JP4406526B2 - 高所作業車 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高所作業車に関し、さらに詳細には、屈伸式のブームの先端部に作業台を取り付けて構成される高所作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】
高所作業を行う高所作業車には、ロアブームとアッパーブームと屈伸アームとから構成される屈伸式ブームを有したものがある。この高所作業車は、車体に旋回動自在に取り付けられた旋回台と、旋回台に起伏動自在に取り付けられ伸縮動自在なロアブームと、このロアブームの先端に屈伸動自在に取り付けられ伸縮動自在なアッパーブームと、このアッパーブームの先端に上下方向に揺動自在に取り付けられた屈伸アームと、この屈伸アームの先端に上下方向に揺動自在に取り付けられた作業台と、この作業台を屈伸アームの揺動にかかわらず水平保持するレベリング機構とを備えている。
【0003】
そして、この高所作業車は、ロアブームが車体前方向に延びて車体上に倒伏され、アッパーブームが後方向に延びてロアブームの上側に重なるように倒伏され、アッパーブームの先端から屈伸アームが下方に略垂直(鉛直)状態に延びるまで揺動され、作業台が車体の最後端に位置して車体上に格納されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図10に示すように、ロアブームとアッパーブームと屈伸アーム及び作業台が、車体から突出しないように車体上に格納するためには、格納姿勢におけるブーム及び屈伸アームの長手方向の長さaと作業台の車体前後方向の長さbとの合計値以上の長さを全長cとする車体が必要である。
【0005】
しかしながら、全長cは予め規定されており、ロア,アッパーブーム及び屈伸アームの長手方向の長さaを確保しようとすると、作業台を小さく(すなわち、作業床の車体前後方向の長さbを短く)せざるを得ない。このため、作業床の面積が減り作業台の積載量を増やすことができず、使い勝手を低下させるという問題が生じる。
【0006】
また、作業台の大きさ(すなわち、作業床の車体前後方向の長さb)を確保しようとすると、先述のように全長cは予め規定されているため、ロア,アッパーブーム及び屈伸アームの長手方向の長さaを短くせざるを得ない。このため、高所作業の作業範囲を狭めてしまい、作業効率を低下させるという問題が生じる。
【0007】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、ブーム,屈伸アームの長さ及び作業台の大きさを十分に確保でき、使い勝手の良い高所作業車を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、走行可能な車体と、車体に旋回動自在に取り付けられた旋回台と、旋回台に少なくとも起伏動自在に取り付けられたブームと、ブームの先端に上下方向に揺動自在に取り付けられた屈伸アームと、屈伸アームの先端に垂直ポストを介して上下方向に揺動自在に取り付けられた作業台と、垂直ポストを屈伸アームに対して上下に揺動させて作業台を水平に保持するレベリング機構(例えば、実施形態における第2リンク部材33、レベリングシリンダ35)とを備え、ブームが車体後方向に延びて車体上に倒伏され、ブームの後端から前記屈伸アームが下方に略鉛直状態に延びるまで揺動され、作業台が前記車体の最後端に位置して前記車体上に格納されるように構成された高所作業車であって、作業台は、前記レベリング機構により鉛直状態に延びて前記垂直ポストに対して水平旋回自在に保持される保持部材と、保持部材に、枢結軸により前記保持部材に対して上下方向に揺動自在に取り付けられるとともに作業者が搭乗する部分を構成する本体部材とを有し、レベリング機構により保持部材が鉛直に延びて保持された状態で、本体部材を枢結軸を中心に保持部材に対して下方向に揺動させ本体部材を水平にする展開状態から、本体部材を枢結軸を中心に上方向にほぼ90度揺動させて保持部材を覆って格納する格納状態となるように構成されたことを特徴とする
【0009】
このような構成により、予め規定された全長内で、高所作業の作業範囲及び作業床の面積を減らすことなく、(直伸式の)ブーム,屈伸アームの長さ及び作業台の大きさを十分に確保できるため、使い勝手の良い高所作業車を得ることができる。
【0010】
また、上記の目的を達成するために、本発明は、走行可能な車体と、車体に旋回動自在に取り付けられた旋回台と、旋回台に少なくとも起伏動自在に取り付けられたロアブームと、ロアブームの先端に少なくとも屈伸動自在に取り付けられたアッパーブームと、アッパーブームの先端に上下方向に揺動自在に取り付けられた屈伸アームと、屈伸アームの先端に垂直ポストを介して上下方向に揺動自在に取り付けられた作業台と、垂直ポストを屈伸アームに対して上下に揺動させて作業台を水平に保持するレベリング機構(例えば、実施形態における第2リンク部材33、レベリングシリンダ35)とを備え、ブームが車体後方向に延びて車体上に倒伏され、ブームの後端から前記屈伸アームが下方に略鉛直状態に延びるまで揺動され、作業台が前記車体の最後端に位置して前記車体上に格納されるように構成された高所作業車であって、作業台は、前記レベリング機構により鉛直状態に延びて前記垂直ポストに対して水平旋回自在に保持される保持部材と、保持部材に、枢結軸により前記保持部材に対して上下方向に揺動自在に取り付けられるとともに作業者が搭乗する部分を構成する本体部材とを有し、レベリング機構により保持部材が鉛直に延びて保持された状態で、本体部材を枢結軸を中心に保持部材に対して下方向に揺動させ本体部材を水平にする展開状態から、本体部材を枢結軸を中心に上方向にほぼ90度揺動させて保持部材を覆って格納する格納状態となるように構成されたことを特徴とする
【0011】
このような構成により、予め規定された全長内で、高所作業の作業範囲及び作業床の面積を減らすことなく、(屈伸式の)ロアブームとアッパーブーム,屈伸アームの長さ及び作業台の大きさを十分に確保できるため、使い勝手の良い高所作業車を得ることができる。
【0012】
なお、本体部材は、その側面もしくは基端部に設けられた枢結軸を回転中心として、本体部材を上方向にほぼ90度揺動させて保持部材を覆って格納されるように構成してもよい。このような構成により、本体部材を上方に揺動させて作業台を格納したとき、車高を低く抑えることができる。
【0013】
また、本体部材は、平面視において保持部材に向けて開口する凹字状の切欠部が形成され、切欠部に設けられた枢結軸を回転中心として本体部材を上方向に揺動させて保持部材を覆うとともに屈伸アームに沿って上下に延びて格納され、切欠部は、格納位置において保持部材と重ならないように車幅方向の一部を切り欠いた外周縁部に設けられた手すり部材を備えて構成してもよい。このような構成により、作業台の高さを低く抑えて格納することができ、さらには作業床の大型化も可能である。
【0014】
旋回台は、車体にサブフレームを介して取り付けられており、格納姿勢において、作業台の下端部がサブフレームの上面よりも下方に延びて配設されることが好ましい。このような構成により、作業床の面積を広げることができるので、作業効率を向上させることができる。
【0015】
格納姿勢において、屈伸アームの下端部がサブフレームの上面よりも下方に延びて配設してもよい。このような構成により、十分な作業面積を持つ作業台をコンパクトに格納することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明の実施の形態は、車体上に旋回且つ伸縮動自在な屈伸式ブームを有した高揚程の高所作業車の態様を示す。図1は、高所作業車の側面図を示している。図2(a)は作業台の側面図を示している。なお、図2では、説明をより簡潔にするため、後述する手すり部材45の一部を省略している。
【0017】
高所作業車1は、図1に示すように、車体3の前方に運転キャビン3aを、前後左右に前輪5及び後輪7を、車体3の両側であって車体3の前輪5と後輪7の間、及び後端近傍に外側に張り出して車体3を安定支持するアウトリガジャッキ9を有している。
【0018】
車体3の後部中央には、車体3上に取り付けられたサブフレーム3bを介し、上方へ突出して旋回動自在な旋回台11が設けられている。この旋回台11の上部には入れ子式に構成され内部に第1伸縮シリンダ13を内蔵したロアブーム15が上下方向に揺動自在に枢結され、このロアブーム15の下面の中央部と旋回台11の下部間に第1起伏シリンダ17が揺動自在に枢結されている。このため、第1伸縮シリンダ13の伸縮作動によりロアブーム15が起伏作動する。
【0019】
ロアブーム15の先端部には入れ子式に構成され内部に第2伸縮シリンダ19を内蔵したアッパーブーム21が上下方向に揺動自在に枢結されている。ロアブーム15の先端部の左右両側壁とアッパーブーム21の基部の左右両側壁には、上下方向に揺動自在な第1リンク部材23がそれぞれ設けられ、これらの第1リンク部材23の先端部が互いに揺動自在に連結されている。アッパーブーム21の両側壁には第2起伏シリンダ25のボトム側が上下方向に揺動自在に連結され、そのロッド側の先端部が連結された第1リンク部材23の先端部に揺動自在に連結されている。このため、第2起伏シリンダ25を伸縮作動させるとアッパーブーム21がロアブーム15に対して上下方向に起伏作動する。
【0020】
アッパーブーム21の先端部には屈伸アーム27が下方へ延出し上下方向に揺動自在に枢結されている。アッパーブーム21の先端部には揺動シリンダ29が内蔵されており、そのロッド側先端部が屈伸アーム27の基部に揺動自在に連結されている。この揺動シリンダ29を伸縮作動させることで屈伸アーム27をアッパーブーム21に対して上下方向に起伏作動させることができ、これにより屈伸アーム27の先端部に垂直ポスト31を介して取り付けられた作業台40の位置をアッパーブーム21に対して上下方向に調整することができる。
【0021】
また、図2(a)に示すように、屈伸アーム27の先端部と垂直ポスト31の基部には、上下方向に揺動自在な第2リンク部材33がそれぞれ設けられ、これらの第2リンク部材33の先端部が互いに揺動自在に連結されている。アッパーブーム21の先端部にはレベリングシリンダ35のボトム側が上下方向に揺動自在に連結され、そのロッド側の先端部が第2リンク部材33に揺動自在に連結されている。このため、レベリングシリンダ35を伸縮作動させると屈伸アーム27に対して第2リンク部材33を揺動作動して、垂直ポスト31を常に垂直に維持することができる。その結果、この垂直ポスト31の先端部に首振り自在に(水平旋回自在に)設けられている作業台40の床面を、ロアブーム15、アッパーブーム21(以下、これらを併せて「ブーム22」と記す)及び屈伸アーム27の作動にかかわらず、常に水平に保持することができる。
【0022】
さて、上記のように構成される本発明の高所作業車1には、図2(a)(b)に示すように作業台40が取り付けられている。なお、上述したように、図2(a)は、作業台40に作業者が搭乗可能な状態(以下、「展開状態」と称する)を示し、図2(b)は作業台40の格納状態を示したものである。
【0023】
作業台40は、垂直ポスト31から垂直に延びて首振り自在(水平旋回自在)に保持される保持部材41と、側面に設けられた枢結軸43mを回転中心として保持部材41に対して上下方向に揺動自在に枢結されているとともに作業者が搭乗する部分を構成する本体部材43と、この本体部材43の外周縁部に上方へ延びて設けられている手すり部材45と(但し、図2では車体前後方向の手すり部材45の一部を省略している)、保持部材41の下端部にボトム側が取り付けられてロッド側の先端部が本体部材43の側面に揺動自在に連結されている作業台シリンダ47、保持部材41の上部に取り付けられてブーム22,屈伸アーム27の伸縮作動及び旋回台11の作動等を操作する第1操作装置49から構成されている。このような構成により、作業台シリンダ47を伸縮作動させると、本体部材43を保持部材41に対して上下方向に揺動させることができる。
【0024】
次に、本発明の高所作業車1の作用を説明する。最初に、図1に示す車体3にブーム22及び作業台40を格納した状態で高所作業車1を運転して作業現場の下方の周辺まで移動させた後、アウトリガジャッキ9を外側に張り出して車体3を安定支持する。このとき、作業台40は、図2(b)に示すように、本体部材43及び手すり部材45が保持部材41を覆うとともに屈伸アーム27に沿って上下に延びて格納された格納状態で車体3上に位置している。そして、作業者が車体3上に配設されている第2操作装置(図示せず)を操作して、作業台シリンダ47を縮作動させて本体部材43を保持部材41に対して下方向に揺動させ、作業台40は図2(a)で示すような展開状態となる。
【0025】
このように展開した作業台40に作業者は乗り込み、作業台40に設けられた第1操作装置49を操作してロアブーム15とアッパーブーム21を起仰させるとともに伸長作動させ、作業台40を垂直ポスト31に対して首振り作動させ、作業現場に作業台40を接近させることができる。このとき、作業台40はレベリングシリンダ35等からなるレベリング機構により常時水平に維持される。また、作業者が揺動シリンダ29を伸縮作動させることで、作業台40を上下方向に揺動させて作業位置を調整することができる。そして、作業現場に作業台40が移動すると、作業者は高所作業を行う。
【0026】
高所作業を終了すると、図1に示す作業台40に搭乗した作業者が第1操作装置49を操作して、作業台40を垂直ポスト31に対して首振り作動させ、ロアブーム15とアッパーブーム21を縮小作動させるとともに作業台40を旋回させ、車体3の上方にブーム22を移動させて停止させる。そして、ロアブーム15を倒伏させるとともにアッパーブーム21を倒伏させて、ロアブーム15の上方にアッパーブーム21が重なるようにして、ブーム22を車体3上に格納する。
【0027】
そして、作業台40に搭乗していた作業者が作業台40から降りた後、車体3上に設けられている第2操作装置(図示せず)を操作して、作業台シリンダ47を伸長作動させ、本体部材43を保持部材41に対して上方向に揺動させる。すると、作業台40は、図2(b)で示すように、保持部材41を覆うとともに屈伸アーム27に沿って上下に延びた格納状態となって車体3上に格納される。
【0028】
このように、作業台40の本体部材43を屈伸アーム27に沿って上下に延びて車体3上にコンパクトに格納することができる。その結果、予め規定された全長内で、高所作業の作業範囲及び作業床の面積を減らすことなく、ブーム22,屈伸アーム27の長さ及び作業台40の大きさを十分に確保できるため、使い勝手の良い高所作業車を得ることができる。
【0029】
また、作業台40の本体部材43の側面に設けられた枢結軸43mを回転中心として本体部材43を上方向に揺動させて保持部材41を覆うとともに屈伸アーム27に沿って上下に延びて格納することにより、格納時における車高をさらに低く抑えることができる。
【0030】
以上のように本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述のものに限定されるものではない。例えば、本実施例では、ロアブーム15の先端に屈伸動自在にアッパーブーム21が取り付けられた、いわゆる屈伸式のブームを備える高所作業車1であったが、少なくとも起伏動自在に取り付けられたブームからなる、いわゆる直伸式のブームを備える高所作業車に用いてもよい。
【0031】
また、本発明の高所作業車は、例えば、図3,4,5及び6,7に示すように作業台を構成してもよいし、図8,9に示すような格納姿勢をとってもよい。これらについて以下に説明する。なお、図3では、説明をより簡潔にするため、手すり部材45の一部を省略している。
【0032】
図3に示すように、作業台40において本体部材43を揺動させる機構は、作業台シリンダ47を保持部材41に上下に沿わせて縦型に配設し、ロッド側先端にリンク部材Lを組み合わせて本体部材43を揺動させるように構成してもよい。なお、図3(a)は作業台40の展開状態を示し、図3(b)は作業台40の格納状態を示したものである。このように、リンク部材Lは本体部材43の側面と作業台シリンダ47のロッド側に揺動自在に設けられており、これらの第1リンク部材23の先端部は互いに揺動自在に連結されている。
【0033】
図4に示すように、作業台40において、上記のように本体部材43の側面に回転中心(すなわち、枢結軸43m)を設けるのではなく、本体部材43の基端部に回転中心Pを設けて保持部材41に対して上下方向に揺動自在に配置されるように構成してもよい。なお、図4は作業台40の展開状態を示したものであり、それぞれ(a)は平面図、(b)は側面図である。また、図4(c)は作業台40の格納状態を示す側面図である。このような構成により、格納状態において保持部材41と本体部材43との間隔を小さくすることができるため、作業台40の車体前後方向の長さを抑えてコンパクトに格納することができる。
【0034】
図5及び図6に示すように、作業台40において、本体部材43を平面視において凹字状に形成し、手すり部材45を格納状態において保持部材41と重ならないように車幅方向の一部を切り欠いて構成してもよい。図5は作業台40の展開状態を示したものであり、それぞれ(a)は平面図、(b)は側面図である。また、図6は作業台40の格納状態を示しており、それぞれ(a)は作業台40を車体前方から見た前正面図、図6(b)は作業台40の側面図、(c)は作業台40を車体後方から見た後正面図である。このような構成により、作業台40の高さを抑えて格納することができ、さらには、作業床の大型化も可能である。
【0035】
図7に示すように、作業台40において、アッパーブーム21と屈伸アーム27がなす角度が所定角度α(例えば、ブーム22が最大起仰作動を行ったときの角度)を有したままでもコンパクトに格納できるように構成することが望ましい。なお、図7(a)は作業台40の格納状態を示し、図7(b)は作業台40の展開状態を示したものである。
【0036】
また、格納姿勢において、図8に示すように、作業台40の下端部がサブフレーム3bの上面(図中の実線A)よりも下方に延びて配設されることが好ましい。このような構成により、作業床の面積を広げることができるので、作業効率を向上させることができる。
【0037】
格納姿勢において、図9に示すように、屈伸アーム27の下端部がサブフレーム3bの上面(図中の実線A´)よりも下方に延びて配設してもよい。このような構成により、十分な作業面積を持つ作業台40をよりコンパクトに格納することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の高所作業車によれば、屈伸アームの先端に垂直ポストを介して上下方向に揺動自在に取り付けられた作業台と、垂直ポストを屈伸アームに対して上下に揺動させて作業台を水平に保持するレベリング機構とを備え、ブームが車体後方向に延びて前記車体上に倒伏され、ブームの後端から屈伸アームが下方に略鉛直状態に延びるまで揺動され、作業台が前記車体の最後端に位置して車体上に格納されるように構成されており、作業台は、レベリング機構により鉛直状態に延びて前記垂直ポストに対して水平旋回自在に保持される保持部材と、保持部材に、枢結軸により保持部材に対して上下方向に揺動自在に取り付けられるとともに、作業者が搭乗する部分を構成する本体部材とを有し、レベリング機構により保持部材が鉛直に延びて保持された状態で、本体部材を枢結軸を中心に保持部材に対して下方向に揺動させ前記本体部材を水平にする展開状態から、本体部材を前記枢結軸を中心に上方向にほぼ90度揺動させて前記保持部材を覆って格納する格納状態となるように構成されている。
【0039】
このような構成により、予め規定された全長内で、高所作業の作業範囲及び作業床の面積を減らすことなく、(直伸式及び屈伸式)ブーム,屈伸アームの長さ及び作業台の大きさを十分に確保できるため、使い勝手の良い高所作業車を得ることができる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所作業車の好ましい実施形態を示す図である。
【図2】本発明に係る高所作業車における作業台の好ましい実施形態を示す図であり、それぞれ図2(a)は作業台の展開状態を、図2(b)は作業台の格納状態を示す説明図である。
【図3】本発明に係る高所作業車における作業台の第2実施例を示す図であり、それぞれ図3(a)は作業台40の展開状態を、図3(b)は作業台40の格納状態を示す説明図である。
【図4】本発明に係る高所作業車における作業台の第3実施例を示す図であり、それぞれ作業台の展開状態を示す平面図(a)、側面図(b)である。また、図4(c)は作業台40の格納状態を示す側面図である。
【図5】本発明に係る高所作業車における作業台の第4実施例を示す図であり、それぞれ作業台の展開状態を示す平面図(a)及び側面図(b)である。
【図6】本発明に係る高所作業車における作業台の第4実施例を示す図であり、それぞれ作業台の格納状態を示す前正面図(a)、側面図(b)及び後正面図(c)である。
【図7】本発明に係る高所作業車における作業台の第5実施例を示す図であり、それぞれ図7(a)は作業台40の格納状態を、図7(b)は作業台40の展開状態を示す説明図である。
【図8】本発明に係る高所作業車における作業台及び屈伸アームの格納姿勢における好ましい配置例を示す図である。
【図9】本発明に係る高所作業車における作業台及び屈伸アームの格納姿勢における他の好ましい配置例を示す図である。
【図10】本発明に係る高所作業車の従来の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 高所作業車
3 車体
3b サブフレーム
11 旋回台
15 ロアブーム
21 アッパーブーム
27 屈伸アーム
31 垂直ポスト(レベリング機構)
33 第2リンク部材(レベリング機構)
35 レベリングシリンダ(レベリング機構)
40 作業台
41 保持部材
43 本体部材
43m 枢結軸
45 手すり部材
47 作業台シリンダ
49 第1操作装置

Claims (6)

  1. 走行可能な車体と、前記車体に旋回動自在に取り付けられた旋回台と、前記旋回台に少なくとも起伏動自在に取り付けられたブームと、前記ブームの先端に上下方向に揺動自在に取り付けられた屈伸アームと、前記屈伸アームの先端に垂直ポストを介して上下方向に揺動自在に取り付けられた作業台と、前記垂直ポストを前記屈伸アームに対して上下に揺動させて前記作業台を水平に保持するレベリング機構とを備え、
    前記ブームが車体後方向に延びて前記車体上に倒伏され、前記ブームの後端から前記屈伸アームが下方に略鉛直状態に延びるまで揺動され、前記作業台が前記車体の最後端に位置して前記車体上に格納されるように構成された高所作業車であって、
    前記作業台は、
    前記レベリング機構により鉛直状態に延びて前記垂直ポストに対して水平旋回自在に保持される保持部材と、
    前記保持部材に、枢結軸により前記保持部材に対して上下方向に揺動自在に取り付けられるとともに作業者が搭乗する部分を構成する本体部材とを有し、
    前記レベリング機構により前記保持部材が鉛直に延びて保持された状態で、前記本体部材を前記枢結軸を中心に前記保持部材に対して下方向に揺動させ前記本体部材を水平にする展開状態から、前記本体部材を前記枢結軸を中心に上方向にほぼ90度揺動させて前記保持部材を覆って格納する格納状態となるように構成されたことを特徴とする高所作業車。
  2. 走行可能な車体と、前記車体に旋回動自在に取り付けられた旋回台と、前記旋回台に少なくとも起伏動自在に取り付けられたロアブームと、前記ロアブームの先端に少なくとも屈伸動自在に取り付けられたアッパーブームと、前記アッパーブームの先端に上下方向に揺動自在に取り付けられた屈伸アームと、前記屈伸アームの先端に垂直ポストを介して上下方向に揺動自在に取り付けられた作業台と、前記垂直ポストを前記屈伸アームに対して上下に揺動させて前記作業台を水平に保持するレベリング機構とを備え、
    前記ロアブームが車体前方向に延びて前記車体上に倒伏され、前記アッパーブームが車体後方向に延びて前記ロアブームの上側に重なるように倒伏され、前記アッパーブームの先端から前記屈伸アームが下方に略鉛直状態に延びるまで揺動され、前記作業台が前記車体の最後端に位置して前記車体上に格納されるように構成された高所作業車であって、
    前記作業台は、
    前記レベリング機構により鉛直状態に延びて前記垂直ポストに対して水平旋回自在に保持される保持部材と、
    前記保持部材に、枢結軸により前記保持部材に対して上下方向に揺動自在に取り付けられるとともに作業者が搭乗する部分を構成する本体部材とを有し、
    前記レベリング機構により前記保持部材が鉛直に延びて保持された状態で、前記本体部材を前記枢結軸を中心に前記保持部材に対して下方向に揺動させ前記本体部材を水平にする展開状態から、前記本体部材を前記枢結軸を中心に上方向にほぼ90度揺動させて前記保持部材を覆って格納する格納状態となるように構成されたことを特徴とする高所作業車。
  3. 前記本体部材は、その側面もしくは基端部に設けられた前記枢結軸を回転中心として、前記本体部材を上方向にほぼ90度揺動させて前記保持部材を覆って格納されることを特徴とする請求項1又は2に記載の高所作業車。
  4. 前記本体部材は、平面視において前記保持部材に向けて開口する凹字状の切欠部が形成され、前記切欠部に設けられた前記枢結軸を回転中心として前記本体部材を上方向に揺動させて前記保持部材を覆うとともに前記屈伸アームに沿って上下に延びて格納され、
    前記切欠部は、格納位置において前記保持部材と重ならないように車幅方向の一部を切り欠いた外周縁部に設けられた手すり部材を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の高所作業車。
  5. 前記旋回台は、前記車体にサブフレームを介して取り付けられており、
    格納姿勢において、前記作業台の下端部が前記サブフレームの上面よりも下方に延びて配設されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高所作業車。
  6. 格納姿勢において、前記屈伸アームの下端部が前記サブフレームの上面よりも下方に延びて配設されることを特徴とする請求項5に記載の高所作業車。
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