JP3824579B2 - アンテナ装置、携帯無線通信装置及び接続部材 - Google Patents

アンテナ装置、携帯無線通信装置及び接続部材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアンテナ装置、携帯無線通信装置及び接続部材に係り、特に携帯無線通信装置の本体に内蔵することができるアンテナ装置、当該携帯無線通信装置及びこれに用いられる折り畳み型筐体の接続部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯無線通信装置用のアンテナは、これまでの主流であった使用時に筐体外部に引き出せるように実装されるホイップ型アンテナに類似したタイプから、内蔵型のタイプに移行しつつある。内蔵型アンテナを用いることにより、使用時及び収納時の取り扱いが、従来のタイプのアンテナを用いる場合に比べてはるかに容易になり、また筐体デザインの自由度が増す等の利点があるが、中でも筐体をさらに薄く構成することができるという利点が大きい。
【0003】
携帯無線通信装置用の内蔵型アンテナの設計に当り、最も注意すべき点の一つはアンテナの放射パターンである。すなわち、使用時に携帯無線通信装置の正面方向(受話器が取り付けられた面に対して垂直であって使用者側に向く方向)に放射指向性(放射パターンのピーク)が向いていると、使用者の影響による放射効率の低下や入力インピーダンスの変動による不整合損の増加等につながることがある。
【0004】
さて、従来、携帯無線通信装置用の内臓アンテナとしては、実装スペースの制約と使用周波数帯から、逆Fアンテナが多く用いられていた。
【0005】
しかしながら、図17に示す、逆Fアンテナが用いられた携帯無線通信端末が自由空間の状態(Free)、逆Fアンテナが設けられた下側筐体を手で握った状態(Hand)、手で握って頭に近づけた状態(Head)における逆FアンテナのVoltage Standing Wave Ratio(以下、VSWRと称する)特性からわかるように、逆Fアンテナを使用すると基板上に電流が流れるため、いずれの状態においても入力インピーダンスが変動し、不整合損の増加等につながることがあった。
【0006】
また、同様の理由により、図18に示す、逆Fアンテナが用いられた折り畳み携帯無線通信端末の筐体を開いた状態(OPEN)、筐体を閉じた状態(CLOSE)における逆FアンテナのVSWR特性からわかるように、筐体の開閉時に入力インピーダンスが変動し、不整合損の増加等につながることがあった。
【0007】
そこで、近年、逆Fアンテナに代わり、ダイポールアンテナの使用が提案されており、ここで、図15(a)のようにダイポールアンテナを携帯無線通信装置に内蔵した場合に、どのような放射パターンが得られるかについて説明する
【0008】
図15(a)においては、破線で示した携帯無線通信装置の筐体91に、ダイポールアンテナ92が内蔵され、給電手段93によって給電されている。なお、ダイポールアンテナ92の長さは通常半波長とされ、2GHzの場合で15cmになるので、その取り付けの向き(駆動電流の向き及び大きさを表すベクトルの向き)は、受話器94が取り付けられた面に略平行とする必要がある。
【0009】
この場合の座標軸を、筐体91の向きを基準として図中に示したように前後、上下、左右の6方向で定義すると、この携帯無線通信装置の筐体91を通話状態で使用する正面方向(使用者側に向く方向)がこの座標軸では「前」の方向で、反対側が「後」の方向である。また、「上」及び「下」は同じく通話状態における筐体91の上下に対応し、「右」及び「左」は筐体91の両側面に対応して定められている。
【0010】
そうすると、この場合のダイポールアンテナ92が形成する放射パターンは、筐体91の左又は右の側面方向から見ると図15(b)に太い線で示すようにほぼ無指向性を示す。また、筐体91の上の方向から見ると図15 ( )に示すように「前」「後」方向にピークを持つ8の字形を示す放射パターンとなり、正面方向(「前」の方向)にも放射指向性が向くこととなる。なお、ダイポールアンテナ92を、「左」−「右」の座標軸ではなく「上」−「下」の座標軸に略平行になるように筐体91に内蔵したとしても、「前」の方向に放射指向性が向く点は変わらない。したがって、このように単純な形態でダイポールアンテナ92を筐体91に内蔵しても、望ましい放射パターンを得るのは困難であった。
【0011】
このような問題点を解決する放射パターンを得るため、ダイポールアンテナに対向して対向素子又は逆相で駆動されたアンテナを配置するという文献がある(例えば特許文献1又は特許文献2参照。)。このうち、特許文献1に開示された発明は、図16(a)に示すように、受話器94を取り付けた面に略直交する面(筐体91の上面)内に、ダイポールアンテナ92に対向して略平行の位置に無給電の対向素子95を配置することにより、図16(b)及び(c)に示すように、放射指向性を「後」の方向に向けたものである。なお、図中の符号91及び93は、図15と共通であるのでその説明は省略する。また、この図16(a)に示すような構成をとる場合の問題点(例えば、非特許文献1参照。)については後述する。
【0012】
一方、特許文献2に開示された発明は、2対の給電素子及び無給電素子からなるアンテナを提供する。そのアンテナは、無給電素子を給電素子で挟む形状又はその逆で、給電素子で無給電素子を挟む形状に構成して無線装置に取り付けられる。そして、両方の給電素子に互いに逆相で給電することにより、無線装置の筐体電流を低減して、人体の影響による特性の劣化を軽減するというものである。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−9534号公報(第2、6,7,11,12ページ、図66)
【0014】
【特許文献2】
特開2001−339215号公報(第2乃至第5ページ、図1)
【0015】
【非特許文献1】
Tay、Balzano、Kuster著、“Dipole configurations with strongly improved radiation efficiency for hand−held tranceivers”、IEEE Trans. on Antennas and Propagation、Vol.46、June 1998、pp.798−806
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
携帯無線通信装置の内蔵アンテナとしては、上述の放射パターンに関する特性に加え、装置本体にコンパクトに実装できることがきわめて重要である。上記の特許文献1に開示された発明においては、給電回路とアンテナ装置の間のインピーダンス整合を維持しつつ、図15(b)及び(c)に示した放射パターン特性を得るには、図15(a)に示したダイポールアンテナ92と対向素子95の間の距離を100分の9波長以上とる必要がある(非特許文献1参照。)。この距離は、周波数2GHzの場合でも13.5mmで、それより低い周波数帯ではさらに大きな値となり、図15(a)に示した配置でアンテナを装置本体に内蔵するには、それ以上の筐体の厚みを要するという問題がある。
【0017】
また、上記の特許文献2に開示された発明においては、2対の給電素子及び無給電素子からなるアンテナを備える必要があり、回路規模及び実装の面でやはり小型化に適しているとはいえない。
【0018】
そこで、本発明は、端末正面への放射を抑制し、かつ、携帯無線通信装置にコンパクトに実装することのできるアンテナ装置並びに当該アンテナ装置を内蔵した携帯無線通信装置及び当該アンテナ装置の実装に利用することのできる折り畳み型筐体の接続部材を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明のアンテナ装置は、給電手段が接続され、前記給電手段から給電された時に発生する駆動電流ベクトルが属する平面において対称軸を挟んで略線対称をなすように構成されると共に、前記対称軸と直交する対向軸から遠ざかる方向へその両端部が折り曲げられているダイポールアンテナと、前記平面において前記対向軸を挟んで前記ダイポールアンテナに対して所定値以下の距離を有して配設され、前記駆動電流ベクトルによって前記平面に属する誘導電流ベクトルが誘導される導体からなる対向素子とを備え、前記対向素子は、前記対称軸を挟んで略線対称に構成され、その両端部が前記ダイポールアンテナから遠ざかる方向へ折り曲げられていることを特徴とする。
【0020】
また、本発明の携帯無線通信装置は、上記の本発明のアンテナ装置を本体に内蔵したことを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、ダイポールアンテナと対向素子を近接させてコンパクトに内蔵型アンテナ装置を構成し、不要な方向に放射指向性を形成しないようにすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下に、本発明によるアンテナ装置及び携帯無線通信装置の第1の実施の形態を、図1乃至図3を参照して説明する。図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るアンテナ装置の構成及び実装状態を説明する図である。図1(a)に示す本実施の形態の構成は、ダイポールアンテナ2及び対向素子5の配置される位置が、図16(a)の構成と相違している。すなわち、図1(a)においては、ダイポールアンテナ2及び対向素子5は互いに略平行である。より正確に表現すると、ダイポールアンテナ2の駆動電流ベクトル及び対向素子5の誘導電流ベクトルは、互いに略平行である。しかしそれだけではなく、それらのなす平面が携帯無線通信装置の受話器4が取り付けられた面に略平行であるように、筐体1に内蔵されている。
【0023】
なお、ここでダイポールアンテナ2は、例えば半波長ダイポールアンテナを例にして説明するが、使用周波数又は実装上の都合等により、半波長とならなくてもよい。また、ここで略平行とは、厳密に平行ではなくても、課題の解決に寄与する程度に平行であるといえる場合を含むものである。また、略直交、略線対称、略半波長、略同一平面等の語も、同様の意味で用いることとする。
【0024】
次に、図1(b)は、本発明のアンテナ装置の動作原理を説明する図で、図中の符号は図1(a)と共通である。この実施形態では、ダイポールアンテナ2に対向素子5を所定の距離、例えば、4分の1波長(λ/4)以下の距離で略平行に配置している。また、ダイポールアンテナ2と対向素子5は、対向軸A1を挟んで互いに略線対称の関係にある。そして、ダイポールアンテナ2には給電手段3から給電されることによって駆動電流ベクトルVが生じ、対向素子5には当該駆動電流ベクトルVによって誘導された逆相の誘導電流ベクトルViが生じる状況が図示されている。
【0025】
これらの駆動電流ベクトルV及び誘導電流ベクトルViによって生じる電磁界の放射パターンを筐体1の左側の方向から見ると、図1(c)に示すように「前」−「後」軸を挟んでほぼ対称な中央狭窄形になる。これは、両電流ベクトルV/Viが互いに逆相であるために、合成された放射パターンは前後方向中央付近で相互に減殺されるからである。なお、ダイポールアンテナ2及び対向素子5の相対的な位置関係が線対称の関係からずれると、ずれの程度に応じて放射パターンの対称性も失われる。しかしながら、対称性が極端にくずれない限り、図1(c)に示した放射パターンの中央狭窄形の特性は保たれる。むしろ、一般的に筐体1の仰角方向に相対的に強い放射強度を得るようにした方が、携帯無線通信装置の用途には好適であるといわれている。
【0026】
また、ダイポールアンテナ2及び対向素子5の間の距離と放射パターンの関係について、図2を参照して説明する。なお、図2(a)中の符号は図1(a)と共通である。図2(a)に示したダイポールアンテナ2と対向素子5の間の距離Lが小さいほど、ダイポールアンテナ2及び対向素子5から「前」又は「後」の方向に放射される電磁界がより抑制される。したがって、図1(c)の「前」又は「後」の方向に放射される電磁界強度は小さくなる。
【0027】
図2(b)及び(c)はこのことを説明するもので、同図(c)の横軸にとったダイポールアンテナ2及び対向素子5間の距離Lが小さいほど、同図(b)の筐体1の左側又は右側の方向から見た水平偏波の放射パターン強度の最大値と最小値の比が大きくなり、好ましい特性を示すことを示している。このことは、アンテナ装置をコンパクトに構成することが望まれる携帯無線通信装置にあっては、大きな利点となる。
【0028】
ただし偏波については、図1(a)又は図2(a)に示した使用の状態では、ダイポールアンテナ2及び対向素子5は大地に対してほぼ平行に位置するので、放射電磁界は主に水平偏波成分(図1(c)又は図2(b)の太い実線)からなり、垂直偏波成分(図1(c)又は図2(b)の破線)は相対的に小さい。
【0029】
そこで、図1(a)のダイポールアンテナ2及び対向素子5から構成されたアンテナ装置を、それらのなす平面内で90度回転すると、図3(a)に示す構成が得られる。ダイポールアンテナ2及び対向素子5の向きが図1(a)と異なるだけで、図中の符号はすべて図1(a)と共通である。
【0030】
図3(a)の場合には、図1(c)に示した放射パターンを、「前」−「後」の軸の周りに90度回転した形の放射パターンが得られる。すなわち、図3(b)に示す通り、筐体1の上面の方向から見たときに、「左」及び「右」の軸方向に放射指向性を有する放射パターンが得られ、「前」及び「後」の軸方向には放射指向性を持たないようにすることができる。なお、駆動電流ベクトルV及び誘導電流ベクトルViの向きが概ね大地に対して垂直であることから、垂直偏波成分が水平偏波成分に対して優勢である。
【0031】
図3(a)の対向軸A1を挟んでダイポールアンテナ2及び対向素子5との間の対称性が保たれるか否かによって、図3(b)の「前」−「後」の軸両側の対称性が影響される点は、図1の場合と同様であるが、携帯無線通信装置としての実用性を考えると、この場合にはできる限り対称性を維持すべきである。
【0032】
本発明の第1の実施の形態によれば、コンパクトに構成されたアンテナ装置を携帯無線通信装置に内蔵することにより、通常の使用の状態において使用者の方向に放射指向性を持たないように放射パターンを形成することができる。
【0033】
(第2の実施の形態)
以下に、本発明によるアンテナ装置及び携帯無線通信装置の第2の実施の形態を、図4及び図5を参照して説明する。図4(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るアンテナ装置の構成及び実装状態を説明する図である。図1(a)の構成と相違する点は、ダイポールアンテナ2を折り曲げて、折り曲げ部21及び22を設けた構成とする点である。この折り曲げ部21及び22は、対向素子5から遠ざかる方向へ折り曲げられている。ここでは、ダイポールアンテナ2の対向素子5と対向する部分を基本部23としている。この基本部23と折り曲げ部21及び22から構成されるダイポールアンテナ2は、対向素子5と共に対称軸A2を挟んで略線対称に構成されている。それ以外の構成は図1(a)と共通であるので、個別の説明は省略する。
【0034】
ダイポールアンテナ2をこのように折り曲げると、図4(b)に示すように折り曲げ部21及び22を流れる駆動電流ベクトルVの向きは、大地に対して垂直に近い関係で互いに逆相になる。従って、この折り曲げ部21及び22の放射パターンへの寄与は、等価的に図3のケースに近くなる。そうすると、図4(c)に示すように、垂直偏波成分を主とし、筐体1の上面の方向から見たときに「左」及び「右」の軸方向に放射指向性を有する放射パターンが得られる。特に、「前」の軸方向には放射指向性を持たないようにすることができる。また、折り曲げ部21及び22が対称軸A2を挟んで線対称に構成されているから、図4(c)の放射パターンは「前」−「後」の軸方向の両側で対称に形成され、携帯無線通信装置としての用途に好適である。
【0035】
なお、水平偏波成分に関しては、第1の実施の形態と同様に、ダイポールアンテナ2の基本部23及び対向素子5によって、「上」−「下」の軸方向に放射指向性を有する放射パターンが形成される。水平又は垂直のどちらの偏波成分が優勢であるかは、ダイポールアンテナ2の折り曲げ部21及び22と基本部分23の長さの比によって決まることとなる。
【0036】
図5(a)は、図4(a)の構成よりもさらに垂直偏波成分の放射強度を高めるようにしたアンテナ装置の構成及び実装状態を説明する図である。図4(a)の構成と相違する点は、対向素子5を折り曲げて、折り曲げ部51及び52を設けた構成とする点である。この折り曲げ部51及び52は、ダイポールアンテナ2の基本部23から遠ざかる方向へ折り曲げられている。ここで、対向素子5のダイポールアンテナ2と対向する部分を基本部53としている。この基本部53と折り曲げ部51及び52から構成される対向素子5は、ダイポールアンテナ2と共に、対称軸A2を挟んで略線対称に構成されている。それ以外の構成は図4(a)と共通であるので、個別の説明は省略する。
【0037】
図5(b)は、上記の構成における駆動電流ベクトルV及び誘導電流ベクトルViを示している。この図に示すように、対向素子5の折り曲げ部51にダイポールアンテナ2の折り曲げ部21に流れる駆動電流と同じ向きの誘導電流が流れ、かつ、対向素子5の折り曲げ部52にダイポールアンテナ2の折り曲げ部22に流れる駆動電流と同じ向きの誘導電流が流れる。これにより、図4(a)の場合よりも垂直偏波成分への寄与が大きくなる。従って、図4(b)に示した放射パターン特性を基本的に維持しつつ、より強い強度で垂直偏波成分を放射することができる。
【0038】
本発明の第2の実施の形態によれば、垂直偏波成分についても使用者の方向に放射指向性を持たないように放射パターンを形成することができるという、付加的な効果が得られる。
【0039】
(第3の実施の形態)
以下に、本発明によるアンテナ装置及び携帯無線通信装置の第3の実施の形態を、図6乃至図8を参照して説明する。図6は、本発明によるアンテナ装置の第1及び第2の実施の形態のいくつかのバリエーションを示したものである。なお、図6の座標軸及びアンテナ装置を携帯無線通信装置に取り付ける向きは、図1乃至図5と共通であるものとする。
【0040】
まず、図6(a)は、図5(a)のアンテナ装置をその平面内で90度回転したもので、図中の符号はすべて図5(a)と共通である。図6(a)はまた、図3(a)に示したアンテナ装置のバリエーションでもあるということができる。図6(a)においては、ダイポールアンテナ2及び対向素子5の基本部23及び53が、垂直偏波を主成分とし「左」及び「右」の軸方向に放射指向性を有する放射パターンを形成する。また、ダイポールアンテナ2の折り曲げ部21、22及び対向素子5の折り曲げ部51、52が、水平偏波を主成分とし「上」及び「下」の軸方向に放射指向性を有する放射パターンを形成する。なお、図6(a)の配置においては、垂直偏波成分の「左」−「右」の軸方向の対称性を維持するため、基本部23及び53が対向軸A1を挟んで線対称をなすように構成されることが望ましい。
【0041】
図6(b)は、図5(a)のアンテナ装置において、ダイポールアンテナ2の折り曲げ部21及び22を、対称軸A2の両側の線対称性を保つようにして外側に開いて折り曲げたもので、図中の符号はすべて図6(a)と共通である。このようにしても、図4(b)に示した垂直偏波を主成分とする放射パターンの対称性を含む基本的な特性は維持される。これに対して、対向軸A1の両側では線対称にならないので、図1(c)に示した水平偏波を主成分とする放射パターンについては、、「上」−「下」の軸方向では対称とはならない。ただし、「前」及び「後」の軸方向に放射指向性を向けない点は変わらない。すなわち、図6(b)に示したような変形を適切に設計することによって、水平偏波成分の「上」−「下」の軸方向の放射指向性を最適化することができる可能性がある。
【0042】
図6(c)は、アンテナ装置のもう1つ他のバリエーションであって、同じく対称軸A2を挟んで線対称に構成されたものである。図中の符号及び原理はすべて図6(b)と同様であるので個別の説明は省略する。
【0043】
図6(d)は、図5(a)のアンテナ装置において、ダイポールアンテナ2の折り曲げ部21、22間を短絡線24で短絡し、対向素子5の折り曲げ部51、52間を短絡線54で短絡したもので、その他の構成は図5(a)と共通であり、対称軸A2を挟んで線対称に構成されたものである。これによって、給電手段3とアンテナ装置間のインピーダンス整合を改善する効果が得られる。
【0044】
図6(e)は、図5(a)のアンテナ装置において、ダイポールアンテナ2の折り曲げ部21と対向素子5の折り曲げ部51間を短絡線7で短絡し、かつ、ダイポールアンテナ2の折り曲げ部22と対向素子5の折り曲げ部52間を短絡線8で短絡したもので、その他の構成はすべて図5(a)と共通であり、対称軸A2を挟んで線対称に構成されたものである。これによって、図6(d)の場合と同様に、給電手段3とアンテナ装置間のインピーダンス整合を改善する効果が得られる。また、図6(d)の構成に短絡線7及び8を付加してもよい。その場合の筐体1の上面の方向から見た放射パターンを、解析及び測定によって求めた結果を、図7(a)及び(b)に示す。図7において、「前」の軸方向は図中の0度(横軸の右手)の方向であり、実線で表された垂直偏波成分のヌルが形成されていることから、本発明の有効性が立証されている。
【0045】
なお、短絡線7及び8によって短絡される個所は、必ずしも図6(e)に示した通り折り曲げ点である必要はなく、対称軸A2を挟んで線対称性が維持される限りにおいて、ダイポールアンテナ2の基本部23及び対向素子5の基本部53上であれば、任意に選ぶことができる。
【0046】
次に、図8(a)は、図5(a)における対向素子5に給電手段6を付加し、ダイポールアンテナ2と逆相で駆動するようにしたものである。その他の構成はすべて図5(a)と共通であり、対称軸A2を挟んで略線対称に構成されたものである。
【0047】
このようにすれば、対向素子5においてはダイポールアンテナ2によって誘導される誘導電流ベクトルと給電手段6から給電される駆動電流ベクトルとが同相で加算される。従って、図8(a)の構成でも、図1(c)又は図4(c)の基本的な放射パターン特性を維持しつつ、さらに放射強度を高めることができる。同じ原理にて、図6(a)乃至(e)に示したようなアンテナ装置のバリエーションに対しても、同様に対向素子5に給電手段6を付加して、ダイポールアンテナ2と逆相で給電することができる。
【0048】
図8(b)は、図5(a)のアンテナ装置において、給電手段3の位置を基本部23の中央から偏位させた場合を示している。このようにしても、ダイポールアンテナ2を略半波長で構成する限り、折り曲げ部21及び22の駆動電流ベクトルは逆相の関係を維持するので、図5のアンテナ装置と同じ放射パターン特性が得られる。同じ原理にて、図6(a)乃至(e)及び図8(a)に示したようなアンテナ装置のバリエーションに対しても、同様に給電手段3の位置を基本部23の中央から偏位させることができる。
【0049】
本発明の第3の実施の形態によれば、使用者の方向に放射指向性を持たないという本発明の第1及び第2の実施の形態における基本的特性を維持しつつ、アンテナ装置のインピーダンス整合を改善し、水平偏波成分の「上」−「下」の軸方向の放射指向性のバランスを調整することができるという、付加的な効果が得られる。
【0050】
(第4の実施の形態)
以下に、本発明によるアンテナ装置及び携帯無線通信装置の第4の実施の形態を、図9を参照して説明する。図9は、本発明の第4の実施の形態に係るアンテナ装置及び携帯無線通信装置の構成及び実装状態を説明する図である。
【0051】
図9に示したアンテナ装置は、図5(a)に示したのと同様に、給電手段3から給電され、折り曲げ部を有するダイポールアンテナ2と、折り曲げ部を有する対向素子5からなり、対称軸A2を挟んで線対称に構成されている。なお、各折り曲げ部及び基本部については、煩雑を避けるため符号を省略している。この際、ダイポールアンテナ2を筐体1に内蔵する基板9上のパターンとして形成した点が、第4の実施の形態の特徴である。
【0052】
このようにすれば、基板9を製造する際に、ダイポールアンテナ2も同時に形成され、基板9を筐体1に実装してさらに対向素子5を実装すれば、対称軸A2を挟んで線対称に構成されたアンテナ装置が完成することとなり、工程上きわめて効率的である。なお、対向素子5を同じ基板9又は別の基板上のパターンとして実現してもよい。また、第1乃至第3の実施の形態で挙げたアンテナ装置のすべてについて、この方法で実現することができる。
【0053】
本発明の第4の実施の形態によれば、第1乃至第3の実施の形態で挙げたアンテナ装置を、効率的かつ経済的に実現することができる。
【0054】
尚、以上で述べた第1の本実施形態乃至第4の実施の形態は、ストレート型の携帯無線通信装置を例に挙げて説明したが、図10のように折り畳み型筐体にも適用可能である。
【0055】
(第5の実施の形態)
以下に、本発明によるアンテナ装置及び携帯無線通信装置の第5の実施の形態を、図11を参照して説明する。図11は、本発明の第5の実施の形態に係るアンテナ装置及び携帯無線通信装置の構成及び実装状態を説明する図である。
【0056】
図11に示した携帯無線通信装置は、上筐体10及び下筐体11が図示しないヒンジ部を介して折り畳み可能に構成され、フレキシブル基板等の接続部材12によって電気的に接続されたものである。この場合のアンテナ装置は、上筐体10に内蔵された対向素子5及び下筐体11に内蔵され給電手段3から給電されるダイポールアンテナ2からなり、対称軸A2を挟んで線対称に構成されている。このようにすれば、各筐体10、11にはダイポールアンテナ2又は対向素子5のいずれか一方を実装すれば済むので、実装上の設計の自由度が向上する。
【0057】
なお、第4の実施の形態におけるのと同じように、ダイポールアンテナ2若しくは対向素子5又はその両方を、各筐体の基板上のパターンとして形成してもよい。また、第1乃至第3の実施の形態で挙げたアンテナ装置のすべてについて、この方法で実現することができる。
【0058】
本発明の第5の実施の形態によれば、第1乃至第3の実施の形態で挙げたアンテナ装置を、折り畳み型筐体からなる携帯無線通信装置に効率的かつ経済的に実装することができる。
【0059】
(第6の実施の形態)
以下に、本発明によるアンテナ装置及び携帯無線通信装置の第6の実施の形態並びにこれに利用される接続部材の実施の形態を、図12を参照して説明する。図12は、本発明の第6の実施の形態に係るアンテナ装置、携帯無線通信装置及び接続部材の構成及び実装状態を説明する図である。
【0060】
図12に示した携帯無線通信装置は、第5の実施の形態におけるのと同様、上筐体10及び下筐体11が図示しないヒンジ部を介して折り畳み可能に構成され、上筐体10及び下筐体11の間はフレキシブル基板等の接続部材12によって電気的に接続されている。ここで、ダイポールアンテナ2は図12におけるのと同様に下筐体11に内蔵されているが、対向素子5は接続部材12上にパターンとして形成されたものである。このようにすれば、上筐体10に対向素子5を内蔵する必要がなく、第5の実施の形態におけるよりもさらに実装効率を高めることができる。また、反対にダイポールアンテナ2及び給電手段3を、接続部材22上に形成することも可能である。対称軸A2を挟んで線対称に構成すべき点及び第1乃至第3の実施の形態で挙げたアンテナ装置のすべてについて適用可能である点は、第5の実施の形態と共通である。
【0061】
本発明の第6の実施の形態によれば、第1乃至第3の実施の形態に係るアンテナ装置を折り畳み型筐体からなる携帯無線通信装置に適用するに当り、さらに実装効率を高めることができる。
【0062】
以上で述べた本発明の実施の形態で説明したアンテナ装置及び携帯無線通信装置は、平衡型のダイポールアンテナを基本としているため、基板上に流れる電流が小さくなる。
【0063】
つまり、本発明の実施の形態においては、図13に示す、携帯無線通信端末が自由空間の状態(Free)、携帯無線通信端末の筐体を手で握った状態(Hand)、携帯無線通信端末の筐体を手で握って頭に近づけた状態(Head)の各々の状態におけるアンテナの特性からもわかるように、携帯無線通信端末を手で握ったり、頭部に近づけたとしても、携帯無線通信端末が自由空間の状態と比較しても入力インピーダンスが変動せず、不整合損の増加等につながりにくくなるという効果が得られるものである。
【0064】
また、折り畳み携帯無線通信端末に本発明を適用した場合は、図14に示す、筐体を開いた状態(OPEN)、筐体を閉じた状態(CLOSE)の各々の状態におけるアンテナの特性からもわかるように、筐体の開閉時に入力インピーダンスが変動せず、不整合損の増加等につながりにくくなるという効果が得られるものである。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、垂直偏波で使用することができ、不要な方向に放射指向性を形成しないアンテナ装置を、コンパクトな形状にして携帯無線通信装置に内蔵することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る携帯無線通信装置内蔵のアンテナ装置の形状、原理及び放射パターン特性を説明する図。
【図2】 本発明の第1の実施の形態に係る携帯無線通信装置内蔵のアンテナ装置の放射パターン特性を説明する図。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係る携帯無線通信装置内蔵のアンテナ装置の形状のバリエーション及び放射パターン特性を説明する図。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係る携帯無線通信装置内蔵のアンテナ装置の形状、原理及び放射パターン特性を説明する図。
【図5】 本発明の第2の実施の形態に係る携帯無線通信装置内蔵のアンテナ装置の形状のバリエーション及び原理を説明する図。
【図6】 本発明の第3の実施の形態に係るアンテナ装置の形状を説明する図。
【図7】 本発明の第3の実施の形態に係るアンテナ装置の放射パターンを示す図。
【図8】 本発明の第3の実施の形態に係るアンテナ装置の形状のバリエーションを説明する図。
【図9】 本発明の第4の実施の形態に係る携帯無線通信装置の構成を説明する図。
【図10】 本発明を第1の実施の形態乃至第4の実施の形態を折り畳み型携帯無線通信装置に適用させた場合の構成を説明する図。
【図11】 本発明の第5の実施の形態に係る携帯無線通信装置の構成を説明する図。
【図12】 本発明の第6の実施の形態に係る携帯無線通信装置の構成及びこれに使用される接続部材の形状を説明する図。
【図13】 本発明における携帯無線通信端末が自由空間の状態(Free)、携帯無線通信端末の筐体を手で握った状態(Hand)、携帯無線通信端末の筐体を手で握って頭に近づけた状態(Head)における各々のアンテナ特性を示す図。
【図14】 本発明を折り畳み携帯無線通信端末に本発明を適用した場合における、筐体を開いた状態(OPEN)、筐体を閉じた状態(CLOSE)における各々のアンテナ特性を示す図。
【図15】 従来の技術に係るダイポールアンテナを内蔵した携帯無線通信装置の構成及び当該アンテナの放射パターンを説明する図。
【図16】 従来の技術に係るダイポールアンテナを内蔵した携帯無線通信装置の構成及び当該アンテナの放射パターンを説明する図。
【図17】 従来の技術に係る逆Fアンテナを採用した携帯無線通信端末が自由空間の状態(Free)、携帯無線通信端末の筐体を手で握った状態(Hand)、携帯無線通信端末の筐体を手で握って頭に近づけた状態(Head)における各々のアンテナ特性を示す図。
【図18】 従来の技術に係る逆Fアンテナを採用した折り畳み携帯無線通信端末における、筐体を開いた状態(OPEN)、筐体を閉じた状態(CLOSE)における各々のアンテナ特性を示す図。
【符号の説明】
1 筐体
2 ダイポールアンテナ
3 給電手段
4 受話器
5 対向素子
6 給電手段
7 短絡線
8 短絡線
9 基板
10 上筐体
11 下筐体
12 接続部材
21、22 ダイポールアンテナの折り曲げ部
23 ダイポールアンテナの基本部
24 短絡線
51、52 対向素子の折り曲げ部
53 対向素子の基本部
54 短絡線
91 筐体
92 ダイポールアンテナ
93 給電手段
94 受話器
95 対向素子

Claims (10)

  1. 給電手段が接続され、前記給電手段から給電された時に発生する駆動電流ベクトルが属する平面において対称軸を挟んで略線対称をなすように構成されると共に、前記対称軸と直交する対向軸から遠ざかる方向へその両端部が折り曲げられているダイポールアンテナと、
    前記平面において前記対向軸を挟んで前記ダイポールアンテナに対して所定値以下の距離を有して配設され、前記駆動電流ベクトルによって前記平面に属する誘導電流ベクトルが誘導される導体からなる対向素子とを備え
    前記対向素子は、前記対称軸を挟んで略線対称に構成され、その両端部が前記ダイポールアンテナから遠ざかる方向へ折り曲げられていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記ダイポールアンテナは、前記折り曲げられている両端部が相互に短絡され、
    前記対向素子は、前記折り曲げられている両端部が相互に短絡されたことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記ダイポールアンテナは少なくとも前記対称軸を挟んで略線対称に位置する2箇所において前記対向素子と短絡されたことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 前記対向素子にはさらに信号源が接続され、その信号源によって前記ダイポールアンテナと逆相で駆動されることを特徴とする請求項に記載のアンテナ装置。
  5. 本体と、
    前記本体に内蔵されると共に給電手段が接続され、前記給電手段から給電された時に発生する駆動電流ベクトルが属する平面において対称軸を挟んで略線対称をなすように構成されると共に、前記対称軸と直交する対向軸から遠ざかる方向へその両端部が折り曲げられているダイポールアンテナと、
    前記本体に内蔵されると共に前記平面において前記対向軸を挟んで前記ダイポールアンテナに対して所定値以下の距離を有して配設され、前記駆動電流ベクトルによって前記平面に属する誘導電流ベクトルが誘導される導体からなる対向素子とを
    備えたことを特徴とする携帯無線通信装置。
  6. 前記ダイポールアンテナは、少なくとも前記対称軸を挟んで略線対称に位置する2箇所において前記対向素子と短絡されたことを特徴とする請求項に記載の携帯無線通信装置。
  7. ヒンジ部を介して折り畳み可能に連結された第1の筐体及び第2の筐体からなる本体と、
    前記第1の筐体に内蔵されると共に給電手段が接続され、前記給電手段から給電された時に発生する駆動電流ベクトルが属する第1の平面において対称軸を挟んで略線対称をなすように構成されると共に、前記対称軸と直交する対向軸から遠ざかる方向へその両端部が折り曲げられているダイポールアンテナと、
    前記第2の筐体に内蔵されると共に、前記第1の筐体及び前記第2の筐体が開かれたとき前記対向軸を挟んで前記ダイポールアンテナに対して所定値以下の距離を有して配設され、前記駆動電流ベクトルによって前記第1の平面と交差する第2の平面に属する誘導電流ベクトルが誘導される導体からなる対向素子とを
    備えたことを特徴とする携帯無線通信装置。
  8. 前記本体はヒンジ部を介して折り畳み可能に連結された第1の筐体及び第2の筐体から構成され、
    前記ダイポールアンテナ又は前記対向素子はいずれか一方が前記第1の筐体及び前記第2の筐体の間を電気的に接続する接続部材上のパターンとして形成され、かつ、前記第1の筐体及び前記第2の筐体が開かれたとき前記対向軸を挟んで相互の間に所定値以下の距離を有して配置されることを特徴とする請求項に記載の携帯無線通信装置。
  9. ヒンジ部を介して折り畳み可能に連結された第1の筐体及び第2の筐体からなる本体と、給電手段が接続され、前記給電手段から給電された時に発生する駆動電流ベクトルが属する平面において対称軸を挟んで略線対称をなすように構成されると共に、前記対称軸と直交する対向軸から遠ざかる方向へその両端部が折り曲げられているダイポールアンテナと、導体からなる対向素子とを備えた携帯無線通信装置において、前記第1の筐体及び前記第2の筐体の間を電気的に接続する接続部材であって、
    前記対向素子が前記平面において前記対向軸を挟んで前記ダイポールアンテナに対して所定値以下の距離を有して配置されるように、前記ダイポールアンテナ又は前記対向素子のいずれか一方がパターンとして形成されたことを特徴とする接続部材。
  10. 前記対向素子は、前記平面において前記ダイポールアンテナから4分の1波長以下の距離に配設されたことを特徴とする請求項に記載の接続部材。
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