JP2002223507A - 車両用電源装置 - Google Patents

車両用電源装置

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JP2002223507A
JP2002223507A JP2001018079A JP2001018079A JP2002223507A JP 2002223507 A JP2002223507 A JP 2002223507A JP 2001018079 A JP2001018079 A JP 2001018079A JP 2001018079 A JP2001018079 A JP 2001018079A JP 2002223507 A JP2002223507 A JP 2002223507A
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battery
battery module
ventilation
stopped
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JP2001018079A
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English (en)
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Gouhan Tsuchiya
豪範 土屋
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスに対する安全性を損なうことなく部品数
を削減できる車両用電源装置を提供する。 【解決手段】 車両10が停車し且つ電池モジュール列
の充放電作動が停止した後、常に、ファン18を所定時
間tE 作動させて、バッテリパック24内の空気を第1
排気ダクト14および第2排気ダクト52を介して強制
的に排気する。このようにすれば、車両10が停車し且
つ電池モジュール列の充放電作動が停止した時に水素が
発生しているとしても、水素は換気手段53により排気
される。従って、自然換気ダクトを設ける必要がなくな
ることから、部品数を減らすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
車両用電源装置に関し、特に、バッテリを収容するケー
ス内の換気を行う換気手段を有する車両用電源装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電気自動車、ハイブリッド車などモータ
で車両を駆動させる形式の車両には、比較的大容量のバ
ッテリを有する電源装置が搭載される。上記バッテリ
は、ニッケル水素蓄電池やニッケルカドミウム蓄電池等
を直列に多数接続することにより高電圧を得ている。
【0003】上記バッテリは、過充電或いは過放電状態
になると、水素等のガスを発生する恐れがある。そのた
め、電源装置にはガスを排出するための種々の装置が設
けられる。
【0004】たとえば、図1は、プリウス新型車解説書
1−8頁に記載されている図であって、車両10に従来
の電源装置12が搭載された状態を示す図である。図1
において、第1排気ダクト14と第2排気ダクト16と
の間には、第1排気ダクト14を通じてバッテリパック
24内の空気を吸い込むファン18が設けられており、
そのファン18が作動させられると、車室に位置させら
れた吸気口20から、吸気ダクト22を介して車室内の
空気がバッテリパック24内へと導入される。
【0005】図1のバッテリパック24の縦断面図であ
る図2に示すように、バッテリパック24内には複数の
電池モジュール26が積層されて電池モジュール列28
が構成されており、この電池モジュール列28がバッテ
リとして機能する。バッテリパック24内に導入された
空気は、その電池モジュール列28の下方から電池モジ
ュール26間の隙間を通って電池モジュール列28とア
ッパーケース30との間に形成された空気排出路32へ
と流通させられることにより、電池モジュール26を冷
却する。そして、空気排出路32から第1排気ダクト1
4へと排気される。
【0006】第1排気ダクト14内へ排気された空気
は、図1に示すように、ファン18により第2排気ダク
ト16へ送られて排気されるようになっている。
【0007】図3は、図1のバッテリパック24をアッ
パーケース30を取り外した状態で示す図である。図3
に示すように、アッパーケース30内には、ガス排出チ
ューブ34が設けられており、そのガス排出チューブ3
4と電池モジュール26の上面にに設けられ図示しない
ガス排出筒とが連通させられている。また、ガス排出チ
ューブ34の一方の端は車外と連通させられている。電
池モジュール26は、ニッケル水素二次電池である電池
セルを図示しない内部に複数備えるとともに、図示しな
い安全弁を備え、電池セルから水素ガス等が発生して電
池モジュール26内の圧力が所定圧以上になった場合に
は、その安全弁が作動して前記ガス排出筒からガス排出
チューブ34へガスを排出するようになっている。その
ようにしてガス排出チューブ34内に排出されたガス
は、比較的高圧であるため、その圧力によって自然に車
外へ排気される。すなわち、電池モジュール26内でガ
スが発生した場合には、通常は、ガス排出チューブ34
を介して車外へ排気される。
【0008】しかし、何らかの理由によりガスが漏れ出
した場合、前記ガス排出筒からガスが排出されずアッパ
ーケース30内に直接放出される。しかし、ファン18
が作動している場合には、アッパーケース30内は換気
されており、バッテリパック24内を流れる冷却風によ
ってガスが安全な濃度にまで希釈されて排気される。従
って、ファン18、第1排気ダクト14、第2排気ダク
ト16は、アッパーケース30内の換気を行う換気手
段、すなわちバッテリパック24内で発生したガスを強
制的に排気する強制排気装置として機能する。
【0009】しかし、これらガス排出チューブ34およ
び上記換気手段だけでは電池モジュール26から発生す
るガスの安全対策はまだ十分ではない。すなわち、電池
モジュール26に亀裂が入り、その亀裂からガスが放出
される場合であって、ファン18が停止している場合で
あってもガスを排気する必要がある。そのため、図1の
電源装置12では、第1排気ダクト14の上端に、ガス
の浮力により自然にガスを排気するための自然換気ダク
ト38が設けられており、アッパーケース30内に放出
されたガスが第1排気ダクト14から自然換気ダクト3
8へと流通し、さらに、車外へと排気されるようになっ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、自然換気ダク
トを設けることにより部品数が増加し、製造コストが高
くなるという問題があった。
【0011】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、ガスに対する安全性
を損なうことなく部品数を削減できる車両用電源装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するための第1発明の要旨とするところは、車両に搭載
されてケース内に配置されるバッテリと、そのケース内
の換気を行う換気手段とを有する車両用電源装置であっ
て、前記車両が停車し且つ前記バッテリの充放電作動が
停止してから、前記換気手段を所定時間作動させること
にある。
【0013】
【第1発明の効果】このようにすれば、車両が停車し且
つバッテリの充放電作動が停止してから、換気手段が所
定時間作動させられることから、車両が停車し且つバッ
テリの充放電作動が停止した時にケース内にガスが漏れ
出しているとしても、ケース内の空気は換気手段により
換気される。従って、自然換気ダクトを設ける必要がな
くなることから、部品数を減らすことができる。
【0014】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための第2発明の要旨とするところは、車両に
搭載されてケース内に配置されるバッテリと、そのケー
ス内の換気を行う換気手段と、前記バッテリの充電状態
を検出する充電状態検出装置とを有する車両用電源装置
であって、前記車両が停車し且つ前記バッテリの充放電
作動が停止した後、前記充電状態検出装置から供給され
る信号に基づいて前記バッテリがガスを発生する可能性
がある異常充電状態を検出する異常充電状態検出手段
と、その異常充電状態検出手段により異常充電状態が検
出された場合に前記換気手段を作動させる換気制御手段
とを、含むことにある。
【0015】
【第2発明の効果】このようにすれば、異常充電状態検
出手段により、車両が停車し且つバッテリの充放電作動
が停止した後、バッテリがガスを発生している可能性が
ある異常充電状態が検出され、異常充電状態である場合
には、換気制御手段により換気手段が作動させられるの
で、車両が停車し且つバッテリの充放電作動が停止した
時にケース内にガスが漏れ出しているとしても、ケース
内の空気は換気手段により換気される。従って、自然換
気ダクトを設ける必要がなくなることから、部品数を減
らすことができる。
【0016】
【第2発明の他の態様】ここで、好ましくは、前記換気
制御手段は、前記異常充電状態検出手段により異常充電
状態が検出されなくなったことに基づいて前記換気手段
の作動を停止させる。このようにすれば、換気手段を必
要最低限の時間だけ作動させるので、消費電力が少なく
なる。
【0017】また、好ましくは、前記車両用電源装置
は、前記バッテリの温度を検出する温度センサと、その
温度センサにより検出された前記バッテリの温度が予め
設定された所定温度以上である異常温度状態を検出する
異常温度状態検出手段とをさらに備え、前記換気制御手
段は、前記異常充電状態検出手段により異常充電状態が
検出された場合または前記異常温度検手段により異常温
度状態が検出された場合に前記換気手段を作動させる。
バッテリの温度が高くなり過ぎた場合にもガスが発生す
る場合があるが、このようにすれば、異常温度状態検出
手段によりバッテリの温度が所定温度以上である異常温
度状態が検出され、異常温度状態である場合にも、換気
制御手段により換気手段が作動させられる。従って、一
層確実にガスを排出することができる。
【0018】また、上記のように、異常充電状態または
異常温度状態である場合に換気制御手段が前記換気手段
を作動させる場合には、好ましくは、その換気制御手段
は、前記異常充電状態検出手段により異常充電状態が検
出されなくなり、且つ、前記異常温度状態検出手段によ
り異常温度状態が検出されなくなったことに基づいて前
記換気手段の作動を停止させる。このようにすれば、換
気手段を必要最低限の時間だけ作動させるので、消費電
力が少なくなる。
【0019】
【発明の好適な実施の形態】まず、第1発明の好適な実
施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。な
お、以下の説明において前述の従来の電源装置12と同
一の構成を有する部分は同一の符号を付して説明を省略
する。
【0020】図4は、車両10に本発明が適用された電
源装置50が搭載された状態を示す図である。図4の電
源装置50も、ファン18が作動させられている場合に
は、車室内の空気が吸気口20から吸気ダクト22を介
してバッテリパック24内へ導入される。バッテリパッ
ク24内の空気は、ファン18により第1排気ダクト1
4さらに第2排気ダクト52へ送られ、第2排気ダクト
52へ送られた空気は、後述する車内排気口56または
車外排気口60から排気される。このようにしてバッテ
リパック24内の空気が換気されるので、第1排気ダク
ト14、ファン18、および第2排気ダクト52が強制
排気装置、すなわち換気手段(換気装置)53として機
能する。
【0021】第2排気ダクト52は、サイドボディとト
リム(車両内張)との間に配置されており、第2排気ダ
クト52の長手方向略中央部に排気切換箱54が設けら
れている。この排気切換箱54には、サイドボディとト
リムとの間の室内連通空間において開口する車内排気口
56が設けられ、車内排気口56から排気された空気
は、トリムの隙間から車室内またはトランクルーム内に
少しずつ流入する。また、第2排気ダクト52に平行な
面でその第2排気ダクト52を切断した断面図である図
5に示すように、排気切替箱54の内部には内外切換弁
58が設けられている。また、第2排気ダクト52の先
端すなわち下流端には、図5に示すように、第2排気ダ
クト52を含む垂直面に対して前記車内排気口56とは
反対側に車外と連通させられる車外排気口60が設けら
れている。前記内外切換弁58は、第2排気ダクト52
の長手方向に対して垂直な軸61回りに回動させられる
ことにより、第2排気ダクト52内の空気を車内排気口
56から全て排気する車内排気位置、車外排気口60か
ら全て排気する車外排気位置、およびそれらの間の任意
の位置に位置させられる。
【0022】図6は、本発明の換気手段53の制御部品
の構成を説明する図である。図6において、バッテリE
CU62は図示しないCPU、RAM、ROM等を備え
た所謂コンピュータであり、電池モジュール列28に接
続された図示しない電流センサから供給される信号に基
づいて電池モジュール列28の充放電を管理する。な
お、図4に示すように、このバッテリECU62は電池
モジュール列28の積層方向の一方の端に設けられてい
る。4つのサーミスタ(温度センサ)64は、電池モジ
ュール列28を構成する電池モジュール26のうち、予
め実験に基づいて定められた4つの電池モジュール26
の図示しない挿入穴に挿入されており、それら4つのサ
ーミスタ64により検出された電池モジュール26内の
温度Tを表す信号は前記バッテリECU62に供給され
る。サーミスタ66は、吸気ダクト22内の所定位置に
設置され、電池モジュール26を冷却する空気の温度を
検出する。
【0023】充電状態検出装置として機能するSOCセ
ンサ68は、電池モジュール列28のS0C(State of
Charge) すなわち充電状態を検出するものであり、その
検出した信号を前記バッテリECU62に供給する。ア
クチュエータ70は、サーボモータ等であり、前記バッ
テリECU62からの信号に従って内外切換弁58を回
動させる。
【0024】図7は、イグニッションスイッチがOFF
とされて、バッテリパック24内の電池モジュール列2
8の充放電作動が停止させられた後における、上記バッ
テリECU62の制御作動の要部を説明するフローチャ
ートである。
【0025】図7において、ステップSA1(以下、ス
テップを省略する。)では、内外切換弁58が車外排気
位置であるか否かが判断される。この判断が肯定された
場合には、直接、SA3が実行される。しかし、SA1
の判断が否定された場合には、続くSA2において、内
外切換弁58を回動させるための信号がアクチュエータ
70に出力され、内外切換弁58が車外排気位置に切り
換えられる。
【0026】続く、SA3では、予め設定された微弱回
転速度Vでのファン18の回転が開始させられる。すな
わち、換気手段53によりアッパーケース30内の空気
が強制的に車外へ排気され始める。このように、図7に
示す制御では、イグニッションスイッチがOFFとされ
て電池モジュール列28の充放電作動が停止させられた
場合には、その直後から、常に換気手段53が作動させ
られる。従って、イグニッションスイッチがOFFとさ
れた時にアッパーケース30内に水素が漏れ出している
としても、水素はアッパーケース30内に溜まることな
くすぐに換気される。なお、上記微弱回転速度Vは、電
池モジュール列28から発生するおそれのある水素を十
分に安全な濃度にまで希釈するために予め設定された回
転速度である。以下に、微弱回転速度Vについてさらに
説明する。
【0027】本実施例の電池モジュール26は、相当程
度過充電した場合には、水素の放出量が1リットル/分
になる可能性がある。2つの電池モジュール26から1
リットル/分の量で水素が放出されるとすると、2リッ
トル/分すなわち120リットル/時となる。これを水
素の引火濃度(4%)以下に希釈するためには、300
0リットル/時の風量が必要となる。この程度の風量
は、電池モジュール26を冷却するために必要な風量に
比べると十分に少ないので、本来、電池モジュール26
を冷却するために備えられているファン18の回転速度
は微弱でよいのである。従って、ファン18の微弱回転
による電力消費は少ない。なお、電池モジュール列28
は、多数たとえば38個の電池モジュール26が積層さ
れているため、理論的には、38個全ての電池モジュー
ル26から水素が1リットル/分の量で放出されること
もある。しかし、1つの電池モジュール26から1リッ
トル/分もの水素が放出されるのは、前述のように、相
当程度過充電した場合であり、電池モジュール26の充
電状態はバッテリECU62により管理されていること
から、1つの電池モジュール26から1リットル/分も
の水素が放出されることはほとんどあり得ない。従っ
て、ファン18は微弱回転速度Vで回転させればよいの
である。ただし、それよりも速い回転速度で回転させる
ように設定されてもよい。
【0028】続くSA4では、タイマtの内容が「0」
にクリアされ、続くSA5では、タイマtの内容に
「1」が加算される。そして、続くSA6では、タイマ
tが予め設定された終了時間tE 以上となったか否かが
判断される。上記終了時間tE は、過充電または過放電
により発生した水素が水に戻るのに必要な時間、すなわ
ち水素等のガスの発生が終了するのに必要な時間として
予め設定された時間であり、通常は数分程度に設定され
るが、より安全性を重視する場合には、5乃至15分程
度に設定される。
【0029】上記SA6の判断が否定された場合には、
前記SA5以下が繰り返されることにより、タイマtの
計数およびファン18の回転が継続される。一方、SA
6の判断が肯定された場合には、続くSA7においてフ
ァン18の回転が停止させられた後、本ルーチンは終了
させられる。
【0030】上述のように、本実施例によれば、車両1
0が停車し且つ電池モジュール列28の充放電作動が停
止してから、換気手段53が所定時間tE 作動させられ
ることから、車両10が停車し且つ電池モジュール列2
8の充放電作動が停止した時にアッパーケース30内に
水素が漏れ出しているとしても、アッパーケース30内
の空気は換気手段53により換気される。従って、自然
換気ダクトを設ける必要がなくなることから、部品数を
減らすことができる。また、自然換気ダクトを設ける必
要がないことから、バッテリパック24、吸気ダクト2
2、および排気ダクト(第1排気ダクト14および第2
排気ダクト)の配置の制限も少なくなる。さらに、ファ
ン18により強制的に排気することから自然換気ダクト
による排気よりも迅速に排気することができる。
【0031】次に、第2発明の実施例を説明する。第2
発明に係る車両用電源装置は、バッテリECU62の制
御作動が異なる以外は前述の第1発明の実施例と同一の
構成を有する。以下、前述の実施例と異なる部分、すな
わちバッテリECU62の制御作動について説明する。
【0032】図8は、第2発明が適用された場合におい
て、イグニッションスイッチがOFFとされて、バッテ
リパック24内の電池モジュール列28の充放電作動が
停止させられた後に実行される上記バッテリECU62
の制御作動の要部を説明するフローチャートである。
【0033】まず、SB1では、SOCセンサ68から
供給される信号に基づいて電池モジュール列28が異常
充電状態であるか否かが判断される。従って、SB1が
異常充電状態検出手段に相当する。上記異常充電状態と
は、SOCセンサ68により検出されるSOCが、予め
設定された過充電範囲または予め設定された過放電範囲
にある状態であり、たとえば、上記過充電範囲はSOC
が80%以上の範囲であり、上記過放電範囲はSOCが
20%以下の範囲である。これら過充電範囲および過放
電範囲は、すなわち水素が発生するおそれがある範囲で
もある。
【0034】上記SB1の判断が否定された場合には、
続くSB2において、サーミスタ64から供給される信
号に基づいて、電池モジュール26内の温度Tが予め設
定された所定温度(たとえば55℃或いは60℃)以上
であるか否か、すなわち電池モジュール26が異常温度
状態にあるか否かが判断される。従って、SB2が異常
温度状態検出手段に相当する。電池モジュール26が異
常温度状態にある場合にも水素が発生するおそれがあ
る。
【0035】上記SB2の判断が否定された場合には本
ルーチンは終了させられる。しかし、前記SB1の判断
が肯定された場合、または、上記SB2の判断が肯定さ
れた場合にはSB3以下が実行される。
【0036】SB3では、内外切換弁58が車外排気位
置であるか否かが判断される。この判断が肯定された場
合には、直接、SB5が実行される。しかし、SB3の
判断が否定された場合には、続くSB4において内外切
換弁58が車外排気位置に切り換えられる。
【0037】続いて換気制御手段に相当するSB5にお
いて、予め設定された微弱回転速度Vでのファン18の
回転が開始させられる。すなわち、換気手段53により
アッパーケース30内の空気が強制的に車外へ排気され
始める。なお、上記微弱回転速度Vは前述の実施例と同
様である。
【0038】続くSB6では、前記SB1と同様の判断
が再び実行される。すなわち、SB6も異常充電状態検
出手段に相当し、電池モジュール列28が異常充電状態
か否かが再び判断される。この判断が否定された場合
は、続くSB7において、前記SB2と同様の判断が再
び実行される。すなわち、SB7も異常温度状態検出手
段に相当し、電池モジュール26が異常温度状態か否か
が再び判断される。このSB7の判断または前記SB6
の判断のいずれか一方が肯定された場合には、まだ電池
モジュール26から水素が発生しているおそれがあるの
で、前記SB6の判断が繰り返し実行されることによ
り、ファン18の微弱回転が継続される。
【0039】一方、上記SB7の判断が否定された場合
には、電池モジュール26から水素が発生しているおそ
れがないので、続く換気制御手段に相当するSB8にお
いてファン18の回転が停止させられた後、本ルーチン
は終了させられる。
【0040】上述のように、本実施例によれば、SB1
(異常充電状態検出手段)において、車両10が停車し
且つ電池モジュール列28の充放電作動が停止した後、
電池モジュール列28が水素を発生している可能性があ
る異常充電状態が検出され、異常充電状態である場合に
は、SB5(換気制御手段)において換気手段53が作
動させられるので、車両10が停車し且つ電池モジュー
ル列28の充放電作動が停止した時にアッパーケース3
0内に水素が漏れ出しているとしても、アッパーケース
30内の空気は換気手段53により換気される。従っ
て、自然換気ダクトを設ける必要がなくなることから、
部品数を減らすことができる。また、自然換気ダクトを
設ける必要がないことから、バッテリパック24、吸気
ダクト22、および排気ダクト(第1排気ダクト14お
よび第2排気ダクト)の配置の制限も少なくなる。さら
に、ファン18により強制的に排気することから自然換
気ダクトによる排気よりも迅速に排気することができ
る。
【0041】また、本実施例によれば、SB8(換気制
御手段)では、SB6(異常充電状態検出手段)におい
て異常充電状態が検出されなくなったことに基づいて換
気手段53の作動が停止させられる。従って、換気手段
53を必要最低限の時間だけ作動させるので、消費電力
が少なくなる。
【0042】また、本実施例によれば、SB2(異常温
度状態検出手段)において電池モジュール26の異常温
度状態が検出され、異常温度状態である場合にも、SB
5(換気制御手段)において換気手段53が作動させら
れる。従って、一層確実にガスを排出することができ
る。
【0043】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明は他の態様においても適用される。
【0044】たとえば、前述の第1実施例および第2実
施例では、ファン18は、回転開始後その回転が終了さ
せられるまで連続的に回転させられていたが、間欠的に
回転させられてもよい。
【0045】また、前述の第2実施例では、電池モジュ
ール26が異常温度状態である場合にも、換気手段53
を作動させていたが、電池モジュール26の温度が高く
なることにより発生するおそれがあるガスの量は、過充
電または過放電により発生するおそれがあるガスの量に
比較して少ないので、電池モジュール26が異常温度状
態である場合であっても、必ずしも換気手段53を作動
させなくてもよい。
【0046】また、前述の第2実施例では、SB6にお
いて異常充電状態が検出されなくなり、且つ、SB7に
おいて異常温度状態が検出されなくなるまでファン18
が回転させられていたが、第1実施例と同様に、ファン
18は予め設定された一定時間だけ作動させられるよう
にされてもよい。
【0047】また、前述の実施例では、予め排気切換箱
54内の内外切換弁58が車外排気位置に位置させられ
た後、ファン18が作動させられていた。すなわち、第
2排気ダクト52内の空気が全て車外へ排気されるよう
になっていた。しかし、ファン18が作動させられるこ
とにより、水素は十分に安全な濃度にまで希釈されるよ
うになっているので、第2排気ダクト52内の一部また
は全部の空気が車内に排気される状態においてファン1
8が作動させられてもよい。
【0048】また、前述の実施例では、第2排気ダクト
52に排気切換箱54が設けられていたが、排気切換弁
54は設けられなくてもよい。
【0049】また、前述の電池モジュール26の内部に
備えられている電池セルは、ニッケル水素二次電池であ
った。すなわちバッテリとしてニッケル水素電池が用い
られていたが、ニッケルカドミウム二次電池や鉛蓄電池
など他の二次電池が用いられてもよい。
【0050】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加
えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両に従来の電源装置が搭載された状態を示す
図である。
【図2】図1のバッテリパックの縦断面図である。
【図3】図1のバッテリパックをアッパーケースを取り
外した状態で示す図である。
【図4】車両に本発明が適用された電源装置が搭載され
た状態を示す図である。
【図5】図4の第2排気ダクトに平行な面でその第2排
気ダクトを切断した断面図である。
【図6】本発明の換気手段の制御部品の構成を説明する
図である。
【図7】イグニッションスイッチがOFFとされて、バ
ッテリパック内の電池モジュール列の充放電作動が停止
させられた後における、バッテリECUの制御作動の要
部を説明するフローチャートである。
【図8】図7の同様の状態におけるバッテリECUの制
御作動の要部を説明するフローチャートであって、図7
とは別の制御作動を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10:車両 26:電池モジュール 28:電池モジュール列(バッテリ) 50:車両用電源装置 53:換気手段 68:SOCセンサ(充電状態検出装置) SB1,SB6:異常充電状態検出手段 SB5,SB8:換気制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されてケース内に配置される
    バッテリと、該ケース内の換気を行う換気手段とを有す
    る車両用電源装置であって、 前記車両が停車し且つ前記バッテリの充放電作動が停止
    してから、前記換気手段を所定時間作動させることを特
    徴とする車両用電源装置。
  2. 【請求項2】 車両に搭載されてケース内に配置される
    バッテリと、該ケース内の換気を行う換気手段と、前記
    バッテリの充電状態を検出する充電状態検出装置とを有
    する車両用電源装置であって、 前記車両が停車し且つ前記バッテリの充放電作動が停止
    した後、前記充電状態検出装置から供給される信号に基
    づいて前記バッテリがガスを発生する可能性がある異常
    充電状態を検出する異常充電状態検出手段と、 該異常充電状態検出手段により異常充電状態が検出され
    た場合に前記換気手段を作動させる換気制御手段とを、
    含むことを特徴とする車両用電源装置。
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