JP2002188266A - パネル及びパネルの取付構造 - Google Patents

パネル及びパネルの取付構造

Info

Publication number
JP2002188266A
JP2002188266A JP2001092100A JP2001092100A JP2002188266A JP 2002188266 A JP2002188266 A JP 2002188266A JP 2001092100 A JP2001092100 A JP 2001092100A JP 2001092100 A JP2001092100 A JP 2001092100A JP 2002188266 A JP2002188266 A JP 2002188266A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
underlap
joined
base
underlap portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001092100A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Saotome
一美 早乙女
Kaneshige Konda
金重 根田
Kenji Noda
研治 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2001092100A priority Critical patent/JP2002188266A/ja
Publication of JP2002188266A publication Critical patent/JP2002188266A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 パネル同士の目地部にシーリング材等を充填
することなく風雨の侵入を防止出来る乾式施工とするこ
とが出来、パネルを後加工する必要がなく、胴縁を省略
して部品点数及び施工工数を削減出来、パネルの割り付
け作業が容易で、パネルを強固に固定してあばれや歪み
を防止出来るパネル及びその取付構造を提供する。 【解決手段】 上辺アンダーラップ部1b1の略中央部及
び/または端部に該アンダーラップ部1b1の裏面よりも
屋内側に突出した段差部1c,1dが形成され、上辺ア
ンダーラップ部1b1の左側端部1fを段差部1dに重ね
て接合し、段差部1cに右辺アンダーラップ部1b2の下
端部を重ねて接合して固定するように構成したパネル及
びパネルの取付構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の内外装材等
のパネル及びその取付構造に関し、パネル基部の裏面
と、アンダーラップ部とが、相互に厚さ方向に接合して
取り付けられるパネル及びその取付構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の建物の外壁面を形成する外装材パ
ネル及びその取付構造の一例を図16〜図19を用いて説明
する。図16(a)〜(c)に示す第1従来例において、
パネル51は、該パネル51の4辺のうち、一方の2辺にパ
ネル51の裏面側端辺に突出した裏実51aが形成され、他
方の2辺にパネル51の表面側端辺に突出した表実51bが
形成されている。
【0003】そして、所定のピッチで立設された柱52及
び間柱53に防水シート54を介して胴縁55が取り付けら
れ、隣設される一方のパネル51の裏実51aと、他方のパ
ネル51の表実51bとがパネル51の厚さ方向に接合された
状態で、下段に配置されるパネル51の上端部の裏実51a
を拘束する止め金具56が釘57を打ち込んで胴縁55(及び
柱52或いは間柱53)に固定され、上段に配置されるパネ
ル51の下端部の表実51bに設けられた凹部51cを該止め
金具56に差し込んでパネル51が固定されている。
【0004】胴縁55はパネル51の裏面と防水シート54と
の間に通気層を形成して建物が室内から放つ湿気等に対
するパネル51の耐久性を確保する役割と、幅30mm程度
の幅の狭い間柱53に止め金具56の釘57を打ち込む余裕が
無い場合に胴縁55を介して止め金具56の釘57を打ち込ん
で固定する役割を兼ねている。
【0005】また、図16(c)に示すように、パネル51
の上辺の裏実51aの上端部横方向にホットメルトと称す
る樹脂系の水返し材64が後工程で取り付けられており、
これにより止水性能が確保されている。
【0006】上記取付構造によれば、パネル51の屋外側
の縦目地58或いは横目地59から侵入した雨水が一方のパ
ネル51の裏実51aと、他方のパネル51の表実51bとがパ
ネル51の厚さ方向に接合された合いじゃくり部に入り込
んでも裏実51aにより受け止められ、更に水返し材64に
より止水性能が確保されて雨水が屋内側に侵入すること
がない。
【0007】従って、隣設されるパネル51同士の縦目地
58及び横目地59には防水用のシーリング材を施す必要が
なく、乾式施工とすることが出来るため工期の短縮化が
図れ、パネル51の表面に釘打ちすることもないので釘の
頭が外壁の表面に出て見苦しい印象を与えないし、パネ
ル51の表面に無機塗装を施した場合でも塗装面を傷める
ことなく施工出来、外壁表面の美観が維持出来る。
【0008】また、特開平7-62830号公報に開示された
図17及び図18に示す第2従来例の外装材の取付構造で
は、パネル51の裏実51aのみを胴縁55に対して釘61を打
ち込んで固定したものが提案されている。
【0009】本従来例でもパネル51の裏実51a相互が突
き合わせ部位62において同一平面上で突き当てた状態で
配置されるため幅30mm程度の幅の狭い間柱53の幅方向
に2本の釘61を打ち込む余裕が無いため幅広の胴縁55を
介して釘61を打ち込んで固定する。
【0010】また、パネル51同士の縦目地58或いは横目
地59から侵入した雨水が釘61の打ち込み位置に侵入しな
いように釘61の打ち込み位置と縦目地58及び横目地59の
位置とをずらした状態で且つ胴縁55及び間柱53の中心位
置53a付近に釘61を打ち込む必要があるため、図18に示
すように、縦目地58と間柱53の中心位置53aとの位置を
所定間隔だけずらした状態でパネル51の割り付けが行わ
れている。
【0011】また、前記第1、第2従来例のように、柱
52及び間柱53とパネル51との間に胴縁55を取り付けてパ
ネル51の裏面側に通気層を形成した場合には、胴縁55を
柱52及び間柱53の全数に対して高さ方向に連続して取り
付けられるが、図19に示すように、窓枠サッシ等の開口
部63が存在する場合には、開口部63の側面を空気が流動
出来るように開口部63の上下端部から所定の距離Lだけ
離れた位置に胴縁55が取り付けられていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
第1、第2従来例では、パネル51の裏面側に通気層を形
成するために柱52や間柱53とパネル51との間に別部材で
胴縁55を介在させていたため該胴縁55が柱52や間柱53の
全数に対応して高さ方向全域に必要であり、部品点数が
増加して部品コストが増大し、施工工数も増大するため
工期が長くなるという問題があった。
【0013】特に図19に示すように開口部63の上下端部
では胴縁55の長さや取付位置が制限されるため施工作業
が面倒であった。また、胴縁55は長尺状の一部材で柱52
や間柱53に沿って取り付けられ、通気層が高さ方向に仕
切られて形成されるため横方向(水平方向)の通気性能
に限界があった。
【0014】また、図16に示した第1従来例では、パネ
ル51の表実51bの凹部51cを後加工する必要があるた
め、パネル51の生産効率が悪い。
【0015】また、図16(c)に示すように、パネル51
の上辺の裏実51aの上端部横方向に設けられた水返し材
64がホットメルトと称する樹脂系の材料であるため、セ
メント等の窯業系材料からなるパネル51に対しては後工
程で取り付ける他なく、パネル51の生産効率が悪いとい
う問題があった。
【0016】また、図17及び図18に示した第2従来例で
は、横方向に隣接するパネル51の裏実51a相互の突き合
わせ部位62において、釘61が横方向に並列するため一般
的な幅30mm程度の幅の狭い間柱53には釘61を直接打ち
込んで固定することが出来ず、間柱53よりも幅の広い胴
縁55を間に介して固定する必要があった。
【0017】また、パネル51の左側端部の部位は他のパ
ネル51の裏実51aに接合されただけで特に固定されてい
ないため風圧力や材料の反り等に対して抵抗力が作用せ
ず、あばれや歪みが生じる虞があった。
【0018】また、裏実51aはパネル51の表面から室内
側に向けての距離が同じであるため複数のパネル51を取
り付けていくと裏実51a相互が突き付けとなってしま
い、該突き付け部においては縦目地58、横目地59からの
浸入水を止めることが出来ず、室内側へ漏水する虞があ
った。
【0019】また、縦目地58や横目地59から侵入した雨
水が釘61の打ち込み位置に侵入しないように縦目地58や
横目地59の位置と、釘61の打ち込み位置との間に所定の
離間距離を設ける必要があり、一方、釘61は間柱53の中
心位置53a付近に打ち込まなければパネル51の適切な固
定強度が確保出来ないため、結果的に縦目地58の位置が
間柱53の中心位置53aから所定の距離だけずれた配置と
なるため、柱52や間柱53に対するパネル51の割り付けに
ずれが生じ、割り付け作業が煩雑になっていた。
【0020】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、パネル同士の目地部にシーリ
ング材等を充填することなく風雨の侵入を防止出来る乾
式施工とすることが出来、パネルを後加工する必要がな
く、胴縁を省略して部品点数及び施工工数を削減出来、
パネルの割り付け作業が容易で、パネルを強固に固定し
てあばれや歪みを防止出来るパネル及びその取付構造を
提供せんとするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係るパネルは、パネル基部の裏面と、アンダ
ーラップ部とが、相互に厚さ方向に接合して取り付けら
れるパネルにおいて、パネル上辺のアンダーラップ部の
略中央部及び/または端部に段差部が形成されたことを
特徴とする。
【0022】ここで、本発明に係るパネルにおいては、
パネル裏面のレベル位置として、パネル基部の裏面と、
アンダーラップ部の裏面と、段差部の裏面の異なる3種
類の裏面のレベル位置が設定されており、それ等のレベ
ル位置は、パネル表面側から裏面側に向かって、パネル
基部の裏面、アンダーラップ部の裏面、段差部の裏面の
順に配置される。
【0023】本発明は、上述の如く構成したので、隣接
する一方のパネルのパネル基部の裏面と、他方のパネル
のアンダーラップ部とが該パネルの厚さ方向に接合して
取り付けられるので、パネル同士の目地部にシーリング
材等を充填することなく風雨の侵入を防止出来る乾式施
工とすることが出来、施工が容易で施工期間が短縮出来
る。
【0024】また、パネル上辺のアンダーラップ部の略
中央部及び/または端部に段差部が形成されたことで、
パネルと下地材との間に通気層を形成することが出来、
更には隣接する一方のパネルのアンダーラップ部の一部
と、他方のパネルのアンダーラップ部の一部とを該パネ
ルの厚さ方向に接合することが出来るため、各パネルの
アンダーラップ部が下地材に対面する面積を大きく確保
することが出来、釘やビスによる十分な固定しろを確保
することが出来る。
【0025】また、前記パネル上辺のアンダーラップ部
の略中央部及び/または端部に形成された段差部が、該
パネルが固定される下地材の側に突出すると共に該下地
材に固定される段差部であって、該段差部に他のパネル
基部の裏面をパネルの厚さ方向に接合し得る場合には、
段差部を下地材に固定した状態で下地材の表面とアンダ
ーラップ部裏面との間に通気層を形成することが出来、
更にその段差部に他のパネルのアンダーラップ部をパネ
ルの厚さ方向に接合して該段差部に接合された他のパネ
ルのアンダーラップ部を下地材に固定することが出来
る。
【0026】従って、パネル同士の目地位置と下地材の
中心位置とを一致させた状態でも下地材の中心位置付近
で且つパネル同士の目地を回避した位置で釘またはビス
により固定される固定しろを確保することが出来、パネ
ル同士の目地を回避しつつ釘またはビスによりパネルを
下地材に確実に固定することが出来る。
【0027】これにより、パネル同士の目地位置と下地
材の中心位置とを一致させることが出来るため下地材に
対するパネルの割り付け作業が容易で、下地材に直接パ
ネルを固定出来るので胴縁を省略して部品点数及び施工
工数を削減出来、施工期間を短縮することが出来る。
【0028】また、前記パネル上辺のアンダーラップ部
の両側端部が前記パネル基部の側端部よりも突出し、そ
の突出部を他のパネルのアンダーラップ部に形成された
段差部にパネルの厚さ方向に接合し得る場合には、アン
ダーラップ部の側端部の突出部を他のパネルのアンダー
ラップ部に形成された段差部にパネルの厚さ方向に接合
することで隣設するパネルのアンダーラップ部相互を容
易に厚さ方向に接合することが出来る。
【0029】また、前記突出部と前記段差部とがパネル
の厚さ方向に接合されたアンダーラップ部相互の接合部
位で該アンダーラップ部相互の表面が面一で構成される
場合や、上下方向に隣設されるパネル相互の前記段差部
とパネルの側辺アンダーラップ部とがパネルの厚さ方向
に接合されたアンダーラップ部相互の接合部位で該アン
ダーラップ部相互の表面が面一で構成される場合には、
アンダーラップ部相互の接合部位で該アンダーラップ部
相互の表面が面一であるため該アンダーラップ部相互の
接合部位上に他のパネルのパネル基部の裏面を接合して
も不陸が生じない。
【0030】また、前記段差部が前記アンダーラップ部
の裏面と前記下地材表面との間に10mm以上の離間間隔
を形成するように構成された場合には、該アンダーラッ
プ部の裏面と下地材表面との間に10mm以上の十分な通
気層を形成することが出来、好ましい。
【0031】アンダーラップ段差部の裏面からパネル基
部の裏面までの高さは、該アンダーラップ段差部の高さ
に、アンダーラップ部の厚みを加えた以上の高さとす
る。
【0032】また、前記パネルのアンダーラップ部に水
返しが一体的に設けられた場合には、パネルの製造工程
で同時に水返しが形成されるので生産効率が良い。
【0033】また、前記パネルのアンダーラップ部の該
アンダーラップ部側から前記下地材に向けて釘またはビ
スを打ち込む位置に貫通孔または目印を設けた場合に
は、貫通孔や目印を用いて釘やビスを決まった位置に容
易に固定することが出来、比較的狭い幅の下地材に対し
てもパネルを確実に固定することが出来、作業性が良
い。
【0034】また、前記パネルのパネル基部の側端部に
凸部が形成され、該パネルのパネル基部の他端部に前記
凸部に対応した凹部が形成された場合には、前記凸部と
凹部51とを相互に嵌合させることでパネル相互の固定が
確実に出来、風圧力や材料の反り等に対する抵抗力が確
保出来、パネルのあばれや歪みを防止出来る。
【0035】また、前記パネルのパネル基部の上端面に
排水が可能な傾斜面が形成された場合には、該傾斜面を
利用してパネルの屋外側に排水が出来る。
【0036】また、前記パネルのパネル基部の裏面とア
ンダーラップ部とを相互にパネルの厚さ方向に接合した
際に隣設されたパネル基部表面相互が面一で構成される
場合には、平面的なパネル構造とすることが出来る。
【0037】また、本発明に係るパネルの取付構造は、
前述したパネルのパネル基部の裏面と、アンダーラップ
部とを相互に厚さ方向に接合して取り付ける取付構造で
あって、互いに接合された前記パネルの縦横の目地部は
シーリングをすることなく接合されたことを特徴とす
る。
【0038】上記構成によれば、互いに接合されたパネ
ルの縦横の目地部にシーリングをすることなく接合して
も防水性能を確保することが出来るため、シーリング作
業を省略することが出来、作業性が良く、乾式工法とす
ることが出来るため施工期間の短縮を図ることが出来
る。
【0039】また、本発明に係るパネルの取付構造の他
の構成は、前述したパネルのパネル基部の裏面と、アン
ダーラップ部とを相互に厚さ方向に接合して取り付ける
取付構造であって、前記パネル同士を接合した目地部か
ら進入した水を該パネルのアンダーラップ部により受け
て屋内側への進入を防止し、且つその水を他のパネルの
アンダーラップ部に巡回させることを特徴とする。
【0040】上記構成によれば、パネル同士を接合した
目地部から進入した水を該パネルのアンダーラップ部に
より受けて屋内側への進入を防止することが出来る。ま
た、その水を他のパネルのアンダーラップ部に巡回させ
ることでパネルの屋外側に排水するように導くことが出
来る。
【0041】また、前記パネルのアンダーラップ部に巡
回している水を、水が進入したパネルよりも下段のパネ
ルまたは最下段のパネルにおいて該パネルの屋外側に排
水可能な排水手段を有する場合には、パネルのアンダー
ラップ部に巡回させた水を排水手段によりパネルの屋外
側に排水することが出来る。
【0042】また、本発明に係るパネルの取付構造の他
の構成は、前述したパネルのパネル基部の裏面と、アン
ダーラップ部とを相互に厚さ方向に接合して取り付ける
取付構造であって、前記パネルは柱や間柱等の下地材に
対して直接固定され、且つ該パネルの屋内側で垂直及び
水平方向に通気が可能な通気層が形成されたことを特徴
とする。
【0043】上記構成によれば、パネルが、例えば、通
気用の胴縁や金物等を介することなく柱や間柱等の下地
材に直接固定されるので胴縁や金物等の部品点数を削減
して部品コストを低減すると共に施工工数を削減するこ
とが出来る。また、胴縁や金物等を介さずともパネルの
屋内側で垂直及び水平方向に通気が可能な通気層が形成
されるため、通気性能を向上させてパネルや建物の耐久
性を向上することが出来る。
【0044】
【発明の実施の形態】図により本発明に係るパネル及び
その取付構造の一実施形態を具体的に説明する。図1は
本発明に係るパネルの取付構造を示す正面説明図、図2
は本発明に係るパネルの取付構造を示す斜視説明図、図
3は本発明に係るパネルの取付構造により形成された通
気層の構成を示す斜視説明図、図4は本発明に係るパネ
ルの取付構造を示す正面説明図である。
【0045】また、図5(a)は本発明に係るパネルの
構成を示す斜視説明図、図5(b)は本発明に係るパネ
ルの構成を示す正面説明図、図6(a)は図5(a)の
X−X方向の断面概略図及び重なり状態を示す図、図6
(b)は図5(a)のY−Y方向の断面概略図及び重な
り状態を示す図、図7(a)は左右に隣接するパネル相
互を接合する様子を示す斜視説明図、図7(b)は左右
に隣接するパネルのアンダーラップ部相互の接合状態を
示す部分拡大図、図8(a)は上下に隣接するパネル相
互を接合する様子を示す斜視説明図、図8(b)は上下
に隣接するパネルのアンダーラップ部相互の接合状態を
示す部分拡大図である。
【0046】また、図9(a)はパネルのアンダーラッ
プ部に設けられた貫通孔を目安に釘を打ち込む様子を示
す部分拡大図、図9(b),(c)はパネルのアンダー
ラップ部相互の接合部位をクリップ部材により挟持して
双方のパネルを固定する様子を示す図、図9(d)は一
方のパネルのパネル基部の側端部に形成された凸部を、
他方のパネルのパネル基部の他端部に形成された凹部に
嵌入して双方のパネルを固定する様子を示す図、図9
(e)は横方向に隣設されるパネルのアンダーラップ部
相互が厚さ方向に接合されて同一の下地材に固定される
場合の釘の固定位置を示す部分拡大図、図10(a),
(b)はパネルのアンダーラップ部に一体的に設けられ
た水返しの構成を示す断面説明図である。
【0047】また、図11は最下段のパネルの下部に設け
た排水手段の構成を示す斜視説明図、図12は最下段のパ
ネルの下部に設けた排水手段の構成を示す断面説明図、
図13は雨水の巡回経路を説明する斜視説明図、図14
(a),(b)は雨水の巡回経路を説明する部分拡大
図、図14(c)はパネル基部の上端面に設けられた傾斜
面の構成を示す断面説明図、図15は他のパネルの構成を
示す斜視説明図である。
【0048】図5に示して後述するパネル1は、建物の
外壁面Aを構成する上下及び左右に配列されるセメント
材やコンクリート材或いは陶板材等の窯業系材料からな
り、図1〜図4に示すように、互いに対向する端辺の一
方のパネル1のパネル基部の裏面1aと、他方のパネル
1のアンダーラップ部1bとを該パネル1の厚さ方向に
接合し、防水シート2を介在させて釘やビス3を用いて
所定ピッチで立設された柱4及び間柱5に固定して取り
付けられて建物の外壁面Aを構成するものである。
【0049】パネル1は、例えば、粘土状のセメント材
料をプレス成形により工場生産され、本実施形態では、
図5(a),(b)に示すように、パネル1にはパネル
基部があって該パネル基部の上辺と右辺にアンダーラッ
プ部1bが形成され、更に、アンダーラップ部1bが該
パネル1の厚さ方向に異なる複数の段差部を有して形成
されている。
【0050】パネル1のアンダーラップ部1bにおい
て、上辺で図5(b)の横方向に形成された上辺アンダ
ーラップ部1b1の横方向略中央部にはアンダーラップ部
1bの裏面よりも下地材側(屋内側)に所定の寸法だけ
突出した段差部1cが形成されており、更にパネル1の
上辺アンダーラップ部1b1の図5(b)の右側端部には
段差部1cと同程度にアンダーラップ部1bの裏面より
も屋内側に突出した段差部1dが形成されている。
【0051】前記段差部1c,1dはパネル1のアンダ
ーラップ部1bと下地材となる柱4や間柱5の表面との
間に10mm以上の離間間隔を形成し得るようにその突出
高さが設定されている。
【0052】尚、本実施形態ではパネル1の上辺アンダ
ーラップ部1b1の横方向の略中央部の1箇所に段差部1
cを設けた場合について説明するが、柱4や間柱5が立
設されたピッチに応じてパネル1の上辺アンダーラップ
部1b1の所定位置に所定ピッチで複数の段差部1cを形
成しても良い。
【0053】パネル1の図5(b)の右側端部には右辺
アンダーラップ部1b2が形成されており、傾斜部1eを
介して該右辺アンダーラップ部1b2とパネル1の右上角
部の段差部1dとが連続して接続されている。
【0054】また、パネル1の上辺アンダーラップ部1b
1のアンダーラップ部左側端部1fはパネル基部の左側
端部1g1よりも所定の寸法だけ突出した突出部として形
成されており、一方のパネル1の上辺アンダーラップ部
1b1の一部となるアンダーラップ部左側端部1fが、他
方のパネル1のアンダーラップ部1bの一部となる段差
部1dにパネル1の厚さ方向に接合されて、その接合位
置に配置された下地材となる柱4や間柱5に双方のパネ
ル1が釘やビス3により固定される。
【0055】また、パネル1の上辺アンダーラップ部1b
1に形成された段差部1dの右上角部には切り欠き1d1が
形成されており、パネル1のパネル基部の左側端部には
凸部1hが設けられ、同パネル1の右側端部には該凸部
1hが嵌合し得る凹部1iが形成されている。
【0056】パネル1の上辺アンダーラップ部1b1と右
辺アンダーラップ部1b2には、図10(a),(b)に示
すように、アンダーラップ部1b全域に亘って方形状の
水返し11が該上辺アンダーラップ部1b1と一体的に形成
されている。図10(a)は一条の水返し11が上辺アンダ
ーラップ部1b1の上端部に形成された一例であり、図10
(b)は2条の水返し11が並設された一例を示す。尚、
水返し11の外形や条数は他の形状或いは他の複数条形成
されたものでも良い。
【0057】前記各水返し11はパネル1の製造時に該パ
ネル1と一体的に成形されるものであり、予め型枠に水
返し11の形状に応じた部分が形成されており、このよう
な型枠を用いて粘土状のセメント材料をプレス成形する
ことにより上辺アンダーラップ部1b1に水返し11が形成
されたパネル1が工場生産される。
【0058】図2及び図7(b)に示すように、左右方
向に隣設されるパネル1相互のアンダーラップ部1bの
段差部1dと左側端部1fとがパネル1の厚さ方向に接
合されるアンダーラップ部1b相互の接合部位では上辺
アンダーラップ部1b1相互の上面が面一に接合されると
共にパネル基部の表面相互が面一に接合される。
【0059】また、図8(b)に示すように、上下方向
に隣設されるパネル1相互のアンダーラップ部1bの段
差部1cとパネル1の側辺アンダーラップ部となる右辺
アンダーラップ部1b2とがパネル1の厚さ方向に接合さ
れるアンダーラップ部1b相互の接合部位では上辺アン
ダーラップ部1b1と右辺アンダーラップ部1b2のアンダー
ラップ部相互の上面が面一に接合されると共にパネル基
部の表面相互が面一に接合される。
【0060】これにより、図2に示すように、パネル1
を互い違いに隣設してパネル1のアンダーラップ部1b
とパネル基部の裏面1aとを水返し11を介在させてパネ
ル1の厚さ方向に接合することで、パネル基部の表面を
連続的に面一に接合して全体的に平面的な外壁面Aを形
成することが出来る。
【0061】本実施形態のパネル1は前述した各従来例
で採用した胴縁55や金物等を不要としてもパネル1の裏
面から屋内側に突出した段差部1c,1dの構成により
パネル基部の裏面側に通気層を形成することが出来、こ
の段差部1c,1dの部位で柱4や間柱5に直接釘やビ
ス3を用いて固定される。
【0062】即ち、パネル1は柱4や間柱5等の下地材
に対して従来例のような胴縁55や金物等を介することな
く直接釘やビス3を用いて固定され、図3に示すように
該パネル1の屋内側で垂直及び水平方向に通気が可能な
通気層が形成される。
【0063】パネル1のアンダーラップ部1b相互の接
合部位となる段差部1c,1dの位置に対応して下地材
となる柱4及び間柱5が複数立設されており、図4に示
すように、柱4や間柱5の中心位置4a,5aとパネル
1同士の縦目地6の位置とが一致した状態で、且つパネ
ル1同士の縦目地6及び横目地7を回避したアンダーラ
ップ部1bの段差部1c,1d及びアンダーラップ部左
側端部1fの位置に釘やビス3を打ち込むための目安と
なる貫通孔や目印8が形成されている。
【0064】図5(b)に示すように、同一パネル1の
上辺アンダーラップ部1b1の左右両端部に設けられたア
ンダーラップ部左側端部1fと段差部1dに形成された
貫通孔や目印8の水平方向の離間距離L1は、その同一
パネル1のアンダーラップ部左側端部1fと段差部1d
が対応する位置に立設された下地材となる柱4や間柱5
の中心位置4a,5a相互の離間距離L2よりも所定の
寸法だけ小さくなるように設定されている。
【0065】また、図9(e)に示すように、同一パネ
ル1の上辺アンダーラップ部1b1の左右両端部に設けら
れたアンダーラップ部左側端部1fと段差部1dに形成
された貫通孔や目印8の高さ方向の離間距離L5は、上
辺アンダーラップ部1b1の高さ方向の幅及び段差部1d
の横方向の幅領域内に納まる範囲で所定の寸法で設定さ
れている。
【0066】この時、段差部1cに形成された貫通孔や
目印8の水平方向の位置は、該段差部1cが対応する位
置に立設された下地材となる柱4や間柱5の中心位置4
a,5aで且つ同一パネル1の上辺アンダーラップ部1b
1の左右両端部に設けられたアンダーラップ部左側端部
1fと段差部1dに形成された貫通孔や目印8の水平方
向の中心位置に形成されている。
【0067】また、図9(e)に示すように、横方向に
隣設されるパネル1で一方のパネル1と他方のパネル1
の夫々を固定する釘やビス3の貫通孔や目印8の水平方
向の離間距離L3は、間柱5の幅L4よりも小さくなるよ
うに設定されている。
【0068】また、パネル1の上辺アンダーラップ部1b
1のアンダーラップ部左側端部1fに形成された貫通孔
や目印8は、段差部1dの切り欠き1d1に対応する位置
に形成されており、アンダーラップ部左側端部1fの貫
通孔や目印8を目安に打ち込まれた釘やビス3は段差部
1dの切り欠き1d1を通過して柱4や間柱5に直接固定
されるようになっている。
【0069】尚、本実施形態では、段差部1dに切り欠
き1d1を設けたものであるが、段差部1dに切り欠き1d1
を設けないで、アンダーラップ部左側端部1fの貫通孔
や目印8を目安に打ち込まれた釘やビス3が段差部1d
にも打ち込まれて柱4や間柱5に固定されるように構成
しても良い。
【0070】次に上記パネル1を用いて建物の外壁面A
を構成する取付構造について説明する。先ず、図2に示
すように、所定のピッチで立設された柱4及び間柱5に
防水シート2を展張し、該柱4及び間柱5の中心位置4
a,5aにパネル1の縦目地6となるパネル1の表面左
側端部1g1及び表面右側端部1g2を位置合せした後、図9
(a)に示すように、パネル1の上辺アンダーラップ部
1b1に形成された段差部1c,1dの貫通孔や目印8を
目安に釘やビス3を柱4或いは間柱5に打ち込んで固定
する。
【0071】次に図7(a)に示すように、横方向にパ
ネル1を隣設する際には、図7(b)に示すように、固
定された一方のパネル1の上辺アンダーラップ部1b1の
段差部1d上に他方のパネル1の上辺アンダーラップ部
1b1のアンダーラップ部左側端部1fを重ね合わせると
共に、固定された一方のパネル1の右辺アンダーラップ
部1b2上に後接合される他方のパネル1のパネル基部の
裏面1aを重ね合わせる。
【0072】この時、図9(d)に示すように、固定さ
れた一方のパネル1のパネル基部の右側端部に設けられ
た凹部1iに、他方のパネル1のパネル基部の左側端部
に設けられた凸部1hを嵌入して嵌合させて双方のパネ
ル1相互を固定する。これにより、パネル1の隅部が屋
内外方向に受ける力に対する抵抗力が得られる。
【0073】そして、後接合されるパネル1の上辺アン
ダーラップ部1b1に形成されたアンダーラップ部左側端
部1f及び段差部1c,1dの貫通孔や目印8を目安に
釘やビス3を柱4或いは間柱5に打ち込んで固定する。
【0074】また、高さ方向にパネル1を隣設する際に
は、図8(a),(b)に示すように、固定された一方
のパネル1の上辺アンダーラップ部1b1に形成された段
差部1cに後接合される他方のパネル1の右辺アンダー
ラップ部1b2の下端部を重ねると共に、固定された一方
のパネル1の上辺アンダーラップ部1b1上に他方のパネ
ル1のパネル基部の裏面1aを重ね合わせる。
【0075】そして、図9(b),(c)に示すよう
に、固定された一方のパネル1の上辺アンダーラップ部
1b1と、後接合される他方のパネル1の右辺アンダーラ
ップ部1b2とをクリップ部材9により挟持して双方のパ
ネル1相互を固定する。これにより、パネル1の隅部が
屋内外方向に受ける力に対する抵抗力が得られる。
【0076】クリップ部材9は、図9(b)に示すよう
に、金属や樹脂等で断面コ字形状に形成されたクリップ
本体9aに一片が突出した突出片9bを設けたものであ
り、図9(c)に示すように、クリップ本体9aを、固
定された一方のパネル1の上辺アンダーラップ部1b1に
嵌合すると共に該クリップ本体9aの端部を、固定され
た一方のパネル1の上辺アンダーラップ部1b1に形成さ
れた段差部1cに突き当てた状態で、突出片9bが後接
合される他方のパネル1の右辺アンダーラップ部1b2に
当接してパネル1相互が挟持される。
【0077】クリップ部材9の板厚は比較的薄い寸法で
形成されており、図9(d)に示すように、固定された
下段のパネル1の上段に隣設して固定されたパネル1の
横方向に更に次のパネル1が接合される場合に、固定さ
れた下段のパネル1の上辺アンダーラップ部1b1と固定
された上段のパネル1の右辺アンダーラップ部1b2に、
後接合されるパネル1のパネル基部の裏面1aが重ねて
接合されても凹部1iと凸部1hとの嵌合に支障が無
く、且つ夫々のパネル1相互の表面が略面一になるよう
に設定されている。
【0078】上述のようにして横方向及び高さ方向に順
次複数のパネル1を接合して建物の外壁面Aが形成され
る。互いに接合されたパネル1の縦横の目地部である縦
目地6及び横目地7には特にシーリング材等によるシー
リングは施さないで接合される。
【0079】最下段のパネル1′の屋内側には図11〜図
13に示すように排水手段となる土台水切り部材12が配置
されている。土台水切り部材12は断面Z形状を有して外
壁面Aの水平方向の全幅に亘って柱4や間柱5、或いは
建物の布基礎13の上部に配置された基礎梁14に固定され
ている。
【0080】また、外壁面Aの上下左右の端及び図1に
示す窓サッシ等の開口部10の周囲は図示しない化粧部材
が取り付けられる。
【0081】パネル1のパネル基部の裏面1aとアンダ
ーラップ部1bとを相互に該パネル1の厚さ方向に接合
した際に上下方向に隣設されたパネル1の上下接合部に
おいて、図14(c)に示すようにパネル基部の上端面に
排水が可能な傾斜面1jが形成されている。
【0082】傾斜面1jは水平面に対して傾斜角度αを
有しており、詳しくは後述するようにパネル1のアンダ
ーラップ部1bに巡回している雨水を傾斜面1jを介し
てパネル1の屋外側に排水が出来るようになっている。
【0083】パネル1の上辺アンダーラップ部1b1には
該アンダーラップ部1bの裏面よりも屋内側に突出した
段差部1c,1dが形成されており、各パネル1は、こ
の段差部1c,1dの部位で柱4や間柱5に対して釘や
ビス3により固定されているため、各パネル1のアンダ
ーラップ部1bは段差部1c,1d以外の部分では防水
シート2の表面から10mm以上の所定の距離だけ浮き上
がった状態で固定されている。
【0084】従って、図1及び図3に示すように、防水
シート2とアンダーラップ部1bの裏面との間に10mm
以上の間隔の通気層が縦横連続した状態で形成され、建
物が室内から放つ湿気等に対して前述した各従来例より
も多くの方向性を有する通気層が確保され、通気性能を
向上させてパネル1や建物の耐久性を向上することが出
来る。また、前述した各従来例のように胴縁55を必要と
しないので部品点数を削減して部品コストを低減し、施
工工数を削減して工期を短縮することが出来る。
【0085】図11に示すように、パネル1同士を接合し
た目地部となる縦目地6及び横目地7から雨水が進入し
た場合、進入した雨水をパネル1のアンダーラップ部1
bにより受けて屋内側への進入を防止して、更に図13及
び図14(a),(b)に示すように、その雨水を他のパ
ネル1のアンダーラップ部1bに巡回させるようになっ
ている。
【0086】即ち、パネル1相互の目地部である横目地
7から進入した雨水は、傾斜面1jを介して下段パネル
1の表面に排水されるか、若しくは、図14(a)に示す
ように、アンダーラップ部1bに沿って該アンダーラッ
プ部1bの左右方向に巡回して流れ、アンダーラップ部
1bに形成された段差部1d→傾斜部1e→右辺アンダ
ーラップ部1b2の経路を伝わって流れる。
【0087】アンダーラップ部1bの右辺アンダーラッ
プ部1b2まで伝わった雨水は、図14(b)に示すよう
に、更にその下方に接合された下段パネル1のアンダー
ラップ部1bに着水し、傾斜面1jを介して下段パネル
1のパネル基部の表面に排水されるか、若しくは、前述
と同様の経路を伝わって更にその下段のパネル1のアン
ダーラップ部1bに着水する。
【0088】これを繰り返して最終的には、図12に示す
ように、建物の基礎部において最下段パネル1′の下部
に設けられた土台水切り部材12に着水し、該土台水切り
部材12を介してパネル1の屋外側に排水される。
【0089】図13は互いに接合されたパネル1の縦横の
目地部となる縦目地6及び横目地7から進入した雨水が
パネル1のアンダーラップ部1bにおいて巡回する巡回
経路及び排水経路を全体的に示したものである。
【0090】上記構成によれば、互いに接合されたパネ
ル1の縦横の目地部となる縦目地6及び横目地7から進
入した雨水をパネル1のアンダーラップ部1bにおいて
巡回及び排水することが出来る構成としたことで建物の
屋内側への漏水を確実に防止することが出来、目地部に
シーリングをする作業工程を省略することが出来るので
乾式工法とすることが出来、施工が容易で且つ確実に且
つ一様に出来、施工期間を大幅に短縮することが出来
る。
【0091】また、隣接する一方のパネル1のパネル基
部の裏面1aと、他方のパネル1のアンダーラップ部1
bとが該アンダーラップ部1bに一体的に形成された水
返し11を介在させて該パネル1の厚さ方向に接合して取
り付けられるので、パネル1同士の縦目地6及び横目地
7にシーリング材等を充填することなく風雨の侵入を防
止出来る乾式施工とすることが出来、施工が容易で施工
期間が短縮出来る。
【0092】また、パネル1のアンダーラップ部1bが
該パネル1の厚さ方向に異なる複数の段差を有して形成
されたことで、アンダーラップ部1bの裏面と、柱4や
間柱5に展張された防水シート2の表面との間に通気層
を形成することが出来、更には隣接する一方のパネル1
のアンダーラップ部1bの一部となる上辺アンダーラッ
プ部1b1に形成された段差部1c,1dと、他方のパネ
ル1のアンダーラップ部1bの一部となる右辺アンダー
ラップ部1b2及び上辺アンダーラップ部1b1のアンダーラ
ップ部左側端部1fとを、夫々パネル1の厚さ方向に接
合することが出来るため、各パネル1のアンダーラップ
部1bの固定部となる段差部1d及び左側端部1fが柱
4や間柱5に対面する面積を大きく確保することが出
来、釘やビス3による十分な固定しろを確保することが
出来る。
【0093】また、パネル1のアンダーラップ部1bの
一部に、アンダーラップ部1bの裏面よりも該パネル1
が固定される柱4や間柱5の側に突出すると共に該柱4
や間柱5に固定される段差部1c,1dを形成し、該段
差部1c,1dに他のパネル1のアンダーラップ部1b
をパネル1の厚さ方向に接合出来るため、段差部1c,
1dを柱4や間柱5に固定した状態で柱4や間柱5の表
面とアンダーラップ部1bの裏面との間に通気層を形成
することが出来、更にその段差部1c,1dに他のパネ
ル1のアンダーラップ部1bをパネル1の厚さ方向に接
合して該段差部1c,1dに接合された他のパネル1の
アンダーラップ部1bを柱4や間柱5に固定することが
出来る。
【0094】従って、パネル1同士の縦目地6の位置と
柱4や間柱5の中心位置4a,5aとを一致させた状態
でも柱4や間柱5の中心位置4a,5a付近で且つパネ
ル1同士の縦目地6や横目地7を回避した位置で釘やビ
ス3により固定される固定しろを確保することが出来、
パネル1同士の縦目地6や横目地7を回避しつつ釘やビ
ス3によりパネル1を柱4や間柱5に確実に固定するこ
とが出来る。
【0095】これにより、パネル1同士の縦目地6の位
置と柱4や間柱5の中心位置4a,5aとを一致させる
ことが出来るため柱4や間柱5に対するパネル1の割り
付け作業が容易で、柱4や間柱5に直接パネル1を固定
出来るので前述の各従来例のような胴縁55を省略して部
品点数及び施工工数を削減出来、施工期間を短縮するこ
とが出来る。
【0096】また、上辺アンダーラップ部1b1のアンダ
ーラップ部左側端部1fがパネル基部の左側端部1g1よ
りも突出し、その突出部を他のパネル1の上辺アンダー
ラップ部1b1に段差部1dが形成されているため、隣設
するパネル1の上辺アンダーラップ部1b1相互を容易に
厚さ方向に接合することが出来る。
【0097】また、アンダーラップ部左側端部1fと段
差部1dとがパネル1の厚さ方向に接合されたアンダー
ラップ部1b相互の接合部位で該アンダーラップ部1b
相互の表面が面一で構成され、且つ上下方向に隣設され
るパネル1相互の段差部1cとパネル1の右辺アンダー
ラップ部1b2とがパネル1の厚さ方向に接合されたアン
ダーラップ部1b相互の接合部位で該アンダーラップ部
1b相互の表面が面一で構成されているため、アンダー
ラップ部1b相互の接合部位で該アンダーラップ部1b
相互の表面が面一となり該アンダーラップ部1b相互の
接合部位上に他のパネル1のパネル基部の裏面1aを接
合しても不陸が生じない。
【0098】また、パネル1の上辺アンダーラップ部1b
1に形成された段差部1c,1dがアンダーラップ部1
bの裏面と柱4や間柱5の表面との間に10mm以上の離
間間隔を形成するように構成された場合には、アンダー
ラップ部1bの裏面と柱4や間柱5の表面との間に10
mm以上の十分な通気層を形成することが出来る。
【0099】また、パネル1の上辺アンダーラップ部1b
1に水返し11が一体的に設けられたことで、パネル1の
製造工程で同時に水返し11が形成されるのでパネル1の
生産効率が良い。
【0100】また、パネル1の上辺アンダーラップ部1b
1の該上辺アンダーラップ部1b1側から柱4や間柱5に向
けて釘やビス3を打ち込む位置に貫通孔や目印8を設け
たことで、貫通孔や目印8を用いて釘やビス3を決まっ
た位置に容易に固定することが出来、比較的狭い幅の間
柱5に対してもパネル1を確実に固定することが出来、
作業性が良い。
【0101】また、パネル1のパネル基部の側端部に凸
部1hが形成され、該パネル1のパネル基部の他端部に
前記凸部1hに対応した凹部1iが形成されたことで、
凸部1hと凹部1iとを嵌合することでパネル1相互の
固定が確実に出来、風圧力や材料の反り等に対する抵抗
力が確保出来、パネル1のあばれや歪みを防止出来る。
【0102】また、パネル1のアンダーラップ部1b相
互の重なる接合部となる上辺アンダーラップ部1b1のア
ンダーラップ部左側端部1fと段差部1dが同一パネル
1の左右両端部に設けられ、その同一パネル1の左右両
端部のアンダーラップ部左側端部1fと段差部1dを固
定する釘やビス3の固定位置相互の水平方向の離間距離
1が、その同一パネル1の左右両端部のアンダーラッ
プ部左側端部1fと段差部1dの夫々に対向して配置さ
れた柱4や間柱5の中心位置4a,5a相互の離間距離
2よりも小さくなるように構成したことで、同一パネ
ル1の左右両端部の上辺アンダーラップ部1b1のアンダ
ーラップ部左側端部1f及び段差部1dと、該パネル1
の左右方向に隣設されるパネル1の左右両端部の上辺ア
ンダーラップ部1b1のアンダーラップ部左側端部1f及
び段差部1dとの重なる接合部で、パネル1同士の縦目
地6の位置と柱4や間柱5の中心位置4a,5aとを一
致させた状態でも柱4や間柱5の中心位置4a,5a付
近で且つパネル1同士の縦目地6を回避した位置で釘や
ビス3の固定位置を左右に振り分けて確実に固定するこ
とが出来る。
【0103】また、パネル1の上辺アンダーラップ部1b
1のアンダーラップ部左側端部1fと段差部1d相互の
接合部で柱4や間柱5に固定される一方のパネル1と、
他方のパネル1の夫々を固定する釘やビス3の固定位置
相互の水平方向の離間距離L 3が、間柱5の幅L4よりも
小さくなるように構成したことで、隣設されるパネル1
の上辺アンダーラップ部1b1のアンダーラップ部左側端
部1fと段差部1d相互の接合部で、パネル1同士の縦
目地6の位置と柱4や間柱5の中心位置4a,5aとを
一致させた状態でも柱4や間柱5の中心位置4a,5a
付近で且つパネル1同士の縦目地6及び横目地7を回避
した位置で同一の柱4や間柱5に一方のパネル1の上辺
アンダーラップ部1b1のアンダーラップ部左側端部1f
と、他方のパネル1の上辺アンダーラップ部1b1の段差
部1dとの夫々を釘やビス3により確実に固定すること
が出来る。
【0104】また、一方のパネル1の上辺アンダーラッ
プ部1b1の段差部1cと、他方のパネル1の右辺アンダ
ーラップ部1b2の下端部とがパネル1の厚さ方向に接合
され、その接合部位をクリップ部材9により挟持して双
方のパネル1を固定したことで、パネル1相互の固定が
確実に出来、風圧力や材料の反り等に対する抵抗力が確
保出来、パネル1のあばれや歪みを防止出来る。
【0105】また、前記第1従来例のようにパネル51の
表実51bの凹部51cを後加工する等のような手間が無
く、作業性が良い。また、パネル1の上辺アンダーラッ
プ部1b1に形成された貫通孔や目印8は予め工場等で形
成しておくことで、現場での施工工数を削減することが
出来、釘やビス3の固定位置を精確に出来る。
【0106】また、パネル1のパネル基部の裏面1aと
アンダーラップ部1bとを相互にパネル1の厚さ方向に
接合した際に隣設されたパネル1のパネル基部表面相互
が面一で構成されるため平面的なパネル構造とすること
が出来、平面的な外壁面Aを容易に形成することが出来
る。
【0107】尚、前記実施形態では、パネル1のアンダ
ーラップ部1bが上辺アンダーラップ部1b1と右辺アン
ダーラップ部1b2とで構成された場合の一例について説
明したが、図5(b)に示したパネル1と左右対称的に
アンダーラップ部1bが上辺アンダーラップ部1b1と左
辺アンダーラップ部とで構成されても良い。この時、ク
リップ部材9の構成も左右対称形状のものが採用され
る。また、凸部1hと凹部1iとは左右逆に設けられて
も良い。
【0108】次に図15を用いて他の構成のパネル1及び
このパネル1を用いたパネル取付構造について説明す
る。前記実施形態のパネル1は図5に示すように、パネ
ル1のパネル基部の側端部に凸部1hが形成され、該パ
ネル1のパネル基部の他端部に前記凸部1hに対応した
凹部1iが形成され、凸部1hと凹部1iとを嵌合する
ことでパネル1相互の下部の固定を行ったものである
が、本実施形態のパネル1では前述のような凸部1hと
凹部1iを省略したものである。
【0109】そして、図16(b)に示して前述したよう
にパネル1の下端部にルーター加工(溝加工)により設
けられた凹部を柱4や間柱5等の下地材に固定される止
め金具に差し込んでパネル1の下部の固定を行う。他の
構成は前述した実施形態と同様に構成され、同様の効果
を得ることが出来るものである。
【0110】本発明においては、前述したパネル基部の
裏面1aが表実(おもてざね)、アンダーラップ部1b
が裏実(うらざね)で構成され、両者の嵌合により接合
される場合及び相决り(あいじゃくり)により接合され
る場合にも適用出来る。
【0111】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、パネル同士の目地部にシーリング材等を充填
することなく風雨の侵入を防止出来る乾式施工とするこ
とが出来、パネルを後加工する必要がなく、胴縁を省略
して部品点数及び施工工数を削減出来、パネルの割り付
け作業が容易で、パネルを強固に固定してあばれや歪み
を防止出来るパネル及びその取付構造を提供することが
出来る。
【0112】即ち、隣接する一方のパネルのパネル基部
の裏面と、他方のパネルのアンダーラップ部とが該パネ
ルの厚さ方向に接合して取り付けられるので、パネル同
士の目地部からの浸入水を完全に受け止めることが可能
となり、止水性を大幅に向上することが出来る。また、
パネル同士の目地部にシーリング材等を充填することな
く風雨の侵入を防止出来る乾式施工とすることが出来、
施工が容易で施工期間が短縮出来る。
【0113】また、パネル上辺のアンダーラップ部の略
中央部及び/または端部に段差部が形成されたことで、
パネルと下地材との間に通気層を形成することが出来、
更には隣接する一方のパネルのアンダーラップ部の一部
と、他方のパネルのアンダーラップ部の一部とを該パネ
ルの厚さ方向に接合することが出来るため、各パネルの
アンダーラップ部が下地材に対面する面積を大きく確保
することが出来、釘やビスによる十分な固定しろを確保
することが出来る。
【0114】また、パネル上辺のアンダーラップ部の略
中央部及び/または端部に形成された段差部が、該パネ
ルが固定される下地材の側に突出すると共に該下地材に
固定される段差部であって、該段差部に他のパネル基部
の裏面をパネルの厚さ方向に接合し得る場合には、段差
部を下地材に固定した状態で下地材の表面とアンダーラ
ップ部裏面との間に通気層を形成することが出来、更に
その段差部に他のパネルのアンダーラップ部をパネルの
厚さ方向に接合して該段差部に接合された他のパネルの
アンダーラップ部を下地材に固定することが出来る。
【0115】従って、パネル同士の目地位置と下地材の
中心位置とを一致させた状態でも下地材の中心位置付近
で且つパネル同士の目地を回避した位置で釘またはビス
により固定される固定しろを確保することが出来、パネ
ル同士の目地を回避しつつ釘またはビスによりパネルを
下地材に確実に固定することが出来る。
【0116】これにより、パネル同士の目地位置と下地
材の中心位置とを一致させることが出来るため下地材に
対するパネルの割り付け作業が容易で、下地材に直接パ
ネルを固定出来るので胴縁を省略して部品点数及び施工
工数を削減出来、施工期間を短縮することが出来る。
【0117】また、パネル上辺のアンダーラップ部の両
側端部がパネル基部の側端部よりも突出し、その突出部
を他のパネルのアンダーラップ部に形成された段差部に
パネルの厚さ方向に接合し得る場合には、アンダーラッ
プ部の側端部の突出部を他のパネルのアンダーラップ部
に形成された段差部にパネルの厚さ方向に接合すること
で隣設するパネルのアンダーラップ部相互を容易に厚さ
方向に接合することが出来る。
【0118】また、前記突出部と前記段差部とがパネル
の厚さ方向に接合されたアンダーラップ部相互の接合部
位で該アンダーラップ部相互の表面が面一で構成される
場合や、上下方向に隣設されるパネル相互の前記段差部
とパネルの側辺アンダーラップ部とがパネルの厚さ方向
に接合されたアンダーラップ部相互の接合部位で該アン
ダーラップ部相互の表面が面一で構成される場合には、
アンダーラップ部相互の接合部位で該アンダーラップ部
相互の表面が面一であるため該アンダーラップ部相互の
接合部位上に他のパネルのパネル基部の裏面を接合して
も不陸が生じない。
【0119】また、前記段差部がアンダーラップ部裏面
と下地材表面との間に10mm以上の離間間隔を形成する
ように構成された場合には、アンダーラップ部裏面と下
地材表面との間に10mm以上の十分な通気層を形成する
ことが出来、好ましい。
【0120】また、パネルのアンダーラップ部に水返し
が一体的に設けられた場合には、パネルの製造工程で同
時に水返しが形成されるので生産効率が良い。
【0121】また、パネルのアンダーラップ部の該アン
ダーラップ部側から下地材に向けて釘またはビスを打ち
込む位置に貫通孔または目印を設けた場合には、貫通孔
や目印を用いて釘やビスを決まった位置に容易に固定す
ることが出来、比較的狭い幅の下地材に対してもパネル
を確実に固定することが出来、作業性が良い。
【0122】また、パネルのパネル基部の側端部に凸部
が形成され、該パネルのパネル基部の他端部に前記凸部
に対応した凹部が形成された場合には、前記凸部と凹部
とを相互に嵌合させることでパネル相互の固定が確実に
出来、風圧力や材料の反り等に対する抵抗力が確保出
来、パネルのあばれや歪みを防止出来る。
【0123】また、パネルのパネル基部の上端面に排水
が可能な傾斜面が形成された場合には、該傾斜面を利用
してパネルの屋外側に排水が出来る。
【0124】また、パネルのパネル基部の裏面とアンダ
ーラップ部とを相互にパネルの厚さ方向に接合した際に
隣設されたパネル基部表面相互が面一で構成される場合
には、平面的なパネル構造とすることが出来る。
【0125】また、本発明に係るパネルの取付構造によ
れば、互いに接合されたパネルの縦横の目地部にシーリ
ングをすることなく接合しても防水性能を確保すること
が出来るため、シーリング作業を省略することが出来、
作業性が良く、乾式工法とすることが出来るため施工期
間の短縮を図ることが出来る。
【0126】また、パネル同士を接合した目地部から進
入した水を該パネルのアンダーラップ部により受けて屋
内側への進入を防止することが出来る。また、その水を
他のパネルのアンダーラップ部に巡回させることでパネ
ルの屋外側に排水するように導くことが出来る。
【0127】また、パネルのアンダーラップ部に巡回し
ている水を、水が進入したパネルよりも下段のパネルま
たは最下段のパネルにおいて該パネルの屋外側に排水可
能な排水手段を有する場合には、パネルのアンダーラッ
プ部に巡回させた水を排水手段によりパネルの屋外側に
排水することが出来る。
【0128】また、パネルが、例えば、通気用の胴縁や
金物等を介することなく柱や間柱等の下地材に直接固定
されるので胴縁や金物等の部品点数を削減して部品コス
トを低減すると共に施工工数を削減することが出来る。
また、胴縁や金物等を介さずともパネルの屋内側で垂直
及び水平方向に通気が可能な通気層が形成されるため、
通気性能を向上させてパネルや建物の耐久性を向上する
ことが出来る。
【0129】本発明においては、パネル基部の裏面が表
実(おもてざね)、アンダーラップ部が裏実(うらざ
ね)で構成され、両者の嵌合により接合される場合にも
適用出来る。パネル基部の裏面とアンダーラップ部との
合わせ接合により構成した場合には実(さね)接合や相
决り(あいじゃくり)接合による構造と比較してパネル
断面の厚さを一定にすることが出来るためパネル重量を
下げることが出来、更に使用材料が少なくなるためコス
ト安となる。
【0130】また、従来の「実、相决り構造」をプレス
成型で作る場合、断面厚が均一でないため素材密度に差
が出来易く、安定した成型が困難であったのに対して、
「実、相决り構造」とは異なる前述の実施形態によれ
ば、断面厚を一定にすることが出来るため、素材密度に
差が生じることなく安定した生産が可能となる。
【0131】更には「実、相决り構造」の場合、パネル
本体の厚さに対して厚みが薄くなるために強度上の観点
から寸法を余り長くすることが出来ず、そのために防水
性能的にも不具合が生じていたが、前述の実施形態の場
合、断面の厚みが一定であるため強度上の問題を解決す
るばかりでなく防水性能的にも十分な長さを取ることが
容易であり、壁材としての総合的性能を向上させること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパネルの取付構造を示す正面説明
図である。
【図2】本発明に係るパネルの取付構造を示す斜視説明
図である。
【図3】本発明に係るパネルの取付構造により形成され
た通気層の構成を示す斜視説明図である。
【図4】本発明に係るパネルの取付構造を示す正面説明
図である。
【図5】(a)は本発明に係るパネルの構成を示す斜視
説明図、(b)は本発明に係るパネルの構成を示す正面
説明図である。
【図6】(a)は図5(a)のX−X方向の断面概略図
及び重なり状態を示す図、(b)は図5(a)のY−Y
方向の断面概略図及び重なり状態を示す図である。
【図7】(a)は左右に隣接するパネル相互を接合する
様子を示す斜視説明図、(b)は左右に隣接するパネル
のアンダーラップ部相互の接合状態を示す部分拡大図で
ある。
【図8】(a)は上下に隣接するパネル相互を接合する
様子を示す斜視説明図、(b)は上下に隣接するパネル
のアンダーラップ部相互の接合状態を示す部分拡大図で
ある。
【図9】(a)はパネルのアンダーラップ部に設けられ
た貫通孔を目安に釘を打ち込む様子を示す部分拡大図、
(b),(c)はパネルのアンダーラップ部相互の接合
部位をクリップ部材により挟持して双方のパネルを固定
する様子を示す図、(d)は一方のパネルのパネル基部
の側端部に形成された凸部を他方のパネルのパネル基部
の他端部に形成された凹部に嵌入して双方のパネルを固
定する様子を示す図、(e)は横方向に隣設されるパネ
ルのアンダーラップ部相互が厚さ方向に接合されて同一
の下地材に固定される場合の釘の固定位置を示す部分拡
大図である。
【図10】(a),(b)はパネルのアンダーラップ部に
一体的に設けられた水返しの構成を示す断面説明図であ
る。
【図11】最下段のパネルの下部に設けた排水手段の構成
を示す斜視説明図である。
【図12】最下段のパネルの下部に設けた排水手段の構成
を示す断面説明図である。
【図13】雨水の巡回経路を説明する斜視説明図である。
【図14】(a),(b)は雨水の巡回経路を説明する部
分拡大図、(c)はパネル基部の上端面に設けられた傾
斜面の構成を示す断面説明図である。
【図15】他のパネルの構成を示す斜視説明図である。
【図16】第1従来例を説明する図である。
【図17】第2従来例を説明する図である。
【図18】第2従来例を説明する図である。
【図19】従来例の通気路を説明する図である。
【符号の説明】
A…外壁面 1,1′…パネル 1a…パネル基部の裏面 1b…アンダーラップ部 1b1…上辺アンダーラップ部 1b2…右辺アンダーラップ部 1c,1d…段差部 1d1…切り欠き 1e…傾斜部 1f…アンダーラップ部左側端部 1g1…表面左側端部 1g2…表面右側端部 1h…凸部 1i…凹部 1j…傾斜面 2…防水シート 3…釘やビス 4…柱 5…間柱 4a,5a…中心位置 6…縦目地 7…横目地 8…貫通孔や目印 9…クリップ部材 9a…クリップ本体 9b…突出片 10…開口部 11…水返し 12…土台水切り部材 13…布基礎 14…基礎梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA09 AA15 AB04 AB22 BA12 BD16 BD23 CA07 CA23 CC03 CC04 DA22 DB14 DB23 DC04 DC06 DC12 DD15 EA06 FA06 GA33W GB23W GB28W

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル基部の裏面と、アンダーラップ部
    とが、相互に厚さ方向に接合して取り付けられるパネル
    において、 パネル上辺のアンダーラップ部の略中央部及び/または
    端部に段差部が形成されたことを特徴とするパネル。
  2. 【請求項2】 前記パネル上辺のアンダーラップ部の略
    中央部及び/または端部に形成された段差部が、該パネ
    ルが固定される下地材の側に突出すると共に該下地材に
    固定される段差部であって、該段差部に他のアンダーラ
    ップ部をパネルの厚さ方向に接合し得ることを特徴とす
    る請求項1に記載のパネル。
  3. 【請求項3】 前記パネル上辺のアンダーラップ部の両
    側端部が前記パネル基部の側端部よりも突出し、その突
    出部を他のパネルのアンダーラップ部に形成された段差
    部にパネルの厚さ方向に接合し得ることを特徴とする請
    求項2に記載のパネル。
  4. 【請求項4】 前記突出部と前記段差部とがパネルの厚
    さ方向に接合されたアンダーラップ部相互の接合部位で
    は該アンダーラップ部相互の表面が面一で構成されるこ
    とを特徴とする請求項3に記載のパネル。
  5. 【請求項5】 上下方向に隣設されるパネル相互の前記
    段差部とパネルの側辺アンダーラップ部とがパネルの厚
    さ方向に接合されたアンダーラップ部相互の接合部位で
    は該アンダーラップ部相互の表面が面一で構成されるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のパネル。
  6. 【請求項6】 前記段差部は、前記パネルのアンダーラ
    ップ部の裏面と前記下地材表面との間に10mm以上の離
    間間隔を形成するように構成されたことを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1項に記載のパネル。
  7. 【請求項7】 前記パネルのアンダーラップ部に水返し
    が一体的に設けられたことを特徴とする請求項1〜6の
    いずれか1項に記載のパネル。
  8. 【請求項8】 前記パネルのアンダーラップ部には、該
    アンダーラップ部側から前記下地材に向けて釘またはビ
    スを打ち込む位置に貫通孔または目印を設けたことを特
    徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のパネル。
  9. 【請求項9】 前記パネルのパネル基部の側端部に凸部
    が形成され、該パネルのパネル基部の他端部に前記凸部
    に対応した凹部が形成されたことを特徴とする請求項1
    〜8のいずれか1項に記載のパネル。
  10. 【請求項10】 前記パネルのパネル基部の上端面に排
    水が可能な傾斜面が形成されたことを特徴とする請求項
    1〜9のいずれか1項に記載のパネル。
  11. 【請求項11】 前記パネルのパネル基部の裏面とアン
    ダーラップ部とを相互にパネルの厚さ方向に接合した際
    に隣設されたパネル基部表面相互が面一で構成されるこ
    とを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の
    パネル。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    のパネル基部の裏面と、アンダーラップ部とを相互に厚
    さ方向に接合して取り付ける取付構造であって、 互いに接合された前記パネルの縦横の目地部はシーリン
    グをすることなく接合されたことを特徴とするパネルの
    取付構造。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    のパネル基部の裏面と、アンダーラップ部とを相互に厚
    さ方向に接合して取り付ける取付構造であって、 前記パネル同士を接合した目地部から進入した水を該パ
    ネルのアンダーラップ部により受けて屋内側への進入を
    防止し、且つその水を他のパネルのアンダーラップ部に
    巡回させることを特徴とするパネルの取付構造。
  14. 【請求項14】 前記パネルのアンダーラップ部に巡回
    している水を、水が進入したパネルよりも下段のパネル
    または最下段のパネルにおいて該パネルの屋外側に排水
    可能な排水手段を有することを特徴とする請求項13に
    記載のパネルの取付構造。
  15. 【請求項15】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    のパネル基部の裏面と、アンダーラップ部とを相互に厚
    さ方向に接合して取り付ける取付構造であって、 前記パネルは柱や間柱等の下地材に対して直接固定さ
    れ、且つ該パネルの屋内側に垂直及び水平方向に通気が
    可能な通気層が形成されたことを特徴とするパネルの取
    付構造。
JP2001092100A 2000-04-04 2001-03-28 パネル及びパネルの取付構造 Pending JP2002188266A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001092100A JP2002188266A (ja) 2000-04-04 2001-03-28 パネル及びパネルの取付構造

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000102007 2000-04-04
JP2000311557 2000-10-12
JP2000-102007 2000-10-12
JP2000-311557 2000-10-12
JP2001092100A JP2002188266A (ja) 2000-04-04 2001-03-28 パネル及びパネルの取付構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002188266A true JP2002188266A (ja) 2002-07-05

Family

ID=27342977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001092100A Pending JP2002188266A (ja) 2000-04-04 2001-03-28 パネル及びパネルの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002188266A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003020771A (ja) * 2001-07-05 2003-01-24 Asahi Kasei Corp パネル及びパネルの取付構造

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5757149Y2 (ja) * 1977-08-23 1982-12-08
JPS59190827U (ja) * 1982-02-24 1984-12-18 ヤマキ工業株式会社 パネル

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5757149Y2 (ja) * 1977-08-23 1982-12-08
JPS59190827U (ja) * 1982-02-24 1984-12-18 ヤマキ工業株式会社 パネル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003020771A (ja) * 2001-07-05 2003-01-24 Asahi Kasei Corp パネル及びパネルの取付構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3026419B2 (ja) 壁パネルおよび外壁構造
JP2002188266A (ja) パネル及びパネルの取付構造
JPH0754015B2 (ja) 木造建築物における壁面用断熱パネルとこの壁面用断熱パネルの施工方法
JP3913073B2 (ja) 壁パネル及び壁パネルの重ね合わせ構造
JP2979896B2 (ja) 外壁パネルのシール構造
JP2001349038A (ja) パネルの取付構造
JP2003003640A (ja) パネルの取付構造
JP3120832B2 (ja) 建築用断熱パネルおよびその製造方法
JP2003020771A (ja) パネル及びパネルの取付構造
JPH10121693A (ja) 化粧パネルの施工方法及び化粧パネル
JP2785975B2 (ja) 床パネルおよび床の施工方法
JPH0960248A (ja) 建物のコーナ部分の施工方法
JP2003239496A (ja) 外壁板の直張り縦張り用留め付け金具および該留め付け金具を使用した外壁板の直張り縦張り留め付け構造
JP3126116B2 (ja) 長尺出隅材を用いた出隅部の施工方法
JP3261071B2 (ja) 外壁パネル及び外壁構造
JP2867099B2 (ja) パネルユニット
JP2003003643A (ja) パネル及びパネルの取付構造
JP2573223B2 (ja) 壁パネルの開口部の形成方法
JPH0229143B2 (ja)
JPH0520803Y2 (ja)
JP4796683B2 (ja) ユニット建物
JPH0124303Y2 (ja)
JP3165667B2 (ja) 外壁パネル
JP2002180639A (ja) 外装材の取付構造
JP2021055343A (ja) 外壁構造および外壁の施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080131

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100222

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100302

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100629