JP2000017902A - 自動車用施錠装置および自動車用施錠装置の取り付け方法 - Google Patents

自動車用施錠装置および自動車用施錠装置の取り付け方法

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JP2000017902A JP10186015A JP18601598A JP2000017902A JP 2000017902 A JP2000017902 A JP 2000017902A JP 10186015 A JP10186015 A JP 10186015A JP 18601598 A JP18601598 A JP 18601598A JP 2000017902 A JP2000017902 A JP 2000017902A
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貴行 横内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車の組み立て作業性の向上が図れる自動車
用施錠装置および自動車用施錠装置の製造方法、並びに
自動車用施錠装置の取り付け方法の提供を目的とする。 【解決手段】自動車の複数の施錠個所に配置され、シリ
ンダ1内に保持されるロックピース2の組み合わせによ
り決定される解錠コードが所定のキープレート3に刻ま
れた解錠コードに一致する場合にシリンダ1の回転が許
容される複数のシリンダ錠4の一部または全部は、解錠
コードがシリンダ錠4の組み立て後に決定可能に構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用施錠装置お
よび自動車用施錠装置の取り付け方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の施錠装置は自動車の施錠
個所に対応した複数のシリンダ錠と、各シリンダ錠を解
錠可能なキープレートから構成される。シリンダ錠はケ
ースと、ケース内で回転可能なシリンダから構成され、
シリンダにはディスクタンブラ、あるいはピンタンブラ
等のロックピースが配置される。ロックピースは解錠コ
ード決定部を有しており、異なった解錠コード決定部を
有する複数種のロックピースの適数を所定順序に配列す
ることによりシリンダ錠に固有の解錠コードが設定され
る。
【0003】これらシリンダ錠を解錠するためのキープ
レートは上記ロックピースの解錠コード決定部に対応す
る解錠コード部をプレートに刻むことにより設定された
所定の解錠コードを有しており、解錠コードが一致する
シリンダ錠に挿入すると、各ロックピースに対応する解
錠コード部がロックピース側の解錠コード決定部に合致
し、例えばロックピースとケースとの係合が解除されて
シリンダの回転操作が許容される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例には以下の欠点がある。すなわち、シリンダ錠の解錠
コードは異なった解錠コード決定部を有するロックピー
スの種類、およびその配列によりシリンダ錠の組み立て
時に予め決定されるものであるから、車両ごとに同一キ
ープレートを使用して複数の施錠個所、例えばドア、ト
ランク、ステアリングに配置されたシリンダ錠への施解
錠操作を可能にしようとすると、予め同一の解錠コード
を有するようにロックピースを組み込んだ複数種のシリ
ンダ錠をキープレートとともにセット管理する必要があ
る。セット管理から外れたシリンダ錠を自動車に組み付
けてしまうと、当該シリンダ錠による施錠個所へのアク
セスが不可能になってしまう。
【0005】一方、自動車は流れ作業により組み立てら
れるが、上記シリンダ錠は各々解錠コードという特性を
有しているために、部品欠品、あるいは故障に際しては
相互の交換が不可能なうえに、常にセットとして扱う必
要が生じるために、自動車の組み立て作業性も低下す
る。
【0006】本発明は、以上の欠点を解消すべくなされ
たもので、自動車の組み立て作業性の向上が図れる自動
車用施錠装置および自動車用施錠装置の製造方法、並び
に自動車用施錠装置の取り付け方法の提供を目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、自動車の複数の施錠個所に配置され、シリンダ1内
に保持されるロックピース2の組み合わせにより決定さ
れる解錠コードが所定のキープレート3に刻まれた解錠
コードに一致する場合にシリンダ1の回転が許容される
複数のシリンダ錠4の一部または全部は、解錠コードが
シリンダ錠4の組み立て後に決定可能な自動車用施錠装
置を提供することにより達成される。
【0008】自動車用施錠装置は自動車の全部、または
一部の施錠個所に対応する複数のシリンダ錠4、4・・
を構成要素とする。各シリンダ錠4にはロックピース2
が配置され、該ロックピース2の種類、およびシリンダ
1内での配置により予め解錠コードが設定され、該解錠
コードに一致するキープレート3でのみ施解錠操作が可
能とされる。
【0009】本発明において、上記自動車用施錠装置を
構成する複数のシリンダ錠4の全部または一部の解錠コ
ードはシリンダ錠4の組み立て後に決定可能とされ、例
えば自動車への取り付け時に解錠コードを決定すると、
自動車用施錠装置を構成する複数のシリンダ錠4をセッ
トで管理する必要がなくなるために、生産効率が向上す
る。
【0010】本明細書においてシリンダ錠4の組み立て
後に解錠コードを決定可能な状態とは、初期状態、すな
わち、解錠コード決定前において何等の特別の解錠コー
ドが構成されておらず、解錠コード決定により新たに解
錠コードが付与される場合以外に、初期状態において、
決定しようとする解錠コード以外の適宜の解錠コードを
有している場合も含まれる。解錠コードを組み立て後に
付与、あるいは変更する構成は、一般に解錠コードを構
成するためにロックピース2が備える解錠コード決定部
を適宜の機械的手段で変更することにより実現できる。
解錠コードの決定は、例えばキープレート3が有する解
錠コードを表示した適宜の表示体を見ながら行うことも
可能であるが、請求項2に係る発明のように、自動車用
施錠装置に含まれるキープレート3を使用して行うと、
間違いもなく、さらに、作業性も向上する。
【0011】すなわち、請求項2に係る発明は、所定の
解錠コードが刻まれたキープレート3と、自動車の複数
の施錠個所に配置され、シリンダ1内に保持されるロッ
クピース2の組み合わせにより決定される解錠コードが
前記キープレート3の解錠コードに一致する場合にシリ
ンダ1の回転が許容される複数のシリンダ錠4とを有
し、前記シリンダ錠4の全部、または一部はシリンダ錠
4の組み立て後に前記キープレート3を使用して該キー
プレート3が有する解錠コードに決定可能な自動車用施
錠装置である。
【0012】請求項3に係る発明において、自動車用施
錠装置の製造方法が提供される。すなわち、請求項3に
係る発明は、所定の解錠コードが刻まれたキープレート
3と、自動車の複数の施錠個所に配置され、シリンダ1
内に保持されるロックピース2の組み合わせにより決定
される解錠コードが前記キープレート3の解錠コードに
一致する場合にシリンダ1の回転が許容される複数のシ
リンダ錠4とからなる自動車用施錠装置の製造方法であ
って、全部、または一部のシリンダ錠4の解錠コードは
キープレート3を使用して該シリンダ錠4の組み立て後
に決定される自動車用施錠装置の製造方法であり、従
来、組み立て時に決定されていた解錠コード決定時期を
シリンダ錠4の組み立て後にずらせることにより、対象
シリンダ錠4の大量生産が可能になるうえに、構成シリ
ンダ錠4に欠品、不良等が発生した場合でも、直ちに対
応することができ、製造の融通性が向上する。
【0013】請求項4に係る発明は、シリンダ1内に保
持されるロックピース2の組み合わせにより決定される
解錠コードがキープレート3に刻まれた解錠コードに一
致する場合にシリンダ1の回転が許容される複数のシリ
ンダ錠4を自動車の複数の施錠個所に配置、固定する自
動車用施錠装置の取り付け方法であって、シリンダ錠4
の解錠コードは自動車への取り付け作業時に決定される
自動車用施錠装置の取り付け方法である。
【0014】本発明において、自動車用施錠装置を構成
するシリンダ錠4の全部または一部の解錠コードは自動
車への取り付け作業時に決定される。解錠コードの決定
時期を遅らせることにより、組み立てラインにおいて各
シリンダ錠4をキープレート3とともに一括管理する必
要がなくなり、自動車の組み立て効率が向上する。
【0015】解錠コードの決定は、キープレート3の解
錠コードをもとに適宜の操作部を操作することにより行
うことも可能であるが、請求項5に係る発明のように、
各車両に振り当てられたキープレート3を使用して行う
と、間違いもなく、さらに、作業性も向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施の形態を示
す。この実施の形態において、自動車用施錠装置Aは自
動車のステアリング、ドア、トランク、およびグローブ
ボックスの施錠に使用する4種類のシリンダ錠4、4’
と、1枚あるいは予備を含めた複数枚のキープレート3
から構成される。図2に示すように、キープレート3の
側面には挿入先端に向けて開放されるコード溝5が設け
られる。コード溝5には所定ピッチでコード決定部6が
配置され、該コード決定部6におけるキープレート3の
中心Cからの間隔Hの違いによりキープレート3に固有
の解錠コードが構成される。
【0017】この実施の形態において、自動車用施錠装
置Aを構成する4種類のシリンダ錠4のうち、ドア用シ
リンダ錠4を除く他の3種類のシリンダ錠4’、4’・
・はシリンダ錠4’の組み立て時に以下のようにして予
めキープレート3に対応した解錠コードが決定される。
【0018】図2は上記3種類のシリンダ錠4’の詳細
を示すもので、ケース7と、ケース7内に回転可能に挿
入されるシリンダ1とを有する。シリンダ1には所定ピ
ッチでタンブラ溝8が形成され、該タンブラ溝8内にロ
ックピース2としてのディスクタンブラ9が挿入され
る。ディスクタンブラ9は中央部にキー挿通部9aを開
設した板状体で、キー挿通部9aの側辺から内方に向け
て係止爪9bが突設される。各ディスクタンブラ9は圧
縮スプリング9cにより飛び出し方向に付勢されてお
り、キープレート3を挿入しない状態において、図2
(b)に示すように、先端がケース7の係止溝7a内に
突出し、シリンダ1のケース7に対する相対回転を禁止
する(施錠状態)。キープレート3が挿入されると、デ
ィスクタンブラ9の係止爪9bはキープレート3のコー
ド溝5にガイドされてタンブラ溝8内を上下方向、すな
わち、キープレート3の挿入方向に対して直交する方向
に摺動する。キープレート3が完全に挿入された状態に
おいて係止爪9bはコード溝5のコード決定部6に対応
し、この状態で図2(c)に示すように、ディスクタン
ブラ9の上下縁がケース7の内周と同一面に位置してい
れば、シリンダ1はケース7に対して相対回転が許容さ
れる(解錠状態)。
【0019】以上のように、ディスクタンブラ9の上下
縁9dから係止爪9bまでの間隔H’の異なる複数のデ
ィスクタンブラ9を適宜選択して所定の配列でタンブラ
溝8内に挿入すると、係止爪9bを解錠コード決定部と
して所定の解錠コードを有するシリンダ錠4を構成する
ことができ、該シリンダ錠4は対応する解錠コードを有
するキープレート3以外では施解錠操作ができなくな
る。
【0020】上記3種類のシリンダ錠4’は同一のキー
プレート3による施解錠操作可能なように、予め上述し
た構成の下、同一の解錠コードが組み立て時に付与され
るのに対し、ドア用シリンダ錠4は、シリンダ錠4の組
み立て時以降において解錠コードの決定が可能なコード
設定可能シリンダ錠4として構成される。なお、上記3
種類のシリンダ錠4のうち、例えばグローブボックス用
シリンダ錠4’のディスクタンブラ枚数を減少させる等
して原価低減を図ることもできる。
【0021】図3にコード設定可能シリンダ錠4の構成
を示す。このシリンダ錠4は、ケース7と、ケース7内
で回転可能なシリンダ1を有し、シリンダ1内には圧縮
スプリング10によりケース7の内周壁面に付勢される
サイドバー11とレトラクタ12が長手通しに対向して
配置される。また、シリンダ1内には所定ピッチでタン
ブラ溝8、8・・が設けられ、タンブラ溝8内に第1タ
ンブラ13と、該第1タンブラ13の鋸歯錠の噛み合い
部13aに噛み合い可能な噛み合い部14aを備えた第
2タンブラ14が装着される(図4(a)参照)。上記
第1タンブラ13は中央部の膨隆部13bをタンブラ溝
8の壁面に形成したガイド溝8aに嵌合させることによ
りタンブラ溝8に沿って摺動自在であり、第2タンブラ
14は膨隆部14bをレトラクタ12に形成されたガイ
ド溝12aに嵌合させて、該レトラクタ12に沿って摺
動する。さらに、第2タンブラ14は中央部は第1タン
ブラ13側に向けて開口されており、第1タンブラ13
への対向辺から第1タンブラ13側に向けて係止爪9b
が突設される。
【0022】また、シリンダ1の終端部には補助タンブ
ラ溝15が形成され、該補助タンブラ溝15に補助タン
ブラ16が装着される。図4(b)に示すように、補助
タンブラ16はキープレート3未挿入状態において圧縮
スプリング16aにより付勢されて上端がケース7の係
止溝7aに係合してシリンダ1のケース7に対する相対
回転を禁止し、かつ、キープレート3が挿入されていれ
ばいかなる解錠コードであっても上端が係止溝7aから
離脱するように構成される。
【0023】初期状態(コード未決定状態)において、
図3、4に示すように、サイドバー11はケース7の内
周壁に飛び出しを規制されて第1タンブラ13の係合切
り欠き13cに係合するとともに、レトラクタ12の外
周壁に形成される突起12bがケース7の凹溝7bに嵌
合しており、この状態で第1タンブラ13と第2タンブ
ラ14の噛み合い部13a、14aは噛み合い解除状態
となっている。
【0024】自動車用施錠装置におけるコード設定可能
シリンダ錠4は上述した初期状態にセットされて出荷さ
れ、自動車への取り付け作業は、組み立て時に解錠コー
ドが付与されたシリンダ錠4’はそのまま自動車に組み
付けられるの対し、コード設定可能シリンダ錠4は図1
に示すように、解錠コード決定工程を経て自動車に取り
付けられる。コード決定は他のシリンダ錠4’の施解錠
操作を行うためのキープレート3をコード設定可能シリ
ンダ錠4に挿入して行われ、キープレート3を挿入する
と、第1タンブラ13はキープレート3のコード溝5に
ガイドされながら所定位置に保持される。この後、図5
(a)に示すように、キープレート3を回転すると、レ
トラクタ12の突起12bがケース7の凹溝7bから脱
離してレトラクタ12は側方に移動し、同時に第2タン
ブラ14もレトラクタ12とともに側方に移動して噛み
合い部14aが第1タンブラ13の噛み合い部13aに
噛み合う。このとき、キープレート3が不完全挿入状態
であると、補助タンブラ16は係止溝7aから脱離しな
いために、誤った解錠コード(例えば1ピッチずれた解
錠コード)に設定されるおそれはない。さらに回転さ
せ、図5(b)、(c)に示すように、サイドバー11
が上記凹溝7bに係止させるた後(この実施の形態にお
いては設定作業開始時から180°)、キープレート3
を抜いて解錠コード決定操作が完了する。
【0025】この状態でサイドバー11は第1タンブラ
13の係合切り欠き13cに対峙しており、設定後の正
規の解錠コードを有するキープレート3を挿入すると、
サイドバー11は第1タンブラ13の係合切り欠き13
cに落ち込んでケース7との回転境界面を開放し、シリ
ンダ1の回転を許容する。一方、異種の解錠コードを有
するキープレート3が挿入されると、図6に示すよう
に、該キープレート3のコード溝5が第2タンブラ14
の係止爪9bを拾い、第2タンブラ14に噛み合う第1
タンブラ13もタンブラ溝8に沿って移動するために、
サイドバー11は第1タンブラ13の係合切り欠き13
cに退避することができず、かつ、第1タンブラ13の
先端はケース7の係止溝7aに嵌合するために、シリン
ダ1の回転が禁止される。また、すべての第2タンブラ
14の位置を変更することなく、例えば挿入口にドライ
バ等をシリンダ1のみを回転させようとした場合には、
補助タンブラ16が係止溝7aに係合して不正解錠を禁
止する。
【0026】なお、以上においては解錠コード決定工程
は自動車の組み付け工程前に行われる場合を示したが、
解錠コード決定工程をすべての部品を組み付けた後で行
うこともできる。
【0027】さらに、この実施の形態において、設定し
た解錠コードを有するキープレート3を使用してシリン
ダ1をレトラクタ12が係合切り欠き13cに係合する
位置まで回転させると、レトラクタ12の落ち込みによ
り第2タンブラ14と第1タンブラ13の噛み合いが解
除されて図3、4に示す初期状態に戻るために、この
後、新たな解錠コードを有するキープレート3により当
該キープレート3の有する解錠コードに再設定すること
もできる。この場合、既にシリンダ錠4が車両に取り付
けられている場合、例えばドア用シリンダ錠4とドア体
内部のロック装置をロッド等により連結した状態では1
80°の回転操作は許容されないために、本実施の形態
は、ロッド等への操作を行うことなく解錠コードを設定
するための緩衝機構17を備える。この緩衝機構17
は、図5(c)、および図7に示すように、シリンダ1
の終端に空転自在に装着されるジョイントカム17a
と、シリンダ1内に装着されるリセットタンブラ17b
とを有し、上記ロッド、あるいはロッドを連結するため
の操作レバーはジョイントカム17aに連結される。図
7(a)に示すように、リセットタンブラ17bは圧縮
スプリング17cにより飛び出し方向に付勢されてお
り、ジョイントカム17aの係合切り欠き17dに係合
し、シリンダ1とともに回転する。このリセットタンブ
ラ17bはケース7に対して中心方向に移動操作可能な
リセットレバー17eによりシリンダ1内に退避させる
ことができる。
【0028】車両への組み付け後に解錠コードを決定す
るには、まず、図7(b)に示すように、リセットレバ
ー17eを押し込んでジョイントカム17aとシリンダ
1との連結を解除し、その後、上述した方法で解錠コー
ドの設定を行う。解錠コードの設定操作中、ジョイント
カム17aは図7(c)に示すように、リセットレバー
17eの係合切り欠き17dへの係合により回転を禁止
され、かつ、シリンダ1はジョイントカム17aに対し
て空転するために、ロッド等を操作することなく解錠コ
ードの設定が行われ、設定作業終了時には、図7(d)
に示すように、リセットタンブラ17bが再び係合切り
欠き17dに係合してシリンダ1への操作がジョイント
カム17aに伝達される。
【0029】したがってこの実施の形態において、予め
解錠コードが設定されたシリンダ錠4’は対応するキー
プレート3とともに一括管理されて車両に取り付けられ
る。一方、ドア用のシリンダ錠4は組み付け作業時、す
なわち、実際の組み付け時、あるいは組み付け段取り時
には個別の解錠コードを有していないために、通常の取
り付け品として扱うことができ、解錠コードは自動車の
製造工程の適宜個所で決定される。解錠コードの決定は
他のシリンダ錠4’を解錠するために各車両に割り当て
られたキープレート3を使用して行われ、格別の管理工
数が発生しない。
【0030】なお、以上の実施の形態においては、自動
車用施錠装置Aのうち1部品のみをコード設定可能シリ
ンダ錠4とする場合を示したが、構成するすべてのシリ
ンダ錠4をコード設定可能シリンダ錠4としてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、すべてのシリンダ錠を対応するキープレート
と一括管理する必要がなくなるので、自動車の組み立て
作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す図である。
【図2】組み立て時に解錠コードが決定されるシリンダ
錠の構成を示す図で、(a)は一部断面図、(b)は
(a)の2B−2B線断面図、(c)は解錠状態におけ
る(a)の2B−2B線断面図である。
【図3】コード設定可能シリンダ錠を示す図で、(a)
は断面図、(b)は(a)の3B−3B線断面図であ
る。
【図4】図3(a)の4A−4A線断面図、(b)は図
3(a)の4B−4B線断面図である。
【図5】解錠コード決定工程を示す図で、(a)はシリ
ンダの回転状態を示す図、(b)は解錠コードが決定さ
れた状態を示す図、(c)は(b)の5C−5C線断面
図である。
【図6】異種コードのキープレートを挿入した状態を示
す図である。
【図7】緩衝機構の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ロックピース 3 キープレート 4 シリンダ錠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一ノ瀬 久雄 神奈川県横浜市金沢区福浦1丁目6番8号 株式会社アルファテクニカルセンター内 (72)発明者 篠 守彦 神奈川県横浜市金沢区福浦1丁目6番8号 株式会社アルファテクニカルセンター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の複数の施錠個所に配置され、シリ
    ンダ内に保持されるロックピースの組み合わせにより決
    定される解錠コードが所定のキープレートに刻まれた解
    錠コードに一致する場合にシリンダの回転が許容される
    複数のシリンダ錠の一部または全部が、解錠コードをシ
    リンダ錠の組み立て後に決定可能な自動車用施錠装置。
  2. 【請求項2】所定の解錠コードが刻まれたキープレート
    と、 自動車の複数の施錠個所に配置され、シリンダ内に保持
    されるロックピースの組み合わせにより決定される解錠
    コードが前記キープレートの解錠コードに一致する場合
    にシリンダの回転が許容される複数のシリンダ錠とを有
    し、 前記シリンダ錠の全部、または一部はシリンダ錠の組み
    立て後に前記キープレートを使用して該キープレートが
    有する解錠コードに決定可能な自動車用施錠装置。
  3. 【請求項3】所定の解錠コードが刻まれたキープレート
    と、 自動車の複数の施錠個所に配置され、シリンダ内に保持
    されるロックピースの組み合わせにより決定される解錠
    コードが前記キープレートの解錠コードに一致する場合
    にシリンダの回転が許容される複数のシリンダ錠とから
    なる自動車用施錠装置の製造方法であって、 全部、または一部のシリンダ錠の解錠コードはキープレ
    ートを使用して該シリンダ錠の組み立て後に決定される
    自動車用施錠装置の製造方法。
  4. 【請求項4】シリンダ内に保持されるロックピースの組
    み合わせにより決定される解錠コードがキープレートに
    刻まれた解錠コードに一致する場合にシリンダの回転が
    許容される複数のシリンダ錠を自動車の複数の施錠個所
    に配置、固定する自動車用施錠装置の取り付け方法であ
    って、 シリンダ錠の解錠コードは自動車への取り付け作業時に
    決定される自動車用施錠装置の取り付け方法。
  5. 【請求項5】シリンダ内に保持されるロックピースの組
    み合わせにより決定される解錠コードがキープレートに
    刻まれた解錠コードに一致する場合にシリンダの回転が
    許容される複数のシリンダ錠を自動車の複数の施錠個所
    に配置、固定する自動車用施錠装置の取り付け方法であ
    って、 前記シリンダ錠の全部または一部は解錠コードがシリン
    ダ錠の組み立て後に設定可能であり、 自動車への取り付け作業時に、コード設定可能シリンダ
    錠の解錠コードを各車両に割り当てられたキープレート
    を使用して該キープレートの有する解錠コードに一致さ
    せる自動車用施錠装置の取り付け方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003090153A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Miwa Lock Co Ltd シリンダ錠

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