JP2006136103A - スロットインシュレータとそれを用いた多重化レゾルバ - Google Patents

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Abstract

【課題】 多重化レゾルバのためのスロットインシュレータを樹脂成形が容易になるように簡単な構造とした多重化レゾルバを提供することを目的とする。
【解決手段】 環状板部11に、該環状板部11の周辺に沿って絶縁巻線部12を任意数設けたスロットインシュレータ10において、前記絶縁巻線部12は、絶縁巻線保持部13を有し、且つ、ステータヨークのテイースの巻線部を収納する巻線部挿通溝16が設けられ、前記巻線部挿通溝16は、前記絶縁巻線部12に、前記環状板部11における中心軸方向の向きの一方向および半径方向の向きの両側に開口するように設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数個のレゾルバユニットを単一のケース内に一体に動作するように組み付けた多重化レゾルバに関し、特に多重化レゾルバのすべてのステータヨークを組み立てた組立体に設けるスロットインシュレータに関する。
1レゾルバユニットは、多重化レゾルバにおける1個のレゾルバを構成する構造をいう。レゾルバユニットは、従来のレゾルバと同じく回転角度や回転角度位置等を検出する機能を有し、主に積み重ねて連結する。
図7は従来のレゾルバの一般的なステータヨークの斜視図である。
ステータヨーク101は、外側の円筒部102と、該円筒部102から中心に向かう巻線部103と、該巻線部103の先端に突設される巻線保持部104を有する。巻線部103と巻線保持部104をテイース105という。
巻線保持部104は内側面が4辺形の直方体に形成されている。巻線保持部104の円周方向の巾から巻線部103の巾を引いた残りの突出部107の巾は、片側突出部106の巾L1の2倍になる。また、ステータヨーク101の中心軸方向(ステータヨーク101の外側の円筒部102の中心軸の方向)の高さは均一にH1に形成されている。片側突出部106の高さもH1となる。
図7のステータヨーク101は、巻線部103に絶縁物(図示省略)を介して絶縁被覆した巻線(図示省略)を巻回する。ロータは図示省略する。図7のように、1つの円筒部102に所定数のテイース105を設け、テイース105に巻線を巻回した1個のステータヨーク101と、1個のロータ(図示省略)を有するレゾルバを1重化レゾルバという。多重化、例えば任意のM重化レゾルバは、基本的に、図7のレゾルバを1レゾルバユニットとして、このレゾルバユニットをM個組立固着したものとなる。
従来、前記巻線部103に設けられる絶縁物として、スロットインシュレータが用いられる。
スロットインシュレータは、図7のステータヨーク101に、そのステータヨーク101の中心軸方向の上下から1対被せるように装着(被着)される(例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3参照)。
スロットインシュレータを用いた場合、従来のステータヨークの表面に直接絶縁塗装し、その上から巻線した場合と比べ、以下の利点がある。そのため、スロットインシュレータは量産時に重要な役割を果たす。
(1)スロットインシュレータの場合、ステータヨークに直接被着する工程で済む。しかし、ステータヨークの表面に絶縁塗装する場合には、ステータヨークに絶縁塗装する工程、その後、乾燥させる工程等の複数の工程を必要とする。このため、スロットインシュレータを用いる場合の方が、ステータヨークの絶縁処理工程の数が少なくなるので、組立工程が短く、安くできる。
(2)スロットインシュレータは、金型による樹脂成形のため、単価が安くできる。
(3)従来の絶縁塗料を塗布する場合には、塗りむら等により塗料中にピンホール等の空隙が発生する。しかし、スロットインシュレータは、樹脂を高圧で金型内に注入して成形するため、成形樹脂にピンホール等の空隙ができにくい。このため、スロットインシュレータの方が、ステータヨークとコイルとの間の絶縁を確保し易い。
(4)従来の絶縁塗料を塗布する場合には、既存の部品に塗料を塗布するだけなので、構成を変更することができない。しかし、スロットインシュレータは、樹脂成形のため、渡り線のガイド、巻線保護部、コネクタやカバー等の形状・構造を自由に設計変更できる。
ところで、レゾルバには、上記の構造のもの以外に、複数(任意のM)個のレゾルバユニットを積み重ねて一体形の組立体にした多重化(M重化)レゾルバが知られている。
多重化レゾルバにも同様にスロットインシュレータを用いることが検討されていたが実現していない。
以下、参考までに、多重化レゾルバに採用しようとして実現しなかったスロットインシュレータに関する構造を示す。
図8は2重化レゾルバにおけるステータヨークの斜視図である。
図8の2重化レゾルバにおけるステータヨーク1は、1重化レゾルバの構造を1レゾルバユニットとして、該レゾルバユニットを2個積み重ね一体形の組立体にした2重化レゾルバにおけるステータヨークである。
上下のステータヨーク1のそれぞれには、巻線部3が円周上の同じ角度位置に重ならないようにずらして設けられている。巻線保持部4と巻線部3でテイース5を構成する。
テイース5の数および間隔は、軸倍角等との関係で適宜設定される。但し、各テイース5の円周方向の配置は、レゾルバユニット、即ちステータヨークの順番と対応した順番での配置が好ましい。
上下のステータヨーク1の巻線部3の間には、円筒部2の厚さに相当する高さH3の間隔が発生する。
以上は2重化レゾルバの例であるが、3重化以上の多重化レゾルバの形態も同様に構成することができる。
図9は実現しなかった一体形の2重化レゾルバのためのスロットインシュレータ(以下、仮想スロットインシュレータという)の斜視図である。
スロットインシュレータ301は、絶縁性の樹脂材料からなり、外側の環状板部302と、該環状板部302から中心に向かう絶縁巻線部303と、該絶縁巻線部303の先端に突設される絶縁巻線保持部304を有する。
図9のスロットインシュレータ301における長辺絶縁巻線保持部305および短辺絶縁巻線保持部306を連設した絶縁巻線保持部304は、環状板部302の中心軸方向に上下2段にずらして設けた2つのステータヨークの各テイースに応じて、同じくずらして設けられる。
前記絶縁巻線保持部304は、左右1対の短辺絶縁巻線保持部306と、長辺絶縁巻線保持部305を有する。
短辺絶縁巻線保持部306は、ステータヨークの巻線保持部において、巻線部の外側面より隣接テイース側に突出する部分、即ち、図9における巾L1×高さH2の面積を有する部分である。図9の短辺絶縁巻線保持部306における巾L1は図7のステータヨーク101の片側突出部106の巾L1と同じである。図9の短辺絶縁巻線保持部306における高さH2は図7のステータヨークの片側突出部の高さH1の半分になる。
ステータヨークの円筒部の中心軸方向両側から、ステータヨークに1対のスロットインシュレータ301を被せたとき、組み合わされたスロットインシュレータ301同士の中心軸方向の1対の短辺絶縁巻線保持部306の合計面積とステータヨークの巻線保持部の片側突出部の面積を同じに構成する。このように構成すると、対向する1対の短辺絶縁巻線保持部306によりステータヨークの巻線保持部の片側突出部を裏側から支持し、対向する1対の長辺絶縁巻線保持部305でステータヨークの巻線保持部を位置決めできると共に覆うことができる。また、1対の半割の絶縁巻線部303によりステータヨークの巻線部を両側から被うことができる。
これにより、短辺絶縁巻線保持部306は、絶縁巻線部303に巻線(図示省略)を巻回したとき、巻線がスロットインシュレータ301を介さず直接に巻線保持部に接触しないように構成できる。
図9に示すスロットインシュレータ301の絶縁巻線部303には、下方と半径方向両側に開口する巻線部挿通溝307が設けられている。前記開口の内の中心方向の開口は、1対の短辺絶縁巻線保持部の間に設けられている。巻線部挿通溝307はステータヨークの巻線部を半分収納できるように構成されている。
環状板部302は、ステータヨーク組立体の円筒部の上端面および下端面に当接配置される。
環状の板体からなる環状板部302には、1段目のステータヨークの各テイースに応じた絶縁巻線部303を上面(環状板部の中心軸方向でみた場合の上方の面)の高さを揃えて環状板部302の中心方向へ突設する。
また、環状板部302の内側端に直角に(中心軸方向に)連設した延長板部308には、2段目のステータヨークの各テイースに応じた絶縁巻線部303を同じく突設する。
延長板部308は、円筒形の一部を切り取った形状とする。
図10に示すように、環状板部302には、リングの一部を切り欠いたリング部309と、渡り線ガイド310と、係止部311を設ける。リング部309は、渡り線ガイド310に係止した渡り線(図示省略)を樹脂固定する際、樹脂が外部に漏れないように堰き止める。
図10は、図8の一体形の2重化レゾルバにおけるステータヨークに、図9の仮想スロットインシュレータを適用した想像図である。図10中の符号は図8および図9で説明した符号と同じなので、図10では説明を省略する。
ステータヨーク1に円筒部の中心軸方向上下から仮想スロットインシュレータ301を被せると図10のようになるものと予想される。
特開2001−095188号公報 特開2001−169493号公報 特開2002−171737号公報
図10の例では、図9のスロットインシュレータの構造に問題があった。
図9のスロットインシュレータは、例えば、絶縁性樹脂の射出成形により製造する。その場合、以下のような問題が生じる。
(1) 射出成形の場合、樹脂の注入口(湯口)を設ける位置が問題になる。特に、注入口の位置は、同じ程度の時間内に樹脂の温度を下げずに末端まで樹脂を供給するために重要になる。時間が掛かったり、温度が下がったりすると、溶融樹脂が途中で固まってしまい、樹脂の中に隙間ができやすくなり、沿面距離を確保することができなくなる。
(2) 注入口は、一般に、流れ込み易くするために、大きい体積を有する場所に設けられる。図9のスロットインシュレータの場合、環状板部上に複数箇所離れて設けることになる。その場合、環状板部に近い絶縁巻線部およびその先の長辺および短辺絶縁巻線保持部に比べ、環状板部から遠い、即ち、環状板部に連設される延長板部に設けられた絶縁巻線部およびその先へは、時間が掛かり、温度が下がるため、溶融樹脂が流れにくい。特に肉厚が薄いスロットインシュレータの場合には折れ曲がる回数が多い程問題が顕著にあらわれる。
肉厚が薄くなる部分があると、溶融樹脂のまわりが悪くなる。溶融樹脂のまわりを良くするために圧力を高くすると、バリができやすくなる。更には、信頼性を有する量産金型を作ることが困難になる。
(3) 図9のスロットインシュレータの場合は、その構造が複雑であるため、成形用の金型製作が困難になっている。このため、多重化レゾルバでは、スロットインシュレータを採用することができなかった。
(4) 環状板部から離れている、環状板部の中心軸方向下側の絶縁巻線部に巻回した巻線の渡り線が長くなる。このため、巻線ノズルの巻線処理プログラムは正確な巻線動作を期待することが困難なものとなる。さらには、製品の不良率が増加する。
本発明は、上記問題点に鑑み、多重化レゾルバのためのスロットインシュレータを樹脂成形が容易になるように簡単な構造とした多重化レゾルバを提供することを目的とする。
本発明は、多重化、例えば、M重化レゾルバのスロットインシュレータを、M重化されたステータヨークのテイースの配置位置に合わせた形状にはしないで、M台のステータヨークの合計スロット数を持った1重化レゾルバ形状に対応した形状とした点に特徴を有する。
コイルの巻線は、スロットインシュレータのステータヨークの巻線部が収納されていない絶縁巻線部とステータヨークの巻線部が収納されている絶縁巻線部とを連結して一体として巻線を巻回する。
M重化により、M個のレゾルバユニットのステータヨークを組み立てて組立体とした場合、円周上の各テイース位置に対応するスロットインシュレータの各絶縁巻線部と各絶縁巻線保持部は、組立体の両側から被着するため、両側のスロットインシュレータを合わせてM個分のステータヨークのテイースをすべてカバーできる長さに形成される。
具体的には、以下の手段を採用する。
(1) 環状板部に、該環状板部の周辺に沿って絶縁巻線部を任意数設けたスロットインシュレータにおいて、前記絶縁巻線部は、絶縁巻線保持部を有し、且つ、ステータヨークのテイースの巻線部を収納する巻線部挿通溝が設けられ、前記巻線部挿通溝は、前記絶縁巻線部に、前記環状板部における中心軸方向の向きの一方向および半径方向の向きの両側に開口するように設けられていることを特徴とする。
(2) 上記(1)記載のスロットインシュレータにおいて、前記巻線部挿通溝は、複数個組み合わせたステータヨークのテイースの巻線部を収納することができるように構成されていることを特徴とする。
(3) 環状板部に、該環状板部の内周に沿って該環状板部の中心に向かう絶縁巻線部を任意数設けた上記(1)又は(2)記載のスロットインシュレータにおいて、前記絶縁巻線部は、絶縁巻線保持部を有し、且つ、ステータヨークにおけるテイースの巻線部を収納する巻線部挿通溝が設けられ、前記絶縁巻線保持部は、長辺絶縁巻線保持部と短辺絶縁巻線保持部を有し、前記短辺絶縁巻線保持部は、nを任意の整数とするとき、1個のステータヨークの厚みの任意のn倍に相当する(前記環状板部の中心軸方向の)長さを有し、
前記巻線部挿通溝は、前記絶縁巻線部に、前記環状板部における中心方向の向きの一方向および半径方向の向きの両側に開口するように設けられ、前記絶縁巻線部における長さ方向の向きの内側端の両側には、円周面に沿う1対の短辺絶縁巻線保持部が設けられ、前記絶縁巻線部における長さ方向の向きの内側端には、前記1対の短辺絶縁巻線保持部を連結し、且つ前記巻線部挿通溝の前記環状板部における中心軸方向の向きの一方向に設けた開口と対向する側に長辺絶縁巻線保持部を設けたことを特徴とする。
(4) 上記(3)記載のスロットインシュレータにおいて、前記ステータヨークの巻線保持部と接触しない位置の前記短辺絶縁巻線保持部と、それに連設される長辺絶縁巻線保持部をダミー絶縁巻線保持部で一体に構成したことを特徴とする。
(5) 上記(1)乃至(4)のいずれか1項記載のスロットインシュレータにおいて、環状板部に、該環状板部の外周に沿って該環状板部の半径方向の外方に向かう絶縁巻線部を任意数設け、前記絶縁巻線部に前記絶縁巻線保持部を設けたことを特徴とする。
(6) 上記(1)乃至(5)のいずれか1項記載のスロットインシュレータにおいて、環状板部の板面を基準位置として、すべての前記絶縁巻線部は同じ高さ位置に設け、すべての前記絶縁巻線保持部は同じ高さ位置に設けたことを特徴とする。
(7) mを任意の整数とするとき、m個のステータヨークを組み合わせた組立体の両側から前記(1)乃至(6)のいずれか1項記載のスロットインシュレータを1対被着した多重化レゾルバにおいて、前記mを2つの整数pおよびqに分け、前記1対のスロットインシュレータの一方をその巻線部挿通溝がp個分のステータヨークを収納できるようにし、他方をその巻線部挿通溝がq個分のステータヨークを収納できるようにしたことを特徴とする。
(1) 本発明の多重化レゾルバのスロットインシュレータは、多重化されたステータヨークの合計スロット数を持った1重化レゾルバに対応する形状、具体的には多重化されたステータヨークの円周上のテイース位置分の絶縁巻線部と絶縁巻線保持部を、各テイースに対応してステータヨークの円周方向に連設したので、各テイース用のスロットインシュレータ部を同じ様な形状にでき、金型成形が容易に行えるように構造を簡単にすることができる。
(2) コイルはスロットインシュレータのステータヨークの巻線部が収納されていない絶縁巻線部とステータヨークの巻線部が収納されている絶縁巻線部とを一体として巻線を巻回することができるので、同じ高さ位置で同じコイル形状に巻線を巻回することができるようになる。
(3) 環状板部に、該環状板部の周辺に沿って絶縁巻線部を任意数設けたスロットインシュレータにおいて、絶縁巻線部は、絶縁巻線保持部を有し、絶縁巻線部はステータヨークのテイースの巻線部を収納する巻線部挿通溝が設けられ、巻線部挿通溝は、絶縁巻線部に、環状板部における中心軸方向の向きの一方向および半径方向の向きの両側に開口するように設けられているので、絶縁巻線部の巻線部挿通溝によりテイースの巻線部を収納できると共に、図9に示す従来の延長板部を用いる必要がなくなる。また、絶縁巻線部を環状板部の周辺に沿って設けることができるので、絶縁巻線部から先の部分の樹脂成形が容易になるように構成することができる。
(4) 巻線部挿通溝は、複数個組み合わせたステータヨークのテイースの巻線部を収納することができるように構成されているので、多重化された複数個のステータヨークにおける任意位置の巻線部を収納することができる。
(5) 環状板部に、該環状板部の内周に沿って該環状板部の中心に向かう絶縁巻線部を任意数設ける。絶縁巻線部は、絶縁巻線保持部を有する。絶縁巻線保持部は、長辺絶縁巻線保持部と短辺絶縁巻線保持部を有する。短辺絶縁巻線保持部は、nを任意の整数とするとき、1個のステータヨークの厚みの任意のn倍に相当する環状板部の中心軸方向の長さを有する。絶縁巻線部には、ステータヨークにおけるテイースの巻線部を収納する巻線部挿通溝が設けられる。巻線部挿通溝は、絶縁巻線部に、環状板部における中心軸方向の向きの一方向および半径方向の向きの両側に開口するように設けられる。絶縁巻線部における長さ方向の向きの内側端の両側には、円周面に沿う1対の短辺絶縁巻線保持部が設けられる。絶縁巻線部における長さ方向の向きの内側端には、1対の短辺絶縁巻線保持部を連結する。巻線部挿通溝の環状板部における中心軸方向の向きの一方向に設けた開口と対向する側に長辺絶縁巻線保持部を設ける。このように構成したので、巻線部挿通溝に多重化された複数個のステータヨークにおける任意位置の巻線部を収納することができる。また、巻線保持部を短辺絶縁巻線保持部と長辺絶縁巻線保持部で巻線と絶縁した状態で保持することができるようになる。
(6) ステータヨークの巻線保持部と接触しない位置の短辺絶縁巻線保持部と、それに連設される長辺絶縁巻線保持部をダミー絶縁巻線保持部で一体に構成する。これにより、長辺絶縁巻線保持部とダミー絶縁巻線保持部で巻線保持部を係止することができる。
(7) 環状板部に、該環状板部の外周に沿って該環状板部の半径方向の外方に向かう絶縁巻線部を任意数設ける。また、絶縁巻線部に絶縁巻線保持部を設ける。これにより、アウターロータタイプのレゾルバを構成することができる。
(8) 環状板部の板面を基準位置として、すべての前記絶縁巻線部は同じ高さ位置に設け、すべての前記絶縁巻線保持部は同じ高さ位置に設けたので、樹脂成形する際に樹脂充填経路に差がでない構造にすることができる。
(9) 多重化レゾルバにおいて、mを任意の整数とするとき、m個のステータヨークを組み合わせた組立体の両側からスロットインシュレータを1対被着する。また、前記mを2つの整数pおよびqに分け、1対のスロットインシュレータの一方をその巻線部挿通溝がp個分のステータヨークを収納できるようにし、他方をその巻線部挿通溝がq個分のステータヨークを収納できるようにする。これにより、mが偶数のときだけでなく、mが奇数のときもスロットインシュレータを備えた多重化レゾルバを構成することができる。
本発明の実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。
図8は2重化レゾルバの一般的なステータヨーク構造の斜視図である。
各ステータヨーク1は、外側の円筒部2と、該円筒部2から中心に向かう巻線部3と、該巻線部3の先端に突設される巻線保持部4を有する。巻線部3と巻線保持部4をテイース5という。
巻線保持部4は円弧面を有する板状体部として形成されている。巻線保持部4の円周方向の巾から巻線部の巾を引いた残りの突出部7の巾は、片側突出部6の巾L1の2倍になる。また、ステータヨーク1の中心軸方向(円筒部2の中心軸方向)の高さは、均一に所定の高さH1に形成されている。片側突出部の高さもH1となる。
図8のステータヨーク1は、巻線部3に絶縁物を介して絶縁被覆線(図示省略)を巻回する。ロータは図示省略する。
1つの円筒部2に所定数のテイース5を設け、各テイース5に巻線(図示省略)を施したステータヨーク1と、ロータ(図示省略)を有するレゾルバを1重化レゾルバという。多重化、例えば任意のM重化レゾルバは、基本的に、図8のレゾルバを1レゾルバユニットとして、このレゾルバユニットをM個組み合わせて一体化した組立体としたものとなる。
前記巻線部3に設けられる絶縁物として、スロットインシュレータが用いられる。
図8のステータヨーク1に被着されるスロットインシュレータは、その中心軸方向(ステータヨークの円筒部の中心軸方向)の上下から対にして被着するように構成される。
図1は図8の2重化レゾルバのステータヨーク組立体に装着されるスロットインシュレータの斜視図である。
スロットインシュレータ10は、絶縁性の樹脂材料からなり、外側の環状の板部からなる環状板部11と、該環状板部11から中心に向かう絶縁巻線部12と、該絶縁巻線部12の先端に突設される絶縁巻線保持部13を有する。
前記絶縁巻線保持部13は、左右1対の短辺絶縁巻線保持部14、14と、長辺絶縁巻線保持部15を有する。
短辺絶縁巻線保持部14は、nを任意の整数とするとき、1個のステータヨークの厚みの任意のn倍に相当する環状板部の中心軸方向の長さを有する。
絶縁巻線部12には、ステータヨーク1におけるテイース5の巻線部3を収納する巻線部挿通溝16が設けられる。巻線部挿通溝16は、絶縁巻線部12に、環状板部11における中心軸方向の向きの一方向および半径方向の向きの両側に開口するように設けられる。前記開口の内の中心方向の開口は、1対の短辺絶縁巻線保持部14、14の間に設けられている。
絶縁巻線部12における長さ方向の向きの内側端の両側には、円周面に沿う1対の短辺絶縁巻線保持部14、14が設けられる。絶縁巻線部12における巻線部挿通溝16の環状板部11における中心軸方向の向きの一方向に設けた開口と対向する側に長辺絶縁巻線保持部15を設ける。
実施例1の場合、一方の短辺絶縁巻線保持部14は、ステータヨークの巻線保持部において、巻線部の外側面より隣接テイース側に突出する部分、即ち、図8における巾L1×高さH1の面積を有する片側突出部6に対応する部分である。図1の短辺絶縁巻線保持部14における高さH2は図8のステータヨーク1の片側突出部6の高さH1になる。
図8のステータヨーク1、1の組立体の中心軸方向両側からこのステータヨーク1、1組立体に図1のスロットインシュレータ10を対にして被せたとき、各テイース位置における、組み合わされた1対のスロットインシュレータ10、10の1対の短辺絶縁巻線保持部14、14の面積とステータヨークの1対の片側突出部の面積の比は、多重化の数、実施例1の場合、2になるように構成する。すなわち、
ステータヨーク1における円筒部2の円周上の各テイース位置には、組み合わせた1対のスロットインシュレータ10、10の1対の短辺絶縁巻線保持部14、14が2組あるが、ステータヨーク1ではテイース5が1個、即ち片側突出部6が1対あることになる。このことは、面積比として2:1となり、2重化の2に一致する。
換言すると、巻線部挿通溝16は、複数個組み合わせたステータヨークのテイースの巻線部を収納することができるように構成されている。
このように構成すると、対向する1対の長辺絶縁巻線保持部15の間に中心軸方向で上下に位置を変えるステータヨーク1の巻線保持部4を位置決めできると共に覆うことができる。また、1対の絶縁巻線部12の巻線部挿通溝16内にステータヨーク1の巻線部3を収納することができる。
これにより、短辺絶縁巻線保持部14および長辺絶縁巻線保持部15は、絶縁巻線部12に巻線を巻回したとき、巻線がスロットインシュレータ10を介さず直接に巻線保持部に接触しないように構成できる。
環状板部11の板面を基準位置として、すべての絶縁巻線部12は同じ高さ位置に設けられる。また、すべての絶縁巻線保持部13は同じ高さ位置に設ける。これにより、樹脂成型時の樹脂のまわりを良くすることができる。
環状板部11は、ステータヨーク組立体の円筒部2の上下の面に当接配置される。
図2は、2重化レゾルバのステータヨーク組立体に1対の図1に示すスロットインシュレータを両側から被着した組立斜視図である。
スロットインシュレータ被着時、スロットインシュレータ10の環状板部11をステータヨーク組立体の円筒部の面に当接させながら、絶縁巻線部12の巻線部挿通溝16にステータヨーク1の巻線部3を被着し、同時に、ステータヨーク1の巻線保持部4の突出部を短辺絶縁巻線保持部14の中心側の面に当接させ、巻線保持部4の上辺を長辺絶縁巻線保持部15の下面に当接させる。
短辺絶縁巻線保持部14により、ステータヨーク1の巻線保持部4の半径方向の位置決めを行う。長辺絶縁巻線保持部15により、巻線保持部4の位置決めおよび回転阻止を行う。
ステータヨーク組立体の各テイース5は、円筒部2の円周方向の一方向に順番に且つ円筒部2の中心軸方向の一方向に上下交互に配置される。即ち、回転するにつれて高さ位置が周期的に変化することが好ましい。
上側のスロットインシュレータ10の一対の短辺絶縁巻線保持部14、14と下側のスロットインシュレータ10の一対の短辺絶縁巻線保持部14、14は、前記テイース5の順番で上下交互に巻線保持部4を支持又は係止する。このため、上下1対の短辺絶縁巻線保持部14、14のうち一方に、ステータヨーク1の巻線保持部4を支持又は係止し、他方には巻線保持部4を支持又は係止しない構成となる。
図5は図2における要部断面図である。図5(a)は図2のA−A断面図、図5(b)は図2のB−B断面図である。
図5(a)は絶縁巻線部12から外方へ切った断面図であり、巻線部挿通溝16を設けた絶縁巻線部12を有するスロットインシュレータ10aと10bを互いに組み合わせた組立体を示す。巻線部挿通溝16内の上下2分割された領域には、2重化レゾルバを構成する2個のステータヨークのテイースの巻線部3が1個ずつそれぞれ配置される。巻線部挿通溝16内の巻線部3が配置されない領域は何も配置されない空間として構成される。
図5(b)は巻線保持部から外方へ切った断面図である。巻線部3の先端には巻線保持部4が設けられる。スロットインシュレータ10bの絶縁巻線部12の先端には、巻線保持部4の側面に当接する長辺絶縁巻線保持部15と、巻線保持部4の裏面に当接する1対の短辺絶縁巻線保持部が設けられる。スロットインシュレータ10aの絶縁巻線部12の先端には、所定の位置に長辺絶縁巻線保持部15と、該長辺絶縁巻線保持部15の位置から巻線保持部4の厚み分低い位置に1対の短辺絶縁巻線保持部が設けられる。スロットインシュレータ10aの巻線部挿通溝16は何も配置されない空間として残る。
(巻線)
図5(a)及び図5(b)に示すように、中心軸方向の一方向に順に、一方のスロットインシュレータ10aの長辺絶縁巻線保持部15、同じく一方のスロットインシュレータ10aの一対の短辺絶縁巻線保持部14、14、他方のスロットインシュレータ10bの一対の短辺絶縁巻線保持部14、14、同じく他方のスロットインシュレータ10bの長辺絶縁巻線保持部15と配置する。前記いずれかの一対の短辺絶縁巻線保持部14、14間にステータヨーク1の巻線保持部4を配置した状態で、両スロットインシュレータ10a、10bの絶縁巻線部12、12上に巻線(図示省略)が巻回される。
(実施例1の効果)
多重化レゾルバ用のスロットインシュレータを、全てのテイースに対応する1重化レゾルバ対応のスロットインシュレータとしたので、構造を簡単にすることができる。
1対のスロットインシュレータを組み合わせて、1対の絶縁巻線部の形状、1対の絶縁巻線保持部の形状をすべて同じにすることができる。その結果、2重化レゾルバにおいて、テイースの位置が中心軸方向に上下動しても、巻線の位置およびコイルサイズを同じにすることができる。
上記のようにコイルサイズを同じにできるので、スロットインシュレータの絶縁巻線部の巻線部挿通溝に、テイースの巻線部が挿通されない構造があっても、すべてのテイースでおなじコイル条件となるので、出力のばらつきを抑えることができる。
1対のスロットインシュレータの形状を、同じ形状にできるので、構造簡単で、製造容易となる。
テイースが上下いずれのステータヨークに設けられる場合であっても、1対の短辺絶縁巻線保持部と長辺絶縁巻線保持部からなる絶縁巻線保持部に共通に装着できる。
なお、以上の効果は、任意の多重化レゾルバも奏する効果となる。
図3は図1のスロットインシュレータの変形例である。
図3において、図1の実施例と同じ構成要素には同じ符号を付し説明を省略する。
図3では、スロットインシュレータ20は、図1における1対の短辺絶縁巻線保持部14、14と長辺絶縁巻線保持部15からなる絶縁巻線保持部13の構造を、円周の1方向に1個おきに、ダミー絶縁巻線保持部17の構造で置き換えた構成とする。
ダミー絶縁巻線保持部17は、1対の短辺絶縁巻線保持部14、14と長辺絶縁巻線保持部15を含む円弧面を有する板状体部として形成される。ダミー絶縁巻線保持部17の半径方向(環状板部11の半径方向に相当する)の厚さは、長辺絶縁巻線保持部15の前記半径方向の厚さと同じにする。
図4は、2重化レゾルバのステータヨークに1対の図3に示すスロットインシュレータを両側から被着した組立斜視図である。
スロットインシュレータ20被着時、実施例1の場合と同様に、1対のスロットインシュレータ20をステータヨーク組立体の上下面に被着する。
図2の実施例1の場合、上下1対の短辺絶縁巻線保持部14、14のうち、一方にステータヨーク1の巻線保持部4を装着し、他方には巻線装着部4を装着しない構成となっていた。
これに対し、図4の実施例2の場合、ステータヨーク1の巻線保持部4を装着するスロットインシュレータ20側を1対の短辺絶縁巻線保持部14、14として構成し、ステータヨーク1の巻線保持部4を装着しないスロットインシュレータ20側をダミー絶縁巻線保持部17として構成する。
図4の2重化の実施例2の場合、ダミー絶縁巻線保持部17を円周方向(環状板部11の円周方向に相当する)の一方に向かって中心軸方向(環状板部の中心軸方向)の上下のスロットインシュレータ20に交互に設ける。
(実施例2の効果)
実施例2の場合、図の組立状態において、ステータヨークの各テイースの巻線保持部をダミー絶縁巻線保持部と長辺絶縁巻線保持部で挟んで位置決め固定することができる。巻線部挿通溝が露出することがない。
図6は、3重化レゾルバの場合の説明図である。
図6(A)は図1のスロットインシュレータを用いた3重化レゾルバの場合の絶縁巻線保持部の構成図である。図6(B)は図3のスロットインシュレータを用いた3重化レゾルバの場合の絶縁巻線保持部の構成図である。
図6(A)では、ステータヨークをヨーク1、ヨーク2およびヨーク3の組立構造とする。
スロットインシュレータ1の絶縁巻線保持部は、上から長辺絶縁巻線保持部15、ヨーク1に対応する1対の短辺絶縁巻線保持部14、14、ヨーク2に対応する1対の短辺絶縁巻線保持部14、14を図示のように連設して構成する。
スロットインシュレータ2の絶縁巻線保持部は、下から長辺絶縁巻線保持部15、ヨーク3に対応する1対の短辺絶縁巻線保持部14、14を図示のように連設して構成する。
スロットインシュレータの絶縁巻線保持部は、ステータヨーク単位で構成する。
(a1)の例は、巻線保持部4がヨーク1に設けられている場合の態様である。(a2)の例は、巻線保持部4がヨーク2に設けられている場合の態様である。(a3)の例は、巻線保持部4がヨーク3に設けられている場合の態様である。常に巻線部挿通溝16が2本できることになる。
図6(B)も同じく、ステータヨークをヨーク1、ヨーク2およびヨーク3の組立構造とする。
(b1)の例では、スロットインシュレータ1の絶縁巻線保持部は、上から長辺絶縁巻線保持部15、ヨーク1に対応する1対の短辺絶縁巻線保持部14、14を図示のように連設して構成する。
スロットインシュレータ2の絶縁巻線保持部は、ダミー絶縁巻線保持部17aで構成する。
(b2)の例では、スロットインシュレータ1の絶縁巻線保持部には、上から2倍の長辺絶縁巻線保持部17b、ヨーク2に対応する1対の短辺絶縁巻線保持部14、14を図示のように連設して設ける。残りのスロットインシュレータ2には、ダミー絶縁巻線保持部17cを設ける。
(b3)の例では、スロットインシュレータ1の絶縁巻線保持部は、ダミー絶縁巻線保持部17aで構成する。スロットインシュレータ2の絶縁巻線保持部は、下から長辺絶縁巻線保持部15、ヨーク3に対応する1対の短辺絶縁巻線保持部14、14を図示のように連設して構成する。
多重化した場合、ステータヨークの巻線保持部4の配置には例えば(a1)から(a3)までの一定の順番が決められる。また、ダミー絶縁巻線保持部17a、17cの配置にも同様に例えば(b1)から(b3)までの一定の順番が決められる。
これらの順番は、1対の同形のスロットインシュレータを、組み立てた多重化分のステータヨークの両側から被着したとき、スロットインシュレータ内にステータヨークが正しく収まるために必要となる。
ダミー絶縁巻線保持部17a、17cは、絶縁巻線保持部と比べ、1対の短辺絶縁巻線保持部14、14を有しないという特徴を有する。従って、ダミー絶縁巻線保持部の円弧面を有する板状体部の形状は多重化の程度に応じて定まる。
以上の実施例は、インナーロータタイプの構造を有する。実施例4では、これらの構造を援用しながらアウターロータタイプのスロットインシュレータおよび該スロットインシュレータを用いた多重化レゾルバの実施例を以下に説明する。
図1や図3のスロットインシュレータにおいて、環状板部に、該環状板部の外周に沿って該環状板部の半径方向の外方に向かう絶縁巻線部を任意数設け、前記絶縁巻線部に前記絶縁巻線保持部を設ける。各部構成は上で述べた説明を援用する。
ステータヨークは、前記アウターロータタイプのスロットインシュレータに対応する構成とする。アウターロータタイプのステータヨークの各部構成は上で述べた説明を援用する。アウターロータタイプのレゾルバの多重化についても同様に上で述べた説明を援用して構成する。
図8の2重化レゾルバのステータヨーク組立体に装着されるスロットインシュレータの斜視図である。 2重化レゾルバのステータヨーク組立体に1対の図1に示すスロットインシュレータを両側から被着した組立斜視図である。 図1のスロットインシュレータの変形例である。 2重化レゾルバのステータヨークに1対の図3に示すスロットインシュレータを両側から被着した組立斜視図である。 図2における要部断面図である。 3重化レゾルバの場合の説明図である。 従来のレゾルバの一般的なステータヨークの斜視図である。 2重化レゾルバにおけるステータヨークの斜視図である。 実現しなかった一体形の2重化レゾルバのためのスロットインシュレータの斜視図である。 図8の一体形の2重化レゾルバにおけるステータヨークに、図9の仮想スロットインシュレータを適用した想像図である
符号の説明
1 ステータヨーク
2 円筒部
3 巻線部
4 巻線保持部
5 テイース
6 片側突出部
7 突出部
10 スロットインシュレータ
11 環状板部
12 絶縁巻線部
13 絶縁巻線保持部
14 短辺絶縁巻線保持部
15 長辺絶縁巻線保持部
16 巻線部挿通溝
17 ダミー絶縁巻線保持部

Claims (7)

  1. 環状板部に、該環状板部の周辺に沿って絶縁巻線部を任意数設けたスロットインシュレータであって、前記絶縁巻線部は、絶縁巻線保持部を有し、且つ、ステータヨークのテイースの巻線部を収納する巻線部挿通溝が設けられ、前記巻線部挿通溝は、前記絶縁巻線部に、前記環状板部における中心軸方向の向きの一方向および半径方向の向きの両側に開口するように設けられていることを特徴とするスロットインシュレータ。
  2. 前記巻線部挿通溝は、複数個組み合わせたステータヨークのテイースの巻線部を収納することができるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のスロットインシュレータ。
  3. 前記環状板部に、該環状板部の内周に沿って該環状板部の中心に向かう前記絶縁巻線部を任意数設けた前記スロットインシュレータであって、前記絶縁巻線部は、前記絶縁巻線保持部を有し、且つ、前記ステータヨークにおける前記テイースの巻線部を収納する前記巻線部挿通溝が設けられ、前記絶縁巻線保持部は、長辺絶縁巻線保持部と短辺絶縁巻線保持部を有し、前記短辺絶縁巻線保持部は、nを任意の整数とするとき、1個の前記ステータヨークの厚みのn倍に相当する前記環状板部の中心軸方向の長さを有し、前記巻線部挿通溝は、前記絶縁巻線部に、前記環状板部における中心軸方向の向きの一方向および半径方向の向きの両側に開口するように設けられ、前記絶縁巻線部における長さ方向の向きの内側端の両側には、円周面に沿う1対の前記短辺絶縁巻線保持部が設けられ、前記絶縁巻線部における長さ方向の向きの内側端には、前記1対の短辺絶縁巻線保持部を連結し、且つ前記巻線部挿通溝の前記環状板部における中心軸方向の向きの一方向に設けた開口と対向する側に前記長辺絶縁巻線保持部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のスロットインシュレータ。
  4. 前記ステータヨークの前記巻線保持部と接触しない位置の前記短辺絶縁巻線保持部と、それに連設される前記長辺絶縁巻線保持部をダミー絶縁巻線保持部で一体に構成したことを特徴とする請求項3記載のスロットインシュレータ。
  5. 前記環状板部に、該環状板部の外周に沿って該環状板部の半径方向の外方に向かう前記絶縁巻線部を任意数設け、前記絶縁巻線部に前記絶縁巻線保持部を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のスロットインシュレータ。
  6. 前記環状板部の板面を基準位置として、すべての前記絶縁巻線部は同じ高さ位置に設け、すべての前記絶縁巻線保持部は同じ高さ位置に設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のスロットインシュレータ。
  7. mを任意の整数とするとき、m個のステータヨークを組み合わせた組立体の両側から前記請求項1乃至6のいずれか1項記載のスロットインシュレータを1対被着した多重化レゾルバであって、前記mを2つの整数pおよびqに分け、前記1対のスロットインシュレータの一方をその巻線部挿通溝がp個分のステータヨークを収納できるようにし、他方をその巻線部挿通溝がq個分のステータヨークを収納できるようにしたことを特徴とする多重化レゾルバ。
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