JP2002195902A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JP2002195902A JP2000392792A JP2000392792A JP2002195902A JP 2002195902 A JP2002195902 A JP 2002195902A JP 2000392792 A JP2000392792 A JP 2000392792A JP 2000392792 A JP2000392792 A JP 2000392792A JP 2002195902 A JP2002195902 A JP 2002195902A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力検出用のダイヤフラムを有する金属ステ
ムを金属製のハウジング内に収納し、歪みゲージが形成
された半導体よりなるセンサチップを該ダイヤフラムの
表面に絶縁膜を介して固定してなる圧力センサにおい
て、センサ出力への外来ノイズの影響を抑制する。 【解決手段】 センサチップ40はシリコン半導体チッ
プよりなり、絶縁膜50との接触面側から反対側の面に
向かって、P型層40a、N型層40bが順次積層され
たものであり、歪みゲージ41は、P型層40aとは分
離してN型層40b内に形成されたP型領域40cとし
て構成され、P型層40aは、金属ステム10と歪みゲ
ージ41とを電気的に遮断するシールド層44として構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製のハウジン
グ内に収納され圧力検出用のダイヤフラムを有する金属
ステムと、該ダイヤフラムの表面に絶縁膜を介して固定
された半導体よりなるセンサ基板と、該センサ基板に形
成され該ダイヤフラムの歪みを電気信号に変換するため
の歪みゲージとを備える圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の圧力センサの一般的な全
体構成を図11に概略断面として示す。このものは、例
えば、自動車の燃料噴射系(例えばコモンレ−ル)にお
ける燃料パイプ内の高い圧力(燃料圧)を検出する高圧
検出用のセンサに適用可能なものである。
【0003】金属製のハウジング10内に、圧力検出用
のダイヤフラム11を有する金属ステム10が収納され
ている。この金属ステム10は、ネジ部材20等により
ハウジング30に固定され、ダイヤフラム11はハウジ
ング30の圧力導入通路32から導入された圧力により
歪むようになっている。
【0004】ここで、図12は、図11に示す圧力セン
サにおけるダイヤフラム11近傍の構成を拡大して示す
模式的断面図であり、金属ステム10のダイヤフラム1
1の表面には、ダイヤフラム11の歪みを電気信号に変
換するための半導体よりなるセンサ基板J40が、低融
点ガラス(シリコン酸化物等)等よりなる絶縁膜50を
介して固定されている。
【0005】センサ基板チップJ40は、ダイヤフラム
11の歪みを電気信号に変換するための歪みゲージJ4
1を有する(図12参照)。図12に示すセンサ基板J
40では、N型シリコン基板の表面に形成されたP型領
域が歪みゲージJ41として形成されている。
【0006】また、センサ基板J40の周囲には、回路
基板60が配設され、センサ基板J40と回路基板60
とは、ボンディングワイヤ64により結線され、電気的
に接続されている。また、回路基板60はピン66を介
してターミナル72に電気的に接続されている。
【0007】かかる圧力センサにおいては、圧力導入通
路32から導入された圧力によってダイヤフラム11が
歪み、その歪みをセンサ基板チップJ40の歪みゲージ
J41を介して電気信号に変換し、この信号をワイヤ6
4、回路基板60、ピン66、さらにターミナル72を
介して、外部回路(自動車のECU等)へ出力し、圧力
検出を行うようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の圧力
センサにおいては、上記図12に示す様に、金属ステム
10のダイヤフラム11の表面に、センサ基板J40が
絶縁膜50を介して固定された構成となっているため、
金属ステム10とセンサ基板J40との間には、金属ス
テム10とセンサ基板J40とを電極とし、絶縁膜50
を誘電体とするコンデンサ(寄生容量)Cpが形成され
ている。
【0009】よって、圧力センサがノイズの多い環境下
で使われた場合、次のような問題が生じる。ノイズの多
い環境とは、例えば、無線等の電磁波が発生している環
境である。このような電磁波等によるノイズ電流(例え
ば1MHz〜1000MHz、数10〜200V)は、
ハウジング30から順に、金属ステム10、寄生容量C
p、センサ基板J40、歪みゲージJ41の経路にて伝
播する。
【0010】すると、歪みゲージJ41を介して出力さ
れる電気信号に、ノイズ電流が加わり、これが、その後
の処理回路にて増幅されることで、センサ出力における
S/N比の低下や誤動作の発生につながるという問題が
発生する。
【0011】本発明は上記問題に鑑み、圧力検出用のダ
イヤフラムを有する金属ステムを金属製のハウジング内
に収納し、歪みゲージが形成された半導体よりなるセン
サ基板を該ダイヤフラムの表面に絶縁膜を介して固定し
てなる圧力センサにおいて、センサ出力への外来ノイズ
の影響を抑制することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、センサ基板(4
0)における歪みゲージ(41)と絶縁膜(50)との
間の部位に、金属ステム(10)と歪みゲージとを電気
的に遮断するシールド層(44)を設けたことを特徴と
している。
【0013】本発明によれば、シールド層(44)によ
って、ハウジング(30)を介して金属ステム(10)
から歪みゲージ(41)に加わる外来ノイズを電気的に
遮断することができるため、センサ出力への外来ノイズ
の影響を抑制することができる。
【0014】ここで、請求項2に記載の発明は、センサ
基板の具体的構成を提供するものである。すなわち、セ
ンサ基板(40)はシリコン半導体チップよりなり、絶
縁膜(50)側の面から反対側の面に向かって、第1の
導電型層(40a)、第2の導電型層(40b)が順次
積層されたものであり、シールド層(44)は第1の導
電型層により構成され、歪みゲージ(41)は、第1の
導電型層とは分離して第2の導電型層内に形成された第
1の導電型領域(40c)により構成されたものにする
ことができる。
【0015】また、シールド層(44)としては、請求
項3に記載の発明のように、接地されているものとする
ことができる。
【0016】また、請求項4に記載の発明では、歪みゲ
ージ(41)が、ダイヤフラム(11)の歪みに応じた
抵抗値変化を電気信号に変換するためのブリッジ回路
(48)を構成する複数個のものよりなり、センサ基板
(40)には、シールド層(44)を接地するためのシ
ールド層接地用パッド(46)とブリッジ回路を接地す
るためのブリッジ回路接地用パッド(42b)とが別々
に設けられており、これらシールド層接地用パッドとブ
リッジ回路接地用パッドとが、ハウジング(30)に設
けられた接地用のターミナル(72)に対して別々の配
線により接続されていることを特徴としている。
【0017】それによれば、ブリッジ回路接地用パッド
(42b)とは別系統で接地されたシールド層接地用パ
ッド(46)を介して、外来のノイズ電流が逃されるた
め、より確実にセンサ出力への外来ノイズの影響を抑制
することができる。
【0018】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1に本発明の実施形態に係る圧力
センサS1の全体断面構成を示す。また、図2は、図1
中の丸で囲んだA部の概略(センサチップと金属ステム
の断面)を拡大して示す斜視図である。
【0020】本実施形態では、限定するものではない
が、圧力センサS1は、自動車の燃料噴射系(例えばコ
モンレ−ル)における燃料パイプ(図示せず)に取り付
けられ、この燃料パイプ内の圧力媒体としての液体また
は気液混合気の圧力を検出するものとして説明する。
【0021】10は中空円筒形状を成す金属ステムであ
り、ネジ部材20により、ハウジング30にネジ結合さ
れ固定されている。金属ステム10は、一端側に閉塞部
としての薄肉状のダイヤフラム11を有し、他端側に開
口部12を有する。また、金属ステム10の他端側(開
口部12側)には、一端側(ダイヤフラム11側)に比
べて外周径が大きい段付部13が形成されている。
【0022】金属ステム10のダイヤフラム11の表面
には、図2に示す様に、半導体からなるセンサチップ4
0(本発明でいうセンサ基板)が、低融点ガラス等より
なる絶縁膜50により接合固定されている。
【0023】このセンサチップ40は、開口部12から
金属ステム10内部に導入された圧力媒体の圧力によっ
てダイヤフラム11が変形したときに発生する歪みを検
出するものであり、ダイヤフラム11の歪みを電気信号
に変換するための歪みゲージ41(図3参照)を備えて
いる。
【0024】金属ステム10の材料には、超高圧を受け
ることから高強度であること、及び、Siからなるセン
サチップ40をガラス等の絶縁膜50により接合するた
め低熱膨張係数であることが求められ、具体的には、F
e、Ni、CoまたはFe、Niを主体とし、析出強化
材料としてTi、Nb、Alまたは、Ti、Nbが加え
られた材料を選定し、プレス、切削や冷間鍛造等により
形成できる。
【0025】ハウジング30は、被取付体としての上記
燃料パイプに直接取り付けられるもので、外周面に該取
付用のネジ31が形成されている。また、ハウジング3
0の内部には、金属ステム10の開口部12と連通する
圧力導入通路32が形成されている。この圧力導入通路
32は、ハウジング30が上記燃料パイプに取り付けら
れた状態で上記燃料パイプ内と連通し、金属ステム10
内へ圧力媒体を導入するようになっている。
【0026】ネジ部材(スクリュウ)20は、金属ステ
ム10の外周を覆う円筒形状を有し、その外周面に雄ネ
ジ部21が形成され、一方、ハウジング30における雄
ネジ部21と対応する部位には、雄ネジ部21に対応し
た形状の雌ネジ部33が形成されている。
【0027】そして、これら両ネジ部21、33のネジ
結合により、金属ステム10において、ネジ部材20か
らの押圧力が段付部13に印加されるため、金属ステム
10はハウジング30に押圧固定され、さらに、この押
圧力によって、開口部12と圧力導入通路32との連通
部、即ち、金属ステム10の開口部12側とハウジング
30の圧力導入通路32側との境界部Kがシールされて
いる。
【0028】このように、ハウジング30は、上記燃料
パイプへの固定(超高圧シール及び機械的保持)、及
び、金属ステム10のネジ部材20を利用しての固定
(超高圧シール及び機械的保持)という機能、更には、
後述のコネクタケース80の固定(シール及び機械的保
持)という機能を有する。そのため、ハウジング30の
要求品質としては、圧力媒体及び実車環境からの耐食
性、また上記境界部Kにて高いシール面圧を発生させる
軸力を維持するためのネジ強度、が挙げられる。
【0029】そして、これらの要求品質から、ハウジン
グ30の材質としては、耐食性と高強度を合わせもつ炭
素鋼(例えばS15C等)に耐食性を上げるZnめっき
を施したものや、耐食性を有するXM7、SUS43
0、SUS304、SUS630等を採用することがで
きる。
【0030】また、ネジ部材20は、金属ステム10を
ハウジング30に固定し、高いシール面圧を発生させる
軸力を維持するために高強度が求められるが、ハウジン
グ30とコネクタケース80により構成されるパッケー
ジの内部に収納されることから、ハウジング30と違い
耐食性は必要なく、炭素鋼等を採用できる。
【0031】60は回路基板としてのセラミック基板で
あり、ネジ部材20に接着され固定されることにより、
ハウジング30内におけるセンサチップ40の周囲に配
設されている。該基板60には、センサチップ40の出
力を増幅するアンプ(Amp)ICチップ62及び特性
調整ICチップ62が接着剤にて固定されている。ま
た、図1では図示しないが、各ICチップ62とセラミ
ック基板60とはボンディングワイヤにより電気的に接
続されている。
【0032】ここで、セラミック基板60とセンサチッ
プ40とは、超音波ワイヤボンディングにより形成され
たAl(アルミニウム)等の細線であるボンディングワ
イヤ64によって結線され、電気的に接続されている。
また、コネクタターミナル70へ電気的接続するための
ピン66が、銀ろうにてセラミック基板60に接合され
ている。
【0033】コネクタターミナル70は、ターミナル7
2が樹脂74にインサート成形により構成されたアッシ
ー(ASSY)である。ターミナル72とセラミック基
板60とはピン66にレーザ溶接により接合されてい
る。これによって、センサチップ40からの出力は、ボ
ンディングワイヤ64からピン66を介してターミナル
72へ伝達可能となっている。
【0034】また、コネクタターミナル70は、接着剤
76により、コネクタケース80に固定保持され、ター
ミナル72は自動車のECU等へ配線部材を介して電気
的に接続可能となっている。
【0035】なお、ターミナル72は、図1では2本示
されているが、上記アンプICチップ62を介してセン
サチップ40へ電圧を入出力する入力用、出力用及び接
地用の少なくとも3本が備えられている。
【0036】コネクタケース80は、コネクタターミナ
ル70の外形を成すもので、Oリング90を介して組付
けられたハウジング30と一体化してパッケージを構成
し、該パッケージ内部のセンサチップ40、各種IC、
電気的接続部を湿気・機械的外力より保護するものであ
る。コネクタケース80の材質は、加水分解性の高いP
PS(ポリフェニレンサルファイド)等を採用できる。
【0037】次に、センサチップ40のより詳細な構成
について図3及び図4を参照して述べる。図3はセンサ
チップ40における絶縁膜50側の面(以下、裏面とい
う)とは反対側の面(以下、表面という)から見たとき
の平面構成を模式的に示す図、図4はセンサチップ40
の断面構成を模式的に示す図である。
【0038】なお、図3に示すハッチングは断面を示す
ものではなく、センサチップ40の表面に現れている各
導電型領域を識別するために便宜上、施したものであ
り、斜線ハッチングが施された領域はP型領域、斜線ハ
ッチングが施されていない白地の領域はN型領域を示
す。
【0039】本実施形態では、上記歪みゲージ41が4
個形成されており、これら4個の歪みゲージ41は、図
3に示す様に、配線43によって互いに電気的に接続さ
れることにより、ダイヤフラム11の変形に応じた抵抗
値変化を電気信号に変換するためのブリッジ回路48を
構成している。なお、ブリッジ回路48は、図3中の点
a、b、c、dで結線されたホイートストンブリッジ
(後述の図6参照)である。
【0040】本実施形態のセンサチップ40はシリコン
半導体チップよりなり、図4に示す様に、裏面側(図
中、下側)から表面(図中、上側)に向かって、P型層
(第1の導電型層)40a、N型層(第2の導電型層)
40bが順次積層されたものである。
【0041】ここで、歪みゲージ41は、P型層40a
とは分離してN型層40b内に形成されP型層40aと
は不純物濃度の異なるP型領域(第1の導電型領域)4
0cとして構成されている。また、センサチップ40に
おいて、裏面(絶縁膜50側の面)に位置するP型層4
0aは、本発明でいうシールド層44を構成している。
【0042】つまり、センサチップ40における歪みゲ
ージ41と絶縁膜50との間の部位に、金属ステム10
と歪みゲージ41とを電気的に遮断するシールド層44
が設けられている。
【0043】また、センサチップ40の表面には、電気
絶縁性の酸化膜45が形成されている(図4参照)。こ
の酸化膜45の上にはゲージ用パッド42や配線43
が、Al(アルミニウム)等の蒸着により形成されてい
る。また、歪みゲージ41と配線43とは、酸化膜45
の所望の部位に形成された開口部を介して電気的に接続
されている。
【0044】そして、4個の歪みゲージ41は、図3に
示す様に、配線43によって互いに電気的に接続される
とともに、各ゲージ用パッド42と電気的に接続されて
いる。なお、これらパッド42はワイヤボンディングさ
れる部位であるため、ボンディング時には、ゲージ用パ
ッド42の下の酸化膜45にダメージが入り、パッド4
2のアイソレーション(電気的な分離)が壊れる恐れが
ある。そのため、本例では、図4に示す様に、ゲージ用
パッド42の直下のN型層40bをP型領域40dで取
り囲むことでアイソレーションを確保している。
【0045】また、図4に示す様に、P型領域40dの
上にはシールド層44を接地するためのシールド層接地
用パッド46が形成されており、当該パッド46とP型
領域40dとシールド層44とは、酸化膜45に形成さ
れた開口部を介して電気的に接続されている。
【0046】ここで、各パッド42、46とセラミック
基板60とは、ボンディングワイヤ64を介して結線さ
れており、それによって、各パッド42、46は、各々
の用途に応じて、入力用、出力用及び接地用の各ターミ
ナル72に電気的に接続されている。
【0047】つまり、上記ブリッジ回路48を構成する
4個のゲージ用パッド42は、電圧を入力するために入
力用のターミナル72と電気的に接続される入力用パッ
ド、信号を出力するために出力用のターミナル72と電
気的に接続される出力用パッド、ブリッジ回路48を接
地するために接地用のターミナル72と電気的に接続さ
れるブリッジ回路接地用パッドとして、それぞれ用途が
分担されている。
【0048】そして、ブリッジ回路接地用パッドとは別
々に設けられたシールド層接地用パッド46は、接地用
のターミナル72に対して別々の配線により接続されて
いる。そのため、シールド層44は、P型領域40dと
シールド層接地用パッド46とを介し接地用のターミナ
ル72によって、接地できるようになっている。
【0049】なお、本実施形態のセンサチップ40は、
イオン注入法や熱拡散等にて、各導電型層及び各導電型
領域40a〜40dを形成したり、蒸着法にて配線43
やパッド42、46を形成したりする等、周知の半導体
製造技術を用いて製造することが可能である。
【0050】かかる構成を有する圧力センサS1の組付
方法について述べる。まず、センサチップ40が絶縁膜
50で接合された金属ステム10を、ネジ部材20を介
してハウジング30にネジ結合し、金属ステム10をハ
ウジング30に固定する。次に、ネジ部材20にセラミ
ック基板60を接着し、セラミック基板60とセンサチ
ップ40とをワイヤボンディングにより結線、電気的に
接続する。
【0051】次に、コネクタターミナル70とピン66
とをレーザ溶接(YAGレーザ溶接等)にて接合する。
次に、Oリング90を介して、コネクタケース80をハ
ウジング30の溝部に組み付け、該溝部をかしめること
により、コネクタケース80とハウジング30とを固定
する。こうして、図1に示す圧力センサS1が完成す
る。
【0052】かかる圧力センサS1は、ハウジング30
のネジ31を上記図示しない燃料パイプに形成されたネ
ジ部に直接結合し取り付けることによって、該燃料パイ
プに接続固定される。
【0053】そして、燃料パイプ内の燃料圧が、圧力導
入通路32を通じて、金属ステム10の開口部12から
金属ステム10の内部へ導入されたときに、その圧力に
よってダイヤフラム11が歪み変形し、この変形をセン
サチップ40により電気信号に変換し、この信号をセン
サの処理回路部を構成するセラミック基板60等にて処
理し、圧力検出を行う。そして、検出された圧力(燃料
圧)に基づいて、上記ECU等により燃料噴射制御がな
されるのである。
【0054】このセンサチップ40によるダイヤフラム
変形の電気信号への変換は、詳しくは、次のようにして
行うことができる。例えば、図4において、シールド層
接地用パッド46に最近接位置にあるゲージ用パッド4
2をブリッジ回路接地用パッド42bとすると、ブリッ
ジ回路接地用パッド42bの対角位置にあるゲージ用パ
ッド42が入力用パッド42a、残りの2つのゲージ用
パッド42が出力用パッド42c、42dとなる。
【0055】このように各ゲージ用パッド42a〜42
dの用途分担がなされている場合、入力用のターミナル
72、アンプICチップ62、セラミック基板60上の
配線(図6参照)、ボンディングワイヤ64から、パッ
ド42aを介して、ブリッジ回路48におけるa−b間
に電圧(入力電圧)を印加する。
【0056】また、接地用のターミナル72、セラミッ
ク基板60上の配線(図6参照)、ボンディングワイヤ
64から、パッド42bを介してブリッジ回路48は接
地されている。また、シールド層44も、上述のよう
に、P型領域40d、シールド層接地用パッド46、ボ
ンディングワイヤ64、セラミック基板60上の配線を
介し、接地用のターミナル72によって接地されてい
る。
【0057】この状態でダイヤフラム11が歪むと、そ
の歪み応力を受けて歪みゲージ41の抵抗値が変化す
る。この抵抗値変化はブリッジ回路48におけるc−d
間の電圧(出力電圧)として出力され、この出力電圧
は、パッド42c、42dを介して、ボンディングワイ
ヤ64、セラミック基板60上の配線からアンプICチ
ップ62へ送られ、そこで増幅、差動等の処理を行い、
センサ出力として出力用のターミナル72から外部へ出
力する。
【0058】ところで、本実施形態においては、上記図
4に示した様に、センサチップ40における歪みゲージ
41と絶縁膜50との間の部位に、金属ステム10と歪
みゲージ41とを電気的に遮断するシールド層44を設
けたことを主たる特徴としている。
【0059】それによれば、本圧力センサS1がノイズ
の多い環境下で使われた場合でも、シールド層44によ
って、ハウジング30を介して金属ステム10から歪み
ゲージ41に加わる外来ノイズを電気的に遮断すること
ができるため、センサ出力への外来ノイズの影響を抑制
することができる。
【0060】つまり、本実施形態では、図5に示す様
に、センサチップ40と金属ステム10との間に形成さ
れる寄生容量Cpは、接地されたシールド層44と金属
ステム10との間に形成される。
【0061】そのため、従来、ハウジング30、金属ス
テム10、寄生容量Cp、センサ基板J40、歪みゲー
ジJ41の順に流れていたノイズ電流の経路(上記図1
2参照)は、本実施形態では、ハウジング30、金属ス
テム10、寄生容量Cp、センサチップ40のシールド
層44、P型領域40d、シールド層接地用パッド4
6、GND(接地)の順に流れるようになり(図5参
照)、歪みゲージ41へは流れなくなる。
【0062】従って、本実施形態によれば、シールド層
44によって、ハウジング30、金属ステムから上記寄
生容量を介して歪みゲージ41に加わるノイズ電流を、
歪みゲージ41の手前で電気的に遮断することができる
ため、センサ出力への外来ノイズの影響を抑制すること
ができる。
【0063】また、本実施形態では、センサチップ40
に、シールド層接地用パッド46とブリッジ回路接地用
パッド(例えば図4中の42b)とが別々に設けられて
おり、これら両接地用パッド42b、46が、コネクタ
ケース80を介してハウジング30に設けられた接地用
のターミナル72に対して、別々の配線により接続され
ていることも特徴点である。
【0064】ここで、シールド層接地用パッドとブリッ
ジ回路接地用パッドとを同一の1個のパッドとする、例
えば、ブリッジ回路接地用パッド42bをシールド層接
地用パッドとして兼用しても良いが、両接地用パッド4
2b、46を別体に設け、互いに別配線系統で接地すれ
ば、より確実にセンサ出力への外来ノイズの影響を抑制
することができる。
【0065】この両接地用パッド42b、46を別体に
設け互いに別配線系統で接地する構成の有効性につい
て、図6及び図7を参照して具体的に説明する。図6
は、両接地用パッドを別体とし別配線系統で接地した場
合、図7は、両接地用パッドを同一の1個のパッドとし
た場合、のそれぞれ検出方法をブロック図的に示した説
明図である。
【0066】まず、図6において、シールド層接地用パ
ッド46に最近接位置にあるゲージ用パッド42をブリ
ッジ回路接地用パッド42bとした場合のセンサチップ
40が示されている。なお、図6中の太線は、センサチ
ップ40の各パッド42a〜42d、46及びアンプI
Cチップ62の各パッド62a〜62dと、セラミック
基板60上の各パッド60a〜60d、60g、61a
〜61dとを結線するボンディングワイヤを示してい
る。
【0067】センサチップ40の入力用パッド42a
は、ボンディングワイヤ64、セラミック基板60上の
パッド60a、配線La、パッド61a、ボンディング
ワイヤを介して、アンプICチップ62の入力用パッド
62aに電気的に接続されている。このアンプICチッ
プ62の入力用パッド62aは、セラミック基板60に
形成された図示しない配線等によって、入力用のターミ
ナル72の接続部T3に電気的に接続されている。
【0068】センサチップ40のブリッジ回路接地用パ
ッド42bは、ボンディングワイヤ64、セラミック基
板60上のパッド60b、配線Lb1、配線LG1を介
して、接地用のターミナル72の接続部T1に電気的に
接続されている。
【0069】センサチップ40の一方の出力用パッド4
2cは、ボンディングワイヤ64、セラミック基板60
上のパッド60c、配線Lc、パッド61c、ボンディ
ングワイヤを介して、アンプICチップ62の一方の出
力用パッド62cに電気的に接続されている。
【0070】センサチップ40の他方の出力用パッド4
2dは、ボンディングワイヤ64、セラミック基板60
上のパッド60d、配線Ld、パッド61d、ボンディ
ングワイヤを介して、アンプICチップ62の他方の出
力用パッド62dに電気的に接続されている。
【0071】また、アンプICチップ62には、各出力
用パッド62c、62dに対応して電気的に接続された
第1のオペアンプ63c、第2のオペアンプ63dと、
これらオペアンプ63c、63dの信号を差動処理する
差動アンプ63とが設けられている。また、差動アンプ
63からの出力は、セラミック基板60に形成された図
示しない配線等によって、出力用のターミナル72の接
続部T2へ送られるようになっている。
【0072】また、アンプICチップ62の接地用パッ
ド62bは、ボンディングワイヤ、セラミック基板60
上のパッド61b、配線Lb2、配線LG1を介して、
接地用のターミナル72の接続部T1に電気的に接続さ
れている。
【0073】また、センサチップ40のシールド層接地
用パッド46は、ボンディングワイヤ64、セラミック
基板60上のパッド60g、配線LG2を介して、接地
用のターミナル72の接続部T1に電気的に接続されて
いる。
【0074】このように、シールド層接地用パッド46
は、ブリッジ回路接地用パッド42bと接地用のターミ
ナル72の接続部T1とをつなぐ配線Lb1及び配線L
G1とは、別の配線LG2を介して接地用のターミナル
72と接続されている。なお、配線LG2は、他の配線
よりも太いものとなっている。
【0075】重複する部分もあるが、図6に基づいて、
本実施形態の圧力検出方法を述べる。なお、ここでは、
ブリッジ回路48及びアンプICチップ62の動作にお
ける基準電位は、配線LG1、配線Lb1及び配線Lb
2の配線接続部Lb3の電位Vhである。これは、接地
用のターミナル72による接地が安定であり、接続部T
1の電位Vgと配線接続部Lb3の電位Vhとが略等し
いからである。
【0076】まず、外来ノイズが無い環境下での検出動
作について述べる。アンプICチップ62を介して、ブ
リッジ回路48のa−b間に電圧Vccを印加する。こ
のとき、セラミック基板60のパッド60aの電位はV
cc、パッド60bの電位は、配線Lb1のインピーダ
ンスをZS、ブリッジ回路48に流れる電流をiSとす
ると(Vh+ZS・iS)となる。
【0077】また、セラミック基板60のパッド61b
の電位は、配線Lb2のインピーダンスをZB、ブリッ
ジ回路48に流れる電流をiBとすると(Vh+ZB・
iB)となる。なお、上記電位Vg、Vh及びインピー
ダンスZS、ZBは、図6中、対応する構成符号の後に
括弧付きで示してある。
【0078】このように、ブリッジ回路48のa−b間
に電圧Vccを印加した状態にて、圧力によるダイヤフ
ラム11の歪みに応じた抵抗値変化を、ブリッジ回路4
8のc−d間の電圧として出力する。
【0079】詳しくは、アンプICチップ62の一方の
出力用パッド62cへ送られた出力電圧(VS1+V
h)を、第1のオペアンプ63cにて増幅し、アンプI
Cチップ62の他方方の出力用パッド62dへ送られた
出力電圧(VS2+Vh)を、第2のオペアンプ63d
にて増幅し、それぞれの差を差動アンプ63で取り、こ
てをセンサ出力として、出力用のターミナル72へ出力
する。
【0080】このような図6における検出動作におい
て、外来ノイズが加わった場合について考える。ハウジ
ング30、金属ステム10、寄生容量Cpからセンサチ
ップ40へ伝わるノイズ電流は、センサチップ40のシ
ールド層44、P型領域40d、シールド層接地用パッ
ド46、セラミック基板40上のパッド60g、配線L
G2、接地用のターミナル72からGNDへと逃され、
ノイズ電流が流れる配線系統が、検出動作に関わる配線
系統とは別々になっている。
【0081】また、このことに加えて、接地用のターミ
ナル72による接地が安定であり、検出動作の基準電位
となる接続部Lb3の電位Vhが安定なこともあるた
め、外来のノイズ電流が入り込んで来ても、上記したセ
ラミック基板60のパッド60aの電位Vcc、パッド
60bの電位(Vh+ZS・iS)、パッド61bの電
位(Vh+ZB・iB)、アンプICチップ62の出力
用パッド62c、62dの電位(VS1+Vh)、(V
S2+Vh)は変わらない。
【0082】よって、シールド層接地用パッド46とブ
リッジ回路接地用パッド42bとをを別体のものとし、
互いに別配線系統で接地する構成とすれば、ほぼ完全に
センサ出力への外来ノイズの影響を抑制することができ
る。
【0083】これに比して、両接地用パッドを同一の1
個のパッドとした場合について、図7に基づいて述べ
る。図7は、上記図6に比べて、シールド層接地用パッ
ドが無くなり、ブリッジ回路接地用パッドがシールド層
接地用パッドを兼用する回路−シールド層接地用パッド
47を設けたこと、及び、それに伴い、セラミック基板
60上のパッド60g、配線LG2を無くしたことが相
違するものであり、他は同一である。
【0084】なお、センサチップ40の回路−シールド
層接地用パッド47は、例えば、上記P型領域40dを
介してシールド層44と電気的に接続したものである。
そして、図7においては、この回路−シールド層接地用
パッド47は、ボンディングワイヤ64、セラミック基
板60上のパッド60b、配線Lb1、配線LG1を介
して、接地用のターミナル72の接続部T1に電気的に
接続されている。
【0085】この図7における外来ノイズが無い環境下
での検出動作は、上記図6における検出動作と同様であ
る。すなわち、外来ノイズが無い環境下では、上記した
セラミック基板60のパッド60aの電位はVcc、パ
ッド60bの電位は(Vh+ZS・iS)、パッド61
bの電位は(Vh+ZB・iB)、アンプICチップ6
2の出力用パッド62c、62dの電位は(VS1+V
h)、(VS2+Vh)である。
【0086】ここで、外来ノイズが加わった場合、セン
サチップ40へ伝わるノイズ電流は、センサチップ40
のシールド層44、P型領域40d、回路−シールド層
接地用パッド47、セラミック基板60上のパッド60
b、配線Lb1、配線LG1、接地用のターミナル72
からGNDへと逃されるため、歪みゲージ41すなわち
ブリッジ回路48へのノイズ電流の流入は遮断できる。
【0087】しかし、厳密には、次に述べるようなノイ
ズ電流の影響が生じる。回路−シールド層接地用パッド
47から逃されるノイズ電流をiNとすると、上記した
セラミック基板60のパッド60aの電位はVcc、パ
ッド61bの電位は(Vh+ZB・iB)と変わらない
が、ブリッジ回路48の接地電位となるパッド60bの
電位は(Vh+ZS・iS+ZS・iN)となり、ノイ
ズ電流による電位変化ZS・iNが加わる。
【0088】そのため、アンプICチップ62の出力用
パッド62c、62dの電位も、それぞれ、(VS1+
Vh+ZS・iN)、(VS2+Vh+ZS・iN)と
なる。
【0089】ここで、各オペアンプ63c、63dは、
図8に示すような周波数特性を有し、高周波領域におい
ては、両オペアンプ63c、63dの特性が一致しない
のが通常である。
【0090】そのため、ノイズ(ZS・iN)は、オペ
アンプの使用領域周波数(例えば数kHz)ならば差動
を取ることでキャンセルすることができるが、ノイズ電
流の周波数が高くなる(例えばMHz領域)と、ノイズ
(ZS・iN)は、両オペアンプ63c、63dの特性
が異なることにより差動を取ってもキャンセルされなく
なり、センサ出力にはノイズが乗ってくる形となる。
【0091】従って、本実施形態のように、シールド層
接地用パッド46とブリッジ回路接地用パッド42bと
をを別体のものとし、互いに別配線系統で接地する構成
とする方が、上記したような高周波領域のノイズに対し
ても有効である。実際に、本発明者等が、両接地用パッ
ドを別体化した構成(図6に示す構成)と同体化した構
成(図7に示す構成)とについて、ノイズ試験を行った
結果を図9に示す。
【0092】図9は、圧力センサS1に対して、外来ノ
イズとして200V/mの電磁波を加え、この電磁波の
周波数(MHz)と、初期(ノイズ無しの状態)からの
センサ出力の変動量との関係を調べたものである。図9
(a)には、シールド層の無い従来品(破線にて図示)
及び両接地用パッドを同体化した構成(実線にて図示)
について示してあり、図9(b)には両接地用パッドを
別体化した構成について示してある。
【0093】図9(a)からわかるように、両接地用パ
ッドを同体化した構成では、従来品に現れていた低周波
領域(数10MHz)のノイズを抑え、通常の使用領域
ではセンサ出力への外来ノイズの影響を抑制することが
できているが、高周波領域(数百MHz)ではノイズの
影響が現れている。
【0094】それに対して、図9(b)からわかるよう
に、両接地用パッドを別体化した構成では、低周波領域
から高周波領域の全体に渡ってノイズを抑えており、厳
しいノイズ環境にあっても確実にセンサ出力への外来ノ
イズの影響を抑制することができる圧力センサを実現し
ている。
【0095】(他の実施形態)なお、センサチップ40
として、上記図4に示した構成の代わりに、他の例とし
て、図10に示す様な集積化したチップを用いても良
い。P型領域(P型のアイソレーション領域)40dに
より、歪みゲージ(ゲージ領域)40cが形成された領
域から絶縁分離された信号処理回路素子領域40eが形
成されている。
【0096】この集積化チップでは、N型のエピタキシ
ャル領域(Nエピ領域)40fは、回路形成用に低濃度
となっており、空乏層が広がりやすいために、空乏層が
P型層(P基板)40aに達しないように、高濃度(1
×1018/cm-3)の埋め込みN+領域40gが形成さ
れている。
【0097】また、センサ基板において、上記実施形態
とは逆に、第1の導電型がN型で、第2の導電型がP型
であるような構成であってもよい。
【0098】また、センサ基板は、シリコン半導体チッ
プよりなるもの以外にも、金属ステムのダイヤフラム上
にシリコン酸化膜、シリコン半導体膜を蒸着させること
で、シリコン酸化膜を絶縁膜とし、シリコン半導体膜を
センサ基板として構成された圧力センサにも適用可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る圧力センサの全体構成
を示す概略断面図である。
【図2】図1中の丸で囲んだA部の概略を拡大して示す
斜視図である。
【図3】センサチップをその表面から見たときの模式的
平面構成を示す図である。
【図4】センサチップ40の模式的断面構成を示す図で
ある。
【図5】シールド層による効果の説明図である。
【図6】シールド層接地用パッドとブリッジ回路接地用
パッドとを別体とし、別配線系統で接地した場合の検出
方法を示す説明図である。
【図7】シールド層接地用パッドとブリッジ回路接地用
パッドとを同一の1個のパッドとした場合の検出方法を
示す説明図である。
【図8】第1のオペアンプと第2のオペアンプの周波数
特性を模式的に示す図である。
【図9】本発明のノイズ抑制効果を具体的に示す図であ
る。
【図10】センサチップの他の例を示す模式的断面構成
図である。
【図11】従来の圧力センサの一般的な全体構成を示す
概略断面図である。
【図12】図11中のダイヤフラム近傍の構成を拡大し
て示す模式的断面図である。
【符号の説明】
10…金属ステム、11…ダイヤフラム、30…ハウジ
ング、40…センサチップ(センサ基板)、40a…P
型層(第1の導電型層)、40b…N型層(第2の導電
型層)、40c…P型領域(第1の導電型領域)、41
…歪みゲージ、42b…ブリッジ回路接地用パッド、4
4…シールド層、46…シールド層接地用パッド、48
…ブリッジ回路、50…絶縁膜、72…ターミナル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 宏明 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 鈴木 康利 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC02 DD01 DD05 EE13 FF38 GG01 GG15 HH11 4M112 AA01 AA02 BA01 CA03 CA04 CA09 CA13 CA15 EA03 FA01 FA08 GA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製のハウジング(30)と、 このハウジング内に収納され、圧力検出用のダイヤフラ
    ム(11)を有する金属ステム(10)と、 この金属ステムにおける前記ダイヤフラムの表面に絶縁
    膜(50)を介して固定された半導体よりなるセンサ基
    板(40)と、 このセンサ基板に形成され前記ダイヤフラムの歪みを電
    気信号に変換するための歪みゲージ(41)とを備える
    圧力センサにおいて、 前記センサ基板における前記歪みゲージと前記絶縁膜と
    の間の部位に、前記金属ステムと前記歪みゲージとを電
    気的に遮断するシールド層(44)が設けられているこ
    とを特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記センサ基板(40)はシリコン半導
    体チップよりなり、前記絶縁膜(50)側の面から反対
    側の面に向かって、第1の導電型層(40a)、第2の
    導電型層(40b)が順次積層されたものであり、 前記シールド層(44)は前記第1の導電型層により構
    成され、前記歪みゲージ(41)は、前記第1の導電型
    層とは分離して前記第2の導電型層内に形成された第1
    の導電型領域(40c)により構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 【請求項3】 前記シールド層(44)は接地されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力セン
    サ。
  4. 【請求項4】 前記歪みゲージ(41)は、前記ダイヤ
    フラム(11)の歪みに応じた抵抗値変化を前記電気信
    号に変換するためのブリッジ回路(48)を構成する複
    数個のものよりなり、 前記センサ基板(40)には、前記シールド層(44)
    を接地するためのシールド層接地用パッド(46)と前
    記ブリッジ回路を接地するためのブリッジ回路接地用パ
    ッド(42b)とが別々に設けられており、 これらシールド層接地用パッドとブリッジ回路接地用パ
    ッドとは、前記ハウジング(30)に設けられた接地用
    のターミナル(72)に対して別々の配線により接続さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    1つに記載の圧力センサ。
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