JP2002233085A - モータ用ステータおよびその組立方法 - Google Patents

モータ用ステータおよびその組立方法

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JP2002233085A
JP2002233085A JP2001026321A JP2001026321A JP2002233085A JP 2002233085 A JP2002233085 A JP 2002233085A JP 2001026321 A JP2001026321 A JP 2001026321A JP 2001026321 A JP2001026321 A JP 2001026321A JP 2002233085 A JP2002233085 A JP 2002233085A
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stator core
stator
salient poles
salient
winding
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English (en)
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Shinji Kuroiwa
真司 黒岩
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Oriental Motor Co Ltd
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Oriental Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻線のデッドゾーンを激減して、高出力、高
効率のモータを実現することが可能なモータ用ステータ
およびその組立方法を提供する。 【解決手段】 必要とするステータ突極の数の1/2の
数の突極をそれぞれ配列形成してなる上部ステータコア
11および下部ステータコア21を備え、上部ステータ
コア11の突極11aの下半部および下部ステータコア
21の突極21aの上半部を露出させ、上部ステータコ
ア11の突極11aの下半部および下部ステータコア2
1の突極21aの上半部がそれぞれ上部ステータコア1
1および下部ステータコア21内に位置されるように、
かつ、上部ステータコア11の突極11aと下部ステー
タコア21の突極21aが交互に均等な間隔で配列する
ように、これらのステータコア11,21相互を一体結
合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ用ステータ
およびその組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に例示したように、従来のモータの
ステータ200は、等角度ピッチで配列する多数の突極
201を備えている。そして、このステータ200の各
突極201には、巻線機100を用いて電線103が巻
着される。巻線機100は、昇降可能でかつその軸線を
中心として回動することができるノズルバー101と、
このノズルバー101の上端部両側に突設した一対のノ
ズル102とを備え、上記のノズル102の先端開口1
02aから電線103を繰出すように作用する。
【0003】この巻線機100を用いた巻線作業では、
上記ノズル102から電線103を繰出しながら上記ノ
ズルバー101を昇降および往復回動させる。これによ
り、ノズル102の先端部は、ステータ200被巻線部
であるステータ突極201の近傍で一定方向に周回移動
され、その結果、該突極201に電線103が巻回され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のステータ2
00の構造によれば、上記巻線時に、その各突極201
間に形成されたスロット202およびスロット開口部2
02aに上記ノズル102を通過させることになる。図
9には、このスロット202おけるノズル102の通過
域202bが斜線で示されている。
【0005】上記通過域202bは、巻線が存在しない
デッドゾーンになる。したがって、この従来のステータ
200では、電線103の巻回数が制限を受けて、高出
力、高効率のモータを作成することが困難になる。ま
た、スロット開口202a部の幅を上記ノズル102を
通過させ得る大きさに設定しなければならないので、ロ
ータへのステータの対向面積が減少することになり、こ
れは高出力、高効率のモータを実現する上での支障にな
っている。
【0006】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、巻線のデッドゾーンを激減して、高出
力、高効率のモータを実現することが可能なモータ用ス
テータおよびその組立方法を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るモータ用ステータは、必要とするステ
ータ突極の数の1/2の数の突極をそれぞれ配列形成し
てなる上部ステータコアおよび下部ステータコアを備
え、前記上部ステータコアの突極の下半部を下方に露出
させるとともに、前記下部ステータコアの突極の上半部
を上方に露出させ、前記上部ステータコアの突極の半部
および前記下部ステータコアの突極の上半部がそれぞれ
前記上部ステータコアおよび下部ステータコア内に位置
されるように、かつ、前記上部ステータコアの突極と下
部ステータコアの突極が交互に均等な間隔で配列するよ
うに、これらのステータコア相互を一体結合している。
【0008】また、本発明に係るモータ用ステータの組
立方法は、前記上部ステータコアに対する巻線処理と下
部ステータコアに対する巻線処理とを、この上部ステー
タコアと下部ステータコアが分離されている状態で実施
するステップと、前記上部ステータコアおよび下部ステ
ータコアに対する巻線処理の終了後に、該上部ステータ
コアと下部ステータコアを一体結合するステップとを含
むようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係るモータ用
ステータは、図1に示す上部構成体10と、図2に示す
下部構成体20とを結合することによって組立てられ
る。上記上部構成体10は、ステータコア11と、ステ
ータカバー12とを備え、また、下部構成体20は、ス
テータコア21と、ステータカバー22とを備えてい
る。
【0010】ステータコア11は、成層鉄心からなり、
図3に示すような複数(この例では、6個)の突極11a
を有している。これらの突極11aは、この実施形態の
ステータが必要とするスロット配列間隔の2倍の間隔で
放射状に配列し、かつ、下半部が下方に突出している。
【0011】ステータコア21も成層鉄心からなり、図
4に示すように、上記ステータコア11の突極11aと
同数の突極21aを有している。ただし、これらの突極
21aは、上記ステータコア11の各突極11aに対し
て該突極11aの配列間隔の1/2の距離だけ周方向に
変位し、かつ、上半部が上方に突出している。
【0012】ステータカバー12は、電気絶縁性の材料
からなり、図5に示すように、カバー部材12aおよび
12bと、カバー部材12aを上記突極11aの配列間
隔と同一の配列間隔で固定支持する環状部12cとによ
って構成されている。各カバー部材12aおよび12b
は、それぞれ上部ステータコア11の突極11aの上半
部側周囲および下半部側周囲に着脱可能に圧入嵌合され
る。
【0013】ステータカバー22も同様の材料からな
り、図6に示すように、上記カバー部材12a、12b
および環状部12cに対応するカバー部材22a、22
bおよび環状部22cを備えている。ただし、このステ
ータカバー22では、カバー部材22aが突極21aの
下半部側周囲に、また、カバー部材22bが該突極21
aの上半部側周囲にそれぞれ嵌合される。
【0014】図1に示した上部構成体10は、ステータ
カバー12の各カバー部材12aおよび12bによって
ステータコア11の突極11aの上半部側周囲および下
半部側周囲がそれぞれ覆われている。一方、 図2に示
した下部構成体20は、ステータカバー22の各カバー
部材22aおよび22bによって下部ステータコア21
の突極21aの下半部側周囲および上半部側周囲が覆わ
れている。
【0015】ステータコア12の突極11aには、上記
一対のカバー部材12a,12bからなる巻き枠を介し
て巻線が施される。すなわち、図1に示すように、図示
していないノズルバーに支持されたノズル30がカバー
部材12a,12bの周りで周回運動する。ノズル30
は、上記周回運動に伴ってその先端から電線40を繰出
すので、上記カバー部材12a,12bの外周面に該電
線40が巻かれる。同様に、ステータコア22の各突極
21aには、一対のカバー部材22a,22bからなる
巻き枠を介して巻線が施される。もちろん、図2に示す
ように、この場合においても上記ノズル30が使用され
る。
【0016】前述したように、図1および図2に示す突
極11aおよび21aの配列間隔は、この実施形態のス
テータが必要とするスロット配列間隔の2倍に相当して
いるので、各突極11a,21aの両側方には大きな空
間が存在している。したがって、上記巻線作業では、ノ
ズル30を周回させるための空間が十分に確保されるの
で、電線40をより高密度に巻くことが可能である。な
お、ある突極11a,21aに対する巻線が終了する
と、上記ノズル30が隣接する他の突極11a、21a
まで旋回変位されて、この他の突極11aに対する巻線
作業が実行される。
【0017】上部構成体10および下部構成体20に対
する巻線作業が終了すると、図7に示すように、これら
の構成体10,20がレーザ溶接、接着等の手段によっ
て結合され、これによって、この実施形態に係るステー
タが完成する。このステータでは、上記突極11a,2
1aが交互に配列し、隣接する突極11a,21a間に
形成されたスロット内に電線40からなるステータコイ
ルが位置することになる。そして、上記スロットの間隔
は、上記突極11aもしくは21aの配列間隔の1/2
になる。
【0018】前述したように、この実施形態に係るステ
ータでは、ノズル30を周回させるための空間を十分に
確保した状態、換言すれば、大きな巻線領域を確保した
状態で突極11a,12aに電線40を巻くことができ
るので、高密度な巻線を施すことができる。
【0019】
【発明の効果】本発明のモータ用ステータは、必要とす
るステータ突極の数の1/2の数の突極をそれぞれ配列
形成してなる上部ステータコアおよび下部ステータコア
を備え、前記上部ステータコアの突極の下半部を下方に
露出させるとともに、前記下部ステータコアの突極の上
半部を上方に露出させ、前記上部ステータコアの突極の
下半部および前記下部ステータコアの突極の上半部がそ
れぞれ前記上部ステータコアおよび下部ステータコア内
に位置されるように、かつ、前記上部ステータコアの突
極と下部ステータコアの突極が交互に均等な間隔で配列
するように、これらのステータコア相互を一体結合して
いる。したがって、前記上部ステータコアに対する巻線
処理と下部ステータコアに対する巻線処理とを、この上
部ステータコアと下部ステータコアが分離されている状
態で実施し、それらの巻線処理の終了後に、該上部ステ
ータコアと下部ステータコアを一体結合するという組立
方法を採用することによって、大きな巻線領域を確保し
た状態で上部および下部のステータコアの突極に電線を
巻くことができる。このため、巻線デッドゾーンを激減
して高密度な巻線を施すことができ、その結果、より高
出力、高効率のモータを実現することが可能になる。ま
た、スロット開口部の狭幅化が可能になるので、ロータ
コアまたはロータマグネットとの対向面積を増大して、
モータの出力アップおよび効率アップを図ることが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータ用ステータの上部構成体を
示す斜視図。
【図2】本発明に係るモータ用ステータの下部構成体を
示す斜視図。
【図3】上部構成体のステータコアを示す斜視図。
【図4】下部構成体のステータコアを示す斜視図。
【図5】上部構成体のステータカバーの形状を示す斜視
図。
【図6】下部構成体のステータカバーの形状を示す斜視
図。
【図7】本発明に係るモータ用ステータの構造を示す斜
視図。
【図8】従来のステータにおける巻線の実施形態を示す
斜視図。
【図9】巻線デッドスペースを示す部分平面図。
【符号の説明】
10 上部構成体 11,21 ステータコア 11a,21a 突極 12,22 ステータカバー 20 下部構成体 30 ノズル 40 電線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必要とするステータ突極の数の1/2の
    数の突極をそれぞれ配列形成してなる上部ステータコア
    および下部ステータコアを備え、 前記上部ステータコアの突極の下半部を下方に露出させ
    るとともに、前記下部ステータコアの突極の上半部を上
    方に露出させ、 前記上部ステータコアの突極の下半部および前記下部ス
    テータコアの突極の上半部がそれぞれ前記上部ステータ
    コアおよび下部ステータコア内に位置されるように、か
    つ、前記上部ステータコアの突極と下部ステータコアの
    突極が交互に均等な間隔で配列するように、これらのス
    テータコア相互を一体結合したことを特徴とするモータ
    用ステータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモータ用ステータの組
    立方法であって、 前記上部ステータコアに対する巻線処理と下部ステータ
    コアに対する巻線処理とを、この上部ステータコアと下
    部ステータコアが分離されている状態で実施するステッ
    プと、 前記上部ステータコアおよび下部ステータコアに対する
    巻線処理の終了後に、該上部ステータコアと下部ステー
    タコアを一体結合するステップと を含むことを特徴とするモータ用ステータの組立方法。
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