JP2002278131A - 画像形成方法、装置及び画像形成用トナー - Google Patents
画像形成方法、装置及び画像形成用トナーInfo
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Abstract
る方式において、経時における画像濃度の低下や、地汚
れやトナー飛散の増加や、さらにフィルミング等の発生
が少なく、さらに、小粒径のトナーを用いた場合におい
ても、長期にわたり安定した画像品質を得ることができ
る画像形成方法及び装置を提供する。 【解決手段】 潜像担持体上に形成された静電潜像を現
像し、現像されたトナー画像を転写材に転写した後、前
記潜像担持体上に残留したトナーをクリーニングし、ク
リーニングされたトナーを現像部にリサイクルする画像
形成方法において、クリーニングされたトナーの現像部
へのリサイクルに分級手段を用い、さらに、トナーの飽
和磁化が0.01〜10emu/g、真比重が1.35
〜1.60g/cm3であることを特徴とする画像形成
方法並びに装置である。
Description
記録法、静電印刷法などに適用される画像形成方法、装
置及び画像形成用トナーに関し、特に感光体、中間転写
体、転写ベルト等の像担持体からクリーニング(回収)
されたトナーを現像部にリサイクルする画像形成方法、
装置及び画像形成用トナーに関するものである。
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報(米国特許第3,666,363号明細書)及び
特公昭43−24748号公報(米国特許第4,07
1,361号明細書)等に多数の方法が記載されている
が、一般には、種々の手段により感光体等の像担持体上
に電気的潜像を形成し、次いで、得られた潜像をトナー
を用いて現像し、また、必要に応じて、紙などの転写材
にトナーを転写した後、加熱、加圧あるいは溶剤蒸気等
により定着させる一方、転写されずに像担持体上に残留
したトナーをクリーニングすることにより、繰り返しコ
ピー画像を得るものである。
る現像方式には種々の方法があり、大別して、絶縁性有
機液体中に各種の顔料や染料を微細に分散させた液体現
像剤を用いる液体現像方式と、磁気ブラシ法、カスケー
ド法、ファーブラシ法、パウダークラウド法等のよう
に、合成樹脂あるいは天然樹脂からなる結着樹脂に、カ
ーボンブラック等の着色剤を分散させてなる乾式現像剤
(以下トナーと称する)を用いる乾式現像方式があり、
近年乾式現像方式が広く使用されている。
れているカーボンブラックは導電性物質であり、電気抵
抗が低く、トナー中に分散・含有せしめた場合には、ト
ナー自身の導電性が高まるため、帯電性が低下し、地汚
れやトナー飛散が生じやすくなるといった問題点があ
る。
して残留トナーを回収するクリーニング装置は従来から
用いられており、更に当該クリーニング装置に回収され
たトナーを現像部へリサイクルする技術も多く提示され
ている。又最近では、転写装置としてベルト等を用い、
当該ベルト上に付着したトナーをクリーニングし、当該
トナーをリサイクルすることも提案されている。
排出されるトナーを現像部へリサイクルする場合には、
考慮されるべき問題点が幾つかある。例えば、感光体か
ら残留トナーをクリーニングする際、一般にブレードを
用いて感光体から残留トナーを掻き取ることが行われて
いるが、その接触部ではトナーの解砕による微粉や、ト
ナー同士の付着による凝集体等が生成しやすく、トナー
特性の劣化が引き起こされる。その結果、そのような回
収トナーを現像部に戻して再利用した場合、解砕した微
粉トナーや凝集したトナー等の特性の劣化したトナーに
よって、画像濃度の低下や、地汚れやトナー飛散、さら
に感光体等へのフィルミング等が発生し、異常画像とな
ることがある。
に、感光体のクリーニング工程においては、感光体13
1上に残留したトナーはクリーニングブレード211の
先端に堰き止められ、ある程度の量がたまったところで
落下し、クリーニング装置200外へ排出されるように
なっているが、ブレード211で堰き止められた箇所で
トナーが凝集し塊となる場合がある。その原因として
は、ストレスを受けたトナーでは、表面の流動性を高め
るために添加されているシリカ等に代表される添加剤が
トナー表面に均一に付着しておらず、又、トナー表面に
付着していても、添加剤が表面から離脱又は埋没してト
ナー同士が付着しやすくなっているためと考えられる。
そのようなトナーが現像部に入り、現像に用いられると
粒の大きなトナーが感光体に付着することになり、ベタ
画像や中間調の画像において転写ムラや白抜けが生じ、
さらに、画像濃度の低下や、地汚れやトナー飛散、感光
体等へのフィルミング等も生じ、長期にわたり安定した
画像品質が得られないという問題点がある。
プリンター、ファクシミリ等のOA機器類の急速な普及
に伴い、従来以上に高画質化、高再現性等に対する要求
が高まっている。これに対して、トナーの粒径を小径化
することにより画質を改善することがしばしば実施され
ている。
より良くするために効果的であるものの、トナーの粒径
が小さくなるほど、トナーの各構成成分の分散性が悪化
しやすく、これにより、トナーの帯電量分布が不均一で
広くなり、感光体上の非画像部に付着するトナーが増加
し、地汚れが増加する原因となっている。
性も強くなり、これにより流動性が低下し、さらに、感
光体等へのフィルミングが生じやすく、長期にわたり安
定した画像品質が得られないという問題点があり、この
傾向は、トナーの着色剤としてカーボンブラックを用
い、さらに、クリーニングされたトナーを現像部にリサ
イクルする画像形成方法及び装置において特に顕著であ
る。
従来技術における問題点を解決し、特に感光体、中間転
写体、転写ベルト等の像担持体から回収されたトナーを
現像部にリサイクルする画像形成方法及び装置における
課題である、経時における画像濃度の低下や、地汚れや
トナー飛散の増加や、さらにフィルミング等の発生が少
なく、さらに、小粒径のトナーを用いた場合において
も、長期にわたり安定した画像品質を得ることができる
画像形成方法及び装置を提供することにある。
に形成された静電潜像を現像し、現像されたトナー画像
を転写材に転写した後、前記潜像担持体上に残留したト
ナーをクリーニングし、クリーニングされたトナーを現
像部にリサイクルする画像形成方法及び装置において、
クリーニングされたトナーの現像部へのリサイクルに分
級手段を用い、さらに、トナーの飽和磁化が0.01〜
10emu/g、真比重が1.35〜1.60g/cm
3であることを特徴とする画像形成方法及び装置に関す
る。
体上に形成された静電潜像を現像し、現像されたトナー
画像を転写材に転写した後、前記潜像担持体上に残留し
たトナーをクリーニングし、クリーニングされたトナー
を現像部にリサイクルする画像形成方法及び装置におい
て、クリーニングされたトナーの現像部へのリサイクル
に分級手段を用い、さらに、トナーの飽和磁化が0.0
1〜10emu/g、真比重が1.35〜1.60g/
cm3の関係を満足することにより、特に感光体、中間
転写体、転写ベルト等の像担持体から回収されたトナー
を現像部にリサイクルする画像形成方法及び装置におい
ても、経時における画像濃度の低下や、地汚れやトナー
飛散の増加や、さらにフィルミング等の発生が少なく、
さらに、小粒径のトナーを用いた場合においても、長期
にわたり安定した画像品質を得ることができることを見
出し、本発明に至った。
うに本発明の画像形成方法及び装置は、潜像担持体上に
形成された静電潜像を現像し、現像されたトナー画像を
転写材に転写した後、前記潜像担持体上に残留したトナ
ーをクリーニングし、クリーニングされたトナーを現像
部にリサイクルする画像形成方法及び装置において、ク
リーニングされたトナーの現像部へのリサイクルに分級
手段を用い、さらに、トナーの飽和磁化が0.01〜1
0emu/g、真比重が1.35〜1.60g/cm3
であることを特徴とする。
着色剤としてカーボンブラックが主に使用されている。
このカーボンブラックは導電性物質であり、また高誘電
体であるので、トナー中に分散・含有せしめた場合に
は、トナー自身の導電性が高まり、抵抗が低下する。こ
のため、地汚れやトナー飛散が生じやすく、また、外部
の電界に対して、電荷注入・電荷放出などの影響をより
受け易くなる。この結果、帯電の立上がりが良好となる
ものの、電荷の放出も速くなり、経時での帯電性が低下
し、耐久性が低下しやすく、さらに、転写性も劣る傾向
がある。
レートと呼ばれる二次凝集体を形成しており、この凝集
体を一次粒子にまで均一に分散させる必要があるが、実
際は、一次粒子にまで分散させることは困難であり、通
常は、アグリゲートと呼ばれる一次凝集体あるいはそれ
に近い状態でトナー中に存在しているにすぎない。その
ため、分散性が必ずしも十分であるとは言い難く、これ
により、帯電量が不均一となりやすく、地汚れやトナー
飛散を生じやすい傾向がある。
静電潜像を現像し、現像されたトナー画像を転写材に転
写した後、前記潜像担持体上に残留したトナーをクリー
ニングし、クリーニングされたトナーを現像部にリサイ
クルする画像形成方法及び装置において、クリーニング
されたトナーの現像部へのリサイクルに分級手段を用
い、さらに、トナーの飽和磁化を0.01〜10emu
/g、真比重を1.35〜1.60g/cm3にするこ
とにより、経時における画像濃度の低下や、地汚れやト
ナー飛散の増加や、さらにフィルミングの発生等が少な
く、さらに、小粒径のトナーを用いた場合においても、
長期にわたり安定した画像品質を得ることが出来る。
は、カーボンブラック等を用いた非磁性トナーと比較し
て飽和磁化が高く、現像剤担持体上での磁気束縛力が増
加するため、現像性が低下しやすい傾向がある。これに
対し、飽和磁化が0.01〜10emu/g、特に好ま
しくは、0.05〜4emu/gであるトナーを用いる
ことにより、磁気束縛力の増加による現像性の低下を防
ぐことができ、さらに、トナーが適度な磁性を有するた
め、トナーが現像剤担持体による束縛を受け、これによ
り、非画像部へのトナー付着やトナー飛散等の発生を大
幅に減らすことができ、また、この時トナーの真比重が
1.35〜1.60g/cm3、特に好ましくは、1.
40〜1.55g/cm3と、通常の非磁性トナーと比
較して高いため、これにより、二成分現像剤の場合にお
いては、トナーとキャリアの均一混合性が向上し、さら
に、トナー補給時においても、二成分現像剤の場合に
は、補給トナーのキャリアとの混合が短時間でより均一
に行われ、また、トナーのみから構成される一成分現像
剤の場合にも、パドル等の攪拌による補給トナーの均一
混合性が一段と向上するため、これらのことにより、ト
ナー補給時の地汚れやトナー飛散等の発生を大幅に抑え
ることができ、さらに、リサイクルにおいて特性のより
悪化しやすい小粒径のトナーを用いた場合においても、
高い効果を得ることができ、これにより高品位の画像を
得ることができるものと考えられる。
れた静電潜像を現像し、得られたトナー画像を転写材に
転写した後、前記潜像担持体上に残留したトナーをクリ
ーニングし、クリーニングされたトナーを現像部にリサ
イクルする画像形成方法及び装置において、リサイクル
部に分級手段によるトナー選別機構を設けることによ
り、回収トナー中に混入されている転写紙の繊維や、タ
ルク、カオリン、炭酸カルシウム等の填料や、空気中の
浮遊物、さらに、凝集したトナー等の特性の劣化したト
ナーの現像部への再混入を防止することができ、これに
より、経時における画像濃度の低下や、地汚れやトナー
飛散の増加や、フィルミング等の発生を大幅に抑えるこ
とができることに加え、さらに、転写ムラや白抜け等の
画像欠陥の発生等を抑えることが可能となる。
u/g未満の場合は、磁気搬送力が弱くなるため、現像
ムラの発生等の原因となりやすく、さらに、感光体表面
の研磨効果が不十分となるため、フィルミングが発生し
やすくなる。
場合には、現像スリーブ上での磁気束縛力が増加して現
像性が低下し、さらに定着性も悪化しやすい。
3未満の場合には、トナーとキャリアの比重差が大きく
なる為、トナーとキャリアの均一混合性が低下し、これ
により、トナー補給時のトナーの帯電立上がり性が低下
し、地汚れやトナー飛散等が発生しやすくなり、さら
に、リサイクル部に比重差を利用した分級選別手段を用
いた画像形成方法及び装置においては、比重の低い転写
紙等の繊維や填料等の付着物との比重差が小さくなる
為、回収トナーの分級精度が低下しやすくなる。
3を超える場合には、単位重量当たりのトナーの個数が
減り、一粒子当たりの帯電量が増加し、さらに、現像剤
の現像剤担持体へのトナーの搬送性が低下する為、現像
性が低下する傾向が見られる。
較式比重計930形(ベックマン・ジャパン(株)製)
を用いて行った。
して、結着樹脂に着色剤として、少なくとも、ヘマタイ
ト、マグネタイト、フェライト等の酸化鉄に、マンガ
ン、チタン等の金属、又は、それらの酸化物等の化合物
からなる合金、又は、それらの混合物等の弱磁性の化合
物を適宜に含有させて、トナーの着色度、色特性、磁気
特性及び分散性等を調節することが好ましい。又、それ
らの合金又は混合物等の表面をカーボンブラック等で表
面処理した化合物等も使用可能である。
より、感光体等への研磨効果によるフィルミングの防止
も図ることが可能となる。
1μm、好ましくは、0.02〜0.5μmが好まし
く、平均粒子径が0.01μm未満の場合は、結着樹脂
中への分散性が悪化し、又、平均粒子径が1μmを超え
る場合は、十分な着色度が得られない。
含有量としては、結着樹脂100重量部に対して、5〜
50重量部であることが好ましく、特に好ましくは、1
0〜25重量部である。
量部未満の場合は、トナーの着色力が低下し、さらに、
感光体表面の研磨効果が不十分となるため、フィルミン
グが発生しやすくなる。
の分散性が悪化し、定着性も劣るようになる。又、トナ
ーの飽和磁化や保磁力が高くなるため、トナーの流動性
が低下したり、現像スリーブ上での磁気束縛力が増加
し、さらに、感光体上に傷や膜削れ等が生じやすい。加
えて、これらの化合物の増量は、トナーの帯電性も低下
するため、現像性の低下の要因となりやすい。
特に規定はないが、飽和磁化が0.05〜60emu/
gの範囲にあることが好ましく、特に好ましくは、0.
1〜40emu/gである。
ラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラッ
ク、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリンブ
ラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素等の黒色着色
剤を併用して使用することや、銅フタロシアニンブルー
等の青色系着色剤を補色として併用することも可能であ
る。
ラックを用いると、トナーの電気抵抗が低下し、又、分
散性も不十分であるため、地汚れやトナー飛散等が発生
しやすく、また、磁気搬送力が得られないため、現像ム
ラの発生等の原因となりやすく、さらに、感光体表面の
研磨効果が不十分となるため、フィルミングが発生しや
すくなる。
いるトナーは、誘電正接が2.5×10-3〜7.5×1
0-3であることが好ましく、特に好ましくは2.5×1
0-3〜5.0×10-3である。
5×10-3の範囲にすることにより、トナー中での着色
剤等の分散状態が均一で、しかも微分散された状態にな
り、これにより、トナーの帯電量分布が一定の狭い範囲
内に制御されており、優れた電荷保持性及び安定性が得
られる。
-3を超える場合は、導電性が高くなり、これにより、帯
電不良が生じ、地汚れやトナー飛散等が増加する傾向が
見られる。又、トナー中の着色剤等の分散性も悪化する
ため、トナーの帯電量分布が不均一になり、高品位の画
像が安定して得られない。
未満の場合は、抵抗が高くなるため帯電量が上昇し、画
像濃度が低下する傾向が見られる。
のようにして行った。まず、約2mm厚のペレット状に
成型したトナーを、固体用電極(安藤電気(株)製SE
−70形))にセットし、そして上記電極間に1kHz
の交流を印加したときの位相のずれを誘電体損測定器
(安藤電気(株)製TR−10C型)によって測定し、
これによりトナーの誘電正接を計算した。
いるトナーは、残留磁化が4emu/g以下であること
が好ましく、特に好ましくは、1emu/g以下であ
る。
を超える場合は、分散性や耐久性が劣る傾向がある。
いるトナーは、保磁力が50Oe以下であることが好ま
しい。ここで、トナーの保磁力が50Oeを超える場合
は、トナー同士の凝集性が強くなり、トナーの流動性が
低下する場合がある。
定には、理研電子(株)製の磁化測定装置BHU−60
を用い、ペレット状に成型したトナーに、磁界を1kO
eまで掃引した際の履歴曲線から、飽和磁化、残留磁化
及び、保磁力をそれぞれ求めた。
いるトナーに使用される結着樹脂としては、従来公知の
ものが使用できる。例えば、ポリスチレン、ポリ−p−
スチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置
換体の単重合体、スチレン−p−クロロスチレン共重合
体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニル
トルエン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−
メタアクリル酸共重合体、スチレン−メタアクリル酸メ
チル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合
体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレ
ン−α−クロロメタアクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプロピル共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共
重合体、等のスチレン系共重合体、ポリメチルメタクリ
レート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウ
レタン、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリア
クリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フ
ェノール樹脂、脂肪族又は脂肪族炭化水素樹脂、芳香族
系石油樹脂、等を単独あるいは混合して使用できる。
いるトナーに使用される結着樹脂としては、(a)2価
のカルボン酸ならびにその低級アルキルエステル及び酸
無水物のいずれかから選ばれる少なくとも一種、(b)
下記一般式(I)で示されるジオール成分、
炭素数2〜4のアルキレン基であり、x及びyは正の整
数であり、その和の平均値は2〜16である。)(c)
3価以上の多価カルボン酸ならびにその低級アルキルエ
ステル及び酸無水物、及び、3価以上の多価アルコール
のいずれかから選ばれる少なくとも一種、とを反応させ
てなるポリエステルであることが好ましい。
その低級アルキルエステル及び酸無水物の一例として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、イソデ
シルコハク酸、マレイン酸、フマル酸及びこれらのモノ
メチル、モノエチル、ジメチル及びジエチルエステル、
及び無水フタル酸、無水マレイン酸等があり、特にテレ
フタル酸、イソフタル酸及びこれらのジメチルエステル
が耐ブロッキング性及びコストの点で好ましい。これら
の2価カルボン酸ならびにその低級アルキルエステル及
び酸無水物はトナーの定着性や耐ブロッキング性に大き
く影響する。すなわち、縮合度にもよるが、芳香族系の
テレフタル酸、イソフタル酸等を多く用いると耐ブロッ
キング性は向上するが、定着性が低下する。逆に、セバ
シン酸、イソデシルコハク酸、マレイン酸、フマル酸等
を多く用いると定着性は向上するが、耐ブロッキング性
が低下する。従って、他のモノマー組成や比率、縮合度
に合わせてこれらの2価カルボン酸類が適宜選定され、
単独又は組合わせて使用される。
ール成分の一例としては、ポリオキシプロピレン−
(n)−ポリオキシエチレン−(n′)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロ
ピレン−(n)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシエチレン−(n)−2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等が挙げられ
るが、特に、2.1≦n≦2.5であるポリオキシプロ
ピレン−(n)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン及び2.0≦n≦2.5であるポリオキシ
エチレン−(n)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパンが好ましい。このようなジオール成分
は、ガラス転移温度を向上し、反応を制御し易くすると
いう利点がある。
コール、ジエチレングリコール、1,2−ブタンジオー
ル、1、3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、プロピレングリコール等
の脂肪族ジオールを使用することも可能である。
一般式(I)で示されるジオールよりも軟質で、ガラス
転移温度が低下しやすいため、過量の添加は、耐オフセ
ット性が不十分になるばかりでなく、トナー同士の融着
性が増加し、さらに、添加剤等の添加剤も埋没しやすく
なるため、凝集を生じやすい。
にその低級アルキルエステル及び酸無水物の一例として
は、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリッ
ト酸)、1,3,5−ベンゼントリカルボン酸、1,
2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、2,5,7−
ナフトレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレント
リカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、
1,2,5−ヘキサトリカルボン酸、1,3−ジカルボ
キシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパ
ン、テトラ(メチレンカルボキシ)メタン、1,2,
7,8−オクタンテトラカルボン酸、エンポール三量体
酸及びこれらのモノメチル、モノエチル、ジメチルおよ
びジエチルエステル等が挙げられる。
一例としては、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサ
ンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリト
ール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリト
ール、ショ糖、1,2,4−ブタントリオール、1,
2,5−ペンタトリオール、グリセロール、ジグリセロ
ール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−
1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロ
キシメチルベンゼン等が挙げられる。
は、単量体組成物全体の1〜30モル%程度が適当であ
る。1モル%未満の時には、トナーの耐オフセット性が
低下し、また、耐久性も悪化しやすい。一方、30モル
%を超える時には、トナーの定着性が悪化しやすい。
にベンゼントリカルボン酸、これらの酸の無水物又はエ
ステル等のベンゼントリカルボン酸類が好ましい。すな
わち、ベンゼントリカルボン酸類を用いることにより、
定着性と耐オフセット性の両立を図ることができる。さ
らに、感光体、中間転写体、転写ベルト等の像担持体か
ら回収されたトナーを現像部にリサイクルする画像形成
方法及び装置においては、クリーニング部や、現像部へ
の移送時における摺擦や撹拌等の機械的な外力によるト
ナー粒子の破壊が起きにくいため、経時におけるトナー
の粒径の変化が小さく、耐久性等に対しても高い効果を
得ることができる。
ナーには、必要に応じて、離型剤、帯電制御剤、添加剤
等を加えることも可能である。
ナーに使用される離型剤としては、従来公知のものが使
用できる。例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポ
リプロピレン等の低分子量ポリオレフィンワックス、フ
ィッシャー・トロプシュワックス等の合成炭化水素系ワ
ックス、密ロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワ
ックス、ライスワックス、モンタンワックス等の天然ワ
ックス類、パラフィンワックス、マイクロクリスタリン
ワックス等の石油ワックス類、ステアリン酸、パルミチ
ン酸、ミリスチン酸等の高級脂肪酸及び高級脂肪酸の金
属塩、高級脂肪酸アミド等及びこれらの各種変性ワック
スが挙げられる。
せて用いることが出来るが、特にカルナウバワックスを
使用する事により良好な離型性を得る事ができる。ここ
で、カルナウバワックスとしては、微結晶であり、酸価
が5以下であり、結着樹脂中に分散した時の粒子径が1
μm以下であるものが特に好ましい。
25℃であることが特に好ましい。融点を75℃以上に
することにより耐久性が優れたトナーとすることがで
き、又、融点を125℃以下とすることにより定着時に
速やかに溶融し、確実な離型効果を発揮できる。
0重量部に対して、通常1〜15重量部、好ましくは、
2〜10重量部である。1重量部未満ではオフセット防
止効果が不十分であり、15重量部を超えると転写性、
耐久性等が低下する。
した。理学電機社製の融点測定器(Rigaku TH
ERMOFLEX TG8110型)により昇温速度1
0℃/minの条件にて測定し、吸熱曲線の主体極大ピ
ークを融点とした。
ナーに使用される帯電制御剤としては、従来公知のもの
が使用できるが、まず、トナーを正帯電性に制御するも
のとして、ニグロシン及びその変成物、トリブチルベン
ジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフ
ォン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボ
レート等の四級アンモニウム塩、ジブチルスズオキサイ
ド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズ
オキサイド等のジオルガノスズオキサイド、ジブチルス
ズボレート、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシ
ルスズボレート等のジオルガノスズボレート等が挙げら
れる。
して、アゾ系鉄錯体等のアゾ系金属錯体や塩類、サリチ
ル酸金属錯体や塩類、有機ホウ素塩類、カリックスアレ
ン系化合物等が挙げられる。
せて用いることが出来る。これらの帯電制御剤の含有量
は結着樹脂100重量部に対して、0.5〜8重量部が
好ましい。
ナーに使用される添加剤としては、従来公知のものが使
用できるが、具体的には、Si、Ti、Al、Mg、C
a、Sr、Ba、In、Ga、Ni、Mn、W、Fe、
Co、Zn、Cr、Mo、Cu、Ag、V、Zr等の酸
化物や複合酸化物等が挙げられ、特にSi、Ti、Al
の酸化物であるシリカ、チタニア、アルミナが好適に用
いられる。
粒子100重量部に対して0.5〜1.8重量部である
ことが好ましく、特に好ましくは、0.7〜1.5重量
部である。添加剤の添加量が、0.5重量部未満である
と、トナーの流動性が低下するため、十分な帯電性が得
られず、また、転写性や耐熱保存性も不十分となり、ま
た、地汚れやトナー飛散の原因にもなりやすい。また
1.8重量部を超えると、流動性は向上するものの、ビ
ビリ、ブレードめくれ等の感光体クリーニング不良や、
トナーから遊離した添加剤による感光体等へのフィルミ
ングが生じやすくなり、クリーニングブレードや感光体
等の耐久性が低下し、定着性も悪化する。
方法があるが、蛍光X線分析法で求めるのが一般的であ
る。すなわち、添加剤の含有量既知のトナーについて、
蛍光X線分析法で検量線を作成し、この検量線を用い
て、添加剤の含有量を求めることができる。
用いるトナーに使用される添加剤は、必要に応じ、疎水
化、流動性向上、帯電性制御等の目的で、表面処理を施
されていることが好ましい。
は、有機系シラン化合物等が好ましく、例えば、メチル
トリクロロシラン、オクチルトリクロロシラン、ジメチ
ルジクロロシラン等のアルキルクロロシラン類、ジメチ
ルジメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン等の
アルキルメトキシシラン類、ヘキサメチルジシラザン、
シリコーンオイル等が挙げられる。
を含有する溶液中に添加剤を浸漬し乾燥させる方法、添
加剤に有機シラン化合物を含有する溶液を噴霧し乾燥さ
せる方法等があるが、本発明においては、いずれの方法
も好適に用いることができる。
用いるトナーに使用される添加剤は、流動性付与等の点
から、平均一次粒子径が0.002〜0.1μmである
ことが好ましく、特に好ましくは、0.005〜0.0
5μmである。
加剤は、母体粒子表面に添加剤が埋め込まれやすくなる
ため、凝集を生じやすく、又、流動性も十分に得られな
い。さらに、感光体上のフィルミングも発生しやすくな
り、これらの傾向は特に高温高湿下において顕著であ
る。加えて、平均一次粒子径が0.002μm未満であ
ると、どうしても添加剤同士の凝集が生じやすくなるた
め、これによっても、十分な流動性が得られにくくな
る。
の像担持体から回収されたトナーを現像部にリサイクル
する画像形成方法及び装置においては、流動性が悪化す
るために、現像部への移送時における搬送性が低下し、
又、クリーニング部や、現像部への移送時において、摺
擦や撹拌等の機械的な外力を受けるため、さらに凝集を
生じやすくなる。そのため、これらのトナーがリサイク
ルにより再度現像部に混入されると、転写ムラや白抜
け、さらに、地汚れやトナーによる機内汚染が経時でさ
らに悪化する原因となりやすく、その上、耐熱保存性や
現像性等も低下しやすい。
添加剤は、トナーの流動性が低下するため、十分な帯電
性が得られず、地汚れやトナー飛散の原因になりやす
い。又、平均一次粒子径が0.1μmを超える添加剤
は、感光体表面を傷つけやすく、フィルミング等の原因
にもなりやすい。
により測定して求めることが出来る。
ナーには、前記の添加剤の他に、さらに他の添加剤を含
有させることもできる。このような添加剤としては、例
えば、滑剤として、テフロン(登録商標)、ステアリン
酸亜鉛及びポリ弗化ビニリデン等が、研磨剤として、酸
化セリウム、炭化ケイ素及びチタン酸ストロンチウム等
が、導電性付与材として、酸化亜鉛、酸化アンチモン及
び酸化スズ等が、それぞれ挙げられる。
ナーは、一般に次のようにして製造される。 前述した結着樹脂、着色剤、又は必要に応じて帯電
制御剤、離型剤、その他の添加剤等をヘンシェルミキサ
ーの如き混合機により充分に混合する。 バッチ式の2本ロール、バンバリーミキサーや連続
式の2軸押出し機、例えば神戸製鋼所社製KTK型2軸
押出し機、東芝機械社製TEM型2軸押出し機、KCK
社製2軸押出し機、池貝鉄工社製PCM型2軸押出し
機、栗本鉄工所社製KEX型2軸押出し機や、連続式の
1軸混練機、例えばブッス社製コ・ニーダ等の熱混練機
を用いて構成材料を良く混練する。 混練物を冷却後、ハンマーミル等を用いて粗粉砕
し、更にジェット気流を用いた微粉砕機や機械式粉砕機
により微粉砕し、旋回気流を用いた分級機やコアンダ効
果を用いた分級機により所定の粒度に分級し、母体粒子
を得る。
セル法等を用いることも可能である。これらの製造法の
概略を以下に述べる。
等を水性分散媒中で造粒する。 造粒されたモノマー組成物粒子を適当な粒子径に分
級する。 上記分級により得た規定内粒径のモノマー組成物粒
子を重合させる。 適当な処理をして分散剤を取り除いた後、上記によ
り得た重合生成物をろ過、水洗、乾燥して母体粒子を得
る。
溶融状態のトナー芯材を得る。 トナー芯材を水中に入れて強く撹拌し、微粒子状の
芯材を作製する。 シェル材溶液中に上記芯材微粒子を入れ、撹拌しな
がら、貧溶媒を滴下し、芯材表面をシェル材で覆うこと
によりカプセル化する。 上記により得たカプセルをろ過後、乾燥して母体粒
子を得る。
剤をヘンシェルミキサー(三井三池社製)、メカノフュ
ージョンシステム(細川ミクロン社製)、メカノミル
(岡田精工社製)等の混合機により充分混合し、必要に
応じて、150μm程度以下の目開きの篩を通過させ、
凝集物や粗大粒子等の除去を行う。
用いるトナーは、母体粒子と添加剤の混合時における攪
拌羽根先端周速が15〜35m/sec.であることが
好ましい。
の場合には、十分な混合が行われないため、添加剤が均
一に混合されず、遊離した添加剤が、感光体等の像担持
体、現像ローラー及びキャリア等に付着して、フィルミ
ング等の現像障害の原因となりやすく、又、トナーの帯
電不良による地汚れや現像性の低下を引き起こしやすく
なる。
c.を超える場合には、添加剤が母体粒子に強く付着
し、母体粒子表面に埋め込まれやすくなるため、凝集を
生じやすく、十分な流動性が得られない。又、混合時の
発熱により、トナーが溶融する可能性があり、特に、カ
ラートナーの場合には、低分子量成分の多い低軟化の結
着樹脂が使用されることが一般的であるため、その傾向
がより顕著である。
の像担持体から回収されたトナーを現像部にリサイクル
する画像形成方法においては、流動性が悪化するため
に、現像部への移送時における搬送性が低下し、又、ク
リーニング部や、現像部への移送時において、摺擦や撹
拌等の機械的な外力を受けるため、さらに凝集を生じや
すくなる。そのため、これらのトナーがリサイクルによ
り再度現像部に混入されると、転写ムラや白抜け、さら
に、地汚れやトナーによる機内汚染が経時でさらに、悪
化する原因となりやすく、その上、耐熱保存性や現像性
も低下しやすい。
いるトナーの粒径は、重量平均径で2.5〜8μmであ
ることが好ましく、特に好ましくは、4〜7μmであ
る。
トナーにおいても、地汚れやトナー飛散、フィルミング
等に対して高い効果を得ることができる。
未満の場合には、本発明の構成を用いても、現像時に地
汚れやトナー飛散が生じたり、流動性を悪化させトナー
の補給やクリーニング性を阻害する場合がある。また、
8μmを超える場合には、画像中のチリや、解像性の悪
化等が問題となる場合がある。
ナーは、一成分トナー及び二成分トナーの双方に適用可
能である。二成分トナーとして用いられる場合にはキャ
リアと混合して用いられる。本発明に使用し得るキャリ
アとしては、従来公知のものが使用でき、例えば鉄粉、
フェライト粉、ニッケル粉のごとき磁性を有する粉体、
及び、ガラスビーズ等が挙げられ、特に、これらの表面
を樹脂等で被覆する事が好ましい。
フッ化炭素、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、フ
ェノール樹脂、ポリビニルアセタール、アクリル樹脂、
シリコーン樹脂等が挙げられる。
同様、キャリアの表面に噴霧法、浸漬法等の手段で樹脂
を塗布すればよい。なお、樹脂の使用量としては、通常
キャリア100重量部に対して1〜10重量部が好まし
い。
μmであることが好ましく、特に好ましくは0.05〜
1μm、更に好ましくは、0.1〜0.6μmであり、
膜厚が厚いとキャリア及び現像剤の流動性が低下する傾
向にあり、膜厚が薄いと経時での膜削れ等の影響を受け
やすい傾向にある。
常10〜100μm、好ましくは30〜60μmであ
る。
は、一般にキャリア100重量部に対しトナー0.5〜
7.0重量部程度が適当である。
トナーのクリーニング方法としては、ブレードクリーニ
ング、ウエッブクリーニング、ファーブラシクリーニン
グ、磁気ブラシクリーニング及び、これらの組み合わせ
によるクリーニング方式等、いずれの方法でも好ましい
が、弾性ブレードによるブレードクリーニングが、より
好ましく用いられる。
像方法としては、直接、現像器に供給する方法と、一旦
補給用トナーの入った容器に供給し、その後に、補給用
トナーと共に現像器に供給する方法とが挙げられるが、
本発明においては、いずれの場合でも好ましく用いるこ
とができる。
法及び装置の実施の形態を説明する。ここで、図1は、
本発明に係る画像形成方法及び装置の一例を示す概略構
成図であり、図2はその画像形成部の構成図、図3及び
図4はリサイクル部に分級手段を設けたトナーリサイク
ル機構の一例を示す斜視図及び断面図である。
1と、書込み光学系102と、画像形成部103と、給
紙部104等を備えている。この複写機100は、周知
の電子写真方式による画像形成部103を備え、画像形
成部103は、ドラム状感光体131を備えている。感
光体131の周囲には、矢印Aで示す回転方向に沿っ
て、電子写真複写行程を実施するための帯電装置13
2、露光部120、現像装置133、転写・搬送装置6
00、クリーニング装置200が順次配置されている。
読取り光学系101は、複写機本体上面の原稿載置台1
21に置かれた原稿に光を照射する光源122及び原稿
反射光を所定方向へ導く第1のミラー123と、第2及
び第3のミラー124、125と、図示しないレンズ等
を経て導かれた原稿反射光を受光して光電変換するCC
D等の撮像手段126と、を有する。撮像手段126か
ら出力されてA/D変換されたデジタル画像データを受
けた図示しない画像処理部は、この画像データに所要の
処理を施し、この画像処理後の画像信号に基づいて書込
み光学系102が動作することにより感光体131上に
静電潜像を形成する。感光体131上に形成された静電
潜像は、現像装置133によってトナー像化され、その
トナー像が給紙装置140から給送されてくる転写紙に
転写・搬送装置600によって静電転写される。トナー
像が載った転写紙は、定着装置135に搬送されて定着
され、複写機外、例えば排紙トレイ150上に排出され
る。なお、図1にはデジタル式の画像形成装置を例示し
たが、以下に述べる本発明の形態例はアナログ式の画像
形成装置にも適用することができる。
づいてこの画像形成行程に用いられているトナーの動き
について説明する。現像装置133は二成分現像装置で
あり、現像タンク301内にキャリアとトナーからなる
現像剤302を収容している。現像装置133が感光体
131上にトナーを供給してトナー像を形成すると、現
像剤中のトナーの割合(トナー濃度)が減少する。そこ
で、画像濃度の低下を抑えるために、現像剤中のトナー
濃度が所定値以下になると、トナーホッパー310から
現像タンク内にトナーを補給して、現像剤中のトナー濃
度を維持することが行われる。現像剤中のトナー濃度は
現像装置下ケースに取り付けられている透磁率センサ3
04によって測定される。補給ローラ310aがが回転
することによりトナーホッパー310から補給されたト
ナーは、現像装置133内の撹拌部材305によって、
キャリアと撹拌されると同時に摩擦帯電される。更に、
パドルホイール306によって、キャリアとトナーから
なる現像剤は、上側の現像ローラ307aへ跳ね上げら
れ、現像ローラ307a内の磁石によって、現像ローラ
上に吸着する。現像ローラ外周のスリーブにより現像剤
は搬送され、余剰分は現像ドクタ308により掻き落と
される。感光体側に搬送された現像剤中のトナーが、感
光体上の静電潜像に対応して、現像バイアスにより付着
することによりトナー像が形成される。感光体131上
に付着したトナーは、転写・搬送装置600によって転
写紙に静電転写されるが、一部のトナーは未転写となっ
て感光体上に残る。未転写トナーはクリーニング装置2
00のクリーニングブレード211やブラシローラ21
2によって感光体から掻き落とされる。
特にリサイクル部に分級手段によるトナー選別機構を設
けることにより、回収トナー中に混入されている転写紙
の繊維や、タルク、カオリン、炭酸カルシウム等の填料
や、空気中の浮遊物、さらに、凝集したトナー等の特性
の劣化したトナー等の現像部への再混入を防止すること
ができ、これにより、経時における画像濃度の低下や、
地汚れやトナー飛散の増加や、フィルミング等の発生を
大幅に抑えることができることに加え、さらに、転写ム
ラや白抜け等の画像欠陥の発生等を抑えることが可能と
なる。
ナーリサイクル機構の一例について、図3及び図4の斜
視図及び断面図を基に説明する。
クリーニング装置200や転写・搬送装置600から回
収されたトナーを排出する排出口32及び43が設けら
れ、排出口32及び43は回収トナー処理装置70に接
続されたパイプ60に経路65,66を介して連結され
ている。
は、パイプ60に内蔵された搬送スクリュー64がモー
タ61によってギヤ62、63を介して駆動力を受けて
回転することによってなされる。このパイプ60は、回
収トナー処理装置70のケース71に嵌合され、ケース
71内には分級手段としてのトナー分級装置80及び回
収トナーを現像装置133に移送するトナー移送装置9
0が設けられている。
1を有し、分級網81は同径の円筒部材82を介して排
出口83Aが形成されたホルダー83に固定保持されて
いる。このホルダー83は、搬送スクリュー64からの
回転駆動を受けて回転するようになっており、これにて
分級網81も回転される。また、ホルダー83にはケー
ス71の外部まで延在するガイド軸84が一体的に設け
られ、ガイド軸84はケース71に軸受け72を介して
回転可能で、かつスラスト方向に移動可能に支持されて
いる。ガイド軸84の先端は、ケース71外で分級網移
動手段85(図3)が回転自在に連結されている。この
分級網移動手段85は、移動モータ86(図3)によっ
て巻き取り又は巻き戻しされるワイヤー87を有し、ワ
イヤー87には途中にスプリング88を介在させてい
る。
級装置80の下方に配置され、ケース71内に搬送スク
リュー91と、これに連接するようにしてスクリューポ
ンプ92を配置している。このスクリューポンプ92
は、ケース71に取り付けられているホルダー93に挿
填されているゴム等の弾性体で作られたダブルピッチの
螺旋溝を形成した雌ねじ形ステータ94と、該ステータ
94内に回動自在に嵌挿された雄ねじ形ロータ95とに
より構成されている。このロータ95は、搬送スクリュ
ー91軸の一端とネジあるいはピン等によって一体的に
結合されており、搬送スクリュー91の他端はケース7
1を貫通し、ケース71外でギヤ96,97を介して駆
動モータ98の駆動を受けている。また、ケース71に
は右側下部に開口73が形成され、開口73は廃棄ボト
ル(不図示)に連通されている。
プ60を通過した回収トナーはトナー排出部67より分
級網81に落下される。ここで、分級網81を通過した
トナーは、搬送スクリュー91上に落下し、該スクリュ
ーにつながるスクリューポンプ92により現像装置13
3に移送される。このとき、スクリューポンプ92のト
ナー吐出側に図3に示すエアーポンプ12からエアーを
供給すれば、このエアーによりトナーは、流動化が促進
され、スクリューポンプ92による移送が確実なものと
なる。さらに、スクリューポンプ92を用いれば、その
吐出側に接続するホース11はフレキシブルな例えば、
軟質塩化ビニル、シリコン、ナイロンあるいはテフロン
(商品名)等からなるチューブ状のものを用いることが
できるため、移送経路は自在で、高位置を含んだ上下左
右任意の方向に自由に移送することができる。しかも、
スクリューポンプ92によるトナー移送は、トナーに機
械的ストレスが加わらないため、リサイクルするトナー
の移送に極めて有効である。
トナーや転写紙等の繊維や填料等の付着物は、ホルダー
83の排出口83Aから下方へ落下し、廃棄トナーとし
て開口73から廃棄ボトル(不図示)に回収される。
1.60g/cm3と通常のトナーと比較して高いた
め、比重の低い転写紙等の繊維や填料等の付着物との分
級精度を高めることができるのみならず、回収トナー中
に含まれる凝集トナーとの選別を行うことができ、これ
により、凝集したトナー等の混入による転写ムラや白抜
け等の画像欠陥の発生等を抑えることが可能となる。
的に説明する。しかしながら、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。なお、実施例中の部は重量部を表わ
す。
40℃に加熱した2軸混練機にて溶融混練した。混練物
を水冷後、カッターミルで粗粉砕し、ジェット気流を用
いた微粉砕機で粉砕後、風力分級装置を用いて母体粒子
を得た。
端周速が20m/sec.になるように設定して、30
0秒間混合を行い、その後、さらに目開き100μmの
篩により風篩を行い、製造例1のトナーを得た。
着色剤をチタン含有ヘマタイト粒子A(1kOe印加時
の飽和磁化:9.7emu/g、平均粒子径:0.20
μm)に変更した以外はトナーの製造例1と同様にトナ
ーを作製した。
着色剤をチタン含有ヘマタイト粒子B(1kOe印加時
の飽和磁化:28.5emu/g、平均粒子径:0.2
5μm)30部に変更した以外はトナーの製造例1と同
様にトナーを作製した。
マンガン含有ヘマタイト粒子Aを15部に変更した以外
はトナーの製造例1と同様にトナーを作製した。
マンガン含有ヘマタイト粒子Aを40部に変更した以外
はトナーの製造例1と同様にトナーを作製した。
着色剤をマンガン含有ヘマタイト粒子B(1kOe印加
時の飽和磁化:0.8emu/g、平均粒子径:0.0
2μm)30部に変更した以外はトナーの製造例1と同
様にトナーを作製した。
粉砕時の製造条件を変更(粉砕フィード量アップ、粉砕
エアー圧ダウン)した以外はトナーの製造例1と同様に
トナーを作製した。
着色剤をカーボンブラック10部に変更した以外はトナ
ーの製造例1と同様にトナーを作製した。
着色剤をマグネタイト粒子A(1kOe印加時の飽和磁
化:76.3emu/g、平均粒子径:0.28μm)
10部に変更した以外はトナーの製造例1と同様にトナ
ーを作製した。
でマグネタイト粒子Aを35部に変更した以外はトナー
の製造例9と同様にトナーを作製した。
で着色剤をマンガン含有ヘマタイト粒子B70部に変更
した以外はトナーの製造例9と同様にトナーを作製し
た。
でマグネタイト粒子Aを110部に変更した以外はトナ
ーの製造例9と同様にトナーを作製した。
て、飽和磁化、真比重、誘電正接、重量平均径をそれぞ
れ測定した。この時の結果を表1に示した。
を調製し、このコート液と芯材を流動床内に回転式底板
ディスクと攪拌羽根を設けた、旋回流を形成させながら
コートを行うコーティング装置に投入して、当該コート
液を芯材上に塗布した。
0℃で2時間焼成を行い、膜厚が0.5μmのキャリア
粒子(3kOe印加時の飽和磁化65emu/g、3k
Oe印加時の残留磁化0emu/g、比抵抗3.2×1
08Ω・cm、重量平均径45μm)を得た。
トナー各2.5部と、上記製造例のキャリア97.5部
をターブラーミキサーで混合し、流動度が33秒の現像
剤を得た。
現像剤を、図2に示すような画像形成部を有し、図3及
び図4に示すようなリサイクル部に分級手段を設けたト
ナーリサイクル機構を設けた、図1に示すような画像形
成装置を有する複写機にセットし、常温/常湿の環境下
において、100,000枚の連続複写を行い、以下の
各種評価を行い、以下の基準により、5段階でランク付
けを行った。このときの結果を表2に示した。
うな画像形成装置を有する複写機において、図3及び図
4に示すようなリサイクル部に分級手段を設けたトナー
リサイクル機構を除去し、同様に常温/常湿の環境下に
おいて、100,000枚の連続複写を行い、同様にし
て以下の各種評価を行い、以下の基準により、5段階で
ランク付けを行った。このときの結果を表2に示した。 ◎:非常に良好なレベル ○:良好なレベル □:一般的なレベル △:実用上は問題のないレベル ×:実用上問題があるレベル
の帯電量を測定し、100,000枚連続複写後におけ
る帯電量の初期の帯電量に対する低下の程度により評価
した。ここで、初期に対して帯電量が低下しているほ
ど、耐久性が低下していることを示す。
0,000枚連続複写後に、非画像部における地汚れの
発生の程度を目視にて評価した。
と100,000枚連続複写後に、複写機内のトナー飛
散の程度を目視にて評価した。
100,000枚連続複写後に、感光体のフィルミング
の程度を目視にて評価した。
評価は、初期と100,000枚連続複写後に、A3サ
イズの全面ベタ画像を連続10枚出力した後の画像中の
転写ムラ・白抜けの発生の程度を、目視にて評価した。
濃度が得られず、又、トナー消費量も他の実施例と比較
して明らかに多く、実使用面での問題が認められた。
体、中間転写体、転写ベルト等の像担持体から回収され
たトナーを現像部にリサイクルする画像形成方法及び装
置においても、経時における画像濃度の低下や、地汚れ
やトナー飛散の増加や、さらにフィルミング等の発生が
少なく、さらに、小粒径のトナーを用いた場合において
も、長期にわたり安定した画像品質を得ることができる
画像形成方法、装置及び画像形成用トナーが提供され
る。
す概略構成図である。
トナーリサイクル機構の一例を示す斜視図である。
トナーリサイクル機構の一例を示す断面図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 潜像担持体上に形成された静電潜像を現
像し、現像されたトナー画像を転写材に転写した後、前
記潜像担持体上に残留したトナーをクリーニングし、ク
リーニングされたトナーを現像部にリサイクルする画像
形成方法において、クリーニングされたトナーの現像部
へのリサイクルに分級手段を用い、さらに、トナーの飽
和磁化が0.01〜10emu/g、真比重が1.35
〜1.60g/cm3であることを特徴とする画像形成
方法。 - 【請求項2】 前記トナーの飽和磁化が0.05〜4e
mu/gであることを特徴とする請求項1に記載の画像
形成方法。 - 【請求項3】 前記トナーの真比重が1.40〜1.5
5g/cm3であることを特徴とする請求項1又は2に
記載の画像形成方法。 - 【請求項4】 前記トナーの誘電正接が2.5×10-3
〜7.5×10-3であることを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項5】 前記トナーの重量平均径が2.5〜8μ
mであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
載の画像形成方法。 - 【請求項6】 潜像担持体上に静電潜像を形成する工
程、得られた静電潜像を現像する工程、得られたトナー
画像を転写材に転写する工程、潜像担持体上に残留した
トナーをクリーニングする工程、クリーニングされたト
ナーを現像部にリサイクルする工程を少なくとも有する
画像形成装置において、該リサイクル工程に分級手段
(機構)を配置(配設)してなり、さらに、トナーの飽
和磁化が0.01〜10emu/g、真比重が1.35
〜1.60g/cm3であることを特徴とする画像形成
装置。 - 【請求項7】 前記トナーの飽和磁化が0.05〜4e
mu/gであることを特徴とする請求項6に記載の画像
形成装置。 - 【請求項8】 前記トナーの真比重が1.40〜1.5
5g/cm3であることを特徴とする請求項6又は7に
記載の画像形成装置。 - 【請求項9】 前記トナーの誘電正接が2.5×10-3
〜7.5×10-3であることを特徴とする請求項6〜8
のいずれかに記載の画像形成装置。 - 【請求項10】 前記トナーの重量平均径が2.5〜8
μmであることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに
記載の画像形成装置。 - 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかにおいて用
いられる画像形成用トナー。 - 【請求項12】 請求項11記載の画像形成用トナーを
用いた一成分現像剤。 - 【請求項13】 請求項11記載の画像形成用トナー及
びキャリアを用いた二成分現像剤。 - 【請求項14】 前記キャリアが樹脂で被覆されている
ことを特徴とする請求項13に記載の二成分現像剤。 - 【請求項15】 請求項12に記載の一成分現像剤を収
納した容器。 - 【請求項16】 請求項13又は14に記載の二成分現
像剤を収納した容器。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2007052051A (ja) * | 2005-08-15 | 2007-03-01 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置および画像形成装置のリサイクル経路の搬送駆動方法 |
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- 2001-03-21 JP JP2001080376A patent/JP4454000B2/ja not_active Expired - Fee Related
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