JP2002210133A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002210133A
JP2002210133A JP2001012250A JP2001012250A JP2002210133A JP 2002210133 A JP2002210133 A JP 2002210133A JP 2001012250 A JP2001012250 A JP 2001012250A JP 2001012250 A JP2001012250 A JP 2001012250A JP 2002210133 A JP2002210133 A JP 2002210133A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Hideyuki Nabeta
英幸 鍋田
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変動表示時間を短縮しつつ、効果的な変動表
示を行うことにより、遊技興趣を高めることができる遊
技機を提供する。 【解決手段】 第1変動表示領域4a、第2変動表示領
域4b、第3変動表示領域4cに表示図柄をスクロール
表示させる。次に、第1変動表示領域4aの左図柄5
1、右図柄52、中図柄53を所定の表示図柄で仮停止
させる。そして、第1変動表示領域4aの全表示図柄が
完全に停止した後、第2変動表示領域4bにスクロール
表示されていた全表示図柄を第1変動表示領域4aに移
動させ、第3変動表示領域4cにスクロール表示されて
いた全表示図柄を第2変動表示領域4bに移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
の遊技機に係り、特に、所定の識別情報を変動表示させ
る可変表示機能を有する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機等の遊技機においては、
液晶表示装置等の可変表示装置上に所定の識別情報、例
えば、表示図柄を更新表示させることで変動表示を行
い、その表示結果により所定の遊技価値を付与するか否
かを決定する、いわゆる可変表示ゲームによって遊技興
趣を高めたものが数多く提供されている。
【0003】可変表示ゲームには、前述した可変表示装
置を表示図柄としての特別図柄を変動表示させる特別図
柄表示装置として用いることにより行うもの(以下、特
図ゲームという)がある。特図ゲームは、所定領域を通
過する遊技球の検出に伴って表示図柄の更新表示を行
い、表示図柄の更新表示が完全に停止した際の停止図柄
態様が特定表示態様となっている場合を大当たりとする
ゲームである。
【0004】特図ゲームにおいて大当たりとなると、大
入賞口またはアタッカと呼ばれる特別電動役物を開放状
態とし、遊技者に対して遊技球の入賞が極めて容易とな
る状態を一定時間継続的に提供する。ここで、特図ゲー
ムにおいて大当たりの表示態様となり、特別電動役物が
開放状態となることにより、遊技者に対して遊技球の入
賞が極めて容易となる状態を特定遊技状態という。特定
遊技状態となるためには、通常、特別図柄表示装置に表
示される表示図柄の停止図柄態様が予め定められた特定
表示態様となること(一般的には表示図柄が同一図柄で
揃うこと)が条件となる。
【0005】このように、遊技者にとって特図ゲーム
は、停止図柄態様が特定表示態様となって大当たりとな
るか否かに最大の関心が払われることになるので、大当
たりとなるか否かを判別することができる停止図柄態様
の確定までの間に、遊技興趣を高めるために様々な演出
制御を行うものがある。この演出制御には、遊技者の注
意を引きつけ、遊技者に大当たりとなる期待感を高める
ような、より高い演出が要求されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した遊
技機では、特図ゲームの開始条件である、所定領域を通
過、例えば、スタートチャッカに入賞(以下、始動入
賞)した遊技球があると、その始動入賞を所定数まで記
憶することができるように構成されている。これによっ
て、特図ゲームが終了した際に始動入賞の記憶がある
と、すぐに次の特図ゲームを開始することができ、効率
的に特図ゲームを実行することができる。
【0007】しかしながら、始動入賞が所定数まで記憶
された状態で、さらに始動入賞しても、その記憶数を増
やすことができない。このため、始動入賞の記憶数が最
大値に達すると、遊技球の打ち出しを停止してしまう遊
技者が増え、稼働率が低下してしまうという問題があっ
た。このような問題に対し、変動表示時間を短縮させる
ことにより始動入賞の記憶を早く消化させることも考え
られるが、単に変動表示時間を短縮させるだけでは大当
たりとなる期待感を高めるような、時間をかけて演出効
果を高めた表示を行うことが困難となるという新たな問
題が生じてくる。
【0008】本発明は、変動表示時間を短縮しつつ、効
果的な変動表示を行うことにより、遊技興趣を高めるこ
とができる遊技機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点にかかる遊技機は、予め設定さ
れた変動開始条件を満足する場合、可変表示装置に表示
される識別情報の変動表示態様を決定する変動態様決定
手段と、変動態様決定手段による決定結果に基づいて、
識別情報の変動表示を制御する変動表示制御手段と、変
動表示制御手段による変動表示結果が特定表示態様とな
った場合に、所定の遊技価値を付与可能とする遊技制御
手段とを備え、可変表示装置上に識別情報の変動表示を
行うための変動表示領域を複数設定し、変動表示制御手
段は、複数の変動開始条件に基づく変動態様決定手段に
よる個々の決定結果に基づいて、各変動表示領域におい
て順次識別情報の変動表示を行い、先に変動表示を開始
した変動表示領域の変動表示結果が導出表示された後
に、次に変動表示を開始した変動表示領域の変動表示結
果を導出表示させる。
【0010】本発明の第2の観点にかかる遊技機は、予
め設定された変動開始条件を満足する場合、可変表示装
置に表示される識別情報の変動表示態様を決定する変動
態様決定手段と、変動態様決定手段による決定結果に基
づいて、識別情報の変動表示を制御する変動表示制御手
段と、変動表示制御手段による変動表示結果が特定表示
態様となった場合に、所定の遊技価値を付与可能とする
遊技制御手段とを備え、可変表示装置上に識別情報の変
動表示を行うための変動表示領域を複数設定し、変動表
示制御手段は、複数の変動開始条件に基づく変動態様決
定手段による個々の決定結果に基づいて、各変動表示領
域において順次識別情報の変動表示を行い、先に変動表
示を開始した変動表示領域の変動表示結果が導出表示さ
れた場合、他の変動表示領域の表示位置を順次繰り上げ
る。
【0011】変動表示領域は、変動開始条件に基づく識
別情報の変動表示を行う通常変動表示領域と、該通常変
動表示領域において、リーチ表示態様となる変動表示領
域を選択的に表示するリーチ変動表示領域とを有しても
よい。また、変動表示制御手段は、リーチ表示態様とな
る変動表示領域に目印を表示してもよい。さらに、変動
表示制御手段は、リーチ表示態様となった変動表示領域
を新たな変動表示領域に拡大表示してもよい。また、変
動表示制御手段は、リーチ表示態様となる変動表示領域
が複数ある場合、後にリーチ表示態様となった変動表示
領域に表示されるリーチ演出表示を一旦停止し、先にリ
ーチ表示態様となった変動表示領域に表示されるリーチ
演出表示が終了した後に、停止されたリーチ演出表示を
再開してもよい。さらに、変動表示制御手段は、遊技制
御手段による所定の遊技価値の付与後に、複数の変動表
示領域における変動表示制御を行ってもよい。
【0012】上記目的を達成するため、本発明の第3の
観点にかかるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
予め設定された変動開始条件を満足する場合、識別情報
の変動表示を行うための変動表示領域を複数設定した可
変表示装置に表示される識別情報の変動表示態様を決定
する変動態様決定処理と、変動態様決定処理による決定
結果に基づいて、識別情報の変動表示を制御する変動表
示制御処理と、変動表示制御処理による変動表示結果が
特定表示態様となった場合に、所定の遊技価値を付与可
能とする遊技制御処理と、複数の変動開始条件に基づく
変動態様決定処理による個々の決定結果に基づいて、各
変動表示領域において順次識別情報の変動表示を行い、
先に変動表示を開始した変動表示領域の変動表示結果が
導出表示された後に、次に変動表示を開始した変動表示
領域の変動表示結果を導出表示させる表示結果導出処理
とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
している。
【0013】すなわち、記録媒体中に含まれるプログラ
ムをコンピュータ装置(以下、ビデオゲーム装置を含
む)等に読み込ませ、一連の処理を実行させることで、
本発明の遊技機を容易に実現することができる。すなわ
ち、プログラムを記録した記録媒体という形態を採るこ
とにより、ソフトウェア商品として、装置とは独立した
形で、生産、販売、配布等を容易に行うことができる。
また、コンピュータ装置等のハードウェアに、このソフ
トウェアを組み込むことによって本発明における演出制
御技術を容易に実施することができる。
【0014】上記目的を達成するため、本発明の第4の
観点にかかる演出制御方法は、予め設定された変動開始
条件を満足する場合、識別情報の変動表示を行うための
変動表示領域を複数設定した可変表示装置に表示される
識別情報の変動表示態様を決定する変動態様決定手順
と、変動態様決定手順における決定結果に基づいて、識
別情報の変動表示を制御する変動表示制御手順と、変動
表示制御手順における変動表示結果が特定表示態様とな
った場合に、所定の遊技価値を付与可能とする遊技制御
手順と、複数の変動開始条件に基づく変動態様決定手順
における個々の決定結果に基づいて、各変動表示領域に
おいて順次識別情報の変動表示を行い、先に変動表示を
開始した変動表示領域の変動表示結果が導出表示された
後に、次に変動表示を開始した変動表示領域の変動表示
結果を導出表示させる表示結果導出手順とを含んでい
る。
【0015】すなわち、上記方法による手順を、コンピ
ュータ装置等に実行させることにより、本発明の遊技機
と同様の効果を得ることができる。すなわち、前述の処
理手順を、コンピュータ装置等のハードウェアを用いて
実現することにより、当該ハードウェア上で、本発明に
おける変動表示技術を容易に実施することができる。
【0016】また、上記方法による手順を、コンピュー
タ装置等に実行させるためのプログラムまたはデータを
符号化し、搬送波に重畳されたプログラムコード信号と
して送信するとともに、この搬送波に重畳されたプログ
ラムコード信号を受信し、元のプログラムまたはデータ
に復号化してコンピュータ装置等に実行させることによ
り、本発明における演出制御技術を容易に実施すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の一実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明にお
いてリーチ演出表示とは、最終停止図柄となる表示図柄
以外の表示図柄が、例えば、大当たりとなる特定表示態
様と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小あるいは
変形している状態、すなわち、所定領域内に一定期間継
続的に更新表示を停止している状態(以下、これらの状
態を仮停止という)、または、表示図柄の表示位置が入
れ替わっている状態、または、複数の表示図柄が同期し
て更新表示を行っている状態のように、最終結果が表示
される前段階において表示結果が特定表示態様となる可
能性が見かけ上高められる演出表示のことを指す。
【0018】また、予め特別図柄表示装置における可変
表示領域の特定の組み合わせを有効ラインとして設定し
ておき、所定の遊技価値を付与することが決定された場
合に最終的な停止図柄態様によって大当たりとなったこ
とを報知するときには、この有効ライン上に最終的に停
止する表示図柄が特定表示態様となるように表示図柄を
変動させた後に停止させる。従って、遊技者は特別図柄
表示装置における有効ライン上の表示態様を確認するこ
とで、大当たりとなったか否かを容易に認識することが
できる。
【0019】本実施例における遊技機としては、LCD
等からなる特別図柄表示装置により特図ゲームを行う遊
技機として、プリペイドカードによって球貸しを行うカ
ードリーダ(CR:Card Reader )式の第1種パチンコ
遊技機を例にとって説明するが、適用対象となる遊技機
としては、これに限るものではない。
【0020】また、パチンコ遊技機等の弾球遊技機であ
っても、画像表示装置を有するものであれば、例えば、
第2種あるいは第3種に分類されるパチンコ遊技機や、
一般電役機、またはパチコンと呼ばれる確率設定機能付
き弾球遊技機等であっても構わない。さらには、プリペ
イドカードによって球貸しを行うCR式パチンコ遊技機
(CR機)だけではなく、現金によって球貸しを行うパ
チンコ遊技機(現金機)にも適用可能である。すなわ
ち、LCD等からなる特別図柄表示装置を有し、特図ゲ
ームに相当する演出表示を行うことが可能な遊技機であ
れば、どのような形態のものであっても構わない。
【0021】図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機
の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パ
チンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構
成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定す
る遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤
2にはガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊
技領域が形成されており、遊技領域のほぼ中央位置に
は、可変表示装置としての特別図柄表示装置4が設けら
れている。
【0022】特別図柄表示装置4の下方位置には、電動
チューリップ型役物(普通電動役物)5を兼用する特別
図柄始動口(スタートチャッカ)6と、大当たり発生時
にソレノイド等を駆動することで開放動作を行う大入賞
口(第1種特別電動役物)7とが上下に並んで配設され
ている。大入賞口7は、特別図柄始動口6の入賞タイミ
ングに基づいて特図ゲームが行われた結果、大当たりと
なった場合に開放動作を行う。特別図柄表示装置6の上
部には、特別図柄始動口6への入賞の記憶状態の一部を
表示する特図保留記憶表示部5a〜5dが配設されてい
る。また、遊技用枠3の左右上部位置には、効果音等を
再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられてお
り、さらに遊技領域周辺部には、ランプ9が設けられて
いる。
【0023】図2は、遊技制御部を中心としたシステム
構成例を示すブロック図である。本実施例におけるパチ
ンコ遊技機1は、主として、電源部(電源基板)10
と、遊技制御部(遊技制御基板)11と、入出力部12
と、表示制御部(表示制御基板)13と、音制御部(音
制御基板)14と、ランプ制御部(ランプ制御基板)1
5と、払出制御部(払出制御基板)16と、情報出力部
(情報端子基板)17とを備えている。
【0024】電源部10は、パチンコ遊技機1内の各回
路に所定の電源電圧を供給するものである。遊技制御部
11は、遊技制御基板内に設けられた各種回路から構成
されており、特図ゲームにおいて用いる乱数の生成機
能、入出力部12を介して信号の入出力を行う機能、表
示制御部13、音制御部14、ランプ制御部15及び払
出制御部16に対し、それぞれ制御コマンド信号を出力
する機能、ホールの管理コンピュータに対し、各種情報
を出力する機能を備えている。
【0025】また、遊技制御部11内には、特図ゲーム
を行う際、特別図柄始動口6への入賞に基づく特別図柄
判定用乱数の抽選値を所定数、例えば、50まで順次記
憶する、所定の記憶領域(特別図柄判定用バンク)が設
けられている。このように抽選値を50まで設けるの
は、大当たりとなって大入賞口7が開放動作を行ってい
る最中にも始動入賞があり、大当たり動作終了後(遊技
制御手段による所定の遊技価値の付与後)に、記憶され
た抽選値に基づいて、変動表示時間を極端に短縮した変
動表示を行うためである。そして、特別図柄判定用バン
クに抽選値が記憶されると特別図柄入賞記憶カウンタの
一部(最先のものから4つ)を更新し、特別図柄入賞記
憶カウンタに対応する特図保留記憶表示部5a〜5dを
点灯させ、特別図柄表示装置記憶(特図保留メモリ)の
記憶状態を示す。
【0026】入出力部12は、遊技球の検出や役物の開
閉動作を行うためのものである。表示制御部13、音制
御部14、ランプ制御部15は、遊技制御部11から送
信される制御コマンド信号に基づいて、特図ゲームにお
ける特図表示制御、音出力制御、ランプ表示制御を、そ
れぞれ遊技制御部11とは独立して実行するものであ
る。また、表示制御部13は、遊技制御部11から送信
される制御コマンド信号に基づいて、所定のリーチ演出
表示の結果、ハズレ表示態様とする場合、リーチ演出表
示におけるハズレ回数を記憶するリーチハズレ回数記憶
部と、リーチハズレ回数記憶部に記憶されたハズレ回数
に基づいて所定の演出表示を行う演出表示部とを有して
いる。払出制御部16は、遊技球の貸出や賞球等の払出
制御を行うものである。情報出力部17は、各種遊技関
連情報を外部に出力するためのものである。
【0027】ここで、特別図柄表示装置4上に表示され
る表示図柄の仮停止タイミングや変動タイミング等は、
後述する変動表示パターンコマンドに従って決定され
る。すなわち、表示制御部13、音声制御部14及びラ
ンプ制御部15は、変動表示パターンコマンドを受け取
ったタイミングから、特別図柄表示装置4上における表
示図柄の変動、スピーカ8L、8Rからの音声出力及び
ランプ9の明滅表示が連動して行われるように制御を行
っている。
【0028】次に、本実施例の動作(作用)を説明す
る。
【0029】まず、本実施例のパチンコ遊技機における
遊技の流れの概略について説明する。パチンコ遊技機1
の右下位置に設けられたハンドルを操作することによ
り、遊技球が遊技領域中に発射される。遊技制御部11
では、入出力部12内の特別図柄始動スイッチ等の入力
の有無を監視しており、遊技球が特別図柄始動口6に入
賞した場合、特別図柄始動スイッチにおいて遊技球の入
賞が検出される。また、特別図柄始動口6において、遊
技球の入賞が検出された場合、入賞した遊技球の数、入
賞時の乱数の抽選値が特別図柄判定用バンクに保管され
る。そして、保管されたデータに基づいて特別図柄表示
装置4において特図ゲームを開始する。
【0030】図3は、遊技制御部における処理動作例を
示すフローチャートである。本実施例における遊技制御
部12は、前述したように、タイマ割り込みによって約
2ミリ秒毎に起動する。すなわち、遊技制御部11は、
タイマ割り込み方式を使用し、以下に述べる各処理をタ
イマ割り込み毎に繰り返し実行する。
【0031】タイマ割込信号によって遊技制御部11が
起動されると、遊技制御部11は、スタックポインタに
指定番地をセットする、いわゆるスタックセット処理を
行う(ステップS101:以下、単にS101と記
す)。次に、遊技制御部11は、システムチェック用の
フラグ情報を確認し、フラグ情報が正常動作判定値とは
異なる値であった場合には遊技制御部11に設けられて
いるメモリ内の作業領域をクリアにするシステムチェッ
ク処理を行う(S102)。
【0032】続いて、遊技制御部11は、特図ゲームに
おける各種フラグ情報等を取得する情報出力処理と、特
図ゲームにおける効果音の出力を行う音出力処理との時
分割処理を行う(S103)。次に、入出力部12から
の入力信号を検出し、検出した状態に対応する入力処理
を行う(S104)。
【0033】続いて、遊技制御部11は、詳細を後述す
る、特別図柄プロセス処理を実行する(S105)。同
様にして、特別図柄プロセス処理実行後は、特図ゲーム
に用いる判定用乱数を更新するための乱数更新処理を行
うとともに(S106)、特図ゲームに用いる表示図柄
乱数を更新するための表示図柄乱数更新処理を行う(S
107)。そして、遊技制御部11は、エラー等の不正
の有無を検出し、エラー発生時に必要に応じてエラー報
知を行う、エラー処理を行う(S108)。
【0034】さらに、遊技制御部11は、入出力部12
からの検出信号を入力し、各入賞口または入賞装置に対
する入賞有無を判定する、入賞球処理を行う(S10
9)。次いで、遊技制御部11は、各出力ポートに対し
て音声データ、表示制御信号、飾りランプ、情報信号、
ソレノイド駆動信号、賞球個数信号等のコマンドを送信
するための出力処理を行う(S110)。その後、遊技
制御部11は、タイマ割り込み信号が与えられるまで表
示図柄決定用乱数及び判定用乱数を更新する、残時間処
理を繰り返す(S111)。
【0035】図4は、図3の特別図柄プロセス処理にお
ける処理例を示すフローチャートである。特別図柄プロ
セス処理では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所
定の順序で制御するための特図フラグ情報にしたがっ
て、該当する処理を選択的に実行する。そして、特図フ
ラグ情報の値は、遊技状態に応じて各処理中に更新され
る。特別図柄プロセス処理では、特図フラグ情報に対応
して以下に示す各処理を実行する。
【0036】特図フラグ情報の値が“0”のとき、特図
ゲームにおいて抽選した乱数値が大当たり値と一致する
か否かを判定したり、特別図柄入賞記憶カウンタの一部
(最先のものから4つ)に対応する特図保留記憶表示部
5a〜5dの点灯により外部に報知する処理等の通常の
遊技状態における「特別図柄通常処理」を実行する(S
201)。特図フラグ情報の値が“1”のとき、特別図
柄表示装置4上で停止する図柄を大当たり態様となった
かどうかを判定する「特別図柄大当たり判定処理」を実
行する(S202)。
【0037】特図フラグ情報の値が“2”のとき、特別
図柄表示装置4上で行われる特図ゲームにおける停止図
柄を設定する「特別図柄停止図柄設定処理」を実行する
(S203)。特図フラグ情報の値が“3”のとき、特
別図柄表示装置4上で行われる特図ゲームの図柄の変動
表示パターンを設定する「変動表示パターン設定処理」
を実行する(S204)。
【0038】特図フラグ情報の値が“4”のとき、特別
図柄表示装置4において特図ゲームにおける変動処理を
行う「特別図柄変動処理」を実行する(S205)。特
図フラグ情報の値が“5”のとき、詳細を後述する、特
別図柄の減速停止処理を行う「特別図柄停止処理」を実
行する(S206)。
【0039】特図フラグ情報の値が“6”のとき、大当
たり動作のための初期化処理を行う「大入賞口開放前処
理」を実行する(S207)。特図フラグ情報の値が
“7”のとき、大当たり動作に関する様々な処理、及び
1回当たりの大入賞口7の開放時間をチェックする「大
入賞口開放中処理」を実行する(S208)。
【0040】特図フラグ情報の値が“8”のとき、特定
領域スイッチへの遊技球の通過を監視し、特別図柄プロ
セスが終了したかどうかを判定する「特定領域有効時間
処理」を実行する(S209)。特図フラグ情報の値が
“9”のとき、特別図柄プロセスの終了かどうか判定
し、終了ならば、デモ表示(大当たり中の画面)フラグ
のクリア、大当たり時表示図柄のクリア、大当たり終了
表示のクリア、及び大当たり中情報のクリアを行う「大
当たり終了処理」を実行する(S210)。
【0041】なお、特別図柄プロセス処理において実行
される各処理としては、前述した処理だけに限るもので
はなく、他の処理に置換したり、さらに他の処理を追加
しても構わない。また、特図フラグ情報の値によって分
岐される各処理の処理内容が複雑化して、タイマ割り込
み時間内で処理を完了させることができない場合には、
同一処理を複数追加するようにしてもよい。
【0042】特図ゲームでは、遊技球が特別図柄始動口
6に入賞したとき、判定用乱数の値によって特別図柄の
大当たり、ハズレを判定する。判定の結果、大当たりと
なった場合には、判定用乱数の値に対応する特別図柄の
組み合わせを特別図柄表示装置4に表示する。一方、ハ
ズレとなった場合には、表示図柄用乱数の値に対応する
特別図柄を表示する。
【0043】以下、上記のようにして遊技制御部11か
ら送られてくる変動表示パターンコマンドに基づいて、
表示制御部13が特別図柄表示装置4上で表示図柄を変
動表示させる、表示図柄変動パターン及び表示図柄変
動パターンの2つの表示図柄変動パターンについて説
明する。なお、以下の説明に用いているフローチャート
は、表示図柄の変動表示手順を分かりやすく説明するた
めのものであり、表示制御部13は、必ずしもこのよう
なフローチャートに対応したプログラムを実行して処理
を行う必要はない。すなわち、特別図柄表示装置4上の
態様が後述する表示画面例に対応したものとなるのであ
れば、表示制御部13の処理プログラムは、いかなるも
のであっても構わない。
【0044】(1)表示図柄変動パターン 図5及び図6は、表示図柄変動パターンにおける処理
例を示すフローチャートである。表示図柄変動パターン
は、図7(a)に示すように、特別図柄表示装置4上
が4つに等分割され、第1変動表示領域4a〜第4変動
表示領域4dの4つの変動表示領域が並べて表示されて
いる。また、第1変動表示領域4a〜第4変動表示領域
4dには、それぞれ3つの可変表示領域が配置され、各
可変表示領域に左、中、右図柄51〜53、61〜6
3、71〜73、81〜83がそれぞれ表示されてい
る。そして、第1変動表示領域4a、第2変動表示領域
4b、第3変動表示領域3、第4変動表示領域4dの順
に所定の変動表示領域に割り当てられ、割り当てられた
順に変動表示領域で表示図柄の変動表示が行われる。
【0045】表示図柄変動パターンにおける処理に
は、表示図柄の変動表示を行う変動表示領域の割り当て
処理と、各変動表示領域の表示処理とがある。表示図柄
の変動表示を行う変動表示領域の割り当て処理では、ま
ず、特別図柄表示装置4上の変動表示領域に表示図柄の
変動表示が行われていない空き変動表示領域があるか否
かについて判別を行う(S301)。空き変動表示領域
がある場合(S301:Yes)には、未処理コマンド
(遊技制御部11から送られてくる変動表示パターンコ
マンドのうち変動処理を実行していないコマンド)があ
るか否かにについて判別を行う(S302)。未処理コ
マンドがある場合(S302:Yes)には、所定の空
き変動表示領域を割り当てる(S303)。そして、所
定の空き変動表示領域を割り当て、S301に戻る。ま
た、空き変動表示領域がない場合(S301:No)、
未処理コマンドがない場合(S302:No)もS30
1に戻る。
【0046】次に、各変動表示領域の表示処理について
説明する。まず、割り当てられた変動表示領域で全表示
図柄の変動表示を開始する(S401)。次に、次に上
位の変動表示領域の変動表示結果が導出表示されている
か否かについて判別を行う(S402)。例えば、変動
表示領域の割り当て処理により第2変動表示領域4bが
割り当てられた場合には、第2変動表示領域4bより上
位、すなわち第2変動表示領域4bより先に割り当てら
れた変動表示領域である第1変動表示領域4aの全表示
図柄が完全に停止したか否かを判別する。上位の変動表
示領域の変動表示結果が導出表示されている場合(S4
02:Yes)には、左図柄を所定の表示図柄で仮停止
させる(S403)。次に、右図柄を所定の表示図柄で
仮停止させ(S404)、中図柄を所定の表示図柄で仮
停止させる(S405)。そして、一定期間経過した
後、全表示図柄を完全に停止させる(S406)。ま
た、上位の変動表示領域の変動表示結果が導出表示され
ていない場合(S402:No)には、S401に戻
る。
【0047】次に、以上のような処理に基づいた表示図
柄変動パターンについて、特別図柄表示装置4上の変
動表示領域で表示図柄の変動表示が行われていない状態
から、遊技球が特別図柄始動口6に入賞して第1変動表
示領域4aで表示図柄の変動表示され、この変動表示中
に連続して3つの遊技球が特別図柄始動口6に入賞した
場合を例に説明する。本例では、第1変動表示領域4a
の表示図柄の変動表示した後、第1変動表示領域4aの
左図柄51の仮停止前、右図柄52の仮停止前、中図柄
53の仮停止前に遊技球が特別図柄始動口6に入賞して
いる例を示す。図7及び図8は、表示図柄変動パターン
における表示例を示す図である。
【0048】まず、図7(a)に示すような、第1変動
表示領域4a〜第4変動表示領域4dのすべての変動表
示領域で表示図柄の変動表示が行われて状態から、図7
(b)に示すように、第1変動表示領域4aの右図柄5
1、左図柄52、中図柄53の全表示図柄を変動表示
(スクロール表示)させる。次に、図7(c)に示すよ
うに、第2変動表示領域4bの全表示図柄をスクロール
表示させるとともに、第1変動表示領域4aの左図柄5
1を「3」の表示図柄で仮停止させる。続いて、図7
(d)に示すように、第3変動表示領域4cの全表示図
柄をスクロール表示させるとともに、第1変動表示領域
4aの右図柄52を「4」の表示図柄で仮停止させる。
次に、図7(e)に示すように、第4変動表示領域4d
の全表示図柄をスクロール表示させるとともに、第1変
動表示領域4aの中図柄53を「2」の表示図柄で仮停
止させる。
【0049】そして、第1変動表示領域4aの全表示図
柄が完全に停止した後、図7(f)に示すように、第2
変動表示領域4bの左図柄61を「6」の表示図柄で仮
停止させる。次に、図7(g)に示すように、第2変動
表示領域4bの右図柄62を「6」の表示図柄で仮停止
させる。こうして、第2変動表示領域4bの左図柄61
及び右図柄62が同一種別の表示図柄で仮停止し、リー
チ状態となる。この際、第2変動表示領域4b中に「リ
ーチ」の文字を表示させることが好ましい。このような
文字(目印)を表示することにより、遊技者はリーチ状
態となったことを認識しやすくなり、遊技者に大当たり
となる期待感を持たせることができ、遊技興趣を高める
ことができる。次に、図7(h)に示すように、第2変
動表示領域4bの中図柄63を「3」の表示図柄で仮停
止させる。
【0050】そして、第2変動表示領域4bの全表示図
柄が完全に停止した後、図8(a)に示すように、第3
変動表示領域4cの左図柄71を「7」の表示図柄で仮
停止させる。次に、図8(b)に示すように、第3変動
表示領域4cの右図柄72を「1」の表示図柄で仮停止
させる。続いて、図8(c)に示すように、第3変動表
示領域4cの中図柄73を「9」の表示図柄で仮停止さ
せる。
【0051】そして、第3変動表示領域4cの全表示図
柄が完全に停止した後、図8(d)に示すように、第4
変動表示領域4dの左図柄81を「4」の表示図柄で仮
停止させる。次に、図8(e)に示すように、第4変動
表示領域4dの右図柄82を「8」の表示図柄で仮停止
させる。続いて、図8(f)に示すように、第4変動表
示領域4dの中図柄83を「7」の表示図柄で仮停止さ
せる。そして、第4変動表示領域4dの全表示図柄が完
全に停止させる。本例では、この特図ゲームがハズレで
確定した場合について説明したが、大当たりの場合であ
ってもよい。
【0052】以上説明したように、表示図柄変動パター
ンによれば、第1変動表示領域4a〜第4変動表示領
域4dの4つの変動表示領域で複数の表示図柄の変動表
示を同時に行っているので、各変動表示領域単位では十
分な変動時間を確保しながらも、全体としては変動表示
時間を短縮化することができる。また、先に変動表示を
開始した変動表示領域(例えば、第1変動表示領域4
a)の全表示図柄が完全に停止した後(変動表示結果が
導出表示された後)、次に変動表示を開始した変動表示
領域(例えば、第2変動表示領域4b)の全表示図柄が
停止するので、各特図ゲームの結果を認識しやすくする
ことができる。
【0053】(2)表示図柄変動パターン 図9及び図10は、表示図柄変動パターンにおける処
理例を示すフローチャートである。表示図柄変動パター
ンは、図11(a)に示すように、特別図柄表示装置
4上が、第1変動表示領域4aの表示領域が大きくなる
ように、第1変動表示領域4a〜第4変動表示領域4d
の4つの変動表示領域が並べて表示されている。そし
て、第1変動表示領域4a、第2変動表示領域4b、第
3変動表示領域3、第4変動表示領域4dの順に所定の
変動表示領域に割り当てられ、先に割り当てられた変動
表示領域での表示図柄の変動表示が終了すると、変動表
示中の変動表示領域を順次移動させる変動表示パターン
である。
【0054】表示図柄変動パターンにおける処理に
は、表示図柄の変動表示を行う変動表示領域の割り当て
処理と、第1変動表示領域4aの表示処理とがある。表
示図柄の変動表示を行う変動表示領域の割り当て処理で
は、まず、特別図柄表示装置4上の変動表示領域に表示
図柄の変動表示が行われていない空き変動表示領域があ
るか否かについて判別を行う(S501)。空き変動表
示領域がある場合(S501:Yes)には、未処理コ
マンドがあるか否かにについて判別を行う(S50
2)。未処理コマンドがある場合(S502:Yes)
には、上位の空き変動表示領域を割り当てる(S50
3)。次に、割り当てられた変動表示領域の全表示図柄
を変動表示させ(S504)、S501に戻る。また、
空き変動表示領域がない場合(S501:No)、未処
理コマンドがない場合(S502:No)もS301に
戻る。
【0055】次に、第1変動表示領域4aの表示処理に
ついて説明する。まず、左図柄を所定の表示図柄で仮停
止させる(S601)。次に、右図柄を所定の表示図柄
で仮停止させ(S602)、中図柄を所定の表示図柄で
仮停止させる(S603)。そして、一定期間経過した
後、全表示図柄を完全に停止させる(S604)。次
に、第2変動表示領域4bに表示された表示図柄を第1
変動表示領域4aに、第3変動表示領域4cに表示され
た表示図柄を第2変動表示領域4bに、第4変動表示領
域4dに表示された表示図柄を第3変動表示領域4cに
順次移動させる(S604)。なお、第3変動表示領域
4c、第4変動表示領域4dに表示図柄が表示されてい
ない場合には、この処理は行われない。
【0056】次に、以上のような処理に基づいた表示図
柄変動パターンについて、特別図柄表示装置4上の変
動表示領域で表示図柄の変動表示が行われていない状態
から、遊技球が特別図柄始動口6に入賞して第1変動表
示領域4aで表示図柄の変動表示され、この変動表示中
に2つの遊技球が特別図柄始動口6に入賞した場合を例
に説明する。図11及び図12は、表示図柄変動パター
ンにおける表示例を示す図である。
【0057】まず、図11(a)に示すように、第1変
動表示領域4aに右図柄51、左図柄52、中図柄53
を表示させ、全表示図柄をスクロール表示させる。次
に、図11(b)に示すように、第2変動表示領域4b
に右図柄61、左図柄62、中図柄63を表示させ、全
表示図柄をスクロール表示させる。また、第3変動表示
領域4cに右図柄71、左図柄72、中図柄73を表示
させ、全表示図柄をスクロール表示させる。さらに、第
1変動表示領域4aの左図柄51を「3」の表示図柄で
仮停止させる。次に、図11(c)に示すように、第1
変動表示領域4aの右図柄52を「6」の表示図柄で仮
停止させる。続いて、図11(d)に示すように、第1
変動表示領域4aの中図柄53を「5」の表示図柄で仮
停止させる。
【0058】そして、第1変動表示領域4aの全表示図
柄が完全に停止した後、図11(e)に示すように、第
2変動表示領域4bにスクロール表示されていた右図柄
61、左図柄62、中図柄63を第1変動表示領域4a
に移動させる。さらに、第3変動表示領域4cにスクロ
ール表示されていた右図柄71、左図柄72、中図柄7
3を第2変動表示領域4bに移動させる。
【0059】次に、図11(f)に示すように、第1変
動表示領域4aの左図柄61を「2」の表示図柄で仮停
止させる。次に、図12(a)に示すように、第1変動
表示領域4aの右図柄62を「7」の表示図柄で仮停止
させる。続いて、図12(b)に示すように、第1変動
表示領域4aの中図柄63を「9」の表示図柄で仮停止
させる。そして、第1変動表示領域4aの全表示図柄が
完全に停止した後、図12(c)に示すように、第2変
動表示領域4bにスクロール表示されていた右図柄7
1、左図柄72、中図柄73を第1変動表示領域4aに
移動させる。
【0060】次に、図12(d)に示すように、第1変
動表示領域4aの左図柄71を「6」の表示図柄で仮停
止させる。次に、図12(e)に示すように、第1変動
表示領域4aの右図柄72を「9」の表示図柄で仮停止
させる。続いて、図12(f)に示すように、第1変動
表示領域4aの中図柄73を「9」の表示図柄で仮停止
させる。そして、第1変動表示領域4aの全表示図柄が
完全に停止させる。本例では、この特図ゲームがハズレ
で確定した場合について説明したが、大当たりの場合で
あってもよい。
【0061】以上説明したように、表示図柄変動パター
ンによれば、第1変動表示領域4a〜第4変動表示領
域4dの4つの変動表示領域で複数の表示図柄の変動表
示を同時に行っているので、各変動表示領域単位では十
分な変動時間を確保しながらも、全体としては変動表示
時間を短縮化することができる。また、第1変動表示領
域4aの表示領域が大きくなるように並べて表示される
ため、現時点で最先の変動表示、すなわち、最も早く結
果のわかる変動表示が確認しやすくなる。さらに、第1
変動表示領域4aの全表示図柄が完了すると、第2変動
表示領域4bで変動表示中の全表示図柄が移動されるの
で、各特図ゲームの結果をさらに認識しやすくすること
ができる。
【0062】[他の実施の形態]本発明は、上記の実施
の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以
下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形態様に
ついて、説明する。
【0063】上記実施の形態では、先に変動表示された
全表示図柄(例えば、表示図柄変動パターンにおける
第1変動表示領域4aに表示された全表示図柄)が完全
に停止した後、次に変動表示された表示図柄(例えば、
表示図柄変動パターンにおける第2変動表示領域4
b)が停止する場合について説明したが、先に変動表示
された全表示図柄が完全に停止した後に、次に変動表示
された全表示図柄が完全に停止すればよく、例えば、表
示図柄変動パターンにおいて、第1変動表示領域4a
に表示された全表示図柄が完全に停止する前に、第2変
動表示領域4bに表示された左図柄61及び右図柄62
を仮停止させるようにしてもよい。
【0064】また、変動表示時間を短縮している際に
は、前述した実施の形態のように、左、中、右図柄を順
次停止させるだけでなく、3図柄を同時に停止させるよ
うにしてもよい。さらに、上記実施の形態における表示
図柄変動パターンでは、完全に停止した表示図柄を停
止した状態で表示した場合について説明したが、例え
ば、完全に停止した表示図柄を変動表示領域から消去し
てもよい。この場合、各変動表示領域には、変動表示中
の表示図柄のみが表示されるため、特図ゲームの結果を
さらに認識しやすくすることができる。
【0065】上記実施の形態では、特別図柄表示装置4
上に4つの変動表示領域が並べて表示されている場合に
ついて説明したが、特別図柄表示装置4上に、例えば、
6、9、16といった複数の変動表示領域が並べて表示
されていればよく、特別図柄表示装置4上の変動表示領
域の数は任意に設定可能である。
【0066】上記実施の形態では、特別図柄表示装置4
上に4つの変動表示領域が並べて表示されている場合に
ついて説明したが、例えば、図13(a)に示すよう
に、表示図柄の変動表示を行う通常変動表示領域81
と、通常変動表示領域81において、リーチ表示態様と
なる変動表示領域を選択的に表示するリーチ変動表示領
域82とを並べて表示してもよい。この場合、リーチ演
出表示をリーチ変動表示領域82で独立して表示するこ
とができ、リーチ演出表示が見やすくすることができ
る。さらに、この場合、リーチ変動表示領域82が見や
すいように、リーチ変動表示領域82は普通変動表示領
域81よりも表示領域を大きくすることが好ましい。
【0067】また、図13(b)に示すように、リーチ
変動表示領域82を複数設けてもよい。この場合、リー
チ表示態様となる変動表示領域が複数ある場合、後にリ
ーチ表示態様となった変動表示領域に表示されるリーチ
演出表示を一旦停止し、先にリーチ表示態様となった変
動表示領域に表示されるリーチ演出表示が終了した後
に、停止されたリーチ演出表示を再開することが好まし
い。
【0068】さらに、図13(c)に示すように、特別
図柄表示装置4上に、通常変動表示領域81とリーチ変
動表示領域82とに加え、スーパーリーチとなる変動表
示領域を選択的に表示するスーパーリーチ変動表示領域
83を並べて表示してもよい。
【0069】上記実施の形態では、表示図柄変動パター
ンにおいて、リーチ表示態様となった変動表示領域に
「リーチ」の文字からなる目印を表示する場合について
説明したが、遊技者にリーチ表示態様となったことを認
識しやすくなるものであればよく、例えば、図13
(d)に示すように、リーチ表示態様となった変動表示
領域を新たな変動表示領域84に拡大表示してもよい。
また、目印表示として、変動表示領域を示す枠の線を太
くしたり、線の色を変えてもよい。
【0070】上記実施の形態では、特別図柄表示装置4
の可変表示領域が四角形で区画され、この区画内に各表
示図柄がそれぞれ表示されている場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
可変表示領域が区画されていない場合であってもよい。
【0071】パチンコ遊技機1の動作をシミュレーショ
ンするゲーム機などにも本発明を適用することができ
る。つまり、ゲーム機のCPUが所定のプログラムを実
行することにより、上記した遊技球の動きをシミュレー
ションし、その結果として上記した特別図柄始動口6に
遊技球が入賞したと判別したとき、上記したのと同様の
抽選を行い、表示図柄を変動表示させるものとすること
ができる。このゲーム機のプログラムは、CD−ROM
などに格納して、ゲーム機とは別に流通させることがで
きる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
変動表示時間を短縮しつつ、効果的な変動表示を行うこ
とにより、遊技興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるパチンコ遊技機の
正面図である。
【図2】遊技制御部を中心としたシステム構成例を示す
ブロック図である。
【図3】遊技制御部における処理動作例を示すフローチ
ャートである。
【図4】図3の特別図柄プロセス処理における処理例を
示すフローチャートである。
【図5】表示図柄変動パターンにおける処理例を示す
フローチャートである。
【図6】表示図柄変動パターンにおける処理例を示す
フローチャートである。
【図7】表示図柄変動パターンにおける表示例を示す
図である。
【図8】表示図柄変動パターンにおける表示例を示す
図である。
【図9】表示図柄変動パターンにおける処理例を示す
フローチャートである。
【図10】表示図柄変動パターンにおける処理例を示
すフローチャートである。
【図11】表示図柄変動パターンにおける表示例を示
す図である。
【図12】表示図柄変動パターンにおける表示例を示
す図である。
【図13】他の実施の形態の変動表示領域の構成を示す
図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 4 特別図柄表示装置 11 遊技制御部 13 表示制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定された変動開始条件を満足する
    場合、可変表示装置に表示される識別情報の変動表示態
    様を決定する変動態様決定手段と、 前記変動態様決定手段による決定結果に基づいて、識別
    情報の変動表示を制御する変動表示制御手段と、 前記変動表示制御手段による変動表示結果が特定表示態
    様となった場合に、所定の遊技価値を付与可能とする遊
    技制御手段とを備え、 前記可変表示装置上に識別情報の変動表示を行うための
    変動表示領域を複数設定し、 前記変動表示制御手段は、複数の変動開始条件に基づく
    前記変動態様決定手段による個々の決定結果に基づい
    て、各変動表示領域において順次識別情報の変動表示を
    行い、先に変動表示を開始した変動表示領域の変動表示
    結果が導出表示された後に、次に変動表示を開始した変
    動表示領域の変動表示結果を導出表示させることを特徴
    とする遊技機。
  2. 【請求項2】 予め設定された変動開始条件を満足する
    場合、可変表示装置に表示される識別情報の変動表示態
    様を決定する変動態様決定手段と、 前記変動態様決定手段による決定結果に基づいて、識別
    情報の変動表示を制御する変動表示制御手段と、 前記変動表示制御手段による変動表示結果が特定表示態
    様となった場合に、所定の遊技価値を付与可能とする遊
    技制御手段とを備え、 前記可変表示装置上に識別情報の変動表示を行うための
    変動表示領域を複数設定し、前記変動表示制御手段は、
    複数の変動開始条件に基づく前記変動態様決定手段によ
    る個々の決定結果に基づいて、各変動表示領域において
    順次識別情報の変動表示を行い、先に変動表示を開始し
    た変動表示領域の変動表示結果が導出表示された場合、
    他の変動表示領域の表示位置を順次繰り上げることを特
    徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 前記変動表示領域は、変動開始条件に基
    づく識別情報の変動表示を行う通常変動表示領域と、該
    通常変動表示領域において、リーチ表示態様となる変動
    表示領域を選択的に表示するリーチ変動表示領域とを有
    することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技
    機。
  4. 【請求項4】 前記変動表示制御手段は、リーチ表示態
    様となる変動表示領域に目印を表示することを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記変動表示制御手段は、リーチ表示態
    様となった変動表示領域を新たな変動表示領域に拡大表
    示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
    に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記変動表示制御手段は、リーチ表示態
    様となる変動表示領域が複数ある場合、後にリーチ表示
    態様となった変動表示領域に表示されるリーチ演出表示
    を一旦停止し、先にリーチ表示態様となった変動表示領
    域に表示されるリーチ演出表示が終了した後に、停止さ
    れたリーチ演出表示を再開することを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記変動表示制御手段は、前記遊技制御
    手段による所定の遊技価値の付与後に、複数の変動表示
    領域における変動表示制御を行うことを特徴とする請求
    項1乃至6のいずれか1項に記載の遊技機。
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