JP2007074098A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁波の放射効率を低下させずに小型化が可能な構成を有し、小形の無線通信機器に適したアンテナ装置を提供する。
【解決手段】 本発明のアンテナ装置は、地導体板と該地導体板の面に垂直に設けられたな2つの第1の導体棒と、該2つの導体棒と直角に交差する第2の導体棒とを具備するアンテナ装置であって、地導体板に垂直な第1の導体棒のいずれか一方の端部が地導体板に接続されており、地導体板が、地導体板の平面視における輪郭より導体板内部に達しかつ地導体板を分断しない空隙を2つ以上複数具備しており、これら空隙の端部と地導体板に接続され導体棒の一方の端部とが真空における動作周波数の1/4波長の円内に存在する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の偏波の異なるアンテナを一体化して構成した無線通信用のアンテナ装置に関する。
無線通信において、周波数帯域を広げずに伝送速度を向上させ、高速伝送を実現することが求められている。その実現法の一つとして、複数のアンテナから別々の信号を送信し、受信側でも別々なアンテナを用いて信号を受信することにより、アンテナ数に応じた伝送速度の向上を実現するMIMO(Multi−Input Multi−Output)技術が実用化されている。
一方、小形の無線通信端末は、上記MIMO技術を適用するために、小形の筺体に多数のアンテナを実装することが必要になる。
しかしながら、小さな筐体に多数のアンテナを配設するため、複数のアンテナを近接させて実装する必要がある。
この結果、近接したアンテナ同士の結合により、アンテナ間の相関が上昇することとなり、多数のアンテナを実装しても伝送速度を向上することが困難となる。
上述したことから、近接するアンテナ間の結合を低下させるため、互いの電界(偏波)方向の異なるアンテナを採用する方法が考えられており、偏波の異なるアンテナを一体に構成することによってアンテナの小形化を図る検討がなされている。図12に示す無線通信用アンテナ装置は、従来における複数の偏波の異なるアンテナを一体化したアンテナ装置である(非特許文献1参照)。
図12において、4はxy平面と平行な円形の誘電体基板であり、101は誘電体基板4の背面全体に貼り合せられた導体板であり、102は誘電体基板4上面に基板中央に構成された円形導体板である。また、301は基板と垂直でz軸方向と平行な線状の導体棒であり、円形導体板102との間にすき間を有して分離されており、この円形導体板102と接触しないように構成されている。
601〜603は3つの給電端であり、それぞれの給電端を給電手段に接続することによって、アンテナに対して給電することができる。ここで、円形導体板102(円形の導体板)の中央はxyz軸で示される3次元空間の原点に配置されている仮定する。
円形導体板102は、円形の導体板からなるパッチアンテナであり、給電端601または602から給電が行われることにより、アンテナ上面のz軸上において,それぞれx軸とy軸に平行な偏波の電界が観測される.
すなわち、給電端601と給電端602とは、それぞれx軸とy軸上とに配設されており、円形導体板102により構成されるパッチアンテナの励振電流方向がそれぞれx軸とy軸と平行になるためである。
また、円形導体板102により構成されるパッチアンテナは、導体板101を地導体とする円形誘電体基板4の中央に存在している。このため、基板のサイズが有限であったとしても、上記地導体に流れる電流は原点を基準として対称に流れることになり、アンテナ上面のz軸上から観測される電界の方向に影響を与えないという特徴がある。
さらに、給電端603から導体棒301に対して給電を行うと、この導体棒301はモノポールアンテナとして動作し、xy面上では,z軸と平行な電界が観測される.101の円形の地導体の中央に301の導体棒によるモノポールアンテナが構成されるため,地導体のサイズが有限であっても、地導体に流れる電流は原点を基準として対称に流れ、xy面から観測される電界の方向に影響を与えないという特微がある。
従って、復号化されたアンテナは、給電端601,602及び603に給電することにより、電界方向(以下偏波、または偏波方向)が、x軸,y軸及びz軸に対して平行である放射特性が得られる。
また、図13に示す無線通信用アンテナ装置は、従来における複数の偏波の異なるアンテナを一体化し,さらに小形化を考慮したアンテナ装置である(非特許文献2参照)。
101はxy平面内にある長方形導体板であり、4は長方形導体板101を地板とした長方形誘電体基板である。
上記無線通信用アンテナ装置は、長方形導体板101の直角である一つの角の近傍に、導体板の輪郭線より導体内部に達するが導体板を分断しない、y軸とx軸とに各々平行な201と202の直線状の空隙と、また、もう一つの隣あう角の近傍に、上記1つの角と同様にそれぞれy軸とx軸とに平行な203と204の直線状の空隙とから構成されている。また、上記2つの角を結ぶ辺の中点に、直線状空隙205が形成されている。ここで、空隙201と空隙202とは互いに直交しており、同様に、空隙203と空隙204とも互いに直交している。さらに、直線状の空隙202と、空隙204と、空隙205との空隙は互いに平行であり、空隙205の長さは空隙202及び空隙204よりも短く、空隙205だけは給電手段を持たない無給電の空隙である。
また、全ての上記空隙は長方形導体板101の辺と直交するよう構成されている。301と302は長方形導体板101の導体板と平行な円形導体板を上方の端部に持つ導体棒である。導体棒301と導体棒302の方向は、z軸と平行である。
さらに、空隙201と空隙202および導体棒301の端部は、半径が1/4波長の円内に近接して構成されており、空隙203と空隙204及び導体棒302の端部も同様である。誘電体基板4の背面には6つの給電手段が構成されている。この各給電手段は空隙201により構成されるノッチアンテナ,空隙202により構成されるノッチアンテナ,空隙203により構成されるノッチアンテナ,空隙204により構成されるノッチアンテナ,円形導体板を上方の端部に持つ導体棒301,円形導体板を上方の端部に持つ導体棒302と各々接続される。
この構成では、円形導体板を上方の端部に持つ導体棒301及び302は、容量装荷モノポールアンテナとして動作し、上記円形導体板と誘電体基板(地導体板)4の間に生ずる容量性リアクタンスを利用することによって低姿勢化が図られている。
また、空隙205の無給電のノッチアンテナによって、平行かつ近接する空隙202と空隙204とのノッチアンテナの結合を低減している。
近接するノッチアンテナは方向が互いに直交するため、近接させても低い結合が得られ、地導体板4を大きく形成する必要がない。本構成においては、2つのモノポールアンテナが容量装荷モノポールアンテナであるため、モノポールの長さは真空中の1/4波長より大幅に短く構成することが可能であり、小形・低姿勢である。
空隙201及び202のノッチアンテナに給電した場合、それぞれのノッチアンテナからy軸方向,x軸方向と平行な主偏波を持つ放射特性が得られる。また、導体棒301の容量装荷モノポールアンテナに給電した場合、z軸と平行な主偏波を持つ放射特性が得られ、空隙203及び空隙204と導体棒302に給電した場合も同様である。
"マルチパスリッチ環境における直交三偏波利用MIMO伝送実験"、SB−1−7、2004年、電子情報通信学会、総合大会講演論文集、p,s-37〜s-38 "容量装荷モノポールアンテナとノッチアンテナを用いたMIMO用3偏波共用アンテナの提案"、B−1−91、2005年、電子情報通信学会、総合大会講演論文集、p,91
上述した従来の無線通信用アンテナでは、複数の偏波の異なるアンテナを一体化して形成しており、任意の1給電端のみに給電を行う場合、所望の偏波成分に対して異なる方向の偏波(交さ偏波)の発生を抑制する。この結果、波長に対して十分に大きな地導体付きの誘電体基板を用いるか、または円形の地導体付き誘電体基板の中央に、全てのアンテナを構成する必要があった。
このため、誘電体基板の形状やアンテナの配置に制限があり、小形の無線通信機器に適した十分に小形なアンテナの実現が困難であった。
また、パッチアンテナを用いているため、実効波長における半波長のアンテナの幅と長さが必要になり、さらなるアンテナの小形化が困難であるという問題があった。
また、ノッチアンテナと容量装荷モノポールアンテナとを用いてアンテナを小形化した構成においては、波長に対して容量装荷モノポールアンテナを低くしすぎると、給電線路との整合がとれないため、電磁波の放射効率が低下すると言う問題があり、比較的低い周波数では波長が長くなるため低姿勢化が困難となるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、電磁波の放射効率を低下させずに小型化が可能な構成を有し、小形の無線通信機器に適したアンテナ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、地導体板と該地導体板の面に垂直に設けられたな2つの第1の導体棒と、該2つの導体棒と直角に交差する第2の導体棒とを具備するアンテナ装置であって、地導体板に垂直な前記第1の導体棒のいずれか一方の端部が前記地導体板に接続されており、該地導体板が、地導体板の平面視における輪郭より導体板内部に達しかつ地導体板を分断しない空隙を2つ以上複数具備しており、これら空隙の端部と地導体板に接続され導体棒の一方の端部とが真空における動作周波数の1/4波長の円内に存在することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のアンテナ装置であって、前記第1及び第2の導体棒のいずれかまたは全てが導体板であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載のアンテナ装置であって、前記空隙が2つである場合、2つの前記空隙が半直線状の空隙であり、該2空隙の方向の角度差が60度〜120度であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のアンテナ装置であって、該地導体板の輪郭の2箇所以上が直線であり、これらのうち2つの輪郭線の方向の角度差が90〜120度であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のアンテナ装置であって、前記地導体板に平行な導体棒または導体板と、地導体板に構成される該空隙の一方とが平行でありかつ互いの距離が1/10波長未満であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載のアンテナ装置であって、前記地導体板に垂直かつ地導体板に接続されない導体棒、または該地導体板に垂直かつ地導体板に接続されない導体板が、前記空隙のいずれかと交差することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載のアンテナ装置であって、前記空隙のうちいずれかが前記地導体板内部に構成され、かつ空隙が地導体板輪郭に達しない空隙であり、該地導体板に垂直かつ地導体板に接続されない導体棒、または該地導体板に垂直かつ地導体板に接続されない導体板が、導体仮内部に構成されており、かつ空隙が地導体板輪郭に達しない空隙の中央付近と交差することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1から7いずれかに記載の記載のアンテナ装置であって、
該地導体板と平行な導体棒または該地導体板と平行な導体板が、方向が互いに直角であり一方の端が一方の中央に接続される2つの導体棒または導体板からなるT字型の導体棒または導体板であり、端部が他方に接続されている導体棒または端部が他方に接続されている導体板に、導体板に垂直ないずれかの導体棒が接続されることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載のアンテナ装置であって、前記T字型の導体棒または前記T字型の導体板のうち、中央が他方の導体板または導体棒に接続される導体棒、または中央が他方の導体板または導体棒に接続される導体板の両端に直角に、該地導体と平行な導体棒または該地導体と平行な導体板の中央部が接続されることにより、H型となる導体棒またはH型となる導体板を具備することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、複数の異なる信号または同一の信号を複数の信号出力手段から同時に出力可能な送信手段を具備する信号送信装置と、複数の異なる信号または同一の信号を複数の信号入力手段から同時に入力可能な受信手段を具備する信号受信装置と用いた無線通信手段に用いる、請求項1から請求項9のいずれかに記載のアンテナ装置であって、前記信号送信装置の複数の信号出力手段、または前記信号受信装置の複数の信号入力手段と信号伝送手段を介して接続されることを特徴とする。
すでに課題にて述べたように、複数の偏波の異なるアンテナを一体化した無線通信用アンテナにおいては、任意の1給電端のみに給電を行う場合、所望の偏波成分に対して交さ偏波の発生を抑制するため、波長に対して十分に大きな地導体つきの誘電体基板を用いるか、または円形の地導体付き誘電体基板の中央に全てのアンテナを構成する必要がある。
そのため、誘電体基板の形状やアンテナの配置に制限があり、小形な無線通信に適した十分に小形なアンテナの実現が困難であった。また、パッチアンテナを用いているため、実効波長における半波長のアンテナの幅と長さが必要になり、さらなるアンテナの小形化が困難であるという問題がある。
また,交さ偏波が発生しても問題とならない無線通信において、偏波を利用し比較的小形なアンテナを一体化することにより、放射効率の高い複数アンテナを用いた無線通信用アンテナ装置を実現した場合でも、十分な薄形化は困難である。また、低姿勢に構成可能なアンテナ素子を用いた場合は、主偏波と同レベルの交さ偏波が発生するため、異なる偏波のアンテナとの結合が発生するという問題がある。
しかしながら、解決する手段にて述べた請求項1の発明は、地導体板と該地導体板の面に垂直に設けられたな2つの第1の導体棒と、該2つの導体棒と直角に交差する第2の導体棒とを具備するアンテナ装置であって、地導体板に垂直な前記第1の導体棒のいずれか一方の端部が前記地導体板に接続されており、該地導体板が、地導体板の平面視における輪郭より導体板内部に達しかつ地導体板を分断しない空隙を2つ以上複数具備しており、これら空隙の端部と地導体板に接続され導体棒の一方の端部とが真空における動作周波数の1/4波長の円内に存在した構成となっている。
これにより、請求項1記載の発明によれば、地導体板サイズを小さく、かつアンテナ形状の対称性を低くし、放射パターンが有限地導体板端部により散乱されて、交さ偏波のレベルを低く抑制することが困難な場合でも、地導体板に垂直な2つの導体棒と2つの導体棒と交差する地導体板とほぼ平行な導体棒により構成される逆Fアンテナと、地導体板の輪郭より導体板内部に達しかつ地導体板を分断しない空隙とにより構成されるノッチアンテナとの間の結合を低く抑制することが可能となり、アンテナ素子間の結合による放射効率の低下も抑制することができる。
また、請求項1記載の発明によれば、逆Fアンテナを用いているため、導体棒は最長でも約1/4波長以下となり、高さは波長に対して非常に短くすることができ、容易に小形・低姿勢化を実現することができる。
また、請求項1記載の発明によれば、各ノッチアンテナは約1/4波長の長さで実現できるため、半波長アンテナを用いずに偏波の異なる2つのノッチアンテナを構成することにより、半波長アンテナを用いた場合と比較してアンテナを小形化することができる。
上述したように、本発明においては、偏波の利用によって・小形低姿勢化・結合低減を同時に実現可能なアンテナ装置が構成できる。
また、請求項2の発明によれば、請求項1記載のアンテナ装置であって、前記第1及び第2の導体棒のいずれかまたは全てが導体板である該導体棒のいずれかまたは全てが導体板である。
これにより、請求項2記載の発明によれば、導体板を採用することにより、地導体板に垂直な2つの導体棒との接続が容易になり、アンテナ製作を容易に行うことができる。
上述したように、発明においては、偏波の利用によって、小形低姿勢化・結合低減を同時に実現可能なアンテナ装置が容易に構成できる。
また、請求項3の発明によれば、請求項1または請求項2記載のアンテナ装置であって、前記空隙が2つである場合、2つの前記空隙が半直線状の空隙であり、該2空隙の方向の角度差が60度〜120度である。
これにより、請求項3記載の発明によれば、空隙により構成される2つのノッチアンテナの方向が直交するため、本実施形態において、2つのノッチアンテナの間の結合を極めて低く抑制することができる。
そのため、請求項3記載の発明によれば、アンテナ間結合によって生じる損失を発生させることがないため、電磁波の高い放射効率が得られる。
上述したように、発明においては、ノッチアンテナの角度を直交させることによって、小形化・結合低減・高い放射効率を同時に満たすアンテナ装置が実現できる。
また、請求項4の発明によれば、請求項1から請求項3のいずれかに記載のアンテナ装置であって、該地導体板の輪郭の2箇所以上が直線であり、これらのうち2つの輪郭線の方向の角度差が90〜120度である。
これにより、請求項4記載の発明によれば、このアンテナ装置を小形の無線通信端末に実装する場合、この無線通信端末の筺体または端末内部の基板等,端末の一部に直角な角を利用してアンテナを実装することができ、空隙により構成される2つのノッチアンテナ間の結容量低減と、端末及びアンテナの一体化による端末サイズの小形化とを両立することができる。
上述したように、本発明においては、偏波の利用によって、小形化・結合低減・高い放射効率を同時に実現可能な請求項1から請求項3のいずれかに記載のアンテナ装置に対し、さらなるアンテナ間の結合の低減と端末との一体化により、より無線通信端末・アンテナの小形化を実現することができる。
請求項5の発明によれば、請求項1から請求項4のいずれかに記載のアンテナ装置であって、前記地導体板に平行な導体棒または導体板と、地導体板に構成される該空隙の一方とが平行でありかつ互いの距離が1/10波長未満である。
これにより、請求項5記載の本発明によれば、前記地導体板に平行な導体板と空隙により構成されるノッチアンテナを接近させたとしても、両者を平行に保つことによって低い結合特性を得ることができる。
そのため、請求項5の発明によれば、2つのアンテナを従来例に比較してより接近させて構成できるため、アンテナ装置の小形化が実現でき、アンテナ間の結合による損失が少ないため、高い放射効率を実現することができる。
上述したように、本発明においては、小形化と結合低減と放射効率向上とを同時に実現可能なアンテナ装置を構成することができる。
請求項6の発明によれば、請求項1から請求項5のいずれかに記載のアンテナ装置であって、前記地導体板に垂直かつ地導体板に接続されない導体棒、または該地導体板に垂直かつ地導体板に接続されない導体板が、前記空隙のいずれかと交差している。
これにより、請求項6記載の本発明によれば、逆Fアンテナを構成している、地導体板に垂直な導体棒または地導体板に垂直な導体板を、空隙により構成されるノッチアンテナと交差させることにより、2つのアンテナを一体化しながらも、2つのアンテナの偏波方向を直交とするため、低い素子間結合をることができる。
そのため、請求項6の発明によれば、一体化によりアンテナ小形化を実現でき、その上、結合による損失が少ないために、高い放射効率のアンテナ装置を実現できる。
上述したように、本発明においては、小形化と結合低減と放射効率向上とを同時に実現可能なアンテナ装置を構成することができる。
請求項7の発明によれば、請求項1から請求項6のいずれかに記載のアンテナ装置であって、前記空隙のうちいずれかが前記地導体板内部に構成され、かつ空隙が地導体板輪郭に達しない空隙であり、該地導体板に垂直かつ地導体板に接続されない導体棒、または該地導体板に垂直かつ地導体板に接続されない導体板が、導体仮内部に構成されており、かつ空隙が地導体板輪郭に達しない空隙の中央付近と交差している。
そのため、請求項7の発明によれば、逆Fアンテナを構成する、地導体板に垂直な導体棒または地導体板に垂直な導体板を、空隙により構成されるスロットアンテナと交差させることによって、2つのアンテナを一体化している。
上述したように、本発明においては、2つのアンテナの一体化によりアンテナ小形化を実現することが可能なアンテナ装置を構成することができる。
請求項8の発明によれば、請求項1から7いずれかに記載の記載のアンテナ装置であって、該地導体板と平行な導体棒または該地導体板と平行な導体板が、方向が互いに直角であり一方の端が一方の中央に接続される2つの導体棒または導体板からなるT字型の導体棒または導体板であり、端部が他方に接続されている導体棒または端部が他方に接続されている導体板に、導体板に垂直ないずれかの導体棒が接続されている。
そのため、請求項8の発明によれば、導体板をT字型に形成することによって、地導体板の面に対して垂直な方向の主偏波を持つ放射特性が得られ、さらに交さ偏波成分が大幅に低減されるため、該地導体板に構成されるノッチアンテナとの高い偏波直交性を得ることができるようになる。
また、従来は地導体板の面に対して垂直となる主偏波を、少ない交さ偏波特性で実現するため、地導体板からの高さもしくは厚みのあるアンテナ形状または大きな地導体板が必要であるが、請求項8の発明によれば、低姿勢なアンテナ形状でも小形を実現することが可能である。
さらに、請求項8の発明によれば、交さ偏波の抑制によって、地導体板に対して平行な偏波を持つノッチアンテナと、地導体板の主偏波の方向が直交するため、低い結合量を実現できる.
上述したように、本発明においては、偏波の利用によって、小形・低姿勢化を実現するとともに、高い交さ偏波特性を実現することにより、低い相互結合を実現することが可能なアンテナ装置が構成できる。
請求項9の発明によれば、請求項8記載のアンテナ装置であって、前記T字型の導体棒または前記T字型の導体板のうち、中央が他方の導体板または導体棒に接続される導体棒、または中央が他方の導体板または導体棒に接続される導体板の両端に直角に、該地導体と平行な導体棒または該地導体と平行な導体板の中央部が接続されることにより、H型となる導体棒またはH型となる導体板を具備している。
そのため、請求項9記載の発明によれば、H型となる導体棒またはH型となる導体板と、地導体板に平行な2つの導体棒または地導体板に平行な2つの導体板からなるH型逆Fアンテナに給電することにより、H型導体が中心を基準としてほぼ対称な形状を持つ場合、H型導体の給電点付近を基準として対称な向きの電流がH型導体に流れる。
これにより、請求項9記載の発明によれば、H型導体の中心を基準として互いに逆方向の電流が流れるため放射が打ち消しあい、導体板方向(導体面内)と平行な偏波成分の電界がほとんど放射されず、H型導体板からの放射をほとんど観測することができない。
従って、請求項9記載の発明によれば、地導体板に垂直な導体棒または、地導体板に垂直な導体板からの放射が主に観測される。
このため、請求項9記載の発明によれば、地導体板の面に対して垂直な方向の主偏波を持つ放射特性が得られ,さらに交さ偏波成分が大幅に低減されるため、該地導体板に構成されるノッチアンテナとの高い偏波直交性を得ることができる。
また、逆Fアンテナの電気長を考えると、H型の導体棒またはH型の導体板を採用することにより、T字型とした場合よりも同じ動作周波数の逆Fアンテナをコンパクトに構成することができる。
また、従来例においては、地導体板の面に対して垂直となる主偏波を少ない交さ偏波特性で実現するため、地導体板からの高さもしくは厚みのあるアンテナ形状または大きな地導体板が必要であった。一方、請求項9記載の発明において、低姿勢なアンテナ形状でも小形化することが実現可能である。
さらに、請求項9記載の発明によれば、交さ偏波の抑制によって,地導体板に対して平行な偏波を持つノッチアンテナと、主偏波の方向が直交するため、低い結合量を実現することができる。
上述したように、本発明においては、偏波の利用によって、小形・低姿勢化を実現するとともに、高い交さ偏波特性を実現することによって、2つのアンテナ間の低い相互結合を実現可能なアンテナ装置を構成できる。
請求項10の発明によれば、複数の異なる信号または同一の信号を複数の出力手段から同時に出力可能な送信手段を具備する信号送信装置と、複数の異なる信号または同一の信号を複数の入力力手段から同時に入力可能な受信手段を具備する信号受信装置と用いた無線通信手段に用いる、請求項1から請求項9のいずれかに記載のアンテナ装置であって、前記信号送信装置の複数の信号出力手段、または前記信号受信装置の複数の信号入力手段と、前記信号伝送手段を介して接続されている。
請求項10記載の発明において、放射された複数の異なる高周波信号が、異なる偏波で送受信されることによって、異なる偏波で放射された信号同士は互いの干渉の影響が小さく、分離した信号として受信することができる。
そのため、請求項10記載の発明によれば、信号処理装置による信号の分離作業が軽減されるため、信号処理装置の負荷・回路規模を減少することが可能となり、無線通信端末の消費電力やコストを軽減することができる。
また,請求項10記載の発明によれば、アンテナ装置を構成するノッチアンテナとして動作する空隙と、逆Fアンテナとして動作する導体棒または導体板との間の電磁的な結合が低いため、信号受信装置に入力される高周波複数の信号の間の相関を低下させることができる。
同様に、請求項10記載の発明によれば、電磁的な結合を低下させることによって、アンテナの放射効率を向上することができるので、信号受信装置に入力する信号電力が向上し、S/N(信号対雑音比)を改善することができる。
上述したように、請求項10記載の発明によれば、信号間の相関の低減とS/N改善の両方の効果によって、MIMOチャネルの伝送容量を飛躍的に向上することができる。
また、請求項10記載の発明によれば、送信側および受信側に多数のアンテナを小形に実装することが可能となるため、アンテナを含めた信号送信装置の外形または、アンテナを含めた信号受信装置の外形寸法を小形化できる。
上述したように、請求項10記載の発明によれば、小形な無線装置への適用が可能となり、例えば、小形無線端末間における端未間通信においても、多数のアンテナを使った高速なMIMO伝送を実現することができる。
以上に述べたように,本発明によれば、MIMO伝送における、無線通信端末の消費電力やコストの軽減、複数の高周波受信信号の相関の低下と受信電力向上の両立によるMIMOチャネル容量の向上、無線装置の小形化、小形な無線通信端末間の通信への適用を可能とするアンテナ装置が実現される.
<第1の実施形態>
以下、本発明の一実施形態によるアンテナ装置を図面を参照して説明する。図1は第1の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示す概念図である。この図において、xy平面内にある円形の地導体板1に、この地導体板1の輪郭線から内部方向に達し、地導体板1を分断しない蛇行する空隙211と、同様に内部方向に達し、地導体板1を分断しない直線状の空隙212が設けられている。
また、上記地導体板1の面に対して垂直(z方向)に、同じ長さの導体棒311と導体棒312が構成されている。地導体板1と導体棒311は、円形の空隙213によって接触しないように分離されている。導体棒312は、下端が地導体板1と接続されている。
地導体板1と平行に導体棒3が構成され(設けられ)ており、導体棒3の一方の端は導体棒312の上端と接続され、かつ導体棒3は導体棒311の上端とも接続されている。
導体棒311と地導体板1との間に交流の電位差を付与(以下給電と呼ぶ)すると、導体棒3と、導体棒311と、導体棒312が励振され、逆Fアンテナとして動作する。 空隙211に給電すると、地導体板1を地導体としたノッチアンテナとして動作する。
ここで、給電により導体棒311にもっとも強い電流が流れるため、xy平面内で放射される電磁波を観測した場合、z軸と平行な偏波が比較的強く放射されていることが確認できる。
また、空隙211と空隙212とのノッチアンテナに給電すると、ノッチアンテナが構成される導体板がxy面に平行であるため、xy平面内では水平偏波が観測される。
しかし、空隙211と空隙212とのノッチアンテナの向きおよび形状が異なるため、z軸上から観測すると、双方のノッチアンテナにおいて異なる偏波が観測される。
したがって、導体棒311,空隙211,空隙212に給電することによって、各々異なる偏波特性の放射パターンが得られることになる。
特に、導体棒311及び空隙211または、導体棒311及び空隙212は、主偏波の方向が直交するため、異なる偏波のアンテナ間においてより低い結合量を実現できる。
本実施形態において、小形化のために地導体板1のサイズが小さく、アンテナ形状の対称性が低いため、放射パターンが有限地板端部により散乱され、交さ偏波のレベルを低く抑制することは困難である。
しかしながら、本実施形態においては、逆Fアンテナとノッチアンテナとの間の結合を低く抑制することが可能であり、アンテナ素子間の結合による放射効率の低下も抑制することができる。
また、本実施形態においては、逆Fアンテナを用いているため、導体棒3の長さは約1/4波長、導体棒311及び導体棒312の長さは波長に対して非常に短くすることができるので、アンテナ装置を容易に小形・低姿勢化することができる。
また、空隙211と空隙212とは、約1/4波長の長さで実現できる。このため、半波長アンテナを用いずに偏波の異なる空隙211及び空隙212のノッチアンテナを構成することによって、半波長アンテナを用いた場合と比較してアンテナを小形化することができる。
従って、本発明においては、偏波の利用により、小形化,低姿勢化及び結合低減を同時に実現可能なアンテナ装置が構成できる。
<第2の実施形態>
図2は本発明の第2の実施形態によるアンテナ装置を示し、本実施形態は請求項2に係わる、xy平面内にある円形の地導体板1に、地導体板1の輪郭線より地導体板内部に達っし、地導体板を分断しない蛇行する空隙221と、直線状の空隙222が設けられている。
また、地導体板1の面と垂直に、同じ長さの導体棒321と導体棒322とが構成され、地導体板1と導体棒321とは、円形の空隙223によって接触しないように形成されている。ここで、導体棒321は、空隙233内において給電手段に接続されている。
導体棒322は、下端が地導体板1と接続されている。さらに、地導体板1と平行に導体板323が構成され、この導体板322の一方の端はもう一本の導体棒322の上端と接続され,かつ導体板は321の上端とも接続されている.
導体棒321に給電すると, 導体板323のと導体棒321と導体棒322との導体棒が励振され、逆Fアンテナとして動作する。また、空隙221に給電すると、この空隙221は地導体板1を地導体としたノッチアンテナとして動作する。
ここで、導体棒321にもっとも強い電流が流れるため、xy平面内で観測した場合、z軸と平行な偏波が比較的強く放射されることが検出される。空隙221と空隙222とのノッチアンテナに給電すると、ノッチアンテナが構成されている導体板が、xy面に平行であるため、xy平面内では水平偏波が観測されることになる。
しかし、空隙221と空隙222とのノッチアンテナの向きおよび形状が異なるため、z軸上から観測すると、異なる偏波が観測される。
よって、導体棒321,空隙221,空隙222に対して給電することによって、異なる偏波特性の電磁波の放射パターンが得られる。特に、導体棒321及び空隙221または、導体棒321及び空隙222は、アンテナ間の主偏波の方向が直交するため、低い結合量を実現することができる。
本実施形態において、導体板323を採用することによって、導体棒321と及び導電棒322との接続が容易になるため、アンテナの製作が容易となる。
従って、本発明においては、偏波の利用によって、小形化、低姿勢化・結合低減を同時に実現可能なアンテナ装置を容易に構成できる。
<第3の実施形態>
図3は本発明の第3の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示し、本実施形態は請求項3に係わる。
第3の実施形態の構成において、図1及び図2に対する同一部分は同一符号を付してその説明を省略する。
空隙231と空隙232とは角度差が90°の空隙であり、円形の空隙233,導体棒331及び導体棒332はそれぞれ第1の実施形態の円形の空隙213、導体棒311,導体棒312と同一とする(対応している)。空隙231及び空隙232は円形の地導体板1の平面視における中心に向かって形成されているが、いずれも中心には達しずに、地導体板1を分割してはいない。
空隙231と空隙232からなるノッチアンテナ各々の方向が直交するため、本実施形態では、2つのノッチアンテナの間の結合が極めて低く抑制される。
そのため、アンテナ間結合によって生じる損失が発生しないため、高い放射効率の電磁波の放射特性が得られる。
従って、本発明においては、ノッチアンテナの角度を直交させることによって、小形化・結合低減・高い放射効率を同時に満たすアンテナ装置を実現することができる。
<第4の実施形態>
図4は本発明の第3の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示し,本実施形態は請求項4に係わる。
図4において、図1〜図3の構成と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
地導体板141は一箇所の角が直角である輪郭形状をもつ地導体板であり、直交する2辺にそれぞれ空隙241と空隙242とが、輪郭線と直交する方向に構成されている。
円形の空隙243,導体棒341,導体棒342は、それぞれ第1の実施形態における空隙213,導体棒311,導体棒312と同一である。
空隙241と空隙242とに給電すると、地導体板141を地導体とする2つのノッチアンテナとして動作する。地導体板1の2辺の方向が直交するため、ノッチアンテナを給電したことによって、2辺に生ずる電流方向も直交するため、空隙241と空隙242とのノッチアンテナ間の結合量を低減することができる。
本実施形態を小形の無線通信端末に実装する場合、無線通信端末の筺体または端末内部の基板等、無線通信端末の一部にある直角な角を利用してアンテナを実装することができるため、2つのノッチアンテナ間の結容量低減と、端末との一体化によるアンテナ小形化とを両立できる。
従って、本発明において、偏波の利用によって、すでに述べた小形化・結合低減・高い放射効率を同時に実現可能なアンテナ装置(第1〜第3の実施形態)において、さらなるアンテナ間の結合の低減と端末との一体化により、さらにアンテナの小形化を実現することが可能となる。
図5は本発明の第5の実施形態によるアンテナの構成例を示し、本実施形態は請求項5に係わる。
図5において、図1〜図4の構成と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
151は長方形状の輪郭形状をもつ地導体板であり、いずれかの直交する2辺にそれぞれ空隙251と空隙252とが、輪郭線の辺と直交する方向に、輪郭線の内部方向に向かって構成されている。
円形の空隙253,直線上の空隙351,空隙352は、それぞれ第2の実施形態の空隙223,空隙321,空隙322と同一である。
導体板353は面が地導体板151の面と平行に接地された導体板であり、導体棒351及び導体棒352と接続され、一方の空隙251の方向と平行であり、導体板353と空隙251とは近接させて構成されている。
導体棒351に給電すると、導体棒351,導体棒351及び導体板353からなる逆Fアンテナとして動作する。
導体板353にはx軸と平行な電流が流れるが、その電流方向は空隙251の偏波方向(y軸方向)と直交する。そのため、導体板353と空隙251のノッチアンテナとを接近させても低い結合特性が得られることになる。
これにより、2つのアンテナ(逆Fアンテナ及びノッチアンテナ)を接近させて構成できるため、アンテナの小型化を実現でき、かつアンテナ間の結合による損失が少ないため、高い電磁波の放射効率を実現できる。
従って、本発明においては、小形化と結合低減と放射効率向上とを同時に実現可能なアンテナ装置を構成することができる。
図6は本発明の第6の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示し、本実施例は請求項6に係わる。
図6において、図1〜図5の構成と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。 地導体板161,空隙261,空隙262,導体棒361,導体棒362,導体板363は、それぞれ第5の実施形態の地導体板151,空隙251,空隙252,導体棒351,導体棒352,導体板353と対応している(同様である)。ここで、導体棒361は空隙261と交差するように構成(形成)されている。
第6の実施形態においては、第5の実施形態の空隙253の機能を、導体板363と平行に形成されている空隙261に、ノッチアンテナの形成と兼ねさせている。
ここで、導体棒361に給電すると、導体棒361,導体棒362及び導体板363からなる逆Fアンテナとして動作する。
導体板363にはx軸と平行な電流が、導体棒361と導体棒362とにはz軸と平行な電流が流れる。しかし、その電流方向は空隙261のノッチアンテナの偏波方向(y軸方向)と全て直交する。
そのため、導体棒361を空隙261のノッチアンテナに対し交差させ、導体板363と空隙261のノッチアンテナとを接近させても低い結合特性が得られる。
この結果、上記逆Fアンテナ及びノッチアンテナの2つのアンテナをさらに接近させて構成することができるため、アンテナの小形化を実現でき、かつ結合による損失が少ないため、電磁波の高い放射効率を実現できる。
したがって、本発明においては、小形化と結合低減と放射効率向上を同時に実現可能なアンテナ装置を構成できる。
図7は本発明の第7の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示し、本実施例は請求項7に係わる。
図7において、図1〜図6の構成と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
地導体板171,間隙271,導体棒371,導体棒372,導体板373各々は、それぞれ第5の実施形態における地導体板151,空隙251,導体棒351,導体棒352,導体板353と対応している(同様である)。空隙272は、地導体板171の輪郭において、一方の輪郭内部の輪郭端近傍から、この輪郭端に対向する輪郭端方向に長尺状に延びているが、対向する輪郭端に達しておらず、すなわち地導体板171を分断しておらず、地導体板内部に構成され、スロットアンテナとして形成されている。そして、上記空隙272の長尺方向における中央部に、導体棒371が、地導体板171に対して垂直に、空隙272と交差するように形成されている。
上記導体棒371に給電手段から給電すると、導体棒371,導体棒372及び導体板373からなる逆Fアンテナとして動作する。この逆Fアンテナの主偏波方向は、z軸と平行であるため、空隙272によるノッチアンテナの偏波方向(x軸方向)と直交する。
さらに、導体板373に給電する導体棒371を、空隙272のスロットアンテナに交差させて、導体板373と、空隙271によるノッチアンテナとを接近させたとして、低い結合特性が得られる。そのため、逆Fアンテナとノッチアンテナと各々の2つのアンテナをさらに接近させて構成できるため、アンテナの小形化を実現でき、結合による損失が少ないため、電磁波の高い放射効率を実現できる。
従って、本発明においては、小形化と結合低減と放射効率向上とを同時に実現可能なアンテナ装置を構成できる。
図8は本発明の第8の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示し、本実施例は請求項8に係わる。
図8において、図1〜図7の構成と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
地導体板181,空隙281,空隙282,導体棒381,導体棒382各々は、それぞれ第5の実施形態の地導体板151,空隙251,空隙252,導体棒351,導体棒352と対応している。また、空隙283は第1の実施形態における空隙213と同様である。
また、導体板383は、2つの方形導体板を組み合わせることによってT字型となっており、すなわち、長尺状の長い導体板383Aの中央部に、導体板383Aの長尺方向に対して90度の角度を為して導体板383Bの長尺方向の辺の一端が接続されいる。ここで、導体板383Bの長尺方向の長さは、導体板383Aの長尺方向の長さより短い。また、導体板383Aは、長尺方向が間隙282と平行に形成され、長尺方向の長さが地導体板181の辺の長さとほぼ同様である。そして、導体板383平面に対して、垂直に導体棒381及び導体棒382が接続されている。
上記導体棒381に給電すると、導体板383における短い導体板383B上に電流が流れ、導体板383における長い導体板383A上にも電流が流れる。短い導体板383Bは、長い導体板383Aの中央部に接続されているため、長い導体板383A中央部から両外側に電流が分岐し、長い導体板383Aからは、互いに逆方向の放射電界が生成される。この結果、長い導体板383Aからの放射は、互いに打ち消しあうため、短い導体板383Bの長さ(導体板383Aに対して垂直方向の長さ)が十分に短い場合、導体板383からの放射はほとんど観測されない。
従って、導体板383の面に垂直に接続された導体棒381と導体棒382とからのみ、電磁波が放射されるため、xy平面内から観測される偏波は垂直偏波となる。これは、主偏波に対する交さ偏波成分比(XPD)を考えると、第1〜第8の実施形態と比べて、最も高いXPDが得られることになる。
空隙281及び空隙282による2つのノッチアンテナに給電すると、ノッチアンテナが構成される地導体板181がxy平面に平行であるため、xy平面内においては、水平偏波が観測される。
しかしながら、空隙281及び空隙282による2つのノッチアンテナの向きおよび形状が異なるため、z軸上から観測すると、異なる偏波が観測される。
したがって、導体棒381,空隙281,空隙282に給電することによって、異なる偏波特性の放射パターンが得られる。特に、導体棒381と空隙281または、導体棒381と空隙282とは主偏波の方向が直交するため、低い結合量を実現できる。
これにより、本発明においては、偏波の利用によって、低姿勢化を実現するとともに、高いXPDを実現することにより、低い相互結合を実現可能なアンテナ装置を構成することができる。
図9は本発明の第9の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示し、本実施例は請求項9に係わる。
図9において、図1〜図8の構成と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
矩形誘電体基板4は、表面に地導体板191が形成されており、短辺(y軸に平行)の幅をw1、長辺(x軸に平行)の幅をw2とする。
また、地導体板191,空隙291,空隙292,導体棒391,導体棒392各々は、それぞれ第5の実施形態における地導体板151,空隙251,空隙252,導体棒351,導体棒352と対応している。
ここで、導体板393は、導体板393A,393B,393C及び393Dの4つの方形導体板を組み合わせることによってH字型に形成されている。ここで、長い導体板393Cの長尺方向の両端に対して、それぞれ中央が交差する長尺状の導体板393A,393Bが1つずつ、導体板393Cの長尺方向に対して直角に取り付けられている。すなわち、平行に配置された長尺状の導体板393A及び393B各々の中央部に、導体板393A及び393Bの長尺方向に対し、導体板393Cの長尺方向が直角になるよう、導体板393Cの長尺方向の両端が接続されている。
長い導体板393Cの中央部には、1つの短い導体板393Dが取り付けられていて、この短い導体板393Dに、この導体板393Dの面に垂直に導体棒391と導体棒392が接続されている。2つの空隙291,空隙292各々に構成された給電点を、それぞれ給電#1,給電#2とし、地導体板191に垂直な導体棒391の給電点を給電#3とする。
導体棒391に対し給電点#3から給電すると、短い導体板393D上に電流が流れ、短い導体板393Dに接続される長い導体板393C上に、導体板393Cの中心を基準として長尺方向に平行かつ対称な方向に電流が流れる。
さらに、この導体板393Cの両端に取り付けられている導体板393A及び393Bにも対称に電流が流れる。これらの3つの導体板393A,393B,393C各々には、中心を基準として互いに逆方向の電流が流れるため放射が打ち消しあうことになる。このため、導体板393A,393B,393Cの方向(xy平面内)の電界成分はほとんど放射されず、短い導体板393Dの長さが十分に短い場合、導体板393からの放射はほとんど観測されないことになる。
従って、導体板393に垂直に接続されている導体棒391と導体棒392とからのみ電磁波が放射されるため、xy平面内から観測される偏波は垂直偏波となる。これは第8の実施形態と比べてほぼ同様のXPDが得られる。
さらに、導体板393をH型とすることによって、XPDへの影響低減を実現するだけではなく、アンテナ共振に必要な給電点から導体末端までの距離を保ちながら、y軸方向アンテナの長さを短縮することができるので、アンテナの小形化を実現できる。
さらに、391と291とL292 に給電した場合は,主偏波の方向が互いに直交するため,低い結合量を実現できる.よって本発明では,偏波の利用によって,低姿勢化を実現するとともに高いXPDと小形化を両立し、さらに低い相互結合を実現可能なアンテナ装置が構成可能となる。
次に、上述した第9の実施形態によるアンテナ装置の電磁波の放射特性の測定を行った結果について示す。
給電ポート(給電点)#1,#2,#3各々は、図9に示すように、それぞれ空隙291,空隙292,導体棒393に構成した。ここで、動作周波数がfcにおける真空中の波長をλ0とすると、地導体板(基板)191の形状は、w1=0.24λ0、w2=0.43λ0であり、H型である逆Fアンテナ(導体板393で構成されている)の高さはl=0.05λ0、基板4の厚さと比誘電率と誘電正接とを、それぞれ0.007λ0,2.2,0.001とした。ここで、従来の非特許文献2に記載されている例においては、アンテナの高さは0.1λ0であり、本実施例はアンテナの高さを半減している。
図10(a)は、第9の実施形態によるアンテナ装置の反射特性(給電ポート#1,#2,#3:S11,S22,S33)と、結合特性(S21,S31,S32)とのSパラメータを示し、縦軸が各Sパラメータのレベル(dB)を示し、横軸が周波数(f/fc)を示している。
中心周波数fc周辺においては、十分に低い「−10dB」以下の反射特性が得られており、また反射による損失は低く良好な特性が得られていることがわかる。
さらに、結合特性は、「−10dB」以下であり、十分に低い結合量となることが確認できる。
次に、図10(b)に第9の実施形態によるアンテナ装置の放射パターンを示す。ここで、|Eθ|及び|Eφ|はそれぞれ電界のθ方向(主偏波)と、φ方向(交さ偏波)の成分(θ及びφの角度方向は図9を参照)を表す。測定により得られた放射パターンより、XPDは「9dB」であることがわかり、本構成によって低い交さ偏波を実現できることが、測定として得られた。
図10(c)に第9の実施形態のアンテナ装置を用いた3×3MIMOシステムの屋内環境におけるチャネル容量の測定結果を示す。ここで、測定は13.5(m)×12.1(m)×3(m)の室内に送受信アンテナを配置し、障害物のない見通し環境で行なった。
基地局が直交3ダイポール、無線通信端末が第9の実施形態または直交3ダイポールとした場合と、基地局と無線通信端末とを共に垂直偏波3素子ダイポールで素子間隔がそれぞれ0.5λ0,0.22λ0とした場合と比較した。アンテナの向きによる特性変化を検討するため、無線通信端末のアンテナを45°ずつ回転させて測定した。
その結果、第9の実施形態は、直交3ダイポールを用いた場合とほぼ同様の容量値を実現し、また累積確立50%の容量値に着目すると、第9の実施形態の採用によって、垂直偏波3素子ダイポールと比べて約10%高い容量値が得られることが分かった。
図11は本発明の第10の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示し、本実施例は請求項9と請求項10とに係わる。
図11において、図1〜図9の構成と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
信号送信装置71は、入力信号から3つの信号出力を得る信号処理装置710と、この信号処理装置710と接続される3つの送信器711,712,713により構成されている。3つの送信器711,712,713各々の出力側は、給電線路51によって第9の実施形態と同形状のアンテナ装置Aと接続されている。
また、第9の実施形態と同形状のもう一つのアンテナ装置Bは、給電線路52によって、信号受信装置72に構成される3つの受信器721、722,723各々と接続されており、3つの受信器721、722,723は信号処理装置720に接続される。以上の構成によって、本実施形態はMIMO伝送装置として動作することになる。
送信する場合、入力情報は信号送信装置71において、信号処理装置710により3つに分割され、この分割された情報が信号送信装置71内部に構成された3つの送信器711,712,713にて、無線により送信が可能となる3つの異なる高周波信号に変換される。
そして、信号送信装置71の3つの送信器711,712,713から同時に出力された高周波信号各々は、それぞれ給電線路51によって伝送され、空隙291,空隙292により構成されるノッチアンテナと、導体棒391,導体棒392及び導体板393から構成されるH型逆Fアンテナとに給電されることにより、3つの直交する偏波の電磁波として、アンテナ装置Aから放射される。
次に、放射された3つの高周波信号は、もう一つのアンテナ装置Bによって、3つの直交する偏波成分が分離して受信される。
そして、受信された高周波信号各々は、これら受信器721、722,723から信号処理装置720に入力され、合成された後に出力情報として、信号受信装置から出力される。以上に述べた仕組みによって本実施形態は、3×3MIMO伝送装置として動作する。
上述したように、本発明においては、放射された3つの異なる高周波信号が、3つのいずれかの偏波で送受信されることによって、異なる偏波で放射された信号同士の干渉の影響が小さく、分離した信号として受信できる。
そのため、信号処理装置720による信号の分離作業が軽減されるため、信号処理装置720の負荷や回路規模を減少することが可能になり、無線通信端末の消費電力や製造コストを軽減することができるようになる。
また、本発明においては、アンテナ装置を構成するノッチアンテナとして動作する空隙と、モノポールアンテナとして動作する導体棒との間の電磁的な結合が低いため、信号受信装置72に入力される複数の高周波信号の間の相関を低下させることができる。
同時に、電磁的な結合を下げることによって、送信する際、アンテナの放射効率を向上できるので、信号受信装置に入力する信号電力が向上し、S/N(信号対雑音)比を改善することができる。
従って、本発明のアンテナ装置を用いることにより、受信する高周波信号間の相関の低減と、S/N比改善との両方の効果によって、MIMOチャネルの伝送容量を飛躍的に向上することができる。
また、本発明は、アンテナ装置を小型化することを可能とするため、送信側および受信側に多数のアンテナを実装することができ、アンテナ装置を含めた信号送信装置の外形または、アンテナ装置を含めた信号受信装置の外形を小形化できる。これにより、MIMO用の複合アンテナ装置を、小形な無線通信装置へ適用することが可能になり、例えば、小形無線通信端末間における端末間無線通信においても、多数のアンテナを使った高速なMIMO伝送を実現することができる。
以上に述べたように、本発明のアンテナ装置は、MIMO伝送における、無線通信端末の消費電力やコストの軽減、複数の高周波受信信号の相関の低下と受信電力向上との両立によるMIMOチャネル容量の向上、実装することによる無線通信装置の小形化、また小形の無線通信端末間の通信へのMIMO通信の適用を可能とする.
本発明の第1の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示す概念図である。 本発明の第2の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示す概念図である。 本発明の第3の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示す概念図である。 本発明の第4の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示す概念図である。 本発明の第5の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示す概念図である。 本発明の第6の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示す概念図である。 本発明の第7の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示す概念図である。 本発明の第8の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示す概念図である。 本発明の第9の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示す概念図である。 本発明の第9の実施形態によるアンテナ装置で発信した電磁波の測定結果を示す図である。 本発明の第10の実施形態によるアンテナ装置の構成例を示す概念図である。 従来の技術による第1の構成例を示す図である。 従来の技術による第2の構成例を示す図である。
符号の説明
1,141,151,161,171,181,191…地導体板
211,212,221,222,231,232,233…空隙
241,242,243,251,252,253,261,262…空隙
271,272,281,282,283,291,292…空隙
3,311,312,321,322,331,332,341,342…導体棒
351,352,361,362,371,372,381,382…導体棒
391,392…導体棒
323,353,363,373,383,393…導体板
383A,383B,393A,393B,393C,393D…導体板
4…誘電体基板
51,52…給電線路
71…信号送信装置
72…信号受信装置
710,720…信号送受信装置
711,712,713…送信器(アンテナ装置への給電手段)
721,722,723…受信器
A,B…アンテナ装置

Claims (10)

  1. 地導体板と該地導体板の面に垂直に設けられたな2つの第1の導体棒と、該2つの導体棒と直角に交差する第2の導体棒とを具備するアンテナ装置であって、
    地導体板に垂直な前記第1の導体棒のいずれか一方の端部が前記地導体板に接続されており、
    該地導体板が、地導体板の平面視における輪郭より導体板内部に達しかつ地導体板を分断しない空隙を2つ以上複数具備しており、これら空隙の端部と地導体板に接続され導体棒の一方の端部とが真空における動作周波数の1/4波長の円内に存在することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1記載のアンテナ装置であって、
    前記第1及び第2の導体棒のいずれかまたは全てが導体板であることを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項1または請求項2記載のアンテナ装置であって、
    前記空隙が2つである場合、2つの前記空隙が半直線状の空隙であり、該2空隙の方向の角度差が60度〜120度であることを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のアンテナ装置であって、
    該地導体板の輪郭の2箇所以上が直線であり、これらのうち2つの輪郭線の方向の角度差が90〜120度であることを特徴とするアンテナ装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のアンテナ装置であって、
    前記地導体板に平行な導体棒または導体板と、地導体板に構成される該空隙の一方とが平行でありかつ互いの距離が1/10波長未満であることを特徴とするアンテナ装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のアンテナ装置であって、
    前記地導体板に垂直かつ地導体板に接続されない導体棒、または該地導体板に垂直かつ地導体板に接続されない導体板が、前記空隙のいずれかと交差することを特徴とするアンテナ装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のアンテナ装置であって、
    前記空隙のうちいずれかが前記地導体板内部に構成され、かつ空隙が地導体板輪郭に達しない空隙であり、該地導体板に垂直かつ地導体板に接続されない導体棒、または該地導体板に垂直かつ地導体板に接続されない導体板が、導体仮内部に構成されており、かつ空隙が地導体板輪郭に達しない空隙の中央付近と交差することを特徴とするアンテナ装置。
  8. 請求項1から7いずれかに記載の記載のアンテナ装置であって、
    該地導体板と平行な導体棒または該地導体板と平行な導体板が、方向が互いに直角であり一方の端が一方の中央に接続される2つの導体棒または導体板からなるT字型の導体棒または導体板であり、端部が他方に接続されている導体棒または端部が他方に接続されている導体板に、導体板に垂直ないずれかの導体棒が接続されることを特徴とするアンテナ装置。
  9. 請求項8記載のアンテナ装置であって、
    前記T字型の導体棒または前記T字型の導体板のうち、中央が他方の導体板または導体棒に接続される導体棒、または中央が他方の導体板または導体棒に接続される導体板の両端に直角に、該地導体と平行な導体棒または該地導体と平行な導体板の中央部が接続されることにより、H型となる導体棒またはH型となる導体板を具備することを特徴とするアンテナ装置。
  10. 複数の異なる信号または同一の信号を複数の信号出力手段から同時に出力可能な送信手段を具備する信号送信装置と、複数の異なる信号または同一の信号を複数の信号入力手段から同時に入力可能な受信手段を具備する信号受信装置と用いた無線通信手段に用いる、請求項1から請求項9のいずれかに記載のアンテナ装置であって、
    前記信号送信装置の複数の信号出力手段、または前記信号受信装置の複数の信号入力手段と信号伝送手段を介して接続されることを特徴とするアンテナ装置。
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