JP2002185737A - 通信装置および通信システム - Google Patents

通信装置および通信システム

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JP2002185737A
JP2002185737A JP2000375074A JP2000375074A JP2002185737A JP 2002185737 A JP2002185737 A JP 2002185737A JP 2000375074 A JP2000375074 A JP 2000375074A JP 2000375074 A JP2000375074 A JP 2000375074A JP 2002185737 A JP2002185737 A JP 2002185737A
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signal
control signal
protocol
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Hiroyoshi Ishikawa
博芳 石川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローカルな通信システムで、システム構成を
簡素化しながら一斉同報送信を実現することが可能な通
信装置および通信システムを提供する。 【解決手段】 直流電圧が付加されない回線で接続され
た複数のG3ファクシミリ装置21〜23で通信システ
ム100を構築し、一斉同報送信を行う場合、送信側で
は、受信側からの応答信号に関らず、G3プロトコルに
準じた動作タイミングで制御信号および画情報を送信
し、受信側では、送信側からG3プロトコルに準じた動
作タイミングで送信された制御信号を検出すると、この
制御信号に対する応答信号の送出を禁止しながら、前記
制御信号にしたがい、G3プロトコルに準じた動作タイ
ミングで画情報を受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、専用線などの通信
回線を介し、ファクシミリ装置などのファクシミリ機能
を有する通信装置で構築された通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、専用線に接続された複数の通信装
置(ファクシミリ装置など)からなるローカル通信シス
テム(例えば、同一構内や同一建物内の通信システム)
において、センタ装置から各通信装置へ一斉同報通信を
行う方法が提案されている。この種のファクシミリ通信
システムでは、各ファクシミリ装置は、センタ装置から
受信した情報の受信結果をセンタ装置へ返し、センタ装
置は、取得した各受信結果をもとに、再送信が必要なフ
ァクシミリ装置を管理し、要再送のファクシミリ装置が
なくなるまで再送信を繰り返し、一方、各ファクシミリ
装置は再送信された情報が必要な場合のみ受信していた
(特開平11−68854号公報)。
【0003】さらに、通信システムの構成を簡素化し、
いずれの通信装置(ファクシミリ装置など)からでも一
斉同報送信ができるように、センタ装置あるいは親機を
設けないローカル一斉同報送信方式の開発が求められて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、センタ
装置あるいは親機を設けないローカル一斉同報送信方式
とした場合、コスト面からみてG3ファクシミリ装置を
そのまま利用したいが、送信機で受け取るべき複数の受
信機からの応答信号が重畳(衝突)してしまうおそれが
ある。信号衝突により、送信機では、受信機からの応答
信号を正常に受信することができず、通信を全うするこ
とができない。
【0005】本発明の目的は、このような問題点を改善
し、ローカルな通信システムで、システム構成を簡素化
しながら一斉同報送信を実現することが可能な通信装置
および通信システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、少なくとも、直流電圧が付加されていない2線式線
路に接続され、G3ファクシミリ機能を有する通信装置
であって、前記2線式線路に接続された他のG3ファク
シミリ機能を有する通信装置に対して一斉同報送信を行
う場合、受信側からの応答信号に関らず、G3プロトコ
ルに準じた動作タイミングで制御信号および画情報を送
信する制御手段を備えたことに特徴がある。
【0007】G3ファクシミリ機能を有する通信装置
が、直流電圧が付加されていない回線で電気的信号を授
受し、受信機からの応答信号に関らず、G3プロトコル
に準じた動作タイミングで制御信号および画情報を送信
するので、前記制御信号に対する受信側からの応答信号
を受信する必要がなく、したがって受信側からの応答信
号が衝突することを回避できることとなる。また、G3
ファクシミリ機能を有する通信装置ならば、いずれの通
信装置も一斉同報送信が可能となり、特に一斉同報送信
を行うためのセンタ装置や親機を設ける必要もない。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記2線式線路に接続された他のG3ファクシミリ
機能を有する通信装置から画情報を受信する場合、送信
側からG3プロトコルに準じた動作タイミングで送信さ
れた制御信号を検出し、この制御信号に対する応答信号
の送出を禁止し、かつ前記制御信号にしたがい、G3プ
ロトコルに準じた動作タイミングで画情報を受信する制
御手段を備えたことに特徴がある。
【0009】G3ファクシミリ機能を有する通信装置
が、直流電圧が付加されていない回線で電気的信号を授
受し、送信機からG3プロトコルに準じた動作タイミン
グで送信された制御信号に対する応答信号の送出を禁止
し、かつ前記制御信号にしたがい、G3プロトコルに準
じた動作タイミングで画情報を受信するので、一斉同報
送信時の送信側制御信号に対する応答信号の衝突を回避
できることとなる。また、G3ファクシミリ機能を有す
る通信装置ならば、いずれの通信装置も一斉同報された
画情報を受信でき、特に一斉同報送信を行うためのセン
タ装置や親機を設ける必要もなくなる。
【0010】請求項3に記載の発明は、少なくとも、直
流電圧が付加されていない2線式線路に接続され、G3
ファクシミリ機能を有する通信装置であって、G3プロ
トコルに準じた制御信号への応答信号を出力しないよう
に自機のモデム出力に対して処理を施す応答信号禁止手
段か、または、送信側からの前記制御信号に影響を与え
ないように前記制御信号への応答信号のレベルを変更す
るレベル変更手段のいずれかと、送信側からG3プロト
コルに準じた動作タイミングで送信された制御信号を検
出すると、前記応答信号禁止手段で前記制御信号に対す
る応答信号の送出を禁止するか、または、前記レベル変
更手段で前記制御信号に影響を与えないように前記応答
信号のレベルを変更しながら、前記制御信号にしたが
い、G3プロトコルに準じた動作タイミングで画情報を
受信する制御手段と、を設けたことに特徴がある。
【0011】前述の受信側の通信装置における応答信号
の送出禁止機能を、受信側のソフトウェア(システム制
御部などの機能)の変更によらず、ハードウェアの構成
変更によって実現してもよい。こうするのは、前述の信
号衝突をソフト的に回避する場合、伝送品質の確認や障
害の有無確認のために相当な開発コストを必要とするた
めである。ハード的な対応によって、開発費の増加を抑
制しながら、ローカルな一斉同報送信時の送信側制御信
号に対する応答信号の衝突を回避できることとなる。
【0012】請求項4に記載の発明は、直流電圧が付加
されていない2線式線路と、G3ファクシミリ機能を有
し、前記2線式線路に接続された複数の通信装置とで構
成された通信システムであって、前記通信装置には、送
信/受信を識別し、この識別結果に基づいて送受信時の
処理動作を制御する第1の制御手段と、この第1の制御
手段の指示で、受信時には前記2線式線路上に信号を送
出することを禁止する第2の制御手段とを設け、送信側
の通信装置では、他の複数の通信装置に対して一斉同報
送信を行う場合、前記第1の制御手段により、受信側か
らの応答信号に関らず、G3プロトコルに準じた動作タ
イミングで制御信号および画情報を送信し、受信側の通
信装置では、受信時に、前記第1の制御手段により、送
信機からG3プロトコルに準じた動作タイミングで送信
された制御信号を検出すると、前記第2の制御手段によ
り、この制御信号に対する応答信号の送出を禁止しなが
ら、前記第1の制御手段により、前記制御信号にしたが
い、G3プロトコルに準じた動作タイミングで画情報を
受信することに特徴がある。
【0013】2線式専用線または専用線のような直流電
圧が付加されていない2線式線路と、この2線式線路に
接続された複数のG3ファクシミリ機能付き通信装置と
で、同一構内や同一建物内などに構築されたローカルな
通信システムにおいて、前記通信装置に、送信/受信の
識別にもとづき、それぞれの処理動作を制御する機能
と、受信時には受信側から一切の信号を送出しないよう
制御する機能とを持たせることで、標準G3ファクシミ
リ機能を用い、ローカルな一斉同報を実現できる。すな
わち、前述の機能によって、送信時はあたかも受信側か
ら受信機の応答信号がきたものとして制御し、受信時に
は前記応答信号同士が衝突することを回避できることと
なる。したがって、このようなローカル一斉同報方式で
は、いずれの通信装置からでも一斉同報送信ができ、ま
た、いずれの通信装置もG3ファクシミリ受信ができる
ので、特に一斉同報送信を行うためのセンタ装置や親機
を設ける必要はなくなる。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、前記2線式線路に複数の通信装置を接続した場合に
電気的な整合性を確保するためのインタフェース手段を
設けたことに特徴がある。
【0015】前述の2線式専用線または専用線のような
直流電圧が付加されていない2線式線路などに、標準G
3ファクシミリ機能を有する通信装置を少数(2、3台
程度)接続する場合は問題ないが、台数が数十台程度に
増えると電気的な整合性の問題が生じるので、それ程多
くの台数を接続することはできない。そこで、電気的な
整合性が確保できるよう、アダプタなどのインタフェー
ス手段を各通信装置と回線の間に挿入して設置すること
により、接続可能な通信装置の台数が大幅に増加するこ
ととなる。
【0016】請求項6に記載の発明は、直流電圧が付加
されている回線を収容した構内交換機と、G3ファクシ
ミリ機能を有し、前記構内交換機の1回線に接続された
複数の通信装置とで構成された通信システムであって、
前記通信装置には、送信/受信を識別し、この識別結果
に基づいて送受信時の処理動作を制御する第1の制御手
段と、この第1の制御手段の指示で、受信時には前記回
線に信号を送出することを禁止する第2の制御手段とを
設け、送信側の通信装置では、前記構内交換機を介し、
他の複数の通信装置に対して一斉同報送信を行う場合、
前記第1の制御手段により、受信側からの応答信号に関
らず、G3プロトコルに準じた動作タイミングで制御信
号および画情報を送信し、受信側の通信装置では、受信
時に、前記第1の制御手段により、送信機からG3プロ
トコルに準じた動作タイミングで送信された制御信号を
検出すると、前記第2の制御手段により、この制御信号
に対する応答信号の送出を禁止しながら、前記第1の制
御手段により、前記制御信号にしたがい、G3プロトコ
ルに準じた動作タイミングで画情報を受信することに特
徴がある。
【0017】専用線を用いたシステム構築に限らず、交
換機(PBXなど)にG3ファクシミリ機能を有する通
信装置を複数接続することで、前述の一斉同報を行う通
信システムをより低コストで構築することができる。こ
の場合、交換機の1回線に前記通信装置を1台または2
台接続し、前述のように送信時と受信時で制御を切り替
え、G3プロトコルに準じた動作タイミングで画情報を
送受信することとなる。なお、回線数は複数回線可能で
あるが、交換機の機能性能により制約を受けることがあ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面を用いて説明する。 [第1の実施形態]図1、図2に示すように、2線式専
用線(または、これと同等の回線)により接続されたフ
ァクシミリ装置21〜23からなる通信システム100
で、ファクシミリ装置21〜23には、直流電圧が重畳
されていない回線でも電気的信号を授受して動作可能な
網制御部5と、一斉同報送信時は、受信側からの応答信
号がなくても、G3ファクシミリ伝送手順(G3プロト
コル)に準じ、受信側からの応答信号がある場合と同等
に動作し、一斉同報受信時には、送信側からの起動信号
を受信することで起動され、受信モードで応答信号の出
力を禁止しながら、G3プロトコルに準じた動作タイミ
ングで受信処理する通信制御部8とを設けたものであ
る。
【0019】図1において、ファクシミリ装置21〜2
3は、G3ファクシミリ機能を有し、互いに2線式専用
線で接続されている。また、ファクシミリ装置21〜2
3には、図示しない自動原稿搬送装置(ADF)が開閉
可能に装着されている。
【0020】図2において、システム制御部1は、CP
U、RAM/ROMなどで構成されており、網制御部
5、通信制御部8、操作表示部9などからの信号で、送
信/受信などの装置状態を識別するとともに装置全体の
動作(G3プロトコルの実行など)を制御する。また、
システム制御部1は、音声入力部を備え、音声ガイダン
スなどの必要メッセージを出力するように制御する。
【0021】前記ROM/RAMは、システム制御部1
が実行する制御プログラム、その制御プログラムを実行
する際に必要な各種データを記憶すると共に、ワークエ
リアとして使用される。パラメータメモリ(図示せず)
は、インターネットFAXに固有の各種情報を更新可能
に記憶し、時計回路(図示せず)は、現在時刻情報を出
力する。
【0022】スキャナ(読取部)2は、光学的に所定の
解像度で原稿の画像面を読み取り、プロッタ(書込部)
6は、所定の解像度で画像データ(画情報、管理レポー
トなど)を記録紙に顕在画像として出力する。
【0023】画情報処理部4は、G3ファクシミリ装置
としての画像処理を行うもので、送信する画像データを
データ圧縮して符号化する一方、受信した画像データを
伸長して復号化するDCR(符号化復号化装置)として
機能するとともに、利用者により指示されたサイズの画
像に拡大・縮小する画像処理などを画像データに施す。
【0024】電話番号等記憶部7は、通信相手先の電話
番号、短縮ダイヤル番号などを記憶するメモリユニット
である。
【0025】操作表示部9は、各種の操作キー(テンキ
ー、スタートキー、クリアキー、モード設定キーな
ど)、LCD表示器などからなり、ユーザとのインタフ
ェースとして、装置の操作や相手先通信端末の能力に基
づくモード設定を行うために用いられる。
【0026】メモリ3(画情報記憶部)は、符号化圧縮
された状態の画情報を多数記憶する。符号化復号化部
(図示せず)は、通常のG3ファクシミリ通信などで、
画像信号を符号化圧縮すると共に、符号化圧縮されてい
る画情報を元の画像信号に復号化する。
【0027】網制御部5は、ファクシミリ装置をPST
Nなどの公衆網や構内網などに接続するためのものであ
って、自動発着信機能を有する。特に、本実施形態で
は、通常通信回線(PSTN回線など)のみでなく、通
常通信回線のように直流電圧が重畳されていない回線で
も動作可能であって、直流電圧が重畳されていなくとも
電気的信号の授受が可能に構成されている。
【0028】通信制御部8は、公衆網などを介し、他の
通信端末(ファクシミリ装置)との間で画像データを送
受するためにG3プロトコルなどの所定のプロトコルで
通信制御を行う。特に、本実施形態では、次の処理が可
能なように通信制御部8の制御プログラムが構成されい
る。すなわち、ローカルな構内網でG3プロトコルに準
じた一斉同報送信を行う時には、受信側からの応答信号
がなくても、受信側からの応答信号がある場合と同等に
動作するよう、プログラミングされており、動作タイミ
ングなども同等に設定されている。また、ローカルな構
内網でG3プロトコルに準じた一斉同報を受信する時に
は、送信側からの起動信号を受信することで起動され、
受信モードへ遷移して動作を開始する。この場合、応答
信号は出力しないように制御し、かつ、動作タイミング
などは応答信号を出力する場合と同等となるようにして
いる。
【0029】モデム(図示せず)は、G3ファクシミリ
などのモデム機能を実現するものであって、伝送手順信
号を送受するための低速モデム機能(V.21モデ
ム)、および主に画情報を送受するための高速モデム機
能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデ
ム、V.27モデムなど)を備え、アナログ信号を変調
復調する。
【0030】前述のシステム制御部1、スキャナ2、プ
ロッタ6、操作表示部8、前記符号化復号化部などは、
システムバスに接続され、各部の間のデータ送受(コマ
ンド/レスポンス信号の送受を含む)は主としてシステ
ムバスを介して行われる。また、網制御部5と前記モデ
ム、通信制御部8との間のデータ送受は直接行われる。
【0031】次に、図3を参照しながら、本実施形態の
送信動作を説明する。ここでは、ファクシミリ装置21
からファクシミリ装置22、23へ一斉同報送信する場
合を示す。
【0032】利用者が、ファクシミリ装置21に装着さ
れた自動原稿搬送装置に原稿をセットすると、図示しな
い原稿セットセンサがこれを検知し(s101)、検知
情報をシステム制御部1に送る。この後、利用者が操作
表示部9のスタートキーを押下すると、操作表示部9か
らシステム制御部1へスタートキー押下情報が送られ
(s102)、システム制御部1および通信制御部8に
より、ファクシミリ装置22、23に対する起動信号
(例えば、1300Hz信号)が回線上に出力される
(s103)。
【0033】この後、ファクシミリ装置21のシステム
制御部1では、受信側(ファクシミリ装置22、23)
からの応答信号(非標準機能識別信号(NSF)、ディ
ジタル識別信号(DIS)など)が通常のG3ファクシ
ミリ送信で返信されるタイミングで(s104のYE
S)、受信側に対して非標準機能設定信号(NSS)ま
たはディジタル命令信号(DCS)信号を送出し(s1
05)、さらにトレーニングチェック信号(TCF信
号)を送出する(s106)。このTCF信号に対し、
受信側からCFR信号を受信するタイミングで(s10
7のYES)、画情報の送出を開始する(s108)。
【0034】この後、画情報の送出が終了すると(s1
09のYES)、受信側からのメッセージ確認信号(M
CF)が通常のG3プロトコルで返信されるタイミング
で(s110のYES)、受信側に対してDCN信号を
送出する(s111)。こうして通常のG3ファクシミ
リ送信と同等に処理を行いながら、画情報を送信する。
【0035】次に、図4を参照しながら、本実施形態の
受信動作を説明する。ここでは、ファクシミリ装置21
からファクシミリ装置22、23へ一斉同報送信する場
合の受信側の動作を示す。
【0036】ファクシミリ装置22、23では、送信側
のファクシミリ装置21からの起動信号を同時に受信し
(s201)、受信モードへ遷移する。この後、通常の
G3ファクシミリ通信において送信側に対し、NSS
(またはDCS)信号を送出するまでの時間が経過し
(s202のYES)、次いで、送信側からNSS(ま
たはDCS)信号、TCF信号を受信する時間が経過し
(s203のYES、s204のYES)、次いで、送
信側に対して受信準備確認信号(CFR)を送出するま
での時間が経過すると(s205のYES)、画情報の
受信を開始する(s206)。
【0037】この後、画情報の受信が完了し(s207
のYES)、通常のG3ファクシミリ通信において送信
側からDCN信号を受信するタイミングで(s208の
YES)、処理を終了する。こうして、受信側でも、通
常のG3ファクシミリ受信時のタイミングで、送信側に
応答信号を返すことなく処理を行いながら、画情報を受
信する。
【0038】本実施形態では、ローカルな通信システム
100で、2線式専用線を介して接続された複数のファ
クシミリ装置21〜23に、直流電圧が重畳されていな
い回線でも電気的信号を授受して動作可能な網制御部5
と、前記2線式専用線を介した一斉同報送信時には、受
信側からの応答信号がなくても、G3プロトコルに準
じ、受信側からの応答信号がある場合と同等に動作し、
受信時には、送信側からの起動信号を受信することで起
動され、受信モードで応答信号の出力を禁止しながら、
G3プロトコルに準じた動作タイミングで受信処理する
通信制御部8とを設けたので、通信システム100を構
成するいずれのファクシミリ装置21〜23も、G3プ
ロトコルによる一斉同報通信の送受信機として機能す
る。よって、センタ装置や親機を設けることなく、いず
れのファクシミリ装置21〜23からでも一斉同報送信
可能なローカル通信システムを実現できる。
【0039】なお、本実施形態では、受信側で応答信号
の出力を禁止するなど、ソフト的な改造によって一斉同
報通信を実現しているが、これに限らず、通信制御部8
にハード的な改造を施しても同様の効果が得られる。例
えば、前記モデムの送信信号に処理を加えて2線式専用
線上に応答信号が出力されないようにする切換スイッ
チ、切断スイッチなどのON/OFF機構を設けてもよ
い(応答信号禁止手段)。あるいは、前記モデムの送信
信号を、送信機側からの信号に影響を与えない程度の送
信信号とするようにレベルダウンするレベルダウン機構
を持たせてもよい。例えば、可変抵抗器などを回路中に
挿入してもよい。この場合、システム制御部1などの制
御で、送信/受信の状態信号に応じ、前記レベルダウン
機構を調節するようにしてもよい(レベル変更手段)。
【0040】[第2の実施形態]図5は、本発明の第2
の実施の形態の通信システムの構成を示す。この通信シ
ステムにおける各ファクシミリ装置31〜33の構成
は、第1の実施形態と概ね同様であるため、図2を用い
るとともに同一構成には同一符号を付与して説明を省略
する。
【0041】本実施形態は、第1の実施形態とは、より
多数のファクシミリ装置31〜33を2線式専用線で接
続した通信システム200を設け、ファクシミリ装置3
1〜33に、より多数の接続に対応可能なインタフェー
ス部(網制御部5で回線と直接、接続されるインタフェ
ース部)を設けた点が相違している。この構成により、
ファクシミリ装置の台数が増加しても電気的な整合性が
とれ、ローカルな通信システムで使用する程度(数台〜
数十台の範囲)の接続台数をカバーすることができると
いう効果も得られる。なお、各ファクシミリ装置31〜
33の構成は、前記インタフェース部を除き、第1の実
施形態と概ね同様であるため、図2を用いるとともに同
一構成には同一符号を付与して説明を省略する。
【0042】図5に示すように、ファクシミリ装置31
〜33を含む複数のファクシミリ装置は2線式専用線で
接続されている。また、ファクシミリ装置31〜33を
含む複数のファクシミリ装置の網制御部5には、2線式
専用線(または、これと同等の回線)と直接、接続され
るインタフェース部(図示せず)を、数十台程度のファ
クシミリ装置を接続しても電気的な整合性が確保できる
ように設けている。ここで、前記インタフェース部を一
つのユニットとして取出してアダプタ化し、回線とファ
クシミリ装置との間にアダプタを挿入して電気的な整合
性を確保するようにしてもよい。
【0043】なお、通信システム200においても、第
1の実施形態(図3、図4に示す)に準じ、通常のG3
ファクシミリ送信と同等に処理を行いながら、画情報を
一斉同報送信するとともに、通常のG3ファクシミリ受
信時のタイミングで、送信側に応答信号を返すことなく
処理を行いながら、画情報を受信するように制御してい
る。
【0044】なお、本実施形態では、受信側で応答信号
の出力を禁止するなど、ソフト的な改造によって一斉同
報通信を実現しているが、これに限らず、前述のよう
に、通信制御部8にハード的な改造を施しても同様の効
果が得られる。例えば、前記モデムの送信信号に処理を
加えて2線式専用線上に応答信号が出力されないように
してもよい。あるいは、前記モデムの送信信号を、送信
機側からの信号に影響を与えない程度の送信信号とする
ようにレベルダウンするレベルダウン機能を持たせても
よい。この場合、システム制御部1などの制御で、送信
/受信の状態信号に応じ、前記レベルダウン機能をON
/OFFするようにしてもよい。
【0045】[第3の実施形態]図6は、本発明の第3
の実施の形態の通信システムの構成を示す。この通信シ
ステムにおける各ファクシミリ装置31〜33の構成
は、通信制御部8を除き、第1の実施形態と概ね同様で
あるため、図2を用いるとともに同一構成には同一符号
を付与して説明を省略する。
【0046】本実施形態は、第1の実施形態とは、構内
交換機(PBX)40と、このPBX40の内線1回線
に1台または2台接続された複数のファクシミリ装置4
1〜43とからなる通信システム300で、ファクシミ
リ装置41〜43には、内線で一斉同報送信を行う場
合、受信側からの応答信号がなくても、G3プロトコル
に準じ、受信側からの応答信号がある場合と同等に動作
し、一方、受信時には、PBX40からのリンギング信
号を受信することで起動され、受信モードで応答信号の
出力を禁止しながら、G3プロトコルに準じた動作タイ
ミングで受信処理する通信制御部8を設けた点が相違し
ている。この構成により、直流電圧が重畳されたPBX
回線(内線)でも、センタ装置や親機を設けることな
く、いずれのファクシミリ装置41〜43からでも一斉
同報送信可能なローカル通信システムを実現できるとい
う効果が得られる。
【0047】図6に示すように、通信システム300に
おいて、1台のファクシミリ装置41は、PBX40の
PBX回線(内線)1回線に接続され、2台のファクシ
ミリ装置42、43は、PBX40のPBX回線(内
線)1回線に接続されている。
【0048】また、通信制御部8には、内線で一斉同報
送信を行う場合、第1の実施形態に準じ、受信側からの
応答信号がなくても、G3プロトコルに準じて、受信側
からの応答信号がある場合と同等に動作する機能を有す
る。また。通信制御部8には、システム制御部1が回線
からのリンギング信号(着信合図)をもとに内線と判断
した場合、第1の実施形態に準じ、受信モードに遷移し
て応答信号の出力を禁止しながら、G3プロトコルに準
じた動作タイミングで受信処理する機能を有する。
【0049】したがって、通信システム300において
も、第1の実施形態(図3、図4に示す)に準じ、通常
のG3ファクシミリ送信と同等に処理を行いながら、画
情報を一斉同報送信するとともに、通常のG3ファクシ
ミリ受信時のタイミングで、送信側に応答信号を返すこ
となく処理を行いながら、画情報を受信することとな
る。但し、本実施形態では、送信側からのリンギング信
号で受信モードに遷移することとなる(図4のs201
に相当)。
【0050】なお、システム制御部1では、PBX回線
を介して通信システム300内の他ファクシミリ装置に
一斉同報送信する場合、操作表示部9からの信号で内外
線、一斉同報送信、通常送信の設定などを判断し、通信
制御部8に対して前述の一斉同報送信などの処理動作を
指示する。また、システム制御部1では、網制御部5を
介して回線からリンギング信号(着信合図)が入力され
ると、例えば、このリンギング信号と、前記RAMある
いは前記パラメータメモリなどに保持されている内/外
線リンギングパラメータとを比較してリンギング波形を
検証し、内線/外線のいずれからの着信なのかを判断
し、通信制御部8に対して前述の一斉同報送信に対する
受信動作を指示する。
【0051】また、本実施形態では、受信側で応答信号
の出力を禁止するなど、ソフト的な改造によって一斉同
報通信を実現しているが、これに限らず、前述のよう
に、通信制御部8にハード的な改造を施しても同様の効
果が得られる。例えば、前記モデムの送信信号に処理を
加えてPBX回線上に応答信号が出力されないようにし
てもよい。あるいは、前記モデムの送信信号を、送信機
側からの信号に影響を与えない程度の送信信号とするよ
うにレベルダウンするレベルダウン機能を持たせてもよ
い。この場合、システム制御部1などの制御で、送信/
受信の状態信号に応じ、前記レベルダウン機能をON/
OFFするようにしてもよい。
【0052】なお、前述の各実施形態では、システム制
御部1、網制御部5、通信制御部8などが前記制御手段
を構成し、システム制御部1などが前記第1の制御手段
を構成し、通信制御部8などが前記第2の制御手段を構
成し、網制御部5のインタフェース部などが前記インタ
フェース手段を構成する。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、ローカルな通信システ
ムで、システム構成を簡素化して開発コストを抑制しな
がら一斉同報送信を実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る通信システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るファクシミリ
装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るファクシミリ
装置の一斉同報送信動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るファクシミリ
装置の一斉同報受信動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る通信システム
の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る通信システム
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 システム制御部 2 読取部 3 画情報記憶部 4 画情報処理部 5 網制御部 6 書込部 7 電話番号等記憶部 8 通信制御部 9 操作表示部 21〜23、31〜33、41〜43 ファクシミリ装
置 40 蓄積交換装置(PBX) 100〜300 通信システム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、直流電圧が付加されていない
    2線式線路に接続され、G3ファクシミリ機能を有する
    通信装置であって、 前記2線式線路に接続された他のG3ファクシミリ機能
    を有する通信装置に対して一斉同報送信を行う場合、受
    信側からの応答信号に関らず、G3プロトコルに準じた
    動作タイミングで制御信号および画情報を送信する制御
    手段を備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】前記2線式線路に接続された他のG3ファ
    クシミリ機能を有する通信装置から画情報を受信する場
    合、送信側からG3プロトコルに準じた動作タイミング
    で送信された制御信号を検出し、この制御信号に対する
    応答信号の送出を禁止し、かつ前記制御信号にしたが
    い、G3プロトコルに準じた動作タイミングで画情報を
    受信する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の通信装置。
  3. 【請求項3】少なくとも、直流電圧が付加されていない
    2線式線路に接続され、G3ファクシミリ機能を有する
    通信装置であって、 G3プロトコルに準じた制御信号への応答信号を出力し
    ないように自機のモデム出力に対して処理を施す応答信
    号禁止手段か、または、送信側からの前記制御信号に影
    響を与えないように前記制御信号への応答信号のレベル
    を変更するレベル変更手段のいずれかと、 送信側からG3プロトコルに準じた動作タイミングで送
    信された制御信号を検出すると、前記応答信号禁止手段
    で前記制御信号に対する応答信号の送出を禁止するか、
    または、前記レベル変更手段で前記制御信号に影響を与
    えないように前記応答信号のレベルを変更しながら、前
    記制御信号にしたがい、G3プロトコルに準じた動作タ
    イミングで画情報を受信する制御手段と、 を設けたことを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】直流電圧が付加されていない2線式線路
    と、G3ファクシミリ機能を有し、前記2線式線路に接
    続された複数の通信装置とで構成された通信システムで
    あって、 前記通信装置には、送信/受信を識別し、この識別結果
    に基づいて送受信時の処理動作を制御する第1の制御手
    段と、この第1の制御手段の指示で、受信時には前記2
    線式線路上に信号を送出することを禁止する第2の制御
    手段とを設け、 送信側の通信装置では、他の複数の通信装置に対して一
    斉同報送信を行う場合、前記第1の制御手段により、受
    信側からの応答信号に関らず、G3プロトコルに準じた
    動作タイミングで制御信号および画情報を送信し、受信
    側の通信装置では、受信時に、前記第1の制御手段によ
    り、送信機からG3プロトコルに準じた動作タイミング
    で送信された制御信号を検出すると、前記第2の制御手
    段により、この制御信号に対する応答信号の送出を禁止
    しながら、前記第1の制御手段により、前記制御信号に
    したがい、G3プロトコルに準じた動作タイミングで画
    情報を受信することを特徴とする通信システム。
  5. 【請求項5】前記2線式線路に複数の通信装置を接続し
    た場合に電気的な整合性を確保するためのインタフェー
    ス手段を設けたことを特徴とする請求項4に記載の通信
    システム。
  6. 【請求項6】直流電圧が付加されている回線を収容した
    構内交換機と、G3ファクシミリ機能を有し、前記構内
    交換機の1回線に接続された複数の通信装置とで構成さ
    れた通信システムであって、 前記通信装置には、送信/受信を識別し、この識別結果
    に基づいて送受信時の処理動作を制御する第1の制御手
    段と、この第1の制御手段の指示で、受信時には前記回
    線に信号を送出することを禁止する第2の制御手段とを
    設け、 送信側の通信装置では、前記構内交換機を介し、他の複
    数の通信装置に対して一斉同報送信を行う場合、前記第
    1の制御手段により、受信側からの応答信号に関らず、
    G3プロトコルに準じた動作タイミングで制御信号およ
    び画情報を送信し、受信側の通信装置では、受信時に、
    前記第1の制御手段により、送信機からG3プロトコル
    に準じた動作タイミングで送信された制御信号を検出す
    ると、前記第2の制御手段により、この制御信号に対す
    る応答信号の送出を禁止しながら、前記第1の制御手段
    により、前記制御信号にしたがい、G3プロトコルに準
    じた動作タイミングで画情報を受信することを特徴とす
    る通信システム。
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