JP4704177B2 - 3相9極のステータ及びそのステータコイル巻線方法 - Google Patents

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この発明は、3相モータ(電動機)に用いる3相9極のステータ(固定子)、およびその9極の磁極歯を設けたステータコア(固定子鉄心)に3相星型結線するステータコイルを並列巻線するステータコイル巻線方法に関する。
一般に、3相モータのステータに巻線されたステータコイルの多くは星型結線がなされている。その場合、大きなパワーを要求される大電流のモータでは、スタータコイルの各相を互いに並列接続された複数極のコイルで構成する必要がある。
例えば、従来の3相6極のステータにおけるステータコイルの星型結線状態が特許文献1に示されている。
特開2003−134716号公報
図5は、これと同様な従来の3相9極のステータにおけるステータコイルの星型結線状態を示す図である。この3相9極のステータ20は、ステータコア12の内周部に等角度間隔で配置された9極の磁極歯12a〜12iを有し、その隣り合う磁極歯の間に巻線用のスロットSを形成している。
そのステータコア12には、各相の給電端子U,V,Wを有する絶縁枠(図示していない)を介して、U相、V相、W相ごとに3本ずつ並列に結線されたステータコイル(以下単に「コイル」という)U1,U2,U3;V1,V2.V3;W1,W2,W3が120度ずつ離れた2極おきの各磁極歯12a,12d,12g;12b,12e,12h;12c,12f,12iにそれぞれ巻線されている。
そして、これらの9極のコイルU1,U2,U3;V1,V2.V3;W1,W2,W3の各巻き終わりの中性線(リード線)1u,2u,3u;1v,2v,3v;1w,2w,3wを、上記絶縁枠の各端子部に預けた後、溶接又は半田付け等によってコモン端子Cで互いに接続することによって、3相星型結線の中性点を形成している。
このステータコイルの3相星型結線状態を簡略化した模式的結線図を図6に示す。
このような従来の3相モータ用の集中巻線方式のステータにおける9極のステータコイルの並列結線方法では、9本のコモン線(中性線)の接続と、U相、V相、W相それぞれ3本ずつの給電線(電源線)の接続とが必要になる。そのため、固定子鉄心11の各磁極歯12a〜12iの間に形成されている9つの各スロットSごとに、各コイルU1,U2,U3;V1,V2,V3;W1,W2,W3の巻き始めと巻き終わりのリード線を2本ずつ導出することになり、合計18本のリード線がステータコア12の全周から出ていた。
その18本のリード線を相間絶縁しながら結線処理するためには、全てのリード線に絶縁チューブを被せてから、まとめてかつコイルが緩まないように各リード線を固定する必要があり、作業時間が長くかかり、絶縁チューブのコストも高いため、改善が求められていた。
この発明は、このような要求に応えるためになされたものであり、上述のような3相9極のステータにおいて、3相星型結線するステータコイルにおける各相各極のコイルのリード線の結線処理を簡単にし、絶縁チューブの使用量も少なくして、コスト低減を図ることを目的とする。
この発明による3相9極のステータは、内周部に等角度間隔で9極の磁極歯を設けたステータコアと、そのステータコアの9極の磁極歯に対して、2極おきに3極ずつ3組の磁極歯にそれぞれ巻線された3相の各相のコイルが各相ごとに並列に接続されて3相星形結線されたステータコイルとからなる。
そして、上記の目的を達成するため、各相ごとに3極ずつの各コイルの3本の給電線が、それぞれ上記ステータコアの隣接する磁極歯間の同一スロットからステータコアの一方の端面側に出ており、かつその3本の給電線が同じ磁極歯に巻線されたコイルに巻き込まれて固定されていることを特徴とする。
さらに、この3相9極のステータにおいて、各相ごとに3極ずつの各コイルの3本のコモン線のうち2本は上記ステータコアの隣接する磁極歯間の同一スロットから、1本は別のスロットからそれぞれステータコアの上記一方の端面側に出ており、その各相の各コイルの全てのコモン線が上記一方の端面側で共通接続されて3相星型結線の中性点を構成しているようにするとよい。
また、上記ステータコアの上記一方の端面側と反対の端面側に上記各相の各コイルをつなぐ渡り線が形成され、各相ごとの渡り線の合計が上記ステータコアを少なくとも一周する長さを有し、各相ごとの渡り線がそれぞれ全体として1本ずつ螺旋を描く様に絶縁枠に形成された溝に係止され、その絶縁枠によって相間絶縁されているようにするとよい。
この発明によるステータコイル巻線方法は、3相9極のステータを構成するステータコアの内周部に等角度間隔で設けられた9極の磁極歯に対して、2極おきに3極ずつ3組の磁極歯にそれぞれ3相の各相のコイルを各相ごとに並列に接続して3相星形結線のステータコイルを巻線する方法であって、前述の目的を達成するため、次のように巻線することを特徴とする。
上記3組の磁極歯のそれぞれ第1の磁極歯と一定方向に隣接する磁極歯との間の巻き始めスロットに上記ステータコアの第1の端面側から3相同時にコイル線を導入して第2の端面側へ導出し、それぞれ同じ方向に2極おいた第2の磁極歯まで渡り線を形成してその第2の磁極歯に各相の第2のコイルを巻線した後、上記第2の端面側へ導出する。
そのコイル線を、再びそれぞれ上記同じ方向に2極おいた第3の磁極歯まで渡り線を形成して、その第3の磁極歯と上記一定方向と反対方向に隣接する磁極歯との間の中間スロットを通して上記第1の端面側へ導出した後、折り返して再びその中間スロット内へ導入して上記第3の磁極歯に各相の第3のコイルを巻線した後、上記第2の端面側に導出する。そのコイル線を、再びそれぞれ上記同じ方向に2極おいた第1の磁極歯まで渡り線を形成して、上記巻き始めスロットを通して上記第1の端面側へ導出した後、折り返して再びその巻き始めスロット内へ導入して上記第1の磁極歯に各相の第1のコイルを巻線し、その第1の磁極歯と上記一定方向と反対方向に隣接する磁極歯との間の巻き終わりスロットを通して上記第1の端面側へ導出する。
このステータコイル巻線方法において、上記各巻き終わりスロットから導出した各相の巻き終わりリード線と、上記各中間スロットから上記第1の端面側へ導出した後折り返した各相の折り返しリード線とを、それぞれ上記各コイルのコモン線として共通接続して3相星型結線の中性点とし、上記各巻き始めスロットから上記第1の端面側に出ている各相の巻き始めリード線と、各相の上記第1のコイルを巻線する前にこの巻き始めスロットから上記第1の端面側へ導出した後折り返した各相の折り返しリード線とを、各相ごとに接続してそれぞれ各相の給電線にするとよい。
さらに、上記ステータコアの上記第2の端面側に形成される上記各相の各コイルをつなぐ渡り線を、それぞれ全体として1本ずつ螺旋を描く様に絶縁枠に形成された溝に係止させて、相間絶縁をとることができる。
この発明による3相9極のステータ及びそのステータコイル巻線方法によれば、各相の3極ずつの各コイルの3本の給電線(リード線)が同一スロットからステータコアの一方の端面側に出ているため、各相ごとにその3本の給電線をまとめて絶縁チューブに入れることによって給電線処理及びその相間絶縁処理が完了し、かつその3本の給電線は同じ磁極歯に巻線されたコイルに巻き込まれて固定されているため、特に固定処置を行わなくてもコイルが緩むことが無く、作業効率が大幅に向上する。
また、各相の3極ずつの各コイルの各コモン線も全てステータコアの上記端面側に出るようにすることができ、それによって、その各コモン線は絶縁チューブを通さずに、9本をそのまま1箇所にまとめて束ねる(接続する)だけで3相星型結線の中性点を構成するコモン端子となるので、作業効率及びコストが大幅に改善される。
各相の3本の給電線は1箇所にまとめられているので、上記のようにそのまま束ねて使用してもよいし、端子に預けてそこから給電線を出しても良い。
同様にコモン線も直接束ねて半田付け又は溶接等によって接続してもよいし、共通の端子で電気的に接続しても良い。
さらに、このステータではステータコアの上記と反対の端面側に各相の各コイルをつなぐ渡り線が形成され、その各相ごとの渡り線の合計がステータコアを少なくとも一周する長さになるが、その各相の渡り線を、それぞれ全体として1本ずつ螺旋を描くように絶縁枠に形成された溝に係止させることによって、完全な相間絶縁をとることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の一実施例である3相9極のステータを一方の端面側から見た下面図であり、絶縁板は図示を省略している。この3相9極のステータ10は、ステータコア5の内周部に40°の等角度間隔で配置された9極の磁極歯5U1〜5U3、5V1〜5V3、5W1〜5W3を設け、その隣り合う各磁極歯の間に巻線用のスロットS1〜S9を形成している。
そのステータコア5には、各相の給電端子U,V,Wを有する絶縁枠(図示していない)を介して、U相、V相、W相ごとに3本ずつ並列に結線されたステータコイル(以下単に「コイル」という)U1,U2,U3;V1,V2,V3;W1,W2,W3が120度ずつ離れた2極おきの各磁極歯5U1,5U2,5U3;5V1,5V2,5V3;5W1,5W2,5W3にそれぞれ巻線されている。
そして、これらの各相ごとに3極ずつの各コイルU1,U2,U3;V1,V2.V3;W1,W2,W3の各巻き始めのリード線である3本ずつの給電線e1〜e3、e4〜e6、e7〜e9が、それぞれステータコア5の隣接する磁極歯間の同一スロットS1、S3、S5から一方の端面である図1に示す第1の端面5a側に出ている。そして、それぞれ3本ずつの給電線e1〜e3、e4〜e6、e7〜e9が同じ磁極歯5U1、5V1、5W1に巻線されたコイルU1、V1、W1に巻き込まれて巻き締め固定されている。
すなわち、U相の給電線e1〜e3は、いずれも磁極歯5U1に巻線されたコイルU1に巻き込まれて固定されてスロットS1から出てU相の給電端子Uに接続される。V相の給電線e4〜e6は、いずれも磁極歯5V1に巻線されたコイルV1に巻き込まれて固定されてスロットS3から出てV相の給電端子部Vに接続される。そして、W相の給電線e7〜e9は、いずれも磁極歯5W1に巻線されたコイルW1に巻き込まれて固定されてスロットS5から出てW相の給電端子Wに接続される。
したがって、各相ごとに3本の給電線をまとめて図示していない絶縁チューブに入れることによって給電線処理及びその相間絶縁処理が完了することができ、かつその3本の給電線は同じ磁極歯に巻線されたコイルに巻き込まれて固定されているため、特に固定処置を行わなくてもコイルが緩むことがない。
一方、各相ごとに3極ずつの各コイルU1,U2,U3;V1,V2.V3;W1,W2,W3の各巻き終わりのコモン線C1〜C9は、各相2本ずつのコモン線C2,C3は同じスロットS6から、C5,C6は同じスロットS8から、C8,C9は同じスロットS1からそれぞれ第1の端面5a側に出ている。各相の残りの1本ずつのコモン線C1,C4,C7はそれぞれ別のスロットS9,S2,S4から第1の端面5a側に出ている。そして、これらの9本のコモン線C1〜C9は絶縁チューブを通さずに、9本をそのまま1箇所にまとめて束ねる(この例では共通のコモン端子Cに接続する)だけで、3相星型結線の中性点を構成するコモン端子となる。
図2は、この3相9極のステータにおける第1の端面と反対側の第2の端面側における渡り線の係止状態を示す部分側面図である。
図1に示したステータ10におけるステータコア5の第1の端面5aと反対側の図2に示す第2の端面5b側に、U相の各コイルU1,U2,U3をつなぐ渡り線Ub、V相の各コイルV1,V2,V3をつなぐ渡り線Vb、およびW相の各コイルW1,W2,W3をつなぐ渡り線が形成され、各相ごとの該渡り線の合計がステータコア5を少なくとも一周する長さを有する。
そして、その各相ごとの渡り線Ub,Vb,Wbがそれぞれ全体として1本ずつ螺旋を描くように絶縁枠7に形成された溝7aに係止され、その絶縁枠7によって相間絶縁されている。この絶縁枠7は、ステータコア5の内周面に密着して各スロットS1〜S9に嵌入し、そのステータコア5に固定されている。
次に、上述のような3相9極のステータを製造するためのこの発明によるステータコイル巻線方法の実施例を図3および図4によって説明する。
図3はそのステータコイル巻線方法を説明するための模式的展開図であり、ステータコア5の磁極歯5U1と5V3との間を軸線方向に切断して展開し、第2の端面5bを上側にして、各磁極歯5U1,5U2,5U3;5V1,5V2,5V3;5W1,5W2,5W3と絶縁枠6,7だけを実線で示している。図4はそのステータの第2の端面側における渡り線の状態を示す平面図である。
これらの図において、U相のコイル線(コイル部、電源線およびコモン線となるリード線、並びに渡り線を含む)8を実線で、V相のコイル線8を一点鎖線で、W相のコイル線8を破線でそれぞれ示している。
図3に示すステータコイル巻線方法は、ステータコア5の3組の磁極歯5U1,5U2,5U3;5V1,5V2,5V3;5W1,5W2,5W3のうちのそれぞれ第1の磁極歯5U1,5V1,5W1と一定方向(図3では右方向)に隣接する磁極歯5W3,5U2,5V2との間の巻き始めスロットS1,S3,S5にステータコア5の第1の端面5a側から3相同時にコイル線8を導入して第2の端面5b側へ導出する。
そして、その各コイル線8でそれぞれ同じ方向(図3では右方向)に2極おいた第2の磁極歯5U2,5V2,5W2まで渡り線Ub,Vb,Wbを形成して、その第2の磁極歯5U2,5V2,5W2に各相の第2のコイルU2,V2,W2を巻線した後、再び第2の端面5b側へ導出する。図3では簡略化しているので、各コイルU2,V2,W2はそれぞれ1回足らずしか巻回していないように見えるが、実際にはそれぞれ必要な回数だけ巻回している。後述する他の磁極歯に巻線するコイルについても同様である。
そして、その各コイル線8で再びそれぞれ前と同じ方向に2極おいた第3の磁極歯5U3,5V3,5W3まで渡り線Ub,Vb,Wbを形成して、その第3の磁極歯5U3,5V3,5W3と先の一定方向と反対方向(図3では左方向)に隣接する磁極歯5V2,5W2,5U1との間の中間スロットS6,S8,S1を通して第1の端面5a側へ導出した後、折り返して再び同じ中間スロットS6,S8,S1内へ導入する。そして、第3の磁極歯5U3,5V3,5W3にそれぞれ各相の第3のコイルU3,V3,W3を巻線した後、第2の端面5b側に導出する。なおスロットS1は、U相の巻き始めスロットとW相の中間スロットとを兼ねている。
そして再び、その各コイル線8でそれぞれ前と同じ方向に2極おいた第1の磁極歯5U1,5V1,5W1まで渡り線Ub,Vb,Wbを形成して、前述の各巻き始めスロットS1,S3,S5を通して第1の端面5a側へ導出した後、折り返して再び同じ巻き始めスロットS1,S3,S5内へ導入する。そして、それぞれ第1の磁極歯5U1,5V1,5W1に各相の第1のコイルU1,V1,W1を巻線し、その第1の磁極歯5U1,5V1,5W1と前記一定方向と反対方向(図3では左方向)に隣接する磁極歯5V3,5W3,5U2との間の巻き終わりスロットS9,S2,S4を通して第1の端面5a側へ導出する。
このとき、ステータコア5の第2の端面5b側における各相の渡り線Ub,Vb,Wbと、各相のコイルU1,U2,U3;V1,V2,V3;W1,W2,W3との関係は図4に示すようになっている。その各相の渡り線Ub,Vb,Wbは、それぞれ合計の長さがステータコアの少なくとも一周に相当し、図3に示すように、それぞれ全体として1本ずつ螺旋を描くように絶縁枠7に形成された溝7aに係止させて、相間絶縁をとって保持する。
例えば特許文献1に記載されているように、各相の渡り線をステータコアの端面に平行に高さを変えて係止する従来の方法では、各相の渡り線の合計の長さがステータコアの一周以上の場合には、各相の線が交差して相間絶縁が出来なかったが、この実施例のように、各相毎に各極のコイルをつなぐ渡り線が全体として1本の螺旋を描くように絶縁枠の溝形状を作ることにより、完全な相間絶縁が可能になった。
一方、図3に示すようにステータコア5の各スロットから第1の端面5a側に出ている各リード線は、各スロット毎にまとめて(但し、スロットS1から出ているリード線はU相とW相とを分離して)それぞれ絶縁枠6の溝6aに係止させている。
そして、各巻き終わりスロットS9,S2,S4から導出した各相の巻き終わりリード線c1,c4,c7と、各中間スロットS6,S8,S1から第1の端面側へ導出した後折り返した各相の折り返しリード線c2とc3,c5とc6,c8とc9とを、それぞれ各コイルU1,U2,U3;V1,V2.V3;W1,W2,W3のコモン線として共通接続して3相星型結線の中性点とし、図1に示したようにコモン端子Cに接続することができる。
また、各巻き始めスロットS1,S3,S5から第1の端面5a側に出ている各相の巻き始めリード線e2,e5,e8と、各相の第1のコイルU1,V1,W1を巻線する前に巻き始めスロットS1,S3,S5から第1の端面5a側へ導出した後折り返した各相の折り返しリード線e1,e3、e4,e6、e7,e9とを、それぞれ各コイルU1,U2,U3;V1,V2,V3;W1,W2,W3の給電線として各相の3本ずつをまとめて図示しない絶縁チューブに入れて相間絶縁し、図1に示したようにそれぞれ各相の給電端子U、V、Wに接続することができる。
このステータコイル巻線方法によれば、各相ごとに3個ずつのコイルの3本の給電線となるリード線が同一スロットから出るため、その3本まとめて絶縁チューブに入れることによって給電線処理及び相間絶縁処理が完了し、かつその3本の給電線は同じ磁極歯に巻線されたコイルで巻き締められているため、特に固定処置を行わなくても緩むことがなく、作業効率が大幅に向上する。
また、残りの線9本のリード線は各コイルのコモン線となり、そのまま1箇所にまとめて束ねるだけで中性点となり、電源線と干渉しないので絶縁チューブ等による絶縁処理が不要になり、作業効率及びコストが大幅に改善される。
なお、各相ごとに3本の給電線は1箇所にまとめられているので、上記のようにそのまま束ねて使用してもよいし、端子に預けてそこから給電線を出してもよい。
同様にコモン線も、直接束ねて半田付け又は溶接等で接続してもよいし、コモン端子を用いて電気的に接続してもよい。いずれにしても、作業者が間違えずに容易に結線することができる。
以上説明してきたように、この発明による3層9極のステータ及びそのステータコイル巻線方法を適用すれば、各種家電製品や自動車等に使用されるブラシレスモータなどの大きなパワーを要求される大電流の3相モータのステータを、作業効率よく安価に製造することが可能になる。さらに、このような3相モータの省電力化や静音化にも貢献することができる。
この発明の一実施例である3相9極のステータを一方の端面側から見た下面図である。 同じくそのステータにおける第1の端面と反対側の第2の端面側における渡り線の係止状態を示す部分側面図である。 同じくそのステータにおけるステータコイル巻線方法を説明するための模式的展開図である。 同じくそのステータの第2の端面側における渡り線の状態を示す平面図である。 従来の3相9極のステータにおけるステータコイルの星型結線状態を示す図である。 同じくそのステータコイルの星型結線状態を簡略化して示す模式的結線図である。
符号の説明
5:ステータコア 5a:第1の端面 5b:第2の端面
6:絶縁枠 7:渡り線係止用絶縁板 8:コイル線 10:3相9極のステータ
U:U相の給電端子 V:V相の給電端子 W:WV相の給電端子
C:コモン端子 U1,U2,U3:U相のコイル
V1,V2.V3:V相のコイル W1,W2,W3:W相のコイル
5U1〜5U3、5V1〜5V3、5W1〜5W3:磁極歯 S1〜S9:スロット
e1〜e3、e4〜e6、e7〜e9:各相3本ずつの電源線 C1〜C9:コモン線
Ub:U相のコイルの渡り線 Vb:V相のコイルの渡り線
Wb:W相のコイルの渡り線

Claims (6)

  1. 内周部に等角度間隔で9極の磁極歯を設けたステータコアと、該ステータコアの前記9極の磁極歯に対して、2極おきに3極ずつ3組の磁極歯にそれぞれ巻線された3相の各相のコイルが各相ごとに並列に接続されて3相星形結線されたステータコイルとからなり、
    前記各相ごとに3極ずつの各コイルの3本の給電線が、それぞれ前記ステータコアの隣接する磁極歯間の同一スロットから該ステータコアの一方の端面側に出ており、かつ該3本の給電線が同じ磁極歯に巻線されたコイルに巻き込まれて固定されていることを特徴とする3相9極のステータ。
  2. 請求項1記載の3相9極のステータにおいて、前記各相ごとに3極ずつの各コイルの3本のコモン線のうち2本は前記ステータコアの隣接する磁極歯間の同一スロットから、1本は別のスロットからそれぞれ該ステータコアの前記一方の端面側に出ており、前記各相の各コイルの全てのコモン線が該一方の端面側で共通接続されて3相星型結線の中性点を構成していることを特徴とする3相9極のステータ。
  3. 請求項2記載の3相9極のステータにおいて、前記ステータコアの前記一方の端面側と反対の端面側に前記各相の各コイルをつなぐ渡り線が形成され、各相ごとの該渡り線の合計が前記ステータコアを少なくとも一周する長さを有し、該各相ごとの渡り線がそれぞれ全体として1本ずつ螺旋を描くように絶縁枠に形成された溝に係止され、該絶縁枠によって相間絶縁されていることを特徴とする3相9極のステータ。
  4. 3相9極のステータを構成するステータコアの内周部に等角度間隔で設けられた9極の磁極歯に対して、2極おきに3極ずつ3組の磁極歯にそれぞれ3相の各相のコイルを各相ごとに並列に接続して3相星形結線のステータコイルを巻線するステータコイル巻線方法であって、
    前記3組の磁極歯のそれぞれ第1の磁極歯と一定方向に隣接する磁極歯との間の巻き始めスロットに前記ステータコアの第1の端面側から3相同時にコイル線を導入して第2の端面側へ導出し、それぞれ同じ方向に2極おいた第2の磁極歯まで渡り線を形成して該第2の磁極歯に各相の第2のコイルを巻線した後、前記第2の端面側へ導出し、
    再びそれぞれ前記同じ方向に2極おいた第3の磁極歯まで渡り線を形成して、該第3の磁極歯と前記一定方向と反対方向に隣接する磁極歯との間の中間スロットを通して前記第1の端面側へ導出した後、折り返して再び該中間スロット内へ導入して前記第3の磁極歯に各相の第3のコイルを巻線した後、前記第2の端面側に導出し、
    再びそれぞれ前記同じ方向に2極おいた前記第1の磁極歯まで渡り線を形成して、前記巻き始めスロットを通して前記第1の端面側へ導出した後、折り返して再び該巻き始めスロット内へ導入して前記第1の磁極歯に各相の第1のコイルを巻線し、該第1の磁極歯と前記一定方向と反対方向に隣接する磁極歯との間の巻き終わりスロットを通して前記第1の端面側へ導出することを特徴とするステータコイル巻線方法。
  5. 請求項4記載のステータコイル巻線方法において、
    前記各巻き終わりスロットから導出した各相の巻き終わりリード線と、前記各中間スロットから前記第1の端面側へ導出した後折り返した各相の折り返しリード線とを、それぞれ前記各コイルのコモン線として共通接続して3相星型結線の中性点とし、
    前記各巻き始めスロットから前記第1の端面側に出ている各相の巻き始めリード線と、前記各相の第1のコイルを巻線する前に該巻き始めスロットから前記第1の端面側へ導出した後折り返した各相の折り返しリード線とを、各相ごとに接続してそれぞれ各相の給電線とすることを特徴とするステータコイル巻線方法。
  6. 請求項4又は5記載のステータコイル巻線方法において、
    前記ステータコアの前記第2の端面側に形成される前記各相の各コイルをつなぐ渡り線を、それぞれ全体として1本ずつ螺旋を描くように絶縁枠に形成された溝に係止させて、相間絶縁をとることを特徴とするステータコイル巻線方法。
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