JP2002165997A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002165997A
JP2002165997A JP2000369184A JP2000369184A JP2002165997A JP 2002165997 A JP2002165997 A JP 2002165997A JP 2000369184 A JP2000369184 A JP 2000369184A JP 2000369184 A JP2000369184 A JP 2000369184A JP 2002165997 A JP2002165997 A JP 2002165997A
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JP2000369184A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Koji Takiguchi
浩司 滝口
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変表示領域に一旦導出表示されたことを条
件として、所定のリーチ演出に発展可能な発展可能識別
情報を複数種類含ませ、それぞれ異なるリーチ演出に発
展させることにより、遊技興趣を高めることができる遊
技機を提供する。 【解決手段】 第1図柄〜第5図柄のすべての図柄列に
は、それぞれ空手家からなる識別画像が付与されたチャ
ンス図柄61〜65が含まれている。また、第5図柄に
は「FEVER!?10」のチャンス図柄66が含まれ
ている。このため、第5図柄の図柄列には、複数種類の
チャンス図柄65、66が含まれている。そして、第5
図柄が「FEVER!?10」のチャンス図柄66で停
止した場合には、ダブルリーチ状態になるリーチ演出に
発展する。また、第1図柄〜第5図柄のすべてが識別画
像を含むチャンス図柄61〜65で停止した場合には、
トリプルリーチ状態になるリーチ演出に発展する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機、
スロットマシン等の遊技機に係り、特に、所定の識別情
報を変動表示させる可変表示機能を有する遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機等の遊技機においては、
液晶表示装置等の可変表示装置上に所定の識別情報、例
えば、表示図柄を更新表示させることで変動表示を行
い、その表示結果により所定の遊技価値を付与するか否
かを決定する、いわゆる可変表示ゲームによって遊技興
趣を高めたものが数多く提供されている。
【0003】可変表示ゲームには、前述した可変表示装
置を表示図柄としての特別図柄を変動表示させる特別図
柄表示装置として用いることにより行うもの(以下、特
図ゲームという)がある。特図ゲームは、所定領域を通
過する遊技球の検出に伴って表示図柄の更新表示を行
い、表示図柄の更新表示が完全に停止した際の停止図柄
態様が特定表示態様となっている場合を大当たりとする
ゲームである。
【0004】特図ゲームにおいて大当たりとなると、大
入賞口またはアタッカと呼ばれる特別電動役物を開放状
態とし、遊技者に対して遊技球の入賞が極めて容易とな
る状態を一定時間継続的に提供する。ここで、特図ゲー
ムにおいて大当たりの表示態様となり、特別電動役物が
開放状態となることにより、遊技者に対して遊技球の入
賞が極めて容易となる状態を特定遊技状態という。特定
遊技状態となるためには、通常、特別図柄表示装置に表
示される表示図柄の停止図柄態様が予め定められた特定
表示態様となること(一般的には表示図柄が同一図柄で
揃うこと)が条件となる。
【0005】このように、遊技者にとって特図ゲーム
は、停止図柄態様が特定表示態様となって「当たり」と
なるか否かに最大の関心が払われることになるので、
「大当たり」となるか否かを判別することができる停止
図柄態様の確定までの間には、遊技興趣を高めるために
様々な演出制御を行うものがある。この演出制御には、
遊技者の注意を引きつけ、遊技者に「大当たり」となる
期待感を高めるような、より高い演出が要求されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
演出制御は、いわゆるリーチ状態、一般的には、最終的
に停止する表示図柄(以下、最終停止図柄という)以外
の表示図柄が同一図柄で揃った状態となってから、最終
停止図柄が停止されて特定表示態様となる。このため、
最終停止図柄以外の表示図柄が同一図柄で揃わずにリー
チ状態にならないと、最終停止図柄が停止する前に、こ
の特図ゲームがハズレになることを遊技者に認識させて
しまい、遊技者に大当たりとなる期待感を持たせること
ができなかった。
【0007】また、例えば、表示図柄として、一旦仮停
止した後、所定のリーチ演出に発展する可能性を有する
発展可能識別情報(以下、チャンス図柄という)を一つ
備え、リーチ状態にならない場合にも、チャンス図柄で
一旦仮停止すると、所定のリーチ演出に発展させるもの
がある。このようなチャンス図柄は、リーチ演出のバリ
エーションを増やすことはできるが、所定のリーチ演出
を行うのみであり、遊技興趣を高めるには不十分であっ
た。
【0008】また、パチンコ遊技機に限らず、LCDを
搭載したスロットマシン等の遊技機においても、パチン
コ遊技機における「大当たり」に相当する「ボーナスゲ
ーム」の獲得が可能となるフラグ成立の過程において、
LCDを用いてパチンコ遊技機と同様な演出制御を行う
ものがある。このような演出制御を行う遊技機にあって
は、演出制御の際、「大当たり」または「ボーナスゲー
ム」のフラグ成立となる期待感をできる限り継続させる
ため、より効果の高い演出が要求されている。
【0009】本発明は、可変表示領域に一旦導出表示さ
れたことを条件として、所定のリーチ演出に発展可能な
発展可能識別情報を複数種類含ませ、それぞれ異なるリ
ーチ演出に発展させることにより、遊技興趣を高めるこ
とができる遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点にかかる遊技機は、複数の識別
情報を変動表示させるための可変表示領域を複数有する
可変表示装置(例えば、特別図柄表示装置4)を備える
遊技機であって、識別情報には、可変表示領域に一旦導
出表示されたことを条件として、所定のリーチ演出に発
展可能な発展可能識別情報(例えば、チャンス図柄61
〜66)が含まれ、さらに少なくとも1つの可変表示領
域に表示される識別情報(例えば、第1図柄51〜第5
図柄55)には、発展可能識別情報が複数種類含まれ、
少なくとも1つの可変表示領域に表示される発展可能識
別情報の種類に応じて、それぞれ異なるリーチ演出に発
展可能である。
【0011】この態様の遊技機では、少なくとも1つの
可変表示領域に発展可能識別情報が一旦導出表示される
と、導出表示された発展可能識別情報の種類に応じて、
それぞれ異なるリーチ演出に発展可能になる。
【0012】上記した遊技機において、発展可能識別情
報の種類に応じて、所定のリーチ演出に発展するための
条件がそれぞれ異なってもよい。
【0013】所定のリーチ演出に発展するための条件と
しては、例えば、可変表示領域に導出表示された所定種
類の発展可能識別情報の表示数とすることができる。
【0014】上記した遊技機において、可変表示領域の
それぞれに表示される識別情報には、少なくとも1つの
前記発展可能識別情報が含まれていることが好ましい。
【0015】この場合、すべての可変表示領域に発展可
能識別情報が表示されることが可能になる。
【0016】上記した遊技機において、発展可能識別情
報には、所定のキャラクタ画像からなる識別画像が含ま
れ、異なる可変表示領域に表示される発展可能識別情報
は、識別画像の表示形態が異なることが好ましい。
【0017】この場合、すべての可変表示領域に発展可
能識別情報が表示されても、遊技者に大当たりであると
誤認させにくくなる。
【0018】上記した遊技機において、所定のリーチ演
出には可変表示領域の特定の組み合わせからなる有効ラ
インが設定され、発展可能識別情報の種類に応じて発展
した異なるリーチ演出は、有効ラインの数がそれぞれ異
なることが好ましい。
【0019】この場合、発展可能識別情報の種類に応じ
て発展したリーチ演出によって有効ラインの数が異な
り、リーチ演出のバリエーションが増える。
【0020】上記した遊技機において、発展可能識別情
報の種類に応じて発展した異なるリーチ演出は、大当た
り表示態様となる期待度が異なることが好ましい。
【0021】この場合、発展可能識別情報の種類に応じ
て発展したリーチ演出によって大当たり表示態様となる
期待度が異なり、大当たり表示態様となる期待度の高い
リーチ演出に発展すると、遊技者の大当たり表示態様と
なる期待度が高くなる。
【0022】上記した遊技機において、所定のリーチ演
出は有効ラインの数が多い方が大当たり表示態様となる
期待度が高くなるように設定されていることが好まし
い。
【0023】この場合、リーチ演出によって設定された
有効ラインの数が多くなると大当たり表示態様となる期
待度が高くなる。このため、有効ラインの数が多いリー
チ演出に発展すると、遊技者の大当たり表示態様となる
期待度が高くなる。
【0024】上記目的を達成するため、本発明の第2の
観点にかかる演出制御方法は、複数の可変表示領域を有
し、可変表示領域に表示される複数の識別情報に、可変
表示領域に一旦導出表示されたことを条件として、所定
のリーチ演出に発展可能な発展可能識別情報が、少なく
とも1つの可変表示領域に複数種類含まれる可変表示装
置を備えた遊技機の演出制御方法であって、予め設定さ
れた変動開始条件を満足する場合、可変表示装置上に表
示される複数種類の識別情報の変動表示態様を決定する
変動態様決定手順と、変動態様決定手順における決定結
果に基づいて、可変表示装置上に表示される識別情報の
変動表示を制御する変動表示制御手順と、変動態様決定
手順における決定結果に基づいて、所定のリーチ演出に
発展させる場合、所定の可変表示領域に所定種類の発展
可能識別情報を一旦導出表示させた後、所定のリーチ演
出に発展させる変動態様発展手順とを含んでいる。
【0025】すなわち、上記方法による手順を、コンピ
ュータ装置等に実行させることにより、本発明の遊技機
と同様の効果を得ることができる。すなわち、前述の処
理手順を、コンピュータ装置等のハードウェアを用いて
実現することにより、当該ハードウェア上で、本発明に
おける変動表示技術を容易に実施することができる。
【0026】また、上記方法による手順を、コンピュー
タ装置等に実行させるためのプログラムまたはデータを
符号化し、搬送波に重畳されたプログラムコード信号と
して送信するとともに、この搬送波に重畳されたプログ
ラムコード信号を受信し、元のプログラムまたはデータ
に復号化してコンピュータ装置等に実行させることによ
り、本発明における演出制御技術を容易に実施すること
ができる。
【0027】上記目的を達成するため、本発明の第3の
観点にかかるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
複数の可変表示領域を有し、可変表示領域に表示される
複数の識別情報に、可変表示領域に一旦導出表示された
ことを条件として、所定のリーチ演出に発展可能な発展
可能識別情報が、少なくとも1つの可変表示領域に複数
種類含まれる可変表示装置を備えた遊技機に関し、予め
設定された変動開始条件を満足する場合、可変表示装置
上に表示される複数種類の識別情報の変動表示態様を決
定する変動態様決定処理と、変動態様決定処理による決
定結果に基づいて、可変表示装置上に表示される識別情
報の変動表示を制御する変動表示制御処理と、変動態様
決定処理による決定結果に基づいて、所定のリーチ演出
に発展させる場合、所定の可変表示領域に所定種類の発
展可能識別情報を一旦導出表示させた後、所定のリーチ
演出に発展させる変動態様発展処理とをコンピュータに
実行させるためのプログラムを記録している。
【0028】すなわち、記録媒体中に含まれるプログラ
ムをコンピュータ装置(以下、ビデオゲーム装置を含
む)等に読み込ませ、一連の処理を実行させることで、
本発明の遊技機を容易に実現することができる。すなわ
ち、プログラムを記録した記録媒体という形態を採るこ
とにより、ソフトウェア商品として、装置とは独立した
形で、生産、販売、配布等を容易に行うことができる。
また、コンピュータ装置等のハードウェアに、このソフ
トウェアを組み込むことによって本発明における演出制
御技術を容易に実施することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の一実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明にお
いてリーチ演出表示とは、最終停止図柄となる表示図柄
以外の表示図柄が、例えば、大当たりとなる特定表示態
様の一部を満たしている状態で停止、揺動、拡大縮小あ
るいは変形している状態、すなわち、所定領域内に一定
期間継続的に更新表示を停止している状態(以下、これ
らの状態を仮停止という)、または、複数の表示図柄が
特定表示態様の一部を満たして同期して更新表示を行っ
ている状態のように、最終結果が表示される前段階にお
いて表示結果が特定表示態様となる可能性が見かけ上高
められる演出表示のことを指す。
【0030】また、予め特別図柄表示装置における可変
表示領域の特定の組み合わせを有効ラインとして設定し
ておき、所定の遊技価値を付与することが決定された場
合に最終的な停止図柄態様によって大当たりとなったこ
とを報知するときには、この有効ライン上に最終的に停
止する表示図柄が特定表示態様となるように表示図柄を
変動させた後に停止させる。従って、遊技者は特別図柄
表示装置における有効ライン上の表示態様を確認するこ
とで、大当たりとなったか否かを容易に認識することが
できる。
【0031】本実施例における遊技機としては、LCD
等からなる特別図柄表示装置により特図ゲームを行う遊
技機として、プリペイドカードによって球貸しを行うカ
ードリーダ(CR:Card Reader )式の第1種パチンコ
遊技機を例にとって説明するが、適用対象となる遊技機
としては、これに限るものではない。
【0032】また、パチンコ遊技機等の弾球遊技機であ
っても、画像表示装置を有するものであれば、例えば、
第2種あるいは第3種に分類されるパチンコ遊技機や、
一般電役機、またはパチコンと呼ばれる確率設定機能付
き弾球遊技機等であっても構わない。さらには、プリペ
イドカードによって球貸しを行うCR式パチンコ遊技機
(CR機)だけではなく、現金によって球貸しを行うパ
チンコ遊技機(現金機)にも適用可能である。すなわ
ち、LCD、CRT、VFD、EL、有機EL、プラズ
マによる表示器やドラム式またはリーフ式等からなる特
別図柄表示装置を有し、特図ゲームに相当する演出表示
を行うことが可能な遊技機であれば、どのような形態の
ものであっても構わない。
【0033】図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機
の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パ
チンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構
成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定す
る遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤
2にはガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊
技領域が形成されており、遊技領域のほぼ中央位置に
は、画像表示装置としての特別図柄表示装置4が設けら
れている。
【0034】特別図柄表示装置4の下方位置には、電動
チューリップ型役物(普通電動役物)5を兼用する特別
図柄始動口(スタートチャッカ)6と、大当たり発生時
にソレノイド等を駆動することで開放動作を行う大入賞
口(第1種特別電動役物)7とが上下に並んで配設され
ている。大入賞口7は、特別図柄始動口6への入賞タイ
ミングに基づいて特図ゲームが行われた結果、大当たり
となった場合に開放動作を行う。また、遊技用枠3の左
右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピー
カ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部
には、ランプ9が設けられている。
【0035】図2は、遊技制御部を中心としたシステム
構成例を示すブロック図である。本実施例におけるパチ
ンコ遊技機1は、主として、電源部(電源基板)10
と、遊技制御部(遊技制御基板)11と、入出力部12
と、表示制御部(表示制御基板)13と、音制御部(音
制御基板)14と、ランプ制御部(ランプ制御基板)1
5と、払出制御部(払出制御基板)16と、情報出力部
(情報端子基板)17とを備えている。
【0036】電源部10は、パチンコ遊技機1内の各回
路に所定の電源電圧を供給するものである。遊技制御部
11は、遊技制御基板内に設けられた各種回路から構成
されており、特図ゲームにおいて用いる乱数の生成機
能、入出力部12を介して信号の入出力を行う機能、表
示制御部13、音制御部14、ランプ制御部15及び払
出制御部16に対し、それぞれ制御コマンド信号を出力
する機能、ホールの管理コンピュータに対し、各種情報
を出力する機能を備えている。
【0037】入出力部12は、遊技球の検出や役物の開
閉動作を行うためのものである。表示制御部13、音制
御部14、ランプ制御部15は、遊技制御部11から送
信される制御コマンド信号に基づいて、特図ゲームにお
ける特図表示制御、音出力制御、ランプ表示制御を、そ
れぞれ遊技制御部11とは独立して実行するものであ
る。払出制御部16は、遊技球の貸出や賞球等の払出制
御を行うものである。情報出力部17は、各種遊技関連
情報を外部に出力するためのものである。
【0038】ここで、特別図柄表示装置4上に表示され
る表示図柄の仮停止タイミングや変動タイミング等は、
後述する変動表示パターンコマンドに従って決定され
る。すなわち、表示制御部13、音声制御部14及びラ
ンプ制御部15は、変動表示パターンコマンドを受け取
ったタイミングから、特別図柄表示装置4上における表
示図柄の変動、スピーカ8L、8Rからの音声出力及び
ランプ9の明滅表示が連動して行われるように制御を行
っている。
【0039】次に、本実施例の動作(作用)を説明す
る。
【0040】まず、本実施例のパチンコ遊技機における
遊技の流れの概略について説明する。パチンコ遊技機1
の右下位置に設けられたハンドルを操作することによ
り、遊技球が遊技領域中に発射される。遊技制御部11
では、入出力部12内の特別図柄始動スイッチ等の入力
の有無を監視しており、遊技球が特別図柄始動口6に入
賞した場合、特別図柄始動スイッチにおいて遊技球の入
賞が検出される。また、特別図柄始動口6において、遊
技球の入賞が検出された場合、入賞した遊技球の数、入
賞時の乱数の抽選値が特別図柄判定用バンクに保管され
る。そして、保管されたデータに基づいて特別図柄表示
装置4において特図ゲームを開始する。
【0041】図3は、遊技制御部における処理動作例を
示すフローチャートである。本実施例における遊技制御
部12は、前述したように、タイマ割り込みによって約
2ミリ秒毎に起動する。すなわち、遊技制御部11は、
タイマ割り込み方式を使用し、以下に述べる各処理をタ
イマ割り込み毎に繰り返し実行する。
【0042】タイマ割込信号によって遊技制御部11が
起動されると、遊技制御部11は、スタックポインタに
指定番地をセットする、いわゆるスタックセット処理を
行う(ステップS101:以下、単にS101と記
す)。次に、遊技制御部11は、システムチェック用の
フラグ情報を確認し、フラグ情報が正常動作判定値とは
異なる値であった場合には遊技制御部11に設けられて
いるメモリ内の作業領域をクリアにするシステムチェッ
ク処理を行う(S102)。
【0043】続いて、遊技制御部11は、特図ゲームに
おける各種フラグ情報等を取得する情報出力処理と、特
図ゲームにおける効果音の出力を行う音出力処理との時
分割処理を行う(S103)。次に、入出力部12から
の入力信号を検出し、検出した状態に対応する入力処理
を行う(S104)。
【0044】続いて、遊技制御部11は、詳細を後述す
る、特別図柄プロセス処理を実行する(S105)。同
様にして、特別図柄プロセス処理実行後は、特図ゲーム
に用いる判定用乱数を更新するための乱数更新処理を行
うとともに(S106)、特図ゲームに用いる表示図柄
乱数を更新するための表示図柄乱数更新処理を行う(S
107)。そして、遊技制御部11は、エラー等の不正
の有無を検出し、エラー発生時に必要に応じてエラー報
知を行う、エラー処理を行う(S108)。
【0045】さらに、遊技制御部11は、入出力部12
からの検出信号を入力し、各入賞口または入賞装置に対
する入賞有無を判定する、入賞球処理を行う(S10
9)。次いで、遊技制御部11は、各出力ポートに対し
て音声データ、表示制御信号、飾りランプ、情報信号、
ソレノイド駆動信号、賞球個数信号等のコマンドを送信
するための出力処理を行う(S110)。その後、遊技
制御部11は、タイマ割り込み信号が与えられるまで表
示図柄決定用乱数及び判定用乱数を更新する、残時間処
理を繰り返す(S111)。
【0046】図4は、図3の特別図柄プロセス処理にお
ける処理例を示すフローチャートである。特別図柄プロ
セス処理では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所
定の順序で制御するための特図フラグ情報にしたがっ
て、該当する処理を選択的に実行する。そして、特図フ
ラグ情報の値は、遊技状態に応じて各処理中に更新され
る。特別図柄プロセス処理では、特図フラグ情報に対応
して以下に示す各処理を実行する。
【0047】特図フラグ情報の値が“0”のとき、特図
ゲームにおいて抽選した乱数値が大当たり値と一致する
か否かを判定したり、判定結果を外部に報知する処理等
を行う「特別図柄通常処理」を実行する(S201)。
特図フラグ情報の値が“1”のとき、特別図柄表示装置
4上で停止する図柄を大当たり態様となったかどうかを
判定する「特別図柄大当たり判定処理」を実行する(S
202)。
【0048】特図フラグ情報の値が“2”のとき、特別
図柄表示装置4上で行われる特図ゲームにおける停止図
柄を設定する「特別図柄停止図柄設定処理」を実行する
(S203)。特図フラグ情報の値が“3”のとき、特
別図柄表示装置4上で行われる特図ゲームの図柄の変動
表示パターンを設定する「変動表示パターン設定処理」
を実行する(S204)。
【0049】特図フラグ情報の値が“4”のとき、特別
図柄表示装置4において特図ゲームにおける変動処理を
行う「特別図柄変動処理」を実行する(S205)。特
図フラグ情報の値が“5”のとき、詳細を後述する、特
別図柄の減速停止処理を行う「特別図柄停止処理」を実
行する(S206)。
【0050】特図フラグ情報の値が“6”のとき、大当
たり動作のための初期化処理を行う「大入賞口開放前処
理」を実行する(S207)。特図フラグ情報の値が
“7”のとき、大当たり動作に関する様々な処理、及び
1回当たりの大入賞口7の開放時間をチェックする「大
入賞口開放中処理」を実行する(S208)。
【0051】特図フラグ情報の値が“8”のとき、特定
領域スイッチへの遊技球の通過を監視し、特別図柄プロ
セスが終了したかどうかを判定する「特定領域有効時間
処理」を実行する(S209)。特図フラグ情報の値が
“9”のとき、特別図柄プロセスの終了かどうか判定
し、終了ならば、デモ表示(大当たり中の画面)フラグ
のクリア、大当たり時表示図柄のクリア、大当たり終了
表示のクリア、及び大当たり中情報のクリアを行う「大
当たり終了処理」を実行する(S210)。
【0052】なお、特別図柄プロセス処理において実行
される各処理としては、前述した処理だけに限るもので
はなく、他の処理に置換したり、さらに他の処理を追加
しても構わない。また、特図フラグ情報の値によって分
岐される各処理の処理内容が複雑化して、タイマ割り込
み時間内で処理を完了させることができない場合には、
同一処理を複数追加するようにしてもよい。
【0053】特図ゲームでは、遊技球が特別図柄始動口
6を通過したとき、判定用乱数の値によって特別図柄の
大当たり、ハズレを判定する。判定の結果、大当たりと
なった場合には、判定用乱数の値に対応する特別図柄の
組み合わせを特別図柄表示装置4に表示する。一方、ハ
ズレとなった場合には、表示図柄用乱数の値に対応する
特別図柄を表示する。
【0054】以下、上記のようにして遊技制御部11か
ら送られてくる変動表示パターンコマンドに基づいて、
表示制御部13が特別図柄表示装置4上で図柄を変動表
示させる変動表示処理について説明する。
【0055】本実施例では、図7(a)に示すように、
特別図柄表示装置4の表示画面に5つの可変表示領域が
格子状に配置され、各可変表示領域に第1図柄51〜第
5図柄55がそれぞれ表示されている場合について説明
する。この特図ゲームでは、図7(e)に示すように、
第1図柄51〜第5図柄55の対角線上に設定された2
つの有効ライン56、57(第1図柄51、第5図柄5
5、第2図柄52上の有効ライン56、または第3図柄
53、第5図柄55、第4図柄54上の有効ライン5
7)上に同一の表示図柄が停止し、確定表示となる(完
全に停止する)と大当たり態様になる。
【0056】この実施の形態にかかるパチンコ遊技機1
の特別図柄として、図5に示すように、第1図柄51及
び第2図柄52には、「1」「3」「5」「7」「9」
の識別符号を有する5個の表示図柄が用意されている。
第3図柄53及び第4図柄54には、「1」「3」
「5」「7」「8」の識別符号を有する5個の表示図柄
が用意されている。第5図柄55には、「0」〜「1
0」の識別符号を有する11個の表示図柄が用意されて
いる。
【0057】また、図5に示すように、第1図柄51の
「5」の表示図柄61、第2図柄52の「3」の表示図
柄62、第3図柄53の「8」の表示図柄63、第4図
柄54の「1」の表示図柄64、第5図柄55の「8」
の表示図柄65には、所定のキャラクタ(空手家)画像
からなる識別画像が付与されている。すなわち、第1図
柄51には「空手家5」の表示図柄61、第2図柄52
には「空手家3」の表示図柄62、第3図柄53には
「空手家8」の表示図柄63、第4図柄54には「空手
家1」の表示図柄64、第5図柄55には「空手家8」
の表示図柄65が配置されている。
【0058】このため、第1図柄51〜第5図柄55の
すべての図柄列には、それぞれキャラクタ画像からなる
識別画像が付与された表示図柄61〜65が含まれてい
る。また、キャラクタ画像からなる識別画像は、第1図
柄51〜第5図柄55のすべてが識別画像を含む表示図
柄61〜65で停止されても大当たり態様とならないよ
うに構成されている。さらに、キャラクタ画像からなる
識別画像は、第1図柄51〜第5図柄55のすべてが識
別画像を含む表示図柄61〜65で停止された場合に、
遊技者に大当たり態様であると認識させないように、そ
れぞれ、その表示形態(空手家のポーズ)が異なってい
る。
【0059】さらに、図5に示すように、第5図柄55
の「10」の表示図柄66には、「FEVER!?」の
文字からなる識別画像が付与されている。すなわち、第
5図柄55には「FEVER!?10」の表示図柄66
が配置されている。このため、第5図柄55の図柄列に
は、複数種類の識別画像が付与された表示図柄65、6
6が含まれている。
【0060】そして、第1図柄51〜第5図柄55の識
別画像(空手家)を含む表示図柄61〜65及び第5図
柄55の「FEVER!?10」の表示図柄66が、一
旦仮停止した後、後述する所定のリーチ演出に発展する
可能性を有するチャンス図柄61〜66(以下、表示図
柄61〜66をチャンス図柄61〜66という)を構成
する。
【0061】以下、通常変動パターン、第5図柄55が
「FEVER!?10」のチャンス図柄66で停止され
る場合のFEVER図柄パターン、第1図柄51〜第5
図柄55のすべてが識別画像(空手家)を含むチャンス
図柄61〜65で停止される場合の同一画像パターンの
3つの変動表示パターンを説明する。
【0062】ところで、以下の説明に用いているフロー
チャートは、表示図柄の変動表示手順を分かりやすく説
明するためのものであり、表示制御部13は、必ずしも
このようなフローチャートに対応したプログラムを実行
して処理を行う必要はない。すなわち、特別図柄表示装
置4上の態様が後述する表示画面例に対応したものとな
るのであれば、表示制御部13の処理プログラムは、い
かなるものであっても構わない。
【0063】(1)通常変動パターン 図6は、通常変動パターンにおける処理例を示すフロー
チャートである。図7は、通常変動パターンにおける表
示例を示す図である。
【0064】図7(a)に示すように、表示図柄の変動
表示を開始させ、第1図柄51〜第5図柄55の全表示
図柄をスクロール表示させる(S301)。全表示図柄
のスクロール表示を開始してから所定期間(例えば、8
秒)経過した後、第1図柄51のスクロール表示速度を
減速させ、図7(b)に示すように、第1図柄51を
「3」の表示図柄で仮停止させ、次いで、第1図柄51
の仮停止から所定期間(例えば、1秒)経過した後、第
2図柄52のスクロール表示速度を減速させ、図7
(c)に示すように、第2図柄52を「3」の表示図柄
で仮停止させる(S302)。この時点で第1図柄5
1、第5図柄55、第2図柄52上がリーチ状態である
か否かについて判別が行われる(S303)。本実施例
では、第1図柄51と第2図柄52とが共に「3」の表
示図柄で仮停止されたのでリーチ状態と判別され(S3
03:Yes)、有効ライン56が表示される(S30
4)。
【0065】次に、第2図柄52の仮停止から所定期間
(例えば、1.5秒)経過した後、第3図柄53のスク
ロール表示速度を減速させ、図7(d)に示すように、
第3図柄53を「7」の表示図柄で仮停止させ、次い
で、第3図柄53の仮停止から所定期間(例えば、1
秒)経過した後、第4図柄54のスクロール表示速度を
減速させ、図7(e)に示すように、第4図柄54を
「7」の表示図柄で仮停止させる(S305)。この時
点で第3図柄53、第5図柄55、第4図柄54上がリ
ーチ状態であるか否かについて判別が行われる(S30
6)。本実施例では、第3図柄53と第4図柄54とが
共に「7」の表示図柄で仮停止されたのでリーチ状態と
判別され(S306:Yes)、有効ライン57が表示
される(S307)。
【0066】次に、第4図柄54の仮停止から所定期間
(例えば、1秒)経過した後、第5図柄55のスクロー
ル表示速度を減速させ、減速変動(表示図柄が視認可能
な速度)で所定期間(例えば、10秒〜20秒)変動さ
せ、図7(f)に示すように、第5図柄55を「7」の
表示図柄で仮停止させる(S308)。この減速変動
は、リーチ状態と判定されたことにより実行され、リー
チ状態を盛り上げるためにリーチ変動として実行され
る。本実施例では、有効ライン56及び有効ライン57
のダブルリーチ状態となる場合について説明したが、有
効ライン56または有効ライン57のいずれか一方での
シングルリーチ状態であっても同様にリーチ変動を行
う。このリーチ変動期間は、リーチ演出を盛り上げるた
めに、例えば、シングルリーチ状態でのリーチ変動より
もダブルリーチ状態でのリーチ変動の方を長期間変動さ
せてもよいし、同じであってもよい。また、有効ライン
56または有効ライン57のいずれか一方に同一の表示
図柄が表示された場合、全表示図柄を再変動させてもよ
い。この再変動後に表示される表示図柄は、仮停止時に
表示されていた表示図柄と同一であっても変更されてい
てもよい。そして、一定期間経過した後、全表示図柄を
完全に停止させる(S309)。
【0067】なお、本実施例では、この特図ゲームが大
当たりで確定した場合について説明したが、ハズレの場
合であってもよい。リーチ状態とならない場合(S30
3:No、S306:No)には、S305、S307
に進み、有効ライン56、有効ライン57は表示されな
い。また、リーチ状態とならない場合には、第5図柄5
5の表示図柄は減速変動しないで仮停止される。
【0068】(2)FEVER図柄パターン 図8は、FEVER図柄パターンにおける処理例を示す
フローチャートである。図9は、FEVER図柄パター
ンにおける表示例を示す図である。FEVER図柄パタ
ーンは、第5図柄55が「FEVER!?10」のチャ
ンス図柄66で停止された場合、第1図柄51〜第5図
柄55のすべてが再び変動表示して、ダブルリーチ状態
に発展するリーチ演出である。
【0069】図9(a)に示すように、表示図柄の変動
表示を開始させ、第1図柄51〜第5図柄55の全表示
図柄をスクロール表示させる(S401)。全表示図柄
のスクロール表示を開始してから一定期間経過した後、
第1図柄51及び第2図柄52のスクロール表示速度を
減速させ、図9(b)に示すように、第1図柄51を
「3」の表示図柄、第2図柄52を「5」の表示図柄で
仮停止させる(S402)。次に、第3図柄53及び第
4図柄54のスクロール表示速度を減速させた後、第3
図柄53を「1」の表示図柄、第4図柄54を「8」の
表示図柄で仮停止させる(S403)。続いて、第5図
柄55のスクロール表示速度を減速させた後、第5図柄
55を「FEVER!?10」のチャンス図柄66で仮
停止させる(S404)。
【0070】次に、第5図柄55に「FEVER!?1
0」のチャンス図柄66が仮停止されているか(FEV
ER図柄があるか)否かについて判別が行われる(S4
05)。本実施例では、第5図柄55に「FEVER!
?10」のチャンス図柄66が仮停止している(S40
5:Yes)ので、図9(c)に示すように、第1図柄
51〜第5図柄55の全表示図柄を再びスクロール表示
させる(S406)。
【0071】続いて、第1図柄51〜第4図柄54のス
クロール表示速度を減速させた後、図9(d)に示すよ
うに、第1図柄51及び第2図柄52を「7」の表示図
柄で仮停止させ、第3図柄53及び第4図柄54を
「5」の表示図柄で仮停止させる(S407)。これに
より、第1図柄51と第2図柄52とが同一種別の表示
図柄で仮停止するとともに、第3図柄53と第4図柄5
4とが同一種別の表示図柄で仮停止する、ダブルリーチ
状態に発展し、有効ライン56及び有効ライン57が表
示される。
【0072】次に、図9(e)に示すように、第5図柄
55のスクロール表示速度を減速させた後、減速変動で
所定期間変動させる。そして、第5図柄55を「7」の
表示図柄で仮停止させ(S408)、一定期間経過した
後、図9(f)に示すように、全表示図柄を完全に停止
させる(S409)。
【0073】なお、第5図柄55に「FEVER!?1
0」のチャンス図柄66が仮停止していないとき(S4
05:No)はS409に進み、一定期間経過した後、
全表示図柄を完全に停止させる(S409)。また、本
実施例では、この特図ゲームが大当たりで確定した場合
について説明したが、ハズレの場合であってもよい。
【0074】以上説明したように、FEVER図柄パタ
ーンによれば、第5図柄55に「FEVER!?10」
のチャンス図柄66で仮停止させた後、再びスクロール
表示させる(再変動表示が行われる)ので、変動表示の
バリエーションを増やすことができる。これにより、遊
技興趣を高めることができる。
【0075】また、ダブルリーチ状態に発展するのは
「FEVER!?10」のチャンス図柄66で仮停止し
た時のみであり、「FEVER!?10」のチャンス図
柄66で仮停止することにより、遊技者に大当たりとな
る期待感を高めることができる。
【0076】さらに、「FEVER!?10」のチャン
ス図柄66は、最終停止図柄である第5図柄55の図柄
列に配置されているので、最終停止図柄以外の第1図柄
51〜第4図柄54の表示図柄に拘わらず、最終停止図
柄が停止するまで、遊技者に大当たりとなる期待感を持
たせることができる。
【0077】(3)同一画像パターン 図10は、同一画像パターンにおける処理例を示すフロ
ーチャートである。図11は、同一画像パターンにおけ
る表示例を示す図である。同一画像パターンは、第1図
柄51〜第5図柄55のすべてが識別画像(空手家)を
含むチャンス図柄61〜65で停止された場合、第1図
柄51〜第5図柄55のすべてが再び変動表示するとと
もに、新たに第6図柄58及び第7図柄59が表示され
て、トリプルリーチ状態に発展するリーチ演出である。
【0078】図11(a)に示すように、表示図柄の変
動表示を開始させ、第1図柄51〜第5図柄55の全表
示図柄をスクロール表示させる(S501)。全表示図
柄のスクロール表示を開始してから一定期間経過した
後、第1図柄51及び第2図柄52のスクロール表示速
度を減速させ、図11(b)に示すように、第1図柄5
1を「空手家5」のチャンス図柄61、第2図柄52を
「空手家3」のチャンス図柄62で仮停止させる(S5
02)。次に、第3図柄53及び第4図柄54のスクロ
ール表示速度を減速させた後、第3図柄53を「空手家
8」のチャンス図柄63、第4図柄54を「空手家1」
のチャンス図柄64で仮停止させる(S503)。続い
て、第5図柄55のスクロール表示速度を減速させた
後、第5図柄55を「空手家8」のチャンス図柄65で
仮停止させる(S504)。
【0079】次に、所定の識別情報で仮停止(第1図柄
51〜第5図柄55のすべてがチャンス図柄61〜65
で仮停止)されたか否かについて判別が行われる(S5
05)。本実施例は、第1図柄51〜第5図柄55のす
べてがチャンス図柄61〜65が仮停止している(S5
05:Yes)ので、図11(c)に示すように、第1
図柄51〜第5図柄55の全表示図柄を再びスクロール
表示させる(S506)。
【0080】さらに、特別図柄表示装置4の表示画面に
第6図柄58及び第7図柄59を表示するとともに、第
6図柄58、第5図柄55、第7図柄59上に有効ライ
ン60を形成する(S507)。これにより、特別図柄
表示装置4の表示画面に7つの表示図柄が表示されると
ともに、3つの有効ラインが形成される。
【0081】次に、第1図柄51〜第4図柄54、第6
図柄58及び第7図柄59のスクロール表示速度を減速
させた後、図11(d)に示すように、第1図柄51及
び第2図柄52を「7」の表示図柄で仮停止させ、第3
図柄53及び第4図柄54を「5」の表示図柄で仮停止
させ、第6図柄58及び第7図柄59を「9」の表示図
柄で仮停止させる(S508)。これにより、第1図柄
51と第2図柄52とが同一種別の表示図柄で仮停止
し、第3図柄53と第4図柄54とが同一種別の表示図
柄で仮停止し、第6図柄58と第7図柄59とが同一種
別の表示図柄で仮停止する、トリプルリーチ状態に発展
し、有効ライン56、有効ライン57、及び有効ライン
60が表示される。
【0082】次に、図11(e)に示すように、第5図
柄55のスクロール表示速度を減速させた後、減速変動
で所定期間変動させる。そして、第5図柄55を「7」
の表示図柄で仮停止させ(S509)、一定期間経過し
た後、図11(f)に示すように、全表示図柄を完全に
停止させる(S510)。
【0083】なお、所定の識別情報で仮停止されていな
いとき(S505:No)はS510に進み、一定期間
経過した後、全表示図柄を完全に停止させる(S51
0)。また、本実施例では、この特図ゲームが大当たり
で確定した場合について説明したが、ハズレの場合であ
ってもよい。
【0084】以上説明したように、同一画像パターンに
よれば、第1図柄51〜第5図柄55のすべてがチャン
ス図柄61〜65で仮停止させた後、再びスクロール表
示させる(再変動表示が行われる)ので、変動表示のバ
リエーションを増やすことができる。これにより、遊技
興趣を高めることができる。
【0085】また、トリプルリーチ状態に発展するの
は、第1図柄51〜第5図柄55のすべてがチャンス図
柄61〜65で仮停止した時のみであり、すべてがチャ
ンス図柄61〜65で仮停止することにより、遊技者に
大当たりとなる期待感を高めることができる。さらに、
トリプルリーチはダブルリーチよりも大当たりとなる期
待度が高くなるように設定されているので、遊技者に大
当たりとなる期待感をより高めることができる。
【0086】[他の実施の形態]本発明は、上記の実施
の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以
下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形態様に
ついて、説明する。
【0087】上記実施の形態では、FEVER図柄パタ
ーンにおいて、最終表示図柄である第5図柄55の図柄
列に「FEVER!?10」のチャンス図柄66を配置
した場合を例に説明したが、本発明は少なくとも1つの
表示図柄の図柄列に複数種類の発展可能識別情報(「F
EVER!?10」のチャンス図柄66、空手家を含む
チャンス図柄61〜65)を配置すればよく、「FEV
ER!?10」のチャンス図柄66を最終表示図柄以外
に配置してもよい。この場合にも変動表示のバリエーシ
ョンを増やすことができ、遊技興趣を高めることができ
る。
【0088】また、「FEVER!?10」のチャンス
図柄66の数は一つに限定されるものではなく、例えば
全表示図柄の図柄列に「FEVER!?」の文字を含む
チャンス図柄66を配置してもよい。例えば、「FEV
ER!?」の文字を含むチャンス図柄66が2つ以上仮
停止した場合、大当たりとなる期待度が高くなるように
すれば、遊技者の大当たりとなる期待感をさらに向上さ
せることができ、遊技興趣を高めることができる。
【0089】上記実施の形態では、FEVER図柄パタ
ーンではダブルリーチ状態、同一画像パターンではトリ
プルリーチ状態に発展させる場合を例に説明したが、本
発明は発展可能識別情報を一旦導出表示させた後、導出
表示された発展可能識別情報の種類に応じて、所定のリ
ーチ演出に発展可能であればよく、「FEVER!?1
0」のチャンス図柄66で仮停止した場合と、空手家を
含むチャンス図柄61〜65で仮停止した場合とが、ダ
ブルリーチ状態、トリプルリーチ状態のように、それぞ
れ異なるリーチ演出に発展可能であればよい。
【0090】リーチ演出は、導出表示された発展可能識
別情報の種類に応じてそれぞれ異なるリーチパターンに
発展可能であればよく、ダブルリーチ状態、トリプルリ
ーチ状態のように有効ラインの数が増えるものの他、例
えば、特別図柄表示装置4の画面全体に白味をかけてホ
ワイトフェードさせた後、キャラクタを登場させて所定
のスーパーリーチに発展させてもよい。また、リーチパ
ターンは、遊技者の大当たりとなる期待感を高めるため
に、例えば、「FEVER!?10」のチャンス図柄6
6で仮停止した場合には大当たりとなる期待度の高い第
1のスーパーリーチに、空手家を含むチャンス図柄61
〜65で仮停止した場合には大当たりとなる期待度の高
い第2のスーパーリーチに発展可能であるように、大当
たりとなる期待度の高いスーパーリーチに発展させるこ
とが好ましい。
【0091】上記実施の形態では、トリプルリーチ状態
に発展するリーチ演出の方が、ダブルリーチ状態に発展
するリーチ演出よりも大当たりとなる期待度が高くなる
ように設定された場合を例に説明したが、本発明は、導
出表示された発展可能識別情報の種類に応じて、所定の
リーチ演出に発展可能であればよく、例えば、両リーチ
演出の大当たりとなる期待度は等しくてもよい。FEV
ER図柄パターンでは、いわゆる確変図柄で大当たりに
なるような構成とし、同一画像パターンでは、非確変図
柄で大当たりになるような構成としてもよい。また、F
EVER図柄パターンと同一画像パターンとで、いわゆ
る時短の回数を異ならせる等、FEVER図柄パターン
と同一画像パターンとで大当たり後の遊技価値を異なら
せるような構成であってもよい。
【0092】上記実施の形態では、発展可能識別情報が
仮停止されると、所定のリーチ演出に発展する場合を例
に説明したが、発展可能識別情報は所定のリーチ演出に
発展可能であればよく、例えば、FEVER図柄パター
ンにおいて、第5図柄55に「FEVER!?10」の
チャンス図柄66が仮停止されても再変動表示しなくて
もよい。
【0093】上記実施の形態では、FEVER図柄パタ
ーンにおいて、第1図柄51と第2図柄52、及び第3
図柄53と第4図柄54とを異なる表示図柄で仮停止さ
せた場合を例に説明したが、本発明は第1図柄51と第
2図柄52、または第3図柄53と第4図柄54とを同
一の表示図柄で仮停止させてリーチ状態とした後、第5
図柄55に「FEVER!?10」のチャンス図柄66
を仮停止させてもよい。この場合、例えば、リーチ状態
とならない場合よりも、リーチ状態となった場合の方が
大当たりとなる期待度を高くすることで、遊技者の大当
たりとなる期待感を向上させることができ、遊技興趣を
高めることができる。
【0094】上記実施の形態では、第1図柄51〜第5
図柄55のすべてが再変動表示する場合を例に説明した
が、例えば一部の表示図柄のみが再変動表示する場合で
あってもよい。例えば、FEVER図柄パターンにおい
て、第5図柄55に「FEVER!?10」のチャンス
図柄66で仮停止された後、第5図柄55、第2図柄5
2、第4図柄54を再変動表示させ、第2図柄52を
「3」の表示図柄、第4図柄54を「1」の表示図柄に
仮停止させて、ダブルリーチ状態としてもよい。
【0095】上記実施の形態では、同一画像パターンに
おいて、所定の識別情報として、すべてが空手家を含む
チャンス図柄61〜65で仮停止した時のみトリプルリ
ーチ状態に発展する場合について説明したが、所定の識
別情報として空手家を含むチャンス図柄61〜65が一
つだけ仮停止した場合にもトリプルリーチ状態に発展さ
せてもよい。この場合、例えば、空手家が5人(空手家
を含むチャンス図柄61〜65が5つ)仮停止すると1
00%、空手家が4人で75%、空手家が3人で50
%、空手家が2人で25%、空手家が1人で10%の確
率でトリプルリーチ状態に発展するように、仮停止した
空手家の数によって、トリプルリーチ状態に発展する確
率を替えることにより、最終停止図柄が停止するまで、
遊技者を特別図柄表示装置4に注目させることができ、
遊技興趣を高めることができる。
【0096】上記実施の形態では、キャラクタ画像から
なる識別画像の表示形態(空手家のポーズ)が、それぞ
れ異なる場合を例に説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば、すべての識別画像の表示形
態が同一であってもよい。この場合にも変動表示のバリ
エーションを増やすことができ、遊技興趣を高めること
ができる。
【0097】上記実施の形態では、特別図柄表示装置4
に、5つの表示図柄が表示される場合を例に説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
表示図柄の数を3つ、4つ、8つ以上としてもよい。
【0098】上記実施の形態では、特別図柄表示装置4
の可変表示領域が四角形で区画され、この区画内に第1
図柄51〜第5図柄55がそれぞれ表示されている場合
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば、可変表示領域が区画されていない場合
であってもよい。
【0099】上記の実施の形態では、本発明をパチンコ
遊技機1に適用した場合について説明した。これに対し
て、本発明を液晶表示装置に画像を表示して演出等を行
うスロットマシンにも適用することができる。図12に
スロットマシンの模式図を示す。図12に示すように、
スロットマシン101のほぼ中央位置には、複数の識別
情報であるリール図柄を変動および停止させて遊技を行
う可変表示装置102が配設されている。そして、可変
表示装置102の上部位置には、内部抽選の結果、ビッ
グボーナスゲーム、レギュラーボーナスゲーム、または
一般ゲーム(小役ゲーム)に当選可能な状態になったこ
とを、例えば、リール図柄を変動表示させて遊技者に示
す液晶表示装置103が配設されている。本発明の発展
可能識別情報を液晶表示装置103に表示させることに
より、遊技者にビッグボーナスゲーム等に当選可能な状
態になったことを表示する変動表示のバリエーションを
増やすことができ、遊技興趣を高めることができる。
【0100】また、パチンコ遊技機1の動作をシミュレ
ーションするゲーム機などにも本発明を適用することが
できる。つまり、ゲーム機のCPUが所定のプログラム
を実行することにより、上記した遊技球の動きをシミュ
レーションし、その結果として上記した特別図柄始動口
6を遊技球が通過したと判別したとき、上記したのと同
様の抽選を行い、表示図柄を変動表示させるものとする
ことができる。このゲーム機のプログラムは、CD−R
OMなどに格納して、ゲーム機とは別に流通させること
ができる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発展可能識別情報の種類によって、それぞれ異なるリー
チ演出に発展させることができ、遊技興趣を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるパチンコ遊技機の
正面図である。
【図2】遊技制御部を中心としたシステム構成例を示す
ブロック図である。
【図3】遊技制御部における処理動作例を示すフローチ
ャートである。
【図4】図3の特別図柄プロセス処理における処理例を
示すフローチャートである。
【図5】本実施の形態の特別図柄を示す図である。
【図6】通常変動パターンにおける処理例を示すフロー
チャートである。
【図7】通常変動パターンにおける表示例を示す図であ
る。
【図8】FEVER図柄パターンにおける処理例を示す
フローチャートである。
【図9】FEVER図柄パターンにおける表示例を示す
図である。
【図10】同一画像パターンにおける処理例を示すフロ
ーチャートである。
【図11】同一画像パターンにおける表示例を示す図で
ある。
【図12】他の実施の形態にかかるスロットマシンの正
面図である。
【符号の説明】 1 パチンコ遊技機 4 特別図柄表示装置 51〜55 第1図柄〜第5図柄 61〜66 チャンス図柄

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の識別情報を変動表示させるための
    可変表示領域を複数有する可変表示装置を備える遊技機
    であって、 前記識別情報には、前記可変表示領域に一旦導出表示さ
    れたことを条件として、所定のリーチ演出に発展可能な
    発展可能識別情報が含まれ、 さらに少なくとも1つの可変表示領域に表示される識別
    情報には、前記発展可能識別情報が複数種類含まれ、 前記少なくとも1つの可変表示領域に表示される発展可
    能識別情報の種類に応じて、それぞれ異なるリーチ演出
    に発展可能であることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記発展可能識別情報の種類に応じて、
    所定のリーチ演出に発展するための条件がそれぞれ異な
    ることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記可変表示領域のそれぞれに表示され
    る識別情報には、少なくとも1つの前記発展可能識別情
    報が含まれていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記発展可能識別情報には、所定のキャ
    ラクタ画像からなる識別画像が含まれ、 異なる可変表示領域に表示される前記発展可能識別情報
    は、前記識別画像の表示形態が異なることを特徴とする
    請求項3に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記所定のリーチ演出には前記可変表示
    領域の特定の組み合わせからなる有効ラインが設定さ
    れ、 前記発展可能識別情報の種類に応じて発展した異なるリ
    ーチ演出は、前記有効ラインの数がそれぞれ異なること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊
    技機。
  6. 【請求項6】 前記発展可能識別情報の種類に応じて発
    展した異なるリーチ演出は、大当たり表示態様となる期
    待度が異なることを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    か1項に記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記所定のリーチ演出は前記有効ライン
    の数が多い方が大当たり表示態様となる期待度が高くな
    るように設定されていることを特徴とする請求項5に記
    載の遊技機。
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