JP5481302B2 - 外転型の電動機 - Google Patents

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Description

本発明は、電気自動車に搭載される外転型の電動機に関する。
外転型の電動機として、例えば特許文献1に記載の電動機が知られている。この特許文献1の電動機のステータは、突極集中巻きで形成される各相のコイルを2つのコイル群に分割し、両コイル群の一方側の端部を外部接続端子に接続し、他方側の端部を中性点に接続することが開示されている。
特開2002−199638号公報
しかしながら、特許文献1では、中性点をステータのどの位置で保持するか具体的な開示がない。
また、分布巻きで形成されるコイルを備えた電動機では、ステータの軸方向一端側のコイル部分に中性点を固定することが行なわれているが、突極集中巻きステータでは、ステータの軸方向一端側に渡り部が張り巡らされる場合があり、そのような構成は採用できない場合がある。
ヒュージングの作業スペースを考えると巻線を延長して中性点を作ることが考えられるが、そうすると巻線コストも高くなり、電動機全体として大きなものになってしまう。
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、巻線長さを延長せずに、且つ、容易にヒュージング可能な外転型の電動機を提供することを目的とすることにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
周方向に所定の間隔で配置され放射状に突出する複数のティース(例えば、後述の実施形態におけるティース11b)を有するステータコア(例えば、後述の実施形態におけるステータコア11)と、前記ティースに設けられる複数のインシュレータ(例えば、後述の実施形態におけるインシュレータ12)と、巻線(例えば、後述の実施形態におけるパラ巻線14)を前記インシュレータの外周に巻回することで形成される複数のコイル(例えば、後述の実施形態におけるコイル13)と、を備え、各相のコイルが同一の巻線で巻回された少なくとも1つのコイル群(例えば、後述の実施形態におけるコイル群18)からなる三相突極集中巻きステータ(例えば、後述の実施形態における突極集中巻きステータ10、10A)と、
前記ステータの外周側に配置される円環状のロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ4)と、を備える外転型の電動機(例えば、後述の実施形態における外転型電動機1)であって、
前記各インシュレータに巻かれたコイルは、前記ステータの軸方向一端側の径方向外側寄りに位置する第1巻き端(例えば、後述の実施形態における第1巻き端41)と、前記ステータの軸方向一端側の径方向内側寄りに位置する第2巻き端(例えば、後述の実施形態における第2巻き端42)とを有し、
各コイル群の互いに隣接するコイルの一方の前記第1巻き端と、他方の前記第2巻き端とは、異相のコイルを跨ぐ渡り部(例えば、後述の実施形態における渡り部14T)によって繋げられ、
前記複数のインシュレータの少なくとも1つには、軸方向一端側に径方向外方に延出し、軸方向に貫通する切欠きが設けられたフランジ部(例えば、後述の実施形態における外側隔壁28)が形成され、
前記切欠きと軸方向で対向するように中性点(例えば、後述の実施形態における中性点16)が設けられ、
前記切欠きに固定される絶縁性部材(例えば、後述の実施形態におけるグロメット60)により前記中性点が保持されることを特徴とする外転型の電動機。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成に加えて、各相のコイルは同一の巻線で巻回された1つのコイル群から構成され、
各相のコイル群は、一方の端部が入出力端子(例えば、後述の実施形態におけるU相接続端子15u、V相接続端子15v、W相接続端子15w)に接続され、他方の端部が単一の前記中性点に接続され、
単一の前記グロメットにより前記中性点が保持されることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1の構成に加えて、各相のコイルはそれぞれ同一の巻線で巻回された右方向回りと左方向周りの2つのコイル群から構成され、
各相の2つのコイル群は、それぞれ一方の端部が入出力端子に接続され、他方の端部が単一の前記中性点に接続され、
単一の前記グロメットにより前記中性点が保持されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、中性点を形成するために巻線の長さを延長することなく、巻線にかかるコストを最小限に抑えることができる。また、絶縁性部材で中性点を保持することで、中性点の絶縁性が確保される。さらに、切欠きを介してヒュージング電極を軸方向に進退させることでヒュージングすることができ、ヒュージングスペースを確保して容易にヒュージングを行うことができる。
請求項2及び3の発明によれば、中性点を一箇所に集約できる。
本発明の第1実施形態の外転型電動機の要部縦断面図である。 図1におけるステータの正面図である。 ステータコアの正面図である。 インシュレータの斜視図である。 インシュレータの正面図である。 図5におけるA‐A線断面図である。 図5におけるB‐B線断面図である。 インシュレータに巻線が巻回されたコイルの正面図である。 コイルの要部拡大側面図である。 インシュレータに巻線を巻回する工程を示す説明図である。 巻線がインシュレータに複数層に亘って巻回される工程を示す正面図である。 巻線が巻回されたインシュレータをステータコアのティースに装着する状態を示す説明図である。 中性点の要部斜視図である。 図13からグロメットを省略した状態を示す中性点の要部斜視図である。 グロメットの斜視図である。 本発明の第2実施形態の外転型電動機の正面図である。
以下、本発明の各実施の形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
<第1実施形態>
図1は本発明の外転型電動機の縦断面図である。図1に示すように、本実施形態の電動機は、3相8極対の外転型電動機1であり、モータハウジング2にボルト3により固定されたステータ10と、ステータ10の外周側に僅かな隙間を介して配置される円環状のロータ4とを備える。
ロータ4は、電磁鋼板が積層されてなるロータコア6aに磁石6bが埋め込まれた円環状のロータヨーク6が、縁付円盤状の支持部材5の縁部内周面5aに固定されており、モータハウジング2に内嵌する玉軸受7、7によって回転自在に支持された回転軸8に一体回転可能に固定されている。ロータ4は、ステータ10に発生させる回転磁界によって回転駆動される。支持部材5の基部5bとステータ10の間には、回転軸8の磁極位置を検出するレゾルバ9が配設されている。
ステータ10は、図2および図3に示すように、ステータコア11と、複数(本実施形態では24個)のコイル13(13u、13v、13w)とを備える。ステータコア11は、複数の電磁鋼板がステータ10の軸方向、即ち、図3において紙面と垂直方向に積層されて構成され、円環状の支持部11aから半径方向外側に向かって放射状に突出形成され、周方向に並ぶ複数(24個)のティース11bを有する。コイル13は、所定本数の導線からなる巻線(本実施形態では、2本の導線からなるパラ巻線であり、以下パラ巻線と呼ぶ。)14を、絶縁特性を有する合成樹脂などで形成されたインシュレータ12を介してステータコア11のそれぞれのティース11bの周囲に突極集中巻きによって巻回することで形成される。
コイル13は、それぞれ8個ずつのU相、V相及びW相の3相のコイルからなり、U相コイル13u、V相コイル13v、及びW相コイル13wが、時計方向にこの順で配置されてティース11bに巻回されている。即ち、他相のコイル13(例えば、V相コイル13v、及びW相コイル13w)を挟んで配置される同相のコイル13(例えば、U相コイル13u)同士は、他相のコイル13を跨いで配索される渡り部14Tにより接続されている。
各相8個ずつのコイル13(U相、V相及びW相コイル13u、13v、13w)は、1つのコイル群18(U相、V相及びW相コイル群18u、18v、18w)を構成し、各コイル群18(U相、V相及びW相コイル群18u、18v、18w)に属する8個のコイル13(U相、V相及びW相コイル13u、13v、13w)は、同一のパラ巻線14(U相、V相及びW相パラ巻線14u、14v、14w)によって連続して巻回されている。
U相コイル群18uのU相パラ巻線14uの一方の端部がU相接続端子15uに接続され、V相コイル群18vのV相パラ巻線14vの一方の端部がV相接続端子15vに接続され、W相コイル群18wのW相パラ巻線14wの一方の端部がW相接続端子15wに接続されている。また、各コイル群18(U相、V相及びW相コイル群18u、18v、18w)のパラ巻線14(U相、V相及びW相パラ巻線14u、14u、14v)の他方の端部は、中性点16を構成する中点端子16aに接続されている。
ステータコア11の支持部11aの内周側には、ボルト穴17をそれぞれ有する複数(本実施形態では6個)の凸部11cが形成されている。このボルト穴17に挿通されるボルト3によりステータ10がモータハウジング2に固定される(図1参照)。
図4から図7に示すように、インシュレータ12は、パラ巻線14が巻回される胴部24と、該胴部24の径方向両端部に設けられた外周側鍔部25及び内周側鍔部26と、を有する。胴部24は、ステータ10の軸方向に向いて対向する壁20,21及びステータ10の周方向に向いて対向する壁22、23によって、径方向に貫通する角穴24aを有して断面矩形の筒状に形成される。角穴24aの大きさは、ステータコア11のティース11bより僅かに大きく、ティース11bが挿通可能である。壁22、23には、パラ巻線14を巻回する際、パラ巻線14を位置決めするための複数の凹溝27が、角穴24aの軸芯に対して直交する方向に設けられている。
外周側鍔部25の壁20側の端部には、径方向外方に延出する外側隔壁28が形成されている。外側隔壁28の周方向一端面(図5中、左端面)28aと径方向内側面28bとの隅部には、軸方向において胴部24と反対側の軸方向一端側に突出する外側巻線支持部30が形成される。外側巻線支持部30は、外側隔壁28の周方向一端面28aの径方向中間部分と、径方向内側面28bの周方向一端から略1/3中心寄りの部分とを結ぶ一辺C、外側隔壁28の周方向一端面28aの内側寄り部分、及び、径方向内側面28bの周方向一端寄り部分を軸方向に延出することで略三角柱状に形成され、該一辺Cを軸方向に延出することで形成される径方向外向き傾斜面30cと、外側隔壁28の周方向一端面28aを軸方向に延出した端面30dとの頂部は曲面状に形成された湾曲面30bを構成している。
また、外側巻線支持部30の径方向外向き傾斜面30cと、外側隔壁28との間には、該1辺Cと平行な段部30aが設けられている。さらに、外側隔壁28の周方向中間部で、且つ径方向内側部分には、傾斜面30cの径方向内側部分と対向し、該一辺Cと略平行な側面を有するガイド突部31が形成されている。そして、外側巻線支持部30の傾斜面30cとガイド突部31の側面との間に溝部32を形成する。
また、内周側鍔部26の軸方向一端側部分は、径方向から見て、周方向一端面側から他端面(図5中、右端面)側に向かって徐々に幅広に形成されており、また、軸方向から見て、周方向中間部から周方向他端面に向かって徐々に肉厚に形成されている。内周側鍔部26の周方向他端面と径方向外側面との隅部には、軸方向一端側に突出する略三角柱状の内側巻線支持部34が設けられている。また、内周側鍔部26の軸方向一端側部分には、周方向中間部から周方向他端面に向かうにつれて径方向内側に傾斜する傾斜面33が形成されており、この傾斜面33は、内側巻線支持部34の径方向内向き傾斜面34aと対向して溝部35を形成する。さらに、内周側鍔部26の軸方向一端側部分と、壁20との境界部分には、周方向他端面側から周方向一端面側へと壁20に沿って最初に巻回されるパラ巻線14を案内する、内周側鍔部26に対して傾斜した案内部36が形成されており、また、案内部36と内周側鍔部26との間には、溝部35から胴部24へ向かうパラ巻線14を軸方向に案内する段部36aが形成される。
また、インシュレータ12の外側巻線支持部30と内側巻線支持部34とは、外側巻線支持部30と内側巻線支持部34を結ぶ仮想直線Mがインシュレータ12の周方向中間部を通過して径方向に延びる径方向中心線CLに対して傾斜して配置され、これにより、渡り部14Tの長さを短くすることができる。
コイル13は、図8に示すように、インシュレータ12の胴部24の周囲にパラ巻線14が複数回に亘って巻回されて形成される。そして、インシュレータ12の胴部24に巻回されたコイル13では、第1巻き端41が胴部24の径方向外側寄りに位置し、第2巻き端42が胴部24の径方向内側寄りに位置する。そして、第1巻き端41から渡り部14Tに向けて延びるパラ巻線14は、溝部32を通過し、パラ巻線14が径方向外向き傾斜面30cに軸方向に並ぶようにして傾斜面30cに沿って斜め上方に延び、さらに、外側巻線支持部30の湾曲面30bに沿って巻き掛けられて係止され、外側支持点Dで支持される。また、第2巻き端42から渡り部14Tに向けて延びるパラ巻線14は、パラ巻線14が径方向内向き傾斜面34aに軸方向に並ぶようにして溝部35を斜め下方に通過し、内側巻線支持部34に係止されて内側支持点Eで支持される。このとき、外側巻線支持部30が、内側巻線支持部34より径方向においてコイル13から離れており、コイル13の最外径部から外側巻線支持部30の最外径部までの距離H1は、コイル13の最内径部から内側巻線支持部34の最内径部までの距離H2より大きくなっている。これにより、スペースの狭い内径側でパラ巻線14が干渉するのが確実に防止される。
図9はコイルの外側隔壁28付近を拡大して示す側面図であり、コイル13の軸方向一端側の側面13aよりも外側巻線支持部30と内側巻線支持部34が軸方向外側突出して配置される。巻回されたコイル13の側面13aから外側巻線支持部30の段部30aまでの距離Xは、パラ巻線14の幅dより長く設定されている。これにより、第1巻き端41側が外側巻線支持部30の外側支持点Dで支持され、第2巻き端42側が同相のコイル13の中で隣接するコイル13の内側巻線支持部34の内側支持点Eで支持される渡り部14Tは、異相コイル13を跨いで配置されても、各コイル13のパラ巻線14から軸方向外方に離間して位置しているので、接触が確実に防止される。
図10はインシュレータにパラ巻線を巻回する状態を示す説明図であり、複数(本実施形態では8個)のインシュレータ12が、保持具50に外側隔壁28を下にして所定の間隔で保持される。パラ巻線14は、インシュレータ12の周囲を回転、且つ上下移動可能な巻線装置のノズル51によって吐出され、複数のインシュレータ12に順次巻回される。
具体的に、第1のインシュレータ12Aにパラ巻線14の第1巻き端41を巻き終わったノズル51は、外側巻線支持部30の形状に沿って斜め下方に移動してパラ巻線14を溝部32に挿通させるとともに湾曲面30bに巻掛け、張力を付与しながら斜め上方に移動して、パラ巻線14を外側巻線支持部30の外側支持点Dで支持させる。そして、第2のインシュレータ12Bに移動し、パラ巻線14を内側巻線支持部34の溝部35に挿通して内側支持点Eで支持し、張力を付与しながらノズル51からパラ巻線14を導出して第2のインシュレータ12Bに巻回する。以後同様にして、第3〜第8のインシュレータ12に連続して同一のパラ巻線14を巻回する。
パラ巻線14の各インシュレータ12への巻回は、図11に示すように、パラ巻線14がインシュレータ12に複数層に亘って巻回される。より具体的に説明すると、内側巻線支持部34と傾斜面33との間の溝35を通ったパラ巻線14は、図中上から下に巻かれて第1層巻線141を形成する(図11(a))。第1層巻線141が外周側鍔部25に達すると、第2層巻線142が、第1層巻線141の略半分の位置まで下から上に向かって第1層巻線141の上に巻回され(図11(b))、更に、巻回方向を下方に反転して、第3層巻線143が第2層巻線142の上に巻回され、外側巻線支持部30と巻線ガイド31との間の溝32を通り、段部30aに案内されて下方に引き出される(図11(c))。
このように、同一のパラ巻線14を順次、複数(8個)のインシュレータ12に連続して巻回することにより、同一のパラ巻線14によって連続して巻回された複数のコイル13を有するコイル群18が形成される。
図10において、インシュレータ12Aの外側支持点Dと、インシュレータ12Bの内側支持点Eとの間のパラ巻線14は、渡り部14T(図2参照)となる部分であり、その長さLは、所定の長さに設定された状態で巻回される。換言すれば、保持具50は、隣接するインシュレータ12の外側支持点Dと内側支持点Eとの距離が、所定の長さLとなるようにインシュレータ12を保持して、パラ巻線14を巻回する。
次に、ステータ10の組み付けについて図12を参照して説明する。同一のパラ巻線14で連続して巻回された複数(8個)のコイル13からなるU相、V相、及びW相の各コイル群18u,18v,18wのU相、V相、及びW相コイル13u,13v,13wは、図12に示すように、それぞれ2つおきにステータコア11のティース11bに対応して径方向外方に円環状に配置される。そして、全コイル13を、縮径する方向(矢印方向)に同時に移動させて、インシュレータ12の角穴24aをステータコア11のティース11bに挿入する。
ここで、インシュレータ12が、ステータコア11のティース11bに挿入されて径方向外方に向かう放射状に配置されたとき、隣接するインシュレータ12間の空間は径方向外方に向かうに従って次第に大きくなる。しかしながら、上述したように、インシュレータ12に巻回されたコイル13は、径方向内側より径方向外側に巻かれる層数を多くし、径方向外側部分が周方向に膨らむように形成したので、該空間は無駄なくパラ巻線14で埋められ、占積率を向上することができる。
ステータコア11の径方向外方に円環状に配置されたコイル13が縮径方向に移動すると、周方向長さが短くなる分、渡り部14Tに弛みが生じるが、インシュレータ12の角穴24aにステータコア11のティース11bを挿入した後、渡り部14Tを外側巻線支持部30の外側支持点Dと内側巻線支持部34の内側支持点Eに係止した状態で、図2に示すように、渡り部14Tを略S字状に折り曲げ成形することにより、この弛みを吸収して渡り部14Tに張力が付与される。
次いで、ステータコア11に配置されたU相コイル群18uのU相パラ巻線14uの一方の端部をU相接続端子15uに接続し、同様に、V相コイル群18vのV相パラ巻線14vの一方の端部をV相接続端子15vに接続し、更にW相コイル群18wのW相パラ巻線14wの一方の端部をW相接続端子15wに接続する。そして、各パラ巻線14(U相、V相、及びW相パラ巻線14u、14v、14w)の他方の端部を中性点16を構成する中点端子16aに接続する(図2参照)。
これにより、各コイル13は、第1巻き端41が同相のコイル13の中で隣接するコイル13の第2巻き端42に、異相のコイル13を跨いで、渡り部14Tを介して繋がり、3相スター結線されたステータ10が組み付けられる。
ここで、本発明の中性点16の構成について図13〜15を参照してより具体的に説明する。図13は中性点の要部斜視図であり、図14は図13からグロメットを省略した状態を示す中性点の要部斜視図であり、図15はグロメットの斜視図である。なお、図13及び14において、インシュレータ12は中性点16が設けられるインシュレータ12のみを示し、パラ巻線14も中性点16を構成するパラ巻線14(U相、V相、及びW相パラ巻線14u、14v、14w)の端部のみを示す。
中性点16は、各相の接続端子(U相、V相及びW相接続端子15u、15v、15w)の近傍の1つのインシュレータ12の外側隔壁28と軸方向で近接するように配置される。このインシュレータ12の外側隔壁28には、図14に示すように、軸方向に貫通する略半円弧状の切欠き28cが設けられ、中性点16は、切欠き28cから軸方向からアクセス可能なように、切欠き28cと径方向位置を略等しくし切欠き28cの軸方向一端側に位置している。
中性点16は、各パラ巻線14(U相、V相、及びW相パラ巻線14u、14v、14w)の各相の接続端子(U相、V相及びW相接続端子15u、15v、15w)に接続されていない他方の端部、即ちU相、V相、及びW相パラ巻線14u、14v、14wの6本の導線が円筒状の中点端子16a内に配置されてヒュージングされ、ヒュージングされた中点端子16aが切欠き28cに固定される絶縁性のグロメット60に保持されることで構成される。
ヒュージングは、切欠き28cと中点端子16aを挟むように軸方向に対向して配置したヒュージング電極(不図示)を用いて、切欠き28c側のヒュージング電極を切欠き28cを横切るように、図14中の矢印で示す軸方向に進退させて行なわれる。ヒュージング電極で6本の導線を収容した円筒状の中点端子16aを加圧し電流を流すことで、導線を被覆する樹脂が軟化し、導線が中点端子16aと導通状態となる。
グロメット60は、図15に示すように、切欠き28cに固定される略半円状の固定部61と、固定部61から軸方向一端側に延設されて径方向外方から中点端子16aを覆う外径側壁部62と、外径側壁部62の先端から径方向内方に略直角に延設されて軸方向一端側から中点端子16aを覆う軸方向壁部63と、を備えて構成され、外径側壁部62と軸方向壁部63は内周面が中点端子16aに沿って略円弧状に形成される。また、固定部61と外径側壁部62の外周面は、外側隔壁28の外周面と面一となっている。そして、固定部61が、切欠き28cに嵌合又は接着等により固定されることで、ヒュージングされた中点端子16aがグロメット60により覆われ、絶縁される。
以上説明したように、本実施形態によれば、インシュレータ12には、軸方向一端側の径方向外方に延出する外側隔壁28(フランジ部)が形成され、少なくとも1つのインシュレータ12の外側隔壁28には、軸方向に貫通する切欠き28cが設けられる。また、切欠き28cと軸方向で対向するように中性点16が設けられ、切欠き28cに固定される絶縁性のグロメット60(絶縁性部材)により中性点16が保持される。従って、中性点16を形成するためにパラ巻線14の長さを延長することなく、巻線にかかるコストを最小限に抑えることができる。また、中性点16を絶縁性のグロメット60で保持することで、中性点16の絶縁性が確保される。
また、切欠き28cを介してヒュージング電極を軸方向に進退させることでヒュージングすることができ、ヒュージングスペースを確保して容易にヒュージングを行うことができる。
また、各相のコイル13(U相、V相、及びW相コイル13u,13v,13w)は同一のパラ巻線14(U相、V相、及びW相パラ巻線14u、14v、14w)で巻回された1つのコイル群18(U相、V相及びW相コイル群18u、18v、18w)から構成され、パラ巻線14(U相、V相、及びW相パラ巻線14u、14v、14w)が単一の中性点16に接続され、単一のグロメット60により中性点16が保持されるので、中性点16を一箇所に集約できる。
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態の電動機について図16を参照して説明する。
第2実施形態の電動機1のステータ10Aは、各相8個ずつのU相、V相及びW相コイル13u、13v、13wが、それぞれステータコア11の半周分に相当する4個ずつ、2つのコイル群18(18u、18v、18w)に分けられており、同一のコイル群18に属するコイル13(半周分の4個のコイル)は、それぞれ同一のパラ巻線14u、14v、14wによって連続して巻回されている。
ここで、左方向回りに形成されるコイル群18(図16中、境界線Pの左側に位置するコイル群)は、第1実施形態と同様の構成を有するが、右回りに形成されるコイル群18は(図16中、境界線Pの右側に位置するコイル群)、インシュレータ12の構造とパラ巻線14の巻き方が第1実施形態と相違している。
右回りに形成されるコイル群18のコイル13を巻回するインシュレータ12は、左方向回りに形成されるコイル群18を巻回するインシュレータ12に対し、インシュレータ12の径方向中心線CL(図5参照)を基準に線対称となるように外側巻線支持部30と内側巻線支持部34が形成される。
そして、このインシュレータ12に巻回されるコイル13は、左方向回りに形成されるコイル群18と同一方向に電流が流れるように、径方向外方から見て時計回りに巻回される。そのため、ノズル51は、パラ巻線14を溝部35に挿通させるとともに内側巻線支持部34に巻掛け、第1層巻線141、第2層巻線142、第3層巻線143を形成した後、外側巻線支持部30に巻掛けて外側巻線支持部30と巻線ガイド31との間の溝32を通るように巻回する。
このように構成した電動機1のステータ10の中性点16は、左方向回りに形成されるコイル群18と右方向回りに形成されるコイル群18とが出会う位置、即ち、各相の接続端子(U相、V相及びW相接続端子15u、15v、15w)の反対側に位置の1つのインシュレータ12の外側隔壁28と軸方向で近接するように配置される。
このインシュレータ12の外側隔壁28には、軸方向に貫通する略半円弧状の切欠き28cが設けられ、中性点16は、切欠き28cから軸方向にアクセス可能なように、切欠き28cと径方向位置を略等しくし切欠き28cの軸方向一端側に位置している。
また、中性点16は、各パラ巻線14(U相、V相、及びW相パラ巻線14u、14v、14w)の各相の接続端子(U相、V相及びW相接続端子15u、15v、15w)に接続されていない他方の端部、即ちU相、V相、及びW相パラ巻線14u、14v、14wの12本の導線が円筒状の中点端子16a内に配置されてヒュージングされ、ヒュージングされた中点端子16aが切欠き28cに固定される絶縁性のグロメット60に保持されることで構成される。なお、グロメット60は、第1実施形態のグロメット60と同一の構成を有する。
このように構成された本実施形態においても、第1実施形態と同様に、パラ巻線14の長さを延長することなく、巻線にかかるコストを最小限に抑えることができる。また、グロメット60で保持させることで、中性点16の絶縁性が確保される。さらに、ヒュージングスペースを確保して容易にヒュージングを行うことができる。
また、各相のコイル13(U相、V相、及びW相コイル13u,13v,13w)はそれぞれ同一のパラ巻線14(U相、V相、及びW相パラ巻線14u、14v、14w)で巻回された右方向回りと左方向周りの2つのコイル群18から構成され、パラ巻線14(U相、V相、及びW相パラ巻線14u、14v、14w)が単一の中性点16に接続され、単一のグロメット60により中性点16が保持されるので、中性点16を一箇所に集約できる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
1 外転型電動機(電動機)
4 ロータ
10、10A ステータ(突極集中巻きステータ)
11 ステータコア
11b ティース
12 インシュレータ
13 コイル
13u U相コイル
13v V相コイル
13w W相コイル
14 パラ巻線(巻線)
14T 渡り部
14u U相パラ巻線
14v V相パラ巻線
14w W相パラ巻線
15u U相接続端子
15v V相接続端子
15w W相接続端子
16 中性点
18 コイル群
18u U相コイル群
18v V相コイル群
18w W相コイル群
28 外側隔壁(フランジ部)
41 第1巻き端
42 第2巻き端
60 グロメット

Claims (3)

  1. 周方向に所定の間隔で配置され放射状に突出する複数のティースを有するステータコアと、前記ティースに設けられる複数のインシュレータと、巻線を前記インシュレータの外周に巻回することで形成される複数のコイルと、を備え、各相のコイルが同一の巻線で巻回された少なくとも1つのコイル群からなる三相突極集中巻きステータと、
    前記ステータの外周側に配置される円環状のロータと、を備える外転型の電動機であって、
    前記各インシュレータに巻かれたコイルは、前記ステータの軸方向一端側の径方向外側寄りに位置する第1巻き端と、前記ステータの軸方向一端側の径方向内側寄りに位置する第2巻き端とを有し、
    各コイル群の互いに隣接するコイルの一方の前記第1巻き端と、他方の前記第2巻き端とは、異相のコイルを跨ぐ渡り部によって繋げられ、
    前記複数のインシュレータの少なくとも1つには、軸方向一端側に径方向外方に延出し、軸方向に貫通する切欠きが設けられたフランジ部が形成され、
    前記切欠きと軸方向で対向するように中性点が設けられ、
    前記切欠きに固定される絶縁性部材により前記中性点が保持されることを特徴とする外転型の電動機。
  2. 各相のコイルは同一の巻線で巻回された1つのコイル群から構成され、
    各相のコイル群は、一方の端部が入出力端子に接続され、他方の端部が単一の前記中性点に接続され、
    単一の前記グロメットにより前記中性点が保持されることを特徴とする請求項1に記載の外転型の電動機。
  3. 各相のコイルはそれぞれ同一の巻線で巻回された右方向回りと左方向周りの2つのコイル群から構成され、
    各相の2つのコイル群は、それぞれ一方の端部が入出力端子に接続され、他方の端部が単一の前記中性点に接続され、
    単一の前記グロメットにより前記中性点が保持されることを特徴とする請求項1に記載の外転型の電動機。
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