JPH11202699A - 遠隔画像形成装置管理システム - Google Patents

遠隔画像形成装置管理システム

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JPH11202699A
JPH11202699A JP426298A JP426298A JPH11202699A JP H11202699 A JPH11202699 A JP H11202699A JP 426298 A JP426298 A JP 426298A JP 426298 A JP426298 A JP 426298A JP H11202699 A JPH11202699 A JP H11202699A
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Japan
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remote
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image forming
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service center
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JP426298A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Fukushima
一義 福島
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顧客先の画像形成装置の故障を未然に防止で
きるようにし、且つ顧客先の画像形成装置のトラブルを
迅速に解消できるようにする。 【解決手段】 各複写機1は、自己診断機能で異常の発
生が検知された時や事前警告が必要な状態である時、対
応する遠隔通報データをサービスセンタ200に送信す
る。その各クライアント201a〜201nは、各複写
機1からの遠隔通報データをその各複写機1別に蓄積し
て解析するが、その結果が自己診断異常による遠隔通報
データの解析結果であれば、それに基づいて対応する複
写機1の異常内容を判断し、それに対応する処置を行な
い、その処置方法を蓄積する。解析結果が事前警告によ
る遠隔通報データの解析結果であれば、それに基づいて
各複写機1毎の特性を照合して段階的に故障の予知を行
ない、その予知のレベルに対応する遠隔通報データ又は
上記処置方法の履歴レポートを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の複写装置
等の画像形成装置とサービスセンタとを公衆回線網を介
して接続した遠隔画像形成装置管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】このような遠隔画像形成装置管理システ
ムとしては、不特定多数のユーザ(顧客)のオフィス等
に設置された複数の画像形成装置(遠隔診断を前提とし
ている複写機等)をデータ通信装置及び公衆回線網を利
用して、販売,サービス等の拠点(以下「サービスセン
タ」という)と接続可能にしたものが一般に知られてい
る。
【0003】このような遠隔画像形成装置管理システム
は、遠隔地に設置されている複数の画像形成装置を1ヶ
所に設けたサービスセンタによって集中的に管理するこ
とにより、各画像形成装置の使用状況を集計したり、そ
の管理情報を画像形成装置のメンテナンス等に利用した
りしている。使用状況の内容としてはコピー枚数等があ
り、メンテナンスの内容としては画像形成装置の自己診
断によるサービスセンタへの自動発呼や、サービスセン
タ側からのアクセスによる画像形成装置の各部調整等が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな遠隔画像形成装置管理システムにおいて、顧客が画
像形成装置の使用中にトラブル(異常)に気づいた場
合、メーカのサービスセンタ(サポートセンタ)に電話
してトラブルの状況を説明し、それに対するサービスセ
ンタ側からの回答により顧客自身がトラブルを解消でき
ないことが判った場合に改めて修理の依頼を行なってい
るのが現状であり、そのトラブルを迅速に解消すること
ができなかった。
【0005】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、遠隔画像形成装置管理システムにおいて、顧客
先の画像形成装置の故障を未然に防止可能にすること、
及び顧客先の画像形成装置のトラブルを迅速に解消でき
るようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の画像
形成装置とサービスセンタとを公衆回線網を介して接続
した遠隔画像形成装置管理システムにおいて、上記の目
的を達成するため、次のようにしたことを特徴とする。
【0007】請求項1の発明は、複数の画像形成装置に
それぞれ、自己診断機能により異常の発生が検知されて
いるか否かを判断する第1の判断手段と、事前警告が必
要な状態であるか否かを判断する第2の判断手段と、第
1の判断手段によって自己診断機能により異常の発生が
検知されていると判断された場合、あるいは第2の判断
手段によって事前警告が必要な状態であると判断された
場合には、公衆回線網を介して自己診断情報又は事前警
告情報である遠隔通報データをサービスセンタに送信す
る遠隔通報データ送信手段とを設け、サービスセンタ
に、複数の画像形成装置のいずれかから送信された遠隔
通報データを受信する遠隔通報データ受信手段と、該手
段によって受信された遠隔通報データを各画像形成装置
別に蓄積する蓄積手段と、該蓄積手段に蓄積された遠隔
通報データを解析する解析手段と、該手段による解析結
果に基づいて遠隔通報データ受信手段によって受信され
た遠隔通報データを送信した画像形成装置の異常内容を
判断する異常内容判断手段と、該手段によって判断され
た異常内容に対応する処置を行なう異常処置手段と、該
手段によって行なわれた処置方法を蓄積する処置方法蓄
積手段と、上記解析結果に基づいて各画像形成装置毎の
特性を照合して段階的に故障の予知を行なう故障予知手
段と、該手段より得られた予知のレベルに対応する遠隔
通報データあるいは上記処置方法の履歴レポートを作成
する履歴レポート作成手段とを設けたものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の遠隔画像形
成装置管理システムにおいて、サービスセンタに、印刷
装置等の出力装置と、履歴レポート作成手段によって作
成された履歴レポートを上記出力装置に出力する出力手
段とを設けたものである。請求項3の発明は、請求項1
の遠隔画像形成装置管理システムにおいて、各画像形成
装置の異常に対する処置を行なうサービスマンを手配す
るサービスステーションを複数設け、サービスセンタ
に、公衆回線網を介して遠隔通報データ受信手段によっ
て受信された遠隔通報データを送信した画像形成装置が
設置されている場所から一番近距離のサービスステーシ
ョンへ履歴レポート作成手段によって作成された履歴レ
ポートを送信する履歴レポート送信手段を設けたもので
ある。
【0009】請求項4の発明は、請求項1の遠隔画像形
成装置管理システムにおいて、複数の画像形成装置にそ
れぞれ、公衆回線網を介してサービスセンタへ履歴レポ
ート作成を要求する遠隔履歴レポート作成要求手段を設
け、サービスセンタに、複数の画像形成装置のいずれか
から履歴レポート作成の要求があったとき、履歴レポー
ト作成手段を起動する起動手段と、該手段による履歴レ
ポート作成手段の起動によって作成された履歴レポート
を公衆回線網を介して上記要求元の画像形成装置へ送信
する履歴レポート送信手段とを設けたものである。
【0010】請求項5の発明は、請求項1の遠隔画像形
成装置管理システムにおいて、各画像形成装置の異常に
対する処置を行なうサービスマンを手配するサービスス
テーションを複数設け、その複数のサービスステーショ
ンにそれぞれ、公衆回線網を介してサービスセンタへ履
歴レポート作成を要求する遠隔履歴レポート作成要求手
段を設け、サービスセンタに、複数のサービスステーシ
ョンのいずれかから履歴レポート作成の要求があったと
き、履歴レポート作成手段を起動する起動手段と、該手
段による履歴レポート作成手段の起動によって作成され
た履歴レポートを公衆回線網を介して上記要求元のサー
ビスステーションへ送信する履歴レポート送信手段とを
設けたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して具体的に説明する。まず、この発明による遠
隔画像形成装置管理システムを構成する画像形成装置の
一例として、この実施形態で使用する複写機の概略構成
を図2によって説明する。
【0012】この複写機1は電子写真方式の普通紙複写
機(PPC)であり、複写機本体2の上部に自動原稿給送
装置(以下「ADF」と略称する)3を載置し、一側面に
手差しトレイ4及び大量給紙装置5を、他側面に排紙ト
レイ6をそれぞれ装着している。7はADF3用の原稿
トレイであり、原稿セットセンサ8を備えている。複写
機本体2内には、スキャナ部10,画像形成部11,給
紙部12,定着・排紙部13,反転部14,両面ユニッ
ト15等を備えている。
【0013】そして、スキャナ部10には、コンタクト
ガラス21,露光ランプ22及び第1ミラー23から構
成される第1スキャナ24,第2ミラー25及び第3ミ
ラー26から構成される第2スキャナ27,第4ミラー
28及び第5ミラー29から構成される第3スキャナ3
0,第6ミラー31,及びレンズ32が設けられてい
る。
【0014】画像形成部11には、感光体ドラム35の
周囲に、クエンチングランプ36,帯電チャージャ3
7,イレーサ38,電位センサ39,トナーカートリッ
ジ41を装着する現像ユニット40,転写前チャージャ
42,転写チャージャ43,分離チャージャ44,Pセ
ンサ45,クリーニングユニット46が配置されてい
る。また、転写紙搬送経路の転写位置の手前にレジスト
ローラ対47が、転写位置の後方には搬送ベルト48が
設けられている。
【0015】給紙部12には、転写紙をストック及び供
給するためのトレイとして、第1トレイ51,第2トレ
イ52,第3トレイ53,第4トレイ54が着脱可能に
設けられている。そして、それらにストックされている
転写紙を給紙するための給紙ユニットとして、第1給紙
ユニット55,第2給紙ユニット56,第3給紙ユニッ
ト57,第4給紙ユニット58が設けられ、手差しトレ
イ4あるいは大量給紙装置5内の大量給紙トレイ(LC
T)60から転写紙を給紙するための手差し/大量給紙
ユニット59も設けられている。
【0016】さらに、上記各給紙ユニット55〜59及
び両面ユニット15によって給紙された転写紙をレジス
トローラ対47へ向けて搬送するために、右搬送部6
1,左搬送部62,及び水平搬送部63が設けられてい
る。また、定着・排紙部13には定着ユニット65及び
排紙用搬送ローラ群66が、反転部14には反転ローラ
群67がそれぞれ設けられている。
【0017】次に、このような構成を有する複写機1の
動作について略述する。感光体ドラム35はドラム軸
(図示せず)に回転可能に支持されており、複写命令等
により矢示A方向に回転する。そして、ADF3によっ
てコンタクトガラス21上に給紙された原稿は、第1ス
キャナ24によって走査及び露光される。その反射光像
は第1ミラー23,第2ミラー25,第3ミラー26,
レンズ32,第4ミラー28,第5ミラー29,第6ミ
ラー31を経て、感光体ドラム35上に結像される。
【0018】その感光体ドラム35は帯電チャージャ3
7によって表面が帯電され、上記反射光像によりその帯
電された表面が露光されると静電潜像を形成する。その
後、イレーサ38により不要な部分に光を当てて転写紙
または投影画像に適した潜像に補正する。この時、等倍
の画像を得るためには、感光体ドラム35と第1スキャ
ナ24は同一速度で駆動される。そして、感光体ドラム
35上の潜像は現像ユニット40によりトナー像として
顕像化される。その際、現像ユニット40に電位(現像
バイアス電圧)を印加することにより、濃い又は淡い画
像を得ることができる。
【0019】他方において、第1トレイ51,第2トレ
イ52,第3トレイ53,第4トレイ54,手指しトレ
イ4,大量給紙トレイ60,両面ユニット15のいずれ
かにストックされた転写紙が、給紙ユニット55〜59
のいずれかにより選択されて、所定の給紙タイミングで
給紙され、その転写紙は右搬送部61,左搬送部62,
水平搬送部63等を通じて、予め停止しているレジスト
ローラ対47へ搬送される。そして、感光体ドラム35
上のトナー像の先端と転写紙の先端が合うタイミングで
レジストローラ対47を駆動する。
【0020】それにより、感光体ドラム35上のトナー
像は、転写前チャージャ及び転写チャージャ43の作用
により転写紙に転写される。この時、感光体ドラム35
の表面は非常に滑らかであり、その表面と転写紙の密着
力が大きいので、分離チャージャ44の作用によって転
写紙の電位を下げてその密着力を低下させる。
【0021】その後、図示しない分離爪によって転写紙
を感光体ドラム35から分離し、その分離した転写紙を
搬送ベルト48によって定着ユニット65へ送る。定着
ユニット65に送られた転写紙は、ここでトナーに熱と
圧力が加えられ、それにより転写紙上のトナー像が転写
紙に定着された後、排紙用搬送ローラ群66によって機
外の排紙トレイ上に排出される。両面コピー等を行う際
には、一旦反転部14へ送り込んで搬送方向を反転させ
て両面ユニット15へ送り込み、次の原稿面の画像を複
写する際に画像形成部11へ再給紙させる。
【0022】転写後の感光体ドラム35の表面には、転
写しきれなかったトナーが付着しているため、クリーニ
ングユニット46のブラシ及びクリーニングブレードに
よって表面を清掃した後、クエンチングランプ36によ
って不均一な表面電位を一定にする。
【0023】これらの制御タイミングは、主として感光
体ドラム35の回転と同期して発生するパルスまたは感
光体ドラム35を駆動するための基準パルスに基づい
て、後述する制御回路によってコントロールされる。
【0024】図3はこの複写機の操作部の一例を示した
ものである。この操作部70の中央部には、液晶表示パ
ネルを使用したガイダンス表示部71とパターン表示部
72が設けられ、その左右及び手前側に多数のキーが設
けられている。
【0025】右側には、スタートキー73,割込キー7
4,予熱キー75,モードクリア/予熱キー76,テン
キー77,クリア/ストップキー78,タイマキー7
9,プログラムキー80,エンタキー81,ガイダンス
キー82が設けられている。左側には、遠隔通報キー8
3,ソータキー84,両面キー85,ページ連写キー8
6,消去キー87,用紙指定変倍キー88,ズームキー
89,とじ代調整キー90,センタリングキー91,寸
法変倍キー92が設けられている。
【0026】そして、中央部の手前側には、縮小キー9
3,拡大キー94,等倍キー95,用紙選択キー96,
自動用紙選択キー97,濃度調整キー98,自動濃度キ
ー99が設けられている。なお、遠隔通報キー83のオ
ンにより遠隔通報中は遠隔通報表示83aのLEDが点
灯する。
【0027】図4はパターン表示部72に表示される通
常画面の拡大図であり、ここにはセット枚数表示D1,
コピー枚数表示D2,ランニング表示D3,濃度調整表
示D4,ミスフィード位置表示D5,用紙補給表示D
6,ミスフィード表示D7,遠隔通信異常表示D8,ト
ナー補給表示D9,用紙残量表示D10,用紙選択/サ
イズ/方向表示D11,倍率表示D12等がそれぞれパ
ターン表示される。
【0028】図3に示したガイダンス表示部71は操作
及び警告のためのメッセージを表示する。また、この操
作部70は、ユーザがサービス拠点(サービスセンタ)
へのサービス要求時に通報するための遠隔通報キー83
と、その通報に異常が生じた場合に表示される遠隔通信
異常表示D8を設けた点に特徴がある。しかし、この例
のように専用の遠隔通報キーを設けずに、他のキーの押
下順序や押下時間あるいは押下キーの組み合わせなどに
より、遠隔通報キーに相当する機能を実現するようにし
てもよい。
【0029】図1は、この発明を適用する遠隔画像形成
装置管理システムの構成例を示す。この遠隔画像形成装
置管理システムでは、サービスセンタ200に設置され
ているクライアント(統括的な管理を行なう管理装置)
201a,201b,……,201nと、複数のユーザ
地域(顧客先)220にそれぞれ設置されている複写機
(画像形成装置)1と、複数のサービスステーション2
10にそれぞれ設置されている端末装置211等の機器
とを通信回線である公衆回線網17を介して接続してい
る。
【0030】サービスセンタ200には、この発明に係
る処理をそれぞれ実行する複数のクライアント201
a,201b,……,201n、その各クライアント2
01a,201b,……,201nによってそれぞれ受
信される情報,後述する各種管理テーブル,マスタ情報
を格納する外部記録装置203の制御を行なうファイル
サーバ204、各種情報の印刷出力を行なう印刷装置2
05、各クライアント201a,201b,……,20
1nからそれぞれサービスステーション210に送信さ
れる情報の制御を行なうFAXサーバ206が設置され
ており、それらは各種情報(データ及び制御信号)の送
受信を行なうLAN(ローカル・エリア・ネットワー
ク)207によって接続されている。
【0031】複数のユーザ地域220にはそれぞれ、複
数の複写機1、及びその各複写機1でそれぞれ発生する
障害の警告情報等の各種情報を公衆回線網17を介して
サービスセンタ200へ送信したり、サービスセンタ2
00から公衆回線網17を介して送られてくる各種情報
を受信する制御(通信制御)を行なう通信コントロール
装置18等が設置されている。
【0032】複数のサービスステーション210にはそ
れぞれ、サービスセンタ200から公衆回線網17を介
して送られてくる各種情報の受信及びサービスセンタ2
00への各種情報の送信を制御する端末装置211、サ
ービスセンタ200との間の情報の送受信を行なうFA
X装置(ファクシミリ装置)212、及び電話機213
等が設置されている。この各サービスステーション21
0では、顧客先の複写機1等の画像形成装置の異常に対
する処置を行なうサービスマンを派遣する。
【0033】ここで、各複写機1はそれぞれ以下の
(1)〜(4)に示す手段としての機能を有する。 (1)自己診断機能により異常の発生が検知されている
か否かを判断する第1の判断手段 (2)事前警告が必要な状態であるか否かを判断する第
2の判断手段
【0034】(3)第1の判断手段によって自己診断機
能により異常の発生が検知されていると判断された場
合、あるいは第2の判断手段によって事前警告が必要な
状態であると判断された場合には、公衆回線網17を介
して自己診断情報又は事前警告情報である遠隔通報デー
タをサービスセンタ200に送信する遠隔通報データ送
信手段
【0035】(4)公衆回線網17を介してサービスセ
ンタ200へ履歴レポート作成を要求する遠隔履歴レポ
ート作成要求手段としての機能を果たす。また、サービ
スセンタ200内の各クライアント201a,201
b,……,201nを中心とする各部が、以下の(5)
〜(18)に示す手段としての機能を有する。
【0036】(5)複数の複写機1のいずれかから送信
された遠隔通報データを受信する遠隔通報データ受信手
段 (6)遠隔通報データ受信手段によって受信された遠隔
通報データを各複写機1別に蓄積する蓄積手段 (7)蓄積手段に蓄積された遠隔通報データを解析する
解析手段
【0037】(8)解析手段による解析結果に基づいて
遠隔通報データ受信手段によって受信された遠隔通報デ
ータを送信した複写機1の異常内容を判断する異常内容
判断手段 (9)異常内容判断手段によって判断された異常内容に
対応する処置を行なう異常処置手段
【0038】(10)異常処置手段によって行なわれた
処置方法を蓄積する処置方法蓄積手段 (11)上記解析結果に基づいて各複写機1毎の特性を
照合して段階的に故障の予知を行なう故障予知手段 (12)故障予知手段より得られた予知のレベルに対応
する遠隔通報データの履歴レポートを作成する履歴レポ
ート作成手段
【0039】(13)履歴レポート作成手段によって作
成された履歴レポートを出力装置(クライアントの表示
装置,印刷装置205等)に出力する出力手段。 (14)公衆回線網17を介して遠隔通報データ受信手
段によって受信された遠隔通報データを送信した複写機
1が設置されている場所から一番近距離のサービスステ
ーション210へ履歴レポート作成手段によって作成さ
れた履歴レポートを送信する履歴レポート送信手段
【0040】(15)複数の複写機1のいずれかから履
歴レポート作成の要求があったとき、履歴レポート作成
手段を起動する起動手段 (16)該起動手段による履歴レポート作成手段の起動
によって作成された履歴レポートを公衆回線網17を介
して上記要求元の複写機1へ送信する履歴レポート送信
手段
【0041】(17)複数のサービスステーション21
0のいずれかから履歴レポート作成の要求があったと
き、履歴レポート作成手段を起動する起動手段 (18)該起動手段による履歴レポート作成手段の起動
によって作成された履歴レポートを公衆回線網17を介
して上記要求元のサービスステーション210へ送信す
る履歴レポート送信手段
【0042】さらに、複数のサービスステーション21
0内の端末装置211がそれぞれ、以下の(19)に示
す手段としての機能を有する。 (19)公衆回線網17を介してサービスセンタ210
へ履歴レポート作成を要求する遠隔履歴レポート作成要
求手段、図5は、図1に示した遠隔画像形成装置管理シ
ステムにおけるユーザ地域内の具体的構成例を示すブロ
ック図である。
【0043】ユーザ地域220には、サービスセンタ2
00に設置されている各クライアント201a,201
b,……,201nとの通信を制御するためのインタフ
ェース装置としての通信コントロール装置18が設置さ
れており、各複写機1はこの通信コントロール装置18
に接続されている。この通信コントロール装置18に
は、電話機19やFAX装置20等の外部通信機器が接
続可能になっており、ユーザの既存の回線に挿入する形
で設置が可能になっている。
【0044】そして、この通信コントロール装置18に
は複数の複写機1が接続可能になっているが、もちろん
単数の場合もある。これらの複写機1は同型のものであ
る必要はなく異なる機種でもかまわず、複写機以外のプ
リンタ等の画像形成装置でもかまわない。ここでは説明
の便宜上、1台の通信コントロール装置18に最大5台
の複写機1が接続可能であるものとする。そして、通信
コントロール装置18と複数の複写機1はRS−485
規格によりマルチドロップ接続されている。
【0045】通信コントロール装置18と各複写機1と
の間の通信制御は基本型データ伝送制御手順により行な
われる。通信コントロール装置18を制御局としたセン
トラライズド制御のポーリング/セレクティング方式で
データリンクの確立を行なうことにより、任意の複写機
との通信が可能になっている。各複写機1はアドレス設
定スイッチによって固有の値を設定できるようになって
おり、これによって各複写機のポーリングアドレス及び
セレクティングアドレスが決定される。
【0046】図6は、図5の通信コントロール装置18
の構成例を示すブロック図である。公衆回線網17から
の信号は、まず切替部180に入力される。ここでは、
公衆回線側からの通信が通信コントロール装置18に接
続されている電話機19(または図5のファクシミリ装
置20)宛のものであれば、公衆回線側を電話機19
(または図5のファクシミリ装置20)に接続し、サー
ビスセンタ200からの通信であれば、公衆回線側のモ
デム181に接続する。
【0047】また、RS−485用のトランシーバを用
いた通信インタフェース183によって複写機1側との
通信を行なう。これらの制御・処理は、ROM185内
の制御プログラムに従ってCPU184を中心に行なわ
れる。RAM186には処理の中間結果などを格納する
ほか、通信テキストを一時的に格納しておくためにも用
いる。また、サービスセンタ200側から通信コントロ
ール装置18の動作に必要な各種パラメータもRAM1
86に書き込まれている。
【0048】通常、この通信コントロール装置18は、
24時間連続通電を行なって常にサービスセンタ200
と通信可能な状態にしておくが、不慮の電源断,安全の
ための電源断等でこれらのパラメータの内容及び通信テ
キストが失われることがないように、バッテリ187に
よりRAM186をバックアップしている。さらに、時
計188とトータルカウンタ値自動発呼許可スイッチ1
89も備えている。
【0049】図7は、図2に示した複写機1の制御系の
構成を示すブロック図である。複写機本体2の制御は、
CPU100を中心としてROM101に記憶されてい
る制御プログラムやデータに基づいて行なわれる。ま
た、処理の中間結果や各種設定値,装置の状態などを蓄
えるためにRAM102を使用する。
【0050】A/Dコンバータ103は露光ランプ22
への供給電圧,Pセンサ45の発光電圧と受光電圧,電
位センサ39の出力,ADSセンサの出力、露光ランプ
22の光量を検出するランプ光量センサの出力,感光体
ドラム35に流れる電流を検出するドラム電流センサの
出力、定着ユニット65内のサーミスタ電圧等を入力す
るために使用する。
【0051】光学系制御ユニット104は、図2に示し
たスキャナ部10を制御する。高圧電源ユニット105
は、帯電チャージャ37,分離チャージャ44,転写チ
ャージャ43,転写前チャージャ(PTC)42にそれ
ぞれ印加する高電圧、及び現像ユニット40内の現像ロ
ーラに印加する現像バイアス電圧を供給する。
【0052】モータ制御ユニット106は、感光体ドラ
ム35及び各給紙ユニットや搬送部のローラ等を駆動す
るメインモータのコントロールを行なう。ヒータ制御ユ
ニット107は、定着ユニット65の定着ローラを加熱
する定着ヒータへの通電を制御して、定着ローラの表面
温度を所定範囲に保持する。センサ感度制御ユニット1
08は、ランプ光量センサの受光ゲイン,ADSセンサ
の受光ゲイン,Pセンサ45の受光ゲイン,Pセンサ4
5のLEDの発光電圧等を可変するために使用する。
【0053】通信インターフェースユニット109は、
通信コントロール装置18との通信を行なうユニットで
ある。アドレス設定スイッチ110により複写機固有の
アドレスを1〜5の範囲で設定できる。また、通信許可
スイッチ111により通信コントロール装置18との通
信の許可/禁止を設定することができる。
【0054】この通信許可スイッチ111はディップス
イッチであり、それを備えた複写機を画像形成装置管理
システム(遠隔診断システム)につなげた時にサービス
マンがON状態にするが、一般のユーザは原則として触
れることはできない。したがって、この通信許可スイッ
チ111はそれを備えた複写機が画像形成装置管理シス
テムにつながっている時にはON状態を維持する。
【0055】以下、主として図8以降を参照してこの実
施形態の作用を詳細に説明する。まず、図8,図1,及
び図5を参考して遠隔通報の機能について説明する。
【0056】遠隔通報キーによる遠隔通報の場合は、複
写機1の操作部70に設けられた遠隔通報キー83が押
下されると、図8の(a)に示すように、その複写機1
から通信コントロール装置18へ遠隔通報キーによる遠
隔通報データを送信する。これを受信した通信コントロ
ール装置18は、予め内部に設定されているサービスセ
ンタ200の電話番号へ発呼して、その遠隔通報キーに
よる遠隔通報データを送信する。
【0057】このとき、通信コントロール装置18から
サービスセンタ200へ送信されるデータは、通信コン
トロール装置18が複写機1より受信した複数種類のデ
ータの中から、予め通信コントロール装置18に設定さ
れている種類のデータのみとする。この設定はサービス
センタ200から公衆回線網17を通して行なうことが
可能になっている。
【0058】通信コントロール装置18が所定のデータ
をサービスセンタ200へ送信し終わると、通信コント
ロール装置18は送信元の複写機1に対して、通信コン
トロール装置18とサービスセンタ200との間の通信
の結果を表わす通報結果報告を送信する。これにより、
送信元の複写機1は、通信が正常に終了したか又は何ら
かの異常により通信ができなかったかを知ることができ
る。
【0059】また、通常複写機1には自己診断機能が備
わっており、定着温度の異常を検知した場合や、各調整
箇所の電子ボリュームによる調整が不能の場合など、複
写機1が危険状態または使用不能な状態になった場合
に、「エラー」もしくは「サービスマンコール」のよう
な形でユーザやサービスマンに知らせることが一般的に
行なわれている。
【0060】このような複写機1の自己診断機能により
異常が検知された場合にも、図8の(b)に示すよう
に、その複写機1から通信コントロール装置18へ自己
診断異常による遠隔通報のデータ(自己診断情報)を送
信する。その遠隔通報データを受信した通信コントロー
ル装置18は、自己診断異常による遠隔通報データをサ
ービスセンタ200へ送信し、通信終了時に送信元の複
写機1に通報結果報告を送信する。
【0061】さらに、自己診断機能によって、異常状態
には至っていないが異常状態にごく近いと診断した場合
など、メインテナンスを行なった方が好ましいと複写機
1が判断した場合にも、図8の(c)に示すように、通
信コントロール装置18へ事前警告の遠隔通報データ
(事前警告情報)を送信する。自己診断異常による遠隔
通報の場合は必然的に複写機1は使用不可状態になって
いるが、事前警告による遠隔通報の場合は複写機1は使
用可能状態のままとし、通信中であっても原稿がセット
され、スタートキーが押下されれば複写動作を行なう。
【0062】このとき、複写処理によって複写機1のコ
ントローラの負荷が重い場合や、送信データ中に含まれ
る内容が複写動作によって変更されて整合がとれなくな
る可能性がある場合などには通信を中断してもよい。事
前警告の遠隔通報データは緊急性が低いため、これを受
信した通信コントロール装置18はすぐにはサービスセ
ンタ200へ送信せず、通信コントロール装置18に接
続されている電話機19やファクシミリ装置20の利用
頻度が小さい時間帯や、公衆回線網17のトラフィック
量が少ない時間帯など、通信に都合のよい時刻に送信を
行なうようにするとよい。
【0063】この時刻は、サービスセンタ200から通
信コントロール装置18に対して設定可能になってお
り、図6に示した時計188による現在時刻との一致に
よって送信時刻を判断できる。この事前警告の遠隔通報
の場合は他の遠隔通報の場合と異なり、通報結果報告を
複写機1には送信しない。
【0064】また、事前警告の遠隔通報データは、所定
の時刻にサービスセンタ200に送信するが、所定の時
刻までに通信コントロール装置18が受信した事前警告
の遠隔通報データは内部で記憶しておき、所定の時刻に
まとめてサービスセンタ200に送信する。但し、事前
警告の遠隔通報データを所定の時刻に達する前に記憶で
きる限界以上受信した場合には、所定の時刻に達する前
にいままで記憶した事前警告の遠隔通報データをまとめ
てサービスセンタ200に送信する。サービスセンタ2
00に正しく送信できると、通信コントロール装置18
内の事前警告の遠隔通報データに関する管理情報等を削
除する。
【0065】次に図9を参照して、サービスセンタ20
0側から複写機1へアクセスする場合の処理について説
明する。サービスセンタ200から複写機1へのアクセ
スには、目的別に大別してリード(Read)要求,ライト
(Write)要求,及びエクセキュート(Execute)要求の
3種類がある。
【0066】リード要求とは、複写機1内のロギングデ
ータ,各種設定値,各種センサの出力値などを読み出す
処理のことをいう。ライト要求とは、各種設定値などを
サービスセンタ200からデータを送って書き換える処
理のことをいう。エクセキュート要求とは、複写機1に
対してテスト動作などを行なわせる処理のことをいう。
【0067】この各要求時におけるサービスセンタ20
0と通信コントロール装置18と複写機1の間の通信処
理の手順を図9の(a),(b),(c)に示すが、いずれの場合
もサービスセンタ200から目的の複写機1が接続され
ている通信コントロール装置18へダイヤルして、各要
求データを送信する。通信コントロール装置18は、サ
ービスセンタ200からこれらの要求データを受信す
る。要求データを受信した通信コントロール装置18
は、目的の複写機1に要求データを送信する。
【0068】これを受信した複写機1は、要求内容を処
理した後に、要求に対する応答を通信コントロール装置
18へ送信する。通信コントロール装置18はこれをサ
ービスセンタ200へ送信し、ひとつの処理単位を終了
する。
【0069】図10を参照して、サービスセンタ200
側から通信コントロール装置18へアクセスする場合の
処理について説明する。サービスセンタ200から通信
コントロール装置18へのアクセスには、やはり目的別
に大別して、リード(Read)要求,ライト(write)要
求,およびエクセキュート(Execute)要求の3種類があ
る。この時の各処理の手順を図10の(a),(b),(c)に示
している。
【0070】リード要求とは、通信コントロール装置1
8内の設定パラメータやステータスを読み出す処理や、
予め通信コントロール装置18が複写機1の内部の情報
を読み出して通信コントロール装置18の内部に記憶さ
せている場合に、これを読み出す処理などのことをい
う。ライト要求とは、通信コントロール装置18のパラ
メータをサービスセンタ200からデータを送って設定
する処理などのことをいう。エクセキュート要求とは、
通信コントロール装置18に対して機能チェックなどの
テスト動作を行なわせる処理などのことをいう。
【0071】図11を参照して、サービスセンタ200
を用いずに通信コントロール装置18から複写機1へア
クセスする場合の処理について説明する。通信コントロ
ール装置18から複写機1へのアクセスは、通信コント
ロール装置18が複写機1の内部の情報を読み出して通
信コントロール装置18の内部にデータを保留してお
き、後で必要に応じてサービスセンタ200からの読み
出しを可能にするための読み出し処理である。
【0072】一般に、複写機の保守契約やメインテナン
スのためにトータルコピー枚数等のカウンタ値が用いら
れている。このシステムを用いて複写機1から通信コン
トロール装置18へ定期的にトータルコピー枚数のカウ
ンタ値を送信しておき、複写機1の電源が断たれている
場合など、複写機1が通信不能状態の場合でも、サービ
スセンタ200側がそのカウンタ値を知ることが可能に
なっている。
【0073】これには前述した通り、通信コントロール
装置18が複写機1の内部の情報を読み出して通信コン
トロール装置18の内部にデータを保留する機能を利用
する。通信コントロール装置18内の時計188(図
6)を基準にして、通信コントロール装置18内に設定
されたパラメータ中のトータルカウンタ値収集時刻に達
した時点で、通信コントロール装置18は、接続されて
いる全ての複写機1に対して順次トータルコピー枚数情
報の要求を毎日行なう。
【0074】そして、応答があった複写機の新しいトー
タルコピー枚数情報は、トータルコピー枚数を取得した
年月日時刻を含めて前日に読み出した値を更新して通信
コントロール装置18内のバックアップされたRAM1
86(図6)に記憶しておく。また、トータルコピー枚
数情報を要求された複写機1の電源が断たれていた場合
など、通信不能状態であったときはその複写機1からの
データの応答受信を後回しにして、次の複写機1に対し
て処理を行なう。
【0075】全複写機1に対する要求を行なった時点
で、受信不能であった複写機1のみに再度要求を行な
う。通常は、複写機1の電源が断たれていると考えられ
る夜間にトータルカウンタ値収集時刻を設定しておき、
時間の経過と共に複写機1の電源が投入されていき、複
写機1が電源投入直後のアイドリングや各部の調整を行
なっている間に、この通信が行なわれるようにする。
【0076】通信コントロール装置18内のRAM18
6に記憶・保留されたトータルコピー枚数の情報のサー
ビスセンタ200への転送方法には、毎月の締め日など
に定期的にサービスセンタ200からのアクセスにより
読み出す方法と、通信コントロール装置18内に設定さ
れているトータルカウンタ値自動発呼日時に達した場合
に通信コントロール装置18がサービスセンタ200へ
自動的に送信する方法の2通りがある。
【0077】この方法の選択は、通信コントロール装置
18に設けられているトータルカウンタ値自動発呼許可
スイッチ189(図6)により設定される。このスイッ
チ189がONの場合は、通信コントロール装置18内
に設定されているパラメータで示された日時に達する
と、通信コントロール装置18内に設定されているパラ
メータで示された通報先電話番号へ発呼し、トータルコ
ピー枚数のカウンタ値をサービスセンタ200へ送信す
る。このスイッチ189がOFFの場合は、自動発呼は
せずにサービスセンタ200からのアクセスを待つこと
になる。
【0078】なお、この例では、定期的に通信を行なう
データをトータルコピー枚数のカウンタ値としたが、こ
れ以外のデータにしたり、別のデータを加えて通信を行
なってもかまわない。通信コントロール装置18は、複
数台の複写機1等を制御できるようになっており、順番
にデータを取得するようになっているが、全収容可能台
数分接続されることは少ないので、このシステムでは未
接続の複写機へのデータ要求はさせないようにもできる
ようにし、アクセス時間の短縮を計っている。
【0079】図12は、通信コントロール装置18内に
セットされるパラメータの一覧である。各アドレスの複
写機1ごとに、その複写機1の機種番号とシリアル番号
(機番)とが登録されており、複写機1からの通報時に
これを付加してサービスセンタ200へ送信したり、サ
ービスセンタ200からのアクセス時に選択すべき複写
機1のアドレスを決定するために用いる。
【0080】また、各遠隔通報理由ごとに通報先電話番
号、リダイヤルの回数や間隔、サービスセンタ200へ
送信するデータの種類(ジャム発生回数,コピー枚数
等)が設定されている。パラメータの各ブロックにはチ
ェックサムが付加されており、通信コントロール装置1
8の誤動作や、バックアップ用のバッテリ187の消耗
や、通信上のエラーなどによってパラメータの値が書き
変わったり失われた場合にこれを検知することができ
る。
【0081】これらのパラメータはサービスセンタ20
0側から公衆回線網17を通して書き込まれるが、パラ
メータ設定用の携帯装置を通信コントロール装置18に
直接接続して書き込んだり、通信コントロール装置18
上に操作手段を設けて設定する構成にしてもよいし、複
写機1から設定する構成にしてもよい。
【0082】この場合、パラメータの設定は重要である
ため、通信データにID(パスワード)を付加すること
によって機密性を高めている。このIDは各通信コント
ロール装置18固有に決めておらず、第1回目のパラメ
ータを指定する時(図12のパラメータが未設定の時)
に決め、それ以降は通信等での変更はできず、通信コン
トロール装置18を手動で初期化することによって可能
となる。
【0083】IDは通信する毎に確認するため、誤った
データや異なるシステムから入り込むことができないよ
うになっている。異なるIDを所定回数受けると、この
エラーを内部に記憶すると共に、サービスセンタ200
へ自動通報してシステムの管理者に知らせるようにして
いる。このIDを通信する毎に確認してハッカー等を防
止している。なお、上記IDは上述したように通信等で
は変更できないようにしているが、例えば別のID(I
D変更用)を用いて変更できるようにしてもよい。
【0084】図13は、遠隔通報時の通信データのフォ
ーマットの一例を示すものである。(a)は、複写機1
から通信コントロール装置18へ送られるデータフォー
マットを示す。先頭のフィールドは通報理由コードであ
り、遠隔通報キー83による遠隔通報か、自己診断異常
による遠隔通報か、事前警告の遠隔通報かの種別を表わ
している。この後に情報レコードが続いている。この情
報レコードは発生した通報理由コードの詳細情報を示す
もので、機能情報,履歴情報,及び状態情報(トナー,
オイル,コピー用紙等の消耗品の状況や、各種センサの
出力値,各種調整箇所の設定値,各種ユニットの接続状
態)などの情報が含まれる。
【0085】(b)は、通信コントロール装置18から
サービスセンタ200へ送られるデータフォーマットを
示す。複写機1からのデータに加え、先頭に情報発生源
となった複写機1を特定するために、機種番号とシリア
ル番号のフィールドが加えられる。また、後部に通信コ
ントロール装置18内の時計188により、通報要因が
発生した時刻が付加される。データ領域は、通信コント
ロール装置18に設定されているパラメータによってサ
ービスセンタ200へ送信するデータの種類(機能情
報,履歴情報,及び状態情報)が変化する。
【0086】(c)は、通信コントロール装置18から
サービスセンタ200への通報を終了した時点で複写機
1に送信される通報結果報告のデータフォーマットを示
す。これは、通報結果報告コードと通報結果報告の内容
とからなる。
【0087】図14はサービスセンタ200から複写機
1へのアクセス時のうち、リード(Read)処理時のデー
タフォーマットの一例を示すものである。サービスセン
タ200から通信コントロール装置18へは、対象とす
る複写機1の機種番号とシリアル番号に続いて、リード
処理を表わすリード要求コードとリードを行なう項目の
コードとが送信される。
【0088】通信コントロール装置18から複写機1へ
は、機種番号とシリアル番号のフィールドが取り除か
れ、リード要求コードと項目コードのみが送られる。こ
れを受信した複写機1は、リード応答コードと受信した
項目コードに続いて、要求されたデータを通信コントロ
ール装置18に対して送信する。通信コントロール装置
18では、再び機種番号とシリアル番号とを付加してサ
ービスセンタ200へデータを送信する。
【0089】図15は、同じくライト(Write)処理時の
データフォーマットの一例を示すものである。この場合
は、サービスセンタ200から通信コントロール装置1
8を介して複写機1へ向かう間の通信では、リード処理
の場合と比べて項目コードに続いて書き込むデータが付
加される。複写機1からサービスセンタ200へ向かう
間の通信では、項目コードのフィールドに続いて実際に
複写機1に書き込んだデータが送られる。通常は、複写
機1が受信した書き込むデータと複写機1が送信する書
き込んだデータは一致するが、受信したデータが有効範
囲を外れていた場合などに境界値へ丸めてデータを書き
込むこともあり、このような場合は一致しない。
【0090】図16は、同じくエクセキュート(Execut
e)処理時のデータフォーマットである。この場合は、
サービスセンタ200から複写機1へ向かう通信では、
項目コードだけで動作対象が特定できない場合に、動作
内容を補足するためのコードが項目コードに続く。要求
された動作を実行した複写機1は、動作結果情報をサー
ビスセンタ200側へ送信する。
【0091】図17は、サービスセンタ200から通信
コントロール装置18へのアクセス時のデータフォーマ
ットの一例を示すものであり、(a)はリード処理時,
(b)はライト処理時,(c)はエクセキュート処理時
のフォーマットを示す。これらは複写機1へのアクセス
時とほぼ同一のデータフォーマットであるが、機種番号
とシリアル番号に代わって、通信コントロール装置18
を示すコードになっている。
【0092】図18は、通信コントロール装置18から
複写機1へのアクセス時のデータフォーマットの一例を
示すものである。図14〜図16に示したサービスセン
タ200から複写機1へアクセスする場合における、リ
ード処理時の通信コントロール装置18と複写機1との
間のデータフォーマットと同一になっている。この場
合、複写機1は、サービスセンタ200からのアクセス
と、通信コントロール装置18からのアクセスの区別を
行なう必要がなく、同様に扱うことができるようになっ
ている。
【0093】ここで、複写機1から通信コントロール装
置18への通報データには、図13の(a)に示したよ
うに通報理由コードが付加される。通信コントロール装
置18は、通報データを通報理由コードを識別すること
によって以下の(1)〜(4)に示すように分類する。
【0094】(1)遠隔通報キー83によるデータ (2)自己診断異常によるデータ (3)事前警告によるデータ (4)トータルカウンタ値によるデータ
【0095】通信コントロール装置18は、通報データ
を上記のように分類した後内部メモリに記憶し、これら
のデータに対する図12に示したパラメータ内の通報先
電話番号を選択してその番号へ送信する。したがって、
各分類での通報先電話番号を同一にすることによって集
中管理ができ、各分類での通報先電話番号を個別にする
ことによって個々の場所で管理ができる。
【0096】なお、図1の構成では、サービスセンタ2
00は一箇所であるが、実業務においては、他の場所に
設置したサービスセンタ200を用いてコピー枚数等の
管理を行なったりすることができる。
【0097】図19は、複写機1の図7に示したCPU
100による通報制御のメインルーチンを示すフローチ
ャートである。複写機1の操作部70の外に設けられた
通信許可スイッチ111がONの場合に、操作部70の
遠隔通報キー83が押下されているか、自己診断機能に
より異常の発生が検知されているか、または事前警告が
必要な状態であるかの判断をそれぞれ行ない、いずれか
の状態(遠隔通報が必要)になった場合、それぞれの遠
隔通報処理を行なう。
【0098】図20は、図19における遠隔通報キーに
よる遠隔通報のサブルーチンの処理内容を示すフローチ
ャートである。まず、通信コントロール装置18に対し
て遠隔通報キー83による遠隔通報データの送信を行な
う。通信コントロール装置18の無応答など、通報が正
常に行なえなかった場合は、操作部70上の遠隔通信異
常表示D8(図4)を点灯あるいは点滅して、その旨を
ユーザに知らせる。
【0099】通信コントロール装置18へ正常にデータ
が送信された場合は、タイムアウト判定用のタイマをリ
セットして、通信コントロール装置18からの通報結果
報告を待つ。この例ではタイムアウト時間を3分間とし
ており、3分以内に通報結果報告を受信しなかった場合
をタイムアウトとして、通報失敗の旨をやはり操作部7
0上の遠隔通信異常表示D8の点灯あるいは点滅によっ
て表示してユーザに知らせる。
【0100】タイムアウト時間以内に通報結果報告を受
信した場合は、その結果報告から正常に通報されたか否
かを判断して、正常に通報された場合には自動通報が完
了した旨を表示し(図示は省略)、失敗であった場合に
はやはり遠隔通信異常表示D8の点灯あるいは点滅によ
ってその旨を表示して、図19のメインルーチンへリタ
ーンする。
【0101】図21は、同じく図19における自己診断
異常による遠隔通報のサブルーチンの処理内容を示すフ
ローチャートである。このサブルーチンの処理も、通信
コントロール装置18へ送信するデータが自己診断異常
によるデータであることと、タイムアウト時間が20分
であること以外は、図20によって説明した遠隔通報キ
ー83による遠隔通報と同様であるので、その説明を省
略する。
【0102】図22は、同じく図19における事前警告
による遠隔通報のサブルーチンの処理内容を示すフロー
チャートである。このルーチンでは、通信コントローラ
装置18に対して事前警告による遠隔通報データの送信
を行なう。
【0103】図23は、通信コントロール装置18から
アクセスされた場合の複写機1のCPU100による処
理のメインルーチンのフローチャートである。図7に示
した通信許可スイッチ111がONの場合に、通信イン
タフェースユニット109に受信データがあった場合、
これを受信して先頭フィールドによって要求された処理
を判断して、リード要求,ライト要求,エクセキュート
要求のいずれかを判断して、その判断結果に応じた処理
を行なう。上記いずれの要求でもない場合は、エラーコ
ードを返送して、処理を終了する。
【0104】図24は、図23のリード処理のサブルー
チンの処理内容を示すフローチャートである。このルー
チンでは、複写機1が受信した項目コードがリード可能
な正しいものであれば要求されたデータを返送し、正し
くなければエラーコードを返送する。
【0105】図25は、図23のライト処理のサブルー
チンの処理内容を示すフローチャートである。このルー
チンでは、受信した項目コードがライト可能な正しいも
のでなければエラーコードを返送し、正しければ書き込
む値をチェックし、それが有効範囲内であればそのまま
受信データの値を書き込む。有効範囲外の場合は、その
項目が有効範囲の境界値にデータを丸めて書き込んでよ
いものであれば、その境界値を書き込む。そうでなけれ
ばエラーコードを返送してリターンする。
【0106】境界値に丸めて書き込んで良いか否かは項
目コード毎に決められている。定着温度の設定のように
有効範囲内であっても書き換えの影響が大きいものや、
数値の大きさに意味のないサービスセンタ200の電話
番号などは境界値への丸めを禁止し、オートリセット時
間のように画質に影響がないような項目は便宜を図るた
めに境界値への丸めを許可する。例えば、オートリセッ
ト時間を可能な限り長時間にしたいような場合には、書
き込む値を桁数いっぱいの最大値にすれば自動的に最大
値が複写機1側で選択される。
【0107】図26は、図23のエクセキュート処理の
サブルーチンの処理内容を示すフローチャートである。
このルーチンでは、受信した項目コードがエクセキュー
ト可能な正しいものでなければエラーコードを返送す
る。正しければその項目に動作内容補足が必要な項目で
あるかどうかを判断し、必要でなければ指定された動作
を実行し、動作結果情報を返送する。動作内容補足が必
要な項目の場合は、補足された情報に従った動作を実行
するが、動作内容補足が有効範囲外のデータであればエ
ラーコードを送信してリターンする。
【0108】次に、通信コントロール装置18と複写機
1との通信の手順について説明する。図27は、通信コ
ントロール装置18に5台の複写機1が接続されている
場合の、アイドル状態の通信シーケンスを示す。
【0109】通信コントロール装置18は、各複写機1
のポーリングアドレスを用いて順次ポーリングシーケン
スを送信するポーリングサイクルを実行する。自機のポ
ーリングアドレスでポーリングされた複写機1は、送信
テキストがなければ否定応答を通信コントロール装置1
8に送信する。通信コントロール装置18は、他に通信
処理のない通常の状態ではこのポーリングサイクルを繰
り返している。
【0110】図28は、アドレス2の複写機1に遠隔通
報の送信テキストがある場合の通信シーケンスの例を示
す。自機のアドレスでポーリングされた後にRS−48
5ライン上へ送信テキストを送出する。
【0111】図29は、通信コントロール装置18から
アドレス5の複写機1へ通報結果報告のテキストを送信
する場合の通信シーケンスの例を示す。現在行なってい
るポーリングを終結後、目的の複写機1のセレクティン
グアドレスを用いてセレクティングシーケンスを送信し
て、複写機1へテキストを送信する。テキスト送信後は
元のポーリングサイクルに復帰する。
【0112】図30は、サービスセンタ200または通
信コントロール装置18からアドレス3の複写機をアク
セスした場合の、通信コントロール装置18と複写機1
との間の通信シーケンスを示す。
【0113】この場合は、通信コントロール装置18が
目的の複写機1をセレクティングし、リード要求,ライ
ト要求,エクセキュート要求のいずれかのテキストを送
信する。その直後に同一の複写機1に対してポーリング
を行ない、要求に対する応答の受信を行なう。実際に
は、図27で示されるポーリングサイクル中にこのシー
ケンスが挿入されることになる。
【0114】図31は、定時データ処理、つまり定期的
に行なわれるトータルカウンタ値転送の際の通信シーケ
ンスの一例である。トータルコピー枚数のカウンタ値
(トータルカウンタ値)の収集日時に達すると、通信コ
ントロール装置18はポーリングサイクルの合間にアド
レス1〜5の複写機1に対して順次セレクティングを行
うセレクティングサイクルを挿入する。セレクティング
サイクル中に応答があった場合は、その直後に同一の複
写機1に対してポーリングを行なってデータ(トータル
カウンタ値)を受信し、受信した時の日時情報を付加し
て図6のRAM186に記憶し、次のセレクティングサ
イクルからはその複写機1に対してはセレクティングを
行なわないようにする。
【0115】この例では、最初のセレクティングサイク
ルでアドレス1,3,4の複写機1から応答があり、次
のセレクティングサイクルで前回データを受信できなか
ったアドレス2,5の複写機に対してのみセレクティン
グを行なっている。そして、その次のセレクティングサ
イクルで全ての複写機1のデータの受信が完了し、図2
7で示される通常のポーリングサイクルのみを行なう状
態に復帰している。
【0116】ここでは、アドレス1〜5の5台の複写機
1が接続されている場合の例を示したが、接続に空きが
ある場合には、空きのアドレスに対してはセレクティン
グを行なわないようにしてある。また、通信コントロー
ル装置18では、トータルカウンタ値の収集を開始する
条件を、収集時刻への到達時あるいは通信コントロール
装置18への電源投入時のいずれかにしている。
【0117】図32は、定期的に行なわれるトータルカ
ウンタ値転送の際の通信シーケンスの他の例である。ト
ータルカウンタ値の収集日時に達すると、通信コントロ
ール装置18は各複写機1にポーリングを行なうタイミ
ングでポーリングの代わりにセレクティグを行なう。セ
レクティングに対して応答のあった複写機1に対しては
その直後にポーリングを行ない、データの受信を行な
う。
【0118】トータルカウンタ値の収集日時になった直
後のアドレス1〜5の複写機1に対する1回目のサイク
ルは図31と同様になっているが、その次にポーリング
サイクルは挿入されていない。2回目のサイクルでは、
既にデータの受信が終了した複写機1に対してはポーリ
ングを行ない、データの受信ができなかった複写機1に
対してはカウンタ値要求のためのセレクティングを再度
行なう。全ての複写機1のデータを受信できた時点で、
ポーリングのみを行なう通常の状態に復帰する。
【0119】この例でも、図31と同様に、最初にアド
レス1,3,4の複写機1から応答があり、次のサイク
ルで前回データを受信できなかった複写機1のうちアド
レス2の複写機1のデータの受信が完了し、その次のサ
イクルで全ての複写機1のデータを受信することができ
る。
【0120】また、上述した2つの例に示すような定時
データ処理に対して、更に次のような処理を行なう。通
信コントロール装置18は、自機に設定されているパラ
メータで示された日時に達すると、同じくそのパラメー
タで示された通報先電話番号へ発呼し、トータルカウン
タ値をサービスセンタ200へ送信する。
【0121】しかし、内部で設定されている日時にたま
たま図1に示したクライアント201a,201b,…
…,201n側又は通信コントロール装置18側が停電
であったとか、その日時が2月29日のように閏年でし
か無い日に設定されてしまうと、トータルカウンタ値の
処理を行なえる年と行なえない年ができて運用上不都合
が生じる。
【0122】そこで、この実施形態の遠隔画像形成装置
管理システムでは、パラメータで示された日時で処理が
終わらなかった場合には、それに引き続いて監視を行な
い、処理を終了するまでこの動作を行なうようにしてい
る。2月29日がない時は、月が変化した3月1日に処
理を行なうようにしている。また、この実施形態では、
複数の複写機1のデータを制御することができるが、現
在の複写機はカラー化,デジタル化等で高機能化されて
おり、トータルカウンタも複写機に1個だけ搭載したも
のから複数個搭載したものまである。
【0123】この実施形態における複写機1は、トータ
ルカウンタを最大3個まで搭載することができる。この
場合、通信コントロール装置18が複写機1のデータ
(トータルカウンタ値)をサービスセンタ200のクラ
イアント201a,201b,……,201nのいずれ
かに送る時、個々のデータを個別の複写機1に分けてそ
のクライアントに送ると余分な送信コストがかかるた
め、送信するデータがある場合はまとめて送信するよう
にしている。
【0124】さらに、通信コントロール装置18は、自
機に設定されているパラメータで示された日時に達する
と、内部に記憶されている上記定時データを取得日時を
含めて特定の記憶エリアに記憶する。このデータは、サ
ービスセンタ200から読み出すことができるようにな
っている。
【0125】次に、この実施形態におけるサービスセン
タ200側の主要部について、説明する。図33は、サ
ービスセンタ200の具体的構成例を示す図である。
【0126】サービスセンタ200内に設置されている
各クライアント201a,201b,201c,201
d,201e,……,201nには、それぞれ各モデム
202a,202b,202c,202d,202e,
……,202nが接続され、その各モデムが顧客先の通
信コントロール装置18と公衆回線網17を介して接続
されている。
【0127】その各モデム202a,202b,202
c,202d,202e,……,202nは、それぞれ
各クライアント201a,201b,201c,201
d,201e,……,201nと接続されている。ここ
では、1台のクライアントに1台又は複数台のモデムが
接続されている。
【0128】クライアント1台にモデムを1台だけ接続
する場合は、そのクライアントのシリアルポート(CO
M1)にモデムが直接接続され、クライアント1台にモ
デムを複数台接続する場合は、そのクライアントのMC
Aスロットに挿入されたRICボードを介してモデムが
接続されている。
【0129】RICボードは、それ自体小さなOS(オ
ペレーティングシステム)を搭載しており、自メモリ上
に後述するプロトコルドライバ301(図34参照)を
ダウンロードする。そのプロトコルドライバ301は、
それぞれマルチタスクで非同期に動作可能である。通
常、複数ポート使用時のクライアントのCPUの負荷を
低減するため、RICボード内に通信プロトコルを実現
するプログラムをダウンロードする。
【0130】図34は、クライアント201a〜201
nにおける通信コントロール装置18との間のデータ
(情報)の送受信部の具体的構成例を示す図である。こ
の送受信部は、3層アーキテクチャで構成している。そ
のうちのプロトコル層300は、通信コントロール装置
18との間の通信プロトコルを実現するものであり、シ
リアルドライバの上位に位置し、通信ハードウエア毎に
実装され、セッション層310から見たとき、通信ハー
ドウエアの違いを吸収する。
【0131】このプロトコル層300はプロトコルドラ
イバ301とプロトコルスタック302とによって構成
され、そのうちのプロトコルドライバ301はポート
(モデム)の数だけロードされる。RICボードの場
合、プロトコルドライバ301はRICボードの内部メ
モリにダウンロードされ、このプロトコルドライバ30
1は発呼要求を受け取ると、次のような制御を行なう。
【0132】すなわち、モデム(202a〜202n)
に対して通信コントロール装置18との一連のプロトコ
ルシーケンスを開始する。また、常時モデムを監視し、
通信コントロール装置18からのデータの送信があった
場合、速やかにプロトコルシーケンスに従って通信コン
トロール装置18からのデータを受信する。その受信が
完了すると、プロトコルスタック302を介して受信完
了をセッション層310に通知する。
【0133】プロトコルスタック302は、プロトコル
ドライバ301と発呼被呼制御部311との間に位置
し、送信データ,受信データ,及び制御データの受け渡
しを行なう。
【0134】次のセッション層310は、プロトコル層
300にて実現されている複数のPP(物理ポート)3
03を管理し、プレゼンテーション層320からの通信
要求(発呼処理,被呼処理)に対してPP303の検索
を行ない、通信を開始する。また、通信コントロール装
置18からの受信完了を監視し、受信完了時にプレゼン
テーション層320にその旨を通知してデータを渡す。
【0135】プレゼンテーション層320は、PP30
3を直接参照することはなく、あくまでもセッション層
310にてリンクされたVP(仮想ポート)312をア
クセスする。最後のプレゼンテーション層320は、セ
ッション層310の上位にあって、次の機能によって構
成される。
【0136】すなわち、VP312をハンドリングする
VPハンドラ321と、クライアント本体からの送信要
求の処理を行なう送信要求部322と、VP312をポ
ーリングし、受信データを上位機能に渡す受信監視部3
23とによって構成され、通信コントロール装置18と
の間のデータの授受を実現する。
【0137】送信要求部322は、VP312に対して
送信通信を行なう。上位機能からは実際に実装されてい
るプロトコルドライバ301を意識する必要がなく、使
用可能なPP303の管理をセッション層310に任せ
ることにより、物理的なポートの意識が不要になる。受
信処理は、VP312をポーリングすることにより、物
理的な受信ポートを意識する必要が全くなくなる。
【0138】図35は各クライアント201a〜201
nにおける上述した送受信部及び蓄積部による顧客先の
複写機1(画像形成装置)毎の受信データの流れを示す
ブロック図、図36は送受信部及び蓄積部によるデータ
受信処理の一例を示すフロー図、図37は同じくデータ
蓄積処理の一例を示すフロー図である。
【0139】各クライアント201a〜201nにおけ
る送受信部のプレゼンテーション層320に位置する受
信監視部323が、まずVP312のポート数の確保等
のイニシャル処理を実行し、次に通信コントロール装置
18からのデータ(遠隔通報データ)を読み込むための
読込領域を確保し、被呼VP312のオープンを行な
い、受信監視を開始する(ステップS1〜S4)。
【0140】そして、通信コントロール装置18からの
データの受信が正常に終了したか、異常事象が発生した
かの受信状況の監視を続け、被呼VP312が受信完了
状態となり、その被呼VP312のバッファに受信デー
タが存在する場合、その受信データを被呼VP312の
バッファからステップS2で確保した読込領域に読み込
む(ステップS5,S6)。
【0141】次いで、その読込領域に読み込んだ受信デ
ータを受信データファイル324に書き込み、その書き
込み処理が正常に終了した時に、次の受信データを処理
するために受信状況の監視を続ける(ステップS7,S
8,S4,S5)。書き込み処理が正常に終了できなか
った(エラーが発生した)場合には、被呼VP312を
クローズし、エラー表示を行ない、リトライ指定がある
場合には再び被呼VP312のオープンを行ない、受信
状況の監視を続ける(ステップS9〜S11,S3〜S
5)。
【0142】一方、蓄積部330は上述した受信監視部
323と非同期に動作を行ない、まず共有メモリの確保
等の内部データのイニシャル処理(顧客先受信データイ
ニシャル処理)を実行し、このイニシャル処理が正常に
終了できなかった(エラーが発生した)場合には、エラ
ー表示を行なって処理を終了する(ステップS21,S
22,S32)。
【0143】イニシャル処理が正常に終了した場合に
は、受信監視部323で作成された受信データファイル
324が存在する(受信データが格納されている)か否
かのチェックを行ない、存在すればその受信データファ
イル324の受信データを読み込み、その読み込み中に
エラーが発生した(読み込みが異常終了の場合)場合に
は、エラー表示を行なって処理を終了する(ステップS
23〜S25,S30〜S32)。
【0144】受信データの読み込みが正常に終了した場
合には、読み込んだ受信データ(遠隔通報データ)の機
種番号及びシリアル番号(図13参照)から顧客先及び
複写機(画像形成装置)を確定し、次に通報理由コード
が遠隔通報キーによる遠隔通報か、自己診断異常による
遠隔通報か、事前警告の遠隔通報かの種別のチェックを
行なう(ステップS25,S26)。
【0145】そして、対応する顧客先及び通報コード別
の通報データファイル331の更新を行なう。つまり、
顧客先及び通報コード別の遠隔通報データ(受信デー
タ)を通報データファイル331に格納する(ステップ
S27)。その更新処理中にエラーが発生した場合(更
新処理が異常終了の場合)には、エラー表示を行なって
処理を終了する(ステップS28,S30〜S32)。
【0146】更新処理が正常終了の場合には、読み込ん
だ受信データのファイル324の削除を行なった後、再
び受信監視部323で作成された受信データファイル3
24が存在するか否かのチェックを行ない、その受信デ
ータファイル324が存在しなければ蓄積部330の終
了指示指定か否かのチェックを行ない、終了指示の場合
には終了が正常終了か異常終了かのチェックを行なう
(ステップS28,S29,S23,S30,S3
1)。
【0147】そして、正常終了の場合には蓄積部330
による処理を終了するが、異常終了の場合にはエラー表
示を行なって処理を終了する(ステップS31,S3
2)。終了指示指定でない場合は、再び受信監視部32
3で作成された受信データファイル324が存在するか
否かのチェックに戻り、上述と同様の判断及び処理を続
ける(ステップS30,S23)。
【0148】図38は各クライアント201a〜201
nにおける蓄積部及び解析部による顧客先の複写機1毎
の受信データの流れを示すブロック図、図39は解析部
によるデータ解析処理の一例を示すフロー図、図40は
図39の遠隔通報キー処理のサブルーチンの一例を示す
フロー図、図41は同じく自己診断異常処理のサブルー
チンの一例を示すフロー図、図42は同じく事前警告通
報処理のサブルーチンの一例を示すフロー図である。
【0149】各クライアント201a〜201nにおけ
る解析部340は、図39に示すように、まず蓄積部3
30により通報データファイル331に格納された遠隔
通報データを読み込み、新たに受信した遠隔通報データ
が存在するか否かをチェックし、その遠隔通報データが
存在する場合には通報理由コード(図13参照)の解析
(チェック)を行なう(ステップS41〜S43)。
【0150】そして、通報理由コードが遠隔通報キーに
よる遠隔通報を示すものである場合(顧客先の複写機で
遠隔通報キーが押された場合)には、遠隔通報キー処理
のタスクを起動する(ステップS44,S49)。通報
理由コードが自己診断異常による遠隔通報を示すもので
ある場合には、自己診断異常処理のタスクを起動する
(ステップS45,S50)。
【0151】通報理由コードが事前警告の遠隔通報を示
すものである場合には、事前警告通報処理のタスクを起
動する(ステップS46,S47)。通報理由コードが
上記各遠隔通報を示すものでない場合には、エラー表示
を行なった後、新たに受信した遠隔通報データが存在す
るか否かのチェックに戻り(ステップS46,S48,
S42)、上述と同様の判断及び処理を行なう。
【0152】ここで、通報理由コードに続く第1の情報
レコード群には、第1の情報としての通報理由コードの
種別,第2の情報としてのジャム及びSC(サービスマ
ンコール)発生履歴,第3の情報としてのコピーカウン
タ情報,第4の情報としての機能情報の4種類の情報が
含まれる。
【0153】解析部340は、遠隔通報キー処理タスク
が起動すると、図40に示すように、通報理由コードの
次に続く情報レコード群の解析を行なって通報理由コー
ドの詳細情報をチェックし(ステップS51,S5
2)、その解析結果からCE(サービスマン)の遠隔通
報キーによる遠隔通報であることを認識し、更にCEの
作業開始時刻通報又は作業終了時刻通報であることを認
識した場合には、CE訪問履歴データのファイル342
を更新し、受信した遠隔通報データを通報別に格納する
ため、CEの遠隔通報キーによる遠隔通報データのファ
イル341を更新し、処理を終了する(ステップS5
6,S57,S55)。
【0154】遠隔履歴レポート作成の通報(要求)であ
ることを認識した場合には、遠隔履歴レポート作成タス
クを起動して遠隔履歴レポート作成処理を行ない、その
処理を終了した後、処理を終了する(ステップS59,
S60)。顧客先の使用者の遠隔通報キーによる遠隔通
報であることを認識した場合には、図示は省略するが、
その旨の表示を行なうため、それを見たクライアントの
オペレータが顧客先の担当者に電話連絡を行ない、遠隔
通報キーを押した理由を問い合わせて対処した後、所定
のキー操作を行なう。
【0155】それによって、解析部340は顧客遠隔通
報履歴データのファイル342を更新し、受信した遠隔
通報データを通報別に格納するため、顧客の遠隔通報キ
ーによる遠隔通報データのファイル341を更新し、処
理を終了する(ステップS52〜S55)。
【0156】ここで、遠隔通報キーの情報レコード群に
は、CEの作業開始時刻通報,作業終了時刻通報,及び
遠隔履歴レポート作成のCEコールとユーザコールの2
種類の識別子がある。また、遠隔レポート作成の情報レ
コード群には、緊急度レベル,予知詳細情報作成個数,
及び異常処置レポート作成等の識別情報が含まれてい
る。
【0157】解析部340は、自己診断異常処理タスク
が起動すると、図41に示すように、受信した遠隔通報
データを通報別に格納するため、自己診断異常による遠
隔通報データのファイル341を更新し、通報理由コー
ドの次に続く情報レコード群の解析を行なって通報理由
コードの詳細情報(自己診断異常通報の原因)をチェック
し(ステップS61,S62)、その解析結果から顧客
先の複写機が長時間操作不可状態が続いていることを認
識した場合には、図示は省略するが、その旨の表示を行
なうため、それを見たクライアントのオペレータが顧客
先の担当者に電話連絡(障害状況の確認及び状況説明)
を行なう(ステップS63,S68)。
【0158】そして、サービスマンの派遣が必要あるか
ないかの判断を行ない(ステップS69)、必要ない場
合には直ちに所定のキー操作によって自己診断異常処置
履歴データのファイル342を更新(今回認識した複写
機の異常内容に対応する処置方法を示すデータを自己診
断異常処置履歴データのファイル342に書き込む)し
て処理を終了する(ステップS75)が、必要ある場合
には顧客先に一番近いサービスステーション210(図
1参照)にサービスマン派遣手配の依頼を行なった後
(ステップS74)、所定のキー操作によって自己診断
異常処置履歴データのファイル342を更新して処理を
終了させる(ステップS75)。
【0159】なお、サービスセンタ200の各クライア
ント201a,201b,……,201nはそれぞれ、
サービスステーション210へのサービスマン派遣手配
の依頼として、サービスステーション210の運用設備
により、公衆回線網17を介し、予め規定された通信プ
ロトコルにより、サービスステーション210の端末装
置211へと、サービスステーション210のFAX装
置212への送信を自動的に行なうことができる。
【0160】上記解析結果から顧客先の複写機の読み取
り系が異常であることを認識した場合には、情報レコー
ド群の解析(自己診断異常による遠隔通報の原因のチェ
ック)を続け、その解析結果(ランプ系異常,スキャナ
系異常,レンズ系異常,ミラー系異常等)に対応する遠
隔テスト(テスト及び処置)を実施する(ステップS6
4,S70)。例えば、ランプ系異常の場合、ランプ電
圧等の確認及び設定等のテストを遠隔から行なう。遠隔
からのテストは前述したリード(Read )要求,ライト
(Write),及びエクセキュート(Execute)要求の組
み合わせにより実行する。その後、障害が解消されたか
否かをチェックする(ステップS76)。
【0161】上記解析結果から顧客先の複写機の作像系
の異常であることを認識した場合には、情報レコード群
の解析を続け、その解析結果(帯電リーク,現像バイア
ス出力異常,転写リーク,転写帯電接離クラッチ異常
等)に対応する遠隔テストを実施する(ステップS6
5,S71)。例えば、現像バイアス出力異常の場合、
現像バイアス電圧等の確認及び調整等のテストを遠隔か
ら行なう。その後、障害が解消されたか否かをチェック
する(ステップS76)。
【0162】上記解析結果から顧客先の複写機の給紙搬
送系の異常であることを認識した場合には、情報レコー
ド群の解析を続け、その解析結果(各種トレイ系モータ
異常,定着温度異常,転写リーク,転写帯電接離クラッ
チ異常等)に対応する遠隔テストを実施した後、障害が
解消されたか否かをチェックする(ステップS66,S
72,S76)。
【0163】上記解析結果から顧客先の複写機の周辺機
系の異常であることを認識した場合には、情報レコード
群の解析を続け、その解析結果(搬送モータ異常,ピン
移動モータ異常,ステープルモータ異常等)に対応する
遠隔テストを実施した後、障害(異常)が解消されたか
否かをチェックする(ステップS66,S72,S7
6)。
【0164】そして、上記いずれかの遠隔テストによっ
て障害が解消された場合には、自己診断異常処置履歴デ
ータのファイル342を更新して処理を終了する(ステ
ップS75)。しかし、障害が解消されなかった場合に
は、図示は省略するが、その旨の表示を行なうため、そ
れを見たクライアントのオペレータが顧客先の担当者に
電話連絡(障害状況の確認及び状況説明)を行ない(ス
テップS76,68)、以後上述と同様の判断及び処理
を行なう。
【0165】解析部340は、事前警告通報処理タスク
が起動すると、図42に示すように、通報理由コードの
次に続く情報レコード群(第1の情報レコード)の解析
を行なって通報理由コードの詳細情報である事前警告に
よる遠隔通報の種別をチェックする(ステップS8
1)。なお、事前警告による遠隔通報には、図43に示
すように、PM(プリメンテナンス)アラーム,ジャム
アラーム,SCアラーム,センサアラームの4種類があ
る。
【0166】そして、上記解析結果から事前警告通報の
種別がPMアラームであることを認識した場合には(ス
テップS82)、顧客先の複写機がPM時期に到達して
いるため、ステップS83に移行する。
【0167】上記解析結果から事前警告による遠隔通報
の種別がジャムアラーム,SCアラーム,あるいはセン
サアラームであることを認識した場合には(ステップS
89〜S91)、今回受信した事前警告による遠隔通報
データの情報レコード群が示す履歴情報,機能情報,及
びコピーカウンタ情報と過去に受信した事前警告による
遠隔通報データが格納されているファイル341から図
44及び図45の(a)(b)に示すように事前警告に
よる遠隔通報データの故障予知パターン(傾向パター
ン)の解析(分析)を行なうため、ステップS92に進
むが、上記各アラーム以外の遠隔通報データを受信した
場合には処理を終了する。
【0168】図44は、ジャムアラームに対応する各種
故障予知条件の一例を示す説明図である。図45の(a)
(b)は、SCアラーム,センサアラームにそれぞれ対応
する故障予知条件の一例を示す説明図である。
【0169】ステップS92では、受信した事前警告に
よる遠隔通報データの分析を顧客先の複写機の特性を照
合して段階的に行なうため、故障の予知レベルの設定を
行なう(予知レベルを最高値にセットアップする)。そ
の後、受信した事前警告による遠隔通報データの故障予
知パターンの解析を開始する。
【0170】まず、例えば図46に示す特性テーブル4
00から受信した事前警告による遠隔通報データの種別
(ジャムアラーム,SCアラーム,センサアラーム)に
対応する分析項目(400a1,……,400an)の
現在の予知レベルに対応する予知の値(400b11,
……,400bn1,400b12,……,400bn
2,……,400b1m,……,400bnm)を取得
してセットアップする(ステップ93)。
【0171】そして、今回受信した事前警告による遠隔
通報データの情報レコード群が示す履歴情報,機能情
報,及びコピーカウンタ情報と過去に受信した事前警告
による遠隔通報データが格納されているファイル341
からその遠隔通報データの故障予知パターンの解析(図
44及び図45参照)を実施する(ステップS93,S
94)。
【0172】なお、上述した分析項目,予知レベルに対
応する予知の値,予知レベルは、特性テーブル400へ
の追加あるいは予知レベルに対応する予知の値を変更す
ることにより、故障予知解析の精度を高めることができ
る。
【0173】故障予知パターンの解析により、故障予知
が検知されたか否かをチェックし(ステップS95)、
検知された場合にはステップS98に移行する。故障予
知が検知されなかった場合には、すべての解析(分析)
が終了したか否かをチェックし(ステップS96)、終
了した場合にはステップS98に移行する。すべての解
析が終了していない場合には、故障の予知レベルを一段
回下げ(ステップS97)、ステップS93に戻って上
述の処理を続ける。
【0174】ステップS98では、解析結果の予知レベ
ルから予知警告が必要か否かをチェックし、予知警告が
必要な場合にはステップS83に移行するが、予知警告
が必要でない場合には事前警報履歴データのファイル3
42と事前警告通報データのファイル341を更新して
処理を終了する(ステップS86,S87)。
【0175】ステップS83では、図40のステップS
57で更新を行なったCE訪問履歴データのファイル,
図41のステップS75で更新を行なった自己診断処置
履歴データのファイル,及び図42のステップS86で
更新を行なった事前警告履歴データのファイルに基づい
て故障予知の履歴レポートの作成を行なう。
【0176】ここで、サービスセンタ200のクライア
ント201a,201b,……,201nはそれぞれ、
GUI(グラフィック・ユーザ・インタフェース)を介
して履歴レポートを作成するための検知した故障予知の
個数(例えば図47の項目404a,404b,404
c)の指定及び変更を行なうことができる。これは、故
障修理および保守・点検作業等の対処方法の助けにな
り、作業の効率アップにつながる。
【0177】履歴レポートの作成が終了すると、その出
力先をチェックし、その出力先がサービスセンタ200
の出力装置であれば作成した履歴レポートをその出力装
置に出力する(ステップS84,S88)が、サービス
ステーション210であれば作成した履歴レポートを顧
客先に一番近いサービスステーション210に送信し、
ステップS86以降の処理を続ける。なお、サービスセ
ンタ200の出力装置として、印刷装置205またはク
ライアント201a,201b,……,201nの表示
装置がある。
【0178】ここで、サービスセンタ200の各クライ
アント201a,201b,……,201nはそれぞ
れ、サービスステーション210への履歴レポートの送
信機能として、サービスステーション210の運用設備
により、公衆回線網17を介し、予め規定された通信プ
ロトコルにより、サービスステーション210の端末装
置211へと、サービスステーション210のFAX装
置212への送信を自動的に行なうことができる。した
がって、サービスステーション210の規模に応じた設
備投資が可能になり、運用コストの削減につながる。
【0179】次に、図46に示した特性テーブル400
の機能について、もう少し具体的に説明する。特性テー
ブル400は、顧客先の複写機別または機種別の複写機
の障害発生傾向を反映した故障の予知を行なうことを目
的とするものである。
【0180】この特性テーブル400は、受信された事
前警告による遠隔通報データの故障の予知分析を行なう
分析項目400a1,……,400anと、その各予知
の値400b11,……,400bn1,400b1,
2,……,400bn2,……,400b1m,……,
400bnmとから構成されている。予知の値群400
c1(400b11,……,400bn1),……,4
00cm(400b1m,……,400bnm)として
は、故障の予知を段階的に行なうため、緊急度のレベル
に対応する値を設定できる。
【0181】この実施形態では、アラーム固有率
(L),評価期間(M),発生回数(N),コピー枚数
(O),及びJAMCBF(SCCBF)等を分析項目
とし、各故障予知レベルに対応する分析項目の予知の値
を示している。したがって、各クライアント201a〜
201nはそれぞれ、例えば次のようにして故障予知パ
ターンの解析を行なうことができる。
【0182】すなわち、事前警告による遠隔通報データ
を受信した時点から過去30日の間に、ある特定の箇所
でアラーム占有率が60%以上の状態が連続して2回発
生しているか否かをチェックする。
【0183】そして、その状態が連続して2回発生して
いない場合には、次の故障予知パターンの解析に対応す
る分析項目の予知の値を特性テーブル400から取得し
(この実施形態ではジャム率オーバに対応するJAMC
BFの予知の値を取得する)、以下同様に各故障予知パ
ターンの解析を続け、すべてのパターン解析が終了した
時点で、故障の予知レベルを一段階下げ、その予知レベ
ルに対応する予知の値を取得して、故障予知パターンの
解析を続ける。
【0184】ここで、故障の予知パターンの解析(分
析)精度は、分析項目400a1,……,400anの
定義個数と予知レベルつまり解析回数によって左右され
る。また、サービスセンタ200のクライアント201
a,201b,……,201nはそれぞれ、GUIを介
して分析項目,予知の値群の変更,追加等を行なうこと
ができる。
【0185】次に、故障予知の履歴レポートについて、
図47及び図48を参照してもう少し具体的に説明す
る。クライアント201a,201b,……,201n
はそれぞれ、まず故障の予知を検知した順番を示す番号
401を作成し、後述する遠隔の複写機1またはサービ
スステーション210からの出力指示のキーワードとし
て使用する。
【0186】次に、故障の予知が検知された複写機を設
置している顧客情報(お客様名,事業所名,設置先住
所,電話番号,設置部署,ご担当者等)402,検知さ
れたパターン名,検知箇所等を示す情報403,過去に
検知した詳細情報を作成する。作成する詳細情報は可変
であり、その作成数を多く設定することで、より詳細な
検知の履歴が得られる。各クライアント201a,20
1b,……,201nはそれぞれ、GUIを介して上記
作成数を設定することができる。
【0187】上記詳細情報としては、故障の予知が検知
された時点(月日,日時)を示す情報404a,404
b,404c、その各時点のコピーカウンタ値(トータ
ルコピー枚数)405,CE訪問状況,日時を示す情報
406、検知間の稼動日時407、検知間のコピー枚数
408、検知されたパターン番号409、検知されたパ
ターンに対応する詳細情報410(この例では連絡形態
がジャムアラームのためジャム発生箇所名及び発生回数
を示す)がある。
【0188】次に、機能情報を作成する。つまり、複写
機が搭載しているROMバージョン411と、故障の予
知が検知された時点の各種センサ等の電圧,電位等の変
動履歴を示す情報412を作成する。
【0189】次に、各クライアント201a,201
b,……,201nにおける遠隔履歴レポート作成出力
処理について、図49を参照して説明する。各クライア
ント201a,201b,……,201nはそれぞれ、
遠隔からの操作、つまりサービスステーション210又
は顧客先の複写機1からの要求によっても、履歴レポー
ト(故障予知履歴レポート又は異常処置レポート)を作
成し、それを要求元に送信することができる。
【0190】図49は、各クライアント201a,20
1b,……,201nにおける遠隔履歴レポート作成出
力処理の一例を示すフローチャートである。顧客先の複
写機1は、サービスマン(CE)により遠隔通報キー8
3が押下されると、履歴レポート(故障予知履歴レポー
ト又は異常処置レポート)作成の設定を行ない、予め規
定された通信プロトコルにより、公衆回線網17を介し
てサービスセンタ200へ履歴レポート作成要求の発呼
を行なう。
【0191】サービスステーション210の端末装置2
11は、GUIを介して任意の機種機番の複写機の履歴
レポート作成の指定を行ない、予め規定された通信プロ
トコルにより、公衆回線網17を介してサービスセンタ
200へ履歴レポート作成要求の発呼を行なう。サービ
スセンタ200の各クライアント201a,201b,
……,201nではそれぞれ、遠隔地の複写機1又はサ
ービスステーション210から履歴レポート作成要求を
着呼すると、遠隔履歴レポート作成タスクが起動する。
【0192】それによって、まず要求された履歴レポー
ト作成が故障予知履歴レポート作成か異常処置レポート
作成かを判断し(ステップS101)、異常処置レポー
ト作成の場合には、自己診断異常処置履歴データのファ
イル342から、要求元からのデータに含まれている複
写機の機種機番に対応する履歴データを検索して異常処
置レポートを作成し(ステップS105)、予め規定さ
れた通信プロトコルにより、その異常処置レポートを公
衆回線網17を介して要求元に送信する(ステップS1
04)。
【0193】故障予知履歴レポート作成の場合には、受
付番号(図47参照)指定があるか否かを判断し、受付
番号指定があれば事前警告履歴データのファイル342
から、受付番号に一致する履歴データを検索して故障予
知履歴レポートを作成し(ステップS106)、予め規
定された通信プロトコルにより、その故障予知履歴レポ
ートを公衆回線網17を介して要求元に送信する(ステ
ップS104)。
【0194】受付番号指定がない場合には、事前警告履
歴データのファイル342から、要求の緊急度レベルお
よび予知詳細情報作成個数の指定に従って履歴データを
検索して故障予知履歴レポートを作成し(ステップS1
03)、予め規定された通信プロトコルにより、その故
障予知履歴レポートを公衆回線網17を介して要求元に
送信する(ステップS104)。
【0195】この実施形態の遠隔画像形成装置管理シス
テムにおけるこの発明に係る処理をまとめると、複数の
複写機1はそれぞれ、遠隔通報キーが押された場合、自
己診断機能により異常の発生が検知された場合、あるい
は事前警告が必要な状態である場合に、対応する遠隔通
報データ(遠隔通報キーによる遠隔通報データ,自己診
断異常による遠隔通報データ,事前警告による遠隔通報
データ)を公衆回線網17を介してサービスセンタ20
0に送信する。
【0196】サービスセンタ200のクライアント20
1a〜201nはそれぞれ、複数の複写機1のいずれか
から遠隔通報データを受信すると、その遠隔通報データ
を各複写機1別に蓄積して解析するが、その解析結果が
自己診断異常による遠隔通報データの解析結果であれ
ば、それに基づいてその遠隔通報データを送信した複写
機1の異常内容を判断し、その異常内容に対応する処置
を行なった後、その処置方法を蓄積する。また、解析結
果が事前警告による遠隔通報データの解析結果であれ
ば、それに基づいて各複写機1毎の特性を照合して段階
的に故障の予知を行ない、その予知のレベルに対応する
遠隔通報データあるいは上記処置方法の履歴レポートを
作成する。
【0197】このように、サービスセンタ200は、顧
客先の複写機1のトラブルに対して遠隔操作で処置を行
なえるため、顧客先の複写機1のトラブルを迅速に解消
することができ、顧客からのクレームが減少する。ま
た、顧客先の複写機1の故障の予知も行なえるため、そ
の故障を未然に防止することもできる。したがって、複
写機1のダウンタイムが低減し、稼動率の向上および信
頼性の向上につながり、顧客の満足度を向上させること
ができる。
【0198】また、サービスセンタ200のクライアン
ト201a〜201nはそれぞれ、作成した履歴レポー
トをサービスセンタ200内の出力装置に出力して印刷
させることもできるため、顧客先の複写機1の過去の異
常や故障の履歴を容易に把握することができる。したが
って、顧客先の複写機1の異常に対して最適なサービス
マンの派遣を手配したり、そのサービスマンの顧客先へ
の無駄な訪問を減らすこともでき、サービスコストを低
減することができる。しかも、顧客先への訪問時には複
写機1の点検や故障修理等の作業をスムーズに行なえる
ため、作業効率が向上する。
【0199】さらに、サービスセンタ200のクライア
ント201a〜201nはそれぞれ、公衆回線網17を
介して遠隔通報データを送信した複写機1が設置されて
いる場所から一番近距離のサービスステーション210
へ作成した履歴レポートを送信することもできるため、
そのサービスステーション210で顧客先の複写機1の
過去の異常や故障の履歴を容易に把握することができ
る。この場合、顧客先には一番近距離のサービスステー
ション210からサービスマンを派遣できるため、顧客
先の複写機1のトラブルをより迅速に解消することがで
きる。
【0200】さらにまた、複数のサービスステーション
210からそれぞれ公衆回線網17を介してサービスセ
ンタ200へ履歴レポート作成を要求でき、サービスセ
ンタ200のクライアント201a〜201nはそれぞ
れ、複数のサービスステーション210のいずれかから
履歴レポート作成の要求があったとき、履歴レポートを
作成し、それを公衆回線網17を介して上記要求元のサ
ービスステーション210へ送信することもできるが、
それによれば必要な履歴レポートをいつでも直ちに取得
することができる。
【0201】また、複数の複写機1からそれぞれ公衆回
線網17を介してサービスセンタ200へ履歴レポート
作成を要求でき、サービスセンタ200のクライアント
201a〜201nはそれぞれ、各複写機1のいずれか
から履歴レポート作成の要求があったとき、上記履歴レ
ポートを作成し、それを公衆回線網17を介して上記要
求元の複写機1へ送信することもできるため、顧客先に
訪問したサービスマンがその場所で必要な履歴レポート
を取得し、顧客先の複写機1の過去の異常や故障の履歴
を容易に把握することができ、その複写機1の点検や故
障修理等の作業をスムーズに行なえ、作業効率が向上す
る。
【0202】以上、この発明を複数の複写機とセンタシ
ステムとを公衆回線網を介して接続した遠隔画像形成装
置管理システムに適用した実施形態について説明した
が、この発明はこれに限らず、複数のプリンタ等の他の
画像形成装置とセンタシステムとを公衆回線網を介して
接続した遠隔画像形成装置管理システムにも適用し得る
ものである。
【0203】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の遠
隔画像形成装置管理システムによれば、サービスセンタ
側から顧客先の画像形成装置のトラブルに対して遠隔操
作で処置を行なえるため、顧客先の画像形成装置のトラ
ブルを迅速に解消することができ、顧客からのクレーム
が減少する。また、顧客先の画像形成装置の故障の予知
も行なえるため、その故障を未然に防止することもでき
る。したがって、画像形成装置のダウンタイムが低減
し、稼動率の向上および信頼性の向上につながり、顧客
の満足度を向上させることができる。
【0204】さらに、請求項2の発明の遠隔画像形成装
置管理システムによれば、サービスセンタで顧客先の画
像形成装置に関する履歴レポートを取得でき、容易に過
去の異常や故障の履歴を把握することができるため、顧
客先の画像形成装置の異常に対して最適なサービスマン
の派遣を手配したり、そのサービスマンの顧客先への無
駄な訪問を減らすこともでき、サービスコストを低減す
ることができる。しかも、顧客先への訪問時には画像形
成装置の点検や故障修理等の作業をスムーズに行なえる
ため、作業効率が向上する。
【0205】請求項3の発明の遠隔画像形成装置管理シ
ステムによれば、遠隔通報データを送信した画像形成装
置が設置されている場所から一番近距離のサービスステ
ーションでその画像形成装置に関する履歴レポートを取
得でき、容易に過去の異常や故障の履歴を把握すること
ができるため、請求項2の発明と同様の効果を得られ、
しかも顧客先には一番近距離のサービスステーションか
らサービスマンを派遣できるため、顧客先の画像形成装
置のトラブルをより迅速に解消することができる。
【0206】請求項4の発明の遠隔画像形成装置管理シ
ステムによれば、複数の画像形成装置からそれぞれサー
ビスセンタへ履歴レポート作成を要求し、その履歴レポ
ートを送ってもらうこともできるため、顧客先に訪問し
たサービスマンがその場所で必要な履歴レポートを取得
し、容易に顧客先の画像形成装置の過去の異常や故障の
履歴を把握することができ、その画像形成装置の点検や
故障修理等の作業をスムーズに行なえ、作業効率が向上
する。
【0207】請求項5の発明の遠隔画像形成装置管理シ
ステムによれば、複数のサービスステーションからそれ
ぞれサービスセンタへ履歴レポート作成を要求し、その
履歴レポートを送ってもらうこともできるため、請求項
3の発明と同様の効果を得られ、しかも必要な履歴レポ
ートをいつでも直ちに取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用する遠隔画像形成装置管理シス
テムの構成例を示す図である。
【図2】この発明の実施形態に使用する画像形成装置の
一例としての複写機の概略構成図である。
【図3】図2に示した複写機1の操作部の一例を示すレ
イアウト図である。
【図4】図3に示した操作部70のパターン表示部72
の表示内容を示す拡大図である。
【図5】図1に示した遠隔画像形成装置管理システムに
おけるユーザ地域内の具体的構成例を示すブロック図で
ある。
【図6】図1及び図5に示した通信コントロール装置1
8の構成例を示すブロック図である。
【図7】図1及び図5に示した複写機1の制御系の構成
例を示すブロック図である。
【図8】この実施形態の遠隔画像形成装置管理システム
における遠隔通報時の通信シーケンス図である。
【図9】同じくそのセンタシステム側から複写機へアク
セスする場合の通信シーケンス図である。
【図10】同じくそのセンタシステム側から通信コント
ロール装置へアクセスする場合の通信シーケンス図であ
る。
【図11】同じくセンタシステムを用いずに通信コント
ロール装置から複写機へアクセスする場合の通信シーケ
ンス図である。
【図12】図6に示した通信コントロール装置18内に
セットされるパラメータの一覧図である。
【図13】遠隔通報時の通信データのフォーマットの一
例を示す説明図である。
【図14】図1に示したセンタシステムから複写機への
アクセス時のうち、リード処理時のデータフォーマット
の一例を示す図である。
【図15】同じくライト処理時のデータフォーマットの
一例を示す図である。
【図16】同じくエクセキュート処理時のデータフォー
マットの一例を示す図である。
【図17】センタシステムから通信コントロール装置へ
のアクセス時のデータフォーマットの一例を示す図であ
る。
【図18】通信コントロール装置から複写機へのアクセ
ス時のデータフォーマットの一例を示す図である。
【図19】複写機のCPUによる電源投入時の通報制御
のフローチャートである。
【図20】図19における遠隔通報キーによる遠隔通報
のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図21】図19における自己診断異常による遠隔通報
のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図22】図19における事前警告による遠隔通報のサ
ブルーチンの処理内容を示すフローチャートである。
【図23】通信コントロール装置からアクセスされた場
合の複写機のCPUによる処理のメインルーチンのフロ
ーチャートである。
【図24】図23におけるリード処理のサブルーチンの
処理内容を示すフローチャートである。
【図25】図23におけるライト処理のサブルーチンの
処理内容を示すフローチャートである。
【図26】図23におけるエクセキュート処理のサブル
ーチンの処理内容を示すフローチャートである。
【図27】通信コントロール装置に5台の複写機が接続
されている場合のアイドル状態の通信シーケンス図であ
る。
【図28】アドレス2の複写機に遠隔通報の送信テキス
トがある場合の通信シーケンス図である。
【図29】通信コントロール装置からアドレス5の複写
機へ通報結果報告のテキストを送信する場合の通信シー
ケンス図である。
【図30】センタシステム又は通信コントロール装置か
らアドレス3の複写機をアクセスした場合の通信コント
ロール装置と複写機の間の通信シーケンス図である。
【図31】定期的に行われるトータルカウンタ値転送の
際の通信コントロール装置と複写機との間の通信シーケ
ンス図である。
【図32】定期的に行われるトータルカウンタ値転送の
際の通信コントロール装置と複写機との間の他の通信シ
ーケンス図である。
【図33】図1のサービスセンタ200の具体的構成例
を示す図である。
【図34】図33のサービスセンタ200の各クライア
ント201a〜201nにおける図6の通信コントロー
ル装置18との間のデータの送受信部の具体的構成例を
示す図である。
【図35】図34の各クライアント201a〜201n
における送受信部及び蓄積部による顧客先の複写機1毎
の受信データの流れを示すブロック図である。
【図36】図34の各クライアント201a〜201n
における送受信部及び蓄積部によるデータ受信処理の一
例を示すフローチャートである。
【図37】図34の各クライアント201a〜201n
における送受信部及び蓄積部によるデータ蓄積処理の一
例を示すフローチャートである。
【図38】図34の各クライアント201a〜201n
における蓄積部及び解析部による顧客先の複写機1毎の
受信データの流れを示すブロック図である。
【図39】図34の各クライアント201a〜201n
における解析部によるデータ解析処理の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図40】図39における遠隔通報キー処理のサブルー
チンの一例を示すフローチャートである。
【図41】図39における自己診断異常処理のサブルー
チンの一例を示すフローチャートである。
【図42】図39における事前警告通報処理のサブルー
チンの一例を示すフローチャートである。
【図43】事前警告による遠隔通報データ(アラーム情
報)を説明するための図である。
【図44】図43のジャムアラームに対応する各種故障
予知条件の一例を示す説明図である。
【図45】図43のSCアラーム,センサアラームにそ
れぞれ対応する故障予知条件の一例を示す説明図であ
る。
【図46】図34の各クライアント201a〜201n
が図42の事前警告通報処理を行なう際に使用する特性
テーブルを説明するための図である。
【図47】図34の各クライアント201a〜201n
が作成する履歴レポートの一部分を示す図である。
【図48】その残りの部分を示す図である。
【図49】図34の各クライアント201a〜201n
における遠隔履歴レポート作成出力処理の一例を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1:複写機 17:公衆回線網 18:通信コントロール装置 200:サービスセンタ 201a〜201n:クライアント 202a〜202n:モデム 203:外部記録装置 204:ファイルサーバ 205:印刷装置 206:FAXサーバ 207:LAN 210:サービスステーション 211:端末装置 212FAX装置 220:ユーザ地域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/00 106 H04N 1/00 106C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像形成装置とサービスセンタと
    を公衆回線網を介して接続した遠隔画像形成装置管理シ
    ステムにおいて、 前記複数の画像形成装置にそれぞれ、自己診断機能によ
    り異常の発生が検知されているか否かを判断する第1の
    判断手段と、事前警告が必要な状態であるか否かを判断
    する第2の判断手段と、前記第1の判断手段によって自
    己診断機能により異常の発生が検知されていると判断さ
    れた場合、あるいは前記第2の判断手段によって事前警
    告が必要な状態であると判断された場合には、前記公衆
    回線網を介して自己診断情報又は事前警告情報である遠
    隔通報データを前記サービスセンタに送信する遠隔通報
    データ送信手段とを設け、 前記サービスセンタに、前記複数の画像形成装置のいず
    れかから送信された遠隔通報データを受信する遠隔通報
    データ受信手段と、該手段によって受信された遠隔通報
    データを前記各画像形成装置別に蓄積する蓄積手段と、
    該蓄積手段に蓄積された遠隔通報データを解析する解析
    手段と、該手段による解析結果に基づいて前記遠隔通報
    データ受信手段によって受信された遠隔通報データを送
    信した画像形成装置の異常内容を判断する異常内容判断
    手段と、該手段によって判断された異常内容に対応する
    処置を行なう異常処置手段と、該手段によって行なわれ
    た処置方法を蓄積する処置方法蓄積手段と、前記解析結
    果に基づいて前記各画像形成装置毎の特性を照合して段
    階的に故障の予知を行なう故障予知手段と、該手段より
    得られた予知のレベルに対応する遠隔通報データあるい
    は前記処置方法の履歴レポートを作成する履歴レポート
    作成手段とを設けたことを特徴とする遠隔画像形成装置
    管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遠隔画像形成装置管理シ
    ステムにおいて、 前記サービスセンタに、印刷装置等の出力装置と、前記
    履歴レポート作成手段によって作成された履歴レポート
    を前記出力装置に出力する出力手段とを設けたことを特
    徴とする遠隔画像形成装置管理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の遠隔画像形成装置管理シ
    ステムにおいて、 前記各画像形成装置の異常に対する処置を行なうサービ
    スマンを派遣するサービスステーションを複数設け、 前記サービスセンタに、前記公衆回線網を介して前記遠
    隔通報データ受信手段によって受信された遠隔通報デー
    タを送信した画像形成装置が設置されている場所から一
    番近距離のサービスステーションへ前記履歴レポート作
    成手段によって作成された履歴レポートを送信する履歴
    レポート送信手段を設けたことを特徴とする遠隔画像形
    成装置管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の遠隔画像形成装置管理シ
    ステムにおいて、 前記複数の画像形成装置にそれぞれ、前記公衆回線網を
    介して前記サービスセンタへ履歴レポート作成を要求す
    る遠隔履歴レポート作成要求手段を設け、 前記サービスセンタに、前記複数の画像形成装置のいず
    れかから履歴レポート作成の要求があったとき、前記履
    歴レポート作成手段を起動する起動手段と、該手段によ
    る前記履歴レポート作成手段の起動によって作成された
    履歴レポートを前記公衆回線網を介して前記要求元の画
    像形成装置へ送信する履歴レポート送信手段とを設けた
    ことを特徴とする遠隔画像形成装置管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の遠隔画像形成装置管理シ
    ステムにおいて、 前記各画像形成装置の異常に対する処置を行なうサービ
    スマンを派遣するサービスステーションを複数設け、 前記複数のサービスステーションにそれぞれ、前記公衆
    回線網を介して前記サービスセンタへ履歴レポート作成
    を要求する遠隔履歴レポート作成要求手段を設け、 前記サービスセンタに、前記複数のサービスステーショ
    ンのいずれかから履歴レポート作成の要求があったと
    き、前記履歴レポート作成手段を起動する起動手段と、
    該手段による前記履歴レポート作成手段の起動によって
    作成された履歴レポートを前記公衆回線網を介して前記
    要求元のサービスステーションへ送信する履歴レポート
    送信手段とを設けたことを特徴とする遠隔画像形成装置
    管理システム。
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