JP2002236576A - 電子機器の管理方法、電子機器、電子機器の管理システム、そのプログラムおよび記録媒体、並びに、情報通信装置 - Google Patents

電子機器の管理方法、電子機器、電子機器の管理システム、そのプログラムおよび記録媒体、並びに、情報通信装置

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JP2002236576A JP2001269564A JP2001269564A JP2002236576A JP 2002236576 A JP2002236576 A JP 2002236576A JP 2001269564 A JP2001269564 A JP 2001269564A JP 2001269564 A JP2001269564 A JP 2001269564A JP 2002236576 A JP2002236576 A JP 2002236576A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子メールの利点を有効に利用することによ
って電子機器を適切に管理することができる電子機器の
管理システムおよび管理方法を提供する。 【解決手段】 本発明にかかる管理システムは、デジタ
ル複合機1のような特定の機能を有する電子機器と、該
電子機器とネットワーク3を介して接続される所定の送
信先2とを含んでいる。上記デジタル複合機1は、自己
の状態を診断して自己診断結果を生成する自己診断部1
3と、上記送信先2に対して、上記自己診断結果を含む
機器情報を電子メールで送信する電子メール通信部11
とを備えており、自己診断結果に応じて、機器情報の通
知先を変更できる。それゆえ、電子機器の状態をデジタ
ルデータとして確実に得ることができる上に、このデー
タを適切に利用することができるので、電子機器を従来
よりも一層確実に管理することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、画像形成
装置のような発生したトラブルに対してサービスマンな
どによる高度な技術サービスが必要な場合に好適で、該
技術サービスの実行に寄与するような、各種情報を自動
的に通信可能とする電子機器の管理方法、並びに、それ
に好適に使用される電子機器、電子機器の管理システ
ム、そのプログラム、記録媒体、および、情報通信装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータやプリンタ他の各種
電子機器をLANなどのネットワークに接続することに
よって、単にネットワークを介して情報を伝達するだけ
でなく、他にも様々な機能を発揮させる試みが種々なさ
れている。中でも、電子メール機能を利用して電子機器
を有効に管理するための技術が種々提案されている。
【0003】たとえば、特許番号2707459号公報
(特開平2−172348号:1990年7月3日公開)に
おいては、電子メール機能を備えたインターフェース手
段を有し、該インターフェース手段を介してネットワー
クに接続されているファクシミリ装置が開示されてい
る。つまり上記電子機器としてファクシミリ装置が選択
されている。
【0004】このファクシミリ装置においては、コンピ
ュータネットワーク上の利用者識別情報が送信者の識別
情報として操作入力されているときには、送信終了後に
送信結果を通知する送信結果レポート情報を形成して送
信者識別情報宛の電子メールとしてコンピュータネット
ワークに発行するようにしている。さらに、それととも
に、ファクシミリ受信時に伝送前手順で受信者識別情報
が通知されているときには受信終了後に受信結果を通知
する受信結果レポート情報と形成して受信者識別情報宛
の電子メールとしてコンピュータネットワークに発行す
るようにしている。
【0005】上記構成では、ファクシミリ装置が接続さ
れているコンピュータネットワークを利用可能な利用者
がファクシミリを送信または受信した場合、画像情報伝
送の送信結果および受信結果が、ファクシミリ装置から
送信者または受信者へ自動的に通知される。そのため、
送信者および受信者は、いちいちファクシミリ装置の設
置場所まで足を運んで送受信の確認をしなくても、手元
のコンピュータで電子メールの受信を確認するだけで、
自分に対する画像情報の伝送に関する情報を確実に得る
ことができる。
【0006】さらに、特開2000−181302号公
報(2000年6月30日公開)においては、コンピュータ
を備えた中央管理装置と複数の画像形成装置とを公衆通
信回線網、通信アダプタ、有線または無線インターフェ
ースを介して接続し、中央管理装置によって各画像形成
装置を集中管理する画像形成装置管理システムが開示さ
れている。
【0007】この管理システムでは、通信回線数、通信
時間、および通信料金の大幅な削減と、中央管理装置の
処理時間の低減化を図ることを主な目的としており、そ
のために、各画像形成装置にそれぞれデータ管理手段を
設け、上記通信アダプタに接続される管理端末装置に
は、データ記憶手段、データ処理手段、データ未取得通
報データ送信手段を設け、さらに中央管理装置には、作
業要請通報データ送信手段を設けている。
【0008】上記画像形成装置では、該画像形成装置が
備えているデータ管理手段により画像形成装置の使用情
報を管理するとともに、管理端末装置からデータ読取指
令を受けた際に上記使用情報を示す応答データを管理端
末装置へ出力する。
【0009】上記管理端末装置は、まず、画像形成装置
の機種情報や上記使用情報、データ収集日または集計日
を含むデータをデータ記憶手段に記憶させる。その上
で、上記データ収集日または集計日の当日または所定日
数前から、各画像形成装置に対してそれぞれデータ読取
指令を自動発信し、上記データ処理手段にて、各画像形
成装置のデータ管理手段からそれぞれ出力される応答デ
ータを収集して集計する。一方、応答データを取得でき
なかった際には、データ未取得通報データ送信手段によ
りデータ未取得通報データを中央管理装置へ自動的に送
信する。
【0010】上記中央管理装置では、上記作業要請通報
データ送信手段により、上記データ未取得通報データを
受信した際に、管理端末装置で応答データを取得できな
かった原因の調査および復旧の作業を行うことを要請す
る通報データを外部へ自動的に送信するようになってい
る。このときの通報データの送信に電子メールを用いる
ことができる。
【0011】上記構成によれば、管理端末装置によって
所定のデータ収集日または集計日に各画像形成装置から
応答データを収集して集計するため、通信回線数や通信
時間、中央管理装置におけるデータ処理時間などの所要
時間を短縮することができる。さらに、応答データを取
得できなかった場合には、データ未取得通報データを中
央管理装置へ自動的に送信し、中央管理装置では、応答
データが取得できなかった原因の調査および復旧の作業
の要請を、上述したようにたとえば電子メールによって
外部の担当部署へ自動的に行うので、データ未取得が発
生した場合でも、データ未取得状態から早期復旧が可能
になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子メール
は、送信時間が比較的短い、返信が容易、データとして
の保存や再利用も容易、通信相手の状況に左右されずに
送受信が可能、などといった利点がある。そこで、電子
メールのこのような利点を有効に利用して電子機器を管
理することが考えられるが、従来では電子メールの利点
を十分に生かした電子機器の有効な管理方法は何ら提案
されてこなかった。
【0013】たとえば、上記特許番号2707459号
公報の技術では、ファクシミリ装置の送受信結果を電子
メールでやりとりするだけ、すなわち単にファクシミリ
の送受信の結果をパーソナルコンピュータに送信すると
いう、ファクシミリ機能に対する補助的な手段として電
子メールを用いているのみである。
【0014】同様に、上記特開2000−181302
号公報の技術でも、中央管理装置と外部の担当部署との
間で電子メールをやりとりするだけ、すなわちデータ未
取得状態という異常事態が発生した場合に対処するため
にのみ電子メールを利用するだけという、特別な場合の
みに電子メールを用いているのみである。
【0015】したがって、上記各公報の技術では、何れ
も電子機器の管理において電子メールを主体的に利用し
ているわけではなく、それゆえ、上記何れの技術におい
ても電子メールを有効に利用しているとは言いがたい。
【0016】さらに、電子メールを利用した場合でも、
電子メールにて単純に情報を送信するだけでは従来の管
理方法とほとんど同じである。電子メールには上述した
各種利点に加えて、遠隔地に対しても迅速かつ確実な情
報の送受信が可能になることから、電子メールを管理シ
ステムに利用することで遠隔地にある電子機器も確実に
管理することが期待されるが、単なる電子メールの利用
だけでは、このような遠隔管理システムを実現すること
はできない。
【0017】たとえば、電子機器として上記画像形成装
置を採用し、該画像形成装置から管理者に対して電子メ
ールを送信する管理システムが構築されているとする。
このとき、たとえば画像形成装置から装置管理者(サー
ビス側)に対して、「用紙がない」、「トナーがない」
などの情報を電子メールで通知した場合、この通知に応
じて管理者側が用紙を補給したりトナーを供給したり、
あるいは用紙やトナーなどの消耗品を管理して、必要に
応じて消耗品を発注(電話などによる依頼)するだけで
は、電子メールを利用する利点がほとんどなく、従来の
管理方法や管理システムとは何らかわらない。
【0018】したがって、単に電子メールにて情報を送
受信するような電子機器の管理システムを構築しても、
サービス側がユーザーの立場を十分考慮して電子機器に
対して確実に対処できる遠隔管理システムとは言えな
い。
【0019】加えて、上記特開2000−181302
号公報の技術では、画像形成装置から応答データが取得
できない場合のみに対処するようになっており、画像形
成装置そのものに、メンテナンス上の問題や異常などが
発生したか否かを判定して対処するようにはなっていな
い。つまり上記公報の技術は、通信回線数や通信時間、
データ処理に関わる時間などを短縮することが主目的で
あって、電子機器そのものに発生した問題点に有効に対
応するための技術とはなっていない。
【0020】したがって、上記公報の技術は、画像形成
装置のような、メンテナンス上きめこまやかな対応を要
求される電子機器の管理システムとしては不十分なもの
となっている。
【0021】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、電子メールの利点を有効に利
用することによって電子機器を適切に管理することがで
きる電子機器の管理方法、並びに、それに好適に使用さ
れる電子機器、電子機器の管理システム、そのプログラ
ム、記録媒体、および、情報通信装置を提供することに
ある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる電子機器
の管理方法は、上記の課題を解決するために、特定の機
能を有しており、さらに所定の送信先とネットワークを
介して接続され、該送信先に対して電子メールにより情
報の送信が可能となっている電子機器の管理方法におい
て、上記電子機器に対して保守対応が実施された後に、
上記特定の機能の実行が再開されてから、該電子機器の
動作状態を示す動作情報を生成するステップと、上記所
定の送信先に対して、上記動作情報を送信するステップ
とを含むことを特徴としている。
【0023】上記方法によれば、少なくとも再度の保守
対応が必要か否かを判定するための判定基準として、上
記動作情報が、上記所定の送信先に対して送信されるの
で、上記送信先にて、電子機器に対して実施される保守
対応が適切であるか否かを常に確認することができる。
そのため、上記所定の送信先として該電子機器を管理す
る管理者を設定しておけば、管理者側では不具合が生じ
ても常に適切に対応することが可能になり、電子機器の
動作状態をより一層確実に管理して、保守対応に関わる
サービス性を向上することができる。
【0024】本発明にかかる電子機器は、特定の機能を
有する電子機器であって、上記の課題を解決するため
に、ネットワークを介して接続される所定の送信先に対
して電子メールを送信する機器通信手段と、上記電子機
器に対して保守対応が実施された後に、上記特定の機能
の動作状態を示す動作情報を確認する動作状態確認部、
および、動作状態確認部が確認した動作状態を生成する
生成部を含む動作情報生成手段と、上記保守対応が実施
されて特定の機能の実行が再開されてから、上記動作情
報生成手段により動作情報を生成させて、該動作情報を
上記機器通信手段により上記所定の送信先に送信させる
制御を行う制御手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0025】上記構成によれば、電子機器に対して保守
対応が実施されて特定の機能の実行が再開されてから、
動作情報生成手段によって動作情報が生成され、制御手
段によって所定の送信先に対して電子メールにて上記動
作情報が送信される。それゆえ、上記動作情報の送信先
として、該電子機器を管理する管理者を設定しておけ
ば、保守対応によって電子機器が十分機能し得る状態と
なったか否か、より適切な保守対応サービスを提供でき
たか否かを確実に確認することができる。また保守対応
後でも不具合があれば早急に対応することが可能となる
のでサービス性を向上することができる。
【0026】また、保守対応後に特定の機能の実行が再
開されてから動作情報を送信する代わりに、部品の交換
後に特定の機能の実行が再開されてから動作情報を送信
してもよい。具体的には、本発明にかかる電子機器の管
理方法は、上記課題を解決するために、所定の送信先と
ネットワークを介して接続され、該送信先に対して電子
メールにより情報の送信が可能となっている電子機器の
管理方法において、上記電子機器を構成する部品が交換
された後に、特定の機能として、当該部品の機能の実行
が再開されてから、該機能の動作状態を示す動作情報を
生成するステップと、上記所定の送信先に対して、上記
動作情報を送信するステップとを含むことを特徴として
いる。
【0027】また、本発明にかかる電子機器は、ネット
ワークを介して接続される所定の送信先に対して電子メ
ールを送信する機器通信手段を有する電子機器であっ
て、上記課題を解決するために、上記電子機器を構成す
る部品が交換された後に、特定の機能として、当該部品
の機能の動作状態を確認する動作状態確認部、および、
動作状態確認部が確認した動作状態を示す動作情報を生
成する生成部を含む動作情報生成手段と、上記部品が交
換されて特定の機能の実行が再開されてから、上記動作
情報生成手段により動作情報を生成させて、該動作情報
を上記機器通信手段により上記所定の送信先に送信させ
る制御を行う制御手段とを備えていることを特徴として
いる。
【0028】上記各構成では、上述の電子機器の管理方
法および電子機器と同様に、部品の交換後、当該部品が
関連する機能(特定の機能)の実行が再開されてから、
当該機能の動作を示す動作情報が所定の送信先に電子メ
ールで送信される。それゆえ、送信先として、該電子機
器を管理する管理者(サービスセンターやサービスマン
など)を設定しておけば、部品交換によって電子機器が
十分機能し得る状態となったか否かを確実に確認でき
る。また部品交換後でも不具合があれば早急に対応する
ことが可能となるのでサービス性を向上することができ
る。
【0029】さらに、部品交換の代わりに、ユニット装
着後に、当該ユニットによる機能の実行が開始されてか
ら動作情報を送信してもよい。具体的には、本発明にか
かる電子機器の管理方法は、上記課題を解決するため
に、オプションのユニットを装着することで機能拡大が
可能で、さらに、所定の送信先とネットワークを介して
接続され、該送信先に対して電子メールにより情報の送
信が可能となっている電子機器の管理方法において、上
記ユニットの装着が検出され、特定の機能として、装着
されたユニットによる機能の実行が開始されてから、該
機能の動作状態を示す動作情報を生成するステップと、
上記所定の送信先に対して、上記動作情報を送信するス
テップとを含むことを特徴としている。
【0030】また、本発明にかかる電子機器は、オプシ
ョンのユニットを装着することで機能拡大が可能な電子
機器において、上記課題を解決するために、ネットワー
クを介して接続される所定の送信先へ電子メールを送信
可能な機器通信手段と、上記ユニットの装着を検出する
検出手段と、特定の機能として、装着されたユニットに
よる機能の動作状態を確認する動作状態確認部、およ
び、動作状態確認部が確認した動作状態を示す動作情報
を生成する生成部を含む動作情報生成手段と、上記ユニ
ットの装着が検出され、上記特定の機能の実行が開始さ
れてから、上記動作情報生成手段により動作情報を生成
させて、該動作情報を上記機器通信手段により上記所定
の送信先に送信させる制御を行う制御手段とを備えてい
ることを特徴としている。
【0031】上記各構成では、上記電子機器の管理方法
および電子機器と同様に、ユニットの装着後、当該ユニ
ットにより拡張される機能(特定の機能)の実行が再開
されてから、当該機能の動作を示す動作情報が所定の送
信先に電子メールで送信される。それゆえ、送信先とし
て、該電子機器を管理する管理者(サービスセンターや
サービスマンなど)を設定しておけば、当該管理者は、
ユニットの装着によって、拡張された機能が十分機能し
得る状態となったか否かを確実に確認できる。またユニ
ット装着後に不具合があれば早急に対応することが可能
となるのでサービス性を向上することができる。
【0032】一方、上記特定の機能の利用者を送信先と
して設定することで、当該機能が利用可能になったこと
を電子メールで送信できる。これにより、利用者に当該
電子機器の機能拡張をタイムリーに通知でき、効果的に
当該機能の利用を促すことができる。また、不具合がな
いか意識的に確認してもらえ、不具合の早期発見を期待
できる。
【0033】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記検出手段は、装着されているユニットのう
ち、交換されたユニットを検出可能であり、上記動作情
報生成手段は、特定の機能として、交換により新たに装
着されたユニットによる機能の動作状態を示す動作情報
を生成すると共に、上記制御手段は、上記特定の機能の
実行が再開されてから、上記動作情報生成手段により動
作情報を生成させることを特徴としている。
【0034】上記構成では、送信先として、該電子機器
を管理する管理者(サービスセンターやサービスマンな
ど)を設定しておけば、当該管理者は、バージョンアッ
プや不具合などで、電子機器の装着されているユニット
を一部交換した場合、ユニット交換により動作を再開し
た機能が十分機能し得る状態となったか否かを確実に確
認できる。また、送信先として利用者を設定しておけ
ば、交換時に一時的に動作停止した機能が交換終了と共
に動作を再開したことを、当該機能の利用者にタイムリ
ーに通知でき、効果的に当該機能の利用再開を促すこと
ができる。また、利用者にユニット交換が通知されるの
で、不具合がないか意識的に確認してもらえ、不具合の
早期発見を期待できる。
【0035】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記動作情報生成手段が、上記電子機器の状態を
自己診断して自己診断結果を生成する自己診断手段を含
んでいるとともに、上記制御手段は、上記保守対応、部
品の交換またはユニットの装着がなされた後に、該電子
機器の状態を上記自己診断手段により自己診断させた上
で、得られた自己診断結果を動作情報として上記機器通
信手段によって上記所定の送信先に送信させる制御を行
うことを特徴としている。
【0036】上記構成によれば、上記保守対応、部品の
交換またはユニットの装着後、電子機器における特定の
機能の動作状態が適切なレベルにあるか否かや、該電子
機器が適切な状態で動作しているか、あるいは、所定期
間動作させて後に、その時の電子機器の動作状況はどう
なっているか、などを自己診断手段により自己診断し、
その後、この自己診断結果を動作情報として、例えば、
該電子機器を管理する管理者(サービスセンターなど)
など、所定の送信先に電子メールで連絡するよう制御す
る。そのため、上記保守対応、部品の交換またはユニッ
トの装着後の電子機器の動作状態を電子機器自身で自動
的に確認することができるとともに、その確認結果に応
じて、場合によっては即対応することが可能となり、サ
ービス性を向上することができる。
【0037】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記自己診断手段は、予め定められた所定の条件
に達するまでの間、上記特定の機能の動作状態を監視す
ると共に、上記制御手段は、上記自己診断手段が不具合
を検出した場合、所定の条件が成立するか否かに拘ら
ず、得られた自己診断結果を動作情報として送信させる
制御を行うことを特徴としている。
【0038】上記構成によれば、電子機器は、不具合が
発生した場合、所定の条件が成立するか否かに拘らず、
得られた自己診断結果を動作情報として送信する。これ
により、速やかな対応が必要になる不具合発生時におい
て、電子機器のユーザーの手を煩わせることなく、送信
先は、不具合発生をタイムリーに把握でき、迅速な対応
が可能となる。
【0039】ところで、不具合によって、保守対応や部
品またはユニット交換を行う場合、電子機器の利用者
は、できれば不具合が解消されることを希望し、完全に
解消できない場合であっても、それまでの不具合の状態
が改善されることを要望する。したがって、保守対応や
部品またはユニット交換によって、それまでの不具合の
状態よりも状態が悪化すると、利用者の不満が大きくな
り、放置すると利用者の信頼を大きく損ねてしまう。
【0040】これに対して、本発明にかかる電子機器
は、上記構成に加えて、上記制御手段は、保守対応、部
品の交換またはユニットの交換の時点における不具合の
状態に応じて、上記所定の条件を変更することを特徴と
している。
【0041】上記構成では、それまでの不具合の状態に
応じて、自己診断手段が上記特定の機能の動作状態を監
視する期間が変更される。したがって、それまでの不具
合の状態よりも不具合の発生頻度が悪化した場合に状態
の悪化を確実に検出できる程度に、上記監視期間を設定
し、不具合検出時に動作情報を送信することで、送信先
は、不具合の発生頻度が、それまでのレベルよりも増加
したことをタイムリーに把握でき、迅速に対応できる。
また、動作情報を受信しない場合、少なくとも、不具合
の発生頻度が、それまでのレベル以下に納まっているこ
とを保証でき、保守対応や部品またはユニット交換によ
る効果を、利用者に明確に提示できる。これらの結果、
電子機器の利用者の安心および信頼を得やすい電子機器
の管理システムを構築できる。
【0042】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記動作情報生成手段が、予め設定された所定の
条件に達するまでに実行された上記特定の機能の動作状
態に基づいて、上記動作情報を生成することを特徴とし
ている。
【0043】上記構成によれば、保守対応後に、所定の
条件に達するまでの間、特定の機能を動作させてから、
該特定の機能の動作状態を示す動作情報を生成すること
になる。そのため、得られる動作情報は、該特定の機能
の動作状態を適切に把握したものとなるため、より一層
適切な保守対応サービスを提供することができる。
【0044】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記予め設定された所定の条件とは、保守対応、
部品の交換またはユニットの装着の後に上記特定の機能
が動作した回数と、保守対応、部品の交換またはユニッ
トの装着の後に経過した時間との少なくとも一方である
ことを特徴としている。
【0045】上記構成によれば、保守対応、部品の交換
またはユニットの装着の後の電子機器の使用頻度に応じ
て電子機器に種々の不具合が発生し易くなるため、ある
回数毎に動作情報を生成して所定の送信先へ送信させる
ことで、不具合の発生により一層迅速に対応することが
できる。また、使用頻度ではなく、一定時間が経過して
も種々の部品が劣化したり機能が低下したりする場合も
あるので、保守対応、部品の交換またはユニットの装着
の後に一定時間経過する毎に動作情報を生成して所定の
送信先へ送信させることで、不具合の発生により一層迅
速に対応することができる。
【0046】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記所定の条件が変更可能であることを特徴とし
ている。
【0047】上記構成によれば、電子機器の使用状況に
よっては、使用頻度や使用時間などに差が生じるので、
ユーザーが電子機器をどのような状況で使用するかによ
って、上記所定の条件を変更するようにしておく。これ
によって、より確実に動作情報を生成することが可能に
なり、不具合にさらに一層迅速に対応することができ
る。
【0048】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記交換された部品または装着されたユニットが
複数の場合、それぞれに関する上記所定の条件の全てが
成立した時点で、それぞれに関する特定の機能の動作状
態に基づいて、上記動作情報を生成することを特徴とし
ている。
【0049】上記構成では、上記交換された部品または
装着されたユニットが複数であり、それぞれに関する上
記所定の条件の成立タイミングが異なっている場合で
も、これら全てに関する動作情報を一括して送信でき
る。この結果、送信先は、一括送付された動作情報をト
リガとして、例えば、部品の交換やユニットの装着後に
おける動作状態報告待ちを終了し、課金処理するなど、
次の処理へ移行しやすくなる。また、動作情報の作成時
に、ユーザーへ不具合が解消されたか否かを問い合わせ
る構成の場合には、個々の条件成立時に動作情報を送信
すると、ユーザーへの問い合わせ回数が増加するが、一
括して送付すれば、当該構成の場合でも、問い合わせ回
数の増加を防止でき、サービス性を向上できる。
【0050】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記動作情報生成手段が、少なくとも、情報を表
示可能とする表示手段と、情報を入力可能とする入力手
段とからなっており、上記制御手段は、上記保守対応、
部品の交換またはユニットの装着が実施された後に、該
電子機器の状態が適正であるか否かを入力手段により入
力させる表示を表示手段に行わせるとともに、入力手段
により入力された入力結果を動作情報として上記機器通
信手段によって上記所定の送信先に送信させる制御を行
うことを特徴としている。
【0051】上記構成によれば、電子機器に対する保守
対応、部品の交換またはユニットの装着の後、電子機器
における特定の機能の動作状態が適切なレベルにあるか
否かや、該電子機器が適切な状態で動作しているか、あ
るいは、所定期間動作させて後に、その時の電子機器の
動作状況はどうなっているか、などをユーザーにより判
断してもらい、その後、このユーザーの判断による入力
結果を動作情報として、例えば、該電子機器を管理する
管理者(サービスセンターなど)など、所定の送信先に
電子メールで連絡するよう制御する。そのため、保守対
応、部品の交換またはユニットの装着によって電子機器
が十分機能し得る状態となったか否か、より適切な保守
対応、部品の交換またはユニットの装着を実施できたか
否かを確実に確認することができる。また不具合があれ
ば早急に対応することが可能となるのでサービス性を向
上することができる。
【0052】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記制御手段が、動作情報生成手段により電子機
器の動作状態が適正でないことを示す動作情報が生成さ
れた場合にのみ、上記機器通信手段によって上記所定の
送信先に動作情報を送信させる制御を行うことを特徴と
している。
【0053】上記構成によれば、適正である場合にはさ
らなる保守対応は必要ないが、適正でない場合には保守
対応が必要となってくるので、追加的な保守対応が必要
な状況、すなわち動作状態が適正でないことを示す動作
情報が生成された場合にのみ、その電子機器の動作状態
(動作情報)を管理者(サービスセンターなど)に連絡
する。これによって、不具合があれば早急に対応するこ
とが可能となり、より一層サービス性を向上することが
できる。
【0054】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記制御手段が、動作情報生成手段により電子機
器の動作状態が適正でないことを示す動作情報が生成さ
れた場合に、上記機器通信手段によって上記所定の送信
先に動作情報を送信させるとともに、適正でない動作状
態の由来となる電子機器の部位を一時的に動作不能とす
る制御を行うことを特徴としている。
【0055】上記構成によれば、動作状態が適正でない
場合には保守対応が必要であるため、追加的な保守対応
が必要な状況では、動作情報を管理者(サービスセンタ
ーなど)に連絡すると同時に、適正でない動作状態の由
来となる部位に対しては、その動作を制限する。そのた
め、適正でない部位を稼動させ続けるような事態が回避
されるので、不具合が悪化したり他の部位へ影響したり
するといった更なる問題点の発生を抑制した上で、不具
合に対して早急に対応することが可能となり、より一層
サービス性を向上することができる。
【0056】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記制御手段は、適正でない動作状態の由来とな
る電子機器の部位を一時的に動作不能とした場合、上記
特定の機能が使用できないことを、当該特定の機能の利
用者に通知する異常時通知手段を備えていることを特徴
としている。
【0057】上記構成によれば、電子機器の部位を一時
的に動作したために、上記特定の機能が使用できない場
合、電子機器の異常時通知手段は、当該機能の利用者に
通知する。この結果、当該機能の利用を考慮している利
用者へ、特定の機能の利用停止を、タイムリーかつ効果
的に通知でき、例えば、代替装置の利用などの対応を利
用者に促すことができる。
【0058】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記電子機器が画像形成装置であることを特徴と
している。
【0059】上記構成によれば、コピー機などの画像形
成装置では、保守にきめこまやかな対応が要求されるの
で、本発明に適用するには好ましい。
【0060】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記特定の機能の実行が再開または開始されてか
ら、上記動作状態確認部が確認した動作状態を、上記特
定の機能の利用者に通知する通知手段を備えていること
を特徴としている。
【0061】上記構成では、通知手段によって、特定の
機能の動作状態が利用者に通知されるので、当該機能の
利用を考慮している利用者へ、特定の機能の利用開始や
再開あるいは利用停止を、タイムリーかつ効果的に通知
できる。
【0062】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記通知手段は、上記特定の機能の実行が再開ま
たは開始された後、上記動作状態確認部が正常動作を確
認した時点で、上記特定の機能の利用者へ通知すること
を特徴としている。
【0063】上記構成では、上記特定の機能が正常に動
作するようになると、通知手段は、利用者へ、当該機能
の正常動作開始(再開)を通知する。これにより、当該
機能の利用を考慮している利用者へ、特定の機能の利用
開始や再開を、タイムリーかつ効果的に通知でき、当該
機能の利用を促すと共に、タイムリーに利用者に安心感
を与えることを期待できる。
【0064】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記所定の送信先に、上記特定の機能の各利用者
が含まれていることを特徴としている。
【0065】上記構成では、例えば、電子機器がネット
ワークプリンタとして動作する場合のように、電子機器
の利用者が離れた場所にいる場合でも、当該利用者に動
作情報を送信でき、特定の機能の利用開始や再開あるい
は利用停止を、タイムリーかつ効果的に通知できる。
【0066】本発明にかかる電子機器は、上記構成に加
えて、上記制御手段は、上記動作状態確認部による確認
された上記特定の機能の動作状態に応じて、当該動作状
態を示す動作情報の送信先を変更することを特徴として
いる。
【0067】上記構成では、上記特定の機能の動作状態
に応じて、動作情報の送信先が変更されるので、例え
ば、サービスセンター、電子機器が含まれるネットワー
クの管理者あるいは電子機器のユーザーなど、動作状態
に合った送信先へ、柔軟に動作情報を通知できる。この
結果、各動作状態において、それぞれの動作状態の把握
が必要な人物または装置は、受け取った動作情報に基づ
いて、迅速かつ的確に動作状態を把握でき、不具合が発
生した場合でも、効果的かつタイムリーに対応できる。
【0068】ところで、例えば、画像形成装置に、ユニ
ットとしてのプリンタボードを装着することで、ネット
ワークプリンタとして動作させる場合と、原稿送り装置
を装着して、原稿を連続して複写させる場合とのよう
に、ユニットで電子機器に機能拡張する構成では、いず
れのユニットを装着するかによって、拡張される機能が
大きく異なり、動作情報の適切な通知先が変化すること
がある。
【0069】これに対して、本発明にかかる電子機器
は、上記構成に加えて、上記制御手段は、装着されたユ
ニットに応じて、上記動作情報の送信先を変更すること
を特徴としている。
【0070】上記構成において、上記制御手段は、装着
されたユニットに応じて、動作情報の送信先を変更す
る。したがって、いずれのユニットを装着するかによっ
て、拡張される機能が大きく異なり、動作情報の適切な
通知先が変化する場合であっても、装着したユニットに
合った通知先へ動作情報を送信できる。この結果、各通
知先は、タイムリーかつ効率的に動作情報を取得でき、
適切な対応を迅速に選択できる。
【0071】本発明にかかる情報通信装置は、上記の課
題を解決するために、特定の機能を有する電子機器に外
部接続可能となっており、ネットワークに接続され、所
定の送信先に対して電子メールにて情報の送信を可能と
する通信手段と、電子機器の動作に対応して情報の送信
を制御する制御手段とを備える情報通信装置において、
さらに、上記電子機器の動作状態を示す動作情報を生成
する動作情報生成手段を備えているとともに、上記制御
手段は、電子機器に対して保守対応が実施された後に、
上記特定の機能の実行が再開されてから、上記動作情報
生成手段により動作情報を生成させて、該動作情報を上
記通信手段により上記所定の送信先に送信させる制御を
行うことを特徴としている。
【0072】上記構成によれば、電子機器に対して保守
対応が実施されて特定の機能の実行が再開されてから、
動作情報生成手段によって動作情報が生成され、制御手
段によって所定の送信先に対して電子メールにて上記動
作情報が送信される。それゆえ、上記動作情報の送信先
として、該電子機器を管理する管理者を設定しておけ
ば、保守対応が適切であったか否かを確認することがで
きるとともに、保守対応後でも不具合があれば早急に対
応することが可能となるのでサービス性を向上すること
ができる。
【0073】特に、上記情報通信装置は、電子機器に対
して外付けすることができるので、動作情報生成機能を
有さない電子機器を、上述した管理システムで管理する
ことが可能になる。
【0074】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、上記所定の送信先と、上記動作
情報生成手段を有する上記電子機器、あるいは、上記電
子機器および情報通信装置とを含むことを特徴としてい
る。
【0075】上記構成では、上記所定の送信先と上記動
作情報生成手段を有する上記電子機器とによって、ある
いは、上記電子機器および情報通信装置と上記所定の送
信先とによって、電子機器の管理システムが構築され
る。この結果、特に、画像形成装置のような発生したト
ラブルに対してサービスマンなどによる高度な技術サー
ビスが必要な電子機器について、該技術サービスの実行
に寄与するような各種情報を自動的に通信可能とする管
理システムを実現できる。
【0076】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、上記所定の送信先には、電子機
器から動作情報を直接受信する一次送信先と、該一次送
信先から保守対応に関する指示情報が送信可能となって
いる二次送信先とが含まれていることを特徴としてい
る。
【0077】上記構成によれば、動作情報を電子メール
によって一旦一次送信先に送信した上で、たとえば二次
送信先にそのまま転送したり、二次送信先用に新たな情
報を生成して送信したりすることができる。つまり、上
記一次送信先をゲートウェイのように機能させ、動作情
報を一旦受信した上で末端となる二次送信先に送信する
ことになる。そのため、一次送信先にサービスセンター
を設定し、二次送信先にサービスマンを設定しておけ
ば、一次送信先では、電子機器の動作状態を確実に管理
できるとともに、二次送信先では、上記電子機器が現在
どのような状態にあるかを系統的に把握することができ
る。それゆえ、不具合に対してより適切に対応すること
が可能となり、さらに一層サービス性を向上することが
できる。
【0078】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、さらに上記一次送信先が、保守
対応後に電子機器が適正に動作していることを示す動作
情報を受信した場合には、保守対応により発生した費用
を課金する処理を行うことを特徴としている。
【0079】上記構成によれば、電子機器に対して確実
な保守対応が行われたことを条件として、その保守対応
により発生した費用を請求することになるので、管理者
および利用者の双方にとって明瞭な費用請求が可能とな
る。
【0080】ところで、上述のように、保守対応の後
に、電子機器の動作情報を電子メールで所定の送信先に
送信することで、保守対応によって電子機器が十分機能
し得る状態となったか否か、より適切な保守対応サービ
スを提供できたか否かを確実に確認し、保守対応後でも
不具合があれば早急に対応可能として、サービス性を向
上し、電子機器を適切に管理する代わりに、電子機器の
状態を示す機器情報が含まれた電子メールを予め定めら
れた複数の送信先のうち、時間または状態に応じた送信
先へ送信することで、早期に適切な対応が可能な送信先
に、電子機器の状態を確実に通知し、電子機器の現在の
状態に対して常に的確かつ円滑な対応を可能として、サ
ービス性を向上し、電子機器を適切に管理してもよい。
【0081】具体的には、本発明にかかる電子機器の管
理方法は、上記課題を解決するために、電子機器が、自
らの状態および通知する時間の少なくとも一方に応じ
て、予め定められた複数の送信先のうち、今回の送信先
を決定するステップと、上記電子機器が、自らの状態を
示す機器情報が含まれた電子メールを生成し、決定され
た送信先に送信するステップとを含んでいることを特徴
としている。
【0082】また、本発明にかかる電子機器は、上記課
題を解決するために、電子機器の状態を示す機器情報が
含まれた電子メールを生成するメール生成手段と、予め
定められた複数の送信先の中から、上記電子機器の状態
および通知する時間の少なくとも一方に応じて今回の送
信先を決定する送信先決定手段と、決定された送信先へ
上記電子メールを送信するメール送信手段とを備えてい
ることを特徴としており、当該電子機器によって、上記
各ステップが行われる。
【0083】なお、送信先の決定方法としては、例え
ば、主送信先と副送信先とを設定しておき、発生したト
ラブルに応じて主送信先には必ず機器情報を送信する一
方、トラブルの状況に応じて主送信先に代えて副送信先
に機器情報を送信したり、主および副送信先の双方に機
器情報を送信するなどの決定方法が挙げられる。
【0084】ここで、電子機器の機器情報を送信すると
好適な送信先として、例えば、該電子機器の保守管理を
行う法人や部門(管理者)が挙げられる。これらの管理
者を上記各送信先として設定しておけば、たとえば電子
機器が故障した場合や消耗品がなくなったり交換品が寿
命に達した場合などにおいて、上記管理者側で電子機器
に対して的確な対処をとることが可能になり、電子機器
を従来よりも一層確実に管理することができる。ただ
し、これらの管理者は、例えば、サービスセンターと販
売店とのように、それぞれが実施可能な保守対応の種
類、あるいは、それぞれの対応可能な時間が互いに異な
っていることが多い。したがって、迅速に送信可能な電
子メールで上記機器情報を送信したとしても、不適切な
送信先へ送信してしまうと、対処に要する時間が長くな
ってしまう。
【0085】これに対して、上記構成では、電子機器の
状態および通知する時間の少なくと一方に応じて今回の
送信先が決定される。また、決定された送信先には、電
子機器の機器情報が、電子メールというデジタルデータ
として送信される。
【0086】この結果、上記複数の送信先のうち、電子
機器の現況に早期に対応可能な送信先へ、電子機器の機
器情報を含む電子メールを、迅速かつ確実に送信でき
る。したがって、各送信先は、例えば、販売員やサービ
スマンを派遣するなど、適切な対応を取ることができ
る。これにより、電子機器の現在の状態に対して常に的
確かつ円滑に対応することができ、電子機器を、迅速、
的確しかも確実に管理できる。
【0087】さらに、機器情報が電子メールで送信され
るので、上記所定の送信先が複数であっても一度に機器
情報を送信することができ、さらには送信先が遠隔地で
あっても確実に機器情報を送信することができる。ま
た、上記機器情報はデジタルデータであるので、機器情
報を受信する上記所定の送信先では、ファクシミリのよ
うに受信した画像(機器情報)の細部が潰れて見えなく
なるような事態を回避できる上に、この機器情報を保存
したり再利用したりできる。
【0088】また、本発明にかかる電子機器の管理シス
テムは、上記課題を解決するために、上述の電子機器
と、送信先としての端末とを備えた電子機器の管理シス
テムであって、上記端末は、上記電子機器から機器情報
が含まれた電子メールを受け取った場合、当該電子機器
への電子メールを送信する返信手段を備え、上記電子機
器は、上記端末からの電子メールを提示する提示手段と
を備えていることを特徴としている。なお、返信の電子
メールの内容は、電子機器からの電子メールを受領した
こと自体であってもよいし、端末の使用者が電子機器に
対して保守対応を実施するまでの時間や使用者の情報な
どであってもよい。
【0089】上記構成によれば、電子機器のたとえばト
ラブル状態に対応するまでに発生する顧客の待ち時間
に、端末から該電子機器に対して返信の電子メールが送
信され、該電子機器のユーザ(顧客)に提示される。こ
の結果、顧客の不安を緩和するような情報を返信するこ
とが可能になり、管理システムに対する顧客の信頼性を
向上させることができる。
【0090】一方、本発明にかかる電子機器の管理方法
は、上記課題を解決するために、特定の機能を有してお
り、さらに所定の送信先とネットワークを介して接続さ
れ、該送信先に対して情報の送信が可能となっている電
子機器の管理方法において、上記電子機器の状態を診断
して診断結果を生成するステップと、上記電子機器から
該診断結果を少なくとも含む情報を電子メールにて所定
の送信先に送信するステップと、上記自己診断結果に応
じて、複数の送信先のうち、少なくとも1つを、上記所
定の送信先として選択するステップとを含んでいること
を特徴としている。
【0091】また、本発明にかかる電子機器の管理シス
テムは、上記課題を解決するために、特定の機能を有す
る電子機器と、該電子機器とネットワークを介して接続
される所定の送信先とを含む電子機器の管理システムに
おいて、上記電子機器は、自己の状態を診断して自己診
断結果を生成する自己診断手段と、上記所定の送信先に
対して、上記自己診断結果を含む機器情報を電子メール
で送信する機器通信手段と、該電子機器の動作を制御
し、かつ、上記機器情報を生成する機器制御手段を備え
ているとともに、上記機器制御手段は、上記自己診断結
果に応じて、上記所定の送信先として設定された複数の
送信先のうち、少なくとも1つを選択して機器通信手段
に機器情報を送信させる制御を行うことを特徴としてい
る。
【0092】上記構成によれば、使用中の電子機器の状
態、たとえば消耗品の管理や交換品が寿命に達した、あ
るいは電子機器そのものが故障して正常に動作しないな
どのトラブルなどが、自己診断手段の自己診断によって
自己診断結果という情報として生成される。そして、こ
の自己診断結果を含む機器情報が、ネットワークを介し
て電子メールにて所定の送信先に送信される。
【0093】つまり、電子機器に発生した問題点を自己
診断結果という的確な情報として生成した上で、該自己
診断結果を含む電子機器の機器情報を電子メールという
デジタルデータで送信することになるので、所定の送信
先に迅速かつ確実に機器情報を送信することができる。
特に、上記所定の送信先が複数であっても一度に機器情
報を送信することができ、さらには送信先が遠隔地であ
っても確実に機器情報を送信することができる。
【0094】一方、上記機器情報はデジタルデータであ
るので、機器情報を受信する上記所定の送信先では、フ
ァクシミリのように受信した画像(機器情報)の細部が
潰れて見えなくなるような事態を回避できる上に、この
機器情報を保存したり再利用することができる。
【0095】その結果、上記所定の送信先として該電子
機器の保守管理を行う法人や部門(管理者)を設定して
おけば、たとえば電子機器が故障した場合や消耗品がな
くなったり交換品が寿命に達した場合などにおいて、上
記管理者側で電子機器に対して的確な対処をとることが
可能になり、電子機器を従来よりも一層確実に管理する
ことができる。
【0096】さらに、複数設定されている送信先から、
電子機器の状態に応じて適切な送信先が設定された上で
機器情報が送信される。たとえば、主送信先と副送信先
とを設定しておき、発生したトラブルに応じて主送信先
には必ず機器情報を送信する一方、トラブルの状況に応
じて主送信先に代えて副送信先に機器情報を送信した
り、主および副送信先の双方に機器情報を送信したりす
る制御が可能となる。それゆえ、電子機器の現在の状態
に対して常に的確かつ円滑に対応することができる。
【0097】ところで、電子機器自体が、複数の送信先
のうち、今回の送信先を決定する代わりに、電子機器か
ら複数の送信先へのネットワーク上に配された情報管理
装置が、今回の送信先を決定してもよい。
【0098】具体的には、本発明にかかる電子機器の管
理方法は、上記課題を解決するために、電子機器から当
該電子機器の状態を示す機器情報が含まれた電子メール
を、情報管理装置が受信した場合、情報管理装置が、当
該機器情報および通知する時間の少なくとも一方に応じ
て、予め定められた送信先のうち、今回の送信先を決定
するステップと、上記機器情報に基づいて、送信先へ通
知するための指示情報を含む電子メールを生成し、決定
された送信先に送信するステップとを含んでいることを
特徴としている。
【0099】また、本発明にかかる電子機器の管理シス
テムは、上記課題を解決するために、情報管理装置に設
けられ、電子機器の状態を示す機器情報が含まれた電子
メールを受信した場合、当該機器情報および通知する時
間の少なくとも一方に応じて、予め定められた送信先の
うち、今回の送信先を決定する送信先決定手段と、受け
取った上記機器情報に基づいて、送信先へ通知するため
の指示情報を含む電子メールを生成する指示情報生成手
段とを備えていることを特徴としており、上記当該管理
システムによって、上記各ステップが行われる。
【0100】上記構成によれば、電子機器が自らの状態
および通知時間の少なくとも一方に基づいて送信先を今
回の決定する代わりに、電子機器から電子メールを受信
する情報管理装置に設けられた送信先決定手段が、電子
メールに含まれた機器情報および通知時間の少なくとも
一方に基づいて、今回の送信先を決定する。
【0101】この結果、上述の電子機器の管理方法およ
び電子機器と略同様に、上記複数の送信先のうち、電子
機器の現況に早期に対応可能な送信先へ、電子機器の状
態を、迅速かつ確実に通知でき、各送信先は、例えば、
販売員やサービスマンを派遣するなど、適切な対応を取
ることができる。これにより、電子機器の現在の状態に
対して常に的確かつ円滑に対応することができ、電子機
器を、迅速、的確しかも確実に管理できる。
【0102】さらに、本発明にかかる電子機器の管理方
法は、上記構成に加えて、さらに、送信される可能性の
ある機器情報に関連した情報が蓄積されたデータベース
から、受け取った上記機器情報に関連する情報を抽出し
て、上記指示情報に含めるステップを含んでいることを
特徴としている。また、本発明にかかる電子機器の管理
システムは、上記構成に加えて、上記指示情報生成手段
は、送信される可能性のある機器情報に関連した情報が
蓄積されたデータベースから、受け取った上記機器情報
に関連する情報を抽出し、上記指示情報に含めることを
特徴としている。なお、送信される可能性のある機器情
報に関連した情報としては、例えば、これまでに、同じ
電子機器との間で送受した機器情報や指示情報の履歴情
報、あるいは、技術情報データベースなど、機器情報が
示す不具合への対処手順の情報などが挙げられる。
【0103】上記構成によれば、送信される可能性のあ
る機器情報に関連した情報が蓄積されたデータベースか
ら、実際に受信した機器情報に関連する情報が抽出さ
れ、指示情報に含められる。この結果、電子機器が送信
する機器情報に、保守管理の際に有効な情報が欠けてい
たとしても、データベースから抽出した情報で補うこと
ができ、二次送信先の受信者は、機器情報のみを受信す
る場合よりも、より的確に対応可能な指示情報を受け取
ることができる。
【0104】また、電子機器は、指示情報の生成に十分
な機器情報を送信できれば、対処に有効な情報全てを送
信する必要がないので、一般に、情報管理装置やデータ
ベースよりも設置台数の多い電子機器に必要な記憶容量
を削減できる。
【0105】さらに、本発明にかかる電子機器の管理シ
ステムは、上記構成に加えて、上記データベースは、上
記電子機器の履歴情報を記憶すると共に、上記指示情報
に関連する情報を、上記履歴情報として、上記データベ
ースに登録する登録手段が設けられていることを特徴と
している。なお、指示情報に関連する情報としては、例
えば、指示情報自体や指示情報へアクセスするための情
報などが挙げられる。
【0106】上記構成によれば、登録手段は、送信先決
定手段が受信した機器情報に応じて生成される指示情報
に関連する情報を履歴情報としてデータベースに登録す
る。したがって、送信先が複数であり、同じ電子機器を
常時同じ送信先の受信者が対応するとは限らないにも拘
わらず、指示情報に関する情報がデータベースに集約さ
れ、電子機器の状態を確実に管理できる。この結果、送
信先の受信者は、他者による対応も含め、電子機器が現
在どのような状態にあるかを系統的に把握できる。
【0107】さらに、本発明にかかる電子機器の管理シ
ステムは、上記各構成に加えて、上記送信先決定手段
は、同じ電子機器の状態通知の送信先を変更した場合、
変更前の送信先にも、上記指示情報を送信することを特
徴としている。
【0108】上記構成によれば、電子機器におけるたと
えばトラブル状態が時間の経過に伴って変化しても、常
に特定の送信先に継続的に指示情報が送信されることに
なる。そのため、送信先の受信者は常に電子機器の状態
を的確に把握することが可能になり、その結果、電子機
器の現在の状態により一層的確かつ円滑に対応すること
ができる。
【0109】また、本発明にかかる電子機器の管理シス
テムは、上記各構成に加えて、上記送信先決定手段は、
上記電子機器の状態通知の電子メールを受け取った際、
前回の送信先の端末のサービスマンによる当該電子機器
の保守の達成度を判断し、予め定められた達成度を下回
っている場合、前回とは異なる端末を送信先として決定
することを特徴としている。なお、上記達成度とは、例
えば、不具合が解消したか否かや、不具合の発生頻度が
減少した程度などが挙げられる。
【0110】上記構成によれば、保守の達成度が予め定
められた達成度を下回っている場合、同じ送信先のサー
ビスマン、すなわち、前回と同じ技術的力量を持ち、保
守を繰り返しても再度達成度が低いと見込まれるサービ
スマンではなく、他のサービスマンの端末に電子メール
を送信する。この結果、同一のトラブルにさらに一層確
実に対処することができる。
【0111】さらに、本発明にかかる電子機器の管理シ
ステムは、上記構成に加えて、上記各端末のサービスマ
ンについて、技術的力量を評価した情報が格納されてい
る評価データベースを備え、上記送信先決定手段は、上
記評価データベースにて、技術的力量を評価した情報が
前回のサービスマンよりも高く設定されているサービス
マンの端末を、新たな送信先として決定することを特徴
としている。
【0112】当該構成によれば、保守の達成度が低い場
合、前回よりも技術的力量の高いサービスマンが対応で
きるので、同一のトラブルにさらに一層確実に対処する
ことができる。
【0113】また、本発明にかかる電子機器の管理シス
テムは、上記構成に加えて、上記指示情報を受けた端末
のサービスマンが保守対応に要した時間を示す対応時間
情報を蓄積すると共に、上記対応時間情報に基づいて、
各サービスマンの技術的力量を評価する評価手段を備え
ていることを特徴としている。
【0114】上記構成によれば、指示情報を受けた端末
のサービスマンが保守対応に要した時間を示す対応時間
情報に基づいて、各サービスマンの技術的力量の評価が
更新されるので、各サービスマンの現在の技術的力量を
把握でき、より適切に送信先を決定できる。
【0115】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記送信先を変更する構成に代えて、上記指示情報
生成手段は、上記電子機器の状態通知の電子メールを受
け取った際、前回の送信先の端末のサービスマンによる
当該電子機器の保守の達成度を判断し、予め定められた
達成度を下回っている場合、前回よりも詳細な指示情報
を生成することを特徴としている。
【0116】当該構成によれば、保守の達成度が予め定
められた達成度を下回っている場合、同じ送信先のサー
ビスマン、すなわち、前回と同じ技術的力量を持つサー
ビスマンに対して、より詳細な指示情報が送信される。
したがって、同じ情報に基づいて対応すれば、保守を繰
り返しても再度達成度が低いと見込まれるサービスマン
であっても、より適切に保守対応でき、同一のトラブル
にさらに一層確実に対処することができる。
【0117】また、本発明にかかる電子機器の管理シス
テムは、上記各構成に加えて、上記電子機器に設けら
れ、当該電子機器の状態を示す電子メールを送信する送
信手段を備え、上記送信手段は、上記サービスマンによ
って保守された後、当該保守作業に関連する機能とし
て、予め定められた機能の使用が再開されてから、上記
電子メールとして、当該機能の状態を示す電子メールを
送信することを特徴と指定いる。
【0118】上記構成によれば、保守対応された後、当
該機能の使用が再開されてから、保守対応によって電子
機器が十分機能し得る状態となったか否か、より適切な
保守対応サービスを提供できたか否かを確実に確認する
ことができる。また、保守対応後でも不具合があれば早
急に対応することが可能となるのでサービス性を向上す
ることができる。なお、この場合であっても、電子メー
ルを送信するための構成や、状態を確認するための構成
は、上記機器情報を含む電子メールを生成する構成と概
ね共用できるので、構成の複雑化を抑えることができ
る。
【0119】さらに、本発明にかかる電子機器の管理シ
ステムは、上記各構成に加えて、上記情報管理装置また
は上記送信先の端末に設けられ、上記情報管理装置が電
子機器からの電子メールを受信した場合に、上記電子機
器への返信を示す電子メールを送信する返信手段と、上
記電子機器に設けられ、上記返信の電子メールを提示す
る提示手段とを備えていることを特徴としている。な
お、返信手段が端末に設けられている場合、返信手段
が、返信の電子メールを直接電子機器に送信してもよい
し、情報管理装置などの機器へ、返信を示す電子メール
を送信することで、当該機器に、電子機器への電子メー
ルを送信させてもよい。
【0120】上記構成によれば、電子機器のたとえばト
ラブル状態に対応するまでに発生する顧客の待ち時間
に、該電子機器に対して返信の電子メールが送信され、
該電子機器のユーザ(顧客)に提示される。この結果、
顧客の不安を緩和するような情報を返信することが可能
になり、管理システムに対する顧客の信頼性を向上させ
ることができる。
【0121】ところで、上記電子機器の管理システム
は、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコ
ンピュータに実行させて実現してもよい。具体的には、
本発明にかかるプログラムは、電子機器の状態を示す機
器情報が含まれた電子メールを受信した場合、当該機器
情報および通知する時間の少なくとも一方に応じて、予
め定められた送信先のうち、今回の送信先を決定する送
信先決定手段、並びに、受け取った上記機器情報に基づ
いて、送信先へ通知するための指示情報を含む電子メー
ルを生成する指示情報生成手段として、コンピュータを
動作させるプログラムである。また、本発明にかかる記
録媒体には、上記プログラムが記録されている。
【0122】これらのプログラムが上記コンピュータで
実行されると、当該コンピュータを含むシステムは、上
述の情報管理装置を含む電子機器の管理システムとして
動作する。したがって、当該電子機器の管理システムと
同様に、電子機器の現在の状態に対して常に的確かつ円
滑に対応することができ、電子機器を、迅速、的確しか
も確実に管理できる。
【0123】一方、本発明にかかる電子機器の管理方法
は、上記課題を解決するために、特定の機能を有してお
り、さらに所定の送信先とネットワークを介して接続さ
れ、該送信先に対して情報の送信が可能となっている電
子機器の管理方法において、上記電子機器の状態を診断
して診断結果を生成するステップと、上記電子機器から
該診断結果を少なくとも含む情報を電子メールにて情報
管理装置に送信するステップと、受信した機器情報に基
づいて、上記情報管理装置が、複数の二次送信先のうち
特定の送信先を選択するステップと、選択された送信先
に対して、上記機器情報に基づいて生成した指示情報を
送信するステップとを含んでいることを特徴としてい
る。
【0124】また、本発明にかかる電子機器の管理シス
テムは、特定の機能を有する電子機器と、該電子機器と
ネットワークを介して接続される所定の送信先とを含む
電子機器の管理システムにおいて、上記電子機器から機
器情報を受信し、他の送信先に新たに情報を電子メール
で送信可能とする、上記所定の送信先としての情報管理
装置と、上記他の送信先として、該情報管理装置とネッ
トワークを介して接続される、複数の二次送信先とを備
え、上記電子機器には、自己の状態を診断して自己診断
結果を生成する自己診断手段と、上記所定の送信先に対
して、上記自己診断結果を含む機器情報を電子メールで
送信する機器通信手段とが設けられていると共に、上記
情報管理装置には、上記電子機器および上記二次送信先
との間で電子メールにより通信を行う管理通信手段と、
電子機器から電子メールにて受信した機器情報に基づい
て、上記二次送信先に送信するための指示情報を生成す
る指示情報生成手段と、装置全体の動作を制御すると共
に、受信した機器情報に基づいて上記複数の二次送信先
のうち特定の送信先を選択し、選択された送信先に対し
て生成された指示情報を管理通信手段によって送信させ
る制御を行う管理制御手段とが設けられていることを特
徴としており、当該電子機器の管理システムによって、
上記電子機器の管理方法が実施される。
【0125】上記構成によれば、電子機器の自己診断結
果を含む機器情報が、デジタルデータである電子メール
によって情報管理手段に送信されて一旦蓄積された上
で、該情報管理手段では、機器情報に基づいて指示情報
を生成し、この指示情報を電子メールによって二次送信
先に送信する。つまり、ゲーウェイとしての情報管理装
置では、一度ストックした機器情報を指示情報に加工し
てから二次送信先に送信することになる。
【0126】そのため、二次送信先の受信者は、上記電
子機器が現在どのような状態にあるかを系統的に把握す
ることができるとともに、情報管理装置側では、電子機
器の状態を確実に管理することができる。それゆえ、た
とえば電子機器にトラブルが発生した場合に、二次送信
先の受信者は、機器情報をさらに加工した指示情報を受
信していることになるので、電子機器に対してより的確
な対処をとることが可能になり、電子機器を従来よりも
さらに一層確実に管理することができる。
【0127】さらに、上記構成では、機器情報、すなわ
ち電子機器の状態に鑑みて、複数の二次送信先からより
適切な対処をとることができる送信先を選択して指示情
報を送信することになるので、電子機器の現在の状態に
常に的確かつ円滑に対応することができる。
【0128】また、本発明にかかる電子機器の管理シス
テムは、上記構成に加えて、上記情報管理装置は、さら
に、外部から付加情報を入力可能とする入力手段、およ
び付加情報を記憶可能とする記憶手段の少なくとも一方
を備えており、上記情報管理装置では、指示情報生成手
段が、受信した機器情報に加えて、上記付加情報を付加
した上で指示情報として生成することを特徴としてい
る。
【0129】上記構成によれば、たとえば、指示情報に
種々の付加情報を加えることができる。そのため、指示
情報を受信した二次送信先の受信者は、電子機器の現在
の状態により一層的確かつ円滑に対応することができ
る。たとえば、電子機器の調整や点検に関わるアドバイ
スを付加情報として適宜入力したり、受信した機器情報
に対応して付加情報を分類して記憶手段に記憶してお
き、該記憶手段から適宜必要な付加情報を選択して指示
情報に加えることができる。
【0130】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、さらに、上記付加情報が、機器
情報の送信元の電子機器に関する履歴情報であることを
特徴としている。
【0131】上記構成によれば、指示情報にサポート履
歴などの履歴情報を添付することになるので、指示情報
の受信者は、電子機器の過去の調整記録や点検記録など
を参考にして対処することができる。そのため、電子機
器の現在の状態により一層的確かつ円滑に対応すること
ができる。
【0132】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、上記情報管理装置が、時間を計
測する計時手段を含んでいるとともに、上記情報管理装
置では、電子機器から機器情報を受信した時間に基づい
て上記複数の二次送信先のうち特定の送信先を選択する
ことを特徴としている。
【0133】上記構成によれば、電子機器から機器情報
を受信した時点で、より適切に対処することが可能な送
信先を選択して指示情報を送信することになるので、時
間帯に限定されることなく、電子機器の現在の状態によ
り円滑に対応することができる。
【0134】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、上記情報管理装置では、さら
に、電子機器から先に受信した機器情報を先機器情報と
し、その後同一の電子機器から受信した機器情報を後機
器情報とした場合に、上記管理制御手段が、受信した後
機器情報に基づいて生成された後指示情報を、先機器情
報に基づいて生成された先指示情報が送信された二次送
信先に対して追加情報として送信することを特徴として
いる。
【0135】上記構成によれば、電子機器におけるたと
えばトラブル状態が時間の経過に伴って変化しても、常
に特定の二次送信先に継続的に指示情報が送信されるこ
とになる。そのため、二次送信先の受信者は常に電子機
器の状態を的確に把握することが可能になり、その結
果、電子機器の現在の状態により一層的確かつ円滑に対
応することができる。
【0136】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、さらに、上記情報管理装置の管
理通信手段では、機器情報の送信元の電子機器に対して
電子メールを送信可能となっているとともに、上記情報
管理装置には、上記送信元の電子機器に送信するための
返信情報を生成する返信情報生成手段を備えていること
を特徴としている。
【0137】上記構成によれば、電子機器のたとえばト
ラブル状態に対応するまでに発生する顧客の待ち時間
に、情報管理装置から該電子機器に対して返信情報を返
信することになる。そのため、顧客の不安を緩和するよ
うな情報を返信することが可能になり、管理システムに
対する顧客の信頼性を向上させることができる。
【0138】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、さらに、上記返信情報には、機
器情報の受信を確認する受信確認情報が含まれているこ
とを特徴としている。
【0139】上記構成によれば、機器情報は電子機器か
らほぼ自動で送信されるので、該機器情報が送信先であ
る情報管理装置で受信されたか否かが不明確になるが、
受信確認情報を返信情報として返信することで、顧客側
で機器情報が受信されたことを確認することができる。
【0140】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、上記返信情報には、さらに、対
応に要する時間情報、対応する担当者に関する担当者情
報、対応に要する費用情報、電子機器の状態に直接対応
するための対応方法情報の少なくとも一つを含む対応情
報が含まれていることを特徴としている。
【0141】上記構成によれば、受信確認情報以外に、
上記各対応情報を含めることによって、顧客に対して事
前に対応の概要を知らせることが可能になるので、より
一層円滑な対応が可能になる。また、電子機器のトラブ
ル状態が顧客側で対応可能な場合には、その具体的な対
応に関する情報を返信情報に含めて返信することができ
る。そのため、サポート対応のコストを低減することも
可能となる。
【0142】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、さらに、上記二次送信先が、少
なくとも情報管理装置に対して電子メールが送信可能と
なっているとともに、上記情報管理装置の返信情報生成
手段は、二次送信先から送信された情報に基づいて、返
信情報に添付可能な付加情報を生成し、返信情報に加え
ることを特徴としている。
【0143】上記構成によれば、たとえば二次送信先の
サービスマンから、電子機器の設置場所(すなわち顧客
の場所)まで移動するのに要する時間などを情報管理装
置に送信することができ、情報管理装置側では、このよ
うな情報に基づいて、サービスマンの到着予定時刻を返
信情報に添付して顧客(電子機器)へ返信することがで
きる。そのため、顧客側の安心度を高めるとともに、顧
客側からの電話などによる問い合わせも回避できるの
で、低いコストで確実な対応が可能になる。
【0144】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、さらに、上記情報管理装置が、
電子機器から送信される機器情報を総括して管理する通
信連絡管理手段を含んでいるとともに、該通信連絡管理
手段が、所定期間内に、同様の自己診断結果を含む機器
情報が2回以上送信されたことを確認した場合に、その
確認内容を管理結果として生成して管理制御手段に出力
し、管理制御手段が、上記管理結果に基づいて、二次送
信先への指示情報の送信プロセスを変更する制御を行う
ことを特徴としている。
【0145】上記構成では、管理結果に基づいて二次送
信先への指示情報の送信プロセスが変更されるので、2
回以上同様のトラブルが自己診断結果として得られた場
合に、該トラブルをより確実に解消できるための指示情
報を生成したり、指示情報の送信先を代えたりするよう
な対応が可能になる。その結果、電子機器に対してより
確実に対応することができる。
【0146】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、さらに、上記管理制御手段によ
る指示情報の送信プロセスの変更制御とは、指示情報生
成手段に、指示情報へより詳細な付加情報を付加させる
制御か、管理通信手段に、指示情報が送信される二次送
信先を変更する制御の少なくとも一方であることを特徴
としている。
【0147】上記構成によれば、指示情報へより詳細な
付加情報を付加することによって、二次送信先の受信者
がより多くの情報を得ることになるので、同一のトラブ
ルにより確実に対処することができる。また、二次送信
先を、よりトラブルに確実に対処できる受信者に変更す
ることも可能になるので、同一のトラブルにさらに一層
確実に対処することもできる。
【0148】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、さらに、上記付加情報が、機器
情報の送信元の電子機器に関する技術関連情報であるこ
とを特徴としている。
【0149】上記構成によれば、より詳細な付加情報と
して技術関連情報が用いられるので、受信者側では、さ
らに一層確実にトラブルに対処することが可能になる。
【0150】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、上記情報管理装置に備えられて
いる記憶手段が、さらに、二次送信先毎に設定されてい
る技術者に関する技術者情報と、該技術者が保有する技
術の評価情報とを記憶可能としており、上記管理制御手
段が、上記技術者情報および評価情報とに基づいて、二
次送信先を変更する制御を行うことを特徴としている。
【0151】上記構成によれば、技術者情報および評価
情報によって、二次送信先となる受信者の技術的力量を
より明確に判定することができるので、トラブルにさら
に一層確実に対処し得る受信者を容易かつ確実に選択す
ることができる。
【0152】また、情報管理装置を備えているか否かに
拘わらず、本発明にかかる電子機器の管理システムは、
上記各構成に加えて、さらに、上記電子機器が複数含ま
れており、かつ機器情報には、電子機器を特定するため
の電子機器特定情報が含まれていることを特徴としてい
る。
【0153】上記構成によれば、電子機器特定情報が含
まれているため、複数ある電子機器のどれから機器情報
を受信したかが明確となる。また、特定の電子機器によ
り確実に対応できる指示情報を情報端末に送信すること
も可能であり、さらに、情報端末が複数ある場合には、
特定の電子機器により確実に対応できる情報端末を選択
した上で指示情報を送信することができる。そのため、
個々の電子機器により一層確実に対処することが可能に
なる。
【0154】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記各構成に加えて、上記電子機器は、該電子機器
の動作を制御し、かつ、上記機器情報を生成する機器制
御手段を備えているとともに、該機器制御手段が、上記
自己診断結果に基づいて、上記所定の送信先への機器情
報の送信の可否を決定することを特徴としている。
【0155】上記構成によれば、自己診断結果に基づい
て機器制御手段が機器通信手段による機器情報の送信の
可否を決定する。そのため、たとえば電子機器におい
て、ユーザー側で対処可能なトラブルが自己診断結果と
して生成された場合には、所定の送信先である管理者側
へ電子メールを送信しないようにすることができる。一
方、発生したトラブルがユーザー側では対処不能である
場合には、管理者側へ電子メールを送信して、トラブル
への対応を依頼することができる。
【0156】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、上記電子機器が、さらに時間を
計測する計時手段を備えているとともに、上記機器制御
手段が、自己診断結果が生成された時間に基づいて、上
記複数の送信先から機器情報を送信すべき送信先を選択
する制御を行うことを特徴としている。
【0157】上記構成によれば、自己診断結果の生成時
間に基づいて送信先を決定することになる。そのため、
たとえば一日を複数の時間帯に分割して設定した上で、
各時間帯毎に個別に送信先を設定しておけば、時間帯に
限定されることなく、機器情報を適切な送信先に送信す
ることが可能になり、電子機器の現在の状態により円滑
かつ的確に対処することができる。
【0158】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記各構成に加えて、さらに、上記電子機器および
送信先がそれぞれ複数含まれているとともに、個々の電
子機器に対して個別に所定の送信先が主送信先として設
定されていることを特徴としている。
【0159】上記構成によれば、たとえば、電子機器の
種類(機種・カテゴリーなど)に応じて、その電子機器
に対して個別の送信先を設定することで、特定の電子機
器に対して所定の担当者や担当部門を設定することが可
能となる。それゆえ、特定の電子機器に対して一貫した
対処が可能になるとともに、送信先の受信者も特定の電
子機器に対して迅速かつ的確な対処を一貫してとること
ができる。
【0160】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、さらに、上記電子機器には表示
手段が備えられているとともに、上記機器通信手段は、
所定の送信先から電子メールが受信可能となっており、
上記機器制御手段が、少なくとも機器通信手段での電子
メールの送受信に関わる情報を表示手段に表示させる制
御を行うことを特徴としている。
【0161】上記構成によれば、電子メールの送受信に
関わる各種情報を表示手段で表示させることができるの
で、たとえば、機器情報を送信するか否かの判定を表示
手段に表示させたり、あるいは送信先から返信される返
信情報を表示手段に表示させたりすることができる。
【0162】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、さらに、上記所定の送信先また
は二次送信先が、情報の入出力が可能な情報端末である
ことを特徴としている。
【0163】上記構成によれば、所定の送信先または二
次送信先である情報端末側でも、情報の入出力が可能で
あるので、たとえばより適切な対応が可能となるように
受信した電子メール(機器情報)を他の送信先に転送出
力したり、転送出力の際に、さらに新たな情報を入力し
て機器情報に付加したり、あるいは、機器情報に基づい
て新たな情報を作成したりすることができる。つまり、
送信先側で機器情報を適宜加工して電子機器の管理に利
用できるため、電子機器を従来よりも一層確実に管理す
ることができる。
【0164】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、さらに、上記機器情報に含まれ
る自己診断結果としては、該電子機器の形式および種類
に応じた故障状態、電子機器の動作の調整状態、消耗品
の残量状態、交換品が寿命に達したか否か、の少なくと
も何れかが含まれていることを特徴としている。
【0165】上記構成によれば、電子機器の保守におい
ては、故障、動作調整、消耗品、交換品に関する事項が
最も重要であるので、これら情報が自己診断結果に含ま
れていれば、電子機器の現在の状態により円滑に対応す
ることができる。
【0166】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、さらに、上記機器情報には、電
子機器が設置されている場所に関する設置場所情報が含
まれていることを特徴としている。
【0167】上記構成によれば、電子機器の設置場所が
明確になるので、たとえばサービスマンが設置場所に確
実かつ迅速に訪問することが可能になるので、電子機器
に対するサポート対応をより的確なものとすることがで
きる。
【0168】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、さらに、上記設置場所情報とし
ては、該電子機器の設置されている住所情報、および電
子機器の使用者または使用管理者に関する顧客情報の少
なくとも何れかが含まれていることを特徴としている。
【0169】上記構成によれば、設置場所情報として、
住所情報および顧客情報の少なくとも何れかが含まれて
いるので、該設置場所情報を含む指示情報を受信した送
信先では、電子機器の設置場所を明確に把握することが
可能になる。それゆえ、電子機器に対してより一層的確
な対処をとることができる。
【0170】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、上記構成に加えて、さらに、上記電子機器が画像形
成装置であることを特徴としている。
【0171】上記構成によれば、コピー機などの画像形
成装置では、保守にきめこまやかな対応が要求されるの
で、本発明に適用するには好ましい。
【0172】本発明にかかる情報通信装置は、上記の課
題を解決するために、特定の機能を有する電子機器に外
部接続可能となっており、ネットワークに接続され、所
定の送信先に対して電子メールにて情報の送信を可能と
する通信手段と、電子機器の動作に対応して情報の送信
を制御する制御手段とを備える情報通信装置において、
さらに、上記電子機器の状態を診断して診断結果を生成
する電子機器診断手段を備えているとともに、上記制御
手段は、上記自己診断結果に応じて、上記所定の送信先
として設定された複数の送信先のうち、少なくとも1つ
を選択すると共に、上記診断結果を含む機器情報を上記
通信手段によって、決定された送信先に送信させる制御
を行うことを特徴としている。
【0173】上記構成によれば、電子機器の状態を電子
機器診断手段により診断した上で、該診断結果に基づい
て、該診断結果を含む機器情報を送信するか否かを判定
し、送信する場合には、ネットワークを用いて上記機器
情報を電子メールによって所定の送信先に送信する。そ
のため、所定の送信先では、たとえば電子機器にトラブ
ルが発生した場合などででも、電子機器の状態が的確に
送信されることになるので、電子機器に対して的確な対
処をとることが可能になり、電子メールを用いることに
よって電子機器を従来よりも一層確実に管理することが
できる。
【0174】さらに、複数設定されている送信先から、
電子機器の状態に応じて適切な送信先が設定された上で
機器情報が送信されるので、電子機器の現在の状態に対
して常に的確かつ円滑に対応することができる。
【0175】加えて、上記情報通信装置は、電子機器に
対して外付けすることができるので、自己診断機能を有
さない電子機器を、上述した管理システムで管理するこ
とが可能になる。
【0176】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の第1の
実施の形態について図1ないし図4に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定され
るものではない。
【0177】本発明にかかる電子機器の管理システム
は、特定の機能を有する電子機器と、該電子機器とネッ
トワークを介して接続される所定の送信先とを含んでお
り、さらに、上記電子機器が、自己の状態を診断して自
己診断結果を生成した後、この自己診断結果を含む機器
情報を生成して、これを電子メールで送信する所定の送
信先に送信するようになっている。それゆえ、上記送信
先では電子機器を適切に管理することが可能であり、か
つ電子機器に何らかのトラブルが発生した場合でも確実
に対処することができる。
【0178】本実施の形態では、本発明にかかる電子機
器の管理システムが適用される特定の機能を有する電子
機器として、たとえばコピーモード、ファクシミリモー
ド、プリンタモードの少なくとも2つ以上の動作モード
を有するデジタル複合型の画像形成装置(以下、デジタ
ル複合機と略す)を例に挙げて説明する。すなわち本実
施の形態では、デジタル複合機の管理システムを例に挙
げて本発明を詳細に説明する。
【0179】上記画像形成装置は、たとえば画質の低
下、用紙のジャム(紙詰まり)などのトラブルが発生し
易く、また、トナーなど消耗品の管理も重要である。そ
のため、保守にきめこまやかな対応が要求されるので、
本発明にかかる管理システムが特に好ましく適用され
る。
【0180】本発明にかかるデジタル複合機の管理シス
テム(以下、適宜管理システムと略す)は、図1に示す
ように、上記デジタル複合機1と、該デジタル複合機1
とネットワーク3を介して接続される送信先2(図1で
は2つ)とを含んでなっている。また、上記デジタル複
合機1には情報通信部10が内蔵されており、該デジタ
ル複合機1は、この情報通信部10を介してインターネ
ットなどの各種コンピュータネットワークといった上記
ネットワーク3に接続されている。
【0181】上記情報通信部10は、ネットワーク3に
接続され、所定の送信先2に対して電子メールにて情報
の送信を可能とする電子メール通信部11と、デジタル
複合機1の画像形成部20の動作に対応して電子メール
の送信を制御する制御部12と、少なくとも上記画像形
成部20の状態を自己診断して自己診断結果を生成する
自己診断部13と、メモリ14とを含んでいる。
【0182】上記電子メール通信部11は、後述する機
器情報を上記送信先2に電子メールで送信するようにな
っている。上記制御部12は、自己診断部13により得
られる自己診断結果に基づいて機器情報を生成し、所定
の送信先2に電子メールを送信するための制御を行うも
のであるが、後述するように、デジタル複合機1全体の
動作を制御するようにもなっている。上記自己診断部1
3は、機器情報に少なくとも含まれる自己診断結果を生
成する。メモリ14は、機器情報の生成や電子メール送
信などの制御に関わる各種情報を記憶している。
【0183】一方、デジタル複合機1には、上記画像形
成部20を含む画像形成装置として機能するための各種
手段や部材が備えられている。図1では、説明の便宜
上、上記画像形成部20と、入力部としてのハードキー
部21a、および、表示部としての表示パネル21bを
備えた操作パネル21とのみを示しているが、もちろん
デジタル複合機1の構成はこれに限定されるものではな
く、公知の画像形成装置に備えられている各種手段や部
材を含むことができる。
【0184】上記ハードキー部21aは、上記情報通信
部10とも接続されており、デジタル複合機1の動作に
関わる各種入力動作を行うようになっている。また上記
表示パネル21bは、入力に関わる各種情報や電子メー
ルの送信などに関わる情報を表示可能となっている。
【0185】特に上記表示パネル21bは、制御部12
の制御によって、電子メール通信部11で送受信された
電子メールの送受信に関わる情報を表示可能となってい
る。たとえば、機器情報を送信するか否かの判定を表示
パネル21bに表示させたり、あるいは後述する返信情
報を表示させたりすることができる。表示パネル21b
の表示については、後述する各実施の形態で個別に説明
する。
【0186】なお、本実施の形態では、上記制御部12
は、情報通信部10の制御だけでなくデジタル複合機1
全体の動作を制御する機器制御部となっている。つまり
本実施の形態では、上記制御部12は電子機器の動作を
制御する機器制御手段に含まれる構成となっている。
【0187】なお、図1においては、太線の一点鎖線が
ネットワーク3を介してやりとりされる電子メールの送
受信経路を示しており、太線の点線矢印が上記機器情報
(自己診断結果を含む)の出力経路を示しており、細線
の矢印がデジタル複合機1の動作制御に関わる制御情報
(表示パネル21bの表示に関わる表示情報や、制御部
12による機器情報の生成に関わる情報なども含む)の
出力経路を示している。
【0188】上記電子メール通信部11の送信先2とし
ては、1つのみ設定されていてもよいが、自己診断結果
の内容に応じてより適切な対処がとれるように、複数の
送信先2…が設定されていることが好ましい。このと
き、特に、複数の送信先2…は、優先度に応じて、たと
えば図2に示すように、主送信先2aと副送信先2bと
が設定されているとより好ましい。
【0189】具体的には、図2では、デジタル複合機1
におけるサプライ品(各種消耗品など)を注文するため
などの送信先2として「販売店」が設定されており、修
理の依頼などといった各種トラブルに対する対応やメン
テナンスの依頼を通知するためなどの送信先2として
「サービスセンター(またはサポートセンター)」が設
定されている。
【0190】本実施の形態では、上記2つの送信先2・
2のうち、主送信先2aとして販売店を設定し、副送信
先2bとしてサービスセンターを設定しているが、もち
ろんこれに限定されるものではなく、主送信先2aおよ
び副送信先2bの設定については適宜変更可能である、
また、もちろん状況に応じてその他の送信先2が設定さ
れていてもよい。したがって、上記制御部12は、図2
に示すように、自己診断結果に応じて、主送信先2aか
副送信先2bかの何れかを選択して電子メール通信部1
1に上記機器情報Mm を送信させる制御を行うことにな
る。つまり状況に応じて所定の送信先2が選択される。
【0191】上記機器情報Mm とは、電子機器の管理に
関わる必要最小限の情報であって、少なくとも後述する
自己診断結果Me を含んでいる。本発明にかかる管理シ
ステムにおいては、電子機器側でこの機器情報Mm を生
成した上で、該機器情報Mmを電子機器から所定の送信
先へ電子メールにて送信することによって、該電子機器
を迅速、確実、並びに効率的に管理するようになってい
る。
【0192】上記機器情報Mm に必ず含まれており、上
記自己診断部13の自己診断によって生成される自己診
断結果Me とは、電子機器を自己診断した結果得られる
該「電子機器のそのときの状態」を表す情報、特に該電
子機器が有する「特定の機能の動作状態」を表す機器状
態情報に相当する。デジタル複合機1の場合では、上記
特定の機能が画像形成機能となるので、画像形成機能に
関わる状態(動作状態など)を自己診断するようになっ
ている。したがって本実施の形態では、自己診断部13
は、図1に示すように、少なくとも画像形成部20の状
態を診断するようになっている。
【0193】もちろん自己診断部13による状態の診断
は、画像形成部20のみに限定されるものではなく、ハ
ードキー部21aや表示パネル21b、その他図示しな
い各種手段や部材の状態を診断するようになっていても
よい。特に、デジタル複合機1の場合には、単なる画像
形成だけでなく複数の動作モードがあるので、画像形成
部20だけでなく、デジタル複合機1全体の動作状態を
診断するようになっていることが好ましい。さらに、情
報通信部10自身の動作を自己診断するようになってい
てもよい。
【0194】上記自己診断結果Me としては、具体的に
は、たとえば、デジタル複合機1または画像形成部20
の形式や種類に応じた故障状態、デジタル複合機1また
は画像形成部20の動作の調整状態、消耗品の残量状
態、交換品が寿命に達したか否かなどが挙げられる。よ
り具体的には、図3の送信先決定条件のテーブルに示す
ように、トナー切れ、用紙切れ、画質不良、メカトラブ
ル、メンテナンス時期、マシン異常などが挙げられる。
【0195】本実施の形態では、販売店が主送信先2a
として設定されている一方、サービスセンターが副送信
先2bとして設定されているので、デジタル複合機1で
は、図3に示すように、上記自己診断結果Me に応じ
て、該自己診断結果Me を含む機器情報Mm を送信する
送信先2を決定するようになっている。この送信先2の
決定は、上記制御部12によってなされ、具体的には、
図3に示す送信先決定条件のように、予め決定条件をテ
ーブルとして設定しておく手法が好ましく用いられる。
【0196】上記トナー切れや用紙切れは上記消耗品の
残量状態に相当するので、図3における送信先決定条件
のテーブルでは、「販売店宛の条件」として予め設定
され、その結果、自己診断結果Me を含む機器情報Mm
は主送信先2aである販売店に電子メールで送信され
る。
【0197】一方、上記画質不良やメンテナンス時期な
どは動作の調整状態、上記メカトラブルやマシン不良な
どは故障状態に相当するので、送信先決定条件のテーブ
ルでは、「サービス宛の条件」として予め設定され、
その結果、自己診断結果Meを含む機器情報Mm は副送
信先2bであるサービスセンターに電子メールで送信さ
れる。このように本発明では、デジタル複合機1に発生
したトラブル内容(自己診断結果Me )に応じて送信先
2が判別されることが好ましい。
【0198】本発明における機器情報Mm としては、上
記自己診断結果Me の他に、デジタル複合機1が設置さ
れている場所に関わる設置場所情報が含まれていること
がより好ましい。この設置場所情報としては、具体的に
は、デジタル複合機1の設置されている住所情報、およ
びデジタル複合機1を使用している使用者または管理し
ている使用管理者(何れもユーザー)に関するユーザー
情報(顧客情報)の少なくとも何れかが含まれているこ
とが好ましい。
【0199】これによって、サービスマンがデジタル複
合機1の設置先に訪問するような場合、該デジタル複合
機の設置場所が明確になるので、デジタル複合機1から
電子メールを受けた販売店やサービスセンター(送信先
2)では、該デジタル複合機1に対して迅速かつ確実な
サポート対応をとることが可能になる。もちろん、設置
場所情報には他の情報が含まれていてもよい。
【0200】なお、上記使用管理者とは、デジタル複合
機(電子機器)1の保守管理を行う法人や部門としての
管理者ではなく、たとえばデジタル複合機1の所有者の
所在地と設置場所とが異なっており、設置場所で所有者
とは別人(または法人)によって管理されているような
場合を指す。また、保守管理を行う管理者を装置管理者
(機器管理者)と呼称する場合もある。
【0201】さらに、本実施の形態では、図4に示すよ
うに、制御部12が、上記自己診断結果Me に応じて、
主送信先2aおよび副送信先2bの何れに対しても機器
情報Mm を送信させるように制御を行うようになってい
てもよい。
【0202】たとえば、図4の送信先決定条件のテーブ
ルに示すように、上記トナー切れや用紙切れの条件で
は、販売店(主送信先2a)のみに機器情報Mm を送信
すればよく(テーブル中、販売店は「○」でサービスセ
ンターは「×」と表示)、画質不良・メカトラブル・廃
トナーなどに関してはサービスセンター(副送信先2
b)のみに機器情報Mm を送信すればよい(テーブル
中、サービスセンターは「○」で販売店は「×」と表
示)。
【0203】しかしながら、定期的なメンテナンス(テ
ーブル中では「メンテナンス時期」)に対しては、メン
テナンスキットを販売店(主送信先2a)に発注すると
ともに、サービスセンター(副送信先2b)からサービ
スマンに出向依頼をする必要がある。そこで、図4にお
ける送信先決定条件のテーブルで、販売店もサービスセ
ンターも「○」に設定することで、制御部12により、
定期的なメンテナンスに際しては、主送信先2aである
販売店にも副送信先2bであるサービスセンターにも機
器情報Mm が送信されるよう制御する。
【0204】このように、デジタル複合機1の状態に応
じて複数の送信先2…に機器情報M m を送信すれば、該
デジタル複合機1の現在の状態にさらに一層的確かつ円
滑に対応することができる。
【0205】以上のように、本実施の形態では、少なく
とも互いにネットワーク3で接続されるデジタル複合機
1および送信先2を含む管理システムにおいて、電子機
器としてのデジタル複合機1が自己診断部13により自
己診断結果を生成し、これを含む機器情報Mm を所定の
送信先2に電子メールで送信するようになっている。
【0206】そのため、上記所定の送信先2として該デ
ジタル複合機1の保守管理を行う販売店2aやサービス
センター2bを設定しておけば、たとえばデジタル複合
機1が故障した場合や消耗品がなくなったり交換品が寿
命に達した場合などにおいて、上記販売店2aやサービ
スセンター2b側で的確な対処をとることが可能にな
り、デジタル複合機1を従来よりも一層確実に管理する
ことができる。
【0207】また、上記所定の送信先2として、主送信
先および副送信先といった複数の送信先が設定されてい
る場合には、デジタル複合機1は、自己診断結果に応じ
て、少なくとも1つの送信先、状況によっては2つ以上
の送信先を選択し、機器通信手段としての電子メール通
信部11に機器情報Mm を送信させるようになっている
ことが好ましい。これによって、デジタル複合機1を従
来よりもさらに一層確実に管理することができる。
【0208】〔実施の形態2〕本発明の第2の実施の形
態について図5に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、本発明はこれに限定されるものではない。ま
た、説明の便宜上、前記実施の形態1で使用した部材と
同じ機能を有する部材には同一の番号を付記し、その説
明を省略する。
【0209】前記実施の形態1では、制御部12(図1
参照)は、自己診断結果Me に基づいて所定の送信先2
に電子メールを送信するための制御を単に行うだけであ
ったが、本実施の形態では、上記制御部12は、上記自
己診断結果Me に基づいて電子メールを送信するか否か
を決定し、送信する必要があるのであれば、上記送信先
2に対して、上記自己診断結果Me を含む機器情報Mm
を送信させる制御を行うようになっている。
【0210】たとえばトナーなどの消耗品については、
予めユーザー側で準備することが可能である。ここで、
図5に示すように、「トナー切れ発生」(消耗品の残量
状態のトラブル)という自己診断結果Me が生成された
とする。この場合、ユーザー側で予めトナーを準備して
いるにも関わらず、自動的に、トナー発注の自己診断結
果Me を含む機器情報Mm が電子メールにて販売店(主
送信先2a)に送信されると、ユーザー側は二重にトナ
ーを購入することになり、コスト上も消耗品そのものと
しても無駄となってしまう。
【0211】また、図示しないが、消耗品や交換品には
別途購入費が必要となることが多いが、消耗品や交換品
の種類によっては高額なものもあるため、その金額次第
ではユーザー側にとって非常に負担となる場合もある。
それゆえ、機器情報Mm の電子メールが送信されて消耗
品や交換品が自動発注されることは、ユーザー側にとっ
て便利な場合もあるが、逆に問題点を招来するような場
合もある。
【0212】そこで、本実施の形態では、制御部12
(図1参照)により、一度、ユーザーに機器情報Mm
発信して良いか否かを問い合わせる制御を行う。このと
きのユーザーへの問い合わせは、前述したハードキー部
21aおよび表示パネル21bを利用する。具体的に
は、図5に示すように、自己診断結果Me に基づいて所
定の送信先2に機器情報Mm を送信するか否かの確認表
示を表示パネル21bに表示させて、表示パネル21b
またはハードキー部21aの入力により機器情報M m
送信の実行または中止を決定させる。
【0213】図5に示すように、たとえばトナー切れが
発生した場合、そのまま機器情報M m が電子メールで販
売店(主送信先2a)に送信されてトナーが自動的に発
注された際、ユーザー側で特にトナーを準備していなけ
ればよいが、ユーザー側が予めトナーを準備している場
合には、余計なトナーの購入費用が発生することにな
る。そこで、表示パネル21bにたとえば「トナーを発
注します。よろしいですか」とユーザーに確認をとるた
めのメッセージと、「はい」および「いいえ」のソフト
キー(表示上のキー)を表示させる。トナーが準備され
ていれば「いいえ」のソフトキーを、準備されていなけ
れば「はい」のソフトキーを操作させる。
【0214】このように、所定の送信先2に機器情報M
m が送信される前に、ユーザーに機器情報Mm の送信の
確認を求めることにより、必要以上の消耗品の発注や、
希望しない保守サービスを受けるような事態を回避する
ことができる。
【0215】なお、図5におけるデジタル複合機1の表
示パネル21bは、タッチパネルとなっている。そのた
め表示パネル21bに表示される「はい」および「いい
え」のキーのうちの何れかのキーを操作することで、機
器情報Mm の送信の可否に関わる入力操作が完了する。
したがって、図5に示す例では、表示パネル21bが入
力部を兼ねていることにもなる。
【0216】もちろん、図5に示す例では、各種キーか
らなるハードキー部21aも設けられているので、たと
えばテンキーのうち「1」を操作すれば、機器情報Mm
を送信すると設定し(上記「はい」のソフトキーに対
応)、「2」を操作すれば、機器情報Mm を送信しない
と設定して(上記「いいえ」のソフトキーに対応)もよ
い。
【0217】以上のように、本実施の形態では、前記実
施の形態1で説明した管理システムにおいて、さらにデ
ジタル複合機は、自己診断結果に基づいて、所定の送信
先への機器情報の送信の可否を決定するようになってい
る。
【0218】それゆえ、たとえばデジタル複合機におい
て発生したトラブルがユーザー側で対処可能なものであ
れば、所定の送信先である販売店などへ電子メールを送
信しないようにすることができる。一方、発生したトラ
ブルがユーザー側では対処不能である場合には、販売店
などへ電子メールを送信して、トラブルへの対応を依頼
することができる。
【0219】〔実施の形態3〕本発明の第3の実施の形
態について図6および図7に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、本発明はこれに限定されるもので
はない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1または
2で使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の番
号を付記し、その説明を省略する。
【0220】本実施の形態では、前記実施の形態1また
は2の構成に加えて、複数の送信先2…が設定されてい
る場合に、時間情報に基づいて所定の送信先2を選択す
るように制御部12が制御を行うようになっている。
【0221】本実施の形態の管理システムでは、図6に
示すように、基本的な構成は前記実施の形態1における
図1と同様であるものの、情報通信部10に対して、さ
らにタイマー15が備えられている構成となっている。
上記タイマー15は時間を計測する計時手段である。
【0222】上記タイマー15では時間が計測されるの
で、制御部12は、このタイマー15より得られる時間
情報に基づいて、複数の送信先2…から特定の送信先2
を選択する。具体的には、図7に示すように、トナー発
注という自己診断結果が自己診断部13により得られた
場合、上記タイマー15により得られる時間情報に基づ
いて、機器情報Mm の送信先2を選択する。
【0223】たとえば、デジタル複合機1においては、
図7に示すように、各送信先2…の営業条件に応じて送
信先決定条件のテーブルが予め設定されている。主送信
先2aである販売店は、月曜日から金曜日までの「日
中」であれば営業しているが、土曜日・日曜日・祝日お
よび「夜間」は営業していない。一方、副送信先2bで
あるサービスセンターは、ほぼ年中無休状態で24時間
でサービス体制を整えている。そこで、送信先決定条件
のテーブルにおいては、月〜金までの平日の「日中」
であれば、機器情報Mm を販売店(主送信先2a)に送
信する一方、土日祝日および「夜間」については、機
器情報Mm をサービスセンター(副送信先2b)に送信
するように設定する。
【0224】なお、上記タイマー15により時間情報を
得るタイミングとしては、上記自己判断結果Me が生成
された時点か、自己診断結果Me を含む機器情報Mm
生成された時点すなわち電子メールの送信が可能となっ
た時点の二つがある。一般的には、機器情報Mm が電子
メールで送信可能となった時間を基準としてタイマー1
5から時間情報を得ることが好ましい。しかしながら、
自己診断結果Me の生成時点も機器情報Mm の送信時点
も実質的にはほとんど時間差はないので、本実施の形態
では、何れかの情報が生成された時点を基準としてタイ
マー15から時間情報を得るようになっていればよい。
【0225】また、上記「日中」と「夜間」との時間設
定についても、主送信先2aである販売店の営業時間に
合わせて適宜設定すればよく、特に限定されるものでは
ない。たとえば、販売店の営業時間が午前9時から午後
6時までとすると、上記「日中」をこの時間帯に設定し
ておき、この時間帯から外れる時間帯を「夜間」と設定
しておけばよい。
【0226】このように電子メールを送信する時間によ
って、より適切に対処することが可能な送信先2を選択
して機器情報Mm を送信すれば、時間帯に限定されるこ
となく、電子機器の現在の状態に、より円滑に対応する
ことができる。
【0227】以上のように、本実施の形態では、さらに
デジタル複合機がタイマーを備えており、時間情報を生
成できるようになっている。そのため、デジタル複合機
は、制御部によって、自己診断結果が生成された時間に
基づいて、複数の送信先から機器情報を送信すべき送信
先を選択する制御を行うことができる。その結果、24
時間体制でデジタル複合機のトラブルに対処することが
可能になる。
【0228】〔実施の形態4〕本発明の第4の実施の形
態について図8および図9に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、本発明はこれに限定されるもので
はない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1、2、
または3で使用した部材と同じ機能を有する部材には同
一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0229】前記実施の形態1ないし3では、1台のデ
ジタル複合機1に対して主送信先2aおよび副送信先2
b(すなわち複数の送信先2…)が設定されている構成
であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、
たとえば、電子機器としてのデジタル複合機1も送信先
2も何れも複数含まれる構成であってもよい。
【0230】このような複数のデジタル複合機1…が含
まれる構成にとしては、まず、図8に示すように、複数
のユーザーがそれぞれ個々にデジタル複合機1・1を保
有しており、各デジタル複合機1に対して、機器情報M
m の送信先2として、それぞれ主送信先2aおよび副送
信先2bが設定されている構成が挙げられる。この構成
では、各ユーザーではデジタル複合機1を1台しか保有
していないので、その管理システムは、前記実施の形態
1ないし3と同様のシステムとなる。
【0231】これに対して、たとえばあるユーザーが複
数台のデジタル複合機1…を保有しているとする。この
場合、複数のデジタル複合機1…が何れも同一種類であ
れば、その管理システムは、図8に示す場合と同じく、
前記実施の形態1ないし3と同様のシステムとなる。
【0232】ところが、ユーザーの保有している複数の
デジタル複合機1…に異なる種類のものが含まれている
場合には、トラブルやメンテナンスの条件が異なるた
め、前記実施の形態1ないし3の管理システムでは不十
分となる場合がある。
【0233】たとえば図9に示すように、あるユーザー
が2台のデジタル複合機1・1を保有しており、一方が
1つがカラー複写機兼プリンタ複合機(以下、カラー機
とする)1aであり、他方が白黒複写機兼FAX複合機
(以下モノクロ機とする)1bであるとする。すなわち
2台のデジタル複合機1・1はそれぞれ異なる種類のカ
ラー機1aおよびモノクロ機1bであるとする。
【0234】前記実施の形態2または3で例に挙げた、
「トナー切れ」という自己診断結果Me が生成され、こ
れに基づいて機器情報Mm が生成された場合、カラー機
1aではカラー画像形成のために複数色のトナーを用い
ている一方、モノクロ機1bは1種類のトナー(ブラッ
クトナー)しか用いていない。そのため、「トナー切
れ」という同一の自己診断結果Me が得られて「トナー
発注」という同一の機器情報Mm が電子メールで送信先
2に送信されたとしても、必要とするトナーの種類は異
なる場合がある。
【0235】すなわち、電子機器の種類が異なる場合に
は、同様の自己診断結果Me および機器情報Mm が生成
されたとしても、各電子機器に対してなされるサポート
対応の種類はそれぞれ異なる場合がある。
【0236】そこで、本実施の形態における管理システ
ムでは、電子機器の種類や、電子機器の形式などに応じ
て、送信先2を選択するように制御する。
【0237】たとえば図9に示す例に基づいて説明する
と、送信先決定条件のテーブルとしては、各デジタル複
合機1…の種類や形式に応じて、送信先2が個別に設定
されている。
【0238】具体的には、カラー機1aの場合、カラー
画像形成機能とプリンタ機能とを有しているので、こ
れら各機能に対して専門にサポート対応するサービスマ
ンとして担当者A(送信先2c)を設定しておき、この
担当者Aに対して機器情報M m を送信するように設定す
る。図9の例では、担当者Aのサービスカー(送信先2
c)に備えられている情報端末などに対して電子メール
が送信される。
【0239】同様に、モノクロ機1bの場合、白黒画像
形成機能とFAX機能とを有しているので、これら各
機能に対して専門にサポート対応するサービスマンとし
て担当者B(送信先2d)を設定しておき、この担当者
Bに対して機器情報Mm を送信するように設定する。
【0240】このとき、上記カラー機1aおよびモノク
ロ機1bそれぞれに対して複数の送信先2…を設定して
もよい。たとえば、カラー機1aに対して、担当者Aの
送信先2cを主送信先として設定し、これに加えて、前
記実施の形態1ないし3のように、販売店やサービスセ
ンターを副送信先として設定した上で、これら複数の送
信先2…に機器情報Mm の電子メールを送信するように
なっていてもよい。
【0241】このような構成であれば、担当者Aが所属
する販売店やサービスセンターでも、カラー機1aに対
する対応をとることが可能になり、担当者Aが休んでい
るような場合でも、販売店またはサービスセンターから
代わりのサービスマンを派遣することができる。しか
も、販売店やサービスセンター側でカラー機1aの過去
の履歴を管理しておけば、適切なサポート対応をするた
めの情報を代わりのサービスマンに提供することができ
る。
【0242】したがって、本実施の形態の管理システム
では、基本的な構成は前記実施の形態1における図1や
実施の形態3における図6に示した構成と同様である
が、上記メモリ14に該デジタル複合機1の種類を記憶
させておき、この種類に応じて、個別の送信先2(個別
の担当者や担当部門)を設定しておく。その結果、送信
先2では個々のデジタル複合機1に対して種類に応じて
迅速かつ的確な対処をとることが可能になる。
【0243】上記デジタル複合機1の「種類」として
は、特に限定されるものではなく、デジタル複合機1の
管理上有効なものであればよい。たとえば、デジタル複
合機1の具体的な機種、または同様の機種を含む規格の
種類、カラー・モノクロ画像形成あるいは中高速機・パ
ーソナル(低速)機などといったデジタル複合機1の動
作上のカテゴリーなどが挙げられる。
【0244】以上のように、本実施の形態では、前記実
施の形態1ないし3の管理システムにおいて、デジタル
複合機も送信先もそれぞれ複数含まれている。すなわ
ち、本発明にかかる管理システムでは、複数のデジタル
複合機を包括して管理することが可能になっている。し
かも、個々のデジタル複合機に対して個別に主送信先を
設定しておくことが可能になるので、デジタル複合機の
機種などに応じてより一層適切な対応が可能になる。
【0245】〔実施の形態5〕本発明の第5の実施の形
態について図10ないし図12に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるも
のではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1な
いし4の何れかで使用した部材と同じ機能を有する部材
には同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0246】前記実施の形態1ないし4では、機器情報
m の送信プロセスは、デジタル複合機1から直接送信
先2に電子メールを送信する1段階のプロセスであった
が、本実施の形態では、まずデジタル複合機1から一次
送信先に対して電子メールが送信された後、さらに一次
送信先から二次送信先へ電子メールが送信されるという
2段階のプロセスとなっている。
【0247】本発明にかかる他の管理システムは、図1
0に示すように、前記実施の形態1ないし4と同様のデ
ジタル複合機1と、該デジタル複合機1とネットワーク
3を介して接続される送信先2(二次送信先)としての
サービスマン情報端末2e(以降、S情報端末と略記す
る)とを含んでいるが、さらに、ネットワークを介して
接続される一次送信先としての情報管理装置4も含まれ
ている。
【0248】なお、デジタル複合機1の構成は前記実施
の形態1ないし4と同様であるので(図1・図6参照)
その説明は省略する。上記二次送信先としてのS情報端
末2eとしては、サービスカーに備えられている情報端
末や、サービスマン個人が保有する携帯型の情報端末が
挙げられる。
【0249】上記情報管理装置4は、ネットワーク3に
接続され、上記S情報端末2eに対して電子メールにて
情報の送信を可能とする管理通信部41と、情報管理装
置4の動作を制御する管理制御部42と、後述する指示
情報Md を生成する指示情報生成部43と、外部から情
報の入力を可能とする管理入力部44と、タイマー45
と、メモリ46とを備えている。
【0250】上記管理通信部41は、デジタル複合機1
から送信された機器情報Mm を受信するとともに上記S
情報端末2eに対して指示情報Md を電子メールで送信
するようになっている。上記管理制御部42は、上述し
たように情報管理装置4全体の動作を制御するものであ
るが、特に、指示情報Md 生成に関わる各種制御や指示
情報Md をS情報端末2eに送信するための制御を行
う。
【0251】上記指示情報生成部43は、上記デジタル
複合機1から受信した機器情報Mmに基づいて、S情報
端末2eに対して送信するための指示情報Md を生成す
る。管理入力部44は、特に指示情報Md 生成に関わる
各種情報を入力可能とする。タイマー45は時間を計測
する計時手段であり、管理制御部42による制御のため
の時間情報を生成する。メモリ46は、指示情報Md
成に関わる情報や管理制御部42による制御に関わる情
報を記憶している記憶手段であり、特に指示情報Md
成に関わる各種情報を、好ましくはデータベースのかた
ちで記憶している。
【0252】なお、図10から明らかなように、本実施
の形態の管理システムには、デジタル複合機1および情
報管理装置4という二つの装置(電子機器)が含まれて
おり、そのため制御に用いられる手段は、各装置毎に設
けられている。それゆえ、デジタル複合機1の制御手段
については、本実施の形態では、機器制御部12とし、
情報管理装置4の管理制御部42と明確に区別する。ま
た、その他の手段についても上記二つの装置間で重なっ
ているものがあるが、これらは管理システムの説明上、
部材番号を変えることで十分に区別できると思われるの
で、特に名称を区別しない。
【0253】さらに、図10においては、太線の一点鎖
線がネットワーク3を介してやりとりされる電子メール
の送受信経路を示しており、細線の矢印がデジタル複合
機1の動作制御に関わる制御情報の出力経路を示してい
る点は、前記実施の形態1における図1や実施の形態3
における図6と同様であるが、太線の点線矢印が示す出
力経路は、上記機器情報Mm だけでなく指示情報Md
含んでいる。
【0254】また、上記機器情報Mm および指示情報M
d 、並びに、後述する実施の形態8などで説明する返信
情報など、本発明にかかる管理システムにおいて、電子
メールにて送受信される情報は、まとめて「管理システ
ム情報」とする。
【0255】本実施の形態にかかる管理システムでは、
複数の地区に上記デジタル複合機1が複数設置されてい
る。これらデジタル複合機1は、ユーザー(顧客)によ
り購入されるか賃貸されているかしてユーザー側に設置
されている。一方、上記情報管理装置4およびS情報端
末2eは、デジタル複合機1のメンテナンス他を行う保
守事業部門、たとえばサービスセンターに所属してい
る。このうち情報管理装置4はサービスセンターに設置
されている。これに対して、S情報端末2eは、個々の
サービスマンが保有する各種情報端末(ノートパソコン
や携帯情報端末など)となっている。
【0256】より具体的には、図11に示すように、た
とえばA・B・Cの3地区にそれぞれ複数のデジタル複
合機1…が設置されており(図11ではそれぞれの地区
に2つずつ)、これら複数のデジタル複合機1…をサー
ビスセンター200で管理する状況が挙げられる。上記
情報管理装置4は、サービスセンター200に設置され
て、上記各デジタル複合機1それぞれとネットワーク3
(図11には図示せず)を介して接続されている。ま
た、該サービスセンター200には複数のサービスカー
が所属(図11では3台)しており、各サービスカーに
は上記S情報端末2eとしての各種情報端末が配備され
ている。したがって、サービスカーは送信先2に相当す
る。
【0257】上記各地区のデジタル複合機1から、該デ
ジタル複合機1にトラブルが発生した旨の機器情報Mm
が電子メールにてサービスセンター200に送信されて
きた場合には、該サービスセンター200の情報管理装
置4がその電子メールを受け取り、これを適宜加工し
て、サービスカー(送信先2)のS情報端末2e(図1
1には図示せず)に指示情報Md として電子メールにて
送信する。
【0258】図11から明らかなように、本実施の形態
にかかる管理システムでは、複数のデジタル複合機1…
から送信される機器情報Mm の電子メールが、一旦全て
情報管理装置4(サービスセンター200)に送信され
ることになる。そして、情報管理装置4では、デジタル
複合機1…から受信した電子メールの内容(機器情報M
m )に基づいて後述するように新たな電子メール(指示
情報Md )を作成した上で、所定の送信先2(サービス
カー)であるS情報端末2eに送信する。
【0259】このように本実施の形態では、デジタル複
合機1…およびS情報端末2e…(送信先2…)をネッ
トワーク3に接続した状態に加えて、さらに情報管理装
置4もネットワーク3に接続している。これによって、
情報管理装置4を機器情報M m の「ゲートウェイ」とし
て機能させることが可能になり、上記機器情報Mm を一
度ストックした上で、末端となる二次送信先(S情報端
末2e)用の指示情報Md に加工してから、それぞれの
二次送信先(S情報端末2e)に送信することになる。
【0260】そのため、二次送信先の受信者となる各サ
ービスマンは、自分が担当するデジタル複合機1が現在
どのような状態にあるかを系統的に把握することができ
るとともに、情報管理装置4側では、個々のデジタル複
合機1…の状態を確実に管理することができる。それゆ
え、たとえばあるデジタル複合機1が故障した場合など
において、二次送信先の受信者であるサービスマンは、
そのデジタル複合機1に対して的確な対処をとることが
可能になるとともに、情報管理装置4側でも、そのデジ
タル複合機1について一括した管理が可能となる。それ
ゆえ、デジタル複合機1を従来よりも一層確実に管理す
ることができる。
【0261】ここで、本実施の形態における機器情報M
m 、および、この機器情報Mm に含まれる自己診断結果
e は、何れも前記実施の形態1ないし4で説明した機
器情報Mm と同様であるのでその説明は省略する。
【0262】さらに、上記機器情報Mm には、前記実施
の形態1で説明したように、自己診断結果Me の他に設
置場所情報(デジタル複合機1の設置されている住所情
報、およびデジタル複合機1を使用しているユーザーに
関するユーザー情報など)が含まれていることが好まし
いが、本実施の形態では、さらに、個々のデジタル複合
機1を特定するための特定情報(電子機器特定情報)が
含まれていることがより好ましい。
【0263】これは、図11に示すように、本実施の形
態にかかる管理システムでは、複数のデジタル複合機1
…が含まれているためである。このように各デジタル複
合機1から送信される機器情報Mm に付加情報として特
定情報が含まれていれば、どのデジタル複合機1から機
器情報Mm を受信したかが明確となる。また、特定のデ
ジタル複合機に対してより確実に対応できる指示情報M
d を二次送信先に受信することが可能であるとともに、
複数の二次送信先から、特定のデジタル複合機1に、よ
り確実に対応できる二次送信先を選択することもでき
る。そのため、個々の電子機器に、より一層確実に対処
することが可能になる。
【0264】上記特定情報としては、複数あるデジタル
複合機1…のうち、機器情報Mm が送信されてきたデジ
タル複合機1を特定できる情報であれば特に限定される
ものではないが、たとえば個々のデジタル複合機1に付
けられている固有の番号(製造番号や、サービスセンタ
ー200あるいは販売店によって適宜設定登録されてい
る独自の管理番号)、あるいは上記設置場所情報、すな
わちデジタル複合機1の設置されている場所や、デジタ
ル複合機1のユーザーに関する情報などが挙げられる。
したがって、上記設置場所情報と特定情報とは、互いに
重複する場合がある。
【0265】上記指示情報Md は、上記機器情報Mm
基づいて、情報管理装置4の指示情報生成部43にて生
成されるものであり、S情報端末2eの保有者であるサ
ービスマンにとって、サポート対応に有用な各種情報が
含まれてなるものである。
【0266】上記機器情報Mm の加工による指示情報M
d の生成手法としては、特に限定されるものではない
が、たとえば、上記メモリ46に記憶されている各種デ
ータベースから、その機器情報Mm の発信先であるデジ
タル複合機1に対応するデータを検索し照合することに
よって付加情報を得て、この付加情報を機器情報Mm
内容に付加した上で、適宜、S情報端末2e用にフォー
マット化するなどの手法が挙げられる。
【0267】これによって、デジタル複合機1の現在の
状態に、より適切に対応し得る情報を付加情報として付
け加えて指示情報Md として送信先2(S情報端末2
e)に送信することになるので、デジタル複合機1の現
在の状態に、より一層的確かつ円滑に対応することがで
きる。
【0268】上記メモリ46に記憶されている付加情報
としては、特に限定されるものではないが、たとえば、
過去に各デジタル複合機1から受信した機器情報Mm
関する履歴情報が挙げられる。つまり、デジタル複合機
1の過去の調整や修理の記録、あるいはメンテナンスの
記録、消耗品の発注関連、その他サービス関連の情報な
どをデータベース化しておく。
【0269】これによって、データベースから適宜、該
当するデジタル複合機1に関する付加情報を得て、これ
を機器情報Mm に加えて指示情報Md にすれば、S情報
端末2eで指示情報Md を受け取るサービスマンは、こ
れら情報を参考にして適切な対処をとることができるの
で、デジタル複合機1の現在の状態に、より一層的確か
つ円滑に対応することができる。なお、上記メモリ46
に記憶される付加情報は、どのような内容の情報であっ
ても、上記のように、受信した機器情報Mm に対応して
データベースとして分類されてなることが好ましい。
【0270】上記メモリ46のデータベースは、たとえ
ば、管理通信部41がデジタル複合機1から機器情報M
m を受信し、管理通信部41がS情報端末2e(送信先
2)へ指示情報Md を送信する度に、管理制御部42
が、機器情報Mm および指示情報Md を、履歴情報とし
て、メモリ46に蓄積することで、自動的に内容を更新
できる。なお、当該履歴情報には、機器情報Mm および
指示情報Md の内容(たとえば、自己診断結果としての
用紙切れ情報や紙詰まり情報など)に加えて、各情報M
m およびMd が受信または送信された時点が含まれてい
る。
【0271】さらに、上記情報管理装置4には、管理入
力部44が備えられているが、本実施の形態では、この
管理入力部44からその他の付加情報を入力できるよう
になっていてもよい。たとえば、個々のデジタル複合機
1の調整や点検に関わるアドバイスを付加情報として適
宜入力してS情報端末2eに送信することができる。こ
れによって、データベースにはないその他の情報を付加
情報として入力して指示情報Md としてS情報端末2e
に送信することができるので、デジタル複合機1の現在
の状態に、より一層的確かつ円滑に対応することができ
る。なお、この場合、管理制御部42は、上記履歴情報
として、当該付加情報を含む指示情報M d 、あるいは、
指示情報Md から抽出した付加情報を、メモリ46のデ
ータベースに格納する。
【0272】このように、本実施の形態では、情報管理
装置4は、送信先2(S情報端末2e)に対して送信さ
れる指示情報Md に、各サービスマンにとって参考にな
ったり必要になるような各種情報(機器情報Mm や付加
情報)を添付することができる。そのため、サービスマ
ンは、デジタル複合機1に対してより適切に対応するこ
とができる。なお、指示情報Md の具体的な例として
は、後記の実施の形態6にて詳細に説明する。
【0273】また、本実施の形態では、図11に示すよ
うに、S情報端末2eが複数(図11では、送信先2と
してのサービスカーα〜γの3つ)となっているので、
機器情報Mm の内容に応じて、指示情報Md を送信する
S情報端末2eを、管理制御部42が選択するようにな
っていることが非常に好ましい。たとえば、図11で
は、A地区担当のサービスマンはサービスカーαに搭乗
しており、B地区担当のサービスマンはサービスカーβ
に搭乗しており、C地区担当のサービスマンはサービス
カーγに搭乗しているとする。
【0274】この場合、管理制御部42は、特定のデジ
タル複合機1から受信した機器情報Mm 、またはこの機
器情報Mm から生成される指示情報Md に基づいて、複
数のS情報端末2e…のうち、どの送信先に指示情報M
d を送信するかを選択する。そして選択された特定のS
情報端末2eに対して上記指示情報Md を送信させる制
御を行う。
【0275】なお、本実施の形態における管理方法にお
いても、前記実施の形態2で説明したように、自己診断
結果Me に基づいて電子メールをS情報端末2eに送信
するか否かを決定するステップを含んでいてもよい。た
とえば、情報管理装置4は、S情報端末2e(送信先
2)の選択だけでなく、自己診断結果Me に基づいて電
子メールを送信するか否かも判定するように制御するこ
とができる。
【0276】また、上記管理制御部42によるS情報端
末2eの具体的な選択手法については、特に限定される
ものではない。たとえば、本実施の形態では、サービス
マンは、送信先2となるサービスカーに搭乗したりS情
報端末2eとなる情報端末を保有しているが、(1)各
サービスマンの担当地区を予め特定しておくか、あるい
は、(2)機種によって担当するサービスマンを予め決
定しておく手法が好ましく用いられる。
【0277】上記(1)の手法について説明すると、た
とえば、上述したように、A・B・Cの3地区があり
(図11参照)、情報管理装置4では、予めA地区担当
のサービスカー(サービスマン)はα号車、B地区担当
のサービスカー(サービスマン)はβ号車、C地区担当
のサービスカー(サービスマン)はγ号車と決定してお
いて、これら決定結果を付加情報としてデータベースに
記憶させておく。
【0278】そして、たとえば図12に示すように、A
・B・Cの3地区のうちB地区のデジタル複合機1にて
故障が発生したとの機器情報Mm が電子メールでサービ
スセンター200の情報管理装置4に送信されたとす
る。そこで、サービスセンターの情報管理装置4は、B
地区担当のサービスカーβ号車に対して、修理依頼があ
った旨の指示情報Md を電子メールで送信する。それゆ
えβ号車のサービスマンは、故障の発生したデジタル複
合機1に対して適切に対処することができる。
【0279】また、上記(2)の手法について説明する
と、図示しないが、前記実施の形態4で説明したよう
に、電子機器の種類や電子機器の形式などに応じて、情
報管理装置4がS情報端末2eを選択する制御を行う
(図9参照)。具体的には、デジタル複合機1が保有す
る送信先決定条件のテーブル(図9参照)を情報管理装
置4が保有しており、各デジタル複合機1…の種類や形
式に応じて、S情報端末2eを個別に設定しておく。
【0280】この手法では、各サービスマンの専門に応
じて担当のデジタル複合機1を設定することができるの
で、故障の発生したデジタル複合機1に対してより適切
に対処することができる。
【0281】上記のように複数の送信先2(S情報端末
2e)…があり、各送信先2毎に担当地域が異なった
り、担当分野が異なるような場合には、情報管理装置4
は、受信した機器情報Mm の内容から、適切な送信先
2、すなわち特定のデジタル複合機1に対してより確実
に対応できる送信先2を選択した上で指示情報Md を送
信することができる。その結果、個々のデジタル複合機
1に、より一層確実に対処することが可能になる。
【0282】本実施の形態では、さらに、上記タイマー
15により得られる時間に基づいて、特定のS情報端末
2eが選択されるようになっていてもよい。たとえば、
サービスカーα〜γに搭乗するサービスマンの業務時間
帯をずらしておけば、24時間体制でデジタル複合機1
に対応することが可能になる。
【0283】たとえば、サービスカーαに搭乗するサー
ビスマンは、午前8時から午後4時までをサービス業務
の時間としており、サービスカーβに搭乗するサービス
マンは、午後4時から午前0時までをサービス業務の担
当時間しており、サービスカーγに搭乗するサービスマ
ンは、午前0時から午前8時までをサービス業務の担当
時間としているとする。そして、各時間帯と対応するサ
ービスカー(サービスマン)とを付加情報としてメモリ
46に記憶させておけば、前記実施の形態3で説明した
ような電子メールの送信制御が可能になる。
【0284】以上のように、本実施の形態では、前記実
施の形態1ないし4の管理システムにおいて、さらに、
情報管理装置4が含まれている構成である。このとき、
前記実施の形態1ないし4における送信先2(2e)
は、二次送信先となる。
【0285】この構成では、上記情報管理装置4がゲー
トウェイのような役目を果たし、デジタル複合機1に関
わる機器情報Mm を一旦受信した上で末端となる二次送
信先に送信することになる。そのため、二次送信先の受
信者であるたとえばサービスマンは、上記デジタル複合
機1が現在どのような状態にあるかを系統的に把握する
ことができるとともに、情報管理装置4側、すなわちサ
ービスセンター200では、デジタル複合機1の状態を
確実に管理することができる。それゆえ、デジタル複合
機1を従来よりも一層確実に管理することができる。
【0286】特に本実施の形態では、情報管理装置4が
指示情報生成部43を備えており、デジタル複合機1か
ら送信された機器情報Mm に基づいて、二次送信先に送
信するための指示情報Md を生成するようになってい
る。つまり二次送信先2(2e)の受信者(サービスマ
ン)は、トラブルが発生した場合に、機器情報Mm をさ
らに加工した指示情報Md を受信していることになるの
で、デジタル複合機1に対してより一層的確な対処をと
ることが可能になる。
【0287】また、二次送信先が複数含まれている場合
には、情報管理装置4では、受信した機器情報Mm に基
づいて特定の送信先を選択し、指示情報Md を送信する
ことになる。そのため、複数の二次送信先2(2e)か
らより適切な対処をとることができる送信先を選択して
指示情報Md を送信することができ、デジタル複合機1
の現在の状態に常に的確かつ円滑に対応することができ
る。
【0288】さらに、上記情報管理装置4が備えるメモ
リ46には、受信した機器情報Mmに対応して分類され
る付加情報がデータベースなどとして記憶されている。
そのため、指示情報生成部43では、受信した機器情報
m に加えて、上記機器情報Mm に対応した付加情報を
選択して付加して指示情報Md として生成し、所定の二
次送信先2(2e)に対して該指示情報Md を送信する
ことができる。そのため、デジタル複合機1の現在の状
態に適切に対応できる付加情報を添付することが可能に
なる。
【0289】〔実施の形態6〕本発明の第6の実施の形
態について図13および図14に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるも
のではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1な
いし5の何れかで使用した部材と同じ機能を有する部材
には同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0290】前記実施の形態5では、デジタル複合機1
から一次送信先に対して電子メールが送信された後、さ
らに一次送信先から二次送信先へ電子メールが送信され
るプロセスにおいて、このときの二次送信先はサービス
カーや情報端末であったが、たとえば、販売店を二次送
信先に設定しても構わない。
【0291】具体的には、本発明にかかる管理システム
は、図13に示すように、前記実施の形態5とほぼ同様
に、ネットワーク3を介して、デジタル複合機1と送信
先(二次送信先)2としての複数のS情報端末2e…
(図13では3つ)と、情報管理装置4とを含んでいる
が、送信先2としては、複数のS情報端末2e以外に販
売店情報端末2fが含まれている。なお、デジタル複合
機1・情報管理装置4・S情報端末2eの構成は前記実
施の形態5と同様であるので(図10参照)その説明は
省略する。
【0292】上記販売店情報端末2fとしては、通常の
パソコンやワークステーションなどが挙げられる。ま
た、この販売店情報端末2fは情報管理装置4として使
用可能になっていてもよい。
【0293】さらに、本実施の形態では、上記指示情報
に対して添付可能な付加情報として、機器情報Mm の送
信元のデジタル複合機1に関する履歴情報を添付するよ
うになっている。
【0294】具体的には、たとえば、前記実施の形態5
で説明したようにA〜Cの3地区があるとして、B地区
にあるデジタル複合機1から機器情報Mm としての異常
情報がサービスセンター200の情報管理装置4に電子
メールにて送信されるとする(図12参照)。サービス
センター200の情報管理装置4では、メモリ46のデ
ータベースと機器情報Mm とを照合し、図14に示すよ
うなサポート履歴(履歴情報)から付加情報を抽出す
る。
【0295】たとえば、対象地区Bにおいて対象コード
が設定されている複数のデジタル複合機1…があるとす
る。各デジタル複合機1においては、図14のサポート
履歴テーブルに示すように、対象コード、製品名、製造
番号、今までの画像形成枚数(表中ではカウンタ)、設
置先(オーナー)、過去にどのようなサポートを受けた
かという具体的なサポート履歴がまとめられている。
【0296】対象コードB−1のデジタル複合機1で
は、製品名がAR−S336、製造番号が5274895 、画
像形成枚数のカウンタが2,521 枚、設置先(オ−ナー)
がSC商事の中村氏、過去のサポート履歴として、19
98年9月1日に画質調整、翌年4月5日にマシン交換
の各情報がまとめられている。これらは全てデジタル複
合機1における付加情報としてデータベース化されてい
る。同じく、対象コードB−2・B−3他の各デジタル
複合機1においても同様の付加情報がまとめられてデー
タベース化されている。
【0297】サービスセンター200の情報管理装置4
(図14では図示せず)では、前記実施の形態5と同様
に、指示情報生成部43にて指示情報Md を生成する。
たとえばサポートの依頼先が上記対象コードB−1のデ
ジタル複合機1であれば、そのサポート依頼先の情報
(機器情報Mm に特定情報として含まれている)、症状
(機器情報Mm に自己診断結果Me として含まれてい
る)、過去のサポート履歴情報(データベースより抽
出)、設置場所情報(データベースより抽出されてもよ
いし、予め機器情報Mm に含まれていてもよい)などを
含む指示情報Md を生成する。
【0298】その後、本実施の形態では、情報管理装置
4は、ネットワーク3を介して、上記指示情報Md を一
旦販売店情報端末2f(販売店201)に送信する。販
売店情報端末2fでは、上記指示情報Md を受信した
後、複数の送信先2…であるS情報端末2e…のうち、
対象コードB−1のデジタル複合機1を使用するユーザ
ーの所在地がある地区(B地区)をサポートするサービ
スカー(送信先2)のS情報端末2eに送信される。対
応するサービスカーでは、S情報端末2eで受信した指
示情報Md に基づいて、対象コードB−1のデジタル複
合機1を使用するユーザーの所へすぐに向かうことがで
きるで、トラブルに対してより一層適切な対応が可能に
なる。
【0299】特に、本実施の形態では、図14に示すよ
うに、サービスセンター200の情報管理装置4から一
旦販売店情報端末2f(販売店201)を経由して所定
のS情報端末2eに指示情報Md が送信されている。そ
のため、上記指示情報Md に対して、上記販売店情報端
末2fにて、さらに付加情報が添付されてもよい。
【0300】また、前記実施の形態5のように、サービ
スセンター200の情報管理装置4から直接S情報端末
2eに指示情報Md が送信されてもよい。このとき、S
情報端末2eに送信された指示情報Md と同じ内容の情
報を電子メールで販売店情報端末2fに送信しておくこ
とがより好ましい。
【0301】電子メールの場合、アドレスを複数設定し
ておけば、複数のS情報端末2e…に対して一括して同
じ情報を送信することが可能であり、情報送信にかかる
負担が非常に少なくてすむ上に、S情報端末2eに送信
された情報と同じ指示情報M d を販売店201(販売店
情報端末2f)にも送信することによって、販売店20
1側でもサポート状態を総合的に管理することができ
る。
【0302】さらに本実施の形態では、上記情報管理装
置4の管理入力部44からその他の付加情報を入力でき
るようになっていてもよいが、さらに、販売店情報端末
2fに備えられている図示しない入力手段から、付加情
報が入力できるようになっていてもよい。たとえば、サ
ービスセンター200ではわからないが販売店201側
ではわかるような個々のデジタル複合機1のサポート履
歴に関する情報を付加情報として適宜入力してS情報端
末2eに送信することができる。これによって、デジタ
ル複合機1の現在の状態に、より一層的確かつ円滑に対
応することができる。
【0303】また、本実施の形態でも、前記実施の形態
5と同様に、デジタル複合機1において、上記タイマー
15により得られる時間に基づいて、特定の送信先2が
選択されるようになっていてもよい。
【0304】たとえば、前記実施の形態3で説明した例
を挙げると、月〜金までの日中であれば販売店201は
営業しているので、デジタル複合機1では、販売店情報
端末2fに優先的に電子メールを送信するようにしてお
く一方、土日や祝日あるいは夜間においては、販売店2
01は営業していないが、サービスセンター200は2
4時間でサービス体制を整えているとすれば、土・日・
祝および夜間にはサービスセンター200の情報管理装
置4に電子メールを送信するように設定しておくことが
できる。
【0305】同様に、情報管理装置4でも、タイマー4
5により得られる時間に基づいて所定のS情報端末2e
を選択するようになっていてもよい。たとえば、販売店
201の営業時間中には、必ず販売店情報端末2fに指
示情報Md の電子メールを送信する一方、販売店201
が営業していない時間帯で、かつサービスマンが業務時
間内にあるときは、販売店201を介さず、直接S情報
端末2eに指示情報M d の電子メールを送信するように
設定することができる。
【0306】上記タイマー15またはタイマー45によ
り得られる時間としては、デジタル複合機1の場合、上
記自己判断結果Me が生成された時点か、自己診断結果
eを含む機器情報Mm が生成された時点、すなわち機
器情報Mm が電子メールで送信可能となった状態の時間
である。また情報管理装置4の場合、デジタル複合機1
から機器情報Mm を受信した時点か、指示情報Md が生
成された時点、すなわち指示情報Md の電子メールの送
信がほぼ可能となった状態の時間である。
【0307】このように電子メールを送信する時間によ
って、より適切に対処することが可能な送信先2を選択
して機器情報Mm を送信すれば、時間帯に限定されるこ
となく、電子機器の現在の状態に、より円滑に対応する
ことができる。
【0308】以上のように、本実施の形態では、二次送
信先に販売店が設定されているので、該販売店からさら
にS情報端末などに指示情報を転送することができる。
すなわちこの場合、S情報端末(サービスマン)は三次
送信先ともなる。このような構成では、二次送信先であ
る販売店情報端末から指示情報に新たな情報を添付する
こともできる。
【0309】また、本実施の形態で説明したように、指
示情報に添付される付加情報として、機器情報の送信元
のデジタル複合機に関する履歴情報を用いると、デジタ
ル複合機のトラブルに対してより一層的確かつ円滑に対
応することができる。なお、履歴情報としては、上記サ
ポート履歴以外の情報であってもよい。
【0310】〔実施の形態7〕本発明の第7の実施の形
態について図15に基づいて説明すれば、以下の通りで
ある。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
また、説明の便宜上、前記実施の形態1ないし6の何れ
かで使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の番
号を付記し、その説明を省略する。
【0311】本実施の形態においては、サービスセンタ
ー200の情報管理装置4において、先に受信した機器
情報Mm を先機器情報とし、その後同一のデジタル複合
機1から受信した機器情報Mm を後機器情報とした場合
に、管理制御部42では、受信した後機器情報に基づい
て生成された後指示情報を、先機器情報に基づいて生成
された先指示情報が送信された特定のS情報端末2eに
対して追加情報として送信するようになっている。
【0312】たとえば、図15に示すように、B地区の
デジタル複合機1(たとえば対象コードB−2とする)
に故障が発生したとして、サービスセンター200の情
報管理装置4を経由してB地区担当のサービスカー(送
信先2)、β号車の情報端末(S情報端末2e、図15
には図示せず)に対して先指示情報Md1が送信されたと
する。
【0313】このとき、対象コードB−2のデジタル複
合機1から、その故障の状態つまり自己診断結果M
e (たとえば、ペーパージャムが所定頻度以上で発生す
るという内容b1)が先機器情報Mm1として送信されて
先指示情報Md1に含められるので、最初にβ号車の情報
端末(S情報端末2e)に送られた先指示情報Md1
は、上記b1の内容の自己診断結果Me が含まれてい
る。したがって、対象コードB−2のデジタル複合機1
の設置場所に向かっているサービスマンは上記b1の内
容の自己診断結果Me に対応した対策を準備することに
なる。
【0314】ところが、さらに対象コードB−2のデジ
タル複合機1から、新たな自己診断結果Me (たとえば
用紙そのものが搬送できなくなったという内容b2)を
含む後機器情報Mm2が送信されてきたとする。この場
合、サービスマンの準備している、内容b1の自己診断
結果Me に対する対策では不足となり、再びサービスセ
ンター200に戻らなければならないような二度手間と
なる事態もあり得る。
【0315】そこで、情報管理装置4では、上記のよう
な新たな自己診断結果Me の内容やその他の条件に関わ
らず、同一のデジタル複合機1(この場合対象コードB
−2)から連続的に機器情報Mm が得られる場合には、
からなず最初に選択された送信先2(この場合、サービ
スカーβ号車)に対して、新たな自己診断結果Me (お
よび機器情報Mm )を含む指示情報Md を送信するよう
に、管理制御部42が制御を行う。
【0316】これによって、サポート対応が必要なデジ
タル複合機1の設置先に向かう途中で該デジタル複合機
1の状態が変化しても、常に特定の送信先2に対して継
続的に指示情報Md が送信されることになる。そのた
め、送信先2では、常にデジタル複合機1の状態を的確
に把握することが可能になる。それゆえ、デジタル複合
機1の現在の状態に、より一層的確かつ円滑に対応する
ことができる。
【0317】以上のように、本実施の形態では、前記実
施の形態5および6の管理システムにおいて、同一のデ
ジタル複合機から先に受信した機器情報を先機器情報と
し、その後同一の電子機器から受信した機器情報を後機
器情報とした場合、情報管理装置では、受信した後機器
情報に基づいて生成された後指示情報を、先機器情報に
基づいて生成された先指示情報が送信された二次送信先
に対して追加情報として送信するようになっている。
【0318】それゆえ、デジタル複合機におけるトラブ
ル状態が時間の経過に伴って変化しても、常に特定の二
次送信先に継続的に指示情報が送信されるため、二次送
信先の受信者であるサービスマンは常にトラブル状態を
的確に把握することが可能になる。その結果、電子機器
の現在の状態に、より一層的確かつ円滑に対応すること
ができる。
【0319】〔実施の形態8〕本発明の第8の実施の形
態について図16ないし図20に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるも
のではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1な
いし7の何れかで使用した部材と同じ機能を有する部材
には同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0320】前記各実施の形態では、デジタル複合機1
と情報管理装置4との間では、デジタル複合機1から一
方的に機器情報Mm の電子メールが送信されるようにな
っていたが、本実施の形態においては、情報管理装置4
は、デジタル複合機1から機器情報Mm を受信した際
に、該デジタル複合機1に対して特定の情報を電子メー
ルで返信することが可能になっている。
【0321】図16に示すように、本実施の形態にかか
る管理システムは、前記実施の形態5における管理シス
テムとほぼ同様の構成となっているが(図10参照)、
前記実施の形態5では、デジタル複合機1側からしか電
子メールが送信されなかったのに対して、本実施の形態
では、情報管理装置4側からデジタル複合機1に対して
も電子メールを送信可能となっている。そのため、デジ
タル複合機1の電子メール通信部11は電子メールを送
信するだけでなく受信することも可能となっているとと
もに、情報管理装置4には、さらに返信用の情報(返信
情報Ma )を生成するための返信情報生成部47が備え
られている。
【0322】さらに、デジタル複合機1では、情報管理
装置4側から返信情報Ma が電子メールにて返信される
ために、機器制御部12と電子メール通信部11との間
で機器情報Mm および返信情報Ma が双方向で出力可能
となっており、さらに機器制御部12から表示パネル2
1bに対して少なくとも返信情報Ma が出力可能となっ
ている。つまり、本実施の形態では、デジタル複合機1
は、機器制御部12の制御により、表示パネル21bに
て情報管理装置4から受信した電子メールの内容(返信
情報Ma )を表示できるようになっている。
【0323】上記返信情報生成部47は、S情報端末2
eに対して送信する指示情報Md ではなく、デジタル複
合機1に対して送信するための返信情報Ma を生成する
ためのものであり、基本的にデジタル複合機1から機器
情報Mm が送信された後に、該デジタル複合機1に対す
る返信情報Ma を生成する。なお、情報管理装置4の構
成上、指示情報生成部43と返信情報生成部47とは一
体化された構成となっていてもよい。
【0324】また、図16においては、太線の一点鎖線
がネットワーク3を介してやりとりされる電子メールの
送受信経路を示しており、細線の矢印がデジタル複合機
1の動作制御に関わる制御情報の出力経路を示している
点は、前記実施の形態5における図10などと同様であ
るが、太線の点線矢印の示す出力経路は、上記機器情報
m および指示情報Md だけでなく返信情報Ma も含ん
でいるものとする。
【0325】また、前述したように、上記機器情報Mm
および指示情報Md 、並びに上記返信情報Ma など、本
発明にかかる管理システムにおいて、電子メールにて送
受信される情報は、まとめて「管理システム情報」とす
る。
【0326】本実施の形態についてより具体的に説明す
ると、たとえば、図17に示すように、B地区の複数の
デジタル複合機1…のうち、対象コードB−1のデジタ
ル複合機1に異常が発生し、画像形成機能を使用できな
い状態になったとする。
【0327】このとき、本発明にかかる管理システムの
基本的な管理では、自己診断部13によってデジタル複
合機1の状態が自己診断されることによって画像形成機
能が異常となったことが自己診断結果Me として生成さ
れ、この自己診断結果Me を含む機器情報Mm が生成さ
れて、電子メールによってサービスセンター200の情
報管理装置4(図17には図示せず)に送信される。
【0328】サービスセンター200では、情報管理装
置4の指示情報生成部43において、上記機器情報Mm
およびサポート要請などを含む指示情報Md が生成さ
れ、この指示情報Md が管理通信部41から電子メール
にて送信先2のサービスマンが保有する情報端末(S情
報端末2e)に対して送信される。その結果、送信先2
であるサービスマンは、対象コードB−1のデジタル複
合機1に対して迅速にサポート対応することが可能とな
る。
【0329】ところが、上記画像形成機能の異常といっ
たトラブルが発生してデジタル複合機1から機器情報M
m が送信された後に、サービスマンが到着するまでに
は、ある程度の時間がかかる。具体的には、機器情報M
m がデジタル複合機1から送信され、次に、該機器情報
m を受信した情報管理装置4から指示情報Md がサー
ビスマンに送信され、最後に、該指示情報Md の電子メ
ールを受信したサービスマンが到着するという3段階を
経るためである。
【0330】そこで、本実施の形態では、情報管理装置
4における返信情報生成部47にて、返信情報Ma を生
成し、この返信情報Ma を、機器情報Mm の発信元のデ
ジタル複合機1(図17では対象コードB−1)に返信
し、この返信情報Ma をデジタル複合機1の表示パネル
21bで表示する。これによって、サービスマン到着ま
での間のユーザーの不安を緩和することができる。
【0331】上記返信情報Ma としては、たとえば自己
診断結果Me を含む機器情報Mm がサービスセンター2
00(情報管理装置4)で確実に受信されたことを示す
受信確認の情報が挙げられる。
【0332】具体的には、図18に示すように、デジタ
ル複合機1の表示パネル21bでは、自己診断結果Me
が生成された時点で、たとえば「異常を検出しまし
た。」というメッセージが表示され、その後、機器情報
m がサービスセンター200に送信されると、たとえ
ば「異常検出のメールをサービスセンターに送信しまし
た。」というメッセージが表示される。そして、サービ
スセンター200から返信情報Ma がデジタル複合機1
返信されると、たとえば「サービスセンターで異常検出
のメールの受信を確認しました。」というメッセージが
表示される。
【0333】さらに、本実施の形態においては、上記返
信情報Ma としては、そのデジタル複合機1を担当する
サービスマンに関する情報も含めることができる。
【0334】たとえば、図19に示すように、まず、デ
ジタル複合機1でトラブルが発生し、その結果、自己診
断結果Me を含む機器情報Mm がサービスセンター(情
報管理装置4)に送信され、情報管理装置4では、トラ
ブルの発生したデジタル複合機1を担当するサービスマ
ン(すなわち所定の送信先2)をデータベースから選出
した上で、そのサービスマンが保有するS情報端末2e
に対してサポート要請の指示情報Md を電子メールで送
信することになる。このとき、トラブルの発生したデジ
タル複合機1に対する返信情報Ma に、担当のサービス
マンに関する各種情報を含めることができる。
【0335】より具体的に説明すると、情報管理装置4
では、機器情報Mm を受信して指示情報Md および返信
情報Ma を生成する際に、情報管理装置4におけるメモ
リ46から、デジタル複合機1の機器情報Mm に基づい
て担当サービスマンに関する情報、たとえば氏名なども
抽出する。そして、サポート要請に関する指示情報M d
は送信先2としてのS情報端末2e(図16参照)に送
信する一方、担当サービスマンの氏名は返信情報Ma
して、たとえば上記受信確認に関する情報に添付してデ
ジタル複合機1に返信する。
【0336】上記返信情報Ma を受信したデジタル複合
機1側では、図19に示すように、表示パネル21bに
て、たとえば「対応サービスマンは 早川 太郎で
す。」と表示する。
【0337】なお、上記サービスマンに関する情報とし
ては、上記氏名以外に、たとえば顔写真や電話番号など
の情報を添付することもできる。このようなサービスマ
ンに関する情報としてどのような情報を用いるかについ
ては、表示パネル21bでどの程度の情報が表示可能
か、などによって適宜設定すればよく、特に限定される
ものではない。
【0338】上記のように、返信情報Ma に担当するサ
ービスマンに関する情報を含めることによって、デジタ
ル複合機1のユーザーは、担当のサービスマンに関する
情報(氏名など)を事前に知ることが可能になり、後か
ら訪問してきたサービスマンを不審な人物と判断するこ
とがなくなる。
【0339】また、担当のサービスマンが交替したよう
な場合でも、事前にそのことを返信情報Ma として電子
メールで知らせることができるので、後から訪問してき
たサービスマンを不審な人物と判断するようなことをよ
り確実に回避できる。また、サービスマン側では、ユー
ザーに対して事前に氏名などが伝達されていることか
ら、初めて訪問するような場合であっても円滑なサポー
ト対応を行うことができる。
【0340】さらに本実施の形態においては、上記返信
情報Ma としては、トラブル対応に関する各種情報を含
めることもできる。
【0341】上記トラブル対応に関する各種情報として
は、たとえば、デジタル複合機1が故障した場合には、
修理に要する時間や、サービス対応に要する費用などと
いった付加的な情報を添付することができる。具体的に
は、図19では、デジタル複合機1の表示パネル21b
に示すように、上記サービスマンの氏名(「対応サービ
スマンは 早川 太郎です。」)以外に、「修理に要す
る時間は 30分程度。」という情報や、「費用は 無
料です。」といった情報を添付して、事前にユーザーに
通知することができる。
【0342】これによって、ユーザー側では、デジタル
複合機1がどの程度停止することになるのか、あるいは
費用がどの程度かかるのか、などが事前にわかるため、
デジタル複合機1停止という事態に対して的確に対応で
きるとともに、費用についても検討することができる。
【0343】また、デジタル複合機1に発生したトラブ
ルには、サービスマンのサポート対応が必要な場合ばか
りではなく、ユーザー側で対処可能な場合もある。たと
えばデジタル複合機1の前カバーが完全に閉じられてお
らず、半ドア状態になっていたとしても、デジタル複合
機1は画像形成動作を行うことができず、自己診断部1
3では、画像形成機能に異常が発生したとの自己診断結
果Me を生成することになる。
【0344】この場合に必要な対処としては、単純に前
カバーを正しく閉じるだけで、サービスマンのサポート
対応は必要ない。そこで、自己診断部13で生成した自
己診断結果Me を含む機器情報Mm がサービスセンター
200の情報管理装置4に送信され、情報管理装置4で
半ドア状態であることが確認されると、サービスセンタ
ー200側では、半ドア状態により画像形成動作が実施
できないことがわかるので、サービスマンを派遣する必
要はないこともわかる。
【0345】それゆえ、たとえば、サービスセンター2
00から電話などにより、前カバーを正しく閉じるよう
に指示することもできる。しかしながら、本実施の形態
のように、電子メールを返信できる構成となっていれ
ば、前カバーを閉じる、という対応方法に関する情報を
返信情報Ma に添付して、デジタル複合機1に返信すれ
ばよい。その結果、図20に示すように、デジタル複合
機1の表示パネル21bでは、「前カバーを閉じてくだ
さい。」という返信情報Ma が表示されるので、ユーザ
ー側で十分に対処することができる。
【0346】このように、ユーザー対処可能な問題に対
しては、情報管理装置4側から対応方法に関する情報を
返信情報Ma に加えて電子メールで返信し、それをデジ
タル複合機1の表示パネル21bに表示すればよい。こ
れによって、ユーザー対処可能なトラブルにまでサービ
スマンを出向かせる必要はなくなり、よりサポート対応
のコストの低減を図ることができる。
【0347】以上のように、本実施の形態では、上記情
報管理装置から、機器情報の送信元のデジタル複合機に
対して、返信情報を電子メールにて返信できるようにな
っている。それゆえ、たとえばトラブル状態に対応する
までに発生する顧客の待ち時間に、顧客の不安を緩和す
るような情報を返信することが可能になり、管理システ
ムに対する顧客の信頼性を向上させることができる。
【0348】また、上記返信情報には、少なくとも機器
情報の受信を確認する受信確認情報が含まれていること
が好ましく、さらに、対応に要する時間情報、対応する
担当者に関する担当者情報、対応に要する費用情報、電
子機器の状態に直接対応するための対応方法情報の少な
くとも一つを含む対応情報が含まれていることが好まし
い。
【0349】これによって、ほぼ自動で送信された機器
情報が確実にサービスセンター側で受信されたことがユ
ーザー側で確認できるとともに、受信確認情報以外に、
上記各対応情報を含めることによって、顧客に対して事
前に対応の概要を知らせることが可能になるので、より
一層円滑な対応が可能になる。
【0350】〔実施の形態9〕本発明の第9の実施の形
態について図21に基づいて説明すれば、以下の通りで
ある。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
また、説明の便宜上、前記実施の形態1ないし8の何れ
かで使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の番
号を付記し、その説明を省略する。
【0351】本実施の形態では、前記実施の形態8の管
理システムにおいて、さらにサービスマンが保有するS
情報端末2e、すなわち送信先2(二次送信先)からも
電子メールの返信が可能な構成となっている。
【0352】すなわち、本実施の形態にかかる管理シス
テムは、前記実施の形態8とほぼ同様の構成となってい
るが(図16参照)、さらに図16におけるS情報端末
2e(サービスマンの情報端末)からも電子メールの送
信が可能になっている。
【0353】たとえば図21に示すように、デジタル複
合機1から機器情報Mm の電子メールが送信され、情報
管理装置4で受信した場合、該情報管理装置4では、担
当のサービスマン(所定の送信先2)に対してサポート
要請の指示情報Md を電子メールで送信する。このとき
サービスマン側でも、該サービスマンが保有するS情報
端末2eから情報管理装置4に対して電子メールを返信
することが可能となっている。
【0354】上記S情報端末2eから返信される電子メ
ールの内容(二次返信情報Masとする)としては、該サ
ービスマンのその時点での所在地や、その場所から、ト
ラブルの発生したデジタル複合機1の所在地へ移動する
までの時間、あるいはより直接的な情報としてデジタル
複合機1の所在地までの到着予定時刻などが挙げられ
る。
【0355】情報管理装置4側では、返信情報生成部4
7にて返信情報Ma を生成する場合、デジタル複合機1
から受信した機器情報Mm の内容や、データベースから
抽出される各種付加情報(サービスマンの氏名など)だ
けでなく、受信した上記二次返信情報Masの内容に基づ
いて返信情報Ma を生成することができる。
【0356】具体的には、たとえば、上記サービスマン
の所在地や移動時間などから、サービスマンの現地到着
予定時刻を算出して返信情報Ma に添付したり、もとも
と二次返信情報Masに現地到着予定時刻に関する情報が
含まれている場合には、該情報を抽出して、返信情報M
a に添付して返信する。
【0357】その結果、デジタル複合機1の表示パネル
21bでは、図21に示すように、「異常を検出しまし
た。」という、トラブル発生の電子メールを受け付けた
という受信確認に関する情報などに加えて、「 10:30に
サービスマンが訪問し対応致しますのでしばらくお待ち
ください。」という、サービスマンの現地到着予定時刻
も表示することができる。
【0358】その結果、ユーザー側の安心度が高まるだ
けでなく、たとえば、トラブル発生からサービスマン到
着の間に、ユーザーからサポート要請に関わる電話など
での問い合わせも回避することができる。それゆえ、電
話サポート要員の削減を図ることも可能になり、最小限
のサポートコストで最大限きめこまやかなサポート対応
を行うことが可能になる。
【0359】なお、上記現地到着予定時刻については、
二次返信情報Masの内容に基づいて算出されたり、二次
返信情報Masから抽出されたりする必要はない。たとえ
ば、情報管理装置4では、予めサービスマンの営業範囲
からサービスマンの移動時間などを予測してメモリ46
などに記憶させておいて、デジタル複合機1から機器情
報Mm を受信した時点で、メモリ46から時間情報を選
択・抽出したり、適宜算出するなどして、返信情報Ma
に添付することもできる。
【0360】さらに、たとえばサービスマンが保有する
S情報端末2eに、担当するデジタル複合機1に関わる
情報が記憶されている場合には、サービスマン側で役に
立ちそうな情報を二次返信情報Masとして情報管理装置
4へ送信することができる。これによって、情報管理装
置4では、上記二次返信情報Masを付加情報として返信
情報Ma に添付することもでき、その結果、返信情報M
a を受信したユーザー側の安心度をより高めることもで
きる。
【0361】サービスマンのS情報端末2eが有する上
記デジタル複合機1に関わる情報としては、たとえば過
去のトラブル履歴などが挙げられる。このような過去の
トラブル履歴をサービスセンター200へ二次返信情報
asとして送信すれば、サービスセンター200側で
は、この過去の履歴に基づいて、サービスマンが現地に
到着するまでの間、トラブルのより具体的な状態をユー
ザー側で確認してもらうような情報を、情報管理装置4
から返信情報Ma として送信することができる。それゆ
え、デジタル複合機1に対して、より適切な対応が可能
になる。
【0362】加えて、図示しないが、サービスマンが保
有するS情報端末2eは、情報管理装置4およびデジタ
ル複合機1の双方に対して電子メールを送受信できるよ
うになっていてもよい。これによって、サービスマン
は、情報管理装置4を介さずにデジタル複合機1から直
接情報を送受信してサポート対応することができる。ま
た、情報管理装置4では、サービスマンがデジタル複合
機1と直接送受信した情報を管理することで、サービス
マンとデジタル複合機1(ユーザー)との間で直接やり
とりがなされたとしても、サポート対応を包括的に管理
することが可能となる。
【0363】以上のように、本実施の形態では、前記実
施の形態8の管理システムにおいて、さらに、二次送信
先から情報管理装置に対して電子メールが送信可能とな
っている。そのため、たとえばユーザーの場所まで移動
するのに要する時間などの情報を二次送信先のサービス
マンから送信することができるとともに、情報管理装置
では、返信情報生成部において、上記二次送信先からの
情報に基づいて、返信情報に添付可能な付加情報、たと
えばサービスマンの到着予定時刻を生成し、返信情報に
加えて、デジタル複合機に返信することができる。それ
ゆえ、顧客側の安心度を高めるとともに、顧客側からの
電話などによる問い合わせも回避できるので、低いコス
トで確実な対応が可能になる。
【0364】〔実施の形態10〕本発明の第10の実施
の形態について図22ないし図24に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定され
るものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態
1ないし9の何れかで使用した部材と同じ機能を有する
部材には同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0365】前記実施の形態1ないし9においては、デ
ジタル複合機1に発生したトラブルに対して常に適切な
対応がなされている場合を想定しているが、たとえば、
トラブルが発生したと診断され、サービスマンのサポー
トを受けたデジタル複合機1が、短期間のうちに再度同
様の症状のトラブルを引き起こすような場合もあり得
る。本実施の形態では、上記のような場合に最大限円滑
に対応することを想定している。
【0366】図22に示すように、本実施の形態にかか
る管理システムは、前記実施の形態9における管理シス
テムとほぼ同様の構成(図16参照)であるが、さらに
情報管理装置4には、通信連絡管理部48が備えられて
いる構成となっている。
【0367】上記通信連絡管理部48は、少なくともデ
ジタル複合機1…から送信されてきた機器情報Mm の電
子メールを管理する。すなわち、通信連絡管理部48で
は、複数あるデジタル複合機1のどれから機器情報Mm
が送信されてきたか、送信されてきた機器情報Mm はど
のようなものであるか、などを管理して、その管理結果
を管理制御部42に出力する。特に、所定期間内に、同
様の自己診断結果Meを含む機器情報Mm が2回以上送
信されたことが確認されれば、その確認内容を管理結果
として生成する。
【0368】上記管理制御部42では、上記管理結果に
基づいて、S情報端末2eへの指示情報Md の送信プロ
セスを変更する制御を行う。具体的には、上記管理制御
部42は、指示情報生成部43に対して指示情報Md
より詳細な付加情報を付加させる制御か、管理通信部4
1に対してS情報端末2e(二次送信先)を変更させる
制御の少なくとも何れかを実施する。
【0369】本実施の形態における管理システムをより
具体的に説明する。たとえば、前記実施の形態5では、
情報管理装置4において、複数のS情報端末2e…から
所定のS情報端末2eを選択する手法として、デジタル
複合機1の設置されている地区やデジタル複合機1…の
機種などを基準とする例を挙げたが、このような例で
は、短期間に同様のトラブルが発生しても、前回のトラ
ブルに対応した同一のサービスマンに対してトラブルへ
のサポートを依頼することになる。
【0370】ここで問題となってくるのは、このサービ
スマンが、以前トラブルに対してサポート対応したにも
関わらず、同様のトラブルが短期間のうちに再発してい
るということである。同様のトラブルの再発に対して、
前回のトラブル発生時と同様に対応したとしても、その
トラブルが再々発してしまう可能性は高くなる。
【0371】そこで、本実施の形態では、上記問題に対
処するために、サービスマンが適切に対応できるよう
に、より詳細なトラブルに関する情報を指示情報Md
してサービスマンに伝達する。
【0372】つまり、本実施の形態では、短期間に同様
のトラブルが発生したことは、情報管理装置4におい
て、送信されてきた機器情報Mm の電子メールを管理す
る通信連絡管理部48で管理されており、その管理結果
に基づいて、管理制御部42が、指示情報生成部43で
より詳細な指示情報Md を生成させて、この詳細な指示
情報Md を管理通信部41から所定のS情報端末2eへ
送信させる制御を行う(図22参照)。
【0373】具体的には、図23に示すように、1回目
のサポート対応の依頼では、特定のデジタル複合機1か
ら「定着トラブル」という自己診断結果を含む機器情
報M m がサービスセンター200の情報管理装置4(図
23では図示せず)に送信される。情報管理装置4で
は、送信先2であるサービスマン(S情報端末2e)に
対して、「サポート要請」という指示情報Md を送信
する。
【0374】上記の場合の指示情報Md は、「定着部
トラブルの対応をお願いします」程度の自己診断結果M
e 程度の内容であり、これに基づいてサービスマンは、
「サポート対応」を実施して、デジタル複合機1にお
ける定着部のトラブルに対してサポート対応する。
【0375】ところが、短期間の間、たとえば1〜2時
間内あるいは1〜数日中に同様の定着トラブルが発生
し、「定着トラブル」という自己診断結果Me を含む
機器情報Mm がサービスセンター200の情報管理装置
4に送信されたとする。この場合、情報管理装置4にお
ける通信連絡管理部48では、機器情報Mm に含まれる
上記トラブルの内容と、該機器情報Mm を送信してきた
デジタル複合機1のトラブル履歴とを照会することで、
短期間(所定時間)内に同様のトラブルが発生したこと
を判定し、この旨の管理結果を生成する。
【0376】そこで、情報管理装置4では、上記通信連
絡管理部48の管理結果、すなわち短時間に同一のデジ
タル複合機1に同一のトラブルが発生したという結果に
基づいて、管理制御部42が指示情報生成部43により
詳細な指示情報Md を生成するよう指示する。
【0377】指示情報生成部43では、たとえばメモリ
46中のトラブル情報データベース(トラブル情報D
B)や技術連絡書(デジタル複合機の問題と対策につい
て記した連絡書)データベース(技術連絡書DB)か
ら、該当するデジタル複合機1における定着部の交換履
歴やメーカーからの定着部に関する技術連絡書を選択
し、これをサービスマンに送付する指示情報Md に付加
情報として添付する。
【0378】通常サービスマンは、部品の交換履歴や技
術連絡書などのサポート関連技術内容を把握している
が、たとえばサービスマンの交替による引き継ぎ上の問
題などといった何らかの原因で、サービスマンは、上記
サポート関連技術内容を把握していないことがあり得
る。また、サービスマンが十分に上記サポート関連技術
内容を把握しているとしても、改めてトラブル履歴や技
術連絡書を確認することで、サポート対応時に新たな対
処方法を見出すこともあり得る。
【0379】そこで、二回目に同様のトラブルが発生し
た場合には、情報管理装置4からサービスマン(S情報
端末2e)に送信される「再度サポート要請」の指示
情報Md において、さらに、定着トラブル履歴、定着関
連の技術、あるいは技術連絡書などの技術関連情報を付
加情報として添付する。
【0380】担当のサービスマンは、「再度サポート
対応」の際に、上記付加情報を参考にすることで、1回
目のサポート対応では気付かなかった点も含めて、より
適切にデジタル複合機1のトラブルの対応に当たること
が可能になる。その結果、デジタル複合機1におけるト
ラブル復旧の可能性をより一層向上させることができ
る。
【0381】なお、同様のトラブルが発生したか否かの
判定基準となる上記「短期間」は、さまざまな条件に応
じて適宜設定されるものであって、特に限定されるもの
ではないが、通常は、1時間以上2時間以下の範囲内で
あることが好ましい。
【0382】また、上記「短期間」の判定は、前述した
タイマー45によって得られる時間情報に基づいて、通
信連絡管理部48が判定するようにしておけばよい。ま
た、トラブルの種類などを予めおおまかに分類してある
ような場合には、トラブルの種類毎に上記「短期間」を
設定しておいてもよい。
【0383】また、本実施の形態では、短期間のうちに
同様の症状を示すトラブルが発生した場合、指示情報M
d を詳細なものとする上記対処方法以外に、サービスマ
ンを代えるという対処方法も挙げられる。特に、上記の
ように同様のトラブルが再発した際に、同一のサービス
マンがより詳細な指示情報Md に基づいてサポート対応
したにも関わらず、さらに同様のトラブルが再々発した
ような場合には、前二回のトラブルに対処したサービス
マンが3回目のトラブルに対処しても、そのトラブルが
改善される可能性は低くなる。
【0384】そこで、トラブル改善の可能性をより向上
するための他の対処方法として、情報管理装置4におい
て、サービスマンの選択基準を見直しを実施する。この
サービスマンの選択基準の見直しは、たとえば通信連絡
管理部48の管理結果に基づいて、管理制御部42にお
けるS情報端末2eの選出基準を変更することで実現す
ることができる(図22参照)。
【0385】具体的には、図24に示すように、1回目
のサポート対応では、「定着トラブル」・「サポー
ト要請」・「サポート対応」という上述した図23に
基づく説明と同様のプロセスが実施される。
【0386】その後、短期間の間、たとえば上記と同様
に所定時間内に同様の定着トラブルが発生し、「定着
トラブル」という自己診断結果Me を含む機器情報Mm
がサービスセンター200の情報管理装置4(図24に
は図示せず)に送信されたとする。この場合も、上述し
た説明と同様に、情報管理装置4の通信連絡管理部48
では、このトラブル(自己診断結果Me )の内容と、該
機器情報Mm を送信してきたデジタル複合機1のトラブ
ル履歴とを照会することで、短期間(所定時間)内に同
様のトラブルが発生したと判定して、その旨の管理結果
を生成する。
【0387】そこで、情報管理装置4の管理制御部42
は、上記管理結果に基づいて、メモリ46中のサービス
マンデータベース(サービスマンDB)から該当するデ
ジタル複合機1のトラブルに対処可能な別のサービスマ
ン(送信先2・二次送信先)を選択して、該サービスマ
ンが保有するS情報端末2eに新たに「サポート要
請」の指示情報Md を送信する。
【0388】ここで、異なるサービスマンに対してサポ
ート要請するといっても、トラブル対応において同じス
キルのサービスマン、すなわち最初に対応したサービス
マンと同程度の技術的力量しか持たないサービスマンに
サポート要請したのでは、トラブル復旧の可能性はほと
んど変わらない場合が多い。そこでこの場合は、上記送
信先2の選択時に、最初に対応したサービスマン(図2
4では「サービスカーA」)よりも技術的力量の高いサ
ービスマン、たとえば、最初に対応したサービスマンの
上司(図24では「サービスカーAの上司」)を選択す
る。そして、技術的力量の高い新たなサービスマンは、
自身が保有するS情報端末2eの指示情報Md に基づい
て同様のトラブルの発生したデジタル複合機1に「再
度サポート対応」することになる。
【0389】つまり、本実施の形態で用いられるサービ
スマンデータベースには、より適切なサービスマンを選
択するために、サービスマンの技術的力量を評価した情
報(スキル情報)も含まれていることが非常に好まし
い。具体的には、メモリ46において、二次送信先(S
情報端末2e)毎に設定されている技術者(サービスマ
ン)に関する技術者情報と、該技術者が保有する技術の
評価情報とをデータベースとして記憶させておくことが
好ましい。管理制御部42では、上記技術者情報および
評価情報とに基づいて、サービスマンを容易かつ確実に
選択することができる。
【0390】また、上記新たなサービスマンに対して送
信される指示情報Md には、サービスマン交替の経緯な
どを説明する情報が添付されていると、より円滑な交替
が可能になる。
【0391】なお、上記のように、最初に対応したサー
ビスマンとは異なるサービスマンが対応する場合には、
上記「サポート要請」において送信される指示情報M
d に、上述したサポート関連技術や、最初に対応したサ
ービスマンの対応内容を付加情報として添付しておくと
よい。これによって、新たなサービスマンは、サポート
関連技術内容を十分に把握したり、最初に対応したサー
ビスマンの対応内容を把握したりすることができるの
で、最初の対応で解消しなかったトラブルに対してより
適切に対応することが可能になる。
【0392】以上のように、本実施の形態では、情報管
理装置が、デジタル複合機から送信される機器情報を総
括して管理する通信連絡管理部を含んでおり、同様の自
己診断結果を含む機器情報が2回以上送信されたことが
確認されると、二次送信先への指示情報の送信プロセス
を変更する制御を行うようになっている。
【0393】このときの送信プロセスの変更は、通信連
絡管理部から得られる管理情報に基づいて、指示情報生
成部に、指示情報へより詳細な付加情報を付加させる制
御か、管理通信手段に、指示情報が送信される二次送信
先を変更する制御の少なくとも一方である。
【0394】これによって、2回以上同様のトラブルが
自己診断結果として得られた場合に、該トラブルをより
確実に解消できるための指示情報を生成したり、指示情
報の送信先を代えたりするような対応が可能になる。そ
の結果、電子機器に対してより確実に対応することがで
きる。
【0395】上述してきたように、本発明にかかる管理
システムにおいては、特定の機能を有する電子機器と、
該電子機器とネットワークを介して接続される所定の送
信先とを含む電子機器の管理システムであり、電子機器
の管理に、少なくとも、上記電子機器の状態を診断して
診断結果を生成するステップと、上記電子機器から該診
断結果を少なくとも含む情報を電子メールにて所定の送
信先に送信するステップとを含む管理方法を用いてい
る。
【0396】上記方法では、上記診断結果が、電子メー
ルにてサービスセンターや販売店などの管理者(所定の
送信先)に送信されるので、該管理者側では、電子機器
の状態をデジタルデータとして確実に得ることができる
上に、この診断結果を保存したり再利用することができ
る。その結果、たとえば電子機器が故障した場合や消耗
品がなくなったり交換品が寿命に達した場合などにおい
て、上記管理者側で電子機器に対して的確な対処をとる
ことが可能になり、電子機器を従来よりも一層確実に管
理することができる。
【0397】〔実施の形態11〕本発明の第11の実施
の形態について図25ないし図29に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定され
るものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態
1ないし10の何れかで使用した部材と同じ機能を有す
る部材には同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0398】前記実施の形態5ないし10では、情報管
理装置4のメモリ46のデータベースに蓄積された履歴
情報を、主として、二次送信先2としてのS情報端末2
eなどへ送信する指示情報を生成するため、より詳細に
は、指示情報内の付加情報を生成するために使用される
場合を例にして説明した。
【0399】これに対して、本実施の形態では、機器情
報Mm および指示情報Md の送受に伴なって、上記デー
タベースに自動的に蓄積される履歴情報を、各サービス
マンの評価にも使用する構成について説明する。
【0400】図25に示すように、本実施の形態では、
デジタル複合機1の電子メール通信部11は、機器情報
m として、異常が発生した時刻を送信するように構成
されている。また、電子メール通信部11が機器情報M
m として送付したり、S情報端末2eが二次返信情報M
asとして送付するなどして、サービスマンが修理を完了
した時刻が情報管理装置4に通知されるように構成され
ている。当該修理完了時刻は、管理制御部42により、
履歴情報として、メモリ46のデータベースに格納され
る。
【0401】さらに、情報管理装置4には、たとえば、
図10の構成に加えて、サービスマン評価部49が設け
られている。当該サービスマン評価部49は、上記デー
タベースの履歴情報に基づいて、サービスマンが修理に
要した時間を算出すると共に、所要時間に基づいて、メ
モリ46のサービスマンデータベースのうち、当該サー
ビスマンのスキル情報(上述)を更新する。この結果、
情報管理装置4は、スキル情報を自動更新でき、複数の
サービスマンを派遣可能な場合、最も短期間で対応可能
なサービスマンのS情報端末2eへ指示情報Md を送信
できる。これにより、サービスマンが修理に要した時間
の平均値を短縮できる。
【0402】具体的には、たとえば、図26に示すよう
に、10:00に異常が発生した場合、デジタル複合機
1(対象コードB−1)の電子メール通信部11は、1
0:00に異常が発生したことを示す機器情報Mm を情
報管理装置4(サービスセンター)に送信する。この場
合、情報管理装置4は、サービス要請として、サービス
マンのS情報端末2eに指示情報Md を送信する。これ
に応じて、サービスカーαのサービスマンは、デジタル
複合機1の設置場所など、デジタル複合機1を修理可能
な場所に赴く。なお、この例では、10:30に到着し
ている。
【0403】さらに、サービスマンが修理を完了する
と、サービスマンによる操作パネル21への操作や、デ
ジタル複合機1の自己診断部13による修理完了検出な
どに応じて、機器制御部12は、電子メール通信部11
へ、修理完了を示す電子メールの送信を指示する。一
方、情報管理装置4は、当該電子メールの内容や、受信
または送信時刻などに基づいて、修理完了時刻を判定
し、メモリ46のデータベースに格納する。なお、図で
は、11:00に修理が完了した場合を例示している。
なお、図では、デジタル複合機1が電子メールを送信す
る場合を例にして説明したが、修理完了を示す電子メー
ルが送信できれば、サービスマンの指示に応じて、サー
ビスマンのS情報端末2eが当該電子メールを送信して
もよい。
【0404】この結果、メモリ46には、10:00
に、デジタル複合機1に異常が発生し、11:00に当
該デジタル複合機1(B−1)の修理完了が完了したこ
とを示す履歴情報が蓄積される。
【0405】上記履歴情報の蓄積は、図27に示すよう
に、各デジタル複合機で異常が発生し、修理が完了する
毎に行われ、メモリ46には、イベント(異常発生また
は修理完了)が発生したデジタル複合機1を特定するた
めの情報(例えば、対象コードB−1/B−2など)
と、サービスマンを特定するための情報(例えば、サー
ビスカーα/βなど)と、各イベントの発生時刻との組
み合わせが格納される。
【0406】この場合、サービスマン評価部49は、サ
ービスカーαのサービスマン(以下では、サービスマン
αと称する)による所要時間が1時間であり、サービス
カーβのサービスマン(サービスマンβ)による所要時
間が30分であることから、サービスマンβの方がより
技術的力量が高くなるように、スキル情報を更新する。
【0407】ここで、たとえば、ローラー交換とドラム
交換となどのように、互いに平均的な所要時間が大きく
異なる、複数種類のサービス内容が存在する場合、より
確実に、各サービスマンの技術的力量を評価し、より的
確に対応するために、スキル情報をサービス内容毎に設
ける方が好ましい。
【0408】具体的には、本実施の形態では、スキル情
報がサービス内容毎に設けられており、電子メール通信
部11またはS情報端末2eは、異常発生を通知する電
子メールと、その異常の修理完了を示す電子メールとの
少なくとも一方に、サービス内容を含めて、情報管理装
置4に送信し、情報管理装置4の管理制御部42は、上
記組み合わせに、サービス内容を加えた組み合わせを履
歴情報として格納する。さらに、サービスマン評価部4
9は、サービスマンが、あるサービス内容のサービスを
実際に行った場合、当該サービスの所要時間に基づい
て、当該サービスマンのスキル情報のうち、当該サービ
ス内容のスキル情報を更新する。
【0409】これにより、情報管理装置4は、各サービ
ス内容の指示情報Md を送信する場合、当該サービス内
容のサービスが得意で、最も短期間で対応可能なサービ
スマンのS情報端末2eへ、指示情報Md を送信でき
る。この結果、各サービスマンに得手不得手があって
も、全体として、サービスマンが修理に要した時間の平
均値を短縮できる。
【0410】たとえば、図28に示すように、履歴情報
が格納されている場合、サービスマンαおよびβによる
ローラ交換の平均対応時間は、図29に示すように、そ
れぞれ、55分および35分なので、サービスマン評価
部49は、サービスマンβの、ローラ交換に関するスキ
ル情報が、サービスマンαよりも高評価になるように、
それぞれのスキル情報を設定する。一方、上記の例で
は、ドラム交換については、サービスマンαのスキル情
報がサービスマンβよりも高評価になるように設定され
る。この場合、上記情報管理装置4が、メモリ46のス
キル情報を参照して、給紙ローラ交換であれば、サービ
スマンαのS情報端末2eへ指示情報Mdを送信し、ド
ラム交換の場合は、サービスマンβのS情報端末2eへ
送信することで、平均的な異常対応時間を短縮でき、顧
客サービスの質を向上できる。
【0411】なお、これらの所要時間には、各サービス
マンが現地に赴くまでの時間なども含まれるので、図2
6ないし図30に示すように、少ないサービス回数で
は、スキル情報を誤って設定する虞れがある。ところ
が、実際には、各サービスマンのサービス回数は、非常
に多いので、上記履歴情報を情報管理装置4に大量に蓄
積することによって、各サービスマンのスキル情報を的
確に評価し、自動更新できる。
【0412】〔実施の形態12〕本発明の第12の実施
の形態について図30および図31に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定され
るものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態
1ないし11の何れかで使用した部材と同じ機能を有す
る部材には同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0413】前記実施の形態1ないし11においては、
電子機器の具体例であるデジタル複合機1そのものが、
自己診断部13および電子メール通信部11を内蔵して
いる構成であったが(図1や図6など参照)、本発明は
これに限定されるものではない。たとえば、本実施の形
態のように、少なくとも自己診断機能および電子メール
通信機能がまとまって別個の情報通信装置となってお
り、この情報通信装置を通信手段を備えていないデジタ
ル複合機1c(電子機器)に外付けすることで、結果的
に、該デジタル複合機1cに前記情報通信部10(図1
他参照)に相当する情報通信手段を装備させることがで
きる。
【0414】具体的には、たとえば、図30に示すよう
に、本実施の形態にかかる管理システムにおいては、デ
ジタル複合機1c(情報通信機能を備えていない)に対
して、情報通信装置5が別途外部接続されている。上記
デジタル複合機1cは、前記情報通信部10に相当する
構成を備えていないだけで、デジタル複合機1と同様の
構成を有しており、具体的には、前記画像形成部20、
ハードキー部21a、表示パネル21b、機器制御部1
2、メモリ14、その他図示しない公知の各種構成と、
インターフェース部(I/F部)23を備えている。
【0415】一方、情報通信装置5は、電子メール通信
部(通信手段)51、機器診断部(電子機器診断手段)
52、通信制御部(制御手段)53、およびインターフ
ェース部(I/F部)54を備えている。
【0416】電子メール通信部51は、上記電子メール
通信部11と同様のネットワーク3を介して電子メール
を送受信する通信手段である。機器診断部52は、上記
自己診断部13に相当し、デジタル複合機1cの状態を
診断して診断結果(前記自己診断結果Me に相当)を生
成する。I/F部23およびI/F部54は、デジタル
複合機1cと情報通信装置5との間で各種情報をやりと
りするための手段である。通信制御部53は、情報通信
装置5の動作全般を制御し、特に、上記診断結果を含む
機器情報を電子メール通信部51によって上記所定の送
信先に送信させる制御を行うようになっている。
【0417】上記情報通信装置5のI/F部54とデジ
タル複合機1cのI/F部23とが接続されることによ
って、本実施の形態におけるデジタル複合機1cは、前
記実施の形態1ないし11で述べたような、自己診断機
能と電子メール通信機能とを有するデジタル複合機1と
同様の機能を発揮することができる。なお、上記情報通
信装置5の具体的な機能としては、前記実施の形態1な
いし11と同様であるのでその説明は省略する。
【0418】このような構成であれば、自己診断機能や
電子メール通信機能を備えていないデジタル複合機1c
に対しても、上記情報通信装置5を外付けするだけで、
本発明にかかる電子機器の管理システムを構築すること
ができる。それゆえ、本発明にかかる管理システムの適
用範囲を拡大して、汎用性を高めることができる。
【0419】本実施の形態のように情報通信装置5を外
付けする構成では、たとえば前記実施の形態4の構成と
同様に、1ユーザーが複数台のデジタル複合機1c…を
有している場合には、1台の情報通信装置5を複数のデ
ジタル複合機1c…それぞれに接続させることが可能に
なる。
【0420】つまり、前記実施の形態1ないし11の構
成では、1台のデジタル複合機(電子機器)1に対して
情報通信部10が1つ設けられた構成であったが、本実
施の形態であれば、複数のデジタル複合機(電子機器)
1cに対して情報通信装置5を1つのみ設ける構成とす
ることができる。
【0421】具体的には、図31に示すように、1ユー
ザーが2台のデジタル複合機1c・1cを有している場
合、これらに1台の情報通信装置5をインターフェース
(図中二重線)を介して接続しておけば、2台のデジタ
ル複合機1cに対して1台の情報通信装置5で機器情報
を送信する制御が可能になる。そのため、複数の電子機
器における電子メール通信機能を1台の情報通信装置5
でまとめて制御することが可能になる。さらに、情報通
信装置5に、たとえば別途記憶手段(メモリ)を設ける
ことにより、各デジタル複合機1cの過去の履歴をまと
めて管理するような対応も可能である。
【0422】また、情報通信装置5においては、I/F
部23およびI/F部54を介して機器情報や返信情報
などの管理システム情報が送受信されるようになってい
てもよい。たとえば、上記診断結果を含む機器情報は情
報通信装置5内で生成されて送信先2や情報管理装置4
に送信されることになるが、この機器情報がデジタル複
合機1cにも送信されるようになっていてもよいし、前
記実施の形態8・9のように、情報管理装置4から返信
情報が返信されてくる場合には、この返信情報Ma が上
記I/F部23およびI/F部54を介して、デジタル
複合機1cの表示パネル21bに表示されてもよい。あ
るいは、デジタル複合機1cのハードキー部21aから
機器情報などが入力されて情報通信装置5に送信されて
もよい。
【0423】〔実施の形態13〕本発明の第13の実施
の形態について図32および図33に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定され
るものではない。
【0424】前記実施の形態1ないし12では、例え
ば、自己診断部13が周期的に自己診断したり、センサ
などの出力に応じて自己診断するなど、デジタル複合機
1の状態が任意のタイミングで検出された後、例えば、
当該状態を含む機器情報Mm や、それに基づいて生成さ
れた指示情報Md など、デジタル複合機1の状態に関す
る情報を、どの送信先2へ、どのように送信するかにつ
いて説明した。さらに、適切な送信先2へ、適切な情報
(Mm やMd など)を送信することで、デジタル複合機
1のサポートに要する時間の短縮と、サポートの質の向
上とを支援できることを説明した。
【0425】これに対して、以下の各実施の形態では、
デジタル複合機1など電子機器の状態を予め定める送信
先2に送信するタイミングのうち、好適なタイミングと
して、電子機器に対して保守対応が実施された後で該電
子機器が有する特定の機能の実行が再開された時点で、
電子機器の状態を送信する場合について説明する。
【0426】すなわち、本発明にかかる電子機器の管理
システムでは、まず、電子機器に対して保守対応が実施
された後に、該電子機器が有する特定の機能の実行が再
開されてから、該電子機器の動作状態を示す動作情報を
生成した上で、これを所定の送信先に対して送信する。
一方、上記所定の送信先では、上記動作情報を、少なく
とも再度の保守対応が必要か否かを判定するための判定
基準として利用する。これによって電子機器の動作状態
をより一層確実に管理して、保守対応に関わるサービス
性を向上することができる。
【0427】なお、送信先を決定する方法、および、電
子機器が送信した電子メールに基づいて送信先への電子
メールを作成する方法は、上述の実施形態1ないし11
の何れであってもよいが、以下では、主として、実施形
態5のように、情報管理装置4で中継する構成を例にし
て説明する。
【0428】すなわち、本発明にかかるデジタル複合機
の管理システム(以下、適宜管理システムと略す)は、
前記実施の形態5(図10参照)と略同様、図32に示
すように、上記デジタル複合機1と、該デジタル複合機
1とネットワーク3を介して接続される一次送信先とし
ての情報管理装置4および二次送信先としてのS情報端
末とを含んでなっている。このS情報端末2eは1つで
もよいが、本実施の形態では、図32に示すように複数
(図32では3つ)含まれている。
【0429】また、上記デジタル複合機1には情報通信
部10が内蔵されており、該デジタル複合機1は、この
情報通信部10を介してインターネットなどの上記ネッ
トワーク3に接続されている。
【0430】上記情報通信部10は、ネットワーク3に
接続され、所定の送信先に対して電子メールにて情報の
送信を可能とする電子メール通信部(機器通信手段;通
知手段;異常時通知手段)11と、デジタル複合機1の
画像形成部20の動作に対応して電子メールの送信を制
御する機器制御部(制御手段)12と、メモリ(記憶手
段)14と、カウンター(計数手段)16とを含んでい
る。なお、本実施の形態では、後述するように、カウン
ター16が指定したタイミングで、ユーザに問い合わ
せ、問い合わせへの回答に基づいて機器情報を生成して
いるため、前記実施の形態1ないし12と異なり、自己
診断部13が削除されている。
【0431】上記電子メール通信部11は、後述する機
器情報を所定の送信先(情報管理装置4)に電子メール
で送信するようになっている。上記機器制御部12は、
後述するように操作パネル21から入力される動作情報
を所定の送信先(情報管理装置4)に電子メールで送信
するための制御を行うとともに、デジタル複合機1全体
の動作を制御するようにもなっている。つまり、本実施
の形態では、上記機器制御部12は、情報通信部10の
制御だけでなくデジタル複合機1全体の動作を制御する
機器制御部となっている。
【0432】上記メモリ14は、機器情報の生成や電子
メール送信などの制御に関わる各種情報を記憶してい
る。上記カウンター16は、画像形成部20における画
像形成動作の回数をカウントする。
【0433】上記操作パネル21は、ハードキー部21
aおよび表示パネル21bを含んでいる。これらハード
キー部21aおよび表示パネル21bは、上記画像形成
部20および上記情報通信部10(機器制御部12)に
接続されており、デジタル複合機1の動作に関わる各種
入力動作を行うようになっている。特に操作パネル21
は、後述するように、デジタル複合機1の動作状態を示
す動作情報を入力可能としているため、本発明では、単
なる入力手段ではなく、デジタル複合機1の動作状態を
示す動作情報が入力することによって動作情報を生成す
る動作情報生成手段(動作状態確認部および生成部)と
して機能するようになっている。
【0434】上記ハードキー部21aは、図33に示す
ように、たとえば置数するためのテンキーとその他のキ
ー(スタートキーやクリアキーなど)からなっており、
各キーを操作することによって、各種情報を入力可能と
なっている。
【0435】上記表示パネル21bは、機器制御部12
の制御によって入力に関わる各種情報や電子メールの送
信などに関わる情報を表示可能となっているとともに、
その構成がタッチパネルとなっているので、単なる表示
手段ではなく入力手段も兼ねている。つまり表示パネル
21bは、表示上で操作可能なキー(ソフトキーとす
る)を表示ことが可能となっており、このソフトキーを
操作することによって各種情報の入力動作が可能とな
る。また、表示パネル21bは、デジタル複合機1の設
置場所に足を運んだ利用者へ、デジタル複合機1の機能
が正常に動作しているか否かなどを通知する通知手段お
よび異常時通知手段として機能する。
【0436】なお、本実施の形態では、上記ハードキー
部21aおよび表示パネル21bを含む操作パネル21
が動作情報生成手段となっているが、これに限定される
ものではなく、操作パネル21以外の他の手段が含まれ
ていてもよい。
【0437】上記情報管理装置4は、ネットワーク3を
介して二次送信先である上記S情報端末2e…に対して
電子メールにて情報を送信可能としている。具体的に
は、情報管理装置4は、デジタル複合機1から送信され
た動作情報を受信するとともに、該動作情報に基づいて
指示情報を生成し、この指示情報を上記S情報端末2e
…に対して電子メールで送信するようになっている。
【0438】本実施の形態では、デジタル複合機1から
送信される動作情報は、サービス対応(サポート対応・
保守対応)によるデジタル複合機1の動作状態、すなわ
ちサービス結果である。また、情報管理装置4は、この
サービス結果を受け取った上で、その内容に基づいて、
所定のS情報端末2eに対して再度サービス対応するよ
うに、という再度サービス指示を指示情報として送信す
る。
【0439】なお、図32においては、太線の一点鎖線
がネットワーク3を介してやりとりされる電子メールの
送受信経路を示しており、太線の点線矢印が上記動作情
報の出力経路を示しており、細線の矢印がデジタル複合
機1の動作制御に関わる制御情報(表示パネル21bの
表示に関わる表示情報や、カウンター16による画像形
成動作の回数のカウントなども含む)の出力経路を示し
ている。
【0440】上記情報管理装置4は、たとえば、図44
に示すように、ネットワーク3を介して電子メールを送
受する管理通信部41と、情報管理装置4の動作を制御
する管理制御部42と、後述する指示情報を生成する指
示情報生成部43と、情報管理装置4の使用者からの指
示を受け取る管理入力部44と、電子メールが送受され
た時点などの日時を取得するための計時部45aと、メ
モリ46aとを備えている。なお、図44では、前記実
施形態5などのメモリ46内に記憶されていたデータベ
ースおよび図22に示す通信連絡管理部48を、説明の
便宜上、連絡管理部48aとして記載しており、メモリ
46aは、管理制御部42が動作する際の作業領域など
として使用される。
【0441】上記連絡管理部48aには、例えば、デジ
タル複合機1から電子メールで受け取った動作情報やS
情報端末2eへ電子メールで送信した指示情報、あるい
は、これまでのサービス履歴やデジタル複合機1および
S情報端末2eのアドレスなど、デジタル複合機1やS
情報端末2eとの間の連絡に関する情報を格納されてい
る。また、管理制御部42は、管理通信部41が送受し
た電子メールに基づいて、上記連絡に関する情報を連絡
管理部48aに格納する。さらに、上記指示情報生成部
43は、上記連絡管理部48aを参照した管理制御部4
2の指示に従って、S情報端末2eへの指示情報を生成
する。
【0442】これにより、情報管理装置4は、デジタル
複合機1から受信した動作情報に基づいて、デジタル複
合機1へ適切なサービスを実施するよう、S情報端末2
eへ指示できる。
【0443】なお、図32や図33では、説明の便宜
上、デジタル複合機1を1つのみ例示しているが、実際
には、複数のユーザーがおり、各ユーザー毎にデジタル
複合機1が設置されて、これらがネットワーク3に接続
されている。
【0444】本発明では、上記機器制御部12は、デジ
タル複合機1に対して何らかのサービス対応(サポート
対応・保守対応)がなされた後に、画像形成部20によ
る画像形成動作の実施が再開されてから、上記動作情報
としてのサービス結果を生成した上で、該サービス結果
を上記電子メール通信部11によって上記情報管理装置
4に送信させるように制御する。
【0445】これによって、デジタル複合機1における
画像形成動作の動作状態が適切なレベルにあるか否か、
該デジタル複合機1が適切な状態で動作しているか、あ
るいは、所定期間動作させてみて、その時のデジタル複
合機1の動作状況はどうなっているか、などのデジタル
複合機1の動作状態を示す動作情報が、保守対応後に、
上記情報管理装置4に電子メールによって送信される。
【0446】上記情報管理装置4は、デジタル複合機1
を管理するサービスセンター200(管理者)に設置さ
れているので、サービス対応によってデジタル複合機1
が十分機能し得る状態となったか否か、より適切なサー
ビス対応を提供できたか否かを確実に確認することがで
きる。また不具合があれば早急に対応することが可能と
なるのでサービス性を向上することもできる。
【0447】なお、本発明では、上記サービス対応(保
守対応)には、デジタル複合機(電子機器)1の修理、
点検、および消耗品・交換品の交換が含まれるものとす
る。すなわち、本発明においては、電子機器に故障が発
生した場合の修理、故障などが発生していない場合でも
実施される定期的な点検、およびトナーや交換可能な部
品などといった消耗品・交換品の交換という各作業がサ
ービス対応に含まれるものとする。また、上記部品交換
は、装着することで電子機器の機能を拡張するユニット
の交換であってもよいし、電子機器またはユニットを構
成する部品の交換であってもよい。さらに、上記サービ
ス対応には、ユニットの追加による電子機器の機能拡張
も含んでいる。もちろん、電子機器の種類によっては、
他の作業がサービス対応に含まれていてもよい。
【0448】次に、本実施の形態におけるデジタル複合
機1の管理システムおよび管理方法について説明する。
【0449】図33に示すように、デジタル複合機1に
対して何らかの不具合が発生したり、一定のメンテナン
ス時期に達していたりすると、まずデジタル複合機1
からサービスの要請(たとえば修理依頼や点検依頼の通
知)がサービスセンター200に通知される。このサー
ビス要請は、デジタル複合機1が備えている電子メール
通信部11によって電子メールにてなされてもよいし、
ユーザーが電話やFAXを用いて行ってもよい。ただ
し、前記実施の形態1ないし12のように、最初のサー
ビス要請も、電子メールで行う方が、迅速かつ的確な対
応が可能となる。この場合であっても、保守対応後の動
作状態報告のために、既に、デジタル複合機1に電子メ
ール通信部11が設けられており、送信先としての情報
管理装置4の情報も格納されている。したがって、最初
のサービス要請を電子メールで行ったとしても、そのた
めの部材は、保守対応後の動作状態報告のための部材と
概ね共用されるので、殆ど部材を追加することなく、最
初のサービス要請が可能となる。
【0450】サービスセンター200では、上記サービ
ス要請を受信した後、該デジタル複合機1を担当する
サービスマンに対して通知のあった所定のデジタル複合
機1に対してサービス対応するように、該サービスマン
が保有するS情報端末2eに対して電子メールでサービ
ス指示を送信する。
【0451】図33に示す例では、サービスマンはサー
ビスカーに乗って営業エリア内を巡回しているので、サ
ービスマンは、このサービスカーでユーザーを訪問
し、要望のあったデジタル複合機1に対して修理、点
検、または消耗品の交換などの各種サービス対応を実施
する。なお図33では、説明の便宜上、サービスカーに
S情報端末2eの部材番号を付記している。
【0452】その後、操作パネル21の表示パネル2
1bに対してサービス対応による対応結果を確認させる
表示を行い、ユーザーに対して特定の機能(画像形成動
作)が適正であるか否かを問う。
【0453】ユーザーはこの表示を確認した上で、操作
パネル21を操作し、画像形成動作が適正か否かという
動作状態を入力する。その結果、画像形成動作の動作情
報としてのサポート結果が生成されるので、機器制御部
12は、電子メール通信部11に対して、生成したサー
ビス結果を上記情報管理装置4に送信させる制御を行
う。これによって、ユーザーによって判断されたサー
ビス結果がサービスセンター200に通知される。
【0454】サービスセンター200では、サービス結
果の内容に基づいて次のアクションを決定する。すなわ
ち、画像形成動作が適正であるとのサポート結果が得ら
れれば、ユーザーはサービスマンのサービス対応の内容
に満足したと判断できるので、情報管理装置4では、
サービス対応により発生した費用をユーザーに対して課
金する処理を行う。
【0455】一方、適正でないとのサービス結果が得ら
れればサービス対応が不十分だったことになり、ユーザ
ーはサービス対応の内容に満足していないことになる。
そこで、たとえば担当のサービスマンや、状況によっ
ては別のサービスマンを適宜選択して、該サービスマン
が保有するS情報端末2eに対して再度サービス対応を
行うように電子メールにて再度サポート指示を送信す
る。そこでサービスマンは、再びユーザーを訪問してデ
ジタル複合機1に対して再度サービス対応を行う(再度
ユーザー訪問については図示せず)。
【0456】なお、上記のプロセスとしては、サービ
スマンを派遣しなくてもよい場合もある。たとえば、デ
ジタル複合機1の不具合は一応解消されたものの、調整
上の問題で多少の不具合が残っているような場合には、
ネットワーク3を介してサービスセンター200から遠
隔操作したり、電話などによってユーザーに直接アドバ
イスするような対応もあり得る。したがって、上記の
再度サービス指示については、サービスマンの派遣に限
定されるものではない。
【0457】上記からのプロセスにかけて、操作パ
ネル21の表示パネル21bに表示される表示内容につ
いては特に限定されるものではないが、たとえば、表示
パネル21bがタッチパネルであることを利用して、画
像形成動作が適正か否かをソフトキー(タッチキー)で
二者択一的に表示させることができる。これによって、
ユーザーは、画像形成動作の動作状態が適正か否かを容
易に選択することができる。
【0458】具体的には、たとえば図33に示すよう
に、サービス対応を受けたデジタル複合機1の操作パネ
ル21の表示パネル21bに「サービス対応後の調子は
いかがですか」と表示するとともに、表示パネル21b
のタッチパネル機能を利用して、画像形成動作が適正で
あるか否かを入力させる表示として、「良好」または
「不調」のソフトキーを表示させる。
【0459】ユーザーは、この表示を確認した上で、デ
ジタル複合機1に何も不具合が起らず良好であると判断
すれば「良好」のソフトキーを操作する。一方、不調で
あると判断すれば「不調」のソフトキーを操作する。こ
のソフトキーの操作によって、画像形成動作が良好(適
正である)または不調(適正でない)という動作情報が
生成される。
【0460】さらに本発明では、上記操作パネル21
は、予め設定された所定の条件に達するまでの間に実行
された画像形成動作の動作状態に基づいてサービス結果
を入力させる表示を表示するようになっていることが好
ましい。
【0461】サービス対応直後であれば、デジタル複合
機1が本当に不具合なく適正に動作しているのかが不明
確となるおそれがある。そこで、所定の条件を予め設定
しておいて、その条件に達するまでの間、画像形成動作
を実行させた後に、デジタル複合機1の動作状態を判定
すれば、該動作状態を適切に把握した動作情報(サービ
ス結果)を生成することが可能になる。それゆえ、より
一層適切な保守対応サービスを提供することができる。
【0462】上記所定の条件としては、特に限定される
ものではないが、本実施の形態では、たとえば、サービ
ス対応後のデジタル複合機1の使用頻度、すなわち画像
形成動作の回数を用いる。
【0463】図32に示すように、上記デジタル複合機
1にはカウンター16が設けられており、このカウンタ
ー16は、画像形成部20における画像形成動作が何回
実行されたかカウントすることができる(図32におけ
るカウンター16から画像形成部20に向かう矢印参
照)。そこで、機器制御部12では、予め画像形成動作
の所定回数を設定しておき、上記サービス対応が終了し
た後に、デジタル複合機1において画像形成動作が再開
されてから、実施される画像形成動作の回数をカウンタ
ー16でカウントさせる制御を行い、このカウント数が
所定の回数に達した時点で、図33に示すような内容を
表示パネル21bに表示させる。
【0464】具体的には、カウンター16により1回の
画像形成動作が1job としてカウントされるとして、所
定回数をNjob (たとえばN=100などの具体的な数
値)として設定しておく。そして、カウンター16が画
像形成動作をカウントしたカウント数xjob が所定回数
Njob に到達したか否か(x=N)を機器制御部12で
判定する。
【0465】そして、カウンター16によって得られる
画像形成動作のカウント数xjob が所定回数Njob に達
した時点で、操作パネル21の表示パネル21bに対し
てサービス対応による対応結果を確認させる表示を行
い、それまでに実行された画像形成動作の動作状態が適
正であるか否かをユーザーに問う。これによって、画像
形成動作の動作状態をより一層適切に把握した動作情報
(サービス結果)を生成することができる。
【0466】なお、上記所定の条件としての所定回数N
job という具体的な数値は、操作パネル21による操作
などによって適宜変更可能であることが好ましい。デジ
タル複合機1の使用状況によってはその使用頻度は一定
ではない。それゆえ、ユーザーがデジタル複合機1をど
のような状況で使用するかによって、上記数値を変更で
きるようにしておく。これによって、より確実に動作情
報を生成することが可能になり、不具合にさらに一層迅
速に対応することができる。
【0467】このように、本実施の形態では、サービス
対応によってデジタル複合機1が十分機能し得る状態と
なったか否か、より適切なサービス対応を提供できたか
否かをユーザーに確認してもらうので、サービス対応後
に不具合があれば早急に対応することが可能となり、サ
ービス性を向上することができる。また、デジタル複合
機1に対して確実なサービス対応が行われたことを条件
として、そのサービス対応により発生した費用を請求す
ることになるので、管理者および利用者の双方にとって
明瞭な費用請求が可能となる。
【0468】なお、本実施の形態では、一次送信先とし
て上記情報管理装置4が設定され、二次送信先としてS
情報端末2eが設定されており、該情報管理装置4がゲ
ートウェイとして機能して、デジタル複合機1からの動
作情報を受信して、上記S情報端末2eにサービス指示
を電子メールで送信可能としているが、これに限定され
るものではない。
【0469】たとえば、上記S情報端末2eが複数では
なく、一つしか設定されていない場合には、必ずしも情
報管理装置4を介しなくてもよく、デジタル複合機1か
ら直接S情報端末2eに対してサービスの要請や、サー
ビス結果が電子メールにて送信されてもよい。したがっ
て、本発明にかかる管理システムには、情報管理装置4
が含まれなくてもよい。
【0470】また、本発明にかかる管理システムでは、
情報管理装置4が含まれていても、デジタル複合機1か
ら電子メールがS情報端末2eに対して直接送信される
ようになっていてもよい。たとえば、上記ユーザーに
よって判断されたサービス結果の送信先は、S情報端末
2eであってもよい。
【0471】ただし、サービス結果がS情報端末2eに
直接送信される場合でも、サービスセンター200(す
なわち情報管理装置4)でサービス対応の状況を管理し
ておくことが好ましいので、たとえば、デジタル複合機
1から、S情報端末2eと情報管理装置4とに対して同
時にサービス結果を送信するように設定したり、サービ
ス結果を受信したS情報端末2eから情報管理装置4に
対してサービス結果が転送されるようになっていてもよ
い。
【0472】〔実施の形態14〕本発明の第14の実施
の形態について図34ないし図36に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定され
るものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態
13で使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の
番号を付記し、その説明を省略する。
【0473】前記実施の形態13では、操作パネル21
が動作情報生成手段となっており、この操作パネル21
による操作によって、ユーザーにサービス対応後のサー
ビス結果(動作状態)を確認してもらう構成となってい
たが、本実施の形態では、動作情報生成手段(動作状態
確認部および生成部)として、上記操作パネル21の代
わりに、上記デジタル複合機1の状態を自己診断して動
作情報としての自己診断結果を生成する自己診断部(自
己診断手段)13を含んでいる構成となっている。
【0474】つまり、本実施の形態の管理システムで
は、図34に示すように、基本的な構成は前記実施の形
態13における図32と同様であるが、さらに情報通信
部10が自己診断部13を備えている構成となってい
る。なお、図32と比較して、操作パネル21から機器
制御部12に向けて太線の点線矢印が記載されていない
ことから分かるように、本実施の形態では、操作パネル
21からは動作情報は出力されないようになっている。
また、その他の構成は実施の形態13と同様であるので
詳細な説明は省略する。
【0475】上記自己診断部13は、少なくとも上記画
像形成部20の状態を自己診断して自己診断結果を生成
するようになっており、上記機器制御部12は、サービ
ス対応の後に、自己診断部13により得られる自己診断
結果(動作情報)を生成し、この自己診断結果を電子メ
ールで一次送信先である情報管理装置4に送信するため
の制御を行う。もちろん機器制御部12は、前記実施の
形態13と同様に、デジタル複合機1全体の動作を制御
するようにもなっている。
【0476】次に、本実施の形態におけるデジタル複合
機1の管理システムおよび管理方法について説明する。
【0477】図35に示すように、デジタル複合機1に
対して何らかの不具合が発生したり、一定のメンテナン
ス時期に達していたりすると、前記実施の形態13と同
様に、デジタル複合機1からサービスの要請がサービ
スセンター200に通知され、サービスセンター200
では、サービスマンが保有するS情報端末2eに対し
て電子メールでサービス指示を送信する。サービスマン
は、サービスカーでユーザーを訪問し、要望のあった
デジタル複合機1に対して各種サービス対応を実施す
る。ここまでは前記実施の形態13と同様である。
【0478】さらに本実施の形態では、上記機器制御部
12の制御によって、該デジタル複合機1の状態を上記
自己診断部13により自己診断させるよう制御を行う。
そして、上記自己診断部13は、画像形成動作が円滑
に行われて十分な保守対応がなされたかを自己診断す
る。その後、得られた自己診断結果は、操作パネル21
の表示パネル21bに表示されるとともに、該自己診
断結果がサービスセンター200に電子メールで通知さ
れる。
【0479】サービスセンター200では、上記自己診
断結果に基づいて、次のアクションを決定する。すなわ
ち、自己診断結果が適正であればユーザーはサービス対
応の内容に満足したと判断できるので、サービスセンタ
ー200における情報管理装置4では、サービス対応
により発生した費用をユーザーに対して課金する処理を
行う。
【0480】一方、自己診断結果が適正でなければ、サ
ービス対応が不十分だったことになり、ユーザーはサー
ビス対応の内容に満足していないことになる。そこで、
図36に示すように、たとえばサービスマンに対して
電子メールにて再度サービス対応を指示する。そこでサ
ービスマンは、再びユーザーを訪問して再度サービス対
応を行う。
【0481】上記からのプロセスにかけて、操作パ
ネル21の表示パネル21bに表示される表示内容につ
いては特に限定されるものではなく、少なくとも自己診
断結果の概要が明確となるような表示であればよい。
【0482】たとえば自己診断部13によって得られた
自己診断結果が「良好」であれば、図35に示すよう
に、表示パネル21bには、「サービス対応後の調子を
確認しました。 良好です。」という表示がなされる。
その後、電子メール通信部11により「良好」(適正
である)旨の自己診断結果がサービスセンター200に
送信されると、サービスセンター200では、ユーザ
ーへの課金処理を行う。
【0483】一方、自己診断結果が「不調」であれば、
図36に示すように、表示パネル21bには、「サービ
ス対応後の調子を確認しました。 もう一度サービスに
連絡します。」という表示がなされる。そして、電子
メール通信部11により「不調」(適正でない)旨の自
己診断結果がサービスセンター200に送信されるの
で、サービスセンター200では、再度サービス対応
するようにサービスマンへ指示を行う。
【0484】本実施の形態でも、前記実施の形態13と
同様に、予め設定された所定の条件に達するまでの間に
実行された画像形成動作の動作状態に基づいてサポート
結果を入力させる表示を表示するようになっていること
が好ましい。つまり、上記自己診断部13による自己診
断は、サービス対応が終了した後、画像形成動作の実施
が再開されてから予め設定された所定の条件に達した時
点でなされることが好ましい。
【0485】上記所定の条件としては特に限定されるも
のではないが、たとえば前記実施の形態13と同様に、
使用頻度(画像形成動作の回数)を用いる例が好ましく
挙げられる。具体的には、図34に示すようにカウンタ
ー16を設けておき、このカウンター16でカウントさ
れた画像形成動作の回数(xjob )と予め設定されてい
る所定の回数(Njob )とを比較して、所定回数に達し
た時点(x=N)で、自己診断部13による自己診断が
実施されるようにしておけばよい。
【0486】より具体的な例を挙げると、デジタル複合
機1が複数段の給紙トレイを備えているとして、たとえ
ば上から2段目の給紙トレイから用紙を搬送する際にペ
ーパージャムが生じた、という不具合が発生したとす
る。これに対してサービスマンが、生じたペーパージャ
ムに伴う異常状態を復旧させるとともに、ペーパージャ
ムの原因となる問題点を解消させるための各種のサービ
ス対応を実施し、一旦ペーパージャムという問題点は解
消したとする(上記〜のプロセス)。
【0487】その後、自己診断部13は、たとえばカウ
ンター16によるカウント数xjobが、Njob に達する
までの間に、上記2段目のトレイから用紙が円滑に搬送
されたか否かを自己診断する。Njob に達するまでの間
に全くペーパージャムが生じなければ、図35に示すよ
うに、表示パネルにおいて、「サービス対応後の調子を
確認しました。 良好です。」という表示を行う。
【0488】一方、Njob に達するまでの間にペーパー
ジャムが生じれば、図36に示すように、表示パネル2
1bにおいて、「サービス対応後の調子を確認しまし
た。もう一度サービスに連絡します。」という表示を行
う。さらに、これら自己診断結果はサービスセンター2
00に通知され、サービスセンター200では、該自己
診断結果に基づいて、上記のように次のアクションを決
定することになる。
【0489】なお、本実施の形態のように自己診断部1
3が備えられており全ての判断が全自動でなされるよう
な場合であれば、機器制御部12は、適正でない動作状
態の由来となる電子機器の部位を一時的に動作不能とす
る制御を行ってもよい。
【0490】たとえば、自己診断部13がデジタル複合
機1の動作状態が適正でない(2段目の給紙トレイでペ
ーパージャムが発生した)ことを示す動作情報を生成し
た場合には、上記機器制御部12は、上記電子メール通
信部11によってサービスセンター200に動作情報を
送信させるだけでなく、適正でない動作状態の由来とな
るデジタル複合機1の一部、この場合、2段目の給紙ト
レイにおける給紙動作を一時的に動作不能とするように
制御する。
【0491】サービス対応後でも動作状態が適正でない
2段目の給紙トレイに対しては、再度サービス対応が必
要となってくるので、サービスセンター200に動作情
報を連絡すると同時に2段目の給紙トレイの動作を制限
すれば、該2段目の給紙トレイにおいて不具合が悪化し
たり、2段目の給紙トレイから他の部位へ影響したりす
るといった更なる問題点の発生を抑制することができ
る。
【0492】このように、本実施の形態では、サービス
対応によってデジタル複合機1が十分機能し得る状態と
なったか否か、さらには、より適切なサービス対応を提
供できたか否かを自己診断部13により自己診断するの
で、サービス対応後にさらに不具合が残存したり新たな
不具合が生じたりしても早急に対応することが可能とな
り、サービス性を向上することができる。
【0493】また、デジタル複合機1に対して確実なサ
ービス対応が行われたことを条件として、そのサービス
対応により発生した費用を請求することになるので、管
理者および利用者の双方にとって明瞭な費用請求が可能
となる。
【0494】〔実施の形態15〕本発明の第15の実施
の形態について図37に基づいて説明すれば、以下の通
りである。なお、本発明はこれに限定されるものではな
い。また、説明の便宜上、前記実施の形態13または1
4で使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の番
号を付記し、その説明を省略する。
【0495】前記実施の形態13および14では、ユー
ザーの判断または自己診断結果が適正であってもなくて
もサービスセンター200に動作情報を電子メールで通
知していたが、本実施の形態では、デジタル複合機1の
動作状態が適正でないことを示す動作情報が生成された
場合にのみ、電子メール通信部11によってサービスセ
ンター200に動作情報を送信させるよう、機器制御部
12が制御を行うようになっている。
【0496】たとえば、デジタル複合機1のサービス対
応契約としては、完全フル対応で料金を定額にする契約
と、不具合が発生した毎に適宜対応してその都度料金の
請求を受けるというスポット対応との二種類があり得
る。前記実施の形態13および14では、不具合毎に課
金処理を施しているのでスポット対応に相当するが、フ
ル対応の場合には不具合毎に課金処理を施す必要がな
い。つまり、のステップは必要ないことになる。この
場合、デジタル複合機1から確認結果を通知するのプ
ロセスは、良好な結果が得られた場合には必要ないた
め、本実施の形態では、このプロセスの実行を、不具合
が発生したときのみに限定する。
【0497】具体的には、何らかの不具合が発生して、
図37に示すように、前記実施の形態13または14と
同様、〜のプロセスが実施される。
【0498】その後、たとえば図37に示すように、
サービス対応を受けたデジタル複合機1の操作パネル2
1の表示パネル21bに「サービス対応後の調子はいか
がですか」というメッセージと、表示パネル21bに
「良好」または「不調」のソフトキーとを表示させて、
ユーザーにサポート結果を判定させる(前記実施の形態
13の図33参照)か、あるいは図示しないが、自己診
断部13にて自動的に自己診断を実施させる(前記実施
の形態14の図35・図36参照)ことによって、動作
情報が生成される。
【0499】ここで、得られた動作情報が、適正でない
ことを示す動作情報が生成された場合、たとえば図37
に示すように「不調」のソフトキーが操作された場合
(前記実施の形態13参照)、または、何らかの不具合
が発生した旨の自己診断結果が生成された場合(前記実
施の形態14)には、動作情報がサービスセンター2
00に電子メールで通知される。一方、「良好」な動作
情報が発生した場合には、のプロセスは実施されな
い。
【0500】サービスセンター200が受け取る電子メ
ールは、図37に示すように、適正でない動作情報(サ
ービス結果「不調」)のみであるので、サービスセンタ
ー200の情報管理装置4では、たとえばサービスマ
ンに対して再度サービスを指示する。それゆえ、前記実
施の形態13や14のように課金処理はなされない。
【0501】このように、動作が適正である場合にはさ
らなるサービス対応は必要ないが、適正でない場合には
さらなるサービス対応が必要であるため、追加的なサー
ビス対応が必要な状況、すなわち動作状態が適正でない
ことを示す動作情報が生成された場合にのみ、デジタル
複合機1の状態をサービスセンター200に連絡する。
これによって、不具合があれば早急に対応することが可
能となり、より一層サービス性を向上することができ
る。
【0502】〔実施の形態16〕本発明の第16の実施
の形態について図38および図39に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定され
るものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態
13、14、または15で使用した部材と同じ機能を有
する部材には同一の番号を付記し、その説明を省略す
る。
【0503】本実施の形態では、前記実施の形態13お
よび14を組み合わせた構成、すなわち動作情報を複数
生成する構成となっている。
【0504】つまり、本実施の形態の管理システムで
は、図38に示すように、基本的な構成は前記実施の形
態14における図34と同様であるが、動作情報が、自
己診断部13だけでなく操作パネル21からも機器制御
部12に出力されるようになっている(図中太線の点線
矢印参照)。なお、その他の構成は実施の形態13また
は14と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0505】次に、本実施の形態におけるデジタル複合
機1の管理システムおよび管理方法について説明する。
まず、前記実施の形態13ないし15と同様に、何らか
の不具合が発生して、〜のプロセスが実施される。
【0506】その後、自己診断およびユーザーによる
サービス結果の判定の双方を実施することによって動作
情報を生成する。たとえば、図39(a)に示すよう
に、前記実施の形態14のように、サポートを受けた
デジタル複合機1の操作パネル21の表示パネル21b
に「サービス対応後、自己診断により調子を確認しまし
た。 良好です。」という自己診断結果の概要を示すメ
ッセージを表示させる。その後、図39(b)に示すよ
うに、「サービス対応後の調子はいかがですか」という
メッセージと、表示パネル21bに「良好」または「不
調」のソフトキーとを表示させる。
【0507】つまり、自己診断結果は良好であっても、
ユーザー側で不調であると感じた場合には、さらなるサ
ービス対応が必要となる。それゆえ、ユーザーが「不
調」というソフトキーを操作することで、動作状態が適
正でないというサポート結果が得られれば、このユーザ
ーの判断を優先させて動作情報をサービスセンター2
00に電子メールで通知する。なお、その後の・の
プロセスについては、前記各実施の形態と同様である。
【0508】このように、ユーザー判断によるサポート
結果と自己診断部13による自己診断結果との双方を動
作情報として用いることによって、サービスセンター2
00では、より適切なアクションを決定することができ
る。
【0509】なお上記の例は、先に自己診断を行った後
にユーザーがサービス結果を判断するようになっている
が、逆であってもよい。たとえば、先に、図39(b)
に示すようなソフトキー表示がなされた後に、図39
(a)に示すような自己診断結果を表示してもよい。
【0510】この場合、サービス結果が「不調」という
判断をユーザーが下した場合には、必ずこれを優先させ
て動作情報としてサービスセンター200に送信するこ
とが好ましい。一方、ユーザーはサービス結果が「良
好」であると判断しても、自己診断結果で何らかの問題
点が発見されたような場合には、自己診断結果を優先さ
せて動作情報としてサービスセンター200に送信する
ことが好ましい。
【0511】このように、ユーザーが、画像形成動作を
適正でないと判定した場合は、これを必ず優先させる一
方、ユーザーが、画像形成動作を適正であると判定した
場合でも、自己診断結果が適正でなければ、自己診断結
果を優先させるようにしておく。動作情報の優先順位を
上記のように設定しておけば、最悪の事態を想定して対
処することになるので、サービス対応の信頼性をより一
層向上させることができる。
【0512】〔実施の形態17〕本発明の第17の実施
の形態について図40および図41に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定され
るものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態
13ないし16の何れかで使用した部材と同じ機能を有
する部材には同一の番号を付記し、その説明を省略す
る。
【0513】前記実施の形態13ないし16において
は、動作情報を生成するタイミングの基準となる予め設
定された所定の条件としては、画像形成動作が所定回数
Njob行われたか否かをカウンター16にてカウントす
る構成となっていたが、本実施の形態では、上記所定の
条件として、タイマーにより得られる時間を用いてい
る。
【0514】本実施の形態の管理システムでは、図40
に示すように、基本的な構成は前記実施の形態14にお
ける図34と同様であるものの、情報通信部10に対し
て、カウンター16に加えてタイマー(計時手段)15
が備えられている構成となっている。なお、その他の構
成は実施の形態13または14と同様であるので詳細な
説明は省略する。
【0515】上記タイマー15は、時間を計測するもの
であり、上記機器制御部12は、該タイマー15で得ら
れる時間に基づいて、サービス結果を通知する制御を行
う。本実施の形態では、前記実施の形態14と同様に、
情報通信部10が自己診断部13を備えている例を挙げ
るので、機器制御部12は、自己診断部13による自己
診断を実施するタイミングを、上記タイマー15により
得られる時間に基づいて決定するようになっている。
【0516】本実施の形態では、もちろん、前記実施の
形態13と同様に、表示パネル21bにソフトキーを表
示させるタイミングの決定に、上記タイマー15を利用
してもよいし、上記各実施の形態と同様に、自己診断や
ソフトキー表示のタイミングに、タイマー15による時
間だけでなく、カウンター16によるカウント数を並行
して利用してもよい。
【0517】前記実施の形態13ないし16では、カウ
ンター16にて画像形成動作の回数が所定回数Njob 実
施されるまでの間、サービス対応の結果が良好か否かを
判定する判定期間とし、カウント数xjob が予め設定さ
れた所定回数Njob に到達した時点(x=N)で、それ
までの画像形成動作の動作状態から自己診断結果を生成
していた。
【0518】ところが、たとえば上記Njob が100jo
b (N=100)であると仮定した場合、コピーやプリ
ントアウトなどを頻繁に行ったり大量に行ったりするユ
ーザーであれば、すぐにカウント数xjob が100job
に到達して、サービス対応の結果を判定することができ
るが、たとえばデジタル複合機1の一度の使用でコピー
やプリントアウトの枚数が1枚か数枚程度であるような
場合、さらには低い頻度でしかデジタル複合機1を使用
しないユーザーであれば、xjob が100jobに到達す
るまで非常に時間がかかることになる。
【0519】そこで、図40に示すタイマー15を利用
して、予め所定時間Ntimeを設定しておいて、サービス
対応後、タイマー15で計測される時間xtimeが上記所
定時間Ntimeに到達した時点で上記動作情報を生成させ
る。
【0520】次に、本実施の形態におけるデジタル複合
機1の管理システムおよび管理方法について説明する。
まず、前記実施の形態13ないし15と同様に、何らか
の不具合が発生して、図41に示すように、〜のプ
ロセスが実施される。
【0521】その後、デジタル複合機1に対するサービ
ス対応が終了した後に、画像形成動作の実施が再開され
るが、この再開と同時にタイマー15にて経過時間を計
測する。このとき予め所定時間Ntimeが設定されてお
り、タイマー15の計測時刻xtimeが所定時間Ntimeに
達した時点で、該デジタル複合機1の状態が上記自己
診断部13により自己診断される。
【0522】その後、上記自己診断結果がサービス結
果としてサービスセンター200に電子メールで通知さ
れ、サービスセンター200では、サービス結果に基づ
いて、たとえばサービスマンに対して再度サービスを
指示したり、サービス対応により発生した費用をユー
ザーに対して課金する処理を行う。
【0523】なお、上記所定時間Ntimeの具体的な数値
も、所定回数Njob と同様に変更可能であることが好ま
しい。前記実施の形態13で説明したように、デジタル
複合機1の使用状況によっては、使用頻度や使用時間な
どが異なっている場合がほとんどである。それゆえ、ユ
ーザーがデジタル複合機1をどのような状況で使用する
かによって、上記数値を変更できるようにしておく。こ
れによって、より確実に動作情報を生成することが可能
になり、不具合にさらに一層迅速に対応することができ
る。
【0524】なお、上述した実施の形態13〜16で
は、デジタル複合機1から先にサービス要請がなされ
た後、サービスセンター200からサービスマンに対
してデジタル複合機1に対してサービス指示を送信して
いるが、本発明では、この・のプロセスは必ずしも
含まれていなくてもよい。
【0525】すなわち、本発明では、電話などの従来の
手法で修理や点検、消耗品の交換などが依頼され、サ
ービス対応がなされたり、定期的な点検などがなされた
後に、以降の電子メールによる管理方法が実行される
構成であってもよい。つまり、本発明においては、以
降のプロセスが必ず実行されるようになっていればよ
い。
【0526】〔実施の形態18〕本発明の第18の実施
の形態について図42に基づいて説明すれば、以下の通
りである。なお、本発明はこれに限定されるものではな
い。また、説明の便宜上、前記実施の形態13ないし1
7の何れかで使用した部材と同じ機能を有する部材には
同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0527】前記実施の形態13ないし17では、何ら
かの不具合(トラブル)が発生した際におけるサービス
センター200およびサービスマン側の対応の例であっ
たが、本実施の形態では、一旦サービス対応がなされた
後に、サービスセンター200およびサービスマン側が
対応する際の例である。
【0528】本実施の形態における管理システムの構成
は、前記実施の形態13ないし17と同様であるが、機
器制御部12が、所定の条件に基づいてサービスセンタ
ー200に電子メールでサポートを要請するようになっ
ている。
【0529】たとえば、図32、図34、または図38
に示すように、カウンター16を備えている構成であれ
ば、上記所定の条件としての所定回数Njob を設定して
おく。そして、図42に示すように、サービスマンが
ユーザー訪問してサービス対応を実施した後、通常通り
デジタル複合機1が使用され続けて、カウンター16の
カウント数xjob がNjob に達した(すなわちN枚のコ
ピーまたはプリントを行った)とする。この時点で、
自動的に動作情報を生成して、サービスセンター20
0に送信して動作情報を通知するようにしておく。
【0530】サービス対応後のデジタル複合機1の使用
頻度によっては、デジタル複合機1には種々の不具合が
発生することがある。そこで、上記のようにカウンター
16で画像形成動作の回数をカウントしている場合に
は、所定回数Njob 毎に動作情報を生成してサービスセ
ンター200へ送信させる。これによって、サービス対
応後のデジタル複合機1に対して定期的な点検を行って
いることになり、不具合の発生に、より一層迅速に対応
することができる。
【0531】また、上記使用頻度ではなく、所定時間N
timeが経過しても種々の部品が劣化したり機能が低下し
たりする場合もある。そこで、実施の形態17のように
タイマー15で時間を計測している場合には、サービス
対応した後に、所定時間Ntime経過する毎に動作情報を
生成してサービスセンター200へ送信してもよい。こ
れによっても不具合の発生により一層迅速に対応するこ
とができる。
【0532】なお、動作情報を受信したサービスセンタ
ー200(情報管理装置4)側の対応である再度サー
ビス指示およびユーザーへの課金処理は、前記各実施
の形態における・のプロセスと同様であるのでその
説明は省略する。
【0533】さらに、図示しないが、前記実施の形態1
4などのように、自己診断部13を備えており全ての判
断が全自動でなされるような場合には、画像形成動作の
頻度が低過ぎる場合には、上記タイマー15にて計測さ
れた時間を基準として、画像形成部20に対して、画像
形成動作を所定回数強制的に実行させた上で、自己診断
するように機器制御部12で制御してもよい。
【0534】〔実施の形態19〕本発明の実施のさらに
他の形態について図43に基づいて説明すれば、以下の
通りである。なお、本発明はこれに限定されるものでは
ない。また、説明の便宜上、前記実施の形態13ないし
18の何れかで使用した部材と同じ機能を有する部材に
は同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0535】前記実施の形態13ないし18では、電子
機器の具体例であるデジタル複合機1そのものが、自己
診断部13および電子メール通信部11を内蔵している
構成であったが(図32・図34・図38・図40参
照)、本発明はこれに限定されるものではない。たとえ
ば、本実施の形態のように、少なくとも自己診断機能お
よび電子メール通信機能がまとまって別個の情報通信装
置となっており、この情報通信装置を通信手段を備えて
いないデジタル複合機1c(電子機器)に外付けするこ
とで、結果的に、該デジタル複合機1cに前記情報通信
部10(図32他参照)に相当する情報通信手段を装備
させることができる。
【0536】具体的には、たとえば、図33に示すよう
に、本実施の形態にかかる管理システムにおいては、デ
ジタル複合機1c(情報通信機能を備えていない)に対
して、情報通信装置5が別途外部接続されている。上記
デジタル複合機1cは、前記情報通信部10に相当する
構成を備えていないだけで、デジタル複合機1と同様の
構成を有しており、具体的には、前記画像形成部20、
操作パネル21(ハードキー部21a・表示パネル21
bを含む)、機器制御部12、メモリ14、カウンター
16、その他図示しない公知の各種構成と、インターフ
ェース部(I/F部)23を備えている。
【0537】一方、情報通信装置5は、電子メール通信
部(機器通信手段;通知手段;異常時通知手段)51、
機器診断部(自己診断手段;動作状態確認部;生成部;
動作情報生成手段)52、通信制御部(制御手段)5
3、およびインターフェース部(I/F部)54を備え
ている。
【0538】電子メール通信部51は、前記電子メール
通信部11と同様のネットワーク3を介して電子メール
を送受信する通信手段である。機器診断部52は、前記
自己診断部13に相当し、デジタル複合機1cの状態を
診断して診断結果(動作情報)を生成する。I/F部2
3およびI/F部54は、デジタル複合機1cと情報通
信装置5との間で各種情報をやりとりするための手段で
ある。通信制御部53は、情報通信装置5の動作全般を
制御し、特に、上記診断結果(動作情報)を電子メール
通信部51によって上記所定の送信先に送信させる制御
を行うようになっている。
【0539】上記情報通信装置5のI/F部54とデジ
タル複合機1cのI/F部23とが接続されることによ
って、本実施の形態におけるデジタル複合機1cは、前
記実施の形態14などで述べたような、自己診断機能と
電子メール通信機能とを有するデジタル複合機1と同様
の機能を発揮することができる。なお、上記情報通信装
置5の具体的な機能としては、前記実施の形態13ない
し18と同様であるのでその説明は省略する。
【0540】このような構成であれば、自己診断機能や
電子メール通信機能を備えていないデジタル複合機1c
に対しても、上記情報通信装置5を外付けするだけで、
本発明にかかる電子機器の管理システムを構築すること
ができる。それゆえ、本発明にかかる管理システムの適
用範囲を拡大して、汎用性を高めることができる。
【0541】また本実施の形態のように情報通信装置5
を外付けする構成では、たとえば1ユーザーが複数台の
デジタル複合機1c…を有している場合には、図示しな
いが、1台の情報通信装置5を複数のデジタル複合機1
c…それぞれに接続させることもできる。
【0542】〔実施の形態20〕ところで、前記各実施
形態では、動作情報を生成する際の条件として、予め定
められた回数、画像形成動作したか否か、あるいは、サ
ービス対応後、予め定められた時間が経過するか否かを
採用した場合について説明した。これに対して、本実施
の形態では、動作情報を生成する際の他の条件として、
自己の機能の動作状態を監視し、異常が検出された時点
で動作情報を生成する場合について、図45を参照しな
がら説明する。
【0543】なお、以下では、前記実施の形態16と同
様に、サービス対応後、予め定められた回数動作した時
点で、ユーザーに正常か否かを問い合わせ、正常である
と確認された時点で課金する構成と併用し、ハードウェ
ア構成が図38と略同様である場合について説明する
が、自己診断部13を備えていれば、課金のタイミング
が異なる構成や、ユーザーへ問い合わせずに自己診断の
みに基づいて動作情報を生成する構成など、他の構成に
も適用できる。
【0544】すなわち、例えば、デジタル複合機1の自
己診断部13による自己診断や、ユーザーによる動作状
態確認によって、デジタル複合機1において、第1カセ
ットからの給紙ジャムの発生が多発していることが発覚
すると、デジタル複合機1またはデジタル複合機1のユ
ーザーは、前記各実施形態と同様に、サービスセンター
200へサービス要請する。デジタル複合機1が電子
メールで自発的にサービス要請する場合、当該電子メー
ルには、送信元(デジタル複合機1)を特定する送信元
情報と、具体的な不具合の症状として「第1カセットか
らの給紙多発」と、サービス要請の内容として「点検を
依頼する」旨とが含まれている。また、ユーザーがサー
ビス要請する場合、電話やファクシミリなどによって、
同等の情報がサービスセンター200に通知される。
【0545】一方、上記点検通知を受けたサービスセン
ター200は、サービスマンが保有するS情報端末2e
へ、サービス指示を与える。当該「サービス指示」に
は、点検通知を送信したユーザーの情報(例えば、ユー
ザーの住所やデジタル複合機1の機種/オプションのユ
ニット構成など)と、不具合の症状(この例では、第1
カセットからの給紙ジャム多発)とが含まれている。ま
た、サービスセンター200は、上記ユーザーの情報や
不具合の症状などに基づいて、補修に必要と見込まれる
補修部品の情報(例えば、給紙ローラなど)、および、
過去のサービス対応情報(サービス履歴)も、S情報端
末2eへ通知して、サービスの効率化を図る。なお、例
えば、不具合と、その原因および対応とを関連つけたデ
ータベースがあれば、当該データベースから、通知され
た不具合の症状に類似した不具合を検索し、その原因お
よび対応もS情報端末2eへ通知してもよい。
【0546】上記サービス指示を受けたサービスマン
は、点検通知の送信元であるユーザー先に訪問して、
サービス対応する。具体的には、第1カセットからの給
紙状態を確認することで、問題となる箇所(部品)を特
定し、必要であれば、部品を交換する。一例として、不
具合(給紙ジャム多発)が、給紙ローラのゴムの消耗に
よる「すべり」が原因とすると、サービスマンは、デジ
タル複合機1に装着されている第1カセットの給紙ロー
ラを、持参してきた交換部品(給紙ローラ)に交換し、
再度、第1カセットからの給紙動作を確認する。さら
に、不具合が解消されたことが確認できると、サービ
スマンによるサービス対応が終了する。
【0547】ただし、不具合によっては、複数の原因が
混在している場合もあり、1つの原因に対応し、一見し
たところ、不具合が完全に解消されたように見えても、
潜在的には、未だ問題が残っていることがある。したが
って、サービス後、さらに、デジタル複合機1の状態を
監視することが重要になる。
【0548】本実施の形態にかかるデジタル複合機1で
は、正常と判断するための条件が成立するまでの間、自
己診断部13によって、デジタル複合機1の状態を監視
し続け、異常が検出された場合、機器制御部12は、即
座に、電子メール通信部11へ指示して、異常が発生し
たことを示す動作情報が含まれた電子メールを、情報管
理装置4(サービスセンター200)へ送信する。例え
ば、上述の不具合例の場合、デジタル複合機1は、第1
カセットからの給紙回数が規定値(N回)に達するま
で、第1カセットからの給紙状態を監視し、給紙ジャム
が発生すると、図45中、’で示すように、自発的
に、動作確認中における不具合を示す確認結果を電子メ
ールに発信する。これにより、サービスセンター200
は、ユーザーに手間をかけることなく、不具合が発生し
た時点で、不具合の発生を把握でき、例えば、新たな
サービス対応指示などの対応を取ることができる。
【0549】これとは逆に、上記条件が成立するまでの
間、異常が発見されなかった場合、デジタル複合機1
は、必要に応じて、図39(a)に示すように、動作状
態を表示パネル21bへ表示すると共に、図45に示す
ように、ユーザーに動作状態の良否を確認し()、ユ
ーザーによる確認結果と自己診断結果とを電子メールで
送信する()。一方、サービスセンター200は、動
作状態が良好である旨の確認結果をデジタル複合機1か
ら受け取ると、前記の各実施の形態と同様に、ユーザ
ーへ課金処理する。また、ユーザーによる確認結果や自
己診断結果によって、異常(不調)が発見された旨通知
されると、サービスセンター200は、新たなサービ
ス対応指示などの対応をとる。
【0550】本実施の形態にかかるデジタル複合機1
は、部品交換などのサービス対応を行った後、所定の条
件が成立するまでの間、当該部品に関する動作状態を監
視し、異常が検出された場合、自動的にサービスセンタ
ー200へ通知する。この結果、サービスセンター20
0は、不具合が発生した時点で不具合の発生を把握で
き、不具合に即応できる。また、状態監視の対象は、不
具合の発生に伴って交換された部品に関する状態を詳細
に監視すればよく、状態監視の期間も、正常動作を確認
するための条件が成立するまでの間でよい。したがっ
て、デジタル複合機1に余り負担をかけることなく、そ
の時点で不具合が発生しやすい箇所を監視できる。
【0551】なお、本実施の形態では、前記実施の形態
16と同様に、ユーザーによる確認と、自己診断結果と
の双方に基づいて、最終的な動作情報を作成しているの
で、一方で判定する場合よりも、状態の判定精度を向上
できる。
【0552】〔実施の形態21〕ところで、前記実施の
形態20では、正常と判断する条件が一定の場合を例示
した。これに対して、本実施の形態では、正常と判断す
る条件(例えば、動作確認回数)を、例えば、不具合の
発生頻度や不具合のレベルなど、不具合の状況に応じて
変更する場合について、図38、並びに、図46および
図47を参照しながら説明する。
【0553】すなわち、本実施の形態にかかるデジタル
複合機1は、不具合の発生頻度を示す情報として、例え
ば、各カセットからの給紙情報(ジャム発生頻度ログ)
を、図38に示すメモリ14に記憶している。本実施の
形態では、図46に示すように、デジタル複合機1の機
器制御部12が、各カセットについて、最近給紙された
100枚のうちのジャム発生枚数をカウントし、ログを
取っている。当該ジャム発生頻度ログは、常時更新され
ているので、何らかの要因で、ジャムが急に多発するよ
うになった場合には、ジャム発生頻度が急に上昇するこ
とになる。
【0554】ここで、このジャム発生頻度は、ユーザー
が感じた不具合を客観的に示す数字であるだけでなく、
ユーザーの不満レベル(点検要望の度合い)を示してい
る。したがって、最低でも、サービスによって、このジ
ャム発生頻度を下回らないと、ユーザーは、不具合が解
消されたと感じず、サービスに対する安心感や信頼感を
低下させてしまう。
【0555】本実施の形態にかかるデジタル複合機1
は、上記事態を招かないように、メモリ14に格納され
たジャム発生頻度ログを参照し、動作状態を監視する期
間を、ジャム発生頻度ログに応じて決定することで、少
なくとも点検指示が出された時点における発生頻度で不
具合が発生すれば、当該不具合の発生時点が監視期間内
になるように、当該期間の長さを設定している。
【0556】具体的には、図46に示すように、点検要
望時点で、第1カセットからの給紙ジャムの発生頻度が
20%であるとメモリ14に格納されていた場合、5枚
に1枚がジャムになると計算される。したがって、サー
ビス対応後、5枚給紙する間、ジャムの発生を監視し、
当該期間中にジャムが発生しなければ、発生頻度が改善
されたと見なすことができる。
【0557】本実施の形態では、偶然発生頻度が低かっ
ただけの場合も考慮して、安全のために、算出した回数
を基準に、所定の比率(例えば、10倍)だけ、ジャム
を監視する回数を大きく(長く)設定する。上記の例で
は、メモリ14のログから、5枚が算出されるので、自
己診断部13は、50枚の給紙まで、ジャムの発生を監
視する。
【0558】これにより、サービスセンター200は、
ユーザーが点検を要請した時点における頻度で不具合が
発生すれば、略確実に不具合の発生を検出できる。この
結果、サービス対応によって、不具合の発生頻度が低下
しなかった場合、サービスセンター200は、ユーザー
に手間をかけることなく、再度、サービス対応するなど
の対策を取ることができ、サービスに対する安心感や信
頼感の低下を防止できる。
【0559】なお、上記サービスセンター200やS情
報端末2eなど、サービス側の機器は、点検要望時にお
ける不具合の発生頻度(ジャム発生頻度ログ)を格納し
ておく方が望ましい。これにより、サービスセンター2
00は、上記期間中、不具合が発生しなかったことと、
点検要望時点における不具合の発生頻度(ジャム発生頻
度)との双方を、点検を要望したユーザーに提示でき
る。このように、サービスの前後における不具合の状況
を客観的に提示できるので、サービスの具体的な効果に
ついて説得力を持って説明できる。この結果、ユーザー
の安心と信頼とを得やすい管理システムを実現できる。
【0560】ところで、前記実施の形態20および21
のように、動作を監視する期間が設定される場合、1度
に複数の事象についてサービス対応すると、動作を監視
する期間が互いに相違し、監視完了時点もそれぞれ別の
時点になる虞れがある。
【0561】例えば、図47に示すように、カセットか
らの給紙ジャムが2箇所(例えば、第1カセットおよび
第3カセット)で多発し、両者へのサービスが依頼され
た場合、上述と同様の方法で動作確認回数を設定する
と、第1および第3カセットの動作確認回数は、それぞ
れ、50枚、および25枚となる。したがって、第1カ
セットの監視完了時点は、当該第1カセットが50枚給
紙した時点となり、第3カセットの監視完了時点は、当
該第3カセットが25枚給紙した時点となる。
【0562】この場合、比較例として、それぞれの監視
完了時点で、デジタル複合機1からサービスセンター2
00へ結果通知を行う構成を考えると、当該構成では、
単独の確認結果を受け取った段階において、サービスセ
ンター200は、それぞれのサービス対応が正常に終了
に終了したか否かを判断できず、課金処理も実施できな
い。また、不具合によっては、複数の要因(パーツやユ
ニット)が相互に関連して発生している場合もあり、単
独の確認結果では、サービス後の結論が出せない。特
に、サービス結果を報告する際、ユーザーの入力も参照
している場合、それぞれの監視完了時点で、ユーザーに
指示を仰ぐ必要があり、ユーザーの操作回数が増加して
しまう。
【0563】これに対して、本実施の形態にかかるデジ
タル複合機1は、複数の監視期間が設定された場合、全
ての監視期間が終了した時点で、ユーザーへ問い合わせ
ると共に、問い合わせ結果と各監視対象に対する自己診
断結果とを示すサービス対応結果をサービスセンター2
00に送信する。このように、デジタル複合機1が、全
ての結果がそろった時点で、まとめて(一度)に通知す
ることで、サービスセンター200は、トータルなサー
ビス対応結果を判断でき、例えば、再度のサービス指示
や課金処理など、次のアクションを効果的かつ速やかに
実施できる。なお、本実施形態では、異常が発生した時
点で、異常の発生がサービスセンター200に通知され
るので、サービスセンター200は、個々の機能(監視
対象)についての最終的なサービス対応結果の送信が遅
れても何ら支障なく、異常に即応できる。
【0564】〔実施の形態22〕ところで、前記実施の
形態13ないし21では、デジタル複合機1による動作
情報の送信先が、不具合の発生した部品やユニットを保
守管理する情報管理装置4(サービスセンター200)
の場合について説明した。これに対して、本実施の形態
では、デジタル複合機1へプリンタボード101を装着
し、当該デジタル複合機1をネットワークプリンタとし
て使用する場合を例にして、動作情報の送信先を複数設
定可能で、不具合の発生した部品やユニットが同一であ
っても、不具合の状況によって、送信先を変更(追加)
する場合について図48を参照しながら説明する。
【0565】すなわち、デジタル複合機1がネットワー
クプリンタとして使用される場合、図48に示すよう
に、当該デジタル複合機1には、イーサネット(登録商
標)などから構成されるローカルエリアネットワーク
(LAN)6を介して、送信先としてのユーザ端末7お
よび管理者端末8が接続されている。上記ユーザ端末7
および管理者端末8は、例えば、パーソナルコンピュー
タなどのコンピュータであり、ユーザ端末7は、ネット
ワークプリンタ(デジタル複合機1)の利用者となるユ
ーザー(一般ユーザー)が使用する。一方、管理者端末
8は、LAN6を管理する管理者が使用する端末であ
り、管理者は、当該管理者端末8によって、LAN6内
の各機器のアドレス設定などのネットワーク設定を実施
できる。なお、上記LAN6には、ゲートウェイ9も接
続されており、デジタル複合機1など、LAN6内の機
器は、ゲートウェイ9、および、外部のネットワーク3
を介して、情報管理装置4(サービスセンター200)
と通信できる。
【0566】このように、デジタル複合機1と他の機器
(ユーザ端末7)とが通信して動作するシステムでは、
デジタル複合機1に不具合が発生した場合、不具合の原
因がデジタル複合機1自体にあるとは限らず、ユーザ端
末7やLAN6に原因がある場合がある。また、管理者
は、一般ユーザーに比べて、LAN6内の機器の扱いに
習熟しており、サービスセンター200に通知しなくて
も、不具合を解消できる場合がある。
【0567】例えば、デジタル複合機1がプリンタボー
ド101を認識しないという不具合の場合、その原因と
しては、プリンタボード101の故障や取り付け上の不
備など、サービスセンター200が対応すべき原因と、
ネットワーク設定の不備など、LAN6の管理者が対応
すべき原因とが想定される。また、拡張されていない機
能がユーザ端末7のプリンタドライバで設定されている
という不具合の場合、例えば、一般ユーザーの誤操作な
どによって、プリンタドライバ上のプリンタ構成設定が
誤っていることなどが原因であると想定され、サービス
センター200ではなく、一般ユーザー、または、その
ユーザーを指導できる立場にある管理者で対応すること
が望まれる。一方、メモリオーバーでデータ処理できな
いという不具合の場合、その原因としては、プリンタ処
理するために必要な容量のメモリがデジタル複合機1に
搭載されていないなど、サービスセンター200での対
応が必要な原因と、ユーザ端末7からの出力指示データ
が異常に大きいことや、出力不可能な印字を指示してい
ることなど、一般ユーザー、または、そのユーザーを指
導できる立場にある管理者で対処可能な原因とが想定さ
れる。
【0568】本実施の形態にかかるデジタル複合機1で
は、図49に示すように、不具合の内容と通知先との対
応表を図38に示すメモリ14に格納しており、機器制
御部12は、自己診断部13が不具合を検出した場合、
メモリ14を参照して、不具合の内容に応じた通知先
へ、動作情報を示す電子メールを送信するように、電子
メール通信部11を制御する。これにより、デジタル複
合機1は、当該不具合に対応可能な通知先に動作情報を
送信できるので、タイムリーかつ効果的に不具合に対処
できる。
【0569】例えば、デジタル複合機1によって「プリ
ンタボード101が認識されない」という不具合を検出
した場合、デジタル複合機1は、メモリ14を参照し
て、管理者端末8および情報管理装置4(サービスセン
ター200)に不具合を通知する。これにより、サービ
スセンター200は、再度、サービスマンを派遣するな
どして、プリンタボード101の故障の有無や取り付け
上の不備を確認できる。また、LAN6の管理者は、L
AN6のネットワーク設定を確認できる。一方、「拡張
されていない機能がユーザ端末7のプリンタドライバで
設定されている」との不具合を検出した場合、デジタル
複合機1は、管理者端末8とユーザ端末7とへ動作情報
を送信する。これにより、一般ユーザーは、自発的に、
あるいは、管理者の指導を受けて、それぞれのユーザ端
末7のプリンタドライバを確認し、プリンタドライバ上
のプリンタ構成設定を正しく行うことができる。また、
「メモリオーバーでデータを処理できない」との出力処
理上の不具合が検出された場合、デジタル複合機1は、
ユーザ端末7、管理者端末8およびサービスセンター2
00へ動作情報を送信する。これにより、サービスセン
ター200は、サービス対応の履歴を格納したデータベ
ースを参照したり、ネットワーク3を介して、デジタル
複合機1と確認したり、あるいは、動作情報にメモリ容
量が含まれる場合は、それを確認するなどして、デジタ
ル複合機1に搭載されたメモリ14の記憶容量が十分な
大きさであるか否かを確認すると共に、不足であれば、
サービスマンを派遣するなどして、デジタル複合機1の
メモリ14の容量を増加させることができる。また、一
般ユーザーは、自発的に、あるいは、管理者の指導を受
けて、ユーザ端末7を操作する際、不正なデータ(デジ
タル複合機1が出力できないデータ)の出力指示や、異
常に大きなデータの出力指示を、デジタル複合機1へ指
示しないように留意できる。
【0570】さらに、本実施の形態にかかるデジタル複
合機1は、不具合処置による動作確認結果についても、
最初に不具合を検出して通知した通知先と同一の通知先
へ連絡している。これにより、例えば、管理者が対応で
きない場合、管理者がサービスセンター200へサービ
ス要請したり、例えば、サービス対応した部品が正常に
動作していることが確認された時点で、サービスセンタ
ー200が課金処理するなど、それぞれの通知先は、速
やか、かつ、的確に、次の対応を選択できる。
【0571】〔実施の形態23〕ところで、デジタル複
合機1のように、オプションのユニットを装着すること
で、機能拡張可能な電子機器では、ユニットが装着され
ると、そのユニットに応じた拡張機能が使用可能とな
る。本実施の形態では、ユニットや部品の交換などを含
む保守対応後に、動作情報を送信する構成に代えて/加
えて、ユニットの追加時に動作情報を送信する構成につ
いて説明する。
【0572】本実施の形態にかかるデジタル複合機1に
は、図50に示すように、デジタル複合機本体100に
装着可能で、装着時にデジタル複合機本体100の機能
を拡張可能なユニットとして、上記ユーザ端末7などの
パーソナルコンピュータからLAN6やシリアルインタ
ーフェースなどを介して送信されるデジタル原稿(デー
タ)をプリント可能にするプリンタボード101と、原
稿を自動給紙可能な原稿送り装置(ADF)102と、
デジタル複合機本体100にセット可能な印刷用紙より
も大量の印刷用紙を、一度にセット可能な大容量給紙カ
セット103と、出力用紙のオフセット処理やステープ
ル処理などの製本処理を行う後処理装置104とが用意
されている。
【0573】一方、本実施の形態にかかるデジタル複合
機本体100には、前記の各実施形態のいずれかにかか
るデジタル複合機1の構成に加えて、図51に示すよう
に、オプションのユニットの装着を検出するユニット装
着検出部(検出手段)17が設けられている。また、メ
モリ14には、各ユニットが装着された場合の通信先が
格納されている。
【0574】なお、図51では、一例として、前記実施
の形態21に示すデジタル複合機1(図38参照)にユ
ニット装着検出部17を設けた場合を図示している。ま
た、図43に示す構成の場合は、デジタル複合機1cお
よび情報通信装置5のいずれにユニット装着検出部17
を設けてもよいし、双方にユニット装着検出部17の一
部を設け、両者がI/F部23・54を介して通信し協
調動作することで、ユニット装着検出部17を実現して
もよい。
【0575】上記構成では、ユニット装着検出部17が
ユニットの装着を検出すると、機器制御部12は、メモ
リ14を参照して、装着されたユニットに応じた送信先
へ、動作情報を送信する。
【0576】一例として、図52に示すように、プリン
タボード101が装着されると、デジタル複合機本体1
00において、ユニット装着検出部17は、プリンタボ
ード101が装着されたことを検出し、機器制御部12
は、プリンタボード101に対応する送信先をメモリ1
4から読み出す。本実施の形態にかかるメモリ14に
は、プリンタボード101に対応する送信先として、プ
リンタボード101の利用者が格納されている。この場
合、機器制御部12は、電子メール通信部11へ指示
し、動作状態として、デジタル複合機1がプリンタとし
て使用可能になったことを示す電子メールを、プリンタ
ボード101の各利用者に送信させる。
【0577】一方、通知を受けた利用者(一般ユーザ
ー)は、自らのユーザ端末7へ、プリンタドライバをイ
ンストールする。これにより、ユーザ端末7は、デジタ
ル複合機1をネットワークプリンタとして利用可能にな
る。
【0578】その後、デジタル複合機本体100は、部
品が交換された場合と同様に、正常と判断するための条
件が成立するまでの間(例えば、所定回数動作するまで
の間)、装着されたユニットの動作状態を監視する。こ
こで、監視期間中、不具合が検出されると、デジタル複
合機本体100の機器制御部12は、メモリ14を参照
するなどして、サービスセンター200や管理者端末8
あるいはユーザ端末7など、不具合検出時の送信先とし
て、予め定められた送信先を取得すると共に、機器制御
部12は、電子メール通信部11へ指示して、当該送信
先へ動作情報を示す電子メールを送信させる。
【0579】上記サービスセンター200は、動作情報
を受信すると、S情報端末2eへサービス対応を指示し
て、サービスマンを派遣したり、対応策をユーザーに連
絡するなどのサービスを行う。また、管理者は、管理者
端末8が動作情報を受け取ると、当該動作情報に基づい
て、LAN6のネットワーク設定を確認し、不備を修正
するなどして、不具合に対処する。さらに、一般ユーザ
ーは、ユーザ端末7が動作情報を受け取り、ユニットに
不具合が発生した旨、通知されると、例えば、印刷自体
を取りやめたり、他のプリンタへ印刷するなどして、不
具合に対処する。
【0580】なお、不具合が検出された場合、あるい
は、ユニットを装着してもユニットの正常動作を検出で
きない場合には、デジタル複合機本体100の機器制御
部12は、ユニットへ動作停止を指示したり、ユニット
への動作指示を中止するなどして、ユニットを強制的に
動作停止させる方が好ましい。この場合は、例えば、損
傷したユニットを使用し続けて、損傷がひどくなるな
ど、不具合が発生しているにも拘らずユニットが動作し
続けた場合の不具合の拡大を防止できる。
【0581】ここで、ネットワークプリンタとして動作
する場合は、設置されるネットワーク(LAN6)の設
定に大きく影響を受けるため、ネットワークプリンタを
正しく動作させるためには、LAN6の管理者による対
応が不可欠であり、LAN6の管理者での対応で十分な
ことが多い。このような場合は、送信先として、管理者
端末8のみを登録すればよい。また、サービスセンター
200に依頼すると料金が必要になる場合、デジタル複
合機本体100は、サービスセンター200へ動作情報
を送信してサービス要請する前に、表示パネル21bの
表示でサービス要請の有無の入力を促し、操作パネル2
1などへの入力に基づいて、サービスセンター200へ
サービス要請するか否かを決定する方が望ましい。
【0582】また、サービス対応や管理者の対応によっ
て、プリンタボード101が交換されたり、ネットワー
ク設定が修正されるなどして、不具合が解消されると、
デジタル複合機本体100は、プリンタボード101を
装着した場合と同様に、ネットワークプリンタの利用者
へ、デジタル複合機1がプリンタとして使用可能になっ
たことを示す電子メールを送信する。
【0583】これとは逆に、上記監視期間中、不具合が
検出されない場合、機器制御部12は、表示パネル21
bの表示で、不具合の有無の入力を促すと共に、操作パ
ネル21へ不具合の有無が入力されると、自己診断部1
3による自己診断結果と当該ユーザー入力とに基づいて
動作情報を作成し、電子メール通信部11へサービスセ
ンター200など、正常動作確認時における動作情報の
送信先として予め定められた送信先へ送信する。これに
より、サービスセンター200は、デジタル複合機本体
100にプリンタボード101が装着され、正常に動作
していることを把握でき、その後、デジタル複合機本体
100のユーザーからサービス要請があった場合、正常
に動作していると通知があったことも考慮して、サービ
ス要請された不具合への対処法を決定できる。
【0584】一方、図53に示すように、デジタル複合
機本体100に原稿送り装置102が装着されると、デ
ジタル複合機1は、自動で原稿を給紙可能となり、例え
ば、コピー時の原稿交換を自動化できるようになる。こ
こで、原稿送り装置102の利用者は、ネットワークプ
リンタとして動作する場合とは異なり、デジタル複合機
本体100の前に足を運んでデジタル複合機1を動作さ
せることが想定される。したがって、デジタル複合機本
体100の機器制御部12は、メモリ14を参照し、原
稿送り装置102の利用者への通知として、デジタル複
合機本体100の表示パネル21bへ、原稿送り装置1
02が使用可能になった旨を表示する。
【0585】この場合、原稿送り装置102が装着され
た後、最初にデジタル複合機1を使用する利用者は、デ
ジタル複合機本体100の表示パネル21bを確認し、
操作パネル21などを操作して、各種コピー機能を設定
する。ここで、原稿送り装置102が装着されると、デ
ジタル複合機本体100は、表示パネル21bに、原稿
送り装置102が使用可能になった旨を表示している。
したがって、上記利用者は、表示パネル21bを参照す
ることで、デジタル複合機1に新たな機能が追加された
ことを把握できる。なお、不具合発生時における動作情
報の送信動作や、監視期間終了時における動作情報の送
信動作は、プリンタボード101を装着した場合と同様
である。
【0586】なお、本実施の形態も含めて、上述してき
た実施の形態では、電子機器の例としてデジタル複合機
(画像形成装置)を挙げたが、もちろん本発明はこれに
限定されるものではない。上記電子機器としては、他に
パソコンなどを挙げることができる。あるいは民生用ま
たは業務用に使用される各種機械を電子制御とした上で
インターネットに接続可能としておけば、本発明にかか
る電子機器の管理システムを十分適用することができ
る。
【0587】上記電子機器の他の例としては、たとえば
各種自動販売機が挙げられる。自動販売機は、上述して
きた画像形成装置と同様に、定期的なメンテナンスや、
発生したトラブルへのきめこまやかな対応が要求され
る。また、トラブルの内容も常に一定であるとは限らな
い。そこで、自動販売機によって商品を販売するベンダ
ーが、本発明にかかる電子機器の管理システムを採用す
ることによって、各種トラブルやメンテナンスに対し
て、最小限のサポートで最大限きめこまやかなサポート
対応を行うことができる。
【0588】なお、上記実施の形態5ないし23におい
て、情報管理装置4を構成する各部材は、CPUなどの
演算手段が、ROMやRAMなどの記録媒体に格納され
たプログラムを実行することで実現される機能ブロック
であってもよいし、同様の処理を行うハードウェアで実
現してもよい。また、処理の一部を行うハードウェア
と、当該ハードウェアの制御や残余の処理を行うプログ
ラムを実行する上記演算手段とを組み合わせても実現す
ることもできる。さらに、上記演算手段は、単体であっ
てもよいし、装置内部のバスや種々の通信路を介して接
続された複数の演算手段が共同してプログラムを実行し
てもよい。
【0589】上記プログラムは、プログラム自体や当該
プログラムを作成するためのデータなどを示すプログラ
ムデータを記録媒体に格納し、当該記録媒体を配付した
り、あるいは、上記プログラムデータを、有線または無
線の通信手段で送信したりして配付され、上記演算手段
で実行される。
【0590】ここで、プログラムデータを配付する際の
記録媒体は、取外し可能である方が好ましいが、プログ
ラムデータを配付した後の記録媒体は、取外し可能か否
かを問わない。また、上記記録媒体は、プログラムデー
タが記憶されていれば、書換え(書き込み)可能か否
か、揮発性か否か、記録方法および形状を問わない。記
録媒体の一例として、磁気テープやカセットテープなど
のテープ、あるいは、フロッピー(登録商標)ディスク
やハードディスクなどの磁気ディスク、または、CD−
ROMや光磁気ディスク(MO)、ミニディスク(M
D)やデジタルビデオディスク(DVD)などのディス
クが挙げられる。また、記録媒体は、ICカードや光カ
ードのようなカード、あるいは、マスクROMやEPR
OM、EEPROMまたはフラッシュROMなどのよう
な半導体メモリであってもよい。
【0591】なお、上記プログラムデータは、上記各処
理の全手順を上記演算手段へ指示するコードであっても
よいし、所定の手順で呼び出すことで、上記各処理の一
部または全部を実行可能な基本プログラム(例えば、オ
ペレーティングシステムやライブラリなど)が既に存在
していれば、当該基本プログラムの呼び出しを上記演算
手段へ指示するコードやポインタなどで、上記全手順の
一部または全部を置き換えてもよい。
【0592】また、上記記録媒体にプログラムデータを
格納する際の形式は、例えば、実メモリに配置した状態
のように、演算手段がアクセスして実行可能な格納形式
であってもよいし、実メモリに配置する前で、演算手段
が常時アクセス可能なローカルな記録媒体(例えば、実
メモリやハードディスクなど)にインストールした後の
格納形式、あるいは、ネットワークや搬送可能な記録媒
体などから上記ローカルな記録媒体にインストールする
前の格納形式などであってもよい。また、プログラムデ
ータは、コンパイル後のオブジェクトコードに限るもの
ではなく、ソースコードや、インタプリトまたはコンパ
イルの途中で生成される中間コードとして格納されてい
てもよい。いずれの場合であっても、圧縮の解凍や、復
号化、インタプリト、コンパイル、リンク、あるいは、
実メモリへの配置などの処理や各処理の組み合わせによ
って、上記演算手段が実行可能な形式に変換可能であれ
ば、プログラムデータを記録媒体に格納する際の形式に
拘わらず、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる電子機器の
管理システムをデジタル複合機の管理に適用した例を示
すブロック図である。
【図2】図1に示す管理システムにおいて、機器情報を
電子メールで送信する状態を示す説明図である。
【図3】図1に示す管理システムにおいて、複数の送信
先から一つの送信先を選択した上で機器情報を電子メー
ルで送信する状態を示す説明図である。
【図4】図1に示す管理システムにおいて、二つの送信
先の双方に機器情報を電子メールで送信する状態を示す
説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態にかかる電子機器の
管理システムにおいて、機器情報を電子メールで送信先
に送信する前に、ユーザーに確認をとる状態を示す説明
図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態にかかる電子機器の
管理システムをデジタル複合機の管理に適用した例を示
すブロック図である。
【図7】図6に示す管理システムにおいて、時間に基づ
いて送信先を選択する状態を示す説明図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態にかかる電子機器の
管理システムにおいて、デジタル複合機と送信先とがそ
れぞれ複数含まれる状態を示す説明図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態にかかる電子機器の
管理システムにおいて、図8に示す状態とは異なり、個
々のデジタル複合機の機種などによって、個々の送信先
を設定する状態を示す説明図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態にかかる電子機器
の管理システムをデジタル複合機の管理に適用した例を
示すブロック図である。
【図11】図10に示す管理システムにおいて、複数の
デジタル複合機からサービスセンターに一旦機器情報が
電子メールで送信されてから、サービスセンターより、
さらに二次送信先であるサービスカーに指示情報が電子
メールで送信される状態を説明する説明図である。
【図12】図10に示す管理システムにおいて、指示情
報が電子メールで送信されるより具体的な状態を示す説
明図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態にかかる電子機器
の管理システムをデジタル複合機の管理に適用した例を
示すブロック図である。
【図14】図13に示す管理システムにおいて、サポー
ト履歴テーブルに基づいて付加情報を付加した指示情報
を電子メールで送信する状態を示す説明図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態にかかる電子機器
の管理システムにおいて、先指示情報に続いて後指示情
報が電子メールで送信される状態を示す説明図である。
【図16】本発明の第8の実施の形態にかかる電子機器
の管理システムをデジタル複合機の管理に適用した例を
示すブロック図である。
【図17】図16に示す管理システムにおいて、返信情
報が電子メールでデジタル複合機に返信される状態を示
す説明図である。
【図18】図16に示す管理システムにおいて、具体的
な返信情報の一例を示す説明図である。
【図19】図16に示す管理システムにおいて、具体的
な返信情報の他の例を示す説明図である。
【図20】図16に示す管理システムにおいて、具体的
な返信情報のさらに他の例を示す説明図である。
【図21】本発明の第9の実施の形態にかかる電子機器
の管理システムにおいて、二次送信先から二次返信情報
が電子メールでサービスセンターに送信される状態を示
す説明図である。
【図22】本発明の第10の実施の形態にかかる電子機
器の管理システムをデジタル複合機の管理に適用した例
を示すブロック図である。
【図23】図22に示す管理システムにおいて、再度同
一のトラブルが発生した場合のサポート対応の一例を示
す説明図である。
【図24】図22に示す管理システムにおいて、再度同
一のトラブルが発生した場合のサポート対応の他の例を
示す説明図である。
【図25】本発明の第11の実施の形態にかかる電子機
器の管理システムをデジタル複合機の管理に適用した例
を示すブロック図である。
【図26】図25に示す管理システムにおいて、異常発
生時点および修理完了時点を履歴情報として蓄積する場
合の例を示す説明図である。
【図27】図25に示す管理システムにおいて、異常発
生時点および修理完了時点を履歴情報として蓄積する場
合の他の例を示す説明図である。
【図28】図25に示す管理システムにおいて、蓄積さ
れた履歴情報のさらに他の例を示す説明図である。
【図29】図28に示す履歴情報から推定される各サー
ビスマンの能力を示す説明図である。
【図30】本発明の第12の実施の形態にかかる電子機
器の管理システムをデジタル複合機の管理に適用した例
を示すブロック図である。
【図31】図30に示す管理システムにおいて、複数台
のデジタル複合機に一台の情報通信装置を接続した状態
の一例を示すブロック図である。
【図32】本発明の第13の実施の形態にかかる電子機
器の管理システムをデジタル複合機の管理に適用した例
を示すブロック図である。
【図33】図32に示す管理システムにおいて、動作情
報の生成・送信と、ユーザーに対するサービス対応の状
態とを示す説明図である。
【図34】本発明の第14の実施の形態にかかる電子機
器の管理システムをデジタル複合機の管理に適用した例
を示すブロック図である。
【図35】図に示す管理システムにおいて、適正である
動作情報の生成・送信と、ユーザーに対するサービス対
応の状態とを示す説明図である。
【図36】図34に示す管理システムにおいて、適正で
ない動作情報の生成・送信と、ユーザーに対するサービ
ス対応の状態とを示す説明図である。
【図37】本発明の第15の実施の形態にかかる電子機
器の管理システムにおいて、適正でない動作情報の生成
・送信と、ユーザーに対するサービス対応の状態とを示
す説明図である。
【図38】本発明の第16の実施の形態にかかる電子機
器の管理システムをデジタル複合機の管理に適用した例
を示すブロック図である。
【図39】(a)は、動作情報として先に自己診断によ
り動作情報を生成した場合の操作パネルの状態を示す説
明図であり、(b)は、動作情報として、ユーザーがサ
ービス結果を判定することにより生成する動作情報を生
成した場合の操作パネルの状態を示す説明図である。
【図40】本発明の第17の実施の形態にかかる電子機
器の管理システムをデジタル複合機の管理に適用した例
を示すブロック図である。
【図41】図40に示す管理システムにおいて、動作情
報の生成・送信と、ユーザーに対するサービス対応の状
態とを示す説明図である。
【図42】本発明の第18の実施の形態にかかる電子機
器の管理システムにおいて、動作情報の生成・送信と、
ユーザーに対するサービス対応の状態とを示す説明図で
ある。
【図43】本発明の第19の実施の形態にかかる電子機
器の管理システムをデジタル複合機の管理に適用した例
を示すブロック図である。
【図44】本発明の第13の実施の形態にかかる電子機
器の管理システムにおいて、情報管理装置の要部構成を
示すブロック図である。
【図45】本発明の第20の実施の形態にかかる電子機
器の管理システムにおいて、動作情報の生成・送信と、
ユーザーに対するサービス対応の状態とを示す説明図で
ある。
【図46】本発明の第21の実施の形態にかかる電子機
器の管理システムにおいて、デジタル複写機のメモリに
格納されるジャム発生頻度ログを示す説明図である。
【図47】上記電子機器の管理システムにおいて、複数
の不具合が発生した場合の上記ジャム発生頻度ログを示
す説明図である。
【図48】本発明の第22の実施の形態にかかる電子機
器の管理システムをデジタル複合機の管理に適用した例
を示すブロック図である。
【図49】上記電子機器の管理システムにおいて、デジ
タル複写機のメモリに格納されるプリンタ不具合通知先
を示す説明図である。
【図50】本発明の第23の実施の形態にかかる電子機
器の管理システムをデジタル複合機の管理に適用した例
を示すものであり、デジタル複写機本体に装着可能なユ
ニットと、それぞれを装着した場合の通知とを示す説明
図である。
【図51】上記電子機器の管理システムをデジタル複合
機の管理に適用した例を示すブロック図である。
【図52】上記デジタル複写機本体にプリンタボードを
装着した場合における動作情報の生成・送信を示す説明
図である。
【図53】上記デジタル複写機本体に原稿送り装置を装
着した場合における動作状態の通知と、動作情報の生成
・送信とを示す説明図である。
【符号の説明】
1〜1c デジタル複合機(画像形成装置;電子機器) 2・2c・2d 送信先 2a 主送信先(送信先) 2b 副送信先(送信先) 2e サービス情報端末(送信先;二次送信先;端末) 2f 販売店情報端末(送信先;二次送信先) 3 ネットワーク 4 情報管理装置(送信先;一次送信先) 5 情報通信装置 6 ローカルエリアネットワーク(ネットワーク) 7 ユーザ端末(送信先) 8 管理者端末(送信先) 10 情報通信部 11 電子メール通信部(機器通信手段;通知手段;異
常時通知手段;メール送信手段) 12 機器制御部(制御手段;送信先決定手段;メール 生
成手段;機器制御手段) 13 自己診断部(自己診断手段;動作状態確認部;生
成部;動作情報生成手段;電子機器診断手段) 14 メモリ 15 タイマー(計時手段) 16 カウンター 17 ユニット装着検出部(検出手段) 20 画像形成部 21 操作パネル(入力手段;動作状態確認部;生成
部;動作情報生成手段) 21a ハードキー部 21b 表示パネル(表示手段;通知手段;異常時通知
手段;提示手段) 41 管理通信部(管理通信手段) 42 管理制御部(送信先決定手段;登録手段;管理制
御手段) 43 指示情報生成部(指示情報生成手段) 44 管理入力部(入力手段) 45 タイマー(計時手段) 45a 計時部(計時手段) 46 メモリ(データベース;評価テ゛ータヘ゛ース;記憶手
段;通信連絡管理手段) 47 返信情報生成部(返信手段;返信情報生成手段) 48 通信連絡管理部(テ゛ータヘ゛ース;評価テ゛ータヘ゛ース;記憶
手段;通信連絡管理手段) 48a 連絡管理部(テ゛ータヘ゛ース;評価テ゛ータヘ゛ース;記憶手
段;通信連絡管理手段) 49 サービスマン評価部(評価手段) 51 電子メール通信部(機器通信手段;通知手段;異
常時通知手段;通信手段) 52 機器診断部(自己診断手段;動作状態確認部;生
成部;動作情報生成手段) 53 通信制御部(制御手段) 100 デジタル複写機本体(電子機器) 101 プリンタボード(ユニット) 102 原稿送り装置(ユニット) 103 大容量給紙カセット(ユニット) 104 後処理装置(ユニット) 200 サービスセンター(一次送信先;送信先)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 510 G03G 21/00 510 G06F 13/00 351 G06F 13/00 351N 630 630A H04N 1/00 106 H04N 1/00 106C 107 107Z Fターム(参考) 2C061 AP01 AP03 HJ08 HK11 HK19 HV35 HV60 KK11 KK35 2H027 DA27 DE07 EJ13 EJ15 HA06 HA12 HB13 ZA07 5B021 AA01 AA19 BB04 NN17 NN19 5B089 GA13 GA26 JA35 JB14 KA13 LA01 5C062 AA02 AA05 AA29 AB38 AC41 AC42 AC55 BA04 BD09

Claims (72)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特定の機能を有しており、さらに所定の送
    信先とネットワークを介して接続され、該送信先に対し
    て電子メールにより情報の送信が可能となっている電子
    機器の管理方法において、 上記電子機器に対して保守対応が実施された後に、上記
    特定の機能の実行が再開されてから、該電子機器の動作
    状態を示す動作情報を生成するステップと、 上記所定の送信先に対して、上記動作情報を送信するス
    テップとを含むことを特徴とする電子機器の管理方法。
  2. 【請求項2】特定の機能を有する電子機器であって、 ネットワークを介して接続される所定の送信先に対して
    電子メールを送信する機器通信手段と、 上記電子機器に対して保守対応が実施された後に、上記
    特定の機能の動作状態を確認する動作状態確認部、およ
    び、動作状態確認部が確認した動作状態を示す動作情報
    を生成する生成部を含む動作情報生成手段と、 上記保守対応が実施されて特定の機能の実行が再開され
    てから、上記動作情報生成手段により動作情報を生成さ
    せて、該動作情報を上記機器通信手段により上記所定の
    送信先に送信させる制御を行う制御手段とを備えている
    ことを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】所定の送信先とネットワークを介して接続
    され、該送信先に対して電子メールにより情報の送信が
    可能となっている電子機器の管理方法において、 上記電子機器を構成する部品が交換された後に、特定の
    機能として、当該部品の機能の実行が再開されてから、
    該機能の動作状態を示す動作情報を生成するステップ
    と、 上記所定の送信先に対して、上記動作情報を送信するス
    テップとを含むことを特徴とする電子機器の管理方法。
  4. 【請求項4】ネットワークを介して接続される所定の送
    信先に対して電子メールを送信する機器通信手段を有す
    る電子機器であって、 上記電子機器を構成する部品が交換された後に、特定の
    機能として、当該部品の機能の動作状態を確認する動作
    状態確認部、および、動作状態確認部が確認した動作状
    態を示す動作情報を生成する生成部を含む動作情報生成
    手段と、 上記保守対応が実施されて特定の機能の実行が再開され
    てから、上記動作情報生成手段により動作情報を生成さ
    せて、該動作情報を上記機器通信手段により上記所定の
    送信先に送信させる制御を行う制御手段とを備えている
    ことを特徴とする電子機器。
  5. 【請求項5】オプションのユニットを装着することで機
    能拡大が可能で、さらに、所定の送信先とネットワーク
    を介して接続され、該送信先に対して電子メールにより
    情報の送信が可能となっている電子機器の管理方法にお
    いて、 上記ユニットの装着が検出され、特定の機能として、装
    着されたユニットによる機能の実行が開始されてから、
    該機能の動作状態を示す動作情報を生成するステップ
    と、 上記所定の送信先に対して、上記動作情報を送信するス
    テップとを含むことを特徴とする電子機器の管理方法。
  6. 【請求項6】オプションのユニットを装着することで機
    能拡大が可能な電子機器において、 ネットワークを介して接続される所定の送信先へ電子メ
    ールを送信可能な機器通信手段と、 上記ユニットの装着を検出する検出手段と、 特定の機能として、装着されたユニットによる機能の動
    作状態を確認する動作状態確認部、および、動作状態確
    認部が確認した動作状態を示す動作情報を生成する生成
    部を含む動作情報生成手段と、 上記ユニットの装着が検出され、上記特定の機能の実行
    が開始されてから、上記動作情報生成手段により動作情
    報を生成させて、該動作情報を上記機器通信手段により
    上記所定の送信先に送信させる制御を行う制御手段とを
    備えていることを特徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】上記検出手段は、装着されているユニット
    のうち、交換されたユニットを検出可能であり、 上記動作情報生成手段は、特定の機能として、交換によ
    り新たに装着されたユニットによる機能の動作状態を示
    す動作情報を生成すると共に、 上記制御手段は、上記特定の機能の実行が再開されてか
    ら、上記動作情報生成手段により動作情報を生成させる
    ことを特徴とする請求項6記載の電子機器。
  8. 【請求項8】上記動作情報生成手段が、上記電子機器の
    状態を自己診断して自己診断結果を生成する自己診断手
    段を含んでいるとともに、 上記制御手段は、上記保守対応、部品の交換またはユニ
    ットの装着がなされた後に、該電子機器の状態を上記自
    己診断手段により自己診断させた上で、得られた自己診
    断結果を動作情報として上記機器通信手段によって上記
    所定の送信先に送信させる制御を行うことを特徴とする
    請求項2、4、6または7記載の電子機器。
  9. 【請求項9】上記自己診断手段は、予め定められた所定
    の条件に達するまでの間、上記特定の機能の動作状態を
    監視すると共に、 上記制御手段は、上記自己診断手段が不具合を検出した
    場合、所定の条件が成立するか否かに拘らず、得られた
    自己診断結果を動作情報として送信させる制御を行うこ
    とを特徴とする請求項2、4、6ないし8の何れか1項
    に記載の電子機器。
  10. 【請求項10】上記制御手段は、保守対応、部品の交換
    またはユニットの交換の時点における不具合の状態に応
    じて、上記所定の条件を変更することを特徴とする請求
    項9記載の電子機器。
  11. 【請求項11】上記動作情報生成手段は、予め設定され
    た所定の条件に達するまでに実行された上記特定の機能
    の動作状態に基づいて、上記動作情報を生成することを
    特徴とする請求項2、4、6ないし10の何れか1項に
    記載の電子機器。
  12. 【請求項12】上記予め設定された所定の条件とは、保
    守対応、部品の交換またはユニットの装着の後に上記特
    定の機能が動作した回数と、保守対応、部品の交換また
    はユニットの装着の後に経過した時間との少なくとも一
    方であることを特徴とする請求項9ないし11の何れか
    1項に記載の電子機器。
  13. 【請求項13】上記所定の条件は変更可能であることを
    特徴とする請求項10または12記載の電子機器。
  14. 【請求項14】交換された部品または装着されたユニッ
    トが複数の場合、それぞれに関する上記所定の条件の全
    てが成立した時点で、それぞれに関する特定の機能の動
    作状態に基づいて、上記動作情報を生成することを特徴
    とする請求項9ないし13の何れか1項に記載の電子機
    器。
  15. 【請求項15】上記動作情報生成手段が、少なくとも、
    情報を表示可能とする表示手段と、情報を入力可能とす
    る入力手段とからなっており、 上記制御手段は、上記保守対応、部品の交換またはユニ
    ットの装着が実施された後に、該電子機器の状態が適正
    であるか否かを入力手段により入力させる表示を表示手
    段に行わせるとともに、 入力手段により入力された入力結果を動作情報として上
    記機器通信手段によって上記所定の送信先に送信させる
    制御を行うことを特徴とする請求項2、4、6ないし1
    4の何れか1項に記載の電子機器。
  16. 【請求項16】上記制御手段は、動作情報生成手段によ
    り電子機器の動作状態が適正でないことを示す動作情報
    が生成された場合にのみ、上記機器通信手段によって上
    記所定の送信先に動作情報を送信させる制御を行うこと
    を特徴とする請求項2、4、6ないし15の何れか1項
    に記載の電子機器。
  17. 【請求項17】上記制御手段は、動作情報生成手段によ
    り電子機器の動作状態が適正でないことを示す動作情報
    が生成された場合に、上記機器通信手段によって上記所
    定の送信先に動作情報を送信させるとともに、適正でな
    い動作状態の由来となる電子機器の部位を一時的に動作
    不能とする制御を行うことを特徴とする請求項2、4、
    6ないし16の何れか1項に記載の電子機器。
  18. 【請求項18】上記制御手段は、適正でない動作状態の
    由来となる電子機器の部位を一時的に動作不能とした場
    合、上記特定の機能が使用できないことを、当該特定の
    機能の利用者に通知する異常時通知手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項17記載の電子機器。
  19. 【請求項19】上記電子機器が画像形成装置であること
    を特徴とする請求項2、4、6ないし18の何れか1項
    に記載の電子機器。
  20. 【請求項20】上記特定の機能の実行が再開または開始
    されてから、上記動作状態確認部が確認した動作状態
    を、上記特定の機能の利用者に通知する通知手段を備え
    ていることを特徴とする請求項2、4、6ないし19の
    何れか1項に記載の電子機器。
  21. 【請求項21】上記通知手段は、上記特定の機能の実行
    が再開または開始された後、上記動作状態確認部が正常
    動作を確認した時点で、上記特定の機能の利用者へ通知
    することを特徴とする請求項20記載の電子機器。
  22. 【請求項22】上記所定の送信先に、上記特定の機能の
    各利用者が含まれていることを特徴とする請求項2、
    4、6ないし21の何れか1項に記載の電子機器。
  23. 【請求項23】上記制御手段は、上記動作状態確認部に
    よる確認された上記特定の機能の動作状態に応じて、当
    該動作状態を示す動作情報の送信先を変更することを特
    徴とする請求項2、4、6ないし22の何れか1項に記
    載の電子機器。
  24. 【請求項24】上記制御手段は、装着されたユニットに
    応じて、上記動作情報の送信先を変更することを特徴と
    する請求項6または7記載の電子機器。
  25. 【請求項25】特定の機能を有する電子機器に外部接続
    可能となっており、ネットワークに接続され、所定の送
    信先に対して電子メールにて情報の送信を可能とする通
    信手段と、電子機器の動作に対応して情報の送信を制御
    する制御手段とを備える情報通信装置において、 さらに、上記電子機器の動作状態を示す動作情報を生成
    する動作情報生成手段を備えているとともに、 上記制御手段は、電子機器に対して保守対応が実施され
    た後に、上記特定の機能の実行が再開されてから、上記
    動作情報生成手段により動作情報を生成させて、該動作
    情報を上記通信手段により上記所定の送信先に送信させ
    る制御を行うことを特徴とする情報通信装置。
  26. 【請求項26】上記所定の送信先と、請求項2、4、6
    ないし24の何れか1項に記載の電子機器、あるいは、
    請求項25記載の電子機器および情報通信装置とを含む
    ことを特徴とする電子機器の管理システム。
  27. 【請求項27】上記所定の送信先には、電子機器から動
    作情報を直接受信する一次送信先と、該一次送信先から
    保守対応に関する指示情報が送信可能となっている二次
    送信先とが含まれていることを特徴とする請求項26に
    記載の電子機器の管理システム。
  28. 【請求項28】さらに上記一次送信先は、保守対応後に
    電子機器が適正に動作していることを示す動作情報を受
    信した場合には、保守対応により発生した費用を課金す
    る処理を行うことを特徴とする請求項27記載の電子機
    器の管理システム。
  29. 【請求項29】電子機器が、自らの状態および通知する
    時間の少なくとも一方に応じて、予め定められた複数の
    送信先のうち、今回の送信先を決定するステップと、 上記電子機器が、自らの状態を示す機器情報が含まれた
    電子メールを生成し、決定された送信先に送信するステ
    ップとを含んでいることを特徴とする電子機器の管理方
    法。
  30. 【請求項30】電子機器の状態を示す機器情報が含まれ
    た電子メールを生成するメール生成手段と、 予め定められた複数の送信先の中から、上記電子機器の
    状態および通知する時間の少なくとも一方に応じて今回
    の送信先を決定する送信先決定手段と、 決定された送信先へ上記電子メールを送信するメール送
    信手段とを備えていることを特徴とする電子機器。
  31. 【請求項31】請求項30記載の電子機器と、送信先と
    しての端末とを備えた電子機器の管理システムであっ
    て、 上記端末は、上記電子機器から機器情報が含まれた電子
    メールを受け取った場合、当該電子機器への電子メール
    を送信する返信手段を備え、 上記電子機器は、上記端末からの電子メールを提示する
    提示手段とを備えていることを特徴とする電子機器の管
    理システム。
  32. 【請求項32】特定の機能を有しており、さらに所定の
    送信先とネットワークを介して接続され、該送信先に対
    して情報の送信が可能となっている電子機器の管理方法
    において、 上記電子機器の状態を診断して診断結果を生成するステ
    ップと、上記電子機器から該診断結果を少なくとも含む
    情報を電子メールにて所定の送信先に送信するステップ
    と、 上記自己診断結果に応じて、複数の送信先のうち、少な
    くとも1つを、上記所定の送信先として選択するステッ
    プとを含んでいることを特徴とする電子機器の管理方
    法。
  33. 【請求項33】特定の機能を有する電子機器と、該電子
    機器とネットワークを介して接続される所定の送信先と
    を含む電子機器の管理システムにおいて、 上記電子機器は、自己の状態を診断して自己診断結果を
    生成する自己診断手段と、 上記所定の送信先に対して、上記自己診断結果を含む機
    器情報を電子メールで送信する機器通信手段と、 該電子機器の動作を制御し、かつ、上記機器情報を生成
    する機器制御手段を備えているとともに、 上記機器制御手段は、上記自己診断結果に応じて、上記
    所定の送信先として設定された複数の送信先のうち、少
    なくとも1つを選択して機器通信手段に機器情報を送信
    させる制御を行うことを特徴とする電子機器の管理シス
    テム。
  34. 【請求項34】電子機器から当該電子機器の状態を示す
    機器情報が含まれた電子メールを、情報管理装置が受信
    した場合、情報管理装置が、当該機器情報および通知す
    る時間の少なくとも一方に応じて、予め定められた送信
    先のうち、今回の送信先を決定するステップと、 上記機器情報に基づいて、送信先へ通知するための指示
    情報を含む電子メールを生成し、決定された送信先に送
    信するステップとを含んでいることを特徴とする電子機
    器の管理方法。
  35. 【請求項35】さらに、送信される可能性のある機器情
    報に関連した情報が蓄積されたデータベースから、受け
    取った上記機器情報に関連する情報を抽出して、上記指
    示情報に含めるステップを含んでいることを特徴とする
    請求項34記載の電子機器の管理方法。
  36. 【請求項36】情報管理装置に設けられ、電子機器の状
    態を示す機器情報が含まれた電子メールを受信した場
    合、当該機器情報および通知する時間の少なくとも一方
    に応じて、予め定められた送信先のうち、今回の送信先
    を決定する送信先決定手段と、 受け取った上記機器情報に基づいて、送信先へ通知する
    ための指示情報を含む電子メールを生成する指示情報生
    成手段とを備えていることを特徴とする電子機器の管理
    システム。
  37. 【請求項37】上記指示情報生成手段は、送信される可
    能性のある機器情報に関連した情報が蓄積されたデータ
    ベースから、受け取った上記機器情報に関連する情報を
    抽出し、上記指示情報に含めることを特徴とする請求項
    36記載の電子機器の管理システム。
  38. 【請求項38】上記データベースは、上記電子機器の履
    歴情報を記憶すると共に、 上記指示情報に関連する情報を、上記履歴情報として、
    上記データベースに登録する登録手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項37記載の電子機器の管理シス
    テム。
  39. 【請求項39】上記送信先決定手段は、同じ電子機器の
    状態通知の送信先を変更した場合、変更前の送信先に
    も、上記指示情報を送信することを特徴とする請求項3
    6ないし38の何れか1項に記載の電子機器の管理シス
    テム。
  40. 【請求項40】上記送信先決定手段は、上記電子機器の
    状態通知の電子メールを受け取った際、前回の送信先の
    端末のサービスマンによる当該電子機器の保守の達成度
    を判断し、予め定められた達成度を下回っている場合、
    前回とは異なる端末を送信先として決定することを特徴
    とする請求項36ないし39の何れか1項に記載の電子
    機器の管理システム。
  41. 【請求項41】上記各端末のサービスマンについて、技
    術的力量を評価した情報が格納されている評価データベ
    ースを備え、 上記送信先決定手段は、上記評価データベースにて、技
    術的力量を評価した情報が前回のサービスマンよりも高
    く設定されているサービスマンの端末を、新たな送信先
    として決定することを特徴とする請求項40記載の電子
    機器の管理システム。
  42. 【請求項42】上記指示情報を受けた端末のサービスマ
    ンが保守対応に要した時間を示す対応時間情報を蓄積す
    ると共に、上記対応時間情報に基づいて、各サービスマ
    ンの技術的力量を評価する評価手段を備えていることを
    特徴とする請求項41記載の電子機器の管理システム。
  43. 【請求項43】上記指示情報生成手段は、上記電子機器
    の状態通知の電子メールを受け取った際、前回の送信先
    の端末のサービスマンによる当該電子機器の保守の達成
    度を判断し、予め定められた達成度を下回っている場
    合、前回よりも詳細な指示情報を生成することを特徴と
    する請求項36ないし39の何れか1項に記載の電子機
    器の管理システム。
  44. 【請求項44】上記電子機器に設けられ、当該電子機器
    の状態を示す電子メールを送信する送信手段を備え、 上記送信手段は、上記サービスマンによって保守された
    後、当該保守作業に関連する機能として、予め定められ
    た機能の使用が再開されてから、上記電子メールとし
    て、当該機能の状態を示す電子メールを送信することを
    特徴とする請求項36ないし43の何れか1項に記載の
    電子機器の管理システム。
  45. 【請求項45】上記情報管理装置または上記送信先の端
    末に設けられ、上記情報管理装置が電子機器からの電子
    メールを受信した場合に、上記電子機器への返信を示す
    電子メールを送信する返信手段と、 上記電子機器に設けられ、上記返信の電子メールを提示
    する提示手段とを備えていることを特徴とする請求項3
    6ないし44の何れか1項に記載の電子機器の管理シス
    テム。
  46. 【請求項46】電子機器の状態を示す機器情報が含まれ
    た電子メールを受信した場合、当該機器情報および通知
    する時間の少なくとも一方に応じて、予め定められた送
    信先のうち、今回の送信先を決定する送信先決定手段、
    並びに、 受け取った上記機器情報に基づいて、送信先へ通知する
    ための指示情報を含む電子メールを生成する指示情報生
    成手段として、コンピュータを動作させるプログラム。
  47. 【請求項47】請求項46記載のプログラムが記録され
    た記録媒体。
  48. 【請求項48】特定の機能を有しており、さらに所定の
    送信先とネットワークを介して接続され、該送信先に対
    して情報の送信が可能となっている電子機器の管理方法
    において、 上記電子機器の状態を診断して診断結果を生成するステ
    ップと、上記電子機器から該診断結果を少なくとも含む
    情報を電子メールにて情報管理装置に送信するステップ
    と、 受信した機器情報に基づいて、上記情報管理装置が、複
    数の二次送信先のうち特定の送信先を選択するステップ
    と、 選択された送信先に対して、上記機器情報に基づいて生
    成した指示情報を送信するステップとを含んでいること
    を特徴とする電子機器の管理方法。
  49. 【請求項49】特定の機能を有する電子機器と、該電子
    機器とネットワークを介して接続される所定の送信先と
    を含む電子機器の管理システムにおいて、 上記電子機器から機器情報を受信し、他の送信先に新た
    に情報を電子メールで送信可能とする、上記所定の送信
    先としての情報管理装置と、 上記他の送信先として、該情報管理装置とネットワーク
    を介して接続される、複数の二次送信先とを備え、 上記電子機器には、自己の状態を診断して自己診断結果
    を生成する自己診断手段と、上記所定の送信先に対し
    て、上記自己診断結果を含む機器情報を電子メールで送
    信する機器通信手段とが設けられていると共に、 上記情報管理装置には、上記電子機器および上記二次送
    信先との間で電子メールにより通信を行う管理通信手段
    と、 電子機器から電子メールにて受信した機器情報に基づい
    て、上記二次送信先に送信するための指示情報を生成す
    る指示情報生成手段と、 装置全体の動作を制御すると共に、受信した機器情報に
    基づいて上記複数の二次送信先のうち特定の送信先を選
    択し、選択された送信先に対して生成された指示情報を
    管理通信手段によって送信させる制御を行う管理制御手
    段とが設けられていることを特徴とする電子機器の管理
    システム。
  50. 【請求項50】上記情報管理装置は、さらに、外部から
    付加情報を入力可能とする入力手段、および付加情報を
    記憶可能とする記憶手段の少なくとも一方を備えてお
    り、 上記情報管理装置では、指示情報生成手段が、受信した
    機器情報に加えて、上記付加情報を付加した上で指示情
    報として生成することを特徴とする請求項49記載の電
    子機器の管理システム。
  51. 【請求項51】上記付加情報が、機器情報の送信元の電
    子機器に関する履歴情報であることを特徴とする請求項
    50記載の電子機器の管理システム。
  52. 【請求項52】上記情報管理装置が、時間を計測する計
    時手段を含んでいるとともに、 上記情報管理装置では、電子機器から機器情報を受信し
    た時間に基づいて上記複数の二次送信先のうち特定の送
    信先を選択することを特徴とする請求項49ないし51
    の何れか1項に記載の電子機器の管理システム。
  53. 【請求項53】上記情報管理装置では、さらに、電子機
    器から先に受信した機器情報を先機器情報とし、その後
    同一の電子機器から受信した機器情報を後機器情報とし
    た場合に、上記管理制御手段は、受信した後機器情報に
    基づいて生成された後指示情報を、先機器情報に基づい
    て生成された先指示情報が送信された二次送信先に対し
    て追加情報として送信することを特徴とする請求項49
    ないし52の何れか1項に記載の電子機器の管理システ
    ム。
  54. 【請求項54】さらに、上記情報管理装置の管理通信手
    段では、機器情報の送信元の電子機器に対して電子メー
    ルを送信可能となっているとともに、 上記情報管理装置には、上記送信元の電子機器に送信す
    るための返信情報を生成する返信情報生成手段を備えて
    いることを特徴とする請求項49ないし53の何れか1
    項に記載の電子機器の管理システム。
  55. 【請求項55】上記返信情報には、機器情報の受信を確
    認する受信確認情報が含まれていることを特徴とする請
    求項54記載の電子機器の管理システム。
  56. 【請求項56】上記返信情報には、さらに、対応に要す
    る時間情報、対応する担当者に関する担当者情報、対応
    に要する費用情報、電子機器の状態に直接対応するため
    の対応方法情報の少なくとも一つを含む対応情報が含ま
    れていることを特徴とする請求項54または55記載の
    電子機器の管理システム。
  57. 【請求項57】上記二次送信先は、少なくとも情報管理
    装置に対して電子メールが送信可能となっているととも
    に、上記情報管理装置の返信情報生成手段は、二次送信
    先から送信された情報に基づいて、返信情報に添付可能
    な付加情報を生成し、返信情報に加えることを特徴とす
    る請求項54ないし56の何れか1項に記載の電子機器
    の管理システム。
  58. 【請求項58】上記情報管理装置は、電子機器から送信
    される機器情報を総括して管理する通信連絡管理手段を
    含んでいるとともに、 該通信連絡管理手段は、所定期間内に、同様の自己診断
    結果を含む機器情報が2回以上送信されたことを確認し
    た場合に、その確認内容を管理結果として生成して管理
    制御手段に出力し、 管理制御手段は、上記管理結果に基づいて、二次送信先
    への指示情報の送信プロセスを変更する制御を行うこと
    を特徴とする請求項49ないし57の何れか1項に記載
    の電子機器の管理システム。
  59. 【請求項59】上記管理制御手段による指示情報の送信
    プロセスの変更制御とは、指示情報生成手段に、指示情
    報へより詳細な付加情報を付加させる制御か、管理通信
    手段に、指示情報が送信される二次送信先を変更する制
    御の少なくとも一方であることを特徴とする請求項58
    記載の電子機器の管理システム。
  60. 【請求項60】上記付加情報は、機器情報の送信元の電
    子機器に関する技術関連情報であることを特徴とする請
    求項59記載の電子機器の管理システム。
  61. 【請求項61】上記情報管理装置に備えられている記憶
    手段は、さらに、二次送信先毎に設定されている技術者
    に関する技術者情報と、該技術者が保有する技術の評価
    情報とを記憶可能としており、 上記管理制御手段は、上記技術者情報および評価情報と
    に基づいて、二次送信先を変更する制御を行うことを特
    徴とする請求項59記載の電子機器の管理システム。
  62. 【請求項62】上記電子機器は複数含まれており、かつ
    機器情報には、電子機器を特定するための電子機器特定
    情報が含まれていることを特徴とする請求項33、49
    ないし61の何れか1項に記載の電子機器の管理システ
    ム。
  63. 【請求項63】上記電子機器は、該電子機器の動作を制
    御し、かつ、上記機器情報を生成する機器制御手段を備
    えているとともに、 該機器制御手段は、自己診断結果に基づいて、上記所定
    の送信先への機器情報の送信の可否を決定することを特
    徴とする請求項33、49ないし62の何れか1項に記
    載の電子機器の管理システム。
  64. 【請求項64】上記電子機器は、さらに時間を計測する
    計時手段を備えているとともに、 上記機器制御手段は、自己診断結果が生成された時間に
    基づいて、上記複数の送信先から機器情報を送信すべき
    送信先を選択する制御を行うことを特徴とする請求項3
    3、49ないし63の何れか1項に記載の電子機器の管
    理システム。
  65. 【請求項65】上記電子機器および送信先はそれぞれ複
    数含まれているとともに、 個々の電子機器に対して個別に所定の送信先が主送信先
    として設定されていることを特徴とする請求項33、4
    9ないし64の何れか1項に記載の電子機器の管理シス
    テム。
  66. 【請求項66】さらに、上記電子機器には表示手段が備
    えられているとともに、上記機器通信手段は、所定の送
    信先から電子メールが受信可能となっており、 上記機器制御手段は、少なくとも機器通信手段での電子
    メールの送受信に関わる情報を表示手段に表示させる制
    御を行うことを特徴とする請求項33、49ないし65
    の何れか1項に記載の電子機器の管理システム。
  67. 【請求項67】上記所定の送信先または二次送信先は、
    情報の入出力が可能な情報端末であることを特徴とする
    請求項33、49ないし66の何れか1項に記載の電子
    機器の管理システム。
  68. 【請求項68】上記機器情報に含まれる自己診断結果と
    しては、該電子機器の形式および種類に応じた故障状
    態、電子機器の動作の調整状態、消耗品の残量状態、交
    換品が寿命に達したか否か、の少なくとも何れかが含ま
    れていることを特徴とする請求項31、33、36ない
    し45、49ないし67の何れか1項に記載の電子機器
    の管理システム。
  69. 【請求項69】上記機器情報には、電子機器が設置され
    ている場所に関する設置場所情報が含まれていることを
    特徴とする請求項31、33、36ないし45、49な
    いし68の何れか1項に記載の電子機器の管理システ
    ム。
  70. 【請求項70】さらに、上記設置場所情報としては、該
    電子機器の設置されている住所情報、および電子機器の
    使用者または使用管理者に関する顧客情報の少なくとも
    何れかが含まれていることを特徴とする請求項69記載
    の電子機器の管理システム。
  71. 【請求項71】上記電子機器が画像形成装置であること
    を特徴とする請求項31、33、36ないし45、49
    ないし70の何れか1項に記載の電子機器の管理システ
    ム。
  72. 【請求項72】特定の機能を有する電子機器に外部接続
    可能となっており、ネットワークに接続され、所定の送
    信先に対して電子メールにて情報の送信を可能とする通
    信手段と、電子機器の動作に対応して情報の送信を制御
    する制御手段とを備える情報通信装置において、 さらに、上記電子機器の状態を診断して診断結果を生成
    する電子機器診断手段を備えているとともに、 上記制御手段は、上記自己診断結果に応じて、上記所定
    の送信先として設定された複数の送信先のうち、少なく
    とも1つを選択すると共に、上記診断結果を含む機器情
    報を上記通信手段によって、決定された送信先に送信さ
    せる制御を行うことを特徴とする情報通信装置。
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