JP4144939B2 - 自動車用施錠装置の製造方法および自動車用施錠装置の取り付け方法 - Google Patents

自動車用施錠装置の製造方法および自動車用施錠装置の取り付け方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用施錠装置の製造方法および自動車用施錠装置の取り付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の施錠装置は自動車の施錠個所に対応した複数のシリンダ錠と、各シリンダ錠を解錠可能なキープレートから構成される。シリンダ錠はケースと、ケース内で回転可能なシリンダから構成され、シリンダにはディスクタンブラ、あるいはピンタンブラ等のロックピースが配置される。ロックピースは解錠コード決定部を有しており、異なった解錠コード決定部を有する複数種のロックピースの適数を所定順序に配列することによりシリンダ錠に固有の解錠コードが設定される。
【0003】
これらシリンダ錠を解錠するためのキープレートは上記ロックピースの解錠コード決定部に対応する解錠コード部をプレートに刻むことにより設定された所定の解錠コードを有しており、解錠コードが一致するシリンダ錠に挿入すると、各ロックピースに対応する解錠コード部がロックピース側の解錠コード決定部に合致し、例えばロックピースとケースとの係合が解除されてシリンダの回転操作が許容される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来例には以下の欠点がある。すなわち、シリンダ錠の解錠コードは異なった解錠コード決定部を有するロックピースの種類、およびその配列によりシリンダ錠の組み立て時に予め決定されるものであるから、車両ごとに同一キープレートを使用して複数の施錠個所、例えばドア、トランク、ステアリングに配置されたシリンダ錠への施解錠操作を可能にしようとすると、予め同一の解錠コードを有するようにロックピースを組み込んだ複数種のシリンダ錠をキープレートとともにセット管理する必要がある。セット管理から外れたシリンダ錠を自動車に組み付けてしまうと、当該シリンダ錠による施錠個所へのアクセスが不可能になってしまう。
【0005】
一方、自動車は流れ作業により組み立てられるが、上記シリンダ錠は各々解錠コードという特性を有しているために、部品欠品、あるいは故障に際しては相互の交換が不可能なうえに、常にセットとして扱う必要が生じるために、自動車の組み立て作業性も低下する。
【0006】
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたもので、自動車の組み立て作業性の向上が図れる自動車用施錠装置の製造方法、並びに自動車用施錠装置の取り付け方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば上記目的は、以下に述べるように達成される。
【0008】
自動車用施錠装置は自動車の全部、または一部の施錠個所に対応する複数のシリンダ錠4、4・・を構成要素とする。各シリンダ錠4にはロックピース2が配置され、該ロックピース2の種類、およびシリンダ1内での配置により予め解錠コードが設定され、該解錠コードに一致するキープレート3でのみ施解錠操作が可能とされる。
【0009】
本発明において、上記自動車用施錠装置を構成する複数のシリンダ錠4の全部または一部の解錠コードはシリンダ錠4の組み立て後に決定可能とされ、例えば自動車への取り付け時に解錠コードを決定すると、自動車用施錠装置を構成する複数のシリンダ錠4をセットで管理する必要がなくなるために、生産効率が向上する。
【0010】
本明細書においてシリンダ錠4の組み立て後に解錠コードを決定可能な状態とは、初期状態、すなわち、解錠コード決定前において何等の特別の解錠コードが構成されておらず、解錠コード決定により新たに解錠コードが付与される場合以外に、初期状態において、決定しようとする解錠コード以外の適宜の解錠コードを有している場合も含まれる。解錠コードを組み立て後に付与、あるいは変更する構成は、一般に解錠コードを構成するためにロックピース2が備える解錠コード決定部を適宜の機械的手段で変更することにより実現できる。解錠コードの決定は、例えばキープレート3が有する解錠コードを表示した適宜の表示体を見ながら行うことも可能であるが、自動車用施錠装置に含まれるキープレート3を使用して行うと、間違いもなく、さらに、作業性も向上する。
【0012】
請求項1に係る発明において、自動車用施錠装置の製造方法が提供される。すなわち、請求項1に係る発明は、
自動車の各車両に割り当てられた所定の解錠コードが刻まれたキープレート3と、
自動車の各車両の複数の施錠個所に配置され、シリンダ1内に保持されるロックピース2の組み合わせにより該ロックピース2が備える解錠コード決定部9bによって決定される解錠コードが前記キープレート3の解錠コードに一致する場合にシリンダ1の回転が許容される複数のシリンダ錠4とからなる自動車用施錠装置の製造方法であって、
全部、または一部のシリンダ錠4は、前記解錠コード決定部9bのロックピース2における位置をキープレート3の挿入により変更して組み立て後に解錠コードを付与されることにより完成されるものが選択使用されて解錠コードがキープレート3を使用して該シリンダ錠4の組み立て後に設定され、
かつ、前記全部、または一部のシリンダ錠4は、自動車の各車両に組み付けられた状態で前記解錠コード決定部9bのロックピース2における位置を未だ変更されないことにより何等の特別の解錠コードが構成されていない状態にされ、各車両に組み付けられた後の自動車の製造工程の適宜個所において、各車両に割り当てられたキープレート3が有する解錠コードが新たに付与される自動車用施錠装置の製造方法であり、
従来、組み立て時に決定されていた解錠コード決定時期をシリンダ錠4の組み立て後にずらせることにより、対象シリンダ錠4の大量生産が可能になるうえに、構成シリンダ錠4に欠品、不良等が発生した場合でも、直ちに対応することができ、製造の融通性が向上する。
【0013】
請求項2に係る発明は、
シリンダ1内に保持されるロックピース2の組み合わせにより該ロックピース2が備える解錠コード決定部9bによって決定される解錠コードがキープレート3に刻まれた解錠コードに一致する場合にシリンダ1の回転が許容される複数のシリンダ錠4を自動車の複数の施錠個所に配置、固定する自動車用施錠装置の取り付け方法であって、
前記シリンダ錠4は、前記解錠コード決定部9bのロックピース2における位置を適宜の機械的手段で変更して組み立て後に解錠コードを付与されるものが選択使用されて解錠コードについて前記シリンダ錠4が自動車の各車両に取り付けられた状態で前記解錠コード決定部9bのロックピース2における位置を未だ変更されないことにより何等の特別のものが構成されていない状態にされ、各車両に取り付けられた後の自動車の製造工程の適宜個所において、各車両に割り当てられたキープレート3が有する解錠コードが新たに付与される自動車用施錠装置の取り付け方法である。
【0014】
本発明において、自動車用施錠装置を構成するシリンダ錠4の全部または一部の解錠コードは自動車への取り付け作業時に決定される。解錠コードの決定時期を遅らせることにより、組み立てラインにおいて各シリンダ錠4をキープレート3とともに一括管理する必要がなくなり、自動車の組み立て効率が向上する。
【0015】
解錠コードの決定は、キープレート3の解錠コードをもとに適宜の操作部を操作することにより行うことも可能であるが、各車両に振り当てられたキープレート3を使用して行うと、間違いもなく、さらに、作業性も向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の実施の形態を示す。この実施の形態において、自動車用施錠装置Aは自動車のステアリング、ドア、トランク、およびグローブボックスの施錠に使用する4種類のシリンダ錠4、4’と、1枚あるいは予備を含めた複数枚のキープレート3から構成される。図2に示すように、キープレート3の側面には挿入先端に向けて開放されるコード溝5が設けられる。コード溝5には所定ピッチでコード決定部6が配置され、該コード決定部6におけるキープレート3の中心Cからの間隔Hの違いによりキープレート3に固有の解錠コードが構成される。
【0017】
この実施の形態において、自動車用施錠装置Aを構成する4種類のシリンダ錠4のうち、ドア用シリンダ錠4を除く他の3種類のシリンダ錠4’、4’・・はシリンダ錠4’の組み立て時に以下のようにして予めキープレート3に対応した解錠コードが決定される。
【0018】
図2は上記3種類のシリンダ錠4’の詳細を示すもので、ケース7と、ケース7内に回転可能に挿入されるシリンダ1とを有する。シリンダ1には所定ピッチでタンブラ溝8が形成され、該タンブラ溝8内にロックピース2としてのディスクタンブラ9が挿入される。ディスクタンブラ9は中央部にキー挿通部9aを開設した板状体で、キー挿通部9aの側辺から内方に向けて係止爪9bが突設される。各ディスクタンブラ9は圧縮スプリング9cにより飛び出し方向に付勢されており、キープレート3を挿入しない状態において、図2(b)に示すように、先端がケース7の係止溝7a内に突出し、シリンダ1のケース7に対する相対回転を禁止する(施錠状態)。キープレート3が挿入されると、ディスクタンブラ9の係止爪9bはキープレート3のコード溝5にガイドされてタンブラ溝8内を上下方向、すなわち、キープレート3の挿入方向に対して直交する方向に摺動する。キープレート3が完全に挿入された状態において係止爪9bはコード溝5のコード決定部6に対応し、この状態で図2(c)に示すように、ディスクタンブラ9の上下縁がケース7の内周と同一面に位置していれば、シリンダ1はケース7に対して相対回転が許容される(解錠状態)。
【0019】
以上のように、ディスクタンブラ9の上下縁9dから係止爪9bまでの間隔H’の異なる複数のディスクタンブラ9を適宜選択して所定の配列でタンブラ溝8内に挿入すると、係止爪9bを解錠コード決定部として所定の解錠コードを有するシリンダ錠4を構成することができ、該シリンダ錠4は対応する解錠コードを有するキープレート3以外では施解錠操作ができなくなる。
【0020】
上記3種類のシリンダ錠4’は同一のキープレート3による施解錠操作可能なように、予め上述した構成の下、同一の解錠コードが組み立て時に付与されるのに対し、ドア用シリンダ錠4は、シリンダ錠4の組み立て時以降において解錠コードの決定が可能なコード設定可能シリンダ錠4として構成される。なお、上記3種類のシリンダ錠4のうち、例えばグローブボックス用シリンダ錠4’のディスクタンブラ枚数を減少させる等して原価低減を図ることもできる。
【0021】
図3にコード設定可能シリンダ錠4の構成を示す。このシリンダ錠4は、ケース7と、ケース7内で回転可能なシリンダ1を有し、シリンダ1内には圧縮スプリング10によりケース7の内周壁面に付勢されるサイドバー11とレトラクタ12が長手通しに対向して配置される。また、シリンダ1内には所定ピッチでタンブラ溝8、8・・が設けられ、タンブラ溝8内に第1タンブラ13と、該第1タンブラ13の鋸歯錠の噛み合い部13aに噛み合い可能な噛み合い部14aを備えた第2タンブラ14が装着される(図4(a)参照)。上記第1タンブラ13は中央部の膨隆部13bをタンブラ溝8の壁面に形成したガイド溝8aに嵌合させることによりタンブラ溝8に沿って摺動自在であり、第2タンブラ14は膨隆部14bをレトラクタ12に形成されたガイド溝12aに嵌合させて、該レトラクタ12に沿って摺動する。さらに、第2タンブラ14は中央部は第1タンブラ13側に向けて開口されており、第1タンブラ13への対向辺から第1タンブラ13側に向けて係止爪9bが突設される。
【0022】
また、シリンダ1の終端部には補助タンブラ溝15が形成され、該補助タンブラ溝15に補助タンブラ16が装着される。図4(b)に示すように、補助タンブラ16はキープレート3未挿入状態において圧縮スプリング16aにより付勢されて上端がケース7の係止溝7aに係合してシリンダ1のケース7に対する相対回転を禁止し、かつ、キープレート3が挿入されていればいかなる解錠コードであっても上端が係止溝7aから離脱するように構成される。
【0023】
初期状態(コード未決定状態)において、図3、4に示すように、サイドバー11はケース7の内周壁に飛び出しを規制されて第1タンブラ13の係合切り欠き13cに係合するとともに、レトラクタ12の外周壁に形成される突起12bがケース7の凹溝7bに嵌合しており、この状態で第1タンブラ13と第2タンブラ14の噛み合い部13a、14aは噛み合い解除状態となっている。
【0024】
自動車用施錠装置におけるコード設定可能シリンダ錠4は上述した初期状態にセットされて出荷され、自動車への取り付け作業は、組み立て時に解錠コードが付与されたシリンダ錠4’はそのまま自動車に組み付けられるのに対し、コード設定可能シリンダ錠4は図1に示すように、解錠コード決定工程を経て自動車に取り付けることができる。コード決定は他のシリンダ錠4’の施解錠操作を行うためのキープレート3をコード設定可能シリンダ錠4に挿入して行われ、キープレート3を挿入すると、第2タンブラ14はキープレート3のコード溝5にガイドされながら所定位置に保持される。この後、図5(a)に示すように、キープレート3を回転すると、レトラクタ12の突起12bがケース7の凹溝7bから脱離してレトラクタ12は側方に移動し、同時に第2タンブラ14もレトラクタ12とともに側方に移動して噛み合い部14aが第1タンブラ13の噛み合い部13aに噛み合う。このとき、キープレート3が不完全挿入状態であると、補助タンブラ16は係止溝7aから脱離しないために、誤った解錠コード(例えば1ピッチずれた解錠コード)に設定されるおそれはない。さらに回転させ、図5(b)、(c)に示すように、サイドバー11が上記凹溝7bに係止した後(この実施の形態においては設定作業開始時から180°)、キープレート3を抜いて解錠コード決定操作が完了する。
【0025】
この状態でサイドバー11は第1タンブラ13の係合切り欠き13cに対峙しており、設定後の正規の解錠コードを有するキープレート3を挿入すると、サイドバー11は第1タンブラ13の係合切り欠き13cに落ち込んでケース7との回転境界面を開放し、シリンダ1の回転を許容する。一方、異種の解錠コードを有するキープレート3が挿入されると、図6に示すように、該キープレート3のコード溝5が第2タンブラ14の係止爪9bを拾い、第2タンブラ14に噛み合う第1タンブラ13もタンブラ溝8に沿って移動するために、サイドバー11は第1タンブラ13の係合切り欠き13cに退避することができず、かつ、第1タンブラ13の先端はケース7の係止溝7aに嵌合するために、シリンダ1の回転が禁止される。また、すべての第2タンブラ14の位置を変更することなく、例えば挿入口にドライバ等をシリンダ1のみを回転させようとした場合には、補助タンブラ16が係止溝7aに係合して不正解錠を禁止する。
【0026】
なお、以上においては解錠コード決定工程は自動車の組み付け工程前に行われる場合を示したが、解錠コード決定工程をすべての部品を組み付けた後で行うこともできる。
【0027】
さらに、この実施の形態において、設定した解錠コードを有するキープレート3を使用してシリンダ1をレトラクタ12が係合切り欠き13cに係合する位置まで回転させると、レトラクタ12の落ち込みにより第2タンブラ14と第1タンブラ13の噛み合いが解除されて図3、4に示す初期状態に戻るために、この後、新たな解錠コードを有するキープレート3により当該キープレート3の有する解錠コードに再設定することもできる。この場合、既にシリンダ錠4が車両に取り付けられている場合、例えばドア用シリンダ錠4とドア体内部のロック装置をロッド等により連結した状態では180°の回転操作は許容されないために、本実施の形態は、ロッド等への操作を行うことなく解錠コードを設定するための緩衝機構17を備える。この緩衝機構17は、図5(c)、および図7に示すように、シリンダ1の終端に空転自在に装着されるジョイントカム17aと、シリンダ1内に装着されるリセットタンブラ17bとを有し、上記ロッド、あるいはロッドを連結するための操作レバーはジョイントカム17aに連結される。図7(a)に示すように、リセットタンブラ17bは圧縮スプリング17cにより飛び出し方向に付勢されており、ジョイントカム17aの係合切り欠き17dに係合し、シリンダ1とともに回転する。このリセットタンブラ17bはケース7に対して中心方向に移動操作可能なリセットレバー17eによりシリンダ1内に退避させることができる。
【0028】
車両への組み付け後に解錠コードを決定するには、まず、図7(b)に示すように、リセットレバー17eを押し込んでジョイントカム17aとシリンダ1との連結を解除し、その後、上述した方法で解錠コードの設定を行う。解錠コードの設定操作中、ジョイントカム17aは図7(c)に示すように、リセットレバー17eの係合切り欠き17dへの係合により回転を禁止され、かつ、シリンダ1はジョイントカム17aに対して空転するために、ロッド等を操作することなく解錠コードの設定が行われ、設定作業終了時には、図7(d)に示すように、リセットタンブラ17bが再び係合切り欠き17dに係合してシリンダ1への操作がジョイントカム17aに伝達される。
【0029】
したがってこの実施の形態において、予め解錠コードが設定されたシリンダ錠4’は対応するキープレート3とともに一括管理されて車両に取り付けられる。一方、ドア用のシリンダ錠4は組み付け作業時、すなわち、実際の組み付け時、あるいは組み付け段取り時には個別の解錠コードを有していないために、通常の取り付け品として扱うことができ、解錠コードは自動車の製造工程の適宜個所で決定される。解錠コードの決定は他のシリンダ錠4’を解錠するために各車両に割り当てられたキープレート3を使用して行われ、格別の管理工数が発生しない。
【0030】
なお、以上の実施の形態においては、自動車用施錠装置Aのうち1部品のみをコード設定可能シリンダ錠4とする場合を示したが、構成するすべてのシリンダ錠4をコード設定可能シリンダ錠4としてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、すべてのシリンダ錠を対応するキープレートと一括管理する必要がなくなるので、自動車の組み立て作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す図である。
【図2】組み立て時に解錠コードが決定されるシリンダ錠の構成を示す図で、(a)は一部断面図、(b)は(a)の2B−2B線断面図、(c)は解錠状態における(a)の2B−2B線断面図である。
【図3】コード設定可能シリンダ錠を示す図で、(a)は断面図、(b)は(a)の3B−3B線断面図である。
【図4】図3(a)の4A−4A線断面図、(b)は図3(a)の4B−4B線断面図である。
【図5】解錠コード決定工程を示す図で、(a)はシリンダの回転状態を示す図、(b)は解錠コードが決定された状態を示す図、(c)は(b)の5C−5C線断面図である。
【図6】異種コードのキープレートを挿入した状態を示す図である。
【図7】緩衝機構の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 シリンダ
2 ロックピース
3 キープレート
4 シリンダ錠

Claims (3)

  1. 自動車の各車両に割り当てられた所定の解錠コードが刻まれたキープレートと、
    自動車の各車両の複数の施錠個所に配置され、シリンダ内に保持されるロックピースの組み合わせにより該ロックピースが備える解錠コード決定部によって決定される解錠コードが前記キープレートの解錠コードに一致する場合にシリンダの回転が許容される複数のシリンダ錠とからなる自動車用施錠装置の製造方法であって、
    全部、または一部のシリンダ錠は、前記解錠コード決定部のロックピースにおける位置をキープレートの挿入により変更して組み立て後に解錠コードを付与されることにより完成されるものが選択使用されて解錠コードがキープレートを使用して該シリンダ錠の組み立て後に設定され、
    かつ、前記全部、または一部のシリンダ錠は、自動車の各車両に組み付けられた状態で前記解錠コード決定部のロックピースにおける位置を未だ変更されないことにより何等の特別の解錠コードが構成されていない状態にされ、各車両に組み付けられた後の自動車の製造工程の適宜個所において、各車両に割り当てられたキープレートが有する解錠コードが新たに付与される自動車用施錠装置の製造方法。
  2. シリンダ内に保持されるロックピースの組み合わせにより該ロックピースが備える解錠コード決定部によって決定される解錠コードがキープレートに刻まれた解錠コードに一致する場合にシリンダの回転が許容される複数のシリンダ錠を自動車の複数の施錠個所に配置、固定する自動車用施錠装置の取り付け方法であって、
    前記シリンダ錠は、前記解錠コード決定部のロックピースにおける位置を適宜の機械的手段で変更して組み立て後に解錠コードを付与されるものが選択使用されて解錠コードについて前記シリンダ錠が自動車の各車両に取り付けられた状態で前記解錠コード決定部のロックピースにおける位置を未だ変更されないことにより何等の特別のものが構成されていない状態にされ、各車両に取り付けられた後の自動車の製造工程の適宜個所において、各車両に割り当てられたキープレートが有する解錠コードが新たに付与される自動車用施錠装置の取り付け方法。
  3. リンダ内に保持されるロックピースの組み合わせにより決定される解錠コードがキープレートに刻まれた解錠コードに一致する場合にシリンダの回転が許容される複数のシリンダ錠を自動車の複数の施錠個所に配置、固定する自動車用施錠装置の取り付け方法であって、
    前記シリンダ錠の全部または一部は解錠コードがシリンダ錠の組み立て後に設定可能であり、
    かつ、自動車の各車両に取り付けられた状態で第1タンブラと第2タンブラの噛み合い部が噛み合い解除状態とされて何等の特別の解錠コードが構成されていない状態にされ、各車両に取り付けられた後の自動車の製造工程の適宜個所において、各車両に割り当てられたキープレートを挿入して第2タンブラを該キープレートに刻まれた解錠コードに一致する解錠コードを構成可能な所定位置に移動させた後にさらにキープレートを回転させることにより第2タンブラを噛み合い部が第1タンブラの噛み合い部に噛み合う位置まで移動させて第1タンブラと第2タンブラの噛み合い部をキープレートに刻まれた解錠コードに一致する解錠コードを構成する噛み合い状態にすることでキープレートを使用して該キープレートの有する解錠コードに一致した解錠コードが新たに付与される自動車用施錠装置の取り付け方法。
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