JP2008264765A - 塗工用ダイ、非接触ダイ塗工装置及び塗工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗工面にスジが発生しない塗工用ダイ、そのようなダイを取り付けた非接触ダイ塗工装置、及びそのようなダイを用いた塗工方法を提供する。
【解決手段】面上に2層以上の塗液を塗工可能な多層塗工用のダイにおいて、上ブロック、1以上の中ブロック、及び下ブロックはリップランド(リップ)を有し、上ブロック及び中ブロックのリップの上流側エッジ角は、いずれも90°±5°であるダイ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、塗工用ダイ、非接触ダイ塗工装置及び塗工方法に関する。
近年の高機能化指向に伴い、複数種の塗液を同時に積層塗工してなる高機能性積層膜が知られている。そして、この種の高機能性積層膜を形成するための多層塗工装置が開発されており、これらの装置を用いて均一に塗工を行うために種々の改良がなされている。
例えば、特表平9−511681号公報では、塗工方向上流側のリップをシャープエッジとして形成したダイを用いることにより、塗りムラを解決している。また、特開2003−260400号公報では、図3(a),(b)に示すような、先端リップのランドの長さ(厚み)を特定したダイを用いることにより、塗りムラを解決している。
特表平9−511681号公報 特開2003−260400号公報
しかしながら、上記のようなダイ(刃先形状)を用いた場合には、塗工面にスジが発生してしまうという問題があった。そこで、本発明においては、塗工面にスジが発生せず、均一な塗工が可能な塗工用ダイ、非接触ダイ塗工装置及び塗工方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、このような問題を解決するために種々の検討を行った。そして、ダイコーターの単層塗工において実塗工及びシミュレーションを行った結果、スジ発生の原因は、基材に対する塗工方向の上流側の刃先で塗液の駆け上がりが生じるためであることを見出した。
ここで、塗液の駆け上がりとは、図2に示すように、スロット114から押し出された塗液が、当該スロット114を形成するブロック106の塗工方向上流側のエッジ110を乗り越えて、その側面に回り込んでしまうことをいう。
なお、図2は、塗工用ダイの従来例を示す概略断面図である。この例において、ダイ101は、上ブロック105、中ブロック106、下ブロック107からなり、これらのブロックの間に、スロット113,114が形成されている。そして、バックアップロール102に支持された基材103に塗液を塗工するようになっている。
本発明者らが、塗液の駆け上がりを防止する方法を種々検討した結果、ダイのリップランドにおける塗工方向上流側のエッジの角度を90°±5°に調整することで、上記問題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下に関する。
(1)基材に対する塗工方向の上流側から順に、上ブロック、一つ以上の中ブロック、下ブロックを備え、各ブロック間に形成されたスロットから塗液を押し出すことにより、前記基材に二以上の塗液を塗工可能とした塗工用ダイであって、前記各ブロックはリップランドを有するとともに、前記上ブロックと、前記中ブロックのうち少なくとも一つの中ブロックのそれぞれのリップランドにおける前記上流側に位置するエッジの角度が、いずれも90°±5°であることを特徴とする塗工用ダイ。
(2)前記上ブロックと、前記少なくとも一つの中ブロックのそれぞれのリップランドの厚みを1〜2mmとした上記(1)記載の塗工用ダイ。
(3)上記(1)〜(2)のいずれかに記載の塗工用ダイを取り付けたことを特徴とする非接触ダイ塗工装置。
(4)上記(1)〜(2)のいずれかに記載の塗工用ダイにより、バックアップロールに支持されて繰り出される基材に塗液を塗工する塗工方法であって、前記各ブロック間に形成された全スロットから塗液を押し出して塗工するか、又は前記少なくとも一つの中ブロックよりも基材に対する塗工方向の下流側に位置するスロットのみから塗液を押し出して塗工することにより、基材上に形成する塗工層の積層数を可変とすることを特徴とする塗工方法。
(5)ウエット膜厚が20〜140μmで、ドライ膜厚が10〜50μmとなるように塗液を塗工する上記(4)に記載の塗工方法。
(6)塗液の粘度を10〜1500mPa・sとした上記(4)〜(5)のいずれかに記載の塗工方法。
本発明によれば、塗工面にスジが発生せず、均一な塗工が可能となる。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、図1は、本発明に係る塗工用ダイの一例を示す説明図であり、その長手方向に直交する断面の概略を示している。また、図1(a)は、二層塗工の例を示しており、図1(b)は、単層塗工の例を示している。
図1に示す例において、ダイ1は、バックアップロール2に支持された基材3との間に、一定の距離Wが保たれるように配置されている。このとき、図示しない繰り出し機から連続して繰り出される基材3は、バックアップロール2の回転を伴って図中矢印で示す方向に送られる。そして、ダイ1は、バックアップロール2に支持された基材3との距離Wを微調整できるように、図示しない塗工架台に取り付けることができ、これによって非接触ダイ塗工装置が構成される。
なお、図中、ダイ1の中心軸を符号Cで示し、ダイ1は、中心軸Cがバックアップロール2の回転中心を通るように配置される。
また、ダイ1は、基材3に対する塗工方向の上流側から順に、上ブロック5、中ブロック6、下ブロック7を備えている。
ここで、ダイ1による塗工は、図中矢印方向に繰り出される基材3に対してなされることから、基材3に対して既に塗工がなされた側、すなわち、塗工された基材3がダイ1から遠ざかっていく側を、基材3に対する塗工方向の上流側とする。また、基材3に対してこれから塗工がなされる側、すなわち、未塗工の基材3がダイ1に近づいてくる側を、基材3に対する塗工方向の下流側とする。
上ブロック5、中ブロック6、下ブロック7の三つのブロックは、シム15,16を間に挟んだ状態で、図示しないボルトなどの固定具によって、一体的に組み付けられている。
このようにすることで、上ブロック5と、中ブロック6との間には、シム15を介して、マニホールド11とスロット13とが形成される。同様に、下ブロック7と、中ブロック6との間には、シム16を介して、マニホールド12とスロット14とが形成される。
マニホールド11,12は、それぞれ図示しないギアポンプなどを介して塗液供給口から供給された塗液を滞留させて、塗液圧がダイ1の長手方向に均一になるように、所定の断面形状に形成することができる。マニホールド11,12で塗液圧が均一にされた後、スロット13,14内を基材3に向かって押し出された塗液は、図1に示すように、メニスカス4を形成しつつ基材3に塗工される。
このとき、図1(a)に示すように、マニホールド11,12のそれぞれの塗液供給口に異なる二種類の塗液を供給して、各塗液がスロット13,14内を基材3に向かって押し出されるようにすれば、二層塗工が可能となり、この場合、スロット14から押し出された塗液の上に、スロット13から押し出された塗液が塗工される。一方、図1(b)に示すように、マニホールド12の塗液供給口にのみ塗液を供給して、当該塗液がスロット14内を基材3に向かって押し出されるようにすれば、単層塗工が可能となる。
また、上ブロック5、中ブロック6、下ブロック7は、それぞれ、リップランド17、リップランド18、リップランド19を有している。リップランドとは、基材3の塗工面に平行又はほぼ平行に対面する平坦面を有し、ランドとして形成されるリップのことをいい、通常は、ダイ1の中心軸Cに直交又はほぼ直交するように形成される。
そして、図1に示す例では、上ブロック5のリップランド17の厚み方向両端縁に形成されたエッジのうち、基材3に対する塗工方向の上流側に位置するエッジ9の角度θ1を90°±5°としてある。同様に、中ブロック6のリッブランド18の厚み方向両端縁に形成されたエッジのうち、基材3に対する塗工方向の上流側に位置するエッジ10の角度θ2を90°±5°としてある。
これらのエッジ9,10の角度θ1,θ2は、好ましくは90°±2°であり、より好ましくは90°±1°である。
また、上ブロック5、中ブロック6、下ブロック7のそれぞれが有するリップランド17,18,19の厚みT1,T2,T3は、1〜2mmが好ましい。特に、上ブロック5のリップランド17の厚みT1と、中ブロック6のリップランド18の厚みT2は、これらのリップランド17,18において、基材3に対する塗工方向の上流側に位置するエッジ9,10の角度θ1,θ2を90°±5°に調整する観点から上記範囲とするのが好ましい。
以上のようなダイ1を用いて二層塗工を実施する場合、図1(a)に示すように、スロット13から押し出された塗液が、上ブロック5のリップランド17に接触した状態で基材3上に塗工される。このとき、基材3に対する塗工方向の上流側に位置するエッジ9を乗り越えて、塗液の駆け上がり生じてしまうと、塗工面にスジが生じてしまうが、上記エッジ9の角度θ1を90°±5°とすることで、このような不具合を有効に回避することができる。
また、単層塗工を実施する場合、図1(b)に示すように、スロット12から押し出された塗液が、中ブロック6のリップランド18に接触した状態で基材3上に塗工される。この場合も二層塗工の場合と同様に、基材3に対する塗工方向の上流側に位置するエッジ10を乗り越えて、塗液の駆け上がり生じてしまうと、塗工面にスジが生じてしまうが、上記エッジ10の角度θ1を90°±5°とすることで、このような不具合を有効に回避することができる。
このように、本実施形態におけるダイ1は、その組み方を変更しなくても、二層塗工と単層塗工を行うことができ、基材3上に形成する塗工層の積層数を可変とすることができる。そして、いずれの場合にも、塗工面にスジが生じないようにすることができ、均一な塗工が可能となる。また、単層塗工の場合、必要に応じて上ブロック5を外して塗工を行うこともできるが、この場合も同様に、塗工面にスジが生じることがない。
以上のようなダイ1を用いて塗工を実施するにあたり、基材3としては、例えば、ポリエチレンレテフタレート(PET)、延伸ポリプロピレン(OPP)などの各種シート材の使用が可能である。
塗工時の塗液は、粘度10〜1500mPa・s、固形分濃度20〜60重量%、密度900〜1100kg/m、表面張力30〜40×10−3N/mとなるように調製するのが好ましく、塗工速度(基材3の繰り出し速度)は、概ね40m/分程度までの領域で適用可能である。
また、基材3に対して塗液を塗工する際には、ウエット膜厚が20〜140μm、ドライ膜厚が10〜50μmの範囲で塗工するのが好ましい。特に図示しないが、ダイ1の塗工方向下流側には、減圧チェンバーを設置して、100〜2500Pa程度の減圧度(大気圧に対して減圧する度合(負圧))で塗工を実施するようにすることもできる。
塗液が塗工された基材3は、その後、乾燥ゾーンを経て、ラミネート工程などの後工程を必要に応じて施してから、巻き取り機によって巻き取られるのが基本工程である。
以下、具体的な実施例を挙げて、本発明をより詳細に説明する。
[実施例1]
図1に示す例と同様のダイ1を用意し、バックアップロール2に支持された基材3との距離Wが45μmとなるように配置した。
また、上ブロック5のリップランド17におけるエッジ9の角度θ1を90°、中ブロック6のリッブランド18におけるエッジ10の角度θ2を90°とし、上ブロック5のリップランド17の厚み、中ブロック6のリップランド18の厚み、下ブロック7のリップランド19の厚みをそれぞれ2mmとした。
本実施例では、厚み16μmのPETからなるシート材(商品名「HTF−01」:帝人株式会社製)を基材3に用いて、マニホールド12の塗液供給口に感光性樹脂を塗液として供給することにより、基材3の塗工面に対して単層塗工を実施した。
このとき、ダイ1は、スロット13の間隔W1が0.25mm、スロット14の間隔W2が0.35mmとなるように、上ブロック5、中ブロック6、下ブロック7を組み付けて塗工架台に取り付けた。また、塗工層のドライ膜厚が15μmとなるように塗工条件を調整した。
なお、塗液は、粘度800mPa・s、密度980kg/m、表面張力37×10−3N/mとなるように調製し、流量1.65×10−3/分で供給した。また、塗工速度は35m/分とし、減圧チェンバーによる減圧度は1400Paとした。
塗工後、塗液を塗工した基材3を、60℃、90℃、110℃、120℃、120℃、30℃にそれぞれ設定した、六つの乾燥ゾーンを順次通過させた。
基材3上に形成された塗工層の塗工面を観察したところ、表面にはスジも見られず、非常に良好な面性状であった。
[実施例2]
実施例1と同じダイ1を、バックアップロール2に支持された基材3との距離Wが48μmとなるように配置した。
本実施例では、厚み18μmのPETからなるシート材(商品名「G2」:帝人デュポンフィルム株式会社製)を基材3に用いて、マニホールド11,12のそれぞれの塗液供給口に異なる感光性樹脂を塗液として供給することにより、基材3の塗工面に対して二層塗工を実施した。
このとき、ダイ1は、スロット13の間隔W1が0.20mm、スロット14の間隔W2が0.25mmとなるように、上ブロック5、中ブロック6、下ブロック7を組み付けて塗工架台に取り付けた。また、スロット13から押し出された塗液により形成される塗工層のドライ膜厚が5μm、スロット14から押し出された塗液により形成される塗工層のドライ膜厚が10μmとなるように塗工条件を調整した。
なお、スロット13から押し出す塗液は、粘度200mPa・s、密度980kg/m、表面張力32×10−3N/mとなるように調製し、流量1×10−3/分で供給した。スロット14から押し出す塗液は、粘度280mPa・s、密度985kg/m、表面張力34×10−3N/mとなるように調製し、流量1.6×10−3/分で供給した。また、塗工速度は40m/分とし、減圧チェンバーによる減圧度は1800Paとした。
塗工後、塗液を塗工した基材3を、60℃、80℃、90℃、110℃、120℃、30℃にそれぞれ設定した六つの乾燥ゾーンに塗工された基材3を順次通過させた。
基材3上に形成された塗工層の塗工面を観察したところ、表面にはスジも見られず、非常に良好な面性状であった。
[実施例3]
バックアップロール2に支持された基材3との距離Wが20μmとなるようにダイ1を配置し、減圧チェンバーによる減圧度を1800Paとした以外は実施例1と同様にして、単層塗工を実施した。
基材3上に形成された塗工層の塗工面を観察したところ、表面にはスジも見られず、非常に良好な面性状であった。
[比較例1]
図2に示す例と同様のダイ101を用意し、バックアップロール102に支持された基材103との距離W0が50μmとなるように配置した。
ここで、ダイ101は、実施例1のダイ1に対して、中ブロック106のリッブランド118におけるエッジ110の角度θ12を150°、中ブロック106のリップランド118の厚みT12を0.381mmとした点で異なるが、それ以外はほぼ同様とした。
実施例1に準じて単層塗工を実施したところ、塗液の条件が粘度825mPa・s、密度980kg/m、表面張力36×10−3N/m、流量0.65×10−3/分のとき、図2に示すように、中ブロック106のリッブランド118におけるエッジ110で塗液の駆け上がりが認められ、塗工層の塗工面にスジの発生を確認した。
[比較例2]
比較例1のダイ101において、中ブロック106のリッブランド118におけるエッジ110の角度θ12を110°に変更して、比較例1と同様に単層塗工を実施したところ、中ブロック106のリッブランド118におけるエッジ110で塗液の駆け上がりが認められ、塗工層の塗工面にスジの発生を確認した。
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、前述した実施形態では、上ブロック5と下ブロック7との間に一つの中ブロック6を組み付け、これによって二層塗工を可能としているが、中ブロック6を二以上とし、隣接する中ブロック間にもマニホールドとスロットを形成することで、さらに多層の塗工を可能とすることもできる。
このとき、少なくとも一つの中ブロックのリップランドについて、好ましくは塗液が押し出されるスロットを構成する全ての中ブロックのリップランドについて、その基材3に対する塗工方向の上流側に位置するエッジの角度を90°±5°とすればよく、また、当該中ブロックのリップランドの厚みを1〜2mmとするのが好ましい。
そして、各ブロック間に形成された全スロットから塗液を押し出して塗工するか、又は基材3に対する塗工方向の上流側に位置するエッジの角度を90°±5°とした中ブロックよりも同下流側に位置するスロットのみから塗液を押し出して塗工することにより、基材上に形成する塗工層の積層数を可変とすることができる。また、単層塗工の場合、下ブロックとそのすぐ上流側の少なくとも一つの中ブロックとが備えられていれば塗工が可能であるので、必要に応じてそれ以外の中ブロックや上ブロックを外して塗工を行うこともできる。
これらの場合においても、塗工面にスジが生じないようにすることができる。
本発明は、塗工面にスジが発生しない塗工用ダイ、そのようなダイを取り付けた非接触ダイ塗工装置、及びそのようなダイを用いた塗工方法を提供する。
本発明に係る塗工用ダイの一例を示す説明図である。 塗工用ダイの従来例(比較例)におけるダイ先端を示す概略断面図である。 従来技術の実施形態であるダイの先端の断面図である。
符号の説明
1 ダイ
2 バックアップロール
3 基材
4 メニスカス
5 上ブロック
6 中ブロック
7 下ブロック
9 エッジ(上ブロック)
10 エッジ(中ブロック)
11 マニホールド
12 マニホールド
13 スロット
14 スロット
15 シム
16 シム
17 リップランド(上ブロック)
18 リップランド(中ブロック)
19 リップランド(下ブロック)

Claims (6)

  1. 基材に対する塗工方向の上流側から順に、上ブロック、一つ以上の中ブロック、下ブロックを備え、各ブロック間に形成されたスロットから塗液を押し出すことにより、前記基材に二以上の塗液を塗工可能とした塗工用ダイであって、
    前記各ブロックはリップランドを有するとともに、
    前記上ブロックと、前記中ブロックのうち少なくとも一つの中ブロックのそれぞれのリップランドにおける前記上流側に位置するエッジの角度が、いずれも90°±5°であることを特徴とする塗工用ダイ。
  2. 前記上ブロックと、前記少なくとも一つの中ブロックのそれぞれのリップランドの厚みを1〜2mmとした請求項1記載の塗工用ダイ。
  3. 請求項1〜2のいずれか1項に記載の塗工用ダイを取り付けたことを特徴とする非接触ダイ塗工装置。
  4. 請求項1〜2のいずれか1項に記載の塗工用ダイにより、バックアップロールに支持されて繰り出される基材に塗液を塗工する塗工方法であって、
    前記各ブロック間に形成された全スロットから塗液を押し出して塗工するか、又は前記少なくとも一つの中ブロックよりも基材に対する塗工方向の下流側に位置するスロットのみから塗液を押し出して塗工することにより、基材上に形成する塗工層の積層数を可変とすることを特徴とする塗工方法。
  5. ウエット膜厚が20〜140μmで、ドライ膜厚が10〜50μmとなるように塗液を塗工する請求項4に記載の塗工方法。
  6. 塗液の粘度を10〜1500mPa・sとした請求項4〜5のいずれか1項に記載の塗工方法。
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