JP2002187692A - 橋梁点検車 - Google Patents
橋梁点検車Info
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Abstract
定められた橋梁点検車の制限高さの範囲内に収まる橋梁
点検車でありながら、従来のものに比して第2伸縮ブー
ム4の長さ(縮小した状態の長さ、ひいては全伸長した
長さ)を大きくでき、それだけ橋梁側縁迂回機能を増大
させることのできる橋梁点検車を提供することにある。 【解決手段】橋梁点検車の第2伸縮ブーム揺動駆動機構
5は、第2伸縮ブーム4の最基端側ブームセクション4
aを、第1伸縮ブーム3に沿って折り畳んだ折畳位置R
(図1の実線図示の位置)と、最大起仰状態にしたとき
の第1伸縮ブーム3に対して第2伸縮ブーム4の最基端
側ブームセクション4aが鉛直起立状態となる揺動位置
Q(図1の仮想線図示の位置)との間で揺動駆動できる
ようになっている。
Description
ものである。
検車を説明する。図12および図13は従来の橋梁点検
車の格納姿勢を示し、図12はその側面図、図13はそ
の平面図である。図14は橋梁点検作業姿勢を示す。
り、この車両1には、橋梁点検作業時に車両1を安定さ
せるためのアウトリガ1a、…が取り付けられている。
2は、車両1上へ旋回駆動自在に搭載した旋回台。3
は、基端側ブームセクションに順次先端側ブームセクシ
ョンを伸縮駆動自在に嵌挿してなる第1伸縮ブームであ
って、旋回台2にその基端部を起伏駆動自在に取り付け
ている。
側ブームセクションを伸縮駆動自在に嵌挿してなる第2
伸縮ブームであって、この第2伸縮ブーム4は、前記第
1伸縮ブーム3の起伏軌方向に揺動駆動自在なよう、そ
の最基端側ブームセクション4a先端部(先端側ブーム
セクションの嵌挿側)を第2伸縮ブーム揺動駆動機構5
を介して前記第1伸縮ブーム3の先端部に取り付けてい
る。
縮ブーム4の最基端側ブームセクション4aを第1伸縮
ブーム3の先端部に揺動自在に連結する第2伸縮ブーム
連結手段5−1と、第2伸縮ブーム4の最基端側ブーム
セクション4aを第1伸縮ブーム3の先端部に対して揺
動させる第2伸縮ブーム駆動手段5−2とで構成してい
る。
縮ブーム3の先端部(第1伸縮ブーム3の最先端側ブー
ムセクション先端部)に配置したブラケット5−1a
と、第2伸縮ブーム4の最基端側ブームセクション4a
先端部に配置したブラケット5−1b、および、これら
両ブラケット5−1a,5−1bを枢支連結する支軸5
−1cで構成されている。
る、第1伸縮ブーム3に対する第2伸縮ブーム4の揺動
可能域は、第2伸縮ブーム4が第1伸縮ブーム3の起伏
動に関わらず常に鉛直な姿勢を取り得るよう、第2伸縮
ブーム4の最基端側ブームセクション4aが、最大倒伏
状態にした第1伸縮ブーム3の先端部で鉛直起立姿勢
(先端側を下にした鉛直起立姿勢)を取ることができる
位置P(図12の実線図示の位置)と、最大起仰した第
1伸縮ブーム3の先端部で鉛直起立姿勢(先端側を下に
した鉛直起立姿勢)を取ることができる位置Q(図12
で仮想線図示の位置)との間(以下、この間の揺動域を
「第2伸縮ブーム鉛直維持用の揺動域」αという)にな
っている。
第1伸縮ブーム3に対して第2伸縮ブーム4の最基端側
ブームセクション4aを揺動駆動するためのものであっ
て、左右一対の複動型の揺動シリンダ5−2a,5−2
aと、揺動シリンダ5−2a,5−2aのピストンロッ
ド側をそれぞれ第1伸縮ブーム3の先端部に連結する支
軸5−2b,5−2bと、揺動シリンダ5−2a,5−
2aのシリンダ側を第2伸縮ブーム4の最基端側ブーム
セクション4a先端部にそれぞれ枢支連結する支軸5−
2c,5−2cとから構成されている。
2伸縮ブーム4が第1伸縮ブーム3の起伏動に関わらず
常に鉛直姿勢を維持するよう、第1伸縮ブーム3に対し
て第2伸縮ブーム4を前記「第2伸縮ブーム鉛直維持用
の揺動域」α内で揺動駆動させるようになっている。
動手段5は、第1伸縮ブーム3に対して第2伸縮ブーム
4を前記「第2伸縮ブーム鉛直維持用の揺動域」α内で
揺動駆動し、第1伸縮ブーム3の起伏動に関わらず常に
第2伸縮ブーム4を鉛直姿勢に維持するよう機能する。
縮ブーム4の最先端側ブームセクション4c先端部)に
旋回駆動自在に取り付けた旋回部材である。この旋回部
材6は、第2伸縮ブーム4の軸心(伸縮軸心)4pと同
一線上にある旋回軸心6p周りで旋回駆動自在となって
いる。
側ブームセクションを伸縮駆動自在に嵌挿してなる第3
伸縮ブームであって、この第3伸縮ブーム7は、旋回部
材6の旋回面に直交する方向に起伏駆動自在なよう、そ
の基端部を旋回部材6に起伏駆動自在に取り付けられて
いる。
縮ブーム7の最先端側ブームセクション先端部)に作業
台レベリング機構9を介して直接または間接的に取り付
けた作業台である。作業台レベリング機構9は、橋梁点
検車で橋梁点検作業をする際に、作業台8が常に水平を
維持するように機能するもので公知のものである。
部に作業台レベリング機構9のみを介して作業台8を取
り付けた直接的な取り付け例を示しているが、第3伸縮
ブーム7の先端部に作業台8を間接的に取り付けるもの
としては、第3伸縮ブーム7の先端部に起伏駆動自在に
取り付けたアーム(図示せず)を介在させ、このアーム
の先端に作業台レベリング機構9を介して作業台8を取
り付けるようにする等種種なものがある。
回駆動自在に搭載した旋回台2、旋回台2にその基端部
を起伏駆動自在に取り付けた伸縮駆動自在な第1伸縮ブ
ーム3、第1伸縮ブーム3の起伏方向に揺動駆動自在な
ようその最基端側ブームセクション4a先端部を第2伸
縮ブーム揺動駆動機構5を介して前記第1伸縮ブーム3
の先端部に取り付けた伸縮駆動可能な第2伸縮ブーム
4、第2伸縮ブーム4の軸心4pに沿う旋回軸心6p周
りで旋回駆動自在なよう第2伸縮ブーム4の先端部に取
り付けた旋回部材6、旋回部材6にその基端部を起伏駆
動自在に取り付けた第3伸縮ブーム7、および、第3伸
縮ブーム7の先端部に直接または間接的に取り付けた作
業台8とで構成している。なお、図12において、a
は、第1伸縮ブーム3の起伏支点を構成する支軸、3a
は、第1伸縮ブーム3を起伏駆動するための油圧シリン
ダ、bは、油圧シリンダ3aを第1伸縮ブーム3側へ連
結する支軸、cは、第1伸縮シリンダ3aを旋回台2側
へ連結する支軸を示している。
縮ブーム揺動駆動機構5により第2伸縮ブーム4を第1
伸縮ブーム3の起伏動に関わらず常に鉛直姿勢に維持さ
せながら、旋回台2の旋回駆動、第1伸縮ブーム3の起
伏並びに伸縮駆動、第2伸縮ブーム4の伸縮駆動、旋回
部材6の旋回駆動、および、第3伸縮ブーム4の起伏並
びに伸縮駆動を併用して、作業台8を任意の空間位置に
移動させるようにしている。この場合、第2伸縮ブーム
揺動駆動機構5による第2伸縮ブーム4の揺動は前記
「第2伸縮ブーム鉛直維持用の揺動域」α内で第1伸縮
ブーム3の起伏動に関連して行われるようになってい
る。
起伏並びに伸縮駆動、第2伸縮ブーム4の伸縮駆動、旋
回部材6の旋回駆動、および、第3伸縮ブーム7の起伏
並びに伸縮駆動は、それぞれ各駆動装置(図示せず)を
作業台8上から個別に駆動制御することで行われるよう
になっている。各駆動装置は、旋回台2上からも個別に
制御できるようになっている。
対象の橋梁上に移動し、アウトリガ1a,…で車両1を安
定支持した後、上記各駆動装置を駆動制御して作業員が
搭乗した作業台8を橋梁の点検部位に移動させて使用す
るものである。
について)ところで、橋梁点検車による橋梁の点検部位
は、多くの場合、橋梁の橋架構造の下面であるところか
ら、この種の橋梁点検車は、上述した構成により作業台
8を橋梁の側縁を迂回させて橋架構造の下側へ移動させ
ることができるようになっている。
ーム3の起伏動に関わらず常に鉛直姿勢を維持している
第2伸縮ブーム4の全伸時の長さが大きいもの程、橋梁
側縁迂回機能が大きくなり、橋梁側縁の厚さ(橋架構造
の厚さと橋梁側縁に取り付けた欄干あるいは遮音壁の高
さを加えたもの)の大きな橋梁の点検が可能となる。こ
のため、この種の橋梁点検車では、全伸時の長さの大き
な第2伸縮ブーム4を装備することが望まれている。
よびその上部の構造物を、車両1の車幅内にコンパクト
に格納した格納姿勢で走行移動するようになっている。
従来の橋梁点検車は、第1伸縮ブーム3は縮小して車両
1上に倒伏し、第2伸縮ブーム4は第1伸縮ブーム3の
先端部で鉛直姿勢を維持したままで縮小し、旋回部材6
を第3伸縮ブーム7と第1伸縮ブーム3の起仰方向が正
反対となる位置(この状態では第3伸縮ブーム7の起伏
軌跡面と第1伸縮ブーム3の起伏軌跡面が平行になる…
以下、第3伸縮ブーム反転位置という…。)まで旋回
し、作業台8が第1伸縮ブーム3の下側で旋回台2に近
接した位置となるよう第3伸縮ブーム7を縮小倒伏し
た、図12〜図13に示すごとき格納姿勢を取ることが
できるようになっている。このように従来の橋梁点検車
は、その格納姿勢においても第2伸縮ブーム4が鉛直姿
勢を取るようになっている。
ブーム4の長さ(縮小した状態の長さ)が、走行移動の
安全確保の目的で定められた橋梁点検車の制限高さに規
制されるという問題があった。このことは、第2伸縮ブ
ーム4の全伸時の長さが制限されるという問題、すなわ
ち、上記した橋梁側縁迂回機能が大きくできないという
問題に通じるものである。
行移動時の安全確保のために定められた橋梁点検車の制
限高さの範囲内に収まる橋梁点検車でありながら、従来
のものに比して第2伸縮ブーム4の長さ(縮小した状態
の長さ、ひいては全伸長した長さ)を大きくでき、それ
だけ橋梁側縁迂回機能を増大させることのできる橋梁点
検車を提供することにある。
梁点検車は、旋回部材6を、第3伸縮ブーム反転位置
(前述した如く、第3伸縮ブーム7と第1伸縮ブーム3
の起仰方向が正反対となる位置)に旋回させた状態で
は、第3伸縮ブーム7の起仰動が、上側に位置する第1
伸縮ブーム3により制限されるようになる。換言すれ
ば、第3伸縮ブーム7の起伏範囲は、第1伸縮ブーム3
の下方域に限定されるようになる。
縮ブーム7の起伏可能範囲が第1伸縮ブーム3の下方域
に限定されていても、作業台8を車両1よりも低い位置
にしての作業を主とする橋梁点検作業に支障はない。
おいて、第3伸縮ブーム7を第1伸縮ブーム3の側面を
経過して起伏動できるようできれば、橋梁点検車をいわ
ゆる屈折型高所作業車としても使用することが可能とな
る。
転位置において、第3伸縮ブーム7を第1伸縮ブーム3
の側方を経過して、第1伸縮ブーム3の上側域まで起仰
動できる橋梁点検車を提供することにある。
は、特許請求の範囲の請求項1に記載した構成を持つ橋
梁点検車により解決される。すなわち、請求項1記載の
橋梁点検車は、従来の橋梁点検車における第2伸縮ブー
ム揺動駆動機構5の構成を下記のように変更ししたもの
である。
−1は、第2伸縮ブーム4の最基端側ブームセクション
4aが、第1伸縮ブームセクション3に沿って折り畳ま
れた折畳位置Rと、最大起仰状態にした第1伸縮ブーム
3の先端部で鉛直起立姿勢となる揺動位置Qとの間で揺
動可能なものとする一方、前記第2伸縮ブーム揺動手段
5−2は、第2伸縮ブーム4の最基端側ブームセクショ
ン4aを、前記折畳位置Rと前記揺動位置Qとの間で揺
動駆動可能なものとし、格納姿勢において、縮小して車
両1上へ倒伏させた第1伸縮ブーム3に対し、第2伸縮
ブーム4の最基端側ブームセクション4aを前記折畳位
置Rにすることができるよう構成したものである。
検車は、その格納姿勢が走行移動時の安全確保のために
定められた橋梁点検車の制限高さの範囲内に収まる橋梁
点検車でありながら、従来のものに比して第2伸縮ブー
ム4の長さ(縮小した状態の長さ、ひいては全伸長した
長さ)を大きくでき、それだけ橋梁側縁迂回機能を増大
させることができるという作用効果を持つものである。
囲の請求項3に記載した構成を持つ橋梁点検車により解
決される。すなわち、請求項2に記載のた橋梁点検車
は、請求項1に従属する橋梁点検車であって、第3伸縮
ブーム7と第1伸縮ブーム3の起仰方向が正反対となる
よう旋回部材6を旋回させた第3伸縮ブーム反転位置に
おいて、第3伸縮ブーム7が第1伸縮ブーム3の側方を
経過して起伏動できるよう、下記の〜の何れか一つ
または二つ以上の組み合わせの構成を採用したものであ
る。 第3伸縮ブーム7を旋回部材6に起伏駆動自在に取り
付けるにあたり、当該第3伸縮ブーム7の起伏軌跡面が
旋回部材6の旋回軸心6pから側方へ離隔するようにし
て取り付けた構成、 旋回部材6を第2伸縮ブーム4の下端部に旋回駆動自
在に取り付けるにあたり、 当該旋回部材6の旋回軸心
6pが第2伸縮ブーム4の軸心4pから側方へ離隔 す
るようにして取り付けた構成、 第2伸縮ブーム4を第1伸縮ブーム3に取り付けるに
あたり、第2伸縮ブーム4の揺動軌跡面と第1伸縮ブー
ム3の起伏軌跡面が離隔するようにして取り付けた構
成、
検車は、請求項1に係る橋梁点検車と同一の作用効果を
持つ他、第3伸縮ブーム7と第1伸縮ブーム3の起仰方
向が正反対となるよう旋回部材6を旋回させた第3伸縮
ブーム反転位置において、第3伸縮ブーム7が第1伸縮
ブーム3の側方を経過して起伏動できるので、いわゆる
屈折型高所作業車として使用することができるという作
用効果を持つものである。また、請求項3に係る橋梁点
検車には、第1伸縮ブーム3と第3伸縮ブーム7を側面
視においてラップさせた格納姿勢をとることができるの
で、格納姿勢を一層コンパクトにできるという付加的な
作用効果もある。
〜図11に基づいて説明する。本発明の請求項1に係る
橋梁点検車は、図12〜図14示し上述した従来の橋梁
点検車に比し、第2伸縮ブーム4の最基端側ブームセク
ション4a先端部を第1伸縮ブーム3の先端部に揺動駆
動自在に取り付けるための第2伸縮ブーム揺動駆動機構
5の構成に特徴を持たせたものである。
は、請求項1の他の実施例を示すものである。さらに、
本発明の請求項3に係る橋梁点検車は、図12〜図14
に示し上述した従来の橋梁点検車に比し、第3伸縮ブー
ム7と第1伸縮ブーム3の起仰方向が略正反対となるよ
う旋回部材6を旋回させた第3伸縮ブーム反転位置にお
いて、第3伸縮ブーム7が第1伸縮ブーム3の側方を経
過して起伏動できるようにしたものである。より具体的
には、旋回部材6に対する第3伸縮ブーム7の起伏自在
な配置構成、第2伸縮ブーム4に対する旋回部材6の配
置構成、第1伸縮ブーム3に対する第2伸縮ブーム4の
起伏自在な配置構成に特徴を持たせたものである。
特徴部分の説明を行うこととし、その他の構成部分の説
明に付いては上記した従来の橋梁点検車のそれを援用す
るものとする。
〜図5は、請求項1に係る橋梁点検車の実施例を示す説
明図であり、このうち図5は、請求項1に従属する請求
項2に係る橋梁点検車の実施例の説明図である。
2は図1の平面図、図3は、図1および図2に示した橋
梁点検車の第2伸縮ブーム揺動駆動機構5の油圧回路
図、図4は、図1および図2に示した橋梁点検車の橋梁
点検作業状態を示す説明図である。なお、図1には、最
大倒伏状態にある第1伸縮ブーム3に対して第2伸縮ブ
ーム4の最基端側ブームセクション4aが鉛直起立状態
となる揺動位置P、および、最大起仰状態にしたときの
第1伸縮ブーム3に対して第2伸縮ブーム4の最基端側
ブームセクション4aが鉛直起立状態となる揺動位置Q
を、それぞれ仮想線で示している。揺動位置Pと揺動位
置Qの間の揺動域は、第2伸縮ブーム4の最基端側ブー
ムセクション4aを第1伸縮ブーム3の起伏動に関わり
なく常に鉛直起立姿勢を保つために必要な「第2伸縮ブ
ーム鉛直維持用の揺動域」αである。
2伸縮ブーム揺動駆動機構5の構成に特徴があるもので
ある。図1〜4図に示した橋梁点検車の第2伸縮ブーム
揺動駆動機構5は、第2伸縮ブーム4の最基端側ブーム
セクション4aを、第1伸縮ブーム3に沿って折り畳ん
だ折畳位置R(図1の実線図示の位置)と、最大起仰状
態にしたときの第1伸縮ブーム3に対して第2伸縮ブー
ム4の最基端側ブームセクション4aが鉛直起立状態と
なる揺動位置Q(図1の仮想線図示の位置)との間で揺
動駆動できるようになっている。
ーム揺動駆動機構5が具備して前記「第2伸縮ブーム鉛
直維持用の揺動域」αを内包し且つそれよりも大きなも
のである。すなわち、この揺動域は、「第2伸縮ブーム
鉛直維持用の揺動域」αに、当該揺動域αの一方の終端
位置たる揺動位置P(第2伸縮ブーム4の最基端側ブー
ムセクション4aが最大倒伏状態の第1伸縮ブーム3に
対して鉛直姿勢となる揺動位置P)と、最基端側ブーム
セクション4aが第1伸縮ブーム3に沿って折り畳まれ
る折畳位置Rとの間の揺動域β(以下、「第2伸縮ブー
ム折畳格納用の揺動域」βという)を加えたものであ
る。
第2伸縮ブーム連結手段5−1および第2伸縮ブーム駆
動手段5−2のうち、第2伸縮ブーム連結手段5−1
は、第2伸縮ブーム4が前記「第2伸縮ブーム鉛直維持
用の揺動域」αと「第2伸縮ブーム折畳格納用の揺動
域」βにわたって揺動できるよう、第1伸縮ブーム3先
端部へ第2伸縮ブームの最基端側ブームセクション4a
先端部を揺動自在に連結している。
第2伸縮ブーム4を「第2伸縮ブーム鉛直維持用の揺動
域」αと「第2伸縮ブーム折畳格納用の揺動域」βにわ
たって第2伸縮ブームを揺動駆動できるよう構成してい
る。
検車では、第2伸縮ブーム駆動手段5−2における左右
一対の油圧シリンダ5−2a,5−2aは、橋梁点検作
業時に第2伸縮ブーム4を鉛直に維持するために前記
「第2伸縮ブーム鉛直維持用の揺動域」α内で揺動(第
1伸縮ブーム3の起伏動に関連して揺動)させる機能
と、格納時に第2伸縮ブーム4の最基端側ブームセクシ
ョン4aを第1伸縮ブーム3に沿って折り畳んだ折り畳
み位置Rにするために前記「第2伸縮ブーム折畳格納用
の揺動域」β内で揺動させる機能を兼ね備えている。
駆動手段5−2の油圧シリンダ5−2a,5−2aは、
その所定以上の伸長域での伸縮作動により前記「第2伸
縮ブーム鉛直維持用の揺動域」αでの揺動駆動行い、そ
の所定以下の伸縮域での伸縮作動により前記「第2伸縮
ブーム折畳格納用の揺動域」βでの揺動駆動を行うよう
になっている。
を所定以上伸長させて第1伸縮ブーム3の先端部で第2
伸縮ブーム4の最基端側ブームセクション4aを鉛直姿
勢とした状態では、第2伸縮ブーム連結手段5−1の支
軸5−1c、第2伸縮ブーム駆動手段5−2の支軸5−
2c(油圧シリンダ5−2aを第2伸縮ブーム4の最基
端側ブームセクション4a側に連結する支軸)、およ
び、同駆動手段5−2の支軸5−2b(油圧シリンダ5
−2aを第1伸縮ブーム3の先端部側に連結する支軸)
の位置関係は、これら支軸5−1c、5−2c、およ
び、5−2bが形成する側面視における三角形(以下、
第2伸縮ブーム揺動用三角形という)が、第1伸縮ブー
ム3の起伏支点を構成する支軸a、第1伸縮ブーム3を
起伏駆動するための油圧シリンダ3aの第1伸縮ブーム
3側支軸b、および、同油圧シリンダ3aの旋回台2側
支軸cが形成する側面視における三角形(以下、第1伸
縮ブーム起伏用三角形という)と相似関係を保つよう設
定されている。
ョン4aが第1伸縮ブーム3の先端部で一旦鉛直起立姿
勢に設定された後は、第2伸縮ブーム4の最基端側ブー
ムセクション4aを第1伸縮ブーム3の先端部に対し
て、第1伸縮ブーム3の起伏駆動方向と反対方向へ同角
度だけ揺動することで、第2伸縮ブーム4の最基端側ブ
ームセクション4aの鉛直起立位置を維持させることが
できる。
ーム起伏用三角形に上記のごとき相似関係を持たせたも
のにおいては、第2伸縮ブーム駆動手段5−2の油圧シ
リンダ5−2aの伸縮作動量と、第1伸縮ブーム起伏用
の油圧シリンダ3aの伸縮作動量とが、両三角形の相似
比率に比例するようにすれば、第1伸縮ブーム3の起伏
駆動に関わらず両三角形の相似関係は維持され且つ第2
伸縮ブーム4の最基端側ブームセクション4aを第1伸
縮ブーム3の起伏駆動に関わらず常に鉛直起立姿勢に維
持させることができる。
用の油圧シリンダ3aは、伸長動作側圧油室3a1と縮
小動作側圧油室3a2を備えた複動型の油圧シリンダで
ある。また、第2伸縮ブーム駆動手段5−2の各油圧シ
リンダ5−2aは、伸長動作側圧油室5−2a1と縮小
動作側圧油室5−2a2を備えた複動型の油圧シリンダ
である。第1伸縮ブーム3起伏駆動用油圧シリンダ3a
の縮小動作側圧油室3a2の有効受圧面積(左右の油圧
シリンダ3aの合計値)と、左右一対の油圧シリンダ5
−2aの有効受圧面積(左右の油圧シリンダ5−2aの
合計面積)の比率は、前記第1伸縮ブーム起伏用三角形
と第2伸縮ブーム揺動用三角形の相似比率に合致させて
いる。
油室3a2と、左右の油圧シリンダ5−2aの伸長動作
側圧油室5−2a1を油路イで接続した上で、第1伸縮
ブーム3起伏用の油圧シリンダ3aの伸長動作側圧油室
3a1と、第2伸縮ブーム駆動手段5−2の油圧シリン
ダ5−2aの縮小動作側圧油室5−2a2とを、第1伸
縮ブーム起伏制御用の四方向三位置型の油圧制御弁V1
の各制御ポートへそれぞれ油路ロ、ハを介して接続して
いる。
ホを介して第2伸縮ブーム4折畳用の四方向三位置型の
油圧制御弁V2の各制御ポートへ接続している。このよ
うに構成した油圧駆動回路によれば、油圧制御弁V2を
操作することで、第2伸縮ブーム駆動手段5−2の油圧
シリンダ5−2a,5−2aを、「第2伸縮ブーム折畳
格納用の揺動域」βで揺動駆動でき、また油圧制御弁V
1を操作することで第1伸縮ブーム3の起伏駆動とこの
起伏駆動に関連して第2伸縮ブーム4の最基端側ブーム
セクション4aを前記「第2伸縮ブーム鉛直維持用の揺
動域」αで揺動させることができる。
の最基端側ブームセクション4aを第1伸縮ブーム3の
先端部で鉛直起立した状態では、前記両三角形が相似三
角形となるので、その状態で油圧制御弁V1で第1伸縮
ブーム3を起伏駆動すれば、第2伸縮ブーム駆動手段5
−2の油圧シリンダ5−2aと第1伸縮ブーム3起伏駆
動用の油圧シリンダ3aは、前記両三角形の相似比率に
応じて伸縮駆動される。このため、第2伸縮ブーム4の
最下端側ブームセクション4aは、第1伸縮ブーム3の
起伏動に関わらず常に鉛直起立姿勢が維持される。
明する。このように構成した請求項1に係る橋梁点検車
は、図1および図2に示した格納姿勢を取ることができ
る。すなわち、第1伸縮ブーム3は縮小して車両1上に
倒伏し、縮小した第2伸縮ブーム4はその最基端側ブー
ムセクション4aが第1伸縮ブーム4に沿った折畳位置
Rにし、旋回部材6を第3伸縮ブーム7と第1伸縮ブー
ム3の起伏方向が正反対となる位置(第3伸縮ブーム反
転位置)まで旋回し、第3伸縮ブーム7を縮小且つ起仰
(旋回部材6に対して起仰)した格納姿勢を取ることが
できる。すなわち、請求項1に係る橋梁点検車は、その
格納姿勢が走行移動時の安全確保のために定められた橋
梁点検車の制限高さの範囲内に収まる橋梁点検車であり
ながら、従来のものに比して第2伸縮ブーム4の長さ
(縮小した状態の長さ、ひいては全伸長した長さ)を大
きくでき、それだけ橋梁側縁迂回機能を増大させること
ができるのである。
項1の他の実施例に該当)図1〜図4に示し上述し橋梁
点検車では、第2伸縮ブーム揺動駆動機構5の第2伸縮
ブーム連結手段5−1を、単一の支軸5−1cを具備す
るもので構成すると共に、第2伸縮ブーム駆動手段5−
2を、第1伸縮ブーム3先端部に対して第2伸縮ブーム
4の最基端側ブームセクション4aを「第2伸縮ブーム
鉛直維持用の揺動域」αと「第2伸縮ブーム折畳格納用
の揺動域」βとで揺動させる機能を兼ね備えた油圧シリ
ンダ5−2a,5−2aを具備するもので構成してい
る。
2伸縮ブーム鉛直維持用の揺動域」αと「第2伸縮ブー
ム折畳格納用の揺動域」の合計値が大きくなると、油圧
シリンダ5−2a,5−2aのモーメントアーム(揺動
駆動力確保のための要件)を確保し難いという問題があ
る。
検車は、このような問題に対処するため、第2伸縮ブー
ム揺動駆動機構5の構成に特徴を持たせたものである。
検車の第2伸縮ブーム駆動機構5について説明する。図
5において、第2伸縮ブーム揺動駆動機構5は、第2伸
縮ブーム連結手段5−1と、第2伸縮ブーム駆動手段5
−2とで構成されている。
1の実施例におけるものと同様に、第1伸縮ブーム3先
端部に第2伸縮ブーム4の最基端側ブームセクション4
a先端部を、第1伸縮ブーム3の起伏方向に揺動自在に
連結するものである。また、第2伸縮ブーム駆動手段5
−2は、上記第1実施例のものと同様に、第2伸縮ブー
ム4の最基端側ブームセクション4aを「第2伸縮ブー
ム鉛直維持用の揺動域」αと、「第2伸縮ブーム折畳格
納用の揺動域」βにわたって揺動させるものである。
2伸縮ブーム連結手段5−1は、第1伸縮ブーム3の先
端部および第2伸縮ブーム4の最基端側ブームセクショ
ン4a先端部にそれぞれ支軸5−1d,5−1eにより
揺動自在に枢着連結された中間部材5−1fを具備した
ものとして構成されている。
ける第2伸縮ブーム揺動手段5−2は、第1伸縮ブーム
3と中間部材5−1fの適所間に介装された第2伸縮ブ
ーム鉛直維持用の油圧シリンダ5−2dと、中間部材5
−1fと第2伸縮ブーム4の最基端側ブームセクション
4aの適所間に介装した第2伸縮ブーム折畳格納用の油
圧シリンダ5−2eとで構成している。
5−2dは、その一端側(シリンダ側)が第1伸縮ブー
ム3の最先端側ブームセクション内に収容されるように
して、その一端部(シリンダ基端部)を支軸5−2fで
第1伸縮ブーム3先端部に連結しており、その他端部
(ピストンロッド先端部)を支軸5−2gで中間部材5
−1fに連結している。
支軸5−1d(第1伸縮ブーム3の先端部に中間部材5
−1fを揺動自在に連結する支軸)、第2伸縮ブーム駆
動手段5−2の支軸5−2f(油圧シリンダ5−2dの
一端部を第1伸縮ブーム3先端部に連結する支軸)、お
よび、第2伸縮ブーム駆動手段5−2の支軸5−2g
(油圧シリンダ5−2dの他端部を中間部材5−1fに
連結する支軸)の位置関係は、これら支軸5−1d、5
−2f、および、5−2dが形成する側面視における三
角形(以下、第2伸縮ブーム揺動用三角形という)が、
第1伸縮ブーム3の起伏支点を構成する支軸a、第1伸
縮ブーム3を起伏駆動するための油圧シリンダ3aの第
1伸縮ブーム3側支軸b、および、同油圧シリンダ3a
の旋回台2側支軸cが形成する側面視における三角形
(以下、第1伸縮ブーム起伏用三角形という)と相似関
係を保つよう設定している。
ンダ5−2dの伸長動作側圧油室の有効受圧面積と、第
1伸縮ブーム3起伏駆動用の油圧シリンダ3aの縮小動
作側圧油室の有効受圧面積の比率は、第2伸縮ブーム揺
動用三角形と第1伸縮ブーム起伏用三角形の相似比率に
応じて設定している。
回路構成は、上記第1の実施例において図3に示したも
のに準じて構成している。この場合、図3に図示の油圧
シリンダ5−2a,5−2aが、第2伸縮ブーム駆動手
段5−2の油圧シリンダ5−2d(第2伸縮ブーム鉛直
維持用)に変わり、且つ、図3に図示の油圧制御弁V2
および分岐油路ニ、ホが省略されたものとなる。このよ
うな回路構成により、中間部材5−1fの対地揺動姿勢
は、第1伸縮ブーム4の起伏動に関わらず常に一定に維
持される。
5−2eは、その一端部(シリンダ側)を支軸5−2h
で中間部材5に連結しており、その他端部(ビストンロ
ッド先端部)を支軸5−2iで第2伸縮ブーム4の最基
端側ブームセクション4aに連結している。この油圧シ
リンダ5−2eは、第2伸縮ブーム4の最基端側ブーム
セクション4aを、第1伸縮ブーム3の先端部に鉛直起
立した位置P(図5の仮想線図示の位置)と第1伸縮ブ
ーム4に沿って折畳格納した第1伸縮ブーム折畳格納位
置R(図5の実線図示の位置)との間で揺動させるもの
であり、前記第2伸縮ブーム4鉛直維持用の油圧シリン
ダ5−2dの油圧駆動回路構成とは独立した公知の油圧
駆動回路構成で任意に伸縮駆動制御されるものである。
2伸縮ブーム鉛直維持用の油圧シリンダ5−2dにより
中間部材5−1fの対地揺動姿勢を、第1伸縮ブーム3
の起伏動に関わらず常に一定に維持し、その第2伸縮ブ
ーム折畳格納用の油圧シリンダ5−2eにより第2伸縮
ブーム4の最基端側ブームセクション4aを、第1伸縮
ブーム3の先端部に鉛直起立した位置P(図5の仮想線
図示の位置)と第1伸縮ブーム4に沿って折畳格納した
第1伸縮ブーム折畳格納位置R(図5の実線図示の位
置)との間の「第2伸縮ブーム折畳格納用の揺動域」β
内で任意に揺動駆動できるようになっている。
2伸縮ブーム折畳格納用の油圧シリンダ5−2eによ
り、第2伸縮ブーム4を鉛直にして使用するものであ
る。油圧シリンダ5−2eにより第2伸縮ブーム4が鉛
直にされた後は、第1伸縮ブーム3を起伏動しても、中
間部材5−1fの対地揺動姿勢が一定に維持されるの
で、第2伸縮ブーム4の鉛直状態は維持されるのであ
る。
揺動手段5−2における、第2伸縮ブーム鉛直維持用の
油圧シリンダ5−2dを、第1伸縮ブーム3先端部と中
間部材5−1fとの間に介装し、第2伸縮ブーム折畳用
の油圧シリンダ5−2eを、第2伸縮ブーム4の最基端
側ブームセクション4aと中間部材5−1fとの間に介
装しているが、これら両油圧シリンダ5−2dおよび5
−2eの介装位置を入れ替えても良い。請求項2に係る
橋梁点検車の作用については、請求項1に係る橋梁点検
車と同様である。
項3に係る橋梁点検車は、上記したように本発明の第2
の課題を解決しようとするものである。すなわち、旋回
部材6を第3伸縮ブーム7反転位置(第3伸縮ブーム7
と第1伸縮ブーム3の起伏方向が正反対となる位置)に
旋回させた状態においても、第3伸縮ブーム7を第1伸
縮ブーム3の側方を経過して、第1伸縮ブーム3の上側
域まで起仰動できる橋梁点検車を提供することにある。
図6〜図11に基づいて説明する。図6は、請求項3に
係る橋梁点検車の格納姿勢を示す側面図、図7は図6の
平面図、図8は図6の橋梁点検車の作業状態を示す説明
図である。図9は図6の橋梁点検車の作業状態における
第2伸縮ブームまわりの平面図であり、旋回部材6を第
3伸縮ブーム7反転位置にした状態を示す説明図であ
る。図10は、図9に対応する部分の他の例の説明図で
ある。図11は、図6に対応する部分の更に他の例の説
明図である。
起伏軌跡面が旋回部材6の旋回中心6pから側方へLだ
け離隔して旋回部材6に取りつけられている。この離隔
量Lは、第3伸縮ブーム7と第1伸縮ブーム3の起仰方
向が正反対となるよう旋回部材6を旋回させた第3伸縮
ブーム反転位置(図9の位置)において、第3伸縮ブー
ム7を、第1伸縮ブーム3の側方を経過して起伏動する
ことができるに足る量である。この図9の例では、旋回
部材6の旋回軸心6pは第2伸縮ブーム4の軸心4pと
同心上に配置されている。
業時に図8に示すように、第3伸縮ブーム反転位置にし
た状態で、第3伸縮ブーム7を第1伸縮ブーム3の側方
を経過して、第1伸縮ブーム3の上側域まで起仰動でき
るので、いわゆる屈折式の高所作業車としても用いるこ
とができるのである。
のものでは、旋回部材6を第2伸縮ブーム4の下端部に
旋回駆動自在に取り付けるにあたり、当該旋回部材6の
旋回軸心6pが第2伸縮ブーム4の軸心4pから側方へ
Lだけ離隔して取りつけられている。この離隔量Lは、
第3伸縮ブーム7と第1伸縮ブーム3の起仰方向が正反
対となるよう旋回部材6を旋回させた第3伸縮ブーム反
転位置(図10の位置)において、第3伸縮ブーム7
を、第1伸縮ブーム3の側方を経過して起伏動すること
ができるに足る量である。
は、その起伏軌跡面と旋回部材6の旋回軸心6pが同一
鉛直面内に位置するようにして旋回部材6に起伏駆動自
在に取り付けられている。この図10のものにおいて
も、上記図9のものと同様に、いわゆる屈折式の高所作
業車としても用いることができるものである。
の図11のものでは、第2伸縮ブーム4を第1伸縮ブー
ム3に(第2伸縮ブーム揺動駆動機構5を介して)取り
つけるにあたり、第1伸縮ブーム3に対して第2伸縮ブ
ーム4を側方へLだけ離隔して取りつけている。この離
隔量Lは、第3伸縮ブーム7と第1伸縮ブームの起伏方
向が正反対となるよう旋回部材6を旋回させた第3伸縮
ブーム反転位置(図11の位置)において、第3伸縮ブ
ーム7を、第1伸縮ブーム3の側方を経過して起伏動す
ることができるに足る量である。
心6pは第2伸縮ブーム4の軸心4pと同心上に配置さ
れており、第3伸縮ブーム7は、その起伏軌跡面と旋回
部材6の旋回軸心6pが同一鉛直面内に位置するように
して旋回部材6に起伏駆動自在に取り付けられている。
この図11のものにおいても、上記図9のものと同様
に、いわゆる屈折式の高所作業車としても用いることが
できるものである。
0の構成、図11の構成の二つ以上を組み合わせること
で、第3伸縮ブーム7と第1伸縮ブーム3の起仰方向が
正反対となるよう旋回部材6を旋回させた第3伸縮ブー
ム反転位置において、第3伸縮ブーム7が第1伸縮ブー
ム3の側方を経過して起伏動できるようにしても良いこ
と勿論である。
検車は、請求項1に係る橋梁点検車と同一の作用効果を
持つ他、第3伸縮ブーム7と第1伸縮ブーム3の起仰方
向が正反対となるよう旋回部材6を旋回させた第3伸縮
ブーム反転位置において、第3伸縮ブーム7が第1伸縮
ブーム3の側方を経過して起伏動できるので、いわゆる
屈折型高所作業車として使用することができるという作
用効果を持つものである。また、請求項3に係る橋梁点
検車には、図6に示すように、第1伸縮ブーム3と第3
伸縮ブーム7を側面視においてラップさせた格納姿勢を
とることができるので、格納姿勢を一層コンパクトにで
きるという付加的な作用効果もある。
を示す側面図、
駆動機構の油圧回路図、
明図である。但し、シリンダ類を省略している。
2伸縮ブーム揺動機構の他の例の説明図、
を示す側面図、
の使用状態を示す説明図である。但し、シリンダ類を省
略している。
ブーム4まわりの平面図、
明図である。但し、シリンダ類を省略している。
伸縮ブーム、3a;油圧シリンダ(第1伸縮ブーム3の
起伏駆動用)、3a1;伸長動作側圧油室、3a2;縮
小動作側圧油室、4;第2伸縮ブーム、4a;(第2伸
縮ブーム4の)最基端側ブームセクション、4p;(第
2伸縮ブーム4の)軸心、5;第2伸縮ブーム揺動駆動
機構、5−1;第2伸縮ブーム連結手段、5−1b;ブ
ラケット(第1伸縮ブーム3の先端部)、5−1b;ブ
ラケット(第2伸縮ブーム4の最基端側ブームセクショ
ン4a)、5−1c;支軸、5−1d;支軸(第1伸縮
ブーム3先端部と中間部材5−1fの連結)、5−1
e;支軸(第2伸縮ブーム4の最基端側ブームセクショ
ン4a先端部と中間部材5−1fの連結)、5−1f;
中間部材 5−2;第2伸縮ブーム揺動手段、5−2a;油圧シリ
ンダ、5−2a1;伸長動作側圧油室、5−2a2;縮
小動作側圧油室、5−2b;支軸(油圧シリンダ5−2
aの第1伸縮ブーム3先端側支軸)、5−2c;支軸
(油圧シリンダ5−2aの第2伸縮ブーム4最基端側ブ
ームセクション4a側支軸)、5−2d;油圧シリンダ
(第2伸縮ブーム鉛直維持用)、5−2e;シリンダ
(第2伸縮ブーム折畳格納用)、5−2f;支軸(油圧
シリンダ5−2dの第1伸縮ブーム4先端側支軸)、5
−2g;支軸(油圧シリンダ5−2dの中間部材5−1
f側支軸)、5−2h;支軸(油圧シリンダ5−2eの
中間部材5−1f側支軸)、5−2i;支軸(油圧シリ
ンダ5−2eの第2伸縮ブーム4側支軸)、a;支軸
(第1伸縮ブーム4の起伏支点) b;支軸(油圧シリンダ3aの第1伸縮ブーム3側支
軸) c;支軸(油圧シリンダ3aの旋回台2側支軸)、イ;
油路、ロ;油路、ハ;油路、ニ;分岐油路、ホ;分岐油
路、V1;油圧制御弁、V2;油圧制御弁、α;第2伸
縮ブーム鉛直維持用の揺動域、β;第2伸縮ブーム折畳
格納用の揺動域、6;旋回部材、6p;(旋回部材6
の)旋回軸心、7;第3伸縮ブーム、8;作業台、9;
作業台レベリング機構、L;離隔量、 以上
Claims (3)
- 【請求項1】車両1上に旋回駆動自在に搭載した旋回台
2、旋回台2にその基端部を起伏駆動自在に取り付けた
伸縮駆動自在な第1伸縮ブーム3、 伸縮駆動自在な第2伸縮ブーム4であってその最基端側
ブームセクション4a先端部を第1伸縮ブーム3の先端
部に、第2伸縮ブーム揺動駆動機構5を介して第1伸縮
ブーム3の起伏方向に沿って揺動駆動自在に取り付けた
第2伸縮ブーム4、 第2伸縮ブーム4の軸心4pに沿う旋回軸心6p周りで
旋回駆動自在なよう第2伸縮ブーム4の先端部に取り付
けた旋回部材6、 旋回部材6にその基端部を起伏駆動自在に取り付けた第
3伸縮ブーム7、および、 第3伸縮ブーム7の先端部に直接または間接的に取り付
けた作業台8とを備えてなり、 橋梁点検作業時には、前記第2伸縮ブーム揺動駆動機構
5により第2伸縮ブーム4を第1伸縮ブーム3の起伏動
に関わらず常に鉛直姿勢に保ちながら、旋回台2の旋回
駆動、第1伸縮ブーム3の起伏並びに伸縮駆動、第2伸
縮ブーム4の伸縮駆動、旋回部材6の旋回駆動、およ
び、第3伸縮ブーム7の起伏並びに伸縮駆動を併用し
て、作業台8を任意の空間位置に移動させるようにして
なる橋梁点検車であって、 前記第2伸縮ブーム揺動駆動機構5が、第2伸縮ブーム
4の最基端側ブームセクション4aを第1伸縮ブーム3
の先端部に揺動自在に連結する第2伸縮ブーム連結手段
5−1と、第2伸縮ブーム4の最基端側ブームセクショ
ン4aを第1伸縮ブーム3の先端部に対して揺動させる
第2伸縮ブーム揺動手段5−2とで構成されている橋梁
点検車において、 前記第2伸縮ブーム連結手段5−1は、第2伸縮ブーム
4の最基端側ブームセクション4aが、第1伸縮ブーム
セクション3に沿って折り畳まれた折畳位置Rと、最大
起仰状態にした第1伸縮ブーム3の先端部で鉛直起立姿
勢となる揺動位置Qとの間で揺動可能なものとする一
方、前記第2伸縮ブーム揺動手段5−2は、第2伸縮ブ
ーム4の最基端側ブームセクション4aを、前記折畳位
置Rと前記揺動位置Qとの間で揺動駆動可能なものと
し、 格納姿勢において、縮小して車両1上へ倒伏させた第1
伸縮ブーム3に対し、第2伸縮ブーム4の最基端側ブー
ムセクション4aを前記折畳位置Rにすることができる
よう構成したことを特徴とする橋梁点検車。 - 【請求項2】第2伸縮ブーム揺動駆動機構5における第
2伸縮ブーム連結手段5−1が、第1伸縮ブーム3の先
端部および第2伸縮ブーム4の最基端側ブームセクショ
ン4a先端部にそれぞれ揺動自在に枢着連結された中間
部材を具備しており、 第2伸縮ブーム揺動駆動機構5における第2伸縮ブーム
揺動手段5−2が、第1伸縮ブーム3と中間部材の適所
間または第2伸縮ブーム4の最基端側ブームセクション
4aの適所間の何れか一方に介装された第2伸縮ブーム
鉛直維持用の油圧シリンダと、何れか他方に介装された
第2伸縮ブーム折畳用の油圧シリンダとで構成されてお
り、 橋梁点検作業時には、第2伸縮ブーム折畳シリンダで以
って中間部材を第1伸縮ブーム3の先端部または第2伸
縮ブーム4の最基端側ブームセクション4aに対して所
定の揺動位置に固定した状態で、第2伸縮ブームレベリ
ングシリンダで以って第2伸縮ブーム4を第1伸縮ブー
ム3の起伏動に関わらず常に鉛直姿勢に保持するように
し、 格納時には、前記第2伸縮ブーム折畳シリンダでもって
中間部材を第2伸縮ブーム4の最基端側ブームセクショ
ン4aまたは第1伸縮ブーム3先端部に対して揺動させ
ることで、第3伸縮ブーム4の最基端側のブームセクシ
ョン4aを前記折畳位置に揺動させるようにしてあるこ
とを特徴とする請求項1記載の橋梁点検車。 - 【請求項3】第3伸縮ブーム7と第1伸縮ブーム3の起
仰方向が略正反対となるよう旋回部材6を旋回させた第
3伸縮ブーム反転位置において、第3伸縮ブーム7が第
1伸縮ブーム3の側方を経過して起伏動できるよう、下
記の〜の何れか一つまたは二つ以上の組み合わせの
構成を採用したことを特徴とする請求項1ないし請求項
2記載の橋梁点検車。 第3伸縮ブーム7を旋回部材6に起伏駆動自在に取り
付けるにあたり、当該第3伸縮ブーム7の起伏軌跡面が
旋回部材6の旋回軸心6pから側方へ離隔するようにし
て取り付けた構成、 旋回部材6を第2伸縮ブーム4の下端部に旋回駆動自
在に取り付けるにあたり、 当該旋回部材6の旋回軸心
6pが第2伸縮ブーム4の軸心4pから側方へ離隔 す
るようにして取り付けた構成、 第2伸縮ブーム4を第1伸縮ブーム3に取り付けるに
あたり、第2伸縮ブーム4の揺動軌跡面と第1伸縮ブー
ム3の起伏軌跡面が離隔するようにして取り付けた構
成、
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Cited By (3)
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CN102303617A (zh) * | 2011-06-22 | 2012-01-04 | 南车戚墅堰机车有限公司 | 高速铁路桥梁检修车 |
CN102505630A (zh) * | 2011-11-17 | 2012-06-20 | 廊坊凯博建设机械科技有限公司 | 桥梁检测作业车双油缸同步系统 |
CN111942615A (zh) * | 2020-07-31 | 2020-11-17 | 中国民航大学 | 基于机器视觉的室外环境下飞机外表面雷击状况检查车 |
-
2000
- 2000-12-21 JP JP2000388012A patent/JP4852192B2/ja not_active Expired - Fee Related
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