JPH09307789A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH09307789A
JPH09307789A JP8123699A JP12369996A JPH09307789A JP H09307789 A JPH09307789 A JP H09307789A JP 8123699 A JP8123699 A JP 8123699A JP 12369996 A JP12369996 A JP 12369996A JP H09307789 A JPH09307789 A JP H09307789A
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JP
Japan
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distance
circuit
horizontal
output
radius
Prior art date
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JP8123699A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Ebihara
利行 海老原
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同心円状のシェーディングを効果的に補正す
る。 【解決手段】 画面中央から水平及び垂直アドレスカウ
ンタ1、2が示す画素までの距離を算出する水平及び垂
直距離算出回路3、4と、水平及び垂直距離算出回路
3、4から入力されるデジタル信号を0.5倍する1ビ
ット右シフト回路5、6と、垂直及び水平距離算出回路
4、3と1ビット右シフト回路5、6からの2つの入力
信号のそれぞれ和を計算し出力する加算器7、8と、水
平及び垂直距離算出回路3、4からの入力信号を比較し
比較結果を出力する比較器9と、比較器9の比較結果で
あるセレクト信号により加算器7、8からの入力のいず
れか一方を選択するセレクタ10と、半径の近似値を補
正係数に変換する補正テーブルを記憶したROM11
と、画像メモリ12から読み出した画像信号に補正テー
ブルから読み出した補正係数を乗ずる乗算器13とから
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置、更に
詳しくは画像のシェーディング(周辺光量落ち)を補正
する部分に特徴のある画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像撮像装置から入力された画像
情報の処理、解析を行う画像処理装置が種々開発、提案
されている。
【0003】例えば、特開昭62−168277号公報
に示される画像処理装置は、画像中心からの水平距離|
x|及び垂直距離|y|を画像信号に加算して画像周辺
部の画像信号を増加させていた。これにより画像の周辺
光量落ちによるシェーディングを補正している。
【0004】また、特開昭62一168278号公報に
示される画像処理装置は、画像中心からの水平距離|x
|及び垂直距離|y|をそれぞれROMで変換して画像
信号に加算し画像周辺部の画像信号を増加させていた。
これにより画像の周辺光量落ちによるシェーディングを
より精度良く補正している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、同心円状のシェーディングをXY方向の処
理のみで補正しているので、補正の効果が同心円状にな
らないといった問題がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、同心円状のシェーディングを効果的に補正する
ことのできる画像処理装置を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、カメラ撮影画像のシェーディングを補正する画像処
理装置において、画面中心から各画素までの距離の近似
値を算出する半径近似手段と、前記半径近似手段の出力
を、前記カメラ撮影画像の画像信号のシェーディング補
正を行うための補正係数に変換する補正係数テーブル
と、前記補正係数テーブルの出力する前記補正係数に基
づいて前記画像信号を補正する補正手段とを備えて構成
される。
【0008】本発明の画像処理装置では、前記補正手段
が、画面中心から各画素までの距離の近似値を変換した
前記カメラ撮影画像の画像信号のシェーディング補正を
行うための前記補正係数に基づいて、前記画像信号を補
正することで、同心円状のシェーディングを効果的に補
正することを可能とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0010】図1ないし図6は本発明の第1の実施の形
態に係わり、図1は画像処理装置の構成を示す構成図、
図2は図1の画像処理装置による画面が正方形の場合に
ついて画素位置と使用する半径の近似式との関係を示す
図、図3は図2の右上4分の1の部分を示す図、図4は
真の距離と図1の画像処理装置による近似値の関係を示
す図、図5は図1のROMに格納されている補正テーブ
ルの構成を示す図、図6は図1の画像処理装置による半
径rの近似誤差による補正後の画像の明るさ分布を示す
図である。
【0011】本実施の形態の画像処理装置は、図1に示
すように、画像信号の読み出しや書き込みなどの対象と
なる画素のアドレスを制御する水平アドレスカウンタ1
及び垂直アドレスカウンタ2と、水平アドレスカウンタ
1及び垂直アドレスカウンタ2が出力するアドレスをも
とに画面中央から水平アドレスカウンタ1及び垂直アド
レスカウンタ2が示す画素までの距離を算出する水平距
離算出回路3及び垂直距離算出回路4と、水平距離算出
回路3及び垂直距離算出回路4から入力されるデジタル
信号を0.5倍する1ビット右シフト回路5、6と、垂
直距離算出回路4と1ビット右シフト回路5からの2つ
の入力信号及び水平距離算出回路3と1ビット右シフト
回路6からの2つの入力信号のそれぞれ和を計算し出力
する加算器7、8と、水平距離算出回路3及び垂直距離
算出回路4からの2つの入力信号を比較し比較結果を出
力する比較器9と、比較器9の比較結果であるセレクト
信号により加算器7、8からの2つの入力のいずれか一
方を選択して出力するセレクタ10と、半径の近似値を
補正係数に変換する補正テーブルを記憶したROM11
(補正係数テーブル)と、画像信号を保持する画像メモ
リ12と、画像メモリ12から読み出した画像信号にR
OM11が記憶している補正テーブルから読み出した補
正係数を乗ずる乗算器13(補正手段)とから構成され
る。
【0012】上記の1ビット右シフト回路5、6と加算
器7、8とでそれぞれ一次結合回路14a、14bを構
成している。また、水平距離算出回路3、垂直距離算出
回路4、一次結合回路14a、14b、比較器9、セレ
クタ10で半径近似回路15(半径近似手段)を構成し
ている。
【0013】次に、このように構成された画像処理装置
の作用を説明する。
【0014】水平アドレスカウンタ1及び垂直アドレス
カウンタ2は、画像メモリ12に記憶されている画像信
号全体を処理するために水平および垂直アドレス信号を
順次発生し、全画素を走査する。
【0015】ここで、水平アドレスは、画面左端の画素
位置を”0”とした注目画素位置までの画素数であり、
垂直アドレスは上端の画素位置を”0”とした注目画素
位置までの画素数である。
【0016】水平距離算出回路3は、水平アドレスカウ
ンタ1からの水平アドレス信号から画面中央の水平アド
レス信号を減じ、絶対値をとることによって画面中央の
画素からの水平距離|x|を算出する。また、垂直距離
算出回路4は、垂直アドレスカウンタ1からの垂直アド
レス信号から画面中央の垂直アドレス信号を減じ、絶対
値をとることによって画面中央の画素からの垂直距離|
y|を算出する。
【0017】水平距離|x|は、1ビット右シフト回路
5によって0.5倍されて加算器7に入力されるととも
に、そのまま加算器8にも入力される。同様に、垂直距
離|y|も、1ビット右シフト回路6によって0.5倍
されて加算器8に入力されるとともに、そのまま加算器
7にも入力される。
【0018】また、水平距離算出回路3および垂直距離
算出回路4から出力される水平距離|x|および垂直距
離|y|は、比較器9にも入力され、比較器9は、2つ
の入力信号を比較し、結果を2値で出力する。例えば、
水平距離|x|より垂直距離|y|が大きい場合は”
1”を出力し、そうでない場合は”0”を出力する。
【0019】そして、セレクタ10は、比較器9からの
信号に応じて加算器7及び8から入力される2つの信号
から一方を選択して出力する。
【0020】上述の例では、セレクタ10は、比較器9
から”1”が入力された場合は、加算器7からの信号
(|y|+0.5|x|)を、”0”の場合は、加算器
8からの信号(|x|+0.5|y|)を画面中心から
の距離(半径)の近似値rとして出力する。
【0021】図2を用いて、画面が正方形の場合につい
て本実施の形態による画素位置と使用する半径の近似式
との関係を示す。
【0022】図2でAと表示した領域、すなわち|x|
≦|y|の領域では画面中心から画素位置(x,y)ま
での距離の近似値rは、 r=|y|+0.5|x| と計算される。
【0023】また、図2でBと表示した領域、すなわち
|x|>|y|の領域では画面中心から画素位置(x,
y)までの距離の近似値rは、 r=|x|+0.5|y| と計算される。
【0024】ROM11には、予め実験で求められた半
径の近似値rと補正係数kとの関係を示す補正テーブル
が記憶されており、ROM11は、セレクタ10からの
半径の近似値rを補正テーブルにより補正係数kに変換
する。
【0025】この補正係数kは、均一な濃度の被写体を
撮影したときの画像の明るさが画面中心での明るさに等
しい位置では”1”として、明るさが画面中心の明るさ
のs倍(一般的なシェーディングではsは1以下の実
数)になる位置では”1/s”とする。すなわち、均一
な濃度の被写体を撮影したときの光量比の逆数を補正係
数とする。
【0026】一般に、中心からの距離が等しい画素が複
数存在するので、それらの画素の平均の明るさをその距
離の補正係数kの算出に用いる。そして、一般に、半径
の近似値rが”0”のときに補正係数kは”1”で、半
径が増加するにつれて補正係数kは増加する。
【0027】図3は、画面の辺に平行な縦横の線で4等
分したときの右上の4分の1の部分を表している。図3
に示す領域の高さ及び幅を1とする。図3のy=0の高
さにおいて、xを”0”から”1”まで変化させた場合
の原点(0,0)から点(x,1)までの実際の距離
(真の距離)と本実施の形態による近似値を図4に示
す。図4において、横軸はxの値で、縦軸は原点(0,
0)から点(x,1)までの実際の距離と本実施の形態
による近似値を表している。
【0028】これらの近似式によって生ずる画面中心か
ら画素位置(x,y)までの距離の近似値rの誤差は、
画面中央の画素を通る水平、垂直線上の画素では0%、
斜め45度の線上では約+6.1%である。
【0029】本実施の形態の場合、原点(0,0)から
点(x,1)までの距離の近似値rの真の距離に対する
誤差は常に正なので、補正テーブルに格納する補正係数
kを少し小さいrに対する補正係数にしておくことによ
って誤差を正負に分散させて最大誤差を小さくすること
ができる。具体的には、真の距離に対する近似値rの比
は、平均で約1.088である。したがって近似値rを
真の距離に補正する場合は、この逆数である約0.92
を乗ずれば平均的によい補正ができる。実際には、補正
テーブルの中身を補正しておくことによって近似値を補
正する計算は必要なくなる。補正テーブルは、図5に示
すように、半径rに対する補正係数を格納する位置には
半径がおよそ0.92rである画素に対する補正係数を
格納しておく。
【0030】そして、乗算器13は、画像メモリ12か
ら読み出した画像信号にROM11の補正テーブルから
出力される補正係数kを乗じて補正済み画像信号を出力
する。この補正済み画像信号は、再び画像メモリ12に
記憶される。なお、画像信号を読み書きする画素は、水
平アドレスカウンタ1及び垂直アドレスカウンタ2によ
って制御されている。
【0031】つまり、本実施の形態では、半径近似回路
15とROM11の補正テーブルによって、水平アドレ
スカウンタ1及び垂直アドレスカウンタ2からの信号が
半径rの近似値に変換され、さらに補正係数kに変換さ
れる。そして、補正係数kが画像信号に乗じられること
によってシェデーィング補正された画像信号が得られ
る。
【0032】詳細には、水平距離算出回路3及び垂直距
離算出回路4によって、アドレスカウンタからの信号は
それぞれ画面中央からの水平距離および垂直距離に変換
される。一次結合回路14a、14bは、入力される前
記水平距離および垂直距離から2通りの一次結合演算を
行い結果を出力する。つまり、一方は|x|≦|y|の
範囲での半径の近似値を算出し、他方は|x|>|y|
の範囲での半径の近似値を算出する。また、前記水平距
離および垂直距離は比較器9にも入力され、比較結果が
出力される。セレクタ10は比較結果によって、一次結
合回路14a、14bが出力する2通りの一次結合演算
の結果のうち、半径の近似値として適切な方を選択して
出力する。
【0033】以上のように、本実施の形態では、半径近
似回路15とROM11の補正テーブルによって、半径
に応じた補正係数が得られるので、同心円状のシェーデ
ィングを高精度に補正でき、本実施の形態における半径
rの近似誤差による補正後の画像の明るさ分布として
は、図6に示すような傾向を呈することになる。
【0034】なお、本実施の形態では、1ビット右シフ
ト回路5、6によって水平距離|x|及び垂直距離|y
|の出力のいずれか一方が0.5倍され、加算器7、8
によってこれに他方の出力が加算され、これにより一方
は|y|+0.5|x|を算出する。これは|x|≦|
y|の範囲で半径rを近似し、他方は|x|+0.5|
y|を算出することで、|x|>|y|の範囲で半径r
を近似するように構成している。
【0035】従って、一般にデジタル回路では、より高
精度の近似値を求めるために設定された倍率であると、
その倍率を得るための回路構成が複雑になるが、本実施
の形態では、0.5倍とすることで1ビット右シフト回
路のみで構成し、簡単な回路で実質的に問題とならない
半径の近似値を得るという効果を有する。
【0036】図7及び図8は本発明の第2の実施の形態
に係わり、図7は画像処理装置の半径近似回路の構成を
示す構成図、図8は真の距離と図7の半径近似回路によ
る近似値の関係を示す図である。
【0037】第2の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0038】第2の実施の形態においては、図7に示す
ように、半径近似回路の一次結合回路の構成が第1の実
施の形態と異なり、第2の実施の形態の一次結合回路2
4aは、水平距離算出回路3からのデジタル信号を0.
25倍する2ビット右シフト回路25a及び0.125
倍する3ビット右シフト回路26aと、2ビット右シフ
ト回路25a及び3ビット右シフト回路26aの出力を
加算する第1の加算器27aと、垂直距離算出回路4及
び第1の加算器27aの出力を加算する第2の加算器2
8aとから構成される。同様に、一次結合回路24b
は、垂直距離算出回路2からのデジタル信号を0.25
倍する2ビット右シフト回路25b及び0.125倍す
る3ビット右シフト回路26bと、2ビット右シフト回
路25b及び3ビット右シフト回路26bの出力を加算
する第1の加算器27bと、水平距離算出回路3及び第
1の加算器27bの出力を加算する第2の加算器28b
とから構成される。
【0039】その他の構成は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0040】本実施の形態では、水平距離算出回路3か
ら出力される水平距離|x|は、一次結合回路24a内
の2ビット右シフト回路25aによって0.25倍さ
れ、また3ビット右シフト回路26aによって0.12
5倍されて第1の加算器27aに入力される。そして、
第1の加算器27aは、2つの入力の和0.375|x
|を第2の加算器28aに出力する。
【0041】第2の加算器28aは、第1の加算器27
aの出力0.375|x|と垂直距離算出回路4が出力
する垂直距離|y|との和(|y|+0.375|x
|)を半径の近似値rとしてセレクタ10に出力する。
【0042】同様に、垂直距離算出回路4から出力され
る垂直距離|y|は、一次結合回路24b内の2ビット
右シフト回路25bによって0.25倍され、3ビット
右シフト回路26bによって0.125倍されて第1の
加算器27bに入力される。そして、第1の加算器27
bは、2つの入力の和0.375|y|を第2の加算器
28bに出力する。
【0043】第2の加算器28bは、第1の加算器27
bの出力0.375|y|と水平距離算出回路3の出力
する水平距離|x|との和(|x|+0.375|y
|)を半径の近似値rとしてセレクタ10に出力する。
【0044】また、第1の実施の形態と同様に、水平距
離算出回路3及び垂直距離算出回路4から出力される水
平距離|x|及び垂直距離|y|は、比較器9にも入力
される。比較器9は、2つの入力信号を比較し、結果を
2値で出力する。例えば、水平距離|x|より垂直距離
|y|が大きい場合は”1”を出力し、そうでない場合
は”0”を出力する。
【0045】そして、セレクタ10は、比較器9からの
信号に応じて第2の加算器28a及び28bから入力さ
れる2つの信号から一方を選択して出力する。上述の例
では、セレクタ10は、比較器9から”1”が入力され
た場合は、第2の加算器28aからの信号(|y|+
O.375|x|)を、”0”の場合は第2の加算器2
8bからの信号(|x|+0.375|y|)を画面中
心からの距離(半径)の近似値rとして出力する。
【0046】デジタル回路では0.375倍は2ビット
右シフト(0.25倍に相当)と3ビット右シフト
(0.125倍に相当)を加算することで容易に得られ
る。
【0047】そこで、本実施の形態では、水平距離|x
|及び垂直距離|y|は、2ビット右シフト回路25
a、25b及び3ビット右シフト回路26a、26bに
よってそれぞれ、0.25倍、0.125倍される。つ
ぎに第1の加算器27a、27b及び第2の加算器28
a、28bによって加算され、結果として0.375倍
が得られる。
【0048】このように本実施の形態では、0.375
倍の演算は2ビット右シフト回路と3ビット右シフト回
路との出力を加算することで容易に得られ、簡単な回路
で、第1の実施の形態より精度の高い半径の近似値を得
ることができる。
【0049】つまり、第1の実施の形態における図4に
対応する、真の距離と近似値との比較を図8に示すと、
本実施の形態では、図8に示すように、図4の場合に比
べて真の距離の曲線と近似値の曲線が近づいており、よ
り精度の高い近似を行うことができる。
【0050】図9及び図10は本発明の第3の実施の形
態に係わり、図9は画像処理装置の構成を示す構成図、
図10は図9のROMに格納されている補正テーブルの
構成を示す図である。
【0051】第3の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0052】第3の実施の形態においては、図9に示す
ように、半径近似回路の構成が第1の実施の形態と異な
り、第3の実施の形態の半径近似回路35は、水平距離
算出回路3及び垂直距離算出回路4と、水平距離算出回
路3及び垂直距離算出回路4からの2つの入力信号のう
ち大きい方(2つの入力信号が等しい場合はいずれか一
方)を出力するMax回路36と、水平距離算出回路3
及び垂直距離算出回路4からの2つの入力信号の和を計
算し出力する第1の加算器37と、第1の加算器37及
びMax回路36からの2つの入力信号の和を計算し出
力する第2の加算器38とから構成される。なお、本実
施の形態ではROM11の補正テーブルには、図10に
示すように、半径の2倍に相当する近似値で参照できる
ように補正係数k’が格納されている。
【0053】その他の構成は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0054】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0055】第1の実施の形態と同様に、水平アドレス
カウンタ1及び垂直アドレスカウンタ2は、画像メモリ
12に記憶されている画像信号全体を処理するために全
画素を走査し、水平および垂直アドレス信号を順次発生
する。水平アドレスは画面左端の画素位置を”0”とし
た注目画素位置までの画素数であり、水平アドレスは上
端の画素位置を”0”とした注目画素位置までの画素数
である。
【0056】水平距離算出回路3は、水平アドレスカウ
ンタ1からの水平アドレス信号から画面中央の水平アド
レス信号を減じ、絶対値をとることによって画面中央の
画素からの水平距離|x|を算出する。また、垂直距離
算出回路4は、垂直アドレスカウンタ1からの垂直アド
レス信号から画面中央の垂直アドレス信号を減じ、絶対
値をとることによって画面中央の画素からの垂直距離|
y|を算出する。
【0057】水平距離算出回路3及び垂直距離算出回路
4から出力される水平距離|x|及び垂直距離|y|
は、Max回路36に入力されるとともに、第1の加算
器37にも入力される。Max回路36と第1の加算器
37の出力は第2の加算器38に入力される。
【0058】この第2の加算器38の出力は、半径rの
2倍に相当する近似値である。すなわち、 2r≒|x|+|y|+Max(|x|,|y|) ここで、ROM11の補正テーブルには、半径の2倍に
相当する近似値2rと補正係数k’との関係を予め実験
で求め、半径の2倍に相当する近似値2rで参照するこ
とによって半径rに対する補正係数k’が得られるよう
にデータを格納している。
【0059】そして、乗算器13は、ROM11の補正
テーブルから出力される補正係数k’を画像メモリ12
から読み出した画像信号に乗じて補正済み画像信号を出
力する。この補正済み画像信号は再び画像メモリ12に
記憶される。
【0060】このように本実施の形態では、処理中の画
素が|x|≦|y|の範囲にあるか|x|>|y|の範
囲にあるかを判断して半径の近似式を切り換える必要が
なく、1つの半径近似回路で半径の近似値を得ることが
でき、より簡単な構成で同心円状のシェーディングを高
精度に補正することができる。
【0061】図11及び図12は本発明の第4の実施の
形態に係わり、図11は画像処理装置の構成を示す構成
図、図12は図11の画像処理装置による補正対象の画
像のシェーディングの等高線を示す図である。
【0062】第4の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0063】第4の実施の形態においては、図11に示
すように、半径近似回路の構成が第1の実施の形態と異
なり、第4の実施の形態の半径近似回路45は、水平距
離算出回路3及び直距離算出回路4と、水平距離算出回
路3及び直距離算出回路4からの2つの入力信号を加算
する加算器46と、加算器46からの入力信号から後述
する定数αを減じて出力する減算器47と、減算器47
からの入力信号が正の時はそのまま出力し、負の場合に
は”0”を出力するリミッタ48とから構成される。
【0064】シェーディングをその大きさに応じて等高
線で表すと図12のようになる。周辺に近づくほど曲率
が大きくなり直線に近づくので、直線による近似が可能
となる。前記定数αは、画面の中心からシェーディング
の程度を表した等高線が直線で近似し得る位置までの距
離で、正方形の画面の場合では画面の辺の長さを2Lと
すると、 1.5L<α が目安となる。|x|+|y|が定数αを超える領域で
は|x|+|y|が半径rの近似値として使える。
【0065】ROM11の補正テーブルは、半径rから
定数αを減じた値で半径rの位置に存在する画素に対す
る補正係数を参照できるように補正係数k”を格納して
いる。
【0066】その他の構成は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0067】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0068】第1の実施の形態と同様に、水平アドレス
カウンタ1及び垂直アドレスカウンタ2は、画像メモリ
12に記憶されている画像信号全体を処理するために全
画素を走査し、水平および垂直アドレス信号を順次発生
する。水平アドレスは画面左端の画素位置を”0”とし
た注目画素位置までの画素数であり、垂直アドレスは上
端の画素位置を”0”とした注目画素位置までの画素数
である。水平距離算出回路3は、水平アドレスカウンタ
1からの水平アドレス信号から画面中央の水平アドレス
信号を減じ、絶対値をとることによって画面中央の画素
からの水平距離|x|を算出する。垂直距離算出回路4
は、垂直アドレスカウンタ1からの垂直アドレス信号か
ら画面中央の垂直アドレス信号を減じ、絶対値をとるこ
とによって画面中央の画素からの垂直距離|y|を算出
する。
【0069】水平距離算出回路3及び垂直距離算出回路
4から出力される水平距離|x|及び垂直距離|y|
は、加算器46に入力される。
【0070】加算器46の出力|x|+|y|は、α≦
|x|+|y|となる範囲では良好に画面中心からの距
離rを近似する。加算器46の出力は、減算器47に入
力され、予め設定された定数αが引かれる。減算器47
の出力はリミッタ48に入力される。
【0071】リミッタ48は、入力された値が正であれ
ばそのまま出力し、負であれば”0”を出力する。この
結果、リミッタ48の出力は次のようになる。
【0072】 0 (|x|+|y|≦α) |x|+|y| (α<|x|+|y|) これによって、シェーディングの影響の小さい|x|+
|y|≦αの範囲では画像の補正は行われず、シェーデ
ィングの影響の大きいα<|x|+|y|の範囲のみで
画像の補正が行われる。
【0073】なお、減算器47及びリミッタ48では負
の値を扱うので、ここでは信号値を2の補数形式で表
す。
【0074】ROM11の補正テーブルには以下のよう
にデータを格納する。すなわち、リミッタ48から”
0”が出力された場合は、補正係数k”として”1”を
出力するようにする。リミッタ48から”0”より大き
い値”n”が出力された場合は、|x|+|y|=n+
αを満たす画素に対する補正係数k”を出力するように
する。そのような画素は複数存在するので、前記補正係
数k”にはそれらの画素に対する補正係数の平均値を用
いる。
【0075】乗算器13は、画像メモリ12から読み出
した画像信号にROM11の補正テーブルから出力され
る補正係数k”を乗じて補正済み画像信号を出力する。
この補正済み画像信号は、再び画像メモリ12に記憶さ
れる。なお、画像信号を読み書きする画素は、水平アド
レスカウンタ1及び垂直アドレスカウンタ2によって制
御されている。
【0076】以上のように本実施の形態では、水平距離
|x|と垂直距離|y|の和|x|+|y|が定数αを
超える画面の4角で、画面中心からの距離の近似値|x
|+|y|に応じた補正係数が画像信号に乗算されてシ
ェーディング補正が行われる。
【0077】つまり、上述したように、同心円状のシェ
ーディングむらについて、むらの程度によって等高線を
描くと、その等高線は画面の4角付近では曲率半径が大
きくなるので直線で近似することができる。また、シェ
ーディングの程度は画面の中央では少なく、周辺で大き
い。水平距離|x|と垂直距離|y|の和が所定の値を
超えたときのみ水平距離|x|と垂直距離|y|の和の
応じた補正係数を画像信号に掛けることによって、画面
の4角の特にシェーディング影響の大きい部分のシェー
ディングむらを簡単な回路で補正することができる。
【0078】以上、実施形態に基づいて説明したが、本
明細書中には以下の発明が含まれる。
【0079】(1) カメラ撮影画像のシェーディング
を補正する画像処理装置において、画面中心から各画素
までの距離の近似値を算出する半径近似手段と、前記半
径近似手段の出力を、前記カメラ撮影画像の画像信号の
シェーディング補正を行うための補正係数に変換する補
正係数テーブルと、前記補正係数テーブルの出力する前
記補正係数に基づいて前記画像信号を補正する補正手段
とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
【0080】(2) 前記半径近似手段は、画面中心か
ら各画素までの水平距離を算出する水平距離算出回路
と、画面中心から各画素までの垂直距離を算出する垂直
距離算出回路と、前記水平距離算出回路の出力する前記
水平距離の定数倍と前記垂直距離算出回路の出力する前
記垂直距離の定数倍の和により画面中心から各画素まで
の距離の近似値を計算する少なくとも2つの一次結合回
路と、前記水平距離算出回路の出力する前記水平距離と
前記垂直距離算出回路の出力する前記垂直距離の大きさ
を比較する比較回路と、前記比較回路の出力により、前
記少なくとも2つの一次結合回路のいずれか一方の出力
を選択し、画面中心から各画素までの距離の近似値とし
て出力するセレクタ回路とを具備することを特徴とする
上記(1)に記載の画像処理装置。
【0081】(3) 前記少なくとも2つの一次結合回
路は、画面中心から各画素までの距離を前記水平距離及
び前記垂直距離のいずれか一方の0.5倍と他方の1倍
との合計で近似することを特徴とする上記(2)に記載
の画像処理装置。
【0082】(4) 前記少なくとも2つの一次結合回
路は、画面中心から各画素までの距離を前記水平距離及
び前記垂直距離のいずれか一方の0.375倍と他方の
1倍との合計で近似することを特徴とする上記(2)に
記載の画像処理装置。
【0083】(5) 前記半径近似手段は、画面中心か
ら各画素までの水平距離|x|を算出する水平距離算出
回路と、画面中心から各画素までの垂直距離|y|を算
出する垂直距離算出回路とを有し、画面中心から各画素
まで距離の近似値を式(1)により算出することを特徴
とする上記(1)に記載の画像処理装置。
【0084】 r=Max(|x|,|y|)+|x|+|y| …(1) ただし、Max(|x|,|y|)は|x|と|y|の
いずれか大きい方(等しい場合はいずれか一方)を表
す。
【0085】(6) 前記半径近似手段は、画面中心か
ら各画素までの水平距離を算出する水平距離算出回路
と、画面中心から各画素までの垂直距離を算出する垂直
距離算出回路と、前記水平距離と前記垂直距離の和を計
算する加算器とを有し、前記水平距離と前記垂直距離の
和が所定の値を超えた場合に、前記水平距離と前記垂直
距離の和を画面中心から各画素までの距離の近似値とす
ることを特徴とする上記(1)に記載の画像処理装置。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像処理装
置によれば、補正手段が、画面中心から各画素までの距
離の近似値を変換したカメラ撮影画像の画像信号のシェ
ーディング補正を行うための補正係数に基づいて、画像
信号を補正するので、同心円状のシェーディングを効果
的に補正することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置
の構成を示す構成図
【図2】図1の画像処理装置による画面が正方形の場合
について画素位置と使用する半径の近似式との関係を示
す図
【図3】図2の右上4分の1の部分を示す図
【図4】真の距離と図1の画像処理装置による近似値の
関係を示す図
【図5】図1のROMに格納されている補正テーブルの
構成を示す図
【図6】図1の画像処理装置による半径rの近似誤差に
よる補正後の画像の明るさ分布を示す図
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置
の半径近似回路の構成を示す構成図
【図8】真の距離と図7の半径近似回路による近似値の
関係を示す図
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装置
の構成を示す構成図
【図10】図9のROMに格納されている補正テーブル
の構成を示す図
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る画像処理装
置の構成を示す構成図
【図12】図11の画像処理装置による補正対象の画像
のシェーディングの等高線を示す図
【符号の説明】
1…水平アドレスカウンタ 2…垂直アドレスカウンタ 3…水平距離算出回路 4…垂直距離算出回路 5、6…1ビット右シフト回路 7、8…加算器 9…比較器 10…セレクタ 11…ROM 12…画像メモリ 13…乗算器 14a、14b…一次結合回路 15…半径近似回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ撮影画像のシェーディングを補正
    する画像処理装置において、 画面中心から各画素までの距離の近似値を算出する半径
    近似手段と、 前記半径近似手段の出力を、前記カメラ撮影画像の画像
    信号のシェーディング補正を行うための補正係数に変換
    する補正係数テーブルと、 前記補正係数テーブルの出力する前記補正係数に基づい
    て前記画像信号を補正する補正手段とを備えたことを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記半径近似手段は、 画面中心から各画素までの水平距離を算出する水平距離
    算出回路と、 画面中心から各画素までの垂直距離を算出する垂直距離
    算出回路と、 前記水平距離算出回路の出力する前記水平距離の定数倍
    と前記垂直距離算出回路の出力する前記垂直距離の定数
    倍の和により画面中心から各画素までの距離の近似値を
    計算する少なくとも2つの一次結合回路と、 前記水平距離算出回路の出力する前記水平距離と前記垂
    直距離算出回路の出力する前記垂直距離の大きさを比較
    する比較回路と、 前記比較回路の出力により、前記少なくとも2つの一次
    結合回路のいずれか一方の出力を選択し、画面中心から
    各画素までの距離の近似値として出力するセレクタ回路
    とを具備することを特徴とする請求項1に記載の画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも2つの一次結合回路は、 画面中心から各画素までの距離を前記水平距離及び前記
    垂直距離のいずれか一方の0.5倍と他方の1倍との合
    計で近似することを特徴とする請求項2に記載の画像処
    理装置。
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