JP4302050B2 - 給紙装置および画像形成装置 - Google Patents

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この発明は、単一の駆動手段から回転力の供給を受けるピックアップローラ及び給紙ローラを備える給紙装置に関する。
シート体に画像を形成する画像形成装置は、所定位置に収納されたシート体を、シート体に画像を形成する画像処理部に向けて給紙する給紙装置を備えている。給紙装置では、複数枚のシート体が同時に搬送されるシート体の複数枚搬送の防止、シート体の搬送間隔(先行するシート体の後端と後続するシート体の先端との間隔)の一定化、および、シート体の斜め搬送の防止が重要である。
シート体の複数枚搬送が発生した場合、画像処理部に通じる搬送路においてシート体のジャムが生じやすい。シート体の複数枚搬送を防止しようとする手段として、シート体の表面と裏面とからそれぞれ反対方向の摩擦力をシート体に付加することによってシート体を1枚ずつに捌くサバキ部材が従来から使用されている。シート体の複数枚搬送は、サバキ部材によって大幅に抑制されている。
また、シート体の搬送間隔が一定でない場合、画像処理部において画像の先端とシート体の先端とを合致させることが困難になり、画像欠けが発生するなど印刷品位が低下する。
さらに、ピックアップローラの圧力バランスの不均一等によってシート体が斜め搬送された場合、搬送路を構成するペーパーガイドの側端部でシート体が擦られ、シート体の破損及びジャムが発生する虞がある。
シート体の適正な位置に画像を形成しようとする技術として、シート体の給紙方向においてサバキ部材を構成する給紙ローラの下流側に、シート体の先端を検出するセンサを配置し、センサがシート体の先端を検出した場合、給紙ローラによる給紙タイミングを遅らせるというものがある(例えば、特許文献1参照。)。具体的には、特許文献1の技術では、同時に複数枚のシート体がサバキ部材に搬送されてきた場合にサバキ部材が1枚のシート体を先行して搬送する。そして、残されたシート体が先行するシート体との摩擦で下流側にずれた場合、そのシート体のずれをセンサによって検出して給紙ローラによるそのシート体の給紙タイミングを遅らせる。これによって、特許文献1は、先行するシート体の後端と後続するシート体の先端との間隔を適正化し、シート体の適正な位置に画像を形成できるとしている。
特開2003−155130公報
しかし、特許文献1の技術は、シート体の搬送間隔を一定化しようとするものであり、シート体の斜め搬送を抑制することはできない。上述のように、シート体が斜め搬送された場合、シート体の破損及びジャムが発生する虞があり、シート体に画像を形成することができなくなる。
また、特許文献1の技術では、高速での連続印刷の場合、サバキ部材の近傍に進入するシート体の先端の停止位置に様々な大きさのバラツキが生じやすく、給紙ローラの給紙タイミングを数段階に制御したとしてもシート体の搬送間隔を一定化できない場合がある。
さらに、近年は単一の画像形成装置で複数種類のシート体が使用される場合が多く、シート体の種類が異なると給紙ローラとシート体との摩擦力が大きく異なる。したがって、複数種類のシート体が搬送される場合、シート体の先端の停止位置のバラツキはいっそう様々な大きさになり、特許文献1の技術ではシート体の搬送間隔の一定化は困難である。
この発明の目的は、シート体の斜め搬送を防止するとともにシート体の搬送間隔を一定化することができる給紙装置を提供することにある。
この発明の給紙装置は、上述の課題を解決するために以下のように構成される。
(1)所定位置に収納されたシート体に圧接しながら回転して前記シート体を搬送するピックアップローラと、
前記ピックアップローラと連動して回転する駆動部、および、前記駆動部と同軸上に隣接して配置され、前記ピックアップローラによって搬送された前記シート体に圧接し、前記シート体に処理を施す処理部に通じる搬送路に前記シート体を給紙する従動部を含む給紙ローラと、
前記シート体の給紙方向において前記給紙ローラの下流側に配置され、前記給紙ローラによって給紙された前記シート体をさらに下流側へ搬送する搬送ローラと、
前記ピックアップローラ又は前記駆動部に回転力を供給する駆動手段と、を備え、
前記駆動部及び前記従動部は、互いに対向する端面に、前記給紙ローラの回転中心と同心の円弧形の溝及び前記溝に嵌合し前記溝内を移動自在な突起をそれぞれ有し、
前記駆動手段は、前記シート体の先端が前記搬送ローラによって搬送され始めたのと略同時に、前記ピックアップローラ及び前記駆動部への回転力の供給を中止し、
前記給紙ローラの回転方向における前記溝の寸法は、前記ピックアップローラが前記シート体に圧接したときの前記シート体の給紙方向における前記シート体の先端から、前記従動部が前記シート体に圧接するニップ部までの寸法より大きく、
前記搬送ローラは、前記シート体の先端を搬送し始めたときに前記給紙方向において前記ニップ部より上流側に配置されている前記シート体の寸法が、前記給紙ローラの回転方向における前記溝の寸法より大きくなる位置に設けられていることを特徴とする。
この構成においては、給紙ローラの駆動部又はピックアップローラに回転力が供給される。給紙ローラの駆動部とピックアップローラとは、回転力を供給されると同時に回転を開始する。給紙ローラの駆動部と従動部とは、互いに対向する端面に、円弧形の溝及び溝に嵌合する突起をそれぞれ有する。駆動部が回転を開始した場合、突起が円弧形の溝内を移動する所定の時間、駆動部の回転力が従動部に伝達されず、従動部は停止したままである。そして、駆動部が回転を開始してから所定時間後に、給紙ローラの回転方向における溝の端部に突起が係合することで駆動部の回転力が従動部に伝達され、従動部が回転を開始する。要するに、給紙ローラの従動部は、ピックアップローラが回転を開始してから突起が円弧形の溝内を移動する所定の時間、遅れて回転を開始する。
また、給紙ローラの回転方向における溝の寸法は、ピックアップローラがシート体に圧接したときのシート体の給紙方向におけるシート体の先端からニップ部までの寸法より大きいので、従動部が回転を開始する前に、シート体の先端が従動部に突き当たる。停止した状態の従動部にシート体の先端が突き当たることで、シート体の先端が従動部に沿った一定方向に矯正される。
さらに、シート体の給紙方向において給紙ローラの下流側に搬送ローラが配置される。搬送ローラは、給紙ローラによって給紙されてきたシート体をさらに下流側へ搬送する。シート体の先端が搬送ローラによって搬送され始めたのと略同時に、駆動手段はピックアップローラ及び給紙ローラの駆動部への回転力の供給を中止する。ここで、駆動部の回転力が従動部に伝達されているときに突起が係合する給紙ローラの回転方向における溝の端部を後端部、給紙ローラの回転方向において後端部と反対方向の溝の端部を前端部ということにする。駆動部が回転すると、突起が溝の前端部から後端部へ移動して後端部に係合し、これによって駆動部の回転力が従動部に伝達される。従動部がシート体を下流側へ搬送しているときは、突起は溝の後端部に接している。駆動部への回転力の供給が中止され駆動部が停止している状態で、従動部が圧接しているシート体が搬送ローラによって下流側に搬送された場合、従動部とシート体との摩擦力によって、従動部が、給紙を開始したときと駆動部に対して逆方向に回転し、突起は溝の前端部に戻される。
加えて、搬送ローラがシート体の先端を搬送し始めたときに給紙方向においてニップ部より上流側に配置されているシート体の寸法が、給紙ローラの回転方向における溝の寸法より大きい。したがって、駆動部への回転力の供給が中止された状態で、従動部が圧接しているシート体が搬送ローラによって下流側に搬送された場合、従動部は、少なくとも給紙ローラの回転方向における溝の寸法分、逆方向への回転力を供給される。
この発明の画像形成装置は、上述の課題を解決するために以下のように構成される。
)(1)記載の給紙装置と、前記給紙装置によって給紙されたシート体に画像を形成する画像形成手段と、を備えることを特徴とする。
この構成においては、給紙ローラの駆動部とピックアップローラとは、回転力を供給されると同時に回転を開始する。駆動部が回転を開始した場合、突起が円弧形の溝内を移動する所定の時間、駆動部の回転力が従動部に伝達されず、従動部は停止したままである。そして、駆動部が回転を開始してから所定時間後に、給紙ローラの回転方向における溝の端部に突起が係合することで駆動部の回転力が従動部に伝達され、従動部が回転を開始する。要するに、給紙ローラの従動部は、ピックアップローラが回転を開始してから突起が円弧形の溝内を移動する所定の時間遅れて回転を開始する。
また、給紙ローラの回転方向における溝の寸法は、ピックアップローラがシート体に圧接したときのシート体の給紙方向におけるシート体の先端からニップ部までの寸法より大きいので、従動部が回転を開始する前に、シート体の先端が従動部に突き当たる。停止した状態の従動部にシート体の先端が突き当たることで、シート体の先端が従動部に沿った一定方向に矯正される。
そして、斜め搬送されることなく一定間隔で搬送されたシート体に対して画像が形成される。
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)回転を開始する前の停止した状態の従動部にシート体の先端を突き当てるようにしたことで、シート体の先端を従動部に沿った一定方向に矯正し、シート体の斜め搬送を防止することができる。したがって、シート体のジャム及び破損を防止することができる。また、停止した状態の従動部にシート体を突き当てるようにしたので、シート体の先端の位置を一定化することができる。したがって、シート体の搬送間隔を一定化することができる。
(2)1枚のシート体を搬送する毎に、突起を溝内の所定位置に戻すことで、後続するシート体を給紙する際に、先行するシート体を給紙した場合と同様に、従動部が回転を開始するタイミングをピックアップローラに対して所定時間遅らせることができる。したがって、複数のシート体に対して連続して、斜め搬送の防止及び搬送間隔の一定化という効果を奏することができる。
(3)1枚のシート体を搬送する毎に従動部が少なくとも給紙ローラの回転方向における溝の寸法分、逆方向へ回転するので、1枚のシート体を搬送する毎に突起を溝内の所定の位置へ完全に戻すことができる。したがって、複数のシート体に対して連続して、斜め搬送の防止及び搬送間隔の一定化という効果をいっそう確実に奏することができる。
(4)斜め搬送されることなく一定間隔で搬送されたシート体に対して画像を形成することで、画像形成部において画像の先端とシート体の先端とを正確に合致させ、画像欠けがない高品位な画像を形成することができる。
以下に、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、この発明の実施形態に係る給紙装置30を備えた画像形成装置10の概略の構成を示す断面図である。画像形成装置10は、電子写真方式の画像形成プロセスを経て、シート体の一例である用紙Pに画像を形成する。画像形成装置10は、給紙装置30と、給紙装置30の上方に配置された画像形成部11とを備えている。給紙装置30は、複数の給紙カセット31,32,33,34、給紙カセット31〜33に収納された用紙を画像形成部11へ搬送する搬送路F1、給紙カセット34に収納された用紙を画像形成部11へ搬送する搬送路F2、ピックアップローラ35、給紙ローラ36、捌き部材37、搬送ローラ38、各搬送路F1,F2のそれぞれの中間に配置された複数の用紙搬送ローラ39、ならびに、ピックアップローラ35及び給紙ローラ36に回転力を供給する駆動モータ40(図2参照)を備えている。ピックアップローラ35、給紙ローラ36、捌き部材37、搬送ローラ38は、各給紙カセット31〜34の近傍にそれぞれ配置されている。画像形成部11は、この発明の処理部に相当する。駆動モータ40は、この発明の駆動手段に相当する。
給紙カセット31,32内には、回転板41が配置されている。回転板41は、給紙カセット31,32内に収納されている用紙を上方に持ち上げる。ピックアップローラ35は、上下方向に変位自在に形成され、必要に応じて用紙に圧接し、用紙に圧接した状態で回転することで、用紙を給紙ローラ36に向けて搬送する。給紙ローラ36及び捌き部材37は、用紙の給紙方向においてピックアップローラ35の下流側に、互いに所定の圧力で圧接した状態に配置されている。給紙ローラ36と捌き部材37との間に、同時に複数の用紙が搬送されてきた場合、給紙ローラ36と捌き部材37とが用紙の上面と下面とに異なる方向の摩擦力を付加することで、1枚の用紙のみがさらに下流側に搬送される。搬送ローラ38は、給紙ローラ36によって搬送されてきた用紙をさらに下流側に搬送する。
搬送路F2は、略水平に設けられている。給紙装置30は、画像形成装置10の側面に、不定型サイズの用紙が載置される手差しトレイ42、及び、外部装置から供給される用紙を受け入れる用紙受入部43をさらに備えている。手差しトレイ42上に載置された用紙、及び、用紙受入部43から受け入れられた用紙は、搬送路F2を経由して画像形成部11へ搬送される。
画像形成部11は、上部に排紙トレイ14を備えている。この実施形態では、搬送路F1は、略垂直方向に給紙カセット31,32から排紙トレイ14まで設けられている。画像形成部11は、搬送路F1の近傍に感光体ドラム15を備えている。感光体ドラム15の周囲に、帯電装置16、光走査ユニット17、現像ユニット18、転写装置19、クリーニングユニット20、および図示しない除電装置が配設されている。また、給紙方向において感光体ドラム15の上流側に、感光体ドラム15と転写装置19との間の転写部に用紙を供給するタイミングを調整するレジストローラ21が配置され、感光体ドラム15の下流側に定着装置22が配置されている。
帯電装置16は、感光体ドラム15の外周面を所定の電位に帯電させる。光走査ユニット17は、外部から入力された画像データに基づいて感光体ドラム15の外周面に静電潜像を形成する。現像ユニット18は、感光体ドラム15の外周面上にトナーを供給して静電潜像を可視化し、トナー像を形成する。感光体ドラム15上に形成されたトナー像は、転写装置19によって用紙に転写され、さらに定着装置21によって用紙に定着する。そして、用紙は排紙トレイ14に排出される。トナー像が用紙に転写された後に感光体ドラム15の外周面上に残留するトナーは、クリーニングユニット20によって回収され、感光体ドラム15の外周面の電荷が除電装置によって除去される。
また、画像形成部11は、一方の面に画像を形成された用紙の裏面にも画像を形成するため、用紙の表裏を反転させて用紙を転写部に搬送するための反転搬送路F3を備えている。
図2は、給紙装置30の一部の構成を示す拡大図である。図2において、用紙は下から上に向けて給紙される。給紙ローラ36は、駆動部44と従動部45とから構成されている。駆動部44と従動部45とは同軸上に隣接して配置されている。駆動モータ40は、図示しないギア、トルクリミッタ及びクラッチ等を介して駆動部44に接続されている。給紙ローラ36の駆動部44とピックアップローラ35との間に、回転力伝達ローラ46が配置されている。回転力伝達ローラ46は、駆動部44の回転力をピックアップローラ35に伝達する。回転力伝達ローラ46が配置されていることで、給紙ローラ36の駆動部44とピックアップローラ35とは、連動しており、同時に回転を開始するととともに同時に回転を中止する。駆動モータ40は、給紙の際、1枚の用紙を給紙するために必要な時間のみ、ピックアップローラ35等に駆動力を供給する。また、駆動モータ40は、連続給紙を行う際、ピックアップローラ35に一定間隔で回転力の供給を開始する。
また、この実施形態では、駆動モータ40は、搬送ローラ38及び用紙搬送ローラ39等にも回転力を供給している。
図3及び図4は、給紙ローラ36の一部の構成を示す分解斜視図である。給紙ローラ36の駆動部44と従動部45とは、単一の回転軸47を中心に回転する。駆動部44の従動部45と対向する端面に、給紙ローラ36の回転中心と同心の円弧形の溝48が設けられている。上述のように溝48は円形ではなく円弧形であり、溝48を含む円上に切り欠かれていない部分が設けられている。この実施形態では、溝48は略C字形に形成されている。また、従動部45の駆動部44と対向する端面に、溝48に嵌合し溝48内を移動自在な突起49が設けられている。
ここで、図3に示す矢印Aのように、給紙ローラ36が用紙を搬送しているときの給紙ローラ36の回転方向を正回転ということにする。
図3に示すように、給紙装置30が給紙を開始するとき、突起49は、給紙ローラ36の回転方向において溝48の最も下流側の端部(以下、前端部という。)50に接する状態に配置され、又は、前端部50の近傍に配置されている。そして、駆動部44が正回転した場合、突起49が溝48内を相対的に移動することで、駆動部44が従動部45に対して空回りする。したがって、突起49が溝48内を相対的に移動している時間、駆動部44の回転力が従動部45に伝達されない。
そして、図4に示すように、突起49が溝48内を相対的に移動し、突起49が、給紙ローラ36の回転方向において溝48の最も上流側の端部(以下、後端部という。)51に達したとき、突起49が後端部51と係合し、駆動部44がさらに正回転することで、従動部45が正回転を開始する。したがって、上述のように、従動部45は、駆動部44が回転を開始してから、突起49が溝48内を相対的に移動する時間遅れて回転を開始する。
図5は、給紙を開始した時の給紙装置30の一部の状態を示す模式図である。図5において、用紙Pは、右から左へ向けて給紙される。給紙装置30は、給紙ローラ36の回転方向における溝48の寸法Lが、ピックアップローラ35が給紙を開始するために用紙Pに圧接したときの給紙方向における用紙Pの先端から、従動部45が用紙Pに圧接するニップ部52まで、の寸法Mより大きくなるように形成されている。また、上述のように、ピックアップローラ35と給紙ローラ36の駆動部44とは同時に回転を開始する。したがって、図6に示すように、ピックアップローラ35が用紙Pの給紙を開始した場合、従動部45が回転を開始する前に、用紙Pの先端がニップ部52に到達する。従動部45が停止した状態で用紙Pの先端が従動部45のニップ部52に突き当たり、用紙Pが従動部45の上流側近傍で撓むので、用紙Pの先端が従動部45に沿った一定方向に矯正される。
駆動部44が正回転して溝48の後端部51が突起49と係合すると、従動部45が回転を開始する。従動部45が回転を開始すると、用紙Pの先端が従動部45によってニップされ、従動部45によって搬送される。従動部45が、方向が矯正され及び位置が一定化された用紙Pの先端をニップすることで、用紙Pの斜め搬送が防止されるとともに、用紙Pが一定の間隔で搬送される。
図7は、搬送ローラ38が用紙Pの先端を搬送し始めたときの給紙装置30の一部の状態を示す模式図である。用紙Pの先端が搬送ローラ38によって搬送され始めたのと略同時に、駆動モータ40は、給紙ローラ36の駆動部44及びピックアップローラ35への回転力の供給を中止する。また、用紙Pの先端が搬送ローラ38によって搬送され始めたときに給紙方向においてニップ部52より上流側に配置されている用紙Pの寸法Nが、給紙ローラ36の回転方向における溝48の寸法Lより大きくなる位置に、搬送ローラ38は配置されている。
図8に示すように、駆動モータ40がピックアップローラ35及び駆動部44への回転力の供給を中止した状態で、搬送ローラ38が用紙Pを搬送した場合、従動部45は、用紙Pとの摩擦力によって正回転する。このとき、駆動部44は、用紙Pに接していないので停止している。したがって、従動部45は、駆動部44に対して相対的に見た場合、駆動部44が駆動モータ40から回転力の供給を受け従動部45に対して空回りしたときと逆方向に回転することになる。
また、上述のように、用紙Pの先端が搬送ローラ38によって搬送され始めたときに給紙方向においてニップ部52より上流側に配置されている用紙Pの寸法Nが、給紙ローラ36の回転方向における溝48の寸法Lより大きくなる位置に、搬送ローラ38が配置されている。したがって、突起49は、溝48の後端部51から前端部50へ完全に戻される。
これによって、次に給紙される用紙Pに対しても、給紙ローラ36の従動部45が、ピックアップローラ35に対して所定時間遅れて回転を開始し、停止した状態の従動部45に用紙Pの先端が突き当たる。
給紙装置30によれば、ピックアップローラ35に対して給紙ローラ36の従動部45の回転の開始を所定時間遅らせ、停止した状態の従動部45に用紙Pの先端を突き当てることで、用紙Pの先端を従動部45に沿った一定方向に矯正し、用紙Pの斜め搬送を防止することができる。したがって、用紙Pのジャム及び破損を防止することができる。また、停止した状態の従動部45に用紙Pを突き当てるので、用紙Pの厚さ及びサイズに関わらず、用紙Pの先端の位置を一定化することができる。したがって、用紙Pの搬送間隔、すなわち、先行する用紙Pの後端と後続する用紙Pの先端との間隔、を一定化することができる。
また、1枚の用紙Pを搬送する毎に突起49を溝48の前端部50に戻すことで、後続する用紙Pを給紙する際に、先行する用紙Pを給紙した場合と同様に、従動部45が回転を開始するタイミングをピックアップローラ35に対して所定時間遅らせることができる。したがって、複数の用紙Pに対して連続して、斜め搬送の防止及び搬送間隔の一定化という効果を奏することができる。
画像形成装置10によれば、用紙Pの斜め搬送が防止されるとともに、用紙Pが一定の間隔で搬送されるので、画像形成部11において画像の先端と用紙Pの先端とを正確に合致させることができる。したがって、画像欠けがない高品位な画像を用紙Pに形成することができる。
また、従来の画像形成装置では、用紙Pの斜め搬送の矯正を画像形成部11の転写部の近傍に配置されたレジストローラ21でのみ行っていたのに対して、画像形成装置10では、給紙カセット31〜34の近傍において用紙Pの斜め搬送を矯正できるので、給紙カセット31〜34からレジストローラ21までの搬送路F1,F2における用紙Pのジャム及び破損を防止することができる。
なお、上述の実施形態では、駆動モータ40は、給紙ローラ36の駆動部44に接続されているが、ピックアップローラ35に接続されてもよい。
また、上述の実施形態では、給紙ローラ36の駆動部44の端面に溝48を設け、従動部45の端面に突起49を設けているが、駆動部44の端面に突起49を設け、従動部45の端面に溝48を設けてもよい。
さらに、ピックアップローラ35及び給紙ローラ36の駆動部44に回転力を供給する駆動モータ40とは別に、搬送ローラ38及び用紙搬送ローラ39等へ回転力を供給する駆動モータを設けてもよい。この場合、ピックアップローラ35及び給紙ローラ36の駆動部44への回転力の供給の開始及び中止は、駆動モータ40のオンオフによって行うことができるので、駆動モータ40と給紙ローラ46の駆動部44との間にクラッチを設ける必要がなくなる。
また、この実施形態ではシート体の一例として用紙Pを用いたが、OHPフィルム等の他のシート体を用いた場合も、用紙Pを用いた場合と同様の効果を得ることができる。
さらに、図9に示すように、画像読取部120を備えた他の実施形態に係る画像形成装置100に給紙装置30を搭載した場合も、上述の実施形態に係る画像形成装置10と同様に、用紙Pの斜め搬送の防止及び用紙Pの搬送間隔の一定化等の効果を得ることができる。以下に、画像形成装置100の概略の構成について説明する。
画像形成装置100は、用紙自動搬送装置110、画像読取部120、画像形成部130および給紙装置30を備えている。用紙自動搬送装置110は、画像読取部120の原稿台121上に順次用紙を搬送する。画像読取部120は、原稿台121、原稿台121の下方に配置される第1走査ユニット122、第2走査ユニット123、結像レンズ124、CCDセンサ125等を備えている。第1走査ユニット122は光源126及び第1反射ミラー127を備え、第2走査ユニット123は第2反射ミラー128及び第3反射ミラー129を備え、第1走査ユニット122及び第2走査ユニット123は、原稿台121に平行な副走査方向に移動する。原稿は原稿台上に載置される。光源126は、原稿台121上の原稿を照射し、原稿で反射した光は、第1反射ミラー127、第2反射ミラー128及び第3反射ミラー129に反射され、結像レンズ124によって集光されて、CCDセンサ125上に結像する。CCDセンサ125は、入射した光を光電変換して画像データを取得する。
画像形成部130は、感光体ドラム131、および感光体ドラム131の周囲に配置された帯電装置132、光走査ユニット133、現像ユニット134、転写装置135、クリーニングユニット136、および図示しない除電装置を備えている。また、給紙方向において感光体ドラム131の上流側に、感光体ドラム131と転写装置135との間の転写部に用紙Pを供給するタイミングを調整するレジストローラ138が配置され、感光体ドラム131の下流側に定着装置137が配置されている。
画像形成装置100は、画像読取部120で取得した画像データに基づいて、給紙装置30で給紙した用紙Pに、画像形成部130で画像を形成する。
画像形成装置100では、レジストローラ138が、画像形成装置10における搬送ローラ38の機能をも果たす。すなわち、レジストローラ138が用紙Pを搬送することで、駆動モータ40から回転力の供給を中止された給紙ローラ36の従動部45が、用紙Pとの摩擦力によって正回転し、突起49が溝48の後端部51から前端部50へ戻される。
この発明の実施形態に係る給紙装置を備えた画像形成装置の概略の構成を示す断面図である。 給紙装置の一部の構成を示す拡大図である。 給紙ローラの一部の構成を示す分解斜視図である。 給紙ローラの一部の構成を示す分解斜視図である。 給紙開始時の給紙装置の一部の状態を示す模式図である。 ピックアップローラが回転し給紙ローラの従動部が停止している状態を示す模式図である。 搬送ローラが用紙の先端を搬送し始めたときの給紙装置の一部の状態を示す模式図である。 用紙が搬送ローラによって搬送されているときの給紙装置の一部の状態を示す模式図である。 他の実施形態に係る画像形成装置の概略の構成を示す断面図である。
符号の説明
10,100 画像形成装置
11,130 画像形成部
30 給紙装置
31〜34 給紙カセット
35 ピックアップローラ
36 給紙ローラ
38 搬送ローラ
40 駆動モータ(駆動手段)
44 駆動部
45 従動部
48 溝
49 突起
P 用紙

Claims (2)

  1. 所定位置に収納されたシート体に圧接しながら回転して前記シート体を搬送するピックアップローラと、
    前記ピックアップローラと連動して回転する駆動部、および、前記駆動部と同軸上に隣接して配置され、前記ピックアップローラによって搬送された前記シート体に圧接し、前記シート体に処理を施す処理部に通じる搬送路に前記シート体を給紙する従動部を含む給紙ローラと、
    前記シート体の給紙方向において前記給紙ローラの下流側に配置され、前記給紙ローラによって給紙された前記シート体をさらに下流側へ搬送する搬送ローラと、
    前記ピックアップローラ又は前記駆動部に回転力を供給する駆動手段と、を備え、
    前記駆動部及び前記従動部は、互いに対向する端面に、前記給紙ローラの回転中心と同心の円弧形の溝及び前記溝に嵌合し前記溝内を移動自在な突起をそれぞれ有し、
    前記駆動手段は、前記シート体の先端が前記搬送ローラによって搬送され始めたのと略同時に、前記ピックアップローラ及び前記駆動部への回転力の供給を中止し、
    前記給紙ローラの回転方向における前記溝の寸法は、前記ピックアップローラが前記シート体に圧接したときの前記シート体の給紙方向における前記シート体の先端から、前記従動部が前記シート体に圧接するニップ部までの寸法より大きく、
    前記搬送ローラは、前記シート体の先端を搬送し始めたときに前記給紙方向において前記ニップ部より上流側に配置されている前記シート体の寸法が、前記給紙ローラの回転方向における前記溝の寸法より大きくなる位置に設けられていることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記請求項1に記載の給紙装置と、
    前記給紙装置によって給紙されたシート体に画像を形成する画像形成手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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