JP2002237711A - アンテナ装置、および通信システム - Google Patents

アンテナ装置、および通信システム

Info

Publication number
JP2002237711A
JP2002237711A JP2001146977A JP2001146977A JP2002237711A JP 2002237711 A JP2002237711 A JP 2002237711A JP 2001146977 A JP2001146977 A JP 2001146977A JP 2001146977 A JP2001146977 A JP 2001146977A JP 2002237711 A JP2002237711 A JP 2002237711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna device
ground
electrode
present
bent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001146977A
Other languages
English (en)
Inventor
Joji Kane
丈二 加根
Hirotaka Ishihara
広隆 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001146977A priority Critical patent/JP2002237711A/ja
Priority to PCT/JP2001/010665 priority patent/WO2002047202A1/ja
Priority to US10/203,218 priority patent/US6859174B2/en
Priority to EP01999986A priority patent/EP1341257A4/en
Priority to CNB018071678A priority patent/CN1196228C/zh
Publication of JP2002237711A publication Critical patent/JP2002237711A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/0407Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna
    • H01Q9/0421Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna with a shorting wall or a shorting pin at one end of the element
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/36Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith
    • H01Q1/38Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith formed by a conductive layer on an insulating support
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q19/00Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic
    • H01Q19/005Patch antenna using one or more coplanar parasitic elements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/30Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole
    • H01Q9/42Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole with folded element, the folded parts being spaced apart a small fraction of the operating wavelength

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のアンテナ装置は、指向性あるいは効率
性等の点で性能が不十分であった。 【解決手段】 給電が行われるための給電端子16が設
けられた、スパイラル形状を有する放射エレメント11
と、放射エレメント11に並設された、スパイラル形状
を有する無給電エレメント12と、放射エレメント11
および無給電エレメント12に対向配置されたアース1
5と、放射エレメント11の一端をアース15に接続す
る第一の接続電極13と、無給電エレメント12の一端
をアース15に接続する第二の接続電極14とを備え、
第一、第二の接続電極13、14は、スパイラル形状を
含む平面内の方向に関して、互いにずれているアンテナ
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば移動体通
信などに利用されるアンテナ装置、および通信システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアンテナ装置には、(5/8)λ
モノポールアンテナ装置(λは電波波長を表す)、シン
グルスパイラルアンテナ装置、スパイラルエレメントに
対して無給電スパイラルエレメントが0度偏向で設置さ
れた0度偏向設置ダブルスパイラルアンテナ装置、およ
びパッチアンテナ装置などがあった。
【0003】なお、これら全てのアンテナが公知という
ものではない。また、ここでいうスパイラルとは、螺旋
形状はもちろん円弧形状の意味で用いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のアンテナ装置は、指向性あるいは効率性等の点
で性能が十分ではなかった。
【0005】本発明は、上記従来のこのような課題を考
慮し、たとえば、指向性あるいは効率性等の点で改良さ
れたアンテナ装置、および通信システムを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第一の本発明(請求項1
に対応)は、給電が行われるための給電点が設けられ
た、屈曲または湾曲を有する形状を有する第一のエレメ
ントと、前記第一のエレメントに並設された、屈曲また
は湾曲を有する形状を有する第二のエレメントと、前記
第一のエレメントおよび前記第二のエレメントに対向配
置されたアースと、前記第一のエレメントの一端を前記
アースに接続する第一の接続電極と、前記第二のエレメ
ントの一端を前記アースに接続する第二の接続電極とを
備え、前記第一、第二の接続電極は、前記屈曲または湾
曲を有する形状を含む平面内の方向に関して、互いにず
れているアンテナ装置である。
【0007】第二の本発明(請求項2に対応)は、前記
屈曲または湾曲を有する形状を含む平面内の方向に関し
て互いにずれているとは、前記屈曲または湾曲を有する
形状の実質的な中心からみて、前記第一、第二の接続電
極の位置が実質上90度ずれていることである第一の本
発明のアンテナ装置である。
【0008】第三の本発明(請求項3に対応)は、前記
第一のエレメントと前記アースとの間には、誘電体が挿
入されている第一または第二の本発明のアンテナ装置で
ある。
【0009】第四の本発明(請求項4に対応)は、前記
第一のエレメントには、給電が行われるための中性点電
極が設けられている第一から第三の何れかの本発明のア
ンテナ装置である。
【0010】第五の本発明(請求項5に対応)は、前記
給電は、前記アースの上部または下部から行われる第一
から第四の何れかの本発明のアンテナ装置である。
【0011】第六の本発明(請求項6に対応)は、前記
第一のエレメントは、前記屈曲または湾曲を有する形状
の実質的な中心からみて、前記第二のエレメントの外側
または内側にある第一から第五の何れかの本発明のアン
テナ装置である。
【0012】第七の本発明(請求項7に対応)は、給電
が行われるための給電点が設けられた、屈曲または湾曲
を有する形状を有する第一のエレメントと、前記第一の
エレメントに並設された、屈曲または湾曲を有する形状
を有する第二のエレメントと、前記第一のエレメントお
よび前記第二のエレメントに対向配置されたサスペンデ
ッド電極と、前記サスペンデッド電極に対して、前記第
一のエレメントおよび前記第二のエレメントとは反対側
にあって、前記サスペンデッド電極に対向配置されたア
ースと、前記第一のエレメントの一端を前記サスペンデ
ッド電極に接続する第一の接続電極と、前記第二のエレ
メントの一端を前記サスペンデッド電極に接続する第二
の接続電極とを備え、前記第一、第二の接続電極は、前
記屈曲または湾曲を有する形状を含む平面内の方向に関
して互いにずれているアンテナ装置である。
【0013】第八の本発明(請求項8に対応)は、前記
屈曲または湾曲を有する形状を含む平面内の方向に関し
て互いにずれているとは、前記屈曲または湾曲を有する
形状の実質的な中心からみて、前記第一、第二の接続電
極の位置が実質上90度ずれていることである第七の本
発明のアンテナ装置である。
【0014】第九の本発明(請求項9に対応)は、前記
第一のエレメントと前記サスペンデッド電極との間に
は、誘電体が挿入されている第七または第八の本発明の
アンテナ装置である。
【0015】第十の本発明(請求項10に対応)は、前
記第一のエレメントには、給電が行われるための中性点
電極が設けられている第七から第九の何れかの本発明の
アンテナ装置である。
【0016】第十一の本発明(請求項11に対応)は、
前記給電は、前記アースの上部または下部から行われる
第七から第十の何れかの本発明のアンテナ装置である。
【0017】第十二の本発明(請求項12に対応)は、
前記第一のエレメントは、前記屈曲または湾曲を有する
形状の実質的な中心からみて、前記第二のエレメントの
外側または内側にある第七から第十一の何れかの本発明
のアンテナ装置である。
【0018】第十三の本発明(請求項13に対応)は、
前記サスペンデッド電極と前記アースとの間には、誘電
体が挿入されている第七から第十二の何れかの本発明の
アンテナ装置である。
【0019】第十四の本発明(請求項14に対応)は、
前記第一、第二のエレメントの屈曲または湾曲の方向
は、互いに異なる第一の本発明のアンテナ装置である。
【0020】第十五の本発明(請求項15に対応)は、
給電が行われるための給電点が設けられた、屈曲または
湾曲を有する形状を有する第一のエレメントと、前記第
一のエレメントに並設された、屈曲または湾曲を有する
形状を有する第二のエレメントと、前記第一のエレメン
トおよび前記第二のエレメントに対向配置されたアース
と、前記第一のエレメントの一端を前記アースに接続す
る第一の接続電極と、前記第二のエレメントの一端を前
記アースに接続する第二の接続電極とを備え、前記第
一、第二の接続電極は、前記屈曲または湾曲を有する形
状を含む平面内の方向に関して隣接しているアンテナ装
置である。
【0021】第十六の本発明(請求項16に対応)は、
磁流モードのエレメントと、電流モードのエレメントと
を備え、給電点を共有するアンテナ装置である。
【0022】第十七の本発明(請求項17に対応)は、
前記磁流モードのエレメントにおける電流の流れる平面
と前記電流モードのエレメントにおける電流の流れる平
面とは、実質的に同一または平行である第十六の本発明
のアンテナ装置である。
【0023】第十八の本発明(請求項18に対応)は、
前記磁流モードのエレメントは、屈曲または湾曲を有す
る形状を有する第一のエレメントと、前記第一のエレメ
ントに並設された屈曲または湾曲を有する形状を有する
第二のエレメントと、前記第一および第二のエレメント
に対向配置されたアースと、前記第一のエレメントの一
端を前記アースに接続する第一の接続電極と、前記第二
のエレメントの一端を前記アースに接続する第二の接続
電極とを有し、前記電流モードのエレメントは、前記第
一のエレメントに接続された第三のエレメントを有し、
前記第一のエレメントまたは前記第三のエレメントには
給電が行われる第十六の本発明のアンテナ装置である。
【0024】第十九の本発明(請求項19に対応)は、
前記電流モードのエレメントは、前記第二のエレメント
に接続された第四のエレメントをさらに有する第十八の
本発明のアンテナ装置である。
【0025】第二十の本発明(請求項20に対応)は、
前記第三のエレメントと前記第四のエレメントとは、実
質上直交している第十九の本発明のアンテナ装置であ
る。
【0026】第二十一の本発明(請求項21に対応)
は、前記第二のエレメントまたは前記第四のエレメント
にも、給電が行われ、前記第一のエレメントまたは前記
第三のエレメントに行われる給電の位相と前記第二のエ
レメントまたは前記第四のエレメントに行われる給電の
位相とは、実質上90度ずれている第十八または第十九
の本発明のアンテナ装置である。
【0027】第二十二の本発明(請求項22に対応)
は、前記第三のエレメントおよび/または前記第四のエ
レメントは、前記アースには対向配置されておらず、前
記第一のエレメントおよび前記第二のエレメントの外側
にある第十九または第二十の本発明のアンテナ装置であ
る。
【0028】第二十三の本発明(請求項23に対応)
は、前記第三のエレメントおよび/または前記第四のエ
レメントは、直線状の形状を有する第十九または第二十
の本発明のアンテナ装置である。
【0029】第二十四の本発明(請求項24に対応)
は、前記第三のエレメントおよび/または前記第四のエ
レメントは、屈曲または湾曲を有する形状を有する第十
九または第二十の本発明のアンテナ装置である。
【0030】第二十五の本発明(請求項25に対応)
は、前記第一から第四のエレメントの屈曲または湾曲の
方向は、互いに同じであるかまたは異なっている第二十
四の本発明のアンテナ装置である。
【0031】第二十六の本発明(請求項26に対応)
は、第一から第二十五の何れかの本発明のアンテナ装置
と、前記アンテナ装置から送信される信号の処理を行う
ための送信処理回路と、前記アンテナ装置で受信される
信号の処理を行うための受信処理回路とを備えた通信シ
ステムである。
【0032】第二十七の本発明(請求項27に対応)
は、前記通信システムは、通信を行うための通信アース
を備えており、前記アースと前記通信アースとは、近接
して接地されている第二十六の本発明の通信システムで
ある。
【0033】第二十八の本発明(請求項28に対応)
は、前記アンテナ装置と前記通信システムの本体部と
は、前記アースと前記通信アースとが近接して接地され
ている接地面に関し、互いに異なる側にある第二十七の
本発明の通信システムである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下では、本発明にかかる実施の
形態について、図面を参照しつつ説明を行う。
【0035】(実施の形態1)はじめに、本実施の形態
1における左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブル
スパイラルのアンテナ装置の斜視図である図1、および
本実施の形態1における右旋円偏波に対応した90度偏
向設置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図である
図2を参照しながら、本実施の形態1におけるアンテナ
装置の構成について説明する。
【0036】なお、本明細書では、屈曲または湾曲を有
する形状という表現は、スパイラル形状、螺旋形状、真
円の弧、楕円の弧等の円弧形状、少なくとも一箇所以上
の屈曲部を有するL字形状などの角弧形状などを含む
が、以下では、スパイラル形状を例にとって説明を行
う。
【0037】また、以下の説明においては、右旋円偏波
と左旋円偏波との区別を特に行わないが、図1、2に示
されているように、矢印A方向からみたときの、第一の
接続電極(短絡電極、インダクタンスともいう)13の
位置から第二の接続電極14の位置に向かって計られる
角度の向きが、左旋円偏波に対しては反時計回りであ
り、右旋円偏波に対しては時計回りである。また、この
ような角度の向きの相違は、垂直偏波の送受信には無関
係である。
【0038】放射エレメント11は、円弧形状を有し、
アース15より上部にある電源17と接続される給電端
子(給電点)16をもっている。なお、この給電端子1
6は放射エレメント11に直接接続しているが、あるい
は小さなギャップを介して接続していてもよい。
【0039】また、放射エレメント11は、電位を安定
化するための第一の接続電極13によって、その一端を
アース15に接続されている。ここに、放射エレメント
11の弧長の限定は、電波波長の1/4電気波長程度で
あるが、放射エレメント11の弧長は、この整数倍程度
であってもよい。
【0040】無給電エレメント12は、放射エレメント
11と実質上同一の形状を有し、放射エレメント11に
並設されている。また、放射エレメント11は、電位を
安定化するための第二の接続電極14によって、その一
端をアース15に接続されている。
【0041】ここに、第一の接続電極13と第二の接続
電極14とは、前述の円弧形状を含む平面内の方向に関
して互いにずれている。より具体的に説明すると、第一
の接続電極13と第二の接続電極14とは、円弧形状の
実質的な中心Oからみて、第一の接続電極13、第二の
接続電極14の位置が実質上90°をなすようにずれて
いる。この点が、本発明のアンテナ装置の大きな特徴で
あり、後述されるような望ましい効果をもたらす。
【0042】このような位置関係を有する、円弧形状の
放射エレメント11および無給電エレメント12を、慣
習上、90度偏向設置ダブルスパイラルと併称すること
が多い。
【0043】アース15は、接地されており、放射エレ
メント11および無給電エレメント12に対向配置され
ている。
【0044】なお、放射エレメント11は本発明の第一
のエレメントに対応し、無給電エレメント12は本発明
の第二のエレメントに対応し、アース15は本発明のア
ースに対応し、第一の接続電極13は本発明の第一の接
続電極に対応し、第二の接続電極14は本発明の第二の
接続電極に対応する。
【0045】つぎに、本実施の形態におけるアンテナ装
置の動作について説明する。
【0046】本実施の形態のアンテナ装置は、放射エレ
メント11とアース15との間、および無給電エレメン
ト12とアース15との間に電場を生ずることにより、
電波の送受信を行う。
【0047】より具体的に説明すると、たとえば、通信
機器(図示省略)の送信用出力端子(図示省略)は、給
電端子16を通して、放射エレメント11への信号出力
を行う。
【0048】この信号出力により、放射エレメント11
とアース15との間、および無給電エレメント12とア
ース15との間には電界が生じる。そして、これら二つ
の電界の合成和が、送信電波として送出される。
【0049】なお、本実施の形態におけるアンテナ装置
の受信動作は、上述した送信動作のほぼ逆として理解さ
れるので、詳しい説明を省略する。
【0050】また、以上の基本的な動作説明は、送受信
に利用される何れのタイプの偏波にも共通するものであ
る。
【0051】つぎに、本実施の形態のアンテナ装置が垂
直偏波および円偏波の送受信をともに高い効率で行うこ
とができることを、図33〜36を参照しながら、詳し
く説明する。
【0052】はじめに、本実施の形態のアンテナ装置
が、垂直偏波の送受信を高い効率で行うことができるこ
とを、図33〜36を参照しながら説明する。
【0053】まず、本実施の形態のアンテナ装置が、垂
直偏波の送受信を高い効率で行うことができる原理につ
いて、図33、36を参照しながら説明する。なお、図
33は、90度偏向設置ダブルスパイラルのシミュレー
ションモデルと電流分布解析の説明図である。また、図
36は、垂直偏波に対する、90度偏向設置ダブルスパ
イラルの、水平面内におけるゲイン向上機能の説明図で
ある。
【0054】本実施の形態のアンテナ装置は、前述した
ように、第一の接続電極13、第二の接続電極14(図
1参照)の位置が中心O(図1参照)からみて実質上9
0°をなすようにずれており、このために、等方的に向
上されたゲインを有する。
【0055】より具体的に説明すると、図33に示され
ているように、外側素子(放射エレメント11)、内側
素子(無給電エレメント12)のそれぞれにおける、電
流分布が−10〜−40dB(0dB=30A/m)で
ある部位は、90度偏向設置ダブルスパイラルの中心か
らみて実質上90°をなすように互いにずれている。ま
た、図36に示されているように、本実施の形態のダブ
ルスパイラル素子は、外側素子(放射エレメント11)
の指向特性361および内側素子(無給電エレメント1
2)の指向特性362の合成によって生じる合成指向特
性363を有する。したがって、電磁界密結合と指向特
性直交とが両立しており、ゲインの向上と無指向特性と
が、ともに実現される。
【0056】また、垂直偏波に対する、本実施の形態の
アンテナ装置である90度偏向設置ダブルスパイラルア
ンテナ装置、従来の垂直偏波送受信用アンテナ装置であ
る(1)0度偏向設置ダブルスパイラルアンテナ装置、
(2)シングルスパイラルアンテナ装置、および(3)
(5/8)λモノポールアンテナ装置の水平面内におけ
る指向性ゲインは、図34に示されている。なお、図3
4は、垂直偏波に対する、水平面内における指向性ゲイ
ンのシミュレーション解析の説明図である。
【0057】図34に示されているように、本実施の形
態のアンテナ装置の有する90度偏向設置ダブルスパイ
ラルの指向特性341は、0度偏向設置ダブルスパイラ
ルの指向特性342、シングルスパイラルの指向特性3
43、および(5/8)λモノポールの指向特性344
の何れと比較してもより無指向特性の大きい高ゲインを
保証する。特に、本実施の形態のアンテナ装置は、従来
最も高ゲインであった(5/8)λモノポールアンテナ
装置よりも高ゲインであり、4%以上の比帯域を有す
る。なお、理論上は、(3/4)λモノポールアンテナ
装置が水平面内において最大ゲインを有するのである
が、日本アンテナ社製の(5/8)λモノポールアンテ
ナ装置が、高ゲインのアンテナ装置として代表的であ
る。
【0058】また、垂直偏波に対する、本実施の形態の
アンテナ装置である90度偏向設置ダブルスパイラルア
ンテナ装置、従来のアンテナ装置である(1)0度偏向
設置ダブルスパイラルアンテナ装置、(2)シングルス
パイラルアンテナ装置、および(3)(5/8)λモノ
ポールアンテナ装置のゲイン平均値(仰角0度)および
アンテナ効率は、図35に示されている。なお、図35
は、垂直偏波に対する、シミュレーション解析特性比較
の説明図である。
【0059】図35に示されているように、本実施の形
態のアンテナ装置は、従来の何れのアンテナ装置と比較
してもより高いゲイン平均値(仰角0度)およびアンテ
ナ効率を有する。
【0060】このように、本実施の形態のアンテナ装置
は、垂直偏波に対して等方的に向上されたゲインを有す
るため、地上波を利用する移動体通信などに適してい
る。なぜならば、移動体通信においては、電波基地局に
対する相対的な位置関係が時間とともに変化することが
普通であるため、高ゲインが等方的に実現されているこ
とが極めて重要だからである。
【0061】つぎに、本実施の形態のアンテナ装置が、
円偏波の送受信を高い効率で行うことができることを、
図37〜39を参照しながら説明する。
【0062】まず、本実施の形態のアンテナ装置が、円
偏波の送受信を高い効率で行うことができる原理につい
て、図37を参照しながら説明する。なお、図37は、
GPS用右旋円偏波に対する、90度偏向設置ダブルス
パイラルのシミュレーションモデルおよび電流分布解析
の説明図である。
【0063】図37に示されているように、外側素子
(放射エレメント11)、内側素子(無給電エレメント
12)のそれぞれにおける、電流分布が−10〜−40
dB(0dB=50A/m)である部位は、90度偏向
設置ダブルスパイラルの中心からみて実質上90°をな
すように互いにずれている。したがって、前述した垂直
偏波の場合と同様、電磁界密結合と指向特性直交とが両
立しており、ゲインの向上と無指向特性とがともに実現
されている。
【0064】また、円偏波に対する、本実施の形態のア
ンテナ装置である90度偏向設置ダブルスパイラルアン
テナ装置、および従来の円偏波送受信用アンテナ装置で
あるパッチアンテナ装置の垂直面内におけるゲイン指向
特性は、図38に示されている。なお、図38は、GP
S用右旋円偏波に対する、垂直面内におけるゲイン指向
特性シミュレーション解析の説明図である。
【0065】図38に示されているように、本実施の形
態のアンテナ装置の有する90度偏向設置ダブルスパイ
ラルの指向特性381は、従来パッチアンテナの指向特
性3382と比較してより無指向特性の大きい高ゲイン
を保証する。特に、本実施の形態のアンテナ装置は、従
来パッチアンテナにおいてゲイン低下が避けられなかっ
た低仰角方向(水平面から計った角度の小さい方向)に
おいても、高ゲインを有している。
【0066】また、円偏波に対する、本実施の形態のア
ンテナ装置である90度偏向設置ダブルスパイラルアン
テナ装置、および従来の円偏波送受信用アンテナ装置で
あるパッチアンテナ装置の水平面内におけるゲイン指向
特性は、図39に示されている。なお、図39は、GP
S用右旋円偏波(仰角10°)に対する、水平面内にお
けるゲイン指向特性シミュレーション解析の説明図であ
る。
【0067】図39に示されているように、本実施の形
態のアンテナ装置の有する90度偏向設置ダブルスパイ
ラルの指向特性391は、従来パッチアンテナの指向特
性3392と比較してより無指向特性の大きい高ゲイン
を保証する。
【0068】このように、本実施の形態のアンテナ装置
は、円偏波に対して等方的に向上されたゲインを有する
ため、衛星通信などにも適している。なぜならば、たと
えば自動車搭載用のGPSシステムなどにおいては、衛
星に対する相対的な位置関係が時間とともに変化するこ
とが普通であるため、高ゲインが等方的に実現されてい
ることが極めて重要だからである。また、低仰角方向に
位置するGPS衛星との距離は、天頂方向(水平面から
計った角度の大きい方向)に位置するGPS衛星との距
離よりも比較的大きく、電波の電界強度が弱くなるた
め、低仰角方向において高ゲインが実現されていること
が極めて重要だからである。
【0069】(実施の形態2)はじめに、左旋円偏波に
対応した、サスペンデッド電極171を有する90度偏
向設置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図である
図17、および右旋円偏波に対応した、サスペンデッド
電極171を有する90度偏向設置ダブルスパイラルの
アンテナ装置の斜視図である図18を参照しながら、本
実施の形態2におけるアンテナ装置の構成について説明
する。
【0070】放射エレメント11は、円弧形状を有し、
アース15より上部にある電源17と接続される給電端
子16をもっている。なお、前述したように、この給電
端子16は放射エレメント11に直接接続しているが、
あるいは小さなギャップを介して接続していてもよい。
また、本実施の形態においては、放射エレメント11
は、電位を安定化するための第一の接続電極172によ
って、その一端をサスペンデッド電極171に接続され
ている。
【0071】無給電エレメント12は、放射エレメント
11と実質上同一の形状を有し、放射エレメント11に
並設されている。本実施の形態においては、放射エレメ
ント11は、電位を安定化するための第二の接続電極1
73によって、その一端をサスペンデッド電極171に
接続されている。
【0072】ここに、第一の接続電極172と第二の接
続電極173とは、前述された本実施の形態1の場合と
同様、円弧形状を含む平面内の方向に関して互いにずれ
ている。より具体的に説明すると、第一の接続電極17
2と第二の接続電極173とは、円弧形状の実質的な中
心からみて、第一の接続電極172、第二の接続電極1
73の位置が実質上90°をなすようにずれている。
【0073】サスペンデッド電極171は、支持体(図
示省略)によって、放射エレメント11および無給電エ
レメント12を含む平面と、アース15を含む平面との
間に、吊り下げられるようにして配置されている。
【0074】アース15は、接地されており、サスペン
デッド電極171に対して放射エレメント11および無
給電エレメント12とは反対側にあって、サスペンデッ
ド電極171に対向配置されている つぎに、本実施の形態におけるアンテナ装置の動作につ
いて説明する。
【0075】本実施の形態のアンテナ装置は、放射エレ
メント11とサスペンデッド電極171との間、無給電
エレメント12とサスペンデッド電極171との間、お
よびサスペンデッド電極171とアース15との間に電
場を生ずることにより、電波の送受信を行う。
【0076】より具体的に説明すると、通信機器(図示
省略)の送信用出力端子(図示省略)は、給電端子16
を通して、放射エレメント11への信号出力を行う。
【0077】この信号出力により、放射エレメント11
とサスペンデッド電極171との間、無給電エレメント
12とサスペンデッド電極171との間、およびサスペ
ンデッド電極171とアース15との間には電界が生じ
る。そして、これら三つの電界の合成和が、送信電波と
して送出される。
【0078】このように、本実施の形態のアンテナ装置
は、サスペンデッド電極171の存在により、三つの電
界の合成和として送信電波を送出することができるた
め、前述の本実施の形態1のアンテナ装置と比較して、
より高ゲイン化および比帯域拡大化が実現されている。
【0079】なお、本実施の形態におけるアンテナ装置
の受信動作は、上述した送信動作のほぼ逆として理解さ
れるので、詳しい説明を省略する。
【0080】また、以上の基本的な動作説明は、送受信
に利用される何れのタイプの偏波にも共通するものであ
る。したがって、本実施の形態のアンテナ装置は、前述
した本実施の形態1のアンテナ装置と同様、垂直偏波お
よび円偏波の送受信をともに高い効率で行うことができ
る。
【0081】(実施の形態3)はじめに、本実施の形態
におけるアンテナ装置の構成の説明図である図48を参
照しながら、本実施の形態3におけるアンテナ装置の構
成について説明する。
【0082】本実施の形態におけるアンテナ装置は、給
電点を共有する、磁流モードのエレメントと電流モード
のエレメントとを備えている。なお、磁流モードのエレ
メントにおける電流の流れる平面と電流モードのエレメ
ントにおける電流の流れる平面とは、実質的に同一また
は平行である。
【0083】ここで、本実施の形態におけるアンテナ装
置の構成について、より詳しく説明する。
【0084】磁流モードのエレメントは、放射エレメン
ト1011と、無給電エレメント1012と、アース1
015と、第一の接続電極1013と、第二の接続電極
1014とを有している(図48右参照)。
【0085】放射エレメント1011は、円弧形状を有
し、電位を安定化するための第一の接続電極1013に
よってその一端をアース1015に接続されている。こ
こに、放射エレメント1011の弧長の限定は、電波波
長の1/4電気波長(λ/4)程度である。
【0086】無給電エレメント1012は、放射エレメ
ント1011と実質上同一の形状を有し、放射エレメン
ト1011に並設されている。また、放射エレメント1
011は、電位を安定化するための第二の接続電極10
14によって、その一端をアース1015に接続されて
いる。
【0087】ここに、第一の接続電極1013と第二の
接続電極1014とは、円弧形状の実質的な中心からみ
て、第一の接続電極1013、第二の接続電極1014
の位置が実質上90°をなすようにずれている。
【0088】アース1015は、接地されており、放射
エレメント1011および無給電エレメント1012に
対向配置されている。
【0089】電流モードのエレメントは、第一のモノポ
ールエレメント1011’と、第二のモノポールエレメ
ント1012’とを有している(図48右参照)。
【0090】第一のモノポールエレメント1011’
は、電波波長の1/4電気波長(λ/4)程度の長さを
有する直線状である。また、第一のモノポールエレメン
ト1011’は、放射エレメント1011に接続されて
おり、アース1015より上部にある電源(給電源)1
017から給電を行われる。
【0091】第二のモノポールエレメント1012’
は、第一のモノポールエレメント1011’と実質上同
一の形状を有し、無給電エレメント1012に接続され
ている。
【0092】ここに、第一のモノポールエレメント10
11’と第二のモノポールエレメント1012’とは、
実質上90°をなしており、アース1015には対向配
置されておらず、放射エレメント1011および無給電
エレメント1012の外側にある。
【0093】なお、放射エレメント1011は本発明の
第一のエレメントに対応し、無給電エレメント1012
は本発明の第二のエレメントに対応し、第一のモノポー
ルエレメント1011’は本発明の第三のエレメントに
対応し、第二のモノポールエレメント1012’は本発
明の第四のエレメントに対応し、アース1015は本発
明のアースに対応し、第一の接続電極1013は本発明
の第一の接続電極に対応し、第二の接続電極1014は
本発明の第二の接続電極に対応する。
【0094】つぎに、本実施の形態におけるアンテナ装
置の動作の説明図である図46を主として参照しなが
ら、本実施の形態におけるアンテナ装置の動作について
説明する。なお、以下の説明中のゲイン特性分析におけ
る測定周波数は、1575.42MHzである。
【0095】本実施の形態のアンテナ装置は、磁流モー
ドのエレメントによる垂直偏波電界EV、および電流モ
ードのエレメントによる水平偏波電界EHを生ずること
により、電源1017(図48右参照)に接続される端
子を通じて、通信機器の送受信用端子(図示省略)への
信号の入出力(つまり電波の送受信)を行う。
【0096】たとえば信号の出力時(つまり電波の送信
時)に関して、より具体的に説明する。
【0097】すなわち、電源1017から第一のモノポ
ールエレメント1011’(図48右参照)への給電に
よって、放射エレメント1011(図48右参照)には
位相差0°の電流が流れ、これによって磁界H1が誘導
されるため、アース1015(図48右参照)には位相
差180°の電流が流れる(図48左上参照)。かくし
て、EV1が、放射エレメント1011とアース101
5との間に生ずる(図48左上参照)。
【0098】また、上述の給電にともなう電磁誘導よっ
て、無給電エレメント1012(図48右参照)には位
相差90°の電流が流れ、これによって磁界H2が誘導
されるため、アース1015には位相差270°の電流
が流れる(図48左下参照)。かくして、EV2が、無
給電エレメント1012とアース1015との間に生ず
る(図48左下参照)。
【0099】そして、前述の磁流モードのエレメントに
よる垂直偏波電界EVがEV1とEV2との和として生
じ、HがH1とH2との和として生じる(図48右参
照)。
【0100】一方、第一のモノポールエレメント101
1’には位相差180°の電流が流れ、第二のモノポー
ルエレメント1012’(図48右参照)には位相差2
70°の電流が流れる(図48左参照)。かくして、E
H1が第一のモノポールエレメント1011’に沿って
生じ、EH2が第二のモノポールエレメント1012’
に沿って生じる(図48右参照)。
【0101】そして、前述の電流モードのエレメントに
よる水平偏波電界EHが、EH1とEH2との和として
生ずる。
【0102】結局、垂直偏波電界EVと水平偏波電界E
Hとの合成和が、送信電波として送出されるわけであ
る。
【0103】なお、本実施の形態におけるアンテナ装置
の受信動作は、上述した送信動作のほぼ逆として理解さ
れるので、詳しい説明を省略する。
【0104】また、以上の基本的な動作説明は、送受信
に利用される何れのタイプの偏波にも共通するものであ
る。
【0105】ただし、電流モードのエレメントによる水
平偏波電界EHは、GPS(Global Posit
ioning System)などに利用される球体的
な円偏波の送受信時に、特に威力を発揮する。要する
に、円偏波モードアンテナにおいては、直線偏波励振モ
ード(電流モード)の二本のエレメントが空間的に直交
配置されており、それらの電流の位相差が±90度であ
り振幅が等しいことが望ましい(もちろん、指向性など
は多少悪くなるが、このようなエレメントは、(1)必
ずしも直交していなくてもよいし、(2)一本であって
も構わない)。
【0106】ところで、本実施の形態におけるアンテナ
装置(原理モデル)の説明図である図50に示されてい
るような原理モデルをシミュレーション解析したとこ
ろ、本実施の形態におけるアンテナ装置(原理モデル)
のゲイン特性の説明図である図51に示されているよう
なゲイン特性が得られた(V面内水平偏波ゲイン(右
上)およびV面内垂直偏波ゲイン(右下)は、V面内右
旋偏波ゲイン(左)を分析したものである)。
【0107】また、本実施の形態におけるアンテナ装置
(原理機能モデル)の説明図である図52に示されてい
るような原理機能モデルを実際に動作させて試験したと
ころ、本実施の形態におけるアンテナ装置(原理機能モ
デル)のゲイン特性の説明図である図53に示されてい
るようなゲイン特性が得られた(V面内水平偏波ゲイン
(右上)およびV面内垂直偏波ゲイン(右下)は、V面
内右旋偏波ゲイン(左下)を分析したものである)。
【0108】これらにより、磁流モードと電流モードと
を有するアンテナ装置のゲイン特性(特にV面内水平偏
波ゲイン)は、たとえば図45に示されているようなダ
ブルスパイラルのアンテナ装置のそれよりも極めて優れ
ていることが、理論的にも実験的にも明確に裏付けられ
た。
【0109】(実施の形態4)つぎに、本実施の形態に
おけるアンテナ装置の構成の説明図である図49、およ
び本実施の形態におけるアンテナ装置の動作の説明図で
ある図47を参照しながら、本実施の形態4におけるア
ンテナ装置の構成および動作について説明する。
【0110】本実施の形態におけるアンテナ装置の構成
および動作は、前述した本実施の形態3におけるアンテ
ナ装置の構成および動作と類似している。
【0111】ただし、本実施の形態においては、第二の
モノポールエレメント1012’にも電源(給電源)1
018からの給電が行われ、第一のモノポールエレメン
ト1011’に行われる給電の位相と第二のモノポール
エレメント1012’に行われる給電の位相とは実質上
90度ずれている。
【0112】このため、電磁誘導によって無給電エレメ
ント1012に流れるべき前述の位相差90°の電流を
確実に保証できるので、本実施の形態におけるアンテナ
装置は、より安定した動作を行うことができる。
【0113】(実施の形態5)つぎに、本実施の形態に
おけるアンテナ装置の構成の説明図である図56を参照
しながら、本実施の形態5におけるアンテナ装置の構成
および動作について説明する。
【0114】本実施の形態におけるアンテナ装置の構成
および動作は、前述した本実施の形態3におけるアンテ
ナ装置の構成および動作と類似している。
【0115】ただし、本実施の形態においては、第一の
モノポールエレメント2011’および第二のモノポー
ルエレメント2012’は、円弧形状を有し、アース1
015には対向配置されておらず、放射エレメント10
11および無給電エレメント1012に並設されている
(すなわち、本実施の形態におけるアンテナ装置は、い
わゆるクオードスパイラルアンテナ装置である)。
【0116】ここに、第一のモノポールエレメント20
11’と第二のモノポールエレメント2012と’は、
前述の水平偏波電界が最大となる、放射エレメント10
11または無給電エレメント1012との接続部分(給
電点付近)に着目すれば、実質上直交している。
【0117】このため、小型化を実現しつつ二つのモノ
ポールエレメントの直交性も確保されるので、本実施の
形態におけるアンテナ装置は、電流モードのエレメント
による水平偏波電界の送受信を確実に行うことができる
(すなわち、本実施の形態のアンテナ装置は、GPSな
どに利用される球体的な円偏波の送受信にも優れてい
る)。
【0118】ところで、本実施の形態におけるアンテナ
装置(原理モデル)の説明図である図54に示されてい
るような原理モデルをシミュレーション解析したとこ
ろ、本実施の形態におけるアンテナ装置(原理モデル)
のゲイン特性の説明図である図55に示されているよう
なゲイン特性が得られた(V面内水平偏波ゲイン(右
上)およびV面内垂直偏波ゲイン(右下)は、V面内右
旋偏波ゲイン(左)を分析したものである)。
【0119】これにより、クオードスパイラルアンテナ
装置のゲイン特性(特にV面内水平偏波ゲイン)は、た
とえば図45に示されているようなダブルスパイラルの
アンテナ装置のそれよりも極めて優れていることが、理
論的に裏付けられた。
【0120】さらに、本発明のクオードスパイラルアン
テナ装置(原理機能モデル)およびダブルスパイラルア
ンテナ装置(原理機能モデル)を実際に動作させて試験
したところ、本発明のクオードスパイラルアンテナ装置
(原理機能モデル)およびダブルスパイラルアンテナ装
置(原理機能モデル)のゲイン比較の説明図である図5
7に示されているようなゲイン特性が得られた。
【0121】また、本発明のクオードスパイラルアンテ
ナ装置(原理機能モデル)および従来のパッチアンテナ
装置を実際に動作させて試験したところ、本発明のクオ
ードスパイラルアンテナ装置(原理機能モデル)および
従来のパッチアンテナ装置のゲイン比較の説明図である
図58に示されているようなゲイン特性が得られた。
【0122】また、本発明のクオードスパイラルアンテ
ナ装置、本発明のダブルスパイラルアンテナ装置、およ
び従来のパッチアンテナ装置を実際に動作させて試験し
たところ、本発明のクオードスパイラルアンテナ装置、
本発明のダブルスパイラルアンテナ装置、および従来の
パッチアンテナ装置の比較の説明図である図59に示さ
れているような結果が得られた。
【0123】なお、上述した本発明のクオードスパイラ
ルアンテナ装置およびダブルスパイラルアンテナ装置に
おいては誘電体としてPPOが使用され、従来のパッチ
アンテナ装置においては誘電体としてセラミックが使用
されているが、本発明のクオードスパイラルアンテナ装
置の小型化効果の説明図である図60に示されている
に、両者において誘電体として空気が使用された場合に
は、同ゲインを確保するために必要な装置サイズの差異
がより顕著となる。
【0124】これらにより、本発明のアンテナ装置(特
にクオードスパイラルアンテナ装置)は、形状・サイ
ズ、容積、重量などを比較的小さく押さえつつ、優れた
ゲイン特性を有することが明確となった。
【0125】もちろん、クオードスパイラル(ダブルス
パイラルおよびダブルモノポールスパイラル)の捲回方
向には、前述したダブルスパイラルの捲回方向(図44
参照)と同様、(a)ダブルスパイラル左右捲回+90
度偏向かつダブルモノポールスパイラル左右捲回+90
度偏向(図61参照)、(b)ダブルスパイラル右捲回
+90度偏向かつダブルモノポールスパイラル左捲回+
90度偏向(図62参照)、(c)ダブルスパイラル右
捲回+90度偏向かつダブルモノポールスパイラル右捲
回+90度偏向(図63参照)などのいろいろな変形例
がある。なお、図61は、本発明の第一から第四のエレ
メントの屈曲の方向がそれぞれ右回り、左回り、右回
り、左回りであるアンテナ装置の説明図である。また、
図62は、本発明の第一から第四のエレメントの屈曲の
方向がそれぞれ右回り、右回り、左回り、左回りである
アンテナ装置の説明図である。また、図63は、本発明
の第一から第四のエレメントの屈曲の方向がそれぞれ右
回り、右回り、右回り、右回りであるアンテナ装置の説
明図である。要するに、第一から第四のエレメントの屈
曲または湾曲の方向は、互いに同じであっても異なって
いてもよい。
【0126】以上においては、本実施の形態1〜5につ
いて詳細に説明した。
【0127】なお、本発明の第一のエレメントと本発明
のアースとの間には、誘電体が挿入されていてもよい。
たとえば、図3、4に示されているように、放射エレメ
ント11とアース15との間には、誘電体31が挿入さ
れていてもよい。なお、図3は、放射エレメント11と
アース15との間に誘電体31が挿入された、左旋円偏
波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテ
ナ装置の斜視図であり、図4は、放射エレメント11と
アース15との間に誘電体31が挿入された、右旋円偏
波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテ
ナ装置の斜視図である。
【0128】また、本発明の第一のエレメントと本発明
のサスペンデッド電極との間には、誘電体が挿入されて
いてもよい。たとえば、図19、20に示されているよ
うに、放射エレメント11とサスペンデッド電極171
との間には、誘電体191が挿入されていてもよい。な
お、図19は、放射エレメント11とサスペンデッド電
極171との間に誘電体が挿入された、左旋円偏波に対
応した90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ装置
の斜視図であり、図20は、放射エレメント11とサス
ペンデッド電極171との間に誘電体191が挿入され
た、右旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイ
ラルのアンテナ装置の斜視図である。
【0129】なお、本発明のサスペンデッド電極と本発
明のアースとの間にも、誘電体が挿入されていてよい。
【0130】また、本発明の誘電体は、セラミック、テ
フロン(デュポン社製)、エポキシ、ABSなどで形成
されていてもよいが、誘電率の高い物質を挿入すること
により、アンテナ装置の低背化および小型化が実現され
る。
【0131】ただし、アンテナ装置を携帯用通信端末な
どに搭載する場合などには、高誘電率が人体に及ぼす悪
影響を考慮しなければならないため、誘電率のあまりに
も高い物質を挿入することはできない。しかしながら、
本発明のアンテナ装置は、従来のアンテナ装置と比較し
て、装置の小型化を実現しつつ、低誘電率物質の挿入に
よっても高い効率で送受信を行うことができる。より具
体的に説明すると、図40に示されているように、本発
明のアンテナ装置の具体例である90度偏向設置ダブル
スパイラルのアンテナ装置は、誘電率が10しかない樹
脂が誘電体として挿入されているにもかかわらず、従来
パッチアンテナよりも、体積、面積、重量の全てにおい
て小であり、誘電体損失(図40においては誘電損失と
なっているが、より正確には誘電体損失と呼ぶべきであ
る)は0.004と大であるにもかかわらず、高ゲイン
である。なお、図40は、90度偏向設置ダブルスパイ
ラルGPSアンテナと従来パッチアンテナとの比較の説
明図である。
【0132】また、本発明の第一のエレメントには、給
電が行われるための中性点電極が設けられていてもよ
い。たとえば、図9、10に示されているように、放射
エレメント11には、電源17から給電が行われるため
の中性点電極91が設けられていてもよい。なお、図9
は、放射エレメント11に中性点電極91が設けられ
た、左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイ
ラルのアンテナ装置の斜視図であり、図10は、放射エ
レメント11に中性点電極91が設けられた、右旋円偏
波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテ
ナ装置の斜視図である。
【0133】このような中性点電極が設けられているこ
とにより、1/4電気波長の電流の全てを放射エレメン
ト11に分布させることが可能になるため、放射効率
(ゲイン特性)を最大にすることができるという効果が
得られる。なお、中性点電極91が設けられていない場
合には、1/4電気波長の電流は放射エレメント11お
よび第一の接続電極13に配分されて分布されるので、
放射エレメント11の電流成分が減少し、放射効率(ゲ
イン特性)がやや低下してしまう。
【0134】また、本発明の給電は、前述した本実施の
形態においては、本発明のアースの上部から行われた。
しかし、これに限らず、本発明の給電は、本発明のアー
スの下部から行われてもよい。たとえば、図5、6に示
されているように、給電端子16からの給電は、アース
15の下部から行われてもよい。なお、図5は、給電が
アース15の下部から行われる、左旋円偏波に対応した
90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜視
図であり、図6は、給電がアース15の下部から行われ
る、右旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイ
ラルのアンテナ装置の斜視図である。
【0135】また、本発明の給電は、前述した本実施の
形態においては、本発明の第一のエレメントに対して行
われたが、これに限らず、要するに、本発明の第一のエ
レメントおよび/または本発明の第二のエレメントに対
して行われればよい。
【0136】また、本発明の、(1)サスペンデッド電
極があるかないか、(2)誘電体が挿入されているか挿
入されていないか、(3)中性点電極があるかないか、
および(4)給電がアースの上部から行われるかアース
の下部から行われるかは、図7、8、11〜16、21
〜32に示されているように、任意に組み合わされてよ
い。
【0137】なお、図7は、サスペンデッド電極がな
く、放射エレメント11とアース15との間に誘電体3
1が挿入されており、中性点電極がなく、給電がアース
15の下部から行われる、左旋円偏波に対応した90度
偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図であ
り、図8は、サスペンデッド電極がなく、放射エレメン
ト11とアース15との間に誘電体31が挿入されてお
り、中性点電極がなく、給電がアース15の下部から行
われる、右旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルス
パイラルのアンテナ装置の斜視図である。また、図11
は、サスペンデッド電極がなく、放射エレメント11と
アース15との間に誘電体31が挿入されており、中性
点電極91があり、給電がアース15の上部から行われ
る、左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイ
ラルのアンテナ装置の斜視図であり、図12は、サスペ
ンデッド電極がなく、放射エレメント11とアース15
との間に誘電体31が挿入されており、中性点電極91
があり、給電がアース15の上部から行われる、右旋円
偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラルのアン
テナ装置の斜視図である。また、図13は、サスペンデ
ッド電極がなく、放射エレメント11とアース15との
間に誘電体が挿入されておらず、中性点電極91があ
り、給電がアース15の下部から行われる、左旋円偏波
に対応した90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ
装置の斜視図であり、図14は、サスペンデッド電極が
なく、放射エレメント11とアース15との間に誘電体
が挿入されておらず、中性点電極91があり、給電がア
ース15の下部から行われる、右旋円偏波に対応した9
0度偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
である。また、図15は、サスペンデッド電極がなく、
放射エレメント11とアース15との間に誘電体31が
挿入されており、中性点電極91があり、給電がアース
15の下部から行われる、左旋円偏波に対応した90度
偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図であ
り、図16は、サスペンデッド電極がなく、放射エレメ
ント11とアース15との間に誘電体31が挿入されて
おり、中性点電極91があり、給電がアース15の下部
から行われる、右旋円偏波に対応した90度偏向設置ダ
ブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図である。
【0138】また、図21は、サスペンデッド電極17
1があり、放射エレメント11とサスペンデッド電極1
71との間に誘電体が挿入されておらず、中性点電極が
なく、給電がアース15の下部から行われる、左旋円偏
波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテ
ナ装置の斜視図であり、図22は、サスペンデッド電極
171があり、放射エレメント11とサスペンデッド電
極171との間に誘電体が挿入されておらず、中性点電
極がなく、給電がアース15の下部から行われる、右旋
円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラルのア
ンテナ装置の斜視図である。また、図23は、サスペン
デッド電極171があり、放射エレメント11とサスペ
ンデッド電極171との間に誘電体191が挿入されて
おり、中性点電極がなく、給電がアース15の下部から
行われる、左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブル
スパイラルのアンテナ装置の斜視図であり、図24は、
サスペンデッド電極171があり、放射エレメント11
とサスペンデッド電極171との間に誘電体191が挿
入されており、中性点電極がなく、給電がアース15の
下部から行われる、右旋円偏波に対応した90度偏向設
置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図である。ま
た、図25は、サスペンデッド電極171があり、放射
エレメント11とサスペンデッド電極171との間に誘
電体が挿入されておらず、中性点電極91があり、給電
がアース15の上部から行われる、左旋円偏波に対応し
た90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜
視図であり、図26は、サスペンデッド電極171があ
り、放射エレメント11とサスペンデッド電極171と
の間に誘電体が挿入されておらず、中性点電極91があ
り、給電がアース15の上部から行われる、右旋円偏波
に対応した90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ
装置の斜視図である。また、図27は、サスペンデッド
電極171があり、放射エレメント11とサスペンデッ
ド電極171との間に誘電体191が挿入されており、
中性点電極91があり、給電がアース15の上部から行
われる、左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルス
パイラルのアンテナ装置の斜視図であり、図28は、サ
スペンデッド電極171があり、放射エレメント11と
サスペンデッド電極171との間に誘電体191が挿入
されており、中性点電極91があり、給電がアース15
の上部から行われる、右旋円偏波に対応した90度偏向
設置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図である。
また、図29は、サスペンデッド電極171があり、放
射エレメント11とサスペンデッド電極171との間に
誘電体が挿入されておらず、中性点電極91があり、給
電がアース15の下部から行われる、左旋円偏波に対応
した90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ装置の
斜視図であり、図30は、サスペンデッド電極171が
あり、放射エレメント11とサスペンデッド電極171
との間に誘電体が挿入されておらず、中性点電極91が
あり、給電がアース15の下部から行われる、右旋円偏
波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテ
ナ装置の斜視図である。また、図31は、サスペンデッ
ド電極171があり、放射エレメント11とサスペンデ
ッド電極171との間に誘電体191が挿入されてお
り、中性点電極91があり、給電がアース15の下部か
ら行われる、左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブ
ルスパイラルのアンテナ装置の斜視図であり、図32
は、サスペンデッド電極171があり、放射エレメント
11とサスペンデッド電極171との間に誘電体191
が挿入されており、中性点電極91があり、給電がアー
ス15の下部から行われる、右旋円偏波に対応した90
度偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図で
ある。
【0139】なお、本発明のアンテナ装置の誘電体とし
てPPO(ポリフェニレンオキサイド)を利用した場合
におけるダブルスパイラル部の小型化とゲイン特性の関
係の説明図である図43に示されているように、アンテ
ナ装置の直径や厚さを減少させることによってそのサイ
ズ・容積を押さえようとすると、平均ゲインがH(水
平)面内においてもV(垂直)面内においても劣化して
しまうことは避けられないが、スペーサ(サスペンデッ
ド電極)レス薄型化による平均ゲインの劣化の程度は電
界発生部薄型化によるそれに比べるとかなり小さい。
【0140】また、本発明のアンテナ装置の、ダブルス
パイラル部の捲回方向と右旋円偏波に関するゲイン特性
の関係の説明図である図44に示されているように、高
いゲイン特性を要求するためにはエレメント長を大きく
せざるを得ない傾向があるものの、アンテナ装置の平均
ゲインは、二つのエレメントの湾曲の方向が互いに異な
る左右捲回である場合(図44における(D)および
(E)の場合)に良好となる。
【0141】ただし、本発明のアンテナ装置のゲイン特
性の説明図である図45(V面内水平偏波ゲイン(右
上)およびV面内垂直偏波ゲイン(右下)は、V面内右
旋偏波ゲイン(左下)を分析したものである)に示され
ているように、二つのエレメントの湾曲の方向が互いに
異なる左右捲回であっても、これらの接続電極が湾曲形
状を含む平面内の方向に関して互いにずれている+90
度偏向の場合(図44における(D)の場合)には、V
面内水平偏波ゲインに多少の劣化をともなう。しかし、
二つのエレメントの湾曲の方向が互いに異なる左右捲回
であり、これらの接続電極が湾曲形状を含む平面内の方
向に関して隣接している0度偏向の場合(図44におけ
る(E)の場合)には、特にV面内水平偏波ゲインに改
良が見られるため、最良の平均ゲインが得られるわけで
ある。
【0142】また、本発明の第一のエレメントは、上述
した本実施の形態においては、屈曲または湾曲を有する
形状の実質的な中心からみて、本発明の第二のエレメン
トの外側にあった。しかし、本発明の第一のエレメント
は、これに限らず、屈曲または湾曲を有する形状の実質
的な中心からみて、本発明の第二のエレメントの内側に
あってもよい。要するに、本発明の第一のエレメントと
本発明の第二のエレメントとの相対的な位置関係は、任
意であってよい。
【0143】また、本発明の、屈曲または湾曲を有する
形状を含む平面内の方向に関して互いにずれていると
は、上述した本実施の形態においては、屈曲または湾曲
を有する形状の実質的な中心からみて、第一、第二の接
続電極の位置が実質上90度をなすようにずれているこ
とであった。しかし、これに限らず、本発明の、屈曲ま
たは湾曲を有する形状を含む平面内の方向に関して互い
にずれているとは、たとえば図41、42に示されてい
るように、スパイラル形状の実質的な中心からみて、第
一、第二の接続電極の位置が0から360度の間にある
任意の角度をなすようにずれていることであってもよ
い。なお、図41は、スパイラル形状の実質的な中心か
らみて、第一、第二の接続電極13、14の位置が0か
ら360度の間にある角度をなすようにずれている、左
旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラルの
アンテナ装置の斜視図であり、図42は、スパイラル形
状の実質的な中心からみて、第一、第二の接続電極1
3、14の位置が0から360度の間にある角度をなす
ようにずれている、右旋円偏波に対応した90度偏向設
置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図である。た
だし、上述の角度が実質上90度である場合に、前述し
たような指向特性直交が成立するため、無指向特性が最
も発揮されるとともに、高ゲイン特性が最も発揮され
る。
【0144】また、本発明のアンテナ装置と、アンテナ
装置から送信される信号の処理を行うための送信処理回
路と、アンテナ装置で受信される信号の処理を行うため
の受信処理回路とを備えた通信システムも、本発明に含
まれる。
【0145】なお、本発明の通信システムは、通信を行
うための通信アースを備えており、本発明のアースと本
発明の通信アースとは、近接して接地面に接地されてい
てもよい。また、アンテナ装置と通信システムの本体部
とは、アースと通信アースとが近接して接地されている
前述のような接地面に関し、互いに異なる側にあっても
よい。
【0146】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、たとえば、指向性あるいは効率性等の点で改
良されたアンテナ装置、および通信システムを提供する
ことができるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における左旋円偏波に対
応した90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ装置
の斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における右旋円偏波に対
応した90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ装置
の斜視図
【図3】本発明の、放射エレメントとアースとの間に誘
電体が挿入された、左旋円偏波に対応した90度偏向設
置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図4】本発明の、放射エレメントとアースとの間に誘
電体が挿入された、右旋円偏波に対応した90度偏向設
置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図5】本発明の、給電がアースの下部から行われる、
左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラル
のアンテナ装置の斜視図
【図6】本発明の、給電がアースの下部から行われる、
右旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラル
のアンテナ装置の斜視図
【図7】本発明の、サスペンデッド電極がなく、放射エ
レメントとアースとの間に誘電体が挿入されており、中
性点電極がなく、給電がアースの下部から行われる、左
旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラルの
アンテナ装置の斜視図
【図8】本発明の、サスペンデッド電極がなく、放射エ
レメントとアースとの間に誘電体が挿入されており、中
性点電極があり、給電がアースの上部から行われる、右
旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラルの
アンテナ装置の斜視図
【図9】本発明の、放射エレメントに中性点電極が設け
られた、左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルス
パイラルのアンテナ装置の斜視図
【図10】本発明の、放射エレメントに中性点電極が設
けられた、右旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブル
スパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図11】本発明の、サスペンデッド電極がなく、放射
エレメントとアースとの間に誘電体が挿入されており、
中性点電極があり、給電がアースの上部から行われる、
左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラル
のアンテナ装置の斜視図
【図12】本発明の、サスペンデッド電極がなく、放射
エレメントとアースとの間に誘電体が挿入されており、
中性点電極があり、給電がアースの上部から行われる、
右旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラル
のアンテナ装置の斜視図
【図13】本発明の、サスペンデッド電極がなく、放射
エレメントとアースとの間に誘電体が挿入されておら
ず、中性点電極があり、給電がアースの下部から行われ
る、左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイ
ラルのアンテナ装置の斜視図
【図14】本発明の、サスペンデッド電極がなく、放射
エレメントとアースとの間に誘電体が挿入されておら
ず、中性点電極があり、給電がアースの下部から行われ
る、右旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイ
ラルのアンテナ装置の斜視図
【図15】本発明の、サスペンデッド電極がなく、放射
エレメントとアースとの間に誘電体が挿入されており、
中性点電極があり、給電がアースの下部から行われる、
左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラル
のアンテナ装置の斜視図
【図16】本発明の、サスペンデッド電極がなく、放射
エレメントとアースとの間に誘電体が挿入されており、
中性点電極があり、給電がアースの下部から行われる、
右旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブルスパイラル
のアンテナ装置の斜視図
【図17】本発明の実施の形態2における、左旋円偏波
に対応した、サスペンデッド電極を有する90度偏向設
置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図18】本発明の実施の形態2における、右旋円偏波
に対応した、サスペンデッド電極を有する90度偏向設
置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図19】本発明の、放射エレメントとサスペンデッド
電極との間に誘電体が挿入された、左旋円偏波に対応し
た90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜
視図
【図20】本発明の、放射エレメントとサスペンデッド
電極との間に誘電体が挿入された、右旋円偏波に対応し
た90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ装置の斜
視図
【図21】本発明の、サスペンデッド電極があり、放射
エレメントとサスペンデッド電極との間に誘電体が挿入
されておらず、中性点電極がなく、給電がアースの下部
から行われる、左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダ
ブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図22】本発明の、サスペンデッド電極があり、放射
エレメントとサスペンデッド電極との間に誘電体が挿入
されておらず、中性点電極がなく、給電がアースの下部
から行われる、右旋円偏波に対応した90度偏向設置ダ
ブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図23】本発明の、サスペンデッド電極があり、放射
エレメントとサスペンデッド電極との間に誘電体が挿入
されており、中性点電極がなく、給電がアースの下部か
ら行われる、左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブ
ルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図24】本発明の、サスペンデッド電極があり、放射
エレメントとサスペンデッド電極との間に誘電体が挿入
されており、中性点電極がなく、給電がアースの下部か
ら行われる、右旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブ
ルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図25】本発明の、サスペンデッド電極があり、放射
エレメントとサスペンデッド電極との間に誘電体が挿入
されておらず、中性点電極があり、給電がアースの上部
から行われる、左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダ
ブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図26】本発明の、サスペンデッド電極があり、放射
エレメントとサスペンデッド電極との間に誘電体が挿入
されておらず、中性点電極があり、給電がアースの上部
から行われる、右旋円偏波に対応した90度偏向設置ダ
ブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図27】本発明の、サスペンデッド電極があり、放射
エレメントとサスペンデッド電極との間に誘電体が挿入
されており、中性点電極があり、給電がアースの上部か
ら行われる、左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブ
ルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図28】本発明の、サスペンデッド電極があり、放射
エレメントとサスペンデッド電極との間に誘電体が挿入
されており、中性点電極があり、給電がアースの上部か
ら行われる、右旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブ
ルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図29】本発明の、サスペンデッド電極があり、放射
エレメントとサスペンデッド電極との間に誘電体が挿入
されておらず、中性点電極があり、給電がアースの下部
から行われる、左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダ
ブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図30】本発明の、サスペンデッド電極があり、放射
エレメントとサスペンデッド電極との間に誘電体が挿入
されておらず、中性点電極があり、給電がアースの下部
から行われる、右旋円偏波に対応した90度偏向設置ダ
ブルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図31】本発明の、サスペンデッド電極があり、放射
エレメントとサスペンデッド電極との間に誘電体が挿入
されており、中性点電極があり、給電がアースの下部か
ら行われる、左旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブ
ルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図32】本発明の、サスペンデッド電極があり、放射
エレメントとサスペンデッド電極との間に誘電体が挿入
されており、中性点電極があり、給電がアースの下部か
ら行われる、右旋円偏波に対応した90度偏向設置ダブ
ルスパイラルのアンテナ装置の斜視図
【図33】90度偏向設置ダブルスパイラルのシミュレ
ーションモデルと電流分布解析の説明図
【図34】垂直偏波に対する、水平面内における指向性
ゲインのシミュレーション解析の説明図
【図35】垂直偏波に対する、シミュレーション解析特
性比較の説明図
【図36】垂直偏波に対する、90度偏向設置ダブルス
パイラルの、水平面内におけるゲイン向上機能の説明図
【図37】GPS用右旋円偏波に対する、90度偏向設
置ダブルスパイラルのシミュレーションモデルおよび電
流分布解析の説明図
【図38】GPS用右旋円偏波に対する、垂直面内にお
けるゲイン指向特性シミュレーション解析の説明図
【図39】GPS用右旋円偏波(仰角10°)に対す
る、水平面内におけるゲイン指向特性シミュレーション
解析の説明図
【図40】90度偏向設置ダブルスパイラルGPSアン
テナと従来パッチアンテナとの比較の説明図
【図41】本発明の、スパイラル形状の実質的な中心か
らみて、第一、第二の接続電極の位置が0から360度
の間にある角度をなすようにずれている、左旋円偏波に
対応した90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ装
置の斜視図
【図42】本発明の、スパイラル形状の実質的な中心か
らみて、第一、第二の接続電極の位置が0から360度
の間にある角度をなすようにずれている、右旋円偏波に
対応した90度偏向設置ダブルスパイラルのアンテナ装
置の斜視図
【図43】本発明のアンテナ装置の、誘電体としてPP
O(ポリフェニレンオキサイド)を利用した場合におけ
るダブルスパイラル部の小型化とゲイン特性の関係の説
明図
【図44】本発明のアンテナ装置の、ダブルスパイラル
部の捲回方向と右旋円偏波に関するゲイン特性の関係の
説明図
【図45】本発明のアンテナ装置のゲイン特性の説明図
【図46】本発明の実施の形態3におけるアンテナ装置
の動作の説明図
【図47】本発明の実施の形態4におけるアンテナ装置
の動作の説明図
【図48】本発明の実施の形態3におけるアンテナ装置
の構成の説明図
【図49】本発明の実施の形態4におけるアンテナ装置
の構成の説明図
【図50】本発明の実施の形態3におけるアンテナ装置
(原理モデル)の説明図
【図51】本発明の実施の形態3におけるアンテナ装置
(原理モデル)のゲイン特性の説明図
【図52】本発明の実施の形態3におけるアンテナ装置
(原理機能モデル)の説明図
【図53】本発明の実施の形態3におけるアンテナ装置
(原理機能モデル)のゲイン特性の説明図
【図54】本発明の実施の形態5におけるアンテナ装置
(原理モデル)の説明図
【図55】本発明の実施の形態5におけるアンテナ装置
(原理モデル)のゲイン特性の説明図
【図56】本発明の実施の形態4におけるアンテナ装置
の構成の説明図
【図57】本発明のクオードスパイラルアンテナ装置
(原理機能モデル)およびダブルスパイラルアンテナ装
置(原理機能モデル)とのゲイン比較の説明図
【図58】本発明のクオードスパイラルアンテナ装置
(原理機能モデル)および従来のパッチアンテナ装置と
のゲイン比較の説明図
【図59】本発明のクオードスパイラルアンテナ装置、
本発明のダブルスパイラルアンテナ装置、および従来の
パッチアンテナ装置の比較の説明図
【図60】本発明のクオードスパイラルアンテナ装置の
小型化効果の説明図
【図61】本発明の第一から第四のエレメントの屈曲の
方向がそれぞれ右回り、左回り、右回り、左回りである
アンテナ装置の説明図
【図62】本発明の第一から第四のエレメントの屈曲の
方向がそれぞれ右回り、右回り、左回り、左回りである
アンテナ装置の説明図
【図63】本発明の第一から第四のエレメントの屈曲の
方向がそれぞれ右回り、右回り、右回り、右回りである
アンテナ装置の説明図
【符号の説明】
11 放射エレメント 12 無給電エレメント 13、172 第一の接続電極 14、173 第二の接続電極 15 アース 16 給電端子 17 電源 171 サスペンデッド電極 31、191 誘電体 91 中性点電極

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給電が行われるための給電点が設けられ
    た、屈曲または湾曲を有する形状を有する第一のエレメ
    ントと、 前記第一のエレメントに並設された、屈曲または湾曲を
    有する形状を有する第二のエレメントと、 前記第一のエレメントおよび前記第二のエレメントに対
    向配置されたアースと、 前記第一のエレメントの一端を前記アースに接続する第
    一の接続電極と、 前記第二のエレメントの一端を前記アースに接続する第
    二の接続電極とを備え、 前記第一、第二の接続電極は、前記屈曲または湾曲を有
    する形状を含む平面内の方向に関して、互いにずれてい
    るアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記屈曲または湾曲を有する形状を含む
    平面内の方向に関して互いにずれているとは、前記屈曲
    または湾曲を有する形状の実質的な中心からみて、前記
    第一、第二の接続電極の位置が実質上90度ずれている
    ことである請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記第一のエレメントと前記アースとの
    間には、誘電体が挿入されている請求項1または2記載
    のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記第一のエレメントには、給電が行わ
    れるための中性点電極が設けられている請求項1から3
    の何れかに記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記給電は、前記アースの上部または下
    部から行われる請求項1から4の何れかに記載のアンテ
    ナ装置。
  6. 【請求項6】 前記第一のエレメントは、前記屈曲また
    は湾曲を有する形状の実質的な中心からみて、前記第二
    のエレメントの外側または内側にある請求項1から5の
    何れかに記載のアンテナ装置。
  7. 【請求項7】 給電が行われるための給電点が設けられ
    た、屈曲または湾曲を有する形状を有する第一のエレメ
    ントと、 前記第一のエレメントに並設された、屈曲または湾曲を
    有する形状を有する第二のエレメントと、 前記第一のエレメントおよび前記第二のエレメントに対
    向配置されたサスペンデッド電極と、 前記サスペンデッド電極に対して、前記第一のエレメン
    トおよび前記第二のエレメントとは反対側にあって、前
    記サスペンデッド電極に対向配置されたアースと、 前記第一のエレメントの一端を前記サスペンデッド電極
    に接続する第一の接続電極と、 前記第二のエレメントの一端を前記サスペンデッド電極
    に接続する第二の接続電極とを備え、 前記第一、第二の接続電極は、前記屈曲または湾曲を有
    する形状を含む平面内の方向に関して互いにずれている
    アンテナ装置。
  8. 【請求項8】 前記屈曲または湾曲を有する形状を含む
    平面内の方向に関して互いにずれているとは、前記屈曲
    または湾曲を有する形状の実質的な中心からみて、前記
    第一、第二の接続電極の位置が実質上90度ずれている
    ことである請求項7記載のアンテナ装置。
  9. 【請求項9】 前記第一のエレメントと前記サスペンデ
    ッド電極との間には、誘電体が挿入されている請求項7
    または8記載のアンテナ装置。
  10. 【請求項10】 前記第一のエレメントには、給電が行
    われるための中性点電極が設けられている請求項7から
    9の何れかに記載のアンテナ装置。
  11. 【請求項11】 前記給電は、前記アースの上部または
    下部から行われる請求項7から10の何れかに記載のア
    ンテナ装置。
  12. 【請求項12】 前記第一のエレメントは、前記屈曲ま
    たは湾曲を有する形状の実質的な中心からみて、前記第
    二のエレメントの外側または内側にある請求項7から1
    1の何れかに記載のアンテナ装置。
  13. 【請求項13】 前記サスペンデッド電極と前記アース
    との間には、誘電体が挿入されている請求項7から12
    の何れかに記載のアンテナ装置。
  14. 【請求項14】 前記第一、第二のエレメントの屈曲ま
    たは湾曲の方向は、互いに異なる請求項1記載のアンテ
    ナ装置。
  15. 【請求項15】 給電が行われるための給電点が設けら
    れた、屈曲または湾曲を有する形状を有する第一のエレ
    メントと、 前記第一のエレメントに並設された、屈曲または湾曲を
    有する形状を有する第二のエレメントと、 前記第一のエレメントおよび前記第二のエレメントに対
    向配置されたアースと、 前記第一のエレメントの一端を前記アースに接続する第
    一の接続電極と、 前記第二のエレメントの一端を前記アースに接続する第
    二の接続電極とを備え、 前記第一、第二の接続電極は、前記屈曲または湾曲を有
    する形状を含む平面内の方向に関して隣接しているアン
    テナ装置。
  16. 【請求項16】 磁流モードのエレメントと、 電流モードのエレメントとを備え、給電点を共有するア
    ンテナ装置。
  17. 【請求項17】 前記磁流モードのエレメントにおける
    電流の流れる平面と前記電流モードのエレメントにおけ
    る電流の流れる平面とは、実質的に同一または平行であ
    る請求項16記載のアンテナ装置。
  18. 【請求項18】 前記磁流モードのエレメントは、屈曲
    または湾曲を有する形状を有する第一のエレメントと、
    前記第一のエレメントに並設された屈曲または湾曲を有
    する形状を有する第二のエレメントと、前記第一および
    第二のエレメントに対向配置されたアースと、前記第一
    のエレメントの一端を前記アースに接続する第一の接続
    電極と、前記第二のエレメントの一端を前記アースに接
    続する第二の接続電極とを有し、 前記電流モードのエレメントは、前記第一のエレメント
    に接続された第三のエレメントを有し、 前記第一のエレメントまたは前記第三のエレメントには
    給電が行われる請求項16記載のアンテナ装置。
  19. 【請求項19】 前記電流モードのエレメントは、前記
    第二のエレメントに接続された第四のエレメントをさら
    に有する請求項18記載のアンテナ装置。
  20. 【請求項20】 前記第三のエレメントと前記第四のエ
    レメントとは、実質上直交している請求項19記載のア
    ンテナ装置。
  21. 【請求項21】 前記第二のエレメントまたは前記第四
    のエレメントにも、給電が行われ、 前記第一のエレメントまたは前記第三のエレメントに行
    われる給電の位相と前記第二のエレメントまたは前記第
    四のエレメントに行われる給電の位相とは、実質上90
    度ずれている請求項18または19記載のアンテナ装
    置。
  22. 【請求項22】 前記第三のエレメントおよび/または
    前記第四のエレメントは、前記アースには対向配置され
    ておらず、前記第一のエレメントおよび前記第二のエレ
    メントの外側にある請求項19または20記載のアンテ
    ナ装置。
  23. 【請求項23】 前記第三のエレメントおよび/または
    前記第四のエレメントは、直線状の形状を有する請求項
    19または20記載のアンテナ装置。
  24. 【請求項24】 前記第三のエレメントおよび/または
    前記第四のエレメントは、屈曲または湾曲を有する形状
    を有する請求項19または20記載のアンテナ装置。
  25. 【請求項25】 前記第一から第四のエレメントの屈曲
    または湾曲の方向は、互いに同じであるかまたは異なっ
    ている請求項24記載のアンテナ装置。
  26. 【請求項26】 請求項1から25の何れかに記載のア
    ンテナ装置と、 前記アンテナ装置から送信される信号の処理を行うため
    の送信処理回路と、 前記アンテナ装置で受信される信号の処理を行うための
    受信処理回路とを備えた通信システム。
  27. 【請求項27】 前記通信システムは、通信を行うため
    の通信アースを備えており、 前記アースと前記通信アースとは、近接して接地されて
    いる請求項26記載の通信システム。
  28. 【請求項28】 前記アンテナ装置と前記通信システム
    の本体部とは、前記アースと前記通信アースとが近接し
    て接地されている接地面に関し、互いに異なる側にある
    請求項27記載の通信システム。
JP2001146977A 2000-12-08 2001-05-16 アンテナ装置、および通信システム Pending JP2002237711A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001146977A JP2002237711A (ja) 2000-12-08 2001-05-16 アンテナ装置、および通信システム
PCT/JP2001/010665 WO2002047202A1 (fr) 2000-12-08 2001-12-06 Dispositif d'antenne et systeme de communication
US10/203,218 US6859174B2 (en) 2000-12-08 2001-12-06 Antenna device and communications system
EP01999986A EP1341257A4 (en) 2000-12-08 2001-12-06 ANTENNA DEVICE AND COMMUNICATION SYSTEM
CNB018071678A CN1196228C (zh) 2000-12-08 2001-12-06 天线装置及通信系统

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000374858 2000-12-08
JP2000-374858 2000-12-08
JP2001146977A JP2002237711A (ja) 2000-12-08 2001-05-16 アンテナ装置、および通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002237711A true JP2002237711A (ja) 2002-08-23

Family

ID=26605523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001146977A Pending JP2002237711A (ja) 2000-12-08 2001-05-16 アンテナ装置、および通信システム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6859174B2 (ja)
EP (1) EP1341257A4 (ja)
JP (1) JP2002237711A (ja)
CN (1) CN1196228C (ja)
WO (1) WO2002047202A1 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004201278A (ja) * 2002-12-06 2004-07-15 Sharp Corp パターンアンテナ
JP2004207992A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Japan Radio Co Ltd 低反射損t型アンテナ
JP2010178001A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Fujikura Ltd モノポールアンテナ
JP2012029137A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Denso Corp アンテナ装置
KR20140034735A (ko) * 2011-01-14 2014-03-20 마이크로소프트 코포레이션 원형 편파 특성을 갖는 듀얼 안테나 구조
US9413071B2 (en) 2008-04-08 2016-08-09 Microsoft Technology Licensing, Llc Planar radio-antenna module
JP2016181816A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 セイコーエプソン株式会社 アンテナ及び電子機器
JP2018085703A (ja) * 2016-11-25 2018-05-31 富士通株式会社 線状アンテナ及び電子機器
JP2018207468A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッドAac Technologies Pte.Ltd. アンテナ及びウェアラブル機器

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6753825B2 (en) * 2002-04-23 2004-06-22 Broadcom Printed antenna and applications thereof
EP1469551A1 (en) * 2003-04-15 2004-10-20 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Single-mode antenna assembly with planar monopole and grounded parasitic elements
EP1469553A1 (en) * 2003-04-15 2004-10-20 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Monopole antenna assembly
JPWO2004109857A1 (ja) * 2003-06-09 2006-07-20 松下電器産業株式会社 アンテナとそれを用いた電子機器
FR2870047B1 (fr) * 2004-05-04 2006-07-14 Telediffusion Fse Antenne de sol a boucle rayonnant en ondes kilometriques ou hectometriques
JP2006050533A (ja) * 2004-07-08 2006-02-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd アンテナ装置
US7656353B2 (en) * 2005-11-29 2010-02-02 Research In Motion Limited Mobile wireless communications device comprising a satellite positioning system antenna with active and passive elements and related methods
JP4951964B2 (ja) * 2005-12-28 2012-06-13 富士通株式会社 アンテナ及び無線通信装置
US9110160B2 (en) * 2011-07-24 2015-08-18 Ethertronics, Inc. Location finding using cellular modal antenna
US10536920B1 (en) 2015-01-09 2020-01-14 Ethertronics, Inc. System for location finding
US10615499B2 (en) * 2015-01-14 2020-04-07 Skywave Mobile Communications Inc. Dual role antenna assembly
KR102348241B1 (ko) * 2017-05-30 2022-01-10 삼성전자주식회사 안테나 어레이 및 안테나 어레이를 포함하는 전자 장치
KR102075779B1 (ko) * 2017-08-18 2020-02-11 주식회사 아모텍 링형 안테나 및 이를 구비한 이어 모듈
TWI674706B (zh) * 2018-12-20 2019-10-11 和碩聯合科技股份有限公司 雙頻圓極化天線結構
CN115799817B (zh) * 2023-02-06 2023-04-25 安徽大学 一种宽带小型化四臂螺旋天线

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0669715A (ja) 1992-08-17 1994-03-11 Nippon Mektron Ltd 広帯域線状アンテナ
JP3032664B2 (ja) * 1993-06-15 2000-04-17 松下電工株式会社 アンテナ装置
JP3326935B2 (ja) * 1993-12-27 2002-09-24 株式会社日立製作所 携帯無線機用小型アンテナ
JPH08298405A (ja) 1995-04-27 1996-11-12 Mitsubishi Electric Corp 携帯無線機アンテナ
JP3296189B2 (ja) * 1996-06-03 2002-06-24 三菱電機株式会社 アンテナ装置
JPH11150412A (ja) 1997-11-14 1999-06-02 Futaba Corp 小型アンテナ
JPH11214914A (ja) 1998-01-26 1999-08-06 Tdk Corp アンテナ装置
EP0987789A4 (en) * 1998-03-31 2004-09-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd ANTENNA AND DIGITAL TELEVISION
JP3980172B2 (ja) 1998-05-12 2007-09-26 日本電業工作株式会社 広帯域アンテナ
JP2000156607A (ja) 1998-07-02 2000-06-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd アンテナ装置及び通信機システム、デジタルテレビジョン放送受信装置
US6639555B1 (en) * 1998-07-02 2003-10-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Antenna unit, communication system and digital television receiver
JP2997451B1 (ja) * 1998-07-30 2000-01-11 日本アンテナ株式会社 小型アンテナ
JP2001177326A (ja) * 1999-10-08 2001-06-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd アンテナ装置、通信システム
JP4461597B2 (ja) * 2000-09-19 2010-05-12 ソニー株式会社 無線カードモジュール
DE10050902A1 (de) * 2000-10-13 2002-04-25 Alcatel Sa Antennenanordnung für Mobiltelefone
US6476769B1 (en) * 2001-09-19 2002-11-05 Nokia Corporation Internal multi-band antenna
FI20012285A0 (fi) * 2001-11-22 2001-11-22 Valtion Teknillinen Etätunnistimen (RFID) optimoitu ympärisäteilevä modifioitu silmukka-antenni

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004201278A (ja) * 2002-12-06 2004-07-15 Sharp Corp パターンアンテナ
JP2004207992A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Japan Radio Co Ltd 低反射損t型アンテナ
US9413071B2 (en) 2008-04-08 2016-08-09 Microsoft Technology Licensing, Llc Planar radio-antenna module
JP2010178001A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Fujikura Ltd モノポールアンテナ
JP2012029137A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Denso Corp アンテナ装置
KR20140034735A (ko) * 2011-01-14 2014-03-20 마이크로소프트 코포레이션 원형 편파 특성을 갖는 듀얼 안테나 구조
JP2016181816A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 セイコーエプソン株式会社 アンテナ及び電子機器
JP2018085703A (ja) * 2016-11-25 2018-05-31 富士通株式会社 線状アンテナ及び電子機器
JP2018207468A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 エーエーシー テクノロジーズ ピーティーイー リミテッドAac Technologies Pte.Ltd. アンテナ及びウェアラブル機器

Also Published As

Publication number Publication date
EP1341257A4 (en) 2004-03-24
EP1341257A1 (en) 2003-09-03
US6859174B2 (en) 2005-02-22
CN1196228C (zh) 2005-04-06
CN1419720A (zh) 2003-05-21
US20030146874A1 (en) 2003-08-07
WO2002047202A1 (fr) 2002-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002237711A (ja) アンテナ装置、および通信システム
JP5357275B2 (ja) 平面スロットアンテナ及び作成方法
US7830329B2 (en) Composite antenna and portable terminal using same
EP0688040A2 (en) Bidirectional printed antenna
JP4108275B2 (ja) 円偏波アンテナ
US20190131710A1 (en) Wideband circularly polarized antenna
JP3734666B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いたアレーアンテナ
CN105048080B (zh) 一种基于电/磁偶极子的全向性圆极化平面天线
JP7168752B2 (ja) スロット付きパッチアンテナ
WO2013125618A1 (ja) ダイポールアンテナ
JP4073130B2 (ja) クロスダイポールアンテナ
JPWO2019064470A1 (ja) アンテナ装置
US8988303B1 (en) Extended performance SATCOM-ORIAN antenna
JP2007074098A (ja) アンテナ装置
JP4516246B2 (ja) アンテナ
US20200411966A1 (en) Radiator, antenna and base station
JP5139919B2 (ja) クロスダイポールアンテナ
US11967779B2 (en) Single-frequency circular polarization positioning antenna and wearable device
JP3804878B2 (ja) 偏波共用アンテナ
JP2016140046A (ja) 偏波共用アンテナ
JP3226441U (ja) ベントクロスアンテナ及びアンテナ装置
JP2006135605A (ja) 水平偏波用アンテナ
JP4896829B2 (ja) アンテナ装置
CN108777366A (zh) 一种实现水平全向45°斜极化辐射的同轴开槽天线
JP7301252B2 (ja) アンテナ装置