JP2002198232A - 表面実装型小型トランス - Google Patents

表面実装型小型トランス

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JP2002198232A
JP2002198232A JP2000396433A JP2000396433A JP2002198232A JP 2002198232 A JP2002198232 A JP 2002198232A JP 2000396433 A JP2000396433 A JP 2000396433A JP 2000396433 A JP2000396433 A JP 2000396433A JP 2002198232 A JP2002198232 A JP 2002198232A
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lower core
core
solder
pattern
conductive pattern
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Muneo Kitamura
宗夫 北村
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Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd
Kawaguchiko Seimitsu KK
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Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd
Kawaguchiko Seimitsu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的導通不良や短絡を防止すると共に接着
力と固定力を強める。 【解決手段】 上部コア(1)と下部コア(3)と巻線
コイル(2)とを備え、下部コア(3)の複数箇所にそ
れぞれ複数のスルーホール(9、10)を設け、下部コ
ア(3)の全面及びスルーホール(9、10)の上面、
下面及び内径面にわたって絶縁コーティング剤を蒸着さ
せて絶縁膜(8)が形成され、該絶縁膜(8)の上に上
面、内径面、下面とが繋がった導通パターン(13、1
4)が形成され、さらに、上記導電パターンが下面から
外側面まで連続して形成され、外側面に形成された側面
部導電パターン(17、18)がプリント基板(31)
の半田パターン(21、22)上の半田(32、33)
を融着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻線コイルを磁性
材で封止してなるトランスに係わり、特にプリント基板
上に表面実装される薄型の表面実装型トランスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】薄型の表面実装型トランスは、例えばエ
レクトロルミネッセンスを駆動するインバータ用として
用いられており、携帯電話やカメラ等の小型携帯装置に
組み込まれることが多いため、トランス自体の小型化及
び薄型化が要請されている。従来この種の表面実装型ト
ランスは、図6に示すような構造をとっていた。
【0003】図6は従来の表面実装型トランスの断面図
であり、中央の円柱部4と円柱部4と取囲む外周部5と
からなるキャップ状の上部コア1と巻線コイル2と略円
板状の下部コア3とからなり、コア材としては抵抗率の
低いMn−Zn系フェライト材を使用するため電気的絶
縁が必要であり、下部コア3に絶縁膜60と絶縁膜61
を印刷法により形成している。図6の断面図に一部を示
すように、下部コア3の外周部にスルーホール9とスル
ーホール10を設け、このスルーホール9およびスルー
ホール10の上面、下面及び内径面にわたって印刷法に
よって絶縁膜60および絶縁膜61を形成し、これらの
絶縁膜60と絶縁膜61の上に、上面、内径面、下面と
に繋がった導通パターン13と導通パターン14とを形
成し、上部コア1の切り欠け部6と7の部分で下部コア
3の上面側の導通パターン13と導通パターン14とに
巻線コイル2の引出線25と引出線26とが、各々加熱
・圧着あるいは固着されている。また巻線コイル2と下
部コア3との接触防止のため絶縁膜62を形成してあ
る。従来の表面実装型トランスは、プリント基板31に
実装の際、下部コア3の下面側の導通パターン13と導
通パターン14とが各々プリント基板31の半田パター
ン21上の半田34と半田パターン22上の半田35と
に融着して固定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の表面実装型トランスの絶縁膜60、61は印刷法に
よって形成されるため、図7の下部コア3の拡大図に示
すように、コーナーに盛り上がり63、64が発生して
しまう。この盛り上がった絶縁膜60上に導通パターン
13が印刷されるので、下地が鋭角であることから、導
通パターン13に割れが発生して電気的な導通不良を起
こすことがあった。
【0005】また、絶縁膜は完全に硬化すると密着性が
悪くなるため、密着性をよくするため絶縁膜が半硬化状
態で導通パターンを印刷し、印刷後に完全硬化させてい
る。しかるに、絶縁膜と導通パターンは同じバインダー
を使用するため、導通パターンが絶縁膜の中に沈みこん
でいき、導通パターンが下部コア材に接触してしまい電
気的な短絡を起こすことがあった。
【0006】さらに、下部コア3の下面側の平坦部にだ
け導通パターンが形成されているので、表面実装型トラ
ンスをプリント基板31に実装する際、プリント基板3
1の半田パターン21、22につけられた半田34、3
5の上に浮き、多少の力及び振動で動いてしまい、位置
不良を発生することが多かった。また、下部コア3の下
面側でのみ半田が付くので、半田付け後の耐外力は半田
の剥れ性によるだけとなり、接着力としては非常に弱い
ものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の表面実装型小型トランスは、中央の円柱部
と円柱部を取囲む外周部からなるキャップ状の上部コア
と、平板状の下部コアと巻線コイルとを備え、前記下部
コアの全面に絶縁コーティング剤を蒸着させて絶縁膜が
形成され、該絶縁膜の上に上面、外側面、下面とに繋が
った導通パターンが形成されると共に、該導通パターン
に前記巻線コイルの引出線が加熱・圧着あるいは固着さ
れていることを特徴とする。
【0008】また、本発明の表面実装型小型トランス
は、中央の円柱部と円柱部を取囲む外周部からなるキャ
ップ状の上部コアと、平板状の下部コアと巻線コイルと
を備え、前記下部コアの外周部の複数箇所にそれぞれ複
数のスルーホールを設け、前記下部コアの全面及び該ス
ルーホールの上面、下面及び内径面にわたって絶縁コー
ティング剤を蒸着させて絶縁膜が形成され、該絶縁膜の
上に上面、内径面、下面とに繋がった導通パターンが形
成され、該導通パターンに前記巻線コイルの引出線が加
熱・圧着あるいは固着されていることを特徴とする。
【0009】また、本発明の表面実装型小型トランス
は、中央の円柱部と円柱部を取囲む外周部からなるキャ
ップ状の上部コアと、平板状の下部コアと巻線コイルと
を備え、前記下部コアの外周部の複数箇所にそれぞれ複
数のスルーホールを設け、前記下部コアの全面及び該ス
ルーホールの上面、下面及び内径面にわたって絶縁コー
ティング剤を蒸着させて絶縁膜が形成され、該絶縁膜の
上に上面、内径面、下面とに繋がった導通パターンが形
成され、該導通パターンに前記巻線コイルの引出線が加
熱・圧着あるいは固着されると共に、プリント基板の半
田パターン上の半田を融着して接着力と固定力を強める
ために前記導電パターンが下面から外側面まで連続して
形成されていることを特徴とする。
【0010】また、本発明の表面実装型小型トランス
は、前記下部コアの形状が円形形状であることを特徴と
する。
【0011】また、本発明の表面実装型小型トランス
は、前記下部コアの外周部の左右2箇所をD形状にカッ
トし、Dカット部の上面、外側面、下面とが繋がった前
記導通パターンが形成されることを特徴とする。
【0012】また、本発明の表面実装型小型トランス
は、前記下部コアの外周部の左右2箇所をD形状にカッ
トし、Dカットした部分の近傍に前記複数のスルーホー
ルを設けたことを特徴とする。
【0013】また、本発明の表面実装型小型トランス
は、前記下部コアの形状が矩形形状であることを特徴と
する。
【0014】また、本発明の表面実装型小型トランス
は、前記下部コアの矩形部分の各コーナーにそれぞれ前
記スルーホールを設けたことを特徴とする。
【0015】また、本発明の表面実装型小型トランス
は、前記樹脂コーティング剤がポリオレフィン系樹脂で
あることを特徴とする。
【0016】また、本発明の表面実装型小型トランス
は、前記下部コアの上面からみて前記下部コアの外側面
の前記導通パターンが左右対称になるように配置されて
いることを特徴とする。
【0017】また、本発明の表面実装型小型トランス
は、前記下部コアの上面からみて前記下部コアの外側面
の前記導通パターンが左右対称かつ上下対称になるよう
に配置されていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて、本発明を実施
するための最良の形態における表面実装型小型トランス
の構造を説明する。図1は本発明の表面実装型小型トラ
ンスの一実施例であり、第1の実施例の下部コアを使用
した断面図である。図2は第1の実施例の下部コアとプ
リント基板の半田パターンとを示す平面図、図3は第2
の実施例の下部コアとプリント基板の半田パターンとを
示す平面図、図4は第3の実施例の下部コアとプリント
基板の半田パターンとを示す平面図、図5は第4の実施
例の下部コアとプリント基板の半田パターンとを示す平
面図である。以下図1から図5まで適時参照しながら説
明する。
【0019】図1の本発明の表面実装型小型トランスの
一実施例において使用した第1の実施例の下部コア3の
形状は円板状であり、図2の平面図に示すように、外周
部の複数箇所にそれぞれ複数のスルーホール9と10と
11及び12を設けてある。図2の平面図を上面からみ
て左側にスルーホール9と11、右側にスルーホール1
0と12が設けてある。下部コア3の全面及びスルーホ
ール9と10と11及び12の上面、下面及び内径面に
わたってポリオレフィン系樹脂の絶縁コーティング剤、
例えば第三化成(株)製の絶縁コーティング剤(商品名
diX)を化学蒸着(CVD)により付着させて絶縁膜
8を形成する。この蒸着によって約直径0.5mmのス
ルーホールの内径面にも絶縁膜8を形成することがで
き、形成された絶縁膜8は厚みが均一になるため、図7
の従来の印刷法によって形成された絶縁膜60のように
コーナーの盛り上がり63、64が発生せず、導通パタ
ーン割れによる電気的導通不良を起こすことがない。
【0020】蒸着法によって下部コア3に絶縁膜8を形
成した後に導通パターン13と14と15及び16とを
印刷法により形成する。印刷時に真空引きすることでス
ルーホール9と10と11及び12とに導電剤が流れ込
み、内径面にも導電パターンが形成され、上面、内径
面、下面とに繋がった導通パターン13と14と15及
び16が形成される。蒸着法によって形成された絶縁膜
8は厚みを均一に、しかも25μm程度に厚くできるた
め、導電パターンがコア材に接触して電気的に短絡する
ことがない。
【0021】導電パターン13と14と15及び16と
は各々側面部導電パターン17と18と19及び20ま
で、下部コア3の下面から外側面まで連続して形成され
る。また、これらの側面部導通パターンは、下部コア3
の平面図を上面からみて、側面部導通パターン17と1
8及び側面部導通パターン19と20とが左右対称にな
るように配置される。
【0022】組立の際は、巻線コイル2を下部コア3の
中心位置に概略合わせて置き、接着仮止めを行い、それ
から巻線コイル2の引出線25と26とを各々下部コア
3上面の導通パターン13と14とに熱圧着等で固定
し、次に上部コア1の切り欠け部6と7とを各々引出線
25と26とに合わせながら巻線コイル2の上に被せ
る。
【0023】プリント基板31に実装の際、これらの側
面部導電パターン17と18と19及び20が各々プリ
ント基板31の半田パターン21と22と23及び24
の上の半田を融着することにより、接着力としては耐剥
離力の他に耐せん断力が加わり接着力を強めることがで
きた。
【0024】さらに、図1に示すように、プリント基板
31の半田パターン21上で側面部導通パターン17に
盛り上がって融着した半田32や半田パターン22上で
側面部導通パターン18に盛り上がって融着した半田3
3等により側面部に直角で中心に向かう力を受け、全体
の力のつりあいにより位置が固定される。すなわち、図
2のように側面部導通パターン17に融着した半田パタ
ーン21上の半田による側面からの右下方向の力と側面
部導通パターン20に融着した半田パターン24上の半
田による側面からの左上方向の力とがつりあい、側面部
導通パターン19に融着した半田パターン23上の半田
による右上方向の力と側面部導通パターン18に融着し
た半田パターン22上の半田による左下方向の力とがつ
りあって、位置が固定されるため、半田付けによる位置
不良がなくなった。
【0025】図3に第2の実施例の下部コア3の平面図
を示す。第2の実施例の下部コア3は組立及び引出線処
理を容易にするために図2の第1の実施例の下部コア3
の外周部の左右2箇所をD形状にカットし、Dカット部
32の周辺にスルーホール9と11とを、Dカット部3
3の周辺にスルーホール10と12とを形成してある。
さらに第1の実施例と同様に蒸着法によって下部コア3
全体と全てのスルーホールの内径面に絶縁膜8を形成
後、導通パターンを各スルーホール上面、内径面、下面
とに繋がった導通パターンと下面の導通パターンをDカ
ット部32とDカット部33の各々の側面まで連続して
側面部導電パターンを形成したものである。
【0026】蒸着法によって下部コア3に絶縁膜8を形
成した後に導通パターン13と14と15及び16とを
印刷法により形成する。印刷時に真空引きすることでス
ルーホール9と10と11及び12とに導電剤が流れ込
み、内径面にも導電パターンが形成され、上面、内径
面、下面とに繋がった導通パターン13と14と15及
び16が形成される。蒸着法によって形成された絶縁膜
は厚みを均一に、しかも25μm程度に厚くできるた
め、電気的導通不良や電気的短絡は発生しない。
【0027】導電パターン13と14と15及び16と
は各々側面部導電パターン17と18と19及び20ま
で、下部コア3の下面から外側面まで連続して形成され
る。また、側面部導通パターンは、下部コア3の平面図
を上面からみて、側面部導通パターン17と18及び側
面部導通パターン19と20とが左右対称になるように
配置される。
【0028】組立の際は、巻線コイル2を上部コア1の
円柱部4に挿入し、上部コア1の切り欠け部6とDカッ
ト部32、切り欠け部7とDカット部33とを組合せ、
切り欠け部6から巻線コイル2の引出線25を、切り欠
け部7から引出線26を引出し、下部コア3上面の導通
パターン13に引出線25を、導通パターン14に引出
線26を加熱・圧着あるいは固着する。
【0029】プリント基板31に実装の際、側面部導電
パターン17と18と19及び20が各々プリント基板
31の半田パターン21と22と23及び24の上の半
田を融着することにより、接着力としては耐剥離力の他
に耐せん断力が加わり接着力を強めることができた。
【0030】さらに、側面部導通パターン17に融着し
た半田パターン21上の半田による側面からの右方向の
力と側面部導通パターン18に融着した半田パターン2
2上の半田による側面からの左方向の力とがつりあい、
側面部導通パターン19に融着した半田パターン23上
の半田による右方向の力と側面部導通パターン20に融
着した半田パターン24上の半田による左方向の力とが
つりあって、位置が固定されるため、半田付けによる位
置不良がなくなった。
【0031】図4に第3の実施例の下部コア3の平面図
を示す。第3の実施例の下部コア3は組立及び引出線処
理の容易さから平板状の矩形形状として各コーナーにス
ルーホールを設けたものである。図4の左上のコーナー
にスルーホール9、右上のコーナーにスルーホール1
0、左下のコーナーにスルーホール11、右下のコーナ
ーにスルーホール12を形成してある。さらに第1の実
施例と同様に蒸着法によって下部コア3全体と全てのス
ルーホールの内径面に絶縁膜を形成後、導通パターンを
各スルーホール上面、内径面、下面とに繋がった導通パ
ターンと下面の導通パターンを下部コア3の側面まで連
続して側面部導電パターンを形成したものである。
【0032】蒸着法によって下部コア3に絶縁膜を形成
した後に導通パターン13と14と15及び16とを印
刷法により形成する。印刷時に真空引きすることでスル
ーホール9と10と11及び12とに導電剤が流れ込
み、内径面にも導電パターンが形成され、上面、内径
面、下面とに繋がった導通パターン13と14と15及
び16が形成される。蒸着法によって形成された絶縁膜
は厚みを均一に、しかも25μm程度に厚くできるた
め、導電パターンは電気的導通不良や電気的短絡は発生
しない。
【0033】導電パターン13と14と15及び16は
各々側面部導電パターン17と18と19及び20ま
で、下部コア3の下面から外側面まで連続して形成され
る。また、これらの側面部導通パターンは、下部コア3
の平面図を上面からみて、側面部導通パターン17と1
8及び側面部導通パターン19と20とが左右対称にな
るように配置される。
【0034】組立は第1の実施例と同様に行い、プリン
ト基板31に実装の際、側面部導電パターン17と18
と19及び20とが各々プリント基板31の半田パター
ン21と22と23及び24の上の半田を融着すること
により、接着力としては耐剥離力の他に耐せん断力が加
わり接着力を強めることができた。
【0035】さらに、側面部導通パターン17に融着し
た半田パターン21上の半田による側面からの右方向の
力と側面部導通パターン18に融着した半田パターン2
2上の半田による側面からの左方向の力とがつりあい、
側面部導通パターン19に融着した半田パターン23上
の半田による右方向の力と側面部導通パターン20に融
着した半田パターン24上の半田による左方向の力とが
つりあって、位置が固定されるため、半田付けによる位
置不良がなくなった。
【0036】図5に第4の実施例の下部コアの平面図を
示す。第4の実施例の下部コア3は図4の第3の実施例
の下部コア3の側面部導通パターンを上面からみて上側
の側面と下側の側面にも設けて、より正確な位置に半田
付けできるようにしたものである。
【0037】導電パターン13は下部コア3の左側の側
面部導電パターン17と上側の側面部導電パターン27
まで、導電パターン14は下部コア3の右側の側面部導
電パターン18と上側の側面部導電パターン28まで、
導電パターン15は下部コアの左側の側面部導電パター
ン19と下側の側面部導電パターン29まで、導電パタ
ーン16は下部コア3の右側の側面部導電パターン20
と下側の側面部導電パターン30まで連続して形成され
る。また、これらの側面部導通パターンは、下部コア3
の平面図を上面からみて、側面部導通パターン17と1
8及び側面部導通パターン19と20とが左右対称に、
側面部導通パターン27と29及び側面部導通パターン
28と30とが上下対称になるように配置される。
【0038】組立は第3の実施例と同様に行い、プリン
ト基板31に実装の際、側面部導電パターン17と2
7、18と28、19と29及び20と30が各々プリ
ント基板31の半田パターン21と22と23及び24
の上の半田を融着することにより、接着力としては耐剥
離力の他に耐せん断力が加わり接着力を強めることがで
きた。
【0039】さらに、側面部導通パターン17に融着し
た半田パターン21上の半田による側面からの右方向の
力と側面部導通パターン18に融着した半田パターン2
2上の半田による側面からの左方向の力とがつりあい、
側面部導通パターン19に融着した半田パターン23上
の半田による右方向の力と側面部導通パターン20に融
着した半田パターン24上の半田による左方向の力とが
つりあって、左右の位置が固定され、側面部導通パター
ン27に融着した半田パターン21上の半田による側面
からの下方向の力と側面部導通パターン29に融着した
半田パターン23上の半田による側面からの上方向の力
とがつりあい、側面部導通パターン28に融着した半田
パターン22上の半田による下方向の力と側面部導通パ
ターン30に融着した半田パターン24上の半田による
上方向の力とがつりあって、上下の位置が固定されるた
め、正確な位置に半田付けすることができるようになっ
た。
【0040】上記実施例では、平板状の下部コア3の全
面及び下部コア3の外周部の複数箇所の複数のスルーホ
ール9と10と11及び12の上面、下面及び内径面に
わたって絶縁コーティング剤を蒸着させて絶縁膜を形成
し、絶縁膜の上に上面、内径面、下面とに繋がった導通
パターン13と14と15及び16を形成し、さらに、
導電パターン13と14と15及び16を下面から外側
面まで連続して形成する例を示したが、導電パター13
と14と15及び16を下部コア3の上面から外側面ま
で連続して形成し、外側面に形成した側面部導電パター
ンにプリント基板の半田パターン上の半田を融着するこ
ともできる。
【0041】また、平板状の下部コアにスルーホールを
設けることなく、下部コアの全面に絶縁コーティグ剤を
蒸着させて絶縁膜を形成し、この絶縁膜の上に上面、外
側面、下面とに繋がった導通パターンを形成し、外側面
に形成した外側部導電パターンがプリント基板の半田パ
ターン上の半田を融着する様に構成することも、勿論可
能である。下部コアの形状としては、矩形形状、円板形
状、円板の一部をDカットしたDカット形状、円板の一
部に突出部を設けた形状等平板状であればどのような形
状でもよい。
【0042】
【発明の効果】下部コア3の全面あるいは下部コア3の
全面及びスルーホール9と10と11及び12の上面、
下面及び内径面にわたってポリオレフィン系樹脂の絶縁
コーティング剤、例えば第三化成(株)製の絶縁コーテ
ィング剤(商品名diX)を化学蒸着(CVD)により
付着させて絶縁膜8を形成することにより、絶縁膜8の
厚みを均一に、しかも25μm程度に厚くできたため、
導電パターンの電気的導通不良や電気的短絡がなくなっ
た。
【0043】プリント基板31に実装の際は、側面側に
形成した側面部導電パターンが各々プリント基板31の
半田パターン21と22と23及び24の上の半田を融
着することにより、接着力としては耐剥離力の他に耐せ
ん断力が加わり接着力を強めることができた。
【0044】さらに、下部コア3の平面図を上面からみ
て側面部導通パターンを左右対称あるいは左右対称かつ
上下対称になるように配置したことにより、側面部導通
パターンに融着した半田パターン上の半田の側面からの
力が左右あるいは左右及び上下につりあって位置が固定
されるため、半田付けによる位置不良がなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の表面実装型小型トランスの一実
施例であり、第1の実施例の下部コアを用いた断面図で
ある。
【図2】第1の実施例の下部コアとプリント基板の半田
パターンとを示す平面図である。
【図3】第2の実施例の下部コアとプリント基板の半田
パターンとを示す平面図である。
【図4】第3の実施例の下部コアとプリント基板の半田
パターンとを示す平面図である。
【図5】第4の実施例の下部コアとプリント基板の半田
パターンとを示す平面図である。
【図6】従来における表面実装型トランスの断面図であ
る。
【図7】従来における表面実装型トランスの下部コアの
断面拡大図である。
【符号の説明】
1 上部コア 2 巻線コイル 3 下部コア 4 円柱部 5 外周部 6、7 切り欠け部 8 絶縁膜 9、10、11、12 スルーホール 13、14、15、16 導通パターン 17、18、19、20、27、28、29、30 側
面部導通パターン 21、22、23、24 半田パターン 25、26 引出線 31 プリント基板 32、33、34、35 半田 60、61、62 絶縁膜 63、64 盛り上がり
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 31/00 A

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央の円柱部と円柱部を取囲む外周部か
    らなるキャップ状の上部コアと、平板状の下部コアと巻
    線コイルとを備え、前記下部コアの全面に絶縁コーティ
    ング剤を蒸着させて絶縁膜が形成され、該絶縁膜の上に
    上面、外側面、下面とに繋がった導通パターンが形成さ
    れると共に、該導通パターンに前記巻線コイルの引出線
    が加熱・圧着あるいは固着されていることを特徴とする
    表面実装型小型トランス。
  2. 【請求項2】 中央の円柱部と円柱部を取囲む外周部か
    らなるキャップ状の上部コアと、平板状の下部コアと巻
    線コイルとを備え、前記下部コアの外周部の複数箇所に
    それぞれ複数のスルーホールを設け、前記下部コアの全
    面及び該スルーホールの上面、下面及び内径面にわたっ
    て絶縁コーティング剤を蒸着させて絶縁膜が形成され、
    該絶縁膜の上に上面、内径面、下面とに繋がった導通パ
    ターンが形成され、該導通パターンに前記巻線コイルの
    引出線が加熱・圧着あるいは固着されていることを特徴
    とする表面実装型小型トランス。
  3. 【請求項3】 中央の円柱部と円柱部を取囲む外周部か
    らなるキャップ状の上部コアと、平板状の下部コアと巻
    線コイルとを備え、前記下部コアの外周部の複数箇所に
    それぞれ複数のスルーホールを設け、前記下部コアの全
    面及び該スルーホールの上面、下面及び内径面にわたっ
    て絶縁コーティング剤を蒸着させて絶縁膜が形成され、
    該絶縁膜の上に上面、内径面、下面とに繋がった導通パ
    ターンが形成され、該導通パターンに前記巻線コイルの
    引出線が加熱・圧着あるいは固着されると共に、プリン
    ト基板の半田パターン上の半田を融着して接着力と固定
    力を強めるために前記導電パターンが下面から外側面ま
    で連続して形成されていることを特徴とする表面実装型
    小型トランス。
  4. 【請求項4】 前記下部コアの形状が円形形状であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表面
    実装型小型トランス。
  5. 【請求項5】 前記下部コアの外周部の左右2箇所をD
    形状にカットし、Dカット部の上面、外側面、下面とが
    繋がった前記導通パターンが形成されることを特徴とす
    る請求項1記載の表面実装型小型トランス。
  6. 【請求項6】 前記下部コアの外周部の左右2箇所をD
    形状にカットし、Dカットした部分の近傍に前記複数の
    スルーホールを設けたことを特徴とする請求項2乃至3
    のいずれかに記載の表面実装型小型トランス。
  7. 【請求項7】 前記下部コアの形状が矩形形状であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表面
    実装型小型トランス。
  8. 【請求項8】 前記下部コアの矩形部分の各コーナーに
    それぞれ前記スルーホールを設けたことを特徴とする請
    求項2乃至3或いは請求項7のいずれかに記載の表面実
    装型小型トランス。
  9. 【請求項9】 前記樹脂コーティング剤がポリオレフィ
    ン系樹脂であることを特徴とする請求項1乃至8のいず
    れかに記載の表面実装型小型トランス。
  10. 【請求項10】 前記下部コアの上面からみて前記下部
    コアの外側面の前記導通パターンが左右対称になるよう
    に配置されていることを特徴とする請求項1乃至9のい
    ずれかに記載の表面実装型小型トランス。
  11. 【請求項11】 前記下部コアの上面からみて前記下部
    コアの外側面の前記導通パターンが左右対称かつ上下対
    称になるように配置されていることを特徴とする請求項
    1乃至9のいずれかに記載の表面実装型小型トランス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9633772B2 (en) 2013-03-14 2017-04-25 Gentex Corporation Solderable planar magnetic components

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