JP3226441U - ベントクロスアンテナ及びアンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】取り扱いが容易な無指向性アンテナを提供する。【解決手段】ベントクロスアンテナ(21)は、それぞれがダイポールアンテナとして機能する金属製の線材で構成された二つの線状エレメント(B1,B2)を備える。線状エレメントは、両端部のλ/8の長さを有する部位を端部エレメント(EE)、端部エレメント以外のλ/4の長さを有する部位を基部エレメント(FE)とする。二つの線状エレメントは、給電点となる基部エレメントの中心にて直交するように配置され、かつ、端部エレメントのそれぞれを、給電点を中心に一方向に回転する向きに、基部エレメントに対して直角に屈曲させることで、卍型又は逆卍型となるように形成される。二つの線状エレメントを90°の位相差で給電することにより、ベントクロスアンテナは、無指向性となる。【選択図】図1
Description
本開示は、アンテナに関する。
特許文献1には、災害時における避難所等においてテレビ放送又はラジオ放送を受信するために容易に設置することが可能なアンテナとして、ダイポールアンテナや、ダイポールアンテナのエレメントの先端を垂直上方に折り曲げた形状を有するU型アンテナが記載されている。
しかしながら、ダイポールアンテナやU型アンテナは、重量バランスが悪く、無指向性ではないという課題があった。特にダイポールアンテナは、給電部からの水平面内での突出力が大きく、また、U型アンテナは、3次元的な配置スペースが必要となり、設置可能な場所の制約が大きいという課題もあった。
本開示の一局面においては、取り扱いが容易な無指向性アンテナを提供できることが望ましい。
本開示の一態様は、ベントクロスアンテナであって、それぞれがダイポールアンテナとして機能する金属製の線材で構成された二つの線状エレメント(B1,B2)を備える。線状エレメントは、両端部のλ/8の長さを有する部位を端部エレメント(EE)、端部エレメント以外のλ/4の長さを有する部位を基部エレメント(FE)とする。二つの線状エレメントは、給電点となる基部エレメントの中心にて直交するように配置され、かつ、端部エレメントのそれぞれを、給電点を中心に一方向に回転する向きに、基部エレメントに対して直角に屈曲させることで、卍型又は逆卍型となるように形成される。二つの線状エレメントを90°の位相差で給電することにより、ベントクロスアンテナは、無指向性となる。
このような構成によれば、線状エレメントを屈曲させずに用いる二つのダイポールアンテナを直交させたターンスタイルアンテナと比較して、ベントクロスアンテナが占める平面への投影面積を1/4とすること、すなわち大幅に小型化できる。このため、ベントクロスアンテナを取り付ける際に確保すべきスペースが小さくて済むため、より多様な場所に取り付けることができる。また、ベントクロスアンテナは、受風面積も小さくなるため、風対策の補強も軽減できる。更に、ベントクロスアンテナは、点対称な平面形状を有するため、従来、臨時災害FMなどで使用されてきた立体的な形状を有するU型アンテナと比較して、給電点が位置する中央部での重量バランスが取り易く、作業時の取り扱いが容易になる。
ベントクロスアンテナを構成するベントアンテナは、入力インピーダンスが47Ωであり、ダイポールアンテナの入力インピーダンスの理論値73.13Ωと比較して、送信系のアンテナに使用される同軸ケーブルのインピーダンス50Ωにより近いとなる。このため、ベントクロスアンテナは、インピーダンス変換を行うことなく、50Ωの同軸ケーブルをそのまま接続して給電を行うことができる。
また、ベントクロスアンテナは、二つの線状エレメントが配置される平面に対して直交する方向に円偏波を放射するため、例えば、無線ICタグ用のアンテナとして使用することができる。
本開示の一態様は、アンテナ装置であって、複数の放射器(21)と、給電部(3)とを備える。放射器は、予め設定された平面内で無指向性となる特性を有し、平面に直交する方向に等間隔で配置される。給電部は、複数の放射器からの放射波が同相となるように、複数の放射器への給電を行う。複数の放射器は、上述したベントクロスアンテナで構成される。
このような構成によれば、ベントクロスアンテナが無指向性となる平面内での水平偏波に対する利得を向上させることができる。
このような構成によれば、ベントクロスアンテナが無指向性となる平面内での水平偏波に対する利得を向上させることができる。
本開示の一態様は、アンテナ装置であって、放射器(21a)と、一つ以上の導波器(21c〜21e)と、反射器(21b)とを備える。放射器は、上述した二つの線状エレメントに加えて、分配器(31)と、移相器(32)と、変換器(33)とを備え、二つの線状エレメントが配置される配置平面に沿った方向に水平偏波の電波を放射し、配置平面に直交する方向に円偏波の電波を放射するベントクロスアンテナである。分配器は、一つの給電信号を、二つに分配する。移相器は、分配器にて分配された二つの信号の位相を90°異ならせることで、二つの給電信号を生成する。変換器は、移相器にて生成された二つの給電信号を、それぞれ不平衡信号から平衡信号に変換して、二つの線状エレメントに個別に供給する。導波器は、放射器に対して放射方向に配置される。反射器は、放射器を挟んで導波器とは反対側に配置される。導波器及び反射器は、放射器と相似形状の無給電素子である。
このような構成によれば、円偏波のアンテナ等として使用できる。
このような構成によれば、円偏波のアンテナ等として使用できる。
本開示の一態様は、アンテナ装置であって、放射器(21a)と、一つ以上の導波器(21c〜21e)と、反射器(21b)とを備える。放射器は、上述した二つの線状エレメントに加えて、変調器(4)と、変換器(33)とを備え、二つの線状エレメントが放射する直交した2つの直線偏波を用いて異なる情報を伝達する偏波MIMO電波を放射する ベントクロスアンテナである。変調器は、同一周波数を有する二つの搬送波を個別に変調することで二つの給電信号を生成する。変換器は、変調部で生成された二つの給電信号を、それぞれ不平衡信号から平衡信号に変換して、二つの線状エレメントに個別に供給する。導波器は、放射器に対して放射方向に配置される。反射器は、放射器を挟んで導波器とは反対側に配置される。導波器及び反射器は、放射器と相似形状の無給電素子である。
このような構成によれば、偏波MIMO通信用のアンテナ等として使用できる。
以下に本開示の実施形態を図面と共に説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1及び図2に示すように、第1実施形態のアンテナ装置1は、アンテナ部2と、給電部3とを備える。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1及び図2に示すように、第1実施形態のアンテナ装置1は、アンテナ部2と、給電部3とを備える。
アンテナ部2は、ベントクロスアンテナ21と、筐体22とを備える。
ベントクロスアンテナ21は、二つのベントアンテナB1,B2を組み合わせた構造を有する。ベントアンテナBiは、ダイポールアンテナとして機能する線状エレメントである。線状エレメントには、例えば、管状に形成された金属製(例えば、アルミ又は銅)の線材が用いられる。
ベントクロスアンテナ21は、二つのベントアンテナB1,B2を組み合わせた構造を有する。ベントアンテナBiは、ダイポールアンテナとして機能する線状エレメントである。線状エレメントには、例えば、管状に形成された金属製(例えば、アルミ又は銅)の線材が用いられる。
ベントアンテナBiは、全長がλ/2であり、両端部のそれぞれに位置するλ/8の長さを有する部位を端部エレメントEE、端部エレメントEE以外のλ/4の長さを有する部位を基部エレメントFEとする。ベントアンテナBiに属する二つの端部エレメントEEは、基部エレメントFEを含む同一面内で、基部エレメントFEに対して直角かつ互いに反対方向に向けて屈曲した形状を有する。ベントアンテナBiは、基部エレメントFEの中心が給電点とされる。
筐体22は、非導電性の材料で構成され、二つのベントアンテナB1,B2を給電点にて直交させた状態で固定する。このとき、基部エレメントFEの両端部からの各端部エレメントEEの屈曲方向が、いずれも給電点を中心に一方向に回転する向きと一致するように配置する。これにより、二つのベントアンテナB1,B2によって卍型又は逆卍型が形成される。つまり、このような形状に二つのベントアンテナB1,B2を組み合わせることによって、ベントクロスアンテナ21が形成される。ベントクロスアンテナ21は、給電点に対して点対称な平面形状を有し、一辺がλ/4の正方形の平面領域を占有する。
以下では、3次元座標において、ベントクロスアンテナ21の給電点が原点に位置するものとする。また、ベントアンテナB1の基部エレメントFE及びベントアンテナB2の端部エレメントEEがx軸に沿って配線され、ベントアンテナB2の基部エレメントFE及びベントアンテナB1の端部エレメントEEがy軸に沿って配線されているものとする。更に、これらx軸及びy軸に直交する軸をz軸とする。本実施形態では、アンテナ部2への給電をz軸の一方(図2では下方)から行うとした場合に、z軸の他方(図2では上方)からみて、ベントクロスアンテナが、卍型となるように構成される。
給電部3は、筐体22の内部、又は下端部に固定された基板上に実装される。給電部3は、図3に示すように、分配器31と、移相器32と、変換器33とを備える。
分配器31は、給電線として使用される同軸ケーブル5を介して供給される給電信号を2分配する。同軸ケーブル5を介して伝送される給電信号は、不平衡信号である。
分配器31は、給電線として使用される同軸ケーブル5を介して供給される給電信号を2分配する。同軸ケーブル5を介して伝送される給電信号は、不平衡信号である。
移相器32は、2分配された給電信号の一方の位相を他方の位相より90°遅延させる。具体的には、例えば、分配器31にて分配された二つの給電信号を個別に変換器33に伝送する二つの信号線の長さを、λg/4だけ異ならせた90°移相ケーブルを用いてもよい。また、90°移相ケーブルの代わりに、出力位相が90°異なる3dBカプラを用いてもよい。図4には、FM放送、ワイドFM放送、TV放送の代表的な周波数について、波長λ、λ/4、λ/8、及び移相器32の設計に関わる電気長λg/4(=波長短縮率×λ/4)を算出した結果を示す。なお、ここでの電気長λgは、移相ケーブル上での波長である。
変換器33は、二つのバラン331,331を備える。バラン331は、Balunとも表記されBalance to unbalance transformerの略である。バラン331は、平衡型回路(すなわち、ベントアンテナBi)と不平衡型回路(すなわち、移相器32を介して供給される給電信号を伝送する同軸線路)とを接続し、不平衡信号と平衡信号との相互変換を行う「平衡−不平衡変換器」である。バラン331として、具体的には、強制バラン、フロートバラン、シュペルトップバラン等を用いることができる。
強制バランは、図5の上段に示すように、トロイダルコアに3本の線をトリファイラ巻にして、1:1のインピーダンス変換比になるように配線したものであり、平衡と不平衡を強制的に変換する。強制バランは、リニアバランとも呼ばれる。
フロートバランは、図5の中段に示すように、メガネ・コアにバイファイラ巻きにすることで構成され、平衡でも不平衡でもコモンモード電流を減らすよう動作する。フロートバランは、ラインフィルタとも呼ばれる。
シュペルトップバランは、図5の下段に示すように、別の同軸ケーブルの編組の外導体を利用して、給電に用いる同軸ケーブルの外側にλg/4で二重にした構造を有する。シュペルトップバランは、同軸ケーブルの表面の導体のインピーダンスを高くすることで同軸ケーブルの外導体に流れるアンバランス電流を阻止する手法であり、単一周波数で動作させる場合に有効である。シュペルトップは、Sperrtopfと表記され、阻止套管とも呼ばれる。
[1−2.シミュレーション]
アンテナ装置1では、ベントクロスアンテナ21を構成する二つのベントアンテナB1,B2への給電を90°の位相差を付けて行うことで、x−y平面において無指向性となる水平偏波アンテナを実現する。
アンテナ装置1では、ベントクロスアンテナ21を構成する二つのベントアンテナB1,B2への給電を90°の位相差を付けて行うことで、x−y平面において無指向性となる水平偏波アンテナを実現する。
基部エレメントFEがx軸に沿って配置されたベントアンテナB1の指向性B1(θ)は、(1)式で表され、基部エレメントFEがy軸に沿って配置されたベントアンテナB2の指向性B2(θ)は、(2)式で表される。
ベントアンテナB2の給電位相をベントアンテナB1の給電位相より90°遅延させた場合、両ベントアンテナB1,B2による合成指向性、すなわち、ベントクロスアンテナ21の指向性BC(θ)は、(3)式で表され、その振幅は、(4)式で表される。
図6の上段には、ベントアンテナB1の指向性B1(θ)を、ベントアンテナB1を構成する基部エレメントFEの指向性FE1(θ)及び二つの端部エレメントEEの合成指向性EE1(θ)と共に示す。なお、ベントアンテナB2に関する指向性B2(θ)、FE2(θ)、EE2(θ)は、ベントアンテナB1と同様の形状を有し、角度が90°シフトしたものとなる。なお、ベントアンテナBiの半値幅は85°であり、一般的なダイポールアンテナの半値幅は78°である。つまり、ベントアンテナBiの半値幅は、ダイポールアンテナより7°広くなる。
図6の下段には、ベントクロスアンテナ21の指向性BC(θ)を、ベントアンテナB1の指向性B1(θ)及びベントアンテナB2の指向性B2(θ)と共に示す。
図6の上段及び下段ともに、図6中左側のグラフは、計算式の算出結果をそのままデシベル表示した。θは、x−y平面におけるx軸からの角度であり、反時計回りに正の値の角度で示す。図6中右側の極座標で示すグラフは、上段は、ベントアンテナB1の指向性B1(θ)のピーク値を0dBに正規化して表示し、下段は、ベントクロスアンテナ21の指向性BC(θ)のピーク値を0dBに正規化して表示した。
図6の上段及び下段ともに、図6中左側のグラフは、計算式の算出結果をそのままデシベル表示した。θは、x−y平面におけるx軸からの角度であり、反時計回りに正の値の角度で示す。図6中右側の極座標で示すグラフは、上段は、ベントアンテナB1の指向性B1(θ)のピーク値を0dBに正規化して表示し、下段は、ベントクロスアンテナ21の指向性BC(θ)のピーク値を0dBに正規化して表示した。
図6の上段に示すように、基部エレメントFEの指向性FE1(θ)は、一般的なダイポールアンテナと同様に、x軸及びy軸に対して軸対称な形状となる。一方、端部エレメントEEの指向性EE1(θ)は、FE1(θ)と直交して、約10dB低い値であり、且つ、x軸及びy軸に対して非対称な形状となる。その結果、FE1(θ)とEE1(θ)とを合成したベントアンテナB1の指向性B1(θ)におけるビームの中心方向は、x軸から約20°シフトする。同様に、ベントアンテナB2の指向性B2(θ)におけるビームの中心方向は、y軸から約20°シフトする。
図6の下段に示すように、ベントクロスアンテナ21のx−y平面内での指向性BC(θ)が無指向性となることがわかる。また、理論計算式では、ベントクロスアンテナ21の指向性BC(θ)での振幅の変動量は0.42dBであり、2つのダイポールアンテナを単純に直交配置したターンスタイルアンテナでの振幅の変動量1.0dB(図示を省略)と比較して小さくなる。
図7は、ベントクロスアンテナ21を構成するベントアンテナB1及び比較例のダイポールアンテナについて、指向性と入力インピーダンスの周波数特性をシミュレーションした結果を示す。
中心周波数が共振点、すなわち、複素インピーダンスの虚数部が0となるように設定することで、入力インピーダンスは約47Ωとなり、ダイポールアンテナの入力インピーダンス約72Ωと比較して、同軸ケーブルのインピーダンス50Ωにより近い値となる。また、送受信信号の周波数が、共振点の周波数から離れるほど、入力インピーダンスも変化するが、その変化の割合はダイポールアンテナと比較してベントアンテナB1の方が緩やかになる。
[1−3.測定]
アンテナ装置1を用いてオープンフィールドでFM波を実測した結果について説明する。
ベントアンテナBiは、直径3mmのアルミ材を使用した。ベントアンテナBiのエレメント長は、3つのFM波の中心周波数82.7MHzを想定して、図4に示す値に設定した。
アンテナ装置1を用いてオープンフィールドでFM波を実測した結果について説明する。
ベントアンテナBiは、直径3mmのアルミ材を使用した。ベントアンテナBiのエレメント長は、3つのFM波の中心周波数82.7MHzを想定して、図4に示す値に設定した。
測定は、3つのFM波に2つのワイドFM波を含めた合計5波のそれぞれについて、アンテナ装置1の周囲を10°毎に、給電部3から出力される信号の端子電圧を、10mの同軸ケーブルを介して接続されたチェッカー(型番:LF−990)で測定した。
図8は、変換器33を構成するバラン331,331として、強制バランを用いた場合(以下、実施例1)の測定結果である。図8下段に示す移相ケーブル0.608mの場合が実施例1であり、ベントクロスアンテナ21を構成するベントアンテナB1,B2からの受信信号を設定周波数(82.7MHz)のλg/4に相当する位相差をつけて合成することを意味する。図8上段に示す移相ケーブル0mの場合が比較例であり、ベントクロスアンテナ21を構成するベントアンテナB1,B2からの受信信号を位相差なしで合成することを意味する。また、図8中左側のグラフは、測定結果である端子電圧をそのまま示したグラフであり、図8中右側のグラフは、各周波数のピーク値を0dBとして正規化した指向性を示すグラフである。
実施例1では、360°の全方向で検出される振幅の最大偏差は、82.5MHzで0.9dB、85.2MHzで2.5dB、80.4MHzで2.0dBであり、3つのFM波については、ほぼ理論通りの無指向性が測定結果から確認された。測定誤差を考慮しても良好な結果であるといえる。なお、設定周波数から約9MHz離れたワイドFM波でも最大偏差が6dBであった。これは、移相器32の実体である移相ケーブルの長さ、及びベントアンテナB1,B2のエレメント長が設定周波数に合わせて設計されているためである。言い換えれば、移相ケーブルの長さ及びベントアンテナB1,B2のエレメント長は、ターゲットとする周波数帯(例えば、FM波帯かワイドFM波帯か)に応じて、適宜設計を変更する必要がある。
次に、変換器33を構成するバラン331,331として、フロートバランを用いた場合(以下、実施例2)及びシュペルトップバランを用いた場合(以下、実施例3)の測定結果について説明する。
図9の上段が実施例2(すなわち、フロートバランを使用)の場合の端子電圧及び指向性を表すグラフである。図9の下段が実施例3(すなわち、シュペルトップバランを使用)の場合の端子電圧及び指向性を表すグラフである。
実施例2では、実施例1と同様に、FM波については最大偏差が1.1〜2.4dB程度であり十分な無指向性が得られ、ワイドFM波については、設定周波数から離れるが最大偏差は3.6dB程度得られた。
実施例3では、FM波については、強制バランと同程度の無指向性が得られるが、ワイドFM波については無指向性が実現されていないことがわかる。つまり、シュペルトップバランを用いた場合、無指向性が得られる周波数帯の幅が狭くなる。
ここでは、FM波についての測定結果を示したが、TV波でも同様の結果が得られる。
基部エレメントFEのエレメント長X及び端部エレメントEEのエレメント長Yと、ベントクロスアンテナ21の投影面積、反射インピーダンス、及びVSWRとの関係をシミュレーションによって算出した結果を、図16に示す。なお、図15に示すように、エレメント長X,Yは、いずれもエレメントに直交するx軸又はy軸からの長さであり、2X+2Y=λ/2を満たすように設定される。また、投影面積Sは、X>Yの場合はS=4X2で算出され、X≦Yの場合はS=4Y2で算出される。
基部エレメントFEのエレメント長X及び端部エレメントEEのエレメント長Yと、ベントクロスアンテナ21の投影面積、反射インピーダンス、及びVSWRとの関係をシミュレーションによって算出した結果を、図16に示す。なお、図15に示すように、エレメント長X,Yは、いずれもエレメントに直交するx軸又はy軸からの長さであり、2X+2Y=λ/2を満たすように設定される。また、投影面積Sは、X>Yの場合はS=4X2で算出され、X≦Yの場合はS=4Y2で算出される。
図16の上段のグラフに示すように、投影面積Sが最小となる端部エレメントEEのエレメント長Yは、λ/8である。図16の中段のグラフに示すように、Y=λ/8付近では、放射抵抗は50Ωに近くなり、放射リアクタンスも0(すなわち、共振状態)に近づく。図16の下段に示すように、Y=λ/8付近で、VSWRが最も小さく、整合状態となる。つまり、基部エレメントFEの全エレメント長が2X=λ/4、基部エレメントFE両端にある二つの端部エレメントの各エレメント長がY=λ/8の場合に、ベントクロスアンテナ21の電気的特性が最も優れたものとなることがわかる。
[1−4.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)アンテナ部2が、線状エレメントを屈曲させた2つのベントアンテナB1,B2を直交させたベントクロスアンテナ21によって構成されている。このため、線状エレメントを屈曲させずに用いる二つのダイポールアンテナを直交させたターンスタイルアンテナと比較して、ベントクロスアンテナ21が占める平面への投影面積を1/4とすること、すなわち大幅に小型化できる。このため、アンテナ装置1を取り付ける際に確保すべきスペースが小さくて済むため、より多様な場所に取り付けることができる。また、ベントクロスアンテナ21は、受風面積も小さくなるため、風対策の補強も軽減できる。更に、ベントクロスアンテナ21は、点対称な形状を有するため、従来、臨時災害FMなどで使用されてきたU型アンテナと比較しても、給電点が位置する中央部での重量バランスが取り易い。その結果、アンテナ装置1をマストへ取り付ける作業等での取り扱い易さを向上させることができる。
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)アンテナ部2が、線状エレメントを屈曲させた2つのベントアンテナB1,B2を直交させたベントクロスアンテナ21によって構成されている。このため、線状エレメントを屈曲させずに用いる二つのダイポールアンテナを直交させたターンスタイルアンテナと比較して、ベントクロスアンテナ21が占める平面への投影面積を1/4とすること、すなわち大幅に小型化できる。このため、アンテナ装置1を取り付ける際に確保すべきスペースが小さくて済むため、より多様な場所に取り付けることができる。また、ベントクロスアンテナ21は、受風面積も小さくなるため、風対策の補強も軽減できる。更に、ベントクロスアンテナ21は、点対称な形状を有するため、従来、臨時災害FMなどで使用されてきたU型アンテナと比較しても、給電点が位置する中央部での重量バランスが取り易い。その結果、アンテナ装置1をマストへ取り付ける作業等での取り扱い易さを向上させることができる。
(2)アンテナ装置1は、ベントクロスアンテナ21を構成するベントアンテナB1,B2の入力インピーダンスが47Ωであり、ダイポールアンテナの入力インピーダンスの理論値73.13Ωと比較して、送信系のアンテナに使用される同軸ケーブルのインピーダンス50Ωにより近いとなる。このため、アンテナ装置1ではインピーダンス変換を行うことなく、50Ωの同軸ケーブルをそのまま接続して給電を行うことができる。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号が付された用語は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号が付された用語は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第1実施形態では、単一のベントクロスアンテナ21を用いてアンテナ部2が構成される。これに対し、第2実施形態では、複数のベントクロスアンテナ21を組み合わせてアンテナ部2aが構成される点で、第1実施形態と相違する。
第2実施形態のアンテナ装置1aにおいて、アンテナ部2aは、図10に示すように、複数(図10では、4個)のベントクロスアンテナ21を、z軸方向に一列に配置せれ、各ベントクロスアンテナ21が同相給電されるように接続される。
ベントクロスアンテナ21の垂直配置間隔をλ/2として、ベントクロスアンテナ21間の給電線を最短距離で配線した場合、隣接するベントクロスアンテナ21同士は、給電線によって給電位相が反転(すなわち、180°変化)する。その結果、隣接するベントクロスアンテナ21に送受信される電波は、互いに打ち消し合うことになる。しかし、隣接するベントクロスアンテナ間で、更に180°位相を回転させて給電すれば、全てのベントクロスアンテナ21に対して同相で給電を行うことができる。
具体的には、例えば図11に示すように、ベントアンテナBiの給電点を挟んで両側に位置する部位を第1ハーフエレメントHEi1及び第2ハーフエレメントHEi2とする。そして、隣接するベントアンテナBi間で、給電先が第1ハーフエレメントHEi1と第2ハーフエレメントHEi2とが交互に入れ替わるように給電線を配線することで、位相を180°回転させてもよい。
[2−2.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、ベントクロスアンテナ21が無指向性となるx―y平面内での水平偏波に対する利得を向上させることができる。
以上詳述した第2実施形態によれば、ベントクロスアンテナ21が無指向性となるx―y平面内での水平偏波に対する利得を向上させることができる。
[2−3.変形例]
アンテナ部2aを構成するベントクロスアンテナ21の段数が少ないときには、ベントクロスアンテナ21の配置間隔をλ/2より広げてもよい。この場合、垂直配置間隔dmaxは次式に従って設定されてもよい。但し、nは段数を表し、2以上の整数である。
アンテナ部2aを構成するベントクロスアンテナ21の段数が少ないときには、ベントクロスアンテナ21の配置間隔をλ/2より広げてもよい。この場合、垂直配置間隔dmaxは次式に従って設定されてもよい。但し、nは段数を表し、2以上の整数である。
dmax=λ・n/(n+1) (5)
(5)式は、多段ターンスタイル空中線の電力利得を、段数n及び垂直配置間隔を変化させて測定を行った結果から導かれた関係式である。その詳細は、例えば、内田英成、虫明康人著「超短波空中線」、pp215−216、コロナ社、1955.7に記載されている。
(5)式は、多段ターンスタイル空中線の電力利得を、段数n及び垂直配置間隔を変化させて測定を行った結果から導かれた関係式である。その詳細は、例えば、内田英成、虫明康人著「超短波空中線」、pp215−216、コロナ社、1955.7に記載されている。
[3.第3実施形態]
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号が付された用語は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号が付された用語は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
上述した第1実施形態では、ベントクロスアンテナ21を水平偏波アンテナとして用いる場合について説明した。これに対し、第3実施形態では、ベントクロスアンテナ21を円偏波アンテナとして用いる点、及び複数のベントクロスアンテナ21を備え、放射器としてだけでなく、導波器及び反射器としても用いる点で、第1実施形態と相違する。
すなわち、ベントクロスアンテナ21は、z軸方向(すなわち、無指向性が得られるx−y平面に対して直交する方向)を放射方向とすると、円偏波アンテナとなる。
図12に示すように、第3実施形態のアンテナ装置1bは、3個以上のベントクロスアンテナ21を備える。複数のベントクロスアンテナ21のうち、一つを放射器21a、一つを反射器21b、残りを導波器21c〜21eとして用いて、八木宇田アンテナの構造を実現するように配列する。
図12に示すように、第3実施形態のアンテナ装置1bは、3個以上のベントクロスアンテナ21を備える。複数のベントクロスアンテナ21のうち、一つを放射器21a、一つを反射器21b、残りを導波器21c〜21eとして用いて、八木宇田アンテナの構造を実現するように配列する。
この場合、ベントクロスアンテナ21の配置間隔はλ/4を基本とする。そして、放射器21aには、給電部3を介して給電が行われる。また、放射器21aの前方には、一つ以上の導波器21c〜21eが配置され、放射器21aを挟んで導波器21c〜21eとは反対側には反射器21bが配置される。但し、ここでの前方とは、放射器21aから円偏波を放射したい方向をいう。反射器21bは、放射器21aより長いエレメント長を有する。導波器21c〜21eは、放射器21aより短いエレメント長を有する。反射器21b及び導波器21c〜21eは、いずれも無給電素子として構成される。円偏波を放射するには、導波器21c〜21e及び反射器21bを省略した、放射器21aだけの構成であってもよい。
[3−2.効果]
以上詳述した第3実施形態によれば、通信分野に適用して、例えば、無線ICタグ(例えば、RFIDタグ)用のアンテナとして用いることができる。この場合、タグ読取側では、直線偏波のアンテナを用いても電界差3dBで受信できる。つまり、送受信される偏波の方向性を意識することなくシステムを構築できる。
以上詳述した第3実施形態によれば、通信分野に適用して、例えば、無線ICタグ(例えば、RFIDタグ)用のアンテナとして用いることができる。この場合、タグ読取側では、直線偏波のアンテナを用いても電界差3dBで受信できる。つまり、送受信される偏波の方向性を意識することなくシステムを構築できる。
[4.第4実施形態]
[4−1.第3実施形態との相違点]
第4実施形態は、基本的な構成は第3実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第3実施形態と同じ符号が付された用語は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
[4−1.第3実施形態との相違点]
第4実施形態は、基本的な構成は第3実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第3実施形態と同じ符号が付された用語は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第3実施形態では、複数のベントクロスアンテナ21a〜21eで構成されたアンテナ部2bを、円偏波アンテナとして使用する場合について説明したが、図13に示す第4実施形態のアンテナ装置1cでは、アンテナ部2bを、偏波MIMOアンテナとして使用する。偏波MIMOは、地上放送の高度化に向けた要素技術の一つとして知られている。
アンテナ装置1cは、アンテナ部2bに加えて、給電部3cと、変調・送信部4とを備える。給電部3cは、図14に示すように、図3に示した給電部3から分配器31及び移相器32を省略した構成、すなわち、バラン33だけを備えた構成を有する。そして、変調送信部4から供給される二つの給電信号を、放射器であるベントクロスアンテナ21aを構成する二つベントアンテナB1,B2に供給する。
図13に戻り、変調・送信部4は、水平偏波用変調・送信器41と、垂直偏波用変調・送信器42とを備える。水平偏波用変調・送信器41は、搬送波を、第1の情報を表す第1信号を用いて変調することで、給電部3cを介してベントアンテナB1に供給される給電信号を生成する。垂直偏波用変調・送信器42は、搬送波を、第1の情報とは異なる第2の情報を表す第2変調信号を用いて変調することで、給電部3cを介してベントアンテナB2に供給される給電信号を生成する。但し、水平偏波用変調・送信器41で用いられる搬送波と、垂直偏波用変調・送信機42で用いられる搬送波とは、同一周波数である。
[4−2.効果]
以上詳述した第4実施形態によれば、アンテナ部2bが放射する偏波MIMO電波において、2つの直交する直線偏波(例えば、水平偏波と垂直偏波)を用いて、それぞれ異なった情報が伝送されるため、アンテナ部2bによって伝送可能な情報量を2倍に増加させることができる。その結果、例えば、ハイビジョン放送の16倍の情報量を持つ8K放送システム等、大容量の情報を伝送する無線システム用のアンテナとして使用することができる。
以上詳述した第4実施形態によれば、アンテナ部2bが放射する偏波MIMO電波において、2つの直交する直線偏波(例えば、水平偏波と垂直偏波)を用いて、それぞれ異なった情報が伝送されるため、アンテナ部2bによって伝送可能な情報量を2倍に増加させることができる。その結果、例えば、ハイビジョン放送の16倍の情報量を持つ8K放送システム等、大容量の情報を伝送する無線システム用のアンテナとして使用することができる。
[5.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
(5a)上記実施形態では、金属製で管状の線材を用いてベントクロスアンテナ21が構成されているが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、ベントクロスアンテナ21は、プリント基板上に形成されてもよい。この場合、移相器32はライン長がλg/4だけ異なるプリント配線パターンによって容易に実現できる。
(5b)上記実施形態では、筐体22が非導電性の材料で構成されているが、ベントクロスアンテナ21及び筐体22内に設けられる電子部品との絶縁が確保されるのであれば、筐体22は、金属等の導電性の材料で構成されてもよい。
(5c)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
(5d)上述したベントクロスアンテナ及びアンテナ装置の他、当該ベントクロスアンテナ又はアンテナ装置を構成要素とするシステムなど、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1,1a,1b,1c…アンテナ装置、2,2a,2b,2c…アンテナ部、3,3c…給電部、4…変調・送信部、5…同軸ケーブル、21…ベントクロスアンテナ、21a…放射器、21b…反射器、21c〜21e…導波器、22…筐体、31…分配器、32…移相器、33…変換器、41…水平偏波用変調・送信器、42…垂直偏波用変調・送信器、331…バラン、B1,B2…ベントアンテナ、EE…端部エレメント、FE…基部エレメント。
Claims (7)
- それぞれがダイポールアンテナとして機能する金属製の線材で構成された二つの線状エレメント(B1,B2)を備え、
前記二つの線状エレメントは、いずれも両端部のλ/8の長さを有する部位を端部エレメント(EE)、前記端部エレメント以外のλ/4の長さを有する部位を基部エレメント(FE)として、給電点となる前記基部エレメントの中心にて直交するように配置され、かつ、前記端部エレメントのそれぞれを、前記給電点を中心に一方向に回転する向きに、前記基部エレメントに対して直角に屈曲させることで、卍型又は逆卍型となるように形成され、無指向性となるように構成された
ベントクロスアンテナ。 - 請求項1に記載のベントクロスアンテナであって、
二つの給電信号を、それぞれ不平衡信号から平衡信号に変換して、前記二つの線状エレメントに個別に供給する変換器(33)を更に備える
ベントクロスアンテナ。 - 請求項2に記載のベントクロスアンテナであって、
一つの給電信号を、二つに分配する分配器(31)と、
前記分配器にて分配された二つの信号の位相を90°異ならせることで、前記変換器に供給される前記二つの給電信号を生成する移相器(32)と、
を更に備え、前記二つの線状エレメントが配置される配置平面に沿った方向に水平偏波の電波を放射し、前記配置平面に直交する方向に円偏波の電波を放射する、
ベントクロスアンテナ。 - 請求項2に記載のベントクロスアンテナであって、
同一周波数を有する二つの搬送波を個別に変調することで、前記変換器に供給される前記二つの給電信号を生成する変調器(4)
を更に備え、前記二つの線状エレメントが放射する直交した2つの直線偏波を用いて異なる情報を伝達する偏波MIMO電波を放射する
ベントクロスアンテナ。 - 予め設定された平面内で無指向性となる特性を有し、前記平面に直交する方向に等間隔で配置された複数の放射器(21)と、
前記複数の放射器からの放射波が同相となるように、前記複数の放射器への給電を行う給電部(3)と、
を備え、
前記複数の放射器は、いずれも請求項1に記載のベントクロスアンテナである
アンテナ装置。 - 請求項5に記載のアンテナ装置であって、
前記複数の放射器の垂直配置間隔がλ/2以上に設定され、
前記給電部は、前記配置間隔による給電信号の位相の変化に加えて、隣接する前記放射器間で前記給電信号の位相を180°変化させて給電するように構成された、
アンテナ装置。 - 予め設定された放射方向に電波を放射する放射器(21a)と、
前記放射器に対して放射方向に配置される一つ以上の導波器(21c〜21e)と、
前記放射器を挟んで前記導波器とは反対側に配置される反射器(21b)と、
を備え、
前記放射器は、請求項3又は請求項4に記載のベントクロスアンテナであり、
前記導波器及び前記反射器は、前記放射器と相似形状の無給電素子である
アンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020000927U JP3226441U (ja) | 2020-03-16 | 2020-03-16 | ベントクロスアンテナ及びアンテナ装置 |
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JP2020000927U JP3226441U (ja) | 2020-03-16 | 2020-03-16 | ベントクロスアンテナ及びアンテナ装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3226441U true JP3226441U (ja) | 2020-06-25 |
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ID=71103484
Family Applications (1)
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JP2020000927U Active JP3226441U (ja) | 2020-03-16 | 2020-03-16 | ベントクロスアンテナ及びアンテナ装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3226441U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2790279C1 (ru) * | 2022-08-15 | 2023-02-15 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Поволжский государственный университет телекоммуникаций и информатики" | Метка радиочастотной идентификации (RFID) с произвольным углом считывания |
EP4195098A1 (de) * | 2021-12-08 | 2023-06-14 | ContiTech Techno-Chemie GmbH | Identifikationselement, vorzugsweise für medienführungen |
-
2020
- 2020-03-16 JP JP2020000927U patent/JP3226441U/ja active Active
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