JP5885011B1 - アンテナ装置及び通信機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】MIMOアンテナとして動作を可能としながらも、アンテナサイズの小型化が図れるアンテナ装置及び通信機器を提供する。【解決手段】第1の直線に沿って配置され、所定の長さを有し、所定の長さの中心付近に第1給電点11を有し、電気的に半波長ダイポールアンテナとして動作する第1アンテナ10と、第1の直線に対して略平行であり、かつ所定の距離離れた第2の直線に沿って配置され、所定の長さと略同一の長さを有し、所定の長さの中心付近に第2給電点13を有する第2アンテナ12と、を備え、第2アンテナ12は、第2給電点13付近に折り返し構造を有する放射スタブ素子14を有し、放射スタブ素子14は、電気的に略2分の1波長であり、第2アンテナ12の放射スタブ素子14の少なくとも一部を、第1の直線に対して、略垂直な方向に沿って配置する。【選択図】図1

Description

本発明は、MIMO(Multiple Input Multiple Output)を用いたアンテナ装置及び該アンテナ装置を備えた通信機器に関する。
スマートフォン等の携帯無線端末には、2つ以上のアンテナ素子を同時に動作させることができるMIMOが必要である。周知の如くMIMOとは、2つ以上のアンテナ素子を組み合わせてデータ送受信の帯域を広げる技術である。
MIMOを用いた従来技術として、例えば特許文献1記載されたMIMO伝送路構成装置や、特許文献2に記載された指向性アンテナがある。特許文献1に記載されたMIMO伝送路構成装置は、第1の2偏波アンテナ及び第2の2偏波アンテナと、第1及び第2の入力信号を入力し、第1及び第2の入力信号から第1及び第2の偏波アンテナに給電するRF信号を生成するアンテナ給電手段と、を具備し、第1の入力信号が第1の偏波状態で第1の2偏波アンテナより送信され、第2の入力信号が第1の偏波状態と直交する第2の偏波状態で第1の2偏波アンテナより送信され、第1の入力信号が180度移相された後、第2の偏波状態で第2の2偏波アンテナより送信され、第2の入力信号が第1の偏波状態で第2の2偏波アンテナより送信されるようにしたものである。
特許文献2に記載された指向性アンテナは、ダイポールアンテナを基本素子とし、その外延に金属又はメタライズドプラスチック導体からなる少なくとも一対の1/2波長線状アンテナ単位素子をそれぞれ1/4波長の同調スタブを介して直線状に配置してコリニアアンテナを構成し、該コリニアアンテナを金属又はメタライズドプラスチックからなる反射板の面上に、1/2波長以下の距離をおいて少なくとも1系列配置したものである。
特開2009−225013号公報 特開平7−273541号公報
ところで、MIMOを用いたアンテナ装置を携帯無線端末に実装するには、アンテナ装置そのものの形状を小型化する必要がある。また、MIMOを用いたアンテナ装置は、2つのアンテナ素子の間が低相関であることも必要である。これまでの技術では、低相関なMIMOのアンテナ装置を実現するために、2つのアンテナ素子を離間して配置するか、或いは2つのアンテナ素子を直交配置するようにしている。しかしながら、いずれの方法もアンテナ素子全体のサイズが大きくなってしまう課題がある。特に、2つのアンテナ素子を直交配置した場合、到来電波の方向や携帯無線端末の傾きに依ることなく低相関で安定した受信が可能になる反面、半波長の長さと高さが必要となるため、小型の携帯無線端末に実装するには困難が伴う。
図18は、2つのアンテナ素子を直交配置したアンテナ装置100の概略構成を示す図である。同図において、アンテナ装置100は、2つの半波長ダイポールアンテナ(アンテナ素子)101,102が、それぞれの給電点103,104の近傍で直交配置されたものである。半波長ダイポールアンテナ101は、給電点103から一方の端までの長さL1と、給電点103から他方の端までの長さL2が、それぞれ略λ/4となっている。半波長ダイポールアンテナ102も同様に、給電点104から一方の端までの長さL1と、給電点104から他方の端までの長さL2が、それぞれ略λ/4となっている。このアンテナ装置100のサイズは、半波長ダイポールアンテナ101の長さと半波長ダイポールアンテナ102の長さを掛けたλ/2×λ/2となる。
図19は、3エレメントのコリニアアレイアンテナ120の概略構成を示す図である。同図において、コリニアアレイアンテナ120は、アンテナ素子121と、アンテナ素子121の中央部に設けられた給電点122と、アンテナ素子121において、給電点122の両側で、かつ給電点122の近傍に、略λ/2の長さの折り返し構造の放射スタブ素子123,124と、を有している。コリニアアレイアンテナ120は、アンテナ素子121の一方の端から放射スタブ素子123までが第1エレメント、放射スタブ素子123から放射スタブ素子124までが第2エレメント、放射スタブ素子124からアンテナ素子121の他方の端までが第3エレメントとなる3エレメント構成となっている。
アンテナ素子121において、給電点122より一方の端までの長さL1と、給電点122より他方の端までの長さL2が、それぞれ「略λ/2」となっている。放射スタブ素子123,124のアンテナ素子121からの長さLSは「λ/4」となる。この場合、放射スタブ素子123,124は、それぞれ折り返し構造を採るため、放射スタブ素子123,124それぞれの全長はLS(λ/4)の2倍の2LS(λ/2)となる。但し、放射スタブ素子123には、アンテナ素子121方向と平行な部分123があり、放射スタブ素子124には、アンテナ素子121方向と平行な部分124があるので、放射スタブ素子123,124それぞれの全長は略2LS(略λ/2)となる。放射スタブ素子123,124は位相を調整して、第1エレメント〜第3エレメントからの放射が同一方向で同位相になるようにする。
このコリニアアレイアンテナ120のサイズは、アンテナ素子121の全長L1+L2(λ)と、放射スタブ素子123(又は放射スタブ素子124)のアンテナ素子121からの長さLS(λ/4)を掛けた「λ×λ/4」となる。
なお、コリニアアレイアンテナ120でMIMOアンテナを実現するには、このコリニアアレイアンテナ120が2つ必要となり、これらを直交に配置したときのアンテナサイズは「λ×λ」となる。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、MIMOアンテナとして動作を可能としながらも、アンテナサイズの小型化が図れるアンテナ装置及び通信機器を提供することを目的とする。
本発明のアンテナ装置は、第1の直線に沿って配置され、所定の長さを有し、前記所定の長さの中心付近に第1給電点を有し、電気的に半波長ダイポールアンテナとして動作する第1アンテナと、前記第1の直線に対して略平行であり、かつ所定の距離離れた第2の直線に沿って配置され、前記所定の長さと略同一の長さを有し、前記所定の長さの中心付近に第2給電点を有する第2アンテナと、を少なくとも備え、前記第2アンテナは、前記第2給電点付近に折り返し構造を有する放射スタブ素子を有し、前記第2アンテナの前記放射スタブ素子は、電気的に略2分の1波長であり、前記第2アンテナの前記放射スタブ素子の少なくとも一部は、前記第1の直線に対して、略垂直な方向に沿って配置されている。
上記構成によれば、第1アンテナと第2アンテナによる2つの偏波が直交した指向性パターンが得られるとともに、低相関が得られる。また、アンテナサイズは、第1アンテナ(又は第2アンテナ)の長さと放射スタブ素子の略4分の1波長の長さ(折り返しの長さは略2分の1波長の長さである)を掛けた値となり、「略λ/2×λ/4」となる。このアンテナサイズは、図18で示したアンテナ装置100のアンテナサイズ「λ/2×λ/2」や、図19で示したコリニアアレイアンテナ120のアンテナサイズ「λ×λ/4」よりも小さくなる。
上記構成において、前記第1給電点と、前記第2給電点は、前記第1の直線及び前記第2の直線に略直交する直線に沿って配置されている。
上記構成によれば、第1アンテナの端部と第2アンテナの端部が揃うので、アンテナサイズの小型化が図れる。
上記構成において、前記放射スタブ素子は、前記第2アンテナにおいて、前記第2給電点から4分の1波長未満の位置に配置された。
上記構成によれば、放射スタブ素子の作用が高まり、アンテナ効率の向上が図れる。
上記構成において、前記放射スタブ素子は、前記第2アンテナにおいて、前記第2給電点から8分の1波長未満の位置に配置された。
上記構成によれば、放射スタブ素子の作用が高まり、アンテナ効率の向上が図れる。
上記構成において、前記所定の距離は、4分の1波長未満である。
上記構成によれば、アンテナ効率を結合によって大きく低減させることなく、アンテナサイズの小型化が図れる。
上記構成において、前記第1の直線に対して略平行であり、かつ所定の距離離れた第3の直線に沿って配置され、前記所定の長さと略同一の長さを有し、前記所定の長さの中心付近に第3給電点を有する第3アンテナ、を更に備え、前記第3アンテナは、前記第3給電点付近に折り返し構造を有する放射スタブ素子を有し、前記第3アンテナの前記放射スタブ素子は、電気的に略2分の1波長であり、前記第3アンテナの前記放射スタブ素子の少なくとも一部は、前記第1の直線に対して、略垂直な方向に沿って配置されている。
上記構成によれば、第1アンテナ〜第3アンテナによる3つの偏波が直交した指向性パターンが得られるとともに、低相関が得られる。また、アンテナサイズの小型化が図れる。
上記構成において、前記第1給電点と、前記第3給電点は、前記第1の直線及び前記第3の直線に略直交する直線に沿って配置されている。
上記構成によれば、第1アンテナの端部と第3アンテナの端部が揃うので、アンテナサイズの小型化が図れる。
上記構成において、前記第2アンテナの前記放射スタブ素子の、前記第1の直線に対して、略垂直な一部と、前記第3アンテナの前記放射スタブ素子の、前記第1の直線に対して、略垂直な一部とは、互いに交差する関係にある。
上記構成によれば、第1アンテナ〜第3アンテナによる3つの偏波が得られるとともに、低相関が得られる。
上記構成において、前記第2アンテナの前記放射スタブ素子の、前記第1の直線に対して、略垂直な一部と、前記第3アンテナの前記放射スタブ素子の、前記第1の直線に対して、略垂直な一部とは、互いに略直交する関係にある。
上記構成によれば、第1アンテナ〜第3アンテナによる3つの偏波が直交した指向性パターンが得られるとともに、低相関が得られる。
本発明の通信機器は、筐体を備え、前記筐体の内部に、上記アンテナ装置が収容された通信機器であって、前記筐体の内部には、略直方体の空間があり、前記略直方体の前記空間において2番目に短い辺の方向に沿って、前記第2アンテナの前記放射スタブ素子の前記第1の直線に対して略垂直な一部を配置する。
上記構成によれば、アンテナサイズの小型化に伴い、通信機器本体の小型化が図れる。
本発明の通信機器は、筐体を備え、前記筐体の内部に、上記アンテナ装置が収容された通信機器であって、前記筐体の外側は、略直方体の形状であり、前記略直方体の前記形状において、1番目に短い辺の方向に沿って、前記第2アンテナの前記放射スタブ素子の前記第1の直線に対して略垂直な一部を配置する。
上記構成によれば、アンテナサイズの小型化に伴い、通信機器本体の小型化が図れる。
本発明によれば、MIMOアンテナとして動作を可能としながらも、アンテナサイズの小型化が図れる。
本発明の一実施の形態に係るアンテナ装置の概略構成を示す図 本実施の形態に係るアンテナ装置と従来のアンテナ装置及びコリニアアレイアンテナのサイズ等を比較した結果を示す図 本実施の形態に係るアンテナ装置の解析モデルを示す図 本実施の形態に係るアンテナ装置の解析モデルにおけるインピーダンス特性を示す図 本実施の形態に係るアンテナ装置の解析モデルにおける放射特性を示す図 本実施の形態に係るアンテナ装置の解析モデルにおけるアイソレーション特性を示す図 本実施の形態に係るアンテナ装置と従来のアンテナ装置及びコリニアアレイアンテナそれぞれの電流分布を示す図 本実施の形態に係るアンテナ装置を携帯無線端末に実装した例を示す斜視図 本実施の形態に係るアンテナ装置を腕装着無線端末に実装した例を示す斜視図 本実施の形態に係るアンテナ装置の変形例〔1〕の概略構成を示す図 図10の変形例〔1〕の電流分布を示す図 本実施の形態に係るアンテナ装置の変形例〔2〕の概略構成を示す図 本実施の形態に係るアンテナ装置の変形例〔3〕の概略構成を示す図 本実施の形態に係るアンテナ装置の変形例〔4〕の概略構成を示す図 本実施の形態に係るアンテナ装置の実装例〔1〕を示す斜視図 本実施の形態に係るアンテナ装置の実装例〔2〕を示す斜視図 本実施の形態に係るアンテナ装置の実装例〔3〕を示す斜視図 2つのアンテナ素子を直交配置したアンテナ装置の概略構成を示す図 3エレメントのコリニアアレイアンテナの概略構成を示す図
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るアンテナ装置1の概略構成を示す図である。同図において、本実施の形態に係るアンテナ装置1は、第1アンテナ10と、第1アンテナ10の中心付近に設けられた第1給電点11と、第2アンテナ12と、第2アンテナ12の中心付近に設けられた第2給電点13と、第2アンテナ12の第2給電点13付近に設けられた放射スタブ素子14と、を備える。第1アンテナ10は、不図示の第1の直線に沿って配置され、所定の長さを有し、電気的に半波長ダイポールアンテナとして動作する。第1アンテナ10の第1給電点11から一方の端までの長さL1と、第1アンテナ10の第1給電点11から他方の端までの長さL2は、いずれも略λ/4の長さとなっている。
第2アンテナ12は、上記した不図示の第1の直線に対して略平行であり、かつ所定の距離D離れた不図示の第2の直線に沿って配置される。第2の直線と第1の直線は略平行であるので、第2アンテナ12は第1アンテナ10と略平行となる。第1アンテナ10から第2アンテナ12までの距離Dは、例えば「λ/4」未満である。
第1アンテナ10の中心付近に設けられた第1給電点11と、第2アンテナ12の中心付近に設けられた第2給電点13は、不図示の第1の直線及び第2の直線に略直交する直線(不図示)に沿って配置される。第1給電点11は、第1アンテナ10の中心付近に設けられ、第2給電点13は、第2アンテナ12の中心付近に設けられるので、第1給電点11と第2給電点13の位置を合わせることで、第1アンテナ10の端部と第2アンテナ12の端部とが揃うことになる。第1アンテナ10の端部と第2アンテナ12の端部を揃えることで、本実施の形態に係るアンテナ装置1のサイズ、即ちアンテナサイズの小型化が図れる。
第2アンテナ12の第2給電点13の付近に設けられた放射スタブ素子14は、折り返し構造を有し、電気的に略2分の1波長の長さを有する。放射スタブ素子14は、その一部14a,14bが、上記した不図示の第1の直線に対して略垂直な方向に沿って配置される。なお、放射スタブ素子14の一部14cの長さ(即ち、放射スタブ素子14の幅方向の部分の長さΔLS)は、放射スタブ素子14の一部14a,14bよりも短く形成される。放射スタブ素子14を第2給電点13の近くに配置することで、放射スタブ素子14の作用が高まり、アンテナ効率の向上が図れる。例えば、第2給電点13から「λ/4」未満の位置又は第2給電点13から「λ/8」未満の位置に配置するのが望ましい。放射スタブ素子14の第2アンテナ12からの長さLSは「略λ/4」である。したがって、本実施の形態に係るアンテナ装置1のアンテナサイズは、第1アンテナ10と第2アンテナ12との間の距離Dを無視すると、「λ/2×λ/4」となる。このアンテナサイズは、前述した図18で示したアンテナ装置100のアンテナサイズ「λ/2×λ/2」や、図19で示したコリニアアレイアンテナ120を直交に配置したMIMOアンテナとしたときのアンテナサイズ「λ×λ」よりも小さくなる。
図2は、本実施の形態に係るアンテナ装置1と、図18で示したアンテナ装置100及び図19で示したコリニアアレイアンテナ120を比較した結果を示す図である。同図に示すように、本実施の形態に係るアンテナ装置1は、アンテナサイズが「λ/2×λ/4」となり、直交偏波のMIMOアンテナとして動作する。図18で示したアンテナ装置100は、サイズが「λ/2×λ/2」となり、直交偏波のMIMOアンテナとして動作する。図19で示したコリニアアレイアンテナ120は、サイズが「λ×λ/4」となり、直交偏波のMIMOアンテナとしては動作しない。なお、コリニアアレイアンテナ120でMIMOアンテナを実現するには、このコリニアアレイアンテナ120が2つ必要となり、そのときのアンテナサイズは「λ×λ」となる。このように、アンテナサイズは、本実施の形態に係るアンテナ装置1が最も小さくなる。
次に、本実施の形態に係るアンテナ装置1の特性を、解析モデルを用いて説明する。図3は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の解析モデルを示す図である。同図に示す解析モデルでは、共振周波数を2.0GHz、解析周波数を1.8GHz〜2.2GHzとしている。また、第1アンテナ10と第2アンテナ12のそれぞれの素子径を0.5mm、材質をPED(Perfect Electric Conductor)とする。また、第1アンテナ10と第2アンテナ12のそれぞれの長さは「λ/2」で略7.5cmである。第1アンテナ10と第2アンテナ12の間の距離Dは「λ/32」で略5mmである。また、第2アンテナ12の第2給電点13の近傍に設けられた放射スタブ素子14の一部14c(即ち、放射スタブ素子14の幅)は1.5mmである。放射スタブ素子14を有する第2アンテナ12では、第2給電点13から放射スタブ素子14側の部分に流れる高周波電流Iの向きが、放射スタブ素子14を有していない第1アンテナ10に流れる高周波電流Iの向きと反対になる。
図4は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の解析モデルにおけるインピーダンス特性を示す図である。同図において、横軸は周波数[GHz]、縦軸はVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)である。同図において実線で示す曲線C1は、第1アンテナ10のインピーダンス特性であり、鎖線で示す曲線C2は第2アンテナ12のインピーダンス特性である。同図から分かるように、第1アンテナ10と第2アンテナ12は、ともに2.0GHzでのVSWRが約2.4と小さく、2.0GHz帯の周波数で動作している。
図5は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の解析モデルにおける2.0GHzにおける放射特性を示す図である。同図において、第1アンテナ10及び第2アンテナ12の放射パターンをZX面、ZY面及びXY面で示している。同図において鎖線で示す放射パターンは垂直偏波成分Eθであり、実線で示す放射パターンは水平偏波成分Eφである。同図から分かるように、第1アンテナ10と第2アンテナ12の偏波が直交した指向性特性が得られている。
図6は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の解析モデルにおけるアイソレーション特性を示す図である。周知の如くアイソレーションとは、アンテナ素子間で一方から他方への信号の漏れの程度を示す量であり、アンテナ素子への入力信号と、漏洩信号の電力の比(dB)で示される。同図において、横軸は放射スタブ素子14の長さLSであり、縦軸はアイソレーションを示すSパラメータS21(dB)である。同図は、第1アンテナ10と第2アンテナ12との間の距離Dを、λ/32=5mm、λ/16=10mm、λ/8=20mmとしたときのアイソレーション特性を示している。同図から分かるように、放射スタブ素子14の長さLSがλ/4のときにアイソレーションが最も改善し、−30dB以下となる。また、λ/8<LS<3λ/8でも−10dB程度のアイソレーションが確保できている。即ち、第1アンテナ10と第2アンテナ12との間の相関を低くできている。さらに、第1アンテナ10と第2アンテナ12との間の距離Dを「λ/32=5mm」に近づけてもアイソレーションを確保できている。
図7は、本実施の形態に係るアンテナ装置1と従来のアンテナ装置100(図18参照)及びコリニアアレイアンテナ120(図19参照)それぞれの電流分布を示す図である。この場合、同図の(a)は本実施の形態に係るアンテナ装置1における電流分布を示し、同図の(b)はアンテナ装置100における電流分布を示し、同図の(c)はコリニアアレイアンテナ120の電流分布を示す。なお、図18では、2つの半波長ダイポールアンテナ101,102が重なる形で直交配置されているが、図7の(b)ではこれを重ねることなく直交配置して表現している。2つの半波長ダイポールアンテナ101,102を重ね合わしても重ね合わせなくても電流分布に違いはない。
図7の(a)に示すように、第2アンテナ12では、第2給電点13から放射スタブ素子14側の部分(図面に向かって右側部分)に流れる電流の向きと、第2給電点13から放射スタブ素子14が無い側の部分(図面に向かって左側部分)に流れる電流の向きが逆になっており、互いに相殺している。このことにより、第2アンテナ12では放射スタブ素子14に流れる下向きの電流が放射に支配的となり、図5のように第1アンテナ10と第2アンテナ12の偏波が直交した指向性特性を形成している。また、第1アンテナ10の第1給電点11から図面に向かって右側の部分を流れる電流の向きと、第2アンテナ12の第2給電点13から図面に向かって右側の部分を流れる電流の向きも逆になっており、互いに相殺している。第1アンテナ10の第1給電点11から図面に向かって右側の部分を流れる電流と、第2アンテナ12の第2給電点13から図面に向かって右側の部分を流れる電流が相殺されることで、第1アンテナ10と第2アンテナ12が結合し難くなる。即ち、アイソレーションが保たれる。
図8は、本実施の形態に係るアンテナ装置1を携帯無線端末30に実装した例を示す斜視図である。また、図9は、本実施の形態に係るアンテナ装置1を腕装着無線端末40に実装した例を示す斜視図である。携帯無線端末30と腕装着無線端末40は、共に通信機器である。図8において、携帯無線端末30の筐体31の外側は、略直方体の形状である。また、筐体31の内部には略直方体の空間がある。また、筐体31の前面側上部にはスピーカ32が設けられており、筐体31の略前面には操作・表示部33が設けられている。ここで、筐体31の3つの辺のうち、最も短い辺31aを1番目に短い辺、次に短い辺31bを2番目に短い辺、その次に短い辺31cを3番目に短い辺と呼ぶ。第1アンテナ10は、筐体31の2番目に短い辺の方向に仮想的に配置される第1の直線(不図示)に沿って配置される。第2アンテナ12は、放射スタブ素子14の第1の直線(不図示)に対して略垂直な一部が筐体31の1番目に短い辺の方向に沿うように配置される。
一方、図9において、腕装着無線端末40の筐体41の外側は、バンド42を除いて略直方体の形状となる。また、筐体41の内部には略直方体の空間がある。また、筐体41の略前面には操作・表示部43が設けられている。ここで、筐体41の3つの辺のうち、最も短い辺41aを1番目に短い辺、次に短い辺41bを2番目に短い辺、その次に短い辺41cを3番目に短い辺と呼ぶ。第1アンテナ10は、筐体41の3番目に短い辺(即ち、最も長い辺)の方向に、仮想的に配置される第1の直線(不図示)に沿って配置される。第2アンテナ12は、放射スタブ素子14の第1の直線(不図示)に対して略垂直な一部が筐体41の1番目に短い辺の方向に沿うように配置される。
携帯無線端末30と腕装着無線端末40は、本実施の形態に係るアンテナ装置1を用いたことで、端末本体の小型化が図れる。
なお、第2アンテナ12の筐体31(又は筐体41)への配置を、放射スタブ素子14の第1の直線(不図示)に対して略垂直な一部が筐体31(又は筐体41)の1番目に短い辺の方向に沿うようにしたが、直角方向に向けて配置することも可能である。この場合、第1アンテナ10は、筐体31(又は筐体41)の1番目に短い辺の方向に仮想的に配置される第1の直線(不図示)に沿って配置される。第2アンテナ12は、放射スタブ素子14の第1の直線(不図示)に対して略垂直な一部が筐体31(又は筐体41)の2番目に短い辺の方向に沿うように配置される。
また、携帯無線端末30の筐体31や腕装着無線端末40の筐体41の形状は、厳密に直方体である必要はなく、直交する3辺を有するものであれば、どのような形状であっても構わない。それは筐体31(又は筐体41)の内部形状でも同様である。
また、アンテナ装置1の実装は携帯無線端末30や腕装着無線端末40に限定されず、例えばエアコン、冷蔵庫、HEMS(Home Energy Management System)等の据え置き型の機器にも勿論可能である。
このように、本実施の形態に係るアンテナ装置1によれば、第1の直線に沿って配置され、所定の長さを有し、所定の長さの中心付近に第1給電点11を有し、電気的に半波長ダイポールアンテナとして動作する第1アンテナ10と、第1の直線に対して略平行であり、かつ所定の距離離れた第2の直線に沿って配置され、所定の長さと略同一の長さを有し、所定の長さの中心付近に第2給電点13を有する第2アンテナ12と、を備え、第2アンテナ12は、第2給電点13付近に折り返し構造を有する放射スタブ素子14を有し、放射スタブ素子14は、電気的に略2分の1波長であり、第2アンテナ12の放射スタブ素子14の少なくとも一部を、第1の直線に対して、略垂直な方向に沿って配置したので、MIMOアンテナとして動作を可能としながらも、アンテナサイズの小型化が図れる。
また、本実施の形態に係るアンテナ装置1によれば、第1アンテナ10の第1給電点11と、第2アンテナ12の第2給電点13を、第1の直線及び第2の直線に略直交する直線に沿って配置したので、第1アンテナ10の端部と第2アンテナ12の端部が揃うことになり、これによって、アンテナサイズの小型化が図れる。
また、本実施の形態に係るアンテナ装置1によれば、放射スタブ素子14を、第2アンテナ12の第2給電点13近傍に配置したので、放射スタブ素子14の作用を高めることが可能となり、アンテナ効率の向上が図れる。
また、本実施の形態に係るアンテナ装置1によれば、第1アンテナ10と第2アンテナ12の間の距離を4分の1波長未満としたので、アンテナ効率を大きく低減させることなく、アンテナサイズの小型化が図れる。
なお、本発明を詳細に説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。以下、本実施の形態に係るアンテナ装置1の変形例について説明する。
(変形例〔1〕)
図10は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の変形例〔1〕の概略構成を示す図である。なお、同図において、前述した図1と共通する部分には同一の符号を付けている。同図に示すように、変形例〔1〕のアンテナ装置1Aは、放射スタブ素子52を有する第3アンテナ50を備えている。第3アンテナ50は、仮想的に配置される第1の直線(不図示)に対して略平行であり、かつ所定の距離D離れた第3の直線(仮想的に配置される)に沿って配置され、第1アンテナ10と略同一の長さを有し、中心付近に第3給電点51と、第3給電点51付近に折り返し構造を有する放射スタブ素子52を有する。第3アンテナ50の放射スタブ素子52は、電気的に略2分の1波長であり、少なくとも一部が第1の直線に対して略垂直な方向に沿って配置される。
また、第3アンテナ50の第3給電点51と、第1アンテナ10の第1給電点11は、第1の直線及び第3の直線に略直交する直線に沿って配置される。
また、第3アンテナ50の放射スタブ素子52の第1の直線に対して略垂直な一部52a,52bと、第2アンテナ12の放射スタブ素子14の第1の直線に対して略垂直な一部14a,14bとは、互いに略直交する関係にある。なお、放射スタブ素子52の一部52a,52bと、放射スタブ素子14の一部14a,14bの関係は、互いに交差する関係にあっても構わない。
図11は、変形例〔1〕のアンテナ装置1Aの電流分布を示す図である。同図に示すように、第3アンテナ50では、第3給電点51から放射スタブ素子52側の部分(図面に向かって左側部分)に流れる電流の向きと、第3給電点51から放射スタブ素子52が無い側の部分(図面に向かって右側部分)に流れる電流の向きが逆になっており、互いに相殺している。このことにより、第3アンテナ50では放射スタブ素子52に流れる電流(図面に向かって奥行き側)が放射に支配的となり、第1アンテナ10と第3アンテナ50の偏波が直交した指向性特性を形成できる。また、第3アンテナ50の第3給電点51から図面に向かって左側の部分を流れる電流の向きと、第1アンテナ10の第1給電点11から図面に向かって左側の部分を流れる電流の向きも逆になっており、互いに相殺している。第3アンテナ50の第3給電点51から図面に向かって左側の部分を流れる電流と、第1アンテナ10の第1給電点11から図面に向かって左側の部分を流れる電流が相殺されることで、第3アンテナ50と第1アンテナ10が結合し難くなる。即ち、アイソレーションが保たれる。なお、第1アンテナ10と第2アンテナ12との関係は、上述したように、第1アンテナ10の第1給電点11から図面に向かって右側の部分を流れる電流と、第2アンテナ12の第2給電点13から図面に向かって右側の部分を流れる電流が相殺されるので、第1アンテナ10と第2アンテナ12の間のアイソレーションが保たれる。
変形例〔1〕のアンテナ装置1Aによれば、第1アンテナ10、第2アンテナ12及び第3アンテナ50による3つの偏波が直交した指向性パターンが得られるとともに、低相関が得られる。
また、第3アンテナ50の端部と第1アンテナ10の端部を揃えることで、アンテナサイズの小型化が図れる。
(変形例〔2〕)
図12は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の変形例〔2〕の概略構成を示す図である。なお、同図において、前述した図1と共通する部分には同一の符号を付けている。変形例〔2〕のアンテナ装置1Bは、本実施の形態に係るアンテナ装置1と同様の構成であり、第1アンテナ10と、第2アンテナ12Aとを備える。第1アンテナ10は、その中心付近に第1給電点11を有している。第2アンテナ12Aは、その中心付近に第2給電点13を有するとともに、第2給電点13付近に折り返し構造を有する放射スタブ素子14Aを有している。放射スタブ素子14Aは、略T字状に折り曲げた構造となっている。放射スタブ素子14Aの電気長2LSは略λ/2である。第2アンテナ12Aの長さは、第1アンテナ10と略同一の長さを有している。第1アンテナ10の第1給電点11から一方の端までの長さL1と第1給電点11から他方の端までの長さL2は、共に略λ/4である。また、第1アンテナ10と第2アンテナ12Aの間の距離Dはλ/4未満である。略T字状に折り曲げた放射スタブ素子は電気長を略λ/2を確保しつつ、物理長を短くできるため、変形例〔2〕のアンテナ装置1Bのアンテナサイズは、「λ/2×λ/4」以下になる。
(変形例〔3〕)
図13は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の変形例〔3〕の概略構成を示す図である。なお、同図において、前述した図12と共通する部分には同一の符号を付けている。変形例〔3〕のアンテナ装置1Cは、メアンダ形状に折り曲げた構造の第1アンテナ10Aと、第1アンテナ10Aと同様のメアンダ形状に折り曲げた構造の第2アンテナ12Bとを備える。第1アンテナ10Aは、その中心付近に第1給電点11を有している。第2アンテナ12Bは、その中心付近に第2給電点13を有するとともに、第2給電点13付近に折り返し構造を有する放射スタブ素子14Aを有している。放射スタブ素子14Aは、略T字状に折り曲げた構造となっている。放射スタブ素子14Aの電気長2LSは略λ/2である。
第1アンテナ10Aの第1給電点11から一方の端までの長さ(電気長)L1と第1給電点11から他方の端までの長さ(電気長)L2は、共に略λ/4である。また、第1アンテナ10Aと第2アンテナ12Bの間の距離Dはλ/4未満である。第2アンテナ12Bの長さ(電気長)は、第1アンテナ10Aと略同一である。即ち、第2アンテナ12Bの第2給電点13から一方の端までの長さ(電気長)L1と第2給電点13から他方の端までの長さ(電気長)L2は、共に略λ/4である。アンテナ素子をメアンダ形状にすることで、電気長を確保したまま物理的な長さを短くできるため、変形例〔3〕のアンテナ装置1Cのアンテナサイズは、「λ/2×λ/4」以下になる。
(変形例〔4〕)
図14は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の変形例〔4〕の概略構成を示す図である。なお、同図において、前述した図12と共通する部分には同一の符号を付けている。変形例〔4〕のアンテナ装置1Dは、両端部分がT字状とした構造の第1アンテナ10Bと、第1アンテナ10Bと同様の両端部分がT字状とした構造の第2アンテナ12Cとを備える。第1アンテナ10Bは、その中心付近に第1給電点11を有している。第2アンテナ12Cは、その中心付近に第2給電点13を有するとともに、第2給電点13付近に折り返し構造を有する放射スタブ素子14Aを有している。放射スタブ素子14Aは、略T字状に折り曲げた構造となっている。放射スタブ素子14Aの電気長2LSは略λ/2である。第2アンテナ12Cの長さは、第1アンテナ10Bと略同一の長さを有している。略T字状に折り曲げた放射スタブ素子は電気長を略λ/2を確保しつつ、物理長を短くできるとともに、アンテナ素子の両端部分をT字形状にすることで電気長を確保したまま物理的な長さを短くできるため、変形例〔4〕のアンテナ装置1Dのアンテナサイズは、「λ/2×λ/4」以下になる。
次に、本実施の形態に係るアンテナ装置1の実装例について説明する。
(実装例〔1〕)
図15は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の実装例〔1〕を示す斜視図である。同図に示す実装例〔1〕は、本実施の形態に係るアンテナ装置1をプリント基板60上にパターン形成したものである。図15において図1と共通する部分には同一の符号を付けている。第1アンテナ10の第1給電点11にはチップバラン(チップ型の平衡・不平衡変換器)61が取り付けられる。第1給電点11は、セミリジットケーブル62を介してSMA(Sub Miniature Type A)コネクタ63に接続される。第2アンテナ12の第2給電点13にもチップバラン61が取り付けられる。第2給電点13は、セミリジットケーブル62を介してSMAコネクタ63に接続される。プリント基板60上にパターン形成することで、アンテナ装置1を簡単に製造することができる。
(実装例〔2〕)
図16は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の実装例〔2〕を示す斜視図である。同図に示す実装例〔2〕は、プリント基板60上に本実施の形態に係るアンテナ装置1の変形例〔1〕を実装したものであり、図10と共通する部分には同一の符号を付けている。第1アンテナ10の第1給電点11にはチップバラン61が取り付けられる。第1給電点11は、セミリジットケーブル62を介してSMAコネクタ63に接続される。第2アンテナ12の第2給電点13にもチップバラン61が取り付けられる。第2給電点13は、セミリジットケーブル62を介してSMAコネクタ63に接続される。第3アンテナ50の第3給電点51にもチップバラン61が取り付けられる。第3給電点51は、セミリジットケーブル62を介してSMAコネクタ63に接続される。第3アンテナ50の放射スタブ素子52は、第2アンテナ12の放射スタブ素子14と略直交状態とするため、プリント基板60上のパターン形成ではなく、金属線を用いてプリント基板60に対して直角方向に突出させて設けられる。プリント基板60上に第1アンテナ10及び第2アンテナ12と、第3アンテナ50の放射スタブ素子52を除く部分とをパターン形成し、第3アンテナ50の放射スタブ素子52は金属線を用いて形成することで、アンテナ装置1Aを簡単に製造することができる。
(実装例〔3〕)
図17は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の実装例〔3〕を示す斜視図である。同図に示す実装例〔3〕は、プリント基板60上に本実施の形態に係るアンテナ装置1の変形例〔1〕を実装したものであり、図10と共通する部分には同一の符号を付けている。実装例〔3〕は、第3アンテナ50の放射スタブ素子52Aをパターン形成した点で上述した実装例〔2〕と違っており、その他の部分は同一である。第3アンテナ50の放射スタブ素子52Aは、第2アンテナ12の放射スタブ素子14と直交状態とはならないが、第1アンテナ10、第2アンテナ12及び第3アンテナ50の減結合により2つの偏波の構成が可能となる。また、第1アンテナ10、第2アンテナ12及び第3アンテナ50の全てをパターン形成できるので、アンテナ装置1Aを簡単に製造することができる。
本発明は、MIMOアンテナとして動作を可能としながらも、アンテナサイズの小型化が図れるといった効果を有し、携帯無線端末や腕装着無線端末等への適用が可能である。
1,1A,1B,1C,1D アンテナ装置
10,10A,10B 第1アンテナ
11 第1給電点
12,12A,12B,12C 第2アンテナ
13 第2給電点
14,14A,52,52A 放射スタブ素子
30 携帯無線端末
31,41 筐体
31a,31b,31c,41a,41b,41c 辺
32 スピーカ
33,43 操作・表示部
40 腕装着無線端末
42 バンド
50 第3アンテナ
51 第3給電点
60 プリント基板
61 チップバラン
62 セミリジットケーブル
63 SMAコネクタ

Claims (11)

  1. 第1の直線に沿って配置され、所定の長さを有し、前記所定の長さの中心付近に第1給電点を有し、電気的に半波長ダイポールアンテナとして動作する第1アンテナと、
    前記第1の直線に対して略平行であり、かつ所定の距離離れた第2の直線に沿って配置され、前記所定の長さの中心付近に第2給電点を有する第2アンテナと、を少なくとも備え、
    前記第2アンテナは、前記第2給電点付近に折り返し構造を有する放射スタブ素子を有し、
    前記第2アンテナの前記放射スタブ素子は、電気的に略2分の1波長であり、
    前記第2アンテナの前記放射スタブ素子の少なくとも一部は、前記第1の直線に対して、略垂直な方向に沿って配置され
    前記第2アンテナは、前記放射スタブ素子以外の部分で、前記第1の直線に対して略平行な部分が、前記所定の長さと略同一の長さを有する、
    アンテナ装置。
  2. 請求項1に記載のアンテナ装置であって、
    前記第1給電点と、前記第2給電点は、前記第1の直線及び前記第2の直線に略直交する直線に沿って配置されている、
    アンテナ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置であって、
    前記放射スタブ素子は、前記第2アンテナにおいて、前記第2給電点から4分の1波長未満の位置に配置された、
    アンテナ装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアンテナ装置であって、
    前記放射スタブ素子は、前記第2アンテナにおいて、前記第2給電点から8分の1波長未満の位置に配置された、
    アンテナ装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアンテナ装置であって、
    前記所定の距離は、4分の1波長未満である、
    アンテナ装置。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアンテナ装置であって、
    前記第1の直線に対して略平行であり、かつ所定の距離離れた第3の直線に沿って配置され、前記所定の長さと略同一の長さを有し、前記所定の長さの中心付近に第3給電点を有する第3アンテナ、を更に備え、
    前記第3アンテナは、前記第3給電点付近に折り返し構造を有する放射スタブ素子を有し、
    前記第3アンテナの前記放射スタブ素子は、電気的に略2分の1波長であり、
    前記第3アンテナの前記放射スタブ素子の少なくとも一部は、前記第1の直線に対して、略垂直な方向に沿って配置されている、
    アンテナ装置。
  7. 請求項6に記載のアンテナ装置であって、
    前記第1給電点と、前記第3給電点は、前記第1の直線及び前記第3の直線に略直交する直線に沿って配置されている、
    アンテナ装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載のアンテナ装置であって、
    前記第2アンテナの前記放射スタブ素子の、前記第1の直線に対して、略垂直な一部と、
    前記第3アンテナの前記放射スタブ素子の、前記第1の直線に対して、略垂直な一部とは、
    互いに交差する関係にある、
    アンテナ装置。
  9. 請求項8に記載のアンテナ装置であって、
    前記第2アンテナの前記放射スタブ素子の、前記第1の直線に対して、略垂直な一部と、
    前記第3アンテナの前記放射スタブ素子の、前記第1の直線に対して、略垂直な一部とは、
    互いに略直交する関係にある、
    アンテナ装置。
  10. 筐体を備え、
    前記筐体の内部に、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のアンテナ装置が収容された通信機器であって、
    前記筐体の内部には、略直方体の空間があり、
    前記略直方体の前記空間において2番目に短い辺の方向に沿って、前記第2アンテナの前記放射スタブ素子の前記第1の直線に対して略垂直な一部を配置する、
    通信機器。
  11. 筐体を備え、
    前記筐体の内部に、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のアンテナ装置が収容された通信機器であって、
    前記筐体の外側は、略直方体の形状であり、
    前記略直方体の前記形状において、1番目に短い辺の方向に沿って、前記第2アンテナの前記放射スタブ素子の前記第1の直線に対して略垂直な一部を配置する、
    通信機器。
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