JP2002218298A - 撮像装置、シェーディング補正方法、及び記憶媒体 - Google Patents
撮像装置、シェーディング補正方法、及び記憶媒体Info
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Abstract
撮影レンズの交換に関わりなく撮像素子平面上の感度不
均一性を解消するようにする。 【解決手段】 撮像素子5を備えるとともに、撮像レン
ズ3が交換可能である撮像装置において、メモリ12〜
15が、前記撮像素子5の平面上に2次元配列された各
画素にそれぞれ対応したシェーディング補正係数を記憶
し、補正手段(10,16,17,18,19)が、前
記撮像素子5の各画素からそれぞれ取り出された輝度デ
ータに対して、前記メモリ12〜15に記憶されたシェ
ーディング補正係数の中から対応画素に関するシェーデ
ィング補正係数を抽出して乗算補正する。
Description
ディング補正方法、及び記憶媒体に関し、特に、撮像素
子を備えるとともに、撮像レンズが交換可能である撮像
装置、該撮像装置に適用されるシェーディング補正方
法、及び該シェーディング補正方法を実行するプログラ
ムを記憶した記憶媒体に関する。
タルスチルカメラの構成の一例を示すブロック図であ
る。
W及びレリーズSWで構成されており、撮影者によって
カメラ操作スイッチ43が操作されると、全体制御回路
44がカメラ操作スイッチ43の状態変化を検出し、そ
の他の各回路ブロックヘ電源供給が開始される。
系33を通して撮像部34上に結像され、この撮像部3
4が電気信号をA/D変換部35へ出力する。電気信号
は、A/D変換部35によって、画素毎に順々に所定の
デジタル信号に変換され、プロセス処理回路36へ送ら
れる。このプロセス処理回路36では、各画素データを
基にRGBの各色信号を生成し、撮影者が撮影前操作を
行っている状態では、この生成結果を、メモリ制御部3
7を介してビデオメモリ41に各フレーム毎に定期的に
転送する。ビデオメモリ41に転送されたデータを基
に、モニター表示部42がファインダー表示等を行う。
対して撮影操作を行った場合には、カメラ操作スイツチ
43の状態変化を検出した全体制御回路44からの制御
信号によって、上記プロセス処理回路36から出力され
た1フレーム分の各画素データがフレームメモリ38内
に記憶される。続いて、このフレームメモリ38内のデ
ータが、メモリ制御部37及び作業用のワークメモリ3
9によって、所定の圧縮フォーマットにデータ圧縮さ
れ、その圧縮結果が外部メモリ40に記憶される。な
お、外部メモリ40は、フラッシュメモリ等の不揮発性
メモリからなる。
るには、上記外部メモリ40に圧縮記憶されたデータ
を、メモリ制御部37が通常の撮影画素毎のデータに伸
張し、その結果をビデオメモリ41へ転送する。ビデオ
メモリ41に転送されたデータを基に、モニター表示部
42がファインダー表示等を行う。
なデジタルカメラに用いる撮像素子には、画素毎の光感
度を向上させるために、図11に示すようなマイクロレ
ンズが、撮像素子の感光画素部分毎に設けられている。
ンズからの入射光角度との関係によって発生するシェー
ディング(撮影レンズからの入射光の入射角度に依存す
る空間的な感度不均一性)の発生原理を示した図であ
る。図中、20はフィールドレンズとしての撮影レンズ
を、21はマイクロレンズを、22は撮像素子の感光部
を表している。
感光部22毎に設けることで、たとえ撮像素子の感光部
22の有効感度領域が狭くなったとしても、周辺の光を
感光部22に有効に集めることが可能となっている。
に、撮影レンズ20を通した光線がほぼ垂直に撮像素子
の感光部22に入射する場合は、ほぼ問題無く入射光線
が撮像素子の感光部22に集まるが、図11(b)に示
すように、撮影レンズ20を通した光線が斜めに撮像素
子に入射する場合は、撮影レンズ20とマイクロレンズ
21との光学的な関係で、撮影レンズ20の光軸から離
れた領域(撮像素子の周辺部分)の各感光部には、本来
の入射光線の一部しか入射しなくなってしまう。
トシェーディングと呼ぶが、この現象は、撮像素子上の
画素位置が撮影レンズ20の光軸から離れるに従って激
しくなる。
ロレンズ21との組み合わせで発生するホワイトシェー
ディングを補正する方法が、例えば特開平6−1972
66号公報に開示されている。この方法では、撮像用の
レンズ内に設けられたメモリにシェーディング補正デー
タを予め記憶しておき、撮影時にそれを読み出して、ア
ナログ/デジタル変換回路の基準電圧をこれに基づき作
成し、アナログ撮像信号をこの基準電圧に基づきデジタ
ル信号に変換して、シェーディング補正を行なってい
る。
のレンズ交換可能なデジタルカメラに、従来の一眼レフ
タイプの銀塩フィルムカメラにおける光学システム(例
えば交換レンズシステム)を流用する場合は、このレン
ズ交換可能なデジタルカメラは、こうした流用が不可能
なデジタルカメラの撮像素子に比較して、かなり大きな
サイズの撮像素子が必要となる。
子では、撮像レンズによっては、撮像素子周辺部への光
線の入射角が大きくなってしまうものがある。この場
合、マイクロレンズの位置、オンチップ色フィルタの製
作ズレ、撮像素子のデバイス構造等に起因して、入射角
が大きくなる撮像素子周辺部で感度が低下する感度不均
一性(シェーディング)が発生する。これを以下に説明
する。
子は、感度向上のために入射光をフォトダイオード(撮
像素子の感光部22)へ集光するマイクロレンズ21を
備えているが、入射光の入射角が大きくなると、マイク
ロレンズ21で屈折した入射光はフォトダイオードの中
心から離れたところへ集光してしまうため、その画素の
感度が低下してしまう。
示されているように、被写体を結像するレンズの特性に
よって撮像素子周辺部で入射光の入射角が大きくなるこ
とを考慮してシェーディング補正を行う撮像装置は存在
したが、レンズを交換できる撮像装置システムでは、レ
ンズを交換すると撮像素子へ入射する光線の入射角度特
性が大きく変わってしまい、シェーディング補正を好適
に行うことができなかった。
ているときでも、そのレンズがズームレンズである場
合、撮影画角が変わったり、異なる距離の被写体にピン
トを合わせたりしたときには、撮像レンズの射出瞳位置
が変化するために、撮像素子周辺部への入射光の入射角
が変わってしまい、シェーディング補正を好適に行うこ
とができなかった。
光カットフィルタによる色シェーディングの発生原理を
概念的に表わした図である。図12(a)は反射型赤外
光カットフィルタの入射角に依存する分光透過率特性を
示し、図12(b)はオンチップカラーフィルタを備え
る撮像素子の分光感度特性の一例を示し、図12(c)
は赤フィルタ画素の感度を示す。ここでは、RGB原色
タイプのオンチップカラーフィルタを持つ撮像素子の例
を示している。なお、図12(a)の横軸の波長と図1
2(b)の横軸の波長とは同じレベル目盛である。
を持つ赤外光カットフィルタを通ってきた光が、図12
(b)に示す分光感度特性をもつ撮像素子に入射された
とする。この場合、図12(a)及び(b)から分かる
ように、青と緑のカラーフィルタの波長領域では、赤外
光カットフィルタの分光透過率特性に入射角度依存性は
少なく、一方、赤のカラーフィルタの波長領域では、赤
外光カットフィルタの分光透過率特性が大きな入射角度
依存性を持っている。また、撮像素子から出力される信
号の感度特性は、赤外光カットフィルタの分光透過率特
性と、撮像素子の分光感度特性の積で表わされる。した
がって、入射光の入射角が大きい場合は赤のカラーフィ
ルタを持つ画素の感度が落ちてしまい、図12(c)に
示すように、撮像素子周辺部で赤フィルタを持つ画素の
感度だけが低下する色シェーディングが発生する。
たものであって、撮影レンズが交換可能な撮像装置にお
いて、撮影レンズの交換に関わりなく撮像素子平面上の
感度不均一性を解消するようにした撮像装置、シェーデ
ィング補正方法、及び記憶媒体を提供することを目的と
する。
生する色シェーディングを補正することを可能にした撮
像装置、シェーディング補正方法、及び記憶媒体を提供
することを他の目的とする。
に、請求項1記載の発明によれば、撮像素子を備えると
ともに、撮像レンズが交換可能である撮像装置におい
て、前記撮像素子の平面上に2次元配列された各画素に
それぞれ対応したシェーディング補正係数を記憶する記
憶手段と、前記撮像素子の各画素からそれぞれ取り出さ
れた輝度データに対して、前記記憶手段に記憶されたシ
ェーディング補正係数の中から対応画素に関するシェー
ディング補正係数を抽出して補正演算する補正手段とを
有することを特徴とする。
置が、撮像レンズ内に備えられた射出瞳位置情報を取り
出す取出手段と、前記取出手段により取り出された射出
瞳位置情報に基づきシェーディング補正係数を算出し、
前記記憶手段に送る算出手段とを更に有することを特徴
とする。
置が、前記取出手段により取り出された前記射出瞳位置
情報を、前記撮像レンズのズーム位置、フォーカス位
置、像高、絞り量の少なくとも1つに応じて修正し、前
記算出手段に送る修正手段を更に有することを特徴とす
る。
領域を透過させない色フィルタが、前記撮像レンズと前
記撮像素子との間に設けられている場合には、前記記憶
手段は、前記色フィルタによって影響を受ける画素と、
受けない画素とに分けて対応シェーディング補正係数を
記憶することを特徴とする。
像素子を備えるとともに、撮像レンズが交換可能である
撮像装置に適用されるシェーディング補正方法におい
て、前記撮像素子の平面上に2次元配列された各画素に
それぞれ対応したシェーディング補正係数を記憶手段に
記憶する記憶ステップと、前記撮像素子の各画素からそ
れぞれ取り出された輝度データに対して、前記記憶手段
に記憶されたシェーディング補正係数の中から対応画素
に関するシェーディング補正係数を抽出して補正演算す
る補正ステップとを有することを特徴とする。
撮像素子を備えるとともに、撮像レンズが交換可能であ
る撮像装置に適用されるシェーディング補正方法をプロ
グラムとして記憶した、コンピュータにより読み出し可
能な記憶媒体において、前記シェーディング補正方法方
法が、前記撮像素子の平面上に2次元配列された各画素
にそれぞれ対応したシェーディング補正係数を記憶手段
に記憶する記憶ステップと、前記撮像素子の各画素から
それぞれ取り出された輝度データに対して、前記記憶手
段に記憶されたシェーディング補正係数の中から対応画
素に関するシェーディング補正係数を抽出して補正演算
する補正ステップとを有することを特徴とする。
面を参照して説明する。
スチルカメラ)の一実施の形態の構成を示すブロック図
である。この撮像装置ではレンズ交換が可能である。
CPU、2は射出瞳位置検出部、3は交換レンズであ
る。交換レンズ3は射出瞳位置情報を内部に備え、検出
部2は、交換レンズ3に備えられたその射出瞳位置情報
を検出し、検出値を修正してエンコード情報を作成し、
CPU1に出力する。
ィング補正係数の算出に使用されるが、その算出の前に
射出瞳位置情報は、交換レンズ3のズーム位置、フォー
カス位置、像高、絞り量の少なくとも1つに応じて修正
される。すなわち、射出瞳位置は一般に、撮像レンズと
撮像素子との光軸上の距離で表されるが、これはズーム
やフォーカスの変化に連動して変わる。また、像高(撮
像素子平面において着目画素の位置と光軸上の点との距
離)が変わることによっても若干変化することが知られ
ている。さらに、絞り量が変わると、撮像素子の着目画
素に入射する光の入射角の範囲が変化する。これらの変
化はシェーディング補正係数を算出する際の誤差となっ
て現れるので、精度の高いシェーディング補正をするた
めに、交換レンズ3の射出瞳位置情報を、交換レンズ3
のズーム位置、フォーカス位置、像高、絞り量の少なく
とも1つに応じて修正する。
ルタ、5は撮像素子である。撮像素子5は、例えばCC
D等の電荷転送素子から成り、交換レンズ3を通して被
写体像が結像され、その結果蓄積された電荷を電気信号
として、画素毎に順々に読み出してCDS/AGC回路
6へ出力する。CDS/AGC回路6は、撮像素子5内
で発生するリセットノイズ等の雑音成分を抑圧し、適当
なレベルまで増幅してから、この出力をA/D変換回路
7へ出力する。A/D変換回路7は、上記の電荷量に相
当する被写体の輝度データをデジタルデータに変換す
る。なお、撮像素子5上には、RGB等の各色信号を作
り出すための光学色フィルタが貼り付けられているの
で、撮像素子5からの出力信号は各色を順次示す信号と
なる。
で電荷蓄積を行うために必要な電気エネルギを素子毎に
供給する。すなわち、タイミングジェネレータ9から送
られるタイミング信号に基づいて、撮像素子5を水平方
向及び垂直方向に走査して供給を行う。
期信号HD及び垂直同期信号VDがアドレス発生回路1
0へ供給され、アドレス発生回路10では、それらの同
期信号に基づいてアドレス信号を発生する。
補正(シェーディング補正)を行うために必要な補正デ
ータを記憶するメモリであり、12は水平方向の第1補
正データを記憶しているHメモリH1、13は水平方向
の第2補正データを記憶しているHメモリH2、14は
垂直方向の第1補正データを記憶しているVメモリV
1、15は垂直方向の第2補正データを記憶しているV
メモリV2である。
路10から出力されたアドレス信号に基づいて所定信号
HSEL,VSELを出力する。
〜15から送られる各出力信号の中から、アドレス判別
回路11から送られる所定信号HSEL,VSELに基
づいてそれぞれ選択を行い、水平方向及び垂直方向の補
正データを出力するものである。
換回路7から出力される画素毎の輝度データと、セレク
タ16を介して得られる水平方向の補正データとの乗算
を行うものである。19は乗算回路MUL2であり、乗
算回路(MUL1)18の出力と、セレクタ17を介し
て得られる垂直方向の補正データとの乗算を行うもので
ある。
れた感度補正(シェーディング補正)が施された画素毎
の輝度データは、通常、プロセス処理回路(図示せず)
へ送られ、ここでダークレベル補正やγ変換、色補間処
理が行われ、その結果がメモリ(図示せず)に記憶され
るようになっている。
る。図2(a)は撮像素子5の画素配列を示し、図2
(b)はG(グリーン)の補間フィルタを示し、図2
(c)はR(レッド)/B(ブルー)の補間フィルタを
示し、図2(d)は補間処理後の画素配列を示す。ここ
で使用している撮像素子の色フィルタ配列は一般的なベ
イヤー配列であり、図2(b)に示すようなGの市松、
図2(c)に示すようなR/Bの線順次の配列となって
いる。
Bの情報があるわけではないので、例えば図2(b)や
図2(c)に示した3×3のマトリックス行列を使用し
た補間演算にて、撮像素子上の全画素ポイントにおける
RGB色情報を作り出すのが一般的である。これを以下
に具体的に説明する。
信号を生成するには、点線a1で囲んだ画素a及びその
周囲8画素の各輝度データに、G補間フィルタの係数を
それぞれ掛け合わせ合算することによって求める。図2
(b)に示すG補間フィルタにおいて、点線a1内のG
(グリーン)の画素に対応する係数は、画素aの位置で
1であり、4隅の各画素の位置で0である。したがっ
て、画素aの輝度データがそのままG補間後信号とな
る。
補間後信号を生成するには、点線b1で囲んだ画素b及
びその周囲8画素の各輝度データに、G補間フィルタの
係数をそれぞれ掛け合わせ合算することによって求め
る。この場合、図2(b)に示すG補間フィルタにおい
て、点線b1内のG(グリーン)の画素に対応する係数
は、画素bの上下左右の各位置で0.25である。した
がって、画素bのG補間後信号は、上下左右の各位置に
おける係数を乗算後の合算値となる。言い換えれば、上
下左右の各位置における各輝度データの平均値となる。
ルー)についても、G補間フィルタとは係数が異なるR
/B補間フィルタを使用して、全画素に対するR/B補
間後信号を決定する。
示すような全画素に対するRGB補間後信号が生成され
る。
れる感度補正(シェーディング補正)処理を、図3及び
図4を参照して説明する。
造との組み合わせで発生するシェーディングを補正する
シェーディング補正係数を示す図である。
近く、撮像素子周辺部で感度が大きく低下している場合
は、シェーディング補正係数を、図3(a)のように像
高の高いところ(撮像素子周辺部)で大きくなるように
して、撮像素子の出力信号を増幅するようにする。反対
に射出瞳位置が遠く、撮像素子周辺部で感度はあまり低
下しない場合は、シェーディング補正係数を、図3
(b)のように像高の高いところ(撮像素子周辺部)で
僅か大きくなるようにして、撮像素子の出力信号を若干
増幅するようにする。具体的には、図1に示す射出瞳位
置検出部2が交換レンズ3に備えられた射出瞳位置情報
を読み出し、上記のようにズーム位置、フォーカス位置
等に応じて修正を加えて全体制御CPU1へ送り、全体
制御CPU1が、修正された射出瞳位置情報に応じてシ
ェーディング補正係数を算出する。
係数を厳密に対応させようとすると、撮像素子を中心と
した同心円状にシェーディング補正係数を対応させなけ
ればならず、ハードウェア処理が難しくなる。そこで、
本実施の形態では、図4に示すようなシェーディング補
正係数を設定する。
ング補正係数を示す図である。(a)は撮像素子の平面
を示し、(b)は水平方向のシェーディング補正係数成
分を示し、(c)は垂直方向のシェーディング補正係数
成分を示す。
くなっている撮像素子左右の周辺部分に対して感度を上
げるようにシェーディング補正係数を設定し、垂直方向
においては、感度が低くなっている撮像素子上下の周辺
部分に対して感度を上げるようにシェーディング補正係
数を設定し、水平方向、垂直方向のシェーディング補正
係数を画像平面上で掛け合わせたときに、擬似的に同心
円状になるように設定する。この疑似同心円状の補正
は、感度が、後述の図6に示すように、撮像素子へ入射
する光の入射角に対して十分になだらかに変化し、かつ
変化量が少ないならば、同心円状に補正する場合に比
べ、十分に満足できる精度となる。
ング補正係数を撮像素子平面上で水平方向及び垂直方向
の成分に分ける方法を説明する。
の光の通路を示す図である。図中20は撮影レンズ、2
3は絞りである。θは光の入射角、dは撮像素子5上に
入射された光の光軸中心からの距離、つまり像高、pは
撮影レンズ20と撮像素子5との光軸上の距離、つまり
射出瞳位置である。
フ、図7は像高dの撮像素子5平面上でのX,Y成分を
示す図である。
が図6で表わされるものとし、このシェーディング特性
は、感度をy、入射角をθとすると、下記の関数で近似
できるものとする。
高、pは射出瞳位置(距離)である。
平面上において、X軸に対して角度θ′の傾きを持つ像
高dを、撮像素子5平面上でX成分dcosθ′とY成
分dsinθ′とに分割した場合、上記式(2)と同様
な下記式が得られる。
けるX成分及びY成分である。
と、感度yは下記式のように表せる。
向及び垂直方向の各補正式を下記式とし、 (Atan2θx+Btanθx+C)-1 …(6) (Atan2θy+Btanθy+C)-1 …(7) 上記補正式(6),(7)を、撮像素子の各画素からの
輝度データに乗算することにより、水平方向のシェーデ
ィング補正後データH(i)及び垂直方向のシェーディ
ング補正後データV(j)を算出する。
素毎に水平方向及び垂直方向のシェーディング補正係数
を算出し、これらを、図1に示す全体制御CPU1から
Hメモリ(H1)12及びVメモリ(V1)14におい
て、各画素位置に対応したアドレス位置にそれぞれ格納
する。
ズ21との光学的な関係で生じるシェーディングについ
ては、色フィルタの性能等に関係なく、撮像素子5の1
画面分の出力に対して、水平方向、垂直方向にそれぞれ
1つずつのシェーディング補正係数で補正する。すなわ
ち、図1に示す構成において、A/D変換回路7から出
力された画素毎の輝度データに対して、乗算回路(MU
L1)18が、画素位置に対応した水平方向のシェーデ
ィング補正係数を乗算することにより、まず水平方向の
補正を行い、次に乗算回路(MUL2)19が、画素位
置に対応した垂直方向のシェーディング補正係数を乗算
することにより、垂直方向の補正を行う。これにより、
撮像素子5の1画面分の出力に対して、シェーディング
補正を行なうことができる。
において、撮像レンズに射出瞳位置情報を備え、撮像時
には撮像装置本体が撮像レンズの射出瞳情報を用いてシ
ェーディング補正係数を算出し、シェーディング補正を
行う。これによって、撮像レンズを交換しても、シェー
ディング補正を好適に実行することができる。
との組み合わせで発生するシェーディングは、撮像素子
に入射する光線の入射角に依存しているため、撮像素子
の注目画素において、その画素に入射する入射光の入射
角がわかれば、シェーディング補正量が算出できる。す
なわち、注目画素における像高と、撮像レンズの射出瞳
位置がわかれば、入射角が計算でき、シェーディング補
正量が算出できることになる。このとき、射出瞳位置を
交換レンズ内に備え、像高を撮像装置本体で計算するこ
とにより、どの交換レンズと、どの撮像装置本体とを組
み合わせても、撮像レンズと撮像素子の光学特性の組み
合わせに起因するシェーディングを好適に補正できる。
基になる撮像レンズの射出瞳位置情報を、ズーム位置、
フォーカス位置、像高、絞り量の少なくとも1つにより
修正するようにする。これにより、シェーディング補正
の精度を向上させることができる。
ンズ20(交換レンズ3)の光学条件で発生する色シェ
ーディングを防止する方法を、以下に説明する。
層タイプ反射型の赤外光カットフィルタ4を使用し、撮
像素子5が、図12(b)に示すようなRGB原色ベイ
ヤーフィルタを備えている場合、図12(a)で示した
赤外光カットフィルタの分光透過率特性の入射角依存性
により、赤フィルタを持つ画素の感度が大きな入射角依
存性を持つ。そのため、図12(c)のように赤色チャ
ンネルのみに大きくシェーディングが発生し、その他の
チャンネルで発生するシェーディングは赤色チャンネル
と比べて僅かである。
の光学的な組み合わせで生じるこうした色シェーディン
グは、交換レンズ3の射出瞳位置が撮像素子5に近いほ
ど赤外カットフィルタ4の周辺部への入射光の入射角が
大きくなるため、色シェーディング量が大きくなる。
列と、配列に応じた各シェーディング補正係数とを示す
図である。(a)はRGB原色ベイヤーフィルタの配列
を示し、(b)はRGB原色ベイヤーフィルタの第1行
に対応するシェーディング補正係数H1(i),H2
(i)を示し、(c)はRGB原色ベイヤーフィルタの
第2行に対応するシェーディング補正係数H1(i),
H2(i)を示し、(d)はRGB原色ベイヤーフィル
タの第1列に対応するシェーディング補正係数V1
(j),V2(j)を示し、(e)はRGB原色ベイヤ
ーフィルタの第2列に対応するシェーディング補正係数
V1(j),V2(j)を示す。
(a)のような配列になっているので、例えば第1行の
水平ラインでは、G,Rが交互に並び、左端から数えて
奇数番号に位置する画素(G)の出力感度と偶数番号に
位置する画素(R)の出力感度とは異なる。すなわち、
Rフィルタを持つ画素の出力は、Gフィルタを持つ画素
の出力に比べ、周辺部で大幅に低下する。そのため、図
8(b)に示すようなシェーディング補正係数H1
(i),H2(i)を設定する。シェーディング補正係
数H1(i)は、Rフィルタを持つ画素の出力に適用さ
れる補正係数であり、図1のHメモリ(H1)12に格
納され、一方、シェーディング補正係数H2(i)は、
Gフィルタを持つ画素の出力に適用される補正係数であ
り、図1のHメモリ(H2)13に格納される。
平ラインでは、B,Gが交互に並ぶので、左端から数え
て奇数番号に位置する画素(B)の出力感度と偶数番号
に位置する画素(G)の出力感度とは、ほとんど同じで
ある。そのため、図8(c)に示すような同一のシェー
ディング補正係数H1(i),H2(i)を設定する。
シェーディング補正係数H1(i)は、Bフィルタを持
つ画素の出力に適用される補正係数であり、図1のHメ
モリ(H1)12に格納され、一方、シェーディング補
正係数H2(i)は、Gフィルタを持つ画素の出力に適
用される補正係数であり、図1のHメモリ(H2)13
に格納される。
の第1列の垂直ラインでは、G,Bが交互に並ぶので、
上端から数えて奇数番号に位置する画素(G)の出力感
度と偶数番号に位置する画素(B)の出力感度とは、ほ
とんど同じである。そのため、図8(d)に示すような
同一のシェーディング補正係数V1(j),V2(j)
を設定する。シェーディング補正係数V1(j)は、G
フィルタを持つ画素の出力に適用される補正係数であ
り、図1のVメモリ(V1)14に格納され、一方、シ
ェーディング補正係数V2(j)は、Bフィルタを持つ
画素の出力に適用される補正係数であり、図1のVメモ
リ(V2)15に格納される。
列の垂直ラインでは、R,Gが交互に並び、上端から数
えて奇数番号に位置する画素(G)の出力感度と偶数番
号に位置する画素(G)の出力感度とは異なる。すなわ
ち、Rフィルタを持つ画素の出力は、Gフィルタを持つ
画素の出力に比べ、周辺部で大幅に低下する。そのた
め、図8(e)に示すようなシェーディング補正係数V
1(j),V2(j)を設定する。シェーディング補正
係数V1(j)は、Rフィルタを持つ画素の出力に適用
される補正係数であり、図1のVメモリ(V1)14に
格納され、一方、シェーディング補正係数V2(j)
は、Gフィルタを持つ画素の出力に適用される補正係数
であり、図1のVメモリ(V2)15に格納される。
定格納して、撮像素子5からの画素毎の輝度データに対
して、対象画素の位置の2次元的なアドレスを基に、対
応するシェーディング補正係数を読み出して、乗算する
ようにする。これを、図9を参照して説明する。
所定信号HSEL,VSELの出力処理の手順を示すフ
ローチャートである。
0から送られた対象画像の2次元アドレスのうち、RG
B原色ベイヤーフィルタの垂直(列)方向のアドレスが
偶数であるか否かを判別する。また、ステップS2及び
S7で、アドレス発生回路10から送られた対象画像の
2次元アドレスのうち、RGB原色ベイヤーフィルタの
水平(行)方向のアドレスが偶数であるか否かを判別す
る。
ドレスのうち、RGB原色ベイヤーフィルタの垂直
(列)方向のアドレスが奇数(即ち2次元の撮像素子配
列でいう奇数行目)であり、且つ水平(行)方向のアド
レスが奇数(即ち2次元の撮像素子配列でいう奇数列
目)であるならば、ステップS3に進み、アドレス判別
回路11は所定信号HSELをLレベル(0レベル)と
する。その結果、セレクタ16はHメモリ(H1)12
の出力であるシェーディング補正係数H1(i)を乗算
回路(MUL1)18へ送る。
1は所定信号VSELをLレベル(0レベル)とする。
その結果、セレクタ17はVメモリ(V1)14の出力
であるシェーディング補正係数V1(j)を乗算回路
(MUL2)19へ送る。
上のGの画素22であるとした場合、乗算回路(MUL
1)18は、図8(b)で実線で示したシェーディング
補正係数H1(i)(H方向の左側が水平方向の下位ア
ドレスに相当し、H方向の右側が水平方向の上位アドレ
スに相当)を用いて輝度データに対する乗算補正を行
い、一方、乗算回路(MUL2)19は、図8(d)で
実線で示したシェーディング補正係数V1(j)の特性
(V方向の上側が垂直方向の下位アドレスに相当し、V
方向の下側が垂直方向の上位アドレスに相当)を用いて
輝度データに対する乗算補正を行う。
元アドレスのうち、RGB原色ベイヤーフィルタの垂直
(列)方向のアドレスが奇数(即ち2次元の撮像素子配
列でいう奇数行目)であり、且つ水平(行)方向のアド
レスが偶数(即ち2次元の撮像素子配列でいう偶数列
目)であるならば、ステップS5に進み、アドレス判別
回路11は所定信号HSELをHレベル(1レベル)と
する。その結果、セレクタ16はHメモリ(H2)13
の出力であるシェーディング補正係数H2(i)を乗算
回路(MUL1)18へ送る。
1は所定信号VSELをLレベル(0レベル)とする。
その結果、セレクタ17はVメモリ(V1)14の出力
であるシェーディング補正係数V1(j)を乗算回路
(MUL2)19へ送る。
画素23であるとした場合、乗算回路(MUL1)18
は、図8(b)で破線で示したシェーディング補正係数
H2(i)(H方向の左側が水平方向の下位アドレスに
相当し、H方向の右側が水平方向の上位アドレスに相
当)を用いて輝度データに対する乗算補正を行い、一
方、乗算回路(MUL2)19は、図8(e)で実線で
示したシェーディング補正係数V1(j)の特性(V方
向の上側が垂直方向の下位アドレスに相当し、V方向の
下側が垂直方向の上位アドレスに相当)を用いて輝度デ
ータに対する乗算補正を行う。
元アドレスのうち、RGB原色ベイヤーフィルタの垂直
(列)方向のアドレスが奇数(即ち2次元の撮像素子配
列でいう奇数行目)であり、且つ水平(行)方向のアド
レスが偶数(即ち2次元の撮像素子配列でいう偶数列
目)であるならば、ステップS5に進み、アドレス判別
回路11は所定信号HSELをHレベル(1レベル)と
する。その結果、セレクタ16はHメモリ(H2)13
の出力であるシェーディング補正係数H2(i)を乗算
回路(MUL1)18へ送る。
1は所定信号VSELをLレベル(0レベル)とする。
その結果、セレクタ17はVメモリ(V1)14の出力
であるシェーディング補正係数V1(j)を乗算回路
(MUL2)19へ送る。
画素23であるとした場合、乗算回路(MUL1)18
は、図8(b)で破線で示したシェーディング補正係数
H2(i)(H方向の左側が水平方向の下位アドレスに
相当し、H方向の右側が水平方向の上位アドレスに相
当)を用いて輝度データに対する乗算補正を行い、一
方、乗算回路(MUL2)19は、図8(e)で実線で
示したシェーディング補正係数V1(j)の特性(V方
向の上側が垂直方向の下位アドレスに相当し、V方向の
下側が垂直方向の上位アドレスに相当)を用いて輝度デ
ータに対する乗算補正を行う。
元アドレスのうち、RGB原色ベイヤーフィルタの垂直
(列)方向のアドレスが偶数(即ち2次元の撮像素子配
列でいう偶数行目)であり、且つ水平(行)方向のアド
レスが奇数(即ち2次元の撮像素子配列でいう奇数列
目)であるならば、ステップS8に進み、アドレス判別
回路11は所定信号HSELをLレベル(0レベル)と
する。その結果、セレクタ16はHメモリ(H1)12
の出力であるシェーディング補正係数H1(i)を乗算
回路(MUL1)18へ送る。
1は所定信号VSELをHレベル(1レベル)とする。
その結果、セレクタ17はVメモリ(V2)15の出力
であるシェーディング補正係数V2(j)を乗算回路
(MUL2)19へ送る。
画素24であるとした場合、乗算回路(MUL1)18
は、図8(c)で実線で示したシェーディング補正係数
H1(i)(H方向の左側が水平方向の下位アドレスに
相当し、H方向の右側が水平方向の上位アドレスに相
当)を用いて輝度データに対する乗算補正を行い、一
方、乗算回路(MUL2)19は、図8(d)で実線で
示したシェーディング補正係数V2(j)の特性(V方
向の上側が垂直方向の下位アドレスに相当し、V方向の
下側が垂直方向の上位アドレスに相当)を用いて輝度デ
ータに対する乗算補正を行う。
元アドレスのうち、RGB原色ベイヤーフィルタの垂直
(列)方向のアドレスが偶数(即ち2次元の撮像素子配
列でいう偶数行目)であり、且つ水平(行)方向のアド
レスが偶数(即ち2次元の撮像素子配列でいう偶数列
目)であるならば、ステップS10に進み、アドレス判
別回路11は所定信号HSELをHレベル(1レベル)
とする。その結果、セレクタ16はHメモリ(H2)1
3の出力であるシェーディング補正係数H2(i)を乗
算回路(MUL1)18へ送る。
11は所定信号VSELをHレベル(1レベル)とす
る。その結果、セレクタ17はVメモリ(V2)15の
出力であるシェーディング補正係数V2(j)を乗算回
路(MUL2)19へ送る。
画素25であるとした場合、乗算回路(MUL1)18
は、図8(c)で実線で示したシェーディング補正係数
H2(i)(H方向の左側が水平方向の下位アドレスに
相当し、H方向の右側が水平方向の上位アドレスに相
当)を用いて輝度データに対する乗算補正を行い、一
方、乗算回路(MUL2)19は、図8(e)で破線で
示したシェーディング補正係数V2(j)の特性(V方
向の上側が垂直方向の下位アドレスに相当し、V方向の
下側が垂直方向の上位アドレスに相当)を用いて輝度デ
ータに対する乗算補正を行う。
対象画素の2次元的なアドレスを逐次判別し、水平・垂
直それぞれのアドレスが奇数であるか偶数であるかによ
って、シェーディング補正係数のテーブルを切換える。
これによって、図12(c)に示したような交換レンズ
3と赤外光カットフィルタ4との光学的な組み合わせで
生じる色シェーディングを防止することができる。な
お、ここでは、赤色シェーディングを防止することを説
明したが、特に赤色に限定されるものではなく、他の色
の色シェーディングにも本発明は適用できる。
それぞれ2種類のシェーディング補正係数を用意した
が、各R/G/B毎に別々のシェーディング補正係数を
用意するようにしてもよい。さらに、色フィルタに補色
系を用いた場合には、各方向にシェーディング補正係数
を4種類持つことも可能である。
するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒
体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあ
るいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が
記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実
行することによっても、本発明が達成されることは言う
までもない。
グラムコード自体が、前述の各実施の形態の機能を実現
することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶
媒体が本発明を構成することになる。
体として、例えば、フロッピィディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
ムコードを実行することにより、前述した各実施の形態
の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコード
の指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSな
どが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によ
って前述した各実施の形態の機能が実現される場合も、
本発明に含まれることは言うまでもない。
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実
現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもな
い。
1または請求項19記載の発明によれば、撮像素子を備
えるとともに、撮像レンズが交換可能である撮像装置に
おいて、前記撮像素子の平面上に2次元配列された各画
素にそれぞれ対応したシェーディング補正係数を記憶す
る記憶手段と、前記撮像素子の各画素からそれぞれ取り
出された輝度データに対して、前記記憶手段に記憶され
たシェーディング補正係数の中から対応画素に関するシ
ェーディング補正係数を抽出して補正演算する補正手段
とを有する。
像レンズと撮像素子の光学特性の組み合わせに起因する
シェーディングを的確に補正することができる。
22記載の発明によれば、シェーディング補正係数を算
出する基になる撮像レンズの射出瞳位置情報を、ズーム
位置、フォーカス位置、像高、絞り量の少なくとも1つ
により修正するようにする。これにより、シェーディン
グ補正の精度を向上させることができる。
求項26記載の発明によれば、撮像レンズと撮像素子の
光学的な組み合わせによって、特定チャンネルのみに生
じる色シェーディングを、撮像レンズを交換しても、的
確に補正することができる。
ラ)の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
わせで発生するシェーディングを補正するシェーディン
グ補正係数を示す図である。
を示す図である。(a)は撮像素子の平面を示し、
(b)は水平方向のシェーディング補正係数成分を示
し、(c)は垂直方向のシェーディング補正係数成分を
示す。
示す図である。
図である。
応じた各シェーディング補正係数とを示す図である。
L,VSELの出力処理の手順を示すフローチャートで
ある。
ラの構成の一例を示すブロック図である。
射光角度との関係によって発生するシェーディングの発
生原理を示した図である。
る色シェーディングの発生原理を概念的に表わした図で
ある。
Claims (26)
- 【請求項1】 撮像素子を備えるとともに、撮像レンズ
が交換可能である撮像装置において、 前記撮像素子の平面上に2次元配列された各画素にそれ
ぞれ対応したシェーディング補正係数を記憶する記憶手
段と、 前記撮像素子の各画素からそれぞれ取り出された輝度デ
ータに対して、前記記憶手段に記憶されたシェーディン
グ補正係数の中から対応画素に関するシェーディング補
正係数を抽出して補正演算する補正手段とを有すること
を特徴とする撮像装置。 - 【請求項2】 撮像レンズ内に備えられた射出瞳位置情
報を取り出す取出手段と、 前記取出手段により取り出された射出瞳位置情報に基づ
きシェーディング補正係数を算出し、前記記憶手段に送
る算出手段とを更に有することを特徴とする請求項1記
載の撮像装置。 - 【請求項3】 前記算出手段は、前記シェーディング補
正係数を、前記取出手段により取り出された射出瞳位置
情報と対象画像の像高とに基づき算出することを特徴と
する請求項2記載の撮像装置。 - 【請求項4】 前記取出手段により取り出された前記射
出瞳位置情報を、前記撮像レンズのズーム位置、フォー
カス位置、像高、絞り量の少なくとも1つに応じて修正
し、前記算出手段に送る修正手段を更に有することを特
徴とする請求項3記載の撮像装置。 - 【請求項5】 前記射出瞳位置情報は、前記撮像レンズ
と前記撮像素子との光軸上の距離を表す情報であること
を特徴とする請求項3または請求項4記載の撮像装置。 - 【請求項6】 前記像高は、前記撮像素子の平面上にお
いて対象画素の位置と光軸上の点との距離であることを
特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の撮
像装置。 - 【請求項7】 前記記憶手段は、前記シェーディング補
正係数を、前記撮像素子の平面上で互いに直角な2方向
の成分に分けて記憶することを特徴とする請求項1乃至
請求項6のいずれかに記載の撮像装置。 - 【請求項8】 前記補正手段は、前記輝度データに対し
て前記シェーディング補正係数を乗算補正することを特
徴とする請求項7記載の撮像装置。 - 【請求項9】 前記補正手段は、前記記憶手段に記憶さ
れたシェーディング補正係数の中から、対応画素の前記
2方向の各アドレスに応じて2つのシェーディング補正
係数を抽出し、前記対応画素からそれぞれ取り出された
輝度データに対して、前記抽出された2つのシェーディ
ング補正係数を順次乗算補正することを特徴とする請求
項8記載の撮像装置。 - 【請求項10】 特定波長領域を透過させない色フィル
タが、前記撮像レンズと前記撮像素子との間に設けられ
ている場合には、前記記憶手段は、前記色フィルタによ
って影響を受ける画素と、受けない画素とに分けて対応
シェーディング補正係数を記憶することを特徴とする請
求項1乃至請求項9のいずれかに記載の撮像装置。 - 【請求項11】 撮像素子を備えるとともに、撮像レン
ズが交換可能である撮像装置に適用されるシェーディン
グ補正方法において、 前記撮像素子の平面上に2次元配列された各画素にそれ
ぞれ対応したシェーディング補正係数を記憶手段に記憶
する記憶ステップと、 前記撮像素子の各画素からそれぞれ取り出された輝度デ
ータに対して、前記記憶手段に記憶されたシェーディン
グ補正係数の中から対応画素に関するシェーディング補
正係数を抽出して補正演算する補正ステップとを有する
ことを特徴とするシェーディング補正方法。 - 【請求項12】 撮像レンズ内に備えられた射出瞳位置
情報を取り出す取出ステップと、 前記取出ステップにより取り出された射出瞳位置情報に
基づきシェーディング補正係数を算出し、前記記憶手段
に送る算出ステップとを更に有することを特徴とする請
求項11記載のシェーディング補正方法。 - 【請求項13】 前記算出ステップは、前記シェーディ
ング補正係数を、前記取出手段により取り出された射出
瞳位置情報と対象画像の像高とに基づき算出することを
特徴とする請求項12記載のシェーディング補正方法。 - 【請求項14】 前記取出ステップにより取り出された
前記射出瞳位置情報を、前記撮像レンズのズーム位置、
フォーカス位置、像高、絞り量の少なくとも1つに応じ
て修正し、前記算出ステップによる前記算出に供する修
正ステップを更に有することを特徴とする請求項13記
載のシェーディング補正方法。 - 【請求項15】 前記記憶ステップは、前記シェーディ
ング補正係数を、前記撮像素子の平面上で互いに直角な
2方向の成分に分けて前記記憶手段に記憶することを特
徴とする請求項11乃至請求項14のいずれかに記載の
シェーディング補正方法。 - 【請求項16】 前記補正ステップは、前記輝度データ
に対して前記シェーディング補正係数を乗算補正するこ
とを特徴とする請求項15記載のシェーディング補正方
法。 - 【請求項17】 前記補正ステップは、前記記憶手段に
記憶されたシェーディング補正係数の中から、対応画素
の前記2方向の各アドレスに応じて2つのシェーディン
グ補正係数を抽出し、前記対応画素からそれぞれ取り出
された輝度データに対して、前記抽出された2つのシェ
ーディング補正係数を順次乗算補正することを特徴とす
る請求項16記載のシェーディング補正方法。 - 【請求項18】 特定波長領域を透過させない色フィル
タが、前記撮像レンズと前記撮像素子との間に設けられ
ている場合には、前記記憶ステップは、前記色フィルタ
によって影響を受ける画素と、受けない画素とに分けて
対応シェーディング補正係数を前記記憶手段に記憶する
ことを特徴とする請求項11乃至請求項17のいずれか
に記載のシェーディング補正方法。 - 【請求項19】 撮像素子を備えるとともに、撮像レン
ズが交換可能である撮像装置に適用されるシェーディン
グ補正方法をプログラムとして記憶した、コンピュータ
により読み出し可能な記憶媒体において、 前記シェーディング補正方法方法が、 前記撮像素子の平面上に2次元配列された各画素にそれ
ぞれ対応したシェーディング補正係数を記憶手段に記憶
する記憶ステップと、 前記撮像素子の各画素からそれぞれ取り出された輝度デ
ータに対して、前記記憶手段に記憶されたシェーディン
グ補正係数の中から対応画素に関するシェーディング補
正係数を抽出して補正演算する補正ステップとを有する
ことを特徴とする記憶媒体。 - 【請求項20】 前記シェーディング補正方法方法が、 撮像レンズ内に備えられた射出瞳位置情報を取り出す取
出ステップと、 前記取出ステップにより取り出された射出瞳位置情報に
基づきシェーディング補正係数を算出し、前記記憶手段
に送る算出ステップとを更に有することを特徴とする請
求項19記載の記憶媒体。 - 【請求項21】 前記算出ステップは、前記シェーディ
ング補正係数を、前記取出手段により取り出された射出
瞳位置情報と対象画像の像高とに基づき算出することを
特徴とする請求項20記載の記憶媒体。 - 【請求項22】 前記シェーディング補正方法方法が、 前記取出ステップにより取り出された前記射出瞳位置情
報を、前記撮像レンズのズーム位置、フォーカス位置、
像高、絞り量の少なくとも1つに応じて修正し、前記算
出ステップによる前記算出に供する修正ステップを更に
有することを特徴とする請求項21記載の記憶媒体。 - 【請求項23】 前記記憶ステップは、前記シェーディ
ング補正係数を、前記撮像素子の平面上で互いに直角な
2方向の成分に分けて前記記憶手段に記憶することを特
徴とする請求項19乃至請求項22のいずれかに記載の
記憶媒体。 - 【請求項24】 前記補正ステップは、前記輝度データ
に対して前記シェーディング補正係数を乗算補正するこ
とを特徴とする請求項23記載の記憶媒体。 - 【請求項25】 前記補正ステップは、前記記憶手段に
記憶されたシェーディング補正係数の中から、対応画素
の前記2方向の各アドレスに応じて2つのシェーディン
グ補正係数を抽出し、前記対応画素からそれぞれ取り出
された輝度データに対して、前記抽出された2つのシェ
ーディング補正係数を順次乗算補正することを特徴とす
る請求項24記載の記憶媒体。 - 【請求項26】 特定波長領域を透過させない色フィル
タが、前記撮像レンズと前記撮像素子との間に設けられ
ている場合には、前記記憶ステップは、前記色フィルタ
によって影響を受ける画素と、受けない画素とに分けて
対応シェーディング補正係数を前記記憶手段に記憶する
ことを特徴とする請求項19乃至請求項25のいずれか
に記載の記憶媒体。
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