JP3353758B2 - モータ用インシュレータ - Google Patents

モータ用インシュレータ

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JP3353758B2
JP3353758B2 JP27214099A JP27214099A JP3353758B2 JP 3353758 B2 JP3353758 B2 JP 3353758B2 JP 27214099 A JP27214099 A JP 27214099A JP 27214099 A JP27214099 A JP 27214099A JP 3353758 B2 JP3353758 B2 JP 3353758B2
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武明 西本
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Daikin Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はモータ用インシュ
レータに関し、より詳しくは、モータのコアと巻線とを
絶縁するインシュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】図11に示すように、一般的なモータの
ステータコア130は、円形の外周をなす円筒部131
と、この円筒部131から内径方向に突出するティース
132とを有している。各ティース132の先端には周
方向両側に突出する突起部133,133が設けられ、
互いに対向する突起部133,133の間には隙間13
4が設けられている。ステータコア130に巻線を施す
ときは、円筒部131、ティース132および隣り合う
ティース132の間に存在するスロット135の表面を
覆うような形状を持つインシュレータ105が嵌合して
設けられる。互いに対向する突起部133,133の間
の隙間を通してスロット135内に巻線ノズル140が
挿入され、その巻線ノズル140が各ティース132の
周りを回転して、各ティース132の周りにインシュレ
ータ105を介してワイヤが巻回され、巻線150が形
成される。
【0003】図10に示すように、従来のインシュレー
タ105は、ステータコア130の円筒部131に対応
するリング部106と、各ティース132に対応してそ
れぞれ設けられ、そのティース132の軸方向端面およ
び両側面を覆う被巻線部107とを有している。被巻線
部107のティース先端側の縁には、被巻線部107上
に巻回された巻線が内径方向に抜けるのを防止する係止
部108が形成されている。この係止部108は軸方向
および周方向両側に広がっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インシュレータ105を用いた場合は、次のような問題
がある。
【0005】 ワイヤを巻回するとき、図12(a)
に示すように、突起部133,133およびインシュレ
ータ105(図12(a)では省略されている)の係止
部108のせいで巻線ノズル140が各ティース132
の端面132aおよび側面132bから比較的離れたと
ころ(巻線ノズル140の軌道を1点鎖線で示す)を通
るため、たとえ巻線ノズル140の位置を正確に制御で
きる直巻方式の巻線機を用いたとしても、ワイヤ151
の整列巻きが困難である。このため、占積率を高めるこ
とができず、モータの効率を向上できない。図12
(b)に示すように、最近実用化されつつあるSR(ス
イッチド・リラクタンス)モータはティース132′の
内径方向先端に周方向両側に突出する突起部を有しない
ことから、巻線ノズル140をティース132′の端面
132a′および側面132b′に対して接近した軌道
(図12(b)中に1点鎖線で示す)を通せる可能性が
ある。このため、上記係止部108を持つインシュレー
タ105をSRモータにそのまま適用すると、この問題
が顕著に感じられる。
【0006】なお、インシュレータ105に係止部10
8が存在しない場合は、図14(a),(b)に示すよ
うに、既に巻回されたワイヤ151がその上層に巻回さ
れるワイヤ151′のテンションの分力fを受けて径方
向に位置ずれし、巻き乱れやコイル抜けが生ずる。な
お、図14(a)はステータコア130を中心軸に垂直
に切った断面を示し、同図(b)は同図(a)における
B−B線矢視断面を示している。
【0007】 図15(a)に示すようにティース1
32の根元にR(アール)132cが設けられている場
合、インシュレータ105の表面もそのR132cを反
映した形状となっているため、ワイヤ151を巻回する
とき、ティース132の根元付近(1点鎖線Aで示す範
囲)でワイヤ151の巻き乱れが生じて、整列巻きが困
難となる。
【0008】なお、整列性を優先させるために、図15
(b)に示すようにティース132の根元付近にワイヤ
を巻回せず、それよりも先端側の平坦な部分のみにワイ
ヤを巻回する方式が考えられる。しかし、このようにす
ると、整列性は良くなるが、巻線に対して有効なスロッ
ト面積が減少して、結果的に占積率を高めることができ
ず、モータの効率を向上できない。
【0009】 図13に示すように、従来のインシュ
レータ105の被巻線部107のうちティース132の
軸方向端面132aを覆う部分107aは平坦に形成さ
れ、コーナ107c,107cが直角になっているた
め、被巻線部107の周りに有限なテンションでワイヤ
151を巻回する場合、ワイヤ151の弾性に起因し
て、ワイヤ151は被巻線部107のコーナ107c,
107c以外の部分ではインシュレータ表面から大きく
離れて膨らんだ状態になる。この結果、ティース132
の側方でワイヤ151とインシュレータ表面との距離Δ
が大きくなって、占積率を高めることができず、モータ
の効率を向上できない。
【0010】そこで、この発明の目的は、占積率を高め
て、モータの効率を向上できるとともに、巻線の品質向
上と材料費低減が可能となるモータ用インシュレータを
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載のモータ用インシュレータは、コア
本体から径方向のみに突出するティースに装着され、上
記ティースの軸方向端面および両側面を覆う被巻線部
と、上記ティースの根元側および先端側に相当する上記
被巻線部の縁からそれぞれ軸方向のみに突出して、この
被巻線部の周りに巻回された巻線が径方向に移動するの
を禁止する根元側係止部および先端側係止部を備えたこ
とを特徴とする。
【0012】この請求項1のモータ用インシュレータで
は、ティースの先端側に相当する被巻線部の縁から先端
側係止部が突出して設けられている。しかし、この先端
側係止部が突出するのは軸方向のみであるから、被巻線
部の周りにワイヤを巻回するとき、先端側係止部が被巻
線部の縁から周方向両側にも突出している場合に比し
て、巻線ノズルが各ティースの側面に対して接近した軌
道を通ることができ、従来に比してワイヤの整列巻きが
容易になる。この結果、占積率を高めることができ、モ
ータの効率を向上できる。
【0013】請求項2に記載のモータ用インシュレータ
は、コア本体から径方向のみに突出する複数のティース
を有するコアに装着され、上記コアと上記ティースの周
りに巻回される巻線とを絶縁するインシュレータであっ
て、上記コア本体に沿った環状のリング部を備え、この
環状のリング部の周面は上記各ティースの根元に対応す
る箇所にそれぞれ径方向に対して垂直な平面部を有し、
上記リング部の周方向に沿って上記各ティースに対応す
る位置に設けられ、そのティースの軸方向端面および両
側面を覆う被巻線部と、上記ティースの根元側および先
端側に相当する上記被巻線部の縁からそれぞれ軸方向の
みに突出して、この被巻線部に巻回された巻線が径方向
に移動するのを禁止する根元側係止部および先端側係止
部を備えたことを特徴とする。
【0014】この請求項2のモータ用インシュレータで
は、ティースの先端側に相当する被巻線部の縁から先端
側係止部が突出して設けられている。しかし、この先端
側係止部が突出するのは軸方向のみであるから、被巻線
部の周りにワイヤを巻回するとき、先端側係止部が被巻
線部の縁から周方向両側にも突出している場合に比し
て、巻線ノズルが各ティースの側面に対して接近した軌
道を通ることができ、従来に比してワイヤの整列巻きが
容易になる。この結果、占積率を高めることができ、モ
ータの効率を向上できる。
【0015】請求項3に記載のモータ用インシュレータ
は、請求項1または2に記載のモータ用インシュレータ
において、上記先端側係止部が突出する寸法は上記根元
側係止部が突出する寸法よりも小さく設定されているこ
とを特徴とする。
【0016】この請求項3のモータ用インシュレータで
は、ティースの根元側および先端側に相当する被巻線部
の縁からそれぞれ軸方向のみに突出する根元側係止部お
よび先端側係止部を備え、上記先端側係止部が突出する
寸法は上記根元側係止部が突出する寸法よりも小さく設
定されているので、被巻線部の周りにワイヤを巻回する
とき、先端側係止部が突出する寸法が根元側係止部が突
出する寸法よりも大きい場合に比して、巻線ノズルが各
ティースの軸方向端面および両側面に対して接近した軌
道を通ることができ、さらにワイヤの整列巻きが容易に
なる。この結果、占積率を高めることができ、モータの
効率を向上できる。
【0017】請求項4に記載のモータ用インシュレータ
は、請求項1乃至3のいずれか一つに記載のモータ用イ
ンシュレータにおいて、上記先端側係止部が突出する寸
法をh1とし、上記巻線を構成するワイヤの直径をdと
したとき、 d/2<h1 なる関係が成り立つことを特徴とする。
【0018】この請求項4のモータ用インシュレータで
は、上記先端側係止部が突出する寸法をh1とし、上記
巻線を構成するワイヤの直径をdとしたとき、 d/2<h1 なる関係が成り立つので、被巻線部上に巻回された巻線
が内径方向にずれるのを上記先端側係止部によって確実
に係止できる。
【0019】請求項5に記載のモータ用インシュレータ
は、請求項1乃至4のいずれか一つに記載のモータ用イ
ンシュレータにおいて、上記根元側係止部が突出する寸
法をh2、上記巻線を構成するワイヤの直径をdとし、
隣り合うティースの根元の間の間隔をWsbとしたとき、 (Wsb−d)/2<h2 なる関係が成り立つことを特徴とする。
【0020】この請求項5のモータ用インシュレータで
は、上記根元側係止部が突出する寸法をh2、上記巻線
を構成するワイヤの直径をdとし、隣り合うティースの
根元の間の間隔をWsbとしたとき、 (Wsb−d)/2<h2 なる関係が成り立つので、被巻線部上に巻回された巻線
が外径方向にずれるのを上記根元側係止部によって確実
に係止できる。
【0021】請求項6に記載のモータ用インシュレータ
は、請求項1乃至5のいずれか一つに記載のモータ用イ
ンシュレータにおいて、上記先端側係止部が軸方向に突
出する先端のコーナにRまたは面取りが施されているこ
とを特徴とする。
【0022】この請求項6のモータ用インシュレータで
は、上記先端側係止部が軸方向に突出する先端のコーナ
にRまたは面取りが施されているので、被巻線部の周り
にワイヤを巻回するとき、巻線ノズルが各ティースの端
面に対してさらに接近した軌道を通ることができ、さら
にワイヤの整列巻きが容易になる。この結果、占積率を
高めることができ、モータの効率を向上できる。
【0023】請求項7に記載のモータ用インシュレータ
は、請求項1乃至5のいずれか一つに記載のモータ用イ
ンシュレータにおいて、上記根元側係止部が軸方向に突
出する先端の部分に、その部分を加工して上記巻線を結
束するための要素が形成されていることを特徴とする。
【0024】ここで「巻線」とは、巻線を外部端子に接
続するために上記巻線に付加されるリード線をも内包す
る概念である。
【0025】この請求項7のモータ用インシュレータで
は、根元側係止部が軸方向に突出する先端の部分に、巻
線を結束するための要素が形成されているので、被巻線
部上に巻回された巻線がその要素を利用して容易に結束
される。しかも、巻線を外部端子に接続するために上記
巻線に付加されるリード線もこの要素を利用して結束さ
れる。この結果、巻線の緩み防止やリード線の固定がで
き、巻線の品質を向上できる。また、その要素が上記根
元側係止部の先端部分を加工して形成されているので、
巻線を結束するための材料を節約できる。
【0026】請求項8に記載のモータ用インシュレータ
は、コアの径方向に突出するティースに装着され、上記
ティースの軸方向端面および両側面を覆う被巻線部と、
上記ティースの根元側および先端側に相当する上記被巻
線部の縁からそれぞれこの被巻線部に対して垂直方向に
突出して、この被巻線部に巻回された巻線が径方向に移
動するのを禁止する根元側係止部および先端側係止部を
備え、上記根元側係止部の被巻線部側の表面が、上記巻
線を構成するワイヤの径に応じて階段状に形成されてい
ることを特徴とする。
【0027】この請求項8のモータ用インシュレータで
は、根元側係止部の被巻線部側の表面が、巻線を構成す
るワイヤの径に応じて階段状に形成されているので、た
とえティースの根元にRが設けられている場合であって
も、被巻線部の根元付近でワイヤの巻き乱れが生じなく
なり、整列巻きが可能となる。この結果、占積率を高め
ることができ、モータの効率を向上できる。
【0028】請求項9に記載のモータ用インシュレータ
は、請求項8に記載のモータ用インシュレータにおい
て、上記根元側係止部の被巻線部側の各段の段差をH、
各段の奥行きをDとし、上記巻線を構成するワイヤの直
径をdとしたとき、それぞれ実質的に H=d×31/2/2 D=d/2 なる関係が成り立つことを特徴とする。
【0029】ここで「実質的」とは、加工精度に起因す
る誤差など、本質的でない微差は含まれる意味である。
【0030】この請求項9のモータ用インシュレータで
は、根元側係止部の被巻線部側の各段の段差をH、各段
の奥行きをDとし、上記巻線を構成するワイヤの直径を
dとしたとき、それぞれ実質的に H=d×31/2/2 D=d/2 なる関係が成り立つので、整列巻きを確実に行うことが
できる。この結果、占積率を高めることができ、モータ
の効率を向上できる。
【0031】請求項10に記載のモータ用インシュレー
タは、請求項1乃至9のいずれか一つに記載のモータ用
インシュレータにおいて、上記被巻線部のうち上記ティ
ースの軸方向端面を覆う部分が径方向に平坦に延びる寸
法をL1とし、上記巻線を構成するワイヤの直径をdと
し、N1を自然数としたとき、実質的に L1=d×N1 なる関係が成り立つことを特徴とする。
【0032】この請求項10のモータ用インシュレータ
では、被巻線部のうちティースの軸方向端面を覆う部分
が径方向に平坦に延びる寸法をL1とし、巻線を構成す
るワイヤの直径をdとし、N1を自然数としたとき、実
質的に L1=d×N1 なる関係が成り立つので、先端側係止部と根元側係止部
との間の被巻線部の表面がワイヤで隙間なく埋められ
る。したがって、既に巻回されたワイヤがその上層に巻
回されるワイヤのテンションの分力を受けて径方向に位
置ずれするようなことが無くなり、巻きずれが防止され
る。
【0033】請求項11に記載のモータ用インシュレー
タは、コアの径方向に突出するティースに装着され、上
記ティースの軸方向端面および両側面を覆う被巻線部
と、上記ティースの根元側および先端側に相当する上記
被巻線部の縁からそれぞれこの被巻線部に対して垂直方
向に突出して、この被巻線部に巻回された巻線が径方向
に移動するのを禁止する根元側係止部および先端側係止
部を備え、上記被巻線部のうち上記ティースの軸方向端
面を覆う部分の表面は、中央部が周方向両側の端部より
も軸方向に突出していることを特徴とする。
【0034】この請求項11のモータ用インシュレータ
では、被巻線部のうちティースの軸方向端面を覆う部分
の表面は、中央部が周方向両側の端部よりも軸方向に突
出しているので、その端部のところでワイヤが屈曲すべ
き角度が従来(直角)に比して鈍くなる。したがって、
ティースの側方でワイヤとインシュレータ表面との距離
(ワイヤの膨らみ)Δが小さくなる。この結果、占積率
を高めることができ、モータの効率を向上できる。ま
た、ワイヤが屈曲すべき角度が従来(直角)に比して鈍
くなるので、ワイヤが損傷し難くなり、巻線の品質を向
上できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、この発明のモータ用インシ
ュレータを図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0036】図1(a)は一実施形態のインシュレータ
1を軸方向に見たところを示し、同図(b)は同図
(a)におけるB−B線矢視断面を示している。このイ
ンシュレータ1は、一対用意され、図示しないSRモー
タのステータコアに対して軸方向両側から嵌合して装着
されることを予定している。この例では、SRモータの
ステータコアは、円形の外周をなすコア本体としての円
筒部と、この円筒部から内径方向に突出する12個のテ
ィース(図12(b)に示したものと同様に周方向両側
に突起部を有しないもの)を有している。ただし、コア
外周は四角でも良く、ティースの数は6個や8個であっ
ても良い。この発明は、コアの外周形状やティースの数
に限定されるものではないからである。なお、図1
(a)中に、隣り合う2個のティース32,32の配置
を破線で表している。
【0037】このインシュレータ1は、上記ステータコ
アの円筒部に沿った環状のリング部2と、このリング部
2の周方向に沿って各ティース32に対応する位置に設
けられ、そのティース32の軸方向端面および両側面を
覆う被巻線部3とを備えている。図1(b)中に示す3
aがティース32の軸方向端面を覆う矩形板状の部分、
3bがティース32の側面を覆う矩形板状の部分をそれ
ぞれ示している。なお、後述する図2〜図5において
は、簡単のため、被巻線部3のうちティース32の側面
を覆う部分3bが省略して描かれている。また、後述す
る図3、6、7に示すように、この環状のリング部2の
内周面は各ティース32の根元に対応する箇所に径方向
に対してそれぞれ垂直な平面部を有しているが、図1で
はその平面部が省略して描かれている。
【0038】上記ティース32の根元側、先端側に相当
する被巻線部3の根元側、先端側の縁には、それぞれこ
の被巻線部3に巻回された巻線が径方向に移動するのを
禁止する根元側係止部5、先端側係止部4が形成されて
いる。これらの根元側係止部5、先端側係止部4は、被
巻線部3の根元側、先端側の縁から軸方向のみに突出し
ている。図2から良く分かるように、根元側係止部5、
先端側係止部4は、この例ではいずれも被巻線部3の横
幅(周方向の幅)と同じ横幅を持つ矩形板状であり、そ
れぞれ被巻線部3の表面から高さh2、h1だけ軸方向に
突出している。この先端側係止部4の高さh1は根元側
係止部5の高さh2よりも低く、 h1<h2 …(1) に設定されている。このように、先端側係止部4は被巻
線部3の縁から軸方向のみに突出し、かつ先端側係止部
4の高さh1は根元側係止部5の高さh2よりも低く設定
されているので、図3(a),(b)に示すように被巻
線部3の周りにワイヤ51を巻回するとき、巻線ノズル
が各ティース32の側面および軸方向端面に対して接近
した軌道を通ることができ、ワイヤ51の整列巻きが容
易になる。この結果、占積率を高めることができ、モー
タの効率を向上できる。なお、図3(a)はワイヤ51
が巻回された一つの被巻線部3を軸方向に見たところを
模式的に示し、同図(b)は同図(a)におけるB−B
線矢視断面を示している。
【0039】ここで、先端側係止部4の高さh1とワイ
ヤ51の直径dとの関係は、 d/2<h1 …(2) に設定されている。これにより、被巻線部3上に巻回さ
れた巻線50が内径方向にずれるのを先端側係止部4に
よって確実に係止できる。
【0040】さらに、根元側係止部5の高さh2とワイ
ヤ51の直径dとの関係は、隣り合うティース32,3
2の根元の間の間隔をWsb(図1(a)参照)としたと
き、 (Wsb−d)/2<h2 …(3) に設定されている。これにより、被巻線部3上に巻回さ
れた巻線50が外径方向にずれるのを根元側係止部5に
よって確実に係止できる。
【0041】また、被巻線部3の径方向の長さ(先端側
係止部4と根元側係止部5との間の距離)L1は、N1
自然数としたとき、 L1=d×N1 …(4) に設定されている。これにより、先端側係止部4と根元
側係止部5との間の被巻線部3の表面がワイヤ51で隙
間なく埋められる。したがって、既に巻回されたワイヤ
51がその上層に巻回されるワイヤ51のテンションの
分力を受けて径方向に位置ずれするようなことが無くな
り、巻きずれが防止される。
【0042】上記先端側係止部4が軸方向に突出する先
端のコーナにR(アール)または面取りを施しても良
い。例えば図4(a)に示す先端側係止部4Aは、先端
両側のコーナ4Ac,4AcにRが施されて、コーナが
外に向かって丸い形状になっている。図4(b)に示す
先端側係止部4Bは、先端両側のコーナ4Bc,4Bc
に面取りが施されて、コーナが斜めに切り取られた形状
になっている。これにより、被巻線部3の周りにワイヤ
51を巻回するとき、巻線ノズルが各ティース32の側
面および軸方向端面に対してさらに接近した軌道を通る
ことができ、さらにワイヤの整列巻きが容易になる。こ
の結果、占積率を高めることができ、モータの効率を向
上できる。
【0043】また、上記根元側係止部5が軸方向に突出
する先端の部分に、その部分を加工して巻線50を結束
するための要素を形成しても良い。例えば図5(a)に
示す根元側係止部5Cには、先端中央部に貫通穴11が
形成されるとともに、先端両側にV字状の切欠き12,
12が形成されている。図5(b)に示す根元側係止部
5Dには、先端両側に突起13,13が形成されてい
る。これらの要素11,12,13を利用すれば、被巻
線部3上に巻回された巻線50やこの巻線50を外部端
子(図示せず)に接続するためのリード線を容易に結束
できる。この結果、巻線の緩み防止やリード線の固定が
でき、巻線50の品質を向上できる。また、これらの要
素11,12,13は根元側係止部の先端部分を加工し
て形成されているので、巻線50等を結束するための材
料を節約できる。
【0044】図6(a)、図7(a)中に示すようにテ
ィース32の根元にR(アール)32cが設けられてい
る場合は、径方向に関してR32cが存在する範囲にわ
たって、根元側係止部5(図6、図7においてそれぞれ
5E,5Fと表す)の被巻線部3側の表面を、ワイヤ5
1の径に応じて階段状に形成するのが望ましい。図6
(a),(b)の例(図6(b)は同図(a)における
B−B線矢視断面を示す)では、被巻線部3のうちティ
ース32の軸方向端面を覆う部分3aと根元側係止部5
Eとの間の表面5Eaが階段状に形成されている。図7
(a),(b)の例(図7(b)は同図(a)における
B−B線矢視断面を示す)では、被巻線部3のうちティ
ース32の軸方向端面を覆う部分3aと根元側係止部5
Fとの間の表面5Faだけでなく、根元側係止部5Fの
被巻線部3に対応する範囲の側方5Fbまで階段が延在
されている。
【0045】ここで、被巻線部3と根元側係止部5E,
5Fとの間の段数は、ワイヤ51の直径をdとしたと
き、R32cの曲率半径を(d/2)で除して、その商
の小数点以下を切り捨てた自然数に設定されている。ま
た、図8に例示するように、被巻線部3と根元側係止部
5Eとの間の各段の段差H、各段の奥行きDは、それぞ
れ H=d×31/2/2 …(5) D=d/2 …(6) に設定されている。被巻線部3と根元側係止部5Fとの
間の各段の段差H、各段の奥行きDについても同様であ
る。これにより、たとえティース32の根元にR32c
が設けられている場合であっても、被巻線部3の根元付
近でワイヤの巻き乱れが生じなくなり、整列巻きを確実
に行うことができる。この結果、占積率を高めることが
でき、モータの効率を向上できる。
【0046】また、図9(a−1),(a−2),
(b),(c)に示すように、被巻線部3のうちティー
ス32の軸方向端面を覆う部分(3G,3H,3Iと表
す)の表面は、中央部が両側の端部よりも軸方向に突出
するのが望ましい。図9(a−1)に示す例では、被巻
線部3のうちティース32の軸方向端面を覆う部分3G
は、両側のコーナ3Gc,3GcにRが施されて、コー
ナが外に向かって丸い形状になっている。図9(a−
2)に示すように被巻線部3の周りにワイヤ51が巻回
された場合、そのコーナ3Gc,3Gcのところでワイ
ヤ51が屈曲すべき角度が従来(図13に示したように
直角)に比して鈍くなる。したがって、ティース32の
側方でワイヤ51とインシュレータ表面との距離(ワイ
ヤの膨らみ)Δ1が小さくなる。この結果、占積率を高
めることができ、モータの効率を向上できる。また、ワ
イヤ51が屈曲すべき角度が従来(直角)に比して鈍く
なるので、ワイヤが損傷し難くなり、巻線の品質を向上
できる。図9(b)に示す例では、被巻線部3のうちテ
ィース32の軸方向端面を覆う部分3Hは、両側のコー
ナ3Hc,3Hcに面取りが施されて、コーナが斜めに
切り取られた形状になっている。また、図9(c)に示
す例では、被巻線部3のうちティース32の軸方向端面
を覆う部分3Iは、両側のコーナ3Ic,3Icが切り
取られて階段状に凹んでいる。これらの場合も、同図
(a−1),(a−2)の場合と同様に、ワイヤ51が
屈曲すべき角度が従来(直角)に比して鈍くなるので、
ティース32の側方でワイヤ51とインシュレータ表面
との距離(ワイヤの膨らみ)Δ2,Δ3が小さくなり、こ
の結果、占積率を高めることができ、モータの効率を向
上できる。また、ワイヤが損傷し難くなり、巻線の品質
を向上できる。
【0047】なお、この実施形態では、先端側係止部4
は、被巻線部3の先端側の縁から軸方向のみに突出する
ものとしたが、突出する寸法が根元側係止部5が突出す
る寸法よりも小さく、巻線ノズルが回転するときに邪魔
にならなければ、被巻線部3の先端側の縁から側方(周
方向)に突出しても良い。
【0048】また、この実施形態では、SRモータのス
テータコアに装着されるべきインシュレータ1について
説明したが、この発明はアウターロータ型のモータのス
テータコアに装着されるべきインシュレータにも適用で
きる。つまり、インナー側に設けられたコア本体から外
径方向にティースが突出しているものに対しても、この
発明のインシュレータにも適用でき、同様の作用効果を
奏することができる。
【0049】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1のモ
ータ用インシュレータでは、先端側係止部が突出するの
は軸方向のみであるから、被巻線部の周りにワイヤを巻
回するとき、先端側係止部が被巻線部の縁から周方向両
側にも突出している場合に比して、巻線ノズルが各ティ
ースの側面に対して接近した軌道を通ることができ、従
来に比してワイヤの整列巻きが容易になる。この結果、
占積率を高めることができ、モータの効率を向上でき
る。
【0050】同様に、請求項2のモータ用インシュレー
タでは、先端側係止部が突出するのは軸方向のみである
から、被巻線部の周りにワイヤを巻回するとき、先端側
係止部が被巻線部の縁から周方向両側にも突出している
場合に比して、巻線ノズルが各ティースの側面に対して
接近した軌道を通ることができ、従来に比してワイヤの
整列巻きが容易になる。この結果、占積率を高めること
ができ、モータの効率を向上できる。
【0051】請求項3のモータ用インシュレータでは、
ティースの根元側および先端側に相当する被巻線部の縁
からそれぞれ軸方向のみに突出する根元側係止部および
先端側係止部を備え、上記先端側係止部が突出する寸法
は上記根元側係止部が突出する寸法よりも小さく設定さ
れているので、被巻線部の周りにワイヤを巻回すると
き、先端側係止部が突出する寸法が根元側係止部が突出
する寸法よりも大きい場合に比して、巻線ノズルが各テ
ィースの軸方向端面および両側面に対して接近した軌道
を通ることができ、さらにワイヤの整列巻きが容易にな
る。この結果、占積率を高めることができ、モータの効
率を向上できる。
【0052】請求項4のモータ用インシュレータでは、
上記先端側係止部が突出する寸法をh1とし、上記巻線
を構成するワイヤの直径をdとしたとき、 d/2<h1 なる関係が成り立つので、被巻線部上に巻回された巻線
が内径方向にずれるのを上記先端側係止部によって確実
に係止できる。
【0053】請求項5のモータ用インシュレータでは、
上記根元側係止部が突出する寸法をh2、上記巻線を構
成するワイヤの直径をdとし、隣り合うティースの根元
の間の間隔をWsbとしたとき、 (Wsb−d)/2<h2 なる関係が成り立つので、被巻線部上に巻回された巻線
が外径方向にずれるのを上記根元側係止部によって確実
に係止できる。
【0054】請求項6のモータ用インシュレータでは、
上記先端側係止部が軸方向に突出する先端のコーナにR
または面取りが施されているので、被巻線部の周りにワ
イヤを巻回するとき、巻線ノズルが各ティースの端面に
対してさらに接近した軌道を通ることができ、さらにワ
イヤの整列巻きが容易になる。この結果、占積率を高め
ることができ、モータの効率を向上できる。
【0055】請求項7のモータ用インシュレータでは、
根元側係止部が軸方向に突出する先端の部分に、巻線を
結束するための要素が形成されているので、被巻線部上
に巻回された巻線やリード線がその要素を利用して容易
に結束される。この結果、巻線の緩み防止やリード線の
固定ができ、巻線の品質を向上できる。また、その要素
が上記根元側係止部の先端部分を加工して形成されてい
るので、巻線やリード線を結束するための材料を節約で
きる。
【0056】請求項8のモータ用インシュレータでは、
根元側係止部の被巻線部側の表面が、巻線を構成するワ
イヤの径に応じて階段状に形成されているので、たとえ
ティースの根元にRが設けられている場合であっても、
被巻線部の根元付近でワイヤの巻き乱れが生じなくな
り、整列巻きが可能となる。この結果、占積率を高める
ことができ、モータの効率を向上できる。
【0057】請求項9のモータ用インシュレータでは、
根元側係止部の被巻線部側の各段の段差をH、各段の奥
行きをDとし、上記巻線を構成するワイヤの直径をdと
したとき、それぞれ実質的に H=d×31/2/2 D=d/2 なる関係が成り立つので、整列巻きを確実に行うことが
できる。この結果、占積率を高めることができ、モータ
の効率を向上できる。
【0058】請求項10のモータ用インシュレータで
は、被巻線部のうちティースの軸方向端面を覆う部分が
径方向に平坦に延びる寸法をL1とし、巻線を構成する
ワイヤの直径をdとし、N1を自然数としたとき、実質
的に L1=d×N1 なる関係が成り立つので、先端側係止部と根元側係止部
との間の被巻線部の表面がワイヤで隙間なく埋められ
る。したがって、既に巻回されたワイヤがその上層に巻
回されるワイヤのテンションの分力を受けて径方向に位
置ずれするようなことが無くなり、巻きずれを防止でき
る。
【0059】請求項11のモータ用インシュレータで
は、被巻線部のうちティースの軸方向端面を覆う部分の
表面は、中央部が周方向両側の端部よりも軸方向に突出
しているので、その端部のところでワイヤが屈曲すべき
角度が従来(直角)に比して鈍くなる。したがって、テ
ィースの側方でワイヤとインシュレータ表面との距離
(ワイヤの膨らみ)Δが小さくなる。この結果、占積率
を高めることができ、モータの効率を向上できる。ま
た、ワイヤが屈曲すべき角度が従来(直角)に比して鈍
くなるので、ワイヤが損傷し難くなり、巻線の品質を向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態のインシュレータの概
略構成を示す図である。
【図2】 上記インシュレータの被巻線部から軸方向の
みに突出する根元側係止部、先端側係止部を示す図であ
る。
【図3】 上記インシュレータの被巻線部にワイヤが巻
回された状態を示す図である。
【図4】 上記先端側係止部の変形例を示す図である。
【図5】 上記根元側係止部の変形例を示す図である。
【図6】 上記被巻線部と根元側係止部との間の表面を
階段状に形成した変形例を示す図である。
【図7】 上記被巻線部と根元側係止部との間の表面を
階段状に形成した別の変形例を示す図である。
【図8】 上記被巻線部と根元側係止部との間の各段の
設計を説明する図である。
【図9】 上記被巻線部のうちティースの軸方向端面を
覆う部分の変形例を示す図である。
【図10】 従来のモータ用インシュレータを例示する
図である。
【図11】 モータのステータコアに装着された従来の
インシュレータを例示する図である。
【図12】 従来のモータ用インシュレータにおける、
巻線ノズルの軌道に関する問題点を説明する図である。
【図13】 従来のモータ用インシュレータにおける、
巻線の膨らみに関する問題点を説明する図である。
【図14】 被巻線部に根元側係止部、先端側係止部が
設けられていない場合の問題点を説明する図である。
【図15】 ティースの根元にR(アール)が設けられ
ている場合の、従来のモータ用インシュレータにおける
問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 インシュレータ 2 リング部 3 被巻線部 4,4A,4B 先端側係止部 5,5C,5D,5E,5F 根元側係止部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−4553(JP,A) 特開 平10−174331(JP,A) 特開 平10−304605(JP,A) 特開 平8−265998(JP,A) 特開 昭61−196743(JP,A) 特開 平11−150900(JP,A) 特開 平3−106756(JP,A) 特開 平11−289694(JP,A) 実開 昭60−28442(JP,U) 実開 平6−80352(JP,U) 実開 平4−88352(JP,U) 実開 平2−110979(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 3/34 H02K 19/10

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア本体から径方向のみに突出するティ
    ース(32)に装着され、上記ティース(32)の軸方
    向端面および両側面を覆う被巻線部(3)と、 上記ティース(32)の根元側および先端側に相当する
    上記被巻線部(3)の縁からそれぞれ軸方向のみに突出
    して、この被巻線部(3)の周りに巻回された巻線(5
    0)が径方向に移動するのを禁止する根元側係止部
    (5,5C,5D,5E,5F)および先端側係止部
    (4,4A,4B)を備えたことを特徴とするモータ用
    インシュレータ。
  2. 【請求項2】 コア本体から径方向のみに突出する複数
    のティース(32)を有するコアに装着され、上記コア
    と上記ティース(32)の周りに巻回される巻線(5
    0)とを絶縁するインシュレータであって、 上記コア本体に沿った環状のリング部(2)を備え、こ
    の環状のリング部(2)の周面は上記各ティース(3
    2)の根元に対応する箇所にそれぞれ径方向に対して垂
    直な平面部を有し、 上記リング部(2)の周方向に沿って上記各ティース
    (32)に対応する位置に設けられ、そのティース(3
    2)の軸方向端面および両側面を覆う被巻線部(3)
    と、 上記ティース(32)の根元側および先端側に相当する
    上記被巻線部(3)の縁からそれぞれ軸方向のみに突出
    して、この被巻線部(3)に巻回された巻線(50)が
    径方向に移動するのを禁止する根元側係止部(5,5
    C,5D,5E,5F)および先端側係止部(4,4
    A,4B)を備えたことを特徴とするモータ用インシュ
    レータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のモータ用イン
    シュレータにおいて、 上記先端側係止部(4,4A,4B)が突出する寸法は
    上記根元側係止部(5,5C,5D,5E,5F)が突
    出する寸法よりも小さく設定されていることを特徴とす
    るモータ用インシュレータ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の
    モータ用インシュレータにおいて、 上記先端側係止部(4,4A,4B)が突出する寸法を
    1とし、上記巻線(50)を構成するワイヤ(51)
    の直径をdとしたとき、 d/2<h1 なる関係が成り立つことを特徴とするモータ用インシュ
    レータ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の
    モータ用インシュレータにおいて、 上記根元側係止部(5,5C,5D,5E,5F)が突
    出する寸法をh2、上記巻線(50)を構成するワイヤ
    (51)の直径をdとし、隣り合うティース(32)の
    根元の間の間隔をWsbとしたとき、 (Wsb−d)/2<h2 なる関係が成り立つことを特徴とするモータ用インシュ
    レータ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一つに記載の
    モータ用インシュレータにおいて、 上記先端側係止部(4A,4B)が軸方向に突出する先
    端のコーナ(4Ac,4Bc)にRまたは面取りが施さ
    れていることを特徴とするモータ用インシュレータ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれか一つに記載の
    モータ用インシュレータにおいて、 上記根元側係止部(5C,5D)が軸方向に突出する先
    端の部分に、その部分を加工して上記巻線(50)を結
    束するための要素(11,12,13)が形成されてい
    ることを特徴とするモータ用インシュレータ。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のモータ用インシュレー
    タにおいて、 上記根元側係止部(5E,5F)の被巻線部(3)側の
    表面(5Ea,5Fa,5Fb)が、上記巻線(50)
    を構成するワイヤ(51)の径に応じて階段状に形成さ
    れていることを特徴とするモータ用インシュレータ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のモータ用インシュレー
    タにおいて、 上記根元側係止部(5E,5F)の被巻線部(3)側の
    各段の段差をH、各段の奥行きをDとし、上記巻線(5
    0)を構成するワイヤ(51)の直径をdとしたとき、
    それぞれ実質的に H=d×31/2/2 D=d/2 なる関係が成り立つことを特徴とするモータ用インシュ
    レータ。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか一つに記載
    のモータ用インシュレータにおいて、 上記被巻線部(3)のうち上記ティース(32)の軸方
    向端面を覆う部分が径方向に平坦に延びる寸法をL1
    し、上記巻線(50)を構成するワイヤ(51)の直径
    をdとし、N1を自然数としたとき、実質的に L1=d×N1 なる関係が成り立つことを特徴とするモータ用インシュ
    レータ。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のモータ用インシュレ
    ータにおいて、 上記被巻線部(3)のうち上記ティース(32)の軸方
    向端面を覆う部分(3G,3H,3I)の表面は、中央
    部が周方向両側の端部(3Gc,3Hc,3Ic)より
    も軸方向に突出していることを特徴とするモータ用イン
    シュレータ。
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