JP2002213130A - トランクリッドのロック機構取付構造および取付方法 - Google Patents

トランクリッドのロック機構取付構造および取付方法

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JP2002213130A JP2001013833A JP2001013833A JP2002213130A JP 2002213130 A JP2002213130 A JP 2002213130A JP 2001013833 A JP2001013833 A JP 2001013833A JP 2001013833 A JP2001013833 A JP 2001013833A JP 2002213130 A JP2002213130 A JP 2002213130A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランクリッド後面の車体本体に対する適正
な面差を確保しつつ、トランクリッド上部の車体本体に
対する面差調整を確実に行う。 【解決手段】 車体本体13にはストライカ15が固定
され、ストライカ15に係合するロック19は、ボルト
31により、トランクリッド21にリッド側およびロッ
ク側の各スペーサブロック27および29を介して固定
される。各スペーサブロック27,29は、相互に対向
する面に車幅方向に延長されて互いに噛み合う溝35,
37を有し、溝35,37における相互の合わせ面S
は、トランクリッド21の後面21aと平行に傾斜して
いる。ボルト31を仮締めした状態で、トランクリッド
21を押し下げてその上面を車体本体13の上面と合わ
せるべく面差の調整を行うと、リッド側スペーサブロッ
ク27は合わせ面Sに沿ってトランクリッド21ととも
に下方に平行移動し、トランクリッド21の後面21a
の、車体本体13の後面に対する面差が変化せず、適正
に保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トランクリッド
と車体本体とのいずれか一方にストライカを、他方にこ
のストライカに係合するロックをそれぞれ備えたトラン
クリッドのロック機構取付構造および取付方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、自動車におけるトランクリッド
1に設けたロック3が、車体本体5に設けたストライカ
7に係合して噛み合い、施錠された状態を示している。
このとき、施錠を確実にするために、トランクリッド1
に設定してあるロック3の、車体本体5側の回転中心P
を中心とした回転軌跡Rが、ストライカ7に対して直交
するようレイアウトされている。
【0003】また、ロック3はトランクリッド1のイン
ナパネルに固定された状態であるが、ストライカ7は、
ボルト9により位置調整可能に取り付けられる。図7は
その詳細を示しており、車体本体5側のボルト挿入孔1
1は調整が可能なように、大きめに形成してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した構
造においては、トランクリッド1の全閉時における外観
品質を決定する車体表面との面差を目標値とするための
調整は、トランクリッド1の上面の後端部Aを基準と
し、図6および図7に示す施錠状態にてストライカ7
を、ストライカ7に係合しているロック3およびトラン
クリッド1とともに車体本体5に対して上下させること
で行っている。
【0005】例えば、トランクリッド1の後端部Aが車
体本体に対して上方にずれている場合には、図7に示す
ように、ストライカ7を実線位置から二点鎖線で示す位
置まで下げることによって、ロック3を介して連結状態
のトランクリッド1の後端部Aも同様に下方に移動し、
車体本体5の上面との面差が調整される。
【0006】ところが、上記した面差の調整には、スト
ライカ7とともにロック3も下方に移動すると同時に、
ロック3のストライカ7との噛み合い部Qがストライカ
7に対して斜め上方にスライド移動することから、この
スライド移動に伴ってトランクリッド1は車体前方(図
7中で左方向)にも寸法Yだけ移動してしまうことにな
る。したがって、後端部Aを基準とした車体上面の面差
が調整できても、トランクリッド1の後面については車
体本体5の後面に対してずれが発生し、外観品質の低下
を招いている。
【0007】通常、上記した調整には、組立ライン内の
時間では困難なため、組立のオフライン直後に、ストラ
イカ取付用のボルト9を再度緩めてハンマで叩き行って
いる。この調整作業は、トランクリッド1の開閉動作を
繰り返し、面差を目視または触感でチェックしながら行
うなど、熟練された技能が要求され、1台あたり1分程
度の時間を要するなど、目標品質確保のための作業効率
が極めて悪いものとなっている。
【0008】また、ストライカ7は、図7に示すよう
に、ボルト9により、大きめのボルト挿入孔11を利用
して車体本体5に取り付けられているため、2本のボル
ト9を用いているものの、上記した調整作業において、
ストライカ7が車体後方から見て左右に回転してしま
い、この状態で施錠すると、トランクリッド1も全閉状
態ではロック3を介して同方向に回転変位し、この結果
トランクリッド1の車体本体5に対する左右の隙間が不
均一となって外観品質の悪化を招くことになる。
【0009】そこで、この発明は、トランクリッド後面
の車体本体の後面に対する適正な面差を確保しつつ、ト
ランクリッド上面の車体本体の上面に対する面差調整を
確実に行い、外観品質を向上させることを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、トランクリッドと車体本体との
いずれか一方にストライカを、他方にこのストライカに
係合するロックをそれぞれ備え、前記トランクリッドに
設定する前記ストライカとロックとのいずれか一方を、
前記トランクリッドに対し、トランクリッドの後面と平
行な傾斜面に沿って相対的に調整移動可能な構成として
ある。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、傾斜面における、ストライカとロックとのい
ずれか一方およびトランクリッドの相互に対向する部位
に、互いに噛み合う水平方向に延長される多数の溝がそ
れぞれ形成される構成としてある。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の発明の構成
において、ストライカとロックとのいずれか一方に設け
たの溝の断面形状は、下方に向けて突出する鋸歯形状を
呈し、この各鋸歯の突起の上部に摺動傾斜面を備え、ト
ランクリッド側に設けた溝の断面形状は、上方に向けて
突出して前記鋸歯形状に整合する鋸歯形状を呈し、この
各鋸歯の突起の下部に前記摺動傾斜面に対して相互に摺
接移動する摺動傾斜面を備える構成としてある。
【0013】請求項4の発明は、請求項2または3の発
明の構成において、多数の溝は、ストライカとロックと
のいずれか一方に設けたスペーサブロックと、トランク
リッドに設けたスペーサブロックとに、それぞれ形成さ
れる構成としてある。
【0014】請求項5の発明は、請求項4の発明の構成
において、ストライカとロックとのいずれか一方に設け
たスペーサブロックは、前記ストライカとロックとのい
ずれか一方に一体化している構成としてある。
【0015】請求項6の発明は、請求項1ないし5のい
ずれかの発明の構成において、ストライカとロックとの
いずれか一方は、トランクリッドに対し、弾性体を介し
てボルト締結される構成としてある。
【0016】請求項7の発明は、請求項6の発明の構成
において、弾性体は、スプリングワッシャで構成してあ
る。
【0017】請求項8の発明は、請求項6の発明の構成
において、弾性体は、ゴムで構成してある。
【0018】請求項9の発明は、トランクリッドと車体
本体とのいずれか一方にストライカを、他方にこのスト
ライカに係合するロックをそれぞれ備え、前記トランク
リッドに設定する前記ストライカとロックとのいずれか
一方を、前記トランクリッドに対し締結具により仮締め
した後、前記ストライカにロックを係合させ、この係合
状態で、前記トランクリッドの上部と車体本体の上部と
の面差を調整すべく前記トランクリッドをこのトランク
リッドに設定するストライカとロックとのいずれか一方
に対し、前記トランクリッドの後面と平行な傾斜面に沿
って調整移動させた後、前記締結具を締結固定するロッ
ク機構取付方法としてある。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、トランクリッ
ドに設定するストライカとロックとのいずれか一方を、
トランクリッドに対し、トランクリッドの後面と平行な
傾斜面に沿って相対的に調整移動可能としたので、スト
ライカとロックとが相互に係合する施錠状態で、トラン
クリッドを、その上部の車体本体側上部との面差調整の
ため上下方向に移動させても、トランクリッドは、スト
ライカとロックとのいずれか一方に対し前記傾斜面に沿
って移動するので、トランクリッドの後面の車体本体の
後面に対する面差が変化することなく適正に維持され、
外観品質向上に寄与することができる。
【0020】請求項2の発明によれば、傾斜面におけ
る、ストライカとロックとのいずれか一方およびトラン
クリッドの相互に対向する部位に、互いに噛み合う水平
方向に延長される多数の溝が形成されているので、トラ
ンクリッドに設定するストライカとロックとのいずれか
一方は、回転することなく溝に沿って車幅方向に移動
し、トランクリッドと車体本体との左右隙間を一定に確
保することができる。
【0021】請求項3の発明によれば、ストライカとロ
ックとのいずれか一方に設けた溝の断面形状は、下方に
向けて突出する鋸歯形状を呈し、この各鋸歯の突起の上
部に摺動傾斜面を備え、トランクリッド側に設けた溝の
断面形状は、上方に向けて突出して前記鋸歯形状に整合
する鋸歯形状を呈し、この各鋸歯の突起の下部に前記摺
動傾斜面に対して相互に摺接移動する摺動傾斜面を備え
ているので、トランクリッドを車体本体に対して下方に
移動させてトランクリッドと車体本体との上部の面差を
調整する際に、トランクリッド側の摺動傾斜面と、スト
ライカとロックとのいずれか一方の摺動傾斜面とが相互
に摺動し、調整作業がスムーズになされる。
【0022】請求項4の発明によれば、多数の溝は、ス
トライカとロックとのいずれか一方に設けたスペーサブ
ロックと、トランクリッドに設けたスペーサブロックと
に、それぞれ形成されているので、トランクリッドに設
定するストライカとロックとのいずれか一方は、回転す
ることなく溝に沿って車幅方向に移動し、トランクリッ
ドと車体本体との左右隙間を一定に確保することができ
る。。
【0023】請求項5の発明によれば、ストライカとロ
ックとのいずれか一方に設けたスペーサブロックは、前
記ストライカとロックとのいずれか一方に一体化してい
るので、部品点数が少なくて済む。
【0024】請求項6の発明によれば、ストライカとロ
ックとのいずれか一方は、トランクリッドに対し、弾性
体を介してボルト締結されるので、ストライカとロック
とのいずれか一方をトランクリッドに対し確実に仮締め
することができ、この仮締め状態で、トランクリッドを
ストライカとロックとのいずれか一方に対し傾斜面に沿
って上下に移動させて面差の調整を行うことができる。
【0025】請求項7の発明によれば、弾性体は、スプ
リングワッシャで構成されているので、ストライカとロ
ックとのいずれか一方をトランクリッドに対し確実に仮
締めすることができ、この仮締め状態で、トランクリッ
ドをストライカとロックとのいずれか一方に対し傾斜面
に沿って上下に移動させて面差の調整を行うことができ
る。
【0026】請求項8の発明によれば、弾性体は、ゴム
で構成されているので、ストライカとロックとのいずれ
か一方をトランクリッドに対し確実に仮締めすることが
でき、この仮締め状態で、トランクリッドをストライカ
とロックとのいずれか一方に対し傾斜面に沿って上下に
移動させて面差の調整を行うことができる。
【0027】請求項9の発明によれば、トランクリッド
と車体本体とのいずれか一方にストライカを、他方にこ
のストライカに係合するロックをそれぞれ備え、前記ト
ランクリッドに設定する前記ストライカとロックとのい
ずれか一方を、前記トランクリッドに対し締結具により
仮締めした後、前記ストライカにロックを係合させ、こ
の係合状態で、前記トランクリッドの上部と車体本体の
上部との面差を調整すべく前記トランクリッドをこのト
ランクリッドに設定するストライカとロックとのいずれ
か一方に対し、前記トランクリッドの後面と平行な傾斜
面に沿って調整移動させた後、前記締結具を締結固定す
るようにしたので、トランクリッドの後面の車体本体の
後面に対する面差が変化することなく適正に維持され、
外観品質向上に寄与することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0029】図1は、この発明の実施の一形態を示すト
ランクリッドのロック機構取付構造を示している。車体
本体13側にはストライカ15が2本のボルト17によ
って締結固定されている。一方、ストライカ15に係合
して噛み合うロック19は、トランクリッド21のアウ
タパネル23と一体化しているインナパネル25に取り
付けられている。
【0030】上記したロック19とインナパネル25と
の間には、リッド側スペーサブロック27とロック側ス
ペーサブロック29とがそれぞれ介装されて、ボルト3
1ににより締結固定されている。ロック19およびイン
ナパネル25には、上記したボルト31を挿入するボル
ト挿入孔19aおよび25aがそれぞれ形成され、ボル
ト31の頭部31aとロック19との間には、弾性体と
してのスプリングワッシャ33が介装されている。
【0031】なお、ロック側スペーサブロック29は、
ロック19に対してあらかじめ固定されていても、固定
されていなくても構わない。
【0032】そして、上記したリッド側スペーサブロッ
ク27とロック側スペーサブロック29との合わせ面S
は、トランクリッド21の車体本体13の後面21aと
平行な傾斜面となっている。すなわち、図1中で合わせ
面Sの延長線L1とトランクリッド21の後面21aの
延長線L2とは、互いに平行である。
【0033】図2は、リッド側スペーサブロック27お
よびロック側スペーサブロック29を相互に対向して配
置した状態の斜視図で、互いに対向する上記合わせ面S
に対応する部位には、互いに噛み合う水平方向に延長さ
れる鋸歯状の溝35および37がそれぞれ多数形成され
ている。ロック側スペーサブロック29の溝37は、各
鋸歯の突起39が下方に向けて突出する一方、リッド側
スペーサブロック27の溝35は、鋸歯状の各突起41
が、前記した突起39とは逆に上方に向けて突出してい
る。
【0034】図1のボルト締結完了状態では、ロック側
スペーサブロック29の各突起39の上部の摺動傾斜面
43が、リッド側スペーサブロック27の各突起41の
下部の摺動傾斜面45に密着するとともに、ロック側ス
ペーサブロック29の突起39の下部の斜面47が、リ
ッド側スペーサブロック27の突起41の上部の斜面4
9に密着する。
【0035】また、ロック側スペーサブロック29に
は、上下方向に長い、ボルト31挿入用の長孔51が形
成されている。一方、リッド側スペーサブロック27に
は、前記ボルト31の外径とほぼ同径のボルト挿入用の
丸孔53が形成されるとともに、丸孔53の下方には、
インナパネル25に形成した仮保持孔25aに挿入され
て保持されるフック55が形成されている。
【0036】次に、作用を説明する。まず、トランクリ
ッド21を車体本体13に対し開放した状態で、リッド
側スペーサブロック27をインナパネル25にフック5
5を利用して仮保持させ、ロック側スペーサブロック2
9およびロック19を、スプリングワッシャ33を途中
まで弾性変形させるべくボルト31により仮締めする。
スプリングワッシャ33が撓むので、仮締め状態が確実
に維持される。このとき、ロック側スペーサブロック2
9は、最下端位置に設定しておく。つまり、ボルト31
がロック側スペーサブロック29の長孔51の最上端位
置となるようにしておく。
【0037】図3(a)は、上記した仮締め状態を、リ
ッド側スペーサブロック27とロック側スペーサブロッ
ク29との位置関係として示している。すなわち、図3
(a)では、相互に対向する溝35,37相互間におい
て、摺動傾斜面43,45相互は一部が密着し、斜面4
7,49相互は離れていて隙間が形成されている。
【0038】この状態から、トランクリッド21を、ロ
ック19がストライカ15に係合して噛み合うまで静か
に閉めて施錠する。なお、この施錠状態では、トランク
リッド21の上部は、車体本体13の上部に対して上方
に位置して面差がずれているものとし、また、トランク
リッド21の後面21aは、車体本体13の後面に対し
てずれがほとんどなく面差が合っているものとする。
【0039】その後に、トランクリッド21の上部の車
体本体5の上部に対する上下方向の面差を、前記図6に
示した後端部Aを基準として調整すべく手で押し下げ
る。トランクリッド21を押し下げることにより、トラ
ンクリッド21のインナパネル25に固定されているリ
ッド側スペーサブロック27も下方へ移動するが、この
とき、リッド側スペーサブロック27は、ロック側スペ
ーサブロック29に対し、傾斜している相互の合わせ面
Sに沿って移動する。
【0040】この移動は、図3(b)に示すように、相
互の摺動傾斜面43,45が互いに摺接しつつなされ、
斜面47と斜面49との間の隙間は図3(a)に比べて
大きくなっている。ことのきのリッド側スペーサブロッ
ク27とロック側スペーサブロック29とのボルト31
の締結方向の位置は、図3(a)の場合に比べて互いに
離れた状態にあり、したがってスプリングワッシャ33
は図3(a)に比べてより撓んだ状態となる。
【0041】図3(b)の状態からさらにトランクリッ
ド21を押し下げてリッド側スペーサブロック27を下
方に移動させると、図3(b)にて摺接している摺動傾
斜面43,45相互が離れ、このリッド側スペーサブロ
ック27の摺動傾斜面45は、図3(a)および(b)
で接触していたロック側スペーサブロック29の摺動傾
斜面43の下部側の摺動傾斜面43に接触する図3
(c)の状態となる。
【0042】上記したリッド側スペーサブロック27の
下方への移動時には、ストライカ15に係合しているロ
ック19は移動せず、したがってロック19とストライ
カ15との噛み合い状態(図1中の噛み合い位置Q)は
そのまま維持される。
【0043】このとき、リッド側スペーサブロック27
とロック側スペーサブロック29とは、スプリングワッ
シャ33により互いに弾性的に押し付けられているの
で、ボルト31による仮締め状態が継続して確保されて
いる。
【0044】リッド側スペーサブロック27とロック側
スペーサブロック29との間の傾斜している合わせ面S
は、トランクリッド21の後面21aと平行となってい
るので、合わせ面Sに沿って移動するトランクリッド2
1は、車体本体13の後面との面差が適正に確保された
ままであり、したがって、トランクリッド21の上面の
面差のみの調整が可能となる。
【0045】また、上記した合わせ面Sにて互いに噛み
合う溝35,37は、車幅方向に延長されるものである
から、上記した面差の調整時には、リッド側スペーサブ
ロック27がロック側スペーサブロック29に対し、車
幅方向に相対的にスライドするだけであって回転するこ
とはなく、したがってリッド側スペーサブロック27が
取り付けられているトランクリッド21も同様にして回
転せず、トランクリッド21と車体本体13との左右両
側の隙間が一定に確保される。
【0046】次に、図3(c)の状態で、ロック19と
ストライカ15との施錠をキーなどにより解錠し、さら
にトランクリッド21を開放した状態で、ボルト31を
本締めすると、上記最適な位置関係が保持されたまま、
図3(d)に示すように、摺動傾斜面43,45相互お
よび斜面47,49相互がそれぞれ完全に密着し、リッ
ド側スペーサブロック27とロック側スペーサブロック
29とが固定されることになる。
【0047】このように、上記したトランクリッドのロ
ック機構取付構造によれば、ボルト31を仮締めした
後、ストライカ15とロック19とを施錠し、この施錠
状態で、トランクリッド21を押し下げるだけで、車体
本体13に対する、トランクリッド21の後面21aの
面差が影響を受けることなく上面の面差を調整できるの
で、特別な熟練された技能が不要であり、目標品質確保
のための作業効率が向上する。
【0048】図4は、ロック19に、ロック側スペーサ
ブロック29に形成してある溝37を設けたものであ
る。この場合には、ロック側スペーサブロック29が不
要になるので、部品点数の削減が達成される。
【0049】図5は、弾性体としてスプリングワッシャ
33に代えて、ゴム57を用いた例である。(a)の仮
締め状態から、ボルト31を締結することで、(b)で
示すように、ゴム57がスプリングワッシャ33と同様
に大きく撓むことになる。
【0050】なお、溝35,37の調整ピッチは、0.
5mm以下が望ましい。これは、トランクリッド21を
0.5mm上下に移動させると、トランクリッド21の
回転中心と、ロック部およびトランクリッド21の上面
の基準合わせ部(図6中の後端部A)とのそれぞれの位
置関係から、後端部Aの上下移動距離は、0.25mm
程度であることによる。トランクリッド21の調整ピッ
チとして0.25mmあれば、トランクリッド21の後
端の目標寸法以内に調整するのに充分と言える。
【0051】また、上記実施の形態に対し、ロック19
を図1におけるストライカ15に代えて車体本体13側
に固定し、ストライカ15を、図1におけるロック19
に代えて取り付けるようにしても、同様の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示すトランクリッド
のロック機構取付構造を示す車体側方から見た説明図で
ある。
【図2】図1のロック機構取付構造に使用されるリッド
側スペーサブロックおよびロック側スペーサブロックの
斜視図である。
【図3】図1のロック機構取付構造の動作説明図で、
(a)はボルトを仮締めした状態、(b)は(a)の状
態からリッド側スペーサブロックが下方にスライドして
いる状態、(c)は(b)の状態からスライド移動が完
了した状態、(d)はボルトを本締めした状態である。
【図4】ロックに、ロック側スペーサブロックに形成し
てある溝を直接設けた例を示す説明図である。
【図5】スプリングワッシャに代えてゴムを用いた例を
示す説明図であり、(a)はボルト仮締め時の状態、
(b)はボルト本締め時の状態である。
【図6】従来例に係わるトランクリッドのロック機構取
付構造を示す説明図である。
【図7】図6の要部を拡大して示した調整作業の動作説
明図である。
【符号の説明】
13 車体本体 15 ストライカ 19 ロック 21 トランクリッド 21a 後面 27 リッド側スペーサブロック 29 ロック側スペーサブロック 31 ボルト 33 スプリングワッシャ(弾性体) 35,37 溝 43,45 摺動傾斜面 57 ゴム(弾性体) S 合わせ面(傾斜面)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランクリッドと車体本体とのいずれか
    一方にストライカを、他方にこのストライカに係合する
    ロックをそれぞれ備え、前記トランクリッドに設定する
    前記ストライカとロックとのいずれか一方を、前記トラ
    ンクリッドに対し、トランクリッドの後面と平行な傾斜
    面に沿って相対的に調整移動可能としたことを特徴とす
    るトランクリッドのロック機構取付構造。
  2. 【請求項2】 傾斜面における、ストライカとロックと
    のいずれか一方およびトランクリッドの相互に対向する
    部位に、互いに噛み合う水平方向に延長される多数の溝
    がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1記
    載のトランクリッドのロック機構取付構造。
  3. 【請求項3】 ストライカとロックとのいずれか一方に
    設けた溝の断面形状は、下方に向けて突出する鋸歯形状
    を呈し、この各鋸歯の突起の上部に摺動傾斜面を備え、
    トランクリッド側に設けた溝の断面形状は、上方に向け
    て突出して前記鋸歯形状に整合する鋸歯形状を呈し、こ
    の各鋸歯の突起の下部に前記摺動傾斜面に対して相互に
    摺接移動する摺動傾斜面を備えていることを特徴とする
    請求項2記載のトランクリッドのロック機構取付構造。
  4. 【請求項4】 多数の溝は、ストライカとロックとのい
    ずれか一方に設けたスペーサブロックと、トランクリッ
    ドに設けたスペーサブロックとに、それぞれ形成されて
    いることを特徴とする請求項2または3記載のトランク
    リッドのロック機構取付構造。
  5. 【請求項5】 ストライカとロックとのいずれか一方に
    設けたスペーサブロックは、前記ストライカとロックと
    のいずれか一方に一体化していることを特徴とする請求
    項4記載のトランクリッドのロック機構取付構造。
  6. 【請求項6】 ストライカとロックとのいずれか一方
    は、トランクリッドに対し、弾性体を介してボルト締結
    されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    かに記載のトランクリッドのロック機構取付構造。
  7. 【請求項7】 弾性体は、スプリングワッシャであるこ
    とを特徴とする請求項6記載のトランクリッドのロック
    機構取付構造。
  8. 【請求項8】 弾性体は、ゴムであることを特徴とする
    請求項6記載のトランクリッドのロック機構取付構造。
  9. 【請求項9】 トランクリッドと車体本体とのいずれか
    一方にストライカを、他方にこのストライカに係合する
    ロックをそれぞれ備え、前記トランクリッドに設定する
    前記ストライカとロックとのいずれか一方を、前記トラ
    ンクリッドに対し締結具により仮締めした後、前記スト
    ライカにロックを係合させ、この係合状態で、前記トラ
    ンクリッドの上部と車体本体の上部との面差を調整すべ
    く前記トランクリッドをこのトランクリッドに設定する
    ストライカとロックとのいずれか一方に対し、前記トラ
    ンクリッドの後面と平行な傾斜面に沿って調整移動させ
    た後、前記締結具を締結固定することを特徴とするトラ
    ンクリッドのロック機構取付方法。
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