JP2002191489A - 宅配物ロッカー用受領印捺印装置 - Google Patents

宅配物ロッカー用受領印捺印装置

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JP2002191489A
JP2002191489A JP2000396164A JP2000396164A JP2002191489A JP 2002191489 A JP2002191489 A JP 2002191489A JP 2000396164 A JP2000396164 A JP 2000396164A JP 2000396164 A JP2000396164 A JP 2000396164A JP 2002191489 A JP2002191489 A JP 2002191489A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 宅配物の受取人不在時における宅配物の配達
業務が効率化し、その宅配物を受け取る受取人の利便性
も向上させる。 【解決手段】 受領印を捺印する印章5、受領印が捺印
される伝票20が定位置に配置されたことを検出する伝
票検出手段であるマイクロスイッチ10、宅配物が宅配
物ロッカーに収納され、なおかつ、マイクロスイッチ1
0が、伝票20が定位置に配置されたことを検出した場
合にのみ、印章5を移動させ、受領印の捺印を行わせる
印章移動手段である電磁石6、支柱7、駆動棒8及び回
路部11によって、宅配物ロッカー用受領印捺印装置1
を構成し、受取人不在時に配達された宅配物を宅配物ロ
ッカーに収納した際、この宅配物ロッカー用受領印捺印
装置1によって、伝票20にその受領印を捺印する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受領印を捺印する
宅配物ロッカー用受領印捺印装置に関し、特に、受取人
の不在時に配達された宅配物を一時預かりする宅配物ロ
ッカーにおいて受領印の捺印を行う宅配物ロッカー用受
領印捺印装置に関する。
【0002】
【従来の技術】郵便等によって宅配物が配達される場
合、その宅配物の受け渡しは、一般に、配達人から受取
人へ手渡しによって行われる。これは、宅配物の受け渡
しの確実性を確保するためであり、このように宅配物を
受領した受取人は、配達人が持参した所定の伝票に宅配
物を受領した旨を証明するための捺印或いはサインを行
い、配達人は、この捺印或いはサインが行われた伝票を
持ち帰る。この伝票は、宅配物が受取人によって受領さ
れた旨を証明する証拠となり、宅配物が配達されていな
い等の配達上の問題が生じた場合、受取人による受領を
証明する法的根拠となる。
【0003】また、一般に、配達時にその受取人が不在
であった場合、その宅配物の受け渡しは行われず、配達
人は、宅配物の受け渡しのために訪問を行った旨、及び
宅配物の受け渡し方法等を記した不在時配達伝票を受取
人の郵便受け等に投函する。帰宅した受取人は、自宅の
郵便受け等に投函された不在時配達伝票を参照し、そこ
に記された所定の方法、例えば、配達を希望する日時を
指定し、その指定日時に配達をしてもらう、或いは、宅
配物が持ち帰られた郵便局等に受取人が出向く等の方法
によって、宅配物の受け取りを行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は、宅配物の配達時に受取人が不在であった場合、その
宅配物は配達人によって一旦持ち帰られ、その後、不在
時配達伝票の指示に応じ、受取人が配達日時を指定した
場合、配達人は、再度、その宅配物の配達を行わなけれ
ばならないため、配達業務が非効率なものとなっていた
という問題点がある。
【0005】また、宅配物の受取人側にとっても、不在
時に宅配物を受領できないことは不都合であり、宅配物
受領の利便性に欠けるという問題点もある。本発明はこ
のような点に鑑みてなされたものであり、宅配物の配達
業務を効率化することが可能な宅配物ロッカー用受領印
捺印装置を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明の他の目的は、宅配物の受取
人の利便性を向上させる宅配物ロッカー用受領印捺印装
置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、受取人の不在時に配達された宅配物を一
時預かりする宅配物ロッカーによって前記宅配物が受領
された旨を証明する受領印を捺印する宅配物ロッカー用
受領印捺印装置において、上面に平坦部を有するベース
部と、前記ベース部と分離可能なように構成され、前記
ベース部の上部に取り付けられた伝票ガイド板と、前記
受領印の捺印を行う印章と、前記受領印が捺印される伝
票が定位置に配置されたことを検出する伝票検出手段
と、前記宅配物が前記宅配物ロッカーに収納され、なお
かつ、前記伝票検出手段が、前記伝票が定位置に配置さ
れたことを検出した場合にのみ、前記印章を移動させ、
前記受領印の捺印を行わせる印章移動手段とを有するこ
とを特徴とする宅配物ロッカー用受領印捺印装置が提供
される。
【0008】ここで、受取人の不在時に配達された宅配
物は、その配達人によって宅配物ロッカーに収納され、
ベース部と伝票ガイドとの間には、その配達に関する伝
票が挿入され、伝票検出手段は、伝票が定位置に配置さ
れたことを検出し、印章移動手段は、宅配物が宅配物ロ
ッカーに収納され、なおかつ、伝票検出手段が、伝票が
定位置に配置されたことを検出した場合にのみ、印章を
移動させ、印章は、この移動により、伝票に受領印を捺
印する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本形態における宅配物ロ
ッカー用受領印捺印装置1の構成を例示した平面図であ
り、図2の(a)はその正面図、図2の(b)は背面
図、図3の(a)は右側面図、図3の(b)は左側面図
である。また、図4の(a)は、図1におけるB―B断
面図、図4の(b)は、その伝票ガイド板側伝票誘導部
3a付近の拡大図であり、図5は、図2の(a)におけ
るC―C断面図である。
【0010】宅配物ロッカー用受領印捺印装置1は、受
取人の不在時等に配達された宅配物がその宅配物を一時
預かりする宅配物ロッカーに収納された際、その受領を
証明する受領印を伝票20に捺印する自動捺印装置であ
る。
【0011】この宅配物ロッカー用受領印捺印装置1
は、例えば、上面に平面部を有するベース部2、ベース
部2の上部に、ベース部2と分離可能なように構成さ
れ、ベース部2の上部に取り付けられる伝票ガイド板
3、ベース部2と伝票ガイド板3との間に設けられ、ベ
ース部2と伝票ガイド板3との間に挿入された伝票20
の位置決めを行うスペーサ15a、15b、受領印の捺
印を行う印章5、印章5がベース部2の平面部と略垂直
に上下移動できるように印章5を保持する印章保持機構
4、伝票20が定位置に配置されたことを検出する伝票
検出手段であるマイクロスイッチ10、宅配物が宅配物
ロッカーに収納され、なおかつ、伝票検出手段が、伝票
が定位置に配置されたことを検出した場合にのみ、印章
5を移動させ、受領印の捺印を行わせる印章移動手段で
ある回路部11、電磁石6、支柱7及び駆動棒8、駆動
棒8を支柱7に取り付ける取り付け軸13a、駆動棒8
を電磁石6に取り付ける取り付け軸13b、支柱7を伝
票ガイド板3の上面に取り付けるねじ9a〜9d、マイ
クロスイッチ10を伝票ガイド板3に取り付けるねじ9
e、ベース部2の上部に伝票ガイド板3を取り付ける取
り付けねじ12a、12b、及び支柱7と駆動棒8との
角度を変化させることにより、印章5の捺印時間の調節
を行う調節ねじ14を有している。
【0012】ベース部2は、例えば、上面に平坦部を有
する略四角形の板であり、向かい合う一組の縁部分に
は、取り付けねじ12a、12bがねじ込まれる図示し
ていない2つのねじ穴が形成される。なお、ベース部2
を構成する材質としては、ある程度の機械的強度を有す
るものであれば、鉄板の表面を亜鉛でめっきしたもの等
特に制限なく使用できる。
【0013】伝票ガイド板3は、例えば、略四角形に形
成された板の一辺を略垂直に、その一辺と向かい合う一
辺を斜めに、それぞれ同一方向に折り返したような形状
を有しており、この斜めに折り返されたような形状を有
する部分が、ベース部2と伝票ガイド板3との間(伝票
挿入部16)に挿入される伝票20を定位置に誘導する
伝票ガイド板側伝票誘導部3aとなる構成となってい
る。
【0014】ここで、この伝票ガイド板側伝票誘導部3
aは、その折り返し角度θ1(伝票ガイド板3において
折り返されたようになっていない部分の延長面(図4の
(b)に示す点線)と、伝票ガイド板側伝票誘導部3a
の底面部分とでなす角度)が、30°以上60°以下の
範囲(30°≦θ1≦60°)となるように形成される
ことが望ましい。これは、折り返し角度θ1が小さすぎ
ると、伝票ガイド板側伝票誘導部3aによって誘導可能
な伝票20の誘導範囲が小さくなり、結果として、伝票
20の伝票挿入部16への挿入が困難になり、また、折
り返し角度θ1が大きすぎると、挿入された伝票20と
伝票ガイド板側伝票誘導部3aの底面とのなす角度が大
きくなり、伝票20の誘導自体が困難となるからであ
る。なお、この伝票20の誘導の様子については、後述
する。
【0015】また、例えば、伝票ガイド板3の中心付近
には、その表裏面を略円状に貫通し、捺印時に印章5が
通過する図示していない印章通過口が形成され、さら
に、その両端の縁部分には、取り付けねじ12a、12
bが挿入される図示していないねじ穴が設けられる。な
お、伝票ガイド板3を構成する材質としては、ある程度
の機械的強度を有するものであれば、鉄板の表面を亜鉛
でめっきしたもの等特に制限なく使用できる。
【0016】図5に示すように、スペーサ15a、15
bは、例えば、平面投影形状が、略長方形の1頂点を斜
めに切除した略5角形となるような形状を有し、この斜
めに削除したような部分が、ベース部2と伝票ガイド板
3との間に挿入される伝票20を定位置に誘導するスペ
ーサ側伝票誘導部15aa、15baとなる構成となっ
ている。ここで、このスペーサ側伝票誘導部15aa、
15baは、伝票ガイド板側伝票誘導部3aの場合と同
様な理由により、その誘導角度θ2、θ3(スペーサ1
5a、15b側面の延長面(図5に示す点線)と、上述
の略長方形の1頂点を斜めに切除した面とでなす角度)
が、5°以上40°以下の範囲(5°≦θ2、θ3≦4
0°)となるように形成されることが望ましい。なお、
この伝票20の誘導の様子については、後述する。
【0017】また、スペーサ15a、15bの中心付近
には、取り付けねじ12a、12bが挿入されるねじ穴
15ab、15bbが、その表裏面を貫通するように形
成される。なお、スペーサ15a、15bを構成する材
質としては、ある程度の機械的強度を有するものであれ
ば、金属、絶縁体等特に制限なく使用することができ
る。
【0018】印章5には、例えば、捺印する受領印の形
状が形成された先端部へのインク供給を自動的に行うこ
とができるものであれば、その構造、原理等特に制限な
く使用できる。ただし、メンテナンスの簡略化のため、
できるだけ少ない回数のインク交換で、できるだけ多く
の捺印が可能な構造であることが望ましい。
【0019】印章保持機構4は、例えば、印章5ととも
に構成され、一般市場に流通しているものを流用するこ
ととしてもよく、また、本装置の使用に適した形状に形
成したものを用いることとしてもよい。
【0020】マイクロスイッチ10は、例えば、マイク
ロスイッチ10本体に保持された一端を回転軸とした回
転運動を行うスイッチ板10aを有する機械的なスイッ
チである。マイクロスイッチ10のオン・オフの切り替
えは、このスイッチ板10aに伝票20の縁部分を押し
つけ、このスイッチ板10aを回転させることによって
行われる。
【0021】回路部11は、例えば、配線パターンが形
成された実装基板に半導体等の各種電子部品が実装され
ることによって構成され、印章5の移動を制御するロジ
ックとしての機能を果たす。
【0022】電磁石6は、例えば、棒状に形成された駆
動部6aを有しており、この駆動部6aは、電磁石6に
所定の電流が与えられることにより上下方向に移動す
る。本形態では、この駆動部6aは、電磁石6に所定の
電流が与えられた際に上方向に移動し、電流の供給が所
定以下となった際に下方向に移動する。
【0023】支柱7は、例えば、略長方形の板をコの字
状に折り返し、さらにその両端部分を外側に略直角に折
り返したような形状を有しており、その外側に略直角に
折り返されたように形成される部分を、ねじ9a〜9d
によって、伝票ガイド板3の上面にねじ止めすることに
より、伝票ガイド板3へ取り付けられる。また、支柱7
には、このように伝票ガイド板3に取り付けられた際、
最上部に位置することとなる上面部7aに、調節ねじ1
4が挿入される図示していないねじ穴が、同じく伝票ガ
イド板3に取り付けられた際、伝票ガイド板3と略垂直
に配置されることとなる側面部7b、7cに、取り付け
軸13aが挿入される図示していない軸受け穴が、それ
ぞれ形成される。なお、支柱7を構成する材質として
は、ある程度の機械的強度を有するものであれば、鉄板
の表面を亜鉛でめっきしたもの等特に制限なく使用でき
る。
【0024】駆動棒8は、例えば、長方形の板をコの字
型に折り返したような形状に形成された棒状の構造体で
あり、このように折り返された両側面部分には、取り付
け軸13a、13bを取り付けるための図示していない
軸受け穴が、この両側面部分に挟まれた上面部分には、
印章5にインクを補充するための貫通穴であるインク投
入口8aが、それぞれ設けられる。
【0025】図5に示すように、ベース部2の上面に
は、回路部11が取り付けられ、また、ベース部2にの
向かい合う一組の縁の上面部分には、2個のスペーサ1
5a、15bが、スペーサ側伝票誘導部15aa、15
ba以外の部分における相互の間隔が伝票20の幅より
もわずかに広くなり、スペーサ側伝票誘導部15aa、
15baが相互に向かい合うように配置される。
【0026】このようにベース部2上に配置されたスペ
ーサ15a、15bのさらに上面には、伝票ガイド板3
が配置され、以上のように配置されたベース部2、スペ
ーサ15a、15b及び伝票ガイド板3は、取り付けね
じ12a、12bによって、相互にねじ止め固定され
る。これにより、伝票ガイド板3は、ベース部2の上部
に、ベース部2から一定の間隔をおいて、ベース部2の
平面部と略平行に配置されることとなり、このように配
置されたベース部2、伝票ガイド板3及びスペーサ15
a、15bによって囲まれる隙間は、伝票20が挿入さ
れる伝票挿入部16を構成することとなる。
【0027】伝票ガイド板3の上面には、印章5をベー
ス部2の平面部と略垂直に上下移動できるように保持し
た印章保持機構4が取り付けられる。ここでの取り付け
は、印章保持機構4が伝票ガイド板3に設けられた印章
通過口の上部に配置され、それに保持された印章5が印
章通過口の真上に位置するように行われる。
【0028】また、伝票ガイド板3の上面には、支柱7
が、ねじ9a〜9dによってねじ止め固定され、伝票ガ
イド板3の略直角に折り返された部分には、電磁石6の
側面が取り付けられる。また、伝票ガイド板3の略直角
に折り返された部分の一部は、さらに略直角に折り返さ
れており、このさらに折り返された部分には、マイクロ
スイッチ10が、ねじ9eによって、ねじ止め固定され
る。これによりマイクロスイッチ10は、伝票ガイド板
3におけるスペーサ15a、15bが設けられていない
側の1つの縁部分に設けられ、このマイクロスイッチ1
0及びスペーサ15a、15bによって、後述する伝票
20の定位置への位置決めが行われることとなる。
【0029】図2の(a)に示すように、上面部7a、
側面部7b及び側面部7cに囲まれた支柱7の内側上部
付近には、駆動棒8の一端が配置され、このように配置
された駆動棒8の一端は、取り付け軸13aによって、
支柱7の側面部7b、7cに回転可能なように取り付け
られる。また、図2の(b)及び図3に示すように、駆
動棒8には、電磁石6の駆動部6aが、取り付け軸13
bによって、駆動棒8に対して回転可能なように取り付
けられ、さらに、図3に示すように、この駆動棒8にお
ける支柱7の取り付け部分と、電磁石6の駆動部6aの
取り付け部分との間部分には、印章5の上部が取り付け
られる。また、図1に示すように、駆動棒8は、駆動棒
8に設けられたインク投入口8aが印章5の真上に配置
されるように取り付けられ、これにより、このインク投
入口8aを介し、印章5へのインクの補充を行うことが
可能な構成となっている。
【0030】また、図3等に示すように、調節ねじ14
は、支柱7の上面部7aに設けられた図示していないね
じ穴にねじ込まれ、その先端部が、上述のように支柱7
に取り付けられた駆動棒8の上面部分に配置される。こ
こで、駆動棒8には調節ねじ14をねじ込むためのねじ
穴が設けられておらず、この調節ねじ14による駆動棒
8の固定は行われない。しかし、この駆動棒8の上面部
分の一部は、調節ねじ14の先端部によって位置決めさ
れ、この調節ねじ14の支柱7へのねじ込み度合いに応
じ、駆動棒8と支柱7との角度を変化させることが可能
となる。
【0031】図6は、このように調節ねじ14を用いて
駆動棒8と支柱7との角度θ4を変化させた様子を例示
した図1におけるB―B断面図である。上述のように、
調節ねじ14は支柱7の上面部7aにねじ込まれ、その
先端部は、回転可能なように支柱7に取り付けられた駆
動棒8の上面部分に配置される(図6の(a))。
【0032】ここで、調節ねじ14をさらにねじ込んだ
場合(図6の(b))、その調節ねじ14の先端は、駆
動棒8の上面部分を下方向(D方向)に加圧することと
なり、これにより、駆動棒8は、取り付け軸13aを回
転軸として、駆動棒8と支柱7との角度θ4が小さくな
る方向に回転することとなる。この駆動棒8の回転によ
り、駆動軸8に取り付けられている印章5は、下方向
(E方向)に移動することとなり、結果的に、印章5の
先端部とベース部2表面との距離を変化させることが可
能となる。
【0033】このように、調節ねじ14によって駆動棒
8と支柱7との角度θ4を変化させ、印章5の先端部と
ベース部2表面との距離を変化させることにより、後述
する捺印動作時における捺印時間(伝票20に印章5が
押しつけられている時間)を変化させることが可能とな
る。具体的には、調節ねじ14のねじ込み度合いを小さ
くし、印章5の先端部とベース部2表面との距離を大き
くとった場合、この捺印時間を短くすることが可能とな
り、一方、調節ねじ14のねじ込み度合いを大きく、印
章5の先端部とベース部2表面との距離を小さくとった
場合、この捺印時間を長くすることが可能となる。ここ
で、捺印時間が短すぎた場合、伝票20への受領印の捺
印が十分に行えない不具合が生じ、また、捺印時間が長
すぎた場合、配達人が伝票挿入部16内の伝票20を引
き抜く際、その伝票20が捺印状態(伝票20に印章5
が押しつけられている状態)である可能性が増加し、捺
印状態で伝票20を引き抜くことによって生じる伝票破
れ等の不具合が生じる可能性が増加する。利用者は、こ
の調節ねじ14を用いることにより、このような不具合
が生じにくい適切な捺印時間を設定することが可能とな
り、宅配物ロッカー用受領印捺印装置1の使いやすさを
向上させることが可能となる。
【0034】図7は、前述のように構成された宅配物ロ
ッカー用受領印捺印装置1が分離される様子を例示した
左側面図である。前述のように、伝票ガイド板3は、ベ
ース部2と分離可能なように構成され、取り付けねじ1
2a、12bによって、ベース部2に取り付けられてい
る。そのため、この取り付けねじ12a、12bを取り
外すことにより、図7のように、伝票ガイド板3とベー
ス部2とを容易に分離することが可能となり、図2に示
した伝票挿入部16内において伝票詰まり等のトラブル
が発生した場合、この分離により、このようなトラブル
を容易に取り除くことが可能となる。
【0035】図8は、宅配物ロッカー用受領印捺印装置
1が使用される宅配物ロッカー30の構成例を例示した
正面図であり、図9は、操作部32の構成を例示した拡
大図である。
【0036】宅配物ロッカー30は、受取人の不在時に
配達された宅配物の一時預かりを行う収納庫であり、例
えば、宅配物を収納する複数のボックス31a〜31
k、宅配物ロッカー30の操作等を行う操作部32等に
よって構成され、マンションの共通玄関等に配置され
る。ここで、ボックス31a〜31kの大きさは複数種
類用意され、収納される宅配物等の大きさに応じて使い
分けられる。
【0037】また、ボックス31aは、その正面に開閉
可能なドアを有しており、内部には、ボックス31a内
に宅配物が収納されたか否かを検知し、検出する荷物検
出センサ31aa、及びボックス31aのドアが閉めら
れたか否か判断するドア開閉検知センサ31abを有し
ている。このような構成は、他のボックス31b〜31
kについても同様であり、これらのボックス31b〜3
1kにも、ボックス31aと同様、開閉可能なドア、荷
物検出センサ及びドア開閉センサが設けられる。
【0038】操作部32は、例えば、宅配物の配達先指
定等の各種情報を入力するテンキー32a、入力指示等
の各種情報を表示する液晶表示画面32b、宅配物ロッ
カー30全体の制御を行うプロセッサ等のロッカー制御
装置32c、及び伝票20への受領印の捺印を行う宅配
物ロッカー用受領印捺印装置1を有している。
【0039】図10は、宅配物ロッカー30の電気的な
構成を例示した構成図である。上述したように、例え
ば、宅配物ロッカー30は、ボックス31a及び操作部
32を有しており、ボックス31aは、荷物検出センサ
31aa及びドア開閉検知センサ31abを、操作部3
2は、テンキー32a、液晶表示画面32b、ロッカー
制御装置32c及び宅配物ロッカー用受領印捺印装置1
を、宅配物ロッカー用受領印捺印装置1は、電磁石6、
回路部11及びマイクロスイッチ10をそれぞれ有して
いる。ここで、ロッカー制御装置32cは、テンキー3
2a、液晶表示画面32b、荷物検出センサ31aa、
ドア開閉検知センサ31ab、マイクロスイッチ10及
び回路部11と電気的に接続されており、回路部11
は、電磁石6と電気的に接続されている。なお、図10
では、説明の簡略化のため、ボックスとしてボックス3
1aのみを記載し、ボックス31aと操作部32との電
気的な接続のみを例示しているが、実際には、他のボッ
クス31b〜31kについても、ボックス31aと同様
に、操作部32と電気的に接続される。
【0040】次に、図1〜図10を用い、宅配物ロッカ
ー用受領印捺印装置1及び宅配物ロッカー30の動作に
ついて説明する。宅配物ロッカー30の利用を希望する
利用者は、その前提として、例えば、宅配物ロッカー3
0の管理者との利用契約を結び、このように利用契約を
結んだ利用者の部屋番号は、宅配物ロッカー30の図示
していない記録装置に記録される。
【0041】利用契約を結んだ利用者宅を宅配物の配達
人が訪問した際、その利用者が留守であった場合、その
配達人は、宅配物ロッカー30へ宅配物を収納すること
により、その配達業務を行う。以下に、配達人が行う宅
配物ロッカー30への宅配物収納手順について説明す
る。
【0042】まず、操作部32のロッカー制御装置32
cは、液晶表示画面32bに対し、メニュー番号の入力
指示表示を行わせる。ここでメニューとは、宅配物の配
達、配達された宅配物の受け取り等の宅配物ロッカー3
0に行わせようとする業務の種類のことであり、メニュ
ー番号とは、各メニューに付された番号のことである。
ここでのメニュー番号表示は、例えば、このメニューを
メニュー番号とともに表示し、その選択及びキー入力を
促すコメントを表示することにより行う。
【0043】この表示を見た配達人は、その表示に従い
メニューの選択を行い、そのメニュー番号をテンキー3
2aから入力する。ここで、配達人が宅配物ロッカー3
0に行わせようとしている業務は、宅配物の配達である
ため、それに対応するメニューを選択し、そのメニュー
番号の入力を行う。
【0044】入力されたメニュー番号の情報は、ロッカ
ー制御装置32cで処理され、次に、ロッカー制御装置
32cは、液晶表示画面32bに対し、配達を行う部屋
の部屋番号の入力指示表示を行わせる。この表示を見た
配達人は、その指示に従い、テンキー32aを用いて配
達を行う部屋番号を入力する。入力された部屋番号は、
ロッカー制御装置32cへ送られ、ロッカー制御装置3
2cは、送られた部屋番号が登録されている契約者の部
屋番号と一致するか否か判断する。ここで、部屋番号が
一致した場合、ロッカー制御装置32cは、その部屋番
号を配達人に再確認させるため、液晶表示画面32bに
対し、部屋番号の再確認表示を行わせる。この表示を確
認し、表示された部屋番号が正しいことを判断した配達
人は、テンキー32aを用い、確認が終了した旨を示す
確認入力を行う。
【0045】部屋番号の確認が終了すると、次に、ロッ
カー制御装置32cは、液晶表示画面32bに対してボ
ックスサイズの選択指示表示を行わせる。この表示を閲
覧した配達人は、配達する宅配物に対応するボックスサ
イズを選択し、テンキー32aを用いて入力する。入力
されたボックスサイズの情報は、ロッカー制御装置32
cに送られ、ロッカー制御装置32cは、入力されたボ
ックスサイズに対応する1つのボックスを、ボックス3
1a〜31kからランダムに決定する。収納するボック
スが決定すると、ロッカー制御装置32cは、決定した
ボックスの大きさ、番号、そのボックスが開く旨を液晶
表示画面32bに表示させる。配達人は、液晶表示画面
32bに表示されたこれらの内容を確認し、テンキー3
2aを用い、確認が終了した旨を示す確認入力を行う。
【0046】確認入力が行われると、ロッカー制御装置
32cは、決定したボックスの電気鍵を開け、ブザーを
鳴らす。そして、液晶表示画面32bに、荷物を収納
し、ドアを閉める旨を表示させる。この表示を見た配達
人は、宅配物をボックスに収納し、ドアを閉める。
【0047】例えば、決定されたボックスがボックス3
1aであった場合、ボックス31a内に宅配物が収納さ
れたか否かは、荷物検出センサ31aaによって検知さ
れ、また、ドアが閉められたか否かは、ドア開閉検知セ
ンサ31abによって検知される。これらの検知情報
は、ロッカー制御装置32cへ送られ、これらの検知情
報により、決定したボックス31aに宅配物が収納さ
れ、そのドアが閉じられた旨を判断したロッカー制御装
置32cは、液晶表示画面32bに対し、伝票20を宅
配物ロッカー用受領印捺印装置1の伝票挿入部16に挿
入する旨を表示させる。
【0048】この表示を見た配達人は、持参した伝票2
0を、宅配物ロッカー用受領印捺印装置1の伝票挿入部
16に、図1等に示したA方向に挿入する。図11は、
このように伝票挿入部16に挿入された伝票が、伝票挿
入部16内部に誘導される様子を例示した図である。こ
こで、図11の(a)は、伝票20が伝票ガイド板側伝
票誘導部3aによって誘導される様子を例示した伝票ガ
イド板側伝票誘導部3a付近の断面図であり、図11の
(b)は、伝票20がスペーサ側伝票誘導部15aa、
15baによって誘導される様子を例示した図2の
(a)におけるC―C断面図である。
【0049】図11の(a)に示すように、伝票20
が、伝票挿入部16に対し、上方向にずれた状態でA方
向に挿入された場合、その伝票20は、伝票ガイド板側
伝票誘導部3aの底面に沿って、伝票挿入部16方向
(F方向)に誘導され、伝票挿入部16内部の適切な位
置に挿入されるまた、図11の(b)に示すように、伝
票20が、伝票挿入部16に対し、水平方向にずれた状
態でA方向に挿入された場合、その伝票20は、スペー
サ側伝票誘導部15aa(或いはスペーサ側伝票誘導部
15ba)に沿って、伝票挿入部16方向(G方向)に
誘導され、伝票挿入部16内部の適切な位置に挿入され
る。
【0050】図12の(a)、(b)及び図13の
(a)は、伝票挿入部16内部に伝票20が挿入される
様子を例示した図1におけるB―B断面図である。図1
2に示すように、伝票挿入部16にA方向に挿入された
伝票20は、その両側部分を図4に示したスペーサ15
a、15bによって誘導された状態で、伝票挿入部16
内をA方向に進み、マイクロスイッチ10のスイッチ板
10aに到達する。なお、この段階では、マイクロスイ
ッチ10は、まだオフ状態となっている。
【0051】スイッチ板10aに到達した伝票20の縁
部分は、このスイッチ板10aに押しつけられ、これに
より、スイッチ板10aは、図12の(b)に示すH方
向に回転する。このスイッチ板10aの回転は、スイッ
チ板10aがベース部2と略垂直になるまで行われ、マ
イクロスイッチ10は、この略垂直になった時点で、オ
ン状態となる。また、スイッチ板10aは、この略垂直
になった時点で、マイクロスイッチ10本体側面に保持
されることとなるため、挿入された伝票20は、このス
イッチ板10a、スペーサ15a、15bによって位置
決めされ、定位置に配置されることとなる。
【0052】このようにマイクロスイッチ10がオン状
態となり、伝票20が定位置に配置されたことを検出し
た旨の情報は、ロッカー制御装置32cに送られる。こ
の情報により、マイクロスイッチ10がオン状態となっ
た旨を判断したロッカー制御装置32cは、配達人によ
ってテンキー32aの確認ボタンが押されることによ
り、回路部11に対し、電磁石6を駆動する旨の指示を
与え、この指示を受けた回路部11は、電磁石6に対
し、印章5の駆動指示を与える。
【0053】図13の(b)は、このような駆動指示に
よって電磁石6が駆動し、印章5が移動した様子を例示
した図である。回路部11からの駆動指示を受けた電磁
石6には、その駆動指示によって所定の電流が供給さ
れ、これにより、電磁石6の駆動部6aが、図13の
(b)に示すI方向に移動する。ここで、電磁石6の駆
動部6aは、駆動棒8に接続されているため、この駆動
部6aの駆動により、駆動棒8は、取り付け軸13aを
中心に、図13の(b)に示すJ方向に回転する。
【0054】このように駆動棒8がJ方向に回転した場
合、その回転によって、駆動棒8に取り付けられている
印章5は、図13の(b)に示すK方向に押し込まれ、
押し込まれた印章5の先端部である印章先端部5aは、
図示していない印章通過口を通過し、直下に配置されて
いる伝票20の上面に押しつけられる。
【0055】これにより、伝票20への受領印の捺印が
行われ、このように受領印が捺印された伝票20は、宅
配物の受け取り証明として、配達人によって持ち帰られ
ることとなる。また、このように宅配物ロッカー30に
収納された宅配物は、その後、その受取人となる利用者
が所定の宅配物受け取り処理が行われることによって取
り出され、その利用者によって受領されることとなる。
【0056】次に、宅配物ロッカー用受領印捺印装置1
及び宅配物ロッカー30の動作をフローチャートを用い
て説明する。図14〜図16は、宅配物ロッカー用受領
印捺印装置1及び宅配物ロッカー30の動作手順を示し
たフローチャートである。
【0057】 〔S1〕 メニュー番号の入力指示表示を行う。 〔S2〕 メニュー番号が入力される。 〔S3〕 入力されたメニュー番号の判断を行う。ここ
で、入力されたメニュー番号が、宅配物の配達処理を示
すものであった場合、ステップS5に進む。入力された
メニュー番号が、宅配物の受け取り処理を示すものであ
った場合、ステップS4に進む。
【0058】〔S4〕 宅配物の受け取り処理を行う。 〔S5〕 部屋番号の入力指示表示を行う。 〔S6〕 部屋番号が入力される。
【0059】〔S7〕 ステップS6で入力された部屋
番号が登録されているか否か判断する。ここで、部屋番
号が登録されていた場合、ステップS8に進む。登録さ
れていなかった場合、ステップS5に進む。
【0060】〔S8〕 ステップS6で入力された部屋
番号の再確認表示を行う。 〔S9〕 部屋番号の再確認処理となる再確認入力が行
われる。 〔S10〕 ステップS9の再確認入力は、部屋番号が
正しい旨を示す確認ボタンが押されたものであるか否か
判断する。ここで、確認ボタンが押されたものであった
場合、ステップS11に進む。そうでない場合、ステッ
プS5に進む。
【0061】〔S11〕 ボックスサイズの選択指示表
示を行う。 〔S12〕 ボックスサイズが入力される。 〔S13〕 ステップS12で入力されたボックスサイ
ズに該当するボックスをランダムに決定する。
【0062】〔S14〕 ステップS13で決定したボ
ックスの大きさ、番号、そのボックスが開く旨を表示す
る。 〔S15〕 ステップS14での表示内容を確認した旨
を示す確認ボタンが入力される。
【0063】〔S16〕 ステップS13で決定したボ
ックスの電気錠を開け、ブザーを鳴らす。 〔S17〕 ステップS13で決定したボックスに荷物
を入れ、ドアを閉める旨の指示を表示する。
【0064】〔S18〕 ステップS13で決定したボ
ックスに荷物が収納され、ドアが閉められたか否か判断
する。ここで、荷物が収納され、ドアが閉められたこと
が判断された場合、ステップS20に進む。荷物が収納
されていないか、ドアが閉められていないことが判断さ
れた場合、ステップS19に進む。
【0065】〔S19〕 ブザー音を継続させる。 〔S20〕 伝票20を差し込み、確認ボタンを押す旨
の指示表示を行う。 〔S21〕 伝票20が差し込まれ、確認ボタンが押さ
れたか否か判断する。 ここで、伝票20が差し込まれ、確認ボタンが押された
ことが判断された場合、ステップS22に進む。伝票が
差し込まれていないか、確認ボタンが押されていないこ
とが判断された場合、ステップS20に進む。
【0066】〔S22〕 電磁石6を駆動することによ
り印章5を移動させ、受領印の捺印を行う。 〔S23〕 お礼の旨を表示する。
【0067】このように、本形態では、受領印を捺印す
る印章5、受領印が捺印される伝票20が定位置に配置
されたことを検出する伝票検出手段であるマイクロスイ
ッチ10、宅配物が宅配物ロッカーに収納され、なおか
つ、マイクロスイッチ10が、伝票20が定位置に配置
されたことを検出した場合にのみ、印章5を移動させ、
受領印の捺印を行わせる印章移動手段である電磁石6、
支柱7、駆動棒8及び回路部11によって、宅配物ロッ
カー用受領印捺印装置1を構成することとしたため、配
達人が、受取人不在時に配達した宅配物を宅配物ロッカ
ーに収納した際、その受領印を伝票20に捺印させるこ
とが可能となり、宅配物の受取人が不在である場合にお
いても宅配物の配達を行うことができ、宅配物の配達業
務を効率化することが可能となる。
【0068】また、宅配物の受取人が不在である場合に
おいても、宅配物の配達を行うことが可能となるため、
その宅配物を受け取る受取人の利便性も向上することが
可能となる。
【0069】さらに、伝票ガイド板3をベース部2と分
離可能なように構成し、取り付けねじ12a、12bに
よって、伝票ガイド板3をベース部2に取り付けること
としたため、取り付けねじ12a、12bを取り外すだ
けで、伝票ガイド板3をベース部2から分離することが
可能となり、伝票挿入部16内で発生した伝票詰まり等
のトラブルを容易に取り除くことが可能となる。
【0070】また、駆動棒8の上面部分にインク投入口
8aを設けることとしたため、駆動棒8を取り外すこと
なく、印章5へのインクの補充を行うことが可能とな
り、装置のメンテナンスを簡易化することが可能とな
る。
【0071】さらに、調節ねじ14を設けることとした
ため、この調節ねじ14を用いることにより、適切な捺
印時間を設定することが可能となり、宅配物ロッカー用
受領印捺印装置1の使いやすさを向上させることが可能
となる。
【0072】なお、本発明は、上述の実施形態に限定さ
れるものではない。例えば、本形態では、ボックス31
a〜31kに宅配物が収納され、そのボックスのドアが
閉められ、さらにマイクロスイッチ10がオン状態とな
った場合に、印章5を移動させ、受領印の捺印を行わせ
ることとしたが、さらに追加条件として、ボックス31
a〜31kへの宅配物収納後におけるマイクロスイッチ
10のオン状態回数、すなわちマイクロスイッチ10が
検出したボックスへの宅配物収納後における伝票20の
定位置への配置回数が、所定回数以下であった場合にの
み、印章5を移動させ、受領印の捺印を行わせることと
してもよい。
【0073】また、本形態では、電磁石6の制御を、回
路部11を介して行うこととしたが、回路部11を設け
ず、ロッカー制御装置32cにより、直接に電磁石6の
制御を行う構成としてもよい。
【0074】さらに、本形態では、マイクロスイッチ1
0のオン・オフ情報の制御をロッカー制御装置32cで
行うこととしたが、この制御を回路部11で行う構成と
してもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、受領印
を捺印する印章、受領印が捺印される伝票が定位置に配
置されたことを検出する伝票検出手段、及び宅配物が宅
配物ロッカーに収納され、なおかつ、伝票検出手段が、
伝票が定位置に配置されたことを検出した場合にのみ、
印章を移動させ、受領印の捺印を行わせる印章移動手段
によって宅配物ロッカー用受領印捺印装置を構成するこ
ととしたため、宅配物の受取人が不在である場合におい
ても、宅配物の配達を行うことが可能となり、宅配物の
配達業務を効率化することが可能となる。
【0076】また、宅配物の受取人が不在である場合に
おいても、宅配物の配達を行うことが可能となるため、
その宅配物を受け取る受取人の利便性を向上させること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】宅配物ロッカー用受領印捺印装置の構成を例示
した平面図である。
【図2】(a)は、宅配物ロッカー用受領印捺印装置の
構成を例示した正面図、(b)は、その背面図である。
【図3】(a)は、宅配物ロッカー用受領印捺印装置の
構成を例示した右側面図、(b)は、その左側面図であ
る。
【図4】(a)は、図1におけるB―B断面図、(b)
は、その伝票ガイド板側伝票誘導部付近の拡大図であ
る。
【図5】図2の(a)におけるC―C断面図である。
【図6】(a)及び(b)は、調節ねじを用いて駆動棒
と支柱との角度θ4を変化させた様子を例示した図1に
おけるB―B断面図である。
【図7】宅配物ロッカー用受領印捺印装置が分離される
様子を例示した左側面図である。
【図8】宅配物ロッカー用受領印捺印装置が使用される
宅配物ロッカーの構成例を例示した正面図である。
【図9】操作部の構成を例示した拡大図である。
【図10】宅配物ロッカーの電気的な構成を例示した構
成図である。
【図11】伝票挿入部に挿入された伝票が、伝票挿入部
内部に誘導される様子を例示した図である。ここで、
(a)は、伝票が伝票ガイド板側伝票誘導部によって誘
導される様子を例示した伝票ガイド板側伝票誘導部付近
の断面図であり、(b)は、伝票がスペーサ側伝票誘導
部によって誘導される様子を例示した図2の(a)にお
けるC―C断面図である。
【図12】(a)及び(b)は、伝票挿入部内部に伝票
が挿入される様子を例示した図1におけるB―B断面図
である。
【図13】(a)は、伝票挿入部内部に伝票が挿入され
る様子を例示した図1におけるB―B断面図であり、
(b)は、電磁石が駆動し、印章が移動した様子を例示
した図である。
【図14】宅配物ロッカー用受領印捺印装置及び宅配物
ロッカーの動作手順を示したフローチャートである。
【図15】宅配物ロッカー用受領印捺印装置及び宅配物
ロッカーの動作手順を示したフローチャートである。
【図16】宅配物ロッカー用受領印捺印装置及び宅配物
ロッカーの動作手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 宅配物ロッカー用受領印捺印装置 2 ベース部 3 伝票ガイド板 3a 伝票ガイド板側伝票誘導部 4 印章保持機構 5 印章 5a 印章先端部 6 電磁石 6a 駆動部 7 支柱 8 駆動棒 9a〜9e ねじ 10 マイクロスイッチ 10a スイッチ板 11 回路部 12a、12b 取り付けねじ 13a、13b 取り付け軸 14 調節ねじ 15a、15b スペーサ 15aa、15ba スペーサ側伝票誘導部 16 伝票挿入部 20 伝票 30 宅配物ロッカー 31a〜31k ボックス 31aa 荷物検出センサ 31ab ドア開閉検知センサ 32 操作部 32a テンキー 32b 液晶表示画面 32c ロッカー制御装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月28日(2000.12.
28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 宅配物ロッカー用受領捺印装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受取人の不在時に配達された宅配物を一
    時預かりする宅配物ロッカーによって前記宅配物が受領
    された旨を証明する受領印を捺印する宅配物ロッカー用
    受領印捺印装置において、 上面に平坦部を有するベース部と、 前記ベース部と分離可能なように構成され、前記ベース
    部の上部に取り付けられた伝票ガイド板と、 前記受領印の捺印を行う印章と、 前記受領印が捺印される伝票が定位置に配置されたこと
    を検出する伝票検出手段と、 前記宅配物が前記宅配物ロッカーに収納され、なおか
    つ、前記伝票検出手段が、前記伝票が定位置に配置され
    たことを検出した場合にのみ、前記印章を移動させ、前
    記受領印の捺印を行わせる印章移動手段と、 を有することを特徴とする宅配物ロッカー用受領印捺印
    装置。
  2. 【請求項2】 前記伝票ガイド板は、 取り付けねじによって、前記ベース部の上部に取り付け
    られることを特徴とする請求項1記載の宅配物ロッカー
    用受領印捺印装置。
  3. 【請求項3】 前記ベース部と伝票ガイド板との間に設
    けられ、前記ベース部と前記伝票ガイド板との間に挿入
    された前記伝票の位置決めを行うスペーサを有し、 前記スペーサは、 前記ベース部と前記伝票ガイド板との間に挿入される前
    記伝票を定位置に誘導するスペーサ側伝票誘導部を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の宅配物ロッカー用受
    領印捺印装置。
  4. 【請求項4】 前記伝票ガイド板は、 前記ベース部と前記伝票ガイド板との間に挿入される前
    記伝票を定位置に誘導する伝票ガイド板側伝票誘導部を
    有することを特徴とする請求項1記載の宅配物ロッカー
    用受領印捺印装置。
  5. 【請求項5】 前記印章移動手段は、 前記伝票ガイド板の上面に設けられる支柱と、 前記支柱の一部を軸とした回転運動が可能なように前記
    支柱に取り付けられた駆動棒と、 前記駆動棒の一部に取り付けられた駆動部を駆動する電
    磁石と、 を有し、 前記印章は、 前記駆動棒の一部に取り付けられることを特徴とする請
    求項1記載の宅配物ロッカー用受領印捺印装置。
  6. 【請求項6】 前記印章は、 前記駆動棒の下部に取り付けられ、 前記駆動棒は、 前記印章にインクを補充するための貫通穴を有すること
    を特徴とする請求項5記載の宅配物ロッカー用受領印捺
    印装置。
  7. 【請求項7】 前記支柱と前記駆動棒との角度を変化さ
    せることにより、前記印章の捺印時間の調節を行う調節
    ねじを有することを特徴とする請求項5記載の宅配物ロ
    ッカー用受領印捺印装置。
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