JP2002190690A - 電子部品モジュール - Google Patents

電子部品モジュール

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JP2002190690A
JP2002190690A JP2000391317A JP2000391317A JP2002190690A JP 2002190690 A JP2002190690 A JP 2002190690A JP 2000391317 A JP2000391317 A JP 2000391317A JP 2000391317 A JP2000391317 A JP 2000391317A JP 2002190690 A JP2002190690 A JP 2002190690A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールドケースを含む全体の高さ寸法を低く
し、小型な携帯端末等であっても搭載可能な電子部品モ
ジュールを提供する。 【解決手段】 基板1の両面には、電子部品2,3を搭
載すると共に、電子部品2,3を覆ってシールドケース
4,8を取付ける。また、シールドケース4,8には部
品突出孔5,9を形成すると共に、部品突出孔5,9内
には他に比べて高い高さ寸法を有する電子部品2A,2
G,3Eのボディ2A1,2G1,3E1を突出させる。
これにより、シールドケース4,8の高さ寸法を電子部
品2A,2G,3Eよりも低くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電遮蔽用のシー
ルドケースを有する電子部品モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子部品モジュールとして、基
板の表面と裏面のうち少なくとも一方の面に複数の電子
部品が搭載されたものが知られている(例えば、特開平
10−256768号公報等)。ここで、電子部品は、
例えばトランジスタ、IC(集積回路)等の能動素子、
または抵抗、コンデンサ等の受動素子によって構成され
ている。そして、これらの電子部品は、相互に接続さ
れ、電子回路を構成している。
【0003】また、従来技術による基板には、電子部品
と外部との間を静電遮蔽するための導電性金属材料から
なるシールドケースが設けられている。そして、このシ
ールドケースは、静電遮蔽が必要となる複数の電子部品
を覆うと共に、半田付け等によって基板に固定されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による電子部品モジュールでは、電子部品とシー
ルドケースとが接触するのを防止するため、シールドケ
ースの高さ寸法が電子部品の高さ寸法よりも大きく形成
されている。このため、電子部品モジュールの高さ寸法
が大きくなる傾向がある。
【0005】一方、近年の携帯端末、カード端末等は携
帯性の向上や外観のデザイン上から小型、薄型化が要求
されており、従来技術による電子部品モジュールでは携
帯端末等のケーシング内に収容できないことがある。特
に、基板の表面と裏面との両面にシールドケースを設け
る場合には、電子部品モジュールの高さ寸法が顕著に大
きくなる傾向があり、実装スペースの小さい携帯端末等
には搭載できなくなるという問題がある。
【0006】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、シールドケースを含む
電子部品モジュール全体の高さ寸法を低くし、小型な携
帯端末等であっても搭載可能な電子部品モジュールを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、基板と、該基板の表面と裏面のうち
少なくとも一方の面に搭載された電子部品と、前記基板
に設けられ前記電子部品を覆う導電性材料からなるシー
ルドケースとを備えた電子部品モジュールに適用され
る。
【0008】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、シールドケースには、電子部品の高さ寸法がシ
ールドケースよりも高い場合に、電子部品を突出させる
ために開口した部品突出孔を設ける構成としたことにあ
る。
【0009】このように構成することにより、基板に搭
載された電子部品とシールドケースとの接触(干渉)を
部品突出孔によって防ぎ、電子部品を部品突出孔から突
出させることができる。このため、シールドケースの高
さ寸法を電子部品の高さ寸法よりも低くすることがで
き、シールドケースを含む全体の高さ寸法を低くするこ
とができる。
【0010】また、請求項2の発明は、シールドケース
の内面側には、該シールドケースと電子部品との間を絶
縁する絶縁性フィルムを設け、該絶縁性フィルムには部
品突出孔内に向けて延び電子部品の突出部分を取囲む開
口部を設ける構成としたことにある。
【0011】これにより、電子部品の突出部分近傍に外
部との接続を行うためのリード端子が配設されている場
合でも、絶縁性フィルムの開口部によって電子部品の突
出部分を取囲み、リード端子とシールドケースとが部品
突出孔内で接触するのを防ぐことができる。このため、
部品突出孔を電子部品の突出部分に接近させて形成し、
シールドケースによってリード端子を覆うことができる
から、リード端子と外部との間のシールド性を高めるこ
とができる。
【0012】また、請求項3の発明は、絶縁性フィルム
の開口部をシールドケースの部品突出孔よりも小さな開
口面積をもって形成したことにある。
【0013】これにより、絶縁性フィルムの開口部を部
品突出孔内に向けて延ばすことができ、該開口部によっ
て電子部品の突出部分とシールドケースの部品突出孔近
傍とが接触するのを防ぐことができる。
【0014】さらに、請求項4の発明は、絶縁性フィル
ムの開口部をスリット状に開口する構成としたことにあ
る。
【0015】これにより、部品突出孔内に電子部品を挿
入したときには、スリット状に開口する開口部が拡開す
る。このため、絶縁フィルムの開口部を電子部品によっ
て容易に変形させることができ、絶縁フィルムの開口部
に妨げられることなく、電子部品が部品突出孔から突出
した状態でシールドケースを取付けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
電子部品モジュールを添付図面に従って詳細に説明す
る。
【0017】まず、図1ないし図5は本発明の第1の実
施の形態を示し、図において、1は例えば絶縁性樹脂材
料からなる基板で、該基板1は、略四角形状に形成され
ている。また、基板1の表面1Aには後述の電子部品2
が搭載され、裏面1Bには電子部品3が搭載されると共
に、基板1の外周縁側には、後述のシールドケース4,
8を固定するために複数個のスルーホール1Cが形成さ
れている。
【0018】2A,2B,…,2Gは基板1の表面1A
側に実装された電子部品(以下、全体として電子部品2
という)で、該各電子部品2は、例えば半導体IC、能
動部品、あるいは受動部品等によって構成され、半田付
け等の接合手段を用いて基板1の表面1Aに設けた電極
パッド(図示せず)に接合され、固定されている。
【0019】また、一部の電子部品2A,2Gは、半導
体IC等が作りつけられたチップを樹脂モールドした略
直方体形状のボディ2A1,2G1と、該ボディ2A1,
2G1の側面から突出してチップ(半導体IC)と基板
1上の電極パッド(図示せず)との間を接続するリード
端子2A2,2G2とによってそれぞれ構成されている。
そして、ボディ2A1,2G1は他に比べて高い高さ寸法
h2A,h2Gを有し、その先端側は後述の表側シールドケ
ース4よりも突出すると共に、その先端側近傍にはリー
ド端子2A2,2G2の基端側が取付けられている。
【0020】3A,3B,…,3Gは基板1の裏面1B
側に実装された電子部品(以下、全体として電子部品3
という)で、該各電子部品3は、電子部品2と同様に例
えば半導体IC等によって構成され、半田付け等の接合
手段を用いて基板1の裏面1Bに設けた電極パッド(図
示せず)に接合され、固定されている。また、一部の電
子部品3Eは、略直方体形状のボディ3E1と、該ボデ
ィ3E1の側面から突出したリード端子3E2とによって
構成されている。そして、ボディ3E1は他に比べて高
い高さ寸法h3Eを有し、その先端側は後述の裏側シール
ドケース8よりも突出すると共に、その先端側近傍には
リード端子3E2の基端側が取付けられている。
【0021】4は基板1の表面1A側に取付けられた導
電性金属材料からなる表側シールドケースで、該表側シ
ールドケース4は、図2に示すように電子部品2を覆う
蓋体をなす略四角形状の平板部4Aと、該平板部4Aの
外周縁から基板1に向けて延びる4枚の側壁部4Bとに
よって箱形状に形成されている。そして、表側シールド
ケース4は、電子部品2A,2Gの高さ寸法h2A,h2G
よりも低い高さ寸法に設定されている。
【0022】また、表側シールドケース4の側壁部4B
には、その先端側から基板1に向けて突出した複数の固
定部4Cが形成され、各固定部4Cは基板1のスルーホ
ール1Cに挿入可能となる位置に配設されている。そし
て、固定部4Cは半田付け等によって基板1のスルーホ
ール1Cに接合され、表側シールドケース4を基板1に
固定している。これにより、表側シールドケース4は、
電子部品2と外部との間を静電遮蔽している。
【0023】5,5は表側シールドケース4の平板部4
Aに形成された部品突出孔で、該各部品突出孔5は、電
子部品2A,2Gと対応した位置に配置され、表側シー
ルドケース4の平板部4Aを貫通して形成されている。
そして、部品突出孔5,5内には、電子部品2A,2G
のボディ2A1,2G1が表側シールドケース4の平板部
4Aよりも突出した状態で配置されている。
【0024】6は例えば絶縁性樹脂材料によって形成さ
れた絶縁性フィルムで、該絶縁性フィルム6は、表側シ
ールドケース4の平板部4A内面側に設けられている。
また、絶縁性フィルム6には、表側シールドケース4の
部品突出孔5と対応する位置に、当該部品突出孔5と同
一形状をなす部品突出開口7が形成されている。そし
て、絶縁性フィルム6は、平板部4A内面側を全面に亘
って覆うと共に、電子部品2A,2Gを取囲んでいる。
【0025】8は基板1の裏面1B側に取付けられた導
電性金属材料からなる裏側シールドケースで、該裏側シ
ールドケース8は、表側シールドケース4とほぼ同様に
蓋体をなす略四角形状の平板部8Aと、該平板部8Aの
外周縁から延びる4枚の側壁部8Bとによって箱形状に
形成されている。そして、裏側シールドケース8は、電
子部品3Eの高さ寸法h3Eよりも低い高さ寸法に設定さ
れている。
【0026】また、裏側シールドケース8の側壁部8B
には、複数の固定部8Cが形成されると共に、固定部8
Cは半田付け等によって基板1のスルーホール1Cに接
合されている。そして、裏側シールドケース8は、電子
部品3を覆い、電子部品3と外部との間を静電遮蔽して
いる。
【0027】9は裏側シールドケース8の平板部8Aに
形成された部品突出孔で、該各部品突出孔9は、電子部
品3Eと対応した位置に配置され、裏側シールドケース
8の平板部8Aを貫通して形成されている。そして、部
品突出孔9内には、電子部品3Eのボディ3E1先端側
が裏側シールドケース8の平板部8Aよりも突出した状
態で配置されている。
【0028】10は裏側シールドケース8の平板部8A
内面側に設けられた絶縁性フィルムで、該絶縁性フィル
ム10には、絶縁性フィルム6と同様に裏側シールドケ
ース8の部品突出孔9と対応する位置に、当該部品突出
孔9と同一形状をなす部品突出開口11が形成されてい
る。そして、絶縁性フィルム10は、平板部8A内面側
を全面に亘って覆うと共に、電子部品3Eを取囲んでい
る。
【0029】本実施の形態による電子部品モジュールは
上述のように構成されるものであり、基板1の表面1A
に実装された電子部品2や裏面1Bに実装された電子部
品3は、相互に接続されて電子回路を構成し、各種の信
号処理等を行う。また、シールドケース4,8は電子部
品2,3と外部との間の静電遮蔽を行い、電子回路の誤
動作を防止している。
【0030】然るに、本実施の形態では、シールドケー
ス4,8には、電子部品2,3を突出させる部品突出孔
5,9を設けたから、部品突出孔5,9によって電子部
品2,3とシールドケース4,8との接触(干渉)を防
ぎ、電子部品2,3を部品突出孔5,9内に挿入するこ
とができる。このため、表側シールドケース4の高さ寸
法を電子部品2A,2Gの高さ寸法h2A,h2Gよりも低
くすることができると共に、裏側シールドケース8の高
さ寸法を電子部品3Eの高さ寸法h3Eよりも低くするこ
とができるから、シールドケース4,8を含む電子部品
モジュール全体の高さ寸法を低くすることができる。
【0031】この結果、基板1の両面に電子部品2,3
を実装する場合でも、電子部品モジュール全体の高さ寸
法を基板1に電子部品2,3を加えた高さ寸法程度に抑
制することができ、携帯端末等の実装空間の狭い製品に
対しても容易に電子部品モジュールを適用することがで
きる。
【0032】次に、図6ないし図8は第2の実施の形態
による電子部品モジュールを示し、本実施の形態の特徴
は、シールドケースの内面に設けた絶縁性フィルムには
部品突出孔内に向けて延び電子部品の突出部分を取囲む
開口部を設けたことにある。なお、本実施の形態では前
記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0033】21は基板1の表面1Aに設けられた表側
シールドケースで、該表側シールドケース21は、第1
の実施の形態による表側シールドケース4と同様に、蓋
体をなす平板部21Aと、該平板部21Aから延びる4
枚の側壁部21Bとによって箱形状に形成されると共
に、側壁部21Bの先端にはスルーホール1Cに挿入さ
れる固定部21Cが形成されている。
【0034】22,22は表側シールドケース21の平
板部21Aに形成された部品突出孔で、該各部品突出孔
22は、電子部品2A,2Gに対応した位置に配設さ
れ、第1の実施の形態による部品突出孔5よりも小さい
開口面積をもって形成されている。
【0035】23は表側シールドケース21の平板部2
1A内面に設けられた絶縁性フィルムで、該絶縁性フィ
ルム23は、例えば絶縁性樹脂材料によって形成され、
表側シールドケース21と電子部品2との間を絶縁して
いる。また、絶縁性フィルム23は、表側シールドケー
ス21の平板部21A内面に固定された固定部23A
と、該固定部23Aから部品突出孔22内に向けて延び
電子部品2A,2Gの先端側を取囲む略枠状の開口部2
3Bとによって構成されている。そして、開口部23B
は部品突出孔22に応じて略四角形状の開口を有し、そ
の開口面積は表側シールドケース21の部品突出孔22
の開口面積よりも小さい値に設定されている。
【0036】24は基板1の裏面1Bに設けられた裏側
シールドケースで、該裏側シールドケース24は、表側
シールドケース21と同様に、平板部24A、側壁部2
4B、固定部24C等によって箱形状に形成され、電子
部品3を覆っている。
【0037】また、平板部24Aには、電子部品3Gに
対応した位置に第1の実施の形態による部品突出孔9よ
りも小さい開口面積を有する部品突出孔25が形成され
ている。
【0038】さらに、裏側シールドケース24の平板部
24A内面側には、絶縁性フィルム26が設けられ、該
絶縁性フィルム26は、絶縁性フィルム23と同様に固
定部26Aと、該固定部26Aから部品突出孔25内に
向けて延びる開口部26Bとによって構成されている。
そして、開口部26Bは部品突出孔25に応じて略四角
形状の開口を有し、その開口面積は裏側シールドケース
24の部品突出孔25の開口面積よりも小さい値に設定
されている。
【0039】かくして、本実施の形態による電子部品モ
ジュールでも前記第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。
【0040】しかし、本実施の形態では、絶縁性フィル
ム23には部品突出孔22内に向けて延びる開口部23
Bを設けたから、例えば電子部品2Aの突出部分となる
ボディ2A1の先端側近傍からリード端子2A2が突出し
ている場合でも、絶縁性フィルム23の開口部23Bに
よってリード端子2A2とシールドケース21の部品突
出孔22周辺とが接触し、隣接するリード端子2A2同
士が短絡するのを防ぐことができる。同様に、絶縁フィ
ルム23の開口部23Bによって電子部品2Gのリード
端子2G2間の短絡を防止できると共に、絶縁フィルム
26の開口部26Bによって電子部品3Eのリード端子
3E2間の短絡を防止できる。
【0041】このため、SOP(Small Outline Packag
e)、SSOP(Shrink Small Outline Package)等の
ように例えば隣接するリード端子2A2間の間隔が狭い
電子部品2Aを基板1に搭載した場合であっても、部品
突出孔22の開口面積を電子部品2Aのボディ2A1先
端側の面積程度まで小さくすることができると共に、部
品突出孔25の開口面積も小さくできるから、シールド
ケース21,24をリード端子2A2,2G2,3E2に
近付けて、リード端子2A2,2G2,3E2をシールド
ケース21,24によって覆うことができる。
【0042】この結果、開口部23B,26Bを設けな
いときに比べて、ボディ2A1,2G1,3E1と部品突
出孔22,25との隙間を狭めることができ、電磁波等
が部品突出孔22,25を通過するのを抑制することが
できる。従って、本実施の形態では、リード端子2A
2,2G2,3E2やこれらに接続された基板1上の配線
パターン(図示せず)等から電磁波が漏洩するのを抑え
ることができると共に、外部からのノイズがリード端子
2A2,2G2,3E2等から混入するのを抑制すること
ができ、リード端子2A2,2G2,3E2等と外部との
間のシールド性を高めることができる。
【0043】次に、図9および図10は第3の実施の形
態による電子部品モジュールを示し、本実施の形態の特
徴は、絶縁性フィルムの開口部をスリット状に開口させ
る構成としたことにある。なお、本実施の形態では前記
第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0044】31は基板1の表面1Aに設けられた表側
シールドケースで、該表側シールドケース31は、第1
の実施の形態による表側シールドケース4と同様に、蓋
体をなす平板部31Aと、該平板部31Aから延びる4
枚の側壁部31Bとによって箱形状に形成され、電子部
品2を覆っている。
【0045】32,32は表側シールドケース31の平
板部31Aに形成された部品突出孔で、該各部品突出孔
32は、電子部品2A,2Gと対応した位置に配置さ
れ、第1の実施の形態による部品突出孔5よりも小さい
開口面積をもって形成されている。
【0046】33は表側シールドケース31の平板部3
1A内面に設けられた絶縁性フィルムで、該絶縁性フィ
ルム33は、平板部31A内面に固定された固定部33
Aと、該固定部33Aから部品突出孔32内に向けて延
び電子部品2A等の先端側を取囲む花弁状の開口部33
Bとによって構成されている。そして、開口部33Bに
は、例えば略四角形状をなす部品突出孔32の対角線に
沿ったスリットが形成され、該スリットによって開口し
ている。
【0047】34は基板1の裏面1Bに設けられた裏側
シールドケースで、該裏側シールドケース34は、表側
シールドケース31と同様に、平板部34Aと側壁部3
4Bとによって箱形状に形成され、電子部品3を覆って
いる。
【0048】また、裏側シールドケース34の平板部3
4Aにも部品突出孔32と同様に小さい開口面積を有す
る部品突出孔35が形成されると共に、平板部34Aの
内面側には絶縁性フィルム36が設けられている。そし
て、絶縁性フィルム36は、絶縁性フィルム33と同様
に固定部36Aと花弁状の開口部36Bとによって構成
され、開口部36Bはスリット状に開口している。
【0049】かくして、本実施の形態による電子部品モ
ジュールでも前記第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。しかし、本実施の形態では、開口部
33B,36Bをスリット状に開口する構成としたか
ら、部品突出孔32,35内に電子部品2A,2G,3
E等を挿入したときには、開口部33B,36Bが拡開
する。このため、絶縁フィルム33,36の開口部33
B,36Bを電子部品2A,2G,3E等によって容易
に変形させることができ、絶縁フィルム33,36の開
口部33B,36Bに妨げられることなく、シールドケ
ース31,34を取付けることができる。
【0050】なお、前記各実施の形態では、基板1の両
面にシールドケース4,8,21,24,31,34を
設けるものとしたが、本発明はこれに限らず、基板の表
面、裏面のいずれか一方の面にのみシールドケースを設
ける構成としてもよい。
【0051】また、前記第1の実施の形態では、シール
ドケース4,8の部品突出孔5,9から電子部品2A,
2G,3Eのボディ2A1,2G1,3E1の先端側が突
出するものとしたが、図11に示す変形例のように部品
突出孔5′を大きな開口面積をもって形成することによ
って、電子部品2A′のボディ2A1′に加えてリード
端子2A2′も突出させる構成としてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、シールドケースには電子部品を突出させるために
開口した部品突出孔を設けたから、シールドケースに干
渉されることなく電子部品をシールドケースから突出さ
せることができる。このため、シールドケースの高さ寸
法を電子部品の高さ寸法よりも低くし、シールドケース
を含む電子部品モジュール全体の高さ寸法を低くするこ
とができ、実装空間の狭い携帯端末等であっても容易に
適用することができる。
【0053】また、請求項2の発明によれば、シールド
ケースの内面に設けた絶縁性フィルムには部品突出孔内
に向けて延び電子部品の突出部分を取囲む開口部を設け
たから、電子部品の突出部分近傍からリード端子が突出
している場合でも、絶縁性フィルムの開口部によってリ
ード端子とシールドケースの部品突出孔周辺とが接触す
るのを防ぐことができる。このため、部品突出孔の開口
面積を電子部品のボディ面積程度まで小さくすることが
できるから、リード端子をシールドケースによって覆う
ことができ、リード端子と外部との間のシールド性を高
めることができる。
【0054】また、請求項3の発明によれば、絶縁性フ
ィルムの開口部をシールドケースの部品突出孔よりも小
さな開口面積をもって形成したから、絶縁性フィルムの
開口部を部品突出孔内に向けて延ばすことができ、該開
口部によって電子部品の突出部分とシールドケースの部
品突出孔近傍とが接触するのを防ぐことができる。
【0055】さらに、請求項4の発明によれば、絶縁性
フィルムの開口部をスリット状に開口する構成としたか
ら、部品突出孔内に電子部品を挿入したときには、スリ
ット状に開口する開口部が拡開し、絶縁フィルムの開口
部に妨げられることなく、電子部品が部品突出孔から突
出した状態でシールドケースを取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による電子部品モジ
ュールを示す斜視図である。
【図2】図1中の電子部品モジュールを基板とシールド
ケースとを分離した状態で示す分解斜視図である。
【図3】シールドケースを取外した状態の電子部品モジ
ュールを示す平面図である。
【図4】シールドケースを取外した状態の電子部品モジ
ュールを示す底面図である。
【図5】シールドケースを取付けた状態で図3中の矢示
V−V方向からみた電子部品モジュールを示す拡大断面
図である。
【図6】第2の実施の形態による電子部品モジュールを
示す斜視図である。
【図7】図6中の電子部品モジュールを基板とシールド
ケースとを分離した状態で示す分解斜視図である。
【図8】第2の実施の形態による電子部品モジュールを
図5と同様な位置からみた拡大断面図である。
【図9】第3の実施の形態による電子部品モジュールを
図5と同様な位置からみた拡大断面図である。
【図10】図9中の部品突出孔等を矢示X−X方向から
みた拡大平面図である。
【図11】第1の実施の形態の変形例による電子部品モ
ジュールを図5と同様な位置からみた拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 1A 表面 1B 裏面 2,3 電子部品 4,21,31 表側シールドケース 8,24,34 裏側シールドケース 5,9,22,25,32,35 部品突出孔 23,26,33,36 絶縁性フィルム 23A,26A,33A,36A 固定部 23B,26B,33B,36B 開口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板の表面と裏面のうち少な
    くとも一方の面に搭載された電子部品と、前記基板に設
    けられ前記電子部品を覆う導電性材料からなるシールド
    ケースとを備えた電子部品モジュールにおいて、前記シ
    ールドケースには、前記電子部品の高さ寸法が前記シー
    ルドケースよりも高い場合に、前記電子部品を突出させ
    るために開口した部品突出孔を設ける構成としたことを
    特徴とする電子部品モジュール。
  2. 【請求項2】 前記シールドケースの内面側には、該シ
    ールドケースと前記電子部品との間を絶縁する絶縁性フ
    ィルムを設け、該絶縁性フィルムには前記部品突出孔内
    に向けて延び前記電子部品の突出部分を取囲む開口部を
    設ける構成としてなる請求項1に記載の電子部品モジュ
    ール。
  3. 【請求項3】 前記絶縁性フィルムの開口部は前記シー
    ルドケースの部品突出孔よりも小さな開口面積をもって
    形成してなる請求項2に記載の電子部品モジュール。
  4. 【請求項4】 前記絶縁性フィルムの開口部はスリット
    状に開口してなる請求項2または3に記載の電子部品モ
    ジュール。
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