JP4100020B2 - 車両用電源装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は車両用電源装置に関し、さらに詳しくは、充電電圧が42V以下の車両用電源を含む、車両用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両の快適性や利便性を向上するために、車載機器の電子化が進んでいる。高度道路交通システム(ITS)への対応を考慮すると、今後も自動車に搭載される電子機器は増加すると考えられる。
【0003】
一方、自動車業界での最重要課題の一つに燃料消費率の優れた車両の開発がある。よって、自動車に搭載する電子機器が増加しても自動車の燃料消費率を低下させない対策が必要となる。
【0004】
この対策の1つとして、車両用電源の高電圧化が注目されている。高電圧化により、電子機器の軽量化、小型化が達成される。その結果、車両重量は低減される。さらに、高電圧化により、従来はエンジンからのベルト駆動で動作していたエアコンなどを電力のみで駆動できるようになる。その結果、エンジンにかかる負担を低減でき、燃料消費率を向上することができる。
【0005】
しかしながら、ランプ等の保安用、基本機能用電子機器は高電圧化が困難である。
【0006】
そこで、従来の14V系車両用電源に42V系車両用電源を加えた42V−14V系車両用電源装置が提唱されている。なお、14V系車両用電源とは、充電電圧が14Vで、放電電圧が12Vの電源をいう。また、42V系電源とは、充電電圧が42Vで、放電電圧が36Vの電源をいう。
【0007】
42V−14V系車両用電源装置では42V系車両用電源で高電圧化を実現しつつ、保安用、基本機能用電子機器に対しては14V系車両用電源を利用する。なお、42V系車両用電源はモータジェネレータにより充電され、14V系車両用電源はDC/DCコンバータを介してモータジェネレータにより充電される。
【0008】
以上に示したように、42V−14V系車両用電源装置を採用することで、自動車の利便性および燃料消費率を向上させることが可能である。
【0009】
しかしながら、42V系車両用電源は出力電圧が高いため、車両用電源の容量を大きくしなければならない。車両用電源の重量が増大すると、燃費消費率は低下する。よって、42V系車両用電源の小型化、軽量化が必要である。
【0010】
このような問題を解決する電池として、リチウムイオン系二次電池(以下、リチウム電池という)が注目されている。リチウム電池はエネルギー密度が高く、そのエネルギー密度は、同じ容量の鉛蓄電池の約4倍、ニッケル水素電池の約2倍である。また、リチウム電池は高い放電電圧(出力電圧)を有し、その出力電圧は3.6Vである。
【0011】
よって、42V系車両用電源としてリチウム電池を採用すれば、42V系車両用電源の小型化、軽量化が可能である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リチウム電池は他の電池と異なり、充放電終始電圧を外部で制御しなければならないという問題がある。
【0013】
通常の電池は、正極、負極のそれぞれの物質が電解質を化学反応を起こすことで電圧を発生する。これに対し、リチウム電池は化学反応を起こさずに電圧を発生する。リチウム電池では、電解液中のリチウムイオンが充電のときには負極の方へ、放電のときには正極の方へ動くことで電圧が発生する。リチウム電池はこのような反応機構を持つために、他の電池と異なり外部からの電圧の調整が必要となる。
【0014】
また、リチウム電池は有機電解液を利用しているため、充電電圧が高くなりすぎても、充電電圧が低くなりすぎても電解液自身が分解してしまう。そのためリチウム電池は過充電や過放電に弱く、定められた電圧の範囲内で使用しなければ、有機電解液の分解による著しい容量の低下や異常発熱を引き起こす。
【0015】
よって、リチウム電池に対しては、過充電状態および過放電状態による電池損傷を防止する必要がある。
【0016】
リチウム電池が過充電状態または過放電状態とならないようにするには、より正確な充電状態(State of Charge:以下、SOCと称する)を把握する必要がある。
【0017】
電池のSOCを算定するためには、その電池の開放電圧(Open Circuit Voltage:以下、OCVと称する)を測定する必要がある。
【0018】
従来の車両用電源装置は、定電圧充電時に充放電電流値が5A以下となった所定期間中の電池の電圧を測定し、その測定した電圧をOCVとし、SOCの算出を行なっていた。
【0019】
しかしながら、このような従来の電圧測定方法では、電圧測定時にも充放電電流は流れている。よって、内部抵抗や分極による成分が測定したOCVに影響を与える。そのため、正確なOCVを測定できない。
【0020】
本発明の目的は、過充放電による車両用電源の損傷を防止できる車両用電源装置を提供することである。
【0021】
また、本発明の他の目的は、車両用電源の充電状態を正確に把握できる車両用電源装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両用電源装置は、自動車に搭載される車両用電源装置であって、第1の車両用電源と、第2の車両用電源と、コンバータと、インバータと、遮断装置と、制御装置とを含む。第1の車両用電源は、第1の電圧を出力し、充電電圧が約42V以下である。約42V以下とは、運転中の電圧の変動を考慮しても充電電圧がほぼ42V以下となり、その上限として+1Vの許容範囲を含むことを意味する。第2の車両用電源は、第1の電圧よりも低い第2の電圧を出力する。コンバータは、第2の電圧を第1の電圧まで昇圧する。インバータは、負荷と第1の車両用電源との間にあり、負荷を駆動する。遮断装置は、第1の車両用電源とインバータとの間に接続される。制御装置は、第1の車両用電源の状態を検知し、検知した結果に応答して遮断装置を制御する。
【0023】
好ましくは、遮断装置はリレーである。
これにより、本発明の車両用電源装置は、第1の車両用電源が過放電状態または過充電状態となる前に、遮断装置により第1の車両用電源とインバータとの間を切り離す。よって、第1の車両用電源が過充電状態または過放電状態となるのを防止できる。
【0024】
好ましくは、制御装置は、走行中に遮断装置を遮断させ、開放電圧を取得する。
【0025】
これにより、本発明の車両用電源装置は、車両走行中であっても、正確な開放電圧を取得することができる。よって、本発明の車両用電源装置は、第1の電源のSOCをより正確に把握することができる。
【0026】
好ましくは、遮断装置は、ヒューズを含み、制御装置は検知結果に応答して遮断装置を短絡し、ヒューズを溶断する。
【0027】
これにより、本発明の車両用電源装置は、遮断装置としてリレーを使用する必要がなくなる。よって、車両用電源装置のコスト低減が可能となる。
【0028】
好ましくは、第1の車両用電源と第2の車両用電源とは、自動車の車体に接地される。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図調同一または相当の部分については同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0030】
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態における車両用電源装置の構成を示すブロック図である。
【0031】
図1を参照して、車両用電源装置1は、モータ・ジェネレータ2と、ECU(Electrical Control Unit)3と、インバータ4と、DC/DCコンバータ5と、補機負荷6と、14V系電源7と、電池リレー9と、冷却ファン10と、電池ECU11と電流センサ12と、ヒューズ13と、サービスプラグ14と、42V系電源15と、環境温度センサ16と、複数の電池温度センサ17とを含む。
【0032】
電池ECU11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)および入出力装置(以上、いずれも図示せず)などを含むマイクロコンピュータである。電池ECU11は、車両用電源装置1全体を制御する。
【0033】
ECU3は、電池ECU11からの指令に応答して、インバータ4およびDC/DCコンバータ5を制御する。
【0034】
モータ・ジェネレータ2は、3相交流誘導モータまたは同期モータである。モータ・ジェネレータ2の駆動力は発進時に車輪に伝達される。さらにモータ・ジェネレータ2は、通常走行時または減速時に発電機として使用される。モータ・ジェネレータの発電作用により発電された電圧は、42V系電源15に供給され、または、DC/DCコンバータ5を介して14V系電源に供給される。
【0035】
インバータ4は、モータ・ジェネレータ2をモータとして機能させるときは、42V系電源15または14V系電源7から出力される直流電圧を交流電圧に変換する。また、モータ・ジェネレータ2を発電機として機能さるときは、モータ・ジェネレータ2で発生した交流電圧を直流電圧に変換し、42V系電源15または14V系電源7を充電する。
【0036】
DC/DCコンバータ5は、チョッパ型のコンバータであり、インバータ4と14V系電源7との間に接続される。DC/DCコンバータ5は、42V系電源15から供給される直流電圧を14V系電源7に対応した所定の電圧に降圧して14V系電源7に出力する。また、DC/DCコンバータ5は、14V系電源7から出力される電圧を昇圧し、42V系電源15から出力される電圧と等しい電圧に変換して、インバータ4に供給する。
【0037】
補機負荷6は、例えばヘッドランプや駐車灯などのランプ類に代表される保安用、基本機能用電子機器である。これらの補機負荷6は、42V系電源15に接続するためには、フィラメントを細くする必要があるため、寿命が短くなる。そのため、補機負荷6は14V系電源7に接続される。
【0038】
14V系電源7は充電電圧が14Vであり、放電電圧が12Vの電源である。14V系電源7は車体8に接地される。
【0039】
電池リレー(System Main Relay:以下、SMRと称する)9は、42V系電源15とインバータ4との間に接続される。SMR9は、42V系電源15からモータ・ジェネレータ2および14V系電源7への電力の供給および遮断を行なう。SMR9は、リレー91,92と抵抗素子93とを含む。リレー91とリレー92とは並列に接続され、抵抗素子93はリレー92と直列に接続される。
【0040】
リレー92は励磁コイル(図示せず)を含む。励磁コイルは、信号線CONT1に正の電流が流れ、信号線G1に負の電流が流れたときに、動作する。その結果、リレー92はオンされる。リレー91もリレー92と同様に、励磁コイル(図示せず)を含む。リレー91内の励磁コイルは、信号線CONT2に正の電流が流れ、信号線G2に負の電流が流れたときに動作する。その結果、リレー91はオンされる。
【0041】
次に、SMR9の動作について説明する。イグニッション・キー(以下、IGキーと称する。)がオンされると、電池ECU11は信号線CONT1に正の電流を、信号線G1に負の電流を出力する。その結果、リレー92はオンされる。このとき、信号線CONT2およびG2には電流は流れないため、リレー91はオフを維持する。よって、42V系電源15とインバータ4または14V系電源7との間を流れる電流は抵抗素子93を通過する。その結果、SMR9は突入電流の発生を防止できる。リレー92がオンされた後、所定時間経過後に、電池ECU11は信号線CONT1および信号線G1に流れる電流を停止し、代わりに信号線CONT2および信号線G2に電流を流す。その結果、リレー91がオンされ、リレー92がオフされる。
【0042】
環境温度センサ16はサーミスタで構成される。環境温度センサ16は電池ECU11の指令に基づいて、所定期間毎に車内温度を測定する。
【0043】
電流センサ12は信号線VCおよびE2を通じて電池ECU11からの測定指令を受け、42V系電源15とインバータ4との間を流れる充放電電流値を測定する。電流センサ12は測定結果を信号線BC36に出力する。
【0044】
サービスプラグ14は車両用電源装置1を修理する場合にショート防止のために42V系電源15を切り離すためのプラグである。
【0045】
ヒューズ13はSMR9とサービスプラグ14との間に接続される。
42V系電源15は複数の単電池151を含む。複数の単電池151はリチウム電池であり、複数の単電池は直列に接続される。42V系電源15の正の電源端子はサービスプラグに、負の電源端子は車体8にそれぞれ接続される。
【0046】
複数の電池温度センサ17は電池ECU11からの指令に応答して、42V系電源15の温度を測定する。
【0047】
冷却ファン10はブロアコントローラ(Blower Controller:以下、BLCと称する)101とファン102とを含む。
【0048】
電池ECU11は、環境温度センサ16の測定結果と電池温度センサ17の測定結果とに基づいて、信号線SIを通じてBLC101を制御する。BLC101は電池ECU11の指示に基づいてファン102の動作を制御する。なお、電池ECU11は、所定の期間ごとに、信号線VMを通してファン102の電圧を検知する。これにより、電池ECU11は、BLC101の動作状況を確認する。
【0049】
冷却ファン10は、環境温度センサ16および電池温度センサ17の測定温度結果に応答して、42V系電源15を冷却する。具体的には、電池温度センサ17により測定された42V系電源15の電池温度測定値が、環境温度センサ16により測定された室内温度測定値より高い場合、冷却ファン10は動作し、42V系電源15を冷却する。その結果、42V系電源15の寿命が向上する。
【0050】
電池ECU11は均等化回路111を含む。42V系電源15を構成する複数のリチウム単電池151は、各単電池の使用経過に伴って劣化する。この劣化は、電池内部の活物質の腐食などにより発生し、満充電容量の低下や電池の内部抵抗の上昇などの現象を引き起こす。さらにリチウム単電池151の自己放電電流のばらつきや、リチウム単電池151に付設される単電池電圧検知回路の消費電流のばらつき等に起因して、リチウム単電池151各々の電圧がばらつく。均等化回路111はこのような単電池の電圧ばらつきを解消する。均等化回路111はリチウム単電池151各々の電圧を検知し、検知した電圧の中で最低電圧値のリチウム単電池151と同じ電圧となるように、他のリチウム単電池151を放電する。これにより、均等化回路111は各リチウム単電池151の電圧アンバランスを解消する。
【0051】
電流センサ12は、電池ECU11の指示に基づいて、所定期間毎に、42V系電源15とSMR9との間を流れる充放電電流を測定する。電流センサ12は測定した電流値の結果を信号線BC36を通じて電池ECU11に出力する。電池ECU11は、電流センサ12で測定された充放電電流値に基づいて42V系電源15のOCVを測定する。また、電池ECU11は測定したOCVを用いて42V系電源15のSOCを算出する。電池ECU11は算出されたSOCに基づいて、42V系電源15が過充電状態または過放電状態になっていないか確認する。
【0052】
以上の回路構成を示す車両用電源装置1の動作について説明する。
通常動作時は、SMR9内のリレー91がオンされ、リレー92はオフされる。電池ECU11は所定期間ごとに電流センサ12から充放電電流値を取得し、OCVを取得する。電池ECU11は取得したOCVに基づいて42V系電源15のSOCを算出する。算出されたSOCにより、42V系電源が過充電状態または過放電状態であることが判明したとき、電池ECU11は信号線CONT2およびG2に流れる電流を停止する。その結果、リレー91内の励磁コイルは動作を停止するため、リレー91はオフされる。よって、42V系電源15はモータ・ジェネレータ2から切り離される。その結果、車両用電源1は42V系電源15の過充電または過放電を防止できる。
【0053】
なお、42V系電源15がモータ・ジェネレータ2と遮断された状態のときに、モータ・ジェネレータ2の駆動が必要な場合は、14V系電源7から出力された電圧がDC/DCコンバータ5で昇圧される。その結果DC/DCコンバータ5から出力された電圧は42V系電源15の出力電圧と同じになる。よって、モータ・ジェネレータ2はインバータ4を介してDC/DCコンバータ5の出力電圧を受け、駆動できる。
【0054】
以上の動作により、本発明の第1の実施の形態における車両用電源装置1は、42V系電源15が過放電状態または過充電状態となるのを防止できる。よって、42V系電源15に複数のリチウム単電池を用いても、リチウム単電池の損傷を防止できる。
【0055】
さらに、車両用電源装置1はSMR9を制御することでより正確な42V系電源15のSOCを算定できる。
【0056】
再び図1を参照して、車両用電源装置1内の電池ECU11は、エンジン走行時に、所定期間SMR9内のリレー91および92をオフとする。このときモータ・ジェネレータ2と42V系電源15との間には充放電電流は流れない。よって、電池ECU11は42V系電源15の正確なOCVを測定できる。なお、SMR9内のリレー91および92をオフとする期間は低温時ほど長くする。測定するOCVに対する分極の影響を小さくするためである。なお、車両用電源装置1は、エンジン走行時でなく、充放電電流値が所定値以下の場合にSMR9内のリレー91および92をオフとしてもよい。いずれにしても、SMR9が遮断されることで、充放電電流が発生しないため、電池ECU11は正確なOCVを測定できる。よって、電池ECU11は、正確なSOCを算定できる。
【0057】
以上の動作により、本発明の第1の実施の形態における車両用電源装置1は正確なOCVを測定できる。
【0058】
[第2の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態における車両用電源装置1では、SMR9を用いて42V系電源15とモータ・ジェネレータ2とを遮断したが、他の方法を用いて42V系電源15とモータ・ジェネレータ2とを遮断してもよい。
【0059】
図2は本発明の第2の実施の形態における車両用電源装置の構成を示すブロック図である。
【0060】
図2を参照して、車両用電源装置20は、図1に示した車両用電源装置1と比較して、SMR9の代わりに新たにサイリスタ18を配置している。
【0061】
サイリスタ18のアノードはノードN10に接続される。また、サイリスタ18のカソードは車体8に接地される。さらに、サイリスタ18のゲートは電池ECU11に接続される。
【0062】
サイリスタ18は電池ECU11からそのゲートに信号を受けたとき、ノードN10を短絡する。
【0063】
その他の回路構成については図1と同じであるため、その説明は繰り返さない。
【0064】
次に、車両用電源装置20の動作について説明する。
電池ECU11が所定期間ごとにOCVを測定し、42V系電源15のSOCを算定した結果、42V系電源15が過充電状態または過放電状態と判定する。このとき、電池ECU11はサイリスタ18のゲート端子に信号を出力する。その結果、サイリスタ18はノードN10を短絡する。よって、ヒューズ13は42V系電源15のエネルギで溶断される。
【0065】
以上の動作により、42V系電源15とモータ・ジェネレータ2とは切り離される。
【0066】
本発明の実施の形態2における車両用電源装置20では、SMRを利用せず、サイリスタを利用する。その結果、SMR内のリレーの接点が溶着した場合に回路を遮断できないといった不具合の発生がなくなる。
【0067】
また、SMRの代わりにサイリスタを設置することで、コストの低減を図ることができる。
【0068】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと解釈されるべきである。本発明の範囲は上述した実施の形態ではなく特許請求の範囲によって定められ、特許請求の範囲と均等の意味およびその範囲内でのすべての変更が含まれることを意図するものである。
【0069】
【発明の効果】
本発明の実施の形態による車両用電源装置は、42V系車両用電源が過放電状態または過充電状態となる前に、遮断装置により42V系車両用電源とインバータとの間を切り離す。よって、42V系車両用電源が過充電状態または過放電状態となるのを防止できる。
【0070】
さらに、本発明の実施の形態における車両用電源装置は、走行中に遮断装置を遮断させ、開放電圧を取得する。よって、本発明の車両用電源装置は、車両走行中であっても、正確なOCVを測定することができる。よって、本発明の車両用電源装置は、42V系車両用電源のSOCをより正確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における車両用電源装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態における車両用電源装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,20 車両用電源装置、2 モータ・ジェネレータ、3 ECU、4 インバータ、5 DC/DCコンバータ、6 補機負荷、7 14V系車両用電源、8 車体、9 電池リレー、10 冷却ファン、11 電池ECU、12 電流センサ、13 ヒューズ、14 サービスプラグ、15 42V系電源、16環境温度センサ、17 電池温度センサ、18 サイリスタ、91,92 リレー、93 抵抗素子、101 BLC、102 ファン、111 均等化回路、151 リチウム単電池。

Claims (6)

  1. 自動車に搭載され、高圧系負荷及び低圧系負荷に電源供給する車両用電源装置であって、
    前記高圧系負荷に接続され、第1の電圧を出力し、充電電圧が約42V以下の第1の車両用電源と、
    前記低圧系負荷に接続され、前記第1の電圧よりも低い第2の電圧を出力する第2の車両用電源と、
    前記第1の車両用電源と前記第2の車両用電源との間に設けられ、前記第1の電圧を前記第2の電圧に降圧可能かつ前記第2の電圧を前記第1の電圧まで昇圧可能に構成される、DC/DCコンバータと、
    前記第1の車両用電源および前記DC/DCコンバータを介して前記第2の車両用電源に接続され、前記第1の電圧により車輪への駆動力を発生するともに、前記第1の電圧或いは前記第2の電圧により前記第1、第2の車両用電源を充電する発電機としても動作するモータ・ジェネレータと、
    前記第1の車両用電源と前記高圧系負荷とを接続する電源経路の導通および遮断を行なう遮断装置とを含み、
    前記第1の車両用電源は、リチウムイオン系二次電池を含み、
    前記車両用電源装置は、前記遮断装置及び前記DC/DCコンバータを制御する制御装置をさらに含み、
    前記制御装置は、前記リチウムイオン系二次電池の充電状態が過放電または過充電である場合に前記遮断装置を作動させて前記第2の車両用電源が前記DC/DCコンバータを介して前記高圧系負荷に接続される接続状態を維持したまま前記高圧系負荷から前記リチウムイオン系二次電池を隔離し、前記高圧系負荷には前記DC/DCコンバータを介して前記第2の車両用電源のみで電源供給させ、前記モータ・ジェネレータで発電された電力を前記DC/DCコンバータを介して前記第2の車両用電源のみに充電させる、車両用電源装置。
  2. 前記遮断装置はリレーである、請求項1に記載の車両用電源装置。
  3. 記制御装置は、エンジン走行中に前記遮断装置を遮断させ、前記第1の車両用電源の開放電圧を取得する、請求項1に記載の車両用電源装置。
  4. 記遮断装置は、
    一方端が前記第1の車両用電源に結合されたヒューズと、
    前記ヒューズの他方端を前記第1の電圧とは異なる電圧に短絡させる手段とを含み、
    前記制御装置は、前記第1の車両用電源の状態が過放電または過充電である場合に前記短絡させる手段を作動させ、前記ヒューズを溶断する、請求項1に記載の車両用電源装置。
  5. 前記第1の車両用電源と前記第2の車両用電源とは、前記自動車の車体に接地される、請求項1に記載の車両用電源装置。
  6. 前記制御装置は、エンジン走行中に前記遮断装置を第1の期間遮断させた状態で前記第1の車両用電源の開放電圧を取得し、
    前記第1の期間は、前記第1の車両用電源の温度に応じて決定される、請求項1に記載の車両用電源装置。
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