JPH09163826A - 苗植機 - Google Patents
苗植機Info
- Publication number
- JPH09163826A JPH09163826A JP33013695A JP33013695A JPH09163826A JP H09163826 A JPH09163826 A JP H09163826A JP 33013695 A JP33013695 A JP 33013695A JP 33013695 A JP33013695 A JP 33013695A JP H09163826 A JPH09163826 A JP H09163826A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seedling
- seedlings
- seedling planting
- seat
- attached
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 乗用型の苗植機において苗載台に予備の集団
苗が容易に補給できるようにする。 【解決手段】 座席10を有する乗用型の走行車体3の
後に苗植装置4が装着され、苗植装置4は先端が座席1
0側に突出して複数の集団苗が横並びに載せられる苗載
台23を備え、予備の集団苗を収容する予備苗収容箱3
8が座席10と苗載台23の間に左右に移動し得るよう
に設けられている苗植機。
苗が容易に補給できるようにする。 【解決手段】 座席10を有する乗用型の走行車体3の
後に苗植装置4が装着され、苗植装置4は先端が座席1
0側に突出して複数の集団苗が横並びに載せられる苗載
台23を備え、予備の集団苗を収容する予備苗収容箱3
8が座席10と苗載台23の間に左右に移動し得るよう
に設けられている苗植機。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗用型の苗植機
に用いるものである。
に用いるものである。
【0002】
【従来の技術】乗用型の苗植機は、座席を有する走行車
体の後に苗植装置を装着して構成される。その苗植装置
は、座席側に突出して複数の集団苗が横並びに載せられ
る苗載台を備え、苗の移植作業の進展にともなってその
上に苗(苗が装填された苗箱を含む。)が無くなると、
オペレータ又は補助者が新たな集団苗を苗載台に補充す
るようになっている。
体の後に苗植装置を装着して構成される。その苗植装置
は、座席側に突出して複数の集団苗が横並びに載せられ
る苗載台を備え、苗の移植作業の進展にともなってその
上に苗(苗が装填された苗箱を含む。)が無くなると、
オペレータ又は補助者が新たな集団苗を苗載台に補充す
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の集
団苗の補充がたやすく行なわれるように工夫したもので
ある。
団苗の補充がたやすく行なわれるように工夫したもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を達成するため、座席10を有する乗用型の走行車体3
の後に苗植装置4が装着され、苗植装置4は先端が座席
10側に突出して複数の集団苗が横並びに載せられる苗
載台23を備え、予備の集団苗を収容する予備苗収容箱
38が座席10と苗載台23の間に左右に移動し得るよ
うに設けられている苗植機とした。
を達成するため、座席10を有する乗用型の走行車体3
の後に苗植装置4が装着され、苗植装置4は先端が座席
10側に突出して複数の集団苗が横並びに載せられる苗
載台23を備え、予備の集団苗を収容する予備苗収容箱
38が座席10と苗載台23の間に左右に移動し得るよ
うに設けられている苗植機とした。
【0005】
【作用】この苗植機を圃場で運転すると、前進中に集団
苗の後端から一株分の苗が順次取り出されて苗植装置4
で圃場に移植される。この移植の進展にともなって集団
苗の先端が次第に後に移動し、苗載台23の先端部の上
に苗が少くなる。すると、オペレータ又は補助者は、そ
の近くの予備苗収容箱38から新たな集団苗を取り出
し、苗載台23に載せる。なお、苗載台23は、複数の
集団苗が横並びに載るように巾広く構成されているの
で、上記の集団苗を予備苗収容箱38から苗載台23に
移すとき、予備苗収容箱38を左右に移動させて近い位
置で移すようにする。
苗の後端から一株分の苗が順次取り出されて苗植装置4
で圃場に移植される。この移植の進展にともなって集団
苗の先端が次第に後に移動し、苗載台23の先端部の上
に苗が少くなる。すると、オペレータ又は補助者は、そ
の近くの予備苗収容箱38から新たな集団苗を取り出
し、苗載台23に載せる。なお、苗載台23は、複数の
集団苗が横並びに載るように巾広く構成されているの
で、上記の集団苗を予備苗収容箱38から苗載台23に
移すとき、予備苗収容箱38を左右に移動させて近い位
置で移すようにする。
【0006】
【効果】この発明は、上記のように構成されるので苗載
台23に予備苗収容箱38内の集団苗を移すとき、苗載
台23の苗を載せたい位置に予備苗収容箱38を横移動
させて近寄せることが出来るから、その移し替が容易で
ある。
台23に予備苗収容箱38内の集団苗を移すとき、苗載
台23の苗を載せたい位置に予備苗収容箱38を横移動
させて近寄せることが出来るから、その移し替が容易で
ある。
【0007】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を説明する。この
苗植機は、図1の苗箱1で育てられた苗を用いる。すな
わち、可撓性のある樹脂板1aに複数のポット1b,1
b……が前後左右に並べて一体に設けられている。それ
ぞれのポット1b,1b……に床土を入れ、種もみを蒔
き、潅水しながら所定の日数が経過すると、それぞれの
ポット1b,1b……から苗2が1株分ごとに分かれて
育ち、1板の苗箱1につき、30cm×60cm程度の
広さの集団苗となる。
苗植機は、図1の苗箱1で育てられた苗を用いる。すな
わち、可撓性のある樹脂板1aに複数のポット1b,1
b……が前後左右に並べて一体に設けられている。それ
ぞれのポット1b,1b……に床土を入れ、種もみを蒔
き、潅水しながら所定の日数が経過すると、それぞれの
ポット1b,1b……から苗2が1株分ごとに分かれて
育ち、1板の苗箱1につき、30cm×60cm程度の
広さの集団苗となる。
【0008】図2、図3のように、走行車体3の後に苗
植装置4が装着されて苗植機となっている。走行車体3
は、つぎのように構成されている。フレーム5の前後に
主歯車箱6と後輪歯車箱7が取付けられ、それぞれの両
横に前輪8,8と後輪9,9が配置されている。中央部
の座席10の下のエンジン(図示していない)の動力が
主歯車箱6内の変速器を経由して前輪8,8および後輪
9,9に伝わり、その回転で走行車体3が進行するよう
に出来ている。ステアリングハンドル11が座席10の
前に設けられ、これを操作すると前輪8,8の回転面が
変って上記の進行方向が変化する。支柱12がフレーム
5の後部から上に伸び、これに上下のリンク13,13
の前端が回動自在に取付けられている。リンク13,1
3の後端が縦枠14に回動自在に取付けられて平行リン
クが構成されている。油圧シリンダ15の先端がフレー
ム5に取付けられ、これから斜後上に伸びるピストンロ
ッド16の突端が、上のリンク13と一体のアーム17
の下端に接続し、ピストンロッド16の出没でリンク1
3,13が先端を中心に揺動し、縦枠14が上下に移動
するように出来ている。
植装置4が装着されて苗植機となっている。走行車体3
は、つぎのように構成されている。フレーム5の前後に
主歯車箱6と後輪歯車箱7が取付けられ、それぞれの両
横に前輪8,8と後輪9,9が配置されている。中央部
の座席10の下のエンジン(図示していない)の動力が
主歯車箱6内の変速器を経由して前輪8,8および後輪
9,9に伝わり、その回転で走行車体3が進行するよう
に出来ている。ステアリングハンドル11が座席10の
前に設けられ、これを操作すると前輪8,8の回転面が
変って上記の進行方向が変化する。支柱12がフレーム
5の後部から上に伸び、これに上下のリンク13,13
の前端が回動自在に取付けられている。リンク13,1
3の後端が縦枠14に回動自在に取付けられて平行リン
クが構成されている。油圧シリンダ15の先端がフレー
ム5に取付けられ、これから斜後上に伸びるピストンロ
ッド16の突端が、上のリンク13と一体のアーム17
の下端に接続し、ピストンロッド16の出没でリンク1
3,13が先端を中心に揺動し、縦枠14が上下に移動
するように出来ている。
【0009】苗植装置4は、つぎのように構成されてい
る。横長の苗植ケース18の中央部が前後方向のローリ
ング軸19でその回りに揺動するように縦枠14に取付
けられている。苗を左右で2条に移植する3個の苗植ユ
ニット20,20,20が苗植ケース18に横並びに取
付けられて苗植装置4が6条植に構成されている。な
お、これを4個用いて8条植に構成するなど、その数は
自由である。
る。横長の苗植ケース18の中央部が前後方向のローリ
ング軸19でその回りに揺動するように縦枠14に取付
けられている。苗を左右で2条に移植する3個の苗植ユ
ニット20,20,20が苗植ケース18に横並びに取
付けられて苗植装置4が6条植に構成されている。な
お、これを4個用いて8条植に構成するなど、その数は
自由である。
【0010】単1の苗植ユニット20は、つぎのように
構成される。搬送装置21が苗植ケース18の上の伝動
ケース22を迂回するように配置され、苗載台23と予
備苗載台24が上下に配置されてその始端部にこれに連
なり、終端部に空箱回収枠25が設けられている。苗載
台23と予備苗載台24は、横から見て、前上りの斜に
構成されて先端が座席10側に突出し、苗載台23に苗
2,2……を上に向けて載せた苗箱1が搬送装置21で
間欠的に送られ、空箱回収枠25内に回収されるように
出来ている。なお、苗載台23に苗箱1が無くなると、
予備苗載台24の苗箱1が自動的に搬送装置21に供給
されて送られる。横並びのポット1b,1b……と同数
で同間隔のピン26が前後方向に往復駆動されるように
設けられ、送られている上記の苗箱1の苗2,2……が
横向になった位置で、これを床土とともに後に押し出す
ように出来ている。キャリア27の左右がそれぞれ上下
1対の平行リンク28,28で支えられ、搬送装置21
の後方で同じ姿勢を保って上下に移動するように出来て
いる。そして、上部において、押し出された上記の苗
2,2……を受け取り、下降してその下端でつぎの送り
ベルト29,29に移すようになっている。送りベルト
29,29は、左右に並べて配置され、それぞれが移さ
れた半数の苗2,2……を外側に送るように出来てい
る。1対の植込ケース30,30が苗植ケース18から
送りベルト29,29の外側を通って後に伸び、ドラム
31,31を回転している。植込杆32がそれぞれのド
ラム31,31に取付けられ、内のカムで起伏しながら
先端が軌道Aで旋回し、送りベルト29,29で送られ
た横向の苗2,2を縦向に起して泥土に移植するように
出来ている。フロート33が泥面を滑走するように取付
けられ、苗2,2が移植される泥面を予め整地するよう
になっている。
構成される。搬送装置21が苗植ケース18の上の伝動
ケース22を迂回するように配置され、苗載台23と予
備苗載台24が上下に配置されてその始端部にこれに連
なり、終端部に空箱回収枠25が設けられている。苗載
台23と予備苗載台24は、横から見て、前上りの斜に
構成されて先端が座席10側に突出し、苗載台23に苗
2,2……を上に向けて載せた苗箱1が搬送装置21で
間欠的に送られ、空箱回収枠25内に回収されるように
出来ている。なお、苗載台23に苗箱1が無くなると、
予備苗載台24の苗箱1が自動的に搬送装置21に供給
されて送られる。横並びのポット1b,1b……と同数
で同間隔のピン26が前後方向に往復駆動されるように
設けられ、送られている上記の苗箱1の苗2,2……が
横向になった位置で、これを床土とともに後に押し出す
ように出来ている。キャリア27の左右がそれぞれ上下
1対の平行リンク28,28で支えられ、搬送装置21
の後方で同じ姿勢を保って上下に移動するように出来て
いる。そして、上部において、押し出された上記の苗
2,2……を受け取り、下降してその下端でつぎの送り
ベルト29,29に移すようになっている。送りベルト
29,29は、左右に並べて配置され、それぞれが移さ
れた半数の苗2,2……を外側に送るように出来てい
る。1対の植込ケース30,30が苗植ケース18から
送りベルト29,29の外側を通って後に伸び、ドラム
31,31を回転している。植込杆32がそれぞれのド
ラム31,31に取付けられ、内のカムで起伏しながら
先端が軌道Aで旋回し、送りベルト29,29で送られ
た横向の苗2,2を縦向に起して泥土に移植するように
出来ている。フロート33が泥面を滑走するように取付
けられ、苗2,2が移植される泥面を予め整地するよう
になっている。
【0011】支柱34が支柱12の前で上に伸び、その
上に横板35が固定されて左右1対の支持板36,36
を支えている。1対のレール37,37の両端が支持板
36,36に固定され、座席10と苗載台23,23,
23間に配置した予備苗収容箱38がこれに左右に移動
するように取付けられている。この予備苗収容箱38内
には、苗2,2……が苗が存在する複数枚の苗箱1,1
……が、その苗2,2……を横向にし、前後に並べて縦
に入れられる。また、予備苗収容箱38をレール37,
37に対して着脱自在とすると、予備苗収容箱38によ
り複数枚の苗箱1,1……を同時に苗植機に供給するこ
とが可能となり、畦からの苗供給が容易になる。
上に横板35が固定されて左右1対の支持板36,36
を支えている。1対のレール37,37の両端が支持板
36,36に固定され、座席10と苗載台23,23,
23間に配置した予備苗収容箱38がこれに左右に移動
するように取付けられている。この予備苗収容箱38内
には、苗2,2……が苗が存在する複数枚の苗箱1,1
……が、その苗2,2……を横向にし、前後に並べて縦
に入れられる。また、予備苗収容箱38をレール37,
37に対して着脱自在とすると、予備苗収容箱38によ
り複数枚の苗箱1,1……を同時に苗植機に供給するこ
とが可能となり、畦からの苗供給が容易になる。
【0012】苗植機1は、図4、図5のように、施肥装
置39付に構成し、そのホッパー40を座席10と苗載
台23,23,23の間に配置し、その蓋40aの上に
空箱回収枠25,25,25を設けることができる。な
お、図4、図5に示す符号のうち、図2、図3と同じも
のは、これと同じで、重複を避けるため、詳細な説明を
省略する。
置39付に構成し、そのホッパー40を座席10と苗載
台23,23,23の間に配置し、その蓋40aの上に
空箱回収枠25,25,25を設けることができる。な
お、図4、図5に示す符号のうち、図2、図3と同じも
のは、これと同じで、重複を避けるため、詳細な説明を
省略する。
【0013】施肥装置39は、つぎのように構成され
る。それぞれのフロート33,33,33の両横に作溝
器41が取付けられ、その滑走で苗2,2……が移植さ
れるやや横で泥土に溝が出来るようになっている。繰出
装置42がホッパー40の下に設けられ、その中のロー
タが回転すると、ホッパ40の中の肥料がその下の6本
のホース43の先端に送り込まれるように出来ている。
ホース43は、その肥料を作溝器41に導き、前記の溝
に散布する。
る。それぞれのフロート33,33,33の両横に作溝
器41が取付けられ、その滑走で苗2,2……が移植さ
れるやや横で泥土に溝が出来るようになっている。繰出
装置42がホッパー40の下に設けられ、その中のロー
タが回転すると、ホッパ40の中の肥料がその下の6本
のホース43の先端に送り込まれるように出来ている。
ホース43は、その肥料を作溝器41に導き、前記の溝
に散布する。
【0014】作溝器41が作る溝は、苗2が移植される
位置よりも前方から作られる。そのため、走行車体3が
蛇行すると、苗2が溝の近くに移植され、その溝の側壁
が崩れて移植された苗2が倒伏するおそれがある。そし
て、これは、泥土が硬いときに発生しやすい。この課題
を解消するため、泥土が硬いときは、つぎのように、覆
土板44(図6)がフロート33の下面からより大きく
下に突出する構成が採用できる。すなわち、図6、図7
のように、中央のフロート33がセンサフロート33a
となっている。アーム45が植付ケース18の下部から
後に伸び、センサフロート33aの後部がピン45aで
揺動自在に取付けられている。アーム46が植付ケース
18から前に伸び、弁箱47aがこれに取付けられてい
る。ブラケット48がセンサフロート33aの前部に固
定され、調整板49の後部がピン49aでこれに揺動自
在に取付けられ、ばね50で前部がブラケット48から
押し開かれている。アウタワイヤー51aの後端が調整
板49に止められ、これから伸びたインナワイヤー51
bの後端がブラケット48に取付けられ、走行車体3に
設けた感度調節レバー52を反時計方向に回すと、イン
ナワイヤー51bが引かれてブラケット48の先端が上
り、時計方向に回すと、インナワイヤー51bが緩んで
ブラケット48の先端が下るようになっている。弁棒4
7bが調整板49の先端から上に伸び、弁箱47bに差
し込まれて弁47となっている。昇降レバー53が走行
車体3に設けられ、ワイヤー54の両端がこれと調整板
49に取付けられ、昇降レバー53を時計方向に回す
と、ワイヤー54が引かれて弁棒47bが弁箱47aに
深く差し込まれ、弁47が「上げ」となってポンプ(図
示していない)が吐出した油が油圧シリンダ15に入
り、ピストンロッド16が突出して苗植装置4が上昇す
る。昇降レバー53をこの位置から反時計方向に1段回
すと、弁棒47bが下って弁47が「中立」となり、苗
植装置4の上昇が止る。これをさらに1段回すと、弁棒
47bが更に下って弁47が「下げ」となり、ポンプが
吐出した油と油圧シリンダ15内の油がタンクに戻って
苗植装置4が下る。昇降レバー53をその位置にとどめ
ると、下降した苗植装置4のセンサフロート33aが泥
面を滑走し、耕盤に深浅があると、先端がピン54aの
回りに揺動し、その上下動で弁47が自動的に切り換っ
て苗植装置4を上下に移動させ、苗の植込深さを均一に
保つ。また、泥土が軟いと、感度調節レバー52を反時
計方向に回し、弁47が「中立」のときにセンサフロー
ト33aの先端がやや浮上り勝手になるようにして用
い、これが硬いと、時計方向に回してセンサフロート3
3aの先端を下げ、その下面が広く泥面に接触するよう
にして用いる。
位置よりも前方から作られる。そのため、走行車体3が
蛇行すると、苗2が溝の近くに移植され、その溝の側壁
が崩れて移植された苗2が倒伏するおそれがある。そし
て、これは、泥土が硬いときに発生しやすい。この課題
を解消するため、泥土が硬いときは、つぎのように、覆
土板44(図6)がフロート33の下面からより大きく
下に突出する構成が採用できる。すなわち、図6、図7
のように、中央のフロート33がセンサフロート33a
となっている。アーム45が植付ケース18の下部から
後に伸び、センサフロート33aの後部がピン45aで
揺動自在に取付けられている。アーム46が植付ケース
18から前に伸び、弁箱47aがこれに取付けられてい
る。ブラケット48がセンサフロート33aの前部に固
定され、調整板49の後部がピン49aでこれに揺動自
在に取付けられ、ばね50で前部がブラケット48から
押し開かれている。アウタワイヤー51aの後端が調整
板49に止められ、これから伸びたインナワイヤー51
bの後端がブラケット48に取付けられ、走行車体3に
設けた感度調節レバー52を反時計方向に回すと、イン
ナワイヤー51bが引かれてブラケット48の先端が上
り、時計方向に回すと、インナワイヤー51bが緩んで
ブラケット48の先端が下るようになっている。弁棒4
7bが調整板49の先端から上に伸び、弁箱47bに差
し込まれて弁47となっている。昇降レバー53が走行
車体3に設けられ、ワイヤー54の両端がこれと調整板
49に取付けられ、昇降レバー53を時計方向に回す
と、ワイヤー54が引かれて弁棒47bが弁箱47aに
深く差し込まれ、弁47が「上げ」となってポンプ(図
示していない)が吐出した油が油圧シリンダ15に入
り、ピストンロッド16が突出して苗植装置4が上昇す
る。昇降レバー53をこの位置から反時計方向に1段回
すと、弁棒47bが下って弁47が「中立」となり、苗
植装置4の上昇が止る。これをさらに1段回すと、弁棒
47bが更に下って弁47が「下げ」となり、ポンプが
吐出した油と油圧シリンダ15内の油がタンクに戻って
苗植装置4が下る。昇降レバー53をその位置にとどめ
ると、下降した苗植装置4のセンサフロート33aが泥
面を滑走し、耕盤に深浅があると、先端がピン54aの
回りに揺動し、その上下動で弁47が自動的に切り換っ
て苗植装置4を上下に移動させ、苗の植込深さを均一に
保つ。また、泥土が軟いと、感度調節レバー52を反時
計方向に回し、弁47が「中立」のときにセンサフロー
ト33aの先端がやや浮上り勝手になるようにして用
い、これが硬いと、時計方向に回してセンサフロート3
3aの先端を下げ、その下面が広く泥面に接触するよう
にして用いる。
【0015】1対の覆土板44,44が、それぞれのフ
ロート33,33,33の両横で前の辺が作溝器42の
延長線に交るようにして、その後で上下に移動自在に取
付けられている。支柱55がそれぞれのフロート33の
両横から上に伸び、その上端に止板56が固定されてい
る。レバー57の中間がピン57aで支柱55の中間に
取付けられ、その後端がロッド58で覆土板44に連結
されている。ワイヤー59の両端がブラケット48の先
端とレバー57の先端に取付けられ、インナワイヤー5
1bが緩んでブラケット48の先端がピン49aの回り
に回って下ると(泥土が硬いとき)、ワイヤー59が引
かれてレバー57の後端が下り、覆土板44がフロート
33の下面から大きく下に突出し、作溝器41が作った
溝に、移植される苗の反対側の泥土が多量に埋め戻され
る。また、ワイヤー59が緩むと、覆土板44がばね6
0で引き上げられる。
ロート33,33,33の両横で前の辺が作溝器42の
延長線に交るようにして、その後で上下に移動自在に取
付けられている。支柱55がそれぞれのフロート33の
両横から上に伸び、その上端に止板56が固定されてい
る。レバー57の中間がピン57aで支柱55の中間に
取付けられ、その後端がロッド58で覆土板44に連結
されている。ワイヤー59の両端がブラケット48の先
端とレバー57の先端に取付けられ、インナワイヤー5
1bが緩んでブラケット48の先端がピン49aの回り
に回って下ると(泥土が硬いとき)、ワイヤー59が引
かれてレバー57の後端が下り、覆土板44がフロート
33の下面から大きく下に突出し、作溝器41が作った
溝に、移植される苗の反対側の泥土が多量に埋め戻され
る。また、ワイヤー59が緩むと、覆土板44がばね6
0で引き上げられる。
【0016】それぞれのフロート33,33,33のア
ーム45の先端(図6で左端)を回動軸71に固定し、
この軸71を深さ調節レバー72で揺動させるように構
成すると、フロート33,33,33の後端が上下に移
動して移植深さが調節できる。また、アーム46をピン
46aの回りに揺動自在に構成し、アーム45の先端4
5bとアーム46の後端46bをロッド73で連結する
と、上記のフロート33,33,33の上下動の際、弁
47が上下に移動し、センサフロート33aが同じ姿勢
で上下して泥面の滑走が安定する。
ーム45の先端(図6で左端)を回動軸71に固定し、
この軸71を深さ調節レバー72で揺動させるように構
成すると、フロート33,33,33の後端が上下に移
動して移植深さが調節できる。また、アーム46をピン
46aの回りに揺動自在に構成し、アーム45の先端4
5bとアーム46の後端46bをロッド73で連結する
と、上記のフロート33,33,33の上下動の際、弁
47が上下に移動し、センサフロート33aが同じ姿勢
で上下して泥面の滑走が安定する。
【0017】覆土板44は、それぞれのフロート33,
33,33の両横に設けられる。そのため、ワイヤー5
9は、6本で構成し、それぞれの覆土板44に連結する
ことができる。なお、この構成は、1例にすぎず、他の
構成が採用できることは多言を要しない。線引マーカが
図8のように構成されている。支杆61が主歯車箱6か
ら左右に突出し、それぞれの突端に折りたたみ支杆62
の内端が上下方向の軸61aの回りに回動できるように
取付けられている。アーム63の基部がそれぞれの折り
たたみ支杆62の先端に前後方向のピン62aの回りに
揺動するように取付けられ、ばね64で引かれて先端が
水平に下るとストッパー65で止るようになっている。
マーカ66がその先に取付けられ、苗植機が苗を移植し
ながら前進するとき、畦で折り返して戻るつぎの復路に
おいて走行車体3の中心が通過する位置の泥面に線を引
くようになっている。油圧シリンダ15前端と折りたた
み支杆62の外端にアウタワイヤ67aの両端が止めら
れている。インナワイヤ67bの油圧シリンダ15側が
ロッド67cとなって後に伸び、ピストンロッド16に
固定された止板68を通ってその先に止具67dが固定
されている。インナワイヤ67bの他端は、アウタワイ
ヤ67aから突出してアーム63に取付けられている。
そのため、油圧シリンダ15に油を送ってピストンロッ
ド16を突出させると、苗植装置4が前記のように上昇
すると同時に、1対のロッド67cがインナワイヤ67
bを引き、それぞれのアーム63がピン62aの回りに
揺動してほぼ垂直に起立し、油圧シリンダ15内の油を
タンクに戻すと、苗植装置4が下降すると同時に、イン
ナワイヤ67bが緩み、アーム63がばね64で引かれ
て水平姿勢に倒伏する。ソレノイドバルブ69が1対の
ロッド67cの部分に設けられ、ピストンロッド16で
後に引かれた1対のロッド67cが、このピストンロッ
ド16の前に戻る運動にともなって前に戻ろうとするの
を交互に止めるようになっている(ここまでは従来装
置)。すなわち、苗植機は、折り返し、運転を行うため
に、畦際でUターンを行うとき、苗植装置4を上昇させ
るが、この上昇にともなってアーム63が起立する。U
ターンが終了すると、苗植装置4を下降させるが、この
とき、既植地側のマーカ66のロッド67cをソレノイ
ドバルブ69が止め、他を緩める。すると、未植地側の
マーカ66のみが上記のようにして下り、既植地側のマ
ーカ66は泥面から引き上げられた姿勢を保つ。すなわ
ち、苗植機は、両端の畦に到達すると、苗植装置4を上
下させるが、この上下にともなって左右のマーカ66が
交互に上下し、未植地側の泥面に、復路においてその中
心が通過する目印となる線を引く。止板68とそれぞれ
の止具67dの間にコイルばね70が設けられている。
そのため、ピストンロッド16が後方に突出し、その止
板68が止具67dに当ってマーカ66を引き上げよう
とするとき、この間のコイルばね70が圧縮されながら
作動するので、衝撃を緩和しながら、マーカ66が上昇
を開始するタイミングを早くすることができ、機体の旋
回時にマーカ66が圃場面にひきずられるのを防止でき
る。尚、このマーカ66は圃場に跡をつけていく回転体
等により構成してもよい。
33,33の両横に設けられる。そのため、ワイヤー5
9は、6本で構成し、それぞれの覆土板44に連結する
ことができる。なお、この構成は、1例にすぎず、他の
構成が採用できることは多言を要しない。線引マーカが
図8のように構成されている。支杆61が主歯車箱6か
ら左右に突出し、それぞれの突端に折りたたみ支杆62
の内端が上下方向の軸61aの回りに回動できるように
取付けられている。アーム63の基部がそれぞれの折り
たたみ支杆62の先端に前後方向のピン62aの回りに
揺動するように取付けられ、ばね64で引かれて先端が
水平に下るとストッパー65で止るようになっている。
マーカ66がその先に取付けられ、苗植機が苗を移植し
ながら前進するとき、畦で折り返して戻るつぎの復路に
おいて走行車体3の中心が通過する位置の泥面に線を引
くようになっている。油圧シリンダ15前端と折りたた
み支杆62の外端にアウタワイヤ67aの両端が止めら
れている。インナワイヤ67bの油圧シリンダ15側が
ロッド67cとなって後に伸び、ピストンロッド16に
固定された止板68を通ってその先に止具67dが固定
されている。インナワイヤ67bの他端は、アウタワイ
ヤ67aから突出してアーム63に取付けられている。
そのため、油圧シリンダ15に油を送ってピストンロッ
ド16を突出させると、苗植装置4が前記のように上昇
すると同時に、1対のロッド67cがインナワイヤ67
bを引き、それぞれのアーム63がピン62aの回りに
揺動してほぼ垂直に起立し、油圧シリンダ15内の油を
タンクに戻すと、苗植装置4が下降すると同時に、イン
ナワイヤ67bが緩み、アーム63がばね64で引かれ
て水平姿勢に倒伏する。ソレノイドバルブ69が1対の
ロッド67cの部分に設けられ、ピストンロッド16で
後に引かれた1対のロッド67cが、このピストンロッ
ド16の前に戻る運動にともなって前に戻ろうとするの
を交互に止めるようになっている(ここまでは従来装
置)。すなわち、苗植機は、折り返し、運転を行うため
に、畦際でUターンを行うとき、苗植装置4を上昇させ
るが、この上昇にともなってアーム63が起立する。U
ターンが終了すると、苗植装置4を下降させるが、この
とき、既植地側のマーカ66のロッド67cをソレノイ
ドバルブ69が止め、他を緩める。すると、未植地側の
マーカ66のみが上記のようにして下り、既植地側のマ
ーカ66は泥面から引き上げられた姿勢を保つ。すなわ
ち、苗植機は、両端の畦に到達すると、苗植装置4を上
下させるが、この上下にともなって左右のマーカ66が
交互に上下し、未植地側の泥面に、復路においてその中
心が通過する目印となる線を引く。止板68とそれぞれ
の止具67dの間にコイルばね70が設けられている。
そのため、ピストンロッド16が後方に突出し、その止
板68が止具67dに当ってマーカ66を引き上げよう
とするとき、この間のコイルばね70が圧縮されながら
作動するので、衝撃を緩和しながら、マーカ66が上昇
を開始するタイミングを早くすることができ、機体の旋
回時にマーカ66が圃場面にひきずられるのを防止でき
る。尚、このマーカ66は圃場に跡をつけていく回転体
等により構成してもよい。
【図1】この発明の苗植機で用いる苗箱の斜面図
【図2】この発明を施した苗植機の側面図
【図3】その平面図
【図4】他の苗植機の側面図
【図5】その平面図
【図6】その1部の拡大した側面図
【図7】その1部の側面図
【図8】その1部の斜面図
3 走行車体 4 苗植装置 10 座席 23 苗載台 38 予備苗収容箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥津 龍之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 福島 寿美 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内
Claims (1)
- 【請求項1】 座席10を有する乗用型の走行車体3の
後に苗植装置4が装着され、苗植装置4は先端が座席1
0側に突出して複数の集団苗が横並びに載せられる苗載
台23を備え、予備の集団苗を収容する予備苗収容箱3
8が座席10と苗載台23の間に左右に移動し得るよう
に設けられている苗植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33013695A JPH09163826A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 苗植機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33013695A JPH09163826A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 苗植機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09163826A true JPH09163826A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18229217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33013695A Pending JPH09163826A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 苗植機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09163826A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010075067A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-04-08 | Iseki & Co Ltd | 苗移植機 |
JP2010193792A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Iseki & Co Ltd | 複数条植え苗移植機 |
WO2020199532A1 (zh) * | 2019-04-04 | 2020-10-08 | 丰疆智能科技股份有限公司 | 集约化秧苗装载装置及其制造方法 |
-
1995
- 1995-12-19 JP JP33013695A patent/JPH09163826A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010075067A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-04-08 | Iseki & Co Ltd | 苗移植機 |
JP2010193792A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Iseki & Co Ltd | 複数条植え苗移植機 |
WO2020199532A1 (zh) * | 2019-04-04 | 2020-10-08 | 丰疆智能科技股份有限公司 | 集约化秧苗装载装置及其制造方法 |
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