JP2002211200A - 化粧材 - Google Patents
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Abstract
の高い化粧材にする。 【解決手段】 化粧材10の基材1表面に形成する木目
状の凹凸模様2が、万線状の凸状部3及び凹状部4が交
互に配列した集合体から成り、凸状部の周期は同一又は
略同一であると共に、凸状部の包絡面Eの高度が高くな
るに従って、〔凸状部の幅W3/凹状部の幅W4〕の比R
が大となる凹凸形状とする。高度が低い領域Aを春材
部、高度が高い領域Cを秋材部とすれば、浮造り意匠が
表現できる。
Description
感を表現できる意匠性の高い化粧材に関する。
としては、導管の表現、照り感の表現、木肌感の表現な
ど、各種表現方法が提案されている。例えば、導管の表
現では、エンボス加工によって表面に導管を真似た多数
の溝を賦形した化粧材が古くから知られている。更に、
最近、本発明者らは、導管を表現する溝を単一の深さと
はせずに、変化の有る多段深度の溝とする事で、複雑で
趣のある風合いを与える、より高度な導管意匠表現も提
案して来た(特開平2000−33799号公報参
照)。また、照り感の表現では、多数の万線状凹凸模様
を設けることで、木材から反射される光線の面的変化を
表現した化粧材が知られている(特公平7−22989
号公報、特開平4−125199号公報等参照)。ま
た、木肌感の表現においては、木材繊維組織による微細
な表面凹凸を表現する為に、導管をエンボス版で賦形す
る時に、そのエンボス版表面をサンドブラスト処理等に
よりマット化しておくことで、化粧材表面が鏡面になる
のを防ぎ、該表面に微細な凹凸(マット面)を、導管賦
形と同時に形成することが行われている(特開平200
0−33799号公報参照)。或いはまた、グラビア網
点凹凸やヘアライン凹凸等により木肌感を表現する方法
も提案されている(特開平8−25784号公報等参
照)。
天然木に対する意匠表現のなかで、特に、導管の表現、
と照り感の表現については多数提案されているが、木肌
感の表現法は数少ない。しかも、いわゆる「浮造り」と
言われる、春材部が低く秋材部が高い表面凹凸表現等に
おいて、春材部と秋材部の木材繊維組織の粗密差が、表
面の微細な凹凸の違いとなって現れる質感差を備えた木
肌感を(浮造りによる高低差と共に)表現しようとする
と、従来の表現法では難しく、この様な木肌感を有する
天然木意匠の化粧材は得られていなかった。
おく。一般に樹木の成長に於ける細胞分裂速度には、季
節差が有り、その為に、木材の組織の密度、硬度、色調
にも季節差が出来る。すなわち、春・夏は細胞分裂が比
較的盛んな為、この時期に成長した部分の木材部分は一
般に空疎、低硬度、淡色で、春材、夏材、夏目材等と呼
ばれる。一方、秋・冬は細胞分裂が比較的緩慢なため、
この時期に成長した木材部分は、一般に緻密、高硬度、
濃色で、秋材、冬材、冬目材等と呼ばれる。木材の春
材、秋材のこの様な差を利用した、杉、松、檜等の木材
の仕上げ加工法の一つがいわゆる「浮造り」加工であ
る。浮造りでは、これらの木材の表面を研磨すること
で、春材部の軟質部を削り落とし、秋材部の硬質部を浮
き上がらせて残す。この結果、秋材部は突出し春材部は
凹んだ表面凹凸となる。
意匠にも対応できる木肌感を表現でき、より天然木に近
い意匠表現ができる化粧材を提供する事である。
すべく、本発明の化粧材では、基材表面に木目状の凹凸
模様が形成されて成る化粧材において、該凹凸模様は、
万線状の凸状部及び凹状部が交互に配列した集合体から
成り、該凸状部の周期は同一、又は略同一であると共
に、該凸状部の包絡面の高度が高くなるに従って、〔凸
状部の幅/凹状部の幅〕の比が大となる構成とした。
することで、その凸状部の幅と凹状部の幅との割合の粗
密によって、木肌の持つ木材繊維組織の粗密差も備えた
繊維感が表現できる様になり、しかも、その凸状部の成
す包絡面の高度差によって、樹木切断面のザラザラした
様な凹凸や浮造りの凹凸等の木材表面凹凸が表現できる
為、より天然木に近い質感を備えた木肌感が表現でき、
より高意匠な化粧材が可能となる。
て、更に上記木目状の凹凸模様が、春材部及び秋材部と
から成り、該春材部は凸状部の高度が低く、且つ〔凸状
部の幅/凹状部の幅〕の比が小であり、該秋材部は凸状
部の高度が高く、且つ〔凸状部の幅/凹状部の幅〕の比
が大である構成とした。
することで、春材部は低く秋材部は高くなる浮造りの表
面凹凸の表現に加えて、更に、木材繊維組織が春材部は
疎で秋材部は密となる粗密差による実際の繊維感を春材
部及び秋材部のそれぞれで表現できるので、現実の浮造
り意匠に、より近い質感を備えた木肌感が表現でき、よ
り高意匠な浮造り意匠の化粧材となる。
の化粧材について、実施の形態を説明する。
化粧材10における、凹凸模様2をその一例で概念的に
説明する説明図であり、図1(A)は凹凸模様2の要部
拡大断面図、図1(B)は凹凸模様2の凸状部3及び凹
状部4の幅W3及びW4を説明する要部拡大断面図、図1
(C)は本発明の化粧材10に於いて、その凹凸模様を
構成する凸状部3及び凹状部4の平面視形状の一例を示
す平面図である。
は、基材1の表面に、木目状の凹凸模様2が形成されて
おり、更にその凹凸模様2は万線状の凸状部3と凹状部
4とが交互に配列した集合体から成っており、しかも凸
状部3の周期P(=W3+W4)は同一又は略同一である
と共に、複数の凸状部3の頂点の成す包絡面Eの高度が
高くなるに従って、〔凸状部3の幅W3/凹状部4の幅
W4〕の比R(=W3/W4)が大となる表面凹凸形状を
有する化粧材である。
々、例えば図1(B)で示す様にして定義された値であ
る。すなわち、凸状部3の最高部位(頂点)と凹状部4
の最低部位との高低差Hの丁度半分の高度H/2となる
位置を、凸状部と凹状部との境界として、凸状部の幅W
3と凹状部の幅W4とを定義する。なお、凸状部と凹状部
の境界の定義はこれに限定されるものではなく、これ以
外の定義でも良い。それは例えば、境界での高度を高低
差の1/2から例えば、1/√(2)、或いは1/3に
替えたとしても、通常は、包絡面Eの高度が高くなるに
従って、〔凸状部3の幅W3/凹状部4の幅W4〕の比R
が大となる関係は、維持されるからである。
(A)の如き特定の凹凸模様によって表現され得る一例
である木目意匠として、浮造り意匠を表現した図であ
る。領域Aは春材部を表現し、領域Cは秋材部を表現
し、領域Aと領域Cの間にある領域Bは、春材部と秋材
部の中間部を表現した例である。各領域A、領域B及び
領域Cに於ける各々の凹凸模様は、先に説明した図1
(A)の断面図にて示す各領域A、領域B及び領域Cで
示した様な凸状部3と凹状部4からなっており、春材部
を表現する為の領域Aは、凸状部3の成す包絡面Eの高
度が低く、且つ〔凸状部3の幅W3/凹状部4の幅W4〕
の比Rが小であり、秋材部を表現するための領域Cは凸
状部3が成す包絡面Eの高度が高く、且つ〔凸状部3の
幅W3/凹状部4の幅W4〕の比Rが大である凹凸模様と
してある。また、図1(A)及び(C)で例示される領
域Zは、凹凸模様が無い部分の領域である。なお、ここ
で該包絡面Eの高度は、凹状部4の最低部(最底部)か
らの高さを意味する。また、好ましくは、凸状部3の頂
部は図1(A)に示す如く、凸状部の高度が高い程、平
坦面に近く、曲率が小となり、また、凸状部の高度が低
くなる程、尖って、曲率が大となる様にした方が、一般
には木目意匠外観再現上好ましい。
於ける凹凸模様2は、各領域内の万線状の凸状部3及び
凹状部4が成す万線の成す方向は全て同一(図面縦方
向)となっているが、図2で、その一例として示される
凹凸模様2の如く、各領域毎に該万線の方向が異なって
いても良い。また、図1(C)に例示した化粧材10に
於ける凹凸模様2は、その凸状部3及び凹状部4が成す
万線が全て直線であったが、図3で、その一例として例
示される凹凸模様2の如く該万線は曲線でも良い。
本発明特有の凹凸形状からなる凹凸模様2は、どの様に
したら基材表面に形成できるのか、その方法について、
図面を参照しながら説明する。なお、本発明の化粧材を
得る方法が、これから述べる形成方法にのみ限定される
ものでは無い。
板の表面の木目模様を写真撮影し、得られた原稿画像を
ポジ画像フィルム又はネガ画像フィルムの状態で、スキ
ャナ装置等で走査して、画像の光学濃度を電気信号に変
換し、更にそれをアナログデジタル変換することによ
り、木目模様の原稿画像をデジタルデータとしてコンピ
ュータの記憶装置に取り込む。なお、写真撮影の際に、
所望の木目抑揚(木目模様に対応した画像濃度コントラ
スト)が得られるように、照明角度や照明種等を調整し
て撮影することが望ましい。また、最初の写真撮影の時
に、デジタルカメラを用いれば、原稿画像を直接デジタ
ルデータとしてコンピュータに取り込む事もできる。こ
れで、デジタルデータとして原稿画像が得られる。ま
た、浮造り意匠の化粧材を作製する場合は、実際に浮造
り加工された物を写真撮影して原稿画像とすると良い。
像を、濃度−万線変換プログラムによって、木目模様の
階調画像に対応して二値画像としての万線パターンを二
次元仮想平面上に生成して配置して、デジタルデータと
して版下画像を得る。
撮影した原稿画像から変換する場合は、先ず、そのポジ
画像の画像濃度が濃い領域は秋材部、薄い領域は春材
部、更に中間領域も定義する場合には、適宜に境界を定
めて春材部と秋材部との中間の領域を中間部として領域
を定義する。また、原稿画像から一旦年輪パターンを抽
出した後、この年輪パターンに応じて、春材部や秋材部
を定義しても良い。一方、浮造り加工で無い材木板の場
合は、画像濃度が濃い領域は、凸状部の包絡面の高度が
高い部分として定義し、画像濃度が薄い領域は該高度が
低い部分として定義したり、或いはこの逆に定義したり
して、領域定義する。
期、万線の成す線形状、線の走る方向、万線の線幅の可
変レンジ等の万線生成条件に従い、それぞれの春材部及
び秋材部(或いは凸状部包絡面の高高度領域、低高度領
域)について、二値画像として万線を生成する。この
際、各領域内では、万線の周期(凸状部の周期に該当)
を一定に保った上で、春材部では万線の線幅は前記可変
レンジの下限値で細くし、秋材部では万線の線幅を前記
可変レンジの上限値で太くする。なお、万線の線幅は、
この説明の様に春材部及び秋材部に応じて二段階、或い
は中間領域も含めて三段階の幅として生成する他に、例
えば、春材部中央部から秋材部中央部に行くに従って連
続的に無段階で太くなる様に生成しても良い。ここで、
万線(図5参照)の周期、及び、黒線部と白線部の幅の
比は、得られる化粧材に於ける凸状部の周期P、及び、
凸状部の幅W3と凹状部の幅W4の比Rと対応する。通常
は、周期Pは0.01〜1mm(10〜1000μm)
程度、R=W3/W4は、1/20〜20/1程度であ
る。
部分が、化粧材に於ける凸状部に該当し、線分と線分の
間の部分が化粧材に於ける凹状部に該当する。但し、腐
食時のサイドエッチング等により、線分の幅が必ずしも
凸状部の幅では無く、また線分と線分との間隔の幅が必
ずしも凹状部の幅では無い。万線の線分の幅がより太い
領域は、凸状部の幅がより太い領域となるということで
ある。なお、この様にして得られた万線模様は、化粧材
に於ける凹凸模様に対してポジ画像である。以上の様に
して、万線模様を有する版下画像が得られる。図5に例
示する版下画像5は、先に図1(C)で示した凸状部3
及び凹状部4に対応する、ポジ画像であり、黒線の部分
が万線の線分部分である。感光性レジストとしてネガ型
のものを用いる場合は、万線はポジ画像を用いる。な
お、もちろんだが、感光性レジストとしてポジ型のもの
を用いる場合は、万線はネガ画像を用いる。そして、ネ
ガ画像を用いる場合には、逆に版下画像を最初からネガ
画像として生成しても良い。
ンボス版とする版材としては、エンボス版としての機能
を果たすのに適した材質のものであれば、どのようなも
のでもかまわず、公知の版材を用いることが出来る。例
えば、エッチングで版材に凹凸を腐食形成するには、版
材の材質としては銅や鉄等の金属が好ましい。そして、
この様な版材の表面に、感光性レジスト膜(以下、単に
レジスト膜と呼称する。)を形成する。
概念的に示す説明図であり、図4(A)は、版材7A
は、その表面の全面に、これから現像するレジスト膜6
が形成された状態である。レジスト膜6も、後の腐食時
の保護膜として機能する材料であれば、どのようなレジ
スト剤によって形成してもかまわない。例えば、一般に
レジスト剤には、露光部分が硬化するネガ型と、露光部
分が現像によって溶出するポジ型とがあるが、いずれの
型を用いてもかまわない。例えば、ネガ型のレジスト剤
としては、重クロム酸ゼラチンや、分子中にアクリロイ
ル基メタクリロイル基を有する(メタ)アクリル酸エス
テルのモノマーやプレポリマー、ビスアジドとジエンゴ
ムを有する組成物、ポリビニルシンナマイト系化合物等
を用いることができる。
た場合である。また、レジスト膜の形成方法も、どのよ
うな方法を用いてもかまわない。例えば、版材の表面に
レジスト剤を直接塗布しても良いし、いわゆるカーボン
チッシュ等のレジスト転写フィルムを用いて、レジスト
膜を形成しても良い。
スト膜のパターンニングは、ビーム走査露光法による
他、版下フィルムを用いた露光法〔図4(A)例示の方
法〕等により行うこともできる。例えば、ビーム走査露
光法では、前述したデジタルデータとして用意した版下
画像に従って、公知のビーム走査制御装置で露光用ビー
ム(通常は、アルゴンイオンレーザの光線等を用いる
が、電子線、紫外線、X線等も使用可能)の走査を制御
して、版材上のレジスト膜を露光し焼き付ける。この露
光によって、レジスト膜は、露光部(ネガ型レジストの
場合は、レジスト形成部となる)と非露光部(ネガ型レ
ジストの場合は、レジスト非形成部となる)とに分かれ
ることになる。この後、レジスト膜を温湯等によって現
像すると、ネガ型の場合には、未硬化の非露光部は溶出
して除去され、硬化した露光部のみが残ることになる。
では、前述したデジタルデータの版下画像に対して、公
知のフィルム出力装置を用いて、銀塩写真フィルム等に
出力露光して、版下画像に対応する光透過部と遮蔽部と
を有する版下フィルムを作製する。この版下フィルムを
用いた露光を行うには、図4(A)の如く、版材7A上
にレジスト膜6を形成した後、その上に版下フィルム5
を載せて、露光を行えば良い。図4で例示の様にレジス
ト剤がネガ型の場合は、光が版下フィルム5を透過した
部分は露光部となり、光が遮断された部分が非露光部と
なる〔図4(B)参照〕。なお、ポジ画像(エンボス版
で凹部となる凸状部に対応する部分を高濃度とする画
像)の版下フィルムとネガ型レジスト剤を用いる代わり
に、ネガ画像の版下フィルムとポジ型レジスト剤を用い
ても良い。なお、図示の便宜上、図4(A)では版下フ
ィルム5とレジスト膜6との間に空隙が有るかの様に見
えるが、通常、実際は両者は密着状態で露光が行われ
る。
材7A上に露光部として残存しているレジスト膜(形成
部)6を保護膜として、表面から版材の腐食(エッチン
グ)を行う。腐食は、版材が銅等の場合には塩化第二鉄
水溶液、塩化第二銅水溶液等を用いる。腐食により、図
4(C)の如く、版材の表面露出部の腐食が進行して、
腐食完了後、図4(D)の如く、版材表面に所望の形状
の凹部が形成される。腐食は、レジスト膜間の版材表面
露出部の幅が狭い領域Aの部分では、サイドエッチング
による版材の先端(版材表面部分)の欠けは起きない。
しかも版材露出部の間口が狭いので腐食液の循環も悪く
腐食深度も浅くなる。一方、版材表面露出部の幅が広い
領域Cの部分では、サイドエッチングによって版材の先
端は欠け且つ間口が広いので腐食液の循環も良く腐食深
度も深くなる。そして、腐食後、また版材表面に残存し
ているレジスト膜を除去すれば、図4(E)の如き所望
の形状の、エンボス版7が得られる。
イドエッチングの大小によって、化粧材表面で凸状部が
成す包絡面の高低差を形成でき、また、包絡面の高低に
応じた〔凸状部の幅/凹状部の幅〕の比の大小を形成で
きる事になる。
化粧材表面の艶を適宜に落とす艶調整の為に、版面をサ
ンドブラスト処理等の表面を荒らす手法によって、微小
な凹凸形状を形成する。更に、この後、通常は表面強度
を高める為に、クロムメッキを施して、エンボス版とし
て完成させる。
法等によって作製されたエンボス版7を用いて、化粧材
の基材にエンボス加工を行えば、図4(F)の如く所望
の形状の凸状部3及び凹状部4からなる凹凸模様を有す
る本発明の化粧材10が得られる。エンボス加工は、適
宜な公知の方法によれば良く、特に制限は無い。エンボ
ス加工の代表的な方法は、基材に、ポリオレフィン系樹
脂等の熱可塑性樹脂からなる樹脂シートを用い、この基
材を加熱軟化させ、その表面にエンボス版7を押圧する
方法〔下記(A)の方法〕である。ここで、各種エンボ
ス加工法について、更に説明すると例えば、次の様な方
法がある。
せ、エンボス版を押圧して、エンボスする方法。 (B)エンボス版押圧時の熱圧で表面シートとなる樹脂
シート(基材)とベースシートとする樹脂シート(第2
の基材)とを熱融着することにより、エンボス加工とラ
ミネートとを同時に行うダブリングエンボス法によりエ
ンボスする方法。 (C)表面シートとする樹脂シート(基材)を、Tダイ
から熔融押出しして冷却ローラを兼ねるシリンダ状のエ
ンボス版上に接触させて表面シートの成膜と同時にエン
ボス加工すると共に、更に表面シートの裏面側に挿入し
たベースシートとする樹脂シート(第2の基材)とを熱
融着させてダブリングエンボスを成膜と同時に行ってエ
ンボスする方法。 (D)特開昭57−87318号公報、特開平7−32
476号公報等に開示の如く、シリンダ状のエンボス版
の表面に電離放射線硬化性樹脂の未硬化液状物を塗工
し、更にその上に、樹脂シート等からなるベースシート
を重ねた状態で電離放射線を照射して前記液状物を硬化
させて硬化物とすると同時にベースシートと接着させた
後、エンボス版から離型して、ベースシートと該ベース
シート上の硬化物とからなる基材とすることで、基材に
エンボスする方法。 (E)チタン紙等の紙にメラミン樹脂等の熱硬化性樹脂
の未硬化物を含浸した含浸紙を、コア紙、木材合板上に
載置して、これら基材から熱プレス成形にて熱硬化性樹
脂化粧板を作製する際に、前記含浸紙表面側にエンボス
版を挿入することによって、熱硬化性樹脂を含浸硬化さ
せて化粧板とする際にその表面に熱プレスと同時にエン
ボスする方法。
いは積層体として構成される。基材としては、その表面
に凹凸模様が賦形され得るものであれば特に制限は無
い。従って、例えば、基材が2層の積層体で一方の層
(例えば樹脂シート)のみに凹凸模様が形成される場合
には、他方の層は凹凸模様が賦形出来ない或いは賦形し
難い材料(例えば金属板)でもかまわない。以上の様な
基材としては、化粧材として従来公知の材料が用いられ
る。
エチレン、ポリプロピレン、オレフィン系熱可塑性エラ
ストマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリメチルメタク
リレート、ポリブチルメタクリレート等のアクリル樹
脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、熱可塑性ウレタン樹
脂、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体)、スチレン樹脂等の熱
可塑性樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
2液硬化型ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂、或いは、ラ
ジカル重合型のアクリレート系やカチオン重合型のエポ
キシ系等で電離放射線(紫外線、電子線等)で硬化する
電離放射線硬化性樹脂等が用いられる。なお、基材の材
料が樹脂の場合、公知の着色剤で着色しても良い。この
他、紙、不織布、金属、木等もシート、板、立体物等の
形状で、適宜上記樹脂材料と積層させて、使用される。
法で用いる基材の材料としては代表的には熱可塑性樹脂
が使用され、(D)のエンボス加工法で用いる基材の材
料としては代表的には電離放射線硬化性樹脂が使用さ
れ、(E)のエンボス加工法で用いる基材の材料として
は代表的には熱硬化性樹脂が使用される。
材は、基材表面に前述特定の凹凸模様を有するのみの構
成でも良いが、適宜、木目模様等を印刷した装飾層も有
する構成とする。特に、凹凸模様が春材部及び秋材部と
を表現した木目模様の場合には、木目柄を表現した装飾
層も有する構成とすることで、より高意匠の木目意匠と
なる。該木目柄としては、凹凸模様に対応した柄がより
好ましく、こうすれば従来では得られなかった様なより
高意匠の浮造り意匠となる。この為には、該木目柄は、
前述凹凸模様形成時に使用したと同じ、材木板表面の木
目模様の絵柄を用いるのが好ましい。
は、従来公知の材料、方法によって形成すれば良い。例
えば、インキをグラビア印刷等の印刷法で印刷して形成
すれば良い。
の幾つかの具体的作製法を説明する。なお、ここでの作
製法はその一例に過ぎず、本発明の化粧材の作製法がこ
れに限定されるものでは無い。また、この図7に於い
て、凹凸模様2の各凹凸は、図面簡略化の為、及び同図
が概念的説明図でもある為、全て同一形状で描いてある
が、実際の形状は図1(A)等で説明した如き本発明特
有の凹凸形状を成す。
例えば、熱可塑性樹脂シートからなる基材1を、加熱軟
化してエンボス版を押圧するエンボス加工を行えば良
い。この結果、基材表面には、所望の凹凸形状の凸状部
3及び凹状部4からなる木目状の凹凸模様2が賦形され
る。この構成では装飾層は無いが、透明な基材の場合で
も、木材等の表面にラミネートして表面化粧する化粧材
となる。また、基材は適宜着色剤で茶色や灰色等に着色
(基材自体が装飾層となると言える)した化粧材とす
る。
(A)の構成に対して、基材1の裏側に装飾層8を形成
した構成である。この様な構成の化粧材を作製するに
は、例えば、基材1としては装飾層8が透視できる様に
透明な樹脂シートを使用し、この基材1の裏側とする面
に木目柄の装飾層8を印刷形成した後、加熱軟化させて
エンボス版を表側とする面を押圧するエンボス加工を行
えば良い。
(B)の構成に対して、更に装飾層8の側にもベースシ
ートとする(第2の)基材1aを積層した、積層体構成
の基材を有する構成例である。この様な構成の化粧材を
作製するには、ベースシートとする着色不透明な熱可塑
性樹脂シートからなる基材1aの表側とする面に、木目
柄の装飾層8を印刷形成した後、このベースシートと、
表面シートとする透明な熱可塑性樹脂シートからなる基
材1とを、ダブリングエンボス法で熱融着による積層と
同時に基材1の表面に所望の凹凸模様2をエンボス加工
すれば良い。
しては、特に制限は無いが、例えば、壁、床、天井等の
建築物の内装材、扉、窓枠、扉枠、手摺等の建具の表面
材、テレビ受像機等の家電製品の筐体の表面材、箪笥等
の家具の表面材、箱等の容器の表面材、車両等の内装
材、船舶内装材等である。
木板を写真撮影したポジ画像フィルムを、スキャナ装置
でデジタルデータとしてコンピュータの記憶装置に取り
込んで原稿画像を作製した。次に、この原稿画像の画像
濃度が濃い領域は秋材部、薄い領域は春材部、中間の濃
度領域は中間部として領域を定義した上で、これら領域
全面に共通の周期、走行方向及び形状の万線パターンを
生成して、二値画像でポジ画像の版下画像をデジタルデ
ータとして作製した。この際、万線の周期P(凸状部の
周期)は150μm、春材部に於ける〔万線の線分部分
の線幅/該線間同士の幅〕{〔凸状部の幅W3/凹状部
の幅W4〕に対応}の比Rは、0.3、その秋材部は
3.0及び中間部は0.7に設定した。
ダーに、ネガ型レジスト剤を塗布した上で、上記版下画
像を、アルゴンイオンレーザビーム走査によるダイレク
トエッチング法によって露光し、現像後、塩化第二鉄水
溶液を用いて腐食を行った。腐食は、腐食深度が120
μmに到達し、秋材部のレジスト膜が消失し、春材部及
び中間部は残存している時点で完了とした。次いで、残
存しているレジスト膜は除去した後、表面をサンドブラ
スト処理して微小な凹凸形状(JIS B 0601規
定の中心線平均粗さで3μm)を形成し、その上に更に
クロムメッキを施して、エンボス版を作製した。
200μmのポリプロピレン系のオレフィン系熱可塑性
エラストマーによる樹脂シートを基材1として、この基
材を加熱軟化して上記エンボス版でエンボス加工を行
い、基材表面に図1(C)の如き所望の凹凸模様2を形
成し、図7(A)の如き構成の化粧材10を作製した。
得られた化粧材は、表面の木目状の凹凸模様による高低
差と粗密差の表面質感を木肌感として有する、浮造り意
匠の化粧材となった。
材10を次の様にして作製した。実施例1に於いて、基
材を着色剤を未添加とした無着色透明な樹脂シートに変
更し、その裏側とする面に、実施例1で凹凸模様形成に
用いた原稿画像による木目柄を、2液硬化型ウレタン樹
脂をバインダー樹脂とする着色インキを印刷して装飾層
を形成して印刷シートとした。そして、この印刷シート
の表側とする面に、装飾層の木目柄と実施例1と同様に
してエンボス加工を行い凹凸模様を形成して化粧材を作
製した。この際、木目柄印刷と同時に印刷した見当合わ
せマークを利用して、木目柄とエンボス加工による凹凸
模様とが位置同調する様にした。得られた化粧材は、表
面の木目状の凹凸模様による高低差と粗密差の表面質感
を木肌感として有し且つ印刷木目柄が位置同調した、天
然木により近く高意匠な浮造り意匠の化粧材となった。
板を、図6の様な、複数の年輪パターンを表面に有する
浮造り加工された材木板に変更した他は、実施例1と同
様にして、化粧材を作製した。得られた化粧材は、表面
の木目状の凹凸模様による高低差と粗密差の表面質感を
木肌感として有する浮造り意匠の化粧材となった。
特有の凹凸模様によって、木肌の持つ木材繊維組織の粗
密差も備えた繊維感が表現できる上、樹木切断面のザラ
ザラした様な凹凸や浮造りの凹凸等の木材表面凹凸が表
現できる。この為、より天然木に近い質感を備えた木肌
感が表現でき、より高意匠な化粧材が可能となる。 (2)更にまた、上記凹凸模様に於ける凸状部が高い領
域は〔凸状部の幅/凹状部の幅〕の比を大きくすること
で、春材部は低く秋材部は高くなる浮造りの表面凹凸の
表現に加えて、更に、木材繊維組織が春材部は疎で秋材
部は密となる粗密差による実際の繊維感を春材部及び秋
材部のそれぞれで表現できるので、現実の浮造り意匠
に、より近い質感を備えた木肌感が表現でき、より高意
匠な浮造り意匠の化粧材となる。
に説明する断面図と平面図。
る一例を示す平面図。
念的に示す説明図。
説明する説明図。
画像の一例を示す平面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 基材表面に木目状の凹凸模様が形成され
て成る化粧材において、 該凹凸模様は、万線状の凸状部及び凹状部が交互に配列
した集合体から成り、該凸状部の周期は同一又は略同一
であると共に、該凸状部の包絡面の高度が高くなるに従
って、〔凸状部の幅/凹状部の幅〕の比が大となる、化
粧材。 - 【請求項2】 前記木目状の凹凸模様が、春材部及び秋
材部とから成り、該春材部は凸状部の高度が低く、且つ
〔凸状部の幅/凹状部の幅〕の比が小であり、該秋材部
は凸状部の高度が高く、且つ〔凸状部の幅/凹状部の
幅〕の比が大である、化粧材。
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- 2001-01-19 JP JP2001011161A patent/JP4612200B2/ja not_active Expired - Fee Related
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