JP2002196530A - 二成分現像剤、及びそれを使用する画像形成装置、画像形成方法 - Google Patents
二成分現像剤、及びそれを使用する画像形成装置、画像形成方法Info
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Abstract
トナー飛散や地肌汚れ、スジ上汚れのない良好な画像を
得ることができる現像剤、及びそれを使用する画像形成
装置、画像形成方法を提供する。 【解決手段】 磁性粒子の表面にカーボンブラックを結
着した磁性粒子である磁性体を有する磁性トナー(A)
と磁性キャリア(B)とを少なくとも含むことを特徴と
する二成分現像剤及びそれを使用する画像形成装置、画
像形成方法。
Description
ー、ファクシミリ等の電子写真法、及び静電印刷法など
に用いる現像剤、並びにそれを使用する画像形成装置、
画像形成方法に関するものである。
る方法としては、磁気ブラシ現像法(米国特許第287
4063号明細書参照)に代表される二成分現像方法や
一成分現像法などが知られている。
剤は、比較的大きなキャリア粒子表面上に微小なトナー
粒子が、両粒子の摩擦により発生した電気力により保持
されており、静電潜像に近接すると、静電潜像が形成す
る電界によるトナー粒子に対する潜像方向への吸引力
が、トナー粒子とキャリア粒子間の結合力に打ち勝っ
て、トナー粒子は静電潜像上に吸引付着されて静電潜像
が可視化されるものである。そして、現像剤は現像によ
って消費されたトナーを補充しながら反復使用される。
た画像濃度を得るためにキャリアとトナーの混合比(ト
ナー濃度)を一定にする必要があり、そのためのトナー
補給機構やトナー濃度センサを搭載する必要がある。そ
のために、現像装置が大型になり、その動作機構も複雑
になるという欠点がある。
のようにキャリア粒子とトナー粒子を混合した現像剤を
用いず、磁性体を含有する磁性トナーと磁石を内蔵した
現像スリーブ間の磁力により現像スリーブ上にトナーを
保持し、静電潜像に近接すると静電潜像が可視化する。
電界によるトナー粒子に対する潜像方向への吸引力が、
トナー粒子と現像スリーブ間の結合力に打ち勝って、ト
ナー粒子は静電潜像上に吸引付着されて静電潜像が可視
化されるものである。
御する必要が無いために、現像装置が小型化できるとい
う利点があるが、現像領域でのトナーの粒子数が二成分
現像剤に比べて少ないために感光体上へのトナーの現像
量が十分ではなく、高速の複写機への対応が困難であっ
た。
おいてはスリーブ線速が速くなるためにトナーの帯電量
が低い場合に、現像剤中のトナーがキャリアから離脱す
るいわゆるトナー飛散が生じやすく、二成分現像におい
ても磁性トナーを用いた磁性二成分現像剤が提案されて
いる。
を用いる場合、磁性体量を多くするとトナー磁化が大き
くなり、二成分現像では現像能力が低下する。また、磁
性体量を少なくすると、着色力が低下し、赤みを帯びた
画像となる。これを改良するためにカーボンブラック等
の非磁性の黒色顔料を併用すると、帯電性が低下し、地
肌汚れが発生しやすくなる。
する課題は、トナーへの帯電の付与が十分に行われ、ト
ナー飛散や地肌汚れのない良好な画像を得ることができ
る二成分現像剤を提供することである。
磁性粒子の表面にカーボンブラックを結着した複合磁性
粒子である磁性体を有する磁性トナー(A)と磁性キャ
リア(B)とを少なくとも含むことを特徴とする二成分
現像剤である。
子の表面にカーボンブラックを結着した複合磁性粒子で
ある磁性体であることを特徴とする現像剤を用いること
により、磁性体自身の色調が黒くなるため、少量の使用
においてもトナーの黒色度を十分に得ることができ、画
像濃度の高い良好な画像を得ることができる。また、同
時に、トナー粒子に十分な帯電を付与することが可能と
なり、トナー飛散及び地肌汚れを防止することが可能と
なる。
性体含有量が10〜30重量%であることを特徴とする
前記の二成分現像剤である。
くは10〜25重量%とすることにより、現像能力とト
ナー飛散及び地肌汚れの両方を満足することが可能とな
る。
性体が磁性粒子の表面にシランカップリング剤を結着樹
脂としたカーボンブラック粉末の被覆層を有する複合磁
性粒子であることを特徴とする。
性体が磁性粒子の表面に磁性粒子に対し0.3〜3.0
重量%のシランカップリング剤を結着樹脂とし磁性粒子
に対し3〜20重量%のカーボンブラック粉末の被覆層
を有する複合磁性粒子であることを特徴とする。
ブラックが磁性粒子表面に強固に固定されるため、トナ
ー製造時に、磁性体の分散工程において磁性体表面のカ
ーボンブラックが脱離せず、地肌汚れ等の問題を防止で
きる。
00Oeの磁場中での磁化(σt)が10〜30emu
/gであることを特徴とする前記第1〜4のいずれかの
二成分現像剤にある。
の磁化(σt)が10〜30emu/gであることによ
り、トナー取り込み時に現像剤がトナーを効率よく取り
込むことができるため、トナー消費量の多い画像を繰り
返し複写しても画像濃度の低下を防止できる。また、ト
ナー自体の磁化による現像剤担持体方向への磁気束縛力
により現像剤担持体の回転に伴うトナー飛散や地肌部分
へのトナー現像を有効に防止できる。また、現像剤が現
像スリーブから離脱し感光体上に付着することを防止す
ることが可能で、さらに現像に寄与する現像剤を構成す
るキャリアの粒子径を小さくすることによりトナーの保
有率を高くできるために、高速複写機においても十分な
画像濃度及び細線再現性を達成できる。
性体が実質的にケイ素又はアルミニウム元素を含有しな
い球状磁性体であることを特徴とする前記第1〜5のい
ずれかの二成分現像剤にある。
にケイ素又はアルミニウム元素を含有しない球状磁性体
であることにより、湿度環境の変動によるトナーの帯電
量の変化を小さくすることができる。
性体の1000Oeの磁場中での磁化(σm)が30〜
70emu/gであることを特徴とする前記第1〜6の
いずれかの二成分現像剤にある。
eの磁場中での磁化が、30〜90emu/g、好まし
くは30〜70emu/gであることにより、前記トナ
ーの磁気特性を満足することが可能となる。
性体の平均粒径が、0.2〜0.4μmであることを特
徴とする前記第1〜7のいずれかの二成分現像剤にあ
る。
性体の比表面積が1〜60m2/gであることを特徴と
する前記第1〜8のいずれかの二成分現像剤にある。
積が1〜60m2/gの二成分現像剤を用いることによ
り、トナーの抵抗と帯電性を両立することができるた
め、画像濃度が高く、地肌汚れのない画像を得ることが
できる。
重量平均粒子径が20〜100μmで、磁性トナー
(A)の体積平均粒子径が5〜15μmであることを特
徴とする前記第1〜9のいずれかの二成分現像剤にあ
る。
ー(A)と磁性キャリア(B)の重量比が10:90〜
50:50であることを特徴とする前記第1〜10のい
ずれかの二成分現像剤にある。
(B)の重量比が10:90〜50:50である構成と
することにより、現像領域において現像に寄与するトナ
ーの量が多く、トナーの保有率を高くできるために、高
速複写機においても十分な画像濃度及び細線再現性を達
成できる。
有し、トナーとキャリアとを少なくとも含む二成分現像
剤を担持して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体
に担持されて搬送される現像剤の量を規制する第1の規
制部材と、該第1の規制部材よりも現像剤担持体上の現
像剤の搬送方向上流側に配設され、第1の規制部材によ
り掻き落とされた現像剤を収容する現像剤収容部と、該
現像剤収容部の搬送方向上流側に配設され現像剤担持体
にトナーを供給するトナー収容部と、現像剤担持体上の
現像剤のトナー濃度が上昇し、現像剤の層厚が増加した
場合に現像剤の増加分の通過を規制するよう現像剤担持
体との間隙が設定されている第2の規制部材を少なくと
も有し、該第2の規制部材により現像剤担持体上の現像
剤のトナー濃度の変化に応じて、現像剤とトナーとの接
触状態を変化させて、現像剤担持体上の現像剤のトナー
取り込み状態を変化させることが可能な画像形成装置に
用いることを特徴とする前記第1〜11のいずれかに記
載の二成分現像剤にある。
給機構及びトナー濃度センサを必要としない、小型で安
価な現像装置においても、トナー粒子に十分な帯電を付
与することが可能となり、また、磁性体自身の色調が黒
くなるため、少量の使用においても画像濃度の高い良好
な画像を得ることができる。
れかに記載の二成分現像剤を充填したことを特徴とする
現像容器にある。
有し、トナーとキャリアとを少なくとも含む二成分現像
剤を担持して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体
に担持されて搬送される現像剤の量を規制する第1の規
制部材と、該第1の規制部材よりも現像剤担持体上の現
像剤の搬送方向上流側に配設され、第1の規制部材によ
り掻き落とされた現像剤を収容する現像剤収容部と、該
現像剤収容部の搬送方向上流側に配設され現像剤担持体
にトナーを供給するトナー収容部と、現像剤担持体上の
現像剤のトナー濃度が上昇し、現像剤の層厚が増加した
場合に現像剤の増加分の通過を規制するよう現像剤担持
体との間隙が設定されている第2の規制部材を少なくと
も有し、該第2の規制部材により現像剤担持体上の現像
剤のトナー濃度の変化に応じて、現像剤とトナーとの接
触状態を変化させて、現像剤担持体上の現像剤のトナー
取り込み状態を変化させることが可能な画像形成装置に
おいて、前記二成分現像剤が、前記第1〜11のいずれ
かに記載の二成分現像剤を用いることを特徴とする画像
形成装置にある。
部に磁界発生手段を有し、トナーとキャリアとを少なく
とも含む二成分現像剤を担持して搬送する現像剤担持体
と、該現像剤担持体に担持されて搬送される現像剤の量
を規制する第1の規制部材と、該第1の規制部材よりも
現像剤担持体上の現像剤の搬送方向上流側に配設され、
第1の規制部材により掻き落とされた現像剤を収容する
現像剤収容部と、該現像剤収容部の搬送方向上流側に配
設され現像剤担持体にトナーを供給するトナー収容部
と、現像剤担持体上の現像剤のトナー濃度が上昇し、現
像剤の層厚が増加した場合に現像剤の増加分の通過を規
制するよう現像剤担持体との間隙が設定されている第2
の規制部材を少なくとも有し、該第2の規制部材により
現像剤担持体上の現像剤のトナー濃度の変化に応じて、
現像剤とトナーとの接触状態を変化させて、現像剤担持
体上の現像剤のトナー取り込み状態を変化させることが
可能な画像形成装置、及び二成分現像剤として前記第1
〜11のいずれかに記載の二成分現像剤を用いることを
特徴とする画像形成方法にある。
説明する。
公知の方法で製造されたものを使用できる。具体的に
は、結着樹脂、磁性体、極性制御剤、必要に応じて任意
の添加剤より成る混合物を熱ロールミルで溶融混練した
後、冷却固化せしめ、これを粉砕分級し、必要に応じて
外添剤を混合して得られる。
て使用できる。例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロ
ルスチレン、ポリビニルトルエンの如きスチレン及びそ
の置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共
重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン
−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重
合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スタレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−イソ
プレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデ
ン共重合体の如きスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニ
ル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹
脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、ポリ酢酸ビニル、シリコーン樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポ
キシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、ロジ
ン、変性ロジン、テルペン樹脂、クマロインデン樹脂、
脂肪族又は脂肪族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩
素化パラフィン、パラフィンワックスなどが単独である
いは混合して使用できる。
脂としてポリエステル樹脂を用いることにより、耐塩ビ
マット融着性に優れ、熱ロールへの耐オフセット性に優
れたトナーを得ることができる。
リエチレン、ポリプロピレン、ポリメチレン、ポリウレ
タンエラストマー、エチレン−エチルアクリレート共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹
脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、線状飽和ポリエステル、パラフィンなど
がある。
添、又はトナー粒子に外添して用いることが好ましい。
極性制御剤によって、現像システムに応じた最適の荷電
量コントロールが可能となり、特に本発明では極性制御
剤を用いることにより前記のトナー濃度を制御しない現
像方法に用いた場合、有効である。
来より公知の物でよく、正極性制御剤としては、ニグロ
シン及び脂肪酸金属塩等による変性物;トリブチルベン
ジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフ
ォン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボ
レートなどの四級アンモニウム塩;ジブチルスズオキサ
イド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルス
ズオキサイドなどのジオルガノスズオキサイド;ジブチ
ルスズボレート、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘ
キシルスズボレートなどのジオルガノスズボレートを単
独であるいは2種類以上組み合わせて用いることができ
る。これらの中でも、ニグロシン系化合物、有機四級ア
ンモニウム塩の如き極性制御剤が特に好ましく用いられ
る。
合物、キレート化合物が有効である。その例としてはア
ルミニウムアセチルアセトナート、鉄(II)アセチル
アセトナート、3,5−ジターシャリ−ブチルサリチル
酸クロム等があり、特にアセチルアセトン金属錯体、モ
ノアゾ金属錯体、ナフトエ酸あるいはサリチル酸系の金
属錯体又は塩が好ましく、特にサリチル酸系金属錯体、
モノアゾ金属錯体又はサリチル酸系金属塩が好ましい。
ることが好ましく、具体的には、個数平均粒径3μm以
下が好ましい。
は、結着樹脂の種類、必要に応じて使用される添加剤の
有無、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定さ
れるもので、一義的に限定されるものではないが、好ま
しくは結着樹脂100重量部に対して、0.1〜20重
量部の範囲、好ましくは0.2〜10重量部で用いられ
る。0.1重量部未満では、トナーの帯電量が不足し実
用的でない。また20重量部を越える場合にはトナーの
帯電量が大きすぎ、キャリアとの静電的吸引力が増大す
るため、現像剤の流動性低下や、画像濃度の低下を招
く。
性体としては、マグネタイト、ヘマタイト、フェライト
等の磁性酸化鉄の表面にシランカップリング剤を結着樹
脂としてカーボンブラックを被覆した物が使用され、な
かでも、マグネタイトが好ましい。
し0.3〜3.0重量%、好ましくは0.3〜1.5重
量%で用いられる。0.3重量%未満ではカーボンブラ
ックが磁性粒子に強固に付着しないために、トナー製造
時に磁性体の分散工程において磁性体表面のカーボンブ
ラックが脱離してしまい、カブリ等の問題が発生する。
また、3重量%を超えると、磁性粒子表面のカーボンブ
ラック被覆層が不均一となり、トナー中への分散性が悪
くなったり、極端になると複合磁性粒子自体が造粒して
しまい、問題となる。
対し、3〜20重量%、好ましくは5〜15重量%であ
る。3重量%未満では、磁性体自体の黒色度に劣るた
め、出力した画像の濃度が低いという問題が発生する。
また、20重量%を超えると磁性体の流動性が低下しト
ナー製造時の磁性体分散性に劣る結果となり、更に磁性
体からのカーボンブラックの脱離が起こりやすくなるた
め、地カブリ等の異常画像となる。
ング剤による被覆は、磁性粒子にシランカップリング剤
の溶液を噴霧しながら混合攪拌すればよい。
剤としては、例えばヘキサメチルジシラザン、トリメチ
ルシラン、トリメチルクロルシラン、トリメチルエトキ
シシラン、ジメチルジクロルシラン、メチルトリクロル
シラン、アリルジメチルクロルシラン、アリルフェニル
ジクロルシラン、ベンジルメチルクロルシラン、ブロム
メチルジメチルクロルシラン、α−クロルエチルトリク
ロルシラン、β−クロルエチルトリクロルシラン、クロ
ルメチルジメチルクロルシラン、トリオルガノシランメ
ルカプタン、トリメチルシリルメルカプタン、トリオル
ガノシリルアクリレート、ビニルジメチルアセトキシシ
ラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチルジメトキシシ
ラン、ジフェニルジエトキシシラン、ヘキサメチルジシ
ロキサン、1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサ
ン、1,3−ジフェニルテトラメチルジシロキサンが挙
げられる。
公知の製造方法で作られる。例えば、硫酸鉄水溶液をア
ルカリ性水溶液で中和し、水酸化鉄を得る。その後pH
を10以上に調整した水酸化鉄懸濁液を酸素を含有する
ガスで酸化しマグネタイトスラリーを得る。次いで、該
スラリーを水洗、濾過、乾燥、解砕しマグネタイト粒子
が得られる。
実質的にケイ素又はアルミニウムを含有しない球状磁性
体が好ましい。さらに平均粒子が0.2〜0.4μm、
好ましくは0.2〜0.3μmのものがよい。磁性トナ
ー中に含有させる量としてはトナーに対し好ましくは5
〜80重量%、特に好ましくはトナー対し10〜30重
量%がよい。
(A)は、1000Oeの磁場中での磁化が10〜30
emu/g、好ましくは15〜25emu/gがよい。
10emu/gより小さいと、トナーの磁気バイアス効
果が小さくなるため、トナー飛散や地肌汚れが発生し、
また、30emu/gより大きいと、トナーの磁気バイ
アス効果が大きくなるため、画像濃度が低くなる。
(A)の磁性体は含有量が10〜30重量%、好ましく
は15〜25重量%で、比表面積が1〜60m2/g、
好ましくは3〜20m2/gである。この範囲の含有量
及び比表面積とする事により、トナーの抵抗と帯電性を
両立することができるため、画像濃度が高く、地肌汚れ
のない画像を得ることができる。
て顔料や染料等の着色剤を添加してもよい。顔料として
は、例えば黒色の着色剤として、カーボンブラック、ア
ニリンブラック、ファーネスブラック、ランプブラック
等が使用できる。シアンの着色剤として例えば、フタロ
シアニンブルー、メチレンブルー、ビクトリアブルー、
メチルバイオレット、アニリンブルー、ウルトラマリン
ブルー等が使用できる。マゼンタの着色剤として例え
ば、ローダミン6Gレーキ、ジメチルキナクリドン、ウ
ォッチングレッド、ローズベンガル、ローダミンB、ア
リザリンレーキ等が使用できる。イエローの着色剤とし
て例えば、クロムイエロー、ベンジジンイエロー、ハン
ザイエロー、ナフトールイエロー、モリブデンオレン
ジ、キノリンイエロー、タートラジン等が使用でき、ト
ナーの結着樹脂100重量部に対し0.1〜20重量
部、好ましくは2〜10重量部の添加量がよい。染料と
しては例えば、アゾ系染料、アントラキノン系染料、キ
サンテン系染料、メチン系染料等があり、トナーの結着
樹脂100重量部に対し、0.05〜10重量部、好ま
しくは0.1〜3重量部の添加量がよい。
流動性、耐久性向上のために、添加剤を用いることが好
ましい。これら添加剤としては例えば、酸化セリウム、
酸化ジルコニウム、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アル
ミニウム、酸化亜鉛、酸化アンチモン、酸化錫等の金属
酸化物や炭化ケイ素、窒化ケイ素等の微粉末等の流動性
向上剤や、例えばフッ素系樹脂微粒子、シリコーン系樹
脂微粒子、アクリル系樹脂微粒子等の樹脂微粒子やステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸
系滑剤等のクリーニング助剤が挙げられる。この中でも
特に流動性向上剤としては酸化ケイ素、酸化チタンが好
ましく、クリーニング助剤としては、ステアリン酸亜鉛
が好ましい。
に応じシリコーンワニス、各種変性シリコーンワニス、
シリコーンオイル、各種変性シリコーンオイル、シラン
カップリング剤、官能基を有するシランカップリング
剤、その他の有機ケイ素化合物等の処理剤、あるいは種
々の処理剤で併用して処理されていることが好ましい。
する目的で離型剤を含有させてもよい。離型剤としては
公知の物が使用でき、例えば低分子量ポリエチレン、低
分子量ポリプロピレン、マイクロクリスタリンワック
ス、カルナウバワックス、サゾールワックス、パラフィ
ンワックス等を結着樹脂100重量%に対し0.1〜1
0重量%を磁性トナーに加えることが好ましい。
としては、1000Oeの磁場中における磁化を30〜
120emu/g、好ましくは40〜100emu/g
とすることにより、現像領域における現像剤の現像スリ
ーブへの磁気束縛力が大きくなるために、感光体上への
キャリアの現像が有効に防止され、良好な画像が得られ
る。
ーとしては、体積平均粒径が5〜15μm、好ましくは
6〜10μmとすることにより、細線の再現性や中間調
の均一性に優れる。キャリアとしては、重量平均粒子径
が20〜100μm、好ましくは20〜80μmとする
ことにより、現像領域における現像剤層のトナー濃度を
高くすることができるため、高速機での現像条件におい
ても画像濃度の高い良好な画像が得られる。
の核体粒子としては、公知のものでよく例えば鉄、コバ
ルト、ニッケル等の強磁性金属;マグネタイト、ヘマタ
イト、フェライトなどの合金や化合物;前記強磁性体微
粒子と樹脂との複合体等が挙げられる。
耐久性をよくする目的で、表面を樹脂で被覆することが
好ましい。
リエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、ク
ロロスルホン化ポリエチレン等のポリオレフィン系樹
脂;ポリスチレン、アクリル(例えばポリメチルメタク
リレート)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテ
ート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、
ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニル
エーテル、ポリビリケトン等のポリビニル及びポリビニ
リデン系樹脂;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体;オル
ガノシロキサン結合からなるシリコーン樹脂又はその変
成品(例えばアルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリウレタン等による変成品);ポリテトラ
フルオロエチレン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデ
ン、ポリクロロトリフルオロエチレン等の弗素樹脂;ポ
リアミド;ポリエステル;ポリウレタン;ポリカーボネ
ート;尿素−ホルムアルデヒド樹脂等のアミノ樹脂;エ
ポキシ樹脂等が挙げられる。中でもトナースペントを防
止する点で好ましいのはシリコーン樹脂又はその変成
品、弗素樹脂、特にシリコーン樹脂又はその変成品であ
る。
ているいずれのシリコーン樹脂であってもよく、下記一
般式(1)で示されるオルガノシロキサン結合のみから
なるストレートシリコーン及びアルキド、ポリエステ
ル、エポキシ、ウレタンなどで変成したシリコーン樹脂
が挙げられる。
又はフェニル基、R2及びR3は水素基、炭素原子数1
〜4のアルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基、炭素
原子数2〜4のアルケニル基、炭素原子数2〜4のアル
ケニルオキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、エチ
レンオキシド基、グリシジル基又は下記一般式(2)で
示される基であり、
炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原子数1〜4のア
ルコキシ基、炭素原子数2〜4のアルケニル基、炭素原
子数2〜4のアルケニルオキシ基、フェニル基、フェノ
キシ基、k、l、m、n、o、pは1以上の整数を示
す。
ばアミノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、メルカプ
ト基、アルキル基、フェニル基、エチレンオキサイド
基、グリシジル基、ハロゲン原子のような置換基を有し
てもよい。
体積固有抵抗を制御するために被覆層中に導電性付与材
料を分散してもよい。分散される導電性付与材は従来よ
り公知の物でよく、例えば鉄、金、銅等の金属;フェラ
イト、マグネタイト等の酸化鉄;カーボンブラック等の
顔料が挙げられる。
あるファーネスブラックとアセチレンブラックの混合物
を用いることにより、少量の導電性微粉末の添加で効果
的に導電性の調整が可能で、更に被覆層の耐摩耗性に優
れたキャリアを得ることが可能となる。これらの導電性
微粉末は、粒径0.01〜10μm程度のものが好まし
く、被覆樹脂100重量部に対して2〜30重量部添加
されることが好ましく、さらには5〜20重量部が好ま
しい。
接着性を向上させたり導電性付与剤の分散性を向上させ
る目的でシランカップリング剤、チタンカップリング剤
等を添加してもよい。
ては下記一般式で示される化合物である。
で、例えばクロル基、アルコキシ基、アセトキシ基、ア
ルキルアミノ基、プロペノキシ基、Yは有機マトリック
スと反応する有機官能基で、例えばビニル基、メタクリ
ル基、エポキシ基、グリシドキシ基、アミノ基、メルカ
プト基などが挙げられる。Rは炭素数1〜20のアルキ
ル基又はアルキレン基である。
負帯電性を有する現像剤を得るにはYにアミノ基を有す
るアミノシランカップリング剤が好ましく、正帯電性を
有する現像剤を得るにはYにエポキシ基を有するエポキ
シシランカップリング剤が好ましい。
ャリア核体粒子の表面に被覆層形成液を噴霧法、浸漬法
等の手段で塗布すればよい。被覆層の厚さは0.1〜2
0μmが好ましい。
の現像装置部分の概略図である。潜像担持体である感光
体ドラム1の側方に配設された現像装置13は、支持ケ
ース14、現像剤担持体としての現像スリーブ15、現
像剤収容部材16、現像剤規制部材としての第1ドクタ
ーブレード17等から主に構成されている。
ス14は、内部にトナー18を収容するトナー収容部と
してのトナーホッパー19を形成している。トナーホッ
パー19の感光体ドラム1側寄りには、トナー18と磁
性粒子であるキャリアとからなる現像剤22を収容する
現像剤収容部16aを形成する現像剤収容部材16が、
支持ケース14と一体的に設けられている。また、現像
剤収容部材16の下方に位置する支持ケース14には、
対向面14bを有する突出部14aが形成されており、
現像剤収容部材16の下部と対向面14bとの間の空間
によって、トナー18を供給するためのトナー供給開口
部20が形成されている。
い駆動手段によって回動されるトナー供給手段としての
トナーアジテータ21が配設されている。トナーアジテ
ータ21は、トナーホッパー19内のトナー18をトナ
ー供給開口部20に向けて撹拌しながら送り出す。ま
た、トナーホッパー19の、感光体ドラム1と対向する
側には、トナーホッパー19内のトナー18の量が少な
くなったときにこれを検知するトナーエンド検知手段1
4cが配設されている。
間の空間には、現像スリーブ15が配設されている。図
示しない駆動手段で図の矢印方向に回転駆動される現像
スリーブ15は、その内部に、現像装置13に対して相
対位置不変に配設された、磁界発生手段としての図示し
ない磁石を有している。現像剤収容部材16の、支持ケ
ース14に取り付けられた側と対向する側には、第1ド
クターブレード17が一体的に取り付けられている。第
1ドクターブレード17は、その先端と現像スリーブ1
5の外周面との間に一定の隙間を保った状態で配設され
ている。
20の近傍に位置する部位には、規制部材としての第2
ドクターブレード23が配設されている。第2ドクター
ブレード23は、その自由端が現像スリーブ15の外周
面に対して一定の隙間を保つべく、現像スリーブ15の
表面に形成される現像剤22の層の流れを妨げる方向、
すなわち、自由端を現像スリーブ15の中心に向けて、
基端を現像剤収容部材16に一体的に取り付けられてい
る。
の磁力が及ぶ範囲で、現像剤22を循環移動させるに十
分な空間を有するように構成されている。なお、対向面
14bは、トナーホッパー19側から現像スリーブ15
側に向けて下向きに傾斜するよう、所定の長さにわたっ
て形成されている。これにより、振動、現像スリーブ1
5の内部に設けられた図示しない磁石の磁力分布のむ
ら、現像剤22中の部分的なトナー濃度の上昇等が発生
した際に、第2ドクターブレード23と現像スリーブ1
5の周面との間から現像剤収容部16a内のキャリアが
落下しても、落下したキャリアは対向面14bで受けら
れて現像スリーブ15側に移動し、磁力で現像スリーブ
15に磁着されて再び現像剤収容部16a内に供給され
る。これにより現像剤収容部16a内のキャリア量の減
少を防止することができ、画像形成時における、現像ス
リーブ15の軸方向での画像濃度むらの発生を防止する
ことができる。対向面14bの傾斜角度αとしては5゜
程度が、また、所定の長さlとしては、好ましくは2〜
20mm、さらに好ましくは3〜10mm程度が望まし
い。
部からトナーアジテータ21によって送り出されたトナ
ー18は、トナー供給開口部20を通って現像スリーブ
15に担持された現像剤22に供給され、現像剤収容部
16aへ運ばれる。そして、現像剤収容部16a内の現
像剤22は、現像スリーブ15に担持されて感光体ドラ
ム1の外周面と対向する位置まで搬送され、トナー18
のみが感光体ドラム1上に形成された静電潜像と静電的
に結合することにより、感光体ドラム1上にトナー像が
形成される。ここで、上記トナー像形成時における現像
剤22の挙動を説明する。現像装置13に磁性キャリア
22aのみからなるスタート剤をセットすると、図2に
示すように、磁性キャリア22aは現像スリーブ15の
表面に磁着されるものと現像剤収容部16a内に収容さ
れるものとに分かれる。現像剤収容部16a内に収容さ
れた磁性キャリア22aは、現像スリーブ15の矢印a
方向への回転に伴い、現像スリーブ15内からの磁力に
よって矢印b方向へ、1mm/s以上の移動速度で循環
移動する。そして、現像スリーブ15の表面に磁着され
た磁性キャリア22aの表面と現像剤収容部16a内で
移動する磁性キャリア22aの表面との境界部において
界面Xが形成される。
セットされると、トナー供給開口部20より現像スリー
ブ15に担持された磁性キャリア22aにトナー18が
供給される。従って、現像スリーブ15は、トナー18
と磁性キャリア22aとの混合物である現像剤22を担
持することとなる。
る現像剤22の存在により、現像スリーブ15によって
搬送される現像剤22に対して、その搬送を停止させよ
うとする力が働いている。そして、現像スリーブ15に
担持された現像剤22の表面に存在するトナー18が界
面Xへ搬送されると、界面X近傍における現像剤22間
の摩擦力が低下して界面X近傍の現像剤22の搬送力が
低下し、これにより界面X近傍での現像剤22の搬送量
が減少する。
転方向上流側の現像剤22には、上述の現像剤収容部1
6a内のような、現像スリーブ15によって搬送される
現像剤22に対して、その搬送を停止させるような力は
作用しないので、合流点Yへ搬送されてきた現像剤22
と界面Xを搬送される現像剤22との搬送量のバランス
が崩れて、図3に示すように、現像剤22の玉突状態が
発生し、合流点Yの位置が上昇して界面Xを含む現像剤
22の層厚が増加する。また、第1ドクターブレード1
7を通過した現像剤22の層厚も徐々に増加し、この増
加した現像剤22が第2ドクターブレード23によって
掻き落とされる。そして、第1ドクターブレード17を
通過した現像剤22が所定のトナー濃度に達すると、図
4に示すように、第2ドクターブレード23に掻き落と
されて層状となった増加分の現像剤22がトナー供給開
口部20を塞ぎ、この状態でトナー18の取り込みが終
了する。このとき、現像剤収容部16a内ではトナー濃
度が高くなることにより現像剤22の嵩が大きくなり、
これにより現像剤収容部16a内の空間が狭くなること
によって、現像剤22が図の矢印b方向に循環移動する
移動速度も低下する。このトナー供給開口部20を塞ぐ
ように形成された現像剤22の層において、第2ドクタ
ーブレード23に掻き落とされた現像剤22は、図4に
矢印cで示すように、速度1mm/s以上の移動速度で
移動して対向面14bで受けられるが、対向面14bが
現像スリーブ15側に向けて角度αで下方に傾斜し、か
つ、所定長さlを有しているため、現像剤22の層の移
動による、トナーホッパー19への現像剤22の落下を
防止することができ、現像剤22の量を常に一定に保つ
ことができるので、トナー供給を常時一定に自己制御す
ることが可能となる。
キャリアの製造例、及び実施例により具体的に説明す
る。
溶液固形分0.5重量部を添加し、ヘンシェルミキサー
にて30分間混合攪拌を行った。次にカーボンブラック
を12重量部添加し、更に60分間混合攪拌を行い、メ
チルトリメトキシシラン被覆にカーボンブラック微粒子
粉末を付着させた後、乾燥機を用いて105℃で60分
間乾燥し、カーボン複合磁性粒子である磁性体1を得
た。この磁性体1の特性としては、平均粒径:0.20
μm、FeO含有量:20wt%、比表面積:8.3m
2/g、磁化:61emu/gであった。
ーボン複合磁性粒子である磁性体2〜8、及び磁性体9
を得た。
40℃に設定した混練押し出し機によって混練した後、
冷却固化せしめ、これをカッターミルにて粗粉砕後、機
械式粉砕機を使用して微粉砕し、得られた微粉砕物をコ
アンダ効果を利用した多分割分級機を使用して平均粒径
8μmの母体粒子を得た。この母体粒子100重量部に
対して、疎水化処理されたコロイダルシリカ0.3重量
部、疎水化処理された酸化チタン0.2重量部を加え、
ヘンシェルミキサーにて混合しトナー粒子aを得た。こ
のトナーの1000Oeの磁場中での磁化は24emu
/gであった。
外は、製造例1と同様にトナーを作製し、トナー粒子b
〜iを得た。
40℃に設定した混練押し出し機によって混練した後、
冷却固化せしめ、これをカッターミルにて粗粉砕後、機
械式粉砕機を使用して微粉砕し、得られた微粉砕物をコ
アンダ効果を利用した多分割分級機を使用して平均粒径
8μmの母体粒子を得た。この母体粒子100重量部に
対して、疎水化処理されたコロイダルシリカ0.3重量
部、疎水化処理された酸化チタン0.2重量部を加え、
ヘンシェルミキサーにて混合しトナー粒子Jを得た。こ
のトナーの1000Oeの磁場中での磁化は24emu
/gであった。
粒子とした以外はトナー製造例10と同様にトナーを製
造し、トナー粒子k〜tを得た。
同様にトナーを作製し、トナー粒子uを得た。特性を表
2に示す。
てポリビニルアルコール2重量部、水60重量部をボー
ルミルに入れ12時間混合してマグネタイトのスラリー
を調製した。このスラリーをスプレードライヤーにて噴
霧造粒し、平均粒径54μmの球形粒子とした。この粒
子を窒素雰囲気中で1000℃の温度で3時間焼成後冷
却し核体粒子1を得た。
成液1を調製した。流動床型コーティング装置を用い
て、この被覆層形成液を核体粒子1の1000重量部の
表面にコーティングして、シリコーン樹脂被覆キャリア
Aを得た。このキャリア粒子の特性は以下の通りであっ
た。 重量平均粒子径:58μm 磁化 :65emu/g
1mol%に水を加え、湿式ボールミルにて12時間粉
砕混合し、スラリーを得た。このスラリーを乾燥し粉砕
した後1000℃の温度で仮焼成を行った。仮焼成後さ
らに湿式ボールミルにて10時間粉砕し、分散剤及びバ
インダーを加えて、次いでスプレードライヤーにより造
粒、乾燥し、電気炉にて1100℃で3時間焼成した
後、粉砕し、さらに分級して、平均粒径51μmの核体
粒子2を得た。この核体粒子に対して、キャリア製造例
2と同様の方法で被覆層を形成し、キャリアBを得た。
このキャリア粒子の特性は以下の通りであった。 重量平均粒子径:55μm 磁化 :51emu/g
μmのキャリア粒子Cを得た。このキャリア粒子の特性
は以下の通りであった。 重量平均粒子径:53μm 磁化 :42emu/g
に対してトナー製造例1で作製されたトナーa25重量
部を加え、ターブラーミキサーで混合し現像剤を得た。
次に図1に示される現像装置を(株)リコー製のima
gioMF200に組み込み、画像出し試験を行い、下
記評価試験法により、画像濃度、地肌汚れ、中間調再現
性、画像濃度制御性を評価した。結果を表3に示す。
2 実施例1と同様にして表3に示すトナー及びキャリアの
組み合せで現像剤を作製し、実施例1と同様の方法で評
価を行った。結果を表3に示す。
画像9カ所の画像濃度をマクベス反射濃度計(Mode
l:RD514)で測定した。
画像部の地肌汚れを5段階のランク評価を行い、ランク
3以上を許容レベルとした。 ランク5:地肌汚れなし ランク4:地肌汚れが僅かに発生するが気にならない程
度 ランク3:地肌汚れが若干発生するが、許容できるレベ
ル ランク2:地肌汚れが発生し、許容できないレベル ランク1:地肌汚れが極端に悪い
ル(No.Q−13)を複写して階調可能な数を評価し
た。評価基準は次の通りとした。 ◎ :13以上 ○ :10〜12 △ :7〜9 × :5〜7 ××:5以下
00%ソリッド画像を20枚連続複写し、画像濃度の変
化を評価した。評価基準は次の通りとした。 ◎:画像濃度差が0.1未満 ○:画像濃度差が0.1以上0.2未満 △:画像濃度差が0.2以上0.5未満 ×:画像濃度差が0.5以上
が十分に行われ、トナー飛散や地肌汚れ、スジ状汚れの
ない良好な画像を得ることができる現像剤、及びそれを
用いる画像形成方法、装置が提供される。
概略断面図である。
説明する一例の部分側断面図である。
説明する一例の他の部分側断面図である。
説明する一例の他の部分側断面図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 磁性粒子の表面にカーボンブラックを結
着した複合磁性粒子である磁性体を有する磁性トナー
(A)と磁性キャリア(B)とを少なくとも含むことを
特徴とする二成分現像剤。 - 【請求項2】 前記磁性トナー(A)中の磁性体含有量
が10〜30重量%であることを特徴とする請求項1記
載の二成分現像剤。 - 【請求項3】 前記磁性トナー(A)中の磁性体が磁性
粒子の表面にシランカップリング剤を結着樹脂としたカ
ーボンブラック粉末の被覆層を有する複合磁性粒子であ
ることを特徴とする請求項1または2記載の二成分現像
剤。 - 【請求項4】 前記磁性トナー(A)中の磁性体が磁性
粒子の表面に磁性粒子に対し0.3〜3.0重量%のシ
ランカップリング剤を結着樹脂とし、磁性粒子に対し3
〜20重量%のカーボンブラック粉末の被覆層を有する
複合磁性粒子であることを特徴とする請求項3記載の二
成分現像剤。 - 【請求項5】 前記磁性トナー(A)の1000Oeの
磁場中での磁化(σt)が10〜30emu/gである
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の二成
分現像剤。 - 【請求項6】 前記磁性トナー(A)中の磁性体が実質
的にケイ素又はアルミニウム元素を含有しない球状磁性
体であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
載の二成分現像剤。 - 【請求項7】 前記磁性トナー(A)中の磁性体の10
00Oeの磁場中での磁化(σm)が30〜70emu
/gであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
記載の二成分現像剤。 - 【請求項8】 前記磁性トナー(A)中の磁性体の平均
粒径が、0.2〜0.4μmであることを特徴とする請
求項1〜7のいずれかに記載の二成分現像剤。 - 【請求項9】 前記磁性トナー(A)中の磁性体の比表
面積が1〜60m2/gであることを特徴とする請求項
1〜8のいずれかに記載の二成分現像剤。 - 【請求項10】 前記磁性キャリア(B)の重量平均粒
子径が20〜100μmで、磁性トナー(A)の体積平
均粒子径が5〜15μmであることを特徴とする請求項
1〜9のいずれかに記載の二成分現像剤。 - 【請求項11】 前記二成分現像剤の磁性トナー(A)
と磁性キャリア(B)の重量比が10:90〜50:5
0であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに
記載の二成分現像剤。 - 【請求項12】 内部に磁界発生手段を有し、トナーと
キャリアとを少なくとも含む二成分現像剤を担持して搬
送する現像剤担持体と、該現像剤担持体に担持されて搬
送される現像剤の量を規制する第1の規制部材と、該第
1の規制部材よりも現像剤担持体上の現像剤の搬送方向
上流側に配設され、第1の規制部材により掻き落とされ
た現像剤を収容する現像剤収容部と、該現像剤収容部の
搬送方向上流側に配設され現像剤担持体にトナーを供給
するトナー収容部と、現像剤担持体上の現像剤のトナー
濃度が上昇し、現像剤の層厚が増加した場合に現像剤の
増加分の通過を規制するよう現像剤担持体との間隙が設
定されている第2の規制部材を少なくとも有し、該第2
の規制部材により現像剤担持体上の現像剤のトナー濃度
の変化に応じて、現像剤とトナーとの接触状態を変化さ
せて、現像剤担持体上の現像剤のトナー取り込み状態を
変化させることが可能な画像形成装置に用いることを特
徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の二成分現像
剤。 - 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載の二
成分現像剤を充填したことを特徴とする現像容器。 - 【請求項14】 内部に磁界発生手段を有し、トナーと
キャリアとを少なくとも含む二成分現像剤を担持して搬
送する現像剤担持体と、該現像剤担持体に担持されて搬
送される現像剤の量を規制する第1の規制部材と、該第
1の規制部材よりも現像剤担持体上の現像剤の搬送方向
上流側に配設され、第1の規制部材により掻き落とされ
た現像剤を収容する現像剤収容部と、該現像剤収容部の
搬送方向上流側に配設され現像剤担持体にトナーを供給
するトナー収容部と、現像剤担持体上の現像剤のトナー
濃度が上昇し、現像剤の層厚が増加した場合に現像剤の
増加分の通過を規制するよう現像剤担持体との間隙が設
定されている第2の規制部材を少なくとも有し、該第2
の規制部材により現像剤担持体上の現像剤のトナー濃度
の変化に応じて、現像剤とトナーとの接触状態を変化さ
せて、現像剤担持体上の現像剤のトナー取り込み状態を
変化させることが可能な画像形成装置において、前記二
成分現像剤が、請求項1〜11のいずれかに記載の二成
分現像剤であることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項15】 画像形成装置として内部に磁界発生手
段を有し、トナーとキャリアとを少なくとも含む二成分
現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担
持体に担持されて搬送される現像剤の量を規制する第1
の規制部材と、該第1の規制部材よりも現像剤担持体上
の現像剤の搬送方向上流側に配設され、第1の規制部材
により掻き落とされた現像剤を収容する現像剤収容部
と、該現像剤収容部の搬送方向上流側に配設され現像剤
担持体にトナーを供給するトナー収容部と、現像剤担持
体上の現像剤のトナー濃度が上昇し、現像剤の層厚が増
加した場合に現像剤の増加分の通過を規制するよう現像
剤担持体との間隙が設定されている第2の規制部材を少
なくとも有し、該第2の規制部材により現像剤担持体上
の現像剤のトナー濃度の変化に応じて、現像剤とトナー
との接触状態を変化させて、現像剤担持体上の現像剤の
トナー取り込み状態を変化させることが可能な画像形成
装置、及び二成分現像剤として請求項1〜11のいずれ
かに記載の二成分現像剤を使用することを特徴とする画
像形成方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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EP01307975A EP1199607B1 (en) | 2000-10-20 | 2001-09-19 | Two-components developer, and image forming apparatus and image forming method using the developer |
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