JP2001036917A - デジタルカメラおよび画像信号処理用記憶媒体 - Google Patents

デジタルカメラおよび画像信号処理用記憶媒体

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JP2001036917A
JP2001036917A JP11206140A JP20614099A JP2001036917A JP 2001036917 A JP2001036917 A JP 2001036917A JP 11206140 A JP11206140 A JP 11206140A JP 20614099 A JP20614099 A JP 20614099A JP 2001036917 A JP2001036917 A JP 2001036917A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CCD上の撮影レンズの光軸および像位置間の
距離により生じる色落ちや色かぶり現象を十分に抑制す
る。 【解決手段】CCD26は白キャップ93(図1)を装着
した交換ズームレンズ90(図1)を通過した拡散光を撮
像し、CCD26から出力された画像データがバッファ
メモリ30に記憶される。CPU21はバッファメモリ
30に記憶されたデータから最大輝度となるデータを検
出し、このデータを出力した画素位置(x1,y1)を光軸と
する。ゲイン設定回路102(図3)は全ての画像データ
について、光軸との距離に応じたゲイン調整係数を算出
し、交換ズームレンズ90(図1)の焦点距離および絞り
値とともにCPU21のレジスタに記憶する。ゲイン調
整回路103(図3)は、記憶されているゲイン調整係数
を交換ズームレンズ90の焦点距離および絞り値に基づ
いて読み出し、この係数を用いてゲインの調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体を電子的に
圧縮した画像データとして記憶するデジタルカメラおよ
び画像信号処理プログラムが格納された記憶媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズを通過した被写体像を撮像し
て画像データを出力するCCDのような撮像装置と、撮
像装置から出力される画像データに対する増幅利得を調
整して、たとえば、ホワイトバランス調整やγ補正など
の画像処理を施す画像処理回路を備えるデジタルカメラ
が知られている。画像処理回路では、撮像装置から出力
される画像データに基づいて、あらかじめ定めたアルゴ
リズムによりホワイトバランス調整用のRゲインやBゲ
イン、あるいはγ補正用の階調カーブなどのパラメータ
を算出して画像処理が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のデジタ
ルカメラでは、撮影レンズに白キャップをつけたり、白
く均一な輝度を有する被写体を撮像して、CCDの所定
の領域から出力される画像データに基づいてホワイトバ
ランス調整係数を算出し、算出された調整係数を用いて
CCDの全ての領域の画像データに対するホワイトバラ
ンス調整が行われる。一般に、CCDはその画素数を増
やすために所定の面積にたくさんの画素が収められてい
るので、一画素あたりのCCDの面積が小さくなり集光
率が低下する。そこで、CCDの集光率を高めるために
CCD上にオンチップマイクロレンズが形成されてい
る。
【0004】このようなCCDでは、マイクロレンズを
通してフォトダイオードで受光される光のR、Gおよび
B成分の強さがマイクロレンズに入射される光の角度に
より変化する。したがって、撮影レンズを通過した光を
CCDに導いて光電変換するデジタルカメラでは、撮影
レンズの瞳位置、絞り値および撮影レンズの光軸とCC
Dとの相対的な位置の変化によりCCD上のマイクロレ
ンズへの光の入射角が変化すると、フォトダイオードで
受光される光のR、G、B成分の強さが変化してホワイ
トバランス調整係数の調整不良が生じやすく、色落ち、
色かぶり画像が発生するおそれがある。とくに、200
万画素を超えるような高画質タイプのデジタルカメラで
問題となりやすい。
【0005】本発明の目的は、撮影レンズの光軸とCC
Dなどの撮像装置との相対的な位置、撮影レンズの瞳位
置および絞り値の変化で生じたCCDの画像データの出
力値の変化を補正して、色落ち、色かぶり現象を十分に
抑制できるようにしたデジタルカメラを提供することに
ある。また本発明の他の目的は、撮影レンズの光軸とC
CDなどの撮像装置との相対的な位置、撮影レンズの瞳
位置および絞り値の変化で生じたCCDの画像データの
出力値の変化を補正して、色落ち、色かぶり現象を十分
に抑制できるような信号処理を行なうプログラムを格納
した画像信号処理用記憶媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
〜図3を参照して本発明を説明する。 (1)請求項1の発明は、撮影レンズ90を通過する被
写体像を撮像して画像データを出力する撮像装置26
と、撮像装置26から出力される画像データに対して所
定のゲインをかけてゲイン調整を行うゲイン調整手段1
03とを備えたデジタルカメラに適用される。そして、
撮像装置26上における撮影レンズ90の光軸を検出す
る検出手段21と、撮像装置26上における像位置と光
軸間の距離に応じてゲイン調整係数を算出するゲイン調
整係数算出手段102とを備え、ゲイン調整手段103
が上記ゲイン調整係数を用いてゲイン調整を行うことに
より、上述した目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載のデジタルカ
メラにおいて、ゲイン調整係数が像位置および光軸間の
距離の関数であることを特徴とする。 (3)請求項3の発明は、請求項1または2に記載のデ
ジタルカメラにおいて、撮像装置26上に設けられた色
フィルタを備え、ゲイン調整係数算出手段102が色フ
ィルタを通して撮像された画像データに対して各色ごと
にゲイン調整係数を算出することを特徴とする。 (4)請求項4の発明は、撮影レンズ90を通過する被
写体像を撮像して画像データを出力する撮像装置26
と、撮像装置26から出力される画像データに対して所
定のゲインをかけてゲイン調整を行うゲイン調整手段1
03とを備えたデジタルカメラに適用される。そして、
撮像装置26上における撮影レンズ90の光軸を検出す
る検出手段21と、撮像装置26上の像位置および光軸
間の距離と、撮影レンズ90の瞳位置および絞り値の少
なくとも一方を含むレンズ撮影条件とに応じてゲイン調
整係数を算出するゲイン調整係数算出手段102とを備
え、ゲイン調整手段が上記ゲイン調整係数を用いてゲイ
ン調整を行うことにより、上述した目的を達成する。 (5)請求項5の発明は、請求項4に記載のデジタルカ
メラにおいて、ゲイン調整係数が像位置および光軸間の
距離の関数であることを特徴とする。 (6)請求項6の発明は、請求項4または5に記載のデ
ジタルカメラにおいて、撮像装置26上に設けられた色
フィルタを備え、ゲイン調整係数算出手段102が色フ
ィルタを通して撮像された画像データに対して各色ごと
にゲイン調整係数を算出することを特徴とする。 (7)請求項7の発明による画像信号処理用記憶媒体
は、撮像装置26で撮像された画像データに対して撮像
装置26上における撮影レンズ90の光軸を検出する検
出処理と、撮像装置26上における像位置および光軸間
の距離に応じてゲイン調整係数を算出するゲイン調整係
数算出処理と、ゲイン調整係数を用いてゲイン調整を行
うゲイン調整処理とを行うプログラムを格納し、このプ
ログラムを実行することにより、上述した目的を達成す
る。 (8)請求項8の発明は、請求項7に記載の画像信号処
理用記憶媒体において、ゲイン調整係数算出処理は、撮
像装置26上における像位置および光軸間の距離と、撮
影レンズ90の瞳位置および絞り値の少なくとも一方を
含むレンズ撮影条件とに応じてゲイン調整係数を算出す
ることを特徴とする。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が
実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に示すように、この実施の形
態による一眼レフデジタルスチルカメラは、カメラ本体
70と、カメラ本体70に着脱されるファインダ装置8
0と、レンズ91と絞り92を内蔵してカメラ本体70
に着脱される交換ズームレンズ90とを備える。被写体
光は交換ズームレンズ90を通ってカメラ本体70に入
射し、レリーズ前は点線で示す位置にあるクイックリタ
ーンミラー71でファインダ装置80に導かれてファイ
ンダマット81に結像するとともに、焦点検出装置36
にも結像する。ファインダーマット81上の被写体像は
さらにペンタプリズム82で接眼レンズ83に導かれ
る。また、レリーズ前に、プリズム84と結像レンズ8
5を通って被写体像がホワイトバランスセンサ86に入
射して、被写体像の色温度を検出する。レリーズ後はク
イックリターンミラー71が実線で示す位置に回動し、
被写体光はシャッタ72を介して撮像装置73上に結像
する。交換ズームレンズ90には、ホワイトバランス調
整値を設定する際に白キャップ93が装着される。白キ
ャップ93は均一な拡散光をカメラ本体70に入射させ
るために使用されるもので、通常の撮影時は使用されな
い。
【0009】図2は本発明によるデジタルカメラの一実
施の形態の回路を示すブロック図である。CPU21に
はレリーズ釦に連動する半押しスイッチ22と全押しス
イッチ23から半押し信号と全押し信号がそれぞれ入力
される。半押しスイッチ22が操作されて半押し信号が
入力されると、CPU21からの指令により焦点検出装
置36が交換ズームレンズ90の焦点調節状態を検出
し、交換ズームレンズ90に入射する被写体光が撮像装
置73上で結像するようにレンズ91を合焦位置へ駆動
する。また、タイミングジェネレータ24とドライバ2
5を介して撮像装置73のCCD26が駆動制御され
る。そして、タイミングジェネレータ24によりアナロ
グ処理回路27とA/D変換回路28の動作タイミング
が制御される。
【0010】半押しスイッチ22のオン操作に引続いて
全押しスイッチ23がオン操作されるとクイックリター
ンミラー71が上方に回動し、交換ズームレンズ90か
らの被写体光はCCD26の受光面上で結像し、CCD
26には被写体像の明るさに応じた信号電荷が蓄積され
る。CCD26に蓄積された信号電荷はドライバ25に
より掃き出され、AGC回路やCDS回路などを含むア
ナログ信号処理回路27に入力される。アナログ信号処
理回路27でアナログ画像信号に対してゲインコントロ
ール、雑音除去等のアナログ処理が施された後、A/D
変換回路28によってデジタル信号に変換される。デジ
タル変換された信号は、たとえば、ASICとして構成
される画像処理回路29に導かれ、そこでホワイトバラ
ンス調整、輪郭補償、ガンマ補正等の画像前処理が行わ
れる。
【0011】画像前処理が行なわれた画像データに対し
てはさらに、JPEG圧縮のためのフォーマット処理
(画像後処理)が行なわれ、その後、その画像データは
バッファメモリ30に一時的に格納される。
【0012】バッファメモリ30に記憶された画像デー
タは、表示画像作成回路31により表示用の画像データ
に処理され、LCD等の外部モニタ32に撮影結果とし
て表示される。また、バッファメモリ30に記憶された
画像データは、圧縮回路33によりJPEG方式で所定
の比率にデータ圧縮を受け、フラッシュメモリなどの記
憶媒体(PCカード)34に記録される。
【0013】図3は上述したように動作するデジタルカ
メラにおける画像処理回路29の詳細を示すブロック図
である。図3はCCD26からの画像データに対してラ
インごとに信号処理するライン処理回路100であり、
上述した画像前処理を行う。このライン処理回路100
は、A/D変換回路28から出力される12ビットの
R、G、B信号に対して後述する各種の信号処理を行な
うものであり、デジタルクランプ回路101と、ゲイン
設定回路102と、ゲイン調整回路103と、黒レベル
回路104と、γ補正回路105とを有する。
【0014】A/D変換回路28から出力される12ビ
ットのR,G,B信号は、CCD26の出力に対して1
ラインごとに点順次で、欠陥のある画素(そのアドレス
があらかじめ特定されてレジスタにセットされている)
からのデータを補正したのちデジタルクランプ回路10
1に入力される。デジタルクランプ回路101は、CC
D26の出力に対して1ラインごとに点順次で、オプテ
ィカルブラックとして使用する複数の画素データの加重
平均をそのラインの各画素データから減算する。
【0015】ゲイン設定回路102はR、G、B各色の
画素データに対する調整用ゲインを設定する。本実施の
形態によるゲイン調整においては、あらかじめ白キャッ
プ93をズームレンズ90に装着して白基準となる拡散
光を撮像し、その画像データに基づいて各色の画素デー
タに対する調整用ゲインを算出するプリセット処理を行
う。プリセット処理では、交換ズームレンズ90の絞り
値および焦点距離を変えて調整用ゲインが算出され、算
出された調整用ゲインが記憶される。ゲイン設定回路1
02は、プリセット処理により算出されて記憶されたゲ
インの調整値を交換ズームレンズ90の焦点距離および
絞り値に応じて読み出し、ゲイン調整回路103に設定
する。
【0016】−プリセット処理− プリセット処理は、白基準となる白キャップ93を交換
ズームレンズ90に装着して行われ、ホワイトバランス
調整とCCD26の撮像面における周辺の受光光量の低
下の補正のためのゲインの調整値が算出される。図2の
ホワイトバランス検出処理回路35は、色温度センサで
あるホワイトバランスセンサ35A(図1のホワイトバ
ランスセンサ86)と、ホワイトバランスセンサ35A
からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変
換回路35Bと、デジタル色温度信号に基づいてホワイ
トバランス調整信号を生成するCPU35Cとを含む。
ホワイトバランスセンサ35Aは、たとえば、赤色Rと
青色Bと緑色Gとにそれぞれ感度を有する複数の光電変
換素子からなり、被写界全体の光像を受光する。CPU
35Cは、複数の光電変換素子の出力に基づいてR信号
用ゲイン調整値とB信号用ゲイン調整値を以下に説明す
る手順で求める。
【0017】白基準となる拡散光を撮像するために、白
キャップ93を交換ズームレンズ90に装着して撮像さ
れた被写界全域の画像データの中から、たとえば、焦点
検出装置36が焦点検出を行うエリアを中心とした51
2×512の領域の画像データを抽出して、R信号用の
ゲイン調整値RgainとB信号用のゲイン調整値Bgainを
次式(1)、(2)により算出する。このとき、512×5
12の画素領域上に、たとえば、図4に示すようにカラ
ーフィルタが配置されている場合、R、G、B信号の平
均値を(3)〜(5)式で算出し、(1)、(2)式に示すよう
に、G信号の平均値GaveとR信号の平均値Raveとの比
およびG信号の平均値GaveとB信号の平均値Baveとの
比からゲイン調整値RgainとBgainを算出する。
【0018】
【数1】 Rgain=Gave/Rave (1) Bgain=Gave/Bave (2) ただし、Rave=Rsum/Rpixel数 (3) Gave=Gsum/Gpixel数 (4) Bave=Bsum/Bpixel数 (5)
【0019】算出されたこれらのゲイン調整値Rgainと
Bgainは、レンズ情報入力部38から入力される交換ズ
ームレンズ90の焦点距離と絞り値とともに、プリセッ
トホワイトバランス調整値としてCPU21のレジスタ
に一旦格納される。このような平均値方式によると、画
像データのR、G、Bの各信号の階調の平均値を求めた
ことになり、経験的にホワイトバランスの調整結果(全
体的なホワイトバランス)が良好となる。すなわち、画
面の平均色温度を白に近づけるようにゲイン調整値Rゲ
インおよびBゲインが算出され、算出されたゲイン調整
値RgainとBgainに基づいてホワイトバランス調整が行
われる。
【0020】レンズ情報入力部38から入力されるレン
ズ情報は、交換ズームレンズ90の焦点距離(瞳位置)
に関するものであり、レンズの焦点距離は図示しないズ
ームスイッチからの信号により変更され、レンズ内蔵の
ズームエンコーダからの信号によりレンズの焦点距離を
認識できる。
【0021】次に、白キャップ93による拡散光を撮像
した被写界全域の画像データに基づいて、CCD26に
入射される光量の補正が行われる。一般に撮影レンズは
コサイン4乗則と呼ばれる周辺光量の低下が生じる。撮
影レンズのコサイン4乗則を説明する図5において、レ
ンズ91の光軸上に位置する被写体9の被写体像99が
CCD26上に結像される。被写体9上の点9aがCC
D26上の点99aに結像され、レンズ91の光軸に対
してθの角度で入射される被写体9上の点9bがCCD
26上の点99bとして結像される。被写体9上の点9
aおよび9bの輝度が同じである場合は、CCD26上
の点99bにおける入射光量は、点99aにおける入射
光量に対してcos4θに比例して減少する。交換ズームレ
ンズ90に装着された白キャップ93の作用により、被
写界全領域の輝度が一定となるので、撮像された画像デ
ータはCCD26上の交換ズームレンズ90の光軸に相
当する画素から出力される値が最大値となり、CCD2
6上の画素位置が光軸から離れるにつれて画素出力値が
上記のコサイン4乗則に比例して減少する。
【0022】CCD26におけるレンズ90の光軸の光
量をL0とすれば、CCD26上における光量Lは次式
(6)で表される。図5の光学系において、CCD26上
の画素位置を図6に示すXY座標で表すとき、光軸がC
CD26の中心である原点Oにあるとすれば像高hは式
(7)で表され、角度θは式(8)で表される。
【数2】 L= L0 ・cos4θ (6) h=(x2+y21/2 (7) θ=1/(h2+1)=1/(x2+y2+1) (8)
【0023】像高hが高くなるとCCD26に対する光
の入射角Iが変化するので、CCD26上に形成された
マイクロレンズの透過損失が入射角Iに応じて変化する
ときは、上述したコサイン4乗則に加えてCCD26上
のマイクロレンズにおける透過光量が低下するので、C
CD26から出力される信号レベルが変化する。CCD
26のマイクロレンズによる光量低下Lmは、像高hに
対して、たとえば、次式(9)〜(11)で表される。
【数3】 Lm=Ka・h2+Kb・h+Kc (0≦h<d1)(9) Lm=Kd・h3+Ke・h2+Kf・h+Kg (d1≦h<d2)(10) Lm=Kh・h+Ki (d2≦h) (11) ただし、d1およびd2は所定の像高値であり、Ka〜Kiは係
数である。
【0024】図7は光軸からの距離(像高)hとその位置
における画素から出力されるG色成分の信号との関係を
表したグラフである。像高hが高くなるにつれて生じる
CCD26上の周辺光量の低下は、(6)式および(9)〜
(11)式の積で表されるので、CCD26の各画素から
出力される信号に対するゲイン調整値を設定するとき、
上式(6)および(9)〜(11)の積の逆数が上述したプリ
セットホワイトバランス調整値と掛け合わされる。すな
わち、信号が出力された画素位置の座標と、レンズ91
の光軸に相当する画素位置の座標とから像高hを算出し
て、図7に示すような像高hに応じた周辺光量の低下を
求め、その逆数をとることによりゲイン調整値が決定さ
れる。つまり、周辺光量の低下を補正するゲイン調整値
は、光軸に近い画素データに対して小さく、光軸から離
れた画素データに対して大きくなる。
【0025】上式(6)および(9)〜(11)の積の逆数と
上式(1)〜(5)のプリセットホワイトバランス調整値と
の積により決定されたゲインの調整値は、交換ズームレ
ンズ90の焦点距離(射出瞳位置)および絞り値ととも
に、CPU21のレジスタに格納される。なお、上式
(6)および(9)〜(11)は、CCD26の画素から出力
されるR、G、B色の各成分ごとに算出される。
【0026】上述したプリセットホワイトバランスおよ
び周辺光量低下は、交換ズームレンズ90の絞り値およ
び焦点距離(射出瞳位置)に応じて次のように変化する。
図8(a)、(b)は、交換ズームレンズ90に入射する平
行光が絞り92を介してCCD26に入射する様子を示
す図である。図8(a)に示すように、一般の交換ズーム
レンズ90は、絞り92の設定値を大きくして絞り込む
と射出瞳Paが小さくなり、レンズ91の開口角Aaが
狭くなる。このとき、CCD26に入射される光の入射
角Iaはほとんど変化しないので、CCD26から出力
されるR、G、B色の信号レベルの変化は少ない。
【0027】ところが、図8(b)に示すように絞り92
の設定値を開放に近づけると射出瞳Pbが大きくなり、
開口角Abが大きくなる。そして、開口角Abの広がり
に応じてCCD26に入射される光の入射角Ibが変化
する。CCD26上に形成されたマイクロレンズの透過
損失が入射角に対して波長依存性をもつとき、あるい
は、CCD26上に図4のように形成されたカラーフィ
ルタの特性が入射角に応じて変化するときは、CCD2
6から出力されるR、G、B色の信号レベルがそれぞれ
変化する。
【0028】図9は、カメラ本体70に装着される交換
ズームレンズ90の絞り値に対してCCD26から出力
されるG色成分の信号量の変化例を表した絞り値感度依
存性のグラフである。このデータは、交換ズームレンズ
90の絞り値を変化させてもCCD26が載置される位
置の輝度が一定になるように交換ズームレンズ90へ入
射する光量、すなわち光源の明るさを調節してCCD2
6の出力を測定したもので、たとえば、焦点検出を行う
エリアを中心とした領域に対応するCCD26の出力を
示したものである。図9のグラフの縦軸は、絞り値=F
8のときにCCD26から出力される値で基準化されて
いるので、交換ズームレンズ90の絞り92を開放側に
すると、上述した理由により信号量が減少することが図
9のグラフからわかる。
【0029】また、図10(a)は、カメラ本体70に装
着される交換ズームレンズ90の射出瞳の位置に対する
CCD26から出力される信号量の変化の例を表すグラ
フであり、図10(b)はその数値をまとめた表である。
このデータは、交換ズームレンズ90の瞳位置を変化さ
せてもCCD26が載置される位置の輝度が一定になる
ように交換ズームレンズ90へ入射する光量、すなわち
光源の明るさを調節してCCD26の出力を測定したも
ので、たとえば、焦点検出を行うエリアを中心とした領
域に対応するCCD26の出力を示したものである。そ
して、図10(a)のグラフの縦軸は、CCD26の周辺
部から出力される信号量とCCD26の中央部から出力
される信号量との比を示している。図10より、交換ズ
ームレンズ90の焦点距離を変えて射出瞳の位置が変わ
り、射出瞳位置が短くなるほど、CCD26の周辺部か
ら出力される信号量が減少することがわかる。これも上
述したものと同様な理由による。
【0030】以上説明したように、上式(6)および(9)
〜(11)の積の逆数と上式(1)〜(5)のプリセットホワ
イトバランス調整値との積により決定されたゲインの調
整値は、交換ズームレンズ90の焦点距離と絞り値に応
じて変更する必要がある。本実施の形態では、交換ズー
ムレンズ90の焦点距離について、たとえば、ワイド
側、テレ側およびその中間の3つの条件が設定される。
また、交換ズームレンズ90の絞り値について、たとえ
ば、開放側と絞り込み側の2つの条件が設定される。こ
れら6通りの条件で算出されたゲインの調整値が、交換
ズームレンズ90の焦点距離と絞り値とともに、CPU
21のレジスタに格納される。
【0031】なお、上述した例ではレンズ91の光軸が
CCD26の中心である原点Oと一致する場合を説明し
たが、レンズ91の光軸とCCD26の中心との位置関
係をずらしてあおり撮影が行われる場合、たとえば、光
軸が位置する座標が(x1,1)であるとき、上式(7)
〜(8)においてxを(x−x1)に、yを(y−y1)とおけ
ばよい。
【0032】なお、ゲイン設定回路102がゲイン調整
回路103に対してゲイン調整値を設定するとき、使用
されるCCD26のばらつきを補正するためにあらかじ
め用意されている所定の補正値による補正も合わせて行
う。これらの補正には、G信号に対する感度のばらつき
補正とR,B信号に対する感度比のばらつき補正とがあ
る。したがって、ゲイン調整値は、R成分については
(1)式×{(6)式および(9)〜(11)のいずれかの式の
積の逆数}×(G信号に対する感度比のばらつき補正)、
B成分については(2)式×{(6)式および(9)〜(11)
のいずれかの式の積の逆数}×(G信号に対する感度比
のばらつき補正)となる。
【0033】図3において、このようにしてゲイン設定
回路102でゲインが設定されると、ゲイン調整回路1
03はゲイン設定回路102で設定されたゲイン調整値
であるRゲインとBゲインをR,B信号にかけ合わせ
る。黒レベル回路104は、CCD26の出力に対して
1ラインごとに点順次で、あらかじめ決定されてCPU
21のレジスタに格納されている値をR,G,B信号に
対して加算する。γ補正回路105は、CCD26の出
力に対して1ラインごとに点順次で、階調ルックアップ
テーブルを用いてγ補正を行なう。
【0034】次に、図11を参照して焦点検出装置36
の構成およびこの焦点検出装置36による焦点検出動作
の原理について説明する。焦点検出装置36は、赤外光
カットフィルタ700、視野マスク900、フィールド
レンズ300、開口マスク400、再結像レンズ501
および502、そしてイメージセンサ310などで構成
される。領域800はレンズ91(図1)の射出瞳であ
る。また、領域801、802は、開口マスク400に
穿設される開口部401、402をフィールドレンズ3
00によって領域800上に逆投影した像の存在する領
域である。なお、赤外光カットフィルタ700の位置は
視野マスク900の右側でも左側でも構わない。領域8
01、802を介して入射した光束は、撮像装置等価面
600上で焦点を結んだ後、赤外光カットフィルタ70
0、視野マスク900、フィールドレンズ300、開口
部401、402および再結像レンズ501、502を
通りイメージセンサアレイ310a、310b上に結像
する。
【0035】これらイメージセンサアレイ310a、3
10b上に結像した一対の被写体像は、レンズ91が撮
像装置等価面600よりも前(被写体側)に被写体の鮮
鋭像を結ぶいわゆる前ピン状態では互いに近づき、逆に
撮像装置等価面600よりも後に被写体の鮮鋭像を結ぶ
いわゆる後ピン状態では互いに遠ざかる。そして、イメ
ージセンサアレイ310a、310b上に結像した被写
体像が所定の間隔となるときに被写体の鮮鋭像は撮像装
置等価面600上に位置する。したがってこの一対の被
写体像をイメージセンサアレイ310a、310bで光
電変換して電気信号に換え、これらの信号を演算処理し
て一対の被写体像の相対距離を求めることによりレンズ
91の焦点調節状態、つまりレンズ91により鮮鋭な像
が形成される位置が、撮像装置等価面600に対してど
の方向にどれだけ離れているか、つまりずれ量が求めら
れる。図11において焦点検出領域は、イメージセンサ
アレイ310a、310bが再結像レンズ501、50
2によって逆投影されて、撮像装置等価面600の近傍
で重なった部分に相当する。こうして上記撮影画面内の
焦点検出領域について焦点を検出する。
【0036】焦点検出装置36は焦点検出領域の焦点を
検出したのち、この焦点検出データによりレンズ91を
合焦位置へ駆動する。なお、焦点検出領域が複数ある場
合は、焦点検出装置36で選択された領域を中心とした
512×512の画像データを利用して、前述したプリ
セット処理でゲインの調整値RgainとBgainを算出す
る。
【0037】このように構成されたデジタルスチルカメ
ラの動作について説明する。図12はプリセット処理を
示すフローチャートであり、図13は半押しスイッチで
起動されるプログラムを示すフローチャートである。図
12のステップS10において、交換ズームレンズ90
に白キャップ93が装着された状態で全押しスイッチ2
3が操作されると、ステップS11へ進みCCD26が
受光信号を蓄積する。蓄積終了後、全画素の蓄積電荷が
読み出される。ステップS12において、読み出された
画像データがアナログ信号処理回路27で処理された
後、A/D変換回路28でデジタル画像データに変換さ
れ、画像処理回路29を経てバッファメモリ30に記憶
される。ステップS13では、バッファメモリ30に記
憶された画像データから信号値(輝度)が最大となるデ
ータを検出して、そのデータを出力した画素位置(x1,
1)が読み出される。
【0038】ステップS14において、画素位置(x1,
1)を光軸として全画素位置における像高hが求めら
れ、上式(6)と(9)〜(11)式の積の逆数が算出され
る。ステップS15で上式(1)〜(5)によりプリセット
ホワイトバランス調整値RgainおよびBgainが算出され
たのちステップS16へ進み、上記逆数とプリセットホ
ワイトバランス調整値RgainおよびBgainの積がゲイン
の調整値として算出される。ステップS17において、
ゲインの調整値が交換ズームレンズ90の焦点距離およ
び絞り値とともに、ゲイン調整値としてCPU21のレ
ジスタに格納される。ステップS18において、交換ズ
ームレンズ90の焦点距離および絞り値を変えて上述し
た6通りの条件のすべてに処理が行われたかが判定さ
れ、否定判定(N)されると新たな条件に設定してステ
ップS11へ戻る。一方、ステップS18で肯定判定
(Y)されると図12のプリセット処理を終了する。以
上の処理により、焦点距離と絞り値の6通りの条件に対
するゲインが記憶される。
【0039】図13において、半押しスイッチ22が操
作されるとステップS20で測光装置37により被写体
の輝度を測定して露出演算し、焦点検出装置36により
焦点検出領域の焦点調節状態を検出する。ステップS2
1において、レンズ情報入力部38から出力されている
交換ズームレンズ90の焦点距離および露出演算で得ら
れた絞り値に基づいて、上述したようにCPU21のレ
ジスタ内に格納されているゲインの調整値が読み出され
る。上記の焦点距離および絞り値に対応したゲインの調
整値がCPU21のレジスタ内に格納されていない場合
は、格納されているゲインの調整値の中から上記の焦点
距離および絞り値に近い条件で算出されたゲインの調整
値を2組読み出して、2組のゲインの調整値から補間処
理によりゲインの調整値を得る。
【0040】ステップS22において全押しスイッチ2
3が操作されたと判断されると、クイックリターンミラ
ーが跳ね上がり、撮影シーケンスが開始される。ステッ
プS23では、CCD26の各画素が受光信号を蓄積
し、蓄積終了後、全画素の蓄積電荷を順次に読み出す。
ステップS24において、読み出された画像データはア
ナログ信号処理回路27で処理された後、A/D変換回
路28でデジタル画像データに変換され、画像処理回路
29に入力される。次にステップS25に進み、上述し
たゲインの調整値によるゲイン調整、γ階調補正、JP
EGフォーマット化処理などが画像処理回路29で行な
われる。画像処理が終了するとステップS26に進み、
画像処理後の画像データをいったんバッファメモリ30
に記憶する。ステップS27において、バッファメモリ
30から画像データを読み込んでJPEG圧縮回路33
でデータを圧縮する。ステップS28では、圧縮した画
像データをPCカード34に記憶する。
【0041】この実施の形態の特徴についてまとめる。 (1)交換ズームレンズ90に白キャップ93をつけて
撮像し、画素出力値が最大となるCCD26上の画素位
置から交換ズームレンズ90の光軸を検出して、CCD
26から出力される全ての画素データに対するゲインの
調整値を光軸からの像高hに応じて補正するようにした
ので、レンズ91のコサイン4乗則およびCCD26上
に形成されたマイクロレンズにおける透過光量の低下に
より生じる色落ちや色かぶりを抑えることが可能にな
り、高品質な画像が得られる。 (2)光軸からの像高hに応じて補正するゲインの調整
値は、この調整値を決定した時の交換ズームレンズ90
の焦点距離および絞り値とともに記憶するようにした。
そして、撮影時に装着されている交換ズームレンズ90
の焦点距離および絞り値に応じたゲインの調整値を読み
出して、読み出したゲインの調整値でゲイン調整を行う
ので、焦点距離および絞り値に応じてCCD26の受光
感度が変化する場合でも、色落ちや色かぶり画像が発生
することが防止されて、高画質な画像が得られる。
【0042】上述した説明では、周辺光量の低下を表す
式(6)および(9)〜(11)において、CCD26から出
力されたR、G、B色の各成分ごとに算出するようにし
たが、CCD26から出力された、たとえば、G色成分
の信号量のみに基づいて算出を行い、R、B色について
はG色に対する所定の係数をかけて簡易的に算出するよ
うにしてもよい。
【0043】また、CCD26で受光される光量および
ホワイトバランスに影響が出ない範囲内においてプリセ
ット処理を行う条件数を減らしても良い。以上の説明で
は、プリセット処理を行う絞り値および焦点距離の条件
について、絞り値は開放側(最小絞り)と絞り込み側
(最大絞り)の2点について行い、焦点距離はワイド
側、テレ側およびワイドとテレの中間の3点について行
うようにした。簡易的な方法として、たとえば、絞り値
はF=8、焦点距離は75mmの1点でプリセット処理
を行い、他の設定条件におけるゲインの調整値は上記の
条件により算出されたゲインの調整値に対して所定の係
数をかけて算出するようにしてもよい。
【0044】以上説明したようなコサイン4乗則および
CCD26上に形成されたマイクロレンズにおける透過
光量の低下に対するゲイン調整値の補正処理は、この補
正処理を行うか否かを選択できるようにしてもよい。
【0045】上式(9)〜(11)式は、像高hに応じて分
けるようにしたが、次式(12)のように全ての像高hに
対して共通な式としてもよい。
【数4】 Lm=K1+K2・h+K3・h2+K4・h3 (12) ただし、K1〜K4は係数であり、hは像高である。
【0046】以上の説明ではデジタルスチルカメラにつ
いて説明したが、ライン処理回路100をソフトウエア
の形態でCD−ROMやフロッピデイスクなどの記憶媒
体に画像処理プログラムとして格納し、パソコンで画像
処理する際に使用することもできる。この場合、CCD
26で撮像してデジタル化された画像データを大容量の
画像データ用記憶媒体に記憶し、この記憶媒体をパソコ
ンにセットして画像データを取込んだ上で、上記画像処
理プログラムにより上述のようなライン処理を行うよう
にする。たとえば、図3において、黒レベル回路104
の出力データを生データとしてPCカード34に記憶
し、そのPCカード34をパソコンにセットして生デー
タの画像処理を行なうことができる。
【0047】上述したようにパソコン上で画像処理する
際、上記画像データ用記憶媒体に記憶された画像データ
が既にホワイトバランス調整を施されている場合には、
コサイン4乗則およびCCD26上に形成されたマイク
ロレンズの透過光量の低下に対するゲイン調整値の補正
処理だけを行なうようにプログラムを作成する。この場
合、上記画像データ用記憶媒体には、交換ズームレンズ
90の焦点距離と絞り値も合わせて記憶しておき、上記
パソコン上で画像処理を行う際にゲイン調整値の補正処
理を行うための情報として使用する。一方、上記画像デ
ータ用記憶媒体に記憶された画像データがホワイトバラ
ンス調整を施されていない場合には、ホワイトバランス
調整処理とコサイン4乗則およびCCD26上に形成さ
れたマイクロレンズの透過光量の低下に対するゲイン調
整値の補正処理を行なうようにプログラムを作成する。
その場合、画像データ用記憶媒体にはCCD26からの
撮像データとホワイトバランスセンサ35Aで検出した
被写体の色温度情報もしくは、この色温度情報に基づい
て算出されたゲインの調整値、さらに上述した交換ズー
ムレンズ90の焦点距離と絞り値も合せて記憶してお
き、これらのデータに基づいたゲインの調整値に対する
補正処理を行なう。
【0048】以上の説明では、一眼レフデジタルスチル
カメラについて説明したが、レンズ交換ができないデジ
タルスチルカメラ、動画像も取込めるデジタルビデオカ
メラにも本発明を適用できる。
【0049】以上の説明では、CCD26上にマイクロ
レンズが形成されている場合について説明したが、CC
D26上にマイクロレンズが形成されていない場合や、
マイクロレンズに代えて他の光学部材、たとえば光学フ
ィルタが設けられている場合についても本発明を適用す
ることができる。マイクロレンズが形成されていない場
合には、上式(6)のみを使用して上式(9)〜(11)は使
用しない。また、他の光学部材が用いられる場合は、そ
の光学部材に関して、像高hと光学部材による光量低下
を表す式(上式(9)〜(11)相当)を用意して、上式
(6)との積をとれば、CCD26上の周辺光量の低下を
算出できる。撮像装置としてCCDを例にあげて説明し
たが、CCDでなくてもよいのはもちろんである。
【0050】なお、上述した説明では交換ズームレンズ
90に白キャップ93を装着して撮像することにより、
CCD26上の光軸を検出するようにしたが、白キャッ
プ93を用いずに被写界における輝度が一様な被写体、
たとえば、白い壁などを撮像してCCD26上の光軸を
検出するようにしてもよい。また、白色に限らず他の色
であってもよい。
【0051】特許請求の範囲における各構成要素と、発
明の実施の形態における各構成要素との対応について説
明すると、交換ズームレンズ90が撮影レンズに、CC
D26が撮像装置に、ゲイン調整回路103がゲイン調
整手段に、CPU21が検出手段に、ゲイン設定回路1
02がゲイン調整係数算出手段にそれぞれ対応する。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、次のような効果を奏する。 (1)請求項1〜3の発明では、撮像装置上での撮影レ
ンズの光軸を検出して、撮像装置上の光軸と像位置間の
距離に応じたゲイン調整係数を算出し、このゲイン調整
係数を用いてゲイン調整を行うようにしたので、たとえ
ば、撮像装置に入射される光量が撮影レンズの光軸から
の距離に応じて変化する場合でも、撮像装置の出力値を
補正することができるから、色落ちや色かぶり現象を抑
制した高画質な画像を得ることができる。 (2)請求項4〜6の発明では、請求項1〜3の構成に
加えて、撮影レンズの瞳位置および絞り値の少なくとも
一方を含むレンズ撮影条件に応じてゲイン調整係数を算
出し、このゲイン調整係数を用いてゲイン調整を行うよ
うにしたので、たとえば、撮像装置に入射される光量が
撮影レンズの光軸からの距離および撮影レンズの撮影条
件に応じて変化する場合でも、撮像装置の出力値を補正
することができるから、色落ちや色かぶり現象を抑制し
た高画質な画像を得ることができる。 (3)請求項7,8の発明では、請求項1〜6の発明と
同様な処理を記憶した記憶媒体を用いてパソコン上で画
像処理を行うことにより、上述した処理と同様に色落ち
や色かぶり現象を抑制した高画質な画像を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一眼レフデジタルスチルカメラの一実施の形態
の構成を示す図である。
【図2】一眼レフデジタルスチルカメラの信号処理系統
の一実施の形態を示すブロック図である。
【図3】図2に示した信号処理系統のうちライン処理を
行なう回路を説明するブロック図である。
【図4】CCD上に設けられたカラーフィルタの配列を
示す図である。
【図5】撮影レンズのコサイン4乗則を説明する図であ
る。
【図6】図5の光学系におけるCCD上の画素位置を表
すXY座標系を示す図である。
【図7】像高に対するCCDから出力される信号量の変
化を表す図である。
【図8】撮影レンズに入射する平行光が絞りを介してC
CDに入射する様子を示す図である。
【図9】交換ズームレンズの絞り値に対するCCDから
出力される信号量の変化を表す図である。
【図10】(a)交換ズームレンズの射出瞳の位置に対す
るCCDの中央部から出力される信号量と周辺部から出
力される信号量との比を表す図、(b)上記の数値例を示
す図である。
【図11】焦点検出装置を説明する図である。
【図12】プリセット処理を示すフローチャートであ
る。
【図13】半押しスイッチで起動されるプログラムを示
すフローチャートである。
【符号の説明】
9…被写体、 21…CP
U、22…半押しスイッチ、 23…全
押しスイッチ、26…CCD、
29…画像処理回路、33…JPEG圧縮回路、
35…ホワイトバランス検出処理回路、35
A…ホワイトバランスセンサ、 36…焦点検出装
置、37…測光装置、 38…レ
ンズ情報入力部、73…CCD、
90…交換ズームレンズ、91…撮影レンズ、
92…絞り、99…被写体像
100…ライン処理回路、102…ゲ
イン設定回路、 103…ゲイン調整回
路、PaおよびPb…射出瞳、 Aaおよ
びBb…開口角、I,IaおよびIb…入射角

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズを通過する被写体像を撮像して
    画像データを出力する撮像装置と、前記撮像装置から出
    力される画像データに対して所定のゲインをかけてゲイ
    ン調整を行うゲイン調整手段とを備えたデジタルカメラ
    において、 前記撮像装置上における前記撮影レンズの光軸を検出す
    る検出手段と、 前記撮像装置上における像位置と前記光軸間の距離に応
    じてゲイン調整係数を算出するゲイン調整係数算出手段
    とを備え、前記ゲイン調整手段は前記ゲイン調整係数を
    用いてゲイン調整を行うことを特徴とするデジタルカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のデジタルカメラにおい
    て、 前記ゲイン調整係数は前記像位置および前記光軸間の距
    離の関数であることを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のデジタルカメラ
    において、 前記撮像装置上に設けられた色フィルタを備え、 前記ゲイン調整係数算出手段は前記色フィルタを通して
    撮像された画像データに対して各色ごとにゲイン調整係
    数を算出することを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 【請求項4】撮影レンズを通過する被写体像を撮像して
    画像データを出力する撮像装置と、前記撮像装置から出
    力される画像データに対して所定のゲインをかけてゲイ
    ン調整を行うゲイン調整手段とを備えたデジタルカメラ
    において、 前記撮像装置上における前記撮影レンズの光軸を検出す
    る検出手段と、 前記撮像装置上の像位置および前記光軸間の距離と、前
    記撮影レンズの瞳位置および絞り値の少なくとも一方を
    含むレンズ撮影条件とに応じてゲイン調整係数を算出す
    るゲイン調整係数算出手段とを備え、前記ゲイン調整手
    段は前記ゲイン調整係数を用いてゲイン調整を行うこと
    を特徴とするデジタルカメラ。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のデジタルカメラにおい
    て、 前記ゲイン調整係数は前記像位置および前記光軸間の距
    離の関数であることを特徴とするデジタルカメラ。
  6. 【請求項6】請求項4または5に記載のデジタルカメラ
    において、 前記撮像装置上に設けられた色フィルタを備え、 前記ゲイン調整係数算出手段は前記色フィルタを通して
    撮像された画像データに対して各色ごとにゲイン調整係
    数を算出することを特徴とするデジタルカメラ。
  7. 【請求項7】撮像装置で撮像された画像データに対し
    て、前記撮像装置上における撮影レンズの光軸を検出す
    る検出処理と、 前記撮像装置上における像位置および前記光軸間の距離
    に応じてゲイン調整係数を算出するゲイン調整係数算出
    処理と、 前記ゲイン調整係数を用いてゲイン調整を行うゲイン調
    整処理とを行うプログラムが格納されていることを特徴
    とする画像信号処理用記憶媒体。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の画像信号処理用記憶媒体
    において、 前記ゲイン調整係数算出処理は、前記撮像装置上におけ
    る像位置および前記光軸間の距離と、前記撮影レンズの
    瞳位置および絞り値の少なくとも一方を含むレンズ撮影
    条件とに応じてゲイン調整係数を算出することを特徴と
    する画像信号処理用記憶媒体。
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