JP2002218166A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2002218166A
JP2002218166A JP2001012386A JP2001012386A JP2002218166A JP 2002218166 A JP2002218166 A JP 2002218166A JP 2001012386 A JP2001012386 A JP 2001012386A JP 2001012386 A JP2001012386 A JP 2001012386A JP 2002218166 A JP2002218166 A JP 2002218166A
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Kenji Baba
健次 馬場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読取位置にローラ粉や印字物質粉、ほこ
り、ちりなどの異物が滞留するのを防止して、読取画像
に黒スジが表れないようにした画像読取装置を提供す
る。 【解決手段】 装置本体2の画像読取位置Kに原稿Dを
送り込む原稿搬送手段1を有し、この原稿搬送手段1に
よって原稿Dを移動させて画像を読み取る画像読取装置
において、画像読取時に原稿に接触する透明部材39を
備え、透明部材39を画像読取時に原稿Dとは別に移動
させる構成としたことを特徴とする。また、透明部材3
9の表面を透明部材39移動時に清掃することにより、
画像読取位置での異物の滞留を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やファクシ
ミリなどに用いられる自動原稿搬送装置を具備したシー
トスルースキャナー(原稿流し読み)方式の画像読取装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動原稿搬送装置を具備した画像
読取装置は、一般に原稿載置台に積載された原稿を一枚
ずつ自動的に送り出して画像読取位置へと搬送し、画像
読取装置内の光学系に読み取らせた後、原稿を排出台に
排出する構成となっている。
【0003】ところで、これらの自動原稿搬送装置にあ
っては、原稿載置台上の原稿を給紙する手段としてピッ
クアップローラーが、また一枚ずつ自動的に分離する分
離手段として給紙ローラーと分離パッドが、分離された
原稿を画像読取位置まで搬送する手段として搬送ローラ
ーが用いられており、これらローラーは摩擦力によって
原稿を分離、搬送している。特に前記ピックアップロー
ラーと給紙ローラーは高い搬送力を必要とするため、一
般に硬度の低いゴム材が使用される。硬度の低いゴム材
は耐摩耗性が悪いため、原稿を搬送する際の摩擦によっ
てローラー粉が発生しやすく、このローラー粉は原稿表
面に付着したまま画像読取位置まで運ばれてしまう。ま
た硬度の低いゴム材を使用したピックアップローラーと
給紙ローラーは原稿表面の印字物質のトナーや鉛筆粉な
どを剥ぎ取り、剥ぎ取られた原稿表面の印字物質のトナ
ーや鉛筆粉などの一部はローラー表面に吸着するが、一
部は原稿表面に付着したまま画像読取位置まで運ばれて
しまう。また、ローラー表面に吸着した印字物質のトナ
ーや鉛筆粉などは吸着が飽和状態を越えると、再び原稿
表面に付着し、画像読取位置まで運ばれてしまう。そし
て、これら原稿表面に付着したローラー粉や剥ぎ取られ
たり、ローラーから再び付着した印字物質や、原稿の供
給口から搬送路内に進入したほこり、ちりなどの異物が
画像読取位置で原稿表面より落下して画像読取装置内の
プラテン上に滞留し、読取画像に黒いスジ状の汚れいわ
ゆる黒スジとなって表れてしまう。従来、この黒スジ対
策として、画像読取位置の手前にブラシを配設し、原稿
表面にこのブラシを摺接させて原稿表面に付着している
異物を除去するようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにブラシを使用した場合にあっては、当初は原稿表
面に付着している異物を取り除くことができるが、使用
を重ねて行くにつれ原稿表面から取り除かれた異物がブ
ラシに滞積し、その滞積した異物が逆に原稿表面に付着
してしまう問題があった。またこのブラシによってで
は、画像読取位置のプラテン上に落ちてしまった異物を
取り除くことができないため、これら異物による読取画
像の黒スジは解消し得ないものであった。
【0005】そこで、本発明は画像読取位置にローラー
粉や印字物質粉、ほこり、ちりなどの異物が滞留するの
を防止して、読取画像に黒スジが表れないようにした画
像読取装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、装置本体の画像読取位置に原稿を送り込む
原稿搬送手段を有し、該原稿搬送手段によって原稿を移
動させて画像を読み取る画像読取装置において、前記画
像読取時に原稿に接触する透明部材を備え、該透明部材
を画像読取時に原稿とは別に移動させる構成としたこと
を特徴とする。
【0007】また、透明部材移動時に透明部材表面に接
触して透明部材を清掃する清掃手段を備えていることが
好適である。
【0008】また、透明部材移動による清掃の実行は使
用頻度に応じて可変に設定されるようにしてもよい。
【0009】また、透明部材は、画像読取時にプラテン
ガラスと原稿の間に進入する透明シート部材であること
が好適である。
【0010】また、前記透明シート部材はプラテンガラ
スと対向する可動のプラテンガイドに支持され、プラテ
ンガイドによって移動する構成となっているようにして
もよい。
【0011】また、前記透明シート部材は、固定プラテ
ンガイドとは別に設けられる可動のホルダに支持され、
該ホルダによって移動する構成となっているようにして
もよい。
【0012】また、前記透明シート部材は、巻き取りロ
ーラによって移動する構成となっているようにしてもよ
い。
【0013】また、前記透明部材はプラテンガラスであ
ることが好適である。
【0014】また、装置本体の画像読取位置に原稿を送
り込む原稿搬送手段を有し、該原稿搬送手段によって原
稿を移動させて画像を読み取る画像読取装置において、
前記画像読取時に原稿に接触する透明部材を備え、該透
明部材を画像非読取時に移動させるとともに、該透明部
材移動時に透明部材表面に接触して透明部材を清掃する
清掃手段を備えていることを特徴とする。
【0015】また、透明部材移動による清掃の実行は使
用頻度に応じて可変に設定されるようにしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
に係る画像読取装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0017】(実施の形態1)図1及び図2は本実施の
形態1に係る画像読取装置の概略構成図である。
【0018】同図に示した画像読取装置Aは、装置本体
としての画像読取本機2の画像読取位置に原稿Dを送り
込む原稿搬送手段としての自動原稿送り装置1を有し、
この自動原稿送り装置1によって原稿Dを移動させて画
像を読み取る構成となっている。この画像読取本機2と
自動原稿送り装置1を合せて、通常は原稿読取画像情報
が、ケーブル等を介してプリンター,コンピュータ等に
入力される。
【0019】そして、本実施の形態では、画像読取時に
原稿Dに接触する透明部材としての透明シート部材39
を備え、この透明シート部材39を画像読取時に原稿D
とは別に移動させる構成となっている。また、透明シー
ト部材39移動時に透明シート部材表面に接触して透明
シート部材39を清掃する清掃手段としての清掃部材3
7を備えている。
【0020】自動原稿送り装置1は、本機2の上面に対
して開閉自在に装着されており、3は本機2に設けられ
たプラテンガラスで、通常は本等の自動原稿送り装置を
利用できない原稿の読み取り時(固定読み時)に使用さ
れる。また4は本機2に設けられたプラテンガラスで、
通常は自動原稿送り装置の利用時(流し読み時)に使用
される。5はプラテンガラス3及び4の裏面側に配置さ
れた原稿読取手段であり、自動原稿送り装置(流し読み
時)にはプラテンガラス3の裏面側下の図1及び図2に
示された位置に固定され、本等の自動原稿送り装置を利
用できない原稿の読み取り時(固定読み時)にはプラテ
ンガラス4の裏面側下の図3に示された領域を移動す
る。
【0021】自動原稿送り装置1において、13は原稿
を載置するための原稿載置台であり、原稿Dは画像面を
上向きに載置される。原稿給紙スタート信号に基づき、
ピックアップローラー15は下降し、所定の押圧力で原
稿上面に当接し、且つ回転することにより、原稿Dの最
上位原稿に給送力が作用し、装置1内へ原稿が繰り出さ
れ、分離給送ローラー16と分離パッド18とにより最
上位原稿1枚のみに分離され、開閉カバー30のリブ部
と分離ガイド32とにより形成されている給紙パスaに
入る。
【0022】原稿の読取モード(片面流し読取モード、
両面流し読取モード、固定読取モード)により、搬送形
態が異なるため、以下は各モード別に説明する。
【0023】片面流し読取モードでの搬送を説明す
る。(図1、図2) 前記のように、給紙パスaへ入った原稿の先端部はレジ
ストセンサー28で検知され、ピックアップローラー1
5及び分離給紙ローラー16により、レジストローラー
19とレジスト押圧ローラー20とのニップ部に突き当
てられ、斜行補正に充分な所定量搬送される。その後、
レジストローラー19が回転し、原稿は開閉カバー30
のリブ部とレジストガイド33とにより形成されている
搬送パスbを通過し、レジストローラー19と等速化さ
れた先頭搬送ローラー21と先頭搬送押圧ローラー22
に挾持搬送され、白色プラテンガイド38と揺動ガイド
36とにより形成されている搬送パスc、白色プラテン
ガイド38に紙パスの両外側部で貼着された透明シート
部材39とにより形成されている読取パスdを通過し、
先頭搬送ローラー21と等速化された後方搬送ローラー
23と後方搬送押圧ローラー24に挾持搬送され、搬送
ガイド34とカバーフレーム29が有するガイド部45
とにより形成されている搬送パスe、前記ガイド部と分
離ガイド32のリブ部46により形成されている搬送パ
スfを通過し、排出ローラー25と排出押圧ローラー2
6に挾持搬送され、カバーフレーム29が有する排出台
44に排出される。
【0024】本機2側の原稿読取手段の原稿照明ランプ
6及び7、走査ミラー8,9及び10は読取パスd部の
プラテンガラス4直下に対応する図1及び図2に指示し
た位置に固定されている。
【0025】そして、上記搬送された原稿は読取パスd
部の透明シート部材39上面に密着して該透明シート部
材39上面を通る仮定で、その下向き画像面が原稿照明
ランプ6及び7で照明され、その照明光の原稿面反射光
が走査ミラー8,9及び10を介して光電読取ユニット
11へ入光して原稿の画像情報が流し読みされる。読み
とられた画像情報は記録部12に記録される。
【0026】上記の動作サイクルの繰り返しにより原稿
載置台上に積載された原稿Dは片面流し読取モードにお
いて給紙、分離、読取、排出が順次なされる。
【0027】両面流し読取モードでの搬送を説明す
る。(図1及び図2) 原稿の表裏を読み取る両面流し読取モードの場合は、搬
送パスcより読取パスdに、そして搬送パスeに導かれ
た原稿の先端が、フラッパー35を押しやり、搬送パス
fに進入する。原稿の後端を反転センサー27により検
知し、原稿の後端がフラッパー35を抜ける所定量の搬
送後、排紙ローラー25を逆回転し、原稿を搬送パスg
に導き、原稿の先端をレジストセンサー28により検知
し、片面読取モード時同様にレジストローラー19とレ
ジスト押圧ローラー20とのニップ部に突き当てられ、
斜行補正に充分な所定量搬送され、次にレジストローラ
ー19が回転し、再び、読取パスdで読み取りが行わ
れ、搬送パスe、搬送パスfに至るが、このまま排出す
ると排出台上で原稿の順序が逆順になってしまうので、
表裏反転する必要があり、再び排出ローラー25を逆転
し、搬送パスg、搬送パスb、搬送パスc、読み取パス
d、搬送パスe、搬送パスfを通過し、排出ローラー2
5により排出台44に排出される。この時、読取パスd
では既に原稿の表面は読み込まれているので、読み取り
は行われない。
【0028】上記の動作サイクルの繰り返しにより原稿
載置台上に積載された原稿Dは両面流し読取モードにお
いて給紙、分離、読取、排出が順次なされる。
【0029】原稿固定読取モード。(図3) 原稿固定読取モード時には、自動原稿送り装置1は本機
2の上面から起こし開かれる。そして本機2の第2の読
取部であるプラテンガラス3の上面に原稿Dを所定の載
置基準に従って、画像読取処理すべき面を下向きに載置
し、自動原稿送り装置1を本機2の上面に対して倒し込
んで閉じることにより、上記原稿Dは原稿押さえ圧板3
1により第2のプラテンガラス3の上面に、密着して安
定に押さえ付けられた状態になる。
【0030】また本機2側の原稿読取手段5の原稿照明
ランプ6,7及び第1の走査ミラー8と、第2の走査ミ
ラー9及び第3の走査ミラー10は図1の第1のプラテ
ンガラス4の下方に対応する位置から図3中に示す位置
へ移動切り替え状態になる。
【0031】そして、読み取りスタート信号に基づいて
原稿照明ランプ6.7及び第1の走査ミラー8が一体に
所定の速度Vにて、また第2の走査ミラー9及び第3の
走査ミラー10が一体にV/2の速度にて、それぞれ第
2のプラテンガラス3の下面に沿って左辺側から右辺側
へ移動駆動されることにより、該第2のプラテンガラス
3の上面に載置された原稿Dの下向き画像面が、左辺側
から右辺側に順次走査されて、該固定原稿Dの画像情報
の読取処理がなされる。
【0032】次に、本発明が解決しようとする課題であ
る異物による読取画像の黒スジの発生原理について、図
4を用いて説明する。
【0033】図4の(a),(b)のようにプラテンガ
ラス4の上面に、異物Z1,Z2,Z3が原稿D表面か
ら落ち、存在している。原稿読取手段5の読み取りのた
めの光軸Kは異物Z1の横幅X(通常0.1mm以下)の
範囲内に存在している。また、異物Z2,Z3は前記光
軸Kから外れて存在している。このような場合、図4の
(c)のように、読取画像47には異物Z1に対向した
位置に図4の(b)に指示した縦幅Y(これも通常0.1
mm以下)の黒スジ48が発生してしまう。光軸Kから
外れて存在する異物Z2,Z3からは黒スジが発生しな
い。
【0034】前記原稿固定読取モードにおいては、プラ
テンガラス3上面に異物が存在しても、原稿読取手段5
が移動し、原稿Dの画像情報を読み取るため、読取画像
には黒スジが発生せず、異物の実際の大きさである横幅
X、縦幅Yの黒点が現れる。
【0035】しかしながら、原稿読取手段5の光軸Kが
固定で、原稿Dが移動し画像読み取りが行われる原稿流
し読みモードでは光軸K上に位置した異物のその縦幅Y
の太さの黒スジが、その異物が光軸K上に存在する間、
読取画像に発生してしまう。
【0036】次に、本実施形態の画像読取装置におい
て、黒スジの発生を防止するメカニズムについて、図
2,図5,図13を用いて説明する。
【0037】図2に示すように、透明シート部材39
は、画像読取時にプラテンガラス4と原稿Dの間に進入
する部材で、プラテンガラス4と対向する可動の白色プ
ラテンガイド38に支持され、白色プラテンガイド38
によって移動する構成となっている。
【0038】白色プラテンガイド38は回転軸43に固
定されていて、且つ透明シート部材39が図13のよう
に紙パスの両外側部で貼着されている。40は上記透明
シート部材39をコンパクトに収納するために配設され
たSローラー、41は透明シート部材39の上記白色プ
ラテンガイドへの貼着部と対向した位置に配設されたS
バネである。
【0039】また、36は前記の回転軸43に双方向の
トルクリミッター55(図13中の)を介して配設され
た清掃ガイド、37は前記透明シート部材39上面を清
掃するための清掃部材で上記清掃ガイド38に貼着され
ている。
【0040】図5及び図6,図7は原稿Dを原稿読取手
段5にて読み取る際の前記回転軸43、前記白色プラテ
ンガイド38、前記透明シート部材39、前記Sローラ
ー40、前記Sバネ41、前記清掃ガイド38、清掃部
材37の一連の動作についての説明図である。
【0041】図5の(a)は自動原稿送り装置1のスタ
ンバイ状態で、この時、清掃部材37は透明シート部材
39に着接し、回転軸43は停止している。
【0042】原稿給紙スタート信号に基づき、原稿Dは
給紙、分離され、原稿先端がレジストセンサー28によ
り検知され、所定量搬送され、レジストローラー19と
レジスト押圧ローラー20のニップ部に進入し、斜行補
正される。前記レジストローラー19が回転し、該レジ
ストローラー19と前記レジスト押圧ローラー20によ
り、また先頭搬送ローラー21と先頭押圧搬送ローラー
とにより、挾持搬送され原稿読取手段5の光軸Kに原稿
先端が至るまでに、回転軸43は反時計回転方向に回転
し、前記回転軸43に固定された白色プラテンガイド3
8は図5の(b)のような位置まで移動する。この位置
は、まさに光軸Kにより原稿Dが読み取りを開始する位
置である。また、該白色プラテンガイド38に紙パスの
両外側で貼着された透明シート部材39の上面は回転軸
43に双方向のトルクリミッター55(図13中の)を
介して配設された清掃ガイド36に貼着された清掃部材
37により清掃がなされているため、光軸K上の該透明
シート部材39の上面には異物が存在していない。前記
清掃部材37の材質は例えば、柔軟がゴム、発泡ウレタ
ン、和紙などが挙げられる。
【0043】原稿Dの読み取りが開始され、原稿の搬送
速度に対して、ある速度で透明シート部材39も移動し
ていく。画像読み取り中、光軸K上の前記透明シート部
材39の上面は清掃部材37により清掃がなされる。ま
た、前記透明シート部材39は原稿の搬送速度に対し
て、ある速度で移動しているので、流し読み取り最中の
原稿の表面から印字物のトナー粉、鉛筆粉などの異物が
前記清掃部材37より下流側で、しかも光軸Kの直上、
もしくは上流側に落ちたとしても黒点は発生しても、黒
スジは発生しない。これは前記黒スジの発生原理の説明
における原稿固定読取モードの場合と同様な現象を、透
明シート部材39を移動することにより、再現している
からである。つまり、原稿固定読取モードの場合、原稿
読取手段5が移動して原稿の画像情報を読み取っている
ため、プラテンガラス3上の異物は光軸K直上には滞留
しないので、黒点は発生するが、黒スジは発生しない。
これに対し、本画像読取装置では、原稿読取手段5の光
軸Kが固定され、原稿を流し読みする場合でも、前記透
明シート部材39を移動することにより、光軸K直上で
の異物の滞留を防止しているため、黒スジは発生しな
い。
【0044】また、前記透明シート部材39を移動する
速度は、原稿の搬送速度よりも速い場合、異物の読取画
像の副走査方向の大きさは実際の異物の置きさよりも小
さくなり、遅い場合は、大きくなる。遅い場合でも、例
えば異物の副走査方向の大きさが0.1mmで、原稿搬
送速度に対して十分の一の速度で前記透明シート部材3
9を移動した場合であっても、読取画像の副走査方向の
大きさで最大1mmであり、著しい画像劣化には至らな
い。
【0045】図6の(a)は原稿dの後端が光軸K上に
来た時のものであり、この時点で原稿Dの読み取りは終
了する。
【0046】図6の(b)では、回転軸43が時計回転
方向に回転し、前記回転軸43に固定された白色プラテ
ンガイド37も時計回転方向に回転し、前記透明シート
部材39は順次、巻き取られていく。また、双方向のト
ルクリミッター55(図13中の)を介して配設された
清掃ガイドは回転軸43に追従し、時計回転方向に回転
することにより、前記清掃ガイド38に貼着された清掃
部材37は前記透明シート部材39より着接を解除され
る。
【0047】図7の(a)では、前記透明シート部材3
9は充分巻き取られ、回転軸43は停止する。またこの
時、まだ清掃部材37は前記透明シート部材39より着
接を解除されている。
【0048】図7の(b)では、前記回転軸43は再び
時計回転方向に回転し、前記清掃部材37を前記透明シ
ート部材39に着接させ、停止し、次原稿の読み取りに
備える。上記の動作サイクルの繰り返しにより原稿載置
台上に積載された原稿Dは片面流し読取モードにおいて
黒スジの発生することなく、読み取りが順次なされる。
【0049】また、原稿一枚の読み取りごとに上記動作
サイクルが一巡するが、原稿一枚の読み取り中に上記動
作サイクルを二巡、三巡と増やすことにより、前記透明
シート部材39を移動する速度を速く設定でき、さらに
異物による読取画像の黒スジは勿論、黒点の副走査方向
の大きさも小さくでき、画質劣化を防止できる。
【0050】また、該透明シート部材39の清掃の実行
は上記動作サイクルに必ず1回行われるが、駆動のエネ
ルギーを考慮すると、使用頻度または黒スジの発生度合
いに応じて可変できた方が好ましく、そのための清掃部
材37の駆動手段は双方向のトルクリミッターを介せ
ず、図12のようにソレノイド等のアクチュエータを用
いてもよい。
【0051】原稿の表裏を読み取る両面流し読取モード
の場合も、表面及び裏面の読み取りともに、上記サイク
ルと同様で黒スジの発生することなく、読み取りが順次
なされる。
【0052】(実施の形態2)図8はこの発明の実施の
形態2を示すものであり、実施の形態1との違いについ
て説明する。
【0053】この実施の形態2では、透明シート部材3
9は、固定の白色プラテンガイド47とは別に設けられ
る可動のSホルダ48に支持され、このSホルダ48に
よって移動する構成となっている。
【0054】実施の形態1の白色プラテンガイド38は
透明シート部材39が貼着されていて、回転軸43に固
定され、画像読み取りとして必要なプラテンガイドの役
割と透明シート部材39を移動自在にする役割を持って
いたが、実施の形態2の白色プラテンガイド47は固定
されたガイドであり、画像読み取りとして必要なプラテ
ンガイドの役割のみを持っている。また、Sホルダー4
8は透明シート部材39が貼着されていて、回転軸43
に固定され、透明シート部材39を移動自在にする役割
を持っている。実施形態1の白色プラテンガイド38が
Sホルダー48と置き換えられただけであり、黒スジの
発生を防止するメカニズム、及び動作サイクルは実施形
態1と同様である。
【0055】(実施の形態3)図9はこの発明の実施の
形態3を示すものであり、実施の形態1との違いについ
て説明する。
【0056】この実施の形態3では、透明シート部材3
9は、一対の巻き取り1ローラ,巻き取り2ローラ4
9,50によって移動する構成となっている。
【0057】巻き取り1ローラ,巻き取り2ローラ4
9,50は透明シート部材39を巻き取るための巻き取
り1ローラー、巻き取り2ローラーであり、清掃部材3
7を自在に移動可能としている。
【0058】51は前記透明シート部材39に紙パスの
両外側で摺接するS1ローラーで、52は前記透明シー
ト部材39に幅方向の一部分、または全面で摺接するS
2ローラーで各、前記透明シート部材39が紙パスガイ
ドとなるように配設されている。回転軸43とS1ロー
ラー51またはS2ローラー52はタイミングベルト
(図示せず)または連結ギア(図示せず)により係合さ
れていて、例えば巻き取り1ローラー49、及び巻き取
り2ローラー50が反時計方向に回転すると回転軸43
も反時計方向に回転する。
【0059】清掃ガイド36は実施の形態1同様に回転
軸43に双方向のトルクリミッター55を介して配設さ
れていて、前記ガイド36に貼着された清掃部材37に
よる前記透明シート部材39の清掃は前記巻き取り1ロ
ーラー49、及び前記巻き取り2ローラー50が反時計
方向に回転した時に透明シート部材39に着接し、清掃
が実行され、時計方向に回転した時は前記透明シート部
材39より着接を解除され、清掃が終了する。
【0060】実施の形態1の白色プラテンガイド38が
巻き取り1ローラー49、及び巻き取り2ローラー50
と置き換えられただけであり、黒スジの発生を防止する
メカニズム、及び動作サイクルは実施の形態1と同様で
ある。
【0061】(実施の形態4)図10及び図11はこの
発明の実施の形態4を示すものであり、実施の形態1と
の違いについて説明する。本実施の形態4では、透明部
材をプラテンガラス4としたものである。すなわち、透
明シート部材39は存在せず、本機2に移動自在に(固
定読み用)プラテンガラス4が図10のように配設さ
れ、(固定読み用)プラテンガラス4の先端部がG0か
らG1まで移動可能である。
【0062】清掃ガイド36は実施の形態1同様に回転
軸43に双方向のトルクリミッター55を介して配設さ
れていて、前記ガイド36に貼着された清掃部材37に
よる前記(固定読み用)プラテンガラス4の清掃は前記
(固定読み用)プラテンガラス4の先端部がG0からG
1に移動した時に前記(固定読み用)プラテンガラス4
に着接し、清掃が実行され、G1からG0に移動した時
は前記(固定読み用)プラテンガラス4より着接を解除
され、清掃が終了する。実施形態1の透明シート部材3
9が(固定読み用)プラテンガラス4と置き換えられた
だけであり、黒スジの発生を防止するメカニズム、及び
動作サイクルは実施形態1と同様である。
【0063】(その他の実施の形態)上記各実施の形態
では、透明部材としての透明シート部材39やプラテン
ガラス4の清掃を画像読取時に行っているが、透明部材
を画像非読取時に移動させ、この透明部材移動時に清掃
部材37を透明部材表面に接触させて清掃するようにし
てもよい。この透明部材の画像非読取時は、読取終了位
置から原位置に復帰する際でもよいし、読取動作とは無
関係に実行してもよい。
【0064】この場合も、透明部材移動による清掃の実
行は清掃設定手段によって使用頻度に応じて可変とする
ことが好ましい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像読取時に原稿に接触する透明部材を画像読取時に原
稿とは別に移動さえる構成としたので、流し読み取り最
中の原稿の表面から印字物のトナー粉、鉛筆粉などの異
物が透明部材上に落ちたとしても、読取位置での異物の
滞留が防止され、黒点は発生しても、黒スジは発生しな
い。また、黒点の大きさも小さくでき、画質劣化の無い
画像読取装置を提供することができた。
【0066】また、透明部材移動時に透明部材表面に接
触して透明部材を清掃する清掃手段を備えることによ
り、透明部材上の異物が除去され、より画質劣化の少な
い画像読取装置を実現できる。
【0067】さらに、透明部材移動による清掃の実行を
使用頻度に応じて可変とすることにより、省エネルギー
を図ることができる。
【0068】また、画像非読取時に透明部材を移動さ
せ、この移動時に透明部材を清掃することによっても、
読取位置での異物の滞留が防止でき、黒スジ防止を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像読取装置の全
体構成を示す概略断面図である。
【図2】図1の画像読取装置の要部拡大断面図である。
【図3】図1の固定読取モード時の概略断面図である。
【図4】異物による黒スジの発生原理の概略図である。
【図5】(a),(b)は本発明の実施の形態1に係る
画像読取装置の黒スジ発生防止メカニズムの説明図であ
る。
【図6】(a),(b)は本発明の実施の形態1に係る
画像読取装置の黒スジ発生防止メカニズムの説明図であ
る。
【図7】(a),(b)は本発明の実施の形態1に係る
画像読取装置の黒スジ発生防止メカニズムの説明図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態2に係る画像読取装置の全
体構成を示す概略断面図である。
【図9】本発明の実施の形態3に係る画像読取装置の全
体構成を示す概略断面図である。
【図10】本発明の実施の形態4に係る画像読取装置の
全体構成を示す概略断面図である。
【図11】本発明の実施の形態4に係る画像読取装置の
全体構成を示す概略断面図である。
【図12】清掃部材の別駆動手段の説明図である。
【図13】図2の紙パスdの右側面図である。
【符号の説明】
A 画像読取装置 1 自動原稿搬送装置(原稿送り手段) 2 本機(装置本体) 3 プラテンガラス(固定読み用) 4 プラテンガラス(流し読み用) 5 原稿読取手段 11 光電読取ユニット(読取手段) 13 原稿載置台 15 ピックアップローラ 16 分離給送ローラ 18 分離パッド 19 レジストローラ 20 レジスト押圧ローラ 21 先頭搬送ローラ 22 先頭搬送押圧ローラ 23 後方搬送ローラ 24 後方搬送押圧ローラ 25 排出ローラ 26 排出押圧ローラ 34 搬送ガイド 36 清掃ガイド 37 清掃部材 38 白色プラテンガイド 39 透明シート部材(透明部材) 40 Sローラ 47 白色プラテン 48 Sホルダ 49 巻き付け1ローラ 50 巻き付け2ローラ 51 S1ローラ 52 S2ローラ 53 ソレノイド 54 バネ 55 トルクリミッタ a,b,c,d,e,f,g 紙パス K 光軸(画像読取位置) Z1,Z2,Z3 異物

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体の画像読取位置に原稿を送り込
    む原稿搬送手段を有し、該原稿搬送手段によって原稿を
    移動させて画像を読み取る画像読取装置において、 前記画像読取時に原稿に接触する透明部材を備え、該透
    明部材を画像読取時に原稿とは別に移動させる構成とし
    たことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 透明部材移動時に透明部材表面に接触し
    て透明部材を清掃する清掃手段を備えていることを特徴
    とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 透明部材移動による清掃の実行は使用頻
    度に応じて可変に設定される請求項2に記載の画像読取
    装置。
  4. 【請求項4】 透明部材は、画像読取時にプラテンガラ
    スと原稿の間に進入する透明シート部材である請求項1
    乃至3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記透明シート部材はプラテンガラスと
    対向する可動のプラテンガイドに支持され、プラテンガ
    イドによって移動する構成となっている請求項4に記載
    の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記透明シート部材は、固定プラテンガ
    イドとは別に設けられる可動のホルダに支持され、該ホ
    ルダによって移動する構成となっている請求項4に記載
    の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記透明シート部材は、巻き取りローラ
    によって移動する構成となっている請求項4に記載の画
    像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記透明部材はプラテンガラスである請
    求項1乃至3のいずれかに記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 装置本体の画像読取位置に原稿を送り込
    む原稿搬送手段を有し、該原稿搬送手段によって原稿を
    移動させて画像を読み取る画像読取装置において、 前記画像読取時に原稿に接触する透明部材を備え、該透
    明部材を画像非読取時に移動させるとともに、該透明部
    材移動時に透明部材表面に接触して透明部材を清掃する
    清掃手段を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  10. 【請求項10】 透明部材移動による清掃の実行は使用
    頻度に応じて可変に設定される請求項9に記載の画像読
    取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100361028C (zh) * 2003-02-24 2008-01-09 佳能株式会社 图像读取装置以及图像形成装置
US7457011B2 (en) 2003-12-24 2008-11-25 Sharp Kabushiki Kaisha Image reading device and image processing apparatus

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