JP2002194056A - エポキシ樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物及びその硬化物

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泰昌 赤塚
Masaru Kudo
勝 工藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カチオン重合開始剤により速やかに硬化し、し
かもその硬化物は耐熱性に優れイオン性不純物の少ない
エポキシ樹脂組成物を提供すること。 【解決の手段】ビスフェノールA型エポキシ樹脂を核水
添することにより得られる脂環式エポキシ樹脂とカチオ
ン性重合開始剤を必須成分とするエポキシ樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はその硬化物の信頼性
が高い硬化性、耐熱性に優れるカチオン重合性エポキシ
樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】脂環式エポキシド化合物をカチオン重合
開始剤によって硬化させることは酸素の影響を受けない
ため従来から一般的に行われている。またエポキシド化
合物の重合速度を促進するためにオキセタン環を含有す
る化合物を添加する方法も知られている。しかしなが
ら、通常脂環式エポキシド化合物の場合、その硬化物の
弾性率が高く脆い点が問題であった。この様な問題を解
決するために例えば核水添されたビスフェノールAをル
イス酸触媒存在下においてエピハロヒドリン及びアルカ
リ金属水酸化物と反応させることによりジグリシジルエ
ーテル化したエポキシ樹脂が用いられることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの様な
製法で製造させたエポキシ樹脂は一般に含有塩素量が1
〜5重量%と極めて高く、高度な信頼性の要求される電
気・電子部品用途には適さないものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこうした実
状に鑑み、信頼性、耐熱性に優れた硬化物を与え、硬化
速度の速いエポキシ樹脂組成物を求めて鋭意研究した結
果、本発明を完成させるに到った。
【0005】すなわち本発明は (1)(a)下記式(1)
【0006】
【化2】 (式中、nは平均値であり正数を表す。)で表されるエ
ポキシ樹脂であって、それが含む全塩素量が1000p
pm以下であるエポキシ樹脂(b)カチオン性重合開始
剤を必須成分とするエポキシ樹脂組成物、(2)成分
(c)として1分子中にオキセタン環を1個以上有する
化合物を含有する上記(1)記載のエポキシ樹脂組成
物、(3)上記(1)又は(2)記載のエポキシ樹脂組
成物の硬化物を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のエポキシ樹脂組成物に使
用されるエポキシ樹脂は例えば、ビスフェノールAとエ
ピハロヒドリンとの反応をアルカリ金属水酸化物及び非
プロトン性極性溶媒の存在下で行うことにより得られた
エポキシ樹脂を、更に公知の方法によって核水素化する
ことにより得ることが出来る。
【0008】式(1)のエポキシ樹脂を得る反応におい
て、アルカリ金属水酸化物はその水溶液を使用してもよ
く、その場合は該アルカリ金属水酸化物の水溶液を連続
的に反応系内に添加すると共に減圧下、または常圧下連
続的に水及びエピハロヒドリンを流出させ、更に分液し
水は除去しエピハロヒドリンは反応系内に連続的に戻す
方法でもよい。
【0009】通常これらの反応において使用されるエピ
ハロヒドリンの量はビスフェノールAの水酸基1当量に
対し通常0.8〜12モル、好ましくは0.9〜11モ
ルである。またジメチルスルホン、ジメチルスルホキシ
ド等の非プロトン性極性溶媒の添加量はエピハロヒドリ
ンの使用量に対し通常5〜150重量%、好ましくは1
0〜140重量%である。
【0010】これらのエポキシ化反応の反応物を水洗
後、または水洗無しに加熱減圧下でエピハロヒドリンや
溶媒等を除去する。また更に全塩素量の少ないエポキシ
樹脂とするために、回収したエポキシ樹脂をトルエン、
メチルイソブチルケトンなどの溶剤に溶解し、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物
の水溶液を加えて反応を行い、閉環を確実なものにする
ことも出来る。この場合アルカリ金属水酸化物の使用量
はビスフェノールAの水酸基1当量に対して通常0.0
1〜0.3モル、好ましくは0.05〜0.2モルであ
る。反応温度は通常50〜120℃、反応時間は通常
0.5〜2時間である。
【0011】反応終了後、生成した塩を濾過、水洗など
により除去し、更に加熱減圧下溶剤を留去することによ
り、全塩素量の低いビスフェノールA型エポキシ樹脂が
得られる。
【0012】得られたビスフェノールA型エポキシ樹脂
を核水添する方法としては公知の方法が採用できる。例
えばビスフェノールA型エポキシ樹脂をエーテル系溶剤
に溶解し、ロジウムまたはルテニウムをグラファイトに
担持した触媒の存在下、加圧下で水素化することにより
得ることが出来る。
【0013】エーテル系溶剤としてはテロラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどが挙げられる。グラファイトとして
は表面積が10m/g以上、400m/g以下の担
体を用いる。反応は、圧力1〜30MPa、温度30〜
150℃、反応温度1〜20時間の範囲内で行う。反応
終了後、触媒を濾過により除去し減圧下でエーテル系有
機溶剤が無くなるまで留去することにより本発明のエポ
キシ樹脂組成物に用いられるエポキシ樹脂を得ることが
出来る。こうして得られたエポキシ樹脂は式(1)で表
されるが、式(1)においてnは通常平均値を表し、
0.001〜5が好ましい。
【0014】式(1)で表されるエポキシ樹脂中に含有
される全塩素の量は通常1000ppm以下であり、好
ましくは800ppm以下である。本発明のエポキシ樹
脂組成物中に含まれる式(1)で表されるエポキシ樹脂
の割合は通常10〜90重量%であり、好ましくは20
〜80重量%である。
【0015】本発明のエポキシ樹脂組成物は、エポキシ
樹脂として式(1)で表される成分を含むが、他のエポ
キシ樹脂を併用することも出来る。併用し得るエポキシ
樹脂としては1分子中にエポキシ基を2個以上有するも
のであれば特に制限はない。具体的にはノボラック型エ
ポキシ樹脂、ジシクロペンタジエンフェノール縮合型エ
ポキシ樹脂、キシリレン骨格含有フェノールノボラック
型エポキシ樹脂、ビフェニル骨格含有ノボラック型エポ
キシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂、テトラメチルビフェノール型
エポキシ樹脂などが挙げられるがこれらに限定されるも
のではない。これらのエポキシ樹脂は更に2種以上を併
用することも出来る。尚、このようなエポキシ樹脂の全
塩素量も1000ppm以下であるものを併用するのが
好ましい。
【0016】本発明における成分(b)であるカチオン
重合開始剤は、可視光線、紫外線、X線、電子線等のエ
ネルギー線を照射もしくは加熱することにより、ブレン
ステッド酸やルイス酸を発生し、エポキシ基の重合反応
を開始する機能がある。成分(b)の例としては、ジア
ゾニウム塩、スルホニウム塩、ヨードニウム塩等が挙げ
られる。
【0017】具体的には、ベンゼンジアゾニウムヘキサ
フルオロアンチモネート、ベンゼンジアゾニウムヘキサ
フルオロフォスフェート、ベンゼンジアゾニウムヘキサ
フルオロボーレート、トリフェニルスルホニウムヘキサ
フルオロアンチモネート、トリフェニルスルホニウムヘ
キサフルオロフォスフェート、トリフェニルスルホニウ
ムヘキサフルオロボーレート、4,4’−ビス[ビス
(2−ヒドロキシエトキシフェニル)スルフォニオ]フ
ェニルスルフィドビスヘキサフルオロフォスフェート、
ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネー
ト、トリクミルヨードニウムテトラキスペンタフルオロ
フェニルボレート、ジフェニルヨードニウムヘキサフル
オロフォスフェート、ジフェニル−4−チオフェノキシ
フェニルスルフォニウムヘキサフルオロフォスフェート
等を挙げることができる。
【0018】成分(b)は市販品を容易に入手すること
が可能で例えば、カヤラッドPCI−220、カヤラッ
ドPCI−620(商品名:いずれも日本化薬製)、U
VI−6990(商品名:ユニオンカーバイド製)、ア
デカオプトマーSP−150、アデカオプトマーSP−
170(商品名:いずれも旭電化製)、CIT−137
0、CIT−1682、CIP−1866S、CIP−
2048S、CIP−2064S(商品名:いずれも日
本曹達製)、DPI−101、DPI−102、DPI
−103、DPI−105、MPI−103、MPI−
105、BBI−101、BBI−102、BBI−1
03、BBI−105、TPS−101、TPS−10
2、TPS−103、TPS−105、MDS−10
3、MDS−105、DTS−102、DTS−103
(商品名:いずれも、みどり化学製)、PI−2074
(ローディア製)等を挙げることができる。
【0019】本発明のエポキシ樹脂組成物中に含有され
る成分(b)の使用量は、組成物の固形分を100重量
部としたとき、1〜20重量部が好ましく、特に好まし
くは、1〜15重量部である。
【0020】さらに必要に応じて、アントラセン、9,
10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジエトキシ
アントラセン、9,10−ジプロポキシアントラセン、
2−エチル−9,10−ジメトキシアントラセン、2−
エチル−9,10−ジエトキシアントラセン、2−エチ
ル−9,10−ジプロポキシアントラセン、フルオレ
ン、ピレン、スチルベン、4’−ニトロベンジル−9,
10−ジメトキシアントラセン−2−スルホネート、
4’−ニトロベンジル−9,10−ジエトキシアントラ
セン−2−スルホネート、4’−ニトロベンジル−9,
10−ジプロポキシアントラセン−2−スルホネート等
の増感剤を併用して使用することができる。これら増感
剤の使用量は、成分(b)であるカチオン重合開始剤に
対し、1〜200重量%、より好ましくは、5〜150
重量%である。
【0021】本発明のエポキシ樹脂組成物は必要により
成分(c)としてオキセタン環含有化合物を含有する。
成分(c)は本発明のエポキシ樹脂組成物の硬化速度を
速めるのに効果がある。成分(c)を構成するオキセタ
ン環含有化合物としては3−エチル−3−ヒドロキシメ
チルオキセタン、下記式(2)
【0022】
【化3】 で表される化合物、下記式(3)
【0023】
【化4】 で表される化合物、下記式(4)
【0024】
【化5】 (式中、Rは水素原子或いは炭素数1〜4のアルキル基
を表す。Xは下記式(5)
【0025】
【化6】 で表される基のいずれかを表す。)で表される化合物等
が挙げられる。
【0026】本発明のエポキシ樹脂組成物において、上
記のようなオキセタン環含有化合物は、組成物中で通常
20〜80重量%、好ましくは30〜70重量%を占め
る割合で使用する。これらのオキセタン環含有化合物は
市販のものを容易に入手することができる。
【0027】本発明の組成物には、更に、塗布適性、耐
熱性、密着性、硬度等の特性を向上する目的で、硫酸バ
リウム、チタン酸バリウム、酸化ケイ素粉、微粉状酸化
ケイ素、無定形シリカ、タルク、クレー、炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アル
ミニウム、雲母粉、テフロン(登録商標)粉等の充填剤
が使用できる。その使用量は、本発明の組成物の固形分
を100重量%としたとき、通常60重量%以下、好ま
しくは5〜40重量%を占める割合である。
【0028】更に、必要に応じて、フタロシアニン・ブ
ルー、フタロシアニン・グリーン、アイオジン・グリー
ン、ジスアゾイエロー、クリスタルバイオレット、酸化
チタン、カーボンブラック、ナフタレンブラックなどの
着色剤、アスベスト、オルベン、ベントン、モンモリロ
ナイト等の増粘剤、シリコーン系、フッ素系、高分子系
等の消泡剤および/または、レベリング剤のような添加
剤類を適量加えることができる。
【0029】本発明の組成物は、成分(a)、(b)並
びに必要により成分(c)、充填剤及び添加剤類を、好
ましくは前記の割合で配合し、ロールミル等で均一に混
合、溶解、分散等することにより得ることができる。ま
た、主に粘度調整のため、所望により溶剤を併用しても
良い。この溶剤は各成分を製造する時に使用した溶剤を
除去せずに使用しても良い。溶剤としては、例えばアセ
トン、エチルメチルケトン、シクロヘキサノンなどのケ
トン類、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラメチル
ベンゼンなどの芳香族炭化水素類、エチレングリコール
ジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールジエチルエーテルなどのグリコールエ
ーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ
アセテート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロ
ソルブアセテート、カルビトールアセテート、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエス
テル類、石油エーテル、石油ナフサ、水添石油ナフサ、
ソルベントナフサなどの石油系溶剤、γ−ブチロラクト
ン等の有機溶剤類が挙げられる。
【0030】本発明の硬化物は、可視光線、紫外線、X
線、電子線等のエネルギー線照射及び加熱により本発明
の組成物を硬化させたものである。可視光線、紫外線、
X線、電子線等のエネルギー線照射による硬化は常法に
より行うことができる。例えば紫外線を照射する場合、
低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノン灯、
紫外線発光レーザー(例えばエキシマーレーザー)等の
紫外線発生機を用いればよい。
【0031】
【実施例】次に本発明を実施例、比較例により更に具体
的に説明するが、以下において部は特に断わりのない限
り重量部である。
【0032】合成例1 温度計、滴下ロート、冷却管、撹拌器を取り付けたフラ
スコに窒素ガスパージを施しながらビスフェノールA1
14部、エピクロルヒドリン370部、ジメチルスルホ
キシド185部、水3.7部を仕込み撹拌下で30℃ま
で昇温し、溶解させた。次いでフレーク状水酸化ナトリ
ウム40.4部を100分かけて分割添加し、その後、
更に30℃で1.5時間、45℃で1時間、70℃で1
時間反応させた。反応終了後、ロータリーエバポレータ
ーを使用して加熱減圧下、ジメチルスルホキシド及び過
剰のエピクロルヒドリン等を留去し残留物に338部の
メチルイソブチルケトン及びジメチルスルホキシド8.
5を加え溶解した。このメチルイソブチルケトンの溶液
を70℃に加熱し30重量%の水酸化ナトリウム水溶液
6.7部を添加し、1時間反応させた後洗浄液が中性に
なるまで水洗を繰り返した。更に水層は分離除去し、エ
ポキシ樹脂(A)162部を得た。得られたエポキシ樹
脂は液状でありE型粘度計を用いて測定した25℃にお
ける粘度は13Pa・s、エポキシ当量は185g/e
q、全塩素量は550ppmであった。
【0033】攪拌機及び温度計を備えたオートクレーブ
内に、得られたエポキシ樹脂(A)を100部、テトラ
ヒドロフランを100部及び、5重量%ロジウム/95
重量%グラファイト(グラファイトの表面積:130m
/g)触媒0.5部を仕込み、水素圧力7MPa、撹
拌数500〜800rpmの条件を保持しながら、3時
間還元反応を行った。反応終了後冷却し触媒を濾別した
後、テトラヒドロフランをエバポレーターを用いて減圧
下50℃で留去させ式(1)で表されるエポキシ樹脂
(A)94部を得た。 得られたエポキシ樹脂は液状で
ありE型粘度計を用いて測定した25℃における粘度は
1.5Pa・s、エポキシ当量は210g/eq、全塩
素量は520ppmであった。
【0034】実施例1〜2 成分(a)として実施例1で得られたエポキシ樹脂
(A)、成分(b)としてカチオン重合開始剤(商品名
PI−2074:ローディア製ヨードニウム塩系カチオ
ン重合開始剤)を、成分(c)として前記式(3)で表
されるオキセタン化合物(C)を、増感剤として2−エ
チル−9,10−ジメトキシアントラセンを用いて表1
に示す割合で配合し均一に混合してエポキシ樹脂組成物
とした。
【0035】得られた各組成物をアルミカップの底に2
mmの厚さで塗布し、紫外線露光装置((株)オーク製
作所、型式HMW−680GW)を用いて、3分間紫外
線を照射した(照射量3000mJ/cm )。照射
後の組成物を120℃で1時間加熱し、硬化反応を促進
させた。
【0036】下記の条件で得られた硬化物のガラス転移
温度を測定し表1の硬化物の物性の欄に示した。
【0037】ガラス転移点 熱機械測定装置(TMA):真空理工(株)製 TM−
7000 昇温速度:2℃/min.
【0038】また得られた硬化物を微粉砕し、50メッ
シュパス100メッシュオンで粒径を合わせ5部を50
部のイオン交換水中に分散させ121℃20時間でPC
T(プレッシャークッカーテスト)を行った。得られた
抽出水を濾過しイオンクロマトグラフィーを用いて塩素
イオンの濃度を測定した。
【0039】 表1 樹脂組成 実施例1 実施例2 比較例1 エポキシ樹脂(A) 6.0 3.0 0 EP−4080 0 0 6.0 PI−2074 0.7 0.7 0.7 オキセタン化合物(C) 3.0 増感剤 0.7 0.7 0.7 硬化物性 ガラス転移温度(℃) 126 131 114 塩素イオン濃度(ppm) 12 9 890
【0040】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物はカチオン
硬化剤により速やかに重合して優れた硬化物性を発現
し、しかも電気・電子部品用途に悪影響を及ぼすイオン
性不純物の量が極めて少ない。従って、本発明のエポキ
シ樹脂組成物は、成形材料、注型材料、積層材料、塗
料、接着剤、レジストなどの広範囲の用途にきわめて有
用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)下記式(1) 【化1】 (式中、nは平均値であり正数を表す。)で表されるエ
    ポキシ樹脂であって、それが含む全塩素量が1000p
    pm以下であるエポキシ樹脂 (b)カチオン性重合開始剤 を必須成分とするエポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】成分(c)として1分子中にオキセタン環
    を1個以上有する化合物を含有する請求項1記載のエポ
    キシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のエポキシ樹脂組成物
    の硬化物。
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