSVM Schultz Verwaltungs−GmbH & Co. KG 電機子ロッドモジュールを備える電磁石

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