JP2007090205A - 塗布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布装置と相対的に移動する被塗布物の表面に、上層塗膜と下層塗膜との積層部と上層塗膜のみからなる一層部とを移動方向に交互に、欠陥なく、均一に形成する。
【解決手段】第1の塗布液13が吐出する第1の吐出口19と、第2の塗布液15が吐出する第2の吐出口20と、第1の塗布液13が吐出する第3の吐出口21とが矢印C方向の上流側から下流側に向かって並び、且つ、第1の吐出口19と被塗布物10との間隔が第2の吐出口20及び第3の吐出口21と被塗布物10との間隔よりも狭くなるように形成されている塗布装置300により、第2の吐出口20から第2の塗布液15を、第3の吐出口21から第1の塗布液13をそれぞれ吐出する工程で、下層塗膜29と上層塗膜28とを積層した積層部を形成し、第1の吐出口19からのみ第1の塗布液13を吐出する工程で、上層塗膜28のみからなる一層部を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、板状体又は可撓性の帯状体からなる被塗布物の表面に塗膜を形成するための塗布方法、具体的には、上層及び下層の少なくとも2層の塗膜を積層した積層部と上層塗膜のみからなる一層部とを被塗布物の表面に交互に形成するための塗布方法に関するものである。
従来、板状体又は可撓性の帯状体からなる被塗布物の表面に塗膜を形成する方法としては、エクストルージョン型の塗布装置を用いた塗布方法がある。
このエクストルージョン型塗布装置は、塗布液供給装置から供給された塗布液をマニホールドで塗布幅方向(被塗布物の移動方向と直交する方向)に分配し、スリットで整流した上、吐出口から吐出するもので、通常、塗布液供給装置から塗布装置に供給された量の塗布液が全て吐出口から吐出されるため、被塗布物の表面に形成される塗膜の膜厚は、塗布装置と被塗布物との相対的な移動速度と被塗布物の移動方向と直交する方向の吐出口の長さとによって決定される。
ところで、エクストルージョン型塗布装置は、吐出口と被塗布物との間隔が特定の範囲内にある場合には塗膜を安定して形成することが可能であるが、通常、吐出口と被塗布物との間隔が塗膜の膜厚の約2倍以上になると、塗膜を安定して形成することは困難になる。
例えば、特許文献1には、図15,図16に示すように、塗布液供給装置(図示しない)から供給された2つの異なる塗布液をマニホールド101,102でそれぞれ塗布幅方向(被塗布物の移動方向と直交する方向)に分配し、スリット103,104でそれぞれ整流した上、吐出口105,106から吐出させるエクストルージョン型塗布装置100によって、矢印A方向に移動する被塗布物1の表面に、2つの異なる塗布液からなる下層塗膜2及び上層塗膜3を上下に積層した積層塗膜を形成するにあたり、塗布装置100の先端部分の形状を、被塗布物1の表面上に下層塗膜2を形成するための吐出口105と被塗布物1との間隔と、下層塗膜2の上に上層塗膜3を形成するために被塗布物1の表面から離した吐出口106と被塗布物1との間隔とが異なるようにすることで、下層塗膜2と上層塗膜3との何れの層も安定して形成できるようにした方法が開示されている。
又、特許文献2には、図17に示すように、塗布液供給装置4,5によって塗布装置200に供給された2つの異なる塗布液6,7をそれぞれ塗布装置200の吐出口201,202から矢印B方向に移動する被塗布物8の表面に吐出するときに、塗布液供給装置4,5から塗布装置200に供給する塗布液6,7のそれぞれの流量q1,を図18に示すように時間的に変化させることにより、塗布液6からなる塗膜の膜厚と塗布液7からなる塗膜の膜厚との比が矢印B方向において変化する積層塗膜9(図17参照)を形成する方法が開示されている。
特開2001−345096号公報 特開2004−160274号公報
しかしながら、特許文献1の塗布方法によって、下層塗膜2と上層塗膜3との積層部と上層塗膜3のみの一層部とを図20のように被塗布物1の表面に矢印A方向に交互に形成するときに、下層塗膜2の膜厚が上層塗膜3の膜厚に比べて小さい場合(図15参照)は問題ないが、下層塗膜2の膜厚が上層塗膜3の膜厚に比べて大きい場合(図16参照)は、被塗布物1の表面に上層塗膜3のみを形成するときに、上層塗膜3の塗布液を吐出する吐出口106と被塗布物1との間隔が上層塗膜3の膜厚の2倍以上になるため、被塗布物1の表面に所望の膜厚の上層塗膜3を安定して形成できない。
又、特許文献2の塗布方法によって、塗布液6の塗膜の膜厚及び塗布液7の塗膜の膜厚をそれぞれ被塗布物の移動方向において変化させて2つの塗膜の幕厚比が移動方向において異なる積層塗膜9を形成する(図17参照)ときに、塗布液6の塗膜の膜厚と塗布液7の塗膜の膜厚とを合計した積層塗膜の総膜厚及び塗布液6の塗膜の膜厚と塗布液7の塗膜の膜厚とが大きく変化しないように塗膜を形成する場合には適用できるが、被塗布物の移動方向における積層塗膜の総膜厚及び2つの塗膜の膜厚が大きく変化すると、具体的には、塗膜の最も厚い部分の膜厚が塗膜の最も薄い部分の膜厚の2倍以上になると、塗膜の膜厚の最も薄い部分を形成するときに、吐出口と被塗布物との間隔が広がりすぎて、被塗布物の表面に所望の膜厚の塗膜が安定して形成できない。
本発明は、このような従来の課題を解決するもので、複数の塗布液を被塗布物の表面に積層、塗布して複数の塗膜を積層、形成した全体の膜厚が厚い部分と、被塗布物の表面に実質的に1つの塗膜で形成された全体の膜厚が薄い部分とに、上層塗を移動方向に交互に、欠陥なく、均一に形成することができる塗布方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の塗布方法は、塗布装置と相対的に移動する被塗布物の表面に、上層塗膜と下層塗膜との積層部と上層塗膜のみからなる一層部とを交互に形成する塗布方法において、上層塗膜を形成する第1の塗布液が吐出するスリット状の第1の吐出口と、下層塗膜を形成する第2の塗布液が吐出するスリット状の第2の吐出口と、第1の塗布液が吐出するスリット状の第3の吐出口とが相対的に移動する方向の上流側から下流側に向かって並び、且つ、第1の吐出口と被塗布物との間隔が第2の吐出口及び第3の吐出口と被塗布物との間隔よりも狭くなるように形成されている前記塗布装置により、第2の吐出口から第2の塗布液を、第3の吐出口から第1の塗布液をそれぞれ吐出する工程で、下層塗膜と上層塗膜とを積層した積層部を形成し、第1の吐出口からのみ第1の塗布液を吐出する工程で、上層塗膜のみからなる一層部を形成するものである。
又、本発明の他の塗布方法は、塗布装置と相対的に移動する被塗布物の表面に、上層塗膜と第1の下層塗膜との第1の積層部と上層塗膜と第2の下層塗膜との第2の積層部とを交互に形成する塗布方法において、第1の下層塗膜を形成する第1の塗布液が吐出するスリット状の第1の吐出口と、第2の下層塗膜を形成する第2の塗布液が吐出するスリット状の第2の吐出口と、上層塗膜を形成する第3の塗布液を吐出するスリット状の第3の吐出口とが相対的に移動する方向の上流側から下流側に向かって並んでいる塗布装置により、第1の吐出口から第1の塗布液を、第3の吐出口から第3の塗布液をそれぞれ吐出する工程で、第1の積層部を形成し、第2の吐出口から第2の塗布液を、第3の吐出口から第3の塗布液をそれぞれ吐出する工程で、第2の積層部を形成するもので、上層塗膜と下層塗膜が積層された部分と、上層のみまたは上層と極薄い下層が積層された部分とを移動方向に交互に形成することができる。
本発明の塗布方法によれば、複数の塗布液を被塗布物の表面に積層、塗布して複数の塗膜を積層、形成した全体の膜厚が厚い部分と、被塗布物の表面に実質的に1つの塗膜で形成された全体の膜厚が薄い部分とに、上層塗膜を移動方向に交互に、欠陥なく、均一に形成することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1及び図2は本発明の第1の塗布方法に用いる塗膜形成装置の構成図で、10はバックアップロール11に支持されて矢印C方向に移動する可撓性帯状体の被塗布物、12は第1の塗布液13を貯留した第1のタンク、14は第1の塗布液13と成分の異なる第2の塗布液15を貯留した第2のタンク、16は第1の塗布液13を供給する第1の液供給装置、17は第2の塗布液15を供給する第2の液供給装置、18は第1のタンク12から第1の液供給装置によって供給されてきた第1の塗布液11を2つの供給路の何れか一方に供給する三方弁、300は、スリット状の第1の吐出口19,第2の吐出口20及び第3の吐出口21を被塗布物10の移動する矢印C方向の上流側から下流側に向って順次配設した塗布装置で、第1の吐出口19は被塗布物10の表面との間隔hが被塗布物10の表面に形成する上層塗膜28の膜厚t(図2参照)の2倍以内となり、第2の吐出口20は被塗布物10の表面との間隔hが被塗布物10の表面に形成する下層塗膜29の膜厚t(図1参照)の2倍以内となり、第3の吐出口21は被塗布物10に形成した下層塗膜29の表面との間隔hが上層塗膜29の膜厚t(図1参照)の2倍以内となるように設置される。
22は三方弁18から塗布装置300に供給された第1の塗布液13を被塗布物10の幅方向〔紙面(被塗布物10が移動する矢印C方向)に対して垂直方向〕に分配する第1のマニホールド、20は液供給装置17から塗布装置300に供給された第2の塗布液15を被塗布物10の幅方向に分配する第2のマニホールド、21は三方弁18から塗布装置300に供給された第1の塗布液13を被塗布物10の幅方向に分配する第3のマニホールド、25は第1の塗布液13を第1のマニホールド22から第1の吐出口19に整流して供給するスリット、26は第2の塗布液15を第2のマニホールド23から第2の吐出口20に整流して供給するスリット、27は第1の塗布液13を第3のマニホールド24から第3の吐出口21に整流して供給するスリットである。
先ず、このように構成された塗膜形成装置によって被塗布物10の表面に第1の塗布液13と第2の塗布液15とを塗布して上層塗膜28と下層塗膜29とを積層した積層部を形成する塗布方法について図1で説明する。
タンク14の第2の塗布液15を液供給装置17によって塗布装置300のマニホールド23に供給すると、第2の塗布液15は、マニホールド23で幅方向に分配され、スリット26で吐出方向に整流された上、第2の吐出口20から吐出されて、矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に膜厚tの下層塗膜29を形成する。
同時に、タンク12の第1の塗布液13を液供給装置16によって三方弁18から塗布装置300のマニホールド24に供給すると、第1の塗布液13は、マニホールド24で幅方向に分配され、スリット27で吐出方向に整流された上、第3の吐出口21から吐出されて、矢印C方向に移動する被塗布物10に第2の吐出口20よりも上流で形成された下層塗膜29の表面に膜厚tの上層塗膜28を形成する。
この間、三方弁18から塗布装置300のマニホールド22には第1の塗布液13が供給されないので、被塗布物10の表面には、第2の塗布液15からなる下層塗膜29の上に第1の塗布液13からなる上層塗膜28を積層した積層部が形成される。
このとき、第2の吐出口20と被塗布物10の表面との間隔hが下層塗膜29の膜厚tの2倍以内で、第3の吐出口21と下層塗膜29の表面との間隔hが上層塗膜28の膜厚tの2倍以内であるので、上層塗膜28と下層塗膜29との積層部が被塗布物10の表面に安定して形成される。
又、前述の塗膜形成装置によって被塗布物10の表面に第1の塗布液13を塗布して下層塗膜29のみの一層部を形成する塗布方法について図2で説明する。
タンク12の第1の塗布液13を液供給装置30によって三方弁18から塗布装置300のマニホールド22に供給すると、第1の塗布液13は、マニホールド22で幅方向に分配され、スリット25で吐出方向に整流された上、第1の吐出口19から吐出されて、矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に膜厚tの上層塗膜28を形成する
この間、塗布装置300のマニホールド23には第2の塗布液15が供給されず、マニホールド24には第1の塗布液13が供給されないので、被塗布物10の表面には塗布液13からなる上層塗膜28のみの一層部が形成される。
このとき、第1の吐出口19と被塗布物10の表面との間隔hが上層塗膜28の膜厚tの2倍以内であるので、上層塗膜28のみの一層部が被塗布物10の表面に安定して形成される。
なお、間隔h及びhはそれぞれ膜厚t及びtの2倍以内に限定されるものではなく、例えば、第2の吐出口20及び第3の吐出口21の移動方向上流側部分を減圧したり、第2の吐出口20及び第3の吐出口21と被塗布物10との間に電界を作用させたり、第1の塗布液13及び第2の塗布液15の粘度等の物性を最適化することによって、上層塗膜28と下層塗膜29とからなる積層部の形成が安定してできれば、間隔h及びhはそれぞれ膜厚t及びtの2倍以上であっても構わない。
又、間隔hも膜厚tの2倍以内に限定されるものではなく、例えば、第1の吐出口18において被塗布物10の移動方向、換言すると矢印C方向の上流側部分を減圧したり、第1の吐出口18と被塗布物10との間に電界を作用させたり、第1の塗布液13の粘度等の物性を最適化することによって、上層塗膜28の形成が安定してできれば、間隔hは膜厚tの2倍以上であっても構わない。
このように、本発明において、同一の第1の塗布液13を吐出する第1の吐出口19と第3の吐出口21とは図1及び2に示すようにそれぞれ被塗布物10の表面との間隔が異なっているが、上層塗膜28のみの一層部を形成するときには、三方弁31によって、被塗布物10の表面との間隔が狭い第1の吐出口19から被塗布物10の表面に第1の塗布液13を吐出させ、又、上層塗膜28と下層塗膜29とからなる積層部を形成するときには、三方弁31によって、被塗布物10の表面との間隔が広い第3の吐出口21から下層塗膜29の表面に第1の塗布液13を吐出させるので、第1の吐出口19と被塗布物10の表面との間隔及び第3の吐出口21と下層塗膜29の表面との間隔がほぼ同一になって、被塗布物10の表面に塗布する第1の塗布液13の膜厚と下層塗膜29の表面に塗布する第1の塗布液13の膜厚とがほぼ同一の一層部と積層部とが被塗布物10の表面に交互に形成できる。
次に、前述の塗膜形成装置によって上層塗膜28及び下層塗膜29の積層部と上層塗膜28のみの一層部とを上層塗膜28が途切れることなく移動方向に交互に形成する塗布方法(図3参照)について具体的に説明する。
被塗布物10の表面に一層部から積層部にかけて上層塗膜28を途切れることなく形成するには、第1の工程〔図4(a)参照〕において、第2の吐出口20からの第2の塗布液15の吐出及び第3の吐出口21からの第1の塗布液13の吐出を停止した状態で、第1の吐出口19から第1の塗布液13を吐出することにより、矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に第1の塗布液13を塗布して、上層塗膜28のみからなる一層部を形成する。
第2の工程〔図4(b)参照〕において、第1の吐出口19からの第1の塗布液13の吐出を停止して、第1の吐出口19及び第3の吐出口21からの第1の塗布液13の吐出と第2の吐出口20からの第2の塗布液15の吐出とを全て停止することにより、被塗布物10の表面への第1の塗布液13の塗布を停止して、上層塗膜28のみからなる一層部の形成を停止する。
第3の工程〔図4(c)参照〕において、第1の吐出口19及び第3の吐出口21からの第1の塗布液13の吐出を停止した状態で、第2の吐出口20からの第2の塗布液15の吐出を開始することにより、矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に第2の塗布液15を第1及び第2の工程で形成した上層塗膜28の端部から塗布して、下層塗膜29の形成を開始する。
第4の工程〔図4(d)参照〕において、第1の吐出口19からの第1の塗布液13の吐出を停止した状態で、第2の吐出口20から第2の塗布液15を吐出し続けると共に、第3の吐出口21からの第1の塗布液13の吐出を開始することにより、矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に第2の塗布液15を塗布して、下層塗膜29を形成し続けると共に、第3の工程で形成した下層塗膜29の先端部から下層塗膜29の表面に第1の塗布液13を塗布して、上層塗膜28で下層塗膜29の先端面を覆い且つ下層塗膜29と上層塗膜28とを積層した積層部の形成を開始する。
又、被塗布物10の表面に積層部から一層部にかけて上層塗膜28を途切れることなく形成するには、第5の工程〔図5(a)参照〕において、第1の吐出口19からの第1の塗布液13の吐出を停止した状態で、第2の吐出口20から第2の塗布液15を、第3の吐出口21から第1の塗布液13をそれぞれ吐出することにより、矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に第2の塗布液15を塗布して、下層塗膜29を形成すると共に、下層塗膜29の表面に第1の塗布液13を塗布して、下層塗膜29と上層塗膜28とを積層した積層部を形成する。
第6の工程〔図5(b)参照〕において、第2の吐出口20からの第2の塗布液15の吐出と第3の吐出口21からの第1の塗布液13の吐出とを継続した状態で、第1の吐出口19からの第1の塗布液13の吐出を開始することにより、矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に第2の塗布液15を塗布して、下層塗膜29を形成し、下層塗膜29の表面に第1の塗布液13を塗布して、下層塗膜29と上層塗膜28とを積層した積層部を形成すると共に、被塗布物10の表面への第1の塗布液13の塗布を開始して、上層塗膜28のみからなる一層部の形成を開始する。
第7の工程〔図5(c)参照〕において、第1の吐出口19及び第3の吐出口21からの第1の塗布液13の吐出を継続した状態で、第2の吐出口20からの第2の塗布液15の吐出を停止することにより、下層塗膜29の表面に第1の塗布液13を塗布して、上層塗膜28を積層した積層部と、被塗布物10の表面に第1の塗布液13を塗布して、上層塗膜28のみからなる一層部との形成を継続し、第6の工程で形成した上層塗膜28の先端部で下層塗膜29の形成を終了する。
第8の工程〔図5(d)参照〕において、第2の吐出口20からの第2の塗布液15の吐出と第3の吐出口21からの第1の塗布液13の吐出とを停止した状態で、第1の吐出口19からの第1の塗布液13の吐出を継続することにより、下層塗膜29の表面から第6の工程で形成した上層塗膜28の先端部まで第1の塗布液13を塗布して、上層塗膜28で下層塗膜29の後端面を覆うと共に、矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に第1の塗布液13を塗布して、上層塗膜28のみからなる一層部の形成を継続する。
このように前述の塗膜形成装置において第1乃至第8の工程を経ることにより、被塗布物10の表面に上層塗膜28及び下層塗膜29の積層部と上層塗膜28のみの一層部とを上層塗膜28が途切れることなく交互に形成することができる。
なお、同一の上層塗膜28を形成する第1の塗布液13を異なる2つの第1の吐出口19と第3の吐出口21とから吐出させると共に、この第1の吐出口19及び第3の吐出口21からの第1の塗布液13の吐出量をそれぞれ独立して制御する方法として、本実施例では、三方弁18による方法を示したが、この方法に特に限定されるものではなく、例えば、第1の吐出口19及び第3の吐出口21に対してそれぞれ液供給装置を個別に取り付ける方法でもよい。
又、第1の塗布液13或いは第2の塗布液15の塗布液の塗り始めの部分や塗り終わりの部分において、厚塗りや薄塗りがないように、より良好に塗布するためには、例えば、図6に示すように、塗布装置300の塗布液の流路、例えば、第1のマニホールド22,第2のマニホールド23或いは第3のマニホールド24に連通するシリンダ30に内設したピストン31を変位させればよい。
即ち、塗布液の吐出を継続するときには、ピストン31を動かさなければ〔図6(a)参照〕、一定量の塗布液が吐出口から吐出され続けて、一定の膜厚の塗膜が形成され、又、塗布液の吐出を停止するときには、ピストン31を容量V分だけ矢印D方向に引き出せば、吐出口付近に吐出される塗布液が容量V分だけ吸引されて〔図6(b)参照〕、吐出口から吐出されていた塗布液の切れが良好になり、更に、塗布液の吐出を開始するときには、ピストン31を容量V分だけ矢印E方向に押し込めば、吐出口から吐出される塗布液が容量V分だけ増量されて押し出され〔図6(c)参照〕、塗布液の供給が早く安定する。
更に、塗布装置300に少なくとも第4の吐出口32を設けると共に、第3の塗布液33をタンク34から第4の吐出口32に供給する液供給装置35(図7参照)を設けることにより、例えば、第3の工程から第6の工程において第3の塗布液33を被塗布物10の表面に、第2の塗布液15を第3の塗布液33の表面に、第1の塗布液13を第2の塗布液15の表面に塗布することにより、図8に示すように、被塗布物10の表面に上層塗膜28,下層塗膜29及び第2の下層塗膜36の3層からなる積層部を容易に形成することができる。
但し、異なる複数の種類の塗布液が塗布装置300の内部で混じることなく合流するものであれば、塗布装置300には、追加する塗布液の種類の数だけの吐出口を設ける必要はなく、1つの吐出口から複数の種類の塗布液を吐出させてもよい。
更に、被塗布物10は可撓性の帯状体を例に説明したが、板状体であってもよい。
次に、前述の塗膜形成装置によって被塗布物10の表面に厚い上層塗膜53及び厚い第1の下層塗膜54が積層された第1の積層部と、厚い上層塗膜53及び極めて薄い第2の下層塗膜54が積層された第2の積層部とを上層塗膜28が途切れることなく移動方向に交互に形成する(図9参照)塗布方法について説明する。
図10及び図11は本発明の第2の塗布方法に用いる塗膜形成装置の構成図で、本発明の第1の塗布方法に用いる塗膜形成装置の符号と同一の符号であれば、同一部分を示す。
40は第1の塗布液41を貯留した第1のタンク、42は第1の塗布液41と成分の異なる第2の塗布液43を貯留した第2のタンク、44は第1の塗布液41及び第2の塗布液43と成分の異なる第3の塗布液45を貯留した第2のタンク、46は第1の塗布液41を供給する第1の液供給装置、47は第2の塗布液43を供給する第2の液供給装置、48は第3の塗布液45を供給する第3の液供給装置、400は、スリット状の第1の吐出口49,第2の吐出口50及び第3の吐出口51を被塗布物10の移動する矢印C方向の上流側から下流側に向って順次配設した塗布装置で、第1の吐出口49は被塗布物10の表面との間隔hが被塗布物10の表面に形成する第1の下層塗膜52の膜厚t(図10参照)の2倍以内となり、第3の吐出口51は第1の下層塗膜52の表面との間隔hが上層塗膜53の膜厚t(図10参照)の2倍以内となり、第2の吐出口50は被塗布物10の表面との間隔hが被塗布物10の表面に形成する第2の下層塗膜54の膜厚t(図11参照)の2倍以内となり、第3の吐出口51と第2の下層塗膜54の表面との間隔hが上層塗膜53の膜厚t(図11参照)の2倍以内となるように設置される。
55は第1の液供給装置46から塗布装置400に供給された第1の塗布液41を被塗布物10の幅方向〔紙面(被塗布物10が移動する矢印C方向)に対して垂直方向〕に分配する第1のマニホールド、56は第2の液供給装置47から塗布装置400に供給された第2の塗布液43を被塗布物10の幅方向に分配する第2のマニホールド、57は第3の液供給装置48から塗布装置400に供給された第3の塗布液45を被塗布物10の幅方向に分配する第3のマニホールド、58は第1の塗布液41を第1のマニホールド55から第1の吐出口49に整流して供給するスリット、59は第2の塗布液43を第2のマニホールド56から第2の吐出口50に整流して供給するスリット、60は第3の塗布液45を第3のマニホールド57から第3の吐出口51に整流して供給するスリットである。
先ず、このように構成された塗膜形成装置によって被塗布物10の表面に第1の塗布液41と第3の塗布液45とを塗布して第1の下層塗膜52と上層塗膜53とを積層した積層部を形成する塗布方法について図10で説明する。
タンク40の第1の塗布液41を液供給装置46によって塗布装置400のマニホールド55に供給すると、第1の塗布液41は、マニホールド55で幅方向に分配され、スリット58で吐出方向に整流された上、第1の吐出口49から吐出されて、矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に膜厚tの第1の下層塗膜52を形成する。
同時に、タンク44の第3の塗布液45を液供給装置48によって塗布装置400のマニホールド57に供給すると、第3の塗布液45は、マニホールド57で幅方向に分配され、スリット60で吐出方向に整流された上、第3の吐出口51から吐出されて、矢印C方向に移動する被塗布物10に第3の吐出口51よりも上流で形成された第1の下層塗膜52の表面に膜厚tの上層塗膜53を形成する。
この間、液供給装置47によって塗布装置400のマニホールド56には第2の塗布液43が供給されないので、被塗布物10の表面には、第1の塗布液15からなる第1の下層塗膜52の上に第3の塗布液45からなる上層塗膜53を積層した積層部が形成される。
このとき、第1の吐出口49と被塗布物10の表面との間隔hが第1の下層塗膜52の膜厚tの2倍以内で、第3の吐出口51と第1の下層塗膜52の表面との間隔hが上層塗膜53の膜厚tの2倍以内であるので、上層塗膜53と第1の下層塗膜52との積層部が被塗布物10の表面に安定して形成される。
又、前述の塗膜形成装置によって被塗布物10の表面に第2の塗布液43と第3の塗布液45とを塗布して第2の下層塗膜54と上層塗膜53とを積層した積層部を形成する塗布方法について図11で説明する。
タンク42の第2の塗布液43を液供給装置47によって塗布装置400のマニホールド56に供給すると、第2の塗布液43は、マニホールド56で幅方向に分配され、スリット59で吐出方向に整流された上、第2の吐出口50から吐出されて、矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に膜厚tの第2の下層塗膜54を形成する
同時に、タンク44の第3の塗布液45を液供給装置48によって塗布装置400のマニホールド57に供給すると、第3の塗布液45は、マニホールド57で幅方向に分配され、スリット60で吐出方向に整流された上、第3の吐出口51から吐出されて、矢印C方向に移動する被塗布物10に第3の吐出口51よりも上流で形成された第2の下層塗膜53の表面に膜厚tの上層塗膜53を形成する。
この間、液供給装置46によって塗布装置400のマニホールド55には第1の塗布液41が供給されないので、第2の塗布液41からなる第2の下層塗膜54の上に第3の塗布液45からなる上層塗膜53を積層した積層部が形成される。
このとき、第2の吐出口50と被塗布物10の表面との間隔hが第2の下層塗膜54の膜厚tの2倍以内で、第3の吐出口51と第2の下層塗膜54の表面との間隔hが上層塗膜53の膜厚tの2倍以内であるので、上層塗膜53と第2の下層塗膜54との積層部が被塗布物10の表面に安定して形成される。
なお、間隔h及びhはそれぞれ膜厚t及びtの2倍以内に限定されるものではなく、例えば、第1の吐出口49及び第3の吐出口51の移動方向上流側部分を減圧したり、第1の吐出口49及び第3の吐出口51と被塗布物10との間に電界を作用させたり、第1の塗布液41及び第3の塗布液45の粘度等の物性を最適化することによって、第1の下層塗膜52と上層塗膜53とからなる積層部の形成が安定してできれば、間隔h及びhはそれぞれ膜厚t及びtの2倍以上であっても構わない。
又、間隔h及びhもそれぞれ膜厚t及びtの2倍以内に限定されるものではなく、例えば、第2の吐出口50及び第3の吐出口51の移動方向上流側部分を減圧したり、第2の吐出口50及び第3の吐出口51と被塗布物10の間に電界を作用させたり、第2の塗布液43及び第3の塗布液45の粘度等の物性を最適化することによって、第2の下層塗膜54と上層塗膜53とからなる積層部の形成が安定してできれば、間隔h及びhはそれぞれ膜厚t及びtの2倍以上であっても構わない。
更に、本発明における第1の塗布液43と第2の塗布液45とは、被塗布物10の表面への塗布直後から乾燥終了までの間に膜厚の減少する割合が異なり、第1の下層塗膜52と第2の下層塗膜54との何れか一方を乾燥後に薄い層とすることができる方法であれば、その方法は特に限定するものではないが、例えば、第1の塗布液41と第2の塗布液43の固形分濃度を互いに異なったものとしたり、第1の塗布液41と第2の塗布液43の何れか一方を希薄な樹脂溶液又は揮発性材料としたりすることで、第1の下層塗膜52と第2の下層塗膜54の何れか一方を乾燥後に極めて膜厚の薄い層とすることができる。
即ち、本実施例では図9において第1の下層塗膜52を厚い層として、第2の下層塗膜54を極めて薄い層として図示しているが、逆に、第1の下層塗膜52が極めて薄い層で、第2の下層塗膜54が厚い層であってもよい。
この結果、矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に、図3に示すような上層塗膜53と下層塗膜29との積層部と上層塗膜28のみの一層部とを交互に形成したものと実質的に同等な塗膜(図9参照)を形成することができる。
次に、前述の塗膜形成装置によって矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に、上層塗膜53及び第1の下層塗膜52の積層部と上層塗膜53及び第2の下層塗膜54の積層部とを上層塗膜53が途切れることなく移動方向に交互に形成する塗布方法(図9参照)について具体的に説明する。
上層塗膜53及び第1の下層塗膜52の積層部から上層塗膜53及び第2の下層塗膜54の積層部にかけて上層塗膜28を途切れることなく形成するには、第1の工程〔図12(a)参照〕において、第2の吐出口50からの第2の塗布液43の吐出を停止した状態で、第1の吐出口49から第1の塗布液41を、第3の吐出口51から第3の塗布液45をそれぞれ吐出することにより、第1の塗布液41を矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に塗布して第1の下層塗膜52を形成すると共に、第3の塗布液45を矢印C方向に移動する第1の下層塗膜52の表面に塗布して上層塗膜53を形成することにより、第1の下層塗膜52及び上層塗膜53からなる積層部を形成する。
第2の工程〔図12(b)参照〕において、第1の吐出口19からの第1の塗布液13の吐出及び第2の吐出口50からの第2の塗布液43の吐出を停止した状態で、第3の吐出口51からの第3の塗布液51の吐出を継続することにより、被塗布物10の表面への第1の塗布液41の塗布を停止して、第1の下層塗膜52の形成を停止すると共に、第1の下層塗膜52の表面への第3の塗布液45の塗布を継続して、第1の下層塗膜52及び上層塗膜53からなる積層部を形成し続ける。
第3の工程〔図12(c)参照〕において、第1の吐出口49からの第1の塗布液41の吐出を停止した状態で、第2の吐出口50からの第2の塗布液43の吐出を開始すると共に、第3の吐出口51からの第3の塗布液45の吐出を継続することにより、矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に第2の塗布液50を第1の工程で形成した第1の下層塗膜52の端部から塗布して、第2の下層塗膜54の形成を開始すると共に、第2の下層塗膜54の表面への第3の塗布液45の塗布を継続して、第2の下層塗膜54及び上層塗膜53からなる積層部の形成を開始する。
又、上層塗膜53及び第2の下層塗膜54の積層部から上層塗膜53及び第1の下層塗膜52の積層部にかけて上層塗膜28を途切れることなく形成するには、第4の工程〔図13(a)参照〕において、第1の吐出口49からの第1の塗布液41の吐出を停止した状態で、第2の吐出口50から第2の塗布液43を、第3の吐出口51から第3の塗布液45をそれぞれ吐出することにより、第2の塗布液43を矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に塗布して第2の下層塗膜54を形成すると共に、第3の塗布液45を矢印C方向に移動する第2の下層塗膜54の表面に塗布して上層塗膜53を形成することにより、第2の下層塗膜54及び上層塗膜53からなる積層部を形成する。
第5の工程〔図13(b)参照〕において、第2の吐出口50からの第2の塗布液43の吐出及び第3の吐出口51からの第3の塗布液45の吐出を継続した状態で、第1の吐出口49からの第1の塗布液41の吐出を開始することにより、第2の塗布液50を矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に塗布して第2の下層塗膜54を形成し、第3の塗布液45を矢印C方向に移動する第2の下層塗膜54の表面に塗布して上層塗膜53を形成することにより、第2の下層塗膜54及び上層塗膜53からなる積層部を形成し続けると共に、第1の塗布液41を矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に塗布して第1の下層塗膜52の形成を開始する。
第6の工程〔図13(c)参照〕において、第1の吐出口49からの第1の塗布液41の吐出及び第3の吐出口51からの第3の塗布液45の吐出を継続した状態で、第2の吐出口50からの第2の塗布液43の吐出を停止することにより、矢印C方向に移動する被塗布物10の表面に第2の塗布液50を第5の工程で形成した第1の下層塗膜52の端部まで塗布して、第2の下層塗膜54の形成を停止すると共に、第2の下層塗膜54の表面から第1の下層塗膜52の表面にかけて第3の塗布液45の塗布を継続して、第1の下層塗膜52及び上層塗膜53からなる積層部の形成を開始する。
このように前述の塗膜形成装置において第1乃至第6の工程を減ることにより、被塗布物10の表面に上層塗膜53及び第1の下層塗膜52の積層部と上層塗膜53及び第2の下層塗膜54の積層部とを上層塗膜53が途切れることなく交互に形成することができる。
なお、第1の塗布液41,第2の塗布液43或いは第3の塗布液45の塗布液の塗り始めの部分や塗り終わりの部分において、厚塗りや薄塗りがないように、より良好に塗布するためには、例えば、本発明の第1の塗布方法において説明したのと同様に、塗布装置400の塗布液の流路、例えば、第1のマニホールド55,第2のマニホールド56或いは第3のマニホールド57に連通するシリンダ30に内設したピストン31を変位させればよい(図6参照)。
即ち、塗布液の吐出を継続するときには、ピストン31を動かさなければ〔図6(a)参照〕、一定量の塗布液が吐出口から吐出され続けて、一定の膜厚の塗膜が形成され、又、塗布液の吐出を停止するときには、ピストン31を容量V分だけ矢印D方向に引き出せば、吐出口付近に吐出される塗布液が容量V分だけ吸引されて〔図6(b)参照〕、吐出口から吐出されていた塗布液の切れが良好になり、更に、塗布液の吐出を開始するときには、ピストン31を容量V分だけ矢印E方向に押し込めば、吐出口から吐出される塗布液が容量V分だけ増量・加圧されて〔図6(c)参照〕、塗布液の供給が早く安定する。
又、図7に示した塗布装置300と同様に、塗布装置400に少なくとも第4の吐出口を設けると共に、第4の塗布液をタンクから第4の吐出口に供給する液供給装置を設けることにより、例えば、第1の工程或いは第5及び第6の工程において第4の塗布液を被塗布物10の表面に、第2の塗布液43を第4の塗布液の表面に、第1の塗布液41を第2の塗布液43の表面に塗布することにより、図14に示すように、被塗布物10の表面に上層塗膜53,第1の下層塗膜52及び第3の下層塗膜61の3層からなる積層部を容易に形成することができる。
但し、異なる複数の種類の塗布液が塗布装置400の内部で混じることなく合流するものであれば、塗布装置400には、追加する塗布液の種類の数だけの吐出口を設ける必要はなく、1つの吐出口から複数の種類の塗布液を吐出させてもよい。
更に、被塗布物10は可撓性の帯状体を例に説明したが、板状体であってもよい。
次に、本発明の塗布方法について、実施例で具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1は、アルミナ50wt%,カルボキシルメチルセルロース5wt%及び水45wt%を混合した第1の塗布液を吐出する第1の吐出口と、カーボンブラック30wt%,カルボキシルメチルセルロース10wt%及び水60wt%を混合した第2の塗布液を吐出する第2の吐出口と、第1の塗布液を吐出する第3の吐出口とが、厚さ50μm,幅1mのPETフィルムからなる被塗布物の移動方向の上流側から順に並設され、且つ、第1の塗布液で形成した膜厚30μmの第1の塗膜のみからなる一層部を形成するために、第1の吐出口が第2及び第3の吐出口と250μmの段差をつけて、第1の塗布液で形成した第1の塗膜と第2の塗布液で形成した第2の塗膜とからなる積層部を形成するために、第2の吐出口と第3の吐出口とが同一の高さに、換言すると、第1の吐出口は被塗布物の表面との間隔が50μmとなり、第2及び第3の吐出口は被塗布物の表面との間隔が300μmとなるように設けた塗布装置によって、移動速度50m/minの被塗布物の表面に、幅0.9mの塗膜を形成する。
そこで、本発明の第1の塗布方法において説明した工程に従って、第1の塗布液を第1の吐出口に第1の液供給装置によって、第2の塗布液を第2の吐出口に第2の液供給装置によって、第1の塗布液を第3の吐出口に第3の液供給装置によってそれぞれ被塗布物の表面に吐出させると、塗布直後の湿潤状態での膜厚が250μmになる第2の塗膜の表面に塗布直後の湿潤状態での膜厚が30μmになる第1の塗膜を積層した移動方向の長さが1.0m,幅が0.9mの積層部と、塗布直後の湿潤状態での膜厚が30μmになる第1の塗膜のみからなる移動方向の長さが0.3m,幅が0.9mの一層部とが、移動速度50m/minの被塗布物の表面に移動方向に交互に図3に示すように形成される。
この塗布方法によれば、第1の塗布液からなる第1の塗膜と第2の塗布液からなる第2の塗膜とを積層した総膜厚が280μmの積層部と、第1の塗布液からなる第1の塗膜のみの膜厚が30μmの一層部とを、何れも欠陥なく、均一に塗布することができる。
(実施例2)
実施例2は、カーボンブラック30wt%,カルボキシルメチルセルロース10wt%及び水60wt%を混合した第2の塗布液を吐出する第1の吐出口と、高粘度タイプのカルボキシルメチルセルロースの0.1%水溶液からなる第3の塗布液を吐出する第2の吐出口と、アルミナ50wt%,カルボキシルメチルセルロース5wt%及び水45wt%を混合した第1の塗布液を吐出する第3の吐出口とが、厚さ50μm,幅1mのPETフィルムからなる被塗布物の移動方向の上流側から順に並設され、且つ、第1の吐出口,第2の吐出口及び第3の吐出口が同一の高さ、換言すると、被塗布物の表面との間隔が300μmとなるように設けた塗布装置によって、移動速度50m/minの被塗布物の表面に、幅0.9mの塗膜を形成する。
そこで、本発明の第2の塗布方法において説明した工程に従って、第2の塗布液を第1の吐出口に第1の液供給装置によって、第3の塗布液を第2の吐出口に第2の液供給装置によって、第1の塗布液を第3の吐出口に第3の液供給装置によってそれぞれ被塗布物の表面に吐出させると、塗布直後の湿潤状態での膜厚が250μmになる第2の塗膜の表面に塗布直後の湿潤状態での膜厚が30μmになる第1の塗膜を積層した移動方向の長さが1.0m,幅が0.9mの積層部と、塗布直後の湿潤状態での膜厚が250μmになる第3の塗膜の表面に塗布直後の湿潤状態での膜厚が30μmになる第1の塗膜を積層した移動方向の長さが0.3m,幅が0.9mの積層部とが、移動速度50m/minの被塗布物の表面に移動方向に交互に図9に示すように形成される。
この塗布方法によれば、第1の塗布液からなる第1の塗膜と第2の塗布液からなる第2の塗膜とを積層した総膜厚が280μmの積層部と、第3の塗布液からなる第3の塗膜と第1の塗布液からなる第1の塗膜とを積層した総膜厚が280μmの積層部とを、何れも欠陥なく、良好に塗布することができる。
なお、第1の塗膜と第3の塗膜との積層部は、乾燥すると、膜厚が22μmになる第1の塗膜の下に膜厚が0.5μmになる極薄い第3の塗膜が存在するが、実質上、第1の塗膜の膜厚が薄い部分を形成することができる。
(比較例1)
比較例1は、カーボンブラック30wt%,カルボキシルメチルセルロース10wt%及び水60wt%を混合した第2の塗布液を吐出する第1の吐出口と、アルミナ50wt%,カルボキシルメチルセルロース5wt%及び水45wt%を混合した第1の塗布液を吐出する第2の吐出口とが、厚さ50μm,幅1mのPETフィルムからなる被塗布物の移動方向の上流側から順に並設され、且つ、第1の吐出口と第2の吐出口とが同一の高さに、換言すると、第1及び第2の吐出口は被塗布物の表面との間隔が300μmとなるように設けた従来の塗布装置によって、移動速度50m/minの被塗布物の表面に、幅0.9mの塗膜を形成する。
そこで、第2の塗布液を第1の吐出口に第1の液供給装置によって、第1の塗布液を第2の吐出口に第2の液供給装置によってそれぞれ被塗布物の表面に吐出させて、第2の塗膜の表面に第1の塗膜を積層した積層部と、第1の塗膜のみからなる一層部とを形成すると、積層部は均一に塗布できるが、一層部は、吐出口と被塗布物との間隔が広すぎるため、塗膜の途切れが幅方向に生じて、均一に塗布できなかった。
以上のように、本発明の塗布方法によれば、複数の塗布液を被塗布物の表面に積層、塗布して複数の塗膜を積層、形成した全体の膜厚が厚い部分と、被塗布物の表面に実質的に1つの塗膜で形成された全体の膜厚が薄い部分とに、上層塗膜を移動方向に交互に、欠陥なく、均一に形成することができる。
本発明の塗布装置及び塗布方法によれば、従来の一様な塗膜に比べて、より複雑な構造の塗膜を容易に形成できるようになり、例えば、セラミックコンデンサ、プラズマディスプレイパネル、二次電池極板等の塗布により製造される電子デバイスの高機能化や品質向上に寄与する。
本発明の塗布装置及びこの塗布装置による塗布液の塗布方法を示す図 図1の塗布装置及びこの塗布装置による塗布液の他の塗布方法を示す図 図1の塗布装置により積層部と一層部とを被塗布物の表面に移動方向に交互に形成したときの断面図 (a)乃至(d)は図1の塗布装置により被塗布物の表面に一層部から積層部を形成するときの工程を示す図 (a)乃至(d)は図1の塗布装置により被塗布物の表面に積層部から一層部を形成するときの工程を示す図 図1の塗布装置の他の実施の形態及びこの塗布装置による塗布液の塗布状態を示す図 図1の塗布装置の更に他の実施の形態を示す図 図7の塗布装置により積層部と一層部とを被塗布物の表面に移動方向に交互に形成したときの断面図 図10の塗布装置により積層状態の異なる積層部を被塗布物の表面に移動方向に交互に形成したときの断面図 本発明の他の実施の形態の塗布装置及びこの塗布装置による塗布液の塗布方法を示す図 図10の塗布装置及びこの塗布装置による塗布液の他の塗布方法を示す図 (a)乃至(c)は図10の塗布装置により被塗布物の表面に第1の積層部から第2の積層部を形成するときの工程を示す図 (a)乃至(c)は図10の塗布装置により被塗布物の表面に第2の積層部から第1の積層部を形成するときの工程を示す図 本発明の他の塗布方法により第1の積層部と第2の積層部とを被塗布物の表面に移動方向に交互に形成したときの断面図 従来の塗布装置及びこの塗布装置による塗布液の塗布方法を示す図 従来の他の塗布装置及びこの塗布装置による塗布液の塗布方法を示す図 従来の更に他の塗布装置及びこの塗布装置による塗布液の塗布方法を示す図 図17の塗布装置により上層塗膜と下層塗膜とを形成するときの塗布液の流量の変化を示す図 図17の塗布装置によって形成した上層塗膜と下層塗膜との膜厚が移動方向に連続的に変化する積層塗膜の断面図 図17の塗布装置により積層部と一層部とを被塗布物の表面に移動方向に交互に形成したときの断面図
符号の説明
300,400 塗布装置
10 被塗布物
12,14,40,42,44 タンク
13,15,41,43,45 塗布液
16,17,35,46,47,48 液供給装置
18 三方弁
19,20,21,49,50,51 吐出口
22,23,24,55,56,57 マニホールド
25,26,27,58,59,60 スリット
28,53 上層塗膜
29 下層塗膜
30 シリンダ
31 ピストン
52 第1の下層塗膜
54 第2の下層塗膜
61 第3の下層塗膜

Claims (4)

  1. 塗布装置と相対的に移動する被塗布物の表面に、上層塗膜と下層塗膜とからなる積層部と上層塗膜のみからなる一層部とを交互に設ける塗布方法において、
    前記上層塗膜となる第1の塗布液を吐出する第1の吐出口と、前記下層塗膜となる第2の塗布液を吐出する第2の吐出口と、前記上層塗膜となる前記第1の塗布液を吐出する第3の吐出口とが前記被塗布物の移動する方向に沿って上流側から下流側に向かって並び、且つ、前記第1の吐出口と前記被塗布物との間隔が、前記第2の吐出口及び前記第3の吐出口と前記被塗布物との間隔よりも狭くなるように形成されている前記塗布装置により、
    前記第1の吐出口から前記第1の塗布液を吐出して、前記被塗布物の表面上に前記上層塗膜のみの一層部を設ける工程以降、
    前記被塗布物の表面上に所定量の前記第1の塗布液を吐出した後、前記第1の吐出口からの前記第1の塗布液の吐出を停止する工程と、
    前記被塗布物の表面上に形成した前記上層塗膜の上流側の端部より、前記第2の吐出口から前記第2の塗布液を吐出して、前記被塗布物の表面上に前記下層塗膜を形成する工程と、
    前記被塗布物の表面上に形成した前記上層塗膜の上流側の端部の表面上より、前記第3の吐出口から前記第1の塗布液を吐出して、前記下層塗膜の下流側の端部を覆うと共に、該下層塗膜の表面上に前記上層塗膜を形成して積層部を設ける工程と、
    前記第1の吐出口から前記第1の塗布液を吐出して、前記被塗布物の表面上に前記上層塗膜のみの一層部を設ける工程と、
    前記被塗布物の表面上に形成した前記上層塗膜の下流側の端部まで前記第2の吐出口から所定量の前記第2の塗布液を吐出した後、前記第2の吐出口からの前記第2の塗布液の吐出を停止する工程と、
    前記被塗布物の表面上に形成した前記上層塗膜の下流側の端部の表面上まで前記第3の吐出口から前記第1の塗布液を吐出して、前記下層塗膜の上流側の端部を覆った後、前記第3の吐出口からの前記第1の塗布液の吐出を停止する工程と
    を繰り返すことを特徴とする塗布方法。
  2. 塗布装置と相対的に移動する被塗布物の表面に、上層塗膜と第1の下層塗膜とからなる第1の積層部と、上層塗膜と第2の下層塗膜とからなる第2の積層部とを交互に設ける塗布方法において、
    前記第1の下層塗膜となる第1の塗布液を吐出する第1の吐出口と、乾燥による膜厚の減少割合が前記第1の塗布液と異なって前記第2の下層塗膜となる第2の塗布液を吐出する第2の吐出口と、前記上層塗膜となる第3の塗布液を吐出する第3の吐出口とが、前記被塗布物の移動する方向に沿って上流側から下流側に向って並んでいる前記塗布装置により、前記第3の吐出口から前記第3の塗布液を吐出し続けながら、
    前記第1の吐出口から前記第1の塗布液を吐出して、前記被塗布物の表面上に前記第1の下層塗膜を形成しつつ、該第1の下層塗膜の表面上に前記第3の塗布液からなる前記上層塗膜を形成してなる前記第1の積層部を設ける工程と、
    前記被塗布物の表面上に所定量の前記第1の塗布液を吐出すると、前記第1の吐出口からの前記第1の塗布液の吐出を停止する工程と、
    前記第1の下層塗膜の上流側の端部より、前記第2の吐出口から前記第2の塗布液を吐出して、前記被塗布物の表面上に前記第2の下層塗膜を形成すると共に、該第2の下層塗膜の表面上に前記第3の塗布液からなる前記上層塗膜を形成してなる前記第2の積層部を設ける工程と、
    前記第2の吐出口から前記第2の塗布液を吐出しつつ、前記第1の吐出口から前記第1の塗布液を吐出する工程と、
    前記第1の下層塗膜の下流側の端部まで所定量の前記第2の塗布液を吐出すると、前記第2の吐出口からの前記第2の塗布液の吐出を停止する工程と
    を繰り返すことを特徴とする塗布方法。
  3. 前記第1の塗布液と前記第2の塗布液において、乾燥による膜厚の減少割合が大きい方の塗布液は揮発性材料からなることを特徴とする請求項2に記載の塗布方法。
  4. 前記第1の塗布液と前記第2の塗布液とは、固形分濃度が互いに異なることを特徴とする請求項2に記載の塗布方法。
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