JP2002000016A - 移植機 - Google Patents

移植機

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JP2002000016A
JP2002000016A JP2000182600A JP2000182600A JP2002000016A JP 2002000016 A JP2002000016 A JP 2002000016A JP 2000182600 A JP2000182600 A JP 2000182600A JP 2000182600 A JP2000182600 A JP 2000182600A JP 2002000016 A JP2002000016 A JP 2002000016A
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sensor
seedling tray
tray
detecting
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Naokatsu Ito
尚勝 伊藤
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】苗継ぎ警報装置に関して、苗トレイが実際に苗
搬送台にある場合にのみ、苗継ぎを促すようにするこ
と。 【解決手段】機体に配設した苗搬送台63に苗トレイ9を
載置し、同苗トレイ9を搬送装置61,62によって搬送す
るとともに、苗トレイ9から苗Cを取出可能に構成した
苗供給機構部6と、同苗供給機構部6から供給された苗
Cを圃場Bに植付可能な植付器72を設けた植付機構部7
とを具備する移植機において、前記苗搬送台63に、苗ト
レイ9の有無を検出する苗トレイセンサを配設し、しか
も、同苗トレイセンサは、苗トレイ9の後端がセンサ位
置から通過したことを検出する上部センサS1と、苗トレ
イ9の前端がセンサ位置から通過したことを検出する下
部センサS2とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移植機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、移植機の一形態として、車輪やエ
ンジンを具備する走行部と、操作ハンドルを具備する操
作部と、移植部とを設けた移植機があり、作業者が機体
後端部に設けた操作ハンドルを操作して圃場を走行させ
ながら、操作部の前方に設けた移植部によって苗を移植
可能としたものがある。
【0003】前記移植部は、機体の後部側に配設した苗
搬送台に苗トレイを載置し、同苗トレイを搬送装置によ
って搬送するとともに、苗取出爪によって苗トレイから
苗を取出すように構成した苗供給機構部と、同苗供給機
構部から供給された苗を、昇降自在とした植付器により
圃場に植付けるように構成した植付機構部とを具備して
いる。
【0004】そして、前記搬送装置に苗トレイに形成さ
れたポット状のセルの側面部に接触して苗トレイの有無
を検出する接触型の苗トレイセンサを配設し、同苗トレ
イセンサが、苗トレイの後端がセンサ位置から通過した
ことを検出すると、移植すべき苗が足りなくなったと判
断し、苗継ぎを促す苗継ぎ警報がブザーにより発せられ
るようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記移植機
には、未だ下記の解決すべき課題が残されていた。
【0006】すなわち、苗継ぎ警報を発するために設け
た苗トレイセンサは、苗トレイの後端がセンサ位置を通
過したことを検出して苗切れと判断するようにしてい
る。
【0007】そのために、苗搬送台に苗トレイが実際無
い場合でも警報ブザーが鳴ることがあり、作業者はいち
いちそれを止めなければならないという煩わしさがあっ
た。
【0008】本発明は、上記課題を解決することのでき
る移植機を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
本発明では、機体に配設した苗搬送台に苗トレイを載置
し、同苗トレイを搬送装置によって搬送するとともに、
苗トレイから苗を取出可能に構成した苗供給機構部と、
同苗供給機構部から供給された苗を圃場に植付可能な植
付器を設けた植付機構部とを具備する移植機において、
前記苗搬送台に、苗トレイの有無を検出する苗トレイセ
ンサを配設し、しかも、同苗トレイセンサは、苗トレイ
の後端がセンサ位置から通過したことを検出する上部セ
ンサと、苗トレイの前端がセンサ位置から通過したこと
を検出する下部センサとからなることとした。
【0010】また、請求項2記載の本発明では、上記し
た上部センサと下部センサとが、同時にオン信号を発し
たときに苗継ぎ警報を発するようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0012】本発明に係る移植機は、基本的構造とし
て、機体に配設した苗搬送台に苗トレイを載置し、同苗
トレイを搬送装置によって搬送するとともに、苗トレイ
から苗取出爪により苗を取出可能に構成した苗供給機構
部と、同苗供給機構部から供給された苗を圃場に植付可
能な植付器を設けた植付機構部とを具備している。そし
て、これら苗供給機構部及び植付機構部とを設けた機体
の上部前側部に原動機部を搭載するとともに、後側部に
は操作ハンドルや操作レバーなどを配置した操作部を設
ける一方、機体下部には走行部を設けている。
【0013】そして、作業者が操作部で操作しながら圃
場を走行させ、畝に苗を連続的に植付可能としている。
【0014】前記苗トレイは、可撓性を有する合成樹脂
製の薄板に、多数のポット状セルをマトリックス状に一
体形成したもので、トレイ下方に突出したポット状セル
中に野菜などの苗を効率よく生育させた苗を収容するこ
とができるようにしている。
【0015】前記した搬送装置は、苗トレイを前下方へ
縦方向に送る搬送チェンを具備する縦送り機構と、同縦
送り機構を左右横方向に送る横送り軸を具備する往復横
送り機構とを具備しており、両送り機構は前記原動機部
のエンジンと、変速機構を介して連動連結されている。
【0016】植付機構部の植付器は、左右一対の先鋭状
の開孔器からなり、連続的に昇降しながら開閉可能とし
ており、苗供給機構部から受け継いだ苗を、畝に順次植
え付けて行くことができる。
【0017】上記構成において、本発明の特徴となるの
は、前記苗搬送台に、苗トレイの有無を検出する苗トレ
イセンサを配設し、しかも、同苗トレイセンサは、苗ト
レイの後端がセンサ位置から通過したことを検出する上
部センサと、苗トレイの前端がセンサ位置から通過した
ことを検出する下部センサとからなる構成にしたことに
ある。すなわち、苗継ぎのタイミングを正確に検出でき
るようにしている。なお、苗トレイセンサとしては、接
触型のセンサを用いることができる。
【0018】また、上記した上部センサと下部センサと
が、同時にオン信号を発したときに苗継ぎ警報を発する
ようにしたことにも特徴を有する。
【0019】すなわち、上部センサと下部センサとの各
検出端子と、警報スイッチと、警報ブザーと、これらの
電源であるバッテリとを直列的に接続するとともに、前
記上部センサの検出端子を、苗トレイと非接触状態にな
ると導通するようにし、さらに、下部センサの検出端子
を、苗トレイと接触状態になると導通するようにしてい
る。
【0020】したがって、畝への苗移植が進行するにつ
れて苗トレイが送られ、同苗トレイの後端部が苗トレイ
センサを通過して、上部センサと苗トレイとが非接触状
態となり、かつ、下部センサが苗トレイと接触状態にな
ると、これらの検出端子と警報スイッチが導通し、警報
ブザーが鳴って作業者に苗継ぎを促すことができる。
【0021】この警報ブザーの停止は、例えば、収納位
置とセット位置とに回動自在に設けた延長苗搬送台の回
動支点近傍にブザーオン・オフスイッチを設け、収納位
置の姿勢においてはオフとなるようにすることができ
る。あるいは、前記エンジンと変速機構との間に介在さ
せ、走行部や苗供給機構部や苗植付機構部に供給される
動力を断切する主クラッチに連動連結した主クラッチレ
バーに前記ブザーオン・オフスイッチを連動させてもよ
い。あるいは、主クラッチレバーに代えて、苗供給機構
部への動力伝達を直接断切する苗取りクラッチレバーに
連動させることもできる。
【0022】このように、苗トレイが苗搬送台上にある
か否かを検出可能としたことによって、苗トレイが苗搬
送台に実際に載置された移植作業においてのみ苗継ぎを
促す警報ブザーがなることになるので、無駄なブザー停
止作業などが要らず、使い勝手の良好な移植機とするこ
とができる。
【0023】
【実施例】図1は本実施例に係る移植機の全体側面図、
図2〜図4は要部となる苗供給部の説明図である。
【0024】本実施例に係る移植機Aは、機体フレーム
10の下部に走行部1を設けるとともに、上部には、前側
に原動機部2を、その後方に移植部3を、さらにその後
方に操作部4を設けて機体を構成している。そして、作
業者が操作部4を操作して、走行部1によって圃場Bを
走行しながら、移植部3によって圃場Bの畝B1にポット
苗Cを連続的に移植可能としている。
【0025】走行部1は、機体フレーム10の前部に左右
一対の遊動輪11,11をそれぞれ遊動輪支持アーム12,12を
介して取付けると共に、後部に左右一対の駆動輪13,13
をそれぞれ伝動ケース14,14を介して取付けている。
【0026】原動機部2は、エンジン21を搭載するとと
もに、伝動ベルト22を介して前記走行部1や移植部3に
動力を伝達可能としている。23は給油タンク、24はボン
ネットである。
【0027】操作部4は、機体フレーム10の後端部に連
設した略J字状の後部フレーム15にハンドルフレーム40
を連設するとともに、同ハンドルフレーム40の周りに各
種の操作具を装備して構成している。図中、41は主クラ
ッチレバー、42は植付クラッチレバー、43はサイドクラ
ッチレバー、44は走行主変速レバー、45は株間調節レバ
ー、46はハンドル端部バーである。
【0028】移植部3は、機体フレーム10の後部に苗供
給機構部6を配設し、同苗供給機構部6の直下方位置に
植付機構部7を配設して構成している。
【0029】苗供給機構部6は、本発明の要部となるも
ので、複数のポット苗収容部となるセル91を形成した可
撓性を有する合成樹脂製の苗トレイ9を前下方へ縦方向
に縦送りする縦送り機構61と、同縦送り機構61を左右横
方向に往復横送りする図示しない横送り機構とを具備し
ており、両送り機構からなる搬送装置は、前記エンジン
21に連動連結している。
【0030】すなわち、前記後部フレーム15の上方位置
に、苗トレイ9を載置する苗搬送台63を側面視で前低後
高に配設するとともに、同苗搬送台63を左右横方向へ往
復移動可能に構成している。そして、横送り軸を具備す
る横送り機構(図示せず)により苗トレイ9をセル91ご
との1ピッチずつ間歇移動させ、横移動終端で逆方向へ
横移動させるようにしている。
【0031】また、図2に示すように、苗供給機構部6
を支持する機枠60に回転自在に横架した回転軸64a,65a
の両端に下部スプロケット64と上部スプロケット65を取
付け、両スプロケット64,65間に搬送チェン66を巻回
し、同搬送チェン66から図3及び図4に示すように係止
杆67を突設して縦送り機構61を構成し、同係止杆67によ
り、苗トレイ9の縦搬送方向に並ぶセル91の下部側面に
係合させて下部スプロケット64側に縦送り可能としてい
る。
【0032】植付機構部7は、図1に示すように、エン
ジン21の後方に植付伝動ケース71を設け、同植付伝動ケ
ース7 1の上方位置に植付器72を植付伝動ケース71と連
動連結して配置している。植付伝動ケース71は、植付器
72の後上方位置に配設した前述の苗供給機構部6とも連
動連結している。
【0033】前記植付器72は、先細り状とした半割ポッ
ト形状の一対の爪を開閉自在に構成しており、前記植付
伝動ケース71と連動連結して、上下方向への略楕円軌道
Lで昇降可能としている。かかる植付器72は、苗供給機
構部6の苗取出爪(図示せず)からポット苗Cを受け取
った後、畝B1に突入時に爪が開いてポット苗Cを移植す
ることができるようにしている。
【0034】73,74は前側スライドレールと後側スライ
ドレールであり、植付機構部7を左右にスライド自在に
支持しており、前記操作部4に設けたスライド調節レバ
ー47(図1)により調節可能としている。また、75は植
付器72の駆動機構、76は鎮圧ローラ、77は同鎮圧ローラ
76の支持フレーム、78は植付器72に付着した泥や土を掻
き落とすスクレーパである。
【0035】上記構成において、本実施例では、図2〜
図4に示すように、前記苗搬送台に、苗トレイ9に接触
して苗トレイ9の有無を検出する苗トレイセンサを配設
し、しかも、同苗トレイセンサは、苗トレイ9の後端が
センサ位置から通過したことを検出する上部センサS1
と、苗トレイ9の前端がセンサ位置から通過したことを
検出する下部センサS2とからなる構成とし、苗搬送台63
に実際に苗トレイ9が有り、なおかつ移植すべきポット
苗Cが無い場合にのみ苗継ぎ警報を発するようにしてい
る。
【0036】すなわち、図5に示すように、上部センサ
S1及び下部センサS2が両方共にオンの場合のみ警報ブザ
ーが鳴るようにしたものである。
【0037】このように、苗トレイ9の後端部9aが同セ
ンサを通過すると、非接触となって苗トレイ9が無いこ
とを検出する上部センサS1と、苗トレイ9の前端部9bが
同センサを通過すると接触状態となって苗トレイ9が有
ることを検出する下部センサS2とを設けたことにより、
移植作業をしていない場合にも警報ブザーが鳴ってしま
うようなうっとうしさを防止することができ、確実な苗
継ぎタイミングを警報ブザーで報知することができる。
【0038】上部センサS1と下部センサS2とは同一の構
成であり、ここで、図2〜図4を参照しながら苗トレイ
センサの構成について説明する。
【0039】図3に示すように、上部センサS1は、機枠
60にステー51を上方へ伸延させて取付け、同ステー51に
支持板52を連結するとともに、同支持板52の上側部に、
先端に上方湾曲させた輪郭を有するトレイ検出用の接触
板53を連設した軸体54を回転自在に挿通している。53a
は接触板53の湾曲縁、57は接触板53を上方付勢するため
に軸体54に装着したスプリング、58は連結ボルトであ
る。また、95は苗トレイ押さえ杆である。
【0040】前記軸体54は、搬送チェン66の上方で、苗
搬送台63上の苗トレイ9の端縁部下面92との間に位置す
るように配設しており、接触板53の湾曲縁53aを、苗ト
レイ9の端縁部下面92に上方付勢させた状態で接触させ
ている。
【0041】そして、同軸体54の前記支持板52側に作動
駒55を外装し、同作動体55の直下方位置に、丁度搬送チ
ェン66と平行位置にセンサスイッチ56を前記支持板52の
内側面に取付けている。
【0042】かかる構成により、苗トレイ9が縦送りさ
れている間、前記接触板53が苗トレイ9の端縁部下面92
と接触している間はセンサスイッチ56は押されており、
苗トレイ9が有ることを検出しているオフ信号を発して
いる。
【0043】そして、移植作業が進み、図2に示すよう
に、苗トレイ9の最後列のセル91が上部センサS1を通過
し、同センサS1の接触板53が苗トレイ9の端縁部下面92
から離れて上方へ回動すると、センサスイッチ56が開放
されて苗トレイ9の無い状態であることを検出している
オン信号を発する。
【0044】他方、下部センサS2の取付けに関しても上
部センサS1と略同様であって、配置場所としては、上部
センサS1の略直下方に位置させ、接触板53が苗トレイ9
の前端から順に連続して苗トレイ9を検出するようにし
ている。また、下部センサS2についても、苗トレイ9の
端縁部下面92、すなわち、実際は上側面となる裏面に接
触するようにしている。
【0045】そして、上部センサS1がオン信号を発した
ときに、下部センサS2の接触板53が苗トレイ9の前端側
の端縁部下面92に当接していると、図5に示したよう
に、苗トレイ9が実際に苗搬送台63上にあることを検出
しているオン信号を発し、上部センサS1及び下部センサ
S2が同時にオン信号を発すると、警報ブザーが鳴り、作
業者は新たな苗トレイ9をセットすればよい。
【0046】また、警報ブザーを停止するためには、図
6に示すように、収納位置とセット位置とに回動自在に
設けた延長苗搬送台69の回動支点69a近傍にブザーオン
・オフスイッチ81を設け、収納位置の姿勢に回動させる
ことでオフとなるようにしている。
【0047】したがって、移植作業を連続して行ってい
る場合など、鳴っているブザーを大きな延長苗搬送台69
の回動操作で容易に停止することができ、操作性が向上
する。
【0048】また、作業時には、延長苗搬送台69を必ず
セットするので、ブザーオン・オフスイッチ81の入れ忘
れを防止できる。さらに、同ブザーオン・オフスイッチ
81の取付け個所としては組付けも容易なので製造コスト
も低減可能となる。
【0049】なお、ブザーオン・オフスイッチ81の取付
けについては、例えば、前記エンジン21と変速機構(図
示せず)との間に介在させ、走行部1や苗供給機構部6
や苗植付機構部7に供給される動力を断切する主クラッ
チ(図示せず)に連動連結した主クラッチレバー41(図
1)に前記ブザーオン・オフスイッチ81を連動させるこ
ともできる。あるいは、主クラッチレバー41に代えて、
苗供給機構部への動力伝達を直接断切する苗取りクラッ
チレバー42に連動させることもできる。
【0050】すなわち、図7に示すように、苗継ぎ警報
を行うための構成として、上記苗トレイセンサとしての
上部センサS1及び下部センサS2と、苗継ぎ警報を発する
警報ブザー(図示せず)と、さらに、ブザーオン・オフ
スイッチ81と、電源としてのバッテリ82とを電気的に直
列に接続し、上部センサS1及び下部センサS2、さらには
ブザーオン・オフスイッチ81がオン信号を発したときの
み電気的に導通して警報ブザーが作動するものである。
【0051】以上説明してきたように、本実施例では、
苗トレイセンサによる苗トレイ9の検出を正確にできる
とともに、特に上部センサS1の配置に関してレイアウト
の自由度が向上するとともにの苗トレイ9の端縁下面92
を検出するようにしたので、ポット苗Cの葉などが上部
センサS1に絡んだりすることがなく、欠株を生じるおそ
れもない。
【0052】また、下部センサS2を配設したことで、苗
トレイ9が苗搬送台63にない場合、すなわち移植作業を
行っていない場合には警報ブザーが鳴ったりすることも
ないので、いちいち停止操作したりする煩わしさもなく
なる。
【0053】なお、本実施例では、苗トレイセンサを接
触型としたが、光学式などの非接触型のセンサを用いて
もよい。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0055】(1)機体に配設した苗搬送台に苗トレイを
載置し、同苗トレイを搬送装置によって搬送するととも
に、苗トレイから苗を取出可能に構成した苗供給機構部
と、同苗供給機構部から供給された苗を圃場に植付可能
な植付器を設けた植付機構部とを具備する移植機におい
て、前記苗搬送台に、苗トレイの有無を検出する苗トレ
イセンサを配設し、しかも、同苗トレイセンサは、苗ト
レイの後端がセンサ位置から通過したことを検出する上
部センサと、苗トレイの前端がセンサ位置から通過した
ことを検出する下部センサとからなることとしたので、
確実な苗継ぎのタイミングを検出することができる。
【0056】(2)請求項2記載の本発明では、上部セン
サと下部センサとが、同時にオン信号を発したときに苗
継ぎ警報を発するようにしたことにより、苗トレイが苗
搬送台に実際に載置された移植作業においてのみ苗継ぎ
を促す警報ブザーがなることになるので、無駄なブザー
停止作業などが要らず、使い勝手の良好な移植機とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例に係る移植機の側面視による全体説
明図である。
【図2】苗供給部の説明図である。
【図3】苗トレイセンサの正面視による説明図である。
【図4】苗トレイセンサの平面視による説明図である。
【図5】苗トレイセンサの作動条件を示す説明図であ
る。
【図6】ブザーオン・オフスイッチの説明図である。
【図7】苗トレイセンサの回路図である。
【符号の説明】
A 移植機 B 圃場 C ポット苗(苗) S1 上部センサ(苗トレイセンサ) S2 下部センサ(苗トレイセンサ) 6 苗供給機構部 7 植付機構部 9 苗トレイ 61 縦送り機構(搬送装置) 62 横送り機構(搬送装置) 63 苗搬送台 72 植付器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体に配設した苗搬送台に苗トレイを載置
    し、同苗トレイを搬送装置によって搬送するとともに、
    苗トレイから苗を取出可能に構成した苗供給機構部と、
    同苗供給機構部から供給された苗を圃場に植付可能な植
    付器を設けた植付機構部とを具備する移植機において、
    前記苗搬送台に、苗トレイの有無を検出する苗トレイセ
    ンサを配設し、しかも、同苗トレイセンサは、苗トレイ
    の後端がセンサ位置から通過したことを検出する上部セ
    ンサと、苗トレイの前端がセンサ位置から通過したこと
    を検出する下部センサとからなることを特徴とする移植
    機。
  2. 【請求項2】上部センサと下部センサとが、同時にオン
    信号を発したときに苗継ぎ警報を発するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の移植機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002233218A (ja) * 2001-02-07 2002-08-20 Iseki & Co Ltd 苗植機の苗供給装置
US9062802B2 (en) 2009-11-09 2015-06-23 Federal-Mogul Powertrain, Inc. Low profile, wrappable elongate members spacer and method of maintaining elongate members in fixed, spaced relative relation

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