JP2002228840A - 偏光分離素子、偏光変換システム、光学素子および投射型ディスプレイシステム - Google Patents

偏光分離素子、偏光変換システム、光学素子および投射型ディスプレイシステム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で光効率が高い偏光変換システムを提供
する。 【解決手段】 本発明の偏光分離素子は、各プリズムが
くさび型の断面を有する第1のプリズムのアレイと、各
プリズムがくさび型の断面を有する第2のプリズムのア
レイとを備え、第1のアレイの各プリズムが、第2のア
レイの対応するプリズムの傾斜面に近接して配置される
傾斜面を備えて配置され、該プリズムのアレイのうちの
少なくとも1つの各プリズムが複屈折プリズムであり、
偏光分離素子が、第1の偏光を有する光を偏向させ、か
つ第2の偏光を有する光を偏向させるように配列され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射した非偏光ま
たは部分偏光を、異なる偏光状態を有する角度的に分離
した2つの射出ビームに分離する偏光分離要素に関す
る。本発明はまた、非偏光または部分偏光を実質的な完
全偏光に変換する偏光変換システムに関する。本発明
は、基板の両面に配置された2つのレンズアレイを備え
た光学素子にも関する。本発明は、さらに、そのような
偏光変換システムを組み込んだ投射型ディスプレイシス
テムにも関する。
【0002】
【従来の技術】多くの光学システムは、実質的な完全偏
光により照明されることを必要とする。このようなデバ
イスが非偏光または部分偏光で動作する場合、その光が
光学システムに入射する前に完全偏光となること、すな
わち、単一の偏光状態に変換されることが必要である。
【0003】非偏光を完全偏光に変換する1つの方法
は、周知の直線偏光子である。理想化された直線偏光子
は、一方向の直線偏光を損失なく透過させ、直交方向の
直線偏光を完全に吸収するため、偏光子に入射する非偏
光は完全直線偏光に変換される。このような直線偏光子
は直線偏光を生成する簡単な手段である一方で、効率が
低いという不利な点を有する。偏光子内での吸収および
/または偏光子の表面での反射による理想的な直線偏光
子は、50%の効率しか有さず、実際的な直線偏光子の
効率は、一般に、40〜45%の範囲内である。
【0004】非偏光を偏光に変換するための別の公知の
手段は、偏光変換システムである。偏光変換システムで
は、すでに所望の偏光状態の偏光である入射光は変化せ
ずに透過する。所望の偏光状態と直交する偏光状態の偏
光は、従来の直線偏光子が用いられた場合に起こるよう
に遮光されることなく、所望の偏光状態の光に変換され
る。
【0005】偏光変換システムは、本質的に、入射した
非偏光または部分偏光を分離する偏光分離素子(PS
E)(polarization splitting
element)を含み、1つの偏光状態の光が、直
交する偏光状態を有する光から空間的または角度的に分
離され、PSEから発せられる。偏光変換システムは、
PSEにより発せられた成分のうちの1つの偏光状態を
変換する偏光変換素子も備える。
【0006】多くの偏光分離素子が公知である。一例と
して、2つの複屈折くさびW1およびW2が結合して合
成ブロックを形成し、2つのプリズムの斜辺面が相互に
近接する周知のウォラストンプリズムの1つの実施形態
を図19に示す。EP−A−0 993 323に記載
のこのウォラストンプリズムの実施形態では、2つのく
さびW1およびW2が、異なる厚さを有する液晶層とし
て組み入れられる。各くさびの光軸方向はくさびの厚さ
に渡って90°回転し、2つのくさびの光軸は2つのく
さびの界面で相互に直交する。
【0007】米国特許第5 978 136号は、添付
図面の図21aに示す従来のPCOSを開示している。
この偏光変換システムは、2つのレンズアレイ5および
6を備える。第1のレンズアレイ5の要素は、第2のレ
ンズアレイ6の対応する要素に像を投影する。次いで、
偏光分離フィルム2aを含む1組の偏光ビームスプリッ
タキューブ(polarising beam spl
itter cube)2が光のP成分およびS成分を
空間的に分離するため、P成分のみ、またはS成分のみ
が1組のリターダストライプ(retarder st
ripe)3に入射する。リターダストライプは、リタ
ーダに入射する光が、その光に対する実質的な直交状態
に変換されるように、実質的な1/2波長板となるよう
に構成される。偏光変換システムを離れる光は実質的な
偏光である。偏光ビームルプリッタキューブ2は、別の
偏光成分を反射する反射フィルム2bをさらに含む。反
射された偏光成分は、リターダストライプ3を離れる光
の方向と実質的に平行である方向にPCOSを離れる。
不透明マスク9が、クロストークを低減するために、第
2のレンズアレイ6と偏光ビームスプリッタアレイ2と
の間に配置される。PCOSの最小体積は1/2波長板
の耐性によって抑制される。図21aのPCOSの偏光
ビームスプリッタキューブ2は、図21bに示されるよ
うにPBS板49の積層を斜めに切断することによって
得られる。適切な切断断面積は、図21bの参照番号5
0によって示される。
【0008】Ogiwaraらが、「PS Polar
isation Converting Device
for LC Projector Using H
olographic Polymer−Disper
sed LC Films」、SID 1999に、さ
らなる従来のPCOSを記載している。図20に示すこ
のデバイスは、2つのレンズアレイ5および6、2つの
高分子分散型液晶(PDLC)格子2および4、ならび
に1組の1/2波長リターダ素子3を備える。偏光分離
は、実質的に、1つの直線偏光(P)のみを回折し、直
交する直線偏光(S)を著しい回折なしで透過させるP
DLC格子2により達成される。
【0009】1/2波長板3が第2の格子4に取り付け
られ、格子2により発せられるp偏光の光路に配列され
るp直線偏光は、1/2波長板3のうちの1つを通過す
るとs直線偏光に変換される。
【0010】1/2波長板3は、格子2により発せられ
るs直線偏光が1/2波長板3を通過しないように配列
される。それゆえ、格子2により発せられるs偏光は、
1/2波長板3による影響を受けない。1/2波長板の
アレイを通過後、よって、光は完全なs偏光である。
【0011】使用において、偏光変換システムはランプ
7および放物面鏡8により生成された平行光により照明
され、入射光は、第1のレンズアレイ5により集束され
る。第2のレンズアレイ6は、第1のレンズアレイ5と
同様の焦点距離およびピッチを有する。第1および第2
のレンズアレイは、ほぼそれらの焦点距離だけ分離され
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このPCOSはまた、
最小体積が1/2波長リターダ素子の公差により制限さ
れるという不利な点を有する。さらなる不利な点は、こ
のシステムが分散を低減するために2つの偏光分離素子
を用いることであり、これにより、PCOSのコストお
よび複雑さが増す。
【0013】図21aに示す偏光変換システムの寸法
は、通常、およそ50mm×50mm×70mmであ
る。偏光変換光学システム(PCOS)がプロジェクタ
ーとともに用いられる場合、プロジェクターの全体的な
体積が著しく増加する。図21aのPCOSの体積は、
レンズアレイの焦点距離が低減された場合にのみ低減す
ることができ、これには、レンズ、1/2波長板、およ
び偏光分離キューブのピッチが対応して低減されること
が必要となる。図21aに示すタイプの従来のPCOS
で用いられるレンズアレイは、通常、6mmのピッチp
を有するが、光学システムの投射距離を対応して低減す
ることで、これを1mm未満に低減することが望まし
い。しかしながら、従来の1/2波長リターダ素子およ
び従来の偏光分離キューブを組み込んだPCOSの場
合、素子を相互に必要な公差でアライメントすることが
困難になるため、これを行うことは困難である。よっ
て、PCOSの製作および組立がさらにより困難にな
る。従って、図21aに示すタイプの現行の偏光変換シ
ステムで用いられる素子では、その用いられる素子の物
理的サイズによりPCOSの最小体積に制限が加えられ
る。
【0014】EP 0 887 667およびGB 2
326 729は、高精度にパターニングされたリタ
ーダ素子を製作する方法、およびそのような素子のビー
ムスプリッタのアレイを備えた偏光変換光学システムへ
の適用を開示している。
【0015】図17は、Minoltaにより提案され
たさらなる従来の偏光変換システムを示す。このPCO
Sでは、偏光分離素子2が回折光学素子(DOE)偏光
スプリッタである。図17に示すデバイスでは、実線の
光線路により示されるように、振動面が図面の平面にあ
る光は回折されない。図面の平面外の方向の偏光は、破
線の光線路により示されるように、回折される。このデ
バイスはまた、偏光分離素子2により発せられる光を集
束する第1のレンズアレイ5、1/2波長リターダ素子
3の従来の大型アレイ、および第2のレンズアレイ6を
備える。このデバイスは、放物面鏡8により平行にさ
れ、UV−IRフィルタ9’を通過したランプ7からの
光により照明される。
【0016】図17の従来技術によるPCOSは、回折
素子を偏光分離素子2として用いるという不利な点を有
する。これは回折素子であるため、波長分散が大きいこ
とに悩まされ、かつ、複数の回折次数の重複による偏光
混合(polarisation mixing)にも
悩まされる。偏光分離素子の高度な波長分散は、PCO
Sの効率が低いことも意味する。
【0017】図18は、さらなる従来技術による偏光変
換システムを示す。このPCOSは、米国特許第5 9
00 977号、およびWO97/01779に記載さ
れており、図18では明瞭さのために分離して示される
3つの素子から構成される。
【0018】図18のPCOSの第1の要素10は、非
偏光または部分偏光を、異なる方向に伝播し、直交する
直線偏光を有する2つの成分に分離する。第2の要素1
1は、振動面を回転させる偏光−回転素子である。第2
の要素11により生成された振動面の回転は、光の入射
角に大きく依存する。ビームb1等の要素11に垂直方
向に入射する光は、その振動面を90°回転させる。ビ
ームb2等の要素11に垂直方向に入射しない光は、そ
の振動面を変更しない。
【0019】第3の要素12は、実質的に平行な出力ビ
ームを生成するように、光ビームを曲げる。第1の要素
10および第3の要素12は、複屈折材料および光学的
等方性材料が交互になった部分から構成される。
【0020】図18の偏光変換システムは、受光角度が
小さいことに悩まされる。例えば、通常の投射システム
の受光角が約5度であり得る一方で、この素子について
は、高い集束効率に対してより小さな受光角が予測され
得る。このような素子は、CDプレーヤー等のレーザと
の使用に適し得る。
【0021】米国特許第5 440 424号は、偏光
−分離要素、偏光−回転要素および結合要素を備えるシ
ート偏光変換システムを開示している。この偏光変換シ
ステムも、小さな受光角を有する。
【0022】EP−A−0 753 780は、2つの
基板の間に挟まれた液晶層を備える偏光分離素子を開示
している。一方の基板はぎざぎざの表面構造を有するた
め、液晶層の厚さは一定ではない。偏光分離素子に入射
する非偏光が、鋸歯状基板と液晶層との間の界面で2つ
の異なる偏光成分に分離され、2つの偏光成分は、異な
る方向に進みながら偏光分離素子を離れる。
【0023】EP−A−0 753 780に開示され
る偏光分離素子では、偏光成分のうちの1つが、公称的
には可視光の全ての波長に対してずれることなく、偏光
分離素子を通過する。それゆえ、光は、非垂直入射(n
on−normal incidence)で偏光分離
素子に入射しなければならない。これは、同様に、EP
−A−0 753 780の偏光分離素子を用いる光学
プロジェクターが、光の著しい損失を防ぐために、傾斜
したランプを使用することが必要になる。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明による偏光分離素
子は、各プリズムがくさび型の断面を有する第1のプリ
ズムのアレイと、各プリズムがくさび型の断面を有する
第2のプリズムのアレイとを備え、第1のアレイの各プ
リズムが、第2のアレイの対応するプリズムの傾斜面に
近接して配置される傾斜面を備えて配置され、プリズム
のアレイのうちの少なくとも1つの各プリズムが複屈折
プリズムであり、偏光分離素子が、第1の偏光を有する
光を偏向させ、かつ第2の偏光を有する光を偏向させる
ように配列され、それにより上記目的が達成される。
【0025】第1のプリズムのアレイの各プリズムが複
屈折プリズムであり、第2のプリズムのアレイの各プリ
ズムが複屈折プリズムであってもよい。
【0026】第1のアレイの各プリズムが第2のアレイ
の対応するプリズムの光軸に対して垂直の光軸を有して
配列されてもよい。
【0027】第1のプリズムのアレイの各プリズムが光
学的等方性プリズムであり、第2のプリズムのアレイの
各プリズムが複屈折プリズムであってもよい。
【0028】本発明による偏光分離素子は、第2のアレ
イのプリズムの常光線屈折率no、第2のアレイのプリ
ズムの異常光線屈折率ne、および第1のアレイのプリ
ズムの屈折率nが、no<n<neとなるように選択され
てもよい。
【0029】本発明による偏光分離素子は、複屈折プリ
ズムのアレイ、または複屈折プリズムのアレイのうちの
1つが液晶材料を含んでもよい。
【0030】本発明による偏光分離素子は、液晶層の厚
さを決定するスペーサを含んでもよい。
【0031】各スペーサ素子が第1のアレイのプリズム
のそれぞれ1つと一体化してもよい。
【0032】複屈折プリズムのアレイ、または複屈折プ
リズムのアレイのうちの1つが光硬化性液晶を含んでも
よい。
【0033】複屈折プリズムのアレイ、または複屈折ア
レイのうちの1つが高分子安定化液晶材料を含んでもよ
い。
【0034】本発明による偏光分離素子は、各プリズム
がくさび型の断面を有する第3のプリズムのアレイ、お
よび各プリズムがくさび型の断面を有する第4のプリズ
ムのアレイをさらに備え、第3のアレイの各プリズムが
第4アレイの対応するプリズムの傾斜面に近接する傾斜
面を備えて配置され、第3のアレイの各プリズムが複屈
折プリズムであってもよい。
【0035】第2のアレイのプリズムの光軸方向がプリ
ズムの厚さにわたって変化してもよい。
【0036】第2のアレイのプリズムの光軸方向がプリ
ズムの厚さにわたって実質的に90°変化し、光軸はプ
リズムの厚さに渡って入射光の方向に対して実質的に垂
直であってもよい。
【0037】第2のアレイのプリズムの光軸方向が、第
3のプリズムのアレイの近くに配置されたプリズムの面
で、第3のプリズムの光軸に対して垂直であってもよ
い。
【0038】第2のプリズムのアレイが液晶層を備えて
もよい。
【0039】本発明による偏光変換システム(15)
は、入射平行光を集束する第1のレンズアレイ(17)
と、第1の偏光を有する光を第1の方向に向け、第1の
偏光と異なる第2の偏光を有する光を第1の方向と異な
る第2の方向に向ける偏光分離素子(16)と、第1お
よび第2の偏光を有する光を実質的に共通の出力偏光を
有する光に変換する1以上の偏光変換素子(19,3
2’)とを備え、偏光分離素子が、上記の偏光分離素子
であってもよい。
【0040】出力偏光が第2の偏光であってもよい。
【0041】本発明による偏光変換システムは、偏光変
換素子のアレイが第1のレンズアレイの実質的に焦点面
に配置されてもよい。
【0042】本発明による偏光変換システムは、第1の
レンズアレイが偏光分離素子と偏光変換素子との間に配
置されてもよい。
【0043】本発明による偏光変換システムは、第1の
レンズアレイが偏光分離素子の前に配置されてもよい。
【0044】本発明による偏光変換システムは、偏光変
換素子の出力を平行にする第2のレンズアレイをさらに
備えてもよい。
【0045】本発明による偏光変換システムは、第1の
レンズアレイおよび第2のレンズアレイが共通基板を有
してもよい。
【0046】本発明による偏光変換システムは、第2の
レンズアレイが偏光変換素子に近接してその裏側にあっ
てもよい。
【0047】本発明による偏光変換システムは、偏光変
換素子が直接第2のレンズアレイ上に配置されてもよ
い。
【0048】偏光変換素子が第2のレンズの後に配置さ
れ、かつ第2のレンズアレイに光学的に結合されてもよ
い。
【0049】偏光分離素子からの出力が、第1の振動面
を有する第1の直線偏光ビームおよび第1の偏光面とは
異なる第2の偏光面を有する第2の直線偏光ビームであ
り、偏光変換素子または各偏光変換素子が偏光回転素子
であってもよい。
【0050】本発明による偏光変換システム第1のビー
ムの振動面が第2のビームの振動面に対して実質的に9
0°であってもよい。
【0051】1以上の偏光変換素子が、複数の第1の領
域および複数の第2の領域を交互に有するリターダアレ
イを備え、第1および第2の領域が、それぞれ、第1お
よび第2の偏光を受け取るように配列されてもよい。
【0052】第1および第2の領域が、それぞれ、第1
および第2の偏光ビームの断面のサイズと一致し、相互
に異なる第1および第2のサイズを有してもよい。
【0053】投射ディスプレイシステムは、非偏光また
は部分偏光の光源と、上記偏光変換システムと、投射レ
ンズとを備えてもよい。
【0054】本発明による光学素子は、基板と、基板の
1つの表面上に配置された第1のレンズアレイと、各レ
ンズが第1のレンズアレイと1対1に対応するように、
基板の反対側の表面上に配置された第2のレンズアレイ
とを備え、それにより上記目的を達成する。
【0055】第1のレンズアレイおよび第2のレンズア
レイが基板と一体化してもよい。
【0056】第1のレンズアレイのピッチが第2のレン
ズアレイのピッチに実質的に等しくてもよい。
【0057】第1のレンズアレイのピッチおよび第2の
レンズアレイのピッチが、それぞれ、2mm以下であっ
てもよい。
【0058】光学素子の幅Wおよび光学素子の厚さTが
W/T>3の関係を満たしてもよい。
【0059】本発明の第1の局面は、偏光分離素子であ
って、それぞれがくさび型の断面を有する第1のプリズ
ムのアレイと、それぞれがくさび型の断面を有する第2
のプリズムのアレイとを備え、上記第1のアレイの各プ
リズムが、上記第2のアレイの対応するプリズムの傾斜
面に近接して配置される傾斜面を備えて配置され、上記
プリズムのアレイのうちの少なくとも1つの各プリズム
が複屈折プリズムであり、上記偏光分離素子が、上記第
1の偏光を有する光を偏向させ、かつ上記第2の偏光を
有する光を偏向させるように配列される、偏光分離素子
を提供する。
【0060】本発明の偏光分離素子は、第1の偏光成分
および第2の偏光成分の両方を偏向する。すなわち、上
記第1の偏光成分が偏光分離素子から出力される方向、
および上記第2の偏光成分が上記偏光分離素子から出力
それる方向の両方が、入射光の方向と異なる.偏光分離
素子を有する本発明の偏光変換システムが投射ディスプ
レイシステムに組み込まれている場合、傾いていないラ
ンプの幾何学配置の使用は、補正された材料およびプリ
ズムの幾何学的配置が使用された場合の光のさらなる損
失には繋がらない。
【0061】上記第1のプリズムのアレイの各プリズム
が複屈折プリズムであり得、上記第2のプリズムのアレ
イの各プリズムが複屈折プリズムであり得、上記第1の
アレイの各プリズムが第2のアレイの対応するプリズム
の光軸に対して垂直の光軸を有して配列され得る。
【0062】上記第1のプリズムのアレイの各プリズム
が光学的等方性プリズムであり得、上記第2のプリズム
のアレイの各プリズムが複屈折プリズムであり得る。
【0063】上記第2のアレイのプリズムの常光線屈折
率no、上記第2のアレイのプリズムの異常光線屈折率
e、および上記第1のアレイのプリズムの屈折率n
が、 no<n<ne となるように選択され得る。
【0064】1より多くの複屈折プリズムのアレイが存
在する場合、上記複屈折プリズムのアレイ、または複屈
折プリズムのアレイのうちの1つが液晶材料を含み得
る。
【0065】上記偏光分離素子は液晶層の厚さを決定す
るスペーサを含み得る。各スペーサ素子が上記第1のア
レイのプリズムのそれぞれ1つと一体化し得る。
【0066】あるいは、1より多くの複屈折プリズムの
アレイが存在する場合、上記複屈折のアレイ、または上
記複屈折プリズムのアレイのうちの1つが光硬化性液晶
を含み得るか、または高分子安定化液晶材料を含み得
る。
【0067】上記偏光分離素子は、それぞれがくさび型
の断面を有する第3のプリズムのアレイ、およびそれぞ
れがくさび型の断面を有する第4のプリズムのアレイを
さらに備え得、上記第3のアレイの各プリズムが上記第
4アレイの対応するプリズムの傾斜面に近接する傾斜面
を備えて配置され得、上記第3のアレイの各プリズムが
複屈折プリズムであり得る。
【0068】上記第2のアレイのプリズムの光軸方向が
上記プリズムの厚さに渡って変化し得る。
【0069】上記第2のアレイのプリズムの光軸方向が
上記プリズムの厚さに渡って実質的に90°変化し得、
上記光軸は上記プリズムの厚さに渡る入射光の方向に対
して実質的に垂直である。上記第2のアレイのプリズム
の上記光軸方向が、上記第3のプリズムのアレイの近く
に配置された上記プリズムの面で、上記第3のプリズム
の光軸に対して垂直であり得る。上記第2のプリズムの
アレイが液晶層を備え得る。
【0070】本発明の第2の局面は、偏光変換素子であ
って、較正された入射光を変換するための第1のレンズ
アレイと、第1の偏光を有する光を第1の方向に向け、
第1の偏光と異なる第2の偏光を有する光を第1の方向
と異なる第2の方向に向ける偏光分離素子と、第1およ
び第2の偏光を有する光を実質的に共通の出力偏光を有
する光に変換する1つ以上の偏光変換素子とを備え、上
記偏光分離素子が定義されたような偏光分離素子である
偏光変換素子を提供する。
【0071】出力偏光は第2の偏光であり得る。
【0072】上記偏光変換素子のアレイが上記第1のレ
ンズアレイの実質的に焦点面に配置され得る。
【0073】上記第1のレンズアレイが上記偏光分離素
子と偏光変換素子との間に配置され得る。あるいは、上
記第1のレンズアレイが偏光分離素子の前に配置され得
る。
【0074】上記偏光変換素子の上記出力を平行にする
第2のレンズアレイをさらに備え得る。上記第1のレン
ズアレイおよび第2のレンズアレイが共通基板を有し得
る。上記第2のレンズアレイが上記偏光変換素子に近接
してその裏側にあり得る。
【0075】上記偏光変換素子が直接上記第2のレンズ
アレイ上に配置され得る。これにより、偏光変換素子が
上記第2のレンズアレイとのアライメントにずれが生じ
ることを防ぐ。
【0076】上記偏光変換素子が上記第2のレンズの後
に配置され得、かつ該第2のレンズアレイに光学的に結
合され得る。
【0077】上記偏光分離素子からの上記出力が、第1
の振動面を有する第1の直線偏光ビームおよび第1の振
動面とは異なる第2の振動面を有する第2の直線偏光ビ
ームであり得、該または各偏光変換素子が偏光回転素子
であり得る。
【0078】上記第1のビームの振動面が上記第2のビ
ームの振動面に対して実質的に90°であり得る。
【0079】上記1以上の偏光変換素子が、複数の第1
の領域および複数の第2の領域を交互に有するリターダ
アレイを備え得、該第1および第2の領域が、それぞ
れ、上記第1および第2の偏光を受け取るように配列さ
れ得る。上記第1および第2の領域が、それぞれ、上記
第1および第2の偏光ビームの断面のサイズと一致し
得、相互に異なる第1および第2のサイズを有し得る。
【0080】本発明の第3の局面は、非偏光または部分
偏光のソース、上記で規定したような偏光変換システ
ム、および投射レンズを備える投射ディスプレイシステ
ムを提供する。
【0081】本発明の第4の局面は、基板、上記基板の
1つの表面上に配置された第1のレンズアレイ、および
各レンズが該第1のレンズアレイと1対1に対応するよ
うに、該基板の反対側の表面上に配置された第2のレン
ズアレイを備える光学素子を提供する。
【0082】上記第1のレンズアレイおよび第2のレン
ズアレイが上記基板と一体化し得る。
【0083】本発明の本局面による光学素子は、本発明
の第2の局面の偏光変換システムでの使用に適してい
る。両方のレンズアレイを共通基板に配置することによ
り、一方のアレイのレンズが他方のアレイのレンズとア
ライメントすることができる精度が増加し得、これによ
り、レンズアレイのピッチを低減することが可能にな
る。レンズアレイのピッチを低減することにより、焦点
距離を低減することが可能になるため、2つのレンズア
レイ間の距離を低減し、よって、レンズアレイを組み込
んだ偏光変換システムの体積が低減される。
【0084】上記第1のレンズアレイのピッチが上記第
2のレンズアレイのピッチに実質的に等しくあり得る。
【0085】上記第1のレンズアレイのピッチおよび上
記第2のレンズアレイのピッチが、それぞれ、2mm以
下であり得る。
【0086】上記光学素子の幅Wおよび該光学素子の厚
さTがW/T>3の関係を満たし得る。
【0087】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な特徴を添付
の図面を参照しながら例示することにより説明する。
【0088】図面において、同様の参照符合は同様の要
素を示す。
【0089】図1aは、本発明の第1の実施形態による
PCOS15の概略図である。
【0090】使用において、平行光が光源(図示せず)
により供給される。光源からの光は非偏光または部分偏
光であり、直交する偏光方向を有する2つの直線偏光成
分を含む。一方の成分は、図面の平面に振動面を有し、
これは、図1では両端が矢印である線により示されてお
り、「水平平面偏光」と呼ばれる。他方の成分は、図面
の平面外の振動面を有し、これは、図1では丸印で囲ま
れた点により示され、「垂直平面偏光」と呼ばれる。
【0091】図1aのPCOS15は、偏光分離素子1
6を含む。図1aに示すように、これは、入射光内の2
つの偏光成分を角度的に分離し、各偏光成分を偏向させ
る。入来する光の一方の偏光成分が第1の方向に向けら
れ、それに直交する偏光成分は第1の方向と異なる第2
の方向に向けられる。可視光の全ての波長に対して、第
1および第2の方向はそれぞれ、入射光の伝播方向とは
異なる。偏光分離素子の構成を以下に説明する。
【0092】図1aのPCOS15は、光源に対して、
偏光分離素子の反対側に位置する偏光変換素子をさらに
備える。偏光回転素子19は、第1および第2の偏光成
分を実質的に共通の出力偏光を有する光に変換するよう
に配列される。これは、偏光変換素子に、偏光分離素子
16により生成された偏光成分のうちの1つを所望の出
力偏光に変換する複数の第1のエリア19aを設け、第
1の偏光成分の光が実質的にこれらエリアのみに入射す
るように偏光変換素子を配列することにより適宜に行わ
れる。同様に、偏光変換素子は、偏光分離素子により生
成された第2の偏光成分を所望の出力偏光に変換する複
数の第2のエリア19bをさらに備え、偏光分離素子に
より出力された第2の偏光成分の光が、実質的にこれら
エリアのみに入射するように配列される。
【0093】所望の出力偏光成分は、偏光分離素子16
により生成される2つの偏光成分のうちの1つであり得
る。この場合、偏光変換素子19は、所望の偏光成分の
光を、実質的にその偏光状態を変更することなく透過す
るように配列される。偏光変換素子は、偏光分離素子に
より生成された他方の偏光成分を所望の出力偏光成分に
変換するようにさらに適合される。
【0094】図1aに示す実施形態では、偏光分離素子
が水平平面偏光成分および垂直平面偏光成分を生成す
る。偏光変換システムの所望の出力状態は、水平平面偏
光である。本実施形態では、偏光変換素子19が偏光回
転素子として組み入れられている。偏光変換素子は、一
方の偏光成分(図1aの実施形態では、垂直平面偏光成
分)がその成分の振動面を実質的に90°回転させる偏
光回転素子のエリア19aに入射するように配列され
る。他方の偏光成分(図1aの実施形態では、水平平面
偏光成分)が、その偏光成分の振動面を回転させない偏
光回転素子のエリア19bに入射し、その振動面は、実
質的に、偏光回転素子19により変更されない。結果的
に、垂直平面偏光成分が偏光回転素子により水平平面偏
光に変換されたため、図1aのPCOS15からの出力
光は、水平平面偏光のみを含む。
【0095】偏光分離素子16により偏光回転素子19
に向けられた水平平面偏光成分が、振動面を回転させる
エリア19aのいずれも通過しないことを確実にし、か
つ偏光分離素子16により偏光変換素子19に向けられ
た垂直偏光が、振動面を回転させないエリア19bのい
ずれも通過しないことを確実にするために、第1のレン
ズアレイ17が、偏光変換素子19に向けられた光を集
束するために設けられる。図1aの実施形態では、第1
のレンズアレイ17は偏光分離素子16と偏光変換素子
19との間に配置されるため、アレイ19は第1のレン
ズアレイ17のほぼ焦点距離だけ、第1のレンズアレイ
17から間隔を置いている。
【0096】PCOSからの出力光が、実質的にテレセ
ントリックであり、さらなる集光レンズとともに用いら
れる場合に、第1のアレイの各レンズの像をパネルの平
面に生成するように配列されることを確実にするため
に、第2のレンズアレイ18が、好ましくは、図1aの
PCOS15に設けられる。アレイ18および19の平
面の分離により光の損失が生じるため、第2のレンズア
レイ18は、理想的には、アレイ19と同じ平面、よっ
て、第1のレンズアレイ17の焦点面に位置する。
【0097】第1のレンズアレイ17の焦点距離は、好
ましくは、第2のレンズアレイ18の焦点距離と等しい
か、または実質的に等しい。図1aの実施形態では、第
1のレンズアレイ17のレンズ素子のピッチおよび側方
の寸法が、第2のレンズアレイ18のレンズ素子のピッ
チおよび側方の寸法と等しい。両方のレンズアレイのピ
ッチは、好ましくは2mm以下である。あるいは、欧州
特許出願第99115664.7号に開示された方法を
用いてエテンデュ(etendue)を修正するために
は、一方のレンズアレイのレンズ素子の側方の寸法が、
他方のアレイのレンズ素子の側方の寸法と異なることも
可能である。
【0098】図1aの実施形態では、第1のレンズアレ
イ17の全てのレンズ素子が、第2のレンズアレイ18
の対応するレンズ素子に、光源の2つの像を生成する。
角度分離素子は、第1のレンズアレイ17により投影さ
れたときに、第2のレンズアレイ18で光源の像の分離
を引き起こす。分離角度度および第1のレンズアレイ1
7のパワーは、第2のレンズアレイ18および偏光変換
素子19の平面と実質的に対応する第1のレンズアレイ
17の像平面で、2つの像が交互に配置され、実質的に
重複しないように設定される。
【0099】偏光分離素子16が、実質的な非偏光によ
り照明される場合、偏光分離素子16により生成され
た、2つの分離された直交偏光ビームが、相互に、実質
的に等しい輝度を有する。しかしながら、光源からの光
がある程度の直線偏光を有する場合、偏光分離素子によ
り生成された2つの分離された直交偏光ビームの相対輝
度は、光源からの光の入力偏光比(input pol
arization ratio)に依存する。
【0100】図1aのPCOS15との使用に適した光
源は、Philipsにより製造されるような、およそ
1.3mmのUHP(TM)アークランプである。
【0101】図1aの実施形態では、第1のレンズアレ
イ17および第2のレンズアレイ18が、同じ基板20
の対向する面に形成される。あるいは、例えば、図8に
示すように、第1のレンズアレイ17および第2のレン
ズアレイ18を別々の基板上に形成することも可能であ
る。
【0102】図24は、図1aのPCOSの第1のレン
ズアレイ17および第2のレンズアレイ18の斜視図で
ある。第1のレンズアレイ17が基板20の一方の面上
に形成され、第2のレンズアレイ18は基板20の対向
する側の面に形成される。第2のレンズアレイの各レン
ズ素子は、第1のレンズアレイのレンズ素子の入射光が
第2のレンズアレイの関連づけられたレンズ素子に向け
られるという点で、第1のレンズアレイ7のレンズ素子
と光学的に関連づけられる。上記のとおり、図1aの実
施形態では、第1のレンズアレイのレンズ素子のピッチ
Pおよび側方の寸法Dが、第2のレンズアレイ18のレ
ンズ素子のピッチおよび側方の寸法に等しい。両方のレ
ンズアレイのピッチは、好ましくは、2mm以下であ
る。
【0103】第1のレンズアレイ17および第2のレン
ズアレイ18は、好ましくは、基板20と一体である。
例えば、第1のレンズアレイ17、第2のレンズアレイ
18、および基板20は、透明プラスチック材料で、1
つの一体型ユニットに成形され得るか、または第1のレ
ンズアレイ17および第2のレンズアレイ18は、適切
な透明基板の両面にはめ込まれ得る。代替案として、レ
ンズアレイは、レンズアレイを別々に製造し、屈折率整
合材料を用いて2つのレンズアレイをボンディングし
て、共通の光学基板を形成することにより製作され得
る。これにより、プロジェクターの組立時の素子の機械
的アライメントを避け、素子の表面の数を低減すること
により、不要な表面反射、および素子の反射防止コーテ
ィングのコストを低減する。これらのタイプのレンズ
は、UVキャスティング、ホットエンボス、ガラスのエ
ッチング、もしくはプラスチック基板または好ましくは
ガラス基板上に屈折率分布型レンズを形成することを含
む各種の他の技術により製作することができる。
【0104】図25は、図1aに示すタイプのPCOS
15を用いる投射システムを示す。この投射システムで
は、PCOS15は、光源7により発せられ、放物面鏡
8により平行にされる光により照明される。PCOS1
5を離れる光は、光の輝度を変調することにより像の表
示を可能にするライトバルブ48、例えば、空間光変調
器を照明する。集光レンズ49が、好ましくは、PCO
S15とライトバルブ48との間に配置される。
【0105】ライトバルブが4:3のアスペクト比、お
よび0.7インチ(約18mm)の対角線を有する例で
は、ライトバルブの幅はダイアゴナルの4/5、すなわ
ち、およそ14.22mmである。レンズアレイのピッ
チが2mmである場合、第1のレンズアレイから第2の
レンズアレイまでの距離と、第2のレンズアレイからラ
イトバルブまでの距離の比は、14.22/2である。
よって、第2のレンズアレイからライトバルブまでの距
離が100mmであることが所望される場合、第1のレ
ンズアレイから第2のレンズアレイまでの距離は、10
0mm×2/14.22=14.06mmとなるべきで
ある(全ての距離が空気中であると仮定する)。レンズ
アレイ17および18、ならびに基板20が屈折率1.
52のガラスから形成される場合、基板20の厚さT
は、21.4mmとなる。両方のレンズアレイを、この
厚さを有する単一のガラス基板上に統合することが可能
であるため、レンズアレイのピッチを2mm未満にする
ことにより、両方のレンズアレイを単一の基板上に統合
することが可能となる。
【0106】さらに本例では、レフレクタ8が60mm
の直径を有する場合、ランプからの全ての光が確実にP
COSを通過するためには、レンズアレイ17および1
8の幅Wは、好ましくは、60mm以上である。基板2
0の厚さTがおよそ20mmである場合、基板20の幅
Wおよび厚さTは、以下の関係:W/T>3を満たす。
理想的には、レンズピッチは200ミクロンのオーダー
であり、サンドイッチ状の2つの標準的なLCDガラス
基板に対応するガラスの厚さは2mmのオーダーであ
る。これにより、かさが高く低コストのガラス、および
標準化ガラス処理設備の利用が可能となる。すなわち、
所与の幅に対するレンズ基板の厚さが、従来技術におい
てよりも、本発明においてはるかに薄くなるため、本発
明のPCOSの体積は従来のPCOSの体積よりもはる
かに小さい。従来技術によるデバイスについて、Wおよ
びTの典型的な値は、W=50mm、T=50mmでW
/T=1となる。
【0107】図1aのPCOS15での使用に適した本
発明の1つの偏光分離素子16の構造を図2aに詳細に
示す。偏光分離素子16が、本質的に、複屈折プリズム
20および21の2つのアレイから構成されることが分
かる。各アレイのプリズム20および21は、くさび型
の断面を有する。第1のアレイのプリズム20のくさび
角度は、第2のアレイのプリズム21のくさび角度に等
しいか、または実質的に等しく、第1のアレイのプリズ
ム20の断面寸法は、第2のアレイのプリズム21の断
面寸法に等しいか、または実質的に等しい。
【0108】これらのプリズムのアレイは、第1のアレ
イのプリズム20が、第2のアレイのプリズム21の斜
面21aと近接する斜面20a(斜辺面)を有する。
(図2aでは、明瞭さのため、プリズム20とプリズム
21との間に小さな隙間を示す。)第1のアレイのプリ
ズムは、第2のアレイのプリズムと実質的に同じくさび
角度を有するため、第1のアレイのプリズム20の底面
20bは、第2のアレイの対応するプリズム21の底面
21bと実質的に平行である。
【0109】図2aでは、第1のアレイのプリズム20
が第1のカバープレートまたは基板22に取り付けられ
ており、第2のアレイのプリズム21は第2のカバープ
レートまたは基板23に取り付けられている。これらの
カバープレートは、ガラスまたはプラスチック材料等の
任意の透明な光学的等方性材料から作成され得る。カバ
ープレート22および23は、好ましくは、それぞれが
均一な厚さを有するため、第1のカバープレートの前面
22aは第2のカバープレート23の裏面23aと平行
である。第1のカバープレート22の前面22aは、偏
光分離素子の入射面(entrance face)を
形成し、第2のカバープレート23の裏面23aは、偏
光分離素子16の射出面(exit face)を形成
する。
【0110】第1のプリズムアレイのプリズム20の光
軸および第2のプリズムアレイのプリズム21の光軸
は、偏光分離素子16の入射面および射出面と平行であ
る。それゆえ、プリズムの光軸は、一般に、偏光分離素
子を通って伝播する光に対して垂直である。さらに、各
第1のプリズム20の光軸は、各第2のプリズム21の
光軸と直交する。
【0111】使用において、光源からの光は偏光分離素
子16に入り、次いで、第1のカバープレート22、お
よび第1の複屈折プリズムアレイのプリズム20のうち
の1つを通過する。1つの直線偏光と、直交直線偏光と
の間の角度的な分離が、第1のプリズムアレイのプリズ
ム20と第2のプリズムアレイの対応するプリズム21
との間の傾斜した界面で発生する。
【0112】図2bは、図1aのPCOS15での使用
にさらに適した本発明の代替的な偏光分離素子16を示
す。これは、図2aの複屈折くさび型プリズム20の第
1のアレイが、ガラスまたはプラスチック材料等の光学
的等方性材料から作成されるくさび型プリズム24に置
き換えられていることを除いては、一般に、図2aの偏
光分離素子16に対応する。光学的に等方的なくさび型
プリズム24を形成するために使用される材料の屈折率
は、複屈折プリズム21を形成するために使用される複
屈折材料の常光線屈折率または異常光線屈折率に等しく
ないとした場合、両方の偏光成分は乖離してる。光学的
等方性くさび型プリズム24を形成するために用いられ
る材料の屈折率は、可視光全体の波長にわたってno
n<neのように選択され得、ここで、noおよびn
eが、複屈折プリズム21を形成するために用いられる
複屈折材料の常光線屈折率および異常光線屈折率であ
り、nは光学的等方性プリズム24を形成するために用
いられる材料の屈折率である。
【0113】光束の分離角度度が、プリズムの傾斜角度
および複屈折率により規定される一方、入力光軸に対す
る2つの円錐の平均傾斜は、等方性材料の相対屈折率に
より規定される。さらに、常光成分と異常光線成分間の
分散の差は、この2つの偏光状態が異なる分散特性を有
することを意味し得る。よって、第2のレンズアレイ1
8に当たる点のサイズは、2つの直交する偏光状態に関
して異なることが考えられ得る。図1bにこれを示して
おり、ここでは、一方の光点の相対的なサイズおよび形
状が50で示され、他方の光点の相対的なサイズおよび
形状が51で示される(比較のために第1の点を挿入し
て示している)。点のサイズの相違を補償するために、
偏光回転素子19は、図1bに示すように、振動面を回
転させ、大きい方の光点51から光を受け取るエリア1
9aが、振動面を回転させず、光点50から光を受け取
るエリア19bよりも大きくなるように適合され得る。
【0114】図1bの実施形態は、第2のレンズアレイ
18が屈折率n2を有する等方性媒体52により偏光回
転素子19に光学的に結合される点で、図1aの実施形
態とさらに異なる。等方性媒体52に適した材料は、O
pti−cladにより製造される、n2=1.38の
屈折率を有するUV−OPTI−CLAD−138−X
である。第2のレンズアレイ18に適した材料は、Ny
eによるn1=1.6の屈折率を有するOC462であ
る。
【0115】図2bの複屈折プリズム21のアレイ、な
らびに図2aの複屈折プリズム20および21の一方ま
たは両方のアレイが、例えば、D.J.Broerによ
り「Mol.Cryst.Liq.Cryst.」Vo
l.261、pp513−523(1995)に開示さ
れる製作技術を用いて、液晶層として組み入れられ得
る。あるいは、これらは、光硬化性液晶層を用いて、ま
たは高分子安定化液晶層(polymer stabi
lized liquid crystal laye
r)を用いて組み入れられ得る。
【0116】図2cは、図1のPCOSでの使用にさら
に適した本発明の代替的な偏光分離素子16を示す。図
2aおよび2bの偏光分離素子に関しては、図2cの偏
光分離素子が両方の偏光成分を偏向させる。
【0117】図2cの偏光分離素子16もまた、第1の
透明カバープレート22と第2の透明カバープレート2
3との間に配置されたくさび型プリズムを備えるが、図
2cの偏光分離素子16では、プリズムの4つのアレイ
が、第1のカバープレート22と第2のカバープレート
23との間に配置される。各アレイ内のプリズムは、く
さび型の断面を有する。
【0118】第1のアレイは、光学的等方性くさび型プ
リズム25のアレイであり、第2のアレイは、複屈折プ
リズム26のアレイであり、第3のアレイは、複屈折プ
リズム27のアレイであり、第4のアレイは、光学的等
方性プリズム28のアレイである。第2のアレイの各プ
リズム26は、その斜面26aが第1のアレイからの対
応するプリズム25の斜面25aと近接して配置される
ように配列される。同様に、第3のアレイの各プリズム
27は、その斜面27aが第4のアレイの対応するプリ
ズム28の斜面28aに近接して配置されるように配列
される。第2のアレイの各プリズム26は、その平面2
6bが第3のプリズムアレイのプリズム27の平面27
bと平行に近接して配置される。第1のアレイのプリズ
ム25は、第2のアレイのプリズム26と実質的に同じ
くさび角度を有するため、第1のアレイのプリズム25
の底面25bは、第2のアレイの対応するプリズム26
の底面26bと実質的に平行である。同様に、第3のア
レイのプリズム27は、第4のプリズムアレイのプリズ
ム28と実質的に同じくさび角度を有するため、第3の
アレイのプリズム27の底面27bは、第4のアレイの
対応するプリズム28の底面28bと実質的に平行であ
る。第1のアレイのプリズム25と第2のアレイプリズ
ム26のくさび角度は、第3のアレイのプリズム27と
第4のアレイのプリズム28との角度と同様であり、図
示した実施形態では同じである。また、プリズム25お
よび26のピッチは、プリズム27および28のピッチ
と同じであるように示されるが、異なり得る。
【0119】第3のアレイのプリズム27の光軸方向
は、図2eに概略的に示すように、その厚さ全体に渡っ
て方向を変えない。しかしながら、第2のプリズムアレ
イのプリズム26の光軸方向は一定ではないが、図2d
に示すプリズムの厚さを渡って変化するため、第2のア
レイのプリズム26の平面26bに近接する光軸は、そ
のプリズムの斜面26aに近接する光軸と実質的に垂直
である。第2のアレイのプリズム26の光軸は、第1の
カバープレート22の前面22aに常に平行であるた
め、光軸は、偏光分離素子を通過する光と常に実質的に
垂直である。第2のプリズムアレイのプリズム26の光
軸は、第3のプリズムアレイの対応するプリズムに最も
近いプリズムの面で(図2cでは、これはプリズムの平
面26bである)、その光軸が第3のプリズムアレイの
対応するプリズム27の光軸と垂直であるように配列さ
れる。
【0120】図2cの偏光分離素子では、第2のプリズ
ムアレイのプリズム26および第3のプリズムアレイの
プリズム27はともに、「くさび溝(wedge gr
oove)」に平行に向けられた傾斜面26bおよび2
7bに近接する光軸を有するが、第3のアレイの対応す
るプリズム27に最も近い面の第2のアレイのプリズム
26の光軸は、プリズム27の光軸に対して垂直であ
る。これにより、常光線と異常光線との所与の発散角を
提供するために必要とされるくさび角度が低減されるこ
とにより、プリズムの単軸材料により生成される分散を
低減する。さらなる利点は、常光線および異常光線が、
図2cの光線路により示されるように、偏光分離素子の
垂直線の周囲で対称的に発散される。対照的に、くさび
型の断面を有する単一の単軸プリズムが用いられる場
合、異常光線屈折率の変化が常光線屈折率の変化よりも
大きいとすると、一方の偏光が、直交する偏光よりも大
きな角度で発散され得る。
【0121】光軸方向がプリズムの厚さに渡って回転す
るくさび型プリズム26は、液晶材料、例えば、液晶材
料ZLI−5200−100(Merckから入手可
能)を用いて形成され得る。あるいは、RM257(M
erckから入手可能)等の光硬化性液晶、または均一
なアライメントを有するE7(Merckから入手可
能)と混合したNOA61(Norlandから入手可
能)等の高分子安定化液晶材料が用いられ得る。
【0122】図4は、図1のPCOS15での使用にさ
らに適した本発明のさらなる偏光分離素子16を示す。
この偏光分離素子もまた、両方の偏光成分を偏向させ
る。
【0123】図4の偏光分離素子16は、第1の透明カ
バープレート22と第2の透明カバープレート23との
間に配置された光学的等方性プリズム31の第1のアレ
イを備える。光学的等方性プリズムは、第2のカバープ
レート23上に取りつけられ、第1のプリズムアレイの
各プリズム31は、第2のカバープレートに近接する面
31bに対して斜角の上面31a(第2のカバープレー
トから最も遠くに配置された面)を有するため、第1の
プリズムアレイは「鋸歯状」のプロファイルを有する。
【0124】液晶層32は、第1のカバープレート22
と光学的等方性プリズムアレイ31との間に配置され
る。第1のカバープレートと第2のカバープレートとの
間隔は実質的に一定であり、等方性プリズム31の厚さ
が「鋸歯」状に変化するため、液晶層の厚さも、「鋸
歯」状に変化する。よって、液晶層32は、各プリズム
が断面において切形くさび(truncated we
dge)である複屈折プリズムのアレイを形成する。等
方性プリズム31のアレイは、高分子材料から作成され
得る。プリズム31のアレイの「鋸歯状の」プロファイ
ルは、例えば、適切なモールドを用いて高分子成形する
か、高分子をキャスティングするか、またはリソグラフ
ィック処理により提供され得る。
【0125】液晶層32は、第1のアライメント層29
および第2のアライメント層30に近接する液晶分子の
アライメント方向を制御するための第1のアライメント
層29と第2のアライメント層30との間に配置され
る。図4の実施形態では、一方のアライメント層29が
第1のカバープレート22上に配置され、第2のアライ
メント層30がプリズム31のアレイの上面に配置され
る。
【0126】アライメント層29および30は、例え
ば、材料PI2555等の任意の適切な材料から形成さ
れ得る。あるいは、より低い製作温度で用いるために設
計されたアライメント層が用いられ得る。アライメント
層29および30は、液晶分子を所望の方向に向けるよ
うに、研磨またはフォト−アライメント(photo−
aligned)され得る。アライメント層30が研磨
プロセスによりアライメントされる場合、原則的に、プ
リズムアレイの溝と平行方向、またはプリズムアレイの
溝と垂直方向に研磨され得る。しかしながら、溝と垂直
方向に研磨することにより、アライメントが困難になり
得、かつアライメント層30に近接する液晶材料のディ
レクタ(director)のプロファイルを変更し得
るため、プリズムアレイの溝と平行方向にアライメント
層を研磨することが好ましい。
【0127】図5は、本発明の偏光分離素子16の動作
の原理を示す。図5は、図2bに示すタイプの偏光分離
素子に関し、ここでは、等方性くさび型プリズムのアレ
イおよび複屈折くさび型プリズムのアレイが、第1の透
明カバープレート22と第2の透明カバープレート23
との間に配置されるが、しかしながら、図2a、2c、
および4の偏光分離素子は、一般に、同様に動作する。
【0128】図5の偏光分離素子16は、上記のとお
り、偏光分離素子の入射面を形成する第1のカバープレ
ート22の表面に対して、実質的に垂直かつテレセント
リックに照明される。入射光は、第1のカバープレート
22に入る。その光は垂直に入射するため、光の伝播
が、カバープレート22の前面22aでは実質的に不変
である。また、透明カバープレート22と等方性くさび
型プリズム24との間の界面では、光の伝播方向に実質
的なずれがない。(原則的に、透明カバープレート22
の2つの面で幾分反射が起こるが、これは、明瞭さのた
めに、図5から省略している。) 光は、等方性プリズム24のうちの1つを通過すると、
等方性プリズム24と対応する複屈折プリズム21との
間の界面に当たる。この界面は、透明カバープレート2
2の面に対して傾斜しているため、光はこの界面に斜め
に入射し、p直線偏光およびs直線偏光に関しては、屈
折角が異なる。屈折角が2つの直交する直線偏光に関し
て異なるので、光の入射ビームは、第1の方向に方向づ
けられるp直線偏光、および別の方向に方向づけられる
s直線偏光に分離される。
【0129】等方性プリズム24と複屈折プリズム21
との間の傾斜した界面で起こる屈折の結果、光は、偏光
分離素子の入射面に対して垂直方向には伝播しなくな
る。これは、p直線偏光の光線およびs直線偏光の光線
の両方に対して事実である。結果的に、屈折が、複屈折
プリズム21と第2のカバープレート23の前面23a
間の界面で起こり、第2のカバープレート23の裏面2
3bでも屈折が起こる。これら最後の2つの界面で起こ
る屈折は、p直線偏光とs直線偏光との間の角度的分離
を増加する。結果として、p直線偏光およびs直線偏光
は、相互に異なり、かつ入射した非偏光または部分変更
の伝播と異なる方向で、偏光分離素子16を出る。
【0130】図5の偏光分離素子16はウォラストンプ
リズムと同様の動作をするが、1つの複屈折くさび型プ
リズムのみが用いられるという点で異なる。2つの直交
する偏光ビーム間の偏向角は、主に、等方性プリズム2
4の屈折率、複屈折プリズム21の常光線屈折率および
異常光線屈折率、ならびに傾斜角θにより決定される。
例えば、本実施形態の特定の例では、光学システムのエ
テンデュ要件により規定されるように、垂直偏光と水平
偏光間を5°分離することが必要とされる。傾斜角が2
9.5°で屈折率が1.56の等方性プリズムがガラス
基板に取りつけられる。550nmで1.534の常光
線屈折率、および550nmで1.690の異常光線屈
折率を有する複屈折液晶材料がプリズム表面とアライメ
ントされる。5°の分離角度が、異常光線に対する素子
により生成される。
【0131】図5から明白であるように、直交する直線
偏光からの1つの直線偏光の分離が、光の伝播方向に対
して傾斜する界面で起こる。原則として、そのような斜
めの界面は、カバープレートの各々に1つ配置される、
単一対のくさび型プリズムを偏光分離素子に設けること
により達成され得る。次いで、偏光分離素子は、図3a
に概略で示すように、デバイスの全面積に渡って延びた
単一の傾斜した界面を有する。これは、デバイスの全体
の厚さが比較的に厚くなるという不利な点を有する。プ
リズムの所与の傾斜角θ、および偏光分離素子素子の所
与の側方の寸法に関して、偏光分離素子の厚さに関する
制限がより低くなり、それを越えて厚さを低減すること
は不可能である。
【0132】対照的に、本発明では、偏光分離素子に
は、単一のくさび型プリズムは設けられていないが、
「切形」プリズムのアレイが設けられる。これらのプリ
ズムは、偏光分離素子の側方の寸法全体に渡って延びて
いないが、その代わりに、偏光分離素子の側方の寸法の
1部分のみ切り取られている。結果的に、プリズムのア
レイは図3bに示すような鋸歯状のプロファイルを有す
る。このようにプリズムを切り取ることにより、偏光分
離素子の全体の厚さを低減することができる。
【0133】屈折は、切形プリズムの規則的な構造から
発生する。屈折角は、切形プリズムのピッチと逆比例す
る。所与のプリズム角度については、切形プリズムの高
さもピッチに比例する。それゆえ、切形高さを大きくす
ることにより、屈折角が低減され、所与の角度内の屈折
光の量が増す。
【0134】図1aまたは1bのPCOS15では、偏
光変換素子が直線偏光の振動面を90°回転させる第1
の素子19a、および直線偏光の振動面を回転させない
素子19bを含む。原則的に、偏光回転が、振動面を回
転させない素子19bとして作用する近接する1/2波
長板の間に空間を有する、振動面を回転させる素子19
aとして作用する分散型1/2波長板(discret
e half wave−plates)のアレイによ
り実施され得る。本発明の1つの実施形態では、しかし
ながら、偏光回転素子19は、PCOSの全面積に渡っ
て延びる単軸層を備える。単軸層の厚さは、単軸層が実
質的に1/2波長板として動作するように選択される。
直線偏光の振動面を回転させる領域19aおよび直線偏
光の振動面を回転させない領域19bは、単軸層の光軸
の方向を変えることにより規定される。これを図14a
および14bに示す。
【0135】図14bに示すとおり、単軸層19は、そ
の層の面積上で均一に方向づけられない光軸を有する。
単軸層19は、光軸が一方向に方向づけられる1以上の
領域、および光軸が異なる方向に方向づけられる1以上
の領域を有する。図14bの実施形態では、第1の光軸
配向は、第1の偏光状態の偏光方向と実質的に平行する
光軸を有し、第2の光軸配向は、第2の偏光状態の偏光
方向に対して45°に方向づけられた光軸を有する。P
COSでは、単軸層19が、第1および第2の偏光状態
の光が、それぞれ、第1または第2の光軸配向を有する
層19の領域に入射するように方向づけられる。それゆ
え、単軸層の作用は、第1の偏光状態と実質的に同じ偏
光状態となるように、第2の偏光状態の偏光角度を90
°変更することである。
【0136】光軸方向が波長板全体に渡って変わる1/
2波長板の製造は、EP 0 887 667に記載さ
れており、この特許出願の内容を本明細書中において参
考のため援用する。
【0137】図14aに概略的に示すパターニングされ
たリターダ素子は、代わりに、EP0 829 744
に記載されるようなパターニングされたリターダ素子お
よびパターニングされていないリターダ素子により構成
され得る。この特許出願の内容を本明細書中において参
考として援用する。図14cに示すように、パターニン
グされたリターダ素子19をパターニングされていない
リターダ素子32’と直列にして用いることにより、偏
光回転素子の波長依存が低減され、それゆえ偏光変換素
子の効率性を向上させ、それによって光の損失が低減す
る。パターニングされないリターダ素子32’は、例え
ば、Sumitomoで利用可能なプラスチックリター
ダフィルムと類似し得る。あるいは、パターニングされ
ないリターダ素子32’は液晶材料、光硬化性液晶、ま
たは任意の他の適切な複屈折材料であり得る。
【0138】偏光分離素子16が水平面で光を分離する
実施形態では、相互に実質的に直交する偏光の線形像の
対が、偏光回転素子19上で形成される。この場合、図
14aに示すように、単軸層19は、垂直線に対して0
°および垂直線に対して135°の光軸のアライメント
の垂直ストライプを交互に含む。
【0139】光軸方向が、図14aに示す様式で、単軸
層の面積に渡って変わる単軸層は、図14bに概略的に
示すように、アライメント層上に配置された液晶層また
は光硬化性液晶材料により構成され得る。図14bに示
すデバイスは、光学的等方性透明基板30、アライメン
ト層31、および1/2波長板として作用する単軸材料
層32を備える。アライメント層の配向は、単軸材料の
光軸の所望の配向と実質的に同様に、その面積に渡って
変化する。図14cに示すように、光軸の均一なアライ
メントを有する第2の単軸材料層が基板30の反対側に
配置されることにより、パターニングされていないリタ
ーダ素子32’が設けられ得る。
【0140】図6aは、本発明によるPCOS15のさ
らなる実施形態を示す。本実施形態は、第1のレンズア
レイ17が光源(図示せず)と偏光分離素子16との間
に配置されるという点で、図1の実施形態と異なる。偏
光分離素子16は、理想的には、実質的に第1のレンズ
アレイ17の平面にある。実際には、第1のアレイ17
は、PSE16のカバープレート22に取りつけられ
得、第2のレンズアレイ18は、図6bに示すような適
切なスペーサ材料でPSE16の対向基板(count
er substrate)23に取りつけられ得る。
【0141】図6aおよび6bに示す実施形態では、偏
光分離素子16が、図2a、2b、2c、4または5の
うちのいずれかに示す概略的な形式を有し得る。特に、
偏光分離素子は、好ましくは、図3bに示すような切形
くさび型プリズムのアレイを備える。これにより、偏光
分離素子16の全体の厚さが低減され、第1のレンズア
レイ17と第2のレンズアレイ18との間に位置するこ
とが可能となる。
【0142】図7aは、本発明のさらなる実施形態によ
るPCOSを示す。本実施形態では、第1のレンズアレ
イ17が、偏光分離素子16と光源(図示せず)との間
に配置され、偏光回転素子19が、偏光分離素子16と
第2のレンズアレイ18との間に配置される。本実施形
態では、偏光回転素子19は、好ましくは、光軸方向が
波長板の面積全体に渡って変わる、図14aに示すタイ
プの1/2波長板である。偏光回転素子は、好ましく
は、例えば、光硬化性液晶等の複屈折材料の薄層で形成
される。薄い偏光回転素子の使用により、偏光回転素子
が、第1および第2のレンズアレイの間に配置されるこ
とが可能となる。よって、図7aの実施形態では、偏光
分離素子16および偏光回転素子19の両方が、第1の
レンズアレイ17と第2のレンズアレイ18との間に配
置される。第2のレンズアレイ18は、PCOSの厚さ
を低減し、かつ素子19を保護するような素子19の表
面のUVキャスト高分子であり得る。
【0143】図7bは、本発明のさらなる実施形態によ
るPCOS15を示す。本実施形態では、第1のレンズ
アレイ17および第2のレンズアレイ18が別々の基板
上に配置される。本実施形態は、レンズアレイ17およ
び18の焦点距離が長い場合に特に有利であり、これ
は、この場合には、共通基板上に2つのレンズアレイを
形成することにより、素子が大きく、かつ重くなるため
である。
【0144】第1のレンズアレイ17および第2のレン
ズアレイ18が別々の基板上に形成されるということ以
外は、図7bの実施形態は、概して、図1の実施形態と
同様である。図7bの実施形態の偏光分離素子16は、
図2a、2b、2c、4および5のうちのいずれかを参
照して説明したような偏光分離素子であり得る。
【0145】図8は、本発明のさらなる実施形態による
PCOS15を示す。本実施形態では、偏光変換素子
(本実施形態では1/2波長板19aのアレイにより形
成される)が、第2のレンズアレイ18上に直接配置さ
れる。これにより、偏光変換素子が、PCOSの使用中
にレンズアレイとのアライメントにずれが生じる恐れが
除去される。
【0146】偏光変換素子が第2のレンズアレイ18上
に直接配置されるということ以外には、図8の実施形態
は、概して、図1の実施形態と同様である。図8の実施
形態の偏光分離素子16は、図2a、2b、2c、4お
よび5のうちのいずれかを参照して説明したような偏光
分離素子であり得る。
【0147】図8の実施形態では、第1のレンズアレイ
17および第2のレンズアレイ18は、共通基板20上
に配置される。しかしながら、たとえ、第1のレンズア
レイ17および第2のレンズアレイ18が共通基板上に
配置されていなくても、偏光変換素子が、第2のレンズ
アレイの表面上に直接配置されることが可能である。
【0148】上述の説明から理解されるとおり、偏光分
離素子16から出力される2つの光ビームはともに、一
方のビームの振動面が他方のビームの振動面と直交する
直線平面偏光である。偏光分離素子の性能の基準は、2
つの出力ビームが実際に直線偏光される度合いである。
これは、偏光分離素子の「消光比」として知られる。
【0149】PCOSでの使用が意図される偏光分離素
子については、10:1等の比較的に低い消光比の値が
許容され得る。これは、PCOSからの出力光が、例え
ば、投射システムに供給される前に、「クリーンアッ
プ」偏光子がしばしば用いられるためである(単一のビ
ームに関しては、偏光の消光比により、直交する偏光の
光量に対する所与の直線偏光の光量を測定する)。例え
ば、100:1を越える大きな消光比が達成された場
合、偏光分離素子自体は、偏光ビームスプリッタとして
用いられ得る。
【0150】図9および10は、液晶投射システムの偏
光ビームスプリッタとして用いられる本発明の偏光分離
素子を示す。
【0151】図9および図10は、ピクセレートされた
液晶パネル33の前に配置された偏光分離素子16を示
す。図9および10では、偏光分離素子16は図2bに
示すタイプの偏光分離素子であり、複屈折くさび型プリ
ズム21のアレイおよび光学的等方性くさび型プリズム
24のアレイが透明カバープレート22と透明カバープ
レート23との間に配置される。しかしながら、図2
a、2c、4または5による偏光分離素子は、代わり
に、図9および10に示す投射システムで用いられ得
る。
【0152】液晶層は、後方基板34、基板34上に配
置された反射層35、および反射層35上に配置された
ピクセレート液晶層36を備える。偏光分離素子16の
第2の透明カバープレート23は、液晶ディスプレイデ
バイス33の上側基板としても機能する。電極(図示せ
ず)が設けられることにより、液晶層36の個々のピク
セルへのアドレシングが可能となる。フィルタリング
(図示せず)が設けられることにより、図10のR、
G、およびbにより示される赤色、緑色、および青色ピ
クセルのセットが形成される。
【0153】動作において、図9および図10の投射シ
ステムは、実質的に平行な平面偏光で照明される。入来
する平面偏光は、偏光分離素子16の入射面を形成する
上側カバープレート22の前面22a上に垂直かつテレ
セントリックに入射する。
【0154】偏光分離素子が、入来する平面偏光が偏光
の変化なしで偏光分離素子を透過するように配列され
る。図9および10の実施形態では、入来する平面偏光
が、図面外に振動面を有するため、液晶層36に達する
光も、この方向の平面偏光となる。
【0155】液晶層36は、液晶層を通過し、反射層3
5により反射され、液晶層36を通過して戻る光の偏光
状態を選択的に変化させるように作用する。液晶層のピ
クセルに印加される電圧を変えることにより、レフレク
タ35による反射の後に液晶層36を離れる光が、その
振動面を変化させないことを選択することが可能である
か、または反射層35による反射の後に液晶層36を出
る光が、振動面を90°回転させることを選択すること
が可能である。振動面を変化させない液晶層36を出る
光が、偏光分離素子により、光源に向かって戻るように
方向づけられる。しかしながら、振動面を90°回転さ
せた液晶層を出る光は、図9および10に示すように、
偏光分離素子により、入射光の光路から離れるように偏
向される。
【0156】図9および10に示す投射システムは、投
射レンズ(図9および10には示さず)をさらに備え
る。投射レンズは、レフレクタ35による反射の後に偏
光分離素子により偏向される光が投射レンズに向けられ
るように位置する。反射液晶パネル33により反射され
る振動面が変化しない光は、偏光分離素子16により、
光源に対して戻るように方向づけられ、投射レンズには
達しない。このようにして、液晶ディスプレイデバイス
33のピクセルを適切にアドレシングすることにより、
その後の投射のために、所望のイメージを投射レンズに
対して方向づけることが可能である。
【0157】反射型液晶パネルを組み込んだ従来の投射
システムは、一般に、二色性偏光ビームスプリッタ(P
BS)を用いる。しかしながら、二色性PBSは、比較
的高価で、かつ大きい。それゆえ、投射システムのコス
トおよび体積を低減するため、投射システムに本発明の
偏光分離素子を用いることが有利である。さらに、本発
明の偏光分離素子は、入力光と偏光分離素子の法線との
角度が変わっても、その光学特性の変動が少ない。低い
F/#照明光束を有する小さな液晶パネルを有する投射
システムについては、本発明の偏光分離素子の使用によ
り、明るさ(flux throughput)および
コントラスト比の点で利点がもたらされる。
【0158】図11は、投射システムの概略図である。
ランプ7からの光は放物面鏡8により平行にされる。放
物面鏡8はまた、ランプ7により発せられる光からの不
要な熱を取り除くように働く「ホットミラー」37と組
み合わせて、「コールド」ミラーとしても作用する。次
いで、光がPCOS素子15に入射することにより、平
面偏光テレセントリックビームを生成する。PCOS1
5は、上記図1、6、7、および8のうちのいずれかを
参照して説明した本発明のPCOSであり得る。
【0159】PCOSを離れる光は、PCOSのレンズ
アレイ素子の拡大された像を実質的にフィールドレンズ
39の平面に生成する集光レンズまたはホモジナイザー
レンズ38を通過する。光が、フィールドレンズ39を
介して、液晶パネル33へ透過されることにより、確実
に液晶パネルがテレセントリックに照明される。
【0160】偏光ビームスプリッタ40は、フィールド
レンズ39と液晶パネル33との間に位置する。図9お
よび10を参照して上述したとおり、液晶パネル33に
より平面偏光が変わらない光が反射される場合、偏光ビ
ームスプリッタ40により、ランプ7に対して戻るよう
に方向づけられる。しかしながら、液晶パネル33によ
り反射される光が振動面を実質的に90°回転させる場
合、その光は、投射レンズ41に対して方向づけられ
る。それゆえ、液晶パネル33で符号化された像が投射
され得る。
【0161】液晶材料が複屈折くさび型プリズムを形成
するために用いられる、図4を参照して述べた偏光分離
素子16では、PCOSの組立には、透明カバープレー
ト22および23が、その間に均一なセルギャップを設
けて相互に結合される必要がある。図12は、液晶層3
2が複屈折くさび型プリズムを形成するために用いられ
る、本発明の偏光分離素子のさらなる実施形態を示す。
図12の偏光分離素子はまた、光学的等方性プリズム3
1のアレイを備える。
【0162】図12の偏光分離素子16では、光学的等
方性プリズム31が、例えば、高分子シートを成形また
はエンボスしてくさび型プリズムのアレイを提供するこ
とにより、高分子材料で形成される。スペーサボール4
2が、高分子くさび型プリズム31を下側透明カバープ
レート23から間隔を置くために用いられるため、2つ
の透明カバープレート22および23の間の間隔が確実
に均一となる。本実施形態で用いられるスペーサボール
42は、従来の液晶パネルで用いられるような任意の従
来のスペーサボールであり得る。スペーサボール42
は、スプレー処理により導入され得るか、または上側透
明カバープレート22および下側透明カバープレート2
3を結合するために用いられる接着剤に混合され得る。
スペーサボール42は、一般に、およそ数ミクロンの直
径を有する。
【0163】図13は、本発明のさらなる偏光分離素子
16を示す。図12の実施形態と同様に、液晶層32お
よび光学的等方性プリズム31のアレイが、第1の透明
カバープレート22と第2の透明カバープレート23と
の間に配置される。この偏光分離素子でも、光学的等方
性くさび型プリズム31が、例えば、成形またはエンボ
スにより、高分子材料から形成される。高分子材料は、
スペーサポスト43を設けるためにさらに形作られる。
上側カバープレート22および下側カバープレート23
が組み合わされる場合、スペーサポスト43により、上
側カバープレート22と下側カバープレート23との間
の間隔が確実に均一になる。よって、偏光分離素子の全
体に渡って、スペーサポストを高分子層に間隔を空けて
組み込むことは、偏光分離素子の製作を単純化するとい
う利点を有する。さらなる利点は、スペーサポストの配
列の均一性が制御可能であるため、スペーサポスト43
から散乱するポテンシャルもより容易に制御され得るこ
とである。
【0164】図12および13の偏光分離素子はまた、
入射の方向からの両方の偏光成分を偏向する。
【0165】液晶材料を組み込んだ偏光分離素子の製作
は、従来の液晶パネルの組立法を用いて達成され得る。
液晶層と対向する表面、すなわち、高分子層31の表面
および下側透明カバープレート23の内部表面が、液晶
層材料をアライメントするためのアライメント層、例え
ば、アライメント材料PI2555の層でコーティング
され得る。アライメント層は、スピンコーティング法に
より堆積され得る。アライメント層が高分子材料を損傷
し得る温度で焼き付けられる必要がないことを確実にす
ることに注意を要するため、高分子層が光学的に等方性
のくさび型プリズムを形成するために用いられる場合、
アライメント層を形成するために用いられる材料は慎重
に選択されなければならない。
【0166】上側および下側透明カバープレートは、光
学的に等方性を有する透明材料で形成され得る。上側カ
バープレート22および下側カバープレート23を高分
子材料から製作することが好ましい。これは、それによ
って、偏光分離素子のコストおよび重量が低減されるか
らである。
【0167】上述の説明から分かるとおり、図4、1
2、および13に示す偏光分離素子では、液晶材料の切
換えは必要とされない。従って、偏光分離素子に、液晶
層全体に電圧を印加するための電極を設ける必要がな
い。このことは、透明電極を形成するために必要とされ
る高い堆積温度により、通常、用いることができる材料
には厳しい制限が加えられるため、偏光分離素子の製造
において、材料のより幅の広い選択を用いることができ
ることを意味する。さらに、それは、酸化インジウム錫
電極等の透明電極が存在する場合に生じる屈折光の損失
を避ける。
【0168】液晶層をアドレシングするための必須条件
がないことも、セルギャップの厚みの選択をさらに自由
にさせる。液晶材料の切換えのために、液晶層全体に渡
って電界を印加しなければならない場合、小さなセルギ
ャップが通常は好ましいため、所与の電界を低電圧で達
成することができる。この制限は、上記のとおり、液晶
材料32にアドレシングする必要がないため、図4、1
2、または13のPSEのセルギャップには適用されな
い。しかしながら、セルギャップが大きすぎる場合、液
晶層の厚さに渡って液晶分子のアライメントを維持する
ことが困難であり得るため、例えば、1mmの非常に大
きなセルギャップを避けることが好ましい。およそ10
0ミクロンのオーダー以下のセルギャップが、一般に、
その深さ全体を通じてアライメントを維持する。
【0169】図15aは、本発明のさらなる偏光分離素
子を示す。これもまた、第1の透明カバープレート22
と第2の透明カバープレート23との間に配置される2
つのプリズムのアレイを備える。第1のプリズムアレイ
は、等方性プリズム24および24aのアレイであり、
第2のプリズムアレイは、複屈折プリズム21および2
1aのアレイである。各アレイのプリズムは、実質的に
くさび型の断面を有する。第1のアレイのプリズムのく
さび角度は、第2のプリズムアレイのプリズム21およ
び21aのくさび角度に等しいか、または実質的に等し
く、第1のアレイのプリズム24および24aの断面寸
法は、第2のアレイのプリズム21および21aの断面
寸法に等しいか、または実質的に等しい。
【0170】これらのプリズムのアレイは、第1のアレ
イのプリズム24および24aが、第2のアレイのプリ
ズム21および21aの斜面に近接する斜面(斜辺面)
を有する。第1のアレイのプリズムは、第2のアレイの
プリズムと実質的に同じくさび角度を有するため、第1
のアレイのプリズム24および24aの底面は、第2の
アレイの対応するプリズム21および21aの底面と実
質的に平行である。上述した偏光分離素子と対照に、各
アレイのプリズムは、1つのプリズムの厚い端部が隣接
するプリズムの薄い端部と近接して配置される「鋸歯状
の」配列で配列されない。図15aの偏光分離素子で
は、アレイ内のプリズムの傾斜方向は交互になる。よっ
て、第1のアレイの第1のプリズム24は、図15aで
見られるように、その厚さが左から右へと減少するよう
に配列されるが、第1のアレイの隣接するプリズム24
aは、図15aでは、その厚さが左から右へと増す。よ
って、第1のアレイのプリズム24aは、その薄い端部
が、第1のアレイの1つの隣接するプリズム24の薄い
端部に近接し、かつその厚い端部が、第1のプリズムア
レイの別の隣接するプリズム24の厚い端部に近接する
ように配列される。第2のプリズムアレイのプリズムも
同様に配列される。(アレイの近接するプリズム間の境
界は、図15aでは破線で示すが、アレイの構成によっ
ては、アレイ内の近接するプリズム間に物理的境界が存
在し得ないことに留意されたい。)図15aに示すプリ
ズム構造は、便宜上、「山型(herringbon
e)構造と呼ぶ。
【0171】図15aにおいて左から右へと厚さが減少
する第1のアレイのプリズムのくさび角度θ1は、好ま
しくは、図15aにおいて左から右へと厚さを増す第1
のアレイのプリズムのくさび角度θ2に等しいか、また
は実質的に等しい。
【0172】図15aに示すとおり、図15aの偏光分
離素子16は、両方の偏光成分の光を偏向するため、各
偏光成分は第1のカバープレート22の外面22aに入
射する光の伝播方向と異なる方向で偏光分離素子を離れ
る。しかしながら、第1のアレイのプリズム24の厚さ
が図15aにおいて左から右へと減少する素子50が、
第1のプリズムアレイのプリズムの厚さが図15aにお
いて右から左へと増す素子51が第2の偏光成分を方向
づける方向と実質的に同じ方向に、第1の偏向成分を方
向づけること、およびその逆も同様であることに留意さ
れたい。
【0173】図15aの偏光分離素子の等方性プリズム
24および24aは、他の実施形態に関して本明細書中
で記載したいずれの方法も含む任意の適切な等方性プリ
ズムアレイの製造方法により製造され得る。例えば、等
方性プリズム24および24aのアレイは、高分子材料
から作製され得る。等方性プリズムのアレイの「山型」
プロファイルは、例えば、適切なモールドを用いた高分
子成形、高分子のキャスティング、リソグラフィック処
理、または高分子シートのエンボスにより獲得され得
る。
【0174】複屈折プリズム21および21aのアレイ
も、任意の適切な方法、例えば、上述した任意の複屈折
プリズムアレイの製造方法により設けられ得る。例え
ば、複屈折プリズムアレイは、複屈折材料を適切に形作
ることにより獲得され得る。あるいは、複屈折プリズム
21および21aは、例えば、図4を参照して上述した
方法で、第2のカバーシート23と等方性プリズムアレ
イとの間に配置された液晶材料を用いて形成され得る。
複屈折プリズムアレイが異なる厚さを有する液晶層とし
て組み込まれる場合、偏光分離素子16は、好ましく
は、等方性プリズム24および24aの斜面上に配置さ
れた第1のアライメント層(図示せず)、および第2の
カバーシート23の上側表面23a上に配置された第2
のアライメント層(図示せず)を備える。
【0175】図15aでは、偏光分離素子は、光源に対
して最も近くに配置された等方性プリズムアレイととも
に示される。あるいは、光が等方性プリズムアレイ内へ
と進む前に、複屈折プリズムアレイを通過するように、
光が第2のカバーシート23の下面23bに最初に入射
するよう図15aの偏光分離素子16を向けることが可
能である。
【0176】図15bは、図15aの偏光分離素子16
を用いる偏光変換システムを示す。
【0177】図15bのPCOS15は、図15aに示
すタイプの偏光分離素子16を含む。偏光分離素子16
は、光源(図示せず)からの非偏光または部分偏光によ
り照明される。偏光分離素子16は、入射光の2つの偏
光成分を分離し、偏光分離素子16を離れる2つの偏光
成分は、それぞれ、破線および実線で示される。上記で
説明したとおり、第1および第2の偏光成分が偏光分離
素子から発せられる方向は、第1および第2のプリズム
アレイの間の界面の方向に依存する。
【0178】図15bのPCOS15は、光源に対し
て、偏光分離素子16の反対側に位置する偏光変換素子
をさらに備える。偏光変換素子19は、偏光分離素子か
らの光を実質的に均一な偏光に変換する。図15bの実
施形態では、所望の出力偏光が、偏光分離素子により生
成される2つの偏光成分のうちの1つであるが、この場
合である必要はない。
【0179】図15bの実施形態では、偏光変換素子1
9は、偏光分離素子16から出力された1つの偏光成分
が偏光成分の振動面を実質的に90°回転させる偏光変
換素子のエリア19aに入射するように配置される。偏
光分離素子により出力されたその他の偏光成分が偏光成
分の振動面を回転させない偏光変換素子のエリア19b
に入射するようにさらに配置されるため、第2の偏光成
分の振動面は、偏光変換素子19により、実質的に変え
られない。結果的に、図15bのPCOS15から発せ
られた光は、実質的に1つの偏光成分の光のみを含む。
【0180】偏光分離素子により出力される2つの偏光
成分が、偏光変換素子19の正しいエリアに入射するこ
とを確実にするために、第1のレンズアレイ17が、偏
光変換素子19に対して向けられる光を収束するために
設けられる。図15bの実施形態では、第1のレンズア
レイ17が、偏光分離素子16と偏光変換素子19の間
に配置されるが、あるいは第1のレンズアレイ17は光
源と偏光分離素子16の間に配置され得る。「ヘリング
ボーン」偏光分離素子の場合、第1のレンスアレイ17
は、光源と偏光分離素子の間に配置され、第2のレンズ
アレイ18は偏光分離素子と偏光変換素子の間に無けれ
ばならない。これにより、偏光分離素子から生じる2つ
の直交偏光状態が偏光変換素子の補正された領域に入射
することを確実になる。
【0181】第2のレンズアレイ18は、好ましくは、
図15aのPCOS15に設けられ、PCOSから出力
される光が実質的にテレセントリックであることを確実
にする。第2のレンズアレイが設けられた場合には、図
23を参照して上述された第1のレンズアレイと同じ基
板上に、適宜、配置され得る。これは、図15bに概略
的に示される。
【0182】図15aに示されるタイプの「山型」偏光
分離素子は、「鋸歯状の」偏光分離素子と比較して、光
の透過率が増加する。PCOSで使用される場合、しか
しながら、2つの偏光成分が偏光変換素子19の正しい
エリアに入射することを確実にするためには、レンズア
レイが、偏光分離素子と正確にアライメントされること
が必要である。特に、レンズアレイのピッチdmが、偏
光分離素子のピッチdsの半分である必要がある。さら
に、レンズアレイの各素子は、偏光分離素子16の素子
50および51と対向してアライメントする必要があ
り、それによって偏光分離素子16の素子50、51と
レンズアレイのレンスの間の1対1の対応が生じる。
【0183】偏光変換素子のピッチdcは、レンズアレ
イのピッチdmの2倍に、等しいか、実質的に等しい必
要がある。さらに、偏光変換素子19は、各第1のエリ
ア19aがレンズアレイの1つの素子50のほぼ半分の
面積と、レンズアレイの近接する素子51の半分の面積
とに対向して置かれるように配置される必要がある。
【0184】対照的に、鋸歯状の偏光分離素子を組み込
んだPCOSでは、第1のレンズアレイ17のピッチ
は、偏光分離素子のピッチと同一である必要がなく、第
1のレンズアレイは、偏光分離素子の要素とアライメン
トされる必要がない。これは、「鋸歯状の」偏光分離素
子を組み込んだ本発明のPCOSを示す図15cに概略
的に示される。しかしながら、図15cのPCOSの偏
光変換素子19は、第2のレンズアレイ18とアライメ
ントされ、この偏光変換素子のピッチdcが第2のレン
ズアレイ18のピッチdmに等しいか、または実質的に
等しいことに留意されたい。
【0185】図15bのPCOS15では、第1のマイ
クロレンズアレイ17が、好ましくは、できる限り偏光
分離素子16に近接して配置される。これにより、この
偏光分離素子の1つの素子から出射する光線が第1のマ
イクロレンズアレイの「誤った」マイクロレンズに入射
する可能性を最小化する。あるいは、第1のマイクロレ
ンズアレイ17が光源と偏光分離素子との間に配置され
る場合、第2のマイクロレンズアレイ18(これは、上
記のとおり、この場合には、偏光分離素子と偏光変換素
子19との間に配置されなければならない)は、好まし
くは、できる限り偏光分離素子16に近接して配置され
なければならない。
【0186】図15aの偏光分離素子16は、等方性プ
リズム24および24aの1つのアレイ、および複屈折
プリズム21および21aの1つのアレイを含む。「山
型」構造を有する偏光分離素子は、代わりに、図2aを
参照して上述した偏光分離素子と同様に、複屈折プリズ
ムの2つのアレイを用いて具現化することができる。
【0187】上述の偏光分離素子では、プリズムアレイ
が、均一または実質的に均一なピッチを有する。均一な
ピッチを有するプリズムアレイは製造が容易である一方
で、均一なピッチを有するプリズムアレイを組み込んだ
偏光分離素子は、断続的な構造を有する。結果的に、入
射光には、回折効果の結果として幾分かの損失が生じ
る。
【0188】図16は、本発明のさらなる実施形態によ
るPCOS15を示す。図16のPCOSは、本発明の
偏光分離素子16を備え、その偏光分離素子のプリズム
アレイのピッチは均一ではない。偏光分離素子16のプ
リズムアレイは、断続的な構造を有さないため、回折効
果が低減される(原則的には、プリズムアレイのピッチ
が真にランダムに変化する場合には完全に除去され
る)。
【0189】図16のPCOS15は、例えば、図2b
を参照して上述した「鋸歯」構造を有する偏光分離素子
16を備える。偏光分離素子16は、光学的等方性くさ
び型プリズム24の第1のアレイ、および複屈折くさび
型プリズムの第2のアレイを備える。これらのプリズム
は一定のピッチを有さないため、図16に示すプリズム
の幅l1、l2、l3およびl4は、それらの全てが相互に
等しくなく、偏光分離素子16の回折効果が低減され
る。好ましくは、プリズムのピッチはランダムまたは擬
似ランダムに変化する、プリズムのくさび角度は、好ま
しくは均一であるため、好ましくは、θ1=θ2=θ3
θ4である。
【0190】偏光分離素子16のプリズムアレイのラン
ダムピッチを除いて、図16に示すPCOS15は、図
1bを参照して述べたPCOSと大体において同様であ
る。偏光分離素子16は、光源(図示せず)からの非偏
光または部分偏光により照明される。偏光分離素子16
は、入射光の2つの偏光成分を角度的に分離し、各偏光
成分をずらす。
【0191】図16のPCOS15は、光源に対して、
偏光分離素子16と対向する側に位置する偏光変換素子
19をさらに備える。偏光変換素子19は、偏光分離素
子からの光を実質的に均一な偏光に変換する。
【0192】図16の実施形態では、偏光変換素子19
は、偏光分離素子16から出力された一方の偏光成分
が、その偏光成分の偏光面を実質的に90°だけ回転さ
せる偏光変換素子のエリア19aに入射するように配列
される。これは、さらに、偏光分離素子から出力された
他方の成分が、その偏光成分の偏光面を回転させない偏
光変換素子のエリア19bに入射するように配列される
ため、第2の偏光成分の偏光面は、偏光変換素子19に
より実質的に変更されない。結果的に、図16のPCO
S15から発せられる光は、実質的に、1つの偏光成分
の光(本例ではS偏光)のみを含む。偏光変換素子は、
随意に、均一なリターダ32’を含み得るため、いずれ
の所望の出力偏光状態も得られ得る。
【0193】偏光分離素子により出力される2つの偏光
成分が偏光変換素子19の正しいエリアに入射すること
を確実にするために、第1のマイクロレンズアレイ17
が偏光変換素子19に向けて方向づけられた光を集束す
るように設けられる。図16の実施形態では、第1のマ
イクロレンズアレイ17が偏光分離素子素子16と偏光
変換素子19との間に配置されるが、第1のマイクロレ
ンズアレイ17は、代わりに、光源と偏光分離素子16
との間に配置することができる。
【0194】第2のマイクロレンズアレイが、PCOS
からの出力光が実質的にテレセントリックであることを
確実にするために、好ましくは、図16のPCOS15
に設けられる。第2のマイクロレンズアレイ18が設け
られた場合には、図24を参照して上述したとおり、第
1のマイクロレンズアレイと同じ基板上に適宜に配置さ
れ得る。
【0195】図16の実施形態では、第1のマイクロレ
ンズアレイ17および第2のマイクロレンズアレイ18
は、製造を容易にするために、均一なピッチを有する.
第1のアレイ17のマイクロレンズは、それゆえ、偏光
分離素子16の個々のプリズムとはアライメントされな
い。第1のマイクロレンズアレイのピッチ、第2のマイ
クロレンズアレイのピッチ、および偏光変換素子19の
ピッチは、好ましくは、相互に等しいかまたは実質的に
等しい。第1のマイクロレンズアレイ、第2のマイクロ
レンズアレイ、および偏光変換素子は、好ましくは、相
互に横方向にアライメントされる。
【0196】偏光分離素子のプリズムアレイに、ランダ
ムまたは擬似ランダムピッチ等の均一でないピッチを提
供するという特徴は、本明細書中に記載のいずれの偏光
分離素子またはPCOSにも適用され得る。しかしなが
ら、偏光分離素子のプリズムアレイに、ランダムまたは
擬似ランダムピッチ等の均一でないピッチを提供すると
いう特徴は、その偏光分離素子が図15aに示す「山
型」構造を有するPCOSに適用される場合、PCOS
のマイクロレンズアレイのピッチおよびPCOSの偏光
変換素子のピッチが、好ましくは、プリズムアレイのピ
ッチと同様に変化し、これが実際には達成が困難であり
得ることに留意されたい。しかしながら、所与のプリズ
ム角度については、「山型」構造を有する偏光分離素子
が「鋸歯」構造を備えた偏光分離素子のピッチの2倍の
大きさのピッチを有するため、回折の損失が、「山型」
構造を有する偏光分離素子素子ではほとんど問題とはな
らない。
【0197】プリズムアレイのピッチが均一でない偏光
分離素子は、原則的に、一定のプリズムピッチを有する
偏光分離素子を製造するために用いることができる任意
の製造方法により作製され得る。例えば、等方性プリズ
ムアレイは、例えば、ダイアモンド旋削プロセスまたは
グレースケールリソグラフィプロセスを用いて、引き続
きプリズムアレイのピッチに変化(variation
s)をもたらすように適切に制御されたイオンエッチン
グにより、均一な厚さを有する光学的等方性基板から材
料を取り除くことにより作製され得る。例えば、このプ
ロセスは、プリズムアレイのピッチに乱数発生を用いて
ランダムまたは擬似ランダム変化を提供するように制御
され得る。等方性プリズムアレイは、次いで、光学的等
方性基板に対向して配置され得、液晶材料を等方性プリ
ズムアレイと光学的等方性基板との間に配置することに
より複屈折プリズムアレイを形成することができる。
【0198】フルスケールの製造プロセスでは、上記で
概説したプロセスを用いてマスターを作製することが便
宜的である。一度適切なマスターが作製されれば、例え
ば、UV硬化高分子材料または熱硬化性樹脂を用いてプ
リズムアレイの大規模な製造を着手することが可能であ
る。
【0199】PCOSが、反射性を改善するために、二
色性コーティングを組み込んだレフレクタを有するラン
プを用いて照明される場合、フレネル反射により、レフ
レクタにより反射された光にある程度の偏光を生じさせ
る。図22aは、このフレネル反射により発生する偏光
の幾何学配置を示す。
【0200】図22bは、レフレクタ8をその対称軸に
沿って観察している観測者により見られる偏光方向を示
す。この方向から観察した場合、偏光方向が放射形対称
を有することが分かる。図22bでは、PおよびSがp
平面偏光状態およびs平面偏光状態を示し、下付きの+
および−が偏光度を示すため、例えば、P+が実質的な
p偏光度を有する状態を示し、S-が低い偏光度を有す
るs偏光状態を示す。
【0201】偏光分離素子に入射する光が、すでにある
程度偏光されているので、偏光分離素子により生成され
るp偏光ビームは、偏光分離素子により生成されるs偏
光ビームと同じ強度を有さないため、第2のレンズアレ
イの素子で生成された2つのイメージが異なる強度を有
する。偏光変換素子19で用いられるリターダの性質に
より、1/2波長リターダ素子を用いて入射光の+成分
の偏光状態を変換すること、および入来する光の−成分
の振動面を変化させないことがより有効である。それゆ
え、偏光変換素子の各領域がその領域に入射するより高
い強度の偏光成分の振動面を、より低い強度の偏光成分
の振動面を変えることなく変換するように偏光変換素子
がパターニングされることが好ましい。
【0202】図22cは、入射光が図22bに示される
ように偏光される偏光変換素子としての使用に適したリ
ターダ42を示す。図22cのリターダは、4つのセク
ション42A〜42Dを有する。このリターダは、セク
ション42Aおよび42Cが主にp平面偏光され、わず
かにs平面偏光成分を含む光を受け取るように方向づけ
られる。それゆえ、リターダの領域42Aおよび42C
が、好ましくは、入来する光のp偏光成分をs偏光成分
に変換する一方で、すでにs偏光されている成分には効
果がない。反対に、リターダ42の領域42Bおよび4
2Dが、使用時に、主にs平面偏光され、わずかな成分
のみがp偏光された光を受け取る。従って、領域42B
および42Dでは、リターダは、好ましくは、s偏光成
分の偏向に影響を及ぼすことなく、s偏光成分をp偏光
に変換する。
【0203】図22cのリターダ42は、p偏光成分お
よびs偏光成分を水平面で分離する偏光分離素子との使
用を意図している。それゆえ、リターダ42の光軸方向
は垂直ストライプにパターニングされ、一方のストリッ
プの光軸が垂直であり、近接するストリップの光軸はそ
の垂直線に対して45°である。これらのストリップ
は、リターダの各領域において、入射光の最大輝度の偏
光成分が光軸が45°であるストリップ上に方向づけら
れるように配列される。よって、領域42Aおよび42
Cでは、入射光のp成分が、垂直線に対して45°であ
る光軸を有するストリップに方向づけられ、それによ
り、s偏光に変換される。一方、領域42Bおよび42
Dでは、入射光のs成分が、偏光分離素子により、垂直
方向に対して45°に配列される光軸を有するストリッ
プに方向づけられ、p偏光に変換される。
【0204】光が図22cに示す波長板42を通過した
後、そのリターダの領域42Aおよび42Cを通過した
光がs平面偏光となる一方で、リターダ42の領域42
Bおよび42Dを通過した光がp平面偏光状態となる。
均一な偏光を有する光を生成するためには、光に第2の
波長板を通過させて、一方の偏光成分を直交する偏光状
態に変換することが必要である。図22dに1つの適切
な波長板を示す。
【0205】図22dの波長板43も、4つのセクショ
ン43A〜43Dを有し、これらは、図22cの波長板
42の領域42A〜42Dとサイズおよび形状において
一致する。
【0206】出力光がs偏光成分であることが所望され
る場合、波長板43のセクション43Aおよび43C
は、上記のとおり、波長板42のセクション42Aおよ
び42Cがs偏光を生成するため、波長板42により発
せられる光の振動面を変える必要がない。領域43Aお
よび43Cの光軸は、入射光の偏光と平行となる。
【0207】リターダ43のセクション43Bおよび4
3Dは、リターダ42からp偏光を受け取る。リターダ
43からの出力がs偏光であることが所望されるため、
これには、リターダ43のセクション43Bおよび43
Dが、リターダ42のセクション42Bおよび42Dに
より発せられるp偏光の振動面を回転させて、s偏光を
生成することが必要である。それゆえ、リターダ43の
セクション43Bおよび43Dの光軸は、好ましくは、
垂直線に対して45°に傾く。
【0208】波長板43の光軸方向、および波長板42
から受け取られる偏光を図22dに示す。
【0209】入射光が図22dに示すように偏光される
使用に適したさらなる偏光分離素子44を図22eを参
照して説明する。偏光分離素子44は、第1および第2
の透明カバープレートの間に配置された単軸材料層を備
える。図22eは、単軸材料層の厚さを渡る単軸材料の
光軸の配向を示し、単軸材料の光軸のねじれが、空間的
に変化することが理解できる。素子44の領域44Aお
よび44Cでは、一方のカバープレートに近接する単軸
材料の光軸が、他方のカバープレートに近接する単軸材
料の光軸と実質的に同じ方向にある一方で、セクション
44Bおよび44Dでは、光軸が、単軸材料の層の厚さ
に全体を渡って実質的に90°ねじれる。
【0210】セクション44Bおよび44Dは、2つの
分離ビームの偏光を90°回転させるように作用する。
例えば、成分P−およびS+を含む入射光が偏光分離素
子44に入射する場合、2つの偏光成分が角度的に分離
され、セクション44Bおよび44Dでは、これらの成
分がその偏光を90°回転させてS−およびP+とな
る。
【0211】水平方向で光を分離するように構成された
プリズムアレイを備えた、このような偏光分離素子は、
図1aに示すようなPCOSシステム15aで用いられ
得る。この場合、レンズアレイの第2の面18を離れる
光が、P偏光およびS偏光の垂直ストライプを交互に含
む。この交互配列(alternation)は、光が
どのセクションで偏光分離素子44を出るかに依存して
おり、セクション44Bおよび44Dにより生成される
ストライプと比較すると、セクション44Aおよび44
Cにより生成されるストライプは、1つのストライプず
つ変化する。すなわち、セクション44Aおよび44C
がP偏光およびS偏光を交互に有するストライプを生成
し、次いでセクション44Bおよび44DがP偏光およ
びS偏光を交互に有するストライプを生成する。
【0212】ここで、偏光分離素子から出る光は、セク
ション44Aおよび44Cからの成分P+およびS−、
セクション44Bおよび44Dからの成分S−およびP
+ならびにを含む。
【0213】図22cのパターニングされた偏光回転素
子は、次いで、図22eの偏光分離素子を出る光を実質
的に均一な偏光を有する光に変換する。
【0214】偏光分離素子が複屈折くさび型プリズムの
単一アレイを含む場合、1つの直線偏光を有する光は、
実質的に全ての材料分散を経験する。この指数が最大分
散度有するため、通常、これが、異常光線屈折率により
屈折させられる成分である。直交する直線偏光成分の両
方が実質的に等しい分散を経験することが所望される場
合、光軸が単軸材料の厚さを渡って90℃のねじれを有
する少なくとも1つのエリアを有し、かつ単軸材料の光
軸が単軸材料の厚さを渡るねじれを有さない少なくとも
1つのエリアを有する単軸材料を含む複屈折くさび型プ
リズムを用いることにより達成することができる。光軸
のねじれが90°である単軸材料の面積と、光軸のねじ
れが0°である単軸材料の面積が実質的に等しいと仮定
すると、直交する偏光成分の両方が実質的に等しい分散
を経験する。図23aは、この効果を達成する対向基板
のアライメントの1つの実施形態を概略的に示す。対向
基板は、2つの領域46Aおよび46Bを有し、この2
つの領域間でアライメントフィルムのアライメント方向
が変わる。領域46Aでは、(図23aに見られるよう
に)アライメント方向が垂直線に対して90°である一
方で、領域46Bでは、アライメント方向は垂直線に対
して0°である。垂直線に対して0°の均一なアライメ
ント方向を有する別のアライメント膜とともに用いられ
る場合、領域46Aは、図23aの左上の挿入部に示さ
れるように、単軸材料の厚さに渡って、単軸材料の光軸
に90°のねじれを引き起こす。反対に、領域46B
は、図23aの右下の挿入部に示すように、単軸材料の
光軸は、単軸材料の厚さに渡るねじれを引き起こさな
い。
【0215】図23bは、図23aの実施形態の変形例
を示す。この図は、異なるアライメント方向の多数の領
域を有する対向基板47を示す。領域47Aは、垂直線
に対して90°のアライメント方向を有し、領域47B
は、垂直線に対して0°のアライメント方向を有する。
垂直線に対して0°の均一なアライメント方向を有する
別のアライメントフィルムとともに用いられる場合、領
域47Aが、単軸材料の厚さに渡って、単軸材料の光軸
に90°のねじれを引き起こす一方で、領域47Bは、
単軸材料の光軸には、単軸材料の厚さに渡るねじれを引
き起こさない。
【0216】図1a、1b、2a、2b、6a、6b、
7a、7b、14c、および15bに示すPCOSの実
施形態では、偏光変換素子19は、そこに入射する成分
の偏光には何の影響も及ぼさない複数の第1のエリア、
およびそこに入射する成分の振動面を90°回転させる
他のエリアから構成される。よって、これらの偏光変換
素子は、共通の振動面を有する光を出力する。しかしな
がら、本発明は、そのような偏光変換素子を有するPC
OSに限定されない。例えば、本発明のPCOSの偏光
変換素子は、代わりに、本願明細書に記載したような偏
光回転素子と、光源に対して、偏光回転素子の反対側に
配置される均一波長板またはリターダとの組み合わせを
備え得る。均一波長板またはリターダは、偏光回転素子
19により出力された直線偏光を楕円または円形偏光に
変換する。
【0217】本発明の偏光分離素子は偏光変換システム
のコンテキストで説明されるが、本発明の偏光分離素子
は、偏光変換システムの使用に限定されない。
【0218】本発明は、第1の偏光を有する光を第1の
方向に向け、第1の偏光と異なる第2の偏光を有する光
を第1の方向と異なる第2の方向に向ける偏光分離素子
(16)、および第1および第2の偏光を有する光を実
質的に共通の出力偏光に変換する1以上の偏光変換素子
(19a,19b)とを備える。偏光分離素子が、くさ
び型の断面を有する第1のプリズムのアレイ(20)、
およびくさび型の断面を有する第2のプリズムのアレイ
(21)とを備える偏光変換システムを提供する。プリ
ズムのアレイのうちの1つが複屈折プリズムのアレイで
ある。
【0219】本発明の偏光変換システムは、投射ディス
プレイシステムでの使用に提供する。
【0220】
【発明の効果】本発明によれば、リソグラフィーを用い
て配向された複屈折位相差板アレイおよび複屈折Pスプ
リッタおよび複屈折Sスプリッタを用いることで偏光変
換システムの長さを例えば2mm以下に縮小することが
できる。PスプリッタおよびSスプリッタにより、P偏
光とS偏光とが同一の角度を有するように分離され、そ
の後レンズアレイに映し出される。さらにP偏光および
S偏光の一方が更に偏光され、偏光が実質的に均一とな
る。また、位相差板は、ピットを最小にするために光硬
化性液晶等から作製することができる。Pスプリッタお
よびSスプリッタはプリズムアレイおよびそれに組み合
わされた複屈折層を含む。本発明によれば、このような
位相差板とPスプリッタおよびSスプリッタとの組み合
わせにより、非常に小型な光学システムが実現される。
さらに、システムの光漏れが低減されるので、光効率が
向上するという優位な効果が得られる。また、ピッチの
縮小により、レンズ素子をさらに多くシステムに組み込
むことが可能となる。このことにより、光源の均一化が
向上され、投射光の均一化がさらに向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1a】図1aは、本発明による偏光変換システムの
第1の実施形態の概略図である。
【図1b】図1bは、本発明による偏光変換システムの
第2の実施形態の概略図である。
【図2a】図2aは、本発明による第1の偏光分離素子
の概略断面図である。
【図2b】図2bは、本発明による第2の偏光分離素子
の概略断面図である。
【図2c】図2cは、本発明によるさらなる偏光分離素
子の概略断面図である。
【図2d】図2dは、図2cの偏光分離素子の部分斜視
図である。
【図2e】図2eは、図2cの偏光分離素子の部分斜視
図である。
【図3a】図3aは、さらなる偏光分離素子の概略断面
図である。
【図3b】図3bは、本発明によるさらなる偏光分離素
子の部分断面図である。
【図4】図4は、本発明によるさらなる偏光分離素子の
概略断面図である。
【図5】図5は、本発明による偏光分離素子の動作を示
す断面図である。
【図6a】図6aは、本発明による偏光変換システムの
さらなる実施形態の概略図である。
【図6b】図6bは、本発明による偏光変換システムの
さらなる実施形態の概略図である。
【図7a】図7aは、本発明による偏光変換システムの
さらなる実施形態の概略図である。
【図7b】図7bは、本発明による偏光変換システムの
さらなる実施形態の概略図である。
【図8】図8は、本発明による偏光変換システムのさら
なる実施形態の概略断面図である。
【図9】図9は、本発明による反射性偏光分離素子の概
略図である。
【図10】図10は、本発明による反射性偏光分離素子
を示す拡大断面図である。
【図11】図11は、本発明による投射システムの概略
図である。
【図12】図12は、本発明のさらなる偏光分離素子の
概略断面図である。
【図13】図13は、本発明のさらなる偏光分離素子の
概略断面図である。
【図14a】図14aは、偏光分離素子での使用に適し
たリターダのアライメント方向を示す。
【図14b】図14bは、図14aのリターダの概略斜
視図である。
【図14c】図14cは、本発明による偏光変換システ
ムの別の実施形態の概略図である。
【図15a】図15aは、本発明によるさらなる偏光分
離素子の概略断面図である。
【図15b】図15bは、本発明による偏光変換システ
ムの実施形態の概略図である。
【図15c】図15cは、本発明による偏光変換システ
ムの実施形態の概略図である。
【図16】図16は、本発明による偏光変換システムの
別の実施形態の概略図である。
【図17】図17は、本発明による従来の偏光変換シス
テムの概略断面図である。
【図18】図18は、別の従来の偏光変換システムの斜
視図である。
【図19】図19は、液晶ウォラストンタイププリズム
の概略斜視図である。
【図20】図20は、さらなる従来の偏光変換システム
の概略図である。
【図21a】図21aは、さらなる従来の偏光変換シス
テムの概略図である。
【図21b】図21bは、図21aの偏光変換システム
の偏光分離素子の製作を示す。
【図22a】図22aは、放物面レフレクタにより生成
される偏光を示す。
【図22b】図22bは、放物面レフレクタにより生成
される偏光を示す。
【図22c】図22cは、図22aおよび22bに示す
偏光を利用するために適した2つの波長板を示す。
【図22d】図22dは、図22aおよび22bに示す
偏光を利用するために適した2つの波長板を示す。
【図22e】図22eは、図22aのレフレクタにより
引き起こされた偏光を利用するために適した単軸材料の
光軸のねじれの概略斜視図である。
【図23a】図23aは、直線偏光のP成分およびS成
分に対する分散を均一にするための対向基板のアライメ
ント方向の1つの実施形態を示す。
【図23b】図23bは、直線偏光のP成分およびS成
分に対する分散を均一にするための対向基板のアライメ
ント方向のさらなる実施形態を示す。
【図24】図24は、図1aの偏光変換システムのレン
ズアレイの斜視図である。
【図25】図25は、図1aの偏光変換システムを組み
込んだ投射システムの概略図である。
【符号の説明】
16 偏光分離素子 17 第1のレンズアレイ 18 第2のレンズアレイ 19 偏光回転素子 20 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13 505 G02F 1/13 505 2H099 1/1335 510 1/1335 510 5C058 G03B 21/00 G03B 21/00 E 21/14 21/14 A H04N 5/74 H04N 5/74 A (72)発明者 高塚 保 栃木県矢板市早川町174−7シャープそこ う寮317 (72)発明者 三谷 圭輔 栃木県河内郡河内町大字中岡本字並塚3715 −32 (72)発明者 猪子 和宏 千葉県船橋市東船橋4−23−17 (72)発明者 グラハム ジョン ウッドゲート イギリス国 アールジー9 1エイチエフ オックスフォードシェア, ヘンリー− オン−テムズ, ヴィカラージ ロード 9 (72)発明者 原 政春 栃木県大田原市紫塚2−2598−8 (72)発明者 グラント ボアヒル イギリス国 ジーエル54 1エイエル グ ロチェスターシェア, ストウ−オン−ザ −ウォールド, マウント プレザント 1 (72)発明者 エマ ウォルトン イギリス国 オーエックス4 3エヌイー オックスフォード, カウリー, ビュ ーチャンプ レーン ビューチャンプ プ レイス 45 Fターム(参考) 2H042 CA09 CA14 CA15 CA17 2H049 BA05 BA42 BB03 BB62 BC01 BC14 BC22 2H052 BA02 BA09 BA14 2H088 EA47 2H091 FA05X FA10X FA14Z FA21X FA29X FA41X FB02 FD05 LA03 LA11 MA07 2H099 AA11 BA09 CA00 CA06 CA08 DA05 5C058 EA11 EA14

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光分離素子であって、 各プリズムがくさび型の断面を有する第1のプリズムの
    アレイと、 各プリズムがくさび型の断面を有する第2のプリズムの
    アレイとを備え、 該第1のアレイの各プリズムが、該第2のアレイの対応
    するプリズムの傾斜面に近接して配置される傾斜面を備
    えて配置され、該プリズムのアレイのうちの少なくとも
    1つの各プリズムが複屈折プリズムであり、 該偏光分離素子が、第1の偏光を有する光を偏向させ、
    かつ第2の偏光を有する光を偏向させるように配列され
    る、偏光分離素子。
  2. 【請求項2】 前記第1のプリズムのアレイの各プリズ
    ムが複屈折プリズムであり、前記第2のプリズムのアレ
    イの各プリズムが複屈折プリズムである、請求項1に記
    載の偏光分離素子。
  3. 【請求項3】 前記第1のアレイの各プリズムが前記第
    2のアレイの対応するプリズムの光軸に対して垂直の光
    軸を有して配列される、請求項2に記載の偏光分離素
    子。
  4. 【請求項4】 前記第1のプリズムのアレイの各プリズ
    ムが光学的等方性プリズムであり、前記第2のプリズム
    のアレイの各プリズムが複屈折プリズムである、請求項
    1に記載の偏光分離素子。
  5. 【請求項5】 前記第2のアレイのプリズムの常光線屈
    折率no、該第2のアレイのプリズムの異常光線屈折率
    e、および前記第1のアレイのプリズムの屈折率n
    が、 no<n<ne となるように選択される、請求項4に記載の偏光分離素
    子。
  6. 【請求項6】 前記複屈折プリズムのアレイ、または該
    複屈折プリズムのアレイのうちの1つが液晶材料を含
    む、請求項1に記載の偏光分離素子。
  7. 【請求項7】 液晶層の厚さを決定するスペーサを含
    む、請求項6に記載の偏光分離素子。
  8. 【請求項8】 各スペーサ素子が前記第1のアレイのプ
    リズムのそれぞれ1つと一体化している、請求項7に記
    載の偏光分離素子。
  9. 【請求項9】 前記複屈折プリズムのアレイ、または該
    複屈折プリズムのアレイのうちの1つが光硬化性液晶を
    含む、請求項1に記載の偏光分離素子。
  10. 【請求項10】 前記複屈折プリズムのアレイ、または
    該複屈折アレイのうちの1つが高分子安定化液晶材料を
    含む、請求項1に記載の偏光分離素子。
  11. 【請求項11】 各プリズムがくさび型の断面を有する
    第3のプリズムのアレイ、および各プリズムがくさび型
    の断面を有する第4のプリズムのアレイをさらに備え、
    該第3のアレイの各プリズムが該第4アレイの対応する
    プリズムの傾斜面に近接する傾斜面を備えて配置され、
    該第3のアレイの各プリズムが複屈折プリズムである、
    請求項1に記載の偏光分離素子。
  12. 【請求項12】 前記第2のアレイのプリズムの光軸方
    向が該プリズムの厚さにわたって変化する、請求項11
    に記載の偏光分離素子。
  13. 【請求項13】 前記第2のアレイのプリズムの前記光
    軸方向が該プリズムの厚さにわたって実質的に90°変
    化し、該光軸は該プリズムの厚さに渡って入射光の方向
    に対して実質的に垂直である、請求項12に記載の偏光
    分離素子。
  14. 【請求項14】 前記第2のアレイのプリズムの前記光
    軸方向が、前記第3のプリズムのアレイの近くに配置さ
    れた該プリズムの面で、該第3のプリズムの光軸に対し
    て垂直である、請求項13に記載の偏光分離素子。
  15. 【請求項15】 前記第2のプリズムのアレイが液晶層
    を備える、請求項11に記載の偏光分離素子。
  16. 【請求項16】 偏光変換システム(15)であって、 入射平行光を集束する第1のレンズアレイ(17)と、 第1の偏光を有する光を第1の方向に向け、該第1の偏
    光と異なる第2の偏光を有する光を該第1の方向と異な
    る第2の方向に向ける偏光分離素子(16)と、 該第1および第2の偏光を有する光を実質的に共通の出
    力偏光を有する光に変換する1以上の偏光変換素子(1
    9,32’)とを備え、 該偏光分離素子が、請求項1に規定される偏光分離素子
    である、偏光変換システム(15)。
  17. 【請求項17】 前記出力偏光が前記第2の偏光であ
    る、請求項16に記載の偏光変換システム。
  18. 【請求項18】 前記偏光変換素子のアレイが前記第1
    のレンズアレイの実質的に焦点面に配置される、請求項
    16に記載の偏光変換システム。
  19. 【請求項19】 前記第1のレンズアレイが前記偏光分
    離素子と前記偏光変換素子との間に配置される、請求項
    16に記載の偏光変換システム。
  20. 【請求項20】 前記第1のレンズアレイが前記偏光分
    離素子の前に配置される、請求項16に記載の偏光変換
    システム。
  21. 【請求項21】 前記偏光変換素子の前記出力を平行に
    する第2のレンズアレイをさらに備える、請求項16に
    記載の偏光変換システム。
  22. 【請求項22】 前記第1のレンズアレイおよび第2の
    レンズアレイが共通基板を有する、請求項21に記載の
    偏光変換システム。
  23. 【請求項23】 前記第2のレンズアレイが前記偏光変
    換素子に近接してその裏側にある、請求項21に記載の
    偏光変換システム。
  24. 【請求項24】 前記偏光変換素子が直接前記第2のレ
    ンズアレイ上に配置される、請求項21に記載の偏光変
    換システム。
  25. 【請求項25】 前記偏光変換素子が前記第2のレンズ
    の後に配置され、かつ該第2のレンズアレイに光学的に
    結合される、請求項21に記載の偏光変換システム。
  26. 【請求項26】 前記偏光分離素子からの前記出力が、
    第1の振動面を有する第1の直線偏光ビームおよび該第
    1の偏光面とは異なる第2の偏光面を有する第2の直線
    偏光ビームであり、該偏光変換素子または各偏光変換素
    子が偏光回転素子である、請求項16に記載の偏光変換
    システム。
  27. 【請求項27】 前記第1のビームの振動面が前記第2
    のビームの振動面に対して実質的に90°である、請求
    項26に記載の偏光変換システム。
  28. 【請求項28】 前記1以上の偏光変換素子が、複数の
    第1の領域および複数の第2の領域を交互に有するリタ
    ーダアレイを備え、該第1および第2の領域が、それぞ
    れ、前記第1および第2の偏光を受け取るように配列さ
    れる、請求項16に記載の偏光変換システム。
  29. 【請求項29】 前記第1および第2の領域が、それぞ
    れ、前記第1および第2の偏光ビームの断面のサイズと
    一致し、相互に異なる第1および第2のサイズを有す
    る、請求項27に記載の偏光変換システム。
  30. 【請求項30】 投射ディスプレイシステムであって、 非偏光または部分偏光の光源と、 請求項16で規定したような偏光変換システムと、 投射レンズとを備える投射ディスプレイシステム。
  31. 【請求項31】 光学素子であって、 基板と、 該基板の1つの表面上に配置された第1のレンズアレイ
    と、 各レンズが該第1のレンズアレイと1対1に対応するよ
    うに、該基板の反対側の表面上に配置された第2のレン
    ズアレイと、を備える、光学素子。
  32. 【請求項32】 前記第1のレンズアレイおよび前記第
    2のレンズアレイが前記基板と一体化している、請求項
    31に記載の光学素子。
  33. 【請求項33】 前記第1のレンズアレイのピッチが前
    記第2のレンズアレイのピッチに実質的に等しい、請求
    項31に記載の光学素子。
  34. 【請求項34】 前記第1のレンズアレイのピッチおよ
    び前記第2のレンズアレイのピッチが、それぞれ、2m
    m以下である、請求項33に記載の光学素子。
  35. 【請求項35】 前記光学素子の幅Wおよび該光学素子
    の厚さTがW/T>3の関係を満たす、請求項31に記
    載の光学素子。
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