JP2002219400A - 塗工装置 - Google Patents

塗工装置

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JP2002219400A
JP2002219400A JP2001222257A JP2001222257A JP2002219400A JP 2002219400 A JP2002219400 A JP 2002219400A JP 2001222257 A JP2001222257 A JP 2001222257A JP 2001222257 A JP2001222257 A JP 2001222257A JP 2002219400 A JP2002219400 A JP 2002219400A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウエブに間欠塗工及び継ぎ目回避動作をする場
合において塗工区間の終了端部の塗工液が明確に切れ、
かすれることがない塗工装置を提供する。 【解決手段】塗工液を、ダイ14に圧送する場合にその
途中に断続バルブ22を設け、これを開閉することによ
って、塗工区間と未塗工区間とを形成し、断続バルブ2
2とダイ14との間に分岐配管24を設けて、この分岐
配管24に塗工液を一定量抽出する抽出装置38を設け
て、塗工区間の終了間際に抽出装置38によって一定量
の塗工液を抽出してから、断続バルブ22を閉じるもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエブへ間欠塗工
が可能な塗工装置、及び、継ぎ目のあるウエブに継ぎ目
回避動作が可能な塗工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フィルム、布帛、紙、金属箔、金属製の
網等の長尺状のウエブWに塗工液を間欠塗工する装置と
しては、従来より図8のような吐出型塗工装置100が
提案されている。
【0003】図8に示すように、ウエブWがバックアッ
プロール102上を搬送され、このウエブWにダイ10
4から塗工液を吐出する。この場合に、未塗工区間と塗
工区間とを交互に形成する間欠塗工を行うために、塗工
液を圧送する圧送ポンプ106とダイ104との間に断
続バルブ108を設け、未塗工区間を形成する場合にお
いては、この断続バルブ108を閉じて、塗工液の圧送
を止め、未塗工区間を形成する。
【0004】そして、再び塗工区間を形成する場合には
断続バルブ108を開けて塗工液を圧送ポンプ106か
ら圧送するものである。
【0005】また、前記のような長尺状のウエブは、連
続塗工を行うために継ぎ目を有している。この継ぎ目の
部分については、他の部分よりもウエブの厚さが厚くな
るため、上記の塗工装置100においては、ダイ104
を水平方向に移動させる移動装置110によって、ウエ
ブの継ぎ目が近づいてくると、ダイ104をバックアッ
プロール102から遠ざける方向に移動させて、ウエブ
の継ぎ目が通過できるように間隙を広くしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の塗工装置100の間欠塗工において、断続バルブ1
08を閉じて塗工区間を終了する場合に、ダイ104の
吐出口には塗工液がまだ存在しており、この断続バルブ
108を閉じた状態では塗工液の塗工が中断されず、塗
工区間の終端部分が図9に示すように、切れが不明確で
かすれるという問題点がある。
【0007】また、ウエブの継ぎ目の部分を通過させる
場合には、上記のようにダイ104を退避させている
が、この場合にダイ104とバックアップロール102
との間隙の拡大と共に、断続バルブ108を閉じて、継
ぎ目部分に未塗工部分を形成するようにしている(以
下、この動作を、継ぎ目回避動作という)。
【0008】ところが、このような断続バルブ108を
閉じて継ぎ目回避動作する場合には、塗工区間から未塗
工区間を形成するまでの時間がかかり、逆に未塗工区間
から塗工区間を形成するまでの時間がかかるという問題
点がある。そのため、ウエブの継ぎ目付近のみ未塗工区
間を形成すれば良いのにもかかわらず、この継ぎ目部分
よりも多くの未塗工区間が形成され、ウエブに無駄が生
じるという問題点がある。
【0009】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、間欠
塗工をする場合において塗工区間の終了端部の塗工液が
明確に切れ、かすれることがない塗工装置、及び、迅速
に継ぎ目回避動作を行うことができる塗工装置を提供す
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、塗工
液を圧送手段からダイに圧送し、走行するウエブへこの
ダイから塗工液を吐出する塗工装置において、前記圧送
手段と前記ダイとの間に断続バルブを設け、前記断続バ
ルブと前記ダイとの間にある供給配管の途中に一定量の
塗工液を抽出する塗工液抽出手段を設け、前記断続バル
ブを開閉することによりウエブに塗工区間と未塗工区間
を交互に形成する間欠塗工を行い、また、この間欠塗工
における塗工区間を終了する場合に、前記断続バルブを
閉じて塗工液の供給を停止する供給停止工程と、前記塗
工液抽出手段によって一定量の塗工液を抽出する抽出工
程を行う制御手段を設けたことを特徴とする塗工装置で
ある。
【0011】請求項2の発明は、前記制御手段は、前記
供給停止工程、前記抽出工程の順番で間欠塗工を行うこ
とを特徴とする請求項1記載の塗工装置である。
【0012】請求項3の発明は、前記制御手段は、前記
抽出工程、前記供給停止工程の順番で間欠塗工を行うこ
とを特徴とする請求項1記載の塗工装置である。
【0013】請求項4の発明は、前記制御手段は、前記
抽出工程と前記供給停止工程とを同時に行うことを特徴
とする請求項1記載の塗工装置である。
【0014】請求項5の発明は、前記ダイの内部に塗工
液の液溜め部を設け、前記液溜め部の内圧を測定する測
定手段を設け、前記制御手段は、塗工区間が終了して未
塗工区間に移行するときに前記測定手段が測定した内圧
が一定になるように、前記塗工液抽出手段が抽出する塗
工液の量を制御することを特徴とする請求項1から4記
載の塗工装置である。
【0015】請求項6の発明は、前記塗工液抽出手段
は、前記供給配管から分岐した分岐配管と、前記分岐配
管の出口に設けた逆止弁と、前記逆止弁の出口側に設け
たシリンダ室と、前記シリンダ室内部を移動するピスト
ンとを有し、塗工液を一定量を抽出する場合は、前記ピ
ストンを移動させて前記逆止弁を開放しつつ、前記ピス
トンの移動した量だけ塗工液を吸引することを特徴とす
る請求項1から5記載の塗工装置である。
【0016】請求項7の発明は、前記塗工液抽出手段
は、前記供給配管から分岐した分岐配管と、前記分岐配
管に配され、前記供給管から一定量の塗工液を抽出する
ポンプとを有したことを特徴とする請求項1から5記載
の塗工装置である。
【0017】請求項8の発明は、バックアップロールに
前記ダイを1個配し、ウエブが前記バックアップロール
によって搬送され、この搬送されているウエブへ前記1
個のダイから塗工液を吐出して、片面の間欠塗工を行う
ことを特徴とする請求項1から7記載の塗工装置であ
る。
【0018】請求項9の発明は、ウエブの搬送路の両側
に前記ダイをそれぞれ配し、この搬送されているウエブ
へ前記一対のダイから塗工液を吐出して、両面の間欠塗
工を行うことを特徴とする請求項1から7記載の塗工装
置である。
【0019】請求項10の発明は、継ぎ目のある長尺状
のウエブをバックアップロールの下方に走行させ、前記
バックアップロールの下方にドクターエッジを有するノ
ズルヘッドを配し、塗工液の圧送手段によって前記ノズ
ルヘッドから塗工液を圧力をかけて噴射して、前記ドク
ターエッジによりウエブへ塗工液を塗工する塗工装置に
おいて、前記ノズルヘッドを前記バックアップロールに
対して移動させる移動手段を設け、前記圧送手段と前記
ノズルヘッドとの間に断続バルブを設け、前記断続バル
ブと前記ノズルヘッドとの間にある供給配管の途中に一
定量の塗工液を抽出する塗工液抽出手段を設け、ウエブ
の継ぎ目回避動作を開始する場合に、前記塗工液抽出手
段によって一定量の塗工液を抽出する抽出工程と、前記
断続バルブを閉じて塗工液の供給を停止する供給停止工
程と、前記移動手段によって前記バックアップロールか
ら前記ノズルヘッドを離す回避工程とを行う制御手段を
設けたことを特徴とする塗工装置である。
【0020】請求項11の発明は、塗工液を圧送手段か
らダイに圧送し、走行する継ぎ目のある長尺状のウエブ
へこのダイから塗工液を吐出する塗工装置において、前
記ダイを前記バックアップロールに対して移動させる移
動手段を設け、前記圧送手段と前記ダイとの間に断続バ
ルブを設け、前記断続バルブと前記ダイとの間にある供
給配管の途中に一定量の塗工液を抽出する塗工液抽出手
段を設け、ウエブの継ぎ目回避動作を開始する場合に、
前記塗工液抽出手段によって一定量の塗工液を抽出する
抽出工程と、前記断続バルブを閉じて塗工液の供給を停
止する供給停止工程と、前記移動手段によって前記バッ
クアップロールから前記ダイを離す回避工程とを行う制
御手段を設けたことを特徴とする塗工装置である。
【0021】請求項12の発明は、前記制御手段は、前
記供給停止工程、前記抽出工程、前記回避工程の順番で
継ぎ目回避動作を行うことを特徴とする請求項10、1
1記載の塗工装置である。
【0022】請求項13の発明は、前記制御手段は、前
記抽出工程、前記供給停止工程、前記回避工程の順番で
継ぎ目回避動作を行うことを特徴とする請求項10、1
1記載の塗工装置である。
【0023】請求項14の発明は、前記制御手段は、前
記抽出工程と前記供給停止工程とを同時に行い、その
後、前記回避工程の順番で継ぎ目回避動作を行うことを
特徴とする請求項10、11記載の塗工装置である。
【0024】請求項15の発明は、前記塗工液抽出手段
は、前記供給配管から分岐した分岐配管と、前記分岐配
管の出口に設けた逆止弁と、前記逆止弁の出口側に設け
たシリンダ室と、前記シリンダ室内部を移動するピスト
ンとを有し、塗工液を一定量を抽出する場合は、前記ピ
ストンを移動させて前記逆止弁を開放しつつ、前記ピス
トンの移動した量だけ塗工液を吸引することを特徴とす
る請求項10から14記載の塗工装置である。
【0025】請求項16の発明は、前記塗工液抽出手段
は、前記供給配管から分岐した分岐配管と、前記分岐配
管に配され、前記供給管から一定量の塗工液を抽出する
ポンプとを有したことを特徴とする請求項10から14
記載の塗工装置である。
【0026】請求項17の発明は、バックアップロール
に前記ダイを1個配し、ウエブが前記バックアップロー
ルによって搬送されていることを特徴とする請求項11
から16記載の塗工装置である。
【0027】請求項18の発明は、ウエブの搬送路の両
側に前記ダイをそれぞれ配したことを特徴とする請求項
11から16記載の塗工装置である。
【0028】本発明の請求項1から9の塗工装置におい
て間欠塗工を行う場合には、制御手段が、塗工区間を終
了するときに、断続バルブを閉じて塗工液の圧送を停止
すると共に、塗工液抽出手段によって一定量の塗工液を
抽出する。これによって、塗工区間の終了端部における
塗工液が明確に切れ、かすれることがない。
【0029】本発明の請求項10から18の塗工装置に
おいて継ぎ目回避動作を行う場合には、制御手段が、移
動手段によってダイまたはノズルヘッドを移動させてウ
エブとの間の間隙を拡大させ、断続バルブを閉じて塗工
液の圧送を停止すると共に、塗工液抽出手段によって一
定量の塗工液を抽出する。これによって、継ぎ目部分に
おける未塗工区間を最小にできる。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)本発明の第1の
実施例の塗工装置10について図1に基づいて説明す
る。
【0031】図1は、塗工装置10の構成図である。以
下、この図面に基づいて塗工装置10を説明する。
【0032】ウエブWは、バックアップロール12によ
って搬送されている。
【0033】このバックアップロール12の左側には塗
工液を吐出するためのダイ14が設けられている。この
ダイ14内部には塗工液を溜めるための液溜部16が設
けられ、この液溜部16からダイ14の先端にある吐出
口18に塗工液が送られる。また、ダイ14には、この
ダイ14を水平方向に移動させることができる移動装置
19が設けられている。この移動装置19はエアシリン
ダ、または、モータなどによって構成されている。
【0034】ダイ14には、圧送ポンプ20から塗工液
が圧送される。圧送ポンプ20とダイ14との間には塗
工液の圧送を停止させるための断続バルブ22が設けら
れている。また、断続バルブ22とダイ14との間には
分岐配管24が設けられいる。
【0035】圧送ポンプ20と断続バルブ22との間に
はリリーフバルブ32が設けられている。このリリーフ
バルブ32の圧送ポンプ20側には液圧計34が設けら
れ、また、リリーフバルブ32からの塗工液は排出タン
ク36に排出される。
【0036】分岐配管24の出口側には、塗工液を一定
量抽出するための抽出装置38が設けられている。この
抽出装置38は、分岐配管24の出口側に設けられた第
1逆止弁40と、この第1逆止弁40の出口側に設けら
れたシリンダ室42と、シリンダ室42に設けられた第
2逆止弁44とを有し、シリンダ室42内部には、ピス
トン45が設けられている。このピストン45は、エア
シリンダ46によって駆動する。なお、ピストン45の
駆動はモータで行ってもよい。
【0037】また、第2逆止弁44の出口側には、塗工
液を溜めるための排出タンク48が設けられている。
【0038】ダイ14の液溜め部16内部には、液溜め
部16の内圧を測定するための圧力センサ15が設けら
れている。
【0039】この塗工装置10によって図2に示すよう
な塗工区間と未塗工区間とを交互に形成するためにマイ
クロコンピューターよりなる制御部30が設けられてい
る。この制御部30には、ウエブWを搬送する搬送速度
Vが入力され、この搬送速度Vに合わせて断続バルブ2
2を開閉する。
【0040】制御部30には、圧力センサ15から液溜
め部16の圧力を示す信号が入力され、また、エアシリ
ンダ46の駆動の制御を行う。
【0041】また、制御装置30は、移動装置19を駆
動させて、ダイ14をバックアップロール12から離し
たり、また、近づけたりする制御も行っている。
【0042】(1)間欠塗工の場合 上記構成の塗工装置10によって図2に示すような間欠
塗工を行う場合について説明する。
【0043】ウエブWが一定の搬送速度Vによって搬送
され、その搬送速度Vに基づいて制御部30が断続バル
ブ22を開閉して、塗工区間と未塗工区間とを形成す
る。すなわち、断続バルブ22を開けると塗工区間が形
成され、閉じると未塗工区間が形成される。
【0044】第1の工程において、断続バルブ22を閉
じる間際、すなわち、この塗工区間が終了する終了端間
際において、制御部30が、抽出装置38のエアシリン
ダ46によってピストン45を後退させる。すると、シ
リンダ室42の内圧が減少し、第1逆止弁40が開放さ
れる。これによって、分岐配管24からシリンダ室42
に塗工液が流入する。この分岐配管24に流れる塗工液
の量は、ピストン45の後退する量によって、決定され
る。
【0045】その後、ピストン45を前進させると、シ
リンダ室42の内圧が上昇して、第1逆止弁40が閉
じ、第2逆止弁44が開放されて、シリンダ室42内部
の塗工液が排出タンク48に排出される。
【0046】そして、この抽出装置38が抽出する塗工
液の量は、圧力センサ15の信号に基づいて決定されて
いる。
【0047】詳しくは、断続バルブ22を開放して塗工
区間を形成して、この塗工区間が終了して未塗工区間に
移行するとき(断続バルブ22を閉じた状態のとき)の
液溜め部16の内圧を圧力センサ15によって測定して
いる。この測定した内圧が常に一定になるように、抽出
装置38によって抽出する塗工液の量を決定している。
すなわち、測定した内圧が一定値より高ければ抽出装置
38によって抽出する塗工液の量が多くし、また、内圧
が低ければ抽出する量を少なくして、この内圧が一定の
範囲内に収まるように、フィードバッグ制御している。
【0048】第2の工程において、制御部30は、第1
工程の50〜200m秒後に断続バルブ22を閉じて、
塗工液の供給を停止させ、未塗工区間を走行しているウ
エブWへ形成する。
【0049】第3の工程において、未塗工区間から塗工
区間に移動する場合には、断続バルブ22を開放し、ダ
イ14に再び塗工液を圧送する。この場合に、ポンプ2
0からダイ14の吐出口18まで塗工液が存在し、直ち
にその塗工を開始することができる。
【0050】このように、塗工区間終了間際に、一定量
の塗工液を分岐配管24の側に抽出するため、図2に示
すように、終了端間際においてその形状が断崖状の部分
となる。また、塗工を開始する場合においても、一定量
の塗工液のみを抽出したため、再び断崖状の形状とな
り、従来のように盛上がり部分が発生したり、かすれた
りすることがない。
【0051】なお、上記工程では、まず、抽出装置38
で塗工液を抽出してから、断続バルブ22を閉じたが、
塗工液の種類(例えば、粘度)によっては、断続バルブ
22を閉じてから、50〜200m秒後に抽出装置38
で塗工液を抽出してもよい。また、抽出装置38で塗工
液を抽出する工程と断続バルブ22を閉じる工程を同時
に行ってもよい。
【0052】(2)継ぎ目回避動作の場合 上記構成の塗工装置10によって継ぎ目回避動作を行う
場合について説明する。
【0053】ウエブWは、フィルム、布帛、紙、金属製
の網等の長尺状であり、連続して塗工を行うために継ぎ
目が存在している。
【0054】ウエブWが一定の搬送速度Vによって搬送
され、この搬送速度Vに基づいて制御部30がウエブW
の継ぎ目を検出する。そして、この制御部30がウエブ
Wの継ぎ目がダイ14の吐出口18に近づいた場合に
は、次のような制御を行う。なお、継ぎ目の検出方法に
ついては、上記のようにウエブWの搬送速度Vから演算
するだけでなく、継ぎ目検出センサを別途設けて、この
検出信号に基づいて継ぎ目を検出してもよい。
【0055】第1工程において、抽出装置38のエアシ
リンダ46によってピストン45を後退させる。する
と、シリンダ室42の内圧が減少し第1逆止弁40が開
放される。これによって分岐配管24からシリンダ室4
2に塗工液が流入する。この分岐配管24に流れる塗工
液の量は、ピストン45の後退する量によって決定され
る。
【0056】第2工程において、ピストン45を前進さ
せると、シリンダ室42の内圧が上昇して、第1逆止弁
40が閉じ、第2逆止弁44が開放されて、シリンダ室
42内部の塗工液が排出タンク48に排出される。この
抽出装置38が抽出する塗工液の量は、予めテスト走行
などによって決定しておく。
【0057】第3工程において、第2工程の50〜20
0m秒後に制御部30は、断続バルブ22を閉じ、塗工
液の供給を遮断する。
【0058】第4工程において、移動装置19によって
ダイ14をバックアップロール12から離す方向に移動
させ、ウエブWの継ぎ目が通過できるだけの間隙を形成
する。
【0059】第5工程において、継ぎ目部分が通過する
と、制御部30が移動装置19によってダイ14をバッ
クアップロール12に対して近づけ、通常の塗工間隙の
位置まで移動させると共に、断続バルブ22を開けて塗
工区間を再び形成する。
【0060】このように、移動装置19によってダイ1
4をバックアップロール12から離し、断続バルブ22
を閉じて未塗工区間を形成するだけでなく、抽出装置3
8によって所定量の塗工液を抽出することによって塗工
区間の終了端間際においてその形状が断崖状の部分とな
る。また、塗工を開始する場合においても、一定量の塗
工液のみを抽出したため、再び断崖状の形状となり、継
ぎ目部分が近づく直前まで塗工を行うことができ、か
つ、継ぎ目部分が終了すると直ちに塗工区間を形成する
ことができる。したがって、継ぎ目による未塗工区間を
最小にすることができる。
【0061】なお、上記工程では、まず、抽出装置38
で塗工液を抽出してから、断続バルブ22を閉じたが、
塗工液の種類(例えば、粘度)によっては、断続バルブ
22を閉じてから、50〜200m秒後に抽出装置38
で塗工液を抽出してもよい。また、抽出装置38で塗工
液を抽出する工程と断続バルブ22を閉じる工程を同時
に行ってもよい。
【0062】(3)抽出装置38の具体的構造 上記で説明した抽出装置38の具体的構造の一例を、図
3の縦断面図に基づいて説明する。
【0063】抽出装置38の本体52は、円筒状をな
し、内部にシリンダ室42を有している。そして、この
シリンダ室42の下部には、ピストン45が上下動自在
に設けられている。
【0064】本体52の上部には、分岐配管24に接続
された入口部66が設けられ、側部には排出タンク48
に通じる出口部68が設けられている。そして、入口部
66に第1逆止弁40が設けられ、出口部68に第2逆
止弁44が設けられている。
【0065】第1逆止弁40は、本体52の上端部近傍
に設けられた弁座54の中央の貫通孔に沿って、弁56
が移動自在に設けられ、弁56はスプリング状のバネ5
8によって、常に貫通孔を閉塞する方向に付勢されてい
る。シリンダ室42の圧力が、分岐配管24の圧力より
下降した場合に、弁56が開放する。
【0066】第2逆止弁44も同様に弁座60、弁6
2、バネ64を有している。但し、リンダ室42の圧力
が出口側の圧力より上昇した場合に、弁62が開放す
る。
【0067】ピストン45の下端部には、エアシリンダ
46が設けられている。
【0068】この抽出装置38の動作状態について説明
する。
【0069】ピストン45が下方に移動すると(図3の
2点斜線の状態)、シリンダ室42の内圧が減少し、弁
56が開放し、第1逆止弁40から塗工液が流入する。
この流入量は、ピストン45の移動量と同じである。
【0070】そして、ピストン45が、下方まで後退し
た後再びエアシリンダ46によって上昇すると(図3の
実線の状態)、シリンダ室42の内圧が上昇し、第1逆
止弁40が閉塞される。一方、第2逆止弁44は、シリ
ンダ室42の内圧が上昇するため、その圧力によって弁
62が開放し、流入した塗工液が出口部68から排出タ
ンク48に向かって流出される。そして、第2逆止弁4
4が閉塞される。
【0071】以上によって、ピストン45をエアシリン
ダ46によって上下動させるだけで、第1逆止弁40か
ら一定量の塗工液が流入し、第2逆止弁44からその一
定量の塗工液が排出される。
【0072】(4)変更例 上記実施例では、バックアップロール12の左側には塗
工液を吐出するためのダイ14が設けられているが、こ
れに限らず、右側、下側、上側に配してもよい。
【0073】なお、下記に説明する第3の実施例でも同
様である。
【0074】(第2の実施例)本発明の第2の実施例の
塗工装置50について、図4に基づいて説明する。
【0075】本実施例と第1の実施例の塗工装置10と
の異なる点は、第1の実施例ではバックアップロール1
2に搬送されるウエブWに片面の間欠塗工を行っていた
が、本実施例の塗工装置50では、搬送されるウエブW
の両面に間欠塗工を行うために、搬送路の両側に一対の
ダイ14,14を設けた点である。
【0076】一対のダイ14,14において間欠塗工と
継ぎ目回避動作を行うために、第1の実施例と同様に、
一対の抽出装置38,38を設けている。この抽出装置
38,38は制御部30によって制御されている。
【0077】間欠塗工を行う場合には、第1の実施例と
同様に、断続バルブ22,22を閉じ、一対の抽出装置
38,38を用いて、ウエブWの両面に塗工区間と未塗
工区間とを形成する。
【0078】また、継ぎ目回避動作を行う場合には、第
1の実施例と同様に、一対のダイ14,14を一対の移
動装置19,19によって移動させる前に、断続バルブ
22,22を閉じ、抽出装置38,38によって一定量
の塗工液を抽出すれば、第1の実施例と同様の効果を得
ることができる。
【0079】(第3の実施例)本発明の第3の実施例の
塗工装置70について、図5に基づいて説明する。
【0080】本実施例の塗工装置70と第1の実施例の
塗工装置10との相違点は、抽出装置38の構造にあ
る。
【0081】すなわち、本実施例では、抽出装置38と
してポンプ72を用い、塗工区間が終了する間際に、こ
のポンプ72によって一定量の塗工液を分岐配管24か
ら抽出し、排出タンク74に排出するものである。この
ポンプ72の作動タイミングは、制御部30によって行
われ、第1の実施例と同様に圧力センサ15によって測
定した液溜め部16の内圧が常に一定になるようにフィ
ードバック制御され、ポンプ72によって抽出される塗
工液の量が制御されている。
【0082】本実施例であっても、第1の実施例と同様
に、一定量の塗工液を塗工区間が終了する間際に抽出す
るため、塗工区間の開始部分及び終了部分に塗工液の盛
り上がりやかすれがなく、断崖状に形成することができ
る。
【0083】したがって、本実施例であっても、第1の
実施例と同様に、ポンプ72を用いた抽出装置38によ
って間欠塗工を行うことができる。
【0084】また、本実施例であっても、第1の実施例
と同様に、継ぎ目回避動作を行うことができる。
【0085】すなわち、移動装置19によってダイ14
をバックアップロール12から離す前に、断続バルブ2
2を閉じ、ポンプ72を回転させて一定量の塗工液を分
岐配管24から抽出する。
【0086】なお、第2の実施例のように両面塗工装置
においても、ポンプ72を用いた抽出装置38によって
間欠塗工及び継ぎ目回避動作を行うことができる。
【0087】(第4の実施例)第4の実施例の塗工装置
80について、図6に基づいて説明する。
【0088】本実施例と第1の実施例の異なる点は、第
1の実施例ではダイ14を用いて塗工を行っていたが、
本実施例ではドクターエッジ81を有するノズルヘッド
82によって塗工を行うものである。
【0089】このノズルヘッド82は、図6に示すよう
に、バックアップロール12の下方に配され、このノズ
ルヘッド82のヘッド本体84はバックアップロール1
2と略同じ幅を有し、ヘッド本体84の上部に前記した
ドクターエッジ81が設けられている。
【0090】このドクターエッジ81は縦断面円弧型に
形成されたコンマ型ドクターエッジであり、バックアッ
プロール12とドクターエッジ81との間隙をウエブW
が走行する。なお、ドクターエッジ81の形状は、これ
に限らず、縦断面が円弧型に代えて円弧に近い多角形状
であってもよい。
【0091】ヘッド本体84の前面には蓋体85が被せ
られ、この蓋体85とヘッド本体84との間に第1液溜
め部86が形成されている。この第1液溜め部86か
ら、ヘッド本体84と蓋体85との上端部にかけて、塗
工液の流出路87が形成されている。そして、この流出
路87の上方は、ドクターエッジ81、バックアップロ
ール12の下面及び隔壁88によって囲まれた第2液溜
め部89が形成されている。なお、第2液溜め部89の
左右両側は、不図示の両側壁によって閉塞されている。
【0092】また、ヘッド本体84の下部には、ノズル
ヘッド82の上下方向の高さを調整するエアシリンダよ
りなる移動装置90が設けられている。
【0093】さらに、隔壁88には、第2液溜め部89
の内圧を測定するための圧力センサ91が設けられてい
る。
【0094】上記構成の塗工装置80の作動状態を説明
する。
【0095】ウエブWへの塗工液の厚みは、バックアッ
プロール12とドクターエッジ81の間隙と第2液溜め
部89の内圧によって決定される。ウエブWは塗工液が
満たされた第2液溜め部89を通過してドクターエッジ
81の位置まで至り、ドクターエッジ81の刃先による
線圧によって塗工液が塗工される。
【0096】そして、ウエブWの継ぎ目がこのノズルヘ
ッド82の位置に近づいた場合について説明する。
【0097】第1の工程において、抽出装置38のエア
シリンダ46によってピストン45を後退させる。する
と、シリンダ42の内圧が減少し、第1逆止弁40が開
放される。これによって分岐配管24からシリンダ室4
2に塗工液が流入する。その後、ピストン45を前進さ
せると、シリンダ室42の内圧が上昇して、第1逆止弁
40が閉じ、第2逆止弁44が開放されて、シリンダ室
42の内部の塗工液が排出タンク48に排出される。
【0098】第2の工程において、第1工程の50〜2
00m秒後に断続バルブ22を閉じて、塗工液の圧送を
停止する。
【0099】第3の工程において、制御部30が移動装
置90を制御してノズルヘッド82を下方に移動させ、
ウエブWの継ぎ目が通過できるように、ドクターエッジ
81とバックアップロール12との間隙を拡大させる。
【0100】第4の工程において、ウエブWの継ぎ目が
ドクターエッジ81を通過すると、再び移動装置90に
よってノズルヘッド82を上方に移動させ、断続バルブ
22を開放して塗工液を再び圧送する。この場合に圧力
センサ91によって第2液溜め部89の内圧を、塗工時
の通常の内圧に復帰させる。
【0101】このように継ぎ目回避動作を行うことによ
り、ウエブWの継ぎ目がノズルヘッド82の直前にくる
まで塗工を行うことができ、かつ、ウエブWの継ぎ目が
ドクターエッジ81を通過した直後に塗工を開始するこ
とができるので、継ぎ目部分における未塗工区間を最少
にすることができる。
【0102】なお、上記工程では、まず、抽出装置38
で塗工液を抽出してから、断続バルブ22を閉じたが、
塗工液の種類(例えば、粘度)によっては、断続バルブ
22を閉じてから、50〜200m秒後に抽出装置38
で塗工液を抽出してもよい。また、抽出装置38で塗工
液を抽出する工程と断続バルブ22を閉じる工程を同時
に行ってもよい。
【0103】(第5の実施例)第5の実施例の塗工装置
92について、図7に基づいて説明する。
【0104】図7は、第5の実施例の塗工装置92であ
って、第4の実施例の塗工装置80と異なる点は、抽出
装置38の構造にある。
【0105】すなわち、本実施例の抽出装置38は第2
の実施例で説明したポンプ72を用いている。
【0106】この抽出装置38を用いても、第4の実施
例と同様に継ぎ目部分における未塗工区間を最少にする
ことができる。
【0107】
【発明の効果】本発明の請求項1から9の塗工装置であ
ると、ウエブWに対して間欠塗工を行う場合に、塗工区
間の開始部分及び終了部分に塗工液のかすれがなく断崖
状に形成される。
【0108】本発明の請求項10から18の塗工装置で
あると、ウエブの継ぎ目に対して継ぎ目回避動作を行う
場合に、継ぎ目部分の未塗工区間を最少にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の塗工装置を示す構成図
である。
【図2】本実施例の塗工装置で塗工した場合の塗工区間
の終了部分の拡大図である。
【図3】定量抽出装置の縦断面図である。
【図4】第2の実施例の両面塗工型塗工装置の構成図で
ある。
【図5】第3の実施例の構成図である。
【図6】第4の実施例の構成図である。
【図7】第5の実施例の構成図である。
【図8】従来の塗工装置の構成図である。
【図9】従来の塗工装置によって塗工した塗工区間の終
了部分の拡大図である。
【符号の説明】
10 塗工装置 12 バックアップロール 14 ダイ 20 圧送ポンプ 22 断続バルブ 24 分岐配管 30 制御部 38 抽出装置 40 第1逆止弁 42 シリンダ室 44 第2逆止弁 45 ピストン 46 エアシリンダ 48 排出タンク 80 塗工装置 81 ドクターエッジ 82 ノズルヘッド 84 ヘッド本体 85 蓋体 86 第1液溜め部 87 流出路 88 隔壁 89 第2液溜め部 90 移動装置 91 圧力センサ 92 塗工装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 3/00 B05D 3/00 B D 7/00 7/00 A Fターム(参考) 4D075 AA51 AA67 AB04 AB13 AB31 AB39 AB41 AB51 AB56 AC02 AC16 AC53 AC56 AC71 AC80 AC84 AC88 AC91 AC93 AC97 DA04 DA33 DB01 DB18 DB20 DB31 EA05 4F040 AA21 AA22 AA24 AB04 AC01 AC02 BA10 BA35 BA42 BA44 DA02 DA14 4F041 AA12 AB01 BA01 BA02 BA04 BA10 BA21 BA22 BA31 BA34 BA35 BA38 BA59 4F042 AA22 AB00 BA08 CA01 CA09 CB02 CB07 CB08 CB10 CB18 CB19 CB24 CC01 CC03 CC07 DD07 DD11 DD12 DD17 DD19 DD44 DF15

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗工液を圧送手段からダイに圧送し、走行
    するウエブへこのダイから塗工液を吐出する塗工装置に
    おいて、 前記圧送手段と前記ダイとの間に断続バルブを設け、 前記断続バルブと前記ダイとの間にある供給配管の途中
    に一定量の塗工液を抽出する塗工液抽出手段を設け、 前記断続バルブを開閉することによりウエブに塗工区間
    と未塗工区間を交互に形成する間欠塗工を行い、 また、この間欠塗工における塗工区間を終了する場合
    に、前記断続バルブを閉じて塗工液の供給を停止する供
    給停止工程と、前記塗工液抽出手段によって一定量の塗
    工液を抽出する抽出工程を行う制御手段を設けたことを
    特徴とする塗工装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、 前記供給停止工程、前記抽出工程の順番で間欠塗工を行
    うことを特徴とする請求項1記載の塗工装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、 前記抽出工程、前記供給停止工程の順番で間欠塗工を行
    うことを特徴とする請求項1記載の塗工装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、 前記抽出工程と前記供給停止工程とを同時に行うことを
    特徴とする請求項1記載の塗工装置。
  5. 【請求項5】前記ダイの内部に塗工液の液溜め部を設
    け、 前記液溜め部の内圧を測定する測定手段を設け、 前記制御手段は、 塗工区間が終了して未塗工区間に移行するときに前記測
    定手段が測定した内圧が一定になるように、前記塗工液
    抽出手段が抽出する塗工液の量を制御することを特徴と
    する請求項1から4記載の塗工装置。
  6. 【請求項6】前記塗工液抽出手段は、 前記供給配管から分岐した分岐配管と、 前記分岐配管の出口に設けた逆止弁と、 前記逆止弁の出口側に設けたシリンダ室と、 前記シリンダ室内部を移動するピストンとを有し、 塗工液を一定量を抽出する場合は、前記ピストンを移動
    させて前記逆止弁を開放しつつ、前記ピストンの移動し
    た量だけ塗工液を吸引することを特徴とする請求項1か
    ら5記載の塗工装置。
  7. 【請求項7】前記塗工液抽出手段は、 前記供給配管から分岐した分岐配管と、 前記分岐配管に配され、前記供給管から一定量の塗工液
    を抽出するポンプとを有したことを特徴とする請求項1
    から5記載の塗工装置。
  8. 【請求項8】バックアップロールに前記ダイを1個配
    し、 ウエブが前記バックアップロールによって搬送され、こ
    の搬送されているウエブへ前記1個のダイから塗工液を
    吐出して、片面の間欠塗工を行うことを特徴とする請求
    項1から7記載の塗工装置。
  9. 【請求項9】ウエブの搬送路の両側に前記ダイをそれぞ
    れ配し、 この搬送されているウエブへ前記一対のダイから塗工液
    を吐出して、両面の間欠塗工を行うことを特徴とする請
    求項1から7記載の塗工装置。
  10. 【請求項10】継ぎ目のある長尺状のウエブをバックア
    ップロールの下方に走行させ、前記バックアップロール
    の下方にドクターエッジを有するノズルヘッドを配し、
    塗工液の圧送手段によって前記ノズルヘッドから塗工液
    を圧力をかけて噴射して、前記ドクターエッジによりウ
    エブへ塗工液を塗工する塗工装置において、 前記ノズルヘッドを前記バックアップロールに対して移
    動させる移動手段を設け、 前記圧送手段と前記ノズルヘッドとの間に断続バルブを
    設け、 前記断続バルブと前記ノズルヘッドとの間にある供給配
    管の途中に一定量の塗工液を抽出する塗工液抽出手段を
    設け、 ウエブの継ぎ目回避動作を開始する場合に、前記塗工液
    抽出手段によって一定量の塗工液を抽出する抽出工程
    と、前記断続バルブを閉じて塗工液の供給を停止する供
    給停止工程と、前記移動手段によって前記バックアップ
    ロールから前記ノズルヘッドを離す回避工程とを行う制
    御手段を設けたことを特徴とする塗工装置。
  11. 【請求項11】塗工液を圧送手段からダイに圧送し、走
    行する継ぎ目のある長尺状のウエブへこのダイから塗工
    液を吐出する塗工装置において、 前記ダイを前記バックアップロールに対して移動させる
    移動手段を設け、 前記圧送手段と前記ダイとの間に断続バルブを設け、 前記断続バルブと前記ダイとの間にある供給配管の途中
    に一定量の塗工液を抽出する塗工液抽出手段を設け、 ウエブの継ぎ目回避動作を開始する場合に、前記塗工液
    抽出手段によって一定量の塗工液を抽出する抽出工程
    と、前記断続バルブを閉じて塗工液の供給を停止する供
    給停止工程と、前記移動手段によって前記バックアップ
    ロールから前記ダイを離す回避工程とを行う制御手段を
    設けたことを特徴とする塗工装置。
  12. 【請求項12】前記制御手段は、前記供給停止工程、前
    記抽出工程、前記回避工程の順番で継ぎ目回避動作を行
    うことを特徴とする請求項10、11記載の塗工装置。
  13. 【請求項13】前記制御手段は、 前記抽出工程、前記供給停止工程、前記回避工程の順番
    で継ぎ目回避動作を行うことを特徴とする請求項10、
    11記載の塗工装置。
  14. 【請求項14】前記制御手段は、 前記抽出工程と前記供給停止工程とを同時に行い、その
    後、前記回避工程の順番で継ぎ目回避動作を行うことを
    特徴とする請求項10、11記載の塗工装置。
  15. 【請求項15】前記塗工液抽出手段は、 前記供給配管から分岐した分岐配管と、 前記分岐配管の出口に設けた逆止弁と、 前記逆止弁の出口側に設けたシリンダ室と、 前記シリンダ室内部を移動するピストンとを有し、 塗工液を一定量を抽出する場合は、前記ピストンを移動
    させて前記逆止弁を開放しつつ、前記ピストンの移動し
    た量だけ塗工液を吸引することを特徴とする請求項10
    から14記載の塗工装置。
  16. 【請求項16】前記塗工液抽出手段は、 前記供給配管から分岐した分岐配管と、 前記分岐配管に配され、前記供給管から一定量の塗工液
    を抽出するポンプとを有したことを特徴とする請求項1
    0から14記載の塗工装置。
  17. 【請求項17】バックアップロールに前記ダイを1個配
    し、 ウエブが前記バックアップロールによって搬送されてい
    ることを特徴とする請求項11から16記載の塗工装
    置。
  18. 【請求項18】ウエブの搬送路の両側に前記ダイをそれ
    ぞれ配したことを特徴とする請求項11から16記載の
    塗工装置。
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