JP2002191194A - 車両用交流発電機、電圧制御装置および車両用交流発電機の発電制御方法 - Google Patents

車両用交流発電機、電圧制御装置および車両用交流発電機の発電制御方法

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JP2002191194A JP2001185446A JP2001185446A JP2002191194A JP 2002191194 A JP2002191194 A JP 2002191194A JP 2001185446 A JP2001185446 A JP 2001185446A JP 2001185446 A JP2001185446 A JP 2001185446A JP 2002191194 A JP2002191194 A JP 2002191194A
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    • H02H7/067Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric generators; for synchronous capacitors on occurrence of a load dump

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電機の出力端子に繰り返し発生するサージ
電圧が発電機の整流器や車載電気装置に与える電気的、
熱的ダメージを蓄積させないための車両用交流発電機、
電圧制御装置および車両用交流発電機の発電制御方法を
提供すること。 【解決手段】 発電機の出力電圧に調整電圧よりも大き
な所定電圧を超える電圧が発生したら所定期間だけ励磁
電流の供給を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用交流発電
機、電圧制御装置および車両用交流発電機の発電制御方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用交流発電機にはその発電電力を蓄
積しておくためにバッテリが搭載されており、該バッテ
リから車載電気負荷に電力供給される。この車載バッテ
リが何らかの原因により前記発電機より電気的に遮断さ
れると発電機の端子電圧は制御不能となり発電機の出力
能力と車載電気負荷の能力により決定される高電圧を発
生してしまう。
【0003】通常車両用交流発電機には発電機の出力を
コントロールする電圧調整装置が備えられている。この
電圧調整装置は発電機の出力電圧に応じて発電機を構成
する界磁巻線に通電する励磁電流を断続する事で電機子
巻線に鎖交する磁束量を調整して出力電圧を所定値以上
にはならないようにしている。具体的には、所定の電圧
値、いわゆる調整電圧値と前記出力電圧とを比較し、出
力電圧が前記調整電圧を超えたらパワートランジスタを
開成して界磁電流の供給を停止することにより定電圧制
御を実現している。
【0004】しかしながら、車両用交流発電機は車両の
エンジンルーム内の所定の搭載スペース内に収容可能な
大きさに限定して設計されるため極めて小型である。こ
の小型の発電機で車載の電気装置に十分な電力を供給す
るために界磁巻線には極めて大きな励磁インダクタンス
が要求される。この励磁インダクタンスには周知の通り
励磁電流通電により相当量の磁気エネルギーが蓄積され
ている。従って、パワートランジスタを遮断しても、前
記界磁巻線に蓄積された磁気エネルギーは直ちに消滅す
る事はなくL・(dif/dt)なる高電圧を発生させ
極めて危険である(Lは界磁巻線のインダクタンス、i
fは励磁電流)。この現象を防ぐために界磁巻線に並列
に環流ダイオードを接続することで前記高電圧を発生さ
せることなく磁気エネルギーを前記界磁巻線中で熱エネ
ルギーに変換して減衰させながら流れ続けている。
【0005】このような構成の励磁回路において先に記
した如くバッテリの遮断が発生した場合にはその出力電
圧は車載電気負荷能力に依存した高電圧状態になり、前
記調整電圧を大きく超えるので前記パワートランジスタ
は直ちに遮断され、前記環流回路によって前記磁気エネ
ルギーが消費される。この際の磁気エネルギーは界磁巻
線の時定数に従って減衰してゆく。
【0006】近年の車両用交流発電機にはこのような負
荷遮断時の瞬時な高電圧の発生を防止するために逆方向
降伏特性を備えるいわゆるパワーツェナーダイオードで
前記全波整流器を構成する事が広く知られており、この
パワーツェナーダイオードの逆方向耐力は特に発電機の
使用最高回転数における定格負荷遮断、つまり発電中に
バッテリも車載電気負荷も全て電気的に遮断して瞬時に
発電機の無負荷飽和電圧を発生させる状況においても耐
えられる熱設計をしている。即ち前記パワーツェナーダ
イオードの逆方向降伏電流が最大となる状況で十分に耐
えられる様な設計がなされている。
【0007】また、特開2000−60191号公報に
開示されているように、パワートランジスタの駆動回路
を工夫し、前記負荷遮断などが発生した場合には前記パ
ワートランジスタを導通させて前記磁気エネルギーを消
散させることでパワーツェナーダイオードを保護する技
術が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−60191号公報の技術によれば、バッテリが
遮断した際にはバッテリからの励磁電流の供給は停止で
きるものの、発電機の全波整流器の直流出力端から直接
励磁電流を供給する構造の発電機においては、逆に界磁
巻線に高電圧が印加され、励磁電流を増大させるので、
発電機の出力電圧は正帰還状態に陥り、磁気エネルギー
は増大してゆくことが発明者らの研究によりわかった。
【0009】更にバッテリが完全に遮断されない状態、
例えば発電機の出力端子でのハーネスの電気的固定が不
十分であったり、あるいは発電電力の給電ケーブルのど
こかで接触不良が発生した場合などには不規則に且つ短
い周期で比較的小さなサージが繰り返しパワーツェナー
ダイオードに印加される。この場合には比較的小さな発
熱が繰り返し発生する事で蓄熱量が大きくなり、むしろ
負荷遮断時等の様な比較的大きなサージ電圧が1回印加
されるよりも熱的ダメージが大きいことがわかった。
【0010】図22にツェナーダイオードに繰り返し逆
方向降伏電流が発生した際の温度の上昇の様子を示す。
通常電機子巻線には交流電圧が発生しており、従って異
常発生時にはその電圧が前述した如く高電圧になり、い
ずれツェナーダイオードの逆方向降伏電圧Vzを超える
と逆降伏し逆方向に電流が流れる。その電流は矩形波状
であり、周波数は回転子の回転数に依存する。このとき
ツェナーダイオードで消費されるエネルギーの瞬時値は
Vz・Izで与えられる(Izは1つの素子に流れる逆
方向電流)。このエネルギーは熱に変換され、素子の容
積に比例する熱容量に蓄えられるエネルギーと素子を構
成する部材(電極、はんだ材、封止材など)を伝わる熱
抵抗により外部へ放散されるエネルギーとに分けられ、
素子に蓄積される熱エネルギーにより温度は初期値T0
に比べ瞬時に上昇する。やがて異常が回復し高電圧が解
消されると逆方向電流は遮断され素子の温度は下降して
ゆく。
【0011】このとき高電圧状態が長時間維持されると
素子の温度はどんどん上昇してゆき、やがて熱的に破壊
されてしまう恐れがある。ダイオード素子の面積を拡大
して熱容量を増大させることも考えられるが、小型発電
機に許容されるスペース上の制約で実装困難である。あ
るいは外部への熱伝導率を小さくして熱放散を効果的に
行うことも考えられるが、この場合通常発電時に外部か
らの被熱による異常昇温を招く恐れもあり、必ずしも有
効な手段ではないことも明らかになった。
【0012】このような場合には特開2000−601
91号公報で開示された技術では全く磁気エネルギーを
消滅させることは不可能であり、対策には不十分である
ことが明らかになった。更には、発電機を構成する全波
整流器がいわゆるツェナーダイオードで構成されている
場合には発電機のツェナーダイオードへのダメージだけ
で済むが、全波整流器がノーマルダイオードの場合に
は、高電圧が吸収されずに電力供給線上に現れるので、
車載電気装置側の保護装置にダメージを与えることも考
慮しなければならない。
【0013】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、車両用交流発電機の出力端
子に繰り返し発生する高電圧が、車両用交流発電機の整
流器や車載電気装置に与える電気的、熱的ダメージを軽
減することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の車両用交流発電機は、複数の界磁極を備え
た回転子と、界磁極を磁化させるための界磁巻線と、回
転子により発生する回転磁界を受け交流電圧を誘起する
多相巻線が施された電機子と、多相巻線の交流出力を直
流出力に変換する整流器と、界磁巻線の通電電流を制御
することで出力電圧の制御を実施する電圧制御装置を備
えており、この電圧制御装置は、界磁巻線に通電する励
磁電流を断続制御するためのスイッチ手段が界磁巻線に
直列に接続され、スイッチ手段が開成時に界磁電流を界
磁巻線に環流させるための環流回路が界磁巻線に並列接
続されており、更に、整流器の出力端子に接続された発
電電力供給線の異常を検出する異常検出手段を備え、こ
の電力供給線の異常を検出したら、界磁巻線の時定数よ
りも長い第1の所定時間発電を発電抑制手段によって抑
制している。
【0015】このような構成とすることで、電力供給線
に異常、特に接続点の接触不良などがある場合に一旦励
磁電流の供給を抑制し発電量を抑制する。電力供給線に
接触不良などの異常がある場合に発電を継続すると異常
部分が発熱やノイズの発生源となり車載電気装置に多大
な影響を与える。このノイズの大きさは電力供給線に流
れる電流の大きさに依存するので、発電機からの供給電
流が抑制されれば、ノイズの大きさは小さく抑制され
る。
【0016】仮にこのような異常状態が一過的なもので
有れば発電抑制とともに正常に復帰し、再発電しても正
常な電力供給を続ける。また、異常が一過的なものでな
ければ、電力線及び車載電気装置やその保護装置に与え
るダメージを軽減できる。また、上述した発電抑制手段
は、電力供給線の異常を検出した時点でのスイッチ手段
の導通率よりも小さい所定の導通率でスイッチ手段を駆
動することが望ましい。このような構成にすることで従
来の電圧制御装置の小改良で制御装置が実現可能であ
る。
【0017】また、上述した発電抑制手段は、出力電圧
を車載バッテリの端子電圧よりも小さな所定電圧に維持
するようにスイッチ手段を駆動することが望ましい。こ
のような構成にすることでやはり従来の電圧制御装置の
小改良で制御装置が実現可能であり、設計工数、開発期
間の短縮が可能である。
【0018】また、上述した発電抑制手段は、スイッチ
手段を開成させることが望ましい。このようにすること
で電力供給線に異常発生時には完全に発電を停止するた
め、ノイズの発生そのものを抑制できる。仮に異常状態
が一過的なもので有れば一旦発電停止して電流を完全に
遮断すれば正常に復帰し、再発電しても正常な電力供給
を続ける。
【0019】また、上述した整流器を、逆方向降伏特性
を備えるツェナーダイオードで構成することにより、電
力供給線に異常がある際の整流器に与える熱的ダメージ
を大幅に軽減することができる。また、上述した多相巻
線の出力電圧を検出する手段、もしくは整流器の直流出
力電圧を検出する手段を備えるとともに、異常検出手段
は、多相巻線の出力電圧、もしくは整流器の出力電圧が
所定の調整値よりも大きく、ツェナーダイオードの逆方
向降伏電圧より小さい所定電圧を超える状態が界磁巻線
の時定数より短い第2の所定時間以上継続した場合に、
異常であると判定することが望ましい。これにより、電
圧比較器と簡単なタイマ回路などで所望の動作を実現で
き、容易に電圧制御装置内に実装可能である。
【0020】また、上述した界磁巻線は、整流器の直流
出力端から励磁電流の供給を受けることが望ましい。こ
れにより、バッテリから励磁電流を受ける他励型に比べ
て、励磁電流の配線インダクタンスの影響を受けにく
く、効果的に励磁電流の減衰を図ることができる。
【0021】また、上述した電力供給線に異常が検出さ
れた場合に警報灯を点灯させることが望ましい。これに
より、運転者に充電系の異常を早期に知らせることがで
き、ダメージが大きくなる前に異常処置する事ができ
る。また、本発明の電圧制御装置は、車両用交流発電機
の界磁巻線に接続されてその励磁電流を制御する励磁電
流制御手段と、車両用交流発電機の出力電圧あるいは車
両用交流発電機の出力端子に電力供給線を介して接続さ
れる車載バッテリの端子電圧の少なくとも一方を検出す
ることにより励磁電流制御手段を制御する出力電圧制御
手段とを備えている。さらに、この出力電圧制御手段
は、所定の調整電圧よりも大きく、車両用交流発電機に
内蔵される整流器の耐圧よりも小さな所定電圧を超える
高電圧パルスが、車両用交流発電機の出力端子に現れた
ときに、これを検出する高電圧パルス検出手段と、電力
供給線に接続された電気負荷を遮断したときに単発の高
電圧パルスが発生する第1の状態と、電力供給線あるい
はその周辺部の接続不良時に高電圧パルスが繰り返し頻
繁に発生する第2の状態とを判別する判別手段と、判別
手段によって第2の状態が判別されたときに、励磁電流
制御手段による界磁巻線に対する励磁電流の供給を抑制
する出力制御手段とを備えている。
【0022】これにより、比較的容量の大きな電気負荷
を遮断した場合においては、車両用交流発電機の出力抑
制を応答させることなく、不必要な出力電圧の低下を防
止することができる。また、電力供給線の接続不良が発
生した場合には、車両用交流発電機の出力を抑制し、整
流器に印加される高電圧パルスの発生を抑え、整流器の
温度上昇を効果的に抑制し、熱的な破壊を防止すること
ができる。さらに、ヒュージブルリンク切れ等のように
完全に出力端子が外れた状態において大きな高電圧パル
スが1回発生する状態では、車両用交流発電機の出力抑
制が応答しないため、出力電圧の低下を招くことがな
く、電力供給線に直結している電気負荷に継続的に電力
供給を行うことができる。
【0023】また、上述した高電圧パルス検出手段に入
力されたパルス信号のパルス数をカウントするパルス数
カウント手段と、パルス数のパルス時間を測定するパル
ス時間計測手段とをさらに備えることが望ましい。これ
により、車両用交流発電機の出力端子に現れる高電圧パ
ルスの状態をパルス信号として取り込んで、その信号の
パルス数およびパルス時間を判別し、発生している高電
圧パルスの状態を正確かつ容易に判別することができ
る。
【0024】また、通常の負荷遮断で発生する高電圧パ
ルスの状態と異常時に発生する高電圧パルスの状態とを
判別することができるため、高電圧パルスの検出レベル
の設定値を低くしても、通常の負荷遮断に対応する高電
圧パルスには応答せず、不必要な出力電圧の低下を防止
するとともに、整流器の低耐圧化が可能になり、電力供
給線に現れるノイズをさらに吸収して放射ノイズを低減
することが可能になる。さらに、車載電気装置の耐圧も
低くすることができることから、充電系統全体のコスト
ダウンを図ることができる。
【0025】また、上述したパルス数カウント手段は、
パルス信号が入力されてから所定時間動作するタイマ手
段を有し、このタイマ手段が動作中に入力されるパルス
信号のパルス数に基づいて、第1の状態と第2の状態と
を判別することが望ましい。高電圧パルスの立ち上がり
をトリガにタイマ手段を動作させ、所定時間タイマ手段
が動作している間に入力されるパルス信号のパルス数を
カウントすることにより、第1の状態と第2の状態とを
確実に判別することができる。
【0026】また、上述したパルス時間計測手段は、パ
ルス数カウント手段によって第2の状態が判別されたと
きにパルス信号の時間を累積し、この累積時間が所定値
を超えるときに異常判定を行うことが望ましい。電力供
給線が完全に外れずに接続不良が起きている場合に頻繁
に発生する高電圧パルスの時間を累積した累積時間が所
定値(例えば、整流器の許容印加時間)を超えているか
否かを調べることにより、不規則かつ短い周期で複雑に
発生している高電圧パルスを的確にとらえ、早期に整流
器の異常蓄熱状態を判別することができる。
【0027】また、上述した判別手段は高電圧パルスの
状態をデータ化して記憶する記憶手段を有するととも
に、この記憶手段に記憶されたデータを所定時間経過後
にリセットするリセット信号発生手段を備えることが望
ましい。これにより、車両用交流発電機の出力抑制制御
が終了したときにリセット動作を行うことが可能にな
り、再び高電圧パルスが繰り返し発生するような場合に
は高電圧パルスの検出と出力抑制制御を繰り返して、接
続不良箇所のダメージの進行を遅らせることができる。
また、高電圧パルスの発生機会を少なくすることができ
るため、車載用電気装置への電磁気的なダメージを抑制
することができる。
【0028】また、電気負荷をオン/オフするリレー等
の応答性によってチャタリング現象が生じて高電圧パル
スが発生しても、所定時間経過後のリセット動作によっ
て出力抑制制御の誤動作を防止することができる。ま
た、本発明の車両用交流発電機の発電制御方法では、所
定の調整電圧よりも大きく、車両用交流発電機に内蔵さ
れる整流器の耐圧よりも小さな所定電圧を超える高電圧
パルスが、車両用交流発電機の出力端子に現れたとき
に、これを検出し、電力供給線に接続された電気負荷を
遮断したときに単発の前記高電圧パルスが発生する第1
の状態と、電力供給線あるいはその周辺部の接続不良時
に高電圧パルスが繰り返し頻繁に発生する第2の状態と
を判別し、第2の状態が判別されたときに、車両用交流
発電機の発電抑制制御を行っている。
【0029】これにより、繰り返し発生する高電圧パル
スの状態を判別し、充電系に異常が発生していることを
判別して出力抑制制御を行うことが可能になる。また、
この方法をソフトウエアを用いて実施する場合には、電
圧制御装置のハードウエアを変更せずに、ソフトウエア
の更新によって対応することが可能になるため、コスト
の上昇を最小限に抑えることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。 〔第1の実施形態〕図1は、第1の実施形態の車両用交
流発電機の構成を示す図である。
【0031】図1に示す車両用交流発電機1は、電機子
巻線3、全波整流器4、界磁巻線5、電圧制御装置6を
備えている。電機子巻線3は、車両用交流発電機1を構
成する対称3相巻線(多相巻線)が施されている。全波
整流器4は、電機子巻線3の交流出力を直流出力に変換
することにより、電力供給線8を通じて車載バッテリ2
を充電する。界磁巻線5は、電機子巻線3に電圧を誘起
させるための鎖交磁束を発生させるため、複数の界磁極
を備えた回転子に巻装されており、励磁電流を流して磁
界を形成する。電圧制御装置6は、車両用交流発電機1
の直流出力電圧を所定の電圧Vregに調整する。
【0032】また、電圧制御装置6は、パワートランジ
スタ61、環流ダイオード62、主電源回路63、フィ
ルタ装置64、第1の比較器65、第2の比較器66、
タイマ回路67、インバータ素子68、ANDゲート6
9、パルス発生器70、ORゲート71を備えている。
第2の比較器66は異常検出手段に、タイマ回路67、
ANDゲート69が発電抑制手段にそれぞれ対応する。
【0033】パワートランジスタ61は、界磁巻線5に
直列に接続され、界磁巻線5に流れる励磁電流を断続制
御するスイッチ手段である。還流ダイオード62は、界
磁巻線5に並列に接続され、パワートランジスタ61が
開成時に励磁電流を環流させる還流回路である。主電源
回路63は、車載のキースイッチ7の投入を検出して車
載バッテリ2から電圧制御装置6の駆動電源Vccを形
成する。フィルタ装置64は、全波整流器4の出力電圧
に重畳する高調波ノイズを吸収する。第1の比較器65
は、フィルタ装置64の出力電圧と所定値Vregとを
比較し、車両用交流発電機1の出力電圧が所定値Vre
gよりも小さい場合に反転出力する。
【0034】第2の比較器66は、フィルタ装置64の
出力と所定値Vreg+αとを比較し、車両用交流発電
機1の出力電圧が所定値Vreg+αを超えた場合に反
転出力する。タイマ回路67は、第2の比較器66の出
力信号が入力され、第2の比較器66の出力信号の立ち
上がりエッジから所定時間のみ反転出力する。この所定
時間は界磁巻線5の時定数よりも長く設定されている。
インバータ素子68は、タイマ回路67の出力信号を反
転させる。ANDゲート69は、第1の比較器65の出
力とインバータ素子68の出力の論理積を得る。パルス
発生器70は、極低デューティ比のクロックパルスを発
生する。ORゲート71は、ANDゲート69の出力と
パルス発生器70の出力の論理和を得る。このORゲー
ト71の出力信号にてパワートランジスタ61を断続制
御する。
【0035】次に本実施形態の電圧制御装置6の動作に
ついて説明する。全波整流器4の出力電圧がVreg+
αを超えない範囲、つまり電力供給線8に異常がない場
合にはインバータ素子68の出力はHiになり、従って
パワートランジスタ61の駆動は通常の電圧制御動作に
なる。
【0036】電力供給線8に何らかの異常、例えば接続
点での接触不良などが発生すると急峻な高電圧サージが
頻繁に発生する。このとき、この高電圧サージがフィル
タ装置64でも吸収されないで第2の比較器66に入力
されると第2の比較器66は反転しタイマ回路67をス
タートさせる。タイマ回路67が動作中はHi信号を出
力するよう設定されているのでこの期間は前記ANDゲ
ート69の出力はLoに維持されるので、パワートラン
ジスタ61の駆動信号は極低デューティ比のパルス発生
器70の信号が有効となり、パワートランジスタ61は
このパルス発生器70の出力信号にて駆動され、励磁電
流の供給を抑制する。この極低デューティ比は数%程度
が望ましい。
【0037】界磁巻線5中を流れていた励磁電流は、環
流ダイオード62を通じて界磁巻線5の抵抗成分にて磁
気エネルギーが熱エネルギーに変換され、励磁電流は急
速に減衰してゆく。タイマ回路67の設定期間は界磁巻
線5の時定数よりも長く設定されているので、励磁電流
の平均値は極めて小さくなり、主電源回路63を駆動維
持できる程度の発電量に抑制され、バッテリ2への充電
はほぼ停止される。やがて、タイマ回路67が動作停止
するとインバータ素子68はHi信号を出力する。そし
て、車両用交流発電機1は発電抑制していたので出力電
圧は低下しており第1の比較器65は反転しパワートラ
ンジスタ61を閉成させ発電再開する。このとき、再び
出力電圧がVreg+αを超えるようであれば前記のサ
イクルを繰り返して電力供給線8の異常部分のダメージ
の進行を遅くすることができる。更には高電圧の発生機
会を少なくすることができるので車載電気装置への電磁
気的ダメージを抑制することができる。
【0038】〔変形態様1〕第1の実施形態の第1の変
形態様につき図2を用いて説明する。本例では第1の実
施形態の電圧制御装置から極低デューティ比のパルス発
生器70とORゲート71を除いてANDゲート69の
出力信号でパワートランジスタ61を駆動するものであ
る。
【0039】本例に於いては電力供給線8に何らかの異
常を検出した場合、つまりタイマ回路67が作動してい
る期間には完全にパワートランジスタ61を開成させる
ので励磁電流の供給を停止する。界磁巻線5中を流れて
いた励磁電流は、環流ダイオード62を通じて界磁巻線
5の抵抗成分にて磁気エネルギーが熱エネルギーに変換
され、励磁電流は急速に減衰してゆく。タイマ回路67
の設定期間は界磁巻線5の時定数よりも長く設定されて
いるので、励磁電流が完全に消滅するまで発電を再開し
ない。やがてタイマ回路67が動作停止するとインバー
タ素子68はHi信号を出力する。そして車両用交流発
電機1は発電停止していたので出力電圧は低下しており
第1の比較器65は反転しパワートランジスタを閉成さ
せ発電再開する。このとき再び出力電圧がVreg+α
を超えるようであれば前記のサイクルを繰り返して電力
供給線8の異常部分のダメージの進行を遅くすることが
できる。更には高電圧の発生機会を少なくすることがで
きるので車載電気装置へのダメージを抑制する事ができ
る。
【0040】〔変形態様2〕図3に第1の実施形態の第
2の変形態様を示す。本例は第1の変形例に対して全波
整流器41のダイオードを逆方向降伏特性を有するツェ
ナーダイオードで構成し、高電圧サージを吸収するよう
に設定してある。
【0041】電圧制御装置6は、電機子巻線の出力電圧
の波高値を検出するフィルタ72が備えられ、この波高
値が調整電圧Vregより大きく、ツェナーダイオード
の逆方向降伏電圧Vzよりも小さなしきい値V1と比較
する。基本動作は第1の変形例と同じである。
【0042】電力供給線8に異常が発生した場合、ツェ
ナーダイオードの逆方向降伏電圧を超えるような高電圧
サージは全て発電機外に出ていかない。しかしツェナー
ダイオードで吸収されるサージが多いほどこのツェナー
ダイオードに蓄積される熱的ダメージが大きくなる。
【0043】本変形例によると電機子巻線3にVreg
を超えるような電圧が発生した場合に第2の比較器66
が反転し、パワートランジスタ61を開成する。そして
界磁巻線5に蓄積された磁気エネルギーが完全に消滅し
た後に発電再開するのでツェナーダイオードでの発熱は
十分に外気に伝達されるので、ツェナーの逆降伏に起因
する温度上昇は解消される。その様子を図7に示す。高
電圧によるツェナーダイオードの逆方向降伏電流により
一旦温度上昇するも、直ちに発電を停止させるため、逆
方向電流は継続しない。そのため素子で発生した熱エネ
ルギーは構成部材を通じて外部に放散されてゆく。やが
てタイマ回路が作動停止すると再び逆方向電流が流れる
が、直ちに発電停止して結果的に初期温度よりも低い温
度に到達する。もちろん外気温より下がることはない。
【0044】このような制御を実施することでツェナー
ダイオードの熱的ダメージを小さく抑えることができ
る。 〔変形態様3〕図4に第3の変形態様を示す。
【0045】本例は第1の変形態様に対して運転席内に
設置された警報灯89の駆動用トランジスタ75を備
え、タイマ回路67の出力信号にて警報灯駆動用トラン
ジスタ75を制御する。通常の異常警報検出手段73
は、周知の異常モードを検出して警報灯89を点灯させ
る。ORゲート74は、タイマ回路67の出力信号と通
常の異常検出手段73の出力信号の論理和を得る。
【0046】このような構成とすることで、電力供給線
8に異常が発生したことを検出した際に、励磁電流の供
給停止を実行するとともに、警報灯駆動用トランジスタ
75を閉成して警報灯89を点灯させて運転者に異常発
生を知らせることができる。高電圧発生に起因する発電
停止の際には運転者に異常を知らせるので、早期に異常
を発見でき、大事に至る前に異常処置できる。
【0047】又、発電停止期間が長くなるようであれ
ば、バッテリ電圧が低下してゆきやがては通常警報モー
ドの1つ、低電圧警報が作動し、やはり運転者に異常を
知らせることができる。 〔変形態様4〕図5に第4の変形態様を示す。
【0048】本例は第2の変形態様に対して電機子巻線
3の出力電圧から2値化パルスを生成し、デジタルカウ
ンタ76にて電力供給線8の異常を検出する。第2の比
較器66は、Vregより大きくツェナーダイオードの
逆方向降伏電圧Vzよりも小さなしきい値V2と比較し
2値化パルス信号を生成する。この2値化パルスが所定
個以上発生したら反転しHi信号を発生するように設定
してある。したがって、2値化パルスが所定個以上発生
している際にはタイマ回路67をスタートさせ前例と同
じく所定期間のみ発電停止する。このように制御するこ
とで、第2の変形態様と同じ作用効果を得ることがで
き、電力供給線8や車両用交流発電機1、更には車載電
気装置に与えるダメージを軽減することができる。
【0049】〔変形態様5〕図6に第5の変形態様を示
す。本例は電力供給線8に何らかの異常を検出した際
に、第1の比較器65の基準値、即ち調整電圧値を通常
の値Vregよりも小さい第2の調整電圧値Vreg2
に設定する。このように設定することで、異常検出した
ら発電量を容易に低減できる。第2調整電圧値は例えば
電圧制御装置6を駆動可能な最小電圧を維持できるよう
な値に設定する。このように設定することでタイマ回路
が作動停止して再発電する際に確実に動作させるための
必要最小限の電力は確保できるとともに、異常を知らせ
る警報機能を維持することもできる。
【0050】例えば第2調整電圧値は車載バッテリの公
称電圧の2分の1程度に設定することが望ましい。本例
ではタイマ回路作動時、即ち電力供給線8に異常を検出
した際には励磁電流分のみの出力電流が全波整流器41
を流れるのみであるから整流ダイオードの温度上昇は極
めて小さく抑制できる。
【0051】なお、ここに示した実施態様等では全て電
力供給線8に異常発生を検出したら直ちに発電抑制、も
しくは発電停止モードに移行するようなシーケンスにな
っているが、異常検出手段は整流器出力、もしくは電機
子巻線出力の波高値が所定値を超える期間が一定時間以
上継続した場合に発電抑制、もしくは停止モードに移行
するようなシーケンスでもよい。
【0052】〔第2の実施形態〕図8は、第2の実施形
態の車両用交流発電機1Aの構成を示す図である。図8
に示す車両用交流発電機1Aは、電機子巻線3、全波整
流器42、界磁巻線5、電圧制御装置6Aを備えてい
る。全波整流器42は、電機子巻線3の交流電圧を直流
に整流し、負荷遮断時においては高電圧パルスの発生を
制限するために逆方向降伏特性をもったパワーツェナー
ダイオードによって構成されている。全波整流器42の
出力は、バッテリ2および車両の各電気負荷21に接続
されている。
【0053】この車両用交流発電機1Aの出力は、エン
ジンの回転速度と界磁巻線5の通電量によって変化す
る。そして、界磁巻線5に流れる励磁電流は、電圧制御
装置6Aによって制御される。次に、電圧制御装置6A
について説明する。
【0054】バッテリ2に接続されたキースイッチ7を
投入することによって、電圧制御装置6Aの基準電圧V
ccおよび各回路の動作に必要なバイアス電圧の供給が
開始される。電圧制御装置6Aは、出力電圧制御回路7
7、励磁電流制御回路86を含んで構成されている。出
力電圧制御回路77は、高周波ノイズフィルタ回路7
8、抵抗79、80、81、電圧比較器82、高電圧パ
ルス検出回路83、ANDゲート84、トランジスタ駆
動回路85を有している。
【0055】高周波ノイズフィルタ回路78は、電機子
巻線3の出力電圧に重畳するリップルやスイッチングノ
イズなどによって電圧制御動作が影響されることのない
ように、不要な高周波ノイズ成分を除去する。高周波ノ
イズフィルタ回路78を通過した電圧信号は、電圧比較
器82および高電圧パルス検出回路83に入力される。
【0056】電圧比較器82は、高周波ノイズフィルタ
回路78の出力電圧がマイナス端子に、基準電圧Vcc
を抵抗79〜81で分圧した基準電圧V1がプラス端子
にそれぞれ印加されており、これら2つの端子電圧を比
較する。マイナス端子に基準電圧よりも高い電圧が印加
されると電圧比較器82の出力はLoレベルになり、反
対にマイナス端子に基準電圧よりも低い電圧が印加され
ると電圧比較器82の出力はHiレベルになる。
【0057】高電圧パルス検出回路83は、高周波ノイ
ズフィルタ回路78の出力電圧と、基準電圧Vccを抵
抗79〜81で分圧した基準電圧V2が印加されてお
り、これら2種類の入力電圧に基づいて高電圧パルスを
検出すると、所定の信号処理を行った後に、所定時間出
力をLoレベルにする。また、高電圧パルスが検出され
ない場合には、高電圧パルス検出回路83は、出力をH
iレベルにする。
【0058】ANDゲート84は、電圧比較器82およ
び高電圧パルス検出回路83のそれぞれの出力信号が入
力されており、こられの入力信号がともにHiレベルの
ときに出力がHiレベルになり、それ以外の場合に出力
がLoレベルになる。ANDゲート84の出力信号は、
トランジスタ駆動回路85に入力される。トランジスタ
駆動回路85は、入力信号の電圧レベルにしたがって、
励磁電流制御回路86内のパワートランジスタ61のオ
ン/オフを制御する。
【0059】励磁電流制御回路86は、パワートランジ
スタ61、還流ダイオード62を有しており、界磁巻線
5に流す励磁電流を制御する。パワートランジスタ61
は、出力電圧制御回路77内のトランジスタ駆動回路8
5の出力端子がゲートに接続されており、トランジスタ
駆動回路85の出力がHiレベルのときにオン状態とな
る。このとき、界磁巻線5に流れる電流が増加する。還
流ダイオード62は、界磁巻線5と並列に接続されてお
り、界磁巻線5に対する通電をオフ制御したときに界磁
電流を還流させるために設けられている。
【0060】図9は、高電圧パルス検出回路83の詳細
な構成を示す図である。図9に示すように、高電圧パル
ス検出回路83は、高電圧パルス検出部160、判別部
170、出力制御部180を有している。高電圧パルス
検出部160は、電圧比較器161を含んで構成されて
いる。判別部170は、タイマ回路171、ANDゲー
ト172、174、パルス数カウント回路173、パル
ス時間計測回路175を含んで構成されている。出力制
御部180は、タイマ回路181、出力制御回路182
を含んで構成されている。上述した励磁電流制御回路8
6が励磁電流制御手段に、出力電圧制御回路77が出力
電圧制御手段に、高電圧パルス検出部160が高電圧パ
ルス検出手段に、判別部170が判別手段に、出力制御
部180が出力制御手段にそれぞれ対応する。また、タ
イマ回路171、ANDゲート172、パルス数カウン
ト回路173がパルス数カウント手段に、タイマ回路1
71がタイマ手段に、パルス時間計測回路175がパル
ス時間計測手段にそれぞれ対応する。
【0061】本実施形態の電圧制御装置6Aは、このよ
うな構成を有しており、次にその動作を説明する。高電
圧パルスが発生していない場合には、高電圧パルス検出
回路83の出力はHiレベルになって、ANDゲート8
4に入力される。高周波ノイズフィルタ回路78を通過
した電機子巻線3の出力電圧(車両用交流発電機1Aの
出力端子に現れる電圧)は、基準電圧V1がプラス端子
に印加された電圧比較器82のマイナス端子に印加され
る。この入力電圧が基準電圧V1よりも小さい場合には
出力がHiレベルになり、反対に基準電圧V1よりも大
きい場合には出力がLoレベルになって、ANDゲート
84に入力される。
【0062】ANDゲート84からトランジスタ駆動回
路85へは、電圧比較器82の出力のHi/Lo状態が
そのまま伝達され、トランジスタ駆動回路85によって
パワートランジスタ61をオン/オフ制御することによ
り、車両用交流発電機1Aの出力電圧が所定値(例えば
14.5V)となるように調整される。
【0063】次に、高電圧パルスが発生した場合の動作
を説明する。図10は、高電圧パルスが1回だけ発生し
た場合に本実施形態の電圧制御回路6Aの各部に入出力
される信号波形を示すタイミング図である。比較的大き
な電気負荷の接続を遮断すると、高電圧パルスが電力供
給線8に1回発生する。この高電圧パルスの波高値は調
整電圧よりも高いので、電圧比較器82の出力がLoレ
ベルになって、速やかにパワートランジスタ61はオフ
状態になる。その後、パワーツェナーダイオードで構成
された全波整流器42の降伏電圧よりも高い電圧パルス
が印加されると、パワーツェナーダイオードが降伏して
高電圧パルスのエネルギーを吸収する。この高電圧パル
スを検出するために、調整電圧よりも高く、降伏電圧よ
りも低い基準電圧V2が設定されている。
【0064】電力供給線8の電圧がこの基準電圧V2よ
りも高いときに、高電圧パルス検出部160内の電圧比
較器161の出力はHiレベルになる。この出力信号の
立ち上がりで、判別部170内のタイマ回路171が動
作する。ANDゲート172は、タイマ回路171が動
作している間、電圧比較器161の出力信号ををそのま
ま出力する。パルス数カウント回路173は、1回のパ
ルス入力ではLoレベルの出力を維持し、2回以上のパ
ルス入力が繰り返されたときにHiレベルの出力となる
ように構成されている。パルス数カウント回路173の
詳細な構成については後述する。
【0065】したがって、電力供給線8に高電圧パルス
が1回発生した場合には、パルス数カウント回路173
の出力はLoレベルになり、ANDゲート174の出力
もLoレベルになる。このとき、パルス時間計測回路1
75、タイマ回路181、出力制御回路182はともに
動作せず、出力制御回路182の出力はHiレベルが維
持される。その後、高電圧パルスの波高値が低下し、車
両用交流発電機1Aの出力電圧が所定値(14.5V)
で調整される。
【0066】次に、高電圧パルスが頻繁に発生する場合
の動作を説明する。図11は、高電圧パルスが頻繁に発
生した場合に本実施形態の電圧制御回路6Aの各部に入
出力される信号波形を示すタイミング図である。電力供
給線8の接触不良等が発生すると、電力供給線8上に高
電圧パルスが頻繁に発生する。高電圧パルス検出回路8
3に印加される電圧の大きさが基準電圧V2を越えてい
る間、電圧比較器161の出力はHiレベルになる。こ
の出力信号の立ち上がりでタイマ回路171が動作す
る。タイマ回路171は、電圧比較器161の出力が立
ち上がるたびに動作し、頻繁に高電圧パルスが発生して
いる間、出力がHiレベルになる。したがって、AND
ゲート172の出力は、頻繁に高電圧パルスが発生して
タイマ回路171の出力がHiレベルの間、電圧比較器
161の出力信号を後段のパルス数カウント回路173
に伝達する。
【0067】パルス数カウント回路173は、繰り返し
て高電圧パルスが印加されると、ANDゲート172の
出力の2回目の立ち上がりで、出力をHiレベルにす
る。この出力のHiレベル状態は、リセットパルスが入
力されるまで維持される。ANDゲート174は、パル
ス数カウント回路173の出力がHiレベルになると、
電圧比較器161の出力を次段のパルス時間計測回路1
75に伝達する。パルス時間計測回路175は、入力さ
れるANDゲート174の出力信号のパルス時間を計測
し、この計測結果を積分する。頻繁に発生する高電圧パ
ルスの時間が累積され、所定の累積時間を越えると、パ
ルス時間計測回路175の出力がHiレベルになる。
【0068】このHiレベルの信号が入力されると、出
力制御部180内のタイマ回路181が動作し、出力制
御回路182に入力される信号が所定時間(例えば1s
ec)Hiレベルになる。出力制御回路182は、タイ
マ回路181が動作している間、Loレベルの信号をA
NDゲート84に入力する。これにより、パワートラン
ジスタ61がオフ状態に制御され、発電を停止するよう
な制御動作が行われる。
【0069】なお、上述した例では、出力制御回路18
2の出力がLoレベルのときに発電が停止されるように
説明したが、出力制御回路182の出力が所定のデュー
ティ比で交互にLoレベルとHiレベルの状態を繰り返
すようにして、パワートランジスタ61のオン/オフを
デューティ制御するようにしてもよい。
【0070】また、電機子巻線3のいずれかの相の相電
圧がバッテリ2の開放電圧よりも低い電圧となるよう
に、パワートランジスタ61のオン/オフ制御を行うよ
うにして、発電量を抑制するようにしてもよい。タイマ
181の動作が終了すると、リセットパルスがパルス時
間計測回路175およびパルス数カウント回路173に
送られ、累積時間のデータおよびパルス数のカウント数
がリセットされる。
【0071】図12は、パルス数カウント回路173の
詳細な構成を示す図である。図12に示すように、パル
ス数カウント回路173は、JKフリップフロップ19
0、191、RSフリップフロップ192、インバータ
素子193、194、195を含んで構成されている。
【0072】図13は、パルス数カウント回路173の
各部に入出力される信号波形を示すタイミング図であ
る。JKフリップフロップ190、191およびRSフ
リップフロップ192のリセット端子RにHiレベルの
信号が入力されてこれらがリセットされた状態では、J
Kフリップフロップ190の出力Q0とJKフリップフ
ロップ191の出力Q1がともにLoレベルになる。す
ると、インバータ素子193の出力はHiレベルにな
り、1段目のJKフリップフロップ190の入力端子J
にHiレベルの信号が、入力端子KにLoレベルの信号
がそれぞれ入力される。その後、リセット状態が解除さ
れると、クロック端子CKに入力されるパルス信号の立
ち上がりに同期してJKフリップフロップ190の出力
Q0がHiレベルになる。
【0073】このとき、2段目のJKフリップフロップ
191の出力Q1は、Loレベルになっている。また、
インバータ素子193の出力は、JKフリップフロップ
190の出力Q0がHiレベルになったため、Loレベ
ルに変化する。このため、1段目のJKフリップフロッ
プ190の入力端子JにはLoレベルの信号が、入力端
子KにはHiレベルの信号がそれぞれ入力される。
【0074】そして、次のパルス信号の立ち上がりに同
期して、2段目のJKフリップフロップ191の出力Q
1はHiレベルになり、1段目のJKフリップフロップ
190の出力Q0はLoレベルになる。RSフリップフ
ロップ192の入力端子SにJKフリップフロップ19
1のHiレベルの出力Q1が入力されると、RSフリッ
プフロップ192の出力QがHiレベルになり、リセッ
ト端子Rにリセットパルスが入力されるまで、このHi
レベル状態が保持される。
【0075】このようにして、パルス数カウント回路1
73において、最初に入力されたパルス信号を無効に
し、2回目以降のパルス信号を有効なものとして出力を
Hiレベルに変化させる動作が行われる。このように、
本実施形態の電圧制御装置6Aは、電力供給線8に接続
された車両用交流発電機1Aの出力端子に現れる高電圧
パルスの状態を検出し、特に電力供給線8の接続不良等
の異常ではない場合であって比較的容量の大きい電気負
荷の使用をやめた場合に発生する単発の高電圧パルスの
状態と、電力供給線8が完全に外れずに接触不良が続い
た場合に不規則かつ短い周期で繰り返し発生する高電圧
パルスの状態を判別しているので、比較的大きな電気負
荷の接続を遮断した場合に車両用交流発電機1Aの発電
抑制制御を誤って応答させることがなく、不必要な出力
電圧の低下を防止することができる。
【0076】また、電力供給線8の接続不良が発生した
場合には、車両用交流発電機1Aの出力を抑制し、全波
整流器42を構成するパワーツェナーダイオードに印加
される高電圧パルスの発生を抑え、パワーツェナーダイ
オードの温度上昇を効果的に抑制し、熱的な破壊を防止
することができる。
【0077】また、パワーツェナーダイオードの逆方向
耐圧は、特に車両用交流発電機1Aの使用最高回転数に
おける定格負荷遮断、つまり発電中にバッテリ2も電気
負荷21も全て電気的に遮断して瞬時に車両用交流発電
機1Aの無負荷飽和電圧を発生させる状態においても十
分耐えることができる熱設計を行うことができる。
【0078】また、万一、電力供給線8やこの電力供給
線8に直列に挿入されたヒュージブルリンク23が断線
するような出力端子が完全に外れた状態(この状態を
「完全B外れ」と称する)になった場合でも、速やか
に、励磁電流制御用のパワートランジスタ61をオフ
し、界磁巻線5等の励磁回路の保護を行うことができる
とともに、発電機出力に発生する高電圧パルスはパワー
ツェナーダイオードに吸収させるため、車両用交流発電
機1A自体が破壊しないように保護することができる。
【0079】また、ヒュージブルリンク23を介さずに
電力供給線8に直結している電気負荷22が存在する場
合において、完全B外れ状態となって比較的大きな高電
圧パルスが1回だけ発生しても、上述したように、車両
用交流発電機1Aの出力抑制制御は行われないため、出
力電圧の低下を招くことがなく、電力供給線8に直結さ
れた電気負荷22に電力供給することができる。
【0080】また、通常負荷遮断によって発生する高電
圧パルスを異常時に発生する高電圧パルスと判別するこ
とにより、耐圧の低いパワーツェナーダイオードを用い
て全波整流器42を構成した場合にも応用することがで
き、高電圧検出レベルが低くなることによる通常負荷遮
断での不必要な出力電圧の低下を防止するとともに、パ
ワーツェナーダイオードの低耐圧化に対応することが可
能になる。この低耐圧化は、電力供給線8に現れるノイ
ズを吸収し、放射ノイズを低減することができ、車両用
交流発電機1Aの耐圧も低くすることができることか
ら、車両用の充電系統のコストダウンを実現することが
できる。
【0081】また、電力供給線8が完全に外れる接続不
良が生じている場合に、頻繁に発生する高電圧パルスの
時間の累積時間とパワーツェナーダイオードの許容印加
時間とを比較することで、不規則かつ短い周期で複雑に
発生している高電圧パルスを的確に捉え、早期にパワー
ツェナーダイオードの温度上昇を効果的に抑制し、熱的
破壊を防止することができる。
【0082】また、リップルやスイッチングノイズなど
によって電圧制御動作が影響されることのないようにす
るために、高周波ノイズフィルタ回路78を通過した電
圧信号を、調整電圧の制御系とは別の制御系である高電
圧パルス検出回路83に入力しており、これにより高電
圧パルスの累積時間によって高電圧パルスの許容時間を
判別しているので、調整電圧の制御系の処理に対して遅
れを生じることがなく、高電圧パルスが発生したときに
は、速やかにパワートランジスタ61をオフすることが
でき、調整電圧の制御動作に悪影響を与えることもな
い。
【0083】さらに、高電圧パルスが繰り返し発生し、
その累積時間がパワーツェナーダイオードの許容印加時
間を越えると、車両用交流発電機1Aの出力を抑制し、
高電圧パルスの発生を抑えることができる。そして、車
両用交流発電機1Aの出力抑制制御が終了すると、リセ
ットパルスが生成されて、高電圧パルスの累積時間のデ
ータやパルス数カウント回路173のカウント数がリセ
ットされるため、再び高電圧パルスが繰り返し発生する
ようになれば、高電圧パルスの検出と発電の抑制制御が
繰り返され、電力供給線8の接続不良個所のダメージの
進行を遅らせることができる。また、高電圧パルスの発
生機会を少なくすることができるため、電気負荷21、
22への電気的なダメージを抑制することができる。
【0084】〔第3の実施形態〕次に、第3の実施形態
の車両用交流発電機について説明する。図14は、本実
施形態の車両用交流発電機の電圧制御装置に含まれる高
電圧パルス検出回路の構成を示す図である。図14に示
す高電圧パルス検出回路83A以外の構成は、上述した
第2の実施形態の車両用交流発電機1Aに含まれる各回
路と同じ構成を有しており、以下では、高電圧パルス検
出回路83Aに着目して説明を行う。
【0085】図14に示す高電圧パルス検出回路83A
は、高電圧パルス検出部160、判別部170A、出力
制御部180を含んで構成されている。この高電圧パル
ス検出回路83Aは、図9に示した第2の実施形態の高
電圧パルス検出回路83に対して、判別部170を判別
部170Aに置き換えた点が異なっている。
【0086】判別部170Aは、判別部170を構成す
るタイマ回路171、ANDゲート172、174、パ
ルス数カウント回路173、パルス時間計測回路175
を備えるとともに、さらにタイマ回路183とORゲー
ト184を追加した構成を有している。追加されたタイ
マ回路183には、パルス数カウント回路173の出力
信号が入力されており、ORゲート184には、2つの
タイマ回路181、183の各出力信号が入力されてい
る。そして、ORゲート183の出力信号がパルス時間
計測回路175およびパルス数カウント回路173にリ
セットパルスとして入力される。上述したパルス数カウ
ント回路173およびパルス時間計測回路175が記憶
手段に、タイマ回路183およびORゲート184がリ
セット信号発生手段にそれぞれ対応する。
【0087】図15は、本実施形態の高電圧パルス検出
回路83Aの各部に入出力される信号波形を示す図であ
る。また、図16は図9に示した高電圧パルス検出回路
83の各部に入出力される信号波形を比較のために示し
た図である。誘導性の負荷(例えば電動ファンを回すた
めのモータ等)の接続をリレーあるいはスイッチ等で遮
断すると、リレー等の応答性によってはチャタリング現
象を起こし、1回のオフ操作にもかかわらず、高電圧パ
ルスが複数回発生する可能性がある。
【0088】図9に示した高電圧パルス検出回路83で
は、図16に示すように、基準電圧V2よりも高い高電
圧パルスが数回発生すると、これに対応して、電圧比較
器161からはHiレベルの信号が数回出力される。こ
の信号の立ち上がりに同期して、タイマ回路171が動
作するため、ANDゲート172は、タイマ回路171
が動作している間、電圧比較器161の出力信号を伝達
する。そして、パルス数カウント回路173は、2回以
上のパルスが入力されるとHiレベルの信号を出力し、
ANDゲート174からはパルス時間だけHiレベルの
信号が出力される。パルス時間計測回路175では、パ
ルス時間が計測されて保持される。その後もパルス数カ
ウント回路173の出力はHiレベルを維持しているた
め、負荷遮断により高電圧パルスが発生するたびに、そ
の都度発生するパルス時間がパルス時間計測回路175
において次々に累積される。そして、所定の累積時間を
越えると、パルス時間計測回路175の出力がHiレベ
ルになる。この信号によってタイマ回路181が動作し
て、これに伴って出力制御回路182が動作し、発電出
力が抑制される。したがって、車両用交流発電機1の出
力電圧が低下する。また、タイマ回路181の動作が終
了すると、リセットパルスがパルス時間計測回路175
とパルス数カウント回路173に入力され、累積時間の
データとパルスカウント数がともにリセットされる。
【0089】次に、このような不必要な発電抑制を回避
するための動作を図15を参照しながら説明する。図1
4に示した高電圧パルス検出回路83Aでは、パルス数
カウント回路173の出力がHiレベルに立ち上がるこ
とによって、タイマ回路183が動作を開始する。この
タイマ回路183は、所定時間経過した後にリセットパ
ルスを生成し、タイマ回路181からリセットパルスが
出力されるより早く、累積時間のデータとパルスカウン
ト数がリセットされる。その後、負荷遮断によりときど
き発生する単発の高電圧パルスは、累積されることがな
く、出力制御回路182は動作しない。
【0090】このように、特に電力供給線8の接触不良
がない場合でも、電気負荷21をオン/オフ制御するリ
レー等の応答性によって、負荷遮断した際にチャタリン
グ現象を起こして高電圧パルスが発生する場合には、パ
ルス数カウント回路173の出力状態および累積時間の
データが所定時間経過した後にリセットされるので、発
電制御の誤動作を防止することができる。
【0091】なお、このとき発生する高電圧パルスは、
全波整流器42を構成するパワーツェナーダイオードに
よって吸収される。上述したように、パワーツェナーダ
イオードの逆方向耐圧は、特に車両用交流発電機の使用
最高回転数における定格負荷遮断によって瞬時にこの車
両用交流発電機の無負荷飽和電圧を発生させる状態によ
っても耐えられる熱設計をしているので、充分な余裕を
もって吸収可能である。
【0092】また、累積時間のデータをリセットするタ
イマ回路183は、独立して時間を設定できるので、電
力供給線8の接続不良なのか、負荷遮断時のチャタリン
グ現象なのかの判別を容易に行うことができる。 〔第4の実施形態〕次に、第4の実施形態の車両用交流
発電機について説明する。
【0093】図17は、本実施形態の車両用交流発電機
の電圧制御装置に含まれる高電圧パルス検出回路の構成
を示す図である。図17に示す高電圧パルス検出回路8
3B以外の構成は、上述した第2の実施形態の車両用交
流発電機1Aに含まれる各回路と同じ構成を有してお
り、以下では、高電圧パルス検出回路83Bに着目して
説明を行う。
【0094】図17に示す高電圧パルス検出回路83B
は、高電圧パルス検出部160、判別部170B、出力
制御部180を含んで構成されている。この高電圧パル
ス検出回路83Bは、図14に示した第3の実施形態の
高電圧パルス検出回路83Aに対して、判別部170A
を判別部170Bに置き換えた点が異なっている。
【0095】判別部170Bは、判別部170を構成す
るタイマ回路171、ANDゲート172、174、パ
ルス数カウント回路173、パルス時間計測回路175
を備えるとともに、さらにORゲート184、インバー
タ素子185、ANDゲート186を含んで構成されて
いる。具体的には、判別部170Bは、タイマ回路17
1によってリセットパルス信号を生成してANDゲート
186の一方の入力端子に入力するとともに、パルス時
間計測回路175の出力信号をインバータ素子185で
反転した信号をANDゲート186の他方の入力端子に
入力し、さらにANDゲート186の出力信号をORゲ
ート184に入力する点が主に異なっている。
【0096】図18は、図17に示した高電圧パルス検
出回路83Bの各部に入力される信号波形を示す図であ
り、高電圧パルスが数回発生する場合が示されている。
基準電圧V2よりも高い高電圧パルスが数回発生する
と、それに対応して電圧比較器161の出力がHiレベ
ルになる。この出力信号の立ち上がりでタイマ回路17
1が動作する。ANDゲート172は、タイマ回路17
1が動作している間、電圧比較器161の出力信号を次
段のパルス数カウント回路173に伝達する。ここで、
パルス数カウント回路173は、2回目以上のパルスが
入力されるので、Hiレベルの信号を出力する。したが
って、ANDゲート174の出力は、パルス時間だけH
iレベルになり、パルス時間計測回路175によってパ
ルス時間が計測されて累積される。高電圧パルスの発生
が停止すると、タイマ回路171の動作が終了し、タイ
マ回路171のリセットパルスが生成される(図18
(k))。
【0097】パルス時間計測回路175の出力は、パル
スの累積時間が所定値(例えば50ms)に達していな
いので、Loレベルを維持している。この信号をインバ
ータ素子185で反転して生成したHiレベルの信号が
ANDゲート186に入力される。このとき、ANDゲ
ート186の出力は、タイマ回路171のリセットパル
スをそのまま出力する。また、タイマ回路181は動作
していないので、タイマ回路181から出力されるリセ
ットパルスはLoレベルを維持している。したがって、
ORゲート184は、ANDゲート186の出力をその
まま次段の回路に伝達する。これにより、タイマ回路1
71から出力されたリセットパルスが、パルス時間計測
回路175とパルス数カウント回路173に送られ、累
積時間のデータとパルスカウント数がリセットされる。
【0098】図19は、図17に示した高電圧パルス検
出回路83Bの各部に入力される信号波形を示す図であ
り、高電圧パルスが連続して発生する場合が示されてい
る。高電圧パルスが印加されて、パルス時間計測回路1
75によってパルス時間が計測され、累積される(図1
9(g))。連続して高電圧パルスが印加されると、そ
の間はタイマ回路171の動作が終了しないので、タイ
マ回路171によるリセットパルスの生成は行われな
い。その後、所定の累積時間(例えば50msec)を
越えると、パルス時間計測回路175の出力はHiレベ
ルになって、タイマ回路181が動作する。出力制御回
路182は、タイマ回路181が動作している間(例え
ば1secの間)発電を抑制する。
【0099】タイマ回路181が動作を終了すると、タ
イマ回路181からリセットパルスが出力される(図1
9(n))。タイマ回路181の動作に対応して発電が
抑制されて高電圧パルスが印加されなくなると、タイマ
回路171が動作を終了し、タイマ回路171からリセ
ットパルスが出力される(図19(k))。このように
してタイマ回路171からはリセットパルスが出力され
るが、パルス時間計測回路175の出力信号をインバー
タ素子185で反転した信号をANDゲート186に入
力しているため、ANDゲート186の出力はLoレベ
ルが維持される。
【0100】したがって、ORゲート184は、タイマ
回路181から出力されるリセットパルスを伝達する。
このため、タイマ回路181から出力されたリセットパ
ルスが、パルス時間計測回路175とパルス数カウント
回路173に入力され、累積時間のデータとパルスカウ
ント数がリセットされる。
【0101】このように、累積時間が50msec以下
の場合には、タイマ回路171でリセットパルスを生成
し、累積時間が50msec以上の場合には、タイマ回
路181でリセットパルスを生成することにより、タイ
マ回路の数を削減することができ、回路の小型化が可能
になる。
【0102】なお、出力制御回路の出力信号は、Loレ
ベルで発電が停止するようにしたが、Lo/Hiレベル
を繰り返すようにして、パワートランジスタ61のオン
/オフ状態をデューティ制御するようにしてもよい。ま
た、タイマ回路181および出力制御回路182とし
て、徐々にデューティ比を増加させる徐励回路を用いる
ようにしてもよい。パルス時間計測回路175の出力が
立ち上がったときにこの徐励回路によって設定されたデ
ューティ比を所定値に低下させ、この所定値のデューテ
ィ比を徐々に増加させることにより、タイマ回路181
を削除することができる。しかも、デューティ比を徐々
に増加させることにより、高電圧パルスの発生を効果的
に抑える。また、車両用交流発電機の発電トルクの増加
を抑制することができるため、発電を再開したときのト
ルクショックを抑制することができる。また、タイマ回
路181を削除することにより、タイマ回路181を構
成するカウンタ、コンデンサ、抵抗、定電圧回路等を廃
止することができ、電圧制御装置を構成するICの小型
化が可能になる。
【0103】〔第5の実施形態〕次に、第5の実施形態
の車両用交流発電機について説明する。図20は、本実
施形態の車両用交流発電機を用いた充電システムを示す
図である。上述した各実施形態と異なり、本実施形態で
は、高電圧パルス検出信号の処理がソフトウエアを用い
て行われる。
【0104】車両用交流発電機1Bは、電機子巻線3、
界磁巻線5、全波整流器42、電圧制御装置6Bを備え
ている。この電圧制御装置6Bは、励磁電流制御回路8
6A、出力電圧制御回路77A、FR信号出力回路13
を備えている。励磁電流制御回路86Aは、パワートラ
ンジスタ61A、還流ダイオード62Aを有しており、
界磁巻線5に流す励磁電流を制御する。パワートランジ
スタ61Aは、出力電圧制御回路77Aの出力端子がベ
ースに接続されており、この出力端子から入力される信
号がHiレベルのときにオン状態となる。このとき、界
磁巻線5に流れる電流が増加する。還流ダイオード62
Aは、界磁巻線5と並列に接続されており、界磁巻線5
に対する通電をオフ制御したときに界磁電流を還流させ
るために設けられている。
【0105】出力電圧制御回路77Aは、C端子に入力
される信号がHiレベルのときに第1の調整電圧(例え
ば14.5V)を、Loレベルのときに第2の調整電圧
(例えば12.8V)を設定し、励磁電流制御回路86
A内のパワートランジスタ61Aのオン/オフ制御を行
う。
【0106】FR信号出力回路13は、励磁電流制御回
路86A内のパワートランジスタ61Aおよび還流ダイ
オード62Aと界磁巻線5との接続点Fに現れる電圧波
形に応じた信号をFR端子から出力する。上述した電圧
制御回路6BのC端子およびFR端子は、外部コントロ
ーラ9に接続されている。この外部コントローラ9は、
入力回路90、出力回路91、CPU92、メモリ93
を備えており、メモリ93に格納された所定のプログラ
ムをCPU92によって実行することにより、車両用交
流発電機1Bに高電圧パルスが印加された際の所定の処
理を行う。
【0107】電圧制御装置6BのFR端子から出力され
た信号は、外部コントローラ9内の入力回路90に入力
され、CPU92によって所定の処理がなされた後に、
この処理結果としての信号が出力回路91から電圧制御
装置6BのC端子に入力される。
【0108】ここで、負荷遮断または電力供給線8の接
続不良などによって車両用交流発電機1Bの出力端子に
高電圧パルスが印加されると、励磁電流制御回路86A
内のパワートランジスタ61Aはオフ状態になり、F点
には界磁巻線5を介して高電圧パルスが印加される。し
たがって、FR端子には、車両用交流発電機1Bの出力
端子、界磁巻線5、FR出力回路13を伝わって、高電
圧パルスが出力される。
【0109】次に、外部コントローラ9内部における高
電圧パルスの処理手順について説明する。図21は、外
部コントローラ9内のCPU92の処理手順を示す流れ
図である。まず、CPU92は、FR端子から出力され
る信号に基づいて車両用交流発電機1Bの出力端子電圧
を検出し(ステップ101)、高電圧パルスの発生の有
無を判定する(ステップ102)。高電圧パルスが発生
していない場合には否定判断を行って、次にCPU92
は、C端子にHiレベルの信号を出力して、ノーマル発
電制御(例えば調整電圧を14.5Vに設定)を実行す
る(ステップ114)。高電圧パルスが発生していない
状態においては、上述したステップ101、102、1
14の処理が繰り返される。
【0110】負荷遮断または電力供給線8の接続不良な
どによって車両用交流発電機1Bの出力端子に高電圧パ
ルスが印加されると、ステップ102の判定において肯
定判断が行われる。次に、CPU92は、第1のタイマ
の作動時間Tを0に初期設定した後(ステップ10
3)、タイマ計測時間Tと所定時間T1とを比較する
(ステップ104)。T<T1の場合には、次にCPU
92は、パルス数nのカウントを行い(ステップ10
5)、パルス数nが2よりも小さい場合には(ステップ
106)、上述したステップ104以降の処理を繰り返
す。
【0111】また、タイマ計測時間Tが所定時間T1を
過ぎると、ステップ104からステップ114の処理に
移行し、ノーマル発電制御が行われる。また、タイマの
動作時間Tが所定値T1以内であって、パルス数nが2
回以上の場合には(ステップ106)、CPU92は、
パルスの時間を計測し(ステップ107)、その累積時
間Iを計算する(ステップ108)。次に、CPU92
は、この累積時間Iと所定時間Irとを比較し(ステッ
プ109)、累積時間Iの方が所定時間Irよりも小さ
い場合には、ステップ107以降の処理を繰り返す。
【0112】一方、累積時間Iが所定時間Ir以上にな
ると、次にCPU92は、所定の異常警報を行うととも
に(ステップ111)、C端子にLoレベルの信号を送
り、発電抑制制御を行う(ステップ110)。この制御
は、所定時間T2(例えば1sec)続けられる(ステ
ップ112)。また、所定時間T2が経過すると、CP
U92は、パルス数のカウント値nと累積時間Iをリセ
ットするとともに(ステップ113)、ステップ114
のノーマル発電制御状態に移行する。
【0113】このように、車両用交流発電機1Bの出力
端子に現れる高電圧パルスを検出し、特に電力供給線8
の接続不良等の異常でない場合には、比較的容量の大き
い電気負荷の使用をやめた場合に発生する単発の高電圧
パルスの状態と、電力供給線8が完全に外れずに接触不
良が続いた場合に不規則かつ短い周期で発生する繰り返
しの高電圧パルスの状態とを判別することができるの
で、比較的容量の大きな電気負荷の接続を遮断した場合
においては、車両用交流発電機1Bの出力抑制制御を応
答させることがなく、不必要な出力電圧の低下を防止す
ることができる。
【0114】また、電力供給線8の接触不良が発生した
場合には、車両用交流発電機1Bの出力を抑制し、全波
整流器42を構成するパワーツェナーダイオードに印加
される高電圧パルスの発生を抑え、パワーツェナーダイ
オードの温度上昇を効果的に抑制して、熱的な破壊を防
止することができる。
【0115】また、繰り返し発生する高電圧パルスの状
態を判別し、電力供給線8に異常が発生していることを
異常警報によって運転者に知らせることができるため、
早期に異常を発見することができ、未然に異常処理を行
うことが可能になる。また、本実施形態の構成において
は、車両交流発電機1Bの電圧制御装置6Bのハードウ
エアは従来システムの構成をそのまま用いることも可能
であり、外部コントローラ9のCPU92で実行するソ
フトウエア(プログラム)の更新により対応することが
できるため、システム変更に伴うコスト上昇を最小限に
抑えることが可能になる。
【0116】なお、本実施形態では、車両用交流発電機
1Bと外部コントローラ9とを分離させた形態について
説明したが、これらは一体化させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、外部コントローラ9は、出力回
路91からC端子に信号を送って車両用交流発電機1B
の出力電圧を切り替えるようにしたが、出力回路91か
ら電気負荷のスイッチ等の切り替え指示を送って負荷の
使用状態を変更するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の車両用交流発電機の構成を示
す図である。
【図2】第1の実施形態の変形態様を示す図である。
【図3】第1の実施形態の変形態様を示す図である。
【図4】第1の実施形態の変形態様を示す図である。
【図5】第1の実施形態の変形態様を示す図である。
【図6】第1の実施形態の変形態様を示す図である。
【図7】車両用交流発電機の全波整流器を構成するツェ
ナーダイオードの温度上昇を示す図である。
【図8】第2の実施形態の車両用交流発電機の構成を示
す図である。
【図9】高電圧パルス検出回路の詳細な構成を示す図で
ある。
【図10】高電圧パルスが1回だけ発生した場合に本実
施形態の電圧制御回路の各部に入出力される信号波形を
示すタイミング図である。
【図11】高電圧パルスが頻繁に発生した場合に本実施
形態の電圧制御回路の各部に入出力される信号波形を示
すタイミング図である。
【図12】パルス数カウント回路の詳細な構成を示す図
である。
【図13】パルス数カウント回路の各部に入出力される
信号波形を示すタイミング図である。
【図14】第3の実施形態の車両用交流発電機の電圧制
御装置に含まれる高電圧パルス検出回路の構成を示す図
である。
【図15】高電圧パルス検出回路の各部に入出力される
信号波形を示す図である。
【図16】図9に示した高電圧パルス検出回路の各部に
入出力される信号波形を比較のために示した図である。
【図17】第4の実施形態の車両用交流発電機の電圧制
御装置に含まれる高電圧パルス検出回路の構成を示す図
である。
【図18】図17に示した高電圧パルス検出回路の各部
に入力される信号波形を示す図である。
【図19】図17に示した高電圧パルス検出回路の各部
に入力される信号波形を示す図である。
【図20】第5の実施形態の車両用交流発電機を用いた
充電システムを示す図である。
【図21】外部コントローラ内のCPUの処理手順を示
す流れ図である。
【図22】従来のツェナーダイオードの温度上昇の様子
を示す図である。
【符号の説明】
1、1A、1B 車両用交流発電機 2 バッテリ 4、41、42 全波整流装置 5 界磁巻線 6、6A、6B 電圧制御装置 65 第1の比較器 66 第2の比較器 67 タイマ回路 77、77A 出力電圧制御回路 78 高周波ノイズフィルタ回路 82 電圧比較器 83、83A、83B 高電圧パルス検出回路 85 トランジスタ駆動回路 86、86A 励磁電流制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 徹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 浅田 忠利 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5G044 AA03 AC01 AC05 AD03 AE03 BA04 5H590 AA17 AB03 CA23 CC01 CC18 CC23 CC24 CC28 CD01 CE05 DD25 DD64 EB02 EB21 FA06 FB01 FB03 FC14 FC17 FC21 FC25 GA02 HA02 JA09 JA19 JB07 JB09 JB14 KK02 KK06

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の界磁極を備えた回転子と、前記界
    磁極を磁化させるための界磁巻線と、前記回転子により
    発生する回転磁界を受け交流電圧を誘起する多相巻線が
    施された電機子と、前記多相巻線の交流出力を直流出力
    に変換する整流器と、前記界磁巻線の通電電流を制御す
    ることで出力電圧の制御を実施する電圧制御装置とを備
    える車両用交流発電機において、 前記電圧制御装置は、前記界磁巻線に通電する励磁電流
    を断続制御するためのスイッチ手段が前記界磁巻線に直
    列に接続され、 前記スイッチ手段の開成時に前記界磁電流を前記界磁巻
    線に環流させるための環流回路が前記界磁巻線に並列接
    続されており、 前記電圧制御装置は更に、前記整流器の出力端子に接続
    された電力供給線の異常を検出する異常検出手段を備
    え、この電力供給線の異常を検出したら、前記界磁巻線
    の時定数よりも長い第1の所定時間発電を抑制する発電
    抑制手段を備えることを特徴とする車両用交流発電機。
  2. 【請求項2】 前記発電抑制手段は前記電力供給線の異
    常を検出した時点での前記スイッチ手段の導通率よりも
    小さい所定の導通率で前記スイッチ手段を駆動すること
    を特徴とする請求項1記載の車両用交流発電機。
  3. 【請求項3】 前記発電抑制手段は出力電圧を車載バッ
    テリの端子電圧よりも小さな所定電圧に維持するように
    前記スイッチ手段を駆動することを特徴とする請求項1
    記載の車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】 前記発電抑制手段は前記スイッチ手段を
    開成させることを特徴とする請求項1記載の車両用交流
    発電機。
  5. 【請求項5】 前記整流器は逆方向降伏特性を備えるツ
    ェナーダイオードで構成されることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の車両用交流発電機。
  6. 【請求項6】 前記多相巻線の出力電圧を検出する手
    段、もしくは前記整流器の直流出力電圧を検出する手段
    を備えており、 前記異常検出手段は、前記多相巻線の出力電圧、もしく
    は前記整流器の出力電圧が前記電圧制御装置の調整値よ
    りも大きく、前記ツェナーダイオードの逆方向降伏電圧
    より小さい所定電圧を超える状態が前記界磁巻線の時定
    数より短い第2の所定時間以上継続した場合に、異常で
    あると判定することを特徴とする請求項5記載の車両用
    交流発電機。
  7. 【請求項7】 前記界磁巻線は前記整流器の直流出力端
    から励磁電流の供給を受けることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の車両用交流発電機。
  8. 【請求項8】 前記電力供給線の異常を検出したら警報
    灯を点灯させることを特徴とする請求項1〜7のいずれ
    かに記載の車両用交流発電機。
  9. 【請求項9】 車両用交流発電機の界磁巻線の通電電流
    を制御することで出力電圧の制御を行う電圧制御装置に
    おいて、 前記界磁巻線に直列に接続されており、前記界磁巻線に
    通電する励磁電流を断続制御するスイッチ手段と、 前記界磁巻線に並列接続されており、前記スイッチ手段
    の開成時に界磁電流を前記界磁巻線に環流させる環流回
    路と、 前記車両用交流発電機の出力端子に接続された電力供給
    線の異常を検出する異常検出手段と、 前記電力供給線の異常を検出した場合に、前記界磁巻線
    の時定数よりも長い第1の所定時間発電を抑制する発電
    抑制手段と、 を備えることを特徴とする電圧制御装置。
  10. 【請求項10】 前記発電抑制手段は、前記電力供給線
    の異常を検出した時点での前記スイッチ手段の導通率よ
    りも小さい所定の導通率で前記スイッチ手段を駆動する
    ことを特徴とする請求項9記載の電圧制御装置。
  11. 【請求項11】 前記発電抑制手段は、前記車両用交流
    発電機の出力電圧を車載バッテリの端子電圧よりも小さ
    な所定電圧に維持するように前記スイッチ手段を駆動す
    ることを特徴とする請求項9記載の電圧制御装置。
  12. 【請求項12】 前記発電抑制手段は、前記スイッチ手
    段を開成させることを特徴とする請求項9記載の電圧制
    御装置。
  13. 【請求項13】 前記車両用交流発電機の前記整流器が
    逆方向降伏特性を備えるツェナーダイオードで構成され
    ている場合に、 前記多相巻線の出力電圧を検出する手段、もしくは前記
    整流器の直流出力電圧を検出する手段を備えており、 前記異常検出手段は、前記車両用交流発電機の電機子巻
    線の出力電圧、もしくは前記整流器の出力電圧が前記車
    両用交流発電機の出力電圧の調整値よりも大きく、前記
    ツェナーダイオードの逆方向降伏電圧より小さい所定電
    圧を超える状態が前記界磁巻線の時定数より短い第2の
    所定時間以上継続した場合に、異常であると判定するこ
    とを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の電圧
    制御装置。
  14. 【請求項14】 前記電力供給線の異常を検出したら警
    報灯を点灯させることを特徴とする請求項9〜13のい
    ずれかに記載の電圧制御装置。
  15. 【請求項15】 車両用交流発電機の出力を制御する電
    圧制御装置において、 前記車両用交流発電機の界磁巻線に接続されて、その励
    磁電流を制御する励磁電流制御手段と、 前記車両用交流発電機の出力電圧あるいは前記車両用交
    流発電機の出力端子に電力供給線を介して接続される車
    載バッテリの端子電圧の少なくとも一方を検出すること
    により、前記励磁電流制御手段を制御する出力電圧制御
    手段とを備え、 前記出力電圧制御手段は、 所定の調整電圧よりも大きく、前記車両用交流発電機に
    内蔵される整流器の耐圧よりも小さな所定電圧を超える
    高電圧パルスが、前記車両用交流発電機の出力端子に現
    れたときに、これを検出する高電圧パルス検出手段と、 前記電力供給線に接続された電気負荷を遮断したときに
    単発の前記高電圧パルスが発生する第1の状態と、前記
    電力供給線あるいはその周辺部の接続不良時に前記高電
    圧パルスが繰り返し頻繁に発生する第2の状態とを判別
    する判別手段と、 前記判別手段によって前記第2の状態が判別されたとき
    に、前記励磁電流制御手段による前記界磁巻線に対する
    励磁電流の供給を抑制する出力制御手段と、 を備えることを特徴とする電圧制御装置。
  16. 【請求項16】 前記判別手段は、 前記高電圧パルス検出手段に入力されたパルス信号のパ
    ルス数をカウントするパルス数カウント手段と、 前記パルス数のパルス時間を測定するパルス時間計測手
    段と、 を備えることを特徴とする請求項15記載の電圧制御装
    置。
  17. 【請求項17】 前記パルス数カウント手段は、前記パ
    ルス信号が入力されてから所定時間動作するタイマ手段
    を有し、前記タイマ手段が動作中に入力される前記パル
    ス信号のパルス数に基づいて、前記第1の状態と前記第
    2の状態とを判別することを特徴とする請求項16記載
    の電圧制御装置。
  18. 【請求項18】 前記パルス時間計測手段は、前記パル
    ス数カウント手段によって前記第2の状態が判別された
    ときに前記パルス信号の時間を累積し、この累積時間が
    所定値を超えるときに異常判定を行うことを特徴とする
    請求項16記載の電圧制御装置。
  19. 【請求項19】 前記判別手段は、前記高電圧パルスの
    状態をデータ化して記憶する記憶手段を有し、 前記記憶手段に記憶されたデータを所定時間経過後にリ
    セットするリセット信号発生手段を備えることを特徴と
    する請求項15〜18のいずれかに記載の電圧制御装
    置。
  20. 【請求項20】 所定の調整電圧よりも大きく、車両用
    交流発電機に内蔵される整流器の耐圧よりも小さな所定
    電圧を超える高電圧パルスが、前記車両用交流発電機の
    出力端子に現れたときに、これを検出し、 電力供給線に接続された電気負荷を遮断したときに単発
    の前記高電圧パルスが発生する第1の状態と、前記電力
    供給線あるいはその周辺部の接続不良時に前記高電圧パ
    ルスが繰り返し頻繁に発生する第2の状態とを判別し、 前記第2の状態が判別されたときに、前記車両用交流発
    電機の発電抑制制御を行うことを特徴とする車両用交流
    発電機の発電制御方法。
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