JP2002187636A - 分離給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

分離給紙装置及び画像形成装置

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JP2002187636A
JP2002187636A JP2000387630A JP2000387630A JP2002187636A JP 2002187636 A JP2002187636 A JP 2002187636A JP 2000387630 A JP2000387630 A JP 2000387630A JP 2000387630 A JP2000387630 A JP 2000387630A JP 2002187636 A JP2002187636 A JP 2002187636A
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哲夫 渡辺
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誠治 星野
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健 飯島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分離給紙性能をアップさせて用紙の不送りや
重送を防止し、及び、分離給紙に伴う用紙の傷付きを防
止する。 【解決手段】 搬送ローラ26に設けられた搬送ローラ
突起37が用紙Sに突き刺さって給紙方向へ回転駆動さ
れることによりその用紙Sの給紙を確実に行い、また、
戻しローラ27に設けられた戻しローラ突起42が用紙
Sに突き刺さって用紙戻し方向へ回転駆動されることに
よりその用紙Sの戻しを確実に行う。さらに、搬送ロー
ラ突起37の用紙Sへの最大突き刺さり寸法“T2”、
及び、戻しローラ突起42の用紙Sへの最大突き刺さり
寸法“T3”を、この分離給紙装置で使用される最も薄
い用紙Sの紙厚寸法“T1”より小さく設定し、搬送ロ
ーラ突起37や戻しローラ突起42が用紙Sに突き刺さ
っても、その用紙Sを貫通してその用紙Sを大きく傷付
けるということを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分離給紙装置及び
その分離給紙装置を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やプリンタ等の画像形成装
置においては、用紙積載部に積載された用紙を1枚ずつ
分離して給紙するための装置として、FRR(フィード
・リバース・ローラ)方式の分離給紙装置が広く採用さ
れている。
【0003】このようなFRR方式の分離給紙装置を図
9に基づいて説明する。多数枚の用紙Sが積載される用
紙積載部100の一端側であって用紙Sが給紙される方
向側には、FRR方式の分離給紙装置101が配置さ
れ、この分離給紙装置101は、搬送ローラ102、戻
しローラ103、これらの搬送ローラ102と戻しロー
ラ103とを回転駆動させる駆動モータ(図示せず)等
から構成されている。また、用紙積載部100の上方に
は、積載された用紙Sを搬送ローラ102と戻しローラ
103とのニップ部に向けて送り出すピックアップロー
ラ104が配置されている。
【0004】搬送ローラ102は、駆動モータに連結さ
れた回転軸102a、円柱形状に形成されて回転軸10
2aに固定された搬送ローラ本体部102b等により構
成されている。駆動モータからの駆動力は、搬送ローラ
102を用紙積載部100から用紙Sを給紙する方向
(矢印で示す時計回り方向)へ回転駆動させる向きに作
用する。搬送ローラ本体部102bは、加硫ゴム、エラ
ストマ、発泡樹脂等の弾性体により形成されている。
【0005】戻しローラ103は、駆動モータに連結さ
れた回転軸103a、円柱形状に形成されて回転軸10
3aの外周部にトルクリミッタ105を介して取り付け
られた戻しローラ本体部103b等により構成されてい
る。駆動モータからの駆動力は、用紙Sを用紙積載部1
00へ戻す方向(実線の矢印で示す時計回り方向)へ戻
しローラ103を回転駆動させる向きに作用する。な
お、戻しローラ103と搬送ローラ102とが直接当接
するときには、トルクリミッタ105の部分で滑りが発
生し、戻しローラ本体部103bのみが給紙方向(破線
の矢印で示す反時計回り方向)へ連れ回りされる。戻し
ローラ本体部103bは、加硫ゴム、エラストマ、発泡
樹脂等の弾性体により形成されている。
【0006】ピックアップローラ104は、実線で示す
下降位置と破線で示す上昇位置とへ昇降自在に設けられ
ており、下降位置へ移動して最上位の用紙Sに当接した
ときに給紙方向(矢印で示す時計回り方向)へ回転駆動
されることにより、その用紙Sを搬送ローラ102と戻
しローラ103とのニップ部に向けて送り出す。
【0007】この分離給紙装置101によれば、搬送ロ
ーラ102と戻しローラ103との間に用紙Sが送り込
まれていない場合には、搬送ローラ102と戻しローラ
103とが直接当接されている。そして、搬送ローラ1
02と戻しローラ103とが直接当接されて給紙用の駆
動モータが駆動されることにより、搬送ローラ102か
ら戻しローラ103へ所定値以上のトルクが伝達され、
戻しローラ本体部103bが用紙Sの給紙方向(破線の
矢印で示す反時計回り方向)へ連れ回りされる。
【0008】このような連れ回りにより、ともに給紙方
向へ回転駆動されている搬送ローラ102と戻しローラ
103との間に用紙Sが送り込まれ、その用紙Sが2枚
以上であった場合には、戻しローラ103(より詳しく
は、戻しローラ本体部103b)は搬送ローラ102に
よる連れ回り回転が解除されて用紙戻し方向(実線の矢
印で示す時計回り方向)へ回転する。これにより、最上
位の用紙Sのみが搬送ローラ102の回転により給紙さ
れ、上から2枚目以下の用紙Sは用紙積載部100へ戻
され、用紙Sの重送が防止される。
【0009】搬送ローラ102と戻しローラ103との
間に送り込まれた用紙Sが一枚の場合、又は、2枚以上
送り込まれた用紙Sのうちの上から2枚目以下の用紙S
が用紙積載部100へ戻されて搬送ローラ102と戻し
ローラ103との間に1枚の用紙Sが残った場合には、
その用紙Sを介して所定値以上のトルクが搬送ローラ1
02から戻しローラ103へ伝達されるので、戻しロー
ラ本体部103bが用紙Sの給紙方向(矢印の破線で示
す反時計回り方向)へ連れ回りされ、その用紙Sの給紙
が行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した用紙の分
離給紙装置によれば、ゴムなどの弾性体により形成され
ている搬送ローラ本体部102bと戻しローラ本体部1
03bとは磨耗や摩擦係数の低下が生じやすく、経時的
に摩擦力が低下し、次第に用紙Sの不送りや用紙Sの重
送が発生しやすくなる。
【0011】本発明の目的は、用紙に突き刺される搬送
ローラ突起を搬送ローラに設け、さらに、用紙に突き刺
さる戻しローラ突起を戻しローラに設けることにより、
用紙の分離給紙性能をアップさせ、用紙の不送りや重送
を防止できる分離給紙装置及び画像形成装置を提供する
ことである。
【0012】本発明の別の目的は、搬送ローラ突起や戻
しローラ突起が用紙を貫通してその用紙を大きく傷付け
るということを防止できる分離給紙装置及び画像形成装
置を提供することである。
【0013】本発明の別の目的は、搬送ローラ突起や戻
しローラ突起の磨耗や破損を防止して用紙の分離給紙性
能を維持することができる分離給紙装置及び画像形成装
置を提供することである。
【0014】本発明の別の目的は、搬送ローラと戻しロ
ーラとの間に用紙が存在しない場合には搬送ローラと戻
しローラとをともに給紙方向へ回転させ、搬送ローラと
戻しローラとの間に用紙が存在する場合には搬送ローラ
を給紙方向へ回転させて戻しローラを用紙戻し方向へ回
転させる回転方向の切り替えを、搬送ローラと戻しロー
ラとの間での連れ回りを利用せずに確実に行い、用紙の
分離給紙性能を向上させることができる分離給紙装置及
び画像形成装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
搬送ローラと戻しローラとを有するFRR方式の分離給
紙装置において、前記搬送ローラは、円柱形状に形成さ
れた搬送ローラ本体部と、この搬送ローラ本体部の外周
部に突出して設けられて用紙に突き刺さる多数の搬送ロ
ーラ突起と、この搬送ローラ本体部の外周部に設けられ
た搬送ローラリング部とを有し、前記戻しローラは、円
柱形状に形成された戻しローラ本体部と、この戻しロー
ラ本体部の外周部に突出して設けられて用紙に突き刺さ
る多数の戻しローラ突起と、この搬送ローラ本体部の外
周部に設けられた戻しローラリング部とを有し、前記搬
送ローラと前記戻しローラとの間に用紙が存在しないと
きには、前記搬送ローラリング部と前記戻しローラリン
グ部とが当接し、前記搬送ローラリング部の外周面から
前記搬送ローラ突起の先端部までの寸法と、前記戻しロ
ーラリング部の外周面から前記戻しローラ突起の先端部
までの寸法とが、この分離給紙装置で使用される最も薄
い用紙の紙厚寸法より小さい。
【0016】ここで、搬送ローラ突起又は戻しローラ突
起が用紙に突き刺さるとは、用紙に穴を開けて差し込ま
れる場合、及び、用紙をへこませてそのへこみ部分に食
い込むように入り込む場合の両方を含む。
【0017】したがって、搬送ローラ突起が用紙に突き
刺さって給紙方向へ回転駆動されることによりその用紙
と搬送ローラとの間でスリップが発生せず、用紙の給紙
が確実に行われる。また、戻しローラ突起が用紙に突き
刺さって用紙戻し方向へ回転駆動されることによりその
用紙と戻しローラとの間でスリップが発生せず、用紙の
戻しが確実に行われる。
【0018】搬送ローラ突起の用紙への最大突き刺さり
寸法は、搬送ローラリング部の外周面から搬送ローラ突
起の先端部までの寸法であり、また、戻しローラ突起の
用紙への最大突き刺さり寸法は、戻しローラリング部の
外周面から戻しローラ突起の先端部までの寸法であり、
これらの最大突き刺さり寸法が、この分離給紙装置で使
用される最も薄い用紙の紙厚寸法より小さく設定されて
いる。このため、搬送ローラ突起や戻しローラ突起が用
紙に突き刺さっても、その用紙を貫通してその用紙を大
きく傷付けるということが発生しない。さらに、搬送ロ
ーラ突起や戻しローラ突起が2枚以上の用紙に串刺し状
態になるということを防止でき、用紙の分離給紙性能が
維持される。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の分
離給紙装置において、前記搬送ローラリングと前記戻し
ローラリング部とが当接したとき、前記搬送ローラ突起
と前記戻しローラ突起とは、前記搬送ローラ突起の先端
部が前記戻しローラ本体部に接触せず、前記戻しローラ
突起の先端部が前記搬送ローラ本体部に接触しない突出
寸法に形成されている。
【0020】したがって、搬送ローラ突起の戻しローラ
本体部への接触、及び、戻しローラ突起の搬送ローラ本
体部への接触が防止される。このため、搬送ローラ突起
が戻しローラ本体部に接触することによる搬送ローラ突
起の磨耗や破損が防止され、及び、戻しローラ突起が搬
送ローラ本体部に接触することによる戻しローラ突起の
磨耗や破損が防止され、搬送ローラ突起と戻しローラ突
起との用紙に対する突き刺さり性能が維持され、用紙の
分離給紙性能が維持される。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の分離給紙装置において、前記搬送ローラ突起は前記
搬送ローラ本体部の外周部にその周方向に沿ってリング
状に配列され、前記戻しローラ突起は前記戻しローラ本
体部の外周部にその周方向に沿ってリング状に配列さ
れ、前記搬送ローラ突起と前記戻しローラ突起とは異な
る平面内で回転するように配置されている。
【0022】したがって、搬送ローラ突起と戻しローラ
突起とのぶつかりが防止される。このため、搬送ローラ
突起と戻しローラ突起とがぶつかることによる搬送ロー
ラ突起や戻しローラ突起の磨耗や破損が防止され、搬送
ローラ突起と戻しローラ突起との用紙に対する突き刺さ
り性能が維持され、用紙の分離給紙性能が維持される。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか一記載の分離給紙装置において、前記搬送ロ
ーラを給紙方向へ回転駆動させる搬送ローラ駆動モータ
と、前記戻しローラにトルクリミッタを介して連結され
てこの戻しローラを給紙方向と用紙戻し方向とに正逆回
転駆動させる戻しローラ駆動モータと、前記搬送ローラ
リング部と前記戻しローラリング部との接離状態を検知
する接離検知手段と、前記接離検知手段の検知結果に応
じ、接触時には前記戻しローラが給紙方向へ回転する向
きに前記戻しローラ駆動モータを駆動させ、離反時には
前記戻しローラが用紙戻し方向へ回転する向きに前記戻
しローラ駆動モータを駆動させる回転方向切替手段と、
を有する。
【0024】したがって、搬送ローラと戻しローラとの
間に用紙が存在しない場合には搬送ローラリング部と戻
しローラリング部とが接触するので、その接触を検知し
た接離検知手段からの検知結果に応じて回転方向切替手
段により戻しローラ駆動モータの駆動方向切替が行わ
れ、戻しローラが給紙方向へ回転される。これにより、
搬送ローラと戻しローラとがともに給紙方向へ回転する
ので、搬送ローラと戻しローラとの間への用紙の送り込
みをスムーズに行える。
【0025】搬送ローラと戻しローラとの間へ用紙が送
り込まれると、搬送ローラリング部と戻しローラリング
部とが離反するので、その離反を検知した接離検知手段
からの検知結果に応じて回転方向切替手段により戻しロ
ーラ駆動モータの駆動方向切替が行われ、戻しローラが
用紙戻し方向へ回転される。これにより、搬送ローラが
給紙方向へ回転して戻しローラが用紙戻し方向へ回転す
るので、搬送ローラと戻しローラとの間に2枚以上の用
紙が送り込まれた場合における給紙と用紙戻しとを確実
に行える。また、搬送ローラと戻しローラとの間の用紙
が1枚の場合には、トルクリミッタを介して戻しローラ
本体部が給紙方向へ連れ回りされるので、その1枚の用
紙の給紙を確実に行える。
【0026】請求項5記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか一記載の分離給紙装置において、前記搬送ロ
ーラを給紙方向へ回転駆動させる搬送ローラ駆動モータ
と、前記戻しローラにトルクリミッタを介して連結され
てこの戻しローラを給紙方向と用紙戻し方向とに正逆回
転駆動させる戻しローラ駆動モータと、分離給紙される
用紙の先端部が前記搬送ローラと前記戻しローラとの間
を通過したことを検知するセンサと、前記センサの検知
結果に応じ、前記戻しローラが給紙方向から用紙戻し方
向へ回転する向きに前記戻しローラ駆動モータを駆動さ
せる回転方向切替手段と、を有する。
【0027】したがって、搬送ローラと戻しローラとの
間に用紙が存在しない場合には搬送ローラと戻しローラ
とは給紙方向へ回転されており、搬送ローラと戻しロー
ラとの間への用紙の送り込みをスムーズに行える。
【0028】搬送ローラと戻しローラとの間に送り込ま
れた用紙の先端部が搬送ローラと戻しローラとの間を通
過するとセンサにより検知され、その検知結果に応じて
回転方向切替手段により戻しローラ駆動モータの駆動方
向切替が行われ、戻しローラが用紙戻し方向へ回転され
る。これにより、搬送ローラが給紙方向へ回転して戻し
ローラが用紙戻し方向へ回転するので、搬送ローラと戻
しローラとの間に2枚以上の用紙が送り込まれた場合に
おける給紙と用紙戻しとを確実に行える。また、搬送ロ
ーラと戻しローラとの間の用紙が1枚の場合には、トル
クリミッタを介して戻しローラ本体部が給紙方向へ連れ
回りされるので、その1枚の用紙の給紙を確実に行え
る。
【0029】請求項6記載の発明は、用紙が積載される
用紙積載部と、前記用紙積載部に積載された用紙を一枚
ずつ分離給紙する請求項1ないし5のいずれか一記載の
分離給紙装置と、分離給紙された用紙上に画像形成を行
う画像形成部と、を有する。
【0030】したがって、この画像形成装置において
は、請求項1ないし5の発明と同じ作用、効果を奏する
ことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
ないし図6に基づいて説明する。図1は画像形成装置で
あるデジタル複写機を示す断面図、図2はその一部であ
る分離給紙装置を示す正面図、図3は分離給紙装置の制
御構造を示すブロック図、図4は搬送ローラと戻しロー
ラとの間に用紙が存在せずに搬送ローラと戻しローラと
が直接当接した状態を示す側面図、図5は搬送ローラと
戻しローラとの間に1枚の用紙が存在する状態を示す側
面図、図6は搬送ローラと戻しローラとの間に2枚の用
紙が存在する状態を示す側面図である。
【0032】デジタル複写機1の本体ケース2内には、
最上部にスキャナ部3が配置され、スキャナ部3の下側
に画像形成部4が配置されている。画像形成部4の下側
には、それぞれ異なるサイズの用紙Sが積載される2つ
の用紙積載部5と、各用紙積載部5から用紙Sを給紙す
るための機構としてのFRR方式の分離給紙装置6とピ
ックアップローラ7とが配置されている。本体ケース2
の一側には、画像形成が行われた用紙Sが排紙される排
紙部8が設けられている。
【0033】スキャナ部3は、原稿が載置されるコンタ
クトガラス9、ランプ10と第1ミラー11とが搭載さ
れた第1走行体12、第2ミラー13と第3ミラー14
とが搭載された第2走行体15、結像レンズ16、CC
D17等により構成されている。第1走行体12と第2
走行体15とはコンタクトガラス9と平行に同じ方向
(副走査方向)へ2対1の速度で走行し、このとき、ラ
ンプ10から出射された光がコンタクトガラス9上の原
稿に照射され、その反射光が第1・第2・第3ミラー1
1,13,14で反射され、結像レンズ16を介してC
CD17上で結像される。
【0034】画像形成部4は、感光体18、感光体18
を一様に帯電させる帯電ローラ19、一様に帯電された
感光体18の外周面にスキャナ部3で読み取った画像に
応じて静電潜像を光書込みする光書き込み装置20、感
光体18上の静電潜像にトナーを付着させることによっ
てトナー像を形成する現像装置21、現像されたトナー
像を用紙上に転写させる転写装置22、感光体18の外
周面に付着している残留トナーを除去するクリーニング
装置23、用紙Sに転写されたトナー像を定着させる定
着装置24、用紙積載部5から給紙された用紙Sを、感
光体18と転写装置22との間を通過させて定着装置2
4へ搬送する用紙搬送ベルト25等により構成されてい
る。
【0035】FRR方式の分離給紙装置6は、搬送ロー
ラ26、戻しローラ27、搬送ローラ26を回転駆動さ
せる搬送ローラ駆動モータ28、搬送ローラ用ドライバ
29、戻しローラ27を回転駆動させる戻しローラ駆動
モータ30、戻しローラ用ドライバ31、搬送ローラ用
ドライバ29と戻しローラ用ドライバ31と後述する接
離検知手段として機能する接触電極32,33とが接続
された回転方向切替手段であるコントローラ34等から
構成されている。
【0036】搬送ローラ26は、搬送ローラ駆動モータ
28に連結されて回転駆動される回転軸35、円柱形状
に形成されて回転軸35に固定された搬送ローラ本体部
36、搬送ローラ本体部36の外周部にその周方向に沿
ってリング状に配列して形成された多数の搬送ローラ突
起37、搬送ローラ本体部36の外周部の両端に設けら
れた搬送ローラリング部38等により構成されている。
搬送ローラ本体部36と搬送ローラ突起37と搬送ロー
ラリング部38とは、導電性部材の剛体により一体に形
成されている。搬送ローラ突起37は、搬送ローラ26
と戻しローラ27との間に送り込まれた用紙Sに対して
突き刺さる硬さと形状とを有している。ここで、剛体と
は、鉄、ステンレス、マグネシウム、銅、アルミニウム
等の金属、又は、これらの金属への浸炭窒化やメッキ等
の表面処理により表面硬度をアップさせたものを指す。
【0037】戻しローラ27は、戻しローラ駆動モータ
30に連結されて回転駆動される回転軸39、円柱形状
に形成されてトルクリミッタ40を介して回転軸39の
外周部に取り付けられた戻しローラ本体部41、戻しロ
ーラ本体部41の外周部にその周方向に沿ってリング状
に配列して形成された多数の戻しローラ突起42、戻し
ローラ本体部41の外周部の両端に設けられた戻しロー
ラリング部43等により構成されている。戻しローラ本
体部41と戻しローラ突起42と戻しローラリング部4
3とは、導電性部材の剛体により一体に形成されてい
る。戻しローラ突起42は、搬送ローラ26と戻しロー
ラ27との間に送り込まれた用紙Sに対して突き刺さる
硬さと形状とを有している。
【0038】この分離給紙装置6では、搬送ローラ26
と戻しローラ27との間に用紙Sが存在しないときに
は、搬送ローラリング部38と戻しローラリング部43
とが当接している。そして、搬送ローラ突起37と戻し
ローラ突起42とは、搬送ローラリング部38と戻しロ
ーラリング部43とが当接しているとき、搬送ローラ突
起37の先端部が戻しローラ本体部41に接触せず、戻
しローラ突起42の先端部が搬送ローラ本体部36に接
触しない突出寸法に形成されている(図4参照)。
【0039】また、この分離給紙装置6では、搬送ロー
ラリング部38の外周面から搬送ローラ突起37の先端
部までの寸法“T2”と、戻しローラリング部43の外
周面から戻しローラ突起42の先端部までの寸法“T
3”とが、この分離給紙装置6で使用される最も薄い用
紙Sの紙厚寸法“T1”より小さく設定されている(図
5参照)。最も薄い用紙Sの紙厚寸法“T1”として
は、その用紙Sが45kg紙である場合には60μmで
ある。
【0040】また、この分離給紙装置6では、搬送ロー
ラ26と戻しローラ27とが回転駆動されるとき、リン
グ状に配列された搬送ローラ突起37と戻しローラ突起
42とが異なる平面内で回転するように配置されている
(図2参照)。
【0041】さらに、この分離給紙装置6では、搬送ロ
ーラ駆動モータ28は、搬送ローラ26を給紙方向へ回
転させる向きの一方向にのみ駆動されるモータであり、
戻しローラ駆動モータ30は、戻しローラ27を給紙方
向と用紙戻し方向とに正逆回転させる向きに駆動される
モータである。戻しローラ駆動モータ30の駆動方向の
切替は、搬送ローラリング部38に接触させた接触電極
32と戻しローラリング部43に接触させた接触電極3
3との間に電圧を印加し、搬送ローラリング部38と戻
しローラリング部43との接離によって通電状態がオン
・オフされることにより行われる。
【0042】具体的には、搬送ローラリング部38と戻
しローラリング部43とが接触して(搬送ローラ26と
戻しローラ27との間に用紙Sが存在しない状態)通電
状態がオンになったときには、戻しローラ27が給紙方
向へ回転する向きに戻しローラ駆動モータ30が駆動さ
れる。一方、搬送ローラリング部38と戻しローラリン
グ部43とが離反して(搬送ローラ26と戻しローラ2
7との間に用紙Sが入り込んだ状態)通電状態がオフに
なったときには、戻しローラ27が用紙戻し方向へ回転
する向きに戻しローラ駆動モータ30が駆動される。
【0043】このような構成において、搬送ローラ26
と戻しローラ27との間に用紙Sが存在せずに搬送ロー
ラ26と戻しローラ27とが直接当接して回転駆動され
ている場合には、図2又は図4に示すように、搬送ロー
ラリング部38と戻しローラリング部43とが当接して
いる。これにより、接触電極32,33間の通電状態が
オンとなり、戻しローラ駆動モータ30は戻しローラ2
7を給紙方向(図4において矢印で示す反時計回り方
向)へ回転させる向きに駆動される。なお、搬送ローラ
駆動モータ28は搬送ローラ26を給紙方向(図4にお
いて矢印で示す時計回り方向)へ回転させる向きに駆動
されている。したがって、搬送ローラ26と戻しローラ
27との間に用紙Sが存在しないときには、搬送ローラ
26と戻しローラ27とがともに給紙方向へ回転駆動さ
れることにより、搬送ローラ26と戻しローラ27との
間への用紙Sの送り込みをスムーズに行える。
【0044】また、搬送ローラリング部38と戻しロー
ラリング部43とが当接して搬送ローラ26と戻しロー
ラ27とが回転しているとき、図4に示すように、搬送
ローラ突起37はその先端部が戻しローラ本体部41に
接触しない突出寸法に形成され、及び、戻しローラ突起
42はその先端部が搬送ローラ本体部36に接触しない
突出寸法に形成されている。このため、搬送ローラ突起
37の先端部が戻しローラ本体部41に接触することに
よる搬送ローラ突起37の磨耗や破損が防止され、及
び、戻しローラ突起42が搬送ローラ本体部36に接触
することによる戻しローラ突起42の磨耗や破損が防止
される。
【0045】さらに、リング状に配列された搬送ローラ
突起37と戻しローラ突起42とが、異なる平面内で回
転するように配置されているので(図2参照)、搬送ロ
ーラ26と戻しローラ27とがその間に用紙Sを介さず
に回転している時において、搬送ローラ突起37と戻し
ローラ突起42とがぶつかるということがなく、そのよ
うなぶつかりが原因となる搬送ローラ突起37と戻しロ
ーラ突起42との磨耗や破損が防止される。
【0046】給紙方向へ回転駆動されている搬送ローラ
26と戻しローラ27との間に1枚の用紙Sが送り込ま
れた状態が図5であり、2枚の用紙Sが送り込まれた状
態が図6である。送り込まれた用紙Sの上側面及び下側
面には、搬送ローラリング部38と戻しローラリング部
43とが当接し、及び、搬送ローラ突起37と戻しロー
ラ突起42とが用紙Sに上下方向から突き刺さる。ま
た、搬送ローラ26と戻しローラ27との間に用紙Sが
送り込まれて搬送ローラリング部38と戻しローラリン
グ部43とが離反することにより、接触電極32,33
間の通電状態がオフになり、戻しローラ駆動モータ30
は戻しローラ27を用紙戻し方向(図6の矢印で示す時
計回り方向)へ回転させる向きに駆動される。
【0047】これにより、搬送ローラ26と戻しローラ
27との間に2枚の用紙Sが送り込まれた場合には(図
6参照)、上側の用紙Sは搬送ローラ26が給紙方向へ
回転することにより給紙され、下側の用紙Sは戻しロー
ラ27が用紙戻し方向へ回転することにより用紙積載部
5へ戻され、用紙Sの重送が防止される。
【0048】なお、搬送ローラ26と戻しローラ27と
の間に送り込まれた用紙Sが1枚の場合には(図5参
照)、戻しローラ27における戻しローラ本体部41が
破線の矢印で示すように給紙方向へ連れ回りされるの
で、その用紙Sの給紙が行われる。
【0049】ここで、給紙される用紙S又は用紙積載部
5へ戻される用紙Sに対しては、搬送ローラ突起37又
は戻しローラ突起42が突き刺さっているので、搬送ロ
ーラ26又は戻しローラ27と用紙Sとの間ではスリッ
プが発生せず、給紙又は用紙戻しがスムーズに行われ、
不送りや重送の発生が確実に防止される。
【0050】また、用紙Sに対する搬送ローラ突起37
の最大突き刺さり寸法、つまり、搬送ローラリング部3
8の外周面から搬送ローラ突起37の先端部までの寸法
“T2”と、用紙Sに対する戻しローラ突起42の最大
突き刺さり寸法、つまり、戻しローラリング部43の外
周面から戻しローラ突起42の先端部までの寸法“T
3”とが、この分離給紙装置6で使用される最も薄い用
紙Sの紙厚寸法“T1”より小さく設定されている(図
5参照)。このため、用紙Sを分離給紙する際に搬送ロ
ーラ突起37と戻しローラ突起42とが用紙Sに突き刺
さっても、その用紙Sを貫通してその用紙Sを大きく傷
付けるということが発生しない。さらに、搬送ローラ突
起37や戻しローラ突起42が2枚以上の用紙Sに串刺
し状態になるということを防止でき、用紙Sの分離給紙
性能を維持できる。
【0051】つぎに、本発明の第2の実施の形態を図7
に基づいて説明する。なお、図1ないし図6において説
明した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し、
説明も省略する(以下の実施の形態でも同じ)。
【0052】本実施の形態の基本的構造は第1の実施の
形態と同じであり、FRR方式の分離給紙装置50を備
えており、この分離給紙装置50は、搬送ローラ26、
戻しローラ27、搬送ローラ26を回転駆動させる搬送
ローラ駆動モータ28、搬送ローラ用ドライバ29、戻
しローラ27を回転駆動させる戻しローラ駆動モータ3
0、戻しローラ用ドライバ31、搬送ローラ用ドライバ
29と戻しローラ用ドライバ31と後述するセンサ51
とが接続された回転方向切替手段であるコントローラ5
2等から構成されている。即ち、本実施の形態が第1の
実施の形態と異なる部分は、センサ51を用いて行う戻
しローラ27の回転方向を切り替える構造である。
【0053】センサ51は光反射型又は光透過型のセン
サであり、用紙Sの給紙方向に沿った搬送ローラ26と
戻しローラ27との配置位置より下流側であって、搬送
ローラ26と戻しローラ27との近傍に配置されてい
る。センサ51は、搬送ローラ26と戻しローラ27と
の間を通過した用紙Sの先端部がこのセンサ51に対向
する位置に到達したことを検知する。
【0054】そして、このセンサ51の検知結果に応じ
て、戻しローラ27の回転方向が給紙方向から用紙戻し
方向となるように戻しローラ駆動モータ30の駆動方向
切替が行われる。
【0055】このような構成において、搬送ローラ26
と戻しローラ27との間に用紙Sが存在しない場合に
は、搬送ローラ26と戻しローラ27とがともに給紙方
向へ回転されており、搬送ローラ26と戻しローラ27
との間への用紙Sの送り込みをスムーズに行える。
【0056】搬送ローラ26と戻しローラ27との間に
用紙Sが送り込まれ、その用紙Sの先端部が搬送ローラ
26と戻しローラ27との間を通過してセンサ51に対
向する位置に到達すると、センサ51により検知され
る。用紙Sの先端部がセンサ51により検知されると、
その検知結果に応じて戻しローラ27が用紙戻し方向へ
回転されるとともに搬送ローラ26は引き続き給紙方向
へ回転される。
【0057】これにより、搬送ローラ26と戻しローラ
27との間に2枚の用紙Sが送り込まれた場合には、図
6に示した場合と同じように、上側の用紙Sは搬送ロー
ラ26が給紙方向へ回転することにより給紙され、下側
の用紙Sは戻しローラ27が用紙戻し方向へ回転するこ
とにより用紙積載部5へ戻される。
【0058】なお、搬送ローラ26と戻しローラ27と
の間に送り込まれた用紙Sが1枚の場合には、図5に示
した場合と同じように、戻しローラ27における戻しロ
ーラ本体部41が給紙方向へ連れ回りされるので、その
用紙Sの給紙が行われる。
【0059】つぎに、本発明の第3の実施の形態を図8
に基づいて説明する。本実施の形態の基本的構造は第1
の実施の形態と同じであり、異なる部分は、第1の実施
の形態では、搬送ローラ26における搬送ローラ本体部
36の外周部の両端に搬送ローラリング部38が形成さ
れ、及び、戻しローラ27における戻しローラ本体部4
1の外周部の両端に戻しローラリング部43が形成され
ていたのに対し、本実施の形態では、搬送ローラ本体部
36の外周部の中央部に1つの搬送ローラリング部38
aを形成し、及び、戻しローラ本体部41の外周部の中
央部に1つの戻しローラリング部43aを形成した点で
ある。
【0060】搬送ローラ26と戻しローラ27との間に
用紙Sが存在しないときは、搬送ローラリング部38a
と戻しローラリング部43aとが当接する。
【0061】このような構成において、本実施の形態で
は第1の実施の形態と同じ作用及び効果を奏するもので
あり、給紙時又は用紙戻し時に搬送ローラ突起37や戻
しローラ突起42が用紙Sに突き刺さっても、用紙Sを
貫通してその用紙Sを大きく傷付けるということが防止
でき、搬送ローラ突起37や戻しローラ突起42の磨耗
や破損を防止できる。さらに、搬送ローラ突起37や戻
しローラ突起42が2枚以上の用紙Sに串刺し状態にな
るということを防止でき、用紙Sの分離給紙性能を維持
できる。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の発明の分離給紙装置によ
れば、搬送ローラに設けられた搬送ローラ突起が用紙に
突き刺さって給紙方向へ回転駆動されることによりその
用紙の給紙を確実に行うことができ、また、戻しローラ
に設けられた戻しローラ突起が用紙に突き刺さって用紙
戻し方向へ回転駆動されることによりその用紙の戻しを
確実に行うことができる。さらに、搬送ローラ突起の用
紙への最大突き刺さり寸法、及び、戻しローラ突起の用
紙への最大突き刺さり寸法が、この分離給紙装置で使用
される最も薄い用紙の紙厚寸法より小さく設定されてい
るので、搬送ローラ突起や戻しローラ突起が用紙に突き
刺さっても、その用紙を貫通してその用紙を大きく傷付
けるということを防止でき、さらに、搬送ローラ突起や
戻しローラ突起が2枚以上の用紙Sに串刺し状態になっ
て用紙の分離給紙性能を損なうということを防止でき
る。
【0063】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の分離給紙装置において、搬送ローラと戻しローラと
の間に用紙が存在しない場合に搬送ローラに設けられた
搬送ローラリングと戻しローラに設けられた戻しローラ
リング部とが当接したとき、搬送ローラ突起と戻しロー
ラ突起とは、搬送ローラ突起の先端部が戻しローラ本体
部に接触せず、戻しローラ突起の先端部が搬送ローラ本
体部に接触しない突出寸法に形成されているので、搬送
ローラ突起の戻しローラ本体部への接触、及び、戻しロ
ーラ突起の搬送ローラ本体部への接触を防止でき、その
ような接触による搬送ローラ突起及び戻しローラ突起の
磨耗や破損を防止でき、搬送ローラ突起と戻しローラ突
起との用紙に対する突き刺さり性能を維持して用紙の分
離給紙性能を維持できる。
【0064】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の分離給紙装置において、搬送ローラ突起は搬
送ローラ本体部の外周部にその周方向に沿ってリング状
に配列され、戻しローラ突起は戻しローラ本体部の外周
部にその周方向に沿ってリング状に配列され、搬送ロー
ラ突起と戻しローラ突起とは異なる平面内で回転するよ
うに配置されているので、搬送ローラと戻しローラとの
回転時において搬送ローラ突起と戻しローラ突起とのぶ
つかりを防止でき、そのようなぶつかりによる搬送ロー
ラ突起と戻しローラ突起との磨耗や破損を防止でき、搬
送ローラ突起と戻しローラ突起との用紙に対する突き刺
さり性能を維持して用紙の分離給紙性能を維持できる。
【0065】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし3のいずれか一記載の分離給紙装置において、搬送
ローラリング部と戻しローラリング部との接離状態を接
離検知手段で検知し、その検知結果に応じてトルクリミ
ッタを備えた戻しローラの回転方向を給紙方向と用紙戻
し方向とに切り替えるようにしたので、搬送ローラと戻
しローラとの間への用紙の送り込み、送り込まれた用紙
の分離給紙を確実に行うことができる。
【0066】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし3のいずれか一記載の分離給紙装置において、搬送
ローラと戻しローラとの間に送り込まれてその間を通過
した用紙の先端部をセンサで検知し、その検知結果に応
じてトルクリミッタを備えた戻しローラの回転方向を給
紙方向と用紙戻し方向とに切り替えるようにしたので、
搬送ローラと戻しローラとの間への用紙の送り込み、送
り込まれた用紙の分離給紙を確実に行うことができる。
【0067】請求項6記載の発明の画像形成装置によれ
ば、請求項1ないし5のいずれか一記載の分離給紙装置
を有するので、請求項1ないし5の発明と同じ作用、効
果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の画像形成装置であ
るデジタル複写機を示す断面図である。
【図2】その一部である分離給紙装置を示す正面図であ
る。
【図3】分離給紙装置の制御構造を示すブロック図であ
る。
【図4】搬送ローラと戻しローラとの間に用紙が存在せ
ずに搬送ローラと戻しローラとが直接当接した状態を示
す側面図である。
【図5】搬送ローラと戻しローラとの間に1枚の用紙が
存在する状態を示す側面図である。
【図6】搬送ローラと戻しローラとの間に2枚の用紙が
存在する状態を示す側面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における分離給紙装
置の制御構造を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における分離給紙装
置の一部を示す正面図である。
【図9】従来例の分離給紙装置を示す側面図である。
【符号の説明】
4 画像形成部 5 用紙積載部 6,50 分離給紙装置 26 搬送ローラ 27 戻しローラ 28 搬送ローラ駆動モータ 30 戻しローラ駆動モータ 32,33 接離検知手段 34,52 回転方向切替手段 36 搬送ローラ本体部 37 搬送ローラ突起 38,38a 搬送ローラリング部 40 トルクリミッタ 41 戻しローラ本体部 42 戻しローラ突起 43,43a 戻しローラリング部 51 センサ S 用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 健 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 3F343 FA02 FB02 FB03 FB04 FC01 GA03 GB01 GC01 GD01 JA01 JD09 JD31 JD33 LC22 LD30 MA03 MA15 MA23 MB04 MB14 MC08 MC09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送ローラと戻しローラとを有するFR
    R方式の分離給紙装置において、 前記搬送ローラは、円柱形状に形成された搬送ローラ本
    体部と、この搬送ローラ本体部の外周部に突出して設け
    られて用紙に突き刺さる多数の搬送ローラ突起と、この
    搬送ローラ本体部の外周部に設けられた搬送ローラリン
    グ部とを有し、 前記戻しローラは、円柱形状に形成された戻しローラ本
    体部と、この戻しローラ本体部の外周部に突出して設け
    られて用紙に突き刺さる多数の戻しローラ突起と、この
    搬送ローラ本体部の外周部に設けられた戻しローラリン
    グ部とを有し、 前記搬送ローラと前記戻しローラとの間に用紙が存在し
    ないときには、前記搬送ローラリング部と前記戻しロー
    ラリング部とが当接し、 前記搬送ローラリング部の外周面から前記搬送ローラ突
    起の先端部までの寸法と、前記戻しローラリング部の外
    周面から前記戻しローラ突起の先端部までの寸法とが、
    この分離給紙装置で使用される最も薄い用紙の紙厚寸法
    より小さいことを特徴とする分離給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送ローラリング部と前記戻しロー
    ラリング部とが当接したとき、 前記搬送ローラ突起と前記戻しローラ突起とは、前記搬
    送ローラ突起の先端部が前記戻しローラ本体部に接触せ
    ず、前記戻しローラ突起の先端部が前記搬送ローラ本体
    部に接触しない突出寸法に形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の分離給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送ローラ突起は前記搬送ローラ本
    体部の外周部にその周方向に沿ってリング状に配列さ
    れ、前記戻しローラ突起は前記戻しローラ本体部の外周
    部にその周方向に沿ってリング状に配列され、前記搬送
    ローラ突起と前記戻しローラ突起とは異なる平面内で回
    転するように配置されていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の分離給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送ローラを給紙方向へ回転駆動さ
    せる搬送ローラ駆動モータと、 前記戻しローラにトルクリミッタを介して連結されてこ
    の戻しローラを給紙方向と用紙戻し方向とに正逆回転駆
    動させる戻しローラ駆動モータと、 前記搬送ローラリング部と前記戻しローラリング部との
    接離状態を検知する接離検知手段と、 前記接離検知手段の検知結果に応じ、接触時には前記戻
    しローラが給紙方向へ回転する向きに前記戻しローラ駆
    動モータを駆動させ、離反時には前記戻しローラが用紙
    戻し方向へ回転する向きに前記戻しローラ駆動モータを
    駆動させる回転方向切替手段と、を有することを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか一記載の分離給紙装
    置。
  5. 【請求項5】 前記搬送ローラを給紙方向へ回転駆動さ
    せる搬送ローラ駆動モータと、 前記戻しローラにトルクリミッタを介して連結されてこ
    の戻しローラを給紙方向と用紙戻し方向とに正逆回転駆
    動させる戻しローラ駆動モータと、 分離給紙される用紙の先端部が前記搬送ローラと前記戻
    しローラとの間を通過したことを検知するセンサと、 前記センサの検知結果に応じ、前記戻しローラが給紙方
    向から用紙戻し方向へ回転する向きに前記戻しローラ駆
    動モータを駆動させる回転方向切替手段と、を有するこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の分
    離給紙装置。
  6. 【請求項6】 用紙が積載される用紙積載部と、 前記用紙積載部に積載された用紙を一枚ずつ分離給紙す
    る請求項1ないし5のいずれか一記載の分離給紙装置
    と、 分離給紙された用紙上に画像形成を行う画像形成部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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