JP2002233218A - 苗植機の苗供給装置 - Google Patents

苗植機の苗供給装置

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JP2002233218A
JP2002233218A JP2001031059A JP2001031059A JP2002233218A JP 2002233218 A JP2002233218 A JP 2002233218A JP 2001031059 A JP2001031059 A JP 2001031059A JP 2001031059 A JP2001031059 A JP 2001031059A JP 2002233218 A JP2002233218 A JP 2002233218A
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Hajime Odagiri
小田切  元
Masahiro Takemoto
竹本  雅浩
Yoshihiko Okubo
大久保  嘉彦
Masakatsu Araki
正勝 荒木
Minoru Matsuoka
実 松岡
Hiroshi Suzuki
宏 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗植装置の苗供給装置において苗トレイの供
給を行い易くし、運転操作を容易化する。 【解決手段】 上部の苗トレイ供給口1から補給された
苗トレイAを下部の苗植付装置2側へ移送しながら、こ
の苗植付装置2による苗植付けを行わせると共に、苗供
給後の空トレイBを該供給口1の前側又は後側に形成さ
れる送出口3へUターン形態に迂回させて送り出すトレ
イガイド4を設けた苗植機において、このトレイガイド
4の送出口3部に空トレイBの送出端が達した状態で、
供給口1部では苗トレイAが補給可能の状態となるよう
に設定したことを特徴とする苗供給装置の構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、苗植機の苗供給
装置に関し、育苗ポットを縦横に配列した育苗トレイを
用いて育苗した形態の苗トレイを供給して苗植する苗植
機として利用でき、主として野菜苗の移植を有効に行う
ことができる。
【0002】
【従来の技術】育苗ポットを配列した育苗トレイを用い
て方形状のマット形態に育苗された苗トレイを、苗供給
装置であるトレイガイドの前後の一端側から供給して他
端側へ送り出すように、側面視でU字状形態に移送しな
がら、この下部の途中部で苗植付装置により、各育苗ポ
ット部からポット苗を取出しながら保持して土壌面へ植
付る形態の技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような苗トレイを
上下前後にUターンさせて移送供給しながら苗植付けを
行わせる形態の苗供給装置では、苗タレイをUターン上
に移送するトレイガイドの供給口部と送り出し口部とが
前後高位置に位置するために、苗トレイを補給する作業
者がこのトレイガイドの前側、又は後側から供給する作
業形態では、この供給口部が作業者位置や運転者位置等
の反対側に構成される形態がある。この形態では供給口
部の見通しが悪く、的確な苗トレイの供給が行い難い。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上部の苗トレイ供給口1から補給された苗トレイA
を下部の苗植付装置2側へ移送しながら、苗トレイAの
苗を取り出して苗植付装置2による苗植付けを行わせる
と共に、苗供給後の空トレイBを該供給口1の前側又は
後側に形成される送出口3へUターン形態に迂回させて
送り出すトレイガイド4を設けた苗植機において、この
トレイガイド4の送出口3部に空トレイBの送出端が達
した状態で、供給口1部では苗トレイAが補給可能の状
態となるように設定したことを特徴とする苗供給装置の
構成とする。
【0005】請求項2に記載の発明は、前記トレイガイ
ド4の送出口3部には、供給口1部が苗トレイAの補給
可能の状態にあることを表示する苗補給マーカ5、乃至
検出する苗補給センサ6を設けたことを特徴とするもの
である。請求項3に記載の発明は、前記トレイガイド4
の送出口3から送り出された空トレイBを収容可能のト
レイ受枠7を、該トレイガイド4、又はハンドルフレー
ム8の横側に配置したことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の作用、及び効果】請求項1に記載の発明は、苗
植作業時にトレイガイド4の供給口1に苗トレイAを供
給すると、この苗トレイAはトレイガイド4を移送され
てUターン部を迂回されて送出口3側へ移送される間
に、苗植付装置2による苗植付作用を受けて、送出口3
へは空トレイBとして送り出される。この空トレイBの
送出端が送出口3に達した状態では、供給口1部では新
たな苗トレイAが補給可能の状態にあるため、作業者は
この送出口3に空トレイBの送出端が達したことを確認
して、又は、供給口1部における苗トレイAの補給可能
の状態を確認して、苗トレイAの補給を行うことができ
る。
【0007】このように、Uターン形態のトレイガイド
4の前後いずれか一方の供給口1、又は送出口3の苗ト
レイA、乃至空トレイBの監視によって苗トレイAの補
給の可否を判断することができ、作業操作性を容易化で
きる。特にトレイガイド4を高く構成して、作業者の前
後方向の操作視界を遮る形態では、例えば、前方の供給
口1の状態が見えなくても送出口3側の状態だけを見な
がら苗トレイAの補給作業を行うことができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、前記トレイガイ
ド4の作業者から見易い位置、例えば送出口3の位置に
苗補給マーカ5、乃至苗補給センサ6を設けることによ
ってこれらの補給マーカ5の位置に空トレイBの送出端
が達したとき、又は苗補給センサ6が空トレイBの送出
端を検出したとき、このトレイガイド4の供給口1部は
苗トレイAが既に移送供給されて空の状態にあるから、
この供給口1部に新たな苗トレイAを補給することがで
きる。
【0009】このため、作業者はトレイガイド4の苗補
給マーカ5を監視するか、又は苗補給センサ6の検出を
監視しながら運転することができ、苗トレイAの補給を
容易に行うことができる。請求項3に記載の発明は、ト
レイガイド4の送出口3から送り出された空トレイB
を、作業者が送出口3から外して横側のトレイ受枠7に
収容させる。作業者はハンドルフレーム8の後側等に位
置して操作を行いながらハンドルフレーム8の横側のト
レイ受枠7に空トレイBを収容させるため、ハンドル操
縦の邪魔になり難く、供給口1に対する苗トレイAの補
給作業や、送出口3に対する空トレイBの送り出し、乃
至空トレイBの取外し作業を容易に行わせることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明は、苗トレイを用いて苗
供給を行いながら苗植作業を行わせる苗植機に関し、特
に野菜苗の移植に適する。苗トレイは、方形状のトレイ
に育苗ポットを縦横に配置形成して育苗したもので、苗
植装置は、この苗トレイの補給を受けて移送しながら、
植付装置部で各育苗ポット部の苗を取出しながら保持し
て土壌面へ植え付ける形態である。この苗トレイを移送
するトレイガイドを前後方向にUターン形態に形成し
て、上下に高く形成する場合は、苗トレイ及びトレイガ
イドの幅が広くなり、作業者の視界を遮る形態となり易
い。
【0011】乗用形態のトラクタの後側に苗植装置を装
着する形態では、運転席からはトレイガイドの後側部が
監視し難く、又、苗植装置の後側のハンドルを操縦しな
がら苗植作業する歩行形態では、トレイガイドの前側が
監視し難い。このような形態では、トレイガイドの前後
いずれか一方の苗トレイの供給口と他方の空トレイの送
出口とに分かれるため、いずれか一方の送出口のトレイ
状態を監視することによって、これと反対側の供給口に
おける苗トレイの補給を的確に、容易に行わせるもので
ある。
【0012】図例は、歩行形態の苗植機を示すもので、
ハンドトラクタ形態のハンドルフレーム8の前側上部に
U字状形態に前後に迂回するように形成のトレイガイド
4が設けられ、更に、このトレイガイド4を移送案内さ
れる苗トレイAの各苗ポットから苗を取り出す苗取出装
置9、及びこの苗取出装置9から供給される苗を保持し
て土壌面へ植付る苗植付装置2等が配置されて、苗植装
置が設けられる。この苗植装置の前方には苗トレイAを
載置する補助苗載台10を配置している。この苗植機の
概要構成を説明する。
【0013】前記ハンドトラクタの車体11は、前部に
エンジン12を搭載し、後部にハンドルフレーム8を有
して、後端に操縦ハンドル13を有する。左右両側には
車輪ケース14で上下搖動可能にして車高を調節できる
駆動車輪15と、前部の補助車輪16とが配置される。
この駆動車輪15はエンジン12からの伝動で駆動され
て走行できる。車輪ケース14の前端はアクスルハウジ
ング17の周りに上下回動自在で、油圧力によるリフト
シリンダ18やローリングシリンダの伸縮で上下動され
て車高を変更させることができる。このリフトシリンダ
18は車体11下部の接地センサ19の畝C高さの検出
によって、リフトシリンダ18の油圧回路の制御弁を切
替えて畝高さに応じた車高を変更しながら、車高及び苗
植付装置2による苗植深さを一定に維持制御するように
構成される。
【0014】又、補助車輪16も該駆動車輪15と同期
して昇降されて、車高変更を平行状態にして行うことが
できる。20はアクスルハウジング17の周りに回動す
る車輪ケース14と一体のアームで、前記リフトシリン
ダ18との間をリンクロッド21で連結されて連動され
る。22はこの車輪伝動ケース14と連動するリンク
で、補助車輪16を上下回動自在に支持する前輪アーム
23を連動する。リフトシリンダ18の伸長によって駆
動車輪15が車体11に対して下動されると前車輪16
も同量下動される。又、逆に駆動車輪15が上昇される
と前車輪16も同量上動されて、車高は車体11の平行
状態の昇降によって行われる。このため、苗植付装置2
による苗植付姿勢も一定に維持される。
【0015】苗トレイAは、多数の苗ポットDを縦横方
向に一定数整列した形態に形成し各苗ポット内に育苗床
を詰め込んで播種して育苗Eし、全体として方形状のマ
ット状の育苗を行うもので、苗植装置のトレイガイド4
へは、この苗トレイAの育苗されたままの状態で供給す
ることができる。このトレイガイド4は、ハンドルフレ
ーム8の上側に沿う形態に側面視でUの字状形態の底部
を前下部に位置させ、供給口1や送出口3の上端部を後
上方に位置させた形態に傾斜させた構成としている。
【0016】このトレイガイド4は、苗トレイAの底部
を受けて案内する案内板24と、この苗トレイAの左右
両側縁を案内する案内側板25と、これら案内側板25
側に張設されて回転する送りチエン26等からなり、苗
トレイAの補給を受けてこの送りチエン26に配置のラ
グ17によって苗トレイAの左右両側のポットD間隔部
を係合して移送させる。案内板24の下端部は送りチエ
ン26の横方向スプロケット軸28の周りに向けて湾曲
されて、この外周には左右両側の案内側板25間には案
内体30が配置されて、全体として苗トレイAを側面視
でU字状に迂回移送するように案内することができる。
29は案内板14の中央部に形成した送りガイドで、苗
トレイAの底部のポットD間隔部を嵌合させて送出方向
の移送を案内する。
【0017】このようなトレイガイド4は、ハンドルフ
レーム8に一体の取付フレーム31に対してガイドレー
ル32によって苗トレイAの横幅に渡って左右に往復移
動自在に支持される。このトレイガイド4は案内子33
を取付フレーム31に支持されたリードカム34に嵌合
させて、このリードカム34の回転によってトレイガイ
ド4を横方向へ往復移動できる。前記スプロケット軸2
8の伝動回転によって、送りチエン26を駆動すると共
に、リンク機構35を介して左右一対のクランクアーム
36からの回動を受ける。このクランクアーム36は、
トレイガイド4と一体的に横方向へ移動して、取付フレ
ーム31に対して一定位置で回転するリードカム34軸
37の左右両側部に一体の駆動アーム38に係合される
間歇的に駆動される。これによってトレイガイド4が左
横端と右横端に移動された位置で、苗トレイAが苗ポッ
トDの一横列分だけ縦移送される。
【0018】苗植付装置2は、苗植伝動ケース39の伝
動機構によって駆動される前後一対のリンクアーム40
の先端部に、植付嘴41を取り付けて構成される。この
植付嘴41は昇降駆動されると共に、上死点部では、閉
じて上側の供給筒42からの苗Eを受けることができ、
下死点部では、畝面Cに植付穴を形成して前後に開いて
保持苗Eを植付るように作動する。これらトレイガイド
1と苗植付装置2との間に苗取出装置9が設けられる。
この苗取出装置9は、苗ポットD内の苗Eを一株宛て挾
持して苗トレイAから取出して前記供給筒42内へ供給
するもので、カム機構とダブルクランク機構との組合せ
により所定の苗取出軌跡に作動される左右一対の苗取出
針43を有する。この苗取出装置9及び苗植付装置2は
左右横方向へ移動するトレイガイド1に対して、移動幅
域の中央位置に設けられる。
【0019】ここにおいて、請求項1に記載の発明は、
上部の苗トレイ供給口1から補給された苗トレイAを下
部の苗植付装置2へ移送しながら、この苗植付装置2に
よる苗植付けを行わせると共に、苗供給後の空トレイB
を該供給口1の前側又は後側に形成される送出口3へU
ターン形態に迂回させて送り出すトレイガイド4を設け
た苗植機において、このトレイガイド4の送出口3部に
空トレイBの送出端が達した状態で、供給口1部では苗
トレイAが補給可能の状態となるように設定したことを
特徴とする苗供給装置の構成とする。尚、トレイガイド
4の送出口3部に空トレイBの送出端が達した状態で、
該空トレイBの次の苗トレイAの搬送上手側の端部が苗
取出装置9の苗取出位置より若干搬送上手側に位置する
ように設定している。
【0020】これによって、苗植作業時にトレイガイド
4の供給口1に苗トレイAを供給すると、この苗トレイ
Aはトレイガイド4を移送されてUターン部を迂回され
て送出口3側へ移送される間に、苗植付装置2による苗
植付作用を受けて、送出口3へは空トレイBとして送り
出される。この空トレイBの送出端が送出口3に達した
状態では、供給口1部では新たな苗トレイAが補給可能
の状態にあるため、作業者はこの送出口3に空トレイB
の送出端が達したことを確認して、又は、供給口1部に
おける苗トレイAの補給可能の状態を確認して、植付作
業において欠株を生じさせないように苗トレイAの補給
を行うことができる。
【0021】このように、Uターン形態のトレイガイド
4の前後いずれか一方の供給口1、又は送出口3の苗ト
レイA、乃至空トレイBの監視によって苗トレイAの補
給の可否を判断することができ、作業操作性を容易化で
きる。特にトレイガイド4を高く構成して、作業者の前
後方向の操作視界を遮る形態では、例えば、前方の供給
口1の状態が見えなくても送出口3側の状態だけを見な
がら苗トレイAの補給作業を行うことができる。
【0022】又、請求項2に記載の発明は、前記トレイ
ガイド4の送出口3部には、供給口1部が苗トレイAの
補給可能の状態にあることを表示する苗補給マーカ5、
乃至検出する苗補給センサ6を設けたことを特徴とする
ものである。これによって、前記トレイガイド4の作業
者から見易い位置、例えば送出口3の位置に苗補給マー
カ5、乃至苗補給センサ6を設けることによって、これ
らの補給マーカ5の位置に空トレイBの送出端が達した
とき、又は苗補給センサ6が空トレイBの送出端を検出
したとき、このトレイガイド4の供給口1部は苗トレイ
Aが既に移送供給されて空の状態にあるから、この供給
口1部に新たな苗トレイAを補給することができる。
【0023】このため、作業者はトレイガイド4の苗補
給マーカ5を監視するか、又は苗補給センサ6の検出を
監視しながら運転することができ、苗トレイAの補給を
容易に行うことができる。又、請求項3に記載の発明
は、前記トレイガイド4の送出口3から送り出された空
トレイBを収容可能のトレイ受枠7を、該トレイガイド
4、又はハンドルフレーム8の横側に配置したことを特
徴とするものである。
【0024】これにより、トレイガイド4の送出口3か
ら送り出された空トレイBを、作業者が送出口3から外
して横側のトレイ受枠7に収容させる。作業者はハンド
ルフレーム8の後側等に位置して操作を行いながらハン
ドルフレーム8の横側のトレイ受枠7に空トレイBを収
容させるため、ハンドル操縦の邪魔になり難く、供給口
1に対する苗トレイAの補給作業や、送出口3に対する
空トレイBの送り出し、乃至空トレイBの取外し作業を
容易に行わせることができる。
【0025】ここに、図1〜図5において前記トレイガ
イド4は、前側上部に供給口3を位置させ、後側上端部
に送出口3部を配置する。この供給口3は、高位置から
できるだけ低位置に渡って形成されて、上側から苗トレ
イAの供給を受けて、左右両側の苗トレイAの案内縁部
を案内側板25の内側に案内させることができる。又、
送出口3は該案内側板25の後端部から後上方に渡って
空トレイBの送り出しを支持案内する案内体44を設
け、この案内体44の先端部を苗補給マーカ5とする。
即ち、一枚の苗トレイAと一枚の空トレイBとがトレイ
ガイド4に連接状態で連続案内されて、この空トレイB
の送出端がこの苗補給マーカ5に達したとき、苗トレイ
Aの終端は案内側板25内に案内されて、供給口1は空
の状態となる関係にトレイガイド4の案内行程として形
成している。このトレイガイド4の全行程はトレイ二枚
分として設定したが、三枚乃至四枚分等にように整数枚
分の行程形態として構成することができる。
【0026】操縦ハンドル13を把持して苗植運転する
作業者は、この手前の苗補給マーカ5に空トレイBの送
出端が達したことを監視しながら、これにより補助苗載
台10上に用意されている苗トレイAを取出して供給口
1部に補給することによって、トレイガイド1では苗ト
レイAが連続して移送されて空トレイBとして送り出さ
れる。苗取出装置9による苗取出や、苗植付装置2によ
る苗植付けを連続的に行うことができる。
【0027】図6において、上例と異なる点は、前記ト
レイガイド4の送出口3部に苗補給センサ6を設けて、
この苗補給センサ6によるからトレイBの送出端の検出
により警報を発信させて、供給口1部が苗トレイAの補
給を受ける状態にあることを報知する形態としたもので
ある。苗補給センサ6は、空トレイBの接触を検出する
スイッチ形態や、光電素子形態とすることもできる。警
報は点灯ランプ45や、警音を発する形態の他、苗植装
置の伝動クラッチを切って植付作業を停止する形態とす
ることができる。尚、前記苗補給センサ6をトレイガイ
ド4の送出口3部から苗トレイ1枚分搬送上手側に設け
ることで、植付作業開始時に1枚目の苗トレイAを補給
した後の2枚目の苗トレイAを補給する必要があるとき
でも、苗取出装置9の苗取出位置より搬送上手側にある
前記1枚目の苗トレイAの苗が少なくなったことを認識
でき、植付作業において欠株を生じさせないように作業
者に前記2枚目の苗トレイAの補給を促すことができ
る。
【0028】図7、図8において、上例と異なる点を説
明する。前記トレイガイド4の送出口3から送り出され
る空トレイBを収容するトレイ受枠7を、ハンドルフレ
ーム8の横側下部に沿わせて設けたもので、作業者がハ
ンドル13を操作しながら空トレイBを送出口3から取
出して横側のトレイ受枠7に差し込んで収容させる。こ
のトレイ受枠7はバケット形態で、ハンガー46を有す
る。このハンガー46をハンドルフレーム8横側のステ
ー47に吊り下げて着脱できる。このトレイ受枠7は作
業操作位置正面から横側に偏位した位置に設けられるた
め運転操作の邪魔になり難い。尚、このトレイ受枠7は
開口部が後側に設けられるので、ハンドル13付近にい
る作業者が空トレイBを該トレイ受枠7へ供給しやす
い。
【0029】図9、図10において、上例と異なる点
は、前記空トレイBを受けるトレイ受枠7を、操縦ハン
ドル13部の左右両側部に配置したもので、前記トレイ
ガイド4を支持するガイドレール32の横端部にハンガ
ー46を吊り下げて着脱できる。尚、このトレイ受枠7
は、上側に開口部があり空トレイBを鉛直方向に立てた
状態で収容するようにしているので、収容した空トレイ
Bが風により該トレイ受枠7から飛び出しにくい。
【0030】図11、図12において、上例と異なる点
を説明する。前記トレイガイド4は、苗植付装置2や苗
取出装置9等と共に、苗植伝動ケース39部からの伝動
を受けて左右横移動されるが、このトレイガイド4の横
移動を、一定速の苗取出装置9の伝動に対して、苗取出
行程では緩速で、苗取出行程以外の行程では高速で伝動
されるように、緩急に不等速伝動するもので、苗取出装
置9は連続的に作動させることにより該苗取出装置9の
苗放出位置を安定させたり苗や苗の床部を損傷させたり
しないようにして植付嘴41への苗の引き継ぎを安定さ
せ、苗の取出姿勢を整えるものである。
【0031】前記苗植伝動ケース39上方には、チエン
ケース48が設けられて、前記苗取出装置9の苗取出針
43が作動されるが、更にこのチエンケース48の後側
に連結のチエンケース49を介して、トレイガイド4の
前記リードカム34のカム軸37がチエン伝動されるよ
うに連動構成される。このチエンケース49内の最終端
の伝動軸50と、カム軸37との間に一対の偏心ギヤ5
1,52が噛合されて、緩急不等速伝動する。そして、
苗取出針43が苗トレイAの各苗ポットDへの刺込みか
ら取出に渡る苗取出行程が一定の速度で伝動されるのに
対して、トレイガイド4の横移動が低速度で同期して行
われ、しかも苗取出針43が苗ポットDから取出されて
供給筒42へ供給される行程では高速度で横移動される
ように、不等速伝動を行うように構成している。
【0032】前記苗ポットDから取出された苗Eを受け
て植付嘴41へ落下案内する供給筒42には、底蓋53
が設けられて、植付嘴41への苗落下に適宜抵抗を働か
せて苗植付姿勢を整えるものである。図13〜図16に
おいて、上例と異なる点は、前記苗植機に播種、施肥装
置54を取付たものである。播種、施肥装置54は、苗
植装置横側上部において、前記取付フレーム31に一体
の取付ステー55に取付て、苗植伝動ケース39部から
連動構成される。この播種、施肥装置54は、上側のホ
ッパー56から種子又は肥料を繰り出す繰出装置57を
有し、この繰出装置57から繰り出される種子、又は肥
料をホース58を介して、前記供給筒42上に案内させ
る。又、これら播種、及び施肥に代えて薬剤を供給して
薬剤施用を行うことができる。
【0033】59は前記苗植伝動ケース39に連動する
伝動ケースで、自在継手軸60を介してカム61を伝動
し、このカム61によって繰出装置57のカムレバー6
2を叩いて間歇的に駆動することにより、ワンウエイク
ラッチ63を介して伝動することができ、間歇的繰出を
行うことができる。
【0034】施肥又は薬剤施用を行うときは、苗植付と
同時に行うことができるが、播種を行う場合は、苗植装
置の伝動を停止してこの繰出装置57のうちトレイガイ
ド4及び苗取出装置9の伝動を停止するように連動構成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗植機の概略側面図。
【図2】その平面図。
【図3】そのトレイガイド部の斜視図。
【図4】その側面図。
【図5】その正面図。
【図6】一部別実施例を示すトレイガイド部の側面図。
【図7】一部別実施例を示す苗植機の側面図と、そのト
レイ受枠部の斜視図。
【図8】その平面図。
【図9】一部別実施例を示す苗植機の側面図。
【図10】その平面図。
【図11】一部別実施例を示す苗植機の側面図。
【図12】その一部の斜視図。
【図13】一部別実施例を示す苗植機の側面図。
【図14】その平面図。
【図15】その播種装置部の正面図。
【図16】その側面図。
【符号の説明】
1 供給口 2 苗植付装置 3 送出口 4 トレイガイド 5 苗補給マーカ 6 苗補給センサ 7 トレイ受枠 8 ハンドルフレーム A 苗トレイ B 空トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹本 雅浩 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 大久保 嘉彦 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 荒木 正勝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 松岡 実 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 鈴木 宏 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B060 AA01 AC01 AD07 BA03 CB06 CB11 CB17 CB23 CC05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部の苗トレイ供給口1から補給された
    苗トレイAを下部の苗植付装置2側へ移送しながら、苗
    トレイAの苗を取り出して苗植付装置2による苗植付け
    を行わせると共に、苗供給後の空トレイBを該供給口1
    の前側又は後側に形成される送出口3へUターン形態に
    迂回させて送り出すトレイガイド4を設けた苗植機にお
    いて、このトレイガイド4の送出口3部に空トレイBの
    送出端が達した状態で、供給口1部では苗トレイAが補
    給可能の状態となるように設定したことを特徴とする苗
    供給装置。
  2. 【請求項2】 前記トレイガイド4の送出口3部には、
    供給口1部が苗トレイAの補給可能の状態にあることを
    表示する苗補給マーカ5、乃至検出する苗補給センサ6
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の苗植機の苗
    供給装置。
  3. 【請求項3】 前記トレイガイド4の送出口3から送り
    出された空トレイBを収容可能のトレイ受枠7を、該ト
    レイガイド4、又はハンドルフレーム8の横側に配置し
    たことを特徴とする請求項1、又は2に記載の苗植機の
    苗供給装置。
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